1: 2012/08/17(金) 23:48:31.38 ID:N5h82s+tO
芳佳「坂本さんらしくはありますけど、かぶれちゃいますよ」
坂本「そうなんだが、これを付けて無いとどうにもスースーしてな」
坂本「おまけに両目だと距離感が狂ってちょっと気持ち悪くなるんだ」
芳佳「うーん……片目だけ眼鏡にするとか?」
坂本「視力の問題じゃあないとおもうが……ものは試しか」
坂本「ペリーヌに眼鏡を貸してもらおう」
芳佳「そうですね」
坂本「そうなんだが、これを付けて無いとどうにもスースーしてな」
坂本「おまけに両目だと距離感が狂ってちょっと気持ち悪くなるんだ」
芳佳「うーん……片目だけ眼鏡にするとか?」
坂本「視力の問題じゃあないとおもうが……ものは試しか」
坂本「ペリーヌに眼鏡を貸してもらおう」
芳佳「そうですね」
5: 2012/08/17(金) 23:56:38.95 ID:N5h82s+tO
―芳佳たちの部屋―
芳佳「いたいた、ペリーヌさん!」
ペリーヌ「なんですの?」
芳佳「あのですね、その眼鏡貸してもらえませんか?」
ペリーヌ「なんで私があなたに」
坂本「私が少し掛けるだけなんだ、貸してくれないか」
ペリーヌ「貸し渋ってるみたいな聞き方ですの? もちろんいくらでもお貸ししますわ! さあ、少佐!」
坂本「すまんな」
サッ
坂本「おお……?」
芳佳「どうですか?」
ペリーヌ「お似合いですわ、少佐!」
芳佳「いたいた、ペリーヌさん!」
ペリーヌ「なんですの?」
芳佳「あのですね、その眼鏡貸してもらえませんか?」
ペリーヌ「なんで私があなたに」
坂本「私が少し掛けるだけなんだ、貸してくれないか」
ペリーヌ「貸し渋ってるみたいな聞き方ですの? もちろんいくらでもお貸ししますわ! さあ、少佐!」
坂本「すまんな」
サッ
坂本「おお……?」
芳佳「どうですか?」
ペリーヌ「お似合いですわ、少佐!」
6: 2012/08/17(金) 23:59:42.69 ID:urEqatJ40
これは参考画像が欲しいな
7: 2012/08/18(土) 00:05:09.40 ID:UTIMlHM8O
坂本「く…目が回る……」フラッ
芳佳「!」
ペリーヌ「危ないっ!」ギュッ
坂本「むう……すまない…」
ペリーヌ「ごめんなさい、私が安物の眼鏡などお渡ししたせいで……」
坂本「いや、ありがとうペリーヌ。私には少々度が強すぎたようだ」
ペリーヌ「すみません……ところで、何ゆえ少佐が眼鏡を掛けることになりましたの?」
芳佳「かくかくしかじかで」
ペリーヌ「まあ、少佐が眼帯を? そのままでも十二分に素敵ですのに」
芳佳「!」
ペリーヌ「危ないっ!」ギュッ
坂本「むう……すまない…」
ペリーヌ「ごめんなさい、私が安物の眼鏡などお渡ししたせいで……」
坂本「いや、ありがとうペリーヌ。私には少々度が強すぎたようだ」
ペリーヌ「すみません……ところで、何ゆえ少佐が眼鏡を掛けることになりましたの?」
芳佳「かくかくしかじかで」
ペリーヌ「まあ、少佐が眼帯を? そのままでも十二分に素敵ですのに」
8: 2012/08/18(土) 00:11:10.64 ID:UTIMlHM8O
坂本「ウィッチとしての最後のけじめといったところかな」
ペリーヌ「坂本少佐……! 素晴らしいですわ、ぜひ私にもお手伝いさせて下さいまし!」
坂本「そうか? なにから何まですまないな、ペリーヌ」
ペリーヌ「少佐のお役に立てるなら、私なんでも致します!」
芳佳「眼鏡はダメですかね」
坂本「うむ。激しく動くのにもあまり適していないしな」
ペリーヌ「……そうですわ! 眼帯を逆の目に付ければ良いのです!」
ペリーヌ「坂本少佐……! 素晴らしいですわ、ぜひ私にもお手伝いさせて下さいまし!」
坂本「そうか? なにから何まですまないな、ペリーヌ」
ペリーヌ「少佐のお役に立てるなら、私なんでも致します!」
芳佳「眼鏡はダメですかね」
坂本「うむ。激しく動くのにもあまり適していないしな」
ペリーヌ「……そうですわ! 眼帯を逆の目に付ければ良いのです!」
9: 2012/08/18(土) 00:20:08.53 ID:UTIMlHM8O
坂本「うん?」
ペリーヌ「少佐は普段右目を使わずにいましたから、ピントを合わせたりするのが左目に比べて遅れてしまうのだと思います」
ペリーヌ「距離感が狂うというのは、このズレが原因ではないでしょうか」
ペリーヌ「ですから、右目だけで物を見れば左目がどうだろうと問題ありません! ということです」
坂本「おお、その発想は無かったな」
芳佳「さすがペリーヌさん」
ペリーヌ「このくらい朝飯前ですわ!」
坂本「じゃあ、左目に移してみるか」
ペリーヌ「少佐は普段右目を使わずにいましたから、ピントを合わせたりするのが左目に比べて遅れてしまうのだと思います」
ペリーヌ「距離感が狂うというのは、このズレが原因ではないでしょうか」
ペリーヌ「ですから、右目だけで物を見れば左目がどうだろうと問題ありません! ということです」
坂本「おお、その発想は無かったな」
芳佳「さすがペリーヌさん」
ペリーヌ「このくらい朝飯前ですわ!」
坂本「じゃあ、左目に移してみるか」
10: 2012/08/18(土) 00:23:05.76 ID:+mapUpwX0
まともーヌさん!
12: 2012/08/18(土) 00:29:10.01 ID:UTIMlHM8O
坂本「こうか? この圧迫はなんだか違和感があるな」
坂本「でも、さっきより断然いいぞ。見える風景は左目とほとんど変わらん」
芳佳「このまま右目で何日か慣らして、ちょっとずつ左目も使うようにしたら」
ペリーヌ「全て問題なく完了致しますわね!」
坂本「ふふ。こうも簡単にいくとはな」
坂本「ペリーヌのおかげ」
ブツン
芳佳「あっ」
ペリーヌ「眼帯が!」
坂本「む、紐が切れてしまった……」
坂本「うぐ、いかん、目眩が……」
坂本「でも、さっきより断然いいぞ。見える風景は左目とほとんど変わらん」
芳佳「このまま右目で何日か慣らして、ちょっとずつ左目も使うようにしたら」
ペリーヌ「全て問題なく完了致しますわね!」
坂本「ふふ。こうも簡単にいくとはな」
坂本「ペリーヌのおかげ」
ブツン
芳佳「あっ」
ペリーヌ「眼帯が!」
坂本「む、紐が切れてしまった……」
坂本「うぐ、いかん、目眩が……」
13: 2012/08/18(土) 00:40:16.59 ID:UTIMlHM8O
坂本「すまん、少し休ませてくれ……」
ペリーヌ「私のベッドで、どうぞお休みになって下さいまし」
坂本「……」
芳佳「坂本さん、代えの眼帯は無いんですか?」
坂本「……消毒したやつが、私の部屋の机の上にあるはずだが」
芳佳「それ、持ってきます。いずれ外さなきゃならないですけど、とりあえず今は付けてないとまずいみたいですから」
ペリーヌ「なら私は、この切れてしまった紐を縫っておきますわ。目に密着させるものを、洗わずに使い回すなんて不衛生すぎますし」
坂本「迷惑をかけるな……頼む…」
ペリーヌ「私のベッドで、どうぞお休みになって下さいまし」
坂本「……」
芳佳「坂本さん、代えの眼帯は無いんですか?」
坂本「……消毒したやつが、私の部屋の机の上にあるはずだが」
芳佳「それ、持ってきます。いずれ外さなきゃならないですけど、とりあえず今は付けてないとまずいみたいですから」
ペリーヌ「なら私は、この切れてしまった紐を縫っておきますわ。目に密着させるものを、洗わずに使い回すなんて不衛生すぎますし」
坂本「迷惑をかけるな……頼む…」
14: 2012/08/18(土) 00:49:36.57 ID:UTIMlHM8O
坂本「……」
ペリーヌ「……」チクチク
坂本「……この部屋は、風がよく通るな」
ペリーヌ「……」チクチク
ペリーヌ「えっ!? 少佐、今なにかおっしゃいましたか?」
坂本「……ふっ」
坂本「何でもない、続けてくれ」
ペリーヌ「そうですか? なにかありましたら遠慮なく言いつけて下さいまし!」
坂本「……」
ペリーヌ「……」チクチク
坂本「……この部屋は、風がよく通るな」
ペリーヌ「……」チクチク
ペリーヌ「えっ!? 少佐、今なにかおっしゃいましたか?」
坂本「……ふっ」
坂本「何でもない、続けてくれ」
ペリーヌ「そうですか? なにかありましたら遠慮なく言いつけて下さいまし!」
坂本「……」
17: 2012/08/18(土) 01:13:59.66 ID:UTIMlHM8O
ペリーヌ「…さあ、出来ましたわ!」
ペリーヌ「少佐?」
坂本「くー……」スヤスヤ
ペリーヌ「……!」
ペリーヌ(しょ、少佐の寝顔をこんな間近で見られるなんて! なんて可愛らし、いえ、お美しい……!)
ペリーヌ(今なら、多分何をしても気付かれないのでは? でも……)
坂本「……」スヤスヤ
ペリーヌ「少佐」
坂本「……」
ペリーヌ「少佐……いつになったら、私の気持ちに気付いて頂けるのですか……?」
ペリーヌ「あるいは、既にご存知の上で知らないふりをしているなら」
ペリーヌ「……せめて、少佐の手で私を突き放して下さい」
ペリーヌ「……私に、少佐の影を追わせないで下さい……」
ペリーヌ「少佐?」
坂本「くー……」スヤスヤ
ペリーヌ「……!」
ペリーヌ(しょ、少佐の寝顔をこんな間近で見られるなんて! なんて可愛らし、いえ、お美しい……!)
ペリーヌ(今なら、多分何をしても気付かれないのでは? でも……)
坂本「……」スヤスヤ
ペリーヌ「少佐」
坂本「……」
ペリーヌ「少佐……いつになったら、私の気持ちに気付いて頂けるのですか……?」
ペリーヌ「あるいは、既にご存知の上で知らないふりをしているなら」
ペリーヌ「……せめて、少佐の手で私を突き放して下さい」
ペリーヌ「……私に、少佐の影を追わせないで下さい……」
18: 2012/08/18(土) 01:27:53.47 ID:UTIMlHM8O
芳佳「眼帯持ってきましたよー」
ペリーヌ「!」
芳佳「あれ? 坂本さん、寝ちゃったんですか」
ペリーヌ「そのようですわ。お疲れだったのでしょう」
ペリーヌ「さ、少佐がお目覚めになるまで私たちも外で待ちましょう」
芳佳「そうですね」
ペリーヌ「……」
坂本「……」
バタン
坂本「……」
ペリーヌ「!」
芳佳「あれ? 坂本さん、寝ちゃったんですか」
ペリーヌ「そのようですわ。お疲れだったのでしょう」
ペリーヌ「さ、少佐がお目覚めになるまで私たちも外で待ちましょう」
芳佳「そうですね」
ペリーヌ「……」
坂本「……」
バタン
坂本「……」
19: 2012/08/18(土) 01:39:12.32 ID:UTIMlHM8O
―夕方―
坂本「こんなところにいたのか」
芳佳「あ、坂本さん」
坂本「すまんな、すっかり眠ってしまっていたようだ」
ペリーヌ「……」
芳佳「そうだ。この眼帯、坂本さんの部屋から持ってきたやつです」
坂本「ああ、助かる……それとペリーヌ」
ペリーヌ「はっ、はいっ!?」
坂本「制服のまま寝転がっていたせいで、シワがついてしまってな。アイロンをかけたいんだが、自分一人でやったことがなくて……」
ペリーヌ「も、もちろんお手伝い致しますわ!」
坂本「ありがとう。道具は私の部屋にもあるんだ、行こう」
坂本「こんなところにいたのか」
芳佳「あ、坂本さん」
坂本「すまんな、すっかり眠ってしまっていたようだ」
ペリーヌ「……」
芳佳「そうだ。この眼帯、坂本さんの部屋から持ってきたやつです」
坂本「ああ、助かる……それとペリーヌ」
ペリーヌ「はっ、はいっ!?」
坂本「制服のまま寝転がっていたせいで、シワがついてしまってな。アイロンをかけたいんだが、自分一人でやったことがなくて……」
ペリーヌ「も、もちろんお手伝い致しますわ!」
坂本「ありがとう。道具は私の部屋にもあるんだ、行こう」
20: 2012/08/18(土) 02:06:03.59 ID:UTIMlHM8O
―坂本の部屋―
坂本「さ、入ってくれ」
ペリーヌ「失礼します……」
ガチャッ
ペリーヌ「?」
坂本「やれやれ、このアイロンというやつはな……もう少し使い勝手が良くなってくれればいいんだが」
坂本「まあ、筋力トレーニングにはなるか?」
ペリーヌ「欠かせないものではありますけど、便利とは言えませんわね」
バサッ
坂本「ふう」
坂本「じゃあ、見ててくれ……よし、っと……」グイッ
坂本「さ、入ってくれ」
ペリーヌ「失礼します……」
ガチャッ
ペリーヌ「?」
坂本「やれやれ、このアイロンというやつはな……もう少し使い勝手が良くなってくれればいいんだが」
坂本「まあ、筋力トレーニングにはなるか?」
ペリーヌ「欠かせないものではありますけど、便利とは言えませんわね」
バサッ
坂本「ふう」
坂本「じゃあ、見ててくれ……よし、っと……」グイッ
22: 2012/08/18(土) 02:16:02.01 ID:UTIMlHM8O
シュンシュン
坂本「……」
ペリーヌ「あっ、少佐」
坂本「うん?」
ペリーヌ「服のシワを伸ばすときは、繊維の目に沿って撫でるように……」
坂本「こうか?」
ペリーヌ「えと」
坂本「教えてくれ、ペリーヌ。私の手を取って」
ペリーヌ「は、はい。では、失礼します……」
サッサッ
ペリーヌ「こういう感じで……」
坂本「ふむ」
坂本「……」
ペリーヌ「あっ、少佐」
坂本「うん?」
ペリーヌ「服のシワを伸ばすときは、繊維の目に沿って撫でるように……」
坂本「こうか?」
ペリーヌ「えと」
坂本「教えてくれ、ペリーヌ。私の手を取って」
ペリーヌ「は、はい。では、失礼します……」
サッサッ
ペリーヌ「こういう感じで……」
坂本「ふむ」
23: 2012/08/18(土) 02:28:31.76 ID:UTIMlHM8O
坂本「……」
ペリーヌ「……」
坂本「……ペリーヌ」
ペリーヌ「はい?」
坂本「もう私の後を着いてくるのはやめろ」
ペリーヌ「え?」
坂本「もうそんな年齢でもないはずだ。分かるだろう」
ペリーヌ「……! 少佐、まさか、あの時」
坂本「眠っていたのは本当だ。お前の声で目が覚めたが、起き上がれる様子でもなかったからな」
坂本「……とにかく、そういうことだ。これからは――」
ペリーヌ「……っ!」バッ
坂本「ペリーヌ!」
ペリーヌ「……」
坂本「……ペリーヌ」
ペリーヌ「はい?」
坂本「もう私の後を着いてくるのはやめろ」
ペリーヌ「え?」
坂本「もうそんな年齢でもないはずだ。分かるだろう」
ペリーヌ「……! 少佐、まさか、あの時」
坂本「眠っていたのは本当だ。お前の声で目が覚めたが、起き上がれる様子でもなかったからな」
坂本「……とにかく、そういうことだ。これからは――」
ペリーヌ「……っ!」バッ
坂本「ペリーヌ!」
24: 2012/08/18(土) 02:42:48.31 ID:UTIMlHM8O
ペリーヌ「っ、の……!」ガチャガチャ
坂本「待て、私の話を聞け!」
ペリーヌ「少佐の本当のお気持ちを知れた、それだけです! 他に聞くことなんて、ありません!」
坂本「ペリーヌ! お前がいるべき場所は私の後ろじゃあないだろう!」
ペリーヌ「ですから――」
坂本「……私と肩を並べて、共に歩いて行こうと、そう言っているんだ! 分かるか!?」
ペリーヌ「――!は、はい…!」
坂本「待て、私の話を聞け!」
ペリーヌ「少佐の本当のお気持ちを知れた、それだけです! 他に聞くことなんて、ありません!」
坂本「ペリーヌ! お前がいるべき場所は私の後ろじゃあないだろう!」
ペリーヌ「ですから――」
坂本「……私と肩を並べて、共に歩いて行こうと、そう言っているんだ! 分かるか!?」
ペリーヌ「――!は、はい…!」
25: 2012/08/18(土) 02:56:55.44 ID:UTIMlHM8O
おしまいーぬ
もう寝てもいいかな?
もう寝てもいいかな?
26: 2012/08/18(土) 04:32:54.79 ID:RdxZCKWd0
がんばってください!!お願いします!!
21: 2012/08/18(土) 02:09:02.02 ID:uFNyoFkb0
ペリーヌさんまじペリーヌさん
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