318: ◆zvY2y1UzWw 2014/03/07(金) 23:26:03.51 ID:exQo+N490

モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」シリーズです


前回はコチラ



というわけでこちらも投下
学園祭二日目ですよ

319: 2014/03/07(金) 23:31:51.79 ID:exQo+N490
とある場所。資料室の、本棚から、一冊のノートが落ちた。

それは地球の文化をまとめた物らしく、落ちたページには童謡が書かれていた。

『地球の童謡 ・非常に興味深い

男の子はなにで出来ている?
カエルとカタツムリ、そして子犬の尻尾
そんなものでできているのさ

女の子はなにで出来ている?
お砂糖とスパイス、それに素敵な物をたくさん
そんなものでできているのさ

男の人はなにで出来ている?
溜息と流し目、そして嘘の涙
そんなものでできているのさ

女の人はなにで出来ている?
リボンとレース、それに甘い顔
そんなものでできているのさ』

それなりに有名なマザーグースの詞。そこにノートの主は何か書き足していたようだ

『怪物はなにで出来ている?
・・・・・・、・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・』

一部が破けて、そこはもう読み取れない。

厳重に閉ざされた資料室で、落ちたノートはそのページを開いたまま、誰にも触れられないままでいた。
----------------------------------------



それは、なんでもないようなとある日のこと。
その日、とある遺跡から謎の石が発掘されました。
時を同じくしてはるか昔に封印された邪悪なる意思が解放されてしまいました。

~中略~

「アイドルマスターシンデレラガールズ」を元ネタにしたシェアワールドです。
・ざっくり言えば『超能力使えたり人間じゃなかったりしたら』の参加型スレ。



320: 2014/03/07(金) 23:33:32.38 ID:exQo+N490
裏山に一人、眼鏡をかけた女性が居た。

『だれかいますかー?いたー!』

その女性に、木の陰からひょこっと顔を出した小さな子供が駆け寄ってきた。

『ハロー?メガネのおねーさん、メガネはずそー?』

「…来たわね」

『?…ハロー?』

「あまり触らないでくれるかしら。オクト、光学迷彩解除」

『ゴロンゴロン』

触れようとしてきた子供の手を振り払い、女性は…マキノは近くで光学迷彩によって隠れていたオクトを呼び出す。

『…?』

「オリハルコン、セパレイション。…アビストーカー、ウェイクアップ」

戦闘外殻を纏ったマキノは、煙幕を噴射した。

321: 2014/03/07(金) 23:35:19.46 ID:exQo+N490
『あ、あわ…あ…れ?』

子供の姿をしたカースがそれに怯んだ隙を逃さず、マキノは触手の針を腹部に音も無く突き刺した。

触手の先端に突き刺されたまま、そのカースは悲鳴を上げ始めた。

『おろして!おろして!痛い!痛いよぉ!助けてぇ!!』

「核は…両目ね」

『や、やめて!やめろ!氏にたくない!氏ぬのは!』

「…カースが何を言っているのかしら」

マキノがその悲鳴を無視して核を破壊しようとした瞬間、周囲から他のアンチメガネカースが集まってきた。

『ヨバレテキマシタゾ、メガネシスベシ!』

『ナカマニナニシテンダ、コノメガネ!』

『同志ー!煙いっぱい、大丈夫?』

通常個体が二体、AMCが一体。裏山にはそれほどの数が居ないのだろうか?

その三体がそれぞれ核からレーザーを放ち、攻撃を始めた。

「なるほど…一撃で仕留めないと面倒ね」

煙幕を撒いて、光学迷彩を使用しても、下手な鉄砲数うちゃ当たるとも言う。

光を放つレーザーだからこそ回避はある程度容易だが、一体を攻撃するたびにこれが繰り返されるのはなかなか危険で面倒だ。

322: 2014/03/07(金) 23:38:13.10 ID:exQo+N490
『やだ!離して…あああああ!!』

「…!?」

乱入してきた三体に気を取られたその時、針に突き刺されたままのカースが前触れも無く、ボンッと音を立てて自爆した。

「自爆…」

『同志!メガネにやられた!?』

『メガネッコ、シスベシ!』

『メガネ、ハイジョ!』

その自爆によって、三体の方もヒートアップしているようだ。

「…」

三体が一気に煙幕の中のマキノに接近し、触手で攻撃をする。

…だが

『え?』『グオ…!?』『ガギャ…!?』

「あの程度の爆発で針は傷つかない…それにレーザー攻撃で既に核の場所は把握できていたのよ。隙を見せたわね」

その三体の核…合計四つに、四本の触手の先端の針が見事に突き刺さっていた。

「…まず4体。自爆までしてくるのは予想外ね」

カースが消滅したのを見届け、マキノは裏山を再び歩き始めた。

323: 2014/03/07(金) 23:39:29.12 ID:exQo+N490
――

様々な思惑が飛び交う学園祭。小さな怪物、ナニカは学園の中を歩いていた。

そんな中、黒兎と白兎が、ナニカに抱きかかえられながら地味にテレパシーで会話していた。

『っべーわーマジっべーわー』

『…真面目に話せよ、なにがヤバいんだ』

『んー…アンチメガネカースが狩られてるっぽイんだよね、誰かは分からないけど』

『アイドルヒーローかもしれないな』

『あーそうダね、あとフリーのヒーローとかかも。増えている場所も確認できるけど、消えているのはあんまりいい気分じゃないヤ』

黒兎はアンチメガネカース達の行動や状態はある程度認識できる。その力によって、手下がどんどん消えていると分かるのだ。

その原因の一つにマキノ達が居た。マスクドメガネに恩を売る為、彼女達はアンチメガネカース狩りを始めていた。

それによって、黒兎がヤバイと感じ始めていたのだ。

324: 2014/03/07(金) 23:40:54.76 ID:exQo+N490
『新作とか言っていたAMCもか?』

『いぇーす、普通の個体よりは被害は少ないけどサ、総数から見ればちょいとアタシの太い眉毛が垂れ下がるね。しょぼーんって』

『増やしすぎた弊害だな』

『返す言葉もナイなぁ、こっちは飛行機ジャックからの海外デビューまで皮算用していたのに…』

『ったく…海外デビューなんて考えていたのかこのバカは』

『あ、そレとAMCには自爆機能もあるからな、それも減ってる理由の一つだ』

『…なんでそんな事をさせるんだ?』

『変態ヲ焼くためだよ。最近物騒だかラね、子供相手に「孕ませたい」だのなんだの言う大人がいる時代だし』

『マジかよ世界終わってるな…って色欲に溺れればそうなるか』

『でもまさか変態以外への攻撃に自爆を使うとは思ってモいなかったよ。我が子が成長するのを見守る母親サンの気分?』

325: 2014/03/07(金) 23:44:10.81 ID:exQo+N490
自らが信じる事の為に自爆特攻。それはある意味狂信特有の攻撃でもあった。

黒兎としては、我が子とも言えるアンチメガネカースは存在するだけでいい。人々の意識に刷り込む『風潮』をまき散すことが存在意義なのだ。

人々の意識へ刷り込む力は、本来ならばメガネへの反逆だけに留まる力ではない。それは自らの手を汚さずに社会さえ覆せる力。

黒兎の頭の考える能力がイカレていなければ、恐ろしい事になっていただろう。

狂信の波動にやられ『同志』となった者達は、『同志』であるアンチメガネカースを攻撃できない。

ましてや『始祖』である黒兎に刃向うなど、別の強力な力で守られてなければ不可能だ。

いざとなればアンチメガネカースたちの性質を塗り替え、全て別の狂信のカースへ生まれ変わらせればいい。

そうすれば『アンチメガネ』の風潮は消え、別の風潮が生まれ、改めて人々に染み込み始めるだろう。

その個体の認識とのズレがあればあるほど風潮は染み込みにくい。逆に言えば、無ければ染み込みやすい。

例えばメガネへの嫌悪などは、元から興味が無かったり、メガネよりもコンタクト派であれば染み込みやすい。

個体の認識との『ズレ』が無ければ…常に意識しているような認識でなければ、それが現実とかけ離れていても風潮は生まれるのだ。

そしてその風潮のアンテナとして、狂信のカースは存在している。むしろ存在しているだけでいい。

…だが黒兎の予想以上に、狂信のカースは狂っていたようだ。派手に自爆攻撃まで始めるのは誤算だった。

だがイカレた黒兎はその誤算すら歓迎する。

326: 2014/03/07(金) 23:48:47.30 ID:exQo+N490
『止めさセる気なんて存在しない。自爆特攻されるような奴は所詮そういう奴ってこと。クズは制裁しないとね』

『んで、本来は何があったら自爆するのさ?』

『AMCの自爆は自分の意思もあるケド…恐怖を感じたらだ。「人間を模倣した感情」の一つ、恐怖がトリガーの一つだよ』

自爆のトリガーは二つあったのだ。一つは自らの意思、そして『恐怖』。

僅かながら人らしい仕草をするAMCは、恐怖という感情さえ感じる。それによって、恐怖が限界まで達した時、自爆するのだ。

模倣と言う事は、オリジナルが存在する。それは奈緒の記憶の奥底のトラウマだ。…そんな事だれも気付かないだろう。

痛みに泣き叫び、苦しみに怯え、氏に恐怖を抱く。それが奥底で根付いている事に。

恐怖は恐ろしいトラウマと結びつき、AMCを発狂させる。…逆に言えば純粋な好意で触れ合えば。そういう事は起こらないのだろう。

その事は、黒兎さえ知らない。

327: 2014/03/07(金) 23:50:14.77 ID:exQo+N490
『まぁ、お化け屋敷で一斉爆破とか笑えないからある程度は個体でコントロールできるようにはしてたんだけドね』

『ふーん、なんかに利用しようかと思ったのに』

『…協力するカ?』

『いざという時は頼るかもな、頼るつもりはないけど』

『おっけ、把握した。何してるかはシランけど』

『…言えと?』

『別ニー?言わないと思うし』

『ご名答。言うつもりねぇわ』

『『…』』

呪いとしての『狂信』はその根底に『理想』を秘めている。

呪いとしての『正義』はその言葉に『狂気』を隠している。

お互いにどこか似た性質の呪いは確実な違いを持っていた。

「ふたりとも、どしたの?」

「「んー?」」

若干ピリピリした空気が流れるが、二人をわさわさと振り回すナニカが二人に声をかけたことで終わった。

「黒ちゃん、白ちゃん、あっちのお店みよー?」

「「あいよー」」

ぶらぶらと振り回されながら、二体はまた何か思考する。

328: 2014/03/07(金) 23:50:52.88 ID:exQo+N490


だれも見ていない静かな場所。中学生用の控室に一人、光がいた。

…いや、一人ではない。彼女の腕輪が変形し、ライトが姿を現す。

「光、随分と機嫌が悪いじゃないか、どうかしたのかい?」

「…ライト、そう見えた?」

「ああ、駄目じゃないか、正義のヒーローが不機嫌になっちゃ…せめて見ただけではわからないようにすべきだね。で、どうしたんだい?」

内容は分かっているのに、彼は光を煽る為に問う。

329: 2014/03/07(金) 23:52:38.18 ID:exQo+N490
「紗南が…えっと、よく病欠で休んでる子なんだけど…」

「その子が病欠と言いながらも実はサボりなんじゃないかって思っているのかい?」

「うん。紗南はゲームをよくやってるし…屋上でゲームばかりして勉強をしていない時もあったらしいんだ!見た人がいる!」

…それは彼女がベルフェゴールに体を奪われていた時の話ではあるが、光の正義感と疑いを加速させる最高で最悪の材料だった。

「なるほど、ゲームが好きすぎて秩序を乱す…悪い子って事だ。しかも前科がある」

「うん、クラスのみんなが迷惑してると思う」

「そうだね、確かに迷惑だ。今のまま放置するわけにはいかないね、秩序を乱しているのだから」

「…秩序」

「そう…紗南って子は『嘘つき』で、『自分勝手』…つまり世界を乱す小さな悪の一人…」

ニタリとライトが口を歪ませても、光は彼をしっかり見ていない。心ここにあらず、と言ったところか。

そもそも彼女の本来の心は既に殆ど正義の呪いによって歪まされてしまっている。

330: 2014/03/07(金) 23:53:47.92 ID:exQo+N490
「悪党…」

「そう!小さな悪は小さな英雄が倒さなくてはならない…そうは思わないかい?」

「…で、でも、紗南は…」

呪いに侵されていない理性が、ライトの囁きに逆らう。

(…おどろいた、催眠状態でまだ逆らうのか…強い。だけど…それだけに強い力を秘めている…!)

しかし、ライトはそれを嘲笑う様にその理性を壊しにかかった。

「何を言っているのさ…君は一般人だからって悪を放置するのかい?それとも、能力者じゃないからって理由で?」

「…それは」

「それは差別だよ。悪は全て平等に裁かれなくてはならない。殺人・テロ・窃盗・誘拐・暴力・隠蔽…全ては等しく悪なんだ」

ヒーローに頼る人が、ヒーローを愛する者が居ればいる程、正義の呪いは力を増していく。都合のいい考えの、呪いとしての正義が。

「しかも彼女ほどの小さな悪は、法によって裁かれることは絶対にない」

理想から力を得て、その理想を歪ませる。

呪いとしての正義が残すのは破滅のみ。正義の言葉は都合良く人の心へ入り込んでいく。

331: 2014/03/07(金) 23:55:53.32 ID:exQo+N490
「僕らは裁かなくてはならない。今は小さな悪しか裁けなくても、いずれ全てを裁くことが出来る…僕は君を小さな英雄で終わらせない」

ニマァ…と邪悪に微笑みながら、小動物の姿をした呪いの剣は囁く。

「裁き…?」

「そう、そうだ…君は秩序を乱す輩を裁き、世界を安定させる。そんな剣になればいい…」

小さな翼で飛び、光の肩に乗ると、猫のような手が頬を撫でる。赤い瞳を妖しく輝かせながら。

「英雄は、悪を断じる事を戸惑ってはいけない。君が知るヒーロー達だってそうじゃないか」

「あ、アタシは…」

332: 2014/03/07(金) 23:56:19.28 ID:exQo+N490
「だから…おや?」

控室に近づいてくる足音が、その言葉を止めた。

(…レイナ、だったっけ。気配は彼女の…なら、ほぼ確実にこの部屋に来るだろう)

足音が知っている人間のものだと判断すると、ライトは姿を腕輪へと変えた。

「…あ、あれ?ライト?どうしたんだ?」

光は途中からの記憶が曖昧になっていた。一種の催眠状態だったことが理由なのだろう。

その様子を全く気にせず、ライトは平気で嘘を吐く。

『ちょっと光はつかれているんじゃないかな?眠そうだったよ?…それに人が来る、僕は隠れなきゃいけないよ』

「そうかな…体力は自信あったんだけd…」

光が言葉を全て発する前に、扉がバンッと勢いよく開かれた。

扉を開いたのは、ライトの感じた通り、麗奈だった。

333: 2014/03/07(金) 23:57:22.17 ID:exQo+N490
「光!アンタいつまでここにいるのよ!」

「あっごめんごめん、忘れ物しちゃって…探すのに時間かかっちゃったんだ」

「…その腕輪でも探していたの?」

「そ、そうなんだ!あはは…じゃあアタシもう行くから!!」

「ちょ、ちょっと光!待ちなさいよー!!」

麗奈の制止などまるで聞かずに、光は伸ばした手をすり抜けて逃げるように遠くへ行ってしまった。

「…あいつ、嘘が下手すぎるわ。…正義のヒーローがなに嘘なんてついてんのよ。おかしいじゃない」

伸ばした手が届くはずも無く、麗奈はその手を寂しげに下ろした。

334: 2014/03/07(金) 23:58:51.57 ID:exQo+N490
(彼女の理性の抵抗があそこまでとはね、天使の力とやらの影響もあるのかな?)

ライトは光の理性と心の壊し方を念入りに考える。

(ああ、面倒だ…だけどまぁ、どうにかなるだろう)

正義の名のもとに、悪のレッテルを張られた者を頃す処刑人形。そんな存在を生み出すために、白い怪物は思考する。

(…女性、しかもこの年齢でこれほど素質のある素体は滅多に見つからないだろうから、慎重に行う必要がある。焦ってはいけない)

(まだ、時間はある…僕が失敗する事など許されないのだから)

335: 2014/03/07(金) 23:59:38.74 ID:exQo+N490


「みー!」

「みみー?」

「みっみ!」

ユズにより蘭子と昼子の監視、それと万が一ぷちどるに遭遇したら守るように命令されているぷちユズトリオが仲良く飛んでいた。

風と操作と回復の魔術を宿す3体は、命令通り『悪魔たちに見つからないように』こっそり飛び回っていた。

見つからないように、操作魔術の黒い鎌を持つぷちユズが隠蔽魔術を使い、今の所それは難なく成功している。

『~♪』

『れでぃ』

「「「み?」」」

飛び回っていた3体は急停止する。近くの茂みの影から、銀色のユニコーンに乗ったぷちどるが飛び出してきたのだ。

336: 2014/03/08(土) 00:00:44.07 ID:pciwp3WK0
バイオリンの音色を奏でるその個体は、捜査隊から『すずみやさん』と仮称が付けられているぷちどる。そして相棒の『すーさん』だ。

3体は隠蔽魔術を消して、すずみやさんに近づいた。

3体に気付いたのか、すずみやさんを乗せたすーさんも一時停止した。

『れでぃ』

「みー?」

『…。~~♪』

「みみ、みぃ♪」

「み~♪」

「みみっ♪」

『~♪』

くるくると楽しそうに3体はすずみやさんとすーさんの頭上を旋回する。

337: 2014/03/08(土) 00:01:20.08 ID:pciwp3WK0
「みぃ!」

地面に降り立つと、一体がどこからかぷちどるサイズのバドミントンの羽を取り出した。

残りの二体も、鎌をバドミントンのラケットに変化させる。

「みー!」

『?』

『れでぃ』

「みっみっ!」コンッ

「みー♪」コンッ

二体が楽しそうにラリーを始める。

「みっみっ♪」パンパパンパン

そのラリーに合わせ、残りの一体が手拍子を始めた。

『! ~♪~♪』

そのリズムに合わせ、即興ですずみやさんがバイオリンを奏で始める。

「みっみみみっ♪」コンコン

「みみっ♪」コンコンッ

『~♪』

建物と建物の間の物陰で、実に楽しそうな音が響いていた。

338: 2014/03/08(土) 00:01:57.30 ID:pciwp3WK0
ユズの命令もちょっと忘れ始めたその時、背後から誰かが接近してきた。

「すずみやさん!見つけたぞ!」

「!」

「「「み?」」」

それは涼宮星花捜索隊の一人だった。

『…~~♪』

『れでぃ』

すずみやさんはぷちユズトリオにぺこりと頭を下げると、バイオリンを奏でながらすーさんに乗り、そのまますーさんも駆けだす。

「あっ、待て!逃げるんじゃない!」

「みぃー!」

追いかける捜査隊員に、緑色の鎌を持つぷちユズが魔術で猛烈な風を浴びせた。

「何っ!?」

急に吹いてきた風に、彼は思わず動きを止めてしまう。

339: 2014/03/08(土) 00:03:33.07 ID:pciwp3WK0
「みみー!」

「ぐおっ!?」

さらに追い打ちをかけるように黒い鎌のぷちユズが近くにあったロープを操作して彼を転ばせる。

「みぃ!」

最後に白い鎌のぷちユズが念のために回復魔術をかけて、素早く距離を取る。

「うおっ!…こ、攻撃じゃない?」

「「「みみっみー!」」」

「…ってああっ!待てー!!何をしたー!?」

3体は姿を消して逃げるように飛び去った。ちなみに一体はあっかんべーをしていた。

「た、隊長に報告すべきだよな…」

一人残された隊員は、茫然とするしかなかったようだ。

340: 2014/03/08(土) 00:04:53.86 ID:pciwp3WK0
以上です
自分でぷちどるSSを書いて心を癒しに行くスタイル

マキノ、光、紗南、麗奈、すずみやさん&すーさん、捜索隊一名お借りしました
学園祭の波乱と混乱はどこまでTOKIMEKIエスカレートするんでしょうかねぇ…

情報
・アンチメガネ狩りは黒兎がある程度察知しているようです
・ライトによる南条光改造計画進行中!
・ぷちユズとすずみやさんが仲良しになったようです(ほっこり)

341: 2014/03/08(土) 01:11:37.54 ID:91Y2FkIa0
お二方乙ー

なにこれ最終回?的なバトルで燃えた。
アーニャカッコイイな。
そして、もうなにがなんだかわからないけど二人ともすごいのはわかった(小並感

ライトの暗躍怖いよー!
そして、最後のプチ達に癒された。

じゃあ、久しぶりに投下します!

351: 2014/03/08(土) 13:35:58.38 ID:pciwp3WK0
乙です
スタンプはムリゲーが多いにゃあ!
早食いで勝てる人が現れるのか…
AMCが寝ているのは模倣で済むよ!問題ないよ!もっと寝かせてもいいんだよ!



【次回に続く・・・】



引用: モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」 part9