835: ◆zvY2y1UzWw 2014/05/07(水) 23:10:15.67 ID:7bMNKq0V0


モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」シリーズです


前回はコチラ


憤怒の王戦投下
ラストですよ、ラスト!

836: 2014/05/07(水) 23:11:54.44 ID:7bMNKq0V0
『ギャアアアアオ!!グオオオオオオオオオオ!!』

憤怒の王はいきなり視界に入ってきた10人の姿をみるなり、口からいくつものカース弾を吐き出した。

みく「んもー!いきなりなんてひどいにゃ!」

拓海「初っ端から飛ばしてやがるな!」

有香「この程度なら問題ありません!」

それぞれが撃ち落とし、防ぎ、躱し、それぞれの得意な射程や位置へ移動する。

飛びだした亜季がスナイパーライフルで頭部に見える赤い核に銃弾を撃ち込むが、まるで効果が無い。

琴歌「…あの頭の赤いのが核なのでしょうか?」

亜季「ライフルが効かない程頑丈な核…露骨にわかる場所にあるものの…近寄りにくく、攻撃し辛い場所ですな。それに内部に何か見えるような…?」

夕美「とにかく、あれを破壊しないと終わらないよ。これがきっと最後…壊せないならみんなの援護をするよ!頑張らなきゃっ!」

殆どのカースは既に憤怒の王へ集い、向かう途中のカースは多くが狩られ、プラントも破壊されてはいるが…未だに向かってくるカースはいる。

琴歌「はいっ!できる限りの全てを行います!」

亜季「確かに、これ以上デカくなってしまうのは阻止すべきであります!」

空中に飛び出したのは3人。その3人は核の位置と、その核の内部の『何か』を確認すると別々の場所へと散る。

植物が、爆風が、旋風の様な銀の光がカースを葬った。
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それは、なんでもないようなとある日のこと。
その日、とある遺跡から謎の石が発掘されました。
時を同じくしてはるか昔に封印された邪悪なる意思が解放されてしまいました。

~中略~

「アイドルマスターシンデレラガールズ」を元ネタにしたシェアワールドです。
・ざっくり言えば『超能力使えたり人間じゃなかったりしたら』の参加型スレ。



837: 2014/05/07(水) 23:12:54.83 ID:7bMNKq0V0
『グオオオオオ!!』

カース弾では埒が明かないと判断したのか、憤怒の王はドシンドシンとその足で踏み出し、襲い掛かる。

それと同時に尾を振り回し、後ろ側からは殆ど近寄れそうもない。

しかし正面からではカース弾が降り注ぎ、防いでいるうちに別方向へ既に攻撃を始めてしまう。

菜々「っあぁ!?」

地上のメンバーはその尾と足からなるべく離れようと動くが、菜々が逃げ遅れた。振り回された尾の先端が、ガードも間に合わなかった菜々を吹き飛ばす。

拓海「菜々っ!?」

夕美「菜々ちゃんっ!」

夕美が慌てて吹き飛んだ方向へ大量の植物を生み出しクッションにして、瓦礫への衝突は防いだが、ダメージは完全にないわけではない。

拓海が駆け寄って行くのを見て、ようやく夕美はある程度落ち着き、憤怒の王に向かいなおす。

みく「ゆ、夕美チャン後ろぉぉ!!」

『グルウウウウウウウウウウウウウ!!』

夕美「あっ…!」

838: 2014/05/07(水) 23:14:24.30 ID:7bMNKq0V0
憤怒の王は夕美の気が逸れてしまったその隙を逃してはいなかった。その腕で夕美を捕まえ、少しずつ力を加えていく。

夕美「っ…はなし、て…!」

菜々「うそ、夕美ちゃ、ん…!!ナナのせいで…!」

拓海「無理に動くな!」

菜々「ナナは、大丈夫です…!でも…!」

琴歌「今助けますっ!」

亜季「夕美殿っ!」

その瞬間、憤怒の王がニタリと笑ったように愛梨は感じた。同時に嫌な予感が襲い掛かる。

愛梨「…!何か、してきます!」

その言葉と同時に憤怒の王は翼を激しく動かし、突風を引き起こした。

琴歌「きゃああああああっ!!」

亜季「ぐっ、しまった…!!」

夕美を助けるべく近寄った琴歌と亜季がその突風によって地面へと叩き付けるように吹き飛ばされた。

みく「っ…大丈夫かにゃ、琴歌チャン…?」

琴歌「す、すみません…助かりました」

有香「大丈夫ですか!?」

亜季「自分は問題はないであります…が、夕美殿は…」

吹き飛ばされた位置の近くにいたメンバーが受け止める。

だが、憤怒の王の翼が動くたびに、翼の周囲に暴力的なほどの風が巻き起こっていた。

839: 2014/05/07(水) 23:15:11.49 ID:7bMNKq0V0
のあとキバが風を巻き起こし唸る憤怒の王に隙を見せまいと、ホイールローラーと滑空により一気に足元へ接近する。

のあ「…同時に、いけるかしら?」

キバ「こちらが合わせる、タイミングは任せよう」

のあ「承知したわ、同系統の武器なら…タイミングも合わせやすいでしょう!」

どちらも腕にパイルバンカーを構え、左足が地面に下ろされたその瞬間に飛び込むと同時に叩き込み、ほぼ同地点に杭が撃ち込まれる。

『グオォォォ…!!』

固い鱗にヒビが入り、憤怒の王は思わず一度動きを止める。

自らにダメージを与えた足元の二人に向かって、怒りの炎を吐こうと息を吸い込んだ。

840: 2014/05/07(水) 23:17:14.32 ID:7bMNKq0V0
拓海「菜々っ!!思い切り…ぶっ飛ばせっ!!」

菜々「い、行きます!ウサミン人間大砲・カミカゼ特攻!!」

拓海「どらあああああ!!」

その灼熱の炎が吐かれるよりも早く、動けない菜々の能力で生み出された大砲によって突撃してきた拓海の拳がそのヒビに叩き込まれた。

『ギアアアアアアアアア!?グアアア…!』

吸い込んだ炎が上手く吐けず、ひびはさらに大きくなり、憤怒の王はバランスを崩すと同時に思わず手から夕美を開放してしまう。

夕美は解放されたと同時に全力で逃げ出し、慌てて地面に着地する。

『グオオオオオオオオオオオオオオオオ!!』

翼を羽ばたかせ宙に浮かぶことによってバランスを取り戻し、足が再生すると同時に着地して大きく咆哮した。

のあ「…再生が早いわね。ここは一旦下がるわ…あなたは?」

キバ「そうだな…前線に居させてもらおう」

のあ「わかったわ…っ!」

『ヒュグウウウウウオオオオオオオ!』

のあが憤怒の王から離れた位置へ移動する。怒り狂った憤怒の王は逃すまいとのあに向かって吹雪を吐く。

キバ「させるか…『~~、~!!』」

だがその吹雪にキバの青い炎がぶつけられ、大量の水蒸気と肌寒い冷気だけがその場に散った。

キバ「早く行くんだ!」

のあ「感謝するわ…!」

841: 2014/05/07(水) 23:18:59.70 ID:7bMNKq0V0
そして見事に憤怒の王の腕から逃げ出して着地した夕美に、愛梨が駆け寄った。

愛梨「夕美ちゃん、大丈夫?怪我とかは…」

夕美「…うん、ちょっと左の腕が折れたかも。さっきから動かないんだ…痛いし」

愛梨「え、ええっ!?」

夕美の腕を見れば、確かに左の腕は重力に従いぶらぶらとしている。脂汗は流れているものの、比較的平気そうな夕美はどうみても異常である。

夕美にとってこの体は作り物。また作り直せば腕も元通りだ。だから自分の怪我で必要以上に焦ったりはしない。

だが今作り直すのは少し難しい状況だ。だから誤魔化しの為の言葉を並べる。

夕美「あっ…心配しないで、能力で戻せるから…今はあいつに仕掛けるよっ!愛梨ちゃん、手伝って!」

地に夕美が右手をかざすと、巨大なタンポポが地面から現れる。

巨大タンポポはみるみるうちに綿毛の状態へ成長し、その綿毛を見てすぐに愛梨は自分がすべきことを理解した。

愛梨「…わかりました!」

愛梨が巻き起こす風が憤怒の王へ向けて大量の綿毛を飛ばす。

憤怒の王に種が触れた瞬間、その種は全く別の植物へ生まれかわり、蔦となって憤怒の王を拘束した。

『ガアアアアアア!!!ギャオオオオオオオオオオ!!』

しかしその蔦で動きを止められたのはほんの僅かな時間であり、すぐにそれは引きちぎられてしまう。

愛梨「強い…」

夕美「そんな…まだ足りないの…?」

842: 2014/05/07(水) 23:22:28.73 ID:7bMNKq0V0
拓海「注意がそれただけでも十分だ!有香!」

全力で有香が拓海の元へ駆けてくる。

有香「行きますよっ!」

同時に地面を蹴り、拳を握った。

拓海「おらあああっ!」

有香「はああああっ!」

拓海と有香が同時に憤怒の王の腹にその拳を叩きこんだ。

『ギャアアアアアルウウウウウウウウウウウウ!!!』

キバ「炎が来る、下がりたまえ!『冷気よ、大いなる我が力に従い、音すら凍らせるその身で我が平穏を奪う愚か者を永久の眠りへ送り込め!ヘルブリザード!』」

拓海「すまねぇ!」

憤怒の王は口の中で渦巻く黒い炎を飛び込んできた二人に向かって放射するが、キバが吹雪をぶつけ、その隙に二人は下がる。

キバ「…ぐっ…なんて威力だ…これ程とは…」

しかし、憤怒の王の炎は今のキバに完全に抑えらえるものではない。

憤怒の王はキバの行動を嘲笑うかのように戦場である校庭全体を焼き尽くす為に長い首を振るう。

魔術で発生した吹雪の量を超える黒い炎が地を走る。熱と炎が校庭中に広がった。

木は燃え、熱風がその炎の残酷な威力を物語る。

843: 2014/05/07(水) 23:23:40.56 ID:7bMNKq0V0
愛梨「この炎…!」

亜季「総員、退避か防御を!マイシスター、鉄板を!」

みく「この炎、ヤバいにゃあ!?」

菜々「う、ウサミンシールド!」

キバ「っ…!」

触れてしまえば瘴気をその身に取り込むことになる。

ある者は飛び、ある者は走り、ある者は防御し、その炎から逃れようとする。

最前線のキバがその身に降りかかる熱を覚悟したが、その熱が大きな黒い塊によって防がれた。

炎を後ろに行かせないように、どこからか現れた黒い塊が盾となったのだ。

他のメンバーも庇うように、広い範囲に大量に広がっている。

…そして、その黒い塊は。

愛梨「…まさか、これはカース?」

杏「ご名答ー…杏も役に立てるみたいだね」

その声に振り返れば校門から少し入った位置に、小柄な少女…怠惰のカースドヒューマン、杏が立っていた。

844: 2014/05/07(水) 23:26:02.88 ID:7bMNKq0V0
その姿に思わず拓海は反応する。泰葉と一度戦ったとき、彼女を庇い自分の一撃を喰らったカースドヒューマンが目の前にいたのだから。

拓海「お前はあの時の…!?…何の真似だ、あの時は仲間のカースドヒューマンを庇って、今度はアタシ達を助けて…」

杏「…杏が動いた理由は、一つだよ」

杏はその思いを隠さない。真っ直ぐに問いかけた拓海の目を見る。

杏「…泰葉は友達なんだっ!杏は友達を助けたいだけなんだ…。あのドラゴンは泰葉なんでしょ、だから…止めたい…!」

愛梨「!」

拓海「そうか、カースドヒューマン同士で…お前、その言葉…本気なんだな」

杏「本気だよ、それに『縄で縛ってでも連れて帰る』って約束したんだ…!ヒーローでもなんでも利用してやる、協力もする…だから手伝ってよ…」

半泣きになりながら杏は懇願する。怠惰の呪いをその身に宿しても、友達を思う思いがその身を動かしている。

愛梨「ねぇ、杏ちゃん?本当に…泰葉ちゃんのお友達なの?」

杏「うん、ずっと一緒に暮らしてたんだ…泰葉があの男に利用されてこんなことになっちゃったけど…本当はこんな事しなくたって幸せだった筈なんだ!」

愛梨「あの男…やっぱりあの人が…」

愛梨も体育館で見た、恐ろしさまで感じる程の下衆さを感じさせるあの男の気味が悪い声が脳内で再生される。

泰葉を利用して、街を壊滅させた元凶。泰葉の心に付けこみ、憤怒の王に仕立て上げた張本人。

愛梨(あの人が泰葉ちゃんを…)

845: 2014/05/07(水) 23:27:14.28 ID:7bMNKq0V0
杏「ヒーロー、杏を泰葉の近くまで連れてってよ…!泰葉がすごく苦しそうなんだ、ドラゴンの声に乗って泰葉が苦しんでるって伝わってくるんだ…」

杏は憤怒の王の頭を指で示す。心の底からの懇願と共に。

たくさんの人を氏なせた彼女が世間から許されない事も知っている。ヒーローが彼女を許すはずが無い事も知っている。

だけど、彼女を救う事は憤怒の王の突破につながるはずだ。だから杏は取引をする。

夕美「頭…って事は核?確かに中に何か見えたけど…」

菜々「き、危険ですよ!頭まで近寄ったら、また炎が…それに、近くまで行けてもすぐに振り落されてしまいます!」

拓海「菜々、ちょっと待ってくれ。…杏、それが…お前の覚悟なんだな?」

杏「うん、今の杏は何でもできる、やってやる!」

拓海「…その覚悟、気に入った!…夕美、愛梨…ちょっとでいい、アイツの動きを止めれるか?」

愛梨「動きを?」

拓海「具体的には…頭を動かせなくしてほしい、無茶振りかもしれねぇけど…できるか?あと菜々はこっちと一緒に動いてくれ」

菜々「分かりました!ナナ、微力ながらお供します!…夕美ちゃんは、どうですか?できそうですか?」

夕美「うーん……愛梨ちゃん、ちょっといい?思いついたことがあるの…」

愛梨「うん、私は何をすればいいの?」

菜々「は、早い!さすが夕美ちゃん!」

夕美「…成功するかは分からないよ。それなりの効果はあるとは思うけど…」

菜々「大丈夫です、信じてますから!」

夕美「…ありがとう、ナナちゃん」

愛梨「じゃあ、作戦開始ですね!」

愛梨が回廊を使いその場から消える。

杏「炎の威力がどんどん無くなってる!そろそろ消えるよ!」

拓海「すまねぇな!菜々、いくぞ!」

菜々「はいっ!」

菜々の返事と同時に炎の勢いがなくなった。

杏を背負って拓海と菜々は下がり、他のメンバーは怠惰の盾が消えると同時にアクションを起こした。

846: 2014/05/07(水) 23:29:00.80 ID:7bMNKq0V0
杏が稼いだ時間は十分すぎた。それぞれがその時間を無駄に使うことも無かった。

だからこそ、十分な動きができる。

亜季「こんどはこちらの反撃でありますな…!!二連装超大型ビームキャノン砲…フルパワーシュートォッ!!!」

のあ「…続くわ…!」

亜季のビームキャノンが翼膜を打ち抜き、のあのコロナ・グレネードランチャーがそれに続く様に下顎の付近を爆破する。

『!?シュウウウウウウウウウ!!』

翼を動かしても風は全く巻き起こらず、爆破の衝撃により顎を再生しなくては口も開けない。

怒りの声は声にならず、シューシューという音になるだけ。故に憤怒の王はその足と尾で接近する者を頃す為に暴れまわる。

自身の体をこうも壊してくれた『二匹のムシケラ』に向かい、その巨体に合わない速さで接近を始める。

その憤怒の王の体にしがみつき、身軽にその体をよじ登った者がいた。…みくだ。

みく「うにゃああああっ!気合い、気合いにゃあああっ!!みくの役目、果たすにゃ!」

どうしてここまでうまく行動できるのか、それはあの僅かな時間に理由があった。

愛梨はあの僅かな時間の間に回廊を使い、驚くほどのスピードでメンバーに作戦を伝えて回ったのだ。

炎を防ぐためにある程度の人数で集まっていたのもそれを可能にした。

みくの役目はかなり危険だ。だがみくは逃げなかった、自分にできるならと友の提案を受け入れた。

頭部の核のすぐ近くまであっという間に登り、その腕の爪がギラリと光った。

みく「窮猫、竜を引っ掻くにゃあっ!!」

どんな生物でも鍛える事の出来ない目…憤怒の王の右目に鋭い爪が傷をつける。ピタリ、と憤怒の王は足を動かすのを止めた。

847: 2014/05/07(水) 23:30:29.53 ID:7bMNKq0V0
『シュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ!!』

みく「みゃああああっ!!」

首を振り回し、みくを頭部から無理やり落とす。

みくは猫の獣人の身体能力をフルに生かして見事に着地するが、真上に憤怒の王の尾があった。

みく「…!」

足を動かすよりも、その尾は早かった。みくにはその尾が振り下ろされる光景がスローモーションで見えた。

…そして地を裂いて現れたいくつもの植物の『牙』。それが尾に生き物のように喰らいつき、起動を逸らした。

夕美「遅いよ…でもいいタイミングで来てくれたねっ!!」

その尾に地から飛び出して喰らいついたのは夕美の使役する肉食植物だ。

みくを庇う形で飛び出したそれは尾に吹き飛ばされたが、次々に街中に配置されていた肉食植物が集まってきて足や尾に食らいつく。

みく「っはぁ!氏ぬかとおもったにゃ…時間稼ぎおわりっ!あとはまかせたにゃっ!!」

みくはその隙を見逃さず、全力で駆けた。

夕美「後はまかせて…『生まれ変われ』っ!」

夕美はその食らいついた肉食動物を巨大な白い花へ生まれ変わらせる。

喰らいついていたそれは憤怒の王のエネルギーを根から吸い取る花になり、花びらがだんだんと赤に染まっていく。

愛梨「続きます!」

間髪入れずに愛梨が竜巻を発生させた。憤怒の王を中心に巻き起こる竜巻は、やがて絡みついていた花を散らし、その花びらが竜巻に巻き込まれる。

『グオオオオオオオオオオ!!』

白が赤に変わる途中の色…桃色の花吹雪の中、やっとのことで顎を回復した憤怒の王は吠える。

口には黒い炎が集まっているのが遠目からでもはっきりとわかった。

848: 2014/05/07(水) 23:32:18.58 ID:7bMNKq0V0
琴歌「これで終わりではありませんっ!!」

琴歌は大きな桃色の花びらに紛れるように、竜巻の中を駆けていた。竜巻に乗った彼女は、いつもよりも何倍も早く、風よりも速い。

琴歌「たぁぁぁっ!!」

その勢いのまま銀色の光となって突撃し、二つの銀色の足が思い切り憤怒の王に足跡をつけた。

『ゴアッ…!?』

踏みつける時に巻き込まれた花びらが憤怒の王の肉体に食い込み、まるで押し花のようだ。

腹部に食い込むほどの勢いで蹴られた憤怒の王はその炎を上空に吐いてしまう。

夕美「チャンスだよっ!!」

憤怒の王に絡みついていた花が散った植物が更に姿を変え、先ほどよりもより強く、より多くの蔦が巻き付いた。

口も腕も翼も首も、蔦が拘束する。

キバ「これが最後だ!『冷気よ、大いなる我が力に従い、音すら凍らせるその身で我が平穏を奪う愚か者を永久の眠りへ送り込め!ヘルブリザード!』」

その無防備な憤怒の王に、キバが吹雪の魔術を叩きこんでその体をさらに凍らせ、動きを完全に停止させた。

849: 2014/05/07(水) 23:33:31.12 ID:7bMNKq0V0
菜々「動きが止まりました!すぐに標準を合わせます!」

拓海「よし、来い!!杏、覚悟はいいな!?」

杏「…どんと来い!」

その声と同時に少々荒っぽく大砲の標準が憤怒の王の頭部に向けられる。

菜々「行きます!ウサミン人間大砲!!」

打ち出された拓海と杏が一直線に頭部まで発射される。

拓海「ぐっ…!」

杏「よしっ…ここまで来れた…!」

核の付近で拓海が憤怒の王の体を掴んで強引に停止する。

目の前には半分ほどが憤怒の王に埋まっている大きな赤い核。

泰葉『何故、どうして、イラつく、ムカつく、消えろ、邪魔…』

その中の憤怒のカースドヒューマン、岡崎泰葉が俯いて座ったままボソボソと言葉を吐き続けていた。

850: 2014/05/07(水) 23:35:30.09 ID:7bMNKq0V0
拓海「っ…!?」

全力で拓海が拳を叩き付ける。…だが、あまりにもそれは固かった。

拓海「…固いってレベルじゃねぇぞこの核…!」

何度核に拳を打ち付けても、憤怒の王の鱗よりも遥かに固いその核はビクともしない。

拓海「やっぱり一筋縄には行かねぇか…」

杏「核を露出させているのは隠す必要がないからなんだね…」

核はカースの全てだ。破壊されればどんなに強力なカースも一撃で葬られる。逆に言えば破壊されなければ永遠に残り続ける。

対応した感情のエネルギーがある限り無限に湧く泥はその核を守る為の盾であり、その核の感情どおりに動く肉体である。

時に鋼より固くなる泥と比べれば核は脆く、殆どのヒーローがカースとの戦闘する時には『いかに泥を突破し核を破壊するか』が重要であった。

だがこの憤怒の王は違う。核が異様に固い。それこそ肉体であるドラゴンの鱗よりも。

破壊できるほどの力が無い限り、この憤怒の王は永遠に彼女からエネルギーを吸い続け、永遠に生き続けるのだろう。

851: 2014/05/07(水) 23:36:04.67 ID:7bMNKq0V0
杏が核に近づき、泰葉に呼びかける。

杏「…泰葉、泰葉はそれでいいの?…このままじゃ本当にアイツの思い通りじゃんか…っ!」

―この音は、なんだろうか?

杏の声に反応して、泰葉の沈んでいた意識が僅かに浮上した。

泰葉『…』

泰葉は動かない。彼女の言葉の変わりと言わんばかりに、核周辺の泥が腕のような形となって襲い掛かる。

杏「泰葉っ!?」

拓海「危ねぇ!」

拓海がそれを振り払い、殴り壊し、杏を守る。

拓海「お前…!ダチがここまで来てるんだぞ!?お前を心配して!お前を助けたくて!!自分がやっている事が分かってるのか!!?」

杏「…カミカゼ」

―音…じゃない。声が、聞こえる

―…うるさい

泰葉『ダマレ、黙れ…』

怒りに飲まれた彼女は、自分を揺るがしかねない言葉を聞こうとしない。聞きたくない。

852: 2014/05/07(水) 23:37:34.99 ID:7bMNKq0V0
拓海「聞こえてるみてぇだな…いいか、アタシはお前の事はよく知らねぇ!!でも、お前はこんな事がやりたかったのか!?」

―説教なんて聞きたくない、私の事を知らない善人ぶったお前らなんかに何が分かる…

泰葉『ウルサイ、煩い…』

拓海「人を頃して!街を壊して!挙句の果てにお前を思って攻撃を庇っちまうようなダチまで傷つけようとして!!」

拓海の言葉に合わせるように、杏は絶叫した。

杏「…泰葉!杏は、杏は!!泰葉が居なきゃ嫌なんだよおおっ!!」

―っ!

―この言葉をこれ以上聞いてはいけない…!

泰葉『黙れぇぇぇぇぇ!!』

『ゴオオオオオオオオオオオオオッ!!』

泰葉の叫びと同時に憤怒の王が氷と蔦の拘束を打ち破った。

853: 2014/05/07(水) 23:38:21.41 ID:7bMNKq0V0
拓海「杏、アタシに掴まってろ!できる限り声をかけ続けろ!」

杏「し、氏んでもやめるもんか!」

激しく動く頭部に掴まり続けるのは非常に危険だ。

だが、その状況が拓海の『覚悟』を一層強くさせる。

泰葉『消えろ、消えろ、いなくなれ』

―学校より高いこの高度から、思いきり叩き付けたら氏んでくれるだろうか、氏ななかったら踏み頃してやろうか。

―私は世界に証明しなければいけない。私が…人形じゃない事を

―私は止まれない。この怒りを、世界に見せつけなければいけない

―私は認められたい。目の前の奴らにも、竜族にも魔族にもあの男にもあの人にも

―だから、捨てたの。友達なんて

泰葉『さよなら、氏んで』

『グルウウウウウウゥ!』

憤怒の王が振り落そうと激しく頭を振る。右に左に上に下に。

どんなにパワーがあっても、長くは耐えられないだろう。下で待機しているメンバーもどこに落ちるか分からず動けない。

――ザザッ

―…?

…邪魔者の氏を確信した泰葉の思考の中にノイズが走った。

――『貴女の友達は貴女を人形だと思ってたの!?』

泰葉『!?』

―誰だ、誰だ、誰の声だ…!?

854: 2014/05/07(水) 23:40:24.36 ID:7bMNKq0V0
正体不明のアンノウンの言葉が、拓海と杏の言葉で揺れていた心をさらに揺さぶる。

それは彼女の分身が聞いた言葉。嫉妬の呪いをその身に宿していたカースドヒューマンが、妬みと共に発した言葉。

…言葉を聞いた分身は消滅した筈だった。核は壊れ、この憤怒の王を構成する泥の一部にすらなってない筈だった。

では何故聞こえるのだろうか。答えは…瘴気だ。泰葉の怒り、街の人々の怒り…瘴気はそんな感情のエネルギーに汚染されている。

それを全て吸収した憤怒の王は、その怒りの感情を泰葉にまとめて送り込み、泰葉の発するエネルギーとして吸収していた。

その中の…全体から見ればとても小さな怒り。友人の居ない生活を知る嫉妬カースドヒューマンが、『友を捨てた』と聞いて嫉妬し…怒った。

――『友達がいるのに、それを捨ててまで人形じゃないと証明する?恵まれてカースドヒューマンでも幸せを掴み取ってるのに、その幸せを捨てる?それで怒りを世界にぶつけて呪いを振りまいて、自分を証明する?』

――『ふざけないで!!妬ましい!!』

その『怒り』も泰葉の中のエネルギーとして存在していたのだ。

…そしてその怒りの声は、杏や拓海の言葉を…友の声をキーワードとしたように泰葉の中ではじけた。

彼女に向けられた怒りの言葉が。

855: 2014/05/07(水) 23:41:18.49 ID:7bMNKq0V0
―違う、あの二人は…あの二人と一緒にいる時は、怒りを鎮める事も出来た。

―だって、あの二人は私を仲間だと、友達だと…

虚ろになっていた瞳に光が宿る。

奇跡が、起きた。

―私は…!

俯いていた顔を上げ、核の中から外を見た。

杏「…!」

泰葉「…杏さん」

力尽くで憤怒の王に掴まり続ける拓海と、その彼女に必氏にしがみつく杏。

杏は泰葉が顔を上げたのを見て、少しだけ笑顔になる。

泰葉「…バカじゃないですか、こんなところまで…本当に…」

自分の異形の右腕を見て、今更悲しくなってきた。

―こんな事になってしまった、こんな事をしてしまった自分は、杏が迎えに来る程に価値があるの…?

―自分を庇った杏を殴ったヒーローにまで頼って、迎えに来てくれた。…ああ、それを喜んでいいんでしょうか…?

怒りの感情エネルギーが激減し、憤怒の王は動きを止める。

856: 2014/05/07(水) 23:45:07.37 ID:7bMNKq0V0
だが、『憤怒の王』は怒りから覚めた『エネルギー源』を許しはしなかった。

泰葉「…!」

核の内部に泥が溢れ、泰葉を再び怒りの感情に溺れさせようとする。

それは足掻きだった。憤怒の王が永久に怒り、暴れるための足掻き。

キバ「…あと少しだ、このまま一気に終わらせろ!」

僅かながら未だに外から集まろうとして来るカースも速度を上げ始め、他のメンバーはそのカースを倒し続けている。

泰葉「やめてっ…!」

憤怒の王の動きは止まったものの、やはり核を破壊できなければ終わらない。

拓海「…正気に戻ったみてぇだな…!」

杏「カミカゼ、お願いだよ!泰葉はこのままじゃまた…!」

拓海「ああ、分かってる!あとは核をぶっ壊すだけだ!!」

そう、あとは壊すだけだ。

杏「…くそぉ!あと少しなのに!」

拓海が何度も何度も拳を打ち付けても、今まで誕生したカースで最も固い核を持つ憤怒の王の核はヒビすら入らない。

泰葉は必氏に手足を動かす。自分を捕えようとする泥から逃げるために足掻く。

泰葉「私は…私は…」

泰葉(これを終わらせるために、力を合わせることが出来る!!)

拓海が拳を構えるのを見て、同じように異形の右腕を構える。

拓海「!…いいぜ、同時にっ!!」

泰葉「私は自分の意思で…生きる!!」

内側と外側…両面からの怪力が、核を打ち砕いた。

857: 2014/05/07(水) 23:48:30.46 ID:7bMNKq0V0
泰葉「ハアッ…ハアッ…」

息も絶え絶えになりながら、核から泰葉が脱出した。

だが泰葉が核から出ようとしたその瞬間、内部から泥が溢れて襲い掛かってきた。

泰葉「うそ…でしょ…?」

拓海「ぐっ…まだ足掻くのかコイツ…!?」

未だに生きようと足掻く憤怒の王…消滅寸前となり泰葉を捕えようとする泥の動きが更に活発化したのだろう。拓海すら引きずり込み、取り込もうとしている。

杏「させるかあっ!」

拓海にしがみついていた杏が、ヒビ割れた核の中に泰葉たちが取り込まれる前に飛び込んだ。

泰葉「え…?」

泥は満足そうに杏を取り込むと、核を泥で覆い隠した。

泰葉「杏さんっ!?杏さんっ!?」

拓海「…落ち着け!お前が飛び込むのは危険だ!」

泰葉「でも杏さんが…!」

パリンと、ガラスが砕けるような音が響いた。

『グ…アァァ?』

核を覆っていた泥がはじけ、憤怒の王の肉体として形を作っていた泥も消滅し始めている。

泥のとれた核を見れば核全体にひびが入り、完全に崩壊を始めた。

杏はその崩壊した核から完全に疲労した表情で這い出て来た。

杏「…へへっ」

…杏は自らの体質変化能力によって自らの核の罪の属性を偽装し、泥に杏を『憤怒のカースドヒューマン』と錯覚させ、自分を命令取り込むように命令した。

憤怒のカースドヒューマンと錯覚させても杏自身から憤怒の王を動かせる程の怒りのエネルギーは吸収できない。

逆に怠惰のエネルギーを送り込まれ…憤怒の王は核に取り込んだ杏の力によって自滅したのだ。

杏「…ざまぁみろ、杏が止めを刺してやったぞ…!」

きっと遠くから見ているであろう憤怒Pに、聞こえてはいないだろうがそう言わずにはいられなかった。

858: 2014/05/07(水) 23:49:50.99 ID:7bMNKq0V0
崩壊する憤怒の王の肉体から、拓海達が落ちていく。

キバ「…『~~~、~~』『~~~、~~』」

キバが巻き起こした風が頭部にいた3人を地上へゆっくりおろし、一同はやっと終わったことを確信した。

安堵の雰囲気が場を包み込む。

だが、その油断した隙を杏は見逃さず、泰葉の腕を掴むと怠惰のカースを生み出し、全速力で逃亡してしまった。

杏「ありがと、ヒーロー。多分悪さはしないから…ゴメン!」

拓海「あ?…ああっ!?」

有香「しまった!?」

杏「逃げるよっ!」

泰葉「…は、はい!」

追いかけようとしたが、目の前に大量の怠惰と憤怒のカースが現れて妨害する。

攻撃よりも先に核が砕け自滅したことから、攻撃の意思はない妨害だったのだろう。

愛梨「ま、待って泰葉ちゃん!まだ行かないで…!」

みく「愛梨チャン、追いかけるにゃ!」

のあ「今なら、追いつく可能性はあるわ…」

愛梨「うん!」

愛梨達3人は杏と泰葉を追いかけ、飛び出した。

拓海「畜生…油断した!よく考えりゃ逃げる気マンマンだったじゃねーかアイツ!」

有香「と、とにかく追いかけましょう!」

拓海「ああ!」

拓海もカミカゼのスーツをバイクに変形させ有香にヘルメットを渡して乗せ、その後を追う。

琴歌「私も…!」

亜季「空から追うであります!」

亜季や琴歌も空中から追いかけた。

菜々「とととと逃亡ですか!?どうしましょう!どうしましょう!?」

夕美「…いたた、終わったと思ったら痛いの自覚しちゃったよ…ナナちゃんも結構つらいでしょ、追いかけて体壊さないようにしよう?」

慌てて追いかけようとした菜々を、夕美が若干の演技を絡めて制止する。杏の気持ちが夕美にはそれなりに分かる…友達を守りたいだけなのだろうと。

859: 2014/05/07(水) 23:52:03.30 ID:7bMNKq0V0
菜々「…そうですね。…でもどうしましょう、同盟になんて報告すれば…」

夕美「うーん…取りあえずこの街のカースの親玉は倒したけど、原因には逃げられたって素直に報告するしかないね…」

菜々(あれ?あの子は黒幕じゃないみたいだし…あれ?…伝える情報がおかしいような…)

夕美(気のせいだよ)

菜々(脳内に直接はやめてくださいよ…心臓に悪いですから)

夕美「…うん、ごめんね?というより、私達は黒幕の事を知らないから…下手に黒幕がいるって言わない方がいいと思うんだ」

菜々「ああ、そういえば見た気になっていましたけど会っていませんよね…洋子さん達は会ったのでしょうか…」

夕美「…どうなんだろうね…うん、腕の修復おわりっ!」

菜々「作り直しですか?」

夕美「そうそう、今のうちにね…」

そんな感じで暫く話していると、空中を飛んでいた亜季と琴歌が戻ってきた。

夕美「…あれ、もう捕まえたの?」

琴歌「それが…どうやら、大きな穴から地下通路へ逃げたみたいで…見失ってしまいました」

亜季「地下の通路は無数に穴が開いている状態。…しかも穴から入った場所はかなり崩壊していたので、どの道を行ったのかさえ分からず…」

琴歌「愛梨さん達はもう先に行ってしまい…彼女達も見失ってしまいました」

穴とはプラントがあった場所の事だ。そこから杏と泰葉は地下へと逃亡し、現在も逃走を続けているようだ。

860: 2014/05/07(水) 23:55:33.43 ID:7bMNKq0V0
琴歌「ですが拓海さんが外の方々に連絡をしたところ、これからGDFの方々が地下から街の外部への出入り口を封鎖するそうですわ」

亜季「…封鎖が間に合えばいいのですが」

菜々「じゃあ地下はGDFに頑張ってもらうしかないですね…」

夕美「そ、そっか…穴だらけだよね、地下…」

夕美の肉食植物も地下を移動し穴を開けたはずだ。地下通路は迷路のように複雑に入り組んでしまっているだろう。

菜々「あれ、キバさんは何をしてるんですか?」

菜々が思い出したように先程から一言も話さなかったキバに意識を向けた。

キバ「…ああ、ちょっとした後処理だ」

キバは二つの風を起こしていた。一つは3人を受け止め…もう一つが憤怒の王から散った瘴気とサタンの魔力を一カ所に集めていた。

それらを全て取り込む。きっとサタンの魔力はこれで全てというわけではないのだろう。

夕美(…瘴気を取り込んだ?この人…普通の人間じゃないみたいだね)

キバ「…これで終わり、という訳にはいかないようだ」

少し考え、今校庭にいるメンバーに向き直る。

キバ「…共に戦ってくれた君達に伝えておいたほうがいい情報がある。…この事件、確かに黒幕は存在する」

菜々「…!」

夕美「…」

キバ「奴は私の知り合いで…一度氏んだはずの存在。悪霊のようなものだ。今回の事件、奴の下衆な企みの産物だろう」

琴歌「悪霊だなんて…」

亜季「その悪霊と、知り合いでありますか…」

キバ「ああ…ティアマットに気を付けろ。私は奴を倒せなかった…いつか再び現れるはずだ。人の心を踏みにじるような企みと共に」

そう言って悔しそうに拳を握りしめる。それと同時に竜の翼がキバの背に生えた。

キバ「…彼女は、奴に心と人生を狂わされた。私はそう思ってるよ、どんなに彼女とその周囲に原因があろうとも」

キバ「私はもう行かなくてはならない。これ以上の情報は…伝えて良いのか分からないんだ、すまない」

風と共に飛び去っていくキバを、誰も止めることはできなかった。

菜々「…ティアマット、ですか」

夕美「名前を聞けたのは収穫…かもね」

キバが消えた空を見上げるバイクの音が近づいてくる。

精霊の雨を降らせていた雲が消え、綺麗な夕日が街をオレンジ色に染める。

すっきりしない気分と嫌な予感を引きずりなからも、憤怒に包まれた街は怒りではなく静寂に包まれた。

861: 2014/05/07(水) 23:56:40.06 ID:7bMNKq0V0
イベント情報
・憤怒の街イベント終了!(この話の時系列で書くのは問題ありません)
・杏は泰葉を連れて地下通路経由で逃亡。恐らく無事に逃亡に成功した模様。
・愛梨達は泰葉を追いましたが…追いついたかは不明
・泰葉の右腕は竜の異形のままになっています。
・キバがサタンの魔力の一部を取り戻しました。
・ティアマットという名前が一部の人物に伝わりました。(名前を聞いた4名経由で広まっても問題ないです)

以上です!戦闘上手くけないにぃ(白目)
憤怒の王が強く書けたのかだけが心配…憤怒の王の強さは核の固さだけど内側と外側からはどうしようも無かったね!って事で…
それと同時にいろいろぶん投げておきました

憤怒の街イベントはこれにて完結、という形になります!お疲れ様でした!
…これで先輩たちもこの後の時系列に参加できるね

862: 2014/05/08(木) 00:02:59.90 ID:txMG8L4bO
乙ー乙ー

まさかの加蓮の活躍!だが、本人気づかない

よし、コレで加蓮の友達百人作戦で先輩に突撃できるぞ

それにしても……ティアマットは今後どうするのかね?



【次回に続く・・・】



引用: モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」 part9