3: 2010/11/08(月) 18:29:05.57 ID:awfNXnrK0
【某日・ロマーニャ 第501統合戦闘航空団基地】

ルッキーニ「いやっほー!」

シャーリー「おお、ご機嫌だな。ルッキーニ」

エイラ「ロマーニャが守られたんダカラ、はしゃぎもするサ」

エーリカ「そうだね。でも、これで501も解体かぁ。少し寂しいな」

ゲルト「とはいえ、戦況も厳しい。他のところも守らねばならないし、カールスラントも奪還しなければならないからな」

ミーナ「その事で皆に話があるの」

エーリカ「えっ? 何?」

ミーナ「実はアフリカ戦線からの戦力増強が決まったのよ。それで、私たちの一部から増援を出す事にね」

シャーリー「あれ? 私とルッキーニだけじゃないのか?」

ミーナ「そんな状況じゃないみたい。それで、501の半分をアフリカに回すことに決定したわ」

ペリーヌ「なるほど、それで誰が行きますの?」

4: 2010/11/08(月) 18:41:07.94 ID:awfNXnrK0
ミーナ「増援部隊の隊長には大尉のトゥルーデを。それにペリーヌさん、シャーリーさん、ルッキーニさん、サーニャさんを派遣する事になったわ」

ゲルト「どういう選択基準だ」

ミーナ「司令部の命令よ。よくは聞かされてないわ」

ゲルト「しかし、唐突だな」

ミーナ「向こうもたくさんの兵士が犠牲なってるの」

ゲルト「仕方がない」

芳佳「私も行きます!」

ミーナ「宮藤さん?」

芳佳「私もアフリカに行きます! たくさんの人が犠牲になっているの何もしないなんて出来ません」

ミーナ「でも、あなたは魔力が……」

5: 2010/11/08(月) 18:47:32.83 ID:awfNXnrK0
坂本「安心しろミーナ」

ミーナ「美緒……何を安心しろというの?」

坂本「はっはっは、宮藤は飛べるぞ」

エイラ「はっ? でも、魔力は使い果たして……」

芳佳「気合で何とかなりました!」

全員「……えっ?」

坂本「そうだ。やはり気合だな。はっはっは!」

エーリカ「……ないよ。それは……」

ミーナ「でも、魔力が本当に戻ったかなんて分からないでしょ?」

ゲルト「そうだ。せめて、何か証明がないとな」

リーネ「でも、証明なんてネウロイと戦わない限りできないと思うんですけど」

エーリカ「もう、巣を倒したのにそんな都合よくネウロイなんて……」

7: 2010/11/08(月) 19:04:04.11 ID:fg4ZBkZK0
ウウウウウゥゥゥゥゥ

リーネ「って、サイレン?」

シャーリー「な、何でネウロイが?」

坂本「ちょうど良いな。一緒に行くぞ宮藤! 気合だ!」

宮藤「はい!」

ミーナ「って、美緒! 何であなたまで!」

坂本「気合で治した!」

ペリーヌ「もう、どうでも良いですわ」

数十分後・芳佳と坂本少佐は何故か出現したネウロイを撃破。

これにより、芳佳のアフリカ行きを決定した。

10: 2010/11/08(月) 19:17:12.71 ID:fg4ZBkZK0
【某日・アフリカの某港】

芳佳「ふぅ……やっと到着しましたね」

ゲルト「宮藤……本当に大丈夫か? 魔力は一日しか戻ってないとか」

芳佳「はい、私は大丈夫です!」

ペリーヌ「まぁ、宮藤さんよりも深刻な人がいますし」

サーニャ「……暑い……きゅ~~」

芳佳「さ、サーニャちゃんしっかり!」

シャーリー「おーい。トラックの準備が出来たぞ~」

ルッキーニ「全員分のストライカーも乗せた~」

ゲルト「まぁ、サーニャについては仕方がない。早く戦線に合流するか」

11: 2010/11/08(月) 19:24:35.86 ID:fg4ZBkZK0
【同日・砂漠で小休止中】

芳佳「でも、さっきから砂と石ばっかりですね~」

シャーリー「扶桑にはこういうところは無かったのか?」

芳佳「はい、こんなに広いのは初めてで、でも水とか大丈夫かな?」

ルッキーニ「その内、芳佳も慣れるよ」

芳佳「そうだね」

ペリーヌ「み、宮藤さん……」

芳佳「どうしました? ペリーヌさん」

ペリーヌ「ど、どうして、あなたはあの運転の後で平気なんですの?」

ゲルト「サーニャ! しっかりしろー!」

サーニャ「天使が見えるよ。ごめんね、エイラ」

12: 2010/11/08(月) 19:31:27.78 ID:fg4ZBkZK0
ゲルト「リベリアン! もう少し安全運転はできないのか!」

シャーリー「悪い悪い」

ペリーヌ「本当にシャーリー大尉は……」

シャーリー「でも、合流地点までもう少しだし。まぁ、気長に行っても」

芳佳「あれ? 何でしょう。あの砂煙」

ゲルト「えっ?」

地平線にうっすらと砂埃が立ち、それが段々大きくなっている。

ゲルト「あれは……」

サーニャ「う、うぷっ……ネ……」

ゲルト「サーニャ?」

サーニャ「ネウロイが接近してます」

17: 2010/11/08(月) 19:45:10.40 ID:fg4ZBkZK0
ゲルト「なんだと!」

ペリーヌ「あ、あれは……陸上のネウロイが8も!」

ゲルト「くっ、ストライカーの用意を!」

シャーリー「駄目だ! 間に合わない!」

そう思うと、ネウロイがこちらに砲身を向ける。

芳佳「シールドで防いがないと!」

全員がシールドを展開して、砲撃を防ごうとしたとき、通信機から声が聞こえた。

???「そこのトラックにいる女の子! 伏せなさい!」

芳佳「えっ?」

瞬間に、一体のネウロイに衝撃と共に大穴が開いた。

ペリーヌ「な、何ですの?」

ゲルト「この砲撃、88(アハトアハト)か? いや、しかし……」

19: 2010/11/08(月) 19:58:32.12 ID:fg4ZBkZK0
???「あ、あの人たちには当たってないよね?」

???「大丈夫よ。まだ距離があるわ。どんどん撃っちゃって」

遠くを見れば、軍用ジープとその横に巨大な砲台のようなものが見える。

ゲルト「何だ。あれは?」

芳佳「あの上に女の子が乗ってます!」

それが次々と砲弾を当てて、ネウロイを沈黙させていった。

シャーリー「あれって、噂の陸戦型ストライカーって奴か?」

ペリーヌ「あんな大きいのは見たことがありませんわ」

ルッキーニ「うじゅ~、口に砂が入った~」

とりあえず、熱い砂に伏せながらその様子を見る一同。

だが、通信機に別の声が割り込む。彼女たちの知っている声が。

???「オッケー。あとは私たちが片付けるよ。って、訳でよろしくっ」

芳佳「あれ? この声って……」

20: 2010/11/08(月) 20:06:14.21 ID:fg4ZBkZK0
ゲルト「この声は……」

明らかにトゥルーデだけは不快感を露にすると、上空から数機のウィッチが飛来する。

その内の一人は大きな機関砲を持っており、残ったネウロイを片付けた。

陸と空による共同作戦により、ネウロイはあっという間に壊滅した。

芳佳「す、凄い」

芳佳があっけにとられて見ていると、上を飛んでいるウィッチの一人が降りてくる。

???「やぁ、久しぶりだね。子猫ちゃん」

芳佳「やっぱり、マルセイユさん!」

ゲルト「やはり、お前か……」

マルセイユ「おや、バルクホルン。お前もいたのか」

ゲルト「お前は!」

ペリーヌ「大尉! いきなり喧嘩は駄目ですわ!」

シャーリー「落ち着け! バルクホルン」

いきなり飛び掛ろうとするトゥルーデをペリーヌとシャーリーが引き止める。

21: 2010/11/08(月) 20:12:03.11 ID:fg4ZBkZK0
それをいい事に、マルセイユがまた何か言おうとするがその前に声が割り込む。

眼鏡をかけた扶桑の陸戦ウィッチだ。

???「あの!」

ゲルト「なんだ!」

???「ひっ! そ、そこのオラーシャの子、助けないといけないと」

ゲルト「えっ?」

サーニャ「……もう、駄目」

芳佳「サーニャちゃぁぁぁぁぁん!」

25: 2010/11/08(月) 20:30:15.90 ID:fg4ZBkZK0
【数十分後・第31統合戦闘飛行隊「アフリカ」駐屯地】

マルセイユ「ケイ。さっきの子は大丈夫だった?」

圭子「とりあえず、暑さに慣れてなかったみたいだね。しばらく休ませれば大丈夫でしょ」

マルセイユ「そうか」

芳佳「あの、ありがとうございました。そのサーニャちゃんを介抱してくれて」

圭子「ああ、そのくらいなら大丈夫よ」

芳佳「は、はい、えっと……」

圭子「ん? そういえば、まだ名前を言ってなかったっけ。私は加東 圭子。一応、ここの隊長を務めてるけど」

芳佳「あ、はい、加東さん!」

圭子「ケイ」

芳佳「へっ?」

圭子「『ケイ』って呼んで。海軍みたいだしそっちの方が分かりやすいし」

芳佳「あっ、はい。ケイさん」

26: 2010/11/08(月) 20:43:09.74 ID:fg4ZBkZK0
【同時刻・司令部テント】

ゲルト「ゲルトルート=バルクホルン大尉、以下増援部隊。現時刻を持って到着しました!」

トゥルーデが向かったテントには、アフリカ戦線の司令官三人(モントゴメリー、パットン、ロンメル)が座っている。

ロンメル「そこまで固くならなくて構わんよ」

ゲルト「はっ! それで、我々の所属について何も聞いていないのですが」

パットン「いや、それについてだが」

モンティ「昨日の話し合いの結果、君たちにはストームウィッチーズの所属してもらう事になる」

ロンメル「我々3人の指揮下に入ると色々と問題があってね」

ゲルト「???」

トゥルーデはこのような対応にも疑問を感じたがそれ以上の疑問があった。

どうして、この将軍たちは殴り合いをしたようにボロボロなのだろうと?

27: 2010/11/08(月) 20:55:32.31 ID:fg4ZBkZK0
【同日夜・第31統合戦闘飛行隊「アフリカ」駐屯地】

マルセイユ「とゆーわけで、子猫ちゃんたちの到着を祝って」

全員「かんぱーい!」

ペリーヌ「って、何でいきなり歓迎パーティですの!」

マルセイユ「いや、全員の自己紹介を済ませておいたほうがいいじゃん」

ゲルト「確かにそうだが……」

圭子「ただ単に騒ぎたいだけでしょ」

マルセイユ「という訳で、一番手はルコ!」

古子「って、ええっ! 私ですか!」

話を振られたのは、さっきの眼鏡をかけた陸戦ウィッチだ。

古子「あの、私は北野 古子軍曹です。ロマーニャの英雄の皆さんにお会いできて光栄で……」

シャーリー「おいおいそんなに固くならなくていいって」

29: 2010/11/08(月) 21:07:07.62 ID:fg4ZBkZK0
ペリーヌ「シャーリー大尉はくつろぎすぎですわ!」

???「ア、アノ……」

サーニャ「?」

芳佳「あっ、大砲に乗ってた女の子」

シャーロット「ワタシ、シャーロットッテイイマス。ソ、ソノ……」

サーニャ「!!(な、何か喋らないと)」

シャーロット「!!(何か悪いことしたかな?)」

サーニャ「えっと……」

シャーロット「その……」

古子「か、可愛い。この二人」

30: 2010/11/08(月) 21:19:18.06 ID:fg4ZBkZK0
圭子「じゃあ、後は……マミとライーサね」
 
そう言うと、今度は先ほど大きな機関砲を持っていた少女が出る。

真美「稲垣 真美です。扶桑陸軍の軍曹で、加東大尉の下で指導を受けてます」

そして、今度はカールスラント人の少女が出る。

ライーサ「ライーサ=ペットゲン。ティナの僚機をしているよ」

ルッキーニ「隙あり~」(モミモミ)

ライーサ「って、きゃあ!」

芳佳「はぁ……ゴクリ」

ルッキーニ「ん~、シャーリーの方が大きい」

シャーリー「ふっふ~ん」

マルセイユ「むっ……大きさだけが一番じゃないだろう!」

ゲルト「お前は何を張り合ってるんだ!」

32: 2010/11/08(月) 21:36:42.28 ID:fg4ZBkZK0
パットンガールズ「「「大きさなら負けないってネ」」」

芳佳「うわぁ……ゴクリ」

マルセイユ「おっ、パットンガールズも着た」

ペリーヌ「パットンガールズ?」

アビゲイル「パットン親父の陸戦ウィッチ隊よ。で、私がアビゲイル、こっちがパトリシア、こっちがマリリンよ」

2人「よろしく」

芳佳「よろしくお願いします!」

ペリーヌ「(小声)リベリオン人はみんな大きいのかしら」

マルセイユ「じゃあ、ここに居るみんなの紹介は終わったし、次はそっちの番だな」

シャーロット「あれ?少佐は?」

圭子「モンティに呼ばれてたよ」

33: 2010/11/08(月) 21:50:25.07 ID:fg4ZBkZK0
マルセイユ「じゃあ、その分まで楽しまないと」

???「楽しむな!」

マルセイユ「うわっ! マイルズ。モンティのとこに行ってたんじゃ」

マイルズ「簡単な用事よ。ところで、この子達がロマーニャの子たち?」

芳佳「そ、そうです」

マイルズ「私はブリタニア王国陸軍第4戦車旅団C中隊のマイルズよ」

ルッキーニ「ぶりたにあおうりつなんたらかんたら???」

シャーリー「ルッキーニ。無理すんなよ~」

マルセイユ「という訳で、今度こそ紹介が終わったな」

圭子「そうだな。じゃあ、次は……」

シャーリー「よっし、じゃあ私から!」

ペリーヌ「もう、どうでも良いですわ」

34: 2010/11/08(月) 21:57:40.21 ID:fg4ZBkZK0
【同時刻・その日の司令部】

ロンメル「さて、これで増援のウィッチも揃ったか」

モンティ「これで戦力も無事増強できたが……」

パットン「本来なら、どこかの軍に入れるべきだろうな。ワシの部隊が一番良かったのだが」

モンティ「なら、ワシの部隊に入れるべきだ。予備戦力としてな。少なくても、貴様らには預けられん!」

ロンメル「ふん、貴様に渡すくらいなら、我輩の養女にしたほうがマシだと言っているだろ!」

パットン「彼女たちはワシのエンジェルちゃんだ! 誰にも渡すかぁ! 抜けぇ! 決闘だぁ」

ロンメル・モンティ「上等!」

参謀「……昨日も殴り合いをしたのに今日もですか……」

58: 2010/11/09(火) 22:32:01.54 ID:zaXxaTDJ0
【某日・第31統合戦闘飛行隊「アフリカ」駐屯地】

芳佳「ふあぁ~、おはようございます」

マルセイユ「おっ、きたな」

圭子「これで全員?」

ライーサ「はい、そうです。サーニャ=リトヴャク中尉はあの状態ですから」

ゲルト「オラーシャやスオムスで戦っていたんだ。ここの熱気は慣れるまでが大変だろうな」

古子「その気持ち、よく分かります」

圭子「それじゃ、ブリーフィングでも始めるとしますか」

アフリカ戦線に来て2日目の朝。

芳佳達はついに正式にアフリカの部隊に配属された。今日はその状況説明らしい。

59: 2010/11/09(火) 22:41:47.22 ID:zaXxaTDJ0
圭子「まず、私たちの任務だけど単純明快」

マルセイユ「現れたネウロイを倒す。それだけだ」

ペリーヌ「単純明快すぎて分かりませんわ!」

途端にペリーヌがツッコミを入れる。

圭子「まぁ、モンティがあれだし、正直な話を言えば本当にそれだけよ」

マルセイユ「ただ、私たちがカバーするのはアフリカ戦線全部だ」

シャーリー「って、広すぎないか? 私たちだってそんな無茶は言われなかったぞ」

古子「その、ウィッチが足りなくてこんな状況なんです」

マルセイユ「更に言えば、前線からひっきりなしにウィッチの支援要請が来るわけだ」

ライーサ「戦線に早くたどりつき、ネウロイを撃滅する。それだけ」

芳佳「は、はい」

ゲルト「しかし、それだけではない聞くが」

61: 2010/11/09(火) 22:53:54.66 ID:zaXxaTDJ0
圭子「あー、それについては私じゃなくてマイルズが言うから」

マイルズ「任されたわ。この部隊は戦力不足を補うために陸空共同部隊となっているわ」

ルッキーニ「えあらんどばとるゆにっとって何?」

マイルズ「つまり、我々陸戦部隊との共同作戦が主になるって事よ」

真美「実際に訓練も行っています」

パットンガールズ「少佐は鬼だけど」「そうそう」「毎日氏ぬ思い」

マイルズ「何か言った?」

パットンガールズ「「「なんでもない」」」

圭子「まぁ、という訳で訓練とかもマイルズ達と一緒にしてもらうから」

芳佳「はいっ! 分かりました」

圭子「さて、あと伝える事は……そうだ。一応、この戦線では二人一組を基本とするから」

ゲルト「分かった。組み合わせはこちらで考えておこう」

62: 2010/11/09(火) 23:15:55.56 ID:zaXxaTDJ0
【某日・訓練区域】

芳佳「ほ、本当に実弾で良いんですか?」

マイルズ「早く撃ちなさい! ぎりぎりで当てないくらいで」

芳佳「は、はい!」

古子「ひやぁぁぁぁ! あ、当たる~」

ゲルト「しかし、訓練とはいえ、実弾を使うとは」

圭子「マイルズの提案。超近距離のネウロイに対して援護するのにだって」

マイルズ「ナイスよ。上空のウィッチ。今度はもっと近くを」

ゲルト「そうか、それで組み合わせについてだが……」

圭子「えっと、バルクホルン大尉とクロステルマン中尉、イェーガー大尉とルッキーニ少尉」

ゲルト「それと、そちらの稲垣軍曹と宮藤を組ませる。夜間哨戒はサーニャが担当する」

圭子「なるほど。で、私は総指揮って訳ね」

ゲルト「マルセイユとライーサは今までどおり。これでそちらの要求にも答えたと思うが……」

63: 2010/11/09(火) 23:33:08.22 ID:zaXxaTDJ0
【訓練後】

マイルズ「訓練終了!」

古子「よ、よかったぁ~」

芳佳「当たるかと思ってドキドキしました」

真美「私も。マイルズ少佐って無茶が多くて」

サーニャ「芳佳ちゃん……」

芳佳「あっ! サーニャちゃん! もう、大丈夫なの?」

サーニャ「うん、シャーロットさんやポルシェ達が付いててくれたから」

シャーロット「サーニャ。無理しないでね」

芳佳「あれ? サーニャちゃん。シャーロットさんと仲良くなったんだ」

65: 2010/11/09(火) 23:39:27.94 ID:zaXxaTDJ0
サーニャ「その、ルコさんが……」

古子「昨日、一緒にシャーロットの髪の毛も弄らせてもらったの。私、女の子のおしゃれとかに興味があるから」

サーニャ「そうしたら、私も一緒にって」

芳佳「へぇ、いいなぁ。エイラさんが聞いたら悔しがりそうだけど」

古子「良かったら、芳佳ちゃんもどう?」

芳佳「はい!」

そう、答えた瞬間だった。サイレンが鳴り響いたのは。

見張り「本戦線に向かってネウロイ接近! 数は小型陸上ネウロイ多数!」

芳佳「ネウロイ!」

真美「宮藤さん! 行きましょう!」

66: 2010/11/09(火) 23:47:58.75 ID:zaXxaTDJ0
【同日・戦闘地域】

下を見れば、酷い有様だった。血を流し悲鳴をあげながらもネウロイを迎撃しようと引き金を引く兵士の山がある。

芳佳「ひ、酷い」

ゲルト「これは、劣勢だな」

マルセイユ「アフリカじゃ、こんなのは日常茶飯事だ」

ライーサ「でも、助ける方法もあります。わたしたちがネウロイを倒す」

芳佳「そうですね!」

圭子「バルクホルン達は左翼の飛行杯を。シャーリー達は右翼を」

シャーリー「了解っと」

圭子「真美達は中央の大型陸上ネウロイを撃破して」

真美「了解しました。宮藤さんは私を援護してください」

宮藤「うん」

67: 2010/11/09(火) 23:54:21.68 ID:zaXxaTDJ0
そう良いながら、40mm機関砲を持ちながら真美は降下していく。

それを飛行杯と呼ばれるネウロイは迎撃しようとするが

宮藤「させない!」

一気に芳佳がシールドを展開して攻撃を防ぐ。

マルセイユ「なかなかやるじゃないか」

ライーサ「ティナ。3時の方向から来ます」

マルセイユ「じゃ、私も始めるか」

前方を飛んでいたマルセイユたちの機関銃も火を噴き始める。

僅かな時間で飛行するネウロイを叩く。その活躍はアフリカの星そのものだ。

芳佳「す、凄い」

真美「宮藤さん! 右から敵が」

芳佳「あっ、この!」

芳佳も負けじと真美を護衛すべくシールドを展開し、引き金を飛行杯に向けて引いていた。

68: 2010/11/09(火) 23:58:43.43 ID:zaXxaTDJ0
真美「行きます」

そのシールドに守られ、真美は陸上のネウロイに向かって大型機関砲を発射した。

真美「命中!」

芳佳「やったぁ」

命中を見ると、下の兵士たちからも歓声が上がる。

真美「よし、これでとどめです!」

次々と機関砲を撃ち込んで地上のネウロイたちを沈黙させていく真美。

ゲルト「さすが40mmだな」

ペリーヌ「敵ネウロイ、撤退していきますわ」

ルッキーニ「勝った~♪」

兵士「うぉぉぉ! やったぁ~」「助かったぞ~!」「さすがウィッチーズだ!」

69: 2010/11/10(水) 00:02:02.18 ID:3HHEetaj0
下の傷ついた兵士たちの歓声が芳佳まで届いてくる。

芳佳「良かったです。あっ、そうだ。皆さんの治療を!」

そうして降りようとするが。

マルセイユ「止めとけ。ロマーニャ人にナンパされるぞ」

圭子「あの程度の怪我ならへっちゃらだしね」

そう言いながら、彼女たちも笑う。

これが、彼女たちのアフリカでの初陣。

そして、初めての勝利だった。

70: 2010/11/10(水) 00:03:44.32 ID:3HHEetaj0
ふぅ、何か疲れた。

という訳で、おまけを書いて寝るわ。

71: 2010/11/10(水) 00:08:12.89 ID:Jx8cRQ56O
何故エイラとサーニャを離したんだ……サーニャ分が無くてエイラ氏んじゃうぞ

72: 2010/11/10(水) 00:15:19.32 ID:3HHEetaj0
おまけ・なぜなにウィッチーズ

エーリカ「みんな、集まれ~。なぜなにウィッチーズの時間だよ~」

ミーナ「ここでは、アニメしか見ていないからアフリカ戦線に疎いってための解説をするわ」

エーリカ「ぶっちゃけ、作者のテンションアップ時間だね」

ミーナ「じゃあ、早速解説するわよ。最初はアフリカ戦線についてよ」

・アフリカ戦線とは?

ミーナ「アフリカ戦線って言うのはアフリカ大陸の地中海沿岸を舞台にした戦線の事よ」

エーリカ「ねぇ、何でそこを守ってるのさ?」

ミーナ「史実だと植民地問題がほとんどだけど、スフィンクスの魔女ではスエズ運河に関する問題らしいわ」

エーリカ「扶桑からの救援とかもスエズが通れなくなると大変だからね」

ミーナ「この戦線の執筆は鈴木貴昭氏と野上武志氏が同人誌で担当しているわ」

エーリカ「『アフリカの魔女』『砂漠の虎』『スフィンクスの魔女』の3つだね」

73: 2010/11/10(水) 00:24:24.50 ID:3HHEetaj0
・人物紹介 ハンナ=ユスティーナ=マルセイユ

ミーナ「まずはアフリカの星ことマルセイユ大尉ね」

エーリカ「アニメにも登場したよね。ハンナって」

ミーナ「漫画(野上氏)と小説(鈴木氏)で少し性格が違うけど、アニメでは小説のほうが近いかしら」

エーリカ「でも、どっちも自信家だし、トゥルーデと相性が悪そう」

ミーナ「でも、腕は確かよ。どっちでも活躍してるし」

・人物紹介 ライーサ=ペットゲン

ミーナ「マルセイユ大尉のパートナーのライーサね」

エーリカ「でも、この子は小説の漫画じゃ随分性格が違うよ」

ミーナ「漫画だとパートナーって感じだけど、小説だとサポーターって感じかな」

エーリカ「ハンナの呼び方も小説では「ティナ」、漫画だと「ハンナ」だしね」

ミーナ「一応、これでは小説の方をメインにしているわ」

74: 2010/11/10(水) 00:34:21.42 ID:3HHEetaj0
・人物紹介 シャーロット

ミーナ「カールスラント陸軍のシャーロット軍曹。試作ユニット「ティーガー」のパイロットよ」

エーリカ「設定は逆算で16歳になってるね。良くわかんないけど」

ミーナ「性格は甘えん坊? ただ、初めて会う人には極度に緊張するみたい」

エーリカ「ルコと凄い仲良しだし。今回、さーにゃんを入れたのはこの子と相性がよさそうだからだってメタ発言をしてたよ」

エイラ「サーニャーーーーーーーー!! 戻ってきてクレーーーーー!」

ミーナ「ほら、あなたは騒がない」


ミーナ「という訳で、今日はカールスラント出身の3人について紹介したわ」

エーリカ「紹介になってたのかなぁ?」

ミーナ「作者の自己満足だからいいのよ。自分のテンションアップが目的だし」

エーリカ「てなわけで、明日帰ってきて残ってたら続きを書くって。それじゃ、またね~」

75: 2010/11/10(水) 00:36:40.06 ID:9NbDl8sAO
ストパン見たくなってきた

引用: 芳佳「アフリカ戦線?」