1: 2016/08/18(木) 16:58:01.11 ID:F1aMOZKt.net
千歌「ねぇ、あなた今ピアノ弾いてたよね!? ねぇ!?」ギュッ

???「え? ///」ドキッ

???「う、うん…。弾いてた…けど ///」

曜「やや?! そこに見えるのはノートとペン! 今、まさに、作曲中でありますね!」

千歌「」パァァァァ!!!

千歌「曜ちゃん!」バッ

曜「はい! 目標物発見であります、船長!!」

???「? 目標物…って?」


千歌「私の名前は高海千歌! ねね、私の話聞いてくれる?!」キラキラ

???(千歌ちゃんかぁ…。綺麗な目。キラキラしてて、まるで太陽みたい…──)ポー

千歌「あ、あれ…? もしも~~し?」

???「!」ハッ

???「えっと…話を聞くだけ…なら ///」

2: 2016/08/18(木) 16:59:23.24 ID:F1aMOZKt.net
???「──スクール…アイドル?」

千歌「最近始めたばかりなの! だから、まだまだ部員とか全然足りなくって……」チラ

曜「スクールアイドル2号の渡辺曜と申します! ヨーソロー!!」ビシッ

???「ヨ、ヨーソ…?」

千歌「そうそう、でね! 私たち、作曲出来る子とか探してて~!」グイー

???「ちょ、近っ ///」

千歌「あなたに私たちの歌う曲を作って欲しいな~って、そう思ったんだよ!!」

???「さ、作曲を、私にぃ!? え、え~っと……」


???「うん。私で…良ければ── ///」


千歌「勿論、タダとは言いません! 大変な作曲だもん、センターは譲るから! ね?」

???「……センター?」ピク

3: 2016/08/18(木) 17:00:50.16 ID:F1aMOZKt.net
千歌「そう、センターだよセンター! 最っ高~のポジションだよ! いいでしょ──」

???「お断りします」


千歌「──へ?」キョトン


スクッ

???「…お断りします」

???「作曲ならともかく、私にスクールアイドル…それもセンターをやれなんて……」

???(こんなに地味なのに)

???「出来るわけ無い! 失礼します!」ダッ

千歌「え? え? ちょちょちょ、ちょっとちょっとぉ!?」

ガラピシャ!!


シーン…

4: 2016/08/18(木) 17:01:30.22 ID:F1aMOZKt.net
千歌「……勧誘、失敗かぁ」ハァ

曜「ウチの制服じゃありませんでしたし、転校生でしょうか? はて、どこかで見た気が」

千歌「転校生…。知らない子だったし、そうかも…──あっ!」ハッ


千歌(そういえば……な、名前聞いてなかったぁ~~!!)ガーン

千歌「はぁ~~…」ガックシ

曜「まぁまぁ。まだ時間もあることですし、元気出して行きましょうよ、船長!」


コソ

???「………」ジーッ

5: 2016/08/18(木) 17:02:11.51 ID:F1aMOZKt.net
曜「──次はどこへ行きましょう? って、何故下を向いてるのでありますか?」

千歌「うん? いやぁ~、ガラスの靴でも落ちてないかなぁ~って」キョロキョロ

曜「…曜ちゃんの分析だと、あの方は2年生だと思われます」

千歌「2年生? なんで?」

曜「ほら、あの方の着ていた制服、μ'sがPVの中で着ていたものと同じかと!」

千歌「μ's…? ──!!? 嘘?! てことは、あの子は音ノ木坂学院の!?」バッ

曜「はい! そしてリボンの色が1年生で、私のクラスに居ないので去年の物かと!」

千歌「そっか、今年の1年生は1クラスしか無いから…──うぅぅぅ~っ!!」フルフル

千歌「じゃあ2年生で決定だね! 偉いよ~、曜ちゃん♡」ナーデナーデ

曜「でへへ ///」

千歌「それじゃあさっそく、私の隣のクラスへ…──」


???「フフフ、こんな所で何をしているのかしら? 高海千歌…」ザッ

6: 2016/08/18(木) 17:03:33.81 ID:F1aMOZKt.net
千歌「あっ、善子ちゃん」

善子「な゙っ?! ヨハネよ、ヨ・ハ・ネ!! 何度も言ってるでしょ~!!」プンスカ

曜「…船長の知り合いでありますか?」

千歌「うん! クラスで人気者の津島善子ちゃん!」

善子「だーかーらー…善子言うなぁぁーーー!!!」ムキー

8: 2016/08/18(木) 17:04:19.46 ID:F1aMOZKt.net
善子「はぁ…はぁ…!」ギロリ

曜「私にはあの方が船長に対し敵意を持っているように見えるのでありますが…」

千歌「敵意? んー…なんか、私にだけ“ヨハネ”って呼ぶよう言ってくるんだよね」

曜「?? 何故…?」

千歌「他の子からは普通に善子ちゃんって呼ばれてるのに、なんでだろうね??」

善子「!! あ、あなっ…あなた、私の堕天を邪魔したことを記憶してないの!!?」

ようちか「堕天…」

善子「いいわ、ぜ~んぶ説明してあげる!! そこのリトルデーモンも聞きなさい!!」

善子「人間・高海千歌の犯した天地をも揺るがす世界始まって以来の大罪を!!!」


──────────

────────

───────

9: 2016/08/18(木) 17:05:50.07 ID:F1aMOZKt.net
クラスメイト『佐志巣聖子です。1年間宜しくお願いします』ペコリ

先生『聖子ちゃん、1年間宜しくね』

パチパチパチ


善子『──フン』

善子(これが自己紹介ですって? こんなんじゃ何者なのかサッパリ分からないわ!)

善子(…いい機会だし、そろそろ人間達に私の本当の姿を見せてあげましょうか?)

善子(そうよ! 去年の人間・善子は仮の姿、今年からは……堕天使ヨハネよ!!)

善子(見てなさい、人間達!! 本当の自己紹介を…──堕天した私の真の姿を!!)

10: 2016/08/18(木) 17:06:37.26 ID:F1aMOZKt.net
先生『じゃあ、次。高海千歌さん』

千歌『………』ズルズルズル

ザワザワ…


善子(な、何なのよ、あの大きな旗は…)


千歌『すぅ~~……』

千歌『──来たれ、スクールアイドル部!!!』

クラスメイト『!!!』ビクッ

善子『な…っ?!』ビリビリ

12: 2016/08/18(木) 17:08:12.68 ID:F1aMOZKt.net
バサッ バサッ

千歌『私、高海千歌は今日ここにスクールアイドル部の設立を宣言します!!』

千歌『我が校、星の浦女学院は廃校が決定し、3年後にはその名を消します!!』

千歌『このままでは廃校したことさえ世間に知られず無くなってしまうのです!!』

クラスメイト『………』

善子『だ…だったら何だって言うのよ!?』

千歌『だから! 少しでもみんなの心に星の浦の名前が残るように、私は──』ギュッ

千歌『私は、星の浦女学院のスクールアイドルとして歌いたいんです!!』キラキラ

善子『ぅわ、眩しっ!』

ザワザワ…

先生『えっと、これは……どうしたものかしらねぇ…』


スッ

???『……高海千歌さん』

千歌『! あ、あなたは……先の自己紹介で生徒会に立候補した黒澤ダイヤさん!?』

ダイヤ『………』

14: 2016/08/18(木) 17:12:28.93 ID:F1aMOZKt.net

千歌『もしかして、生徒会しながらスクールアイドルもやってくれるのぉ!?』キラキラ

ダイヤ『いえ、その旗ですが……』

千歌『ん? これ?』チラ





ダイヤ『スクールアイドル部の“部”の文字が間違っていますわよ?』

千歌『へ…? ほわぁぁぁ!!!』ガーン

アハハハハハ!!

先生『高海さん、星の浦の名前を広める前にまずは漢字のお勉強をして下さいね?』

千歌『はい……ぐすん』

スゴスゴ…

15: 2016/08/18(木) 17:13:25.29 ID:F1aMOZKt.net
善子(い、いきなり何かましてんのよ! 少しハードルが上がっちゃったじゃない!)

善子(…ま、いいわ。これしきの雰囲気、ヨハネがあっさり塗り替えてあげ──)

先生『はい、時間が押してるので次の人からは簡潔にお願いします』

善子『へ?』パチクリ

先生『くれぐれも高海さんのような“事故紹介”はしないように、ね?』クス

千歌『うぅ…///』カァァ

善子(!? は…はいーーーーーっ!?!?!)

先生『では、次は津島善子さん』

16: 2016/08/18(木) 17:15:04.39 ID:F1aMOZKt.net
善子『──えっと、わ、我が名は…』

先生『我が名?』ピク

善子『つつつ、津島善子です!! 1年間宜しくお願いしま~~~すぅ!!』ペコリ


生徒A『津島さんってー、顔が可愛くて勉強も出来て完璧だよね~♡』

生徒B『うんうん。ねね、私たちと友達になろうよー? 津島さ~ん♡』

善子『そ、そそ、そうね? お友達になりましょうか~? うふふ』ニヘラー

善子(こ、こんなハズじゃ…。私が欲しかったのはリトルデーモンなのにぃ~)

善子(高海千歌…。この恨み、末代まで…末代まで呪ってやるーーー!!! ──)


──────────

────────

───────

17: 2016/08/18(木) 17:18:41.58 ID:F1aMOZKt.net
曜「…え? 何も悪いことは無いような?? どう考えても結果オーライかと」

善子「?! な゙…何を言って!」

曜「寧ろ、事故紹介を未然に防いだ船長に感謝状を送るべきだと思います!!」ビシッ

善子「は…はぁぁぁ~~~!!?」

千歌「ちょっと、曜ちゃん…」

曜「行きましょう、船長!」ギュッ

千歌「う、うん…」ノコノコ

善子「ちょっ、待ちなさい!! 高海千…──あいたーーっ!?」コケッ

クラスメイト「あれ、善子ちゃん?」

18: 2016/08/18(木) 17:19:57.62 ID:F1aMOZKt.net
生徒A「ピンク…」

生徒B「ピンクだわ。しかもウサギさんのプリント付きの!」

生徒C「きゃー、善子ちゃんか~わいい~♡」

善子「ちちち、違ぁ!! これはママが、ママが勝手にぃ!! ///」サッ

千歌「じゃあね、善子ちゃ~ん」タタタッ

曜「全速前進、ヨーソロー!!」タタタッ

クラスメイト「さっそくクラスのみんなに教えてあげなきゃー♪」スタスタスタ

善子「あ…」

ポツーン

19: 2016/08/18(木) 17:20:49.10 ID:F1aMOZKt.net
善子「うぅ…。どうして…どうしてヨハネはこんなに不幸なのよぉ~~!?」ダンダン

善子「見てなさい!! いつかみ~んなまとめて堕天させてやるんだからぁ~~!!」


コソ

???「………」


???「……学校の為、なんだ」ボソ

20: 2016/08/18(木) 17:22:06.49 ID:F1aMOZKt.net
千歌「──あっ、もうこんな時間…」

千歌「じゃあ今日の勧誘は諦めて、そろそろ校門でμ's歌いに行こっかー?」

曜「はい! 実は私、最近あそこで船長と歌うのが楽しみで楽しみで……」


???「…おや?」

???「なんだ、千歌じゃん! まだ学校残ってたの?」

千歌「あっ、果南ちゃん!」

曜「…この方も船長の知り合いなのでありますか?」

千歌「うん! 果南ちゃんはねー、私の幼なじみのお姉さんなんだよー」

曜「お姉さん…と、いうことは3年生かぁ…。初めまして! 私、1年生の──」


果南「知ってるよ。曜ちゃんでしょ?」


曜「え?」

千歌「あれ~? 果南ちゃん、曜ちゃんのこと知ってるの?」

果南「知ってる何も、ここいらじゃ水泳の大会で優勝しまくってるので有名だから」

千歌「へ…?」チラ

曜「あはは…」


千歌「へぇぇぇええええ!!? 曜ちゃんって、そんな凄い子だったのぉ~~~!?」

22: 2016/08/18(木) 17:27:20.04 ID:F1aMOZKt.net
千歌「どーして言ってくれなかったのー、曜ちゃん!!」グワッ

曜「ひっ?!」ビク

果南「いや、普通自分から水泳の凄い選手だ~なんて言う子居ないと思うけど…」

果南「ていうか、知らないの多分千歌だけだよ? 千歌は昔から周りが見えてないから」

千歌「え~? そんな情報、誰かが教えてくれなきゃ知りっこないよー」

果南「自分でアンテナ張らなきゃ! ほら、ここに立派なアンテナ持ってるでしょ♪」ツン

ノシ ビヨヨーン

千歌「ムッ! こ、これはアンテナじゃなもーーーん!!! ///」ポカポカ

果南「あははは! そんなヘナチョコな攻撃じゃ、果南ちゃんには通用しないぞ~?」


曜「………」

曜「…楽しそうでありますね、船長」フッ

23: 2016/08/18(木) 17:29:33.69 ID:F1aMOZKt.net
千歌「そうだ!」ポン

千歌「せっかくだし私たちの歌聞いてってよ、果南ちゃん!」グイグイ

果南「………」

千歌「…果南ちゃん?」

果南「えっと……それって、千歌1人で出来たりしないかな?」

千歌「?? …えっ、それどういう意味?」

果南「う~ん…。実は私、同級生の子から頼まれてることがあってさ……」ポリポリ

千歌「頼まれてること??」


果南「水泳部の部長がね、曜ちゃんが水泳部に入るよう千歌を説得して欲しいって」

24: 2016/08/18(木) 17:30:52.27 ID:F1aMOZKt.net
千歌「え…──私…を?」

曜「?? 何故、船長のことを?」

果南「………」


千歌「!」ハッ

千歌「あ、あ~そっか! そ…だよね」

曜「……船長?」


千歌「曜ちゃんは凄い選手なんだもん、仕方ないよねっ! 頑張ってね、曜ちゃん!」

曜「!!?」

25: 2016/08/18(木) 17:32:31.98 ID:F1aMOZKt.net
曜「待って下さい! 私は船長とスクールアイドルをするって決めたのであります!」

千歌「駄目だよー、曜ちゃん? 曜ちゃんは私と違って才能あるんだから~…ね?」

曜「そんなぁ…船長……」ジワリ

果南「そういう訳だから、千歌のライブはまた今度聞かせて貰うよ。それじゃ──」






???「ストーーーップ!!! 待ちなさい、果南!!」

26: 2016/08/18(木) 17:33:52.92 ID:F1aMOZKt.net
ようちか「!?」ビク

果南「」ピタッ

果南「……どこから聞いてたの? 鞠莉」クル

鞠莉「さぁ~? どこからデショーねぇ?」


曜「き、金髪……外人さん?」コソ

鞠莉「ノンノン! イッターリア系フランス人と日本人のハーフデースよ?!」フンス

曜「イタリア…? フランス……」

27: 2016/08/18(木) 17:36:35.57 ID:F1aMOZKt.net
千歌「あの…。この人、果南ちゃんのお友達…なの?」

鞠莉「勿の論、ダイ・シン・ユー!!」
果南「友達っていうか、悪友…かな?」

曜「なんか、早々にズレているのでありますが…」


鞠莉「もぉ~、果南ったら照れ屋さぁん♡」

果南「それで、私に何か用?」

28: 2016/08/18(木) 17:38:00.24 ID:F1aMOZKt.net
鞠莉「…ちょっと、さっきのは冷たいんじゃなあい? クール過ぎマース!」

果南「私は頼まれたことを伝えただけ。そこからどうするかは2人の問題だからね」

鞠莉「ノー! 果南が伝えた以上、もうあの子達2人だけの問題では無いデショー?」

果南「私は言葉の意味を考えるのが苦手なの。含まないでハッキリ言って欲しいな」


鞠莉「そう…。なら、果南の得意なボディを使った対話をしマショー!」タユン

ようちか「ボディを使った…対話??」

果南「………」

33: 2016/08/18(木) 17:52:07.50 ID:F1aMOZKt.net
曜「──ん…? 胸の辺りが……また大きくなっちゃったかなぁ?」ムニムニ♡

果南「わっ、ピチピチ…。やっぱりスクール水着って着慣れないなぁ~…」プリリン♡


千歌「うぅ…耳を覆いたくなる効果音の数々!」

鞠莉「おう…おうお~う! 普段ダイバースーツしか着ない果南のセクシーショッ!」ピピ

千歌「あ、こらっ! 何撮ってるんですか~?! ストップ、純情泥棒ーーっ!!」

34: 2016/08/18(木) 17:53:25.29 ID:F1aMOZKt.net
曜「………」

曜「…本当に、泳ぎで勝ったら部長さんに諦めるように言ってくれるんですよね?」

果南「あはは、ちゃんと言っとくよ。嘘つく理由も無いしね……勝てたらだけど」ニィ

曜「ムッ」


鞠莉「それでは、位置について~…──レディGO-!!!」

\バシャーン!!/ \バシャーン!!/


千歌「あ、ちょっと! 曜ちゃん! 果南ちゃん!」

バシャバシャバシャバシャ!!

35: 2016/08/18(木) 17:54:18.14 ID:F1aMOZKt.net
千歌「……私、水泳のルール分からないんですけど、どうすれば勝ちなんですか?」

鞠莉「さぁ? 私にもワッカリマセ~~ン」

千歌「え? …ええぇぇぇえええええ~~!!?」


バシャバシャ!!

曜(この勝負に勝てれば船長とスクールアイドルを続けられるんだ!)

曜(勝たなきゃ──絶対に!!)キッ


バシャバシャ!!

果南(私は勝負とかするつもり無いんだけどな~。別にどっちでもいいし)

果南(勝てば鞠莉からアイス1年分、負けても特に悪いこと無いし……)

果南(うん、好きに泳いじゃおっと♪)

36: 2016/08/18(木) 17:57:03.51 ID:F1aMOZKt.net
バシャバシャ!!

千歌「うわぁ~、曜ちゃん速い速い!! さっすが水泳選手っ!」

千歌「果南ちゃんも、いつも海で泳いでるから速…──って、遅れてきてる?」

鞠莉「果南はヤる気ないデスから~。ただ気持ちよ~く泳いでるだけデース」

千歌「あっ、周回遅れ! もう、このままじゃ負けちゃうよー、果南ちゃ~~ん!!」

千歌「あれ? でも、何が負けなんだろう…? もしかして、速さは関係ない?」

鞠莉「…アナタはどっちの味方なの?」クス

千歌「へ?」

千歌(私? 私は……)


曜「──ガフ!!」バシャア

千歌「!? 曜ちゃん!!」

38: 2016/08/18(木) 17:58:44.88 ID:F1aMOZKt.net
曜(ヤバ…最近泳いでなかったから足を吊って……)チラ

果南「~♪」スイー


曜(でも…それでも負けられないんだ!! 私は船長とスクールアイドルを続け──)

/ドボォン!!\

曜「ふぇ…? ……ごぽお?!」グイー

39: 2016/08/18(木) 18:00:08.69 ID:F1aMOZKt.net
ブクブク…





曜「ぷはぁ!! 痛た…っ!!」ズキン

千歌「大丈夫、曜ちゃん!?」チャプチャプ

曜「せ、船長!? どうして…?」

千歌「曜ちゃんが苦しそうだったから…──今すぐ止めなきゃって!!」バシャア

曜「船…長…… ///」

40: 2016/08/18(木) 18:01:36.01 ID:F1aMOZKt.net
果南「ふぅ…」ザパァ

鞠莉「あなたの勝ちよ、果南」

果南「うん。でも──」

鞠莉「……でも?」


果南「あっちの方が羨ましい…かも」

鞠莉「………」


鞠莉「では、今すぐ私とハグしまショー!! カモ~ン、カナ~ン!!」バッ

果南「アイス1年分はお店の方に送っといてね」スタスタ

鞠莉「ああ~ん! もう、果南ったら照れ屋さんなんだからぁ~♡」

41: 2016/08/18(木) 18:03:11.09 ID:F1aMOZKt.net
コソ

???「………」


鞠莉「ん?」チラ

???「!!」ビク

<ズラァ サッ


鞠莉「……ZURA??」

43: 2016/08/18(木) 18:04:51.35 ID:F1aMOZKt.net
果南「──勝負は私の勝ちだけど、楽しかったし、部長には諦めるよう言っとくよ」

千歌「ホント!? 果南ちゃん」キラキラ

果南「うん。でも、たまにはウチの店に寄ってよ? 千歌が来ないと寂しいんだから」

千歌「うん、寄る寄る! 行くの忘れててごめんね、果南ちゃん! 大好き~♡」ギューッ

果南「あははは! そんなヘナチョコ攻撃……ちょっと嬉しい、かも。なんて ///」

鞠莉「」クスッ

鞠莉「ハーイ、これにて一件落着! スクゥールアイドル頑張って下サイねー♪」

千歌「え…? 鞠莉さんは私たちがスクールアイドルやってるの知ってたんですか?」

鞠莉「ザッツラ~~イ!!」

44: 2016/08/18(木) 18:07:37.49 ID:F1aMOZKt.net
鞠莉「いつも見てマシタよ。見えない位置からコッソリと……ね?」パチ

千歌「うわぁ…鞠莉さんがいうとイヤラシい意味に聞こえるなぁ。ね、曜ちゃん?」

曜「………」

千歌「……曜ちゃん?」

曜「あの…私……」






曜「──私、水泳部に入ります!!!」

千歌「!!?」


果南「え…?」

???「ずらぁ~!!?」

鞠莉「ワーオ、これは予想外デース!!!」

45: 2016/08/18(木) 18:08:34.72 ID:F1aMOZKt.net
千歌「そんな……」

千歌(どうして…? どうしてなの、曜ちゃん……)

曜「………」


── 一体どうしてなのか!? 色々投げっぱなしですが切りがいいのでここで ──






お わ り !

49: 2016/08/18(木) 18:19:36.58 ID:F1aMOZKt.net
(本当はルビィ加入まで書くつもりだったのですが
今のラストの方が続けやすそうなので一旦区切りました
ここからは一作目をsage進行で張っていきます)

51: 2016/08/18(木) 18:21:02.91 ID:F1aMOZKt.net
千歌「誰か、私と一緒にスクールアイドルやりませんかー!!! ……はぁ」

???「ヨーソロー!!」


千歌「へ?」

???「ほぉ~スクールアイドルですかー? フムフム…」

千歌(このスカーフの色は…──1年生?)

千歌「あなたは…」

???「私の名前は曜! 渡辺曜って言います! ヨーソロー!」ビシッ

千歌「おお、まだ私何も言ってないのに!」ビク

52: 2016/08/18(木) 18:21:45.71 ID:F1aMOZKt.net
曜「それで、希望者は集まったのでありますか?」

千歌「ええと…──この通り、ぜぇ~んぜん寄ってきてくれないんだよねぇ~」アハハ

千歌「やっぱりこんな地味なのがスクールアイドルなんて言ってても駄目なんだよ」

曜「ほほう、派手にやれば人が集まるのですね?! ──…では」スッ

千歌「え?」





ピョン!!

53: 2016/08/18(木) 18:22:11.67 ID:F1aMOZKt.net
曜「ほっ! ほっ! ほっ! はぁ!」

シュタ! シュタ! シュタ!


千歌(わわ! 何かいきなり凄いこと始めたよ~!?)

千歌(何なのこれ、プロなの!? パンツは白だけど、プロなの!?)


曜「ふぅ…」

パチパチパチパチパチ!!

千歌(そしていつの間にやら人集りが~~!!)

54: 2016/08/18(木) 18:22:54.80 ID:F1aMOZKt.net
曜「どーもどーも! スクールアイドルです! スクールアイドルでーーす!!」

千歌「ええ!?」

モブA「へ~スクールアイドルなんだぁ」

モブB「今時のスクールアイドルってこんなこともするんだねぇ」

千歌「ちょ…違っ」


千歌「違いまーす! スクールアイドルはこんなこと出来ませーーん!!」ブッブー

モブA「そうなの?」

千歌「」コクコク!!

モブB「じゃあ、この子は?」

千歌「と、通りすがりの新入生だよ!!」

モブA「なぁ~んだ、違うんだぁ」

モブB「行こ、授業遅れちゃうよ?」

ザッ ザッ ザッ …


千歌「ほっ」

55: 2016/08/18(木) 18:23:41.46 ID:F1aMOZKt.net
曜「せっかく人が集まったのに、どうして勧誘をしないのでありますか?!」

千歌「あんなことしたらプロレベルのダンスを要求されちゃうでしょ~!」

千歌「私がやりたいのはスクールアイドルであって、プロアイドルじゃないのっ!」

曜「な゙…! 任務…失敗かぁ」ヘナヘナ

千歌「スクールアイドルの勧誘をするならもっとスクールアイドルを知らなきゃ…」

曜「スクールアイドルを、知る……で、ありますか?」

千歌「」フフン

千歌「今日の放課後、私の家に来てみる? スクールアイドルのこと教えてあげるよ」

曜「! 是非!」キラキラ

56: 2016/08/18(木) 18:24:36.89 ID:F1aMOZKt.net
千歌「──でー、これがユメノトビラっていって、私のイチオシの曲なんだぁ~」

曜「ふむふむ」

曜「つまり、このように踊って勧誘すればいいのでありますね?!」

千歌「そ、そうだけど…」

曜「ここでこうやってぇ……」ジーッ

千歌「わっ、いきなり真剣」

千歌「………」


千歌(何か勢いで連れて来ちゃったけど、喜んでくれてるみたいだしいいのかな?)

千歌(……でも)


千歌「ねぇ、あなたはなんで私に協力してくれるの?」

曜「ここはこうで……へっ?」チラ

57: 2016/08/18(木) 18:25:39.41 ID:F1aMOZKt.net
千歌「あなた、スクールアイドルのこと今日知ったんでしょ? なんでなんで?」グイ

曜「わっ! ち、近(ちか)っ!///」ビク

千歌「! よ、呼び捨てぇ~!? うぅ…下級生に呼び捨てにされるなんて……」メソメソ

曜「あっ、チカさんて言うんだ…」


曜「う~ん…では、船長!!」

千歌「せ、船長~!?」ナンデー!?

曜「私が何故船長に協力するのか、でありますよね!?」

千歌「う、うん…」

曜「それは──」

千歌「それは…?」ゴクリ


曜「1人、ひたすら勧誘する姿に心を打たれたからであります! ヨーソロー!」ビシッ

千歌「わ~…私、そんな孤高なオーラ出してたかなぁ? ただ勧誘してただけなのに」

58: 2016/08/18(木) 18:26:22.23 ID:F1aMOZKt.net
曜「私には、船長が荒波に耐えながら必氏に航海をする海の勇者に見えてまして…」

千歌「はいはい、どうせ私は海の勇者ですよ~」

曜「? 何をイジケているのでありますか?」

千歌「だって、私スクールアイドルになりたいのに……」ブスー

曜「船長はスクールアイドルではないのですか?」

千歌「…ううん、私はまだまだスクールアイドルじゃないよ」

千歌「歌も踊りも始めたばかりだし、服だって作れないんだもん」

千歌「………」

59: 2016/08/18(木) 18:26:55.27 ID:F1aMOZKt.net
──ピョン!!


曜『ほっ! ほっ! ほっ! はぁ!』

シュタ! シュタ! シュタ!


曜『ふぅ…』

パチパチパチパチパチ!!





千歌「もしかしたら、私よりあなたの方がスクールアイドルに向いてるかもね」クス

曜「船長……」

60: 2016/08/18(木) 18:27:39.80 ID:F1aMOZKt.net
曜「…決めた! ──船長!」

曜「あなたのスクールアイドルという船に私を乗せて下さい!!」

千歌「へ? ……へぇ??」

曜「私、船長のことを放っておけないんです! だから!」グイグイ

千歌「わわわ! ちょっとそんな押さな…──きゃあ!!」バフン


曜「………」

千歌「…本当に、いいの?」

曜「もう、私の心の舵はスクールアイドルへ向けて切られてますので」

千歌「曜ちゃん……」

曜「船長………」


千歌「そういえば、今更なんだけど、曜ちゃんって船オタクなの?」

曜「ええっと…家庭の事情で……///」テレ

61: 2016/08/18(木) 18:28:23.02 ID:F1aMOZKt.net
それから


千歌「──スクールアイドル! スクールアイドルでーーーす!!」

曜「ヨーソローーー!! ヨーソローーー!!」

シーン…


千歌「うう~ん。やっぱり、呼び掛けだけじゃ駄目かぁ…」

曜「約束ですよ、船長!」

千歌「はいはい。千歌~…」

曜「曜ーー!!」


ようちか「ミュージックゥ~~~…──スタート!!!」

カチ

62: 2016/08/18(木) 18:29:03.33 ID:F1aMOZKt.net
~♪


ルビィ「! この曲は…!」ピク

花丸「どうしたずら? ルビィちゃん」



果南「あそこで歌ってるのは……千歌? それに、隣に居るあの子って」

鞠莉「oh! アレが噂のスクゥーアイドォルデスねぇ~??」


~♪


ダイヤ「クラスメイトが駄目なら下級生ですか……諦めが悪いようですわね。千歌さんは」フン

善子「千歌がリトルデーモンを従えたですってぇ!? ……ま、まだヨハネにだって居ないのにぃ~」


???「綺麗な歌……誰が歌ってるんだろう?」

63: 2016/08/18(木) 18:30:29.39 ID:F1aMOZKt.net
これは、もしかしたらあったかもしれない

2年生の千歌と1年生の曜の出会いの物語



曜「──船長! 本日の勧誘はどこで行いますか!?」

千歌「う~~ん…。じゃあ、音楽室とかどうかなぁ?」

曜「ピアニストを探すのですね! 航海をする上でも音楽家は必要不可欠!」

千歌「だ~か~ら~スクールアイドルだってばぁ~~~」ガララ


ポロローン…

???「!」ビクッ

ようちか「………」


ようちか「居たぁ~~~~~!!!!!」

64: 2016/08/18(木) 18:31:41.68 ID:F1aMOZKt.net
2人の航海は始まったばかり……

けれど、このSSはこれで──






お わ り !

65: 2016/08/18(木) 18:32:42.00 ID:PEwOcRm4.net
おつ

67: 2016/08/18(木) 18:40:08.32 ID:F1aMOZKt.net
先生『>>1さん、“星の浦”の名前を広める前にまずは“浦の星”のお勉強をして下さいね?』

>>1『はい……ぐすん』

68: 2016/08/18(木) 18:40:13.16 ID:s1mwumlv.net
おわりか乙
でも君ここのラストくらいまではみたいぞ

70: 2016/08/18(木) 18:51:24.80 ID:F84cZSG1.net
二週目

千歌「ねぇ、あなた今ピアノ弾いてたよね!? ねぇ!?」バンッ

俺「え? ///」ドキッ

俺「う、うん…。弾いてた…けど ///」

曜「やや?! そこに見えるのはノートとペン! 今、まさに、作曲中でありますね!」

千歌「」パァァァァ!!!

千歌「曜ちゃん!」バッ

曜「はい! 目標物発見であります、船長!!」

俺「? 目標物…って?」


千歌「私の名前は高海千歌! ねね、私の話聞いてくれる?!」キラキラ

俺(千歌ちゃんかぁ…。綺麗な目。キラキラしてて、まるで太陽みたい…そして──)

千歌「あ、あれ…? もしも~~し?」

俺「!」ハッ

俺「えっと…話を聞くだけ…なら ///」

物語はループする

72: 2016/08/18(木) 20:03:25.50 ID:rneItBvl.net
めっちゃ好き
続きもたのむ

引用: 千歌「見つけたぁ~~~~~!!!!!」???「!?」ビクッ