1: 2010/09/28(火) 10:44:49.24 ID:kKEURomIQ
女友「だ、だよねーwwwwだと思ったwwwwww」

女「あいつ私がOK出したら『よっしゃー』って叫んでやんのwwwwきもwwwwww」

女友「…チョーウケるwwwwww」

女「早速明日から昼飯奢らせよっとwwwwwwwwww」


男「……」

10: 2010/09/28(火) 11:33:59.28 ID:kKEURomIQ
大好物って言っても書き方次第で変わっちゃうからな

女「じゃ、帰ろっかwwwはー……マジウケるww」

女友「あ、あはは……そうだね…」

ヌッ

男「…あれ、女さん。まだ残ってたの?」

女「!?」

女友「…!」

女(まさか、聞かれてた…!?)

男「良かったら、一緒に帰らない?」

女「え、ええと…」

男「どうしたの?女さんらしくないじゃん」ニコッ

女(バレてないみたいね…はぁ、良かった……明日のお昼どうしようかと思っちゃった)

女「うん、帰ろっか!」ニッコリ

女友「……」

11: 2010/09/28(火) 11:42:24.54 ID:kKEURomIQ
女「ねー、私クレープが食べたいなぁー」

男「…わかった、買ってきてあげるよ」

女「ホントー!?じゃ、チョコバナナでよろしくね!あ、あと女友の分も!」

女友「えっ!?い、いいよ、あたしは……」

男「…いいよ、遠慮しないでさ」

女「ほら、こう言ってるしさ!」

女友「……じゃあ、あたしも…」

男「わかった」スタスタ

女(いやー、やっぱ思った通り!使えるねぇ)

女友「……」

14: 2010/09/28(火) 11:52:54.87 ID:kKEURomIQ
女「じゃ、私こっちだから!女友、男くん、また明日!」ニッコリ

男「…また明日」ニコッ

女(男なんて、軽く気があるように見せれば良いんだから余裕よね……明日はもっと奢らせよっとwww)タタターッ

男「……はぁ」

女友「あ、えっと…」

男「!? ……あれ、まだ帰ってなかったんだ」

女友「…」

男「そろそろ日が暮れるし、女友さんも帰った方が良いよ」

女友「…うん」

19: 2010/09/28(火) 12:54:23.23 ID:kKEURomIQ
男「ふぅ…」トボトボ

女友「…あの話、聞いてたでしょ」

男「!! …な、何のことだか

女友「惚けないでよ」

男「……」

女友「…あのさ、

男「別れないぞ」

女友「あれh……え?」

男「女さんがいつか振り向いてくれるまで、絶対に別れないからな」

女友「え、いや、そうじゃなくて…」

男「何て言おうと、俺は絶対別れないからな!」

女友(話を聞いてくれない…)

20: 2010/09/28(火) 13:19:03.63 ID:kKEURomIQ
男が馬鹿っぽくなっちまっただ

女友「……まあ、そういうことなら…手伝ってあげるよ?」

男「え?」

女友「あたし、女と付き合い長いからさ。色々サポートしてあげられるし」

男「ま、マジで?」

女友「うん。どうする?」

男「そりゃ手伝って欲しいけど……昼飯か?」

女友「え?」

男「女友さんも、対価で昼飯を奢って欲しいのか?」

女友「いや、そういうわけじゃないけど…」

男「えっ…タダ?タダでサポートしてくれるのか!?」ガバッ

女友「あ……う、うん…」

男「よっしゃああああああああ!!ありがとう女友さん!!」

女友「……」

24: 2010/09/28(火) 14:49:05.78 ID:kKEURomIQ
3時からまた仕事らしい

男「じゃあ早速作戦会議しようか!そこらのファミレスで!」グイッ

女友「えっ、あっ…」


男「女さん、俺のことキープって言ってたけどさ、本当に好きなのは誰なの?」

女友「え、えーとねぇ…友くんだったかな」

男「げっ、友って……ランク高すぎるだろ…」

女友「……いよ」

男「えっ?何か言った?」

女友「あ、ううん!何でも」

男「そ、そっか……で、女さんの好きな食べ物って何?」

女友「えっとね…卵焼きだよ、甘いやつ」

男「ほぉー…」

女友(……)

25: 2010/09/28(火) 14:57:46.12 ID:kKEURomIQ
男「今日は色々ありがとな、女友さん」

女友「う、ううん…こっちこそ」

男(えっ……俺何かしたっけ?あ、クレープか…)

女友「じ、じゃあ、困ったらいつでもメールしてね!」

男「うん、また明日」ニカッ

女友「!! ま、また明日!」タタタッ

男(? に、逃げるように帰ってった…)


女友「…はぁーっ、はぁーっ……」ギュッ

45: 2010/09/28(火) 21:04:28.84 ID:kKEURomIQ
申し訳ない


翌日

男「女さん、おはよう!あ、女友さんも」

女「え?…あぁ、おはよ」

女友「お、おはよう……」

女(そういえば、付き合ってあげたんだったっけ…)

男「女さん、俺さ、今日弁当作ってきたんだよ!良かったら食べてくれないかな」

女友「…!」

女「え、弁当?あんt……お、男くん、料理出来るの?」

男「り、料理くらい俺だって出来るさ…」

女(男子の弁当か……不安だけど、貰っとけば昼飯代は浮く、か)

女「ありがとう、貰っとく」ニッコリ

男「!」

男(わ、笑った!これって、結構好印象?)

女友「……いいなぁ…」ボソッ

47: 2010/09/28(火) 21:15:03.63 ID:kKEURomIQ
昼、中庭ベンチ

女「…うっわ、何これ…」

女友「どうしたの?」

女「見てこの弁当……卵焼きがぎっしり」

女友「……」

女「私、こんな弁当いらないから捨てて……って、何指くわえてんの、女友」

女友「えっ?あ、えと……」

女「もしかして、食べたいの?」

女友「……うん」コクッ

女「じゃあ、女友の弁当と交換ね」

女友「ほっ、ホントっ!?」

女「えっ、…うん」

女友「やったーっ!!」

女(女友、そんなに卵焼き好きだったっけ…)

49: 2010/09/28(火) 21:22:16.80 ID:kKEURomIQ
昼、屋上

友「あれ、今日は弁当なんだな…珍しい」

男「ま、まあな…」カパッ

友「……うわっ!キモッ!」

男「へ?キモいとか失礼な」

友「お前、これ卵焼きしか入ってねーじゃねーか!」

男「そうだけど。一口いるか?」

友「いるか!誰も食べたがらねーよ、そんな気持ち悪いの」

男「!!」ガビーン

50: 2010/09/28(火) 21:31:54.61 ID:kKEURomIQ
その後

男「お、女さん!」

女「…何?男くん」

男「ど、どうだった?俺の弁当……」ダラダラ

女(うっ……聞かれるとは思ってたけど、あげたとは流石に言えないわよね…)

女「お、美味しかった(って女友が言ってた)わ、容器は洗って返す(って女友が言ってた)から」

男「!!」

男(よ、良かった……友の奴、人の弁当を気持ち悪いとか言いやがって…)


女友「~♪」

66: 2010/09/29(水) 00:57:48.64 ID:aDVQIRLnQ
体育の授業

「おおっ!女子が走ってるぞ!」

「やっぱ、女ちゃんは可愛いなぁ……」

男「だ、だよな!可愛いよな!」

「「なー!!」」

「いや、委員長の方が可愛くね?」

「はァ?お前、目ぇおかしいんじゃねえの?」

男「おい、友!お前はどう思う?」

友「え?何がだよ?」

男「女子だよ、女子!」

友「女子?別にどうでもいい、興味ねーし」

男(ふぅ……今のところ、脈なしってところか…)

「そういえば……女ちゃんの影に隠れてるけどさ、女友さんも相当可愛いよな」

「可愛いって言うより、美人って感じだよな」

「わかるわかる」

68: 2010/09/29(水) 01:12:30.80 ID:aDVQIRLnQ
仕事も相まってモチベーションが段々下がる

体育の授業(女子編)

「「「キャー!!友くーん!!」」」

女(か、カッコイイ……)

「ホント、友くんはスポーツも出来るし勉強も出来るし、顔も良いし……完璧だよね」

女(ホント、友くんは良いよねぇ……)

「友くんのあの顔見てるだけで……って、男、邪魔!友くんの顔が見えないじゃない!!」

女友「…」ピキッ

女(あぁ……友くんと付き合えたらどんなに良いことか…)

女友「でも、男くんも悪くないよね!?」

「えっ?」

女友「…あっ……」

女(一緒にパフェ食べあったりして……うふふ)

「まさか、女友……男の事が…」

女友「……」カァァ

71: 2010/09/29(水) 01:29:11.79 ID:aDVQIRLnQ
ちなみに友にホ〇要素はない

放課後

女(今日は何処に行って奢らせようかなー…)

女友「何もあたしまで行かなくても…」

女「ダメよ、私一人じゃ何されるか分からないじゃない」

女友「……くんは……いもん」ボソッ

男「お待たせ、女さん……に、女友さん…」

女「ううん、全然待ってないよ!」

女友「あ、あはは…」

女「じゃあ、行きましょっか!」

男「うん…」

女友「……」

72: 2010/09/29(水) 01:39:16.04 ID:aDVQIRLnQ
女「あ、私ここのケーキがずっと気になってたんだー!食べに行かない?」

男「うん、いいよ」

女「もちろん、男くんの奢りだよね?」

男「…うん」

女「うふふっ♪」


女(ああ、美味しい…)パクパク

男「…女友さんは、食べないのか?」

女友「う、うん……」

男「遠慮しなくても良いよ?」

女友「……」

73: 2010/09/29(水) 01:46:07.38 ID:aDVQIRLnQ
女「あー、美味しかった!じゃあまた明日ね!」タタタッ

男「…また明日」ニコッ

男(はぁ、今日で3000円も無くなった……でも、これも女さんと付き合う為だと思えば…)

女友「……お金、やばいんでしょ」

男「!?い、いやそんなことは

女友「顔に出てるよ」

男「……」

女友「そんな無理しないでもいいのに…」

男「…無理なんかしてないさ、女さんと付き合う為ならこのくらいどうってこと無い」

女友「……」

75: 2010/09/29(水) 02:02:14.97 ID:aDVQIRLnQ
I'm very sleepy.

男「そんなことよりさ」

女友「…う、うん?」

男「何でついてくんの?」

女友「!……女が、どうしてもついて来てって言うから…」

男「別に断れば良いだけだろ、俺のことサポートしてくれるんじゃ無かったのか?」

女友「……」

男「ぶっちゃけ邪魔なんだよね、俺は女さんと二人で出かけたいのにさ」

女友「……ごめん、なさい」ポロッ

男「…!あ、いや……ごめん、俺…」

女友「ううん、あたしが悪かったの……ごめんね、明日からついて行かないから……」

男「…女友さん、わ、悪かったよ…」

女友「……じゃあ、帰るね…また、明日…」

男「……」

78: 2010/09/29(水) 02:33:23.07 ID:aDVQIRLnQ
男(…何て事を……)

男(せっかく、俺なんかの為にサポートしてくれてたのに…)

男(きっと、渋々ついて来てたのも……女さんを心配して…)

男(明日、謝らないと、な…)


ねむけがげんかい

94: 2010/09/29(水) 11:22:42.22 ID:aDVQIRLnQ
それから数日が経ちました

男「おはよう、女さん」

女「…あ、おはよ」

男(…女友さん、今日も女さんと来てないのか……謝りたいのに、やっぱりあれ以来避けられてるなあ……)

女(やっぱり、こいつと二人って言うのは不安で仕方が無いわね……女友、最近用事あるからって口実で避けてない…?)

男「…あ、女さん。はい、弁当」

女「え?あぁ、ありがと」

女(…最近はまあまあ食べられる見た目の弁当になったけど、味付けが私好みじゃないのよね……)

男(やっぱり、放課後呼び出して……でも、女さんとの時間がなあ…)

95: 2010/09/29(水) 11:28:00.13 ID:aDVQIRLnQ
「ねえ、女。最近さぁ、男と良く一緒にいるよね」

女「!! そ、そうかしらねー…」

「朝と放課後、いつも一緒に居るじゃない。付き合ってんの?」

女「つ、付き合ってるわけ無いじゃない!馬鹿な事言わないで!!」

「え、ごめん……」

女(付き合わせてるなんてバレたら、友くんと付き合えなくなるじゃない…!)

女友「……」

99: 2010/09/29(水) 11:37:22.76 ID:aDVQIRLnQ
男「ん゛ん゛ぅ……」ジーッ

「どうした男、そんなに唸って」

男「…え?別に……」ジーッ

「……ははぁん、なるほど?」

男「あ?」

「お前、女友さんが気になってんだろ?」

男「いや、そういうわけじゃ……」

「わかるぜ、その気持ち…。大人な外見なのに、少し子供っぽい性格が良いっていうか…」

「ギャップ萌えってやつか」

「そう、それだ!あの女ちゃんにはない、女友さん独特の魅力ってやつだな!」

「あ?女ちゃんディスってんじゃねえぞ?」

男(……気にはなってるけど、そっちじゃねえよ…)

101: 2010/09/29(水) 11:53:07.01 ID:aDVQIRLnQ


女「ねぇ、最近どうしたの?」

女友「…え?な、何が?」

女「朝も一人で先に行っちゃうし、放課後も…」

女友「さ、最近…忙しくてさ…」

女「朝はともかく、放課後はあいつと一緒だから、いつ何されるか分からないから怖いのよ…」

女友(……)

女友「…でも、何もされてないんでしょ?」

女「今のところは、ね」

女友「じゃあ、大丈夫だよ」

女「でもさあ…」

女友「大丈夫だよ、女だってもう分かってるでしょ?男くんはそんなことする人じゃないって」

女「……まあ、うん」

102: 2010/09/29(水) 11:54:07.72 ID:aDVQIRLnQ
めし

111: 2010/09/29(水) 14:05:48.28 ID:aDVQIRLnQ
仕事ががが

女友「それで、友くんはどうするの?」

女「え!?ど、どうするって…」

女友「好き、なんだよね?告白しないの?」

女「好きだし、告りたいけど……で、でも、断られそうで…」

女友「……」

女「わ、私が一方的に惚れてるだけで、接点もないs

女友「男くんが居るでしょ」

女「…えっ?」

女友「友くんと仲のいい、男くんが」

女「!」

女友「男くんに、紹介してもらえば良いんじゃないかな」

女「な、なるほど……女友、あんたって頭いいね!」

女友「……ふふっ」

116: 2010/09/29(水) 15:13:44.04 ID:aDVQIRLnQ
女「男く~んっ♪」ギュッ

男「……えっ?」

男(一瞬寒気がした…)

女「ねぇねぇ、男くん?」

男「ど、どうしたの?」

女「男くんの友達で、友くんって居るじゃない?」

男(…!つ、遂に来た…)

男「あ、あぁ…友がどうかした?」

女「良かったら、私に紹介してよ!」

男「…何で?」

女「うっ……お、男くんの事がもっと知りたいなぁって…」

男(……クソ、友め…絶対に負けないからな…)

男「い、いいよ…」

女(やったっ!!作戦成功!ありがとう女友!!)

118: 2010/09/29(水) 15:19:44.73 ID:aDVQIRLnQ
男「…なあ、友」

友「…あ?何だよ」

男「あとで紹介したい人が居るんだけど、放課後暇?」

友「あぁ、まあ…今日は部活休みだし暇だけど…誰だよ、そいつ」

男「それは会ってからのお楽しみだな」

友「はぁ?男子か?女子か?」

男「…女子だけど」

友「へぇ…」

男(興味なさげだな……これは、争うまでもないか)

119: 2010/09/29(水) 15:29:34.46 ID:aDVQIRLnQ
放課後

男(友を紹介する前に女友さんに一言謝りたかったが、目を離した隙に消えていたの巻」

友「おい、男!さっさと行こうぜ!」

男「あ、あぁ……」


男「えーと……じゃあ紹介します」

友「ああ、頼む」

男「…クラスのマドンナ、ご存知女さんです」

女「よろしくね、友くんっ♪」

男(……うわー…覚悟はしてたけど、俺と態度が違いすぎる…)

友「あぁ、よろしく」

121: 2010/09/29(水) 15:44:54.18 ID:aDVQIRLnQ
喫茶店にて

女「友くんってさ、何部だっけ?」

友「サッカー部だけど?」

女「ぽ、ポジションは?」

友「フォワード」

女(わ、わかんない…)

女「ひ、一人でいること結構多いよね、何で?」

友「一人の方が楽だから」

女「そ、そうなんだ…」

友「女さんは何部だったんだ?」

女「わ、私は…中学はバレーやってたけど、高校入ってからは何もやってないよ」

友「へぇ」

男(何か何気に会話弾んでね?もしかして俺って……邪魔…?)

124: 2010/09/29(水) 15:51:52.06 ID:aDVQIRLnQ
女「ね、ねぇ!メアド教えてくれない?」

友「…別にいいけど」

男(あれ?そういえば、俺って女さんのアドレスとか……)

女「じ、じゃあ赤外線で送るからさ!」

友「分かった」

男(…………)

男「…ごめん友、俺もう帰る」

友「えっ?」

男「あとは二人で話しててくれよ。じゃあ、また明日な」

友「お、おい!待てよ!」

女(やっと帰ったか、お邪魔虫め)

女「まあ、ああ言ってるしあとは二人で…」

友「……」

126: 2010/09/29(水) 16:06:59.34 ID:aDVQIRLnQ
男「ふぅ……」

男(そりゃ、あの話聞いてたし……分かってたけどさぁ…)

男(やっぱり俺なんて、所詮は金づるだったんだな…)

男(昼の弁当渡したり、放課後デートしたりして、少しは評価上がってたと思ったのになぁ…)

男(……諦めるか…)

男(…い、いや!まだ何とかなるはずだ…!)

男(どっかの誰かも言ってただろ、諦めたらそこで終わりだって)

男(絶対友には負けねぇ…女さんを、振り向かせてやる…)

127: 2010/09/29(水) 16:17:43.25 ID:aDVQIRLnQ
女友「…あ、男くん」

男「!!お、女友さん…今帰り?」

女友「うん、奇遇だね」

男「そう、だね……あ、あのさ…」

女友「?」

男「こないだの事、本当にごめん!」

女友「えっ、い、いいよもう……。あたしこそ、ごめんね?」

男(つ、遂に謝れた…!)

女友「じゃあ、ついでだし一緒に帰ろう?」

男「う、うん!」

131: 2010/09/29(水) 16:51:54.60 ID:aDVQIRLnQ
男「――ってな事があってさ」

女友「そうなんだ……女、遂に友くんに…」

男「でも諦めないよ、俺は!絶対に振り向かせてやるんだ!」

女友(……)

女友「男くん、本気なの?」

男「ああ、本気さ!」

女友「…そっか。じゃあ、あたしもこれからは本気でサポートしてあげるよ!」

男「ま、マジで?心強いなあ……って、今までは本気じゃなかったのかよ!?」

女友「あっ……てへっ☆」

男「可愛くごまかしてもダメ」

女友(そうだね、これからは……本気で)

135: 2010/09/29(水) 17:05:31.97 ID:aDVQIRLnQ

翌日

男「女さん、女友さん、おはよう!」

女友「あ、おはよう、男くんっ!」

女「!?お、おはよう…無駄に元気ね」

男「そうかな?はい、これ昼の弁当!」

女「あぁ、ありがと…」

男(今回は、女友さんに色々メールしてもらって作ったからな……自信作だぞ)グッ

女友「……うふふっ」グッ

女「?」

173: 2010/09/30(木) 01:05:37.91 ID:kc8ZJcKbQ
男「おい、友」

友「あ?…お前、昨日どうして先に帰ったんだよ」

男「あぁ、実はさ…あの後色々用事あったんだよ、ごめん。それよりも」

友「ん?」

男「女さん、どう思う?」

友「どう思うって何がだ?」

男「ほら、色々あるじゃん。気になるとか可愛いとか」

友「別に、普通だな」

男「……そ、そうか」

男(そういえば、友が誰かと付き合ったって話聞いたことないな……どんなのが好みなんだ?)

180: 2010/09/30(木) 01:18:50.69 ID:kc8ZJcKbQ
カパッ

女「あれ?」

女友「ん?どうかした?」

女「う、ううん…何でもない」

女(いつもと彩りが違う…気がする)

女友「どうしたの?食べようよ」

女「あ、うん…」パクッ

女「!!お、おいs…っ

女友「えっ?」

女「あ、な、何でもない!」

女友「変なの」クスッ

女(美味しいけど…何だろ、どっかで食べたことあるような…)

182: 2010/09/30(木) 01:25:12.58 ID:kc8ZJcKbQ
カパッ

友「お?可愛らしい弁当だな」

男「そ、そうか?」

友「誰かに作って貰ったのか?それ」

男「いや、自作」

友「…!?」

男「…何鳩が豆鉄砲喰らったような顔してんだよ」

友「いや、だって昨日までは……あれ?」

男(友がこんなリアクションするって事は、女さんも……流石女友さんだぜ)

183: 2010/09/30(木) 01:35:20.91 ID:kc8ZJcKbQ
「最近思うんだけどよ」

「ん?」

「女友さん、前より綺麗になってねーか?」

男(……そうか?)ジーッ

「それは、お前が女友さんを好きすぎて見てる錯覚だ」

「いや、俺も思ってた。綺麗になったよな」

「マジで?」

男(そうは見えないけどな…)

「なるほど、恋する女は綺麗になるってやつか」

「恋……だと……?」ゴクリ

男(……恋、か…。女友さんは、どんな人が好みなんだろ)

193: 2010/09/30(木) 03:17:09.58 ID:kc8ZJcKbQ

「…!おい、女ちゃんがこっちに来るぞ!」

「な、何だって!?」

男(!こ、こっちに来る…)

女「と、友くん!」

友「え?」

男(……ですよねー)

「何だよ、友かよチクショー!」

「イケメンは違うなぁ、おい」

女「た、タオル持ってきたから良かったら使ってよ!」

友「いや、自分のあるし」

男「せっかくだし、受け取っとけよ」

友「……じゃあ、使わせて貰うか」ファサッ

女「!!え、えへへへ…」タタタタ…

「うらやま…」

196: 2010/09/30(木) 03:28:49.22 ID:kc8ZJcKbQ
男(くそっ、友ばっか…)

男(俺なんてかれこれ数週間女さんと居るのに、何にもされてないぞ……)

男(やっぱり、望みは薄いか…)

男(いや、俺だっていつかは……女さんがタオルを貸してくれるくらいの男になってやるんだ!)

男(……まあ、いつになるか分からないけどさ…着替えよ)ジィー…

男「…ん?な、何だこれ!?」

「どうかしたか?」

男「い、いや…」

男(た、タオル…!?それに書き置きも!まさか、女さんが…)

『頑張って、応援してるよ! 女友』

男(…何だ、女友さんか……。でも女子からこういうことされるの初めてだし、ちょっと嬉しいなあ…)

201: 2010/09/30(木) 04:16:25.41 ID:kc8ZJcKbQ
放課後・玄関

男「あ、女友さん!」

女友「男くん!女を待ってるの?」

男「うん。あ、タオルありがとね」

女友「い、いえいえ…」

男「今日の体育キツくてさ、汗ヤバかったから助かったよ。明日洗って返すからさ」

女友「あ、いいよいいよ!そんな、別にそこまで気を遣わなくても!あたしが洗うからさ!」

男「…そうか?なら返すけど…ホント、ありがとね」パサッ

女友「い、いえいえ…」ギュッ…

203: 2010/09/30(木) 04:24:22.94 ID:kc8ZJcKbQ
女友「と、ところで、今から行く場所は決まってるの?」

男「…またあの喫茶店かな」

女友「いつもあそこじゃつまらないでしょ?だから、あたしが良さそうなとこ調べてきたよ!」

男「ほ、ホントか!?」

女友「うん、見てこれ!最近出来たばかりでさ、きっと女も喜ぶよ!」ピラッ

男「へぇー、こんなとこに…」

女友「どう?」

男「…うん、じゃあ今日はここに行こうかな!何から何までありがとう、女友さん!」

女友「…ふふっ、どういたしまして!」

206: 2010/09/30(木) 04:32:31.67 ID:kc8ZJcKbQ
四時半過ぎたら寝ないとヤバい

女「お待た…って、あれ?女友」

女友「あっ、女来たからあたしは帰るね!またね!」

男「えっ?あ、ホントだ…じゃあ、また明日」

男(もっと話したかったけど、また明日でいいか…)


女「女友と何話してたのよ?」

男「え?ま、まあ色々…」

女「あ、そう」

男「それよりさ、今日はここに行こうと思うんだけど…」ピラッ

女「…ふーん、結構良さそうなお店じゃない」

男「だ、だろ!?」

230: 2010/09/30(木) 10:28:22.96 ID:kc8ZJcKbQ
女「おいしーっ!」

男「そ、そう?良かった…」

女「あんt…男くんも何か食べれば?」

男「いや、俺はいいよ…ハハハ……」

男(金に余裕無いし、女さんに食べて貰うので精一杯だからな…)

女「あっそ」

男「は、はは……はぁ」ガックリ

女「あーおいし……あぁっ!も、もうこんな時間じゃない!」

男「え?」

女「私、もう帰らないと!」

男「…何か用事でもあるの?」

女「ま、まあね……それじゃ!」タタタ…

男(……女さんが用事なんて珍しいな…しかもあんなに急いで…)

男(ついていってみようか…?)

244: 2010/09/30(木) 10:45:50.52 ID:kc8ZJcKbQ
男(いけない気がするけど、やっぱり気になるよな…)

男(……よし、ついて行くか)


女「…」スタスタスタ

男(何か小走りだな……そこまで急ぐ程の事なのか?)コソコソ

女「…」キョロキョロ…スタスタ

男(おっと、そっちか……ってあれ?)

女「…」スタスタスタ

男(この道って、たしか……)


女「はぁ、間に合った…」

男(……学校、だよな)

246: 2010/09/30(木) 10:53:10.84 ID:kc8ZJcKbQ
女「……」ウロウロ

男(誰かを待ってるのか?……でも、女さんが待つような奴って言ったら…)

女「あ、友くんっ!」

男(……友しか、居ないよな)

友「あれ、女さん…だっけ?ここで何してんの?」

女「え、えっと…友くんを待ってたの!」

友「何で?」

女「い、一緒に帰ろうと思ってさ…」

友「…あぁ、別にいいけど」

女「ホントっ?えへへっ…」

男(……そこまで…?)

249: 2010/09/30(木) 10:59:51.41 ID:kc8ZJcKbQ
友「……」

女「あ!良かったらさ、途中で喫茶店でも行かない?」

友「……少しくらいなら」

女「やったっ♪じゃあ行こ行こ!」ギュッ

友「……」

男(…そこまで、俺とは一緒に居たくないわけ?)

男(分かってたけど…分かってたけどさぁ……)

男(……もう、いいや…帰るか…)トボトボ

「あれ、男だ」

「哀愁漂う背中だな……どうしたんだろ」

250: 2010/09/30(木) 11:09:40.41 ID:kc8ZJcKbQ
翌朝

男(…いつもの癖で、弁当作っちゃったな……もう作らなくていいのに…)

男「はぁ…」

女友「おはよう、男くん!」

男「…え?……あぁ、女友さん……に、女さんか…。おはよう…」

女「お、おはよ…」

女(何か元気無いわね…)

男「…あぁ、弁当か……はい」

女「…ありがと」

男「…はぁ……」

男(あんまり顔合わせたく無かったのに、朝から……憂鬱だな…)

女「どうしちゃったのかしら?」

女友「……」

253: 2010/09/30(木) 11:21:51.95 ID:kc8ZJcKbQ
放課後

男(今日は、誰とも話す気になれなかった…)

女「あ、男くん!待ちくたびれたわよ!」

男「!」

女「ほら、早く行くわよ!」

男(…一瞬でも、喜んだ自分が……ムカつくな)

女「あそこ美味しかったし、今日もあそこに行きましょっか!」

男「……ん」

男(そうだよ……女さんが俺なんかを待っててくれるのは…)

女「ほら、早く!」

男(……良い金づるだから、だろ…)

254: 2010/09/30(木) 11:30:58.77 ID:kc8ZJcKbQ
女「あー、やっぱり美味しいわ…」

男「…良かったね」

女「えっ?あ、うん…?」

男(……そろそろ時間、だな)

女(ホント元気無いわね……ま、明日になったら治ってるでしょ)

男「…じゃ、俺もう帰るよ。代金は払っとくから。またね」ガタッ

女「えっ?ち、ちょっと…」

女(珍しいわね、先に帰っちゃうなんて……って、もうこんな時間!)

女(急いで食べて、迎えに行かないと…!)パクパク


男「……」トボトボ

女友「…あ、男くん!」

男「…!」

257: 2010/09/30(木) 11:35:28.62 ID:kc8ZJcKbQ
女「はぁっ、はぁっ…」

女(ま、間に合った…危ない危ない……)

友「…」スタスタ

女(って、早速来た!!)

女「友くーんっ!」ギュッ

友「…また女さんか」

女「えへへ、今日も一緒に帰ろうかなーって…」

友「……別にいいけど」

女「やったー♪」

友「……」

女(順調、よね?)

261: 2010/09/30(木) 11:44:30.13 ID:kc8ZJcKbQ
男「…今、帰り?」

女友「うん、男くんは……女とのデートの帰り?」

男「…デートなんかじゃねぇよ、あんなの」

女友「へっ?お、男くん…?」

男「……」

女友「朝から元気無いよ、何があったの?」

男「…別に」

女友「…ほ、ほら!元気出してよ!あっ!あそこにカラオケあるから一緒に行こ、ね?」

男「……」

女友「歌えばきっと元気出るよ?奢ってあげるからさ、ねっ!?」

男「…うん」

481: 2010/10/02(土) 12:11:27.27 ID:gyvXHwpAO

カラオケ


男「…終わらない歌を歌おう!」

男「キチOイ扱いされた日々っ!!」

女友(男くん…なんだかんだノリノリ…ていうか感情こもってる感じが凄い…)

男「終わらない歌を歌おうっ!!…」



男「あー!すっきりしたー!」

女友「うん、楽しんでくれたみたいで私もうれしいよ」

女友(男くんの新しい面も見れたし…)

男「はー…」

487: 2010/10/02(土) 12:16:26.25 ID:gyvXHwpAO
男「…ホント、なんかすっきりした…」

女友「…?」

男「うん、決めた」

男「俺、女さんと別れるよ」

女友「…えっ?」

男「いやそりゃ、別れるって言っても向こうはそもそも付き合ってるつもりもないんだろうけどさ」

女友「え、えぇっ!?」

男「…なんかゴメンね、女友さんにも、色々助けてもらってたのにさ」

女友「ぅえ?あ、うん…」

489: 2010/10/02(土) 12:20:50.44 ID:gyvXHwpAO
男「うあー…なんか気まずいなぁ明日から」

男(言っても、こっちが勝手に気まずくなってるだけだけどさ)

男(うわ、なんか考えれば考えるほど…俺、惨めかも…)

男(しにてぇ…)

女友「…」

女友(な、なんだろ?え?なにこれどうしたらいいの?)

女友(チャンス?いやいやいやそんな、男くんの気持ちも考えずにチャンスとかありえないって…)

女友(…男くんの、気持ち…)

女友「…ねぇ、男くん」

490: 2010/10/02(土) 12:26:22.00 ID:gyvXHwpAO
女友「男くんは、その…女のこと、ちゃんと諦められるの?」

男「それは…確かに、難しいかもだけど…」

男「女さんに思い切って告白して、オッケーもらえたときはめちゃくちゃ嬉しかったし…」

男「正直、今だって叶うなら別れたくないよ」

女友「うん…」

男「でも、それでも色々考えてみてさ、決めたんだ…」

男「俺は、女さんと別れる」

男「今の状態のままってのは、やっぱりつらすぎるんだ…」

492: 2010/10/02(土) 12:32:09.22 ID:gyvXHwpAO
女友「男くん…」

男「そもそも告白自体かなり駄目元だったし、大丈夫!元に戻るだけだ!」

男「はぁぁ、よし、もう引きずらない!決めた!」

女友「うん…」

男「そうだ!吹っ切れたのは女友さんのおかげだよ!ありがとう!!」

女友「えっ!?私!?」

男「そう言えば最初に色々教えてくれたのは女友さんだし、今日だってカラオケ誘ってくれたしさ」

男「本当にありがとう!」

女友(ちょ…距離、近いよぉ…)

女友(ダメ、顔真っ赤になる…っ!)

493: 2010/10/02(土) 12:38:33.07 ID:gyvXHwpAO
男「ん?どうしたの?もしかして具合悪い?」

女友「いや、違くて、その」

男「そうだよね…俺のためなんかに今まで無理に付き合わせちゃったし…」

女友「だから、違」

男「うん!今日はもう帰った方がいいよ!明日も学校だしさ」

男「よかったら送っていこうか?」

女友「へ?う、ううん大丈夫!大丈夫だから!一人で帰れるから!」

男「あ、そう…わかった…」

男(まぁ…俺みたいな奴と一緒に帰りたいとか、思うはずもないもんな…)

女友(家まで送ってもらうなんてそんな、まだ早いよぅ…)

494: 2010/10/02(土) 12:43:32.19 ID:gyvXHwpAO

カラオケ店 外


男「それじゃあ、帰り道気をつけて」

女友「ありがとう、男くんも気をつけて帰ってね」

男「ん、じゃあまた明日」

女友「うん、また明日…」



女友(うわあああどうしようどうしよう!)

女友(男くん、結局女と別れるって…)

女友(それなら…私、私の気持ちを…)

女友(男くん、に…)

女友(いやあああ!!ムリムリ!絶っっ対そんなの恥ずかしくてムリぃ!!)



男(どうせだし、明日からは自炊にしようかなぁ…)

496: 2010/10/02(土) 12:47:28.05 ID:gyvXHwpAO


女(…で、また友くんと喫茶店に来たのはいいんだけど…)

友「…」

女(友くん、全然楽しくなさそう…)

女(さっきから、ていうか今までずっと私からしか話しかけてないし)

女(友くんは、適当に相槌うってるだけみたいな…)

女(だ、大丈夫!話自体はできてるんだし、問題は)

友「…ねぇ、女?さん」

498: 2010/10/02(土) 12:54:32.54 ID:gyvXHwpAO
女「え、あ、はい!なに?」

女(初めて友くんから話しかけてくれた!キャー!)

友「女さんってさ、男と仲良いの?」

女「…え?」

友「ていうか、男と付き合ってたりする?」

女「…」

女「ま、まさか!そんなはずないじゃん!」

女「私が男と!あ、ありえないってば!」

友「…そうなんだ」

友(男のやつ、自分がそんな仲良くないのに、なんで俺のこと紹介したんだろ…)

女(あ、危ない…バレたらマジ氏ねるって…)

502: 2010/10/02(土) 13:11:31.21 ID:gyvXHwpAO
友「別に…すごい仲悪いみたいでもなさそうだし、いいんだけどさ」

友(男も最近妙に凝った弁当作ってきたり、なんかアップダウン激しいしで少し心配だったんだけど)

友(…女さんが原因、ってわけじゃあないのか)

友(…ま、それもそうか)

友(二人とも、全然接点なさそうだし)

女「…」

女(ヤバイ、また沈黙が…)

503: 2010/10/02(土) 13:16:15.14 ID:gyvXHwpAO
友「…んじゃ俺、そろそろ帰るわ」

女「え?もう?もうちょっとだけゆっくりしていかない?」

友「見たいテレビあるし…それに、ここに俺ら二人でいたってあんまり面白くもないっしょ」

女「えっ…!?」

友(正直俺、あんまり知らない女の子と喋るの苦手だしなぁ…)

友(男のことも大丈夫そうだし)

女(面白くない…面白くないって…そんな…)

509: 2010/10/02(土) 13:30:58.67 ID:gyvXHwpAO


翌日 学校


「ねぇねぇ、女って友くんと付き合ってるの?」

女「えっ!?な、なに?いきなりそんな…」

「え~、だって昨日友くんと二人で喫茶店にいたよね?」

女「それは…確かに昨日二人で一緒にいたけどぉ…」

「あー!やっぱり付き合ってるんだ!」

女「ち、違うって!まだそんな付き合うとか」

「まだ!?まだって何!?」

「ああーもう、女相手なんて絶対勝てないよー…めっちゃお似合いだし」

女「え?そ、そうかな?」

511: 2010/10/02(土) 13:35:53.78 ID:gyvXHwpAO
女友「…」

「そうだよー!まさに美男美女じゃん!はぁぁ、マジ羨ましい」
女「そ、そんなことないよぉー…」

女友(女…顔デレデレしすぎ…)

女(そうよね…友くんだって、好きじゃない人と二人で会ったりなんかしないもんね…)

女(昨日はちょっと素っ気なかったけど、全然問題ないよね…)


友「はよーっす」

514: 2010/10/02(土) 13:39:47.15 ID:gyvXHwpAO
「おっす友!昨日のテレビ見た?」

友「見た見た!マジ笑ったわあれは…」


「ほら女、彼氏がきたよ」

女「か、かか彼氏なんてそんな、止めてってばぁー」

女友(まんざらでもない顔…)

女友(女、ホントに友くんのことが好きなんだ…)

女友(…男くんじゃなくて、友くんのことが)

女友(そういえば、今日まだ男くん来てない…)

527: 2010/10/02(土) 13:49:16.34 ID:gyvXHwpAO

男「はよー」

女友(あ、来た…)

友「はよっす、男」

男「おっすー」

女(ちっ…男どいてって…友くんが見づらいじゃん…)

女友(男くん…今日もいつもと同じ男くんだ…)


男(あー…今日どうしよ、女さんの顔全然見れねーし…)

男(昨日ちゃんと決めたのに、いざとなると結構ツライなぁ…)

友(…?なんか男、今日もテンション低いな…)

551: 2010/10/02(土) 14:15:45.01 ID:gyvXHwpAO
友「…なぁ、男」

男「ん?お、おう、何?」

友「なんか…あったのか?最近ちょっとおかしいぞお前」

男「えっ、いやその…別になんもねーよ…」

男(実は好きな相手がお前にぞっこんで、なのに告白して勝手に舞い上がって)

男(そんでまた勝手に、別れようなんて思ってるなんて…言えるわけが…)

友「そっか、ならいいんだ」

友(…何もなさそうな顔、じゃないけどな…)

564: 2010/10/02(土) 14:28:12.91 ID:gyvXHwpAO


昼休み


男「…女さん、ちょっと、いいかな?」

女「え?あぁお弁当ね…うん、行く行く」

男「弁当じゃないんだけど…いや、いいや、とりあえず来て」

女「はぁ?…」

女(何こいつ…意味わかんない)

女(友くんと一緒の空間にいれる時間が減っちゃうじゃん…)

男(言おう、ちゃんと、一言…)


女友(…あれ?男くん、女と一緒に…もしかして!?)

友(ん?男、女なんかとどこ行くんだろ)

569: 2010/10/02(土) 14:34:58.80 ID:gyvXHwpAO


女「で、何?お弁当は?ないの?なんで?」

男「うん、いや、ていうか…その…」

女(はぁ…マジ意味わかんない…)

男(…言わなきゃ、なんだけど…顔見れねぇ…)


女友(やっぱり、やっぱり言うのかな…言っちゃうのかな!?)

友(…なんか女友が隠れて見てるから、声かけづらいんだけど…)


女「…もう、何にもないんだったら教室戻るから!」

572: 2010/10/02(土) 14:50:52.80 ID:gyvXHwpAO
男「いや!待って!ちょっと、話したいことが…」

女「はああ!?何なの?じゃあ早くしてよ!」

男「お、おう…」

男(言うんだ、今…言う…)

男「あの、さ…」

男「…別れて、ほしいんだけど」

女「…えっ、は?」

女「何?話って…別れ話?」

男「う、うん…」


女友(よく会話が聞こえない…)

友(…なんだこの状況)

575: 2010/10/02(土) 14:58:28.70 ID:gyvXHwpAO
女「ふぅ~ん…」

男(うわ、なんだこれ、めちゃくちゃ複雑な感じ…)

男(悲しいやら、少しすっきりしたやら…)

男(っ、ていうか女さんの返事は)


女「うん、わかった、別れよ」

男「え?」

女(あーあ…何か男から別れようとか言われるとあんまり気分よくないなぁ…)

女(しかもお昼ご飯も自分でやんなきゃになるし…)

女(ああもう!めんどくさ…)

女(ま、いっか、私には友くんがいてくれるし~)

女「話終わりだよね?じゃ、私戻るから」

577: 2010/10/02(土) 15:04:41.78 ID:gyvXHwpAO
男「え、ああ…うん…」

女「そうだ、これからはあまり話しかけないでね、変に誤解されたら嫌だから」

男「…わかった」

女「じゃね」

男「…」

男(終わったんだ…俺と、女…)

男(知ってたけど、ホントに俺のことなんかどうでもよかったんだな…)

男「…はぁ」


女友(男くん…)

友(え?なんで男あんなにしょぼくれてんだろ?)

580: 2010/10/02(土) 15:11:41.22 ID:gyvXHwpAO


放課後


男「はぁぁあ…」

「な、なぁ、男のやつ、どうしたと思う?」

「知るかよ!なんか午後始まってからずっとあんなだし…」

友(…話しかけても、生返事ばっかだし…あの昼休みのが原因なのか…?)

「友なんか知ってる?お前男と仲良い方じゃん」

友「へ?いや…わかんねぇ」

友(…女に聞けばわかる、かもな)

582: 2010/10/02(土) 15:17:32.08 ID:gyvXHwpAO
女「友く~ん、今日部活休みだよね?よかったら一緒に帰ろ?」

友「ん?ああ…いいよ、別に」

友(聞きたいこともあるしな)

女(ああん、やっぱり友くんカッコイイ…!)


男(…女さん、また友と…)

男(あああ!ダメだ!こんな凹んでばっかで…)

女友「あの…男くん?」

男「あ、女友さん…」

女友「ちょっと話したいことあるから、一緒に帰らない?」

男「…うん、いいよ」

583: 2010/10/02(土) 15:21:18.66 ID:gyvXHwpAO


女「ねね、今日も喫茶店寄ってく?それとも別の場所行く?」

友「…別に、何でもいいよ」

女「ええ~?どっか友くんの行きたいところにしようよー」

友「…はぁ」

友「女さん、ちょっと聞きたいことがあるんだけど…いいかな?」

女「へ!?い、いいよ!何でも!話して!!」

女(ま、まさか…まさかまさか…!?)


友「今日昼休み、男と何話してたの?」

586: 2010/10/02(土) 15:26:45.79 ID:gyvXHwpAO
女「…え?」

友「いや、話しづらいことならいいんだけど…ちょっと、気になったから」

友(確実に、そのときから男変になってたし…)

女「あー、えと…見てたんだ?」

女(うわぁ最悪…最後まであいつ足引っ張って…!)

女(いいや、適当にごまかそう)

女「えーとね、その…あのときは…」


女「わ、私、男から告白されて、それで、断ったんだー…あはは…」

590: 2010/10/02(土) 15:33:17.64 ID:gyvXHwpAO
友「あ…そうだっんだ…」

友(なるほどな…そりゃ振られたら落ち込むわ…)

女(よ、よかった…信じてくれたみたい…)

女(キープとは言え、男と付き合ってたなんて氏んでも知られたくないし…)

友(…ふぅん、あいつ、こういうのが好みなのか)

友(あー…一気にどうでもよくなった…帰ろ)

友「んじゃ、悪いけど俺もう行くわ」

女「え?どっか寄り道してこうよー?」

友「いや…ゴメン、帰る」

592: 2010/10/02(土) 15:37:58.61 ID:gyvXHwpAO
女「ま、待ってって!友くん!」

友「…なに?なんか用事でもあったの?」

女「えっ…と、別に、用事という用事は…」

友「じゃ、帰るから」

女「ちょ、違、ある!話ある!」

友「…?なら、どうぞ」

女(ヤバイ…ここで帰らせるのはもうなんかダメな気がする…)

女「えと、その…私、ね」


女「友くんのことが好き、なんだけど…」

594: 2010/10/02(土) 15:42:27.06 ID:gyvXHwpAO
友「え…」

女「だからあの、付き合ってくれたら嬉しいなぁ、みたいな…」

女(ヤバイヤバイヤバイ!なんかどさくさ紛れに言っちゃった!!)

女(うわ!友くん困った顔してるし…そうだよね、いきなりだし…)

女(でも…友くんだって私のこと、嫌いではな)


友「…ゴメン、俺、今そういう余裕ないんだわ」

友「部活に専念したい、っていうかさ…」

友(つーか、女さんと特別仲良いわけじゃないしなぁ…)

596: 2010/10/02(土) 15:44:45.88 ID:gyvXHwpAO
女「……え?」

友「だから、ゴメン」

女「え?えええ?」

友「…それじゃ、また明日学校で」

女「…うん、またね…」

女「…」

女(振られた…)

女(普通に、振られちゃった…)

599: 2010/10/02(土) 15:48:46.34 ID:gyvXHwpAO


女友「そっか…やっぱり、別れたんだ…」

男「ああ…でも後悔はしてねぇよ!むしろあのままグダグダ付き合ってた方がキツかっただろうし…」

男「…さすがに、ちょっと凹んだけどさ」

女友(男くん…)

女友「ねぇ、男くん、ちょっとだけ聞いて」

女友「実は私ね、ずっと好きな人がいるの」

600: 2010/10/02(土) 15:52:45.58 ID:gyvXHwpAO
男「え?そうなの?」

女友「うん、でも私、結構奥手っていうか…男の人に自分から話しかけるのが苦手でね」

女友「いつも女の陰に隠れて、過ごしてきたの」

女友「だから…もちろんその人は、私のこと好きになるはずもなくて…」

女友「そんな私に比べたら、男くんは凄いよ、自分の気持ちをちゃんと伝えてて」

女友「ホントに…凄いと思う…」


男「…そんなことねーよ!」

602: 2010/10/02(土) 15:57:06.65 ID:gyvXHwpAO
女友「えっ、ちょ…」

女友(肩…肩掴まれて…!?)

男「女友さんはそんなんじゃないよ!俺と違って気遣いも上手だし、きれいだし!」

男「俺なんかのために相談乗ってくれたりしたじゃん!」

男「女友さんなら大丈夫だって!…女友さんみたいな人なら、絶対告白だって成功するよ!!」

女友(やっ…肩…痛…)

男「…あっ、ゴ、ゴメン!」

男「なんか…熱く、なりすぎた…」

604: 2010/10/02(土) 16:01:01.94 ID:gyvXHwpAO
女友「…」

女友(掴まれてた部分が…すごく熱い…)

男「…いやでもホント、女友さんなら絶対うまくいくって!」

男「俺が保証するよ!」

女友「あっ…」

女友(なんだか…久しぶりに、男くんの笑った顔、見れたかも…)

男「あー、でも俺なんかの保証じゃ、意味ないか…」

女友「そ、そんなことないよ!うれしいもん!」

男「へっ?ああ、いや、ならいいんだけど…」

611: 2010/10/02(土) 16:09:10.15 ID:gyvXHwpAO
男「…っと、確か女友さんはここ左だったよね、俺右だから」

男「また明日、学校で」

女友「あ…」

女友(待って…私まだ…)

女友(私まだ自分が1番言いたいことを言えてない!)

女友(男くんに…今、言いたいこと…!)

男「…ん?どうかした?」

女友「…男くん、さっき、私の告白は絶対成功する、って言ってくれたよね?」

男「…あ、ああ!そうだね女友さんならきっと」


女友「私、男くんのことが好き」

618: 2010/10/02(土) 16:16:03.96 ID:gyvXHwpAO
男「……ん?」

女友「私、ずっと男くんのことが好きだったの」

女友「いつだって男くんを見てた…教室でも、校庭でも、体育館でも、帰る途中でも…!」

女友「大好きなの、男くんが…」

男「…」

女友「いきなりこんなこと言われても困っちゃうのはわかってる…だけど!」

女友「だけど…本当に好きだから…」

女友「女が男くんと付き合い始めたって聞いたときは…すごくショックだった」

女友「なのに…女は男くんのことなんか何も考えてなくて…っ!」

623: 2010/10/02(土) 16:21:17.34 ID:gyvXHwpAO
男「ああ…」

女友「私…どうしたらいいのかわかんなくて」

女友「男くんも女も大好きだから…だから、応援するしかないと思って」

女友「でも、女はやっぱり男くんを見てなかった…見ようともしてなかった!」

男「…うん」

女友「私…私…!」


女友「もう気持ちを、抑えられない…!」

男「…」


男「少し…時間、くれないかな」

男「まだちょっと頭こんがらがってて…どう言ったらいいかわかんなくてさ」

625: 2010/10/02(土) 16:26:29.51 ID:gyvXHwpAO
男「明日には…答え、出せると思うから…」

女友「…うん、わかった…」

女友「…ごめんなさい…あと、話聞いてくれて…ありがとう」

女友「それじゃあ、私、こっちだから…」

男「うん、またね」

女友「また明日」



女友「…」

女友(うわあああ!!言っちゃった!!言っちゃったよー!!)

女友(ど、どうしよ…ていうか私、さっきどんな顔してただろ…)

女友(うあー!ヤバイよー!顔も肩も熱いのおさまんないよぉー!!)

627: 2010/10/02(土) 16:29:33.38 ID:gyvXHwpAO


男「…」

男(正直言って、信じられない)

男(実は夢オチだったりするんじゃないか!?これは!?)

男(…って、現実逃避しても仕方ないか…)

男(女さん、そして、女友さん…)

男(俺は…)

男(俺の、答えは…!)

631: 2010/10/02(土) 16:34:32.11 ID:gyvXHwpAO


翌日 学校


女「…はぁぁ」

「ど、どうしたの女、そんな深いため息…」

女「…べっつにー、何でもない…」

(何でもなくないって顔に書いてあるよ…)

女「はぁぁぁ」

女(お昼ご飯はなくなるし、友くんには振られちゃうし…マジ最悪)

女(あーあ、どうしよっかなぁ、せめてお昼ご飯だけでも何とか…)

女(…ていうか、女友遅いなぁ…いつもならもういる時間なのに)

636: 2010/10/02(土) 16:40:09.42 ID:gyvXHwpAO
男「…はよーっす」

「おはよー」

「よっ、男、今日は元気戻ったか?」

男「昨日と変わんねーよ…普通だ普通」

男(…女友さんはまだ来てないみたいだな)


女(お昼ご飯か…どうしよっかな~)


友「はよっす」

「おはよー、朝練上がり?」

友「ああ…朝からめっちゃ疲れたわ…」

641: 2010/10/02(土) 16:44:31.94 ID:gyvXHwpAO
女(ああ…やっぱり友くんカッコイイなぁ…)

女(…うん、ここはやはり男をキープしといて、もっと友くんとお近づきに…!)


友「よっ、元気か?」

男「ん?ああそうだな…普通だよ」

友(…昨日よりかはまだマシ、かな?)

男(女友さん…遅いな…)


女友「はぁ、はぁ…ギリギリ、セーフ」

「おはよう女友ー、珍しいね、遅刻ギリギリなんて」

女友「ちょ、ちょっと寝坊しちゃって…」

女友(結局昨日全然寝れなかった…)

652: 2010/10/02(土) 17:03:58.95 ID:gyvXHwpAO


昼休み 教室


男(結局、今まで話せなかったな…よし!今のうちに)

男「女友!…ちょっと、いいか?」

女友「ひっ…あ、はい、大丈夫、です」

女友(ダメだダメだダメだ無理無理無理~!)

男「ここじゃなんだし…屋上にでも行」


女「男く~ん!暇ー?よかったらご飯一緒に食べない?」

男「えっ?」

女友「えっ?」

663: 2010/10/02(土) 17:15:16.31 ID:gyvXHwpAO


屋上


女「女友も一緒なんだ?まぁ、そっちの方が楽しいしいいかもね!」

女(てか私ご飯ないんだけど…手ぶらなの見てわかんないかなぁ普通!)

女友「…えと、よかったの?女も一緒で…」

男「…うん、大丈夫」

男(むしろいてくれないと、しっかりけじめもつけらんないしな)

女(もー…早くしないと購買のご飯なくなっちゃうって…)

668: 2010/10/02(土) 17:18:41.88 ID:gyvXHwpAO
男「…あんまり時間かかっちゃうのもアレだから、早めに、はっきり言う」

女友「…うん」

女「ん?何て?」

男(決めたんだ…俺は…俺は!)


男「俺は今、誰とも付き合いたくない!」

男「だから、ごめんなさい!!」


女友「…」

女「…」


女友「…そっ、か…」

女「えっ?」

679: 2010/10/02(土) 17:23:44.39 ID:gyvXHwpAO
男「女友さんの気持ちはすっごく嬉しいけど…でも、今の俺にはまだ、無理だと思うんだ…」

女友「…うん」

男「女友さんは優しくて、きれいで…俺なんかにはもったいないから…」

男「だから…」


男「またいつか、俺から告白したい」

女友「…!」


男「女友さんに合うような、誰にもバカにされない、立派な男になる…」

男「…ゴメン、言ってることめちゃくちゃだってわかってる、わかってるんだけど…」


女友「ううん、いい、いいの」

694: 2010/10/02(土) 17:30:12.50 ID:gyvXHwpAO
女友「正直…ちょっとだけ、悲しいけど、でも、いいの」

女友「男くんが、私のことをちゃんと見てくれてるってわかったから…!」

女友「だからっ…ぐすっ、いい、の…っ!」

男「女友さん…」

女友「ひうっ、うぅ…ゴ、ゴメン、ね…泣きたく、なんて、ないんだけど…」


女「……」

701: 2010/10/02(土) 17:35:23.95 ID:gyvXHwpAO
女「…はぁ、意味わかんない」

女「購買売り切れちゃうから、私もう行っていい?」

男「あ、女さんも…」

女「ん?」

男「…ごめんなさい」

女「…」

女「はぁぁ、なんであんた謝ってんの?」

女「そういう意味不明なところが、私、嫌いなの」

男「…」

女「いいよ、別に…私は何も気にしてないし…」

女「その代わり、これ以上女友泣かせたら、許さないから」

女「それと…女友?」

女友「ぐすっ…?」


女「…あとでまた、ちゃんと謝る」

706: 2010/10/02(土) 17:39:40.76 ID:gyvXHwpAO
女友「えっ…」

女「~!それじゃ、私行くから!じゃあね!!」


男「行っちゃった…」

女友「うん…」

男「…」

女友「…」


男「…ご飯、一緒に食べる?」

女友「…うん」


おわり

716: 2010/10/02(土) 17:42:32.09 ID:gyvXHwpAO
ごめんなさい
これから用事なのでかなり強引に終わらせました

支援してくれた方々、本当にありがとうございました
加えて、スレを乗っ取る形になってしまい、大変申し訳ありませんでした

718: 2010/10/02(土) 17:43:13.39 ID:2w3/HBXWO
あらあら、うふふ

726: 2010/10/02(土) 17:48:43.03 ID:4fY88lN6O
>>716


おう>>1早くしろよ

引用: 女「あんな奴キープに決まってんじゃん」