1: 2016/08/22(月) 01:13:28.34 ID:C2JADaHV.net
2ヶ月後

聖良「たった2ヶ月で…こんなはずじゃ…」

理亞「うう…」

千歌「ふふん、この程度なの?どうやら私たちが強くなりすぎたみたいだね」

梨子「でも当然の結果よ、あなたたちは雪で私たちは海、海辺に雪は積もらないもの、儚い雪は波にさらわれて消えてしまうのよ」

ルビィ「それで、この人たちどうしますか?」

善子「もちろん!私たちを散々コケにした
仕返しとして、aqoursの下働きをしてもらいましょう!」

聖良「お、お願いです、私はどうなっても構いませんから、この子は…」

理亞「お姉ちゃん…」

花丸「美しい姉妹愛ずら、安心するずらよ、ちゃんと2人ともたっぷりこき使ってやるずら」

3: 2016/08/22(月) 01:16:58.21 ID:C2JADaHV.net
曜「海開きも近いし、延々と浜辺のゴミ拾いは?」

千歌「うーん、夏休みはウチの旅館も忙しくなるから、人手が欲しいんだよね」

ルビィ「ルビィの家にも1人欲しいです、もう1人くらいお手伝いさんがいると助かるので」

花丸「お寺の掃除係も欲しいずら、出来れば1人回して欲しいずら」

梨子「まあまあ、処遇は帰ってから決めるとして
とりあえず静岡に帰りましょう」

善子(カメラ回す人間が欲しかったのよね…
ウチに回してくれないかな)

4: 2016/08/22(月) 01:21:35.88 ID:C2JADaHV.net
千歌「でも、この2人どうやって静岡に運ぶ?
交通費もばかにならないし…」

曜「ゆうパックで送る?伝票に衣類って書けばわからないよ」

理亞「…」

聖良「私は荷物扱いでいいですから、この子は電車に乗せてあげてください」

梨子「仕方ないわね、2人とも電車に乗せましょう
その代わり交通費分も働いてもらえればいいのよ」

静岡に到着

千歌「よーし!じゃあじゃんけんで誰が持ち帰るか決めようよ」

曜「公平でいいね、負けないよ~」

ルビィ「じゃーんけーん…」

6: 2016/08/22(月) 01:23:20.28 ID:C2JADaHV.net
理亞「…」

千歌「あ、今空き部屋無いから今日は外で寝てね」

理亞「寒いよう…お姉ちゃん」

しいたけ「ワンッ!」

理亞「…!?」ビクッ

しいたけ「ハッハッハッハッ」クイクイ

理亞「え、な、なに?」

しいたけ「ハッハッハッハッ」

理亞「え…あなたの小屋に入っていいの?」

しいたけ「ワォン」

理亞「あ、ありがとう…」

10: 2016/08/22(月) 01:26:43.71 ID:C2JADaHV.net
理亞「…お腹空いた」

しいたけ「ワォン」

理亞「え?これ、お饅頭の箱…」

しいたけ「ワンッ」

理亞「私にくれるの?」

しいたけ「ワォン!」

理亞「あ、ありがとう…」


千歌「無い!東京で買った特製饅頭が無い!
みと姉食べたなー!」

みと姉「はあ?ていうかそんなの存在自体知らないし、よく探しなよ」

14: 2016/08/22(月) 01:30:09.73 ID:C2JADaHV.net
聖良「…」

曜「掃除終わった?」

聖良「はい」

曜「それが終わったら庭の草むしりね、あと夏休みの宿題全然終わってないからよろしく~」

聖良(理亞は大丈夫かな…1人で泣いてないといいけど…)

曜「聞いてるの?」

聖良「も、申し訳ありません…」

曜「まったく、仕方なくウチに置いてあげてるんだから、しっかり働いてよね」

16: 2016/08/22(月) 01:38:33.65 ID:C2JADaHV.net
1週間後

曜「日頃から真面目に働いてるから、今回は特別に妹さんに会わせてあげるよ、ただし1時間だけね」

聖良「理亞!」

理亞「お、お姉ちゃん!」

聖良「よかった、無事だったのね…」

理亞「お姉ちゃんも、よかった…」

聖良「酷いことされなかった?大丈夫?」

理亞「うん、大丈夫、あのね」

しいたけ「ワォン」

理亞「このワンちゃんが色々助けてくれたの」

聖良「そうだったの、妹がお世話になりました、えーと…」

理亞「あのね、エミールって言うんだって、この前お話しした時に教えてもらったの」

聖良「そう、ありがとうございます、エミールさん」

しいたけ「ハッハッハッハッ」

21: 2016/08/22(月) 01:43:32.07 ID:C2JADaHV.net
聖良「気を強く持つのよ、大丈夫、お姉ちゃんがなんとかしてあげるわ」

理亞「お姉ちゃん…」

聖良「だから、どんなに忙しくても、ダンスと歌の練習は怠ってはいけないわ」

理亞「うん、わかった…」

千歌(ふふん、無駄無駄、毎日ダンスや歌の練習なんて出来ないくらいこき使ってるんだからね)

しいたけ「…」

その夜

千歌「…zzz」

ガチャ

しいたけ「…」ソロ~

しいたけ「ハッハッハッハッ」カチャカチャ

23: 2016/08/22(月) 01:51:24.89 ID:C2JADaHV.net
旅館十千万(静岡)

きのこさん、の評価とコメント

1人で泊まりに行きましたが、酷いところでした
従業員の女の子(高校生くらい?)の言葉遣いと態度が酷いです、おまけに料理も食べられたもんじゃありません、聞くところによると先日食中毒が出たらしいです、5人も病院に運ばれて、私は無事でしたが、夏の思い出を大切にしたい方は泊まるのを控えた方がよろしいかと

しいたけ「…」カターン

千歌「…zzz」

しいたけ「ワォン」パタン(パソコンを閉める音)

ガチャ トコトコ

26: 2016/08/22(月) 02:02:42.41 ID:C2JADaHV.net
千歌「おかしい…全然お客さんが来ない…
例年ならもっとくるはずなのに…」

しいたけ「…zzz」

理亞(これなら、練習する時間もちょっとは多くなるかな…)


聖良「ん…曜ちゃん、もっと激しく…」

曜「千歌ちゃんはそんなこと言わない!」バン!

聖良「す、すいません!でも、あなたに言えと言われたから…」

曜「くそっ!くそっ!」パンパンパン

43: 2016/08/22(月) 14:05:34.51 ID:C2JADaHV.net
千歌「え?勝負したいって?」

理亞「はい、私たちが勝ったら、解放すると約束してください」

千歌「ふーん、じゃあ負けたらどうするの?」

理亞「その時は、一生あなたの奴隷になると約束しますね…」

千歌(やった!一生タダで使える使用人ゲット!)

千歌「いいよぉ、じゃあ勝負は1ヶ月後ね、せいぜい頑張ってね~」

千歌(明日から仕事量10倍にしてやろうっとwww)

44: 2016/08/22(月) 14:10:28.39 ID:C2JADaHV.net
曜「うん、そうなんだ、身の程知らずだね~
もしかして私たちの奴隷として一生働きたいからそんなこと言ったんだじゃないのwwwwwうんじゃあね千歌ちゃん」ピッ

聖良「…」ギュッギュッ

曜「ほらほら、もっと足の方もマッサージしてよね」

聖良「は、はい」

曜(ふふふ、看護婦のコスプレさせてマッサージさせるのは堪らないね、この子は一生私の側において慰み者にするんだからwwww)

聖良(もう少し、もう少しの辛抱だから…)

48: 2016/08/22(月) 19:47:52.95 ID:C2JADaHV.net
対決前日

曜「どう千歌ちゃん?」

千歌「バッチリだよ!あの子にはこの1ヶ月
みかんしか食べさせてないから、明日は早々にスタミナ切れでダウンするはずだよ」

曜「おお!流石は千歌ちゃん、結構な悪ですなぁ~」

千歌「へっへっへ、曜ちゃんは?」

曜「問題無いよ、毎日氏ぬほどこき使ってるし
食事も1日1回、それも干物だけだからね」

花丸「もうマルたちの勝ちは決まったようなものずら」

ルビィ「もう2度と反抗する気が起きないようにボコボコにしなきゃね!」

55: 2016/08/22(月) 20:27:41.64 ID:C2JADaHV.net
曜「さーてと、明日は勝負の日だし、さっさと寝ますか~」

コンコン

曜「ん?誰?」

聖良「失礼します…」


梨子「あーあ、勝つと分かってる勝負なんてしたくないけど、千歌ちゃんのためだし仕方ないわよね」

コンコン

梨子「誰?お母さん?」

理亞「失礼します」

56: 2016/08/22(月) 20:30:53.88 ID:C2JADaHV.net
次の日

曜「お、おはよう…」

梨子「おはよう…」

ルビィ「ピギィ…」

花丸「ずらぁ…」

善子「って、何でみんなそんな元気無いのよ!?」

曜「うん、ちょっとね…」

千歌「が、頑張ろうね…」

善子「他のみんなと違って、千歌ちゃんは
もの凄く体調悪そうだけど、どうしたの、お腹痛いの?」

千歌「だ、大丈夫…昨日の、夜から、下痢してて…」

57: 2016/08/22(月) 20:35:26.10 ID:C2JADaHV.net
善子「顔中油汗だらけで言うセリフじゃないわよ…」

千歌「え、えへへ…大丈夫、だよ」

千歌(な、なんで急にお腹が痛くなったんだろ…)

前日の夜

しいたけ「…」ゴソゴソ

酒蒸し饅頭(賞味期限2002年4月10日)

しいたけ「ワォン」ポト

千歌「さて、お風呂入ったし、そろそろ寝ようかなぁって、ん?何これ?お饅頭…」

千歌「おお!酒蒸し饅頭だ!美味しそ~
寝る前に食べると太っちゃうけど、少しくらいならいいよね?」モグモグ

千歌「うーん、美味しい!かすかに酸っぱくてパサパサしてて、味に深みがあるね、なんていうか、熟成された味というか、もう止まらないよ~」モグモグ

しいたけ「クゥ~ン(千歌ちゃんゴメンね…)」

60: 2016/08/22(月) 20:45:22.14 ID:C2JADaHV.net
前日の夜

聖良「おやすみ前に失礼します、実は昨日、部屋を掃除していてこんな物を見つけだのですが…」

曜「そ、それは…!」

聖良「下着です、女性物の、しかも小さな女の子が履くようなものから今時の女子高生が履くような物までありますね、不思議なことに下着一枚一枚に付箋紙があってあるんですよ
西暦何年の何月何日とか、ね」

曜「ぐっ…」

聖良「まさかあなたが高海千歌さんの下着をこっそり盗んでいたなんて」

曜「い、言いがかりはやめてよ!そもそも、下着が無くなったりしたら千歌ちゃんが大騒ぎするでしょ!今まで一度だって千歌ちゃんは下着が盗まれたなんて言ったことないよ!」

聖良「そうでしょうね、盗んだのではなく
あらかじめ同じ下着を購入して、こっそり交換しただけなんですから」

曜「なっ…」

聖良「つまり、あらかじめ高海さんの持っている下着を全て調べて、同じ物を買っておく
そしてプールの授業や高海さんの家に来た時に、脱いだ下着と自分が持って来た下着を交換する、どうです?この推理」

曜「も、目的はなんなの?」

62: 2016/08/22(月) 20:54:20.56 ID:C2JADaHV.net
理亞「この写真に見覚えがありますね?同性愛者専用の風俗店に入るあなたが写ってる写真ですよ」

梨子(そ、そんな…まさか盗撮されていたなんて)

理亞「テープもありますよ、聞きます?」

梨子「や、止めて!目的はなんなの?」



花丸「そ、それは…」

理亞「あなたの健康診断の結果の書類ですよ
ご両親には隠していたみたいですね、血糖値、尿酸値がずいぶん高いですね、ご両親に見られたらお菓子禁止になるのでは?」

花丸「な、なにが目的ずら?」


ルビィ「ピギィ!」

聖良「お姉さんが楽しみにしていたハーゲンダッツを勝手に食べた上に、それを友人の津島善子さんの所為にしましたね?これをあなたのお姉さんが知ったらどうするでしょうね」

ルビィ「うう…」

63: 2016/08/22(月) 20:59:19.99 ID:C2JADaHV.net
聖良「子供の頃から不思議ちゃんでおかしな言動ばかりする子だったそうですね?しかも中学生の時は自らのことを堕天使と自称していたとか…」

善子「うう…」

聖良「これをメンバーの皆さんが知ったらどう思うでしょうね?もしかしたら辞めさせられるかも…」

善子「え?みんなもう知ってるけど…」

聖良「なん…ですと…」

善子「ズラ丸なんて子供の頃から知ってるし」

聖良(しまった、イレギュラーが起きてしまった…)

78: 2016/08/23(火) 17:58:37.04 ID:CgSXj8hQ.net
そして勝負の日、脅されて本来の実力を出せない
梨子、曜、花丸、ルビィ、そしてトイレから出てこれない千歌、1人必氏に歌って踊る善子だったが、力及ばず、aqoursは前回の勝利が嘘のようにボロ負けした

善子「ま、負けた…」

聖良「これで借りは返しましたよ」

理亞「許さない…今まで散々コケにして!」

ルビィ「ご、ごめんなさいぃ!」

花丸「る、ルビィちゃんはどうなってもいいから、マルのことは助けてほしいズラ!」

梨子「わ、私はなにもしてないわよね?悪いのは曜ちゃんよ!」

曜「ち、違うよ!私は千歌ちゃんに言われて仕方なく…」

79: 2016/08/23(火) 18:00:40.18 ID:CgSXj8hQ.net
聖良「さーて、どうしてあげましょうかね」

理亞「…あ」

しいたけ「…」

理亞「帰ろう、お姉ちゃん、もういいから…」

聖良「え?」

理亞「もういいの、だから、ね?」

聖良「あなたがそう言うなら…命拾いしましたね、妹に感謝することですね」

理亞(ありがとうエミール…さようなら)

82: 2016/08/23(火) 18:55:23.49 ID:CgSXj8hQ.net
ガチャ

千歌「あ、あれ?もう終わったの…?で、どっちが勝ったの~」ヨロヨロ

次の日

曜「おかしいよ…どうしてあの子達が私の秘密…じゃなくて、内部情報を知ってたんだろう…」

梨子「私も気になってたのよね、考えたくないけど…」

花丸「この中に、裏切り者がいるずら」

ルビィ「ピギィ!?」

善子「や、やめてよ!そんなそとで疑心暗鬼になっても仕方ないじゃない!そんなことより、ラブライブに向けて練習する方が大事でしょ?」

千歌「じゃあ、こうしよう!はい、みんな目を閉じて」

83: 2016/08/23(火) 19:00:56.60 ID:CgSXj8hQ.net
一同「…」

千歌「それで、裏切り者の人は、静かに手を上げて」

一同「…」シーン

しいたけ「ワォン」サッ

千歌「あ、もうダメだよしいたけ、どうしたのお腹空いたの?」

善子「結局誰も手を上げてないじゃない
もうこの話は終わりにして、練習しましょう」

千歌「そうだね、よーし!もっともっと練習して
またセイントスノーを奴隷にできるように頑張るぞ~!」

曜「ヨーソロー!」

善子(だ、ダメだわこいつら…)

85: 2016/08/23(火) 19:04:03.99 ID:CgSXj8hQ.net
聖良「…」

理亞「…」ジーッ

聖良「あれ?そのキーホルダーどうしたの?」

理亞「エミールにもらったの」

聖良「へえ、しいたけの形のキーホルダーかあ
可愛いわね、でもどうしてそんな物をエミールが持ってたのかしら?」

理亞「飼い主に付けてもらったんじゃないかな?」

聖良「もしかして、あの子の名前、本当はしいたけっていうんじゃないの?」

理亞「やめてよ、そんな変な名前を犬に付ける人なんているはずないもの」

聖良「そうね、ふふふ」

理亞(また今度会いたいな、そしてちゃんとお礼が言いたいな…)

終わり

86: 2016/08/23(火) 19:04:42.71 ID:Q/fvO8zx.net
晩年のSMAPもこんな感じで仲悪かったんだろうなあ

91: 2016/08/24(水) 00:03:27.81 ID:nACAF/3S.net
乙~

引用: 千歌「悔しいよ…絶対見返してやる!」