517: 2016/11/27(日) 22:01:14 ID:deQJJrtQ


ヤムチャ「プロレス団体から俺にオファーが来たぞ!」シリーズです
シリーズ一覧はコチラからどうぞ



前回:ベガ「リュウ! プロレス団体なのに踊ってもらうぞ!」【その3】


最初:ヤムチャ「プーアル! プロレス団体から俺にオファーが来たぞ!」





ヤムチャ「よおぉぉしっ、狙うぜっ……! ダンさん、余計な邪魔が入らないように、しっかりアッチを見張ってて下さいねっ!」ムクッ

ダン「……レフェリーって呼べっ!」


オー ! オーオー !

実況「さぁ、ヤムチャは立ち上がるっ! ヤムチャは立ち上がっていくっ! おっと、そして何やらレフェリーに声をかけ……自身はニュートラルコーナーの方へと移動していきますっ!」

元「コーナーから何か狙ってるね。その時にガイル君やユン君に邪魔をされたくはないので、一つ釘を刺しおいたのでしょう」

実況「あ~っ、なるほどっ! レフェリーを使い……圧力をかけていくと!?」


ヤムチャ「……狙うぜっ!」ズドンッ


オーッ !

実況「あっと、いやっ! コーナー付近まで移動したヤムチャは……ここはコーナーには昇っていかず、リングにそのままっ! そしてトップロープを両腕で掴むっ!」

元「あっ……! こっちかっ……!」

実況「そして大きく大きく足を踏み鳴らすっ! マットを力強く踏みつけていくっ!」
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518: 2016/11/27(日) 22:06:30 ID:deQJJrtQ
ヤムチャ「起き上がりに合わせて……狙っていくぜっ……! さぁ、立ち上がってこいっ……!」ズドンッ

リュウ「よしっ……! いいぞっ、ヤムチャっ……!」バンッ

ケン「オラオラ、ヤムチャが大技狙うってよっ! 勢いづけてやってくれやっ!」バンッ


オーッ !

実況「ここはヤムチャっ……! どうやら起き上がりに合わせて狙ってくるようだっ! さぁ、マットを踏みつけるっ! さぁ、リュウとケンも大きく手を打ち鳴らすっ!」

元「これはね……流れ・ムード……一気に引き寄せる事が出来るからね。うんうん、ここではこっちを狙った方がいいかもしれないね」


ユン「……アピールチャンス来たっ!」ササッ

ガイル(ユンがそうなら……まぁ、我慢だな。くそっ……)

ユン「おいおい、何やってんだよっ……! 何やってんだよっ……! 黙ってやらせるとでも思ってるのか……!? させるワケねぇじゃんっ! 俺が相手だっ!」

519: 2016/11/27(日) 22:14:30 ID:deQJJrtQ
ダン「おいコラ、ユンっ……! 試合権がない奴のリングインは禁止だっ……! 引っ込んでろっ……! 引っ込んでろ、コーナーで待機だっ!」ササッ

ユン「そりゃ、おかしな話だっ……! じゃあ、ここで黙って指加えて見てりゃいいって話なんですかっ……!? そんなのどう考えてもおかしいでしょっ!?」


オーッ !

実況「おっと、ここはユンが動いてくるか……!? あっ、いやっ……! 即座にレフェリーが向かっていきますねっ! リングインしようとしたユンを制止し……エプロンサイドへと戻そうとしていますっ!」

元「そうそう、こうなってくるからね。ヤムチャ君が一つ釘を刺した事が生きてくるんだね」


ヤムチャ「……さぁ、立てっ!」ズドンッ

リュウ「狙えっ……!」バンッ

ケン「ぶちかませっ……!」バンッ

ガイル「ホークっ……! ホークっ……! 頼むよ、ホークっ……! ボケっとしないでくれよ、頼むよホークっ!」


オーッ !

実況「ユンはレフェリーに制止されている。ガイルは慌ててきたかっ!? しかしヤムチャは構わずマットを踏み鳴らすっ! それに合わせて場内から声援が飛び交うっ! 地響きのような声援っ! 会場全体が一丸となったミュージックっ! まさにオーケストラっ! 」

元「いい感じだ。いい感じだ」

520: 2016/11/27(日) 22:24:26 ID:deQJJrtQ
ランチ「ぶちのめせぇ~! オラーっ!」バンッ

天津飯「……アイツ、何をしてるいるんだっ!? とっとと攻撃したらいいだろうっ!?」

餃子「……んっ?」チラッ

ランチ「だから、チビ助は邪魔だよっ……! 試合を見ろってっ……! 試合をっ……! なんで、こっちばかり見てんだよっ……!」バンッ

餃子「……倒れている相手に攻撃をするのは反則なのかもしれない」

天津飯「いや、餃子……そんな事はない……そんな事ない……確か、倒れている相手を踏みつけている試合が……あったハズだ」

ランチ「とにかくチビ助は離れろっ……! オラーっ! いけ~っ!」バンッ

521: 2016/11/27(日) 22:30:55 ID:deQJJrtQ
ホーク「……う、ううっ」ムクッ

ヤムチャ「起き上がりに合わせて……やってやるっ……! うらぁっ……!」ズドンッ


イケー ! ヤムチャー !

実況「ホークが立ち上がってくるっ! ヤムチャの瞳の奥がギラリと光るっ! 準備は整ったっ! Tune up the band!」

元「いよぉ~しっ!」


ヤムチャ「狙いはその顎だっ……! うるああぁっ……!」

ホーク「……私はまだ見せきってはいないのだっ!」ガシッ


オー !? オーオー !?

実況「ヤムチャは大きく大きく足を踏み鳴らして踏み切り、そしてサイドステップをしながら突っ込み……ホークの顎へと……あ~っ、いやいやいやっ……!」

元「……おおおぉぉっ!?」

実況「ホークが捉えた捉えた捉えたっ! 掴んだ掴んだっ! その打ち込んできたヤムチャの足っ……! 足を捉えましたっ!」


ガイル「ナーイスガッツっ! ナーイスガッツっ! 俺は信じてたぞっ!」

ユン「おっ、何だぁ!? ホークも案外やるじゃんっ! あ~っと、びっくりしちゃったなぁ~!」

ダン「なっ、なっ……? 言ったろ言ったろ……? だから下がれっつうのっ!」

522: 2016/11/27(日) 22:36:22 ID:deQJJrtQ
ヤムチャ「ちょっと待て、オイ……なんで……なんで……」ブルブル

ホーク「見せつけるぞっ……! ふおおぉぉっ!」ググッ

ヤムチャ「……うおおおぉぉっ!」


オー !? オーオー !?

実況「あ~っと、更にホークっ……! 捉えたその足を下から持ち……おぉ~っと、一気に抱え上げるっ! ヤムチャの身体を自身の頭上まで一気に抱え上げていくっ!」

元「……今日、流れわかんないぞ、コレっ!」


ホーク「ふおおぉぉっ……! 再び私の番だああぁぁっ!」ブンッ

ヤムチャ「う、うおおぉぉっ……! おぐあああぁぁっ……!」ズドーン


ワー、ワーワー

実況「そしてホークはその持ち上げた身体をマットに目掛けて叩きつけいくっ! 強引に強引に叩きつけていくっ!」

元「いや~、よく見てたね~。うん、落ち着いてた。トルネードボム」

実況「ここはホークっ……! トルネードボムで切り返してきたっ! サンダー・ホークがトルネードボムで切り返してきたっ! あ~っと、リング上に雷雨と竜巻が巻き起こりますっ! リングは雨模様っ!」

523: 2016/11/27(日) 22:47:13 ID:deQJJrtQ
ヤムチャ「……く、くそっ」

ホーク「……まだまだっ!」ガシッ


オー ! オーオー !

実況「おっと、ここはホークっ……! フォールにはいかず、そのままヤムチャの前で屈み込み、ダウンしているヤムチャの胴回りに腕を回していくっ!」

元「そうだね。リュウ君とケン君が生きてるからね。その辺も考慮してでしょう」

実況「さぁ、ヤムチャの身体を自身の脇下へと抱え込むように、ぶっこ抜いて抱え上げるっ!」


ホーク「フンっ……! フンっ……!」ズシズシ

ヤムチャ「うおおっ……うおっ……! なんだなんだ、おいおいっ……!」


オー ! オーオー !

実況「さぁ、ホークは歩みを進めるっ! そのままヤムチャの身体を抱え上げたまま歩みを進めるっ! さぁ、どうする? さぁ、どうするっ!?」


ホーク「君やフェイロンは、そういった攻めなんだな……私は私なんだっ……! ふおおぉぉっ!」ブンッ

ヤムチャ「……うおっ! おぐがああぁぁっ!」


オー ! オーオー !

実況「おぉ~っと、ホークは歩みを進め勢いもつけつつ……おぉ~っと、再びヤムチャの身体をマットへと叩きつけていくっ! 自身の体重をかけながら、ヤムチャの身体を落としていったぁ!」

元「サイドウォークスラムだねぇ。これは体重も乗ってるからなかなか厳しい攻撃だよ」

524: 2016/11/27(日) 22:52:29 ID:deQJJrtQ
ホーク「ふうっ……まだまだだっ……! まだまだ、まだまだっ……!」ムクッ

ヤムチャ「ちくしょう……ちくしょう、ちくしょう、ちくしょう……ううっ……」ゴロン


オー ! オーオー !

実況「再びホークっ! チーム・ケミストリーに流れが引き戻ってきたと言った所でしょうかっ!? さぁ、ホークは上体を起こし……あ~っと、待って下さいっ! ここでヤムチャが転がりますっ! 身体を回転させて横へと転がりますっ!」

元「……んっ?」


ヤムチャ「すいません……思ってたような結果が出せなくてすいません……一回交代して下さい……本当、すいません……」パシッ

ケン「仕方ねぇなぁ、おいっ……! とりあえず休んでろっ! ここからは俺がいってやるからよぉ!?」パシッ


オー !? オーオー !?

実況「おぉ~っと、ヤムチャは転がりつつ、自軍コーナーの方へと移動し……あ~っと、そしてケンもまたエプロンサイドから手を差し伸べるっ! ヤムチャがその手に振れるっ!」

元「うん、交代してきたね。ここの判断はいいんじゃないかなと思う。選手を代えて、一気に流れを変えよう」

実況「ここで選手交代ですっ! さぁ、試合権が移りますっ! さぁ、試合権はヤムチャからケンっ……! ヤムチャからケンへと移りましたっ!」

525: 2016/11/27(日) 22:59:26 ID:deQJJrtQ
ケン「ヤムチャの分まで俺がやってやれば問題なしっ……! さぁ、いくぜっ……!」シュタッ


オー !? オーオー !?

実況「お~っと、そして試合権が移ったケンっ! ケンはエプロンサイドからトップロープを両腕で掴み、その上へと飛び乗っていくっ!」

元「うんっ!」


ケン「先手必勝でやらせてもらうぜっ……! 状況が状況だからなっ……! そぉ~らよっとっ!」シュタッ

ホーク「次は……ふう、ふう……んっ……?」ムクッ


オー ! オーオー !

実況「そしてケンはロープの反動をつけて……おぉ~っと、ホークに向かって飛び込んでいったぁ!」

元「うんうんっ!」


ケン「それじゃあ喰らってろっ……! そぉぉらよっとっ……!」ズガアァ

ホーク「……ぐ、ぐおおぉぉっ!」バターンッ


ワー、ワーワー

実況「そして起き上がりのホークに合わせて打ち込んでいくっ! スワンダイブで打ち込んでいくっ! スワンダイブのドロップキィーックっ! ホークに打ち込みダウンさせていったぁ!」

元「そうそう! だから交代するなら交代するで一気に流れを変えちゃわないといけないからね! やっぱりこの辺りはケン君、頼りになるね!」

526: 2016/11/27(日) 23:05:21 ID:deQJJrtQ
ヤムチャ「……ふう」ムクッ

リュウ「……随分と足を引っ張ってくれたよ」ポンポン

ヤムチャ「……んっ?」

リュウ「お前が随分と足を引っ張ってくれたおかげでな……今、試合は五分と五分だろ……? どっちに転ぶかわからない所まできちまったよ……ドンマイ、ドンマイ……」

ヤムチャ「……え、え~っと」

リュウ「……ん?」

ヤムチャ「……誉めてくれてるんですよね?」

リュウ「……お前にとって最高の誉め言葉だろ?」

ヤムチャ「ナ、ナハハ!」

リュウ「先発の働きしてくれたよ。だけど気を抜くなよ? ちょくちょくアピール……なっ……?」

ヤムチャ「あっ、はい! はい! そこは勿論っ!」

537: 2016/11/28(月) 22:00:36 ID:MEcddjvI
ケン「オラオラっ、いくぜいくぜいくぜっ! 悪いムードはここまでだっ! 騒げ騒げ、煽れ煽れっ! そして忘れろ忘れろっ!」バンバン

リュウ「ケンっ、任せるぞっ! しっかり頼むぞっ!」バンバン

ヤムチャ「ケンさん、お願いしますっ……! 俺の敵討ち頼みますっ!」


ケーン ! ケーン !

実況「試合権交代と同時にケンがド派手に打ち込んでいくっ! さぁ、ケンは立ち上がり大きく大きく腕を打ち鳴らすっ! さぁ、リュウもそんなケンにエールを送っているっ! ヤムチャもまた何やら声を出しているっ!」

元「ケン君のスタミナは……今現在、フルだろうね。だからここからだね」


ホーク「……く、くそっ」ムクッ

ケン「へへ、起きてきやがったな……起きてきやがったな……デカ物さんよぉ……? うちの可愛い可愛い弟分を苛めてくれたお礼はキチッとさせてもらうから覚悟しろよっ!?」ググッ


オー ! オーオー !

実況「さぁ、そしてここでホークが立ち上がってきますっ! しかしケンはそんなホークを方を見て……おっと、なんだ!? 少しばかり体勢を低くしたっ!」

元「そうそう。こうやって場内を煽ってムードを作っていくのも重要だけど、結局の所は試合の中で作っていくしかないからね。アピールは程々に……リュウ君に任せてケン君はガンガン攻めちゃおう」

538: 2016/11/28(月) 22:06:01 ID:MEcddjvI
ケン「試合再開だっ……! それじゃあ下からいくぜっ……! うおおぉぉっ……!」ググッ

ホーク「ううっ……んっ……!?」


オー !? オーオー !?

実況「おっと、ここでケンっ……! 振り返ったホークの前で、ここは沈み込ませた身体を大きく大きく伸ばしていきますっ!」

元「……おっ?」


ケン「突き上げてやらぁ……! その顎に……喰らってろっ……!」ゴッチーン

ホーク「……うおぉぉぐっ!」クラッ


オー !? オーオー !?

実況「おぉ~っと、そして勢いよくその身体を伸ばしつつ……ホークの顎へと頭をぶつけていくっ! ヘッドバットですっ! ヘッドバットっ! 下から突き上げるヘッドバットっ!」

元「……ほ~う」


ホーク「……く、くあっ!」フラッ

ケン「お、おぐぅ……バ、バカは頭が硬いなんて言うが……俺は頭がいいからな……く、くあっ……痛ぇ……」クラッ


オー !? オーオー !?

実況「さぁ、ホークの巨体が少しよろけたっ! あ~っと、しかしっ……!? 打ち込んでいったケンも両手で頭を押さえていると言った状況かっ!?」

元「ケン君にしては珍しい技を打っていったと思うからね、うん」

539: 2016/11/28(月) 22:14:34 ID:MEcddjvI
リュウ「ケン、ケンっ……! 今は我慢しろっ……! 続けろ続けろっ……!」ブンブン

ヤムチャ「頑張って下さ~いっ!」


元「でもね、捨て身ってのはこういう事なんだと思うよ。やっぱり体格だけで見れば分が悪い相手だからね。やっぱり慣れない技でもこうやって仕掛けていかないと」

実況「なるほどなるほどっ! ここは自身のダメージ覚悟でもそういった強烈な一手を打ったという事ですねっ!? おぉ~っと、ケンの動きも止まってしまうが……コーナーのリュウが攻めろ攻めろと言わんばかりにエールを送っているっ!」

元「そうそう。こういう時は仲間が元気付けてあげるの!」


ケン「うああっ、皆まで言うなっ……! わかってらぁ、こんちくしょうっ……! ここが攻め時っ……! いくぜえぇぇっ、うらぁっ!」バッチーンッ

ホーク「んっ……? くおおぉぉっ……!」フラッ


オー ! オーオー !

実況「おぉ~っと、そしてここでケンっ……! 痛みを堪えるようにしながら大きく足を踏み込み……そして大きく大きく右腕を振っていくっ! そぉ~してホークの頬を張っていくっ! 強烈に強烈に張っていくっ!」

元「オッケー、オッケー。いいよいいよ」

540: 2016/11/28(月) 22:21:51 ID:MEcddjvI
ケン「まだまだ続けるぜっ……!」ガシッ

ホーク「ううっ……んっ……?」

ケン「……うるああぁっ!」シュタッ


オー ! オーオー !

実況「更にケンは続けるっ……! おっと、フラついたホークの顔面を両手で掴むっ! おっとそして、その顔面を引き下げつつ自身は高く飛び上がるっ!」

元「うんっ!」


ケン「そぉ~らよっとっ! 顔面に喰らってろっ……!」ズガアァ

ホーク「……うおおぉぐっ!」フラッ


オー ! オーオー !

実況「そしてその顔面に自身の膝っ……! 膝を打ち込んでいきますっ! ニーアタックっ! ニーアタックですっ! ホークの顔面へと打ち込んだっ!」

元「うんうんうんっ!」

実況「ホークの身体が大きく大きく仰け反るっ! そぉ~してケンは着地っ!」

541: 2016/11/28(月) 22:30:09 ID:MEcddjvI
ケン「まだ、ぶっ倒れねぇのかよ、オイっ……! だけどこれで終わりだっ……! うらあぁっ……! 喰らってろっ……!」ズガアァ

ホーク「ううっ……うおっ……!? んがああぁぁっ……!」バターンッ


ワー、ワーワー

実況「おっとぉ! 着地したケンは再び飛び上がるっ! 間髪入れずに飛び上がるっ! そぉ~して空中で身体を横見にしながら……おぉ~っと、ホークの顔面に打ち込んでいくっ! 突き出す蹴りを打ち込んでいくっ!」

元「よぉ~し、よしっ! いいじゃんいいじゃんっ!」

実況「そしてこれを喰らいホークっ……! ホークはダウンっ! ホークはダウンですっ! おぉ~っと、大きく大きくマットへと倒れ込んだっ!」


ケン「ぶっ倒したしたが、まだまだ安心出来ない場面っ……! オイ、俺の代わりにアピールしておいてくれやっ! 今、忙しいからよぉ!?」ムクッ

リュウ「ああ、勿論だっ……! ほらほら、皆もケンを応援してやってくれっ!」パンパン

ヤムチャ「いいですよっ! いいですよ、ケンさんっ……!」


ワー、ワーワー

実況「さぁ、ケンは直ぐ様立ち上がってきますっ! おぉ~っと、そしてケンっ……! ダウンしたホークに向かって加速をつけつつ飛び込んでいくっ!」

元「うんうん、そうそうそうそう。ここで一息ってワケにはいかないんだよ」

542: 2016/11/28(月) 22:35:55 ID:MEcddjvI
ケン「……そぉ~ら、喰らってろっ!」ズドーンッ

ホーク「……おぐううぅぅっ!」


ケーン ! ケーン !

実況「ケンは飛び込みつつの肘っ……! 肘をホークへの腹部へと落としていくっ! エルボードロップですっ! エルボードロップを突き刺したっ!」

元「流れがきてるんじゃないの、今っ!?」


ケン「まだまだ続けていかねぇとなっ! 今度はコレだっ!」グルンッ

ホーク「ああっ、ううっ……んっ……?」


ケーン ! ケーン !

実況「おぉ~っと、打ち込んだケンはそのままホークの脇へと逸れるように転がるっ! そ~して直ぐ様立ち上がり、ホークの方を向き……おっと、再び飛び込んでいくっ! 今度は前方宙返りをしながら飛び込んだっ!」

元「うんうんうんっ!」


ケン「俺はてめぇ程ではねぇが……それでも多少は効くだろっ!? とりあえず、喰らっておきなっ!」ドスッ

ホーク「……どぐっ!」


ケーン ! ケーン !

実況「ケンは空中で回転しながらダウンしているホークに背中から落ちていくっ! そして体重を浴びせていくっ! 今度はサンセットフリップですっ! サンセットフリップを浴びせていきますっ!」

元「そうですね。そうですね。いいですよ、いいですよ」

543: 2016/11/28(月) 22:45:58 ID:MEcddjvI
ケン「押していかねぇとな……オラオラ、寝てばっかりいるんじゃねぇ……! 今度はこうだっ……!」ググッ

ホーク「……ううっ」ムクッ


ケーン ! ケーン !

実況「更に更にケンは続けるっ! おぉ~っと、今度はダウンしているホークの上体を起こしていったっ! おっと、そしてケンはその背後へと回り込む」

元「そうだね! 今は手数で押していった方がいい場面っ!」


ケン「手っ取り早くダメージを稼がさせてもらうぜっ……! チマチマやってる場合じゃねぇ気がするからなっ……! うるああぁっ……!ズガアァ

ホーク「……ゴフっ!」


ケーン ! ケーン !

実況「そしてホークの背後っ……! 至近距離から、身体を落としながらのエルボーバットっ! さぁ、スライディング気味にっ……! 後頭部へと打ち込んでいくっ! 近距離スライディング弾丸エルボーと言った所でしょうかっ!? ホークに打ち込んでいったぁ!」

元「おうおう、コレ流れがきてる……流れがきてるよ!」


リュウ「いいぞいいぞっ! ケンっ……! そのままガンガン攻めてくれっ!」バンバン

ヤムチャ「俺の分までしっかりお願いしますよっ! それ、ケーン! ケーン!」バンバン


ケ・ン ! ケ・ン !

実況「さぁ、ケンの登場から一気に流れが空手軍団側へと傾いたと言った所でしょうかっ!? おぉ~っと、そしてここで場内からのケンコールっ!」

544: 2016/11/28(月) 22:52:54 ID:MEcddjvI
ランチ「こっちはヤムチャを見に来たんだっての……まぁ、いいけどさ……? まぁ、いいけどさ……?」

天津飯「な、何が起きているのかわからない……」

餃子「う、うん……」

ランチ「オラー! とりあえず、金髪の応援だっ! オラオラ、やっちまえやっちまえっ! いけいけ~!」

天津飯「ヤ、ヤムチャがあれだけあっさりやられるだなんて、俺には理解出来ない……ただ一つ……今、確実に言える事がある……」

餃子「……う、うん」

ランチ「オラオラ、金髪! やっちまえ、やっちまえ~っ! デカ物野郎をやっちまえ~っ!」

天津飯「アイツ、元気だぞっ!?」

餃子「う、うんっ……! 気も残ってる……!」

545: 2016/11/28(月) 22:59:30 ID:MEcddjvI
ケン「よぉしよしよし、場内も俺の味方になってくれてるな……それならここらで一発デカいのいっておこうか……いくぜ、立てっ……!」グイッ

ホーク「……うおおっ」ググッ


ケ・ン ! ケ・ン !

実況「更にケンっ……! 背後からホークの腰回りに腕を回しつつ、その身体を引き起こしていきますっ! 引き起こしていきますっ!」

元「……ここも何か狙ってるね」


ケン「……ジャーマンスープレックスっ! いっておこうかじゃねぇかよ、オラァっ!」ガシッ

ホーク「……んっ!?」


ケ・ン ! ケ・ン !

実況「おっとっ……!? 背後からホークの腰回りを掴みつつ……これはジャーマン・スープレックスかっ!? ジャーマン・スープレックスの体勢かっ!?」

元「確かにね、ここは一撃大技を狙っておきたい場面なんですよ。流れが来ている今なら……いけると踏んだんでしょうねっ!」

546: 2016/11/28(月) 23:04:41 ID:MEcddjvI
ケン「……それじゃあいくぜっ! うおおぉぉっ!」ググッ

ホーク「……させないっ!」ガシッ


ケ・ン ! ケ・ン !

実況「さぁ、そしてケンがホークの身体を一気に後方へと……あっ、いやっ……!?」

元「あ~っ、多少予想はしていたけど……あ~、やっぱり耐えてきたかっ!?」

実況「ホークは堪えますっ! ホークは堪えますっ! 足を開き、そして踏ん張りここは堪えていきますっ! ホークは耐えているっ!」


ケン「抵抗してんじゃねぇっ……! この流れならいけるっ……! いけるんだよおぉぉっ……! うらああぁぁっ……!」ググッ

ホーク「いけないっ……! いけないんだっ……! 私だからこそ、いけないんだっ……! いけないだっ……! ふおおぉぉっ……!」ガシッ


ケ・ン ! ケ・ン !

実況「しかし、ケンは続けるっ……! なんとかホークの身体を後方へと反り投げようと力を込めるっ! 場内もそんなケンを後押ししているかっ!? だがしかし、ホークは耐えるっ! ホークは耐えるっ!」

元「この辺りがね! 大きな相手と戦う時の難しい所なんだよ! やっぱり、ここ一番って所で苦労する事になっちゃうからね!? 僕も経験があるよ!」

559: 2016/11/29(火) 22:00:47 ID:OFSKfOCM
ケン「しぶとく堪えやがってっ……! だああ、くそっ……! それなら作戦変更だっ……!」シュタッ

ホーク「……おあっ!?」


ケ・ン ! ケ・ン !

実況「力を込めるケンっ……! それを堪えていくホークっ……! あっ、いや待てっ! ここでケンがホークの胴回りから腕を外し……そしてその手を肩へと乗せたっ!」

元「おっとっ! 切り替えてきたかな!?」

実況「そのまま馬跳びの要領でケンは高く高く飛び……おっと、ホークの肩の上へと飛び乗ったぁ! ホークがケンを肩車っ!」


ケン「パワーでいけりゃ、完全に流れはこっちのものだったが……そう上手くはいかねぇみたいだ。ここはテクニックで大きく流れを引き寄せるぜっ……! そらよっ……!」クルッ

ホーク「……うおっ」


ケ・ン ! ケ・ン !

実況「さぁ、ケンはホークの肩の上で身体を反転っ! 向きを変えていくっ! 向きを変えていくっ!」

元「いいねっ!」

560: 2016/11/29(火) 22:09:16 ID:OFSKfOCM
ケン「……それじゃあ、やらせてもらうぜっ! うるああぁっ!」ストンッ

ホーク「……くっ!」


ケ・ン ! ケ・ン !

実況「そしてケンはホークの正面に降り立つ……いやっ!? 身体を落としながら、腕を首に回すっ! 足から腕に変えてホークの首筋を掴んだっ!」

元「上手いよ~!」


ケン「それじゃあ、いかせてもらうぜっ……! 喰らってなっ! オラアァァっ!」ググッ

ホーク「……お、おぐああぁぁっ!」ズドーンッ


ケ・ン ! ケ・ン !

実況「そしてその位置から体重をかけてっ……! 体重をかけつつっ! ホークの身体を前のめりへと倒していくっ! ホークの脳天をマットへと打ち付けていくっ!」

元「ここはDDTに変更してきたね。やっぱり、どうしても強い一撃が欲しい場面ではあったからね!」

実況「ここはDDTですっ! DDTっ! さぁ、ケンが背後から飛びつき、そのまま向きを変え、一気に仕掛けてきましたっ! この辺りはケンの技が光りますっ!」


ガイル「……チィッ!」ササッ

561: 2016/11/29(火) 22:16:04 ID:OFSKfOCM
リュウ「いいぞいいぞ、ケンっ!」バンバン

ヤムチャ「流れはこっちにきてますよっ!」バンバン


ケン「へへ、本当はあのドデカい奴を軽々投げるなんて、ケンさん流石だな……なぁ~んて、言わせたかったんだが……へへ、そう上手くは……」ムクッ

ガイル「……笑ってんじゃねぇぞ、この野郎っ!」ガシッ

ケン「んっ、なんだっ……!? うおっ……!」


アー !? アーアー !?

実況「さぁ、これで流れは空手軍団側へと……あ~っと、いや待って下さいっ! ここでガイルが動きますっ! ガイルが動きますっ! エプロンサイドから身を乗り出しつつ大きく大きく腕を伸ばし、おぉ~っと、ケンの身体を掴んだっ!」

元「あっとぉ! 動いてきたねぇ!?」


ケン「オイっ……! オイっ……! なんだよ、オイっ……! こういう事してもいいのか、あぁっ!?」モガモガ

ガイル「やかましいっ……! ピンチの時は多少の事は許されるんだよっ……! それより、ホーク立てっ……! 立って来いっ……!」


アー !? アーアー !?

実況「あっと、ガイルはロープ際へとケンの身体を引き寄せていくっ! エプロンサイドからケンをの動きを掴み、封じているっ! おっと、ここは動いてきましたっ!」

元「また流れが変わってきているからね。ここは動きたくなる場面ではあります」

562: 2016/11/29(火) 22:21:37 ID:OFSKfOCM
ヤムチャ「あっ……! ケンさんがっ……!」

リュウ「お前はスタミナ回復させてろっ……! 俺が行くっ……!」

ユン「そうはさせないってのっ! 再び、俺登場だっ!」ササッ


アー !? アーアー !?

実況「これには慌ててコーナーのリュウ……あ~っ、いやっ……! それよりも早くユンですっ! ユンが先にリングインしてきましたっ!」

元「お~っと、ガイル君だけではなくユン君も……チーム全体として動いてきたかっ!?」

実況「そしてユンは一直線っ! ユンは一直線っ! リュウとヤムチャに向かって一直線に突っ込んでいくっ!」


ユン「そらよっ……! そんでもって、てめぇもっ……! そらよっとっ……!」ガスガス

リュウ「くそっ、またかっ……!」ボトッ

ヤムチャ「休んだばかりだってのに……あ~、くそっ……!」ボトッ


アー !? アーアー !?

実況「ユンはコーナー付近エプロンサイドに控えているリュウとヤムチャっ……! エルボーを打ち込んでいくっ! 再び場外へと落としていくっ! ここは再びユンが分断作戦っ!」

元「そうだね。こういう所で地味にユン君もダメージを稼いできてるよね」

563: 2016/11/29(火) 22:27:42 ID:OFSKfOCM
ホーク「……ううっ」ムクッ

ガイル「よぉ~し、ホークっ……! 立ったら突っ込んでこいっ……! 俺が押さえててやるから、そこから突っ込んでこいっ……!」ガシッ

ケン「……てめぇ、この野郎」モガモガ


ダン「オイコラ、オイコラ、オイコラ……二度目だぞっ!? お前、二度目だぞっ!? 試合権のねぇやつが……」

ユン「了解、了解、了解っ……! 下がりますっ……! 下がりますっ……! 今回は大人しく引き下がりますっ……!」


アー !? アーアー !?

実況「あ~っと、ガイルはケンを捉えたままホークに向かって叫ぶっ! 大きく大きく叫ぶっ! あっと、その声に応えるようにホークが立ち上がってきたぁ!」

元「そうだね。とりあえずは試合権はホーク君にあるんだしね。この場面でホーク君が動いてくれないと話は始まらないよ」

564: 2016/11/29(火) 22:34:03 ID:OFSKfOCM
ホーク「ふう……ふう……」ギロリ

ガイル「俺が押さえててやるから、そのまま突っ込んでこいっ……! お前のパワーで一撃当てりゃ、簡単に流れは引き戻るんだよっ……! 止まってる奴ならいけるだろ……!? オラオラ、早く来い来いっ……!」

ケン「チィッ、チィッ……それが狙いかっ……!?」モガモガ


アー !? アーアー !?

実況「おぉ~っと、立ち上がったホークはケンを睨むっ! 鋭い視線でケンを睨み付けるっ!」

元「いや、狙いをつけているんだろうねぇ……ガイル君が抑えているから」


ホーク「ふう、ふう……わかりましたっ……! ありがとうございますっ……! ふおおぉぉっ、いかせてもらうぞおおぉぉっ!」ダダッ

ガイル「おっしゃ、来いっ……! そのまま来いっ……!」

ケン「……チイッ!」


アー !? アーアー !?

実況「そしてホークが突っ込んだぁっ! ガイルが押さえつけているケンの元へと勢いよく突っ込んでいったぁ!」

元「おぉ~っと、いったぁ!」

565: 2016/11/29(火) 22:41:47 ID:OFSKfOCM
ケン「作戦としちゃ、悪くねぇっ……! 大声で叫びまくって、こっちに作戦の意図が丸聞こえって点だけを除けばなっ……! 甘ぇんだよっ!」スルッ

ガイル「……何っ!?」


オー !? オーオー !?

実況「あ~っと、しかしケンっ……! ここでケンっ……! 突っ込んできたホークの動きに合わせて、身を翻すっ! 捉えられているガイルから逃れたっ!」

元「おっと、見てるっ!」


ホーク「ふおおぉぉっ……! な、何だと……!?」ズガアァ

ガイル「しまったっ……! ち、ちくしょうっ……!」ボトッ


オー ! オーオー !

実況「そしてホークの振り抜いたその腕っ……! おぉ~っと、その腕は背後はいたガイルへと命中してしまいましたっ! ここは誤爆ですっ! ホークは誤爆してしまいますっ!」

元「……う~ん、僕はチーム・ケミストリーにはまだ未完成な部分もあるとは思うからねぇ。こういった事もある意味仕方ないのかなとは思いますね」

実況「ここはチーム同士の誤爆攻撃となってしまいますっ! さぁ、ホークのラリアットを喰らい、ガイルは場外に落ちてしまった!」

566: 2016/11/29(火) 22:47:07 ID:OFSKfOCM
ユン「バカっ……! 何やってんだよ、あのウスノロっ……! だぁ~、もうっ……!」クルッ

ダン「おい、おいっ……! 下がるんじゃねぇのか、おめぇっ……!」

ユン「安心するのはちょっと早いんじゃないのかなっ!? そらっ!」ガシッ

ケン「……んあっ!? なんだ、またかっ!?」モガモガ


オー !? オーオー !?

実況「あ~っと、待って下さいっ! 待って下さいっ! しかし今度はユンっ! 今度はユンっ! ケンの背後から忍び寄り、羽交い締めにするっ! ユンがケンを羽交い締めにするっ!」

元「おっと、なんだっ!? 今度はユン君か!? コレ、やっぱり出来てるのか!?」


ユン「俺が手伝ってやってんだぞ、オイっ……! 今度はこそぶち当てろっ……! ガイルさんの事はもうどうでもいいよっ……! 忘れてぶち当てに来いっ!」

ケン「……しつけぇな、しつけぇな。こいつら」モガモガ

ホーク(何だろう……今日は感じる……皆が私の為に……私の為に動いてくれているのを感じる……)クルッ


オー !? オーオー !?

実況「ホークは再び、ケンの方を向いたかっ!? 元さん、出来ている……とは……!?」

元「だから、ガイル君もユン君も……ホーク君の一撃が、どれだけ大きな意味を持つのかを知ってるんだよ。だからこう諦めずにしつこくしつこくいってるんじゃないかな?」

568: 2016/11/29(火) 22:52:36 ID:OFSKfOCM
ホーク(フェイロンもこうだったのだろうか……バカな私が気づいていなかっただけで……)


実況「その、チームとして……出来ているという事ですね!? あっと、少しここでホークの動きが止まるっ! 少し止まったかっ!?」

元「まぁ、誤爆をしたばかりの直後にもう一回同じ事やれってのは怖いよ? 怖いよ!? だけど、ここはホーク君にいって欲しい部分はあるよっ!? やっぱり仲間がこうやって動いてくれてるんだからっ!?」


ユン「おい、何やってんだっ……! 早く突っ込んでこいよっ……! 早く突っ込んでこいってのっ……! 俺、レフェリーに目ぇつけられてるんだから、早くしろってのっ……!」ガシッ

ケン「あ~っ、くそっ……! 逃くそっ、くそっ……本当、しつけぇな……」モガモガ


実況「ユンがケンを抑えてつけているが、おぉ~っと、今にもケンは逃れそうっ! 逃れそうですっ!」

元「個人的には失敗の可能性より、成功の可能性を追い求めて欲しいけどね!」


ホーク(い、いかんっ……! 感傷に浸っている場合ではないっ……! 今は試合中だっ……! フェイロン、皆……ありがとうっ……! ふおおおぉぉっ……!)ダダッ


オー !? オーオー !?

実況「おぉ~っと、そしてここでホークも腹を括ったかっ!? さぁ、再びケンへと突っ込んでいくっ! ユンが捉えているケンの元へと突っ込んでいくっ!」

元「腹は括ったかっ! さぁ、どうだ!?」

569: 2016/11/29(火) 22:57:36 ID:OFSKfOCM
ホーク「……ふおおおぉぉっ!」ズガアァ

ケン「くそっ、逃げ切れねぇ……! うぐおおぉぉっ!」バターンッ


オー ! オーオー !

実況「突っ込んだホークが腕を振るっ……! おぉ~っと、そして今度は命中っ……! 今度は命中っ……! 誤爆ではなく、命中っ……! ケンの喉元にラリアットを打ち込んでいったぁ!」

元「おっと、ここは粘り勝ちって所かな!?」

実況「強烈に打ち付け……おっと、そして叩きつけたっ! ホークラリアットでケンはマットへと激しく叩きつけられたっ!」


ケン「あぐぐ……ぐぐっ……!」モガモガ

ユン「なぁ~にモタモタしてたんだよ、ったくっ……! まぁ、いいや……! ここで交代だ、ここで交代っ……! わかってるよなっ!?」ササッ


オー ! オーオー !

実況「さぁ、ケンは悶えているっ! マットで悶えているっ! さぁ、ユンは自軍コーナーへと引き下がっていきますっ!」

元「まぁ、作戦は成功って所だろうね」

570: 2016/11/29(火) 23:02:58 ID:OFSKfOCM
ユン「ほらよっ! とっととタッチしなっ!」スーッ


オー !? オーオー !?

実況「あっと、いやっ……! 急いでコーナーに戻ったユンは即座に腕を伸ばすっ! リングに向かって大きく大きく腕を伸ばすっ! ホークもまた自軍コーナーへと向かっているという事は、ここは交代でしょうかねぇ!?」

元「何気にホーク君も今日は走り回っているんで、彼のスタミナをここで温存しておくのはいい判断だと思うよ」


ホーク「……最後、ありがとうございました。頑張って下さいっ!」パシッ

ユン「俺が協力してやったんだから、お前も俺に協力だぞっ……!? なぁ、協力だぞっ!?」パシッ


オー ! オーオー !

実況「さぁ、ここで両者の腕が触れ合ったっ! ここで試合権が移りますっ! さぁ、試合権はホークからユンへっ! ホークからユンへと移ったっ!」

元「まぁ、引き際としてはケン君にダメージを与えつつ、自身のスタミナも残しつつ……いい感じだったんじゃないかな? いい感じだったと思うよ」

579: 2016/11/30(水) 22:01:28 ID:ZW65bnzQ
ユン「さぁさぁ、いくぜいくぜいくぜっ……! 試合権を持っての俺参上っ……! 狙うぜ狙うぜ、起きろ起きろっ……!」ジタバタ


オー !? オーオー !?

実況「さぁ、そしてユンがリングインっ! ユンがリングインっ! おっと、ユンは大きく大きく足を踏み鳴らし……地団駄を踏むようにしながら、ここはケンの起き上がりを待っているかっ!?」

元「そうですね。ここは狙ってきてます」


ケン「あぁ、くそっ……一対三ってのは、流石に辛いよ……くっ……」ムクッ

ユン「起き上がってきたみたいだなっ!? それじゃあ、いっくぜぇっ……!」ダダッ


オー !? オーオー !?

実況「そしてゆっくりとケンが立ち上がってくるっ……! おぉ~っと、そしてユンはそんなケンへと目掛けて勢いよく突っ込んでいったぁ!」

元「いったねっ!」

実況「突っ込んでいったユンはケンに向かって飛び込んでいくっ! 空中で身体を旋回させつつ、飛び込んでいくっ!」

580: 2016/11/30(水) 22:07:04 ID:ZW65bnzQ
ユン「その側頭部っ……! いただきだぜっ……! へいやあぁぁっ!」ズガァ

ケン「……くあっ」ヨロッ


オー ! オーオー !

実況「ユンは空中で身体を旋回させつつ、遠心力をつけての足っ……! 踵をケンの側頭部へと打ち込んでいくっ!」

元「フライング・ニールキックですね。起き上がりに合わせて打ち込んできました、が……」

実況「ここはフライング・ニールキックっ! 側頭部へと打ち込んでいきましたがっ……! おっと、ここはケンが堪えたかっ!? それとも浅かったのかっ!?」


ユン「ちょっと、手応え感じなかったぞ。浅かったかっ……!? やべぇやべぇっ……!」ムクッ


オー ? オーオー ?

実況「あっと、しかし即座にユンが立ち上がってくるっ! 即座に立ち上がってきますっ!」

元「うん、そうだね。ここはいかないといけないね」

581: 2016/11/30(水) 22:14:57 ID:ZW65bnzQ
ユン「……とりあえず、虎撲子っ!」ドスッ

ケン「……うぐっ!」ヨロッ


オー ! オーオー !

実況「さぁ、立ち上がったユンは即座にケンの腹部へと打ち込んでいくっ! 強くマットを踏みつけながらの両手での掌底っ! ここは虎撲子っ!」

元「ホーク君からいい形でバトンを受け渡されたんだから……そうそう、そのまま乗っていきたいよね」


ユン「じゃんじゃん、いきまっしょいっ……! まだまだ俺のターンは続くぜっ! そらよっとっ!」ドスッ

ケン「……くっ!」ヨロッ


オー ! オーオー !

実況「さぁ、更にユンはケンの上体を引き下げ、おっとここは上から打ち込んでいきますっ! ハンマー・パンチですっ! ケンの首筋へと打ち込んでいったぁ!」

元「まぁ、皆まで言う必要もないかっ!? うんうん、ユン君もわかってるみたいだね」

582: 2016/11/30(水) 22:20:37 ID:ZW65bnzQ
ユン「ちょいと、ここらで強いの狙ってみましょうかっ……!? それ、いくぜっ……!」ググッ

ケン「……んっ?」


オー ? オーオー ?

実況「おっと、そして……!? 少しばかり前のめりになったケンの前でユンは身体を沈み込ませますっ! 屈み込み、ケンの懐へと潜り込んでいくっ!」

元「おっ?」


ユン「そらよっとっ……! マットにお寝んねさせちゃうぜっ……! 喰らってろっ……!」グルンッ

ケン「おっ、おおっ……くおっ……!」ビターンッ


オー ! オーオー !

実況「ユンは身体を半身にさせつつ、ケンの左脇下に自身の左腕を差し込みつつ……おっと、そのままケンの身体を自身の背の上に乗せるようにしながらマットへと叩きつけていくっ!」

元「巻き投げですね。おっと、ここでダウンをとったか」

実況「さぁ、ここはユンの巻き投げっ! ユンの巻き投げですっ! 背負い投げのようにケンの身体を叩きつけるっ! 叩きつけていくっ!」

583: 2016/11/30(水) 22:28:59 ID:ZW65bnzQ
ユン「相手が誰だろうが全身全霊で立ち向かっていくユン選手っ……! そんなユン選手に大きな声を送りましょうっ!」ムクッ

ホーク「ユンさんっ……! いいですよっ……!」パンパン


オー ! オーオー !

実況「おぉ~っと、更に即座にユンは立ち上がるっ! ケンの左腕を持ったまま立ち上がるっ! おぉ~っと、そして大きく大きく右腕を高々と上げながら何やら叫ぶっ!」

元「おっと、流れを引き寄せつつ……まだまだいくのかな……?」


ユン「俺のターンはずっと続くぜっ……! そぉ~らよっとっ!」ズドーンッ

ケン「……がぐあぁっ!」


オー ! オーオー !

実況「おぉ~っと、そしてユンはその捉えたままのケンの左腕に向かって……おっと、飛び込んでいくっ! 尻餅をつくようにマットへと飛び込み、ケンの左腕に自身の膝裏を落としていきますっ!」

元「ギロチン・ドロップですねぇ、はい」

584: 2016/11/30(水) 22:40:15 ID:ZW65bnzQ
ユン「一撃加えておいてか~ら~の~!? サブミッションっ! どりゃあっ!」ガシッ

ケン「……う、うおおっ!」


オー !? オーオー !?

実況「おっ!? 更にユンはそんなケンの左腕を両足で挟み込み……おっと、ここは腕ひしぎ逆十字固めっ! 腕ひしぎ逆十字固めへと持ち込んでいくっ!」

元「うんうんうん。流れるように仕掛けていってるねぇ。いいよいいよいいよ」


ユン「どうだどうだっ……!? さぁ、レフェリーっ……! 確認してあげて、ちょ~だいっ……!」ギリギリ

ダン「ケンっ……! ギブアップかっ!? ギブアップかっ!?」

ケン「ノーだっ……! 舐めんじゃねぇっ……!完全に決まっちゃいねぇよ、すぐ外れるよっ……! ノーだっ……!」ググッ


オー ! オーオー !

実況「しかし、ここはケンも身体を持ち上げ引き伸ばされている方向へと身体を反らしていきますっ! ここはケンも抵抗しているっ! まだ完全に決まっていないという状況かっ!?」

元「そうですね。まだ完全には決まってはいません。だからこの辺りがユン君の難しい所かもしれないね。ホーク君みたいに一撃でドカンっていうのはなかなか難しいからね」

585: 2016/11/30(水) 22:46:57 ID:ZW65bnzQ
ヤムチャ「リュウさんは休んでていいですよっ……! 今日、俺何もしてませんからねっ……! とりあえずカットだけでもやってきますよっ……!」ズザーッ

リュウ「ははは」


オー !? オーオー !?

実況「さぁ、ケンが堪え……あ~、いや待って下さいっ……! ここでヤムチャがリングインっ! ヤムチャがリングインっ! サードロープ下から滑り込み、場外からリングインしてきますっ!」

元「おっと、ここで空手軍団側も動いてきたか? うん、カットに来ましたねぇ」


ヤムチャ「そこまでだっ……! これ以上はやらせないぞっ……! どりゃっ……!」ドスッ

ユン「……うげっ!」

ケン「おいおい、ヤムチャ、ヤムチャ……わざわざカットに来なくても俺は大丈夫だったってのっ……! ったく……でも、とりあえずは礼だけは言っておこうか……」


オー ! オーオー !

実況「さぁ、そしてヤムチャがユンの身体を踏みつけていくっ! ストンピングっ! これによってケンの腕からユンの腕と足が外れたかっ!? ここはヤムチャがカットに走ります!」

元「だから、シングルマッチじゃなくて複数戦だったら、こういった事が起こり得るからね……う~ん、この辺がまた難しい所なんだよね」

586: 2016/11/30(水) 22:51:41 ID:ZW65bnzQ
ダン「カットが終わったら下がれっ……! お前、試合権ねぇだろっ!? 下がれっ!」ビシッ

ヤムチャ「わかってますわかってます……下がります下がりますよっ……!」クルッ


実況「おっとレフェリーはヤムチャに警告しているか? おっと、ヤムチャはここは素直にレフェリーへと従い自軍コーナーへと引き下がっていきますっ!」

元「そうですね。カットが終わったらちゃちゃっと下がりましょう」


リュウ(ヤムチャの奴め……試合中に笑わせるような事言うんじゃないよ……いや、確かに間違ってないけど……)シュタ

ガイル「う~、ホーク……一撃誤爆はあったがな……ケンにも喰らわせる事が出来たんだ……アレはアレでよしとしよう……さぁ、声出していこうっ!」シュタ


実況「おっと、そしてここでリュウとガイルっ……! リュウとガイルも自軍コーナーエプロンサイドへと戻ってきましたかね?」

元「そうですね。はい、続々と戻ってきました」


ユン「……へへへ、ルールだからな? これはルールだからな?」ムクッ


実況「さぁ、リング上にはケンとユンっ! ケンとユンで試合は続きますっ! さぁ、先に立ち上がってきたのはユンっ!」

元「流れはやや、ユン君寄りって所かな?」

587: 2016/11/30(水) 22:58:10 ID:ZW65bnzQ
ユン「一発打ち込んだら、一発打ち込まれなきゃいけねぇっ……! 簡単なルールっ……! 簡単な簡単なルールだぞ、オイっ……! そら、いくぜっ……!」ダダッ

ダン「おら、ヤムチャっ……! とっとと下がれ、とっとと……んっ……?」チラッ


アー !? アーアー !?

実況「あ~っと、待って下さいっ!? 立ち上がったユンは……ここはヤムチャへと突っ込んでいくっ! ヤムチャに向かって突っ込んでいるっ! おぉ~っと、背後から突っ込んでいるぞっ!?」

元「おっと、なんだっ!? どうしたっ!?」


ユン「先に仕掛けたのはアンタなんだっ……! だったら無様にやられてろっ……! どりゃああぁっ……!」ズガアァ

ヤムチャ「ぐおっ……! な、なんだっ……!? うおっ……どげっ……!」ドスッ


アー !? アーアー !?

実況「あ~っと、そしてここでユンっ……! ヤムチャの背中へと両足っ! ドロップキックを打ち込んでいきますっ……! あ~っと、そしてヤムチャは……あっとっとっ! 後ろから打ち込まれ、そのままコーナーマットへと激突したぁ!」

元「これは何だろうねぇ……? さっきのカットの一撃で、ユン君の感情が高ぶっちゃったのかな?」

588: 2016/11/30(水) 23:03:57 ID:ZW65bnzQ
ダン「おいコラ、ユンっ……! 相手が違うんじゃねぇかっ……!? 相手がよぉ……!?」

ヤムチャ「ううっ、痛ぇ……なんだアイツ……」クルッ

ユン「……生意気なんだよ、アンタはよぉ!?」ビシッ


オー !? オーオー !?

実況「おっと、ヤムチャもユンの方を振り向き少し睨みを……あ~、いや待って下さいっ! ここでユンが立ち上がり、ヤムチャを指差し何やら叫んでいますっ!」

元「……んっ?」


ユン「アンタなんかより、俺の方が絶対絶対優れてるんだからなっ……! 俺の方が格上なんだっ……! そこは勘違いするんじゃねぇぞっ!?」

ヤムチャ「……んっ?」

ユン「タッグ王者ベルト……それも、ふさわしいのはこの俺だっ……! 防衛戦の時は覚悟してろよっ!?」ビシッ


オー !? オーオー !?

実況「あっと、待って下さいっ……! そしてユンはヤムチャに向かって自身の腰にベルトを匂わせるようなジェスチャーを示していくっ! ヤムチャに向かってジェスチャーを示していくっ!」

元「……あ~、なるほど。今、ヤムチャ君タッグ王者だからね~」

589: 2016/11/30(水) 23:09:47 ID:ZW65bnzQ
ランチ「お~いっ! ヤムチャいっちまえ~っ! なぁ~んか生意気な奴が言ってるぞぉ~! ぶっ飛ばしちまえ~!」

天津飯「そ、そうだっ……! ヤムチャっ! これだけ言われて黙っている必要はないっ……! いけっ……! いけっ……!」

餃子「……ヤムチャっ!」

ランチ「格の違いを見せつけてやれ~っ! ぶっ飛ばしてやれ~! いけ~! いけ~!」

天津飯「……何をボーっと突っ立っているんだ、ヤムチャァ!」

餃子「天さん、怒らないで」

ランチ「何やってんだ、オラオラ、いけってのっ……! オラ、いけってのっ……!」

天津飯「お前、そんなに疲れてないだろっ!? 何をしているんだっ!? ヤムチャ、何をしているっ!?」

餃子「天さん、天さん……」

599: 2016/12/01(木) 07:13:05 ID:z0Eg0PEg
ガツガツアピールしてけ!
プロレスわかんない天さんのヘイトまで買えてんだからたいしたもんだ

603: 2016/12/01(木) 22:05:57 ID:WP33n4xc
ケン「ケンさんは優しいからな……子供の戯言に切れたりはしねぇんだ……優しく優しく諭してあげる……そういうのが大人の役目だろ、なぁ……?」ズガズガ

ユン「……あぁっ?」


ホーク「私だって狙っているぞっ……! 今日は押し勝ったんだっ! フェイロンと二人で君達からベルトを取るっ……!」ビシッ

ガイル「そのタッグベルトはこっちにいる全員が狙ってるんだよぉ……!? 今日はダンスなんかで浮かれてる試合じゃねぇんだ、オラァっ! お遊び気分で試合やってんじゃねぇぞ、タコ助っ……!」ビシッ

ホーク(んっ、全員……? だからガイルさんは……おっと、いかんっ……! 集中集中っ……!)


オー !? オーオー !?

実況「あ~っと、そしてユンに続くようにホークっ……! ガイルっ……! こちらもケンっ……! ヤムチャに向かって大きく大きく指を差し叫んでいるっ!」

元「まぁ、当然ユン君と同じような事……ホーク君とガイル君も思っているだろうね。だから思えば最初にホーク君が出てきてガンガンいってたのも、そういう事だったのかもしれないね?」

実況「四面楚歌とでも言えばいいでしょうかっ!? 気づけばチーム・ケミストリー全員に敵意剥き出しにされているケンっ……! そしてヤムチャっ……! おっと、しかし気にする素振りも見せずに、ゆっくりとユンへと近づいていくっ!」

604: 2016/12/01(木) 22:10:49 ID:WP33n4xc
ケン「……君には15年早いっ!」ガバッ

ユン「……なんだとぉ~!?」


オー !? オーオー !?

実況「あ~っと、そしてユンの目の前まで近づいていったケンは……勝ち誇ったような表情でユンの顔を覗き込むようにしながら大きく大きく腕を仰いでいきますっ!」

元「ハハハ。これは王者の余裕と言った所でしょうかねぇ!?」

実況「言いたい奴には言わせておけっ……! 敵意を向けたいのなら向けてこいっ……! そぉ~んな、ケンからのメッセージとでも受けとればいいでしょうかっ!?」


ケン「それを今から証明してやるよっ……! 口先だけでベラベラ言うのは簡単っ……! 薄っぺらい言葉なんざ、誰の心にも響かねぇ事を証明してやるよ。いくぞ、オラァっ……!」ガシッ

ユン「口先だけじゃねぇっ……! 行動でも示してやるよっ……! いくぜ、おいっ……!」ガシッ


オー ! オーオー !

実況「そしてケンが組みかかっていきますっ! あっと、またユンも組かかっていきますっ! さぁ、二人がロックアップですっ! ロックアップで組み合いましたっ!」

元「お~、お~、いいねっ! 僕、こういう感じ好きだよ!?」

605: 2016/12/01(木) 22:17:31 ID:WP33n4xc
ランチ「だからいけってのっ……! あぁ~っ!」

天津飯「なんで下がるっ……! なんで引き下がるんだっ……!」

餃子「……ヤムチャ」

ランチ「なんだよ、なんだよ……なんでヤムチャはいかねぇんだよ……? おい、天津飯……? アイツ何か悪いもんでも食ったの……? それで闘争心が零になっちゃうみたいな、そういう感じなの……!?」

天津飯「いや、流石にそういった闘争心や武道家精神は失ってしまっていないと信じたいが……」

ランチ「じゃあ、なんでいかねぇんだよ、アイツはさぁ……!?」

天津飯「わ、わからんっ……! そ、それは俺にもわからんっ……!」

餃子(あれ……? 天さん、こっちのランチさんの方が合ってる……?)

606: 2016/12/01(木) 22:28:14 ID:WP33n4xc
リュウ「わざわざやられに……因縁もらいにいったのか……まぁ、お疲れ……」

ヤムチャ「……あっ、そうです。タッグ王者の事もありましたんでね」

リュウ「そういうのもお前の役割ではあるが……あまり本気で怒ったりはするなよ……? 向こうも向こうの役割しただけなんだから……」

ヤムチャ「んっ、あっ……? いやいや、別に俺は怒ってないですよ……? 全然……全然、怒ってないですよ……?」

リュウ「……おっ、そうか?」

ヤムチャ「1ミリも怒ってません。だって、こういった形でまたライバルとか……新しい敵が出来る事になるんでしょ? それって面白い事じゃないですか、ねっ?」

リュウ「……なるほどな」

ヤムチャ「それよりケンさんの応援、ケンさんの応援っ……! いっけぇ~! ケンさんっ! 俺達が最強タッグ王者って所、見せつけてやって下さいよっ! いっけぇ~っ!」

リュウ「そうだな、うんっ……! よぉ~し、いけ~! ケンっ……! タッグ王者だけじゃなく、俺達空手軍団の力を見せつけろっ!」

607: 2016/12/01(木) 22:34:07 ID:WP33n4xc
ユン「力比べだって、俺は負けてねぇんだっ……! おらぁっ……!」ギリギリ

ケン「……負けてるぜぇっ!? おぉい、負けてるぜぇ!? オラ、どうしたっ!?」グイッ

ユン「……くっ!」ヨロッ


オー ! オーオー !

実況「さぁ、両者がロックアップで力比べですっ! 力比べですっ! あっと、しかしここはケンに分があるかっ!? ユンの身体を一歩押し込んだっ!」

元「おっとここはケン君か? まぁ、パワーじゃケン君か?」


ケン「オラオラ、どうしたどうしたっ……!? 押されてるじゃねぇかっ……! この口先野郎がっ……! うらぁっ!」グイッ

ユン「……くそっ!」ググッ


オー ! オーオー !

実況「ケンは一歩っ……! また一歩とユンの身体を押し込み押し込み……お~っと、ここはロープ際っ! ロープ際までユンの身体を押し込んでいったぁ! さぁ、ユンの背中がロープへと触れますっ!」

元「ケン君、余裕綽々な態度取ってたかのように見えるけど……これ、案外カチンときてる可能性あるよ?」

608: 2016/12/01(木) 22:41:31 ID:WP33n4xc
ダン「ヘイっ……! ロープブレイクっ!」ビシッ

ユン「そうだぞ。ロープブレイクだっての……離せっての……」パッ

ケン「わかったわかった、ロープブレイクだな、離してやるよ。え~、ユン君……君のここ……ここに……ベルトが巻かれるとか、さっき言ってたよねぇ……?」スーッ


オー !? オーオー !?

実況「パワーではケンが勝ったかっ!? さぁユンは両手を上げ、ロープブレイクだとレフェリーにアピールしていますっ! あっと、しかしなんだ……? ここはケンは腕を外し、ユンの腹部をなぞり大きな大きな円を書いていくっ!」

元「これは……うん、ベルトだよねぇ……?」


ケン「そんな事はあり得ねぇんだよっ……! その夢物語のベルトっ……! 今ここで、打ち砕いてやるっ……! うるあぁっ!」ドスッ

ユン「……どぐっ!」


オー ! オーオー !

実況「おぉ~っと、そしてその場所っ……! 腹部へと打ち込んだいくっ! わざわざベルトを意識させるかのように腹部に描いてからっ……! その場所へとケンは打ち込んでいくっ! ベルトが巻かれるであろう腹部へとエルボーを打ち込んでいくっ!」

元「やっぱりね。カチンときてるよコレ」

実況「さぁ、表面的には落ち着いて受け流していたように見えたケンでしたが……実はそうではないっ! そうではないっ! そっちがその気なら、こっちもその気だと言った所でしょうかっ!?」

609: 2016/12/01(木) 22:47:02 ID:WP33n4xc
ユン「夢物語だぁ……!? 言ってくれるじゃねぇか、言ってくれるじゃねぇか、オイっ……!」ガシッ

ケン「……おっとっ!」クルッ

ダン「ロープブレイクだって言ってるだろが、オイっ……! そこで争うんじゃねぇっ!」


オー !? オーオー !?

実況「おっと、しかし打ち込まれたユンっ……! ここはすかさずケンの頭部を掴み、体を入れ替えてくるっ! 両者の身体が180度ターンっ! 入れ替わってケンの背中がロープへと押し付けられたっ!」

元「おっ?」


ユン「今っ……! あんたのその腰にある、ベルトっ……!」スーッ

ケン「……んっ?」

ユン「それを打ち砕くのは俺だぁっ……! うるあぁっ!」ドスッ

ケン「……くがっ!」


オー ! オーオー !

実況「おぉ~っと、そしてユンもっ……! 同じようにケンの腹部へと円を描いてから……そこに打ち込んでいくっ! エルボーバット、エルボーバットっ!」

元「そうだねぇ。やっぱりユン君もこの場面は引いてはいられないでしょ!」

610: 2016/12/01(木) 22:52:06 ID:WP33n4xc
ユン「パワーで勝ったからって全てにおいて勝ったと思うなっ……! こっちはそういったタイプじゃないんだっ……! いくぜ、オラァ……!」ブンッ

ケン「うおっ……! おおっ……!」ダダッ


オー ! オーオー !

実況「更にユンは即座にケンの腕を掴み、背後のロープに押し付け……おぉ~っと、ここは逆サイドへとその身体を振り投げていったぁ!」

元「おっと、ここは即座にきましたっ!」


ケン「……チイッ!」ダダッ

ユン「俺には俺のやり方ってもんがあるんだっ……! それをやらせてもらうぜっ……! さぁ、いくぞっ!」ズガズガ


オー ! オーオー !

実況「さぁ、ケンの身体がロープへと振られたぁ! そしてユンはリング中央へと歩みを進め、ケンを待つっ! さぁ、ここはユンが狙うっ!」

元「ロープカウンターで狙ってるねっ!」

611: 2016/12/01(木) 22:57:50 ID:WP33n4xc
ユン「カウンターで打ち込んでやるぜっ! うるあぁっ!」シュタッ

ケン「だろうなっ……!? そうくるだろうなっ……!? 見えてるんだよ、この野郎がっ……!」ググッ


オー !? オーオー !?

実況「そしてユンが飛び上がりドロップキック……あ~っと、いやっ! ケンは見ているっ! ケンは見ているっ!」

元「お~っ! 見てるっ!」

実況「ロープに振られたケンではありましたが、ロープに腕を絡めその場で踏み止まりますっ! その場で急停止っ!」


ユン「なんだと、ちくしょうっ……! くっ……どげえぇぇっ……!」ズドーンッ


オー ! オーオー !

実況「タイミングを合わせて飛び上がり打ち込んでいったユンではありましたが、ここはケンがそのタイミングをずらすっ……! ずらしていくっ……!」

元「ケン君にとってもねぇ、負けられない場面だっ!」

実況「飛び上がったユンの身体がそのままマットへと落下ぁっ! 落ちていくっ! ここは一人バックドロップっ! 一人バックドロップへとなりましたっ!」

612: 2016/12/01(木) 23:02:30 ID:WP33n4xc
ユン「まだまだぁっ……! ううっ、くそっ……!」ムクッ

ケン「おっと、起き上がりが早ぇな……だが、即座にいくぜっ! うるあぁ!」ダダッ


オー ! オーオー !

実況「しかしユンは即座に起き上がってくるっ! ここはめげずに起き上がってくるっ! あ~っ、いやっ……! ケンがそんなユンへと向かって即座に突っ込んでいくかっ!?」

元「そうですねっ! 即座に突っ込んでいきましたっ!」


ケン「起き上がりに合わせて打ち込んんでやるぜっ! うおおぉぉっ!」

ユン「こういう勝負なら俺も負けてねぇって言っただろっ……!? ここはカウンターっ……! 切り返すっ!」シュルッ

ケン「……んっ!?」


オー !? オーオー !?

実況「ケンは左腕を振り……あ~っ、いや待てっ! ここで立ち上がったユンがタイミングを合わせて、ケンの左脇下に自身の右腕を差し込んでいくっ! 差し込んでいくっ!」

元「……おおっ!?」

613: 2016/12/01(木) 23:06:29 ID:WP33n4xc
ユン「俺の勝ちって所だなっ……!? そぉ~ら、喰らってろっ……!」グルンッ

ケン「おっ、おおっ……! うぐおおぉぉっ……!」ズドーンッ


オー ! オーオー !

実況「身体を横に捻りつつ、ケンの身体を腰の上に乗せてマットへと叩きつけていくっ! おぉ~っと、ここはカウンターっ! 即座にカウンターっ!」

元「アームホイップですねぇ!? カウンターで決めてきましたっ! ユン君も負けてはいませんっ!」


ケン「少しはやるみたいだなっ……!? だが、こういった勝負は俺も得意なんだぜっ……!? そこを忘れちゃいけねぇっ!?」シュタッ

ユン「さぁ、ここからどんどん……んっ……?」


オー !? オーオー !?

実況「さぁ、アームホイップでケンの身体をマットに叩きつけ……いや、待てっ! ケンは立ち上がるっ、立ち上がるっ! 即座に立ち上がり、そしてユンの方を振り変えるっ!」

元「おおっ!?」


ケン「チャンピオン相手に一撃加えたぐらいで安心するのは早ぇぞっ……! うらあぁっ! 喰らってろおおぉっ!」ズガアァ

ユン「なっ……! なっ……! おぐあああぁぁっ……!」バターンッ


オー ! オーオー !

実況「おぉ~っとっ! そして再びケンがユンへと突っ込み、ラリアットだっ! ラリアットだあぁっ! 強烈な一撃をユンの首筋へと打ち込んでいくっ! そしてユンはダウンだっ! ユンはダーウンっ!」

元「お~、お~っ! どっちも引いてないっ!」

627: 2016/12/02(金) 22:00:34 ID:cqBShnrU
ケン「この辺りが格差ってヤツだっ……! わかってくれたかいっ!? さぁ、続けるぜっ……! よっとっ……!」グイッ

ユン「……ううっ」ゴロンッ


ワー、ワーワー

実況「さぁ、ケンは身体を起こし、おっとそして仰向けにダウンしたユンの身体を反転させ仰向けへと変えていきますっ!」

元「この場面はケン君が一つ優ったかな? おっと、続けていくね」


ケン「オラオラ、こっちだこっちだっ……! こっちに来なっ……! そこで倒れてるんじゃねぇ、こっちだっ……!」ズルズル

ユン「ううっ、ううっ……なんだ……?」グイッ


オー !? オーオー !?

実況「おぉ~っと、そしてケンはユンの身体を前方へと引き摺り……おっと、セカンドロープとサードロープの間に押し込みますっ! さぁ、ユンの上体が半分エプロンサイドに出てサードロープの上へと乗っている状態っ!」

元「おっ、これは619かな?」

628: 2016/12/02(金) 22:06:52 ID:cqBShnrU
ケン「悪ぃが、リュウっ……! ちょっと、そこは邪魔になるんだっ! 場外に降りておいてくれやっ!」

リュウ「……わかった」シュタッ


実況「さぁ、ケンはリュウに何やら指示っ! おっと、そしてそれを受けリュウはエプロンサイドから場外へと降りますっ!」

元「まぁ、619を狙うとしたらあそこの位置はリュウ君、邪魔になっちゃうからね」


ケン「よぉ~し……それじゃあ、ヤムチャだっ……! ヤムチャっ! お前が来いっ! お前はエプロンサイドじゃねぇっ! こっちだっ!」

ヤムチャ「はい、了解ですっ!」ググッ


オー !? オーオー !?

実況「あっ、待って下さい……? リュウを場外に降ろし、続けてケンはヤムチャを呼び寄せますねぇ!? おっと、ヤムチャがコーナーポストからグルっと回り込み、ユンのいるエプロンサイドの方へと移動してきたっ!」

元「なるほどっ! ここはリュウ君じゃなくて……ヤムチャが希望だったと言う事になるでしょうっ!」

629: 2016/12/02(金) 22:15:31 ID:cqBShnrU
ケン「この場面っ……! あえて、お前を指名してやったんだ。その意味は勿論、わかってるんだろうなぁ……!?」ササッ

ヤムチャ「勿論ですよっ……! 当然ですっ……!」


オー !? オーオー !?

実況「さぁ、そしてケンはヤムチャに指を差しながら……反対側のロープ方向へと後退りしていくっ! そして前のめりにサードロープに突っ伏しているユンを狙うっ! ヤムチャもまた狙っているっ!」

元「あえて、この場面は王者チームとして狙っていこうといった所でしょうね!? やっぱり、ケン君は相当きてるよ」


ケン「それじゃあ、いくぜっ……! しっかりタイミング会わせろよっ……! わかってんのかっ!?」ダダッ

ヤムチャ「勿論っすよっ! 二人でバシっと決めてやりましょうっ……! うるぁっ!」ダダッ


オー ! オーオー !

実況「そしてここでケンとヤムチャっ……! 両者が同時に突っ込んでいくっ! ケンはリング内からっ……! ヤムチャはエプロンサイドからユンへと突っ込んだぁ!」

元「王者チームの連携ですっ!」

630: 2016/12/02(金) 22:21:46 ID:cqBShnrU
ケン「ダブルっ……!」ズガアァ

ヤムチャ「低空ドロップキックだっ……! 喰らってろっ……!」ズガアァ

ユン「……おぐあああぁぁっ!」


ワー、ワーワー

実況「そして両者が同時に飛び込みつつ打ち込んでいったぁ! ケンは腰付近へっっ……! ヤムチャは頭部へと同時に繰り出していくっ!」

元「ダブル低空ドロップキックと言った所でしょうか!?」


ユン「う、うおおぉぉっ……おおっ、あっ……! だぐあああぁぁっ……!」バターンッ


ワー、ワーワー

実況「ここはダブル低空ドロップキックっ……! おぉ~っと、角度をつけられ上から打ち込まれたかっ!? ユンの身体がサードロープにググっと沈み込み……おぉ~っと、その反動で跳ねたぁ! ロープ後方へと振っ飛んだぁ!」

元「おぉ~っと、角度がついてたみたいだねぇ!?」

実況「さぁ、ユンの身体が跳ね飛び、再び仰向けにダーウンっ! ダーウンっ!」

631: 2016/12/02(金) 22:28:03 ID:cqBShnrU
リュウ「ナイスナイスっ! 二人共、ナイスナイスっ!」シュタッ

ヤムチャ「決まったぜっ……! おっと、定位置に戻らないと……」


実況「さぁ、場外に降りたリュウもエプロンサイドへと戻ってきたっ! おっと、そしてユンの頭部に打ち込みつつ場外へと降りたヤムチャもまたエプロンサイドへと戻りますっ!」


ケン「よくもまぁ、大口をベラベラ叩けたもんだなっ……!? 俺達がちっとマジになればこんなもんなんだよっ……! オラ、終わりだよっ!」ガバッ

ユン「……ううっ」


オー !? オーオー !?

実況「あっと、そしてここでケンっ……! 仰向けにダウンしたユンの身体の上へと覆い被さるっ! 覆い被さっていくっ!」

元「おっと、フォールにいったっ!」


ケン「ほらよ、フォールだっ! レフェリー、終わらせてやってくれやっ!」

ダン「オーケー、わかったっ! カウントを取るぜっ!」


オー ! オーオー !

実況「ここはフォールに入ったっ! 即座にフォールに入ったケンっ! さぁ、レフェリーがマットへと伏せるっ! カウントを数え始めるっ! どうだどうだどうだっ!?」

元「さぁ、どうだっ!?」

632: 2016/12/02(金) 22:36:49 ID:cqBShnrU
ダン「ワンっ……!」

ワー、ワーワー

ダン「……ツっ」

ユン「……こぉ~んな攻撃、なんて事はねぇっ! ふんがっ!」ガバッ

ケン「……あれっ!?」


オー !? オーオー !?

ダン「カウントはワンだっ! カウントワンっ……! 決まっちゃいねぇぞ、オイっ!」


ワー、ワーワー

実況「あ~っと、いやっ……! ここは即座に返すっ! 即座にユンが返してくるっ!」

元「いいねいいね、そうこなくっちゃっ!」

実況「カウントはツーには届きませんっ! さぁ、ツーカウントの前っ……! カウントワンでユンが肩を上げるっ! 肩を上げていくっ!」

633: 2016/12/02(金) 22:42:42 ID:cqBShnrU
ケン「本気で身の程の違いがわからねぇバカなのか……それとも、根性のある野郎なのか……まぁ、とりあえずは後者って事にしておいてやるよ……」ムクッ

ユン「この程度の攻撃で俺がやられるわけねぇじゃん……素直にリュウさんを使っておけばよかったんだよ、バーカっ……! ううっ……!」ムクッ


ホーク「カットに出遅れてしまいましたがっ……! ユンさん、ナイスですよっ……! うおおぉぉっ!」バンバン

ガイル「カウントワンだぜ、カウントワンだぜっ……!? 王者チームからカウントワンだぜっ……!? オラオラ、やっぱり流れはこっちなんだよっ!」


ワー、ワーワー

実況「ここはユンも意地っ……! 粘りっ……! 気力を見せていきますっ! おぉ~っと、その姿にコーナーにいるガイルっ……! ホークっ……! そして場内もエールを送っていきますっ!」

元「というかねぇ、アレだけ王者チームに面と向かって啖呵を切ったんだからね!? ユン君としちゃ、ここはこういった感じで負けてないって所見せていかないとダメでしょ!?」

実況「ユンも負けてはいられないっ! さぁ、立ち上がってくるっ! さかしケンもまた立ち上がってきますっ!」

634: 2016/12/02(金) 22:47:27 ID:cqBShnrU
ケン「へっ、とことん生意気な野郎だぜっ……! こりゃ、完全にぶちのめさねぇと目は覚めねぇみたいだなっ……! 続けていくぜっ、そらっ!」ググッ

ユン「……うおっ!」


オー ! オーオー !

実況「そしてケンは即座にいくっ! おっと、ユンの股下へと手を指し伸ばし……おっと、そのままボディスラムの体勢で抱え上げたっ!」

元「そうだね。現状で言えば、かなりケン君が流れを掴んできたからね。ここは続けて押していきたい場面です」


ユン「やらせっかよっ……! やらせっかよっ……! ふんがっ……! ふんがふんがっ……!」バタバタ

ケン「……おっとっとっとっ! な、なんだなんだっ!?」


オー !? オーオー !?

実況「あ~っと、しかし肩を上まで担ぎ上げられたユンではありますがっ……! ここは大きく大きく足をバタつかせるっ! 足をバタつかせて抵抗していくっ!」

元「でもまぁ、それは当然ユン君も感じている事っ……! だからこうやって、抵抗していってるねっ! うん、ここは押されたくないからね!」


ユン「……甘ぇんだよっ!」ストンッ

ケン「……チイッ!」


オー !? オーオー !?

実況「おぉ~っと、そしてユンっ……! ここはケンの背後へと降りたっ! ケンの背後へと降りっ立ったっ! この場面はユンが逃れていくっ! 負けてはいられない場面っ!」

元「お~、お~。降りた降りたっ!」

635: 2016/12/02(金) 22:52:47 ID:cqBShnrU
ユン「一撃で俺のリズムにしてやるっ……! 見てろオラっ……!」ガシッ

ケン「……くおっ!」


オー !? オーオー !?

実況「さぁ、ユンは背後からケン首筋に左腕を回すっ! リバースDDTの体勢っ! おっと、更に右腕をググッと上げたぞっ!?」

元「……おっ!?」


ユン「もう一度、言うぜっ……! スピード勝負なら、俺だって負けちゃいねぇっ……! うるあぁっ!」クルッ

ケン「……うおおっ!」


オー !? オーオー !?

実況「おぉ~っと、ユンはその場で素早くターンっ! ケンと背中合わせの上体になりつつ……捉えた首っ……! 左腕から右腕へと持ち変えていくっ!」

元「おぉっ、おおっ!」


ユン「俺こそがスーパースターなんだっ……! うるああぁぁっ……!」フワッ

ケン「う、うおおっ……! うぐあああぁぁっ……!」ズガアァ


オー ! オーオー !

実況「そのままケンの首を自身の肩へと乗せつつ……! ユンは尻餅を着く形でマットへと飛び込んでいくっ! マットへと飛び込み、ケンの首を肩へと打ち付け衝撃を加えていくっ!」

元「お~っ! エクストリーム・ツイスト・オブ・フェイト!」

636: 2016/12/02(金) 22:57:57 ID:cqBShnrU
ケン「う、うぐおおぉっ……! マジかっ……!? 油断したっ……! うおおっ、おおっ……」モガモガ

ユン「流れは変わったっ……! そしてここから何処まで押せるかっ……! うおおっ……!」ムクッ


ワー、ワーワー

実況「ここはユンがクイックで仕掛けていきますっ! エクストリーム・ツイスト・オブ・フェイトっ! エクストリーム・ツイスト・オブ・フェイトォォ!」

元「そうだね。ユン君にはこれがあるからね!」

実況「おぉ~っと、強く強く首を打ち付けられたケンは上体を起こし、そして首筋を押さえて苦しんでいるかっ!? あっと、だがしかしユンが即座に立ち上がってくるぞっ!? 立ち上がってくるぞっ!?」


ユン「……ここでアンタへの試合権を手に入れてみせるっ! いくぜ、オイっ!」シュルッ

ケン「……くがっ!」


オー ! オーオー !

実況「さぁ、そんな上体を起こしているケンの正面へと回り込み……そして屈んで体勢を低くして……? おっと、ケンの左腕を持ち上げその脇下から右腕を通すっ! 左腕も首筋から通していき……おっと、ケンの背後で両腕を組み合うっ!」

元「肩固めですねぇ」

実況「さぁ、ここは肩固めですっ! 腕三角締めですっ! アームトライアングルチョークですっ! さぁ、ユンは正面からケンの左腕を巻き込みつつ、頭部を捉えていったぁ!」

637: 2016/12/02(金) 23:02:38 ID:cqBShnrU
ユン「うおおぉっ……! いくぜいくぜ、オイっ……! 立てっ……!」ググッ

ケン「ぐっ……! ぐっ……!」ググッ


オー ! オーオー !

実況「さぁ、ここは一つスタミナを回復しにいったと言った所かっ!? さぁ、ユンが肩固めで絞り上げていくっ! おぉ~っと、しかしケンも負けてはいないっ! なんとかこの場面は立ち上がってくるっ!」

元「い~え。これ、持ち上げてるのはケン君ではなくて、ユン君ですよ」


ケン「……くおっ!」

ユン「完全に立ち上がったなっ……!? それじゃあ、続けていくぜっ……! うおおぉぉっ!」フワッ


オー ! オーオー !

実況「おっと、これはユンが……? あ~っと、ここでっ……! 両者の身体が完全に立ち上がったここでっ……! ユンが前方に飛び込んでいきますっ! ケンを肩固めの体勢で捉えたまま、前方へと飛び込むっ!」

元「そうです! ユン君の狙いはこっちっ!」


ユン「うるあぁっ……! 喰らってろっ……! だりゃあっ!」ビターンッ

ケン「……おぐあああぁぁっ!」ズドーンッ


ワー、ワーワー

実況「あ~っと、ユンは前方へと飛び込み背中からマットへと落ちるっ! そしてケンの身体を背中からマットへと落としていくっ! 打ち付けていくっ! 肩固めの体勢のままケンを叩きつけていったぁ!」

元「サイド・エフェクトですねぇ!? おぉ~っと、ユン君も負けてないですよ!」

661: 2016/12/04(日) 22:00:55 ID:9TAw1Jak
ユン「おっし、いい感じっ……! だけどこの程度で終わる相手じゃねぇって事も、わかってらぁっ……!」ムクッ


ワー、ワーワー

実況「おっと、更にユンは立ち上がるっ! 捉えていたケンの頭部を外し、即座に立ち上がってくるっ!」

元「ユン君からしたら、切り返してチャンスを作る事が出来た場面ですよ! それなら逃さずガンガン攻めていきたいよね!」


ユン「うおおぉぉらっ……! 今度はコーナーポスト上から狙ってやるっ……!」ダダッ


ワー、ワーワー

実況「おっと、そしてユンはコーナーへっ! コーナーへと一直線に向かっていきますっ! さぁ、一度ロープを潜りエプロンサイドへと出るっ! そしてコーナーポストへと昇っていくっ! 昇っていきますっ!」

元「おうおうおうっ! 狙ってるねぇ! 狙ってるねぇ!?」


ワー、ワーワー

ケン「く、くそったれがっ……! ああっ、ちくしょうっ……!」ムクッ

ユン「よぉし、よしよし……立ち上がったなっ……!? それじゃあ、いくぜっ! うるああぁぁっ!」シュタッ


ワー、ワーワー

実況「コーナーポスト上から狙いを定めるユンっ! そしてケンが立ち上がってくるっ! やはりダメージは受けているかっ!? ゆっくりと立ち上がってくるっ! おぉ~っと、そしてユンがそんなケンに向かって飛び込んでいったぁ!」

元「お~! いったね!」

662: 2016/12/04(日) 22:06:26 ID:9TAw1Jak
ユン「……喰らってらぁっ! うるああぁぁっ!」ズガアァ

ケン「う、うげっ……! あぐああぁぁっ……!」バターンッ


ワー、ワーワー

実況「そしてケンの背後からっ……! 背中へとユンは打ち込んでいくっ! 蹴りを打ち付けていくっ!」

元「ミサイル雷劇蹴ですねっ!」

実況「ここはミサイル雷撃蹴っ……! ミーサイル雷撃蹴っ! さぁ、角度のついた蹴りをケンの背中へと打ち込んでいったぁ! さぁ、これにより再びケンはダウンっ! 今度はうつ伏せへとダウンっ!」


ユン「これだけラッシュ決めれば……いっただろ、オイっ!? ん~とこしょっとっ……!」ググッ

ケン「……く、くそっ」ゴロンッ


オー !? オーオー !?

実況「おっと、そしてここでユンはうつ伏せにダウンしているケンの身体を転がし……ここは仰向けへと変えていくっ!」

元「おっと」


ユン「うるあぁっ! レフェリー、フォールだっ! しっかりスリーカウント取ってくれよっ!?」ガバッ

ダン「オーケー、オーケー! わかってらぁ! 任せておけっ!」


オー ! オーオー !

実況「おぉ~っと、そしてここでユンがケンの身体の上へと覆い被さるっ! さぁ、フォールに入ったっ! フォールに入りましたっ!」

元「結構ラッシュで大技を仕掛けていったからねぇ!? さぁ、どうでしょうっ!?」

663: 2016/12/04(日) 22:10:48 ID:9TAw1Jak
ダン「ワンっ……!」

オー ! オーオー !

ダン「ツーっ……!」

オー ! オーオー !

ダン「……スリ」

ケン「チャンピオンをぶっ倒す攻撃にしちゃ、甘ぇんじゃねぇのかっ……!? うらああぁっ!」ガバッ

ユン「だああぁっ……! くそっ……!」


ワー ! ワーワー !

ダン「ツーカウントだっ! カウントはツーカウントっ!」


実況「いやっ……! しかし、ここは肩が上がりますっ! ケンの肩が上がりますっ! さぁ、カウントはツーっ! カウントツーでケンの肩が上がりましたっ!」

元「結構いい感じで追い込んでいけたと思うんだけどね~!? あぁ、そうか。まだちょっとケン君には余裕があるのかな?」

実況「そうですねっ! カウントは2.4と言った所でしょうかっ!? カウントは2.4っ! この場面、ケンは少し余裕を持ちつつ返していきましたっ!」

664: 2016/12/04(日) 22:15:55 ID:9TAw1Jak
ユン「だあぁっ……! くそっ……! くそっ……! なんだよ、ちくしょうっ……!」バンバン


ワー ! イイゾー ! ケーン !

実況「この場面はユンは完全に決めにいったのでしょうかねぇ!? あ~っと、ユンは悔しそうにマットを両手で叩いていますっ!」

元「う~ん、そうだね。決めにいったけど……もう一つ何かあればよかったのかもしれないね? ちょっと、焦っちゃったのかな? だからね……よくよく見れば、リュウ君もヤムチャ君もカットに来てないんだよ」


リュウ「……あえて黙っておくよ。お前一人で煽って喧嘩売って来い」

ヤムチャ「はいっ……! うるあぁっ! これがタッグ王者の実力なんだよぉ! 簡単にやられはしないんだっ! わかっただろ、オイっ!」ビシッ


ワー ! ワーワー !

実況「あ~っと、確かにそうですねぇ!? リュウは落ち着いてエプロンサイドで様子を見ているっ! 動きなしっ! そしてまたヤムチャもっ! あっいや、ヤムチャはユンに指を差し、何やら何やら叫んでいますっ!」

元「まぁ、彼もまたケン君と同じタッグ王者だからね。この辺りは黙ってられないでしょ。なぁ~んか、言いたくなっちゃう気持ちもわかるよ」

665: 2016/12/04(日) 22:21:37 ID:9TAw1Jak
ユン「ギャーギャー喚くな、おまけ野郎っ……! アンタはスッ混んでろっ……!」ムクッ

ヤムチャ「……およっ!?」


オー !? オーオー !?

実況「あっ、いやっ……! しかしユンっ……! ここは即座に立ち上がり、おっとそしてこちらもそんなヤムチャに向かって何やら言っているっ! 言い返しているっ!」

元「あらららら。皆、気が強いねぇ!?」


ユン「アンタは格下なんだっ……! 誰がなんと言おうと、俺より格下っ……! ケンのおまけ野郎に過ぎないんだよっ! 俺がここでケンをぶっ倒しちまえば、それが証明出来るっ……! 違うかっ……!?」

ヤムチャ( へへへ、ユンさんも乗ってきてるなぁ~)

ケン「はぁっ、はぁっ……」ムクッ


オー ! オーオー !

実況「ユンもまた一歩も引きませんっ! ヤムチャっ……! それにケンっ……! 現タッグ王者に向かって、かなり強気に強気に闘志を剥き出しにしていると言った所でしょうかっ!?」

元「そうですね。この試合をきっかけに挑戦権とか狙ってるんだろうね」

実況「あっ、しかしおっとっ……! そんなユンを尻目に、ケンが立ち上がってきたかっ!? 立ち上がってきたかっ!?」

666: 2016/12/04(日) 22:27:18 ID:9TAw1Jak
ランチ「オラ、ヤムチャ~! また吠えてやがるぞ~! 生意気なヤツがお前に向かって吠えてるぞぉ~!」

天津飯「そうだ、その通りだっ! ここまで言われて黙っている必要なないっ! 俺が許すっ……! いけっ……!」

餃子「天さん、天さん……」アセアセ

ランチ「なぁ~に、やってんだよヤムチャ~! 一撃でノシちまえばいいだろうがっ! アイツに身の程を教えてやるんだよ~! いけってのっ!」

天津飯「ヤムチャァ……! しっかりしろっ……! お前は本気で闘争心を失ってしまったのかっ!?」

餃子「天さん、天さん……ヤムチャの事もだけど……胡椒! 胡椒、胡椒っ……!」

ランチ「オラ~! ヤムチャ~! なぁ~にやってんだよっ! そいつをぶっ殺せぇ~!」

天津飯「胡椒をかけなければならないのはヤムチャの方だっ……! なんだ、アイツは……なんなんだアイツはっ……! 胡椒を振りかければ闘争心が戻って来るのか……!? くしゃみをすれば闘争心が戻ってくるのか……!?」

餃子「ヤ、ヤムチャは違う……ヤムチャは違う……!」

668: 2016/12/04(日) 22:33:25 ID:9TAw1Jak
ユン「試合再開だっ……! アンタはそこで指加えて見てろっ……! アンタをボコボコにするのはタイトルマッチでだっ……!」クルッ


オー !? オーオー !?

実況「おっと、しかしユンはそんなケンの動きに気づいているかっ!? さぁ、ここはヤムチャからケンへと視線を移し、そして向かっていくっ! ケンへと向かっていくっ!」

元「そうですね。あっちばかり見てて、試合が疎かになっちゃうってのは元も子もありませんからね。上手く感情のバランスを取りつつやっているんじゃないでしょうか?」


ユン「いくぜっ……! うおおぉぉっ……! だあぁっ……!」ドスッ

ケン「……おうぐっ!」フラッ


オー ! オーオー !

実況「さぁ、ユンはケンに近づき……おっと、そして大きく腕を振りかぶってのっ……! 裏拳ですっ! ここは裏拳っ! 腹部へと打ち込んでいきますっ!」

元「さっきはツーカウントで返されちゃったけどね!? やっぱり、今流れはまだまだユン君にあるでしょうからね!」

669: 2016/12/04(日) 22:38:28 ID:9TAw1Jak
ユン「続けてその顎っ……! うぅぅるあぁっ……!」ズガァッ

ケン「……あがっ!」クラッ


オー ! オーオー !

実況「フラついたケンっ……! おっと、ユンは続けるっ! 今度はそんなケンの懐へと潜りつつの……蹴りィ! 足を高く上げ、ケンの顎へと打ち込んでいくっ! 蹴りあげていくっ!」

元「おっと、下からいいのが入ったかっ!?」


ユン「こぉ~んなもんじゃ終わらねぇぞっ……! うぅぅらぁっ!」クルッ

ケン「……だがっ!」ドスッ


ワー、ワーワー

実況「お~っと、顎へと喰らい大きく仰け反ったケンに対して、ユンは更に身体を低くしつつ、身体を半回転させながら、背中っ……! 背中をぶつけていきますっ!」

元「鉄山靠ですねっ!」

実況「ここは鉄山靠っ……! さぁ、ユンが打っていく打っていくっ! 少し両者に距離が出たっ!」

670: 2016/12/04(日) 22:44:27 ID:9TAw1Jak
ユン「そしてコイツでダウンしてもらうぜっ……! いくぜ、絶招歩法っ……!」ブンッ


ワー、ワーワー

実況「おっと、更にユンは距離の開いたこの場面でっ……! 大きく大きく左腕を突き出しながら、すかさずケンへと突っ込んでいくっ!」

元「絶招歩法ですね!」


ケン「ううっ、ああっ……! ちょいとここらでペースを引き戻さねぇとなっ……!」クルッ

ユン「……んあっ!?」スカッ


オー !? オーオー !?

実況「あ~っ! いや、待て待て待て待てっ……! ここでケンっ! 突っ込んできたユンの動きに合わせて、身体を回転っ! ユンの右へと逸れるように移動していくっ!」

元「おっと、見えてるかっ!?」

実況「ここはケンが見ている見ている見えているっ……! さぁ、拳を突き出しながら飛び込んできたユンだったが、その拳は空を切るっ! 空を切っていくっ!」


ケン「ちっと押され気味だったが……まぁ、そういう時もたまにはあるさ……さぁ、ここからだっ!」ガシッ

ユン「くそ、しまったっ……!」


オー ! オーオー !

実況「さぁ、ユンの右サイドへと逃れたケンは……おっと、その突き出した拳っ! 左腕を両手で抱き込むように捉えたっ!」

元「おおっ!?」

671: 2016/12/04(日) 22:50:41 ID:9TAw1Jak
ケン「……マットに突っ伏しな、小僧っ!」ググッ

ユン「う、うおっ……! うげええぇぇっ……!」ビターン


ワー、ワーワー

実況「そして更に後ろから体重をかけて、ユンの身体を前方にっ……! マットへと押し倒していくっ!」

元「お~っと、カウンターで決めてきたっ!」


ケン「お仕置きタイムって所だなっ……!? オラオラ、折れちまうぞっ……!? 折れちまうぞっ……!? オラオラオラオラァ……!」ギリギリ

ユン「う、うぎゃあああぁぁっ……! ぐわあああぁぁっ……!」バタバタ


ワー、ワーワー

実況「うつ伏せにマットへと倒れ込んだユンの背の上に乗るようにしながら、ケンはその捉えた左腕っ……! 左腕を後方へと引き伸ばしていくっ!」

元「今のは上手かったねぇ!? カウンターっ! 脇固めだっ!」

実況「ここはケンっ! 素早いカウンターで切り返していきますっ! さぁ、脇固めに捉えたっ! 脇固めに捉えたっ! おぉ~っと、そしてユンは暴れているぞっ!? もがいているぞっ!? 苦しんでいるぞっ!?」

672: 2016/12/04(日) 22:55:35 ID:9TAw1Jak
ヤムチャ「よぉ~しっ! ケンさんっ! いいですっ! いいですよっ! ヨッ、ナイスタッグ王者っ!」

リュウ「いいぞっ! そうだケンっ……! って、ああっ……!?」チラッ


ワー、ワーワー

実況「さぁ、元さんっ!? これ極り具合はどうなんでしょうかっ!?」

元「これ、結構ガッチリ決まって……あっ、いやっ! ホーク君がきたやっ!」


ホーク「……うおおおぉぉっ!」ダダッ

ガイル「行ってこい行ってこいホークっ……! 多分、アレはマズいヤツだっ!」


オー !? オーオー !?

実況「あ~っ、いやっ! ここはホークが来ましたっ!? 即座にホークが来ましたっ! さぁ、ホークがリングインしてそしてケンへと向かっていくっ!」

元「そうだね。これはいい判断だと思いますよ!?」

673: 2016/12/04(日) 23:00:39 ID:9TAw1Jak
ホーク「ユンさんっ……! 今助けますよっ……! ふおおおぉぉっ……!」ドスッ

ケン「んっ……? おおっ……! うげええぇぇっ……!」ゴロンッ


オー ! オーオー !

実況「ホークは体勢を低くしつつケンへと突っ込み……おぉ~っと、そのまま身体をぶつけていくっ! ここはショルダータックルで素早くっ……! 強引にっ……! カットをしていきますっ!」

元「いい動きだったと思いますよ。はい」


ガイル「ナイスカット、ナイスカットだぜ、オイっ! ホークいいぞいいぞっ!」パンパン


オー ! オーオー !

実況「ここはホークが救出していきますっ! そして、ガイルはエプロンサイドを大きく大きく手を打ち鳴らすっ!」

元「なんとかケン君に流れを寄せないようにしているって所かな……!?」


ガイル「アッチはどうだか知らねぇが、こっちはヤバくなったらこうやってすぐカットにいくぜ、オイっ! なんせ相手は天下の空手軍団様だっ! こういう事でもしなきゃ、俺達はやってけねぇんだよっ! コイツはあくまで作戦だからなっ!?」パンパン

683: 2016/12/05(月) 09:29:02 ID:8SV6q/u.
ユンとヤムチャの思想は噛み合ってないのに、プロレス的には噛み合ってるのが笑った。

ユンはベガ様も言ってたけど、プロレス的な性格では有るんだろうね。
それを舞台裏や私生活でも出すからイラッとするけど。

684: 2016/12/05(月) 22:00:44 ID:W3x.1qh.
ホーク「ふおおおぉぉっ! どうだっ!」

ケン「くああっ……! 決まってた所を邪魔しやがって……オイ、レフェリーそいつを下がらせておいてくれよっ……!」ムクッ

ダン「オーケー、オーケー。わかった、わかった。ホレ、ホーク下がれ……カットが終わったら下がれ……」


実況「さぁ、ホークのいいカットによってこの場面、ユンは逃れる事もが出来たっ! おっと、ここレフェリーがそんなホークを下がらせているか?」

元「まぁ、ここはこういった形で十分でしょう」


ケン「ったく……余計な邪魔が入っちまったが……まぁ、仕切り直しななだけって所だっ……! 続けていくぜっ! うるぁっ!」ドスッ

ユン「……うげっ!」


オー、オーオー

実況「さぁ、そしてケンは立ち上がり……おぉ~っと、ここはストンピングっ! ユンの左腕を踏みつけていくっ!」

元「そうですね。一瞬だったと言えども、結構いいのが決まってたと思うからね。まぁ、追い討ちって所かな?」

685: 2016/12/05(月) 22:05:59 ID:W3x.1qh.
ケン「もう一丁っ……! そらっ!」ドスッ

ユン「うげっ……! く、くそっ……!」ゴロン

ケン「もう一丁っ……! って、おいおいおいっ……! 逃げてんじゃねぇぞ、逃げてんじゃねぇぞっ……!?」ササッ


オー、オーオー

実況「さぁ、ケンは続けてもう一発っ! ユンの左腕を踏みつけるっ! おぉ~っと、そしてユンは痛みから逃れるように体勢をうつ伏せから仰向けへと変えていくっ!」

元「結構効いているみたいじゃない? うん」

実況「おぉ~っと、しかしケンは逃さないと言わんばかりに、ユンの逆サイドへと回っていくっ! ここはあくまで左腕狙いと言った所かっ!?」


ケン「こういう時に与えれるだけダメージを与えておくのが、賢いやり方なんだよぉ! オラ、まだまだ続けるぜっ!?」ガシッ

ユン「ううっ……」


オー !? オーオー !?

実況「あ~っと、そしてケンっ! ここで身体を沈み込ませ屈みながら、ユンの左腕をもう一度両腕で捉えたっ!」

元「おっと、またいくかっ!?」


ホーク「くっ……! くそっ、それならカットだっ!」

686: 2016/12/05(月) 22:10:37 ID:W3x.1qh.
ケン「今回はパターンを変えていくぜっ……! オラっ……! こうだっ……!」グルンッ

ユン「んあっ……!? おっ……ぐぎゃあああぁぁっ……!」


オー !? オーオー !?

実況「あ~っ、いやいやっ……! ここはケンっ……! 軽く持ち上げたユンの左腕っ……! その左腕の下へと身体を潜り込むようにしながら、ユンの腕を捻るっ! 自身の身体をユンの腕回りを回転させつつ……その勢いでユンの腕を絞っていくっ!」

元「おっと、腕ひしぎ逆十字じゃなかったか。ドラゴン・スクリューだね」

実況「ここはドラゴン・スクリューですっ! 腕へのドラゴン・スクリューですっ! さぁ、ケンがここでまた一つダメージを上乗せしていったぁ!」


ケン「オラ、レフェリーっ……! また、余計な奴が来ようとしてるぞっ!? しっかり止めておいてくれやっ!」ビシッ


オー ! オーオー !

実況「おぉ~っと、そしてなんだ……!? 起き上がったケンは相手コーナーの方を強く指差しますっ!」

元「あっ、ちょっとホーク君が動こうとしているからね!?」


ダン「わぁ~ってら、わぁ~ってらぁっ……! オイ、ホークっ……! カットには早い場面だぞっ!? まだ早いぞっ!?」

ホーク「……くそっ!」バンッ


ワー、ワーワー

実況「ここはケンっ……! ホークの動きを警戒しつつ……と言った所でしょうかっ!? おぉ~っと、ホークは悔しそうにコーナーポストを叩いたっ! ものに当たるのは良くないぞっ!」

元「当然警戒はしているでしょう。さっき強烈なカットされたばかりだもんね」

687: 2016/12/05(月) 22:17:14 ID:W3x.1qh.
ケン「そぉ~らっ……! もう一丁だっ……! オラァ!」グルンッ

ユン「……ぐぎゃあぁっ!」


ワー 、ワーワー

実況「そしてケンはもう一撃っ! さぁ、ユンの左腕へとドラゴン・スクリュー!」

元「執拗に攻めていってるねぇ。いいねぇいいねぇ、僕好み!」


ケン「へへ、とりあえずはこんなもんかな……? さて、それじゃあパターン変えていくか……とりあえず起きろっ……!」グイッ

ユン「う、ううっ……」ググッ


オー、オーオー

実況「ユンの腕を攻めていくっ! 攻め立てているケンっ! おっと、ここでケンは……今度はユンの身体を引き起こしていきますっ! ダウンしているユンの身体を引き起こしていきますっ!」

元「うんうん。いい感じにいってると思うよ。うんうんうん」

688: 2016/12/05(月) 22:25:13 ID:W3x.1qh.
ケン「……それじゃあっ!」ガシッ

ユン「くそっ、また腕かよ……しつけぇ……しつけぇな……」


オー、オーオー

実況「さぁ、ユンを引き起こしたケンは……おっと、今度も腕っ! 今度は互いに立ち上がった状態でその腕を両手で捉えていきますっ!」

元「お~、お~、続けるねぇ!」


ケン「しつこくて結構……しつこくて結構……そらそら……」グルンッ

ユン「うっ、うががが……」


オー、オーオー

実況「さぁ、ケンはユンの左腕を持ち上げつつ……おぉ~っと、ゆっくりとその脇下を潜り抜けるようにしながら、ユンの腕を捻っていくっ! 捻っていくっ!」

元「アームロックですね」


ケン「だって、こいつはフェイントなんだからよぉ……!? うるぁっ! 顔面に喰らってなっ……!」スパーンッ

ユン「えっ……!? う、うおっ……! ぐわああぁぁっ……!」バターン


オー ! オーオー !

実況「あ~っと、いやいやいやっ! 違う違うっ……! ユンの腕を絞り上げながら一回転したケンは、そのまま右足でユンの顔面へと打ち込んでいくっ! 回転の勢いをつけた蹴りを顔面へと打ち込んでいくっ!」

元「おっと、フェイクかっ!? ここはニールキックだっ!」

689: 2016/12/05(月) 22:33:05 ID:W3x.1qh.
ケン「ここで動くっ……! ここで空手軍団が動くぞっ……! さぁ、リュウ、ヤムチャっ……! 出番だっ……!」

リュウ「……よしきた、任せろっ!」ダダッ

ヤムチャ「……待ってましたぁ!」ダダッ


オー !? オーオー !?

実況「顔面へと打ち込まれユンはダウンっ! ユンはダーウンっ! あっと、そしてここでケンが叫ぶっ! おぉ~っと、それに合わせてリュウとヤムチャがリングインしてきたっ!」

元「おっ!? ついに動いてきたかっ!?」

実況「さぁ、リュウとヤムチャは一直線に敵軍コーナーっ! ガイルとホークの元へと突っ込んでいくっ! 突っ込んでいくっ!」


リュウ「場外に落ちてろっ……! はああぁぁっ……!」ズガァ

ガイル「……ぐおっ!」ボトッ

ヤムチャ「さっきは随分やられちまったがっ……! 俺はタフなんだよっ! この通り、ピンピンしてるぜっ……! でやあぁっ!」ズガァ

ホーク「……うぐおぉっ!」ボトッ


ワー、ワーワー

実況「リュウはガイルへとラリアットっ……! そしてヤムチャはフワリと飛び込みつつの……蹴りィ! ホークへと打ち込んでいくっ! さぁ、これにより落ちたっ! ガイルとホークは場外へと落ちたぁ!」

元「分断作戦成功だっ!」

690: 2016/12/05(月) 22:41:57 ID:W3x.1qh.
ランチ「いよぉ~しっ! 待~ってましたぁ~! いけ~、ヤムチャ~! やっちまえ~!」

天津飯「そうだぁ! いけぇっ! いくんだ、ヤムチャァ!」

餃子「……ふ、ふう」

ランチ「いよ~しっ! いったぁ! ナイス飛び蹴りっ! デカ物にいったぁ!」

天津飯「さっきは随分とあの男にやられていたようだからな……そうだっ! それでいいんだっ!」

餃子「……ホッ」

ランチ「おいおいおいっ……! 何やってんだよ、ヤムチャっ……! もっといけってのっ……! もっといけってのっ……! ほら、追いかけて行って……やれっ!」

天津飯「……アレはあそこの外でやっても大丈夫なのか?」

ランチ「……多分、大丈夫なんじゃねぇかな?」

天津飯「よしっ……! それなら追いかけろっ……! ヤムチャ、いけっ……!」

餃子「天さん、天さん……」

691: 2016/12/05(月) 22:49:44 ID:W3x.1qh.
ケン「さぁ、これで仲間の救出は期待出来ねぇっ……! 逃れれるか、終わっちまうかは、てめぇ次第って事だっ……! まぁ、当然後者だろうがなっ……!? いくぜ、うるああぁぁっ!」ガシッ

ユン「おっ……う、うぎゃああぁぁっ……!」


ワー ! ワーワー !

実況「おぉ~っと、そしてケンはダウンしたユンの左腕を掴み、両足で挟み込み……おぉ~っと、ここは腕ひしぎ逆十字固めかっ!? 腕ひしぎ逆十字固めに持っていったぁ!」

元「そうだねっ! 集中して腕に攻撃加えてたからねぇ!? いくならここでしょうっ!」


ケン「……オラオラ、どうだぁ!? ギブアップしちまいなっ!」ギリギリ

ユン「ぐぎゃああぁっ……! ぐぎゃ、ぐぎゃああぁっ……!」バタバタ


ワー ! ワーワー !

実況「さぁ、ケンが腕ひしぎ逆十字固めでユンの腕を絞り上げるっ! 絞り上げているっ! おぉ~っと、そしてこれはガッチリ決まっているのかっ!? ユンはもがいているぞっ!? かなりもがき苦しんでいるぞっ!?」

元「これ、結構ガッチリ決まってるよっ!? それで、今回は先手打って、先にリュウ君とヤムチャ君を動かしてきたからねっ!? これはケン君、決めにいってるんでしょうねっ!?」

692: 2016/12/05(月) 22:58:03 ID:W3x.1qh.
リュウ「ケンが仕留めにいってるんだっ……! 今、お前のやるべき事はなんだっ……!? 言ってみろ、オイっ……!」

ヤムチャ「邪魔させないように、ここできちっと抑える事ですっ……! 当然、わかってますよっ……!?」

リュウ「わかってるなら、よしっ……! 俺はガイルを見てるから……お前はホークだっ……!」


ワー ! ワーワー !

実況「さぁ、リュウとヤムチャはロープ前で睨みを効かせているっ! 場外に落ちたガイルとホークに睨みを効かせているっ! ここは二人の侵入を防ぐための防波堤へとなるっ!」

元「そうだねっ! 戻って来てもあそこで抑えようっ!」


ケン「ちょっと、声援が少なめだぞ、おいおいっ……! もっとドデカい声援頼むよっ! こっちは決めにいってるんだっ……! 頼むよ、頼むよっ……!」ブンブン


ケ・ン ! ケ・ン !

実況「おっと、ここでケンは一度上体を上げ……左腕を離し、その左腕を大きく大きく振るっ! 振っていくっ!」

元「おぉ~っと、これは場内煽ってますよっ!?」


ケン「そうだっ……! この声援だぜ、オイっ……! それじゃあ、改めていくぜええぇぇっ!」ググッ

ユン「……うぎゃあああぁぁ!」


ケ・ン ! ケ・ン !

実況「おぉ~っと、そしてここで場内からケンコールだっ! ケンコールっ! さぁ、場内もケンの背中を後押しするっ! そして再びケンは両腕でユンの左腕を掴み……深く深く上体を落としたぁ!」

元「さぁ、どうだっ!? さ~あ、どうだっ!?」

693: 2016/12/05(月) 23:04:30 ID:W3x.1qh.
ガイル「くっ、ううっ……!」ムクッ

リュウ「起きたか……だが、いかせないっ……!」

ホーク「ユンさんっ……! くそっ、助けにいかないとっ……!」ムクッ

ヤムチャ「おっと、いかせないぜっ……!? ここは通行止めだよっ!」ササッ


ケ・ン ! ケ・ン !

実況「リング上ではユンがもがき苦しんでいるっ! さぁ、どうだどうだどうだっ!? おっと、ここで場外のガイルとホークが立ち上がってきたがっ……! しかし、そこは睨みを効かせるリュウとヤムチャっ! ここは両者が睨みを効かせていますっ!」

元「いいんじゃない、いいんじゃないっ……!? これ、決まっちゃうんじゃない!?」


ホーク「くそっ……! こっちからだっ……!」ササッ

ヤムチャ「おっとっ……! いかせねぇっ……!」ササッ

ホーク「く、くっ……! それならこっちっ……!」ササッ

ヤムチャ「だから、いかせねぇってのっ……! 諦めろっ……!」ササッ


ケ・ン ! ケ・ン !

実況「おっと、場外のホークっ……! かなり慌てているかっ!? なんとかヤムチャの隙をつき、リングに侵入しようとしているが……ホークが右に動けば、ヤムチャもまた右にっ……! 左に動けばこちらも左にっ……! しっかりとホークをブロックしておりますっ!」

元「そうだねっ! ここはヤムチャ君、絶対に侵入させちゃダメっ!」

694: 2016/12/05(月) 23:09:42 ID:W3x.1qh.
ヤムチャ「そのデカい身体で隙をつこうってのが、無理な話なんだっ! 諦めなっ!」

ホーク「く、くそっ……! それならっ……!」バンッ

ヤムチャ「う、うおっ……! なんだっ!?」


ケ・ン ! ケ・ン !

実況「さぁ、これにはホークもなすすべなしっ……! 観念したと言った所かっ!? 悔しそうにエプロンサイドを叩きつけるっ!」

元「まぁ、頑張ったとは思うよ!? うん」


ホーク「ユ・ン! ユ・ン! ユ・ン! ユ・ン!」バンバン

ヤムチャ「んっ……!? あっ……? なんだぁ!?」


オー !? オーオー !?

実況「あっ、いやっ! 待って下さいっ!? ホークはその場で連続してエプロンサイドを大きく大きく叩くっ! 一度ではなく、二度っ……! 三度っ……! 何度も何度も連続して叩くっ!」

元「おっと、こりゃまだ諦めてるって感じではないねぇ?」

707: 2016/12/06(火) 22:00:47 ID:zeXXrk8E
ガイル「くそっ……! そうだな、ここはユンに自力でなんとかしてもらうしかないなっ……! オラオラ、粘れ粘れっ! ユ・ン! ユ・ン!」バンバン


オー !? オーオー !?

実況「おっと、なんだぁ!? 更にガイルもっ……! ガイルもホークと同じようにエプロンサイドを大きく大きく叩きつけていくっ! こちらも一度ではなくっ……! 二度っ……! 三度っ……! 続けてっ……!」

元「こりゃねぇ、今リングに入るのは難しい状況だから……まぁ、せめてエールだけでも……って所かな?」


ホーク「ユ・ン! ユ・ン! ユ・ン! ユ・ン!」バンバン

ガイル「ユ・ン! ユ・ン! ユ・ン! ユ・ン!」バンバン


実況「なるほどっ……! 確かに、このブロックされている状況では少々カットにいくのは厳しいかっ!? それならば、せめてっ……! せめて声だけは届けようと、さぁホークとガイルが場外からエプロンサイドを叩き、エールを送っていますっ!」

元「今現在、ユン君にとっては厳しい状況だけどね。とりあえず、ロープまで逃げれば……ロープまで逃げ切る事が出来れば、まだ繋がるからね。この声は、届いて欲しいねぇ」

708: 2016/12/06(火) 22:08:20 ID:zeXXrk8E
ヤムチャ「違う、違うっ……! そうじゃないっ……! 今、応援するのはケンさんでしょっ! ケンさん大丈夫ですよねぇ!? ケ・ン! ケ・ン!」チラッ


ケ・ン ! ユ・ン !

実況「あ~っと、そのホークとガイルのエールに場内も加わってきたかっ!? 場内からはユンコールも送られているっ! しかし、勿論ケンコールもあるっ! おっと、少しヤムチャが不安そうにケンを見たか!?」

元「ほら、場内からもきたよ~? 今日、アレだけ担架きったんだから……ここで終わるワケにはいかないでしょう」


ケン「勿論、大丈夫に決まってんだろがオラアァァっ……! ここで決めるんだよおぉぉっ……!」ギリギリ

ダン「ユンっ……! どうすんだ、オイっ……! ギブアップかっ!? ギブアップかっ!?」

ユン「う、うぎゃあぁっ……! ギブはしねぇっ……! ギブはしねぇっ! んだらぁっ!」ズリッ


ケ・ン ! ユ・ン !

実況「おぉ~っとっ! そしてその声がユンへと届いたかっ!? ここはユンっ……! 腕を決められながらも、足を高く上げ空中を蹴り上げ、そしてその勢いで身体をロープ方向へと持っていくっ!」

元「よ~し、よしよしっ! 届いたぞっ!」

実況「さぁ、ユンがキックアウトで逃れようとしているっ! しかし、ケンもまたここで決めると言わんばかりに、ガッシリとその捉えた左腕に力を込めるっ! さぁ、どうだどうだどうだ!?」

709: 2016/12/06(火) 22:20:57 ID:zeXXrk8E
ユン「……うおおぉぉっ!」ズリッ

ケン「……逃がすかよおぉぉ!」ギリギリ


ケ・ン ! ユ・ン !

実況「さぁ、ユンが少しずつ……しかし、確実にロープまで近づいていっているかっ!? その距離、後1メートルっ!」

元「おうおう、意地見せろ。意地見せろ!」


ユン「はぁっ……! はぁっ……! これくらいの距離なら、もう届くっ……! うおおぉぉっ……!」ゴロンッ

ケン「……んっ!?」ゴロンッ


ケ・ン ! ユ・ン !

実況「あっと、そしてここで……!? おぉ~っと、ユンはケンに腕を捉えられながらも……そのまま後転っ! そのまま後転して、仰向けの身体をうつ伏せへとしていくっ! ケンの身体毎、自身の身体を反転させるっ!」

元「……おっ!?」


ユン「うおおぉぉっ……! ロープブレイクだっ……! レフェリー、助けてくれっ……!」ガシッ

ダン「おうおう、わかったわかった、ロープブレイクだっ! オラ、ケン離せっ……! 離せ、離せ、ロープブレイクだぞっ!?」

ケン「……チィッ!」


ワー、ワーワー

実況「おぉ~っと、そして足を引っ掻けたっ! ロープに足を引っ掻けたっ! ここで届いたっ! ユンの足がロープへと触れたっ!」

元「ロープブレイクだね! よぉ~しっ! 繋がったじゃない!? 届いたじゃない!?」

710: 2016/12/06(火) 22:29:03 ID:zeXXrk8E
ガイル「よっしゃっ! ロープブレイクだっ! ロープブレイクっ! これでまた仕切り直しだっ! レフェリー、とりあえずリュウとヤムチャを下がらせろっ!」シュタッ

ダン「わかってるよ、この野郎っ……! 今、やろうとしてたんだよっ!」イソイソ


ワー、ワーワー

実況「ここはユンの粘り勝ちっ……! 粘り勝ちと言った所でしょうかっ!?」

元「そうだね。粘り勝ちだね!」


ダン「ほら、リュウ! 下がれ下がれっ! カット阻止の為ってなら、多目に見てやるが、もう終わったんだっ! それなら試合権のねぇ奴は引き下がってもらうぞっ! それとヤムチャっ……! お前もだ。下がれっ!」

リュウ「仕留めきれなかったか、くそっ……! まぁ、いい……ここは下がるか……」ススッ

ヤムチャ「あっ、あっ、はいっ……! も、戻りますっ……!」ススッ

ガイル「よぉ~しっ! ユンっ……! 今のうちだっ……! 今のうちに戻って来いっ!」サッ


ワー、ワーワー

実況「あ~っと、そしてこの場面っ……! 何やらガイルがかなり慌てて動いていますねぇ!?」

元「まぁ、逃れる事は逃れて繋がったけどね。そうだね、まだ悪い状況ではあると思うからね」

実況「何やらレフェリーに指示っ……! 要求をして……あ~っと、おっとレフェリーはリュウとヤムチャを引き下がらせるっ! これは引き下がらせろと言った要求でしょう! そして自身はエプロンサイドへと昇り、ユンに腕を伸ばすっ! 大きく大きく腕を伸ばしていくっ!」

711: 2016/12/06(火) 22:37:55 ID:zeXXrk8E
ケン「チィッ、逃れられたか……だが、まだ俺の流れだっ……!」ムクッ

ユン「ううっ、うっ……腕が……腕が……くそっ……」ムクッ


オー !? オーオー !?

元「ここはねぇ、やっぱり交代した方がいいと思うよ。やっぱりあれだけ執拗に部分を集中して狙われたらねぇ」

実況「さぁ、交代を要求しているガイルっ……! ではあるがっ……!? あっと、しかし先に立ち上がったのはケンっ……! ケンですっ……! さぁ、ユンも何とか立ち上がって来ますが、やはり腕を抑えているっ! 腕を抑えているっ!」


ケン「仲間に交代要求されてるみたいだが……そうはいかねぇぞっ! てめぇは王者に向かってあれだけ挑発的な態度取ったんだっ……! だったら最後までその意地見せてみろやっ……! うるあぁっ!」ドスッ

ユン「……おぐっ!」ヨロッ


オー ? オーオー ?

実況「あ~っと、ここで立ち上がったケンっ……! そんな苦しんでいるユンの腹部へと蹴りっ……! 膝蹴りを打ち込んでいきますっ! ここは即座にいったぁ!」

元「う~ん……まぁ、こうなっちゃうか!? ケン君側からしたらこの場面の交代だけは避けてほしい所だからね。こりゃいくよ」

712: 2016/12/06(火) 22:45:35 ID:zeXXrk8E
ガイル「ユーンっ……! ユーンっ……! しっかりしろっ!」スッ

ホーク「ユンさん、こっちですっ! こっちですっ!」バンバン


ケン「てめぇは孤立してろっ……! 仲間を感じず独りよがりなファイトを見せて、無様に散ればいいんだよっ……! これはマジなヤツだからなぁ!? ちょっと前までの俺達と同じなんだよっ……! うるあぁっ……!」ブンッ

ユン「……ああっ!?」ダダッ


オー、オーオー

実況「さぁ、そしてケンは前のめりになったユンの腕を掴み、背後のロープに押し付け、一度反動をつけ……おぉ~っと、ユンの身体を逆サイドへのロープへと振り投げていったぁ!」

元「う~んっ! 辛いねぇ!」


ケン「終わらせてやるぜぇぇっ……! うるああぁぁっ……!」ダダッ


オー ! オーオー !

実況「おぉ~っと、更にケンっ……! 即座に突っ込でいくっ! ロープの振ったユンに対して、間髪入れずに突っ込んでいくっ! 突っ込んでいくっ!」

元「ん~っ! あ~っ! 苦しいっ……!」

713: 2016/12/06(火) 22:50:51 ID:zeXXrk8E
ガイル「ユーンっ! しっかりしろっ! 俺と交代だっ!」スッ

ホーク「ユンさんっ……! ユンさぁぁんっ……!」バンバン


ユン(マジなヤツ……? マジなヤツ……!? あぁっ……!? と、とにかくっ……!)シュタッ

ケン「……んっ!?」


オー !? オーオー !?

実況「この状況にはガイルもホークも大慌てっ! 必氏にユンにエールを送るが……あ~っ、いや、待てっ……! ここでロープに振られたユンっ……! ロープ間際で倒立をしながら、トップロープへと足を引っ掻けたっ! 倒立状態でロープへともたれ掛かるっ!」

元「……おおっ!?」


ユン「とにかく今は反撃だっ……! 言っている意味はよくわかんねぇけど……とにかくっ……! 最後にド派手に見せてやるっ! うるあぁっ!」フワッ

ケン「なんだとっ……!? あれだけ痛めつけてやったってのに、まだ反撃する力が残ってたのかっ!?」ピタッ


オー ! オーオー !

実況「ここは仲間の声が届いたかっ!? ロープの反動によってかかったユンの足が戻り、倒立状態から元に戻るっ……! さぁ、ユンはその勢いのままバックジャンプでケンへと飛び込んでいくっ!」

元「お~っ! 粘ったっ! 粘ったんじゃないの!?」

714: 2016/12/06(火) 22:55:34 ID:zeXXrk8E
ユン「ハンドスプリングエルボーだっ……! 見たかっ……! 見たか、オラっ……! 俺は王者と対等に渡り合ってたんだっ!」ズガァ

ケン「く、くそっ……! うぐああぁぁっ……!」バターンッ


ワー、ワーワー

実況「バックジャンプでケンへと飛び込みつつ、肘ィ! 肘をケンへと打ち込んでいくっ! ここはハンドスプリングエルボーっ! ハンドスプリングエルボーで切り返してきたぁ!」

元「ケン君ダウンしたよっ!? ケン君ダウンしたよっ!? 今だ、今だっ! 交代するなら今だっ……!」


ユン「あぁっ……肘、痛ぇ……でも、やる事はやった……とりあえず、交代だ……ここは交代だ……」フラフラ

ガイル(……さぁ、いよいよ俺の出番だ)スッ


オー !? オーオー !?

実況「さぁ、ユンは立ち上がり……おぉ~っと、腕を押さえつつも、エプロンサイドから腕を大きく大きく伸ばしているガイルの元へと近づいていきますっ! 交代ですっ! ここは当然交代ですっ!」

元「そうだね。予想以上に健闘したと思うよ! 終わっちゃうんじゃないかって思う場面もあった。それなのによく粘ったっ! 後は仲間に託そうっ!」

715: 2016/12/06(火) 23:00:37 ID:zeXXrk8E
ホーク「ガイルさんっ……! また流れを戻して下さいっ……!」

ガイル(……ホークにヤムチャを押し付けた)

ユン「……交代だ。交代、交代。後は任せますよ」パシッ

ガイル(……ユンにはケンを押し付けた)パシッ


ワー、ワーワー

実況「さぁ、そしてここでユンとガイルの手が触れ合ったっ! ここで試合権が移りますっ! 試合権が移りますっ!」

元「さぁ、またわからなくなったきたよ~!」


ガイル(二人は納得した上でタッグ王者と因縁を作りにいったんだ……俺が残り物のリュウの相手って事も納得済み……)


ワー、ワーワー

実況「さぁ、そしてガイルがリングインっ! ガイルがリングインっ! 今、ロープを潜り抜けエプロンサイドからリングインしてきますっ!」

元「さぁ、頑張ろう!」

716: 2016/12/06(火) 23:07:07 ID:zeXXrk8E
ガイル「うるああぁぁっ! いくぞ、おらああぁぁっ!」


ワー、ワーワー

実況「おぉ~っとっ! そしてガイルが叫んだっ! リングインと同時に大きく大きく叫んだっ!」

元「おぉっ! 気合い十分って所かっ!?」


ガイル(リュウが残り物……!? そんなワケねぇっ……! そんなハズがあるワケねぇっ……! アイツは大将なんだよっ……! 空手軍団の大将なんだよっ!)

ケン「……う、ううっ」ムクッ

ガイル(ベルトを保持してる、保持してないなんて関係ねぇんだよ……一番格上はアイツで確定なんだよ……一番美味しい相手はリュウって事は間違いねぇんだよっ……!)


実況「さぁ、ケンも立ち上がってくるかっ! しかしガイルはそんなケンに視線を定めるっ!」

元「試合権が移った時は流れを変えるチャンスだよっ!」


ガイル(ホークとユンが痛めつけてくれたおかげでケンはズタボロだからなっ……!ここはとっとと片付けて、一番美味しい相手とやらせてもらおうじゃねぇかよ、オイオイオイっ……!)ズガズガ


ワー、ワーワー

実況「さぁ、そしてガイルは近づいていくっ! ケンへと向かって歩みを進めていきますっ!」

元「よしよしよしっ! いこういこうっ!」

731: 2016/12/07(水) 22:00:54 ID:STvZ0ZGE
ガイル「それじゃあ、とっとと片付けるぜっ……!」クルッ

ケン「……んっ?」

ガイル「いくぜ、おおぉぉいっ!」ズガァ

ケン「……ぐおっ!」ヨロッ


ワー、ワーワー

実況「さぁ、ガイルは立ち上がってケンの前でクルっと身体を一回転させての……おぉ~っとっ! 裏拳っ! 顔面へと打ち込んでいったっ!」

元「まぁ、ここは先手打っていかないといけないからねっ!」


ガイル「おらぁっ……! おらおらっ……! とっとと仕事は済ませるぜっ! おらぁ……!」ガスガス

ケン「くおっ……! ぐおっ……!」ヨロヨロ


ワー、ワーワー

実況「更に続けて顔面へのエルボーっ! おぉ~っと、更に顎へと下から突き上げるエルボーっ! お~っと、おっとおっとっ……! ガイルが打ち込んでいきますっ!」

元「うんうんうんうんっ!」

732: 2016/12/07(水) 22:06:40 ID:STvZ0ZGE
ガイル「オラァ……! オラオラァ……! こっちはここまで退屈してたんだっ……! やっと退屈から抜け出せる事になったんだっ……! さぁさぁ、ガンガンいくぜっ!」ガスガス

ケン「くおっ……! ぐおっ……!」ヨロヨロ


ワー、ワーワー

実況「さぁさぁ、ガイルが打ち込んでいくっ! ガイルが打ち込んでいくっ! 試合権が変わったと同時に果敢なラッシュを見せつけ、ケンへと打っていくっ! 打ち込んでいくっ!」

元「そうだね! ここはスタミナの差もあるだろし、一気に仕掛けていかないとねっ!」


ガイル「まぁ、とりあえずこんなモンか……? それじゃあ、てめぇは……引っ込んでなっ!」グイッ

ケン「う、うおおっ……! くあっ……!」ドスッ


ワー、ワーワー

実況「おっと、ここでガイルはケンの腹部へと足を押し付け……おぉ~っと、その身体を押し出すように蹴りつけたぁ!」

元「お~、お~!」

実況「そしてそれにより、ケンの身体が押し出され、コーナーマットへとぶつかりますっ! コーナーマットへとぶつかっていきますっ!」

733: 2016/12/07(水) 22:14:16 ID:STvZ0ZGE
ガイル「オラオラっ! チェンジだ、チェンジっ! お前ら、とっとと交代しろっ!」ビシッ


オー !? オーオー !?

実況「あ~っと、そしてここで……!? ガイルはそんなケンに指を差し……おぉ~っと、その差す指をリュウへと移すっ! これはこれは元さんっ……!?」

元「お~、お~、お~。これはだから交代して来いって事でしょうね」


ガイル「ヘバってるヤツをぶっ倒した所で、なぁ~んの価値もねぇんだよっ! だったら、てめぇだてめぇっ! てめぇが来いっ……! お前も俺と同じで退屈してたんだろっ!? リングの上で、遊ぼうぜオイっ!」


オー !? オーオー !?

実況「さぁ、ここはガイルの交代要求でしょうかっ……!? 交代要求と言った所でしょうかっ!? さぁ、ガイルはリュウに対して……出て来いと言っているようですっ!」

元「まぁ、作戦の一つとして……ここでケン君を逃さずに、捉えきったまま、試合を決めてしまう……なぁ~んて手段もあるんだろうけど、そういうのはガイル君の好みではないようだね」


ホーク「ガイルさんっ! いいですよっ! 勢いはこっちですっ!」バンバン

ユン(し、しまったっ……! あの野郎、アピール一つで自分はケンより格上だと言いやがったっ……! 俺を噛ませ犬に使いやがったっ……!)

734: 2016/12/07(水) 22:22:35 ID:STvZ0ZGE
ケン「待てよ待てよ。俺はまだヘバってなんかいねぇぞ? 好き放題吠えて……」

リュウ「……いや、ケン。俺が行く。お前は休んでいてくれ」パシッ


オー !? オーオー !?

実況「おっとっ!? そしてここでっ……!? リュウはそんなケンの背中へと触れ……おっと、ここで交代成立、交代成立っ! 試合権はケンからリュウへと移ったっ!」

元「まぁでも、こっちの展開の方が僕も好みかもしれないね。え~、ここまでリュウ君の出番はあったっけね……? まだ出てないでしょ?」

実況「そうですね! まだ、今の所リュウは出ていませんねぇ!?」

元「やっぱりね。会場にはリュウ君を見に来た多くのファンがいるんだから、ちょっとそこにリュウ君の姿を見せてあげたいよね。ここでケン君を捉えたまま決めるって言うのは……作戦としちゃいいのかもしれないけど、やっぱりちょっとコスズルいって言うか、男らしくないって言うか……少なくてもガイル君らしくはないよ」


リュウ「さぁ、行くぞっ……! お前の言う通り、確かに俺も少々退屈していた所だっ……!」ニヤリ

ガイル「へへ、いよいよ大将さんのお出ましだな。人気者の空手軍団をぶちのめすってのは、さぞかしファンに嫌われるんだろうなぁ……!? だが、それでも構わねぇぜっ……! 今日は俺が悪者になってやるよっ! スポンサーも知った事かっ!」ニヤニヤ


ワー ! ワーワー !

実況「さぁ、そしてここでリングインっ! ロープを潜り抜け、今リュウがリングインっ! さぁ、主役の登場ですっ! いよいよ主役のリュウが登場ですっ!」

元「まぁ、そうだな~。う~ん……ただ一つ、気がかりとなる所は……」

735: 2016/12/07(水) 22:32:23 ID:STvZ0ZGE
ダン「試合権は移ったか。それじゃあ、リュウ……ガイルっ……! 改めてファイっ……!」

リュウ「いくぜっ……!」ウロウロ

ガイル「……さぁ~て、どうするか」ウロウロ


ワー ! ワーワー !

実況「そしてリュウ対ガイルっ……! リュウ対ガイルっ……! 空手軍団対チーム・ケミストリーっ! 元さん、気がかりとなる点とは一体、なんでしょうっ!?」

元「恐らくリュウ君のスタミナはほぼ万全の状態ですよ。まぁ、これはガイル君にも言える事だろうけどね。だから、両者万全の状態で始まるんだよ。この万全の状態のリュウ君をどう攻めていくか……? これ、ガイル君難しいんじゃないかなぁ?」

実況「あ~、確かにリュウはほぼほぼスタミナは万全と言った状態ですねっ! さぁ、両者が間合いを取りながらリング上を反時計回りに回るっ! さぁ、これはガイルも少し考え込んでいると言った所かっ!?」


ガイル「……今日は難しい事は抜きにして殴り合いしねぇか!? なぁ、リュウよっ!?」ガバッ

リュウ「……んっ!?」


オー !? オーオー !?

元「いや、流石に作戦なしのノープランってワケじゃないとは思うよ? 出方を考える時間は……んっ……?」

実況「あ~、いやっ……! 待って下さいっ! ここはガイルが大きく大きく腕を広げながら……んっ……!? なんだ、リュウへと近づいていったっ!」

736: 2016/12/07(水) 22:43:44 ID:STvZ0ZGE
ガイル「天下の空手軍団様とまともにやりあっちゃ、俺には勝ち目はねぇからよぉ……!? ちょっとぐらいチャンスをくれてもいいんじゃねぇかなぁ……!? ホラ、ノーガードだよっ! ノーガードで殴り合いしようぜっ!? それなら、俺にもチャンスが出てくるだろっ!?」

リュウ「俺が、そんな誘いに乗るとでも……?」


オー !? オーオー !?

実況「おぉ~っと、なんでしょうっ!? これはガイルはノーガードっ……! 自分はノーガードとでいくって事を宣言しているのでしょうかっ!? 腕をダランと下げ……そのように見えますっ!」

元「あ~、多分そうだろうねぇ。ここは誘ってるね」


ガイル「まさか天下の空手軍団……天下のカ・ラ・テ軍団が打ち合いを避けてくるって事はねぇよなぁ!? だって、空手軍団だもんなっ!? 空手軍団だったら、その名の通りこういった殴り合いでも十分打ち勝てるよなぁ!?」

リュウ「勝つ自信は当然ある……だが、そう易々と相手の誘いに乗る……そこが気に入らないだけだ……俺はロックアップから始めたい……それはお前も得意だろ……?」


オー !? オーオー !?

実況「さぁ、ガイルはリュウを誘うっ……! 誘うと言うより……煽るっ……! 煽っていくっ! リュウを煽っていくっ! ここはガイルっ……! リュウを煽り立てていきますっ!」

元「そうだね。この作戦のキモはリュウ君が乗ってくるか否かだからね!? ガイル君としちゃ、ここはなんとしても誘いに乗らせないといけないでしょ!?」

737: 2016/12/07(水) 22:52:48 ID:STvZ0ZGE
ガイル「オラオラ、メトロシティっ……! メトロシティ、聞いてっか、オイっ……! 今から殴り合いが始まるぜっ!? お前ら、そういうの好きだろっ!? だったら、煽って来いっ! 煽って来いっ!」ビシッ

リュウ「……んっ?」チラッ


レッツゴー ! ガイル ! (パン、パン、パパパン) レッツゴー ! ガイル ! (パン、パン、パパパン)

実況「お~っと、なんだっ!? そしてここでガイルは場内を指差し、大きく大きく叫ぶっ! おぉ~っと、そしてそれに応えるように、場内から何やら声が聞こえてきたぞぉ!?」

元「なんとしても自分が主導権を握ってやろうと言った所でしょうっ! その為に場内も使ってきたね!」


ガイル(いいぞいいぞ。ナイスナイス、メトロシティ……最初にここでこういうコールしてくれる奴なんて、おめぇら以外にはいねぇよっ……! いや~、俺好かれてたんだねぇ、アイツらに……ドラム缶祭り出てよかったなぁ!)

リュウ「……」

ガイル「オラオラオラァっ……! 声が小せぇっ! 声が小せぇぞっ……! もっと騒いでくれやっ……! 騒いでくれなきゃ、この堅物は動いてくれないからよぉ!?」


レッツゴー ! ガイル ! (パン、パン、パパパン) ガイルー ! ガイルー ! リュウー ! ガイルー ! レッツゴー ! ガイル ! (パン、パン、パパパン)

実況「さぁ、ガイルは場内を煽るっ……! 更に更に煽るっ……! さぁ、場内の声援が大きくなってきたっ……! そして、これは……ガイル寄りでしょうかっ!? 場内の声はガイル寄りと言った所でしょうかっ!?」

元「そうですねぇ! これはガイル君がかなり場内を味方につけてきたんじゃないかな!?」

738: 2016/12/07(水) 22:58:40 ID:STvZ0ZGE
ガイル「オイ、この声が聞こえてんのか、あぁっ!? どんなに実力があろうが、この声援に耳を傾けねぇ奴なんぞは糞だっ……! カスだっ……! 客のニーズに応えねぇような奴は糞なんだよっ……! カスなんだよっ! まさか空手軍団の大将が、そんなカスレスラーなワケ……」

リュウ「……うおおおおぉぉぉっ!」ズガァ

ガイル「……うおぉぐっ!」ヨロッ


オー !? オーオー !?

実況「さぁ、ガイルは場内を……あ~っ、いやっ! 待てっ! ここでリュウが殴りかかったっ! 殴りかかっていったぁ! ガイルの額に拳を打ち込んだぁ!」

元「……おおっ!?」


ガイル「く、くおっ……! な、なんだ……」フラフラ

リュウ「……打ってこいよ、オラァっ!」クイクイ


オー ! オーオー !

実況「あ~っと、そしてここでリュウがガイルに向かって……今度はリュウが誘うっ! リュウが誘うっ! 今度はリュウが誘っていきますっ!」

元「おぉ~っとっ! 乗ってきたねっ!」

実況「さぁ、ここはガイルの誘いに乗ったリュウと言った所でしょうかっ!? 誘いに乗ったリュウと言った所でしょうかっ!? さぁ、リュウが相手のフィールドへと足を踏み入れたぁ!」

739: 2016/12/07(水) 23:04:41 ID:STvZ0ZGE
ガイル「へへへ、そうこなくっちゃっ……! そうこなっくちゃよぉ……!? それじゃあ、今度はこっちの番だっ……! いくぞ、オラァァ!」ズガァ

リュウ「……ぐあっ!」ヨロッ


ワー ! ワーワー !

実況「しかしガイルも負けじと打ち返すっ……! あ~っと、こちらもナックルパートっ! リュウの額に打ち込んでいくっ!」

元「なんとか自分の考えていた展開に持っていけたからねっ! ここはガンガンいかなきゃいけないっ!」


リュウ「ぐあっ……! うおぉっ……!」ズガァ

ガイル「うぐっ……! オラァァ……!」ズガァ

リュウ「ぐ、ぐおっ……! うおおぉぉっ……!」ズガァ

ガイル「う、うぐっ……! オラァァァァっ……!」ズガァ


ワー ! ワーワー !

実況「負けじとリュウも打ち返すっ……! あ~っと、しかしガイルも負けじと打ち返すっ! おぉ~っと、これは殴り合いっ! 殴り合いっ! リング上での殴り合いっ! ストリートファイトが始まったぁ!」

元「互いにこうやって、捨て身でぶつかる展開になったら、これますますどっちに転ぶかわかんないよっ!? まぁ、ガイル君の狙いはソコだったんだろうけどね!」

740: 2016/12/07(水) 23:09:10 ID:STvZ0ZGE
ランチ「お~、お~、お~っ! 何か始まったぞっ!? なんか、始まったぞっ!?」

天津飯「……いやいやいやいや」

餃子「……天さん」

ランチ「いけ~っ! やっちまえ~! オラオラ、いいぞいいぞ、いけいけいけ~!」

天津飯「ガードをしろっ……! もしくは避けろっ……! 守りの事も考えろっ……!」

餃子「ボクもそう思う」

ランチ「お~いっ! ヤムチャも参加しろっ! ヤムチャも~っ! あっちの連中も加えて、全員で殴り合いしろ~! オラオラオラ~!」

天津飯「ま、待てっ……! ここでヤムチャが行くのは流石にルール違反なんじゃないのかっ!? な、なぁ……!?」

餃子「た、多分……」

ランチ「ルールなんて関係ねぇんだよぉ~! オラオラ、ヤムチャもいけ~っ! いけってのっ!」

741: 2016/12/07(水) 23:14:16 ID:STvZ0ZGE
リュウ「うおおぉぉっ!」ズガァ

ガイル「オラァァァァ!」ズガァ

ダン「ガキの喧嘩してるんじゃねぇよっ! レスリングだっ! レスリングを見せろっ!」


ワー ! ワーワー !

実況「リュウとガイルっ……! 互いに攻撃一辺倒で打ち合っていくっ! 両者が打ち合う打ち合う打ち合うっ!」

元「互いに防御の事は考えてないね」


ケン「……俺、疲れてるから君が声を出しなさい。アピールチャンスを逃すな」ボソッ

ヤムチャ「あっ……! おぉい、レフェリーっ! 二人を止めないでっ!」ビシッ

ダン「……んっ?」チラッ


ワー ! ワーワー !

実況「おっと、しかしあまりにもノーガード状態で殴り合う二人を見て、ここはレフェリーが……あ~、いや待てっ! エプロンサイドにいるヤムチャがそんなレフェリーに向かって何やら叫ぶっ!」

元「……んっ?」


ヤムチャ「子供の喧嘩じゃないんですよっ……! これは男と男の意地のぶつかり合いっ……! だから、二人を止めちゃダメっ……! うおおぉっ、リュウさん頑張ってっ!」

ダン「言ってる事はわかるよっ……! 言ってる事は理解出来るけど、選手生命とかそういうモンもあるだろうがっ……! あぁ~、場内も場内で盛り上がってやがるし……あ~、くそっ……!」


ワー ! ワーワー !

実況「お~っと、ヤムチャはレフェリーに向かってそんな二人を止めるな……とでも言ってるのでしょうかっ!? レフェリーの動きが止まりますっ!」

元「リュウ君が打ち勝つ……って所を信じてるんじゃないかなぁ!?」

750: 2016/12/09(金) 22:01:08 ID:fYcKTYr2
ホーク(おっと、いかんっ……! 私も負けてはいられないっ……! 今日は存在感を消すワケにはいかんのだっ……!)


ワー ! ワーワー !

実況「さぁ、リュウとガイルの殴り合いっ……! 互いにノーガードでの殴り合いっ……! さぁ、両者一歩も引かず、真正面から打ち合う、打ち合う、打ち合うっ!」

元「お~、お~、お~っ! 凄いねっ……! なぁ~んか、凄いねっ……!」


ヤムチャ「リュウさん、頑張ってっ……! 頑張ってっ……! うおおぉぉっ……!」

ケン「……空手軍団の看板見せつけろ、オラァ!」


ワー ! ワーワー !

実況「コーナーにいるヤムチャっ……! 殴り合っているリュウにエールを送るっ! おぉ~っと、そこにケンも加わってきたかっ!?」

元「うんっ!」


ホーク「ガイルさんっ! いって下さいっ! いって下さいっ! ここは打ち勝って下さいっ!」バンバン

ユン「空手軍団だけが主役じゃねぇって所、見せるんだろっ!? もういいよっ! 俺の粘りを無駄にされる事だけは困るから、とにかくいけいけっ……!」


ワー ! ワーワー !

実況「しかし、ホークとユンっ……! こちらもまた叫んでいるっ! こちらはガイルに向かって大きく大きくエールを送るっ!」

元「リング上もあれだけど……こっちもまた言葉の殴り合いだねっ!」

751: 2016/12/09(金) 22:05:42 ID:fYcKTYr2
リュウ「うおおぉぉっ……! ぐあっ……!」ヨロッ

ガイル「オラアァァっ……! うぐっ……!」ヨロッ


オー !? オーオー !?

実況「あ~っと、ここでっ……!? 両者が同時に打ち込むっ! 両者が同時に額へ打ち込んでいくっ! そして両者が同時にフラつくっ! 動きが止まるっ!」

元「……おっ!?」


リュウ「くっ、予想以上にタフだな……!? だが、それでこそ好敵手っ……!」ヨロッ

ガイル「へへ、そりゃどうも。今日は神経麻痺させながらやってるからよ……う、うおっ……!」ガクッ


オー !? オーオー !?

実況「あ~っ、いやいやっ……! 打ち勝ったのはリュウかっ!? リュウかっ!? ここでガイルが片膝をつくっ!」

元「おおっ!?」

752: 2016/12/09(金) 22:10:59 ID:fYcKTYr2
リュウ「しかし勝ったのは俺だっ……!? 空手軍団はこういう勝負だって負けはしないんだっ……! ダウンしてもらうぞっ……!」ググッ

ガイル「勝ったのは俺……? 違うねっ……! うおおぉぉっ……!」グルッ

リュウ「……何っ!?」


オー !? オーオー !?

実況「さぁ、リュウは片膝をついたガイルに……あ~っ! いやいやいやっ! 違うっ……! ここでガイルが飛び上がるっ! マットを蹴りつけ、屈んだ状態から一気に飛び上がるっ!」

元「ああっ……!? おおぉっ……!?」


ガイル「そろそろコイツの出番かと思っただけだっ……! オラアァァ……! サァァマソォォォっ……!」ズガァァ

リュウ「……う、うぐわあぁっ!」バターンッ


オー !? オーオー !?

実況「ここでガイルはマットを蹴りつけ、リュウの顎を蹴りつけながら後方一回転っ……! 後方一回転っ……!」

元「お~、お~! サマーソルトキックだっ!」

実況「ここはガイルのサマーソルトキックだっ! サマーソルトキックっ……! 片膝をついたかと思われたが……コイツは狙っていたのかっ!? そしてリュウはダーウンっ! 顎へと打ち込まれ、リュウはダーウンっ!」

753: 2016/12/09(金) 22:15:51 ID:fYcKTYr2
ガイル「いよおおぉぉしゃっ! どうだぁ! 打ち勝ったぞおぉぉっ!」シュタ


ワー ! ワーワー ! レッツゴー、ガイル ! (パン、パン、パパパン) ワー ! ワーワー !

実況「そして着地した大きく大きく叫ぶっ! 吠えるっ!」

元「いや~、ダウン奪っていけたねぇ!? 強引に自分のペースに持っていった事が、これ生きたんじゃない!?」

実況「さぁ、この場面で主導権を握ったのはガイルと言ったところでしょうかっ!? さぁさぁ、続けてガイルはダウンしたリュウへと近づいていくっ!」


ガイル「オラオラっ……! 起きろ、起きろっ……! まだまだボコにしてやるぜぇ、オイっ……!」ググッ

リュウ「そっちがその気なら……こっちだってっ……! うおおぉぉっ……!」グイッ

ガイル「んあっ……!?」


オー !? オーオー !?

実況「さぁ、ガイルはリュウの身体を引き起こして……あっ、いやっ! ここでリュウが、ガイルの腕を振り払うかのように頭を振って逃れ、そして身体を大きく大きく横へと捻っていくっ!」

元「……おぉっ!?」

754: 2016/12/09(金) 22:20:56 ID:fYcKTYr2
リュウ「竜巻旋風脚だっ……! はああぁぁっ……!」ズガァァ

ガイル「何だとっ……!? だ、だぐああぁぁっ……!」バターンッ


オー !? オーオー !?

実況「おぉ~っと、そしてっ! リュウは身体を大きく大きく捻りつつ、遠心力をつけた蹴りをガイルへと打ち込んでいくっ!」

元「お~、お~っ! こっちも負けてはいないっ! 竜巻旋風脚だっ!」

実況「ここは竜巻旋風脚っ……! そっちがそうなら、こっちもこうだっ……! さぁ、リュウも負けてはいないっ! ガイルを吹っ飛ばしたぁっ! そしてガイルは大きく大きくダーウンっ!」


リュウ「あっさり打ち負けるとでも思ったかっ……!? 俺の勝ちだっ! うおおぉぉっ!」

ガイル「く、くそっ……! だが、負けちゃいねぇよ……負けちゃいねぇ……!」ムクッ


ワー ! ワーワー ! リュウー ! ワー ! ワーワー ! リュウー !

実況「そしてまたこちらも大きく大きく叫ぶっ……! 吠えていくっ……! さぁ、リュウが……あっ、いや待って下さいっ!? 竜巻旋風脚を喰らったガイルですが、立ち上がろうとしていますねっ!? 立ち上がってきますよっ!?」

元「……あっ、本当だっ!」

755: 2016/12/09(金) 22:26:03 ID:fYcKTYr2
リュウ「まぁ、神経麻痺させているのなら、この程度で終わるわけがないよなっ……!? だったら、その麻痺させている神経を元に戻してやるぜっ……! 続けていくっ!」ダダッ


ワー ! ワーワー !

実況「あ~っ、いやしかしリュウは見ているかっ!? そんなガイルの様子を見ているかっ!? ここは間髪入れずにそんなガイルへと突っ込んででいくっ! ガイルは片膝立ちの状態っ!」

元「見てるね、見てるね! 突っ込んだねぇっ!」


リュウ「……さぁ、いくぜっ! はあぁぁっ!」シュタッ

ガイル「んんっ……!? ああっ……!?」


ワー ! ワーワー !

実況「さぁ、リュウはそんな片膝立ちの状態のガイルの膝の上に乗り……更にその膝を踏み台にしてジャーンプっ!」

元「シャイニング・ウィザードっ!」


リュウ「大人しくダウンしてろっ……! はああぁぁっ……!」ブンッ

ガイル「……しゃらくせぇっ!」ガシッ


オー !? オーオー !?

実況「そして、ガイルの側頭部へと膝を……あ~っ、いやいやいやっ……! ここはガイルがブロックしたかっ!? 側頭部へときた蹴りを、両腕でブロックしたかっ!?」

元「あっ……! ブロックしたよっ!?」

756: 2016/12/09(金) 22:31:40 ID:fYcKTYr2
リュウ「なんだとっ……!? 読まれていたかっ……!? ぐ、ぐおっ……!?」ビターン


オー !? オーオー !?

実況「さぁ、これをブロックされ……リュウはマットへと落ちるっ! 背中からマットへと落ちていくっ!」

元「いや~、こっちもまた見てたねぇ」

実況「あっと、そしてガイルはすかさず、そんなダウンしたリュウへと飛び込んでいくっ! そのまま飛び込んでいくっ!」


ガイル「当然だっ……! 読んでんだよおぉぉっ……! オラァ、喰らってなっ……!」ドスッ

リュウ「……だぐっ!」


ワー ! ワーワー !

実況「そのままリュウへと飛び込み、そして肘ィ! 肘を腹部に突き刺していくっ! ここはエルボードロップですっ! さぁ、シャイニング・ウィザードをブロックして、すかさず飛び込んでいったぁ!」

元「今日のガイル君、気合い入ってるねぇ! でも相手が相手だからね。こういう風にいかなきゃやっぱりいけないよ」

757: 2016/12/09(金) 22:36:51 ID:fYcKTYr2
ガイル「オラオラっ……! てめぇらにとってはビジネスかもしれねぇが……こっちにとっては、そうじゃねぇんだよっ……! ビジネス以上の事はやらせてもらうぜっ……!?」ガシッ

リュウ「……くっ!?」


ワー ! ワーワー !

実況「更にガイルは腰を上げ……おっと、屈み込みながらリュウの腹部へと自身の肩を押し付けながら腰回りに腕を回していくっ! ダウンしたリュウの腰回りへと腕を回していくっ!」

元「おっと、これはなんだ……!?」


ガイル「……それじゃあ、いかせてもらうぜっ! うおおおぉぉっ!」グググッ

リュウ「おっ、おおっ……!」


ワー ! ワーワー !

実況「おぉ~っと、そのままガイルは立ち上がるっ……! リュウの身体をうつ伏せ状態で肩の上へと抱え上げ……強引に立ち上がっていくっ! 持ち上げていくっ!」

元「おっと、これは水車落としかな!? しかも、ぶっこ抜いていったねっ!」

758: 2016/12/09(金) 22:41:56 ID:fYcKTYr2
ガイル「へっ、五分五分に持っていくってだけでも一苦労だぜっ……! だが、今流れは俺にあるっ……!」

リュウ「……案外、そうでもないんじゃないかな? よっとっ!」ズルッ

ガイル「……んあっ!?」


オー !? オーオー !?

実況「あ~っ、いや待って下さいっ! ここは少し強引に抱え上げすぎたかっ!? リュウの身体を肩を上へと持ち上げていったガイルではありましたが……あっと、リュウの身体が後方へと落ちるっ! 後方へと滑り落ちていくっ!」

元「……あらっ!?」


リュウ「よっと……! ここは逃げさせてもらおうかなっ……!?」クルンッ

ガイル「……チィッ、しまったっ!」


オー !? オーオー !?

実況「あ~っ、いやいやいやっ……! 後方に滑り落ちたかと思われたリュウでしたが……リュウはそのまま前方回転して着地っ! ガイルの背後へと足から着地しますっ! これはリュウが自分から逃げていったという事でしょうかっ!?」

元「そうでしょうねぇ! 動きを見てる限り、そうでしょうねぇ!?」

実況「あ~っと、そして背後へと着地したリュウっ……! すかさず、ガイルの方を向いていくっ!」

759: 2016/12/09(金) 22:46:42 ID:fYcKTYr2
リュウ「そして反撃っ……!」ガシッ

ガイル「くっ、くっ……! チィッ……!」


オー !? オーオー !?

実況「すかさずリュウはガイルの首筋に腕を回していくっ! 背後からその首筋に腕を回していくっ!」

元「ガイル君もガイル君だけど……リュウ君もまた攻めてるよぉ、これっ!」


リュウ「そぉぉらっ……! 喰らってろっ……!」ググッ

ガイル「くっ、くっ……おおぉぉぐっ……!」ズドーンッ


ワー ! ワーワー !

実況「そぉ~して後方へと倒れ込み、そのままガイルの身体を後方へと倒し……後頭部からマットへと打ちつけていくっ! 叩きつけていくっ!」

元「リバースDDTだっ!」

実況「ここはリバースDDTっ! リバースDDTっ! さぁ、リュウが切り返して……即座に反撃へといったぁ!」

760: 2016/12/09(金) 22:52:01 ID:fYcKTYr2
ガイル「うおおっ、痛ぇ……効いたぜ……なんて、言ってる場合じゃねぇんだな、オイ……」ゴロン

リュウ「……んっ?」


ワー ! ワーワー !

実況「さぁ、マットに打ち付けられたガイル……あっ、いやっ! しかしここでガイルは仰向け状態からうつ伏せ状態になり、リュウの身体の上へと覆い被さりますっ!」

元「おっと、何だ? フォールか?」


ガイル「ここでてめぇ自身もぶっ倒れる技をチョイスしたのは間違いだったなっ……!? 俺が先に動いちまえば、てめぇがダウンしたのと同じだぜ、うるぁっ……!」ガシッ

リュウ「……くあっ!」


オー !? オーオー !?

実況「おぉ~っと、リュウの身体の上に覆い被さったガイルは、リュウの両脇下から自身の両腕を差し込み、そしてリュウの背中でその両腕をクラッチっ!」

元「おぉ~っと、即座に返してきたっ!」

実況「そしてリュウの上体を持ち上げていくっ! 上体を引き起こしていくっ! その状態から、リュウの肩っ……! 肩を絞り上げていきますっ!」

761: 2016/12/09(金) 22:57:17 ID:fYcKTYr2
ガイル「オラァァァ……! 喰らってろっ……!」ギリギリ

リュウ「ぐっ……ぐっ……!」


ワー ! ワーワー !

元「リバース・フルネルソンできたねぇ!」

実況「リバース・フルネルソンっ! 逆さ羽交い締めっ! リバース・チキンウイングっ! おぉ~っと、ここはガイルが即座にきたぁ! こちらもまたまた負けてはいませんっ!」


ダン「ギブアップかっ……!? どうする、ギブアップかっ!?」

ガイル「そんな確認必要ねぇよっ……! どうせ、コイツが言うワケねぇんだっ……! そもそもこっちはギブアップ狙いなんかじゃねぇっ! オラ、立てっ……!」グイッ

リュウ「……う、うおおっ!」ググッ


オー !? オーオー !?

実況「さぁ、レフェリーが……あっ、いやっ! 更にガイルは立ち上がっていきますっ! さぁ、リュウをリバース・フルネルソンの体勢で捉えつつ、その身体を前のめりにしつつ、立ち上がっていきますっ!」

元「おっとおっとおっとぉ!」

762: 2016/12/09(金) 23:02:42 ID:fYcKTYr2
ガイル「手っ取り早く攻めるには、サブミッションよりスープレックスだろっ……! オォォラっ! 喰らってろぉぉっ!」ググッ

リュウ「う、うおおぉぉっ……!」


ワー ! ワーワー !

実況「おぉ~っと、そしてガイルはブリッヂ状態へとなりつつ、その捉えたリュウの身体を後方へとっ……! 後方マットへと向かって持ち上げていくっ!」

元「お~、お~っ! これわかんない!」


ガイル「ダブルアーム・スープレックスだっ……! 喰らってろ、オラァ!」

リュウ「……ぐわああぁぁっ!」ズドーンッ


ワー ! ワーワー !

実況「元さんっ! ダブルアーム・スープレックスですっ! 人間風車ですっ! あ~っと、この場面はガイルがダブルアーム・スープレックスでリュウの身体をマットへと叩きつけていきましたっ!」

元「いや~、違う違う違うっ……! 流れがわかんないって事っ!」

767: 2016/12/10(土) 22:00:36 ID:mS0JDTfs
ガイル「だが、ここで安心出来るような相手ではねぇんだっ……! オラァ、まだまだ続けるぜっ……!」ゴロン


ワー ! ワーワー !

実況「確かにこれ、流れはどちらにあるのかわかりませんっ……! 正に両者一進一退の攻防っ……! 一進一退の攻防と言った所でしょうかっ!? あっと、ここでガイルは横に転がりうつ伏せだった自身の身体を仰向けにしていくっ!」

元「いや~、読めない……実に読めないっ……!」


ガイル「続けていくぜっ……! オラ、立てっ……!」グイッ

リュウ「……くっ!」ググッ


ワー ! ワーワー !

実況「おっと、そしてガイルは腰を上げ、ダウンしているリュウの上体を起こし……おぉ~っと、その腰回りに腕を回しつつ、立ち上がっていくっ! そこから更に立ち上がっていくっ!」

元「んっ……!? いや、流れはややガイル君ってところかもっ……!」

768: 2016/12/10(土) 22:06:54 ID:mS0JDTfs
ガイル「そぉ~ら、よっとっ……! いくぜ、オラァ……!」ガシッ

リュウ「……くっ!」


ワー ! ワーワー !

実況「おぉ~っと、そしてリュウを引き起こしたガイルは、背後からその股下に腕を差し伸ばし、更に頭部にも腕を回していくっ!」

元「うんうん。やっぱりガイル君寄りかも。え~、リバース・ボディスラム!」


ガイル「さぁ、ここからは俺の得意なやり方でやらせてもらうぜっ……! おぉぉらっ!」ググッ

リュウ「く、くおっ……!」

ガイル「……とりあえず、腰に喰らってなっ! オラァっ!」

リュウ「……うぐあぁっ!」ズガァ


ワー ! ワーワー !

実況「あ~っ、いやっ……! ガイルはそのままリュウの身体を横向きへとしつつ、片膝をつきながら屈み込み、その膝の上へとリュウを打ち付けていくっ! リュウの腰を打ち付けていくっ!」

元「おっと、ここはシュミット式バックブリーカーだったかっ!」

769: 2016/12/10(土) 22:14:53 ID:mS0JDTfs
ガイル「一撃でくたばるようなタマじゃねぇだろっ……! オラ、もう一丁っ……! うらぁぁっ! だぁっ!」ググッ

リュウ「……がぐぅっ!」ズガァ


オー !? オーオー !?

実況「ここはシュミット式バックブリーカーで来ましたっ! あっと、そして片膝をついたガイルではありましたが……リュウの身体を手放さずに立ち上がり……あ~っと、そしてここでもう一度、同じように膝を立て再びリュウを打ち付けていくっ!」

元「おぉ~っと、連発式できたぁ!」


ガイル「他の連中より多めに加えておくってぐらいが、てめぇにはちょうどいいんだっ……! オラ、もう一丁だっ! だあぁっ!」ググッ

リュウ「……ぐわああぁぁっ!」ズガァ


ワー ! ワーワー !

実況「ここは連発式っ……! 連続式のシュミット式バックブリーカーできたガイルっ……! おぉ~っと、再び立ち上がり、そして打ち付けるっ! おっと、三度リュウの腰を自身の膝へと打ち付けていくっ!」

元「お~、お~、お~っ! 攻めてる攻めてるっ!」

770: 2016/12/10(土) 22:22:50 ID:mS0JDTfs
ガイル「まぁ、とりあえずこれだけ打ち込んでおけば、なんとかなるだろっ! オラ、寝てろっ……!」グイッ

リュウ「……ぐ、ぐぐっ」ゴロン


ワー ! ワーワー !

実況「さぁ、三度打ち込んでいったところで、おっとガイルはリュウの身体を転がすようにマットへと落としていくっ! さぁ、うつ伏せ状態でマットへとダーウンっ!」

元「連発でこられたからねぇ!? ちょ~っと、負担もかかってるんじゃない?」


ガイル「ここで動くぞっ……! ホークっ……! ユンっ……! おめぇらも出番だっ!」ビシッ


オー !? オーオー !?

実況「あ~っと、そしてここでガイルが自軍コーナーを指差しつつ、何やら叫ぶっ! 何やら叫ぶっ! そしてその声に応えるようにホークとユンがリングインしてきましたっ!」

元「おっと、動かしてきたっ!」


ホーク「了解ですっ……! いくぞっ……! ふおおおぉぉっ……!」ダダッ

ユン「とりあえず従ってやるよっ……! アンタの目論見がわかった今となっちゃ癪な事だけどなっ……!?」イソイソ


オー !? オーオー !?

実況「そしてホークは一直線っ……! 相手コーナーへと向かって一直線に突っ込んでいくっ! ユンもまた遅れて向かっていくっ!」

元「まぁ、ユン君はまだスタミナ回復してない部分もあるかもしれないけど……ホーク君はね! 結構、休む時間もあったでしょうっ!」

771: 2016/12/10(土) 22:30:58 ID:mS0JDTfs
ホーク「ふおおぉぉっ……!」ズガァァ

ヤムチャ「リュウさん、リュウさん、しっかり……げっ……! う、うおおぉぉっ……!」ボトッ

ケン「おいおい、何か来てるぞっ……! 何か、何かっ……! ぐわああぁぁっ……!」ボトッ


ワー ! ワーワー !

実況「突っ込んでいったホークは両腕をエプロンサイドにいるケンとヤムチャに対して打ち込んでいくっ! 右の腕をヤムチャっ……! 左の腕をケンっ……! 両者に同時に打ち込み、場外へと落としたぁ!」

元「分断作戦っ……! これ、仕掛けてきたって事はなぁ~んか狙ってるでしょうね!?」


ホーク「……場外で止めておきますっ!」ササッ

ガイル「よぉ~し、よしよしっ……! 助かるぜ、ホークっ……! リングの事は俺に任せておきなっ……! それじゃあ、こっちもいくぜっ……!」ガシッ

リュウ「……ううっ」


ワー ! ワーワー !

実況「ホークは更にロープを潜り、場外へ落ちたケンとヤムチャを追いかけていくっ! 追いかけていきますっ! あ~っと、そしてリング内ではガイルっ……! 腰を落とし屈み込み、リュウの腰回りに腕を回していくっ!」

元「あ~っ! やっぱり狙ってるねっ!?」

772: 2016/12/10(土) 22:38:15 ID:mS0JDTfs
ケン「……ちっくしょう」ムクッ

ヤムチャ「くそっ……! またっ……! あのデカ物っ……!」ムクッ

ホーク「さぁ、ユンさんこっちですっ……! 来て下さいっ!」ガシッ


ワー ! ワーワー !

実況「おぉ~っと、場外に追いかけていったホークっ……! ここで立ち上がったケンとヤムチャの身体を二人纏めて背後から押さえつけるっ! ホークが二人を捉えるっ! 二人を捉えるっ!」

元「ユン君だっ!」


ユン(ちっくしょうっ……! タッグ王者達に纏めて攻撃を仕掛けれる大チャンスだってのに……くそ、してやられたっ……! してやられたっ……! 本当のターゲットは今、俺の後ろにいる奴だったっ……!)

ホーク「さぁ、ユンさんっ……! 来て下さいっ……! 飛び込んで来て下さいっ……!」ガシッ

ケン「くそっ、くそっ……! あの野郎、また狙ってやがるな……! 離せっ……! 離せ、離せっ……!」モガモガ

ヤムチャ「あ~っ、もうっ……! あ~っ、もうっ……!」モガモガ


ワー ! ワーワー !

実況「あ~っと、遅れて向かっていたユンっ……! ユンはコーナーポストへと昇っているっ! そして、コーナーポスト上からホークが捉えているケンとヤムチャに狙いを定めているっ!」

元「いや~、本当、流れを持っていくのが上手い!」

773: 2016/12/10(土) 22:44:24 ID:mS0JDTfs
ランチ「なぁ~にやってんだよっ! やっちまえよっ! そのデカ物をやっちまえよ、ヤムチャっ!」

天津飯「そうだっ! その通りだっ! さっきからお前、ずっと何してるんだっ! いい加減、こっちも我慢の限界だぞっ!?」イライラ

餃子「天さん、天さん、落ち着いて……!」アセアセ

ランチ「ヤムチャ~! おいおい、ヤムチャ~! 天津飯も怒ってるぞ~! しっかりしろ~!」

天津飯「もういいっ……! 餃子っ……! 超能力だっ……! 超能力だっ……!」

餃子「……えっ!?」ビクッ

ランチ「ヤムチャ~! ヤ~ムチャ~っ!」

天津飯「超能力でアイツの動きを止めろっ……! アイツの動きを止めるんだっ……!」

餃子「そ、それは流石にルール違反……だと、思う……」

774: 2016/12/10(土) 22:51:06 ID:mS0JDTfs
ガイル「今度はギブアップ狙いだっ……! オラオラ、レフェリーしっかり確認してやれよっ……! うおおおぉぉっ……!」ググッ

リュウ「……ガ、ガガッ!」


ワー ! ワーワー !

実況「リング上ではガイルがぶっこ抜くっ! リュウの身体をぶっこ抜いて肩の上へと担ぎ上げていくっ! そして、先程打ち付けていった腰ィ……! その腰を肩の上へと乗せていくっ!」

元「カナディアン・バックブリーカーっ!」


ユン「ちっくしょうっ……! くっそっ……! うるああぁぁっ……!」シュタッ

ケン「……くおおぉぉっ!」バターンッ

ヤムチャ「……ぐわああぁぁっ!」バターン

ホーク「……お、おぐううぅぅっ!」バターン


ワー ! ワーワー !

実況「さぁ、それと同時にユンっ……! こちらは場外にいるケンとヤムチャに向かって飛び込んでいくっ! そして両者に同時にその身体をぶつけていくっ!」

元「こっちはダイビング・ボディアタックっ! いや~、本当に連携が出来てるっ!」

実況「コーナーポスト上から身体をぶつけ、おぉ~っと、ケンの身体を薙ぎ倒すっ! ヤムチャも薙ぎ倒すっ! おぉ~っと、巻き込まれる形でホークも倒れたっ! 場外で四人が倒れたっ!」

775: 2016/12/10(土) 22:56:19 ID:ZMXFSha2
ガイル「オラオラ、レフェリーっ……! 聞いてやれっ……! 今度はしっかりコイツに聞いてやれっ……!」ユサユサ

ダン「お、おうっ……! どうするリュウっ……! ギブアップかっ……!?」

リュウ「ノーだっ……! ノーだっ……!」


ワー ! ワーワー ! ガイルー ! ワー ! ワーワー ! リュウー !

実況「完全に分断作戦は成功っ! 連携が取れていますっ! さぁ、リング上ではリュウがピンチだっ! ガイルの肩の上に腰を固定され……おっと、上半身がダランと垂れ下がるっ……! 下半身もダランと垂れ下がるっ……!」

元「ここ、決まる決まらないにしても、さっきも腰に負担かけられてたでしょ? だから、かなり苦しいっ!」

実況「リュウは苦しいっ……! リュウは苦しいっ……! さぁ、ガイルは身体を上下に揺さぶり、おぉ~っと更に更にリュウへの腰へと負担をかけていくっ!」


ヤムチャ「痛い一撃はもらっちまったが……俺だって、まだまだ動く元気は残ってるんだぞっ……!? うるああぁぁっ……!」ズザーッ


オー !? オーオー !?

実況「あ~っと、待って下さいっ! しかしここでヤムチャがリングインっ! ヤムチャがリングインっ! サードロープ下からリングに滑り込んできますっ!」

元「あ~、そうかっ! ヤムチャ君だって、休んでスタミナ回復させる時間はあったもんねっ!? あの場面で一番最初に立ち上がって、こっちに向かってくるってのは偉いよ!」

実況「ここはヤムチャにとってはカットが優先っ……! カットが優先といった事でしょうかっ!? さぁ、ヤムチャは立ち上がり、そしてガイルに突っ込んだぁ!」

776: 2016/12/10(土) 23:02:21 ID:mS0JDTfs
ヤムチャ「……うるああぁぁっ!」ドスッ

ガイル「くそっ……なんだよ、コイツっ……!」ヨロッ

リュウ「ナイスだヤムチャ……でも、お前まだ役立たずだぞっ……!? この程度で役立たずは終わらないぞっ……!?」ボトッ


ワー ! ワーワー !

実況「ここはヤムチャが即座にカットに来ましたっ! さぁ、ヤムチャはガイルの腹部へと肩をぶつけていくっ! おぉ~っと、そしてそれによりガイルはよろけ、リュウの身体がその肩の上から落ちたぁ!」

元「まぁ、連携ならこっちも負けてないよねっ! ここは長時間喰らいたくない場面だったからよかったよっ!」


ヤムチャ「勿論、わかってますよ。勿論……今の俺はマイナスです……そこをちょいプラスに持っていくだけの活躍はしてみせますっ……! さぁさぁ、いくぜっ……! ここからここからっ……!」トントン

ガイル「……く、くそっ」


オー !? オーオー !?

実況「おぉ~っと、そしてここでヤムチャっ……! 何やらステップを踏むような動きを見せて……んっ……!? これはガイルに狙いを定めているぞっ!?」

元「……なぁ~んか、狙ってるねぇ!?」


ヤムチャ「いくぜぇぇっ……! その顎に喰らってなっ……!」シュッ

ガイル「……しゃらくせぇ!」ガシッ


オー !? オーオー !?

実況「おぉ~っと、そしてガイルが振り向くと同時にその足をガイルの顎目掛けて……あ~っ、いや、待てっ……! これはブロックしたかっ!? ガイルがブロックしたかっ!?」

元「あ~っと、防がれたっ! ガイル君、見てたね!」


ヤムチャ(えっ……? ちょっと待って……聞いてないよ……? ここ、ガイルさん、俺のトラースキック喰らうんじゃなかったの……?)

778: 2016/12/10(土) 23:28:36 ID:xDcn2FgQ
天津飯、お前は武道家としての誇りを忘れたのか?
人の試合に水を差そうなんて、誇りを失った桃白白のことに怒ったお前はどこに行った
このままじゃブウ編の天津飯には期待できんな

779: 2016/12/10(土) 23:31:53 ID:.wH02EI6
超能力使えにワロタ

790: 2016/12/11(日) 22:00:55 ID:GtUY4mGk
ガイル「仕留めにかかってる所を……邪魔してんじゃねぇよ、この三番弟子風情がっ……! オラァっ……!」ズガァ

ヤムチャ「ぐ、ぐおっ……!」ヨロッ

ガイル(あ~、あ~、実に丸くなってた……実に丸くなってた……やっぱりガイルさんってのは、こんな感じで尖ってた方が魅力的だわなぁ……)


オー ! オーオー !

実況「さぁ、そしてガイルは即座に打ち込んでいくっ! ヤムチャの額へとナックルパートっ! 打ち込んでいったぁ!」

元「まぁ、この場面でガイル君も流れを変えられたくはないからねぇ……そりゃ、頑張るよっ!」


ガイル(自分に届くファンの声援がいつの間にか、当たり前になってた……当たり前に届いてくるモンだと勘違いしてた……ようやく、思い出したぜ……)

ヤムチャ(ダウンせずに打ち込んできた……え~っと、次はああなるから多分……多分、多分……)

ガイル(それを思い出せてくれた野郎共に、ファンサービスぐらいしても罰は当たらねぇだろっ……! 後はコイツがどう動くかだっ……!?)

ヤムチャ(多分……多分、多分……んんっ……! 間違ってないハズ、多分っ……!)

791: 2016/12/11(日) 22:07:44 ID:GtUY4mGk
ヤムチャ「うるせぇっ……! チームのピンチに動くっ……! 当然の行為だろっ!? お前こそ喰らってろっ……! だあぁっ!」ズガァ

ガイル(……ナ~イスっ! それそれっ!)ヨロッ


オー !? オーオー !?

実況「あ~っと、しかしここはっ……!? ヤムチャもすかさず打ち返していくっ! 打ち返していくっ! ガイルの額に目掛けてナックルパートっ!」

元「まぁ、ヤムチャ君にとってもここは負けられない場面でしょっ! なんとかチームのピンチだけでも変えていかないとっ!」


ガイル「確か、てめぇとはやり合った事があったよな……!? そん時の借りも纏めてここで返してやらぁ……! オラァっ……!」ズガァ

ヤムチャ「ぐおっ……! あの時勝ったのは俺だっ……! そして今日も勝つのは俺達っ……! だあぁぁっ!」ズガァ


オー !? オーオー !?

実況「しかしガイルも打ち込んでいくっ! 負けじとヤムチャへと打ち込んでいくっ! あ~っと、しかしヤムチャも打ち込むっ! ヤムチャも打ち込むっ!」

元「お~、お~っ! ガイル君はもう、ガムシャラにいってるねぇ、これっ!?」

792: 2016/12/11(日) 22:14:40 ID:GtUY4mGk
エディ「おいおいっ!? ついにきたんじゃねっ!? ついにきたぞ、黄金カードがよぉ!?」

アクセル「お~っ! ついにきた~っ! メトロシティの英雄達の殴り合いだ~っ!」

ダグ「これ、どっち応援するよっ……!? なぁなぁ、どっち応援したらいいんだ、オイっ……!?」

ツーピー「どっちもっ……! どっちも応援っ……!」

ジェイク「イエーイっ! レッツゴー、ガイルっ!」パン、パン、パパパン

エルガド「レッツゴー、ヤムチャっ!」パン、パン、パパパン

エディ「オラオラ、やれやれ~っ! お互い、氏ぬ寸前まで殴り合えっ~!」

793: 2016/12/11(日) 22:21:59 ID:GtUY4mGk
レッツゴー ! ガイル ! (パン、パン、パパパン) レッツゴー ! ヤムチャ ! (パン、パン、パパパン)


ヤムチャ(やっぱり……多分合ってる……メトロシティの人達は俺もガイルさんも両方応援してくれてる……だから、ガイルさんはメトロシティの人達が好きな事……一番喜ぶ事をしたかったんだ……ガイ君だって、そうしてた……)

ガイル「あん時、俺は負けてはいねぇぞっ……!? 負けたのはコーディだっ……! それに勝ったのもガイっ……! てめぇは何にもしてねぇだ炉が、オラァ……!」ズガァ

ヤムチャ「ぐっ……! チームの負けって事は、それはお前の負けっ……! 違うかっ……!?」ズガァ

ガイ「うぐっ……! 今は、俺とてめぇの格の話をしてんだ、オラァ! 一対一なら、てめぇごときは敵じゃねぇって話だっ! オラァ……!」ズガァ

ヤムチャ「ぐっ……! 一対一でも負けてるつもりはないっ……! 俺は空手軍団だっ……! 俺はタッグチャンピオンだっ……! うるぁっ……!」ズガァ


YEEAAH ! YEEAAH ! YEEAAH ! YEEAAH !

実況「おぉ~っと、ガイルとヤムチャはここは非常に早いペースで打ち合っていきますっ! 打ち合っていきますっ! 互いに一歩も引かずに、打ち合っているっ!」

元「そうだね。ここは……あ~、あ~、あ~っ……!」


ホーク「……邪魔はさせんぞっ!」グイッ


オー !? オーオー !?

実況「ここでホークも戻ってきたかっ!? ホークが戻ってきた、
戻ってきたっ! ホークがエプロンサイドへと上がり、そしてリングインっ! リングインっ! ヤムチャの元へと向かっていきますっ!」

元「恐らくヤムチャ君を戻しにきたんでしょうっ……! 十中八九っ……!」

794: 2016/12/11(日) 22:32:45 ID:GtUY4mGk
ランチ「オラいけ、ヤムチャ~! そうだ、そのままやっちまえ~っ!」

天津飯「少し加減しすぎじゃないか……!? もう少し、いってもいいとは思うんだがなぁ……!?」

餃子「う~んっ……! 難しいっ……!」

ランチ「加減なんてする必要はねぇんだよっ……! 一撃でノシちまえばいいんだよっ! オラオラオラ、いけいけいけ~!」

天津飯「もう少し、強くっ……! もう少し強めにっ……! んんっ……!」

餃子「……あっ!」

ランチ「おいおいおいおいっ……! 待てよ待てよ!? なぁ~んか、来てるぞっ!? いい所邪魔するんじゃねぇよっ!」

天津飯「またアイツかっ……!? ヤムチャの仲間も何をしているっ……!? 何をしているんだっ……!?」

795: 2016/12/11(日) 22:39:03 ID:GtUY4mGk
ホーク「試合権がない者は場外だっ……! 私もっ……! そして君もっ……!」ガシッ

ヤムチャ「……うおっ! ま~た、お前かっ!?」

ガイル「センキュー、ホークっ……! それにヤムチャっ……! てめぇらは場外に引っ込んでなっ!」


オー !? オーオー !?

実況「あ~っと、そしてホークは打ち合ってるいる所のヤムチャっ……! ヤムチャに近づき、そして背後から首筋を掴んだぁ!」

元「う~ん、まぁそうくるよねぇ!?」

実況「そしてヤムチャの身体をロープ際へと運んでいくっ! ロープ際へと押しやっていきますっ!」


ホーク「……フンッ、場外へ落ちろっ!」グイッ

ヤムチャ「くそっ、またかっ……! まだマイナスっ……! まだ俺はマイナスだっ……!」ボトッ

ホーク「君は私が止めるぞっ……! 例え、タッグ王者だろうが、必ず止めてみせるっ……!」ググッ


オー !? オーオー !?

実況「さぁ、そしてホークはヤムチャをロープ間に押し込んで……!? おぉ~っと、ここで場外に落としたっ! 先程は逆方向っ! ケンとユンがいる方とは逆方向の場外へと落としていきますっ!」

元「再び、分断されちゃったねぇ! それで、今度はそれぞれ孤立する形にされちゃったからねぇ!?」

実況「さぁ、ホークは追いかけていきますっ! 場外に落ちたヤムチャを追いかけていきますっ!」

796: 2016/12/11(日) 22:49:29 ID:GtUY4mGk
ガイル「さぁ、少し邪魔は入ったが、これで再び一対一……」

リュウ「ああ、そうだな……一対一だ……」ムクッ


オー !? オーオー !?

実況「あ~っと、待って下さいっ……!? しかしここでリュウがっ……!? リュウが立ち上がってきますかねっ!?」

元「おっとぉ!? ヤムチャ君が時間を稼いでる間に、ちょっとスタミナも回復したかっ!?」


リュウ「うおおっ……! 今日のその自信を……打ち砕いてやるっ……! ここで決めてやるっ……!」ガシッ

ガイル「ああっ……!? オイ、待てっ……! 腰にあれだけ……うおっ……!」


オー !? オーオー !?

実況「さぁ、リュウは背後からガイルの両脇下に腕を差し込み、そしてその腕をガイルぼ後頭部付近でクラッチっ……! 組み合っていきますっ! ここはフルネルソンの体勢に捉えていきましたがっ……!」

元「まぁ、ドラゴン・スープレックスでしょうねぇ!?」

実況「おぉ~っと、リュウはそのままガイルの身体を抱え上げ……後方へと持ち上げていくっ! 持ち上げていくっ!」

797: 2016/12/11(日) 22:59:40 ID:GtUY4mGk
リュウ「俺の狙いはギブアップではなくっ……! スリーカウントっ……! たああぁぁぁっ……!」

ガイル「……おぐああぁぁぁっ!」ズドーン


ワー ! ワーワー !

実況「さぁ、そしてリュウがゆったりとしたっ……! 大きく大きく美しいブリッヂを見せつけながらっ……! ガイルの身体を叩きつけるっ……! そのままマット後方へと叩きつけていくっ!」

元「ドラゴン・スープレックスだっ!」

実況「ここはドラゴン・スープレックスだっ! ドラゴン・スープレックスっ……! さぁ、リュウはクラッチを解かず、ブリッヂ状態のまま……ガイルの身体を固めているか!? 固めているかっ!?」


リュウ「……レフェリーっ! カウントだっ!」

ダン「オーケーっ……! 任せておきなっ……!」


実況「これは固めていますっ……! さぁ、レフェリーがやって来ましたっ! レフェリーがマットへと伏せますっ! そしてカウントを数え始めるっ! さぁ、どうだどうだどうだっ!?」

元「今日のガイル君、スタミナ残量が測れないからねっ!? ど~うだろっ!?」

798: 2016/12/11(日) 23:05:08 ID:GtUY4mGk
ユン「……ったく、も~うっ!」ズザーッ


ダン「ワンっ……!」

オー !? オーオー !?

ダン「ツーっ……!」

オー !? オーオー !?

ユン「ここで終わっちまったら、俺の立場がねぇってのっ……! よいしょ~っ……!」ドスッ

リュウ「……うぐっ!」

ガイル「……センキュー、センキュー。ユン、センキュー」


オー !? オーオー !?

ダン「カット成立だっ! カット成立っ! まだ決まっちゃいねぇぞっ!」


オー ! オーオー !

実況「ここはユンがすかさずサードロープ下から滑り込み、向かってきたっ……! ブリッヂ状態のリュウの腹部へと打ち込んでいくっ! ここはカットにきたっ! ユンがカットに走ったっ! そ~して、そのカットは成立っ!」

元「まぁ、ここはこれの方がいいと思うよっ! うん、万が一もあるからねっ! いける時にはきた方がいいっ!」

799: 2016/12/11(日) 23:10:58 ID:GtUY4mGk
ケン「お~っとっ……! 逃がさねぇぜ、ユン君っ……!」ズザーッ


オー !? オーオー !?

実況「あ~っと、しかしここでケンもっ……! ここでケンも滑り込んできたっ! そしてユンへと向かっていくっ!」

元「お~っと、こっちもまたまた動いてきたっ!」

実況「さぁ、ケンはユンに向かっていき、そしてその首筋に後ろから腕を回すっ! そしてロープ方向へと押しやっていくっ!」


ケン「へへへ、チーム戦って楽しいなぁ……!? 楽しいだろ、ユン君っ……! うるらぁっ……!」ググッ

ユン「……う、うおっ!」ボトッ

ケン「おめぇも面は悪くねぇんだから、もうちょっと楽しそうにやった方がいいと思うぞ、俺はっ……! さぁ、再び場外戦っ……!」ググッ


オー !? オーオー !?

実況「さぁ、ケンはユンの身体をロープ間に押し込み……おぉ~っと、そして場外へと落としたぁ! そして自身もそんなユンを追いかけていくっ! 場外へと追いかけていくっ!」

元「そうだね。ここはケン君も……すぐ行動しないといけないよね」

800: 2016/12/11(日) 23:15:56 ID:GtUY4mGk
実況「あちらがピンチになれば、こちらがそれを助けにくるっ……! しかし、それをも妨害するっ……!」

元「そうそうそうっ! それがチーム戦」

実況「こちらがピンチになれば、あちらがそれを助けにくるっ……! しかし、それをも妨害するっ……!」

元「空手軍団はまぁ、当然なんだろうけど……まさか、こんな展開が見れるとは思ってなかったよ!」

実況「さぁ、空手軍団対チーム・ケミストリーっ! 空手軍団対・チーム・ケミストリーっ! これはもう、総力戦となってきたかっ!?」

元「総力戦……って感じはしますねぇ!?」


リュウ「カットはされたが、ケンが場外に持っていってくれたっ……! よしっ……!」ムクッ


オー ! オーオー !

実況「あ~っと、そしてここでリュウが立ち上がってきますっ! リュウが立ち上がってきますっ!」

元「おっとぉ! 先に立ったのはリュウ君かっ!」

817: 2016/12/13(火) 22:01:24 ID:W0iw2sAw
リュウ「ここで決めるぞっ……! うおおぉぉっ……!」ダダッ


ワー ! ワーワー !

実況「おっと、ここでリュウは少し距離を取り……おぉ~っと、突っ込んでいくっ! 起き上がりのガイルに向かって勢いよく突っ込んでいくっ!」

元「いったぁ!」


ガイル「決める……だとっ……!? しゃらくせぇっ……! 舐めてんじゃねぇぞ、オラァっ……!」ドスッ

リュウ「ぐっ……! 何っ……!?」


オー !? オーオー !?

実況「いやっ……! しかし、ガイルのカウンターっ……! カウンターっ……! ガイルもまた体勢を低くして突っ込み、そしてリュウの腹部へと突っ込んでいくっ! 頭部から突っ込んでいくっ!」

元「あっとっ! こっちもいったぁ!」


ガイル「……今日はとことんやり合うって決めてんだよぉ! オラァ、喰らっておけやっ!」

リュウ「ガッ……! ぐわああぁぁっ……!」ズドーン


オー !? オーオー !?

元「スピアーだっ!」

実況「そして、そのままリュウの身体を薙ぎ倒すっ! 薙ぎ倒していくっ! ここはガイルのカウンターっ! ガーイルのカーウンターっ! おぉ~っと、スピアーでリュウの身体を薙ぎ倒していったぁ!」

818: 2016/12/13(火) 22:06:46 ID:W0iw2sAw
リュウ「く、くそっ……!」ゴロゴロ

ガイル「どうだ、見たか、オイっ……! ストリートプロレスの看板レスラーは空手軍団だけじゃねぇんだよっ……! 俺や、ユンや、ホークっ……! 俺達ゃ、敢えて看板譲ってやってるだけなんだよぉ!」ムクッ


ワー ! ワーワー !

実況「あ~っとっ! 後頭部を打ったかっ! リュウは後頭部を押さえて、苦しんでいるっ! 悶えているっ!」

元「カウンター気味にいいのが決まっちゃったか!?」

実況「そしてガイルは立ち上がるっ……! 立ち上がっていくっ……!」


ガイル「へぇっ、へぇっ、オラァっ……! 起きなっ……!」グイッ

リュウ「……くっ、くっ」ググッ


ワー ! ワーワー !

実況「しかし、ガイルは間を開けませんっ……! さぁ、ダウンしているリュウをすかさず引き起こしていきますっ!」

元「おっ!」


ガイル「俺がお前から、3つ奪ってやるぜっ……! オオラァっ……!」ブンッ

リュウ「……くっ!」


ワー ! ワーワー !

実況「さぁ、ガイルは立ち上がったリュウの腕を掴み……おっと、そしてロープへと振り投げていったぁ!」

元「おおっ!」

819: 2016/12/13(火) 22:12:39 ID:W0iw2sAw
リュウ「意気込みはわかったっ……! だけど、こっちもそう易々と負けるワケにはいかないんだっ……! うおおぉぉっ……!」ガシッ

ガイル「……ああっ!?」グルンッ


オー !? オーオー !?

実況「あ~っとっ! しかしここはリュウが踏みとどまるっ! 踏みとどまるっ! ロープに振られたかと思いきや、なんとか足を踏ん張り堪え、そして自身の身体を軸にガイルの身体を遠心力で回転させるっ!」

元「おっ!?」


リュウ「勝つのはこっちなんだよっ……! ロープにいくのはお前だっ……! はああぁぁっ……!」ブンッ

ガイル「……チィッ!」ダダッ


オー !? オーオー !?

実況「そしてここは逆にガイルをっ……! ガイルを振っていきますっ! さぁ、リュウも負けてはいませんっ!」

元「そうだね、そうだねっ! ここは負けてはいられないねぇ!」

820: 2016/12/13(火) 22:18:57 ID:W0iw2sAw
ガイル「粘る野郎だっ……! ちくしょうっ……!」グイッ


ワー ! ワーワー !

実況「さぁっ! ロープに振られたガイルの身体がその反動で返ってくっ! さぁ、そんなリュウはそんなガイルに狙いを定めつつ、歩みを進めリング中央にっ!」

元「カウンターで狙ってますっ!」


リュウ「……いくぞっ! うおおぉぉっ!」クルンッ

ガイル「……チィッ!」ダダッ

リュウ「はああぁぁっ……!」ズガァ

ガイル「……おうぐっ!」フラッ


ワー ! ワーワー !

実況「そしてリュウはその場で一回転してっ……!? 遠心力をつけてのっ……!? おぉ~っと、ローリング袈裟斬りチョップっ! ガイルの首筋へと打ち込んでいったぁ!」

元「お~うっ! カウンターでいったぁ!」

821: 2016/12/13(火) 22:24:53 ID:W0iw2sAw
ガイル「ううっ……ううっ……」フラフラ

リュウ「昇龍拳いくぞおおおぉぉっ……!」


ワー ! ワーワー !

実況「首筋にカウンターで喰らい、大きく大きくフラつくガイルっ……! おぉ~っと、そしてリュウはそんなガイルの目の前で大きく大きく叫んだぁ!」

元「……おおっ!?」


リュウ「……はああぁぁっ!」ダダッ


ワー ! ワーワー !

実況「ガイルに背を向け、そしてロープへと走っていく、リュウっ! リュウっ……!」

元「昇龍拳かなっ!?」


リュウ「……終わりだぁっ!」ググッ


ワー ! ワーワー ! リュウー ! ワー ! ワーワー ! リュウー !

実況「さぁ、リュウの身体がロープの反動によって返ってきたぁ! そしてリュウがググっと右の拳を握ったぁ! おぉ~っと、これはこれはこれはっ……!?」

元「昇龍拳だねっ! 昇龍拳だねっ!」

822: 2016/12/13(火) 22:30:40 ID:W0iw2sAw
リュウ「昇・龍・拳っ……! うおおおぉぉっ……!」ズガァァ

ガイル「ぐ、ぐわああぁぁっ……!」バターンッ


ワー ! ワーワー ! リュウー ! ワー ! ワーワー ! リュウー !

実況「そぉ~して決まったぁ! 顎先へと打ち込んだぁ! 昇龍拳っ! 昇・龍・拳っ……! リュウが打ち込んだぁ! ガーイルにクリーンヒッットォ!」

元「決まったぁ!」

実況「ガーイルはダウンっ! こ~いつを喰らい、大きく大きく大きくダーウンっ!」


リュウ「さぁ、レフェリーっ……! これで終わりだっ……! カウントをっ!」ガバッ

ダン「オーケー、オーケー! 任せておきなっ!」


ワー ! ワーワー ! リュウー ! ワー ! ワーワー ! リュウー !

実況「そしてリュウがガイルの身体の上へと覆い被さりますっ! さぁ、フォールに入ったっ! フォールに入ったぁ! レフェリーがマットと伏せカウントを数えますっ! どうだどうだどうだっ!?」

元「どうだっ!? コレ、決まったかっ!?」

823: 2016/12/13(火) 22:36:40 ID:W0iw2sAw
ホーク「まだ終わりではないっ……!」グイッ

ユン「だからぁ~っ……! も~うっ……!」ズザーッ


ダン「ワンっ……!」

オー !? オーオー !?

ダン「ツーっ……!」

オー !? オーオー !?

ユン「二度目だぞっ……! これ二度目だぞ、オイっ……!」ドスッ

ホーク「我々は負けんのだっ……!」ドスッ

リュウ「……うぐっ!」

ガイル「へぇっ、へぇっ……お、おう……なんとか助かったみたいだな……」


オー !? オーオー !?

ダン「カット成立だっ! カット成立っ! まだ決まっちゃいねぇぞっ!」


ワー ! ワーワー !

実況「あ~っと、しかしここはすかさずユンとホークが戻ってきますっ! 戻ってきますっ! 場外が戻ってきて、そしてリュウの背中へと打ち込んでいくっ! ここはカットだっ! カット、カットォ!」

元「お~、お~、お~っ! よく戻ってきたっ!」

824: 2016/12/13(火) 22:42:56 ID:W0iw2sAw
ユン「もう、俺達がやるっきゃねぇなっ……! ほら、ホークっ……! 俺達でダメージ稼ぐぞっ!」ゲシゲシ

ホーク「そうですねっ! わかりましたっ……! フンっ……! フンっ……!」ゲシゲシ

リュウ「ぐっ……! ぐっ……!」


ワー ! ワーワー !

実況「おぉ~っとっ! そしてここはユンとホークっ! 二人がかりでリュウの身体を踏みつけていくっ! 踏みつけていくっ! ここはストンピングっ! ストンピングっ!」

元「まぁ、ガイル君が厳しい状況の今、この二人が少しでもダメージを稼いでるおかないとね」


ケン「ちくしょうっ……! 逃げられたか……! 待ちやがれっ……!」ズザーッ

ヤムチャ「デカ物っ……! まだ決着はついてねぇぞっ……! うおおぉぉっ……!」ズザーッ


オー !? オーオー !?

実況「あ~っと、しかしっ……! ここはそうはさせないっ……! そうはさせないと言わんばかりに、ケンとヤムチャが戻ってきたっ! 場外からケンとヤムチャが戻ってきましたっ!」

元「おっとぉ! こっちも戻ってきたかっ!?」

実況「ケンとヤムチャは突っ込んでいくっ! ユンとホーク目掛けて突っ込んでいくっ!」

825: 2016/12/13(火) 22:48:52 ID:W0iw2sAw
ケン「悪ィ……! リュウっ……! 少し、しくじったっ……! やり直しだっ……!」ガシッ

ユン「おおっ……!?」

ヤムチャ「もう一度決め直して下さいっ……! さぁ、お前は俺と場外だっ……!」ガシッ

ホーク「……くっ!」


ワー ! ワーワー !

実況「そしてケンとヤムチャっ……! それぞれ、ユンとホークの首筋を掴み、その身体をロープ際へと押しやっていくっ! 押しやっていくっ!」

元「そうだねっ! とりあえずは排除していきましょうっ!」


ケン「……うるぁっ! 落ちてろっ!」ググッ

ユン「お、おおっ……!」ボトッ

ヤムチャ「場外戦だっ……! いくぜっ……!」ググッ

ホーク「……うおっ!」ボトッ


ワー ! ワーワー !

実況「ケンとヤムチャは、ユンとホークの身体をロープ間から場外へと落としたぁ! そしてそれぞれ場外へと追いかけていくっ! 場外へと追いかけていくっ! さぁ、再びリング上はリュウとガイルっ……!」

元「この状況をキープし続けておく……って事が大事っ!」

826: 2016/12/13(火) 22:55:49 ID:W0iw2sAw
リュウ「はぁっ、はぁっ……! よしっ……! もう一度決めて終わりだっ……!」ムクッ

ガイル「へぇっ、へぇっ……そうはさせっか……そうはさせっかよぉ……」ブルブル


ワー ! ワーワー !

実況「さぁ、そしてリュウは立ち上がるっ……! ここは一度仕切り直しといった所かっ!? ガイルもまた、ゆっくりと起き上がってくるっ!」

元「そうだね! ケン君とヤムチャ君もいつまでも止めてはいられないからねっ! いくなら今だっ!」


ガイル「……ぶっ倒れるのはてめぇなんだよぉ! うるぁっ!」グルンッ

リュウ「んっ……? お、おおっ……!?」ヨロッ


オー !? オーオー !?

実況「あ~っと、待って下さいっ……! 身体を起こしてきたガイルっ……! ここは屈み込んだまま身体を回転っ! おぉ~っと、マットを滑らせるように遠心力をつけた蹴りで……リュウの左足を薙ぎ払っていくっ!」

元「お~っとっ! 水面蹴りっ!」


ガイル「ケッ……一発じゃぶっ倒れねぇってかっ……!? それなら、もう一回転なんだよぉ……! オラァ!」グルンッ

リュウ「う、うおおっ……! ぐわああぁぁっ……!」ビターンッ


オー !? オーオー !?

実況「リュウの身体がよろけて……あっ、いやっ! しかしなんとか堪えたっ!? あ~っ、いやいやいやっ……! しかしガイルはもう一回転っ! もう一回転しているっ!」

元「ドラゴンスイープですねぇ!?」

実況「そして今度は残ったもう片方の足っ……! 右足を薙ぎ払っていくっ……! あ~っと、そしてリュウの身体が前のめりに倒れたっ! 前のめりへと倒れたっ!」

827: 2016/12/13(火) 23:01:43 ID:W0iw2sAw
リュウ「ぐっ、ぐっ……ああっ……うぐああぁっ……!」

ガイル「へぇっ、へぇっ……確かに、俺ぁもうスタミナは残ってねぇが、それはお前も同じハズだろっ……!」ドスッ


ワー ! ワーワー !

実況「さぁ、ガイルはうつ伏せにダウンしたリュウの腰の上へと乗っていくっ! 足方向を向きつつ、腰の上へと乗っていくっ!」

元「何か狙ってるぞぉ!?」


ガイル「格の差がどんだけあろうが、同じ人間なんだからよぉぉっ! おらああぁぁっ……! こっちも仕留めにいくぜえぇぇっ……!」ガシッ

リュウ「ぐがっ……! うぐああぁっ……!」


ワー ! ワーワー !

実況「ガイルはリュウの股へと右足を入れ……!? リュウ左足を折り曲げ右太腿裏でクロスさせるっ! そしてリュウの右足を自身の左足脇下へと脇へと抱え込み、その下半身を持ち上げていくっ! エビ反り状へと持ち上げていくっ!」

元「お~、お~、お~っ! シャープシューターっ!」

実況「あ~っとっ! ここはガイルのシャープシューターっ……! スコーピオン・デスロックっ……! サソリ固めですっ……! さぁ、ここはガイルが仕掛けていきましたっ……!」

828: 2016/12/13(火) 23:08:45 ID:W0iw2sAw
ガイル「オラ、レフェリーっ……! しっかりとタップアウト確認してから終わらせろよなっ……!? 間違ってもてめぇの勝手な判断で終わらせたらりするなよなっ……! うおおおぉっ……!」ギリギリ

ダン「わかってらぁっ……! そんな事したら事件じゃねぇかっ!? オイ、リュウっ……!? どうする、ギブアップかっ……!? ギブアップかっ!?」

リュウ「ノーっ……! ノーっ……!」


ワー ! ワーワー !

実況「さぁ、ガイルは絞り上げていきますっ! リュウの身体を絞り上げていきますっ!」

元「ガッツリ腰も落としてるし、これ厳しいよっ!?」

実況「レフェリーがリュウに確認を取りますっ! しかしリュウは首を横に振っているっ! 首を横に振っているっ……! 現段階ではっ……!」

元「これ、足だけじゃなくてねぇ、腰にもくる技だからね!? リュウ君、ほら……連続して痛めつけられてる場面もあったじゃん……!?」

実況「バックブリーカーも喰らっておりますっ……! さぁ、リュウの腰っ……! 少し心配な状態だが、どうだどうだどうだっ!?」

847: 2016/12/15(木) 22:02:44 ID:BnEjV0.c
リュウ「ロープまで……ロープまで……なんとかっ……!」ズルッ

ガイル「逃しゃあしねぇっ……! オラァァァァっ……!」ガシッ

リュウ「……うぐわああぁぁっ!」

ダン「おいっ……! どうするんだっ……!? どうすんだ、オイっ……! ギブアップかっ……!?」


ワー ! ワーワー !

実況「さぁ、リュウが這いずって、なんとかロープに逃れようとしていく……がっ……! あ~っと、しかしここはガイルっ……! より深くっ……! より深く腰を落としてそんなリュウの動きを止めるっ! 止めていくっ!」

元「あ~っと、こりゃキッツいっ!」

実況「さぁ、レフェリーが必氏にリュウへと確認をとっているが……どうだどうだっ……!? こ~いつは少し、苦しそうだぞっ!?」


ヤムチャ「ちっくしょうっ……! なぁ~にが起こってんだよっ……! あ~っ、忙しいっ……!」ズザーッ


オー !? オーオー !?

実況「あ~っ! おぉ~っと、おっとおっとっ……! しかしヤムチャがまた戻ってきたかっ!? 先程、ホーク追って場外へと行ったヤムチャっ……! ここは慌ててロープ下から滑り込んできますっ! そしてガイルへと向かっていくっ!」

元「お~、お~、お~っ! あっち行ったり、こっち行ったり……あ~っ、でも行けぇっ!」

848: 2016/12/15(木) 22:09:17 ID:BnEjV0.c
ヤムチャ「ちょっと目を離したら、すぐこれだっ……! うるあぁっ……!」ドスッ

ガイル「……う、うおっ!」ドテッ


ワー ! ワーワー !

実況「さぁ、ヤムチャはガイルの背中へとタックルっ! タックルで突っ込んでいくっ! おぉ~っと、そしてこれを喰らいガイルは前のめりにっ……! 前のめりへと倒れるっ! 足のロックも外れたぁ!」

元「忙しいねぇっ……! けど、ナイスカットっ……!」

実況「慌ててヤムチャが戻ってきますっ……! 戻ってきますが……あ~っと、しかしっ……!」


ホーク「私は放っておかれるような存在ではないぞっ……! ふおおぉぉっ……!」ググッ


オー !? オーオー !?

実況「ヤムチャがここに来たと言う事は、当然ホークもフリーな状態になるっ! フリーな状態へとなるっ! エプロンサイドへと戻ってきたぁ!」

元「まぁ、そうだねっ! ホーク君も動いてくるでしょうっ!」

実況「ホークもまたリングインっ……! おぉ~っと、そしてヤムチャに向かって突っ込んでいくっ! 突っ込んでいくっ!」

849: 2016/12/15(木) 22:14:31 ID:BnEjV0.c
ホーク「ふおおぉぉっ……!」ドスッ

ヤムチャ「うっ……! おっ、どぐええぇぇっ……!」バターン


ワー ! ワーワー !

実況「ホークもまたタックルっ……! またタックルっ……! お~っと、こちらもまたヤムチャの背後から喰らわせていったぁ!」

元「あ~っ、あ~っ、あ~っ、あ~っ! もう、皆大変っ……!」


ヤムチャ「く、くそっ……! この野郎……この野郎っ……! もう限界だっ……!」ゴロゴロ

ガイル「ホークっ……! 今だっ……! 今だっ……! 俺の代わりにやっておいてくれっ……! 頼むよっ……!」

ホーク「勿論ですっ……! ふおおぉぉっ……!」グイッ

リュウ「……ううっ」


オー !? オーオー !?

実況「おぉ~っと、こいつを喰らいヤムチャの身体が大きく大きく吹き飛びますっ……! おぉ~っと、吹っ飛んだ後もその身体は一回転っ……! 二回転っ……! 転がっていくっ……!」

元「ここは体格差が出たでしょうっ!」

実況「あっとっ……!? そしてダウンしているガイルが何やら腕だけを動かし、これはホークに指示かっ!? おっと、ホークはそれに応えるように、リュウの身体を引き起こしていくっ! 引き起こしていきますっ!」

850: 2016/12/15(木) 22:21:57 ID:BnEjV0.c
ホーク「私が決めるっ……! ふおおぉぉっ……!」ガシッ

リュウ「……う、ううっ」


オー !? オーオー !?

実況「さぁ、ホークはリュウの身体を前のめりにして頭部を股下へと押し込み、更に胴回りに腕を回していくっ! こ~いつはパワーボムの体勢かっ!?」

元「おおっ!? パワーボムですねぇっ!?」


ホーク「……逃がさんっ!」シュタッ

リュウ「……ぐおっ!」


オー !? オーオー !?

実況「あ~っとっ! いやっ! 更にホークはそこからジャーンプっ……! リュウの身体を頭上まで抱え上げると同時に自身もジャンプしたっ!」

元「お~っとっとっとっ……!」


ホーク「……ふおおおぉぉっ!」

リュウ「……ぐううぅぅっ!」ズドーンッ


ワー ! ワーワー !

実況「そして、そのまま着地すると同時にリュウの身体をマットへと打ち付けるっ! 叩きつけていくっ!」

元「ジャンピング・パワーボムだけど……多分っ……!」

851: 2016/12/15(木) 22:29:31 ID:BnEjV0.c
ホーク「ふおおぉぉっ……!」グイッ

リュウ「う、ううっ……うおっ……!」


オー !? オーオー !?

実況「おぉ~っと、まだ終わらないっ! ホークはリュウの身体を叩きつけっ……! 再び、持ち上げていくっ!」

元「やっぱりっ!」


ホーク「……ほりゃああぁっ!」グルンッ

リュウ「……ぐわああぁぁっ!」ズドーンッ


ワー ! ワーワー !

実況「身体を捻らせ遠心力をつけながらっ……! リュウの身体を叩きつけていくっ……! マットへと叩きつけていくっ……! さぁ、餅つき式のパワーボムっ!」

元「まだ続くよっ……!」


ホーク「ふおおぉぉっ……! ほりゃああぁっ……!」グルンッ

リュウ「……ぐわああぁぁっ!」ズドーンッ


ワー ! ワーワー !

実況「おぉ~っと、ホークは更にそこから持ち上げ、もう一度っ……! もう一度身体を捻り遠心力をつけてリュウの身体を叩きつけるっ……! 叩きつけていくっ……! さぁ、ホークはまだ続けるっ……! リュウの身体を持ち上げるっ!」

元「お~っ、お~っ、お~っ、お~っ!」

852: 2016/12/15(木) 22:36:07 ID:BnEjV0.c
ヤムチャ「う、ううっ……」ムクッ


ホーク「うおおおぉぉっ……! レイジングスラッシュっ……!」グルンッ

リュウ「……うぐわああぁぁっ!」


ワー ! ワーワー !

実況「さぁっ! 最後は一回転っ……! 自身の身体を一回転させ、より遠心力をつけて……叩きつけていくっ! リュウの身体をマットへと打ち付けていったぁ!」

元「レイジングスラッシュだねっ! ホーク君が一気にダメージを与えにいったよっ!」

実況「レイジングスラッシュですっ! レイジングスラッシュっ……! レーイジングスラァーッシュっ! さぁ、この場面っ……! ホークが一気に強烈なダメージを加えていきますっ!」


ヤムチャ「ううっ、大活躍だな……デカ物野郎……」フラフラ

ホーク「さぁ、ガイルさんっ……! フォールして下さいっ!」

ヤムチャ「だけどなぁっ……!? 俺だって……俺だって、このまま終わるワケにはいかねぇんだよっ……! うるああぁぁっ……!」ダダッ


オー !? オーオー !?

実況「さぁ、そしてホークはガイルに譲るように、その場を離れるっ!」

元「そうだねぇ! この場面、ガイル君じゃないとフォールに……あ~っ! いや、おっ……!?」

実況「元さん、んっ……!? あ~っ、いやっ……! ここはヤムチャが突っ込んでいるぞっ!? 起き上がってロープ際まで移動していたヤムチャっ……! 勢いよく突っ込んでいっているっ! 狙いはホークかっ!? それともガイルかっ!?」

853: 2016/12/15(木) 22:40:28 ID:BnEjV0.c
ヤムチャ「いくぜっ、断空脚っ……! ダンっ……!」フワッ

ホーク「んっ……? おうぐっ……!」クルッ


オー !? オーオー !?

実況「これは、どうやらヤムチャの狙いはホークの方かっ……!? あっ、ホークが気づいたようだが、時すでに遅しっ……! ヤムチャはフワリと高く飛び上がり、そして角度をつけた右足での蹴りをホークの胸元へと打ち込んでいくっ!」

元「おおっ!?」


ヤムチャ「飛び上がり、二発目っ……! ダアアンっ……!」ズガァァッ

ホーク「……ご、ごぐあっ!」フラッ


ワー ! ワーワー !

実況「更にヤムチャはホークの胸板を踏みつけ、真上に飛ぶゥ! そこから続けて左足での薙ぎ払う蹴りィ! ホークの顔面を薙ぎ払っていったぁ!」

元「いいねぇ! ちょっとフラついたよっ!?」


ヤムチャ「着地と同時にっ……! せやああぁぁっ!」ズガアァ

ホーク「お、おぐうぅぅっ……!」ヨロヨロ


オー !? オーオー !?

実況「着地したヤムチャはまだいくっ! 続けて飛び込みながらの蹴りを突き出していくっ! ホークのどてっ腹へと打ち込むっ!」

元「断空脚っ……! あ~っとっ……! でも、ちょっと浅かったかな……!?」

実況「おっとっとっとっ……! フラついたホークではありますが……あ~っと、ここはダウンには至らずっ……! ダウンには至らずと言った所ですかね!?」

854: 2016/12/15(木) 22:45:35 ID:BnEjV0.c
ランチ「よぉ~しっ……! 決まったぁ! いいぞいいぞ、ヤムチャァ!」

天津飯「んっ……? アレは……おぉ~っ! なんだなんだなんだ……!?」

餃子「蹴って、飛んで、蹴って」

ランチ「決まったぁ~! けど……あぁっ、んんっ……!? なんだぁ、アイツっ……!? まだぶっ倒れねぇぞっ!?」

天津飯「おいおいおいおい……しっかり……しっかりしてくれよ、ヤムチャ……」

餃子「……いやっ!」

ランチ「あっ、え~っと……! アレ、なんだったっけ……!? なんだったっけ……!?」

天津飯「……ふう、ようやくだな」

餃子「狼牙風風拳っ!」

856: 2016/12/15(木) 22:50:02 ID:BnEjV0.c
ヤムチャ「まぁ、デカ物だから案の定ぶっ倒れなかったなっ……!? だが俺にはコレもあるんだっ……!」

ホーク「う、ううっ……んっっ……!?」


ワー ! ワーワー !

実況「あ~っとっ……! しかしヤムチャは続けて、即座に構えるっ! 即座に構えていくっ! これはこれは狼牙風風拳の構えっ!」

元「ホーク君は何とか堪えたみたいですけど……ヤムチャ君にはこれががありますっ!」


ヤムチャ「ハイッ!」

ホーク「……ぐっ!」

ヤムチャ「ハイッ!」

ホーク「……うぐお!」

ヤムチャ「ハイッ! ハイッ! ハイッ!」

ホーク「あっ……あがが……うおっ……ぬおおぉ……」


ヤ・ム・チャ! ヤ・ム・チャ!

実況「ここでヤムチャの狼牙風風拳っ! 得意の打撃の連続攻撃、雨嵐っ! さぁ、ここでヤムチャが打ち込む打ち込む打ち込むぅぅ! 必殺の狼牙風風拳を打ち込んでいくっ!」

元「ホーク君の一撃一撃の重さに対して……ヤムチャ君はこれだっ……! うんうんっ……! ここでやり返そうっ!」


ヤムチャ「……これで、フィニッシュっ!」

ホーク「……ぬおおぉぉぉっ!」バターンッ


実況「さぁ、そして両手で最後の一撃を叩き込むっ! これでフィニッシュだっ! さぁ、比べて見れば小さく小さく見えてしまうヤムチャっ……! だが、大きな大きな相手ホークをっ……! 狼牙風風拳で仕留めたぁ! ここは手数で押し勝ったぁ!」

857: 2016/12/15(木) 22:54:24 ID:BnEjV0.c
ヤムチャ「終わりよければ、全てよしっ……! 最後の最後で勝負に勝ったのは俺だっ……! タッグ王者をそう甘く見るなっ……!」

ユン「へぇ、最後の最後で勝負に勝てばいいんだな……? って事は、ここで俺がアンタを仕留めりゃ、俺の方が格上って事だっ……! いくぜっ……!」シュタッ

ヤムチャ「……んっ!?」チラッ


オー !? オーオー !?

実況「こぉ~れを喰らい、ホークはダウンっ! そして場外にエスケープっ……! あ~っ、いやしかしっ……!? ここはユンも戻って来ているっ!? おぉ~っと、いつの間にやらコーナーポスト上に昇っているっ!」

元「あっとっとぉ~! ここもまた来てるっ!?」

実況「ヤムチャが……気づいたかっ!? ユンに気づいたかっ……!? あ~っと、しかしユンは飛び込んでいくっ……! そぉ~んなヤムチャに向かって飛び込んでいったぁ!」


ユン「てめぇとは格をはっきりさせておく必要があるからなっ……!? わかってんのかっ……!? わかってんのかっ……!? あぁっ……!?」グググッ

ヤムチャ「お、おおぉぉっ……! うぐああぁぁっ……!」ズドーン


ワー ! ワーワー !

実況「ユンは飛び込みつつ、ヤムチャの首筋に腕を回すっ……! そぉ~して飛び込んだ勢いのままっ……! ヤムチャの頭部をマットへと打ち付けていくっ! 頭部からマットへと打ち付けていくっ!」

元「ディープインパクトっ!」

実況「ここはユンのディープインパクトっ……! ダーイビング式飛びつきDDTっ……! おぉ~っと、今度はユンがコーナーポスト上から飛び込み、一撃で仕留めていったぁ!」

858: 2016/12/15(木) 22:58:17 ID:BnEjV0.c
ユン「終わりよければ全てよしっ……! その言葉、そぉ~っくりそのまま返してやるぜっ……!」

ケン「なぁ~に、勝ち誇ってやがるっ……! タッグチャンピオンってのは、もう一人いるんだぜ……? 俺達は二つで一つのチャンピオンなんだよっ……! そこを忘れんなっ……!」ズザーッ

ユン「……あぁっ!?」クルッ

ケン「喰らえっ!」ガスッ

ユン「……うぐっ」


実況「これを喰らいダウンしたヤムチャは場外へとエスケープっ……! あ~っと、しかし今度はケンがすかさず滑り込んでくるっ! そして起き上がりのユンに合わせて……!? おぉ~っとっ! ショートレンジの昇龍拳を打ち込むっ! ユンの身体がクルリと一回転したぁ!」

元「おうおうおうっ! ユン君が来たって事は、ケン君もフリーの状態になるからねっ! そりゃ迷わず来るよっ!」


ケン「オラオラオラオラっ!」

サガット「ガッ……ぐっ……うがっ……うおおっ……」フラフラ


ケ・ン! ケ・ン!

実況「さぁっ……! そして得意の蹴りのラッシュっ……! 右足一本でユンへと打ち込む打ち込む打ち込むっ! ダウンすらさせてもらえない蹴りの嵐、嵐、嵐ィ! ユンにひたすら打ち込んでいくっ……! 打ち込んでいくっ……!」


ケン「とどめだっ! 神龍拳っ……!」ズガアアァァッ

ユン「……ぐにゃだらららっ!」バターンッ


実況「そ~してフィニッシュっ! 顎元に打ち込む昇龍拳でユンを仕留止めていくっ! 今度はケンの神龍拳っ! ケンが見せてくるっ……! 神龍拳がユンへとクリーンヒットォ!」

元「お~っ、お~っ! 互いの陣営、大忙しっ!」

859: 2016/12/15(木) 23:02:21 ID:BnEjV0.c
ケン「場外で休んでてもいいぜっ……! てめぇの出番はこれにて終了だっ……!」

ガイル「それは、てめぇもなっ……! 俺の敵はリュウなんだよっ……! てめぇも引っ込んでろっ……! オラオラオラァ……!」ググッ

ケン「んおっ……!? コイツっ……!」


ワー ! ワーワー !

実況「ダウンしたユンは場外へとエスケープっ……! あ~っと、しかしっ! ここは即座にくるかっ!? 体勢を低くしてケンの懐へと潜り込み、ケンの脇下に自身の頭部を潜り込ませるっ……! そのまま担ぎ上げていくっ! 肩の上へと担ぎ上げていくっ!」

元「まぁ、そりゃここはいかないとっ……! 二体一の状況になっちゃうもんね!」


ガイル「リング上は一体一っ……! てめぇらも俺達も、そこに異論はねぇはずだっ……! 消えてろっ……!」グイッ

ケン「く、くおおおぉぉっ……!」ブゥン


ガ・イ・ル ! ガ・イ・ル !

実況「ガイルは肩の上にケンを担ぎ上げたまま、上体を捻るっ……! 身体を右方向へと向けるっ! 更に更に、勢いよく右を捻った上体を左へと捻りつつっ……! ケンの足を同方向へと押し出していくっ! 押し出していくっ!」


ケン「くっそっ……! くっそ、くっそっ……!」ブゥン


ガ・イ・ル ! ガ・イ・ル !

実況「頭部を軸にガイルの肩の上でケンの身体が大きく大きくスイングされたぁっ! その回転は270度! そしてガイルはそのまま後方に倒れ込むっ……!」


ガイル「……あくまで相手はリュウなんだよおおぉぉっ!」

ケン「……がぐおおおぉぉっ!」ズドーンッ


ガ・イ・ル ! ガ・イ・ル !

元「F5だっ……! 今度はガイル君が決めていったぁ!」

実況「ここはF5っ……! ガイルのF5っ……! おぉ~っとケンはスイングされながら、顔面からマットへと叩きつけられたぁ! 打ち付けられたぁ! ガイルが決めていきますっ……! 決めていきますっ……!」

860: 2016/12/15(木) 23:06:22 ID:BnEjV0.c
ガイル「へぇっ、へぇっ……さぁ、後はリュウをぶった倒せば、終わり……おしまいだ……んっ……?」

リュウ「互いに満身創痍の試合だったな……これで終わりっ……!」ドスッ

ガイル「……おぅぐっ!」


リ・ュ・ウ ! リ・ュ・ウ !

実況「さぁ、ダウンしたケンは場外へとエスケープしていく……がっ……!? ここで立ち上がっているっ! 立ち上がってきているっ! そ~してリュウはガイルの振り向き様に合わせて強烈なボディを打ち込むっ! 土手っ腹に正拳突きを打ち込み、ガイルの動きを止めたぁ!」

元「今度はリュウ君だっ!」


リュウ「ではなく、始まりにしようっ……! はああぁぁぁっ……! 真・昇龍拳っ……!」ズガアアァァッ

ガイル「ガッ、ガッ……! ああっ……あああっ……」バターンッ


リ・ュ・ウ ! リ・ュ・ウ !

実況「リュウの真・昇龍拳っ……! 真・昇龍拳がガイルの顎へと突き刺さっていくっ! カチ上げていくっ! こぉ~いつを喰らいガイルは大きく大きく大きくダーウンっ! ダーウンっ!」

元「決まったねぇっ!?」


リュウ「これ以上は……ない……もうない、もうない……だから頼む……立ち上がらないでくれ……レフェリー、カウントを……」バタッ

ダン「オーケーカウントだなっ! 任せておきなっ!」


ワー ! ワーワー !

実況「さぁ、リュウはバッタリと倒れるようにガイルの身体の上へと覆い被さり……おぉ~っとっ! フォールだっ! フォールっ! フォールに入ったぁ!」

元「まぁ、気力でいってた分もあるだろうけど、ホーク君の大技もらってるからねぇ!? ガイル君の攻めもキツいもんだったっ!」

実況「さぁ、レフェリーがマットへと伏せ、カウントを数え始めますっ! どうだどうだどうだどうだぁ!?」

862: 2016/12/15(木) 23:10:59 ID:BnEjV0.c
ダン「ワンっ……!」

ワー ! ワーワー !

ダン「ツーっ……!」

ワー ! ワーワー !

ダン「……スリイイィィィっ!」


ワー ! ワーワー ! ワー ! ワーワー !

ダン「スリーカウントだっ! スリーカウントっ! 試合決着だっ! ゴングを鳴らせ、ゴングをよぉ!」


カンカンカーン


ワー ! ワーワー !

実況「決まったぁ! ここで決まったぁっ! スリーカウントっ……! スリーカウントォォ! 本日のメインイベントォ! キ○ンビバレッジ特別試合を制したのはリュウっ……! 空手軍団っ……!」

元「あっ、そっかっ……! 試合がアレすぎて忘れてたけど……これキ○ンビバレッジ特別試合だったよね」

実況「KI○INさん、満足して頂けたでしょうかっ!? 我々は満足出来る試合をお届けする事が出来たでしょうかっ!? こ~れからも、このストリートプロレスと長い長いお付き合いをよろしくお願いしますっ!」

883: 2016/12/16(金) 22:00:38 ID:i1jF3mBI
リュウ(確か……以前、あったな……ここからベガが、戻ってきたって試合……)ムクッ


ワー ! ワーワー !

実況「さぁ、リュウは上体を起こすっ……! 今、ゆっくりと上体を起こしますっ!」

元「おっと、まだ疲れてるね。まぁ、当然か!」


ケン「やったぜ……やったぜ、おい……なぁ、リュウっ……!」フラフラ

ヤムチャ「やりましたねっ……! 俺達の勝ちですっ……!」フラフラ


ワー ! ワーワー !

実況「さぁ、そんなリュウの元にケンがやってくるっ……! ヤムチャもやってくるっ……! 今、空手軍団三人がリング上に集結っ!」

元「チーム・ケミストリー側も頑張ったとは思うけどねっ! 僕はっ!」


リュウ(これが格差か……)


ワー ! ワーワー !

実況「しかしながら、勝利したのは空手軍団ですっ……! 空手軍団対チーム・ケミストリーのこのキ○ンビバレッジ特別試合っ………! 勝利したのは我らが空手軍団っ……!」

884: 2016/12/16(金) 22:06:31 ID:i1jF3mBI
---


ベガ「う~ん……う~ん……う~ん……」ムスッ

ブランカ「え、え~っと……またキレてます……? 試合に納得がいってません……?」

ベガ「いやいや、キレてなどいない……というか、しつこい。ちょっと、アイツらが私の頭を悩ませる問題を作ってくれたな……と思っているだけだ……」

ブランカ「……問題とは?」

ベガ「う~ん、そうだな。アイツらの試合……いいニュースと、悪いニュースがある……」

ブランカ「……はぁ」

ベガ「先ずは悪いニュースの方から話そうか」

885: 2016/12/16(金) 22:17:19 ID:i1jF3mBI
ベガ「まぁ、今回のこの一戦……これは、ただの一戦ではなくて次に繋がる何かを作ってもらいたいと思っていた試合だ。要はタッグ王者への挑戦権だな……?」

ブランカ「あ~、はいはい」

ベガ「順当にいけば、ガイル……ガイル・ナッシュ組が挑戦権……そういう風になるように想像していたのだが……」

ブランカ「……まぁ、確かに私もそこは想像していた部分がありましたね」

ベガ「これ、今日ユンもやってただろ。アイツはわかりやすい形でアピールしてたよ。 ホークもやってただろ。まぁ、ユン程とはいかないが、アイツの場合だったらヤムチャから指名が来るような形にはしていた……」

ブランカ「……あの、ユン君のアピールは、さくらさんがああいう感じにやれとか言ったんでしょうかねぇ?」

ベガ「……そぉ~んなワケないだろ。ありゃ、ユンが自分自身でやったに決まってんだろ?」

ブランカ(……ありゃ、フォロー失敗)

886: 2016/12/16(金) 22:24:59 ID:i1jF3mBI
ベガ「え~、だから次のタッグ王者。ここの試合権……ガイル・ナッシュ組がいいのか、ユン・ヤン組がいいのか、ホーク・フェイロン組がいいのか……」

ブランカ「まぁ、そうですよね。我々の都合も勿論ありますが、結局の所はファンが一番望む試合を提供しなければいけませんからね。こっちは……」

ベガ「フハハ、やってくれるのはいいんだよ。やってくれるのは構わないが、そこ結果が私の頭を悩ませる事へとなってしまう。フハハ、これは非常に悪いニュースである」

ブランカ「その問題はね、一生つきまとっていきます。でも、悪いニュースがそんなに悪いニュースではなくてよかったですよ。え~、それじゃあ、いいニュースとは……?」

ベガ「あ~、いいニュースな。いいニュースの方はこれ、アレだ。ガイル・ユン・ホーク……ここの三人、今日結構出来上がってただろ? 全体的にいいチームとして成立してた」

ブランカ「そうですね。いい感じにやってましたね」

ベガ「うまくいけば、こいつらにまぁ、仮の名前ではあるが『チーム・ケミストリー』として動いてもらおうと思ってたんだよ」

ブランカ「えっ……? ガイル君とユン君とホーク君の三人でですか?」

ベガ「そうそう。三人チームが欲しかった。空手軍団・シャドルー……他にも欲しかった」

888: 2016/12/16(金) 22:33:17 ID:i1jF3mBI
ベガ「まぁ、タッグの試合に関しては今まで通りのチームでやっていてもらって構わん。ただ、シックスメンタッグが必要な時は、集結してもらうってワケだ」

ブランカ「ほうほうほう」

ベガ「チーム・ケミストリー対空手軍団……は今したばかりだから、アレだが……チーム・ケミストリー対シャドルーがある。今日のアイツら、この一戦をさせてもいいとは思うんだよ?」

ブランカ「でも……う~ん、当然の如くストーリーは作っていかないといけませんよね……? チーム・ケミストリーとしてのストーリーを」

ベガ「そこも頭痛の要因だな、フハハ……まぁ、だから現段階ではバラバラの連中が一つになったって感じのチームだろ……? 誰か一人の掛け声で集結したチームではないって事だ」

ブランカ「はいはい」

ベガ「だから、誰がこのチームのリーダーなんだ……みたいな抗争を、アイツらのチーム間中でやらせつつ……動かしていけば、いいんじゃないかなぁ……?」

ブランカ「なるほどなるほど。そこを動かしていくんだったら、あの~、私とダルシムさんと本田さんとディージェイ君……この辺りを使っても構いませんよ?」

ベガ「まぁ、そうなるよな……う~ん、そうなってくるとディージェイ君を入れてみたいな」

ブランカ「流石に、ブランカ・ダルシム・本田……の三人ではね……?」

ベガ「……今日、残業しようか?」

ブランカ「ハハハ、そうですね」

889: 2016/12/16(金) 22:41:03 ID:i1jF3mBI
ーーー


ランチ「おいおいおいっ……! もっともっとさぁ……!? あったもよかったんじゃ……んっ、あれ……? へ、へ、へ……」

天津飯「まぁ、色々ありはしたが……う~ん、そうだな……とりあえず、ヤムチャの奴は、身体は動かしているみたいだな?」

餃子「うん」

ランチ「……へっくし!」

天津飯「もっと日々、遊び呆けていると思っていたが……そこまで遊び呆けてはいない……とは、思う。ただ、よくわからん部分もあった。その変は後でアイツに追究してやる」

餃子「……あっ!」

ランチ「あら……?」キョロ

天津飯「……んっ?」

ランチ「あらあら……?」キョロキョロ

890: 2016/12/16(金) 22:52:09 ID:i1jF3mBI
餃子「戻った」

ランチ「あれ……? あれ……? 終わってるんですか……? あれ、これ試合終わってるんですか……?」

天津飯「あぁ、そうだな。試合は終わったみたいだ」

ランチ「えっ……? どうして終わってるんですか……? 何があったんですか……?」

天津飯「え~、そうだな……う~ん……色々あって、試合は終わった……」

ランチ「天津飯さん、色々って何ですか? その色々、説明してもらっていいですか?」

天津飯「……えっ?」

ランチ「何があったんですか……? 何がどうなって、こうなったんですか……? ヤムチャさんは活躍したんですか……?」

餃子「狼牙風風拳出した」

ランチ「狼牙風風拳……えっ……? いつ……? どの方に……? お、教えて下さい!」

天津飯「……これ、なんだ? 俺が説明しなきゃいけないのか?」

ランチ「天津飯さん、教えて下さいっ!」

餃子「天さん、頑張って」

891: 2016/12/16(金) 22:58:55 ID:i1jF3mBI
実況「さぁ、場内にBGMが流れますが、それも本日は特別ヴーアジョンっ! リュウの入場テーマではなく、M○T'SのCMソングヴァージョンとなっておりますっ!」

元「違和感もあるけど……まぁ、今日は特別試合だ! ねっ!?」

実況「あっと、ユンもリングに戻ってきたか? ホークもリングに戻ってきたか? あ~っと、そしてガイルも上体を起こしたか?」


ダン「……お前ら、ちょっとそこでストップしてろっ! 喧嘩はなしだぞ、喧嘩はよぉ!? 今日はスポンサー様が見てるんだからよぉ!?」ササッ


実況「あ~っと、そしてここで……んっ……? リング上から降り、何処かへと向かいますっ!」

元「んっ、何でしょうね……?」


リュウ「……ナァーイスファイトだったぞ、ガイル」

ガイル「ううっ、それ嫌みか? ちくしょう……次、必ずぶっ飛ばしてやっからな……覚えておけ……」

ホーク(……あっ、そうか!)イソイソ


実況「さぁ、リュウはガイルの側に寄り……何やら屈み込んで、穏やかな表情で話し掛けていますっ! これは健闘を称えている……と、言った所でしょうか!?」

元「まぁ、そうでしょうね。今日のガイル君は気合い入ってたもん。好敵手だったよ」

892: 2016/12/16(金) 23:05:24 ID:i1jF3mBI
ホーク「……今回はしてやられました。最後の最後でしてやられました」

ヤムチャ「そんな事ないって……俺は最後だけだったもん。アーンタのパワーにずっと圧倒されてた」

ホーク「……いい勝負だったと思います。ありがとう!」ガシッ

ヤムチャ「俺もいい勝負だったと思う。ありがとう!」ガシッ


実況「あ~っと、そしてホークっ……! ホークはヤムチャへと近づいて、腕を差し伸ばし……おぉ~っと、ここは握手ですっ! 握手をしていますっ! これは狼と鷹が分かち合ったと言う所でしょうかねぇ!?」

元「まぁ、ある意味、そうだろうね。あそこもいい勝負をしていたと思うもん」


ユン(アーイツ、今日は動きやがるなぁ……俺は敵意むき出しモードでいってたから、あれは出来ねぇ……とりあえず、睨んでおくか……)ギロリ

ケン「お~、お~……な~んか睨んでる奴がいらぁ。おっかねぇ、おっかねぇ……悔しいんだったら、いつでも挑戦しにこいよ。俺がまた勝ってやるからよぉ?」ニヤニヤ


実況「あ~、ユンは……!? 少しケンを睨んでいるか!? ケンを睨みつけていますっ!」

元「まぁ、ユン君も今日、気合いが入ってただけにね。悔しさはわかるよ。ただ、この一戦で終わりってワケじゃない。悔しかったら、いつでもリベンジにいけば、いいんだよ」

893: 2016/12/16(金) 23:16:29 ID:i1jF3mBI
ダン「おめぇら、疲れてんだろっ……!? ホラ、飲み物持って来てやったぞっ! ホラホラ、飲め飲めっ!」


実況「さぁ、様々な思考が錯誤するリング上……おっと、レフェリーが戻ってきたっ! おっと、なんだっ!? 腕の中に抱えているのは……あれは、M○T'Sですね!?」

元「う~ん、なんだろう……? アレを取りにいってたのかなぁ?」


ダン「ホラホラホラっ……! 一人、一本ずつ受け取れ受け取れっ! 試合終わりで疲れてんだろっ……!? なぁなぁなぁっ!?」


実況「レフェリーのダン氏はどうしたっ!? ここは急いで、選手達に手渡していきますっ! さぁ、リング上の全選手の腕にM○T'Sが手渡されたっ! 勿論、ダン氏も握っているっ! さぁ、そしてダン氏はマイクも握ったぁ!」

元「んっ?」


ダン「それでは本日の最終戦っ……! ここまで、皆様、熱い熱い声援ありがとうございますっ! 本日の最終戦はキ○ンビバレッジ特別試合という事で……最後は乾杯で締めたいと思いますっ!」


オー ! オーオー !

実況「おぉ~っと、ダン氏は特別試合という事で、なるほどっ……! こういった形に持っていきたかったのですねっ!? なるほどっ!」

元「まぁ、この辺りは素晴らしい配慮だと思いますよ……ただねぇ……」

894: 2016/12/16(金) 23:26:03 ID:i1jF3mBI
リュウ「……いやいや、乾杯はいいんだけどさ」

ケン「俺達はその……スポーツドリンクとかの方がな……」

ガイル「……俺、ひょっとしたら吐いちまうかもしんねぇ」


実況「さぁ、場内は盛り上がっているようですがっ……! これ、リング上の全選手っ……! 全選手は非常に渋い顔をしていませんかねぇ!?」

元「試合直後にねぇっ……!? 炭酸水はキツいよぉ!? 炭酸水はキッツいよぉ!?」


ダン「さぁ、それでは乾杯の音頭は本日の試合を決めた……リュウ選手にとってもらいましょうっ! リュウ選手、お願いしますっ!」サッ

リュウ「……あ~っ、もう」パッ


ワー ! ワーワー !

実況「しかし、ダン氏は構わず続けるっ……! あ~っと、そしてここでマイクを手渡し乾杯の音頭をリュウへと要求しますっ! 試合直後に、こういった事は……あっ、いやっ……! 案外、M○T'Sドリンクだったら大丈夫なのかも知れないぞ!?」

元「いるよねぇ~。こういう全力で空気が読めない人。え~、こういったドリンクは運動直後とかには飲まず、出来るだけ平常な状態で飲んで下さい」

896: 2016/12/16(金) 23:36:59 ID:i1jF3mBI
リュウ「……試合直後に炭酸水はキツいが」ボソッ

クスクス……クスクス……

リュウ「よしっ、わかったっ……! 今日は特別試合だっ……! 乾杯しようっ……! 皆、俺達と同じように握ってくれっ!」


ワー ! ワーワー !

実況「あ~っと、ここはリュウも覚悟を決めたか、空気に飲まれたかっ!? どうやら、ここで乾杯の音頭は取るようです!」

元「チラっと本音聞こえたね」


リュウ「本日のストリートプロレスっ……! 来場ありがとうっ……! CMで俺達の姿を見る度に、今日の事を思い出してくれっ……! そして再び、ここに足を運んでくれっ……!」

ワー ! ワーワー !

リュウ「それじゃあ、せぇ~のっ……! 乾杯だ~っ!」


カンパーイ ! カンパーイ !

実況「そして乾杯っ……! おぉ~っと、おっとおっとっ! リュウが右腕を上げると、それと同時に場内も同じように腕を上げるっ! 場内のM○T'Sドリンクが一斉に上がるっ……! これは絶景っ! これは絶景ですっ!」

元「お~、お~、これはこれで面白いじゃない」

実況「まさにキ○ンビバレッジ特別試合に相応しい幕切れとなりましたっ! さぁ、そして選手達は退場していきますっ! ここは全選手が揃って退場していきますっ!」

921: 2016/12/18(日) 22:00:58 ID:9Cro1YcI
---


プーアル「リュウさん、ケンさん、ヤムチャ様っ! お疲れさまでしたっ!」

エレナ「はーい。皆、凄かったよー! ダンスも勿論だけど、試合も凄かったねー!」

リュウ「先生、その節は本当にお世話になりました。今まで御指導ありがとうございます」ペコッ

ケン「あれだけ出来たのも、全て先生のおかげです。ありがとうございました」ペコッ

ヤムチャ「ナハハ、これでダンスレッスンも卒業って事ですね。ありがとうございました!」ペコッ

エレナ「えー、なーに言ってるの? 卒業なんかじゃないよー。先生があれだけ教えたんだから、ちゃーんとプライベートでも踊ってよ。そうじゃないと先生悲しいなー」

プーアル「そうですよ、ヤムチャ様! あれだけ指導してもらったんですから。いつかまた踊る機会が来るかもしれませんよ……?」

ヤムチャ「あっ、いやっ……! その~、え~……これは、金輪際一切踊らないとか、そういう意味で言ったんではなくて……え~、その~……」

ケン「……相変わらず、最後の最後に余計な事言っちまう癖は直ってないな」

リュウ「こういう奴なんですよ。悪気があるとかそういう事ではないんで……先生、申し訳ありません……」

エレナ「大丈夫、大丈夫! 気にしてないよー」

923: 2016/12/18(日) 22:06:58 ID:9Cro1YcI
ブランカ「えー、リュウ君、ケン君、ヤムチャ君……お疲れ様です」

ダルシム「お疲れ様です」

リュウ「あっ、ジミーさんに、ダルシムさん。お疲れ様です」

ブランカ「え~、今日さくらさんはスポンサー様の方に挨拶があるので……まぁ、今日は私がこの後の事をという事で……とりあえず、ダルシムさん、エレナ先生をそちらの方に案内して下さい」

ダルシム「それじゃあ先生、ご案内します」

エレナ「あっ、はーい! 試合が見たいだなんて我儘言っちゃってごめんねー! でも、皆の試合凄かったよー! これからも、ファイト、ファイトっ!」

ヤムチャ「先生、ありがとうございました!」ペコッ

ブランカ「……行きましたかね? それじゃあ、先生もいなくなった事だし、今後の展開の話でも」チラッ

ケン「……今日はベガさんでもさくらさんでもなく、ジミーさんなんですね?」

ブランカ「まぁ、ベガさんが空手軍団と一緒にいる姿を見せるのはどうかと思いましてね……? そういう事で、今回は私です」

924: 2016/12/18(日) 22:14:26 ID:9Cro1YcI
ブランカ「とりあえず、皆さん。一回思考をまっさらにして下さい。難しい事……自分以外の都合は、何も考えなくてもいいので、単純に思った事をそのまま口にして下さい」

リュウ「……んっ?」

ブランカ「え~、先ずはタッグ王者のケン君、ヤムチャ君……まぁ、今日の試合を終えて……次のタッグ王者防衛戦ですね。そこ、誰と防衛戦を行いたいですか?」

ケン「あっ、俺達っすか……?」

ヤムチャ「防衛戦の相手……あ~、え~……」

ブランカ「今日の試合で防衛戦の対戦相手候補が出来たとは、思うんですよ。だから、ソコを誰と戦いたいか……? 君達の希望を先ず聞きます。誰と試合したいですか?」

ケン「ソコは俺の立場からすりゃ、当然ユンって事になるでしょう。随分、アイツは吹っ掛けてきましたしね。だから、防衛戦するんだったら、ユン・ヤンコンビが希望ですね」

ヤムチャ「あっ、それじゃあ俺もそれでいいです」

ブランカ「……う~ん、ヤムチャ君」

ヤムチャ「あっ、はい。なんでしょう?」

925: 2016/12/18(日) 22:23:36 ID:9Cro1YcI
ブランカ「……遠慮してます?」

ケン「別に俺に合わせなくていいよ? 多分、おめぇの希望としてはホークなんじゃねぇのか? ホークとやり合いたくないのか……?」

ヤムチャ「あ~、いや……え~、その~……その~……」

ブランカ「自分の都合だけでの、意見をお願いします」

ヤムチャ「え~っと……じゃあ、そういう風に言われますと……はい。俺は、ホークさんになりますね。まぁ、今日の試合で色々ありましたし……ホークさんが希望です」

ブランカ「ケン君は、ユン・ヤン組希望……ヤムチャ君は、フェイロン・ホーク組希望と……つまりこれは、ガイル・ナッシュ組の希望はなしと考えてもよろしいですね?」

ヤムチャ「いや、別にガイルさんとやり合いたくないってワケじゃ……」

ケン「まぁ、今日の試合内容では、ガイルよりユンかホークって所になりますね。今の所はガイル・ナッシュ組は置いておいてもいいです」

ヤムチャ「えっ……!? ケンさん……!?」

ブランカ「はいはい。わかりました」

926: 2016/12/18(日) 22:30:29 ID:9Cro1YcI
ブランカ「ここの二人が、ガイル・ナッシュ組を希望するんだったら、メインイベントもいけるかなと考えてたんですよ。ケン・ヤムチャ組は、ロレント・ソドム組とメインイベントで経験がありますしね?」

ヤムチャ「えっ……!? じゃあ、ガイルさんとナッシュさんと俺、やりますよ! そことやり合いますよっ! 試合しましょうよ!?」

リュウ「……お前は流されすぎ」

プーアル「も~う……ヤムチャ様……」

ブランカ「だから、ここのカードはメインイベントにしないで……違う所をメインイベントにしましょうって話なんですよ。だから、今回の場合はメインイベント……リュウ君になりますよね?」

リュウ「ベガはコーディ戦で使ってるから……俺と他の誰かでメインイベントって事になりますね」

ヤムチャ「んっ、あっ……? これ、リュウさんがメインイベントになるの……? あっ、じゃあこれはこれでいいんじゃないのかな……?」

ケン「……だから、流されすぎ」

プーアル「も~う……ヤムチャ様……」

929: 2016/12/18(日) 22:42:07 ID:9Cro1YcI
リュウ「今日はガイルが吹っ掛けてきたのもありますが……う~ん、ここと連戦するよりかは、ナッシュの方がいいんじゃないですか? 今日のアイツ、異様に気合い入ってましたし」

ブランカ「そうですね。諸事情がありました」

リュウ「だから、うまい具合にガイルとナッシュのコンビ間を使って……今日のガイルの流れを継続……みたいな感じにしてくれれば」

ブランカ「まぁ、それが本日の興行の流れを使って、ヴァイパーさんのPVを使って、次に繋げる事が出来るカード編成になるんじゃないでしょうかねぇ?」

ケン「今日は、キ○ンビバレッジ特別試合でしたけど、次はそうもなりませんからね?」

ブランカ「そうです。ベガさんはコーディ君との試合で使えませんからね。メインカードにリュウ君を持ってくるのか……タッグ王者を持ってくるのか、悩んでいた部分があったんですよ」

ヤムチャ「メインイベントは、リュウさん対ナッシュさん……」

ブランカ「シャドルー……もしくはロレント・ソドム組……ガイル君のセコンド……その辺りも視野に入れてって所ですかね」

リュウ「俺一人じゃまだまだって所か……はぁ、ちっくしょう……」

930: 2016/12/18(日) 22:50:37 ID:9Cro1YcI
ブランカ「まぁ、濃い興行にしていきましょう。え~っと、それで話は戻って、ケン君とヤムチャ君……」

ケン「はい」

ヤムチャ「あっ、はい」

ブランカ「タッグ王者防衛戦、行ってもらいます。対戦相手どうします? 今回は、二人の指名でいいです。二人の意見を纏めて下さい」

ヤムチャ「う~ん、う~ん……そうだな~……う~ん……あっ、そうだっ! 俺、ユンさんとでいいですっ! ケンさんに合わせますっ!」

ケン「俺に合わせていいのか……? ホークはいいのか……?」

ヤムチャ「別に合わせてるってワケじゃないんですけどね。ホラ、今日のユンさんの場合は、はっきりベルトをもらうぞって宣戦布告してきたじゃないですか? ホラ、腰の所に……クイって……こうやってクイって……」クイクイ

ブランカ「あ~、はいはい」

ヤムチャ「『タッグ王者』って形では、そっちと試合した方がいいんじゃないですかね? ホークさんとも、勿論やりたいですけど……そこは一対一でもいいんじゃないかなって思うんですよ」

ブランカ「ふむふむ」

931: 2016/12/18(日) 22:54:51 ID:9Cro1YcI
ヤムチャ「え~っと、だからこれ今言ってるのは、いつもみたいにPV撮影して、一週間後の相手に誰を選ぶかって話ですよね……? そこはユンさんっ!」

ブランカ「はいはい」

ヤムチャ「ただ、出来る事ならその一週間の間に……ホークさんっ! ホークさんと一回ぐらいはやりたいな~って思います!」

ブランカ「はいはいはい。シングルマッチで……?」

ヤムチャ「う~ん……一対一でも、ケンさんとタッグでも、どっちでもいいですっ! とにかく、もう一回やりたいですっ!」

ブランカ「はいはいはい」

ヤムチャ「それで、その次……ユンさんの次ですね……? ユンさんの次には、ホークさんと……え~っ、フェイロンさんですねっ! タッグ王者戦って事ですね! どうでしょう、コレっ!?」

ケン「自分の意見を言った事は誉めてやろう……ただ、お前はあれだな……? なんて言うか……あれだな……?」

932: 2016/12/18(日) 23:00:06 ID:9Cro1YcI
リュウ「……さらっと勝ちブック要求しやがった」

ヤムチャ「えっ……? んっ、あっ……! そうかっ……!? ユンさんとタッグ王者で戦って……これ、俺が負けるって可能性もあるのかっ!? あ~、そうかそうかっ! うっかりしてたっ!」

プーアル「なんでしょうねぇ……? やっぱり、いつも大事な所が抜けてるんですよ。ヤムチャ様は……」

ヤムチャ「いや、だって……普通はそこまで考えてないだろ……? 君は誰と戦いたい? なぁ~んて、聞かれて……誰と戦って負けますっ! なぁ~んて、言うか普通っ……!?」

ケン「そこは正しいよ。正しい事だよ。ただおめぇの場合は完全に天然でやっちまってるんだな、コレ」ケラケラ

リュウ「そうそう」ケラケラ

ヤムチャ「ブランカさん、俺……次、負けるんですか……? 俺、勝ちたいっすよっ!? ここ勝ちたいっすよっ!?」

ブランカ「まぁまぁ、遠慮されるよりかはマシでしょう、はい。ではとりあえず、次のカード……リュウ君はナッシュ君……ケン君・ヤムチャ君はユン君・ヤン君になります。それでいきましょう。はい、ではPV撮影です」

ヤムチャ「ブランカさん、聞いてますっ……!? ねぇねぇ、聞いてますっ……!? 俺、勝たせて下さいよっ!?」

933: 2016/12/18(日) 23:04:56 ID:9Cro1YcI
ーーー


バルログ「なんだかんだで、バイソンは頼りになりますよ。現在、私達の存在感が薄い今……存在感を出してくれます」

サガット「そうだな。今日のバイソンの試合は俺も刺激を受けた。俺ももっとリュウと張り合っていかないとな」

バイソン「……」ムスッ

バルログ「ねぇ、ちょっと聞いてます……? 誉めてるんですよ……? ねぇ、バイソン……?」

サガット「……楽屋のお喋り王のお前がどうしたってんだ?」

バイソン「……」

バルログ「まぁ、多分ガイル君にノーガードの殴り合い戦法……あれ、とられちゃった事に悔しがっているんでしょうね」

サガット「あ~、あ~。確かに、メインイベントでリュウとやってたな」

バルログ「バイソン前に言ってましたもんね? ヤムチャ君とそういう事がしたいって。ねっ?」

934: 2016/12/18(日) 23:08:05 ID:9Cro1YcI
バイソン「バァーカっ……! そんな事で、バイソンちゃんがキレたり、落ち込んだりするかよっ!? バイソンちゃんだって、ちょっとぐらい考え込んだりする事もあるよっ! 人間だものっ!」

サガット「……おっ、おおっ。どうしたどうした?」

バイソン「ちょ~っと、今日の試合やべぇぞ……? 試合前に俺、ベガ様に呼び出されて説教喰らったんだよ!?」

バルログ「試合後……? じゃなくて、試合前……ですか……?」

バイソン「ベガ様、ぶちギレだったよっ! ぶちギレ状態だったよっ!? 俺、本当に小便チビりかけたんだからなぁ、ちくしょうっ!」

バルログ「なんでキレてたんですか……?」

バイソン「女子部の試合が酷いってよっ!?」


キャミィ「んっ……? 女子部……?」チラッ

953: 2016/12/19(月) 22:00:57 ID:RLL/7i0g
バイソン「も~う、女子部の試合が酷いってベガ様がキレてて、それで俺とナッシュの二人を呼び出してだなぁ……? その試合を立て直せって言われたんだよ……だから、今日の試合はあんな感じだったんだよ……」

バルログ「でも女子部の試合……キレる程の試合でしたかね……?」

サガット「……う~ん」

バイソン「今日は状況が悪いのも重なったとは思うんだけどな……? ほら、今日はスポンサーも来てるだろ?」

バルログ「まぁ、確かにスポンサーはきてますね」

バイソン「それともう一つ……まぁ、多分こっちの理由の方がデカいんだとは思うけどな。その、他団体の選手を呼んでるのに、なぁ~んも出来てないってよ」

サガット「……なるほどな。そこは確かに」

954: 2016/12/19(月) 22:08:13 ID:RLL/7i0g
バルログ「対抗戦って、あれですよね……? その鰯ヶ浜女子プロレスを敵役としておくだけではなく……多分、あちら側の選手の経験と言うか、育成も兼ねているんですよね?」

バイソン「そうそうそう。だから、まことちゃんに……大和・ナデシコちゃん……ララちゃんもか……う~ん、両手に花なんてもんじゃねぇ」

サガット「一応、ミカ君もだろ? 彼女は完成形のように見えるが、あくまでここにはヒールの経験を積む為に来てるんだろ?」

バルログ「あっ、そうですね」

サガット「まぁ、いくらミカ君が完成されてるように見えても……やっぱり、そこに甘えているってのはよくないよな。彼女自身の中では未完成なんだろうしな」

バイソン「今日の試合、ベテラン組が出てただろ……? え~っ、春麗とローズ!」

バルログ「はいはいはい。こっちのベテラン組ですね」

バイソン「そこが、まことちゃんをこ~う刺激出来なかった事に多分、キレてた」

サガット「……ミカ君がこちらを刺激してくれていただけにか」

955: 2016/12/19(月) 22:16:10 ID:RLL/7i0g
バイソン「それでさくらちゃんも参加してただろ……?」

バルログ「あ~、カードを作って……試合に参加して……それで、ベガ様怒ってたんですよね……?」

バイソン「怒ってた、怒ってた……さくらちゃんも、なぁ~んか言われるんだろうな、多分……完全ぶちギレだったからな」

バルログ「ちょっと、ベガ様の怒り具合は私達は実際に見ていないのでわかりませんが、流石に第二試合辺りに降格……みたいな事にはなりませんよね?」

サガット「流石にない。流石にそれはない。鰯ヶ浜女子プロレスがゲストに来ているのであれば、流石にその状況はない」

バルログ「あっ……!そうですね」

サガット「まぁ、対抗戦が終わった後……どうなるかはわからないがな……う~ん、しかしそういった事だったのか……う~ん、まぁバイソン、大変だったな?」

バイソン「ほ~んと大変だったよ。今日はほ~んとに大変っ……! しかしよぉ……女子部よぉ……? 折角、キャミィちゃんはピンチの状況立て直してくれたんだぜ……? それなのに、出だしからズッ転けてたらよぉ……おいおい……」

956: 2016/12/19(月) 22:22:49 ID:RLL/7i0g
コンコン


キャミィ「……失礼します」ガチャ

バイソン「はいはい、どうぞどうぞ~……って、ゲッ!?」

キャミィ「『ゲッ』って、何ですか……?」

バイソン「あ~、いや~、その~……何だっ! いやいや、今ちょいとスケベトークをしてたもんでよぉ……!? その~、え~、何だっ……!? 野郎三人集まれば、そういう話になるってもんよっ! ガハハハ、ガハハハっ……!」

キャミィ「……」

バルログ「……キャミィさん、何か用ですか?」

キャミィ「……女子部、危ないんですか?」

サガット「聞いてたみたいだな。まぁ、バイソンは声がデカいからな……聞こえていても不思議ではない。聞いてたんだな?」

キャミィ「はい、聞こえていました」

957: 2016/12/19(月) 22:29:45 ID:RLL/7i0g
サガット「え~……何処から聞いていたのかな……?」

キャミィ「バイソンさんが『女子部の試合が酷い』って言ってた辺りからですね」

バイソン「殆ど全部じゃねぇかよっ!? 全部だ、全部全部っ! 全部筒抜けだったっ!」

バルログ「これから、こういった話の時はトーンを抑えましょう。バイソンはいつもそうです」

サガット「全部筒抜けだったのなら、仕方ない。まぁ、そういう事だな。今日の女子部の試合……どうやら、ベガ様が随分とご立腹のようだ。怒りの理由は……聞いての通りだな」

キャミィ「……」

サガット「女子部、ヤバいよ」

958: 2016/12/19(月) 22:38:16 ID:RLL/7i0g
キャミィ「……私に何ができます?」

サガット「……んっ?」

キャミィ「次、私が鰯ヶ浜女子プロレスとの試合です。私がカードを組まれています」

バルログ「……あっ、次はキャミィさんがいくんですね」

キャミィ「春麗さんが抜けて……私がチャンピオンになって……いつ、第二試合に落ちても不思議じゃない状況の中、私は頑張りました。一生懸命、頑張りました」

バイソン「……あぁ。よく頑張ってたと思うぜ」

キャミィ「逃げ出しそうになりながら……泣きそうになりながら、私は頑張りました。女子部のピンチを、私一人だけではないけど……頑張って乗り越えてきた……つもりです」

サガット「つもり……では、ないな。事実、乗り越えてきただろう」

959: 2016/12/19(月) 22:47:03 ID:RLL/7i0g
キャミィ「また女子部にピンチの状況がきているのなら、私ががんばります。立て直します」

サガット「うむ」

キャミィ「今度は逃げません。泣きません。中心にされる……じゃなくて、中心になって立て直します」

バイソン「確認の為に言っておくけど、ベガ様がキレてたのは……まぁ、本当の話だけど……その、何処までキレてるのかは案外わかんねぇからなっ!? 俺の言い方のせいで過剰に伝わってるかもしんねぇからよぉ!? そこは、わかってくれよなっ!?」

キャミィ「マイクが必要ならマイクもします」

バイソン「ヘーイっ! 聞いてるか~っ!? 無視は寂しいぞぉ~!?」

バルログ「まぁまぁ、バイソン……こうやって、危機感が出るってのは言い事じゃないですか。私も最近、売店のおば……いや、お姉さんに『最近シャドルーTシャツ売れないのよねー』って言われたんですよ」

バイソン「えっ、マジで……!? シャドルーTシャツ売れてねぇのっ!?」

バルログ「その時は冗談だと思って軽く受け流してたんですけど……今になって思うと事実だったのかもしれませんね。だって、ロレント君達が出てきたんですもん。あっちも勢い乗ってたでしょ?」

960: 2016/12/19(月) 22:55:20 ID:RLL/7i0g
サガット「少しこれは危機感組で話をする必要があるな。キャミィ君も勿論だが……俺達シャドルーも危機感を持った方がいい。いや、寧ろ持つべきだ。キャミィ君を見習うべきだ」

バイソン「今日の俺は、どうしようもねぇ状況なんだったけど……まぁ、結果オーライって事だな!」

サガット「確認しよう。俺達、シャドルーにとって一番の敵は……空手軍団だ……空手軍団が俺達、最大の敵だ」

バルログ「その通りですね」

サガット「では、キャミィ君……? 今のキャミィ君にとっての一番の敵は……?」

キャミィ「レインボー・ミカさんやララさん……鰯ヶ浜女子プロレスの人達です」

サガット「そうだな。俺達もキャミィ君も、自身の敵という存在は理解しているな。それじゃあ、続けて……俺達シャドルーにとって、一番の邪魔者は誰だ? 空手軍団以外での、一番邪魔な存在というのは誰だ?」

961: 2016/12/19(月) 23:01:45 ID:RLL/7i0g
バルログ「間違いなく、ロレント君ですね」

バイソン「邪魔者で言えば、ロレントだ。勢いあるし、間違いねぇ」

サガット「そうだな。ロレント・ソドム組……ここの存在が一番邪魔だ。あいつら、潰してやろう」

キャミィ「……えっ!?」

サガット「ヒールという存在はシャドルー一つで十分だ。二つも三つもいらない。芽が出てきたのなら、ここで踏み潰すべきだ。役割だって取り合いなんだ」

キャミィ「え~、サガットさん……潰すって……?」

サガット「安心してくれ。潰すと言っても、正攻法で潰しにいく。試合の中で格差を見せつけて、潰しにいく。俺達が何もしないままなら、このままでは俺達が潰されてしまう可能性がある」

バイソン「そこん所俺達は正々堂々としてるよっ! リングシューズに画鋲入れたりだの陰険な事はしねぇよ。あくまで、試合でぶっ潰すって話だなっ!」

サガット「俺達にとって、敵は空手軍団。邪魔者はロレント君……では、キャミィ君、君にとっての敵は鰯ヶ浜女子プロレスだが……邪魔者は誰かな? ヒントは役割は二つはいらない……」

963: 2016/12/19(月) 23:06:09 ID:RLL/7i0g
キャミィ「……春麗さん?」

サガット「……理由は?」

キャミィ「春麗さんが王者だったら……私は王者になれない……王者は二ついらないのから」

サガット「その通りだ。キャミィ君にとっての邪魔者は王者の春麗だ。まぁ、勿論今日の試合を見るに限って、試合以外の部分から女子部を一つに纏めるという事は大事な事だと思う。そこは話し合ってもいい。寧ろ話し合うべきだろう」

キャミィ「はい」

サガット「ただ、俺はキャミィ君個人の感情としては、そういったものがあってもいいと思うよ。俺がキャミィ君の立場なら……そうだな……」

キャミィ「……」

サガット「前回、不甲斐ない試合をしやがって……それでも王者なのか……!? あんな奴より俺の方が王者に相応しい所をこの鰯ヶ浜女子プロレスとの試合で見せてやるぞっ……!? といった、感情で望むかもしれない」

バイソン「後は情けない王者なんかには愛想がつきちまったぜっ! それなら、前に勧誘されてたシャドルーの方について、そっちでやるぜっ! みたいな感じだなっ!」

バルログ「……バイソン、それ自分の都合の方が大きいでしょう?」

サガット「失敗は失敗だ。その失敗を成功に変える事は、もう無理だろう。それならその失敗を有効利用していく術を……出すべきだ。そうしないと、本当にただの失敗だ」

キャミィ「ちょっと……ちょっと、待って下さい……混乱してきました……」

982: 2016/12/20(火) 21:59:43 ID:E4Tnf6aA
そしてーー


プーアル「いや~、今日も長い一日が終わりましたね。本当の本当に長い一日でした。とにかく今日はしっかり休んで……明日からに備えましょうね。ヤムチャ様」

ヤムチャ「そうだな。今日はインタビューも上手く出来たし、試合も上手くできた! それに、ダンスの方もなっ……! しっかり出来たっ!」

プーアル「だから、僕言ったでしょ? ヤムチャ様はやれば出来る人なんですから……僕にダンスレッスン交代だなんて……言わなくても大丈夫だったんですよ!?」

ヤムチャ「ナハハ。悪い、悪い。そこはなんて言うか……あの~、一時的な気の迷い!? そ~んな、感じだったんだよ!」

プーアル「……も~う」

ヤムチャ「それに、プーアルにダンスレッスンさせちゃってたら、そのままプーアルが試合しないといけなかったもんなっ!?」ケラケラ

プーアル「そうですよ。僕はヤムチャ様みたいな試合は出来ませんよ」

ヤムチャ「アレはどれくらいで完成するんだろうな!? ちょっと、俺も楽しみだよ! 早く見てみたいよ!」

プーアル「う~ん……流石に明日、明後日に完成って事はないでしょう。ちょっと時間がかかるんじゃないですか?」

983: 2016/12/20(火) 22:05:01 ID:E4Tnf6aA
プーアル「ダンスレッスンは……まぁ、終わった事だから、とりあえず切り替えて……」

ヤムチャ「エレナ先生には、踊っておけって言われたが……まぁ、そうだな! ダンスはもうおしまいだ!」

プーアル「次は防衛戦です」

ヤムチャ「うん、防衛戦だな。え~、次はユンさんとヤンさん……ここが対戦相手だ」

プーアル「……結構、今日のヤムチャ様、勝つ気マンマンでしたねぇ?」

ヤムチャ「マンマンって言うかさぁ……? 勝ちたいんだよ……俺は勝ちたいんだよ……」

プーアル「……んっ?」

ヤムチャ「う~ん、なんだろうな……やっぱり俺がこのベルトを持ってるって事で、対戦相手の感じが変わってくるって言えばいいの……? それが面白いんだよ」

プーアル「今日のユンさんはそんな感じでしたね」

ヤムチャ「ユンさんだけじゃないよ。ホークさんだって、ガイルさんだって、そうだったよ」

984: 2016/12/20(火) 22:09:03 ID:E4Tnf6aA
ヤムチャ「俺がいい格好したいってワケじゃないんだよ。そういう風に来るんだったら……そりゃ、やっぱり俺も全部……全員と戦いたいよ」

プーアル「はいはい」

ヤムチャ「今回はユンさんとヤンさんだけど……ホークさんとフェイロンさんとも試合してみたいし、ガイルさんとナッシュさんと試合をしてみたい……それに、ロレントさんとだってまだ完全に決着は着いたと思ってないしね」

プーアル「そうですね。元はと言えば、ロレントさんから取ったベルトですしね」

ヤムチャ「あれもね……完全に実力で取ったとは思ってないよ。お爺ちゃんの力もあったしね?」

プーアル「そうですよねぇ」

ヤムチャ「勝つなら勝つでバシっと決めてやるよ。でも、負けるなら負けるで……ロレントさん以上の事をしないといけない……え~、それでその結果を踏まえて……」

プーアル「はい」

ヤムチャ「やっぱり勝ちたいっ!」

985: 2016/12/20(火) 22:13:15 ID:E4Tnf6aA
プーアル「そこは、神頼み……と言いますか、ベガさん頼みになりますね」

ヤムチャ「でも、俺最近結果残してるだろ……? う、自惚れてるワケじゃないぞ……!? 結果は残してるだろ……!?」

プーアル「う~ん……はい……」

ヤムチャ「だから、ここの初戦で負けるなんて事は……流石にないとは思うんだけど……う~ん……う~ん……」

プーアル「まぁ、とにかくヤムチャ様。次は『プロレス団体で防衛戦だぞ!』ですよっ!? わかりましたかっ!?」

ヤムチャ「7:3にぐらいで俺に分があるハズ……多分、7:3ぐらい……ケンさんもいるし……う~ん……う~ん……」ブツブツ

プーアル「……ヤムチャ様、聞いてますかっ!?」

ヤムチャ「多分……多分……いけるっ……! いけるはず……!」

プーアル「……聞いてませんね」

986: 2016/12/20(火) 22:14:04 ID:E4Tnf6aA
ベガ「リュウ! プロレス団体なのに踊ってもらうぞ!」


ーー完

987: 2016/12/20(火) 22:15:23 ID:E4Tnf6aA
今回、スレも残り少ないし強引に締めにいきました

まぁ、日常パートは(作中日を跨いでからの)次スレでいいかなと

(毎年恒例の私の年末休みに関してですが)うーん、今から貰うのには早いようも気もしますし、かと言って中途半端な所で年末休みも頂くってのも……25、26日に終えれればベストだったかなと思っております

とりあえず、25、26日ぐらいまでは続けようかな?&今日はここまで
明日にでも日常用の何か立てます

988: 2016/12/20(火) 22:41:23 ID:V.MsAenY


シャドルーやキャミィは次を楽しみにしてるよ
ダイジェストでも活躍しているところが見れたら良いな

989: 2016/12/20(火) 22:42:18 ID:.MHx/PeQ
乙っした
日常だけのスレでもアリでない?
まあ付いて行くだけだが
キリもいいし年内は休みでも誰も文句は言うまいて

990: 2016/12/20(火) 23:03:29 ID:9X.DClIY
乙でした!

そろそろリュウにもスポット当ててほしいな。下から突き上げも十分きたけど、これ以上突き上げられたらリュウが埋もれてしまいそう。

995: 2016/12/21(水) 22:03:38 ID:3frGzHU2
本当、皆空気読んでここでレスストップしてくれてありがとね
新スレと言っても、スレ内に入りきらなかった日常の延長戦って感じです



次回に続く:さくら「ヤムチャさん! 何処かに遊びに連れてって欲しいっす!」

 こちらが次スレとなります

引用: ベガ「リュウ! プロレス団体なのに踊ってもらうぞ!!」