1: 2016/08/27(土) 23:04:43.35 ID:0HXLsFQH.net
鞠莉「蟻を見てるの」

果南「蟻?」

鞠莉「ほら」

果南「…ああ、本当だ。大群」

果南「誰かが落としたアメに群がってる」

鞠莉「見てたら応援したくなっちゃって」

2: 2016/08/27(土) 23:06:18.76 ID:0HXLsFQH.net
果南「応援?」

鞠莉「ほら、こう。頑張れっ頑張れっ…って」

果南「そういうもんなのかな…」スッ

鞠莉「……」ジッー

果南「…楽しい? 蟻の進軍みてて」

鞠莉「楽しい」

果南「ふぅん…」

3: 2016/08/27(土) 23:09:56.96 ID:0HXLsFQH.net
果南「……あ、なんかでっかい蟻」

鞠莉「1回りも2回りも大きい」

果南「まあだから何だって話なんだけど……」

鞠莉「女王様かな」

果南「さあ」

鞠莉「でもこの蟻たち、どこまで続いてるのかな」

果南「確かに結構ながいね」

果南「あっちだね」

4: 2016/08/27(土) 23:12:15.05 ID:0HXLsFQH.net
鞠莉「こんなの運びきれないわ…」

果南「それだけ時間かけるんだよ」

果南「具体的にはわからないけど」

鞠莉「これ手で持っていっちゃだめかしら」

果南「だめだよ」

鞠莉「なんで?」

果南「ばっちぃ」

鞠莉「はーい」

5: 2016/08/27(土) 23:17:50.22 ID:0HXLsFQH.net
果南「それより鞠莉」

鞠莉「んー?」フラフラ

果南「……い、いつから眺めて…?」

鞠莉「2時間くらいかな…」

果南「あほっー!?」

ーーー

鞠莉「ごくっ、ごくっ……」プハッー

果南「この暑い日に2時間も日に当たりっぱなしじゃ、熱中症になっちゃうから…」

鞠莉「つい夢中になってて……」

果南「…他にやることないの? 暇なの?」

鞠莉「うん」

果南「理事長……」

6: 2016/08/27(土) 23:22:18.45 ID:0HXLsFQH.net
果南「やること無くて暇潰すならもうちょい楽しい事しようよ…」

鞠莉「あれだって楽しかったんですー」

果南「やれやれ…あ、そうだ」

果南「鞠莉、暇なら、ちょっと来てよ」

ーーー

果南「着れた?」

鞠莉「なんとか…」

鞠莉「でもちょっと胸がキツイかな」

果南「なんかむかつく…」

果南「ま、いっか…とりあえず、行こう行こう」

果南「海の世界へ」

7: 2016/08/27(土) 23:27:34.34 ID:0HXLsFQH.net
果南「……まりー、早くおいでよ」

鞠莉「わ。わかってる…」

果南「? どうしたの、別に泳げないわけじゃないでしょ?」

鞠莉「そうだけど…」

鞠莉「水中に潜りっぱなしって、怖くて……」

果南「はあ…」ジャパッ

果南「じゃ、こうして…」ギュッ

鞠莉「へ?」

果南「はーい、ダイビーング!」

鞠莉「わぁぁぁっ!?」

ジャパーンッ!

ーーー

鞠莉『……』

果南『ほら、目開けてみなよ』

鞠莉『……ん…!』

果南『綺麗でしょ?』

鞠莉『うん…!』

8: 2016/08/27(土) 23:31:26.92 ID:0HXLsFQH.net
鞠莉『あ、でもちょっと怖い…』

果南『手、つないでなよ』

鞠莉『…うん』

果南『……なんていうか』

果南『この光景、もっと早く見せたかったな』

鞠莉『……』

果南『これも思い出?』

鞠莉『ええ、もちろん』

鞠莉『ありがとう、果南』

果南『どういたしまして』

ーーー

鞠莉「んー!結構長い間潜ってた…」

果南「ちゃんと帰って体、しっかり洗いなよー?」

鞠莉「わかってるー」

9: 2016/08/27(土) 23:42:27.17 ID:0HXLsFQH.net
果南「……」

果南「…たまには、こういう事も、ね……」

ーーー

果南「……」

鞠莉「あっ、果南!」

果南「……なにしてるの」

鞠莉「蟻見てるの」

果南「だからさぁ!?」


おわれ

10: 2016/08/27(土) 23:43:06.74 ID:a41Lf1g7.net
おつ
かなまりいいぞー

11: 2016/08/27(土) 23:56:28.77 ID:Evfn3KU6.net

良いね

引用: 鞠莉「……」果南「鞠莉? なにしてるの?」