1: 2012/02/12(日) 07:35:37 ID:nO351doQ
勇者「鉄の剣と盾なんて持って戦えるわけないだろ」

王様「えっ」

勇者「鉄の剣と盾でどんだけの重さだと思ってんだよ。片手で振るったら脱臼するよ」

王様「で、ではこのひのき棒を持っていくがいい」

勇者「こんな棒切れでモンスターと魔王倒せると思ってんのかよ。寝ぼけんなよおっさん」

王様「…」

3: 2012/02/12(日) 08:02:49 ID:nO351doQ
王様「で、では何がいいのだ」

勇者「何もいらないよ」

王様「それでは誰が魔王を倒すのだ」

勇者「あんたが軍隊率いて戦えばいいだろ」

王様「…」

勇者「王様がこの自分の国を救うのは当たり前の事だろ。なに俺一人に戦わせようとしてんの?」

王様「いや、別に一人とは言っとらんだろう…。酒場で仲間を集めれば……」

勇者「酒場の飲んだくれに何を期待してるんだよあんたは」

王様「…」

4: 2012/02/12(日) 08:35:42 ID:nO351doQ
王様「しかし、酒場には腕利きの傭兵がいるかもしれん」

勇者「それならそいつに魔王討伐頼めばいいじゃん」

王様「…」

勇者「別に俺が魔王倒しに行かなくてもいいじゃん」

王様「しかし、魔王は勇者の血を引く者にしか倒せぬ…」

勇者「じゃあ俺の親戚に当たってくれよ」

王様「…」

10: 2012/02/12(日) 09:49:23 ID:nO351doQ
王様「ええい、こんな所で言い争いをしてる場合ではない。こうしている間にも民達はモンスターに襲われているのだぞ!」

勇者「いやいや、だからあんたが軍隊を派遣すればいいだけで。俺一人で動くよりも沢山の命が救えるんじゃないの?」

王様「…」

王様「あまり大軍の兵を派遣する事は出来ぬのだ」

勇者「なんで?」

王様「私は王だ。守らねばならん、この国を。大軍を出して国を空っぽにする訳にはいかぬ」

勇者「守るって何から?城周辺をうろちいてるスライムから?」

王様「…」

11: 2012/02/12(日) 09:52:57 ID:nO351doQ
勇者「まさか国の兵士様達がスライムにも勝てないのか?」

王様「…ち、違う」

勇者「だから勇者の血を引く俺に頼むわけ?いくらなんでも情けなくね?」

王様「ち、違うわ!ここを空っぽにしてしまえば他国に攻め込まれた時に…ぁっ」

勇者「出たよ、本音が(笑)」

13: 2012/02/12(日) 18:13:57 ID:445gfx3o
王様「王の命令だ、従わなければうち首に処す」

14: 2012/02/12(日) 20:46:37 ID:nO351doQ
王様「ぐぬぬ…!黙って聞いておれば…!」

王様「>>13」

勇者「やれよ」

王様「えっ」

勇者「切りたきゃどうぞ。ほれほれ」

王様「き、貴様、命が惜しくないのか!」

勇者「俺なんかが冒険に出た所ですぐに氏ぬだろうし。氏ぬのがちょっと早くなるだけだし」

王様「ぬ…!ぬうぅ…!」

おしまい

15: 2012/02/12(日) 21:19:48 ID:984Ucc3M
王様(氏んでもどうせ眼前で再ポップするんだし、一回頃すか」

17: 2012/02/17(金) 18:12:17 ID:EXD15k8E
マジレスすると勇者は氏んでも蘇るからコストが一番かからないんだろう。

12: 2012/02/12(日) 18:09:17 ID:PNq8Rbd6
若者の魔王退治離れ

引用: 新ジャンル「現実的な勇者」