1: 2016/08/29(月) 16:14:52.72 ID:f2ts6J2r.net
にこまき短編
n番煎じ

2: 2016/08/29(月) 16:15:12.09 ID:f2ts6J2r.net
にこ「ファンのためにはしょうがないけど」

真姫「正直大変よね」

花陽「そ、そうなの?二人とも仲良いよね?」

真姫「まあ別に悪くは無いわよ」

にこ「そうね、同じグループだし」

3: 2016/08/29(月) 16:15:46.85 ID:f2ts6J2r.net
真姫「ただ別に百合とかそういうのじゃ……」

にこ「そうそう、その辺ドライなのよね、私たち」

花陽「そうなんだ」

にこ「まあ音ノ木は女子校だしね、そういう需要も理解してあげないと」

真姫「ファンの夢を壊しちゃいけないものね」

にこ「よくわかってるじゃない、ファンは大事よ」

4: 2016/08/29(月) 16:16:16.25 ID:f2ts6J2r.net
花陽「ふふ、真姫ちゃんもすっかりアイドルに詳しくなったね」

真姫「もう、にこちゃんがしつこいから」

にこ「アイドル心得を毎晩叩き込んだ甲斐があったわ」

花陽「……毎晩?」

真姫「アイドルの出てるテレビ番組とか、ライブBDとか見ながら、ずっと横で解説してくるのよ」

花陽「……へー」

5: 2016/08/29(月) 16:16:50.06 ID:f2ts6J2r.net
にこ「ずっと横にいるわけじゃないでしょ?」

花陽「そ、そうだよね、流石にそれは」

にこ「昨日はほとんど膝の上だったじゃない」

花陽「……え?」

真姫「ずっと膝の上で良いって言ってるのに」

にこ「そんなのダメよ、真姫ちゃんの足が痺れちゃうじゃない」

真姫「にこちゃん軽いから平気よ」

にこ「だーめ、足に良くないわ、ねぇ、花陽もそう思うでしょ?」

花陽「……そ、そうだね、アハハ……」

6: 2016/08/29(月) 16:17:30.48 ID:f2ts6J2r.net
真姫「ライブの演出でも、曲の途中で抱きつくとかあるじゃない?」

にこ「あぁ、あれは正直きついわね」

花陽「え?そうかな、評判いいよ?キャーとか歓声あがるし」

真姫「勿論ウケてるのはわかるけど、やってるこっちはそれどころじゃないのよね」

にこ「そうよね、ライブ中って結構汗かいてるし」

花陽「あ、あぁ、それは確かに……」

7: 2016/08/29(月) 16:18:07.22 ID:f2ts6J2r.net
真姫「にこちゃんは良い匂いだからいいけど、自分の汗の匂いとか気になるし」

にこ「何言ってるのよ、真姫ちゃんのほうが良い匂いよ、同じシャンプーなのになんでかしら?」

花陽「……同じシャンプーなんだ」

にこ「あ、真似したとかじゃないわよ」

花陽「う、うん、たまたまだよね、あるあr」

真姫「一緒にお風呂に入ってるから自然とそうなるだけよね」

花陽「……え?」

にこ「初めはお互い違うの使ってたりしたわよね」

真姫「そうね、でも同じほうがなんか安心するし」

にこ「うんうん」

8: 2016/08/29(月) 16:18:38.83 ID:f2ts6J2r.net
花陽「あ、あの……」

にこまき「?」

花陽「二人は、その……付き合ってたり、するの、かな?」

にこ「え?」

真姫「私たちが?」

花陽「……」コクコク

にこ「いやそれは無いわよ」

真姫「無いわね」

9: 2016/08/29(月) 16:19:12.05 ID:f2ts6J2r.net
花陽「そ、そう?」

にこ「そういうことに偏見は無いわよ」

真姫「そうね、愛があれば同性だろうと関係ないわ」

にこ「ただ自分が、となるとねぇ」

真姫「それは別の話よねぇ」

花陽「それじゃ二人とも、その、男の人が好きなの?」

にこ「それはそうよ、ねえ?」

真姫「ええ、まあ同性愛を非難するわけではないけれど、交際するなら男の人よね」

11: 2016/08/29(月) 16:20:15.57 ID:f2ts6J2r.net
花陽「じゃ、じゃあ!好きな男の人とかいたり?」

にこ「うーん、それはまだいないかしらね」

真姫「私もいないわね、でもスキャンダルになっても困るしね、しばらくは要らないんじゃないかしら」

花陽「あ、そうだよね、うんうん」

にこ「大体真姫ちゃんくらい可愛くてかっこいいヒトじゃないと、このにこにーには釣り合わないわよ」

真姫「そうね、にこちゃんみたいな魅力的な人に釣り合う男なんているわけ無いわね、普通に考えたら」

12: 2016/08/29(月) 16:20:52.39 ID:f2ts6J2r.net
花陽「……あの、二人は付き合って……」

にこまき「無いわよ?」

花陽「ソウデスカ……」

にこ「あ、ゴメン花陽、もう行かなきゃ」

花陽「あ、ごめんね話し相手になってもらって」

真姫「いいのよ、凛にもよろしくね」

花陽「うん、またね」

花陽(そうして二人は去っていきました、今晩の献立を話し合いながら)

花陽(会話中ずっと繋いでいた手について、ついに言及することは無く)

13: 2016/08/29(月) 16:21:22.55 ID:f2ts6J2r.net
凛「ごめーんかよちん、遅くなっちゃったー!」ガララッ

花陽「あ、凛ちゃん、ううん、大丈夫だよ」

凛「ヒマだったでしょー?」

花陽「ううん、今までにこちゃんと真姫ちゃんがいたから」

凛「あ、そうなんだー、すれ違いだったにゃー」

花陽「ふふ、さ、帰ろっか」

凛「うん!」

14: 2016/08/29(月) 16:22:01.15 ID:f2ts6J2r.net
花陽「……ねえ凛ちゃん、」

凛「なーに?」

花陽「にこちゃんと真姫ちゃんってさ」

凛「あの二人がどうかした?」

花陽「付き合ってるのかな?」

凛「どうかなー?凛にはよくわかんないにゃー」

花陽「そっか」

凛「でもでも、超仲良しだよね」

花陽「そうだねぇ」

凛「まあ、凛とかよちんには負けるけどねー♪」ギュッ

花陽「ふふっ凛ちゃんてば♪」

花陽(腕にもたれかかる凛ちゃんの重さを感じながら、細かいことはまぁいっかと思う花陽でした)

16: 2016/08/29(月) 16:22:35.04 ID:f2ts6J2r.net
終わりです
たまにはシンプルにね

20: 2016/08/29(月) 16:27:18.08 ID:/DXjOlDV.net
乙!

実家のような安心感。面白かったぞ

引用: にこ「百合営業も楽じゃないわね」 真姫「ほんとよね」