13: 2015/06/22(月) 14:14:47.43 ID:o+YmDJ3z0

前回までのあらすじ【幸子「年上に可愛がってもらいます」

幸子「起きたら、卯月さんと未央さんが来ていました」

幸子「とても機嫌良さそうな二人と違い、凛さんは目が氏んでいましたが、どうしたんでしょうか」

幸子「まあ、カワイイボクを膝枕出来たし問題ないでしょう。次は16歳の>>16さんの所に行きましょう」

①緒方智絵里
②脇山珠美
③依田芳乃





16: 2015/06/22(月) 14:20:09.88 ID:hLHLxGEA0
2

18: 2015/06/22(月) 14:58:01.96 ID:o+YmDJ3z0
幸子「……ええと、次は>>」

珠美「ちょっと! なんでやり直そうとしてるんですか!」

幸子「って珠美さん、いたんですか」

珠美「幸子ちゃんが小梅ちゃんと話してる所からいました!」

幸子「そ、それは随分と気合が入ってますね(そんなにお姉さんがしたかったんでしょうか……)」

珠美「はい、聞いてみれば、幸子ちゃんが年上に可愛がられるという企画らしいですね。これは、珠美がお姉さんだということを証明するチャンスです」

珠美「なのに、珠美をお姉さんと認めないとは何事ですか!」

幸子「いや、だって、その…色々アレが……」

珠美「ち、ちびっ子ちゃうし!」
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19: 2015/06/22(月) 15:10:40.25 ID:o+YmDJ3z0
珠美「珠美は! 16歳の! クールアイドルなんですよ! 凛さんよりも一つ上で、同じタイプのアイドルなんです!」

珠美「つまり凛さんがお姉さんなら、珠美もお姉さんのはずです!」

幸子「いや、そもそも同じタイプのアイドルっていうのが疑わしいんですが……」

珠美「な、何を根拠にそんなことを!」

幸子「16歳で黄色い傘が似あったり、満面の笑顔でブランコ漕ぐアイドルはどちらかと言えばキュートじゃ……」

珠美「あ、あれはプロデューサー殿がいたからで、普段からああいうわけじゃないですし!」

珠美「か、可愛いと言われて嬉しくないわけじゃないですが……珠美はクールでお姉さんなんです!」


20: 2015/06/22(月) 15:15:48.09 ID:o+YmDJ3z0
幸子「……えっと、じゃあ、珠美お姉さん」

珠美「ッ! 今、なんと……!」

幸子「珠美お姉さん」

珠美「ふふふ……ついに珠美をお姉さんと認めましたね!」

幸子「ええ、まあ(そうしないと話進まなそうですし)」

珠美「そっかー珠美がお姉さんかー……憧れのお姉さんになってしまったかーえへへ……」

幸子「(可愛いなぁ)」

珠美「では、お姉さんの珠美が>>25してあげますよ!」

25: 2015/06/22(月) 15:41:20.32 ID:W5N3pEI7o
稽古

28: 2015/06/22(月) 16:25:05.61 ID:o+YmDJ3z0
珠美「珠美が、幸子ちゃんに稽古をつけてあげます!」

幸子「稽古って、剣道ですか?」

珠美「はい、この剣道初段(予定)の珠美が手取り足取り教えてあげます」

幸子「可愛がるのに何故……」

珠美「これも幸子ちゃんのためです。幸子ちゃんは、剣道なんてしたことないですよね?」

幸子「ないですけど」

珠美「珠美も、アイドルは未経験でした。しかし、やってみて初めてわかることもたくさんあり、大きく成長することが出来ました」

珠美「そのアイドルへの切っ掛けをプロデューサー殿がくれたのです……。新しい自分を見つける切っ掛けを……」

珠美「それと同じように、幸子ちゃんが剣道をすることで新しい自分を見つけられれば……。その切っ掛けをあげることが出来れば……」

珠美「珠美はそう考えたのです」

29: 2015/06/22(月) 16:28:17.20 ID:o+YmDJ3z0
幸子「珠美さん……わかりました、お願いします」

珠美「はい! 僅かな時間ですが、今の珠美は幸子ちゃんのお姉さんで師匠です! 任せてください!」

幸子「てっきり、自分が得意なことを教えてお姉さん振りたいのかな、とか考えちゃいましたよ」

珠美「そそそそんなことちょっとしか思ってませんよわっはっは」

幸子「ははは……」

30: 2015/06/22(月) 16:41:06.99 ID:o+YmDJ3z0
~レッスンルーム~

珠美「さすがに全部教える時間はないので、わかりやすい素振りをしましょう」

幸子「これが竹刀……重いって程じゃないですけど、ずっと振り続けるのは辛そうですね」

珠美「竹刀の持ち方は、傘をさすように、握手をするときのように……要するに、力を入れ過ぎないように」

珠美「そして、横から握るんじゃなくて、親指と人差指の間でVの字を作り、それが一直線になるようにします」

幸子「え、ええ? こ、こうですか?」

珠美「お、そんな感じですね。竹刀の持ち方は、7段の人でも出来てない人がいるくらい難しいのです」

珠美「珠美もまだまだです。幸子ちゃんを見習わないといけませんね」

幸子「フフーン! ボクはカワイイですから! 飲み込みが速いんです!」

31: 2015/06/22(月) 16:48:10.37 ID:o+YmDJ3z0
珠美「では、打ち込みのやり方を……確かメモしていたはずです」ゴソゴソ

珠美「あ、ありました。えーと、『攻撃の突破口をひらくため、あるいは敵の出足をとめるため 』」

幸子「ふむふむ」

珠美「『左パンチをこきざみに打つこと』」

幸子「ん……?」

珠美「『この際、ひじを左わきの下からはなさぬ心がまえでやや内角をねらいえぐりこむように打つべし 』」

幸子「う、打つべし! 打つべし!」シュッシュッ

珠美「『正確なジャブ三発につづく右パンチは、その威力を三倍に増すものなり』」

幸子「じゃ、ジャブジャブ!もう一回ジャブ! そして右ストレート!」

珠美「続いて『明日のためにその2』」

幸子「ってこれ絶対違いますよね!?」

32: 2015/06/22(月) 16:56:20.29 ID:o+YmDJ3z0
珠美「冗談です。年上らしくイジってみました」フフン

幸子「しっかりお願いしますよ、もう……」

珠美「珠美お姉さんに任せてください! 竹刀はこう振りかぶって――」

――――――――――――

珠美「素振り100本、よくやり遂げましたね……。珠美は嬉しいです」

幸子「そ、それはどうも……。う、腕が痛い……」

珠美「普段使わない筋肉を使いましたからね。どうでしたか、初めての剣道は?」

幸子「剣道というか……普段からこれをやっている珠美さんは、すごいと……」

珠美「た、珠美がすごい……?」

33: 2015/06/22(月) 17:05:39.38 ID:o+YmDJ3z0
幸子「はい……ボクと同じくらいなのに、これを出来るっていうのが……」

珠美「ま、まあ珠美は幸子ちゃんより2コ上のお姉さんですから! これくらい余裕ですし!」フンス

珠美「それに幸子ちゃんだって最後までやり遂げじゃないですか。それだってすごいことですよ」

幸子「まあ、ボクはカワイイですからね! 褒めてもいいですよ!」

珠美「幸子ちゃんスゴイ!」

幸子「珠美お姉さんもスゴイですよ!」フフーン

珠美「珠美がスゴイお姉さん……えへ、えへへ……」ニヘー



34: 2015/06/22(月) 17:11:17.80 ID:o+YmDJ3z0
ガチャ

小梅「あ……幸子ちゃんと珠美さん……お疲れ様」

幸子「お疲れ様です」

珠美「お疲れ様です小梅ちゃん! 珠美お姉さんです!」

小梅「……? 珠美さんって、お姉さん、なの?」

珠美「はい、お姉さんです!」

小梅「じゃあ、お願いがあるんだけど……」

珠美「何でもどうぞ! お姉さんが叶えてあげますよ!」

36: 2015/06/22(月) 17:14:56.36 ID:o+YmDJ3z0
小梅「肝試しに……行きたいの……一緒に来てくれる?」

珠美「えっ」

小梅「プロデューサーさんが……『行くならお姉さん達と行くように』って……」

珠美「……」ダラダラ

幸子「……頑張ってください、珠美お姉さん」ケイレイー




37: 2015/06/22(月) 17:18:49.81 ID:o+YmDJ3z0
幸子「珠美さん……ムチャシヤガッテ……」

幸子「けど、小梅さんに付いていく=お姉さん、なので本望でしょう」



続く...「幸子「菜々さんに可愛がってもらいます」


引用: 幸子「年上に可愛がってもらいます」【安価】