284: 2012/12/09(日) 00:57:50.71 ID:IwQsgVLj0


シリーズ:モバP「冬の過ごし方」


前回:【モバマス】杏「冬の」仁奈「過ごし方」


最初から:【モバマス】愛梨「冬の過ごし方」



 

コタツ@事務所

P「うー、さむさむっ。コタツコタツ……」

沙織「あ、おがえりなさいプロデューサー。わだす、あったかいお茶でもお入れしますよ?」

P「おお、沙織。すまんがお願いしてもいいか?」

沙織「もちろんです」



奥山沙織(19) Pa 出身地:秋田
アイドルマスター シンデレラガールズ シンデレラガールズ劇場(8) (電撃コミックスEX)
286: 2012/12/09(日) 00:59:40.04 ID:IwQsgVLj0
沙織「外、そんな寒いんですか?」

P「おお、そりゃもう寒いぞ。雪が降りそうなくらいだ」

沙織「雪、ですか。そういえば、久しく見てねーですね……」

P「沙織の育ったところは、雪がよく降るんだったっけ」

沙織「ひどいときは、毎朝雪かぎしに行がなきゃいけないくらいでしたから。雪には慣れっこっすね」コポコポ

P「へええ。それじゃあ、やっぱり子どもの頃は外で雪合戦とかしたりしたのか?」

沙織「んー、そうですね。そういう子も居だりしますけんど、わだすは家で本を読むことが好ぎでした」コトン

P「お、さんきゅ。なるほどなー。確かに沙織に本ってぴったりだもんなあ。知的美人って感じで」

沙織「びじっ……! もう、何言うんですかプロデューサー!」

289: 2012/12/09(日) 01:02:42.23 ID:IwQsgVLj0
P「お、照れてるのか? 珍しい」

沙織「冗談はやめてくださいって言ってるんすよ……。わだすなんて、眼鏡でちんちくりんで、方言だって全然取れねってのに……」

P「いやいや、冗談なんかじゃないって。この事務所はそういう個性的なところ伸ばしていくって、知ってるだろ?」

沙織「でも、個性的ってーのはきらりちゃんや杏ちゃんみたいな事を言うんじゃ……」

P「あの2人は例外だろ。もう何回か言ってるけど、方言なんかコンプレックスに思うこと無いんだよ。地元の人に好きになってもらえる武器みたいなもんだ」

沙織「でも……」

P「俺は好きだぞ? 沙織の方言。なんかこう、身近に感じられるじゃないか」

沙織「うう……ありがとうごぜーます」

292: 2012/12/09(日) 01:06:21.13 ID:IwQsgVLj0
沙織「でも、わだすがこんな風になれたのも、全部プロデューサーのおかげなんですよ」

P「?」

沙織「わだすなんかが、きれーな衣装着て、ダンスしたり、歌ったり、演劇したり。その、か、可愛いとか、び、美人だなんて言ってもらえたり」

沙織「そんな風になれたのは、全部プロデューサーのおかげなんです」

P「そりゃ違うよ。沙織が自分の力で頑張ってきたからだ」

沙織「それもちげーます。プロデューサーが頑張らせてくれたんです」

P「あはは、じゃあそういうことにしておくか」

沙織「はい。……わだす、プロデューサーについて来て、ほんどによかっだです」

P「お、嬉しいこと言ってくれるじゃないか」

294: 2012/12/09(日) 01:10:34.17 ID:IwQsgVLj0
P「それじゃあ、そんな沙織に少し早いクリスマスプレゼントだ」ポイ

沙織「へ? ……こ、これって」パシ

P「商店街の店にある、クマのぬいぐるみだ。それ、欲しかったんじゃないか?」

沙織「た、確かに欲しかったですけんど! どどど、どうして分がったんすか?」

P「ある日店の前を通りかかったら、食い入る様にショーウィンドウを見つめてる沙織がいたからさ」

沙織「み、見られてたんすか!?」

P「ぽへー、って。純真な子どもみたいな目してたぞ、沙織」

沙織「声かけでくださいよっ! 悪趣味です!」

P「あはは、あんまり夢中だったからさ」

沙織「うう……」

P「ごめんごめん。ほら、機嫌直してくれよ」

沙織「もういいです、嬉しかったっすから」

沙織「……わだす、これからもあなたのために頑張ります!」

295: 2012/12/09(日) 01:11:26.20 ID:IwQsgVLj0
おわりっす。沙織ちんステマ
方言がおかしいのは勘弁してつかあさい

296: 2012/12/09(日) 01:13:03.76 ID:V5v/6vJW0
おっつおっつ

因みに、東北地方の方言がきついのは
寒さで口を開け続けて喋ると冷えて唇を切ったりするからであり
なるべく口をあけすぎず素早く会話できるように変化していったものである(出展:民明書房)

297: 2012/12/09(日) 01:13:29.96 ID:4MqWIuOt0
おつおつ

298: 2012/12/09(日) 01:16:25.53 ID:QAlU2K0k0
せっかく書き溜めてるから投下したい…
でも沙織が続いたらまずいよなぁ

299: 2012/12/09(日) 01:16:43.61 ID:wuteUqnM0
東北の方言って何も知らずに聞いてたら外国語に聞こえる

次は誰が書く?

304: 2012/12/09(日) 01:20:28.04 ID:QAlU2K0k0
P「沙織の手、暖かいな」

沙織「そ、そっだなことありません!あっだかいのはプロデューサーの手です!」

P「んなことないって、ほら」

沙織「うひゃあ!きゅ、急にわだすのほっぺ触ってどうしたんだが、プロデューサー?」

P「だから冷たいだろ、俺の手」

沙織「え?…ほんとだ、プロデューサーの手しゃっこいですね」

P「それにしても沙織は暖かい、なんか仕掛けでもあるのか?」スリスリ

沙織「ほったらものありませんよぉ、わだすは東北出身ですがら寒いのに慣れてるだけだす」

P「俺は南のほうの出だからなぁ、うー寒い寒い」

沙織「……ハーッ……ハーッ、どうだすか?プロデューサー?あっだかいですか?」

P「…うん、沙織の息が暖かい」

沙織「えへへっ、ほっだらよかったです」

306: 2012/12/09(日) 01:25:19.51 ID:QAlU2K0k0
P「今日は悪かったな、こんな寒い日にスキー場でのロケなんてさ」

沙織「しがだねっすよ、事務所で風邪が流行ったのはプロデューサーのせいでねーですから」

P「スキーロケだってのに、まさか茜と渚が両方とも風邪でダウンするのは流石に想定外だったよ」

沙織「おふだりとも、大丈夫なんだすか?」

P「流行の風邪に掛かっただけだって言ってたから大丈夫だと思うよ、病院で薬も貰ったらしいし」

沙織「なにが風邪にいいものをおみやげに買っでいっであげましょうか?」

P「あの二人なら食い物なら何でも喜びそうだけどな」

沙織「フフフッ、そうがもしれねっですね」

307: 2012/12/09(日) 01:29:34.00 ID:QAlU2K0k0
P「想定外といえば実は沙織がスキーが得意ってのも驚いたよ」

沙織「とぐいってほどではねーんだす!ただ秋田では授業でスキーがありますから滑れるだけで!」

P「それにしては見事な滑りっぷりだったけどな」

沙織「ひさしぶりに雪に触れたもんだがら、少しはしゃいじゃいました」

P「ああいう沙織も見ていて楽しかったよ、もう少し普段もキャピキャピしていいんじゃないか?」

沙織「きゃぴきゃぴ、だすか?」

P「そう、きらりみたいにさ。にょわー☆きらりんは今日もごきげんだにぃ☆Pちゃんいっしょにハピハピすうぅー☆みたいな感じで」

沙織「わ、わだずには無理ですよ!きらりちゃんみたいなめんごい娘ならまだしも!わだすなんて!」

P「いいから、試しに一回やってみよう、お願い」

309: 2012/12/09(日) 01:34:22.67 ID:QAlU2K0k0
沙織「………にょわー☆さおりんハピハピすぅ~☆///」

P「…ぶほぉ!くくくっ…はははっ!だめだ!やっぱ沙織にきらりん語はアンバランスすぎる!」

沙織「ぷ、プロデューサー!わだすいっしょげんめい真似したんですよ!笑うなんてひどいじゃねーだか!」

P「ごめん!はははっ!いやぁでも訛ったハピハピすぅ~☆は中々聞けるものじゃないし!」

沙織「もう!いずわるなプロデューサーのことなんて知らね!」


P「沙織ーごめんってば」

沙織「…せっかく二人きりなのに…ムードとかも考えてけれ」

P「…実を言うとな、今日俺は都内でやるライブに付き添う予定だったんだ」

P「それが急遽スキーロケに沙織の参加が決まったから誰かが付き添ってロケの流れを説明しなくちゃいけないってことになってさ」

P「最初はちひろさんがこっちに来る予定だったんだけど、でも無理言って俺が沙織に付き添うことにしたんだ」

P「公私混同も甚だしいけど、久しぶりに沙織と二人きりになれるいい機会だなって思ってさ…それでえーとその」

313: 2012/12/09(日) 01:40:03.34 ID:QAlU2K0k0
沙織「…わ、わだすもです」

P「え?」

沙織「だから…わだすもうれしかったんです、プロデューサーとふだりっきりになれるって思うと胸がしめつけられるみたいにせつなぐで」

沙織「最近はプロデューサー、仕事仕事でいそがしそだったから…だからわだすもこのロケ楽しみにしてたんです」

P「ごめんな、せっかく恋人になったのに仕事ばっかりで」

沙織「そっだなこと気にしねでください、それにプロデューサーがプロデューサーでながったらわだすはここに居ねーんですから」

沙織「わだすをアイドルにしてくれたのはプロデューサーです、プロデューサーのおかげでわだすはこんなに変わることができた」

沙織「そんなプロデューサーをわだすは好きになった、だからわだすのことは気にしねーでお仕事頑張ってください」

P「沙織、もしかして寂しいのは自分だけだとか思ってないか?」ギュッ

沙織「ふぁ…プロデューサー?」

P「俺も寂しかったんだぞ、せっかく恋人になれたのに沙織との時間がとれなくて」

317: 2012/12/09(日) 01:47:50.00 ID:QAlU2K0k0
P「俺も寂しかったんだぞ、せっかく恋人になれたのに沙織との時間がとれなくて」

沙織「プロデューサーもさびすかっただすか?…わだすだけじゃねかったんですね」

P「当たり前だろ、こんなに寒い冬なんだ。沙織の温もりが欲しくて堪らなかった」

沙織「わだすもです、こっちの冬は秋田より寒くないのに…プロデューサーに会えないってだけで凍えたみたいに寒かったんだすから」

P「でも今はすんげー暖かい、ストーブの効いた部屋の中に一人で居るよりもずっと」

沙織「そうですね…こんなに雪が降ってるのにあっだかいですね」

P「もっとくっついたら…もっとあったかいかもな」

沙織「もうじゅうぶんくっづいてまずよ?」

P「だからさ…沙織、目つぶってくれ」

沙織「あ、プロデューサー……へへっほんとだ、むねがポカポカしまず」

終わり

318: 2012/12/09(日) 01:48:12.27 ID:s5gEjHzB0
砂糖吐いた

319: 2012/12/09(日) 01:50:09.71 ID:IwQsgVLj0
おつ、すげーよかった

……先書いててよかった、こんなんの後に投下とか無理だ



次回:
【モバマス】加蓮「冬の過ごし方」



引用: モバP「冬の過ごし方」