340: 2012/12/10(月) 21:01:42.95 ID:ax1wBQ910


シリーズ:モバP「冬の過ごし方」


前回:【モバマス】マストレ「寒い日の過ごし方」


最初から:【モバマス】愛梨「冬の過ごし方」



 小梅「き、今日泊まるロッジ……あ、あの……あの子も一緒に来てて嬉しい……」

P「あの子!?……あああはははは何を言ってるんだ小梅。俺と小梅二人きりじゃないか誰だよあの子って」

小梅「今……プロデューサーさんの後ろに……いる」

P「う、うしろ!?なななんだ誰もいないぞ。ま、まままったく驚かせないでくれよ」

小梅「あ……あの子もプロデューサーさんと……一緒、嬉しいって……」

P「何もいない何もいない何もいない何もいない何もいない」

P「そ、そうだ小梅!寒くないか?暖房つけようか?」

小梅「う、うん……寒い……」
アイドルマスター シンデレラガールズ シンデレラガールズ劇場(8) (電撃コミックスEX)

344: 2012/12/10(月) 21:05:07.65 ID:ax1wBQ910
P「よーしじゃあストーブつけようなーそして暖まろうなー」

小梅「あ、プロデューサーさん、お膝の、上……」

P「よーしよしおいでー」

ぎゅっ

小梅「……えへへ」

P「んー小梅は暖かいなぁ……」

小梅「……プロデューサーさんも、あ、あたたかい……」

P「こうしていると暖房いらずだなー。本当に暖かい」

小梅「えへへっ……」

346: 2012/12/10(月) 21:07:07.26 ID:ax1wBQ910
メグルー コイカゼー ハナビーラ マキチーラシ

P「お、着信だ……ちひろさんからか……」

P「ちょっとごめんな小梅。……はい、もしもし?どうかしましたか?」

小梅「……むぅ……」

P「ええ、その件でしたら……はぁ、わかりました。少し待ってください」

ノートパソコンポチー

P「そうですね、スケジュール的には可能かもしれませんが……」

P「少しアイドル達への負担が大きいかもしれませんね……」

347: 2012/12/10(月) 21:09:40.17 ID:ax1wBQ910
小梅(……)

小梅(……さみしい……)

小梅(……かまって、くれない、かな……)

P「ええ。最近みんなかなり頑張ってますから」

小梅(……そうだ、少しだけ、少しだけいたずらしちゃおう……)

小梅(……ほ、ほったらかしにするプロデューサーさんがわ、悪いんだから……)

P「ええ、わかりました、ではこちらの方で……」

P「小梅ごめん、ちょっと急ぎの仕事ができちゃったから――

P「う、うわあああああああああ小梅ええええ!?」

348: 2012/12/10(月) 21:12:10.05 ID:ax1wBQ910
P「血!?吐血!!?だ、大丈夫か小梅……ってこれ、ケチャップか……」

小梅「え、えへへ……び、びっくりした?」

P「あーすげー驚いたよ……心臓が飛び出るかと思った……」

P「全く小梅はお茶目さんだなー」

なでなで

小梅「ん……」

小梅(びっくりさせるの……おもしろい……)

351: 2012/12/10(月) 21:15:08.89 ID:ax1wBQ910
P「それで、小梅。申し訳ないんだけどちょっと急ぎの仕事ができちゃったから」

P「ちょっと向こうの部屋で仕事してくるな?」

小梅「あ、う、うん……」

P「ごめんな。……もしもし、ちひろさん?ええ、スケジュール調整なんですが……」

小梅「い、いっちゃった……」

小梅(……置いてけぼり、さみしい……)

小梅(で、でも……いたずらしたら……構ってくれる……かな)

小梅(つ……次はどんないたずら……しようかな)

353: 2012/12/10(月) 21:19:09.17 ID:ax1wBQ910
――別室

P「ええ、そうですね。それでしたら大丈夫かと……」

小梅(そーっと……そーっと……)

P「はい、その方向で行きましょう。それで別の案件になるんですが……」

小梅「……わっ……!」

P「ひぃぃ!!?」ビクッ

小梅「えへへ……ま、また……びっくりした?」

『ど、どうかしましたか!?プロデューサーさん』

P「あ、いえ……すみません。小梅が少し……。ちょっと待ってて貰えますか?」

355: 2012/12/10(月) 21:22:39.72 ID:ax1wBQ910
P「……小梅」

小梅「ぁ……は、はい……」

P「……今、大事な話の途中なんだ。お前達のステップアップの為の」

P「……だから集中させて欲しい。邪魔するんじゃない」

小梅「わ、わたし……ぁの……、ご、ごめ……」

P「……わかったな?」

小梅「……はい……」

P「……もしもし?すみません。それであの案件なんですけど――

357: 2012/12/10(月) 21:25:55.21 ID:ax1wBQ910
―――
――


小梅(…………)

小梅(……おこらせ、ちゃった……)

小梅(いたずら、しすぎた、かな……)

小梅(邪魔……邪魔、だって……言われて)

小梅「ぅ……ぅぅ……ふぇぇん……」

P「……小梅」

小梅「……っ!」

359: 2012/12/10(月) 21:28:28.78 ID:ax1wBQ910
P「……えっと、その」

小梅「……ご、ごめっ!ごめんなさい……!」

P「え?」

小梅「……そ、その……も、もう邪魔……しないから……!」

小梅「邪魔しないから……も、もういたずらもしないから……」

小梅「……き、嫌わないで……プロデューサーさん……」

P「小梅……」

小梅「きら……わないで……ひっく……ぐすっ」

361: 2012/12/10(月) 21:31:27.22 ID:ax1wBQ910
P「……俺が小梅のこと嫌う訳ないだろ」

ぎゅっ

P「謝るのは俺のほうだ。ごめんな、小梅……。傷つけて、ごめん」

P「邪魔、だなんて……言ってごめん。そんな事はないのに……」

P「大切な仕事だったから……でも、仕事なんかよりもっともっと大切な小梅に」

P「酷い事言って、すまない……許して欲しい」

小梅「……」

P「……ごめんな」

365: 2012/12/10(月) 21:36:06.05 ID:ax1wBQ910
小梅「……ほ、ほんと……?」

小梅「……ほんとに、邪魔じゃない……?」

P「……うん、勿論」

小梅「……ぷ、プロデューサーさんは……わたしが、大切?」

P「……当たり前だ」

小梅「……嫌わない……?」
P「……むしろ大好きだよ、小梅」

ぎゅううっ

367: 2012/12/10(月) 21:39:44.16 ID:ax1wBQ910
小梅「……ほ、ほんと?」

P「ほんとほんと」

小梅「……えへへ、わたしも、プロデューサーさん……す、好き」

小梅「……だから、仲直り……」

P「……うん、ありがとう小梅」

小梅「……こうしてると暖かい……」

P「……そうだな」

あの子『よかったね……二人とも』

小梅「……うん」

P「……うん」

P「…………」

P「うん?」


おわり

368: 2012/12/10(月) 21:40:40.20 ID:xHGVlAFc0
おつ!・・・・・・うん?

369: 2012/12/10(月) 21:41:13.18 ID:IerqN8nU0
乙!…うん



次回:
【モバマス】ナターリア「寒い日の過ごし方!」



引用: モバP「寒い日の過ごし方」