519: 2012/12/11(火) 01:30:51.14 ID:5QRb4peR0


シリーズ:モバP「冬の過ごし方」


前回:【モバマス】荒木比奈「寒い日の過ごし方」


最初から:【モバマス】愛梨「冬の過ごし方」



 涼「ほーら!みんなどうしたの!?休んでる暇なんて無いよ!まだまだLIVEは終わりじゃないんだから!」

ウオオオオオオオオオオオオオオオオオ!リョーサマー!カッコイー!

涼「こんな寒さなんて私の歌とみんなの熱気で吹っ飛ばしてやろうぜ!そうだろ?!みんな!」

ウオオオオオオオオオオオオオオオオイ!オイオイオイ!オーイ!

涼「へっ!乗れないやつは置いてくぜ!しっかりついてきな!そんじゃあ次の曲だ!いくぜ!私の歌を聴けぇええええ!」

ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ
アイドルマスター シンデレラガールズ シンデレラガールズ劇場(8) (電撃コミックスEX)

520: 2012/12/11(火) 01:35:21.17 ID:5QRb4peR0
P「お疲れ、涼」

涼「ハァ…ハァ…お疲れ様、流石に冬の野外ライブはハァ…喉が渇くね」

P「そうだろうと思って蜂蜜レモン用意しておいたぞ」

涼「サンキューPサン、プハッ…今回のLIVEはどうだった?」

P「いつも通り最高の出来だよ、お客さんもみんな楽しそうだった」

涼「毎回そう言われてる気がするけど、本当にそう思ってるかい?」

P「駄目なら駄目だってちゃんと言うよ、俺もプロなんだから」

涼「へへっそうだな、疑ってごめん。でもアタシたまに音程外したりダンスも細かいミスしてるぜ」

P「歌やダンスの技術は練習すればどうとでもなるからな、でも涼はどのアイドルにも負けないものを持っている」

涼「負けないもの?…なんだよそれって」

523: 2012/12/11(火) 01:40:04.74 ID:5QRb4peR0
P「涼は歌うことを誰よりも楽しんでる、それが涼の誰にも負けない最大の取り柄だ」

涼「歌うのは楽しいからな、でもそれはみんなも同じだろ?」

P「それはそうさ、他のアイドル達も自分なりに歌を楽しんで表現してお客さんに満足してもらえるよう努力してる」

P「でも涼のライブはお客さんはもちろん、スタッフ、バッグバンド、それに涼自身がサイッコーに笑顔で楽しそうなんだ。俺はこんなライブ今まで見たこと無かったよ」

P「それを意識せずに自然体で出来るってのは凄い才能なんだぞ、涼なら間違いなくトップアイドルになれると俺は思う」

涼「そういうことをいきなりマジな顔して言わないでよ…アタシでもて、照れるんだぞ…///」

P「後はそういう涼の可愛らしい一面もファンに見せれたらもっと人気が出ると思うぞ」

涼「ちっ…たくっ調子狂うなもう」

525: 2012/12/11(火) 01:44:55.60 ID:5QRb4peR0
P「ちらほら雪も降ってきたな。涼もダウン着とけ。衣装のままだと冷えるから」

涼「ハァー…息が白いな」

P「そんだけ寒いってことだよ、冬だからな」

涼「…バンドやってたころさ、アタシ冬が嫌いだったんだ」

涼「冬は灰色で静かでさ、雪や寒さに歌が吸い込まれていくような…アタシの歌なんて誰にも届いてないんじゃないかってそんなことばかり考えてた」

涼「LIVEの途中だってのにそんな想いが頭から離れなくて、歌うのが全然楽しくない…なんてこともあったんだ」

P「今はどうなんだ?まだ冬は嫌いか?」

涼「あの日、Pサンに誘われてから今日までアイドルやってきてさ…冬も嫌いじゃなくなったよ」

涼「歌とは関係ない仕事もたくさんあったけど、バンドのころはこんなに近くで自分のファンと触れ合うことなんて無かった」

涼「ファンのみんなはどんな仕事をしてるアタシも応援して励ましてくれてさ、アタシのことを見続けてくれる」

涼「そんでさ気づいたんだ…アタシが魂込めて歌えば、それが例えどんな場所でもきっと誰かの心に届くって」

涼「だから今は冬も嫌いじゃない…いやファンのみんなの熱気がダイレクトに伝わるし、もしかしたら冬のLIVEのほうが好きかも」

526: 2012/12/11(火) 01:49:13.27 ID:5QRb4peR0
P「涼も少しずつ大人になってるってことさ」ナデナデ

涼「…Pサン、急に子供扱いしないでくれる?」

P「18歳の小娘が生意気なことを、そういうことは酒を飲めるようになってから言うんだな」ナデナデ

涼「お酒くらい飲めるよこの前も…」

P「待て涼!この前がなんだって!?」

涼「アッ…何でもないから忘れて」

P「小さく『あっ』って言ったな!正直に話せ!酒飲んだんだろう!?」

涼「…志乃さんと瑞樹さんに誘われて…少しだけね」

P「あの駄目な大人どもめ!涼!お前未成年だろうが!未成年の飲酒、ダメ絶対!今度やったら反省文だからな!」

涼「なんかPサン、学校の先生みたいだな」

P「いらんこと言って話を逸らすな!反省してんのか!?」

涼「反省してるってば…ごめんなさい」

528: 2012/12/11(火) 01:54:05.56 ID:5QRb4peR0
P「あの二人は厳重注意が必要だな、一体なにを考えてんだか」

涼「あのさ、Pサン」

P「うん?どうした?」

涼「さっきの話の続きなんだけど…ファンのみんなが応援してくれてるって話」

涼「ファンからの応援も嬉しいんだけどさ、いつもアタシのことをずっと近くで見てくれてるPサンからの応援が1番嬉しいんだ」

涼「Pサンが笑ってくれるから…今までアイドル続けてこれたし、Pサンが励ましてくれるから…これからもアイドル頑張ろうって思えるんだ」

涼「だからさ…これからもアタシのプロデューサーで、そんで1番近くで私を見続けてくれるファンで居てくれよな」

P「当たり前だろ、俺は涼のファン第1号なんだから」

529: 2012/12/11(火) 02:01:51.70 ID:5QRb4peR0
涼「そんならいいんだ、じゃあアタシ着替えてくるから///」

P「なろうな、トップアイドルに」

涼「うんっ…なれるさ!アタシとPさんなら!」

P「あと涼、顔が真っ赤だ」ニヤニヤ

涼「なっ…!これは寒いからだよ!何ニヤツいてんだよ!?べ、別に恥ずかしいわけじゃないんだからな!」

P「あーはいはい、そういうことにしとくから早く着替えてきなさい」

涼「と、とにかく!これからもアタシのこと頼むからな!プロデューサー!」

終わり

530: 2012/12/11(火) 02:03:18.82 ID:5QRb4peR0
おまけ

~とある日の事務所~

P「カー…カー…」

涼「ただいまー…ってPサン寝てるのか」

P「ウゥム…スー…スー…」

涼「いつもアタシのことからかうけど…アタシだって気づいてるんだからな」

涼「わざと茶化して…アタシとそういう関係にならないようにしてることくらい」

涼「Pサン知ってる?アタシね貴方のことが好きなんだよ?」

ガシャン

小梅「りょ、涼さん…わ、わたし…お茶だそうと思って…で、でも…心配しないでください…な、なにも聞いてない…から…」

涼「…小梅、何も聞いてないなら何でそんなに動揺してるの?」

小梅「それはえとその…あうう…///」

涼「小梅!今度好きなホラー映画のDVD買ってあげるから!今のことは秘密にしておいて!お願い!」

終わり

532: 2012/12/11(火) 02:08:48.04 ID:oINLfaXX0
おつおつばっちし☆

どこかのPと違ってこっちのPは鈍感じゃないのが良いよね



次回:
【モバマス】クラリス「寒い日の過ごし方」



引用: モバP「寒い日の過ごし方」