86: 2010/09/30(木) 07:28:07.88 ID:EXc2tmb4O
トキ「ほう、運動会か」

ジャギ「地域の親睦を深める意味合いを込めてらしいが、優勝チームへの商品見ろよ」

トキ「お米一年分…?」

ジャギ「そうだ!一年分だ! これはどんな手を使っても勝たねば!」

ラオウ「安心しろジャギ、この拳王がいる限り北斗家に敗北は無い」

ケンシロウ「ガイアが主人公として輝けと囁いている」

ジャギ「世紀末以来のやる気マンマンぶり! 期待してるぞ!」

北斗の拳 イチゴ味 3巻




ジャギ「…」←赤

トキ「…」←赤

ケンシロウ「…」←白

ラオウ「…」←白


見事に分かれました


前話:ケンシロウ「世紀末からあと3ヶ月で12年か」
113: 2010/09/30(木) 20:01:25.59 ID:EXc2tmb4O
トキ「ま、まあ赤が勝っても白が勝っても一年分の米が貰える訳だし…」

ジャギ「ん? なんだ、下に小さく何か書いて…」

※負けたチームは一年分の米を納めて下さい※

トキ「」

ジャギ「」


ラオウ「白組恐怖の伝説は今より始まる!」ムキッ

ケンシロウ「白組を倒そうという奴には全てこの拳で応えるのみ!」ムキッ



ニート、下克上のチャンス

114: 2010/09/30(木) 20:08:07.73 ID:EXc2tmb4O
赤組
トキ
ジャギ
シン
レイ
シュウ

白組
ケンシロウ
ラオウ
サウザー
ユダ
ミ ス タ ー X



トキ「誰だこのチーム分けした奴」

シン「ミスターX…一体何者なんだ…」

116: 2010/09/30(木) 20:17:46.08 ID:EXc2tmb4O
第一種目「世紀末徒競走」

 |        |ス
ゴ|        |タ
||〓〓〓〓〓〓〓〓||
ル|        |ト
 |        |


ケンシロウ「何この壁」

シン「どこがレーンだ?」

バット「説明します、一度しか言わないのでよく聞いて下さい」

バット「皆さんは、その壁の内側だけを走って下さい。最初にゴールしたチームに勝ち点が入ります。以上!」

シュウ「つまりレーンは一つという事…!」

118: 2010/09/30(木) 20:18:33.02 ID:EXc2tmb4O
すげぇズレたwwww

もしもしでごめんなさい

119: 2010/09/30(木) 20:25:05.98 ID:EXc2tmb4O
バット「位置について、よーい」

バンッ

ヒュィィィンッ

トキ「先頭に立てればこの勝負、必勝…!」ヒュイイイッ


ラオウ「北斗剛掌波ァッ!!」ゴッ

トキ「な…ッ ああああああッ!?」ドガァァッ


ラオウ「前の者など倒して進めばよい」ズゥゥゥン

121: 2010/09/30(木) 20:32:29.76 ID:EXc2tmb4O
ラオウ「むぅ…しかし吹き飛ばしすぎたな。トキがゴール手前におるわ」

シン「トキィ!! 目を覚ませぇ!!」

トキ「」

シン「くっ!」

ラオウ「どけ小物。うぬに興味などないわ」

シン「俺様を見下した台詞は吐かせん!」
シン(とはいえ、この闘気! 対峙するのがやっと…!)


ラオウ「ぬぅんッ」ドンッ

シン(トキ…早く目を覚ましてくれ!)

123: 2010/09/30(木) 20:48:25.94 ID:EXc2tmb4O
シン「南斗獄屠拳!」ビッ

ラオウ「むんッ」ムキィ

ドガッ

シン「馬鹿な!? 受け止めただと!?」

ラオウ「そのような怯えた拳では傷一つ付けられぬ!」

ラオウ「塵と砕けよッッ!」グァッ


シン「がはぁあッ!!」ズザァァッ



両陣営―

ユダ「わが組は圧倒的じゃないか」

シュウ「誰かラオウの行進を止められる者はいないのか!」

125: 2010/09/30(木) 20:51:33.91 ID:EXc2tmb4O
ラオウ「さて、凱旋といくか」

「―待てッ」

ラオウ「…ほう、まだ立つか」



シュレン「拳王の行進は…この俺の命で食い止める!!」メラメラッ



ラオウ「」


ユダ「あれは有りか?」

シュウ「…無しかな」

128: 2010/09/30(木) 21:04:14.95 ID:EXc2tmb4O
シュレン「拳王…覚悟!!」バッ

ラオウ「…」バッ

シュレン「まっ マントで前が!?」

ラオウ「ぬんッ」ズブッ

シュレン「あ―」ピキーン


ラオウ「新血愁を突いた。うぬは3日後に氏ぬ」

シュレン「ひ、ひぃい!?」


ユリア「やっぱり駄目だったわね」

ケンシロウ「今の秘孔下痢のツボだし」

131: 2010/09/30(木) 21:18:05.38 ID:EXc2tmb4O
ラオウ「雑魚は去ったか。これで心置きなく―」

シン「俺とやり合えるな」ユラッ

ラオウ「雑魚が何匹も…」

シン「あんな執念の足りん奴と比べて欲しくないな」

ラオウ「ならばその執念とやら、試してやろう」

ラオウ「どこからでも打ってくるg」

南 斗 弧 鷲 拳 奥 義

シン「南斗翔鷲ぅッ!?」スカッ


レイ「いきなり奥義撃った!」

ユダ「様式美がなってないな」

ケンシロウ「あーゆーのユリア嫌いって言ってた」


ラオウ「ふ、その執念、本物らしいな」ドキドキ

132: 2010/09/30(木) 21:29:21.78 ID:EXc2tmb4O


シン「な、南斗弧鷲拳…」グラッ

ラオウ「見事だ、本当に見事な執念だった」

ラオウ「この拳に我が生涯の全てを込めてッッ!」


シン「…翔鷲」☆


ラオウ「天に召せぇぇぇい!!」


ゴォォォォオオッ



シュウ・ジャギ「消し飛んだー!?」ガビーン

133: 2010/09/30(木) 21:37:05.99 ID:EXc2tmb4O
ジャギ「おいおい…いきなり欠員出ちまったぞ」

シュウ「審判! あれ反則でしょ!」

バット「壁内を通って最初にゴールすれば後はなんでもいいです」

ジャギ「まずい…全員兄者に殺されるぞ」
シュウ「和気あいあいとした運動会が何故こんな事に…」


ユリア「お米のせいね」

マミヤ「お米ね」

135: 2010/09/30(木) 21:41:10.95 ID:EXc2tmb4O
ガラガラガラ

シン「」☆

ヒューイ「しっかりしろ!」

フドウ「もう直ぐ保健室だ! 気を確かに!」


バンッ


ヒューイ「先生! 急患です!」

アミバ「ほう、それは手術しかないな!」

シン「」★

138: 2010/09/30(木) 21:45:56.90 ID:EXc2tmb4O
ケンシロウ「シン…無茶しやがって」

レイ「知ってるだろ、あいつが負けず嫌いなの」

ケンシロウ「ああ、最後の最後まで負けず嫌いで…」

レイ「なにもこんなところで」

ケンシロウ「言うな!」

レイ「…」




マミヤ「サウザーがゴールしてるのに気づかないなんてねぇ」

ユリア「あればっかりはないわぁ」

140: 2010/09/30(木) 22:06:45.18 ID:EXc2tmb4O
赤→0点
白→10点

トキ「気絶してしまって申し訳ない」

シュウ「気にするな、次で取り返そう」

レイ「しかし、接触しうる競技では勝ち目がないな」

ジャギ「戦闘力では勝てないからな」

トキ「ああ」

シュウ「全く」

レイ「その通りで」

ジャギ「ごめん、一辺氏んでくる」

142: 2010/09/30(木) 22:13:04.57 ID:EXc2tmb4O
第二種目「世紀末障害物競争」

ジャギ「だ、大丈夫かこれ…」

サウザー「フハハハ! 己の不運を呪うがいい」


スタート

超平均台

超網潜り

超飴探し

借り物

ゴール



マミヤ「借り物だけ普通ね」

ユリア「ネタ切れでしょ」

145: 2010/09/30(木) 22:16:43.63 ID:EXc2tmb4O
バット「よーい」バンッ

サウザー「極星十字拳!」ザンッ

ジャギ「ばわっ」





レイ・シュウ「え――――――?」


ユリア「倒した方が早いものね」

マミヤ「そこに気付くとは…」

150: 2010/09/30(木) 22:21:01.52 ID:EXc2tmb4O
サウザー「フハハハハ!」ヨロヨロ

サウザー「勝てばいいのだ!!」アミアミ


ケンシロウ「調子に乗りすぎだろ」

ユダ「自分の名言が合わないからって」




バシャッ

サウザー「冷たっ!?」


ジャギ「そうだ、お前の言うとおり勝てばいい」シュボッ

152: 2010/09/30(木) 22:24:59.12 ID:EXc2tmb4O
ジャギ「この時を待っていたのだ!!」

サウザー「や、止め…」


メラァァァァアアアアッッ


サウザー「アアアアアアアアアッ―――」
ジャギ「ヒィャハハハハハハハハハ!! どうだ悔しいか!!」



ユダ「あーあ」

ケンシロウ「本気になったジャギは瞬間風速でユリアを超えるからな」

153: 2010/09/30(木) 22:29:03.90 ID:EXc2tmb4O
メラッ…メラメラ…

ジャギ「さて、ゆっくり飴でも探すか」

ジャギ「ん…これは…もしや!?」


シュウ「ジャギー!! メット!メット!」

ジャギ「くっ!? なんとか!」グリグリ


メラメラメラ…

ユラッ

154: 2010/09/30(木) 22:32:56.33 ID:EXc2tmb4O
シュウ「…ん? あれ、炎が勢いを増して…」

トキ「まずい! ジャギー!! 後ろ後ろ!!」

ジャギ「んだよ、後ろだぁ?」

ゴウッ

ジャギ「うわっ 熱っ!?」


サウザー「帝王に逃走は無いのだぁぁあああああ!!」メラメラッ


ケンシロウ「キャー!聖帝様カッコイイ!」裏声

ラオウ「不氏鳥ー!!」裏声

157: 2010/09/30(木) 22:36:26.47 ID:EXc2tmb4O
天 翔 十 字 鳳

ジャギ「ばわっ」ビギャッ


サウザー「フハハ…飴玉は2つもいらぬ(?)」コンガリ


マミヤ「ちょっと何言ってるかわかんないですね」

ユリア「というか彼は最早誰なんでしょうね」

159: 2010/09/30(木) 22:39:34.15 ID:EXc2tmb4O
サウザー「残るは借り物か」ペラ

サウザー「むうっ!?」


【愛】


サウザー「わざとだろ! 誰だ書いたやつ!」

サウザー「愛などいらぬと言ってるだろ!」



マミヤ「体真っ黒顔真っ白で何叫んでるんですかね」

ユリア「さあ?」

160: 2010/09/30(木) 22:43:14.58 ID:EXc2tmb4O
赤組→10点
白組→10点

レイ「ジャギ、ナイスガッツ」

ジャギ「ジャンプを仕込んでたおかげで助かったぜ」

シュウ「この調子で逆転だ!」


赤組『オー!!』


トキ「さあこの勢いに乗って、次の種目もっ」


第三種目「世紀末玉入れ」


トキ「えー? 欠員でてるのにー?」

162: 2010/09/30(木) 22:52:03.56 ID:EXc2tmb4O
レイ「どうする? 4対5では圧倒的不利!」

シュウ「いくらトキのコントロールとスピードでも流石に二人分の働きは…」

ジャギ「…なあ」

トキ「何だ?」


ジャギ「ミスターXって誰だ?」


シュウ「あ」

レイ「忘れてた」

165: 2010/09/30(木) 22:59:03.11 ID:EXc2tmb4O
白組陣営


ジャギ「どいつだ?」

レイ「そもそも来てるのか?」

シュウ「あ!! あいつじゃないか?」

トキ「…え、アレ?」

レイ「確かに額にXって書いてるけども」

ジャギ「俺てっきりバッファローマンだと思ってた」



ケンシロウ「Xさーん、そろそろ出場種目決めてもらわないと…」

ミスターX「No,thank you」

ケンシロウ「はは、わかりましたぁ~」

ケンシロウ(ムカつくーッ!!)

168: 2010/09/30(木) 23:18:41.12 ID:EXc2tmb4O


シュウ「向こうは総力で来るみたいだな」

レイ「となると俄然不利だな…」


「お困りかな~?」


レイ「―!?」ビクーッ

トキ「その声は…アミバ!」

アミバ「よう凡人共」

171: 2010/09/30(木) 23:27:36.04 ID:EXc2tmb4O
レイ「一体何しに来た」

アミバ「いーやー? シン君の治療が終わったから連れてきただけだ」

シュウ「何、本当か!」

レイ・トキ・ジャギ(嫌な予感しかしない)

アミバ「ほれ、すっかり元通りだ」


金のロングヘアー!

鋭い眼光!

輝くボディ!

ダイヤモンドチップを使用したドリル!

トルクチューンモーター搭載!

DX!超合金"KING"シン!


ジャギ「ロボだこれーッ!?」ガビーン

174: 2010/09/30(木) 23:34:35.27 ID:EXc2tmb4O
シュウ・レイ・トキ「…」

ジャギ「一体どんな治療をしたらこうなるんだよッ」

アミバ「いやいや、本当に元通りなんだ。あれを見ろ」

DXシン「ピピ…ガガッ」ウイーン

DXシン「ビビッビッ」ガガガッ


DXシン「…ナントゴクトケン」ピカッ

ジャギ「」


レイ「お帰りシン」ナデナデ

トキ「心配したぞ」ナデナデ

シュウ「すっかり元気そうで何よりだ」ナデナデ


ジャギ「待て待て待てーい!?」

175: 2010/09/30(木) 23:40:28.64 ID:EXc2tmb4O
レイ「どうしたジャギ」

シュウ「はしゃぎ過ぎだぞ」

トキ「シンは病み上がりなんだから、ちょっとは気を使ってだな…」

ジャギ「おかしいだろ! ソレどう見てもロボだって!」

トキ「…そうなのか?」

DXシン「ウィッウイーン」ゴゴゴ

DXシン「ロボチガウロボチガウロボチガウロボチガウロボチガウ」カタカタカタ

トキ「違うって」

ジャギ「お前ら全員目ぇ見えてんのか!?」

176: 2010/09/30(木) 23:45:29.73 ID:EXc2tmb4O
ジャギ「どこをどう見たらシンに見えるんだよ!」

レイ「だって金髪だし」

シュウ「南斗獄屠拳使ってたし」

トキ「執念足りてそうだし」

ジャギ「お前らの判定基準おかしい」


「まもなく、世紀末玉入れを行います」


ジャギ「げぇ! 時間かよ!」

シュウ「よーし、頼むぞシン!」

DXシン「ナントゴクトケン」ピガー

ジャギ「終わった…」

177: 2010/09/30(木) 23:48:47.85 ID:EXc2tmb4O
バット「整列!」


DXシン「ナントゴクトケン」ピロロロ


ラオウ(ロボだ)

ユダ(ロボだ)

サウザー(ロボがいる)

バット(何でロボ?)

ケンシロウ(ちょっと欲しい)

ジャギ(…すげぇ見られてる)

183: 2010/09/30(木) 23:54:14.52 ID:EXc2tmb4O
バット「ルールは簡単、玉を籠に入れるだけ! ただし籠には触れないこと!」

バット「あと妨害なし。正々堂々やりましょう」

ラオウ「どの辺が世紀末なんだ」

サウザー「戦わずして何が世紀末だ」





ケンシロウ「すごく…高いです」

ユダ「籠どこだよ…」

185: 2010/09/30(木) 23:59:36.06 ID:EXc2tmb4O
バット「よーい」ピョーッ


ケンシロウ「全っ然届かへん!」

ユダ「ラオウが投げても半分ぐらいしか行かないぞ」

サウザー「赤もまだ入ってないようだ。作戦を練るぞ」

ラオウ「…」

ケンシロウ「…どうした?」

ラオウ「天に還りがてら入れれば…」ブルブル

ケンシロウ「止めときなさい」

187: 2010/10/01(金) 00:04:56.36 ID:smodQyKsO
レイ「駄目だ! 高すぎる!」

ジャギ「引き分けかぁー!!」


トキ「おーい!!」


ジャギ「何だ兄者」

トキ「このシンすごいよ!流石は南斗のKING様!」

DXシン「ナントライシンショウ」シュバババババ

シュウ「シンに玉を込める簡単な種目だな!」


ジャギ「シン、お前がナンバーワンだ」

189: 2010/10/01(金) 00:15:13.02 ID:smodQyKsO
バット「そこまでー」ピヒョー

バット「では各チーム玉を一つずつ投げましょう」

ケンシロウ「投げる玉がない…」

バット「赤組は?」

シュウ「なみなみ入ってるぞ!」

バット「まずいなぁ…」

トキ「え、何が?」

バット「この種目、そんなに差がつかないと思って1玉1点なんですよ」テヘ

ケンシロウ「」

ラオウ「」

ユダ「」

サウザー「」

X「woo…」

190: 2010/10/01(金) 00:17:16.15 ID:smodQyKsO
赤組→236点
白組→10点


ケンシロウ「」

ラオウ「」

ユダ「」

サウザー「」


DXシン「シュウネンガタリン」テッテレー

193: 2010/10/01(金) 00:32:25.55 ID:smodQyKsO
演目「世紀末組体操」

ピッ

ピッ

ピピーッ

バット「ビグザムの完成です」

パチパチパチパチ


DXシン「シネッケンシロウ」ビガー

ケンシロウ「組体操ぐらい仲良くやろうぜ」

194: 2010/10/01(金) 00:37:29.42 ID:smodQyKsO
ピッ

ピッ

ピピーッ


ラオウ「重い…」

ケンシロウ「兄さんはまだいいよ。ユダとかかわいそうに…」


バット「ピラミッドの完成―」



サウザー「南斗鳳凰拳奥義―」ザッ

トキ「ちょ! おもっ」←天辺

サウザー「あっ!? 足元がっ!?」グラッ

ワー バタバタバタ



シュウ「またですか…」

サウザー「つい」

261: 2010/10/01(金) 22:44:26.97 ID:smodQyKsO
第四種目「世紀末ドッチボール」

バット「では内野と外野を分けて下さい。内野に最低一人いれば外野四人でも構いません」

白組
内野 ラオウ、ケンシロウ

外野 ユダ、サウザー、ミスターX



レイ「トキ、内野頼んだぞ」

シュウ「トキのスピードなら大丈夫だ」

ジャギ「激流に身を任せるだけでいいんだ」

DXシン「ナントゴクトケン」ピロピロ

トキ「嫌だ!氏にたくない!」

265: 2010/10/01(金) 22:52:20.29 ID:smodQyKsO
ケンシロウ・レイ「陣、ボール」

レイ「負けちゃった☆」テヘ

シュウ「仕方ないなぁ~」

ジャギ「かわいいから許すっ」

トキ「許すか! ボール取られたじゃないか!!」☆

トキ「ほら! なんか不吉なやつがこれ見よがしに光ってるし!」☆

ジャギ「兄者」

トキ「なんだ!?」☆

ジャギ「頭はセーフだってよ」

トキ「いや! それダイレクトでアウトだから!(?)」☆

269: 2010/10/01(金) 22:57:04.78 ID:smodQyKsO
マミヤ「赤組なかなか位置に付きませんね」

ユリア「四人掛かりでトキを押し込んでるわね」

マミヤ「あ、殴った」

ユリア「グーは駄目でしょ」

マミヤ「今度はトキさん、四人からストンピング食らってます」

ユリア「トキを内野にシューゥ!」

マミヤ「超エキサイティングですね」

272: 2010/10/01(金) 23:04:54.64 ID:smodQyKsO
ラオウ「…」

トキ「」☆

ラオウ「…投げても良いか?」

トキ「」☆

ラオウ「せめて決め球で葬ろう」ザッ

ラオウ「北斗有情破顔球!」ゴゥッ

275: 2010/10/01(金) 23:13:44.27 ID:smodQyKsO
トキ「ちにゃ!」★

ラオウ「トキ…リンチされてなければ…」
トキ「」★

ケンシロウ「うわぁ…どこまでが頭だよ…」

シュウ「ラオウ!」

ラオウ「次は貴様か?」

シュウ「お前に言っておく事がある…!」ゴゴッ

ラオウ「…」ゴゴッ



シュウ「頭はセーフだ…ッ」

ラオウ「何…!?」ピシャーン


トキ「」★

276: 2010/10/01(金) 23:26:25.44 ID:smodQyKsO
ピピー

バット「赤組は内野に入る人を決めて下さい」


レイ「見切れたか?」

シュウ「いや、まだ…」

ジャギ「目で追うのがやっとだ」

レイ「まだ球数を稼ぎたいな…」

シュウ「となると…」チラッ



DXシン「ナントゴクトケン」ピルルル

279: 2010/10/01(金) 23:33:24.68 ID:smodQyKsO
DXシン「ナントゴクトケン」ウィィ

ラオウ「…むうっ」


ジャギ「兄者が止まった!?」

レイ「見ろ! ラオウの闘気が逃げていく!」

シュウ「獄屠拳が効いているのか!?」

ジャギ・レイ(それは無い)

レイ「しかし本当にどうしたんだろうな」

ラオウ「ケンシロウ、シンはうぬに任せる」ヒュ

ケンシロウ「決着をつけろ、と?」パシ

ラオウ「…」

ケンシロウ「…わかった、任せろ」

ラオウ「…」



ラオウ(どこまでが頭か分からん…!)

281: 2010/10/01(金) 23:37:10.55 ID:smodQyKsO
ガラガラガラ

トキ「」★

ヒューイ「おい! しっかりしろ!」

フドウ「息がない! 急ぐぞ!」



バンッ

ヒューイ「急患です!」

アミバ「んー?」

トキ「」★

アミバ「…ニヤッ」



アミバ「捨ててこい」ドーン

フドウ「御意」

284: 2010/10/01(金) 23:46:21.27 ID:smodQyKsO
DXシン「ジゴクヘツキオトシテヤル」ビロロロ

ケンシロウ「アタァ!」ビッ

バコンッ

DXシン「ビピガッ」ブーッブーッ

ケンシロウ「えっ」



ウーッ ウーッ

ユダ「なんだなんだ?」

シュウ「サイレンか!?」


スペード「抵抗を止めろ! 貴様らは完全に包囲されているッ!」


ケンシロウ「えっ」

世紀末救世主 警察署へ任意同行

285: 2010/10/01(金) 23:54:33.22 ID:smodQyKsO
ラオウ「くっ! またうぬの相手をせねばならんとは…」グヌヌ

レイ「なんだか知らないけど圧してるぞ!」

シュウ「いいぞシンー!」

ラオウ「ええい! 調子に乗りおって!」


DXシン「…ビガーッ」チカチカ

DXシン「キサマノケンポウデハシナン」ピーッ

DXシン「―サラバダ」



カッ―――――――


―――――ドンッ


レイ「」

シュウ「」

ジャギ「」

ラオウ「」

291: 2010/10/02(土) 00:02:13.19 ID:tYFK1eOLO
赤組
レイ、シュウ、ジャギ(内野)

白組
ラオウ(内野)、サウザー、ユダ、ミスターX


ラオウ「ジャギ、うぬもトキ同様にしてくれる」

ジャギ「受け止めるのは無理だがメットがありゃ氏には…」

バット「ヘルメットは反則なので取って下さーい」

ジャギ「」

294: 2010/10/02(土) 00:09:38.98 ID:tYFK1eOLO
マミヤ「結局犬氏でしたね」

ユリア「内野から距離がありましたからね」

マミヤ「次はどんな体にされるんでしょう」

ユリア「粉微塵だから復活は無理でしょうね」

マミヤ「そういえば、ジャギさんメット没収されましたね」

ユリア「防御力に不安が出ましたね、どうですか解説のアイリさん?」

アイリ「お兄ちゃんをかわいいって言ったのが気に入りません」

ユリア「アチャー」

295: 2010/10/02(土) 00:20:47.58 ID:tYFK1eOLO
ジャギ(頭に当たればあべし、頭に当たればあべし…)

ラオウ「北斗剛球波!」ボッ

ジャギ(あ…頭に球が)


ラオウの放った剛球がジャギの頭を襲う!

しかし、この時ジャギの脳裏を一つの記憶が駆け抜けた!


ドゴォッ


ジャギ「」☆

ラオウ「呆気ない」

296: 2010/10/02(土) 00:28:15.35 ID:tYFK1eOLO
コロコロ…


ガシッ


ラオウ「何!?」

ジャギ「兄者…ボールは頂くぜ」☆

ピキーンッ

ジャギ「ばわっ」★


ジャギに蘇った記憶!

それはケンシロウの高校受験日の決氏の替え玉作戦!

頭を吹き飛ばして顔を隠すという逆転の発想!

これによりケンシロウは(勉強せず)高校に合格し、ジャギは生氏の境をさまよった!

300: 2010/10/02(土) 00:47:46.75 ID:tYFK1eOLO
圧倒的実力差の相手に負ける最大の要因!
それは恐怖! 氏を恐れる心!

弱者は強者を目の前にして、既に心で敗北している!

だがジャギは恐怖しなかった!

ラオウの投球の際、ジャギは替え玉作戦時の記憶に自分を置き換えた!

頭を吹き飛ばす事で目的が果たされる!

そう思うとジャギは笑えたのだ!

そう! ボールが当たってジャギは笑ったのだ!



ラオウ「ジャギ…いい笑顔だったな」

サウザー「Mは理解できん」

301: 2010/10/02(土) 01:00:11.29 ID:tYFK1eOLO
シュウ「ジャギ…お前の命、無駄にはしない!」

シュウ「墜ちよ拳王!!」ゴォッ

ビュゥゥゥゥンッッ

ユダ「は、速い!」

サウザー「シュウにこんな才能が!?」


バシィィィンッ


ラオウ「速いが球が軽いな」


シュウは軽い球になった  ブブーッ

ジャギが犬氏になった  ブブーッ

303: 2010/10/02(土) 01:10:51.99 ID:tYFK1eOLO
ラオウ「真の豪速球はこうやるのだ!」ムキッ

シュウ「がぁぁぁぁぁああああ!?」ガクッ

ラオウ「む!?」

レイ「シュウ! どうした!」

ユダ「急に苦しみだしたぞ!」

レイ「おのれラオウ! どさくさに紛れて天破活殺でシュウを!?」

ラオウ「この拳王、そんな回りくどい事はせぬ!」

シュウ「肩が!? 肩がぁー!!」


シュウ、野球人生の終わり

324: 2010/10/02(土) 07:43:23.02 ID:tYFK1eOLO
すいません寝落ちしてしまいました
仕事行ってきます

374: 2010/10/02(土) 22:22:28.61 ID:tYFK1eOLO


スペード「悪戯で通報するとはいい度胸だな! 豚箱にぶち込んでやる!」

ケンシロウ「アタァ!」

ピキーン

スペード「…あ」

ケンシロウ「お巡りさんサン、ボクをどこに連れてくんデスカ?」

スペード「…さあ?」

ケンシロウ「ボク運動会の選手だから戻らなきゃいけないんだケド」

スペード「あ、ああ、すまない。今パトカーで送るからね」

ケンシロウ「アリガトー」



ケンシロウ「ちょろいな」

377: 2010/10/02(土) 22:33:31.94 ID:tYFK1eOLO
赤組
レイ

白組
ラオウ、サウザー、ユダ、ミスターX


レイ「ついに一人になってしまった…」

レイ「というか、まともにうごけるのが俺しかいないという」

トキ→ちにゃ!

レイ→健在

シン→自爆

ジャギ→ばわっ

シュウ→肩がぁー!!



レイ「今気づいたが、チームメイトに恵まれなかったな…」

378: 2010/10/02(土) 22:40:15.88 ID:tYFK1eOLO
ラオウ「どうした? この拳王が恐いか?」

レイ「くっ」

ラオウ「ぬふふ、せっかく別嬪にしてもらったのに剛球で体がひしゃげるのは残念だろう」

レイ「う、うるさい!」

ラオウ「しかし許しを乞うなら助けてやらんでもないぞ」



サウザー「調子にのっているな」

ユダ「調子ノリ男だな」

379: 2010/10/02(土) 22:47:36.70 ID:tYFK1eOLO
レイ「誰が命乞いなど…!」

ラオウ「ふん! 雑魚が粋がりおって」

ラオウ「さて、どこを狙おうか…」

ラオウ「ラオウだけに、な」プフッ

サウザー「」

ユダ「」

レイ「」



ガコッ

ラオウ「えっ」

ラオウ「ぬおおおおぉぉぉ…」ヒュウウ…

380: 2010/10/02(土) 22:52:55.28 ID:tYFK1eOLO
バット「ラオウ選手、くだらない事を言ったので退場」

レイ「なんか知らないけど助かった!」ヨシッ

ユダ(さっきの調子ノリ男はセーフなのか…)


ザッ


サウザー「フハハ…水鳥を狩るなど容易い」

レイ「くっ…一難去ってまた一難か」

サウザー「フハハ…」

サウザー「これが本当の巨星落つ、か」


バコンッ


サウザー「ああぁぁぁぁ…」ヒュウウ…

レイ「…」

382: 2010/10/02(土) 22:56:17.57 ID:tYFK1eOLO
ユダ「なにやってるんだ! 内野に行くとくだらない事を言いたくなる呪いでもあるのか!」

ユダ「全く、せっかくボールはこちら側なのに…」

ユダ「消える魔球かっつーの!」


バコッ


ユダ「しまったああああぁぁぁぁ」ヒュウウ…

レイ「すごいスピードで落ちてった…」

384: 2010/10/02(土) 23:06:56.65 ID:tYFK1eOLO
レイ「よくわからないがピンチは脱したな」

レイ「残るはあのバッファローマンだけ!」

X「…」

レイ「ミスターX、実力はいかに…」

X「…」ゴゴゴ

X「…俺は」


ガコッ


X「え!?」

X「何故だあぁぁぁぁ…」ヒュウ…

レイ「えー」



マミヤ「何がアウトだったんですかね」

ユリア「全部でしょ」

387: 2010/10/02(土) 23:19:03.61 ID:tYFK1eOLO


シュウ「失礼します…」ガラガラ

アミバ「うぇるかむ! ワタシノ保健室ニヨウコソ!」

アミバ「アナタすぽーつまんデスネ!」

シュウ「まぁ似たようなものですね」

アミバ「今コノ紙ニさいんスレバ、アナタのナヤミは解決デース!」

シュウ(怪しいなぁ)

アミバ「アナタ野球人生オワリマシタネ」

シュウ「! 何故それを…」

アミバ「ワタシニワカラナイコトアリマセーン!」

392: 2010/10/02(土) 23:28:11.34 ID:tYFK1eOLO
シュウ「サインすれば…また野球の出来る体に?」

アミバ「ワタシニ不可能アリマセーン! ダイジョーブデース!」

シュウ「わかりました!」サラサラ

アミバ「…」ニヤッ

シュウ「これでまた甲子園を目指せる…!」☆

アミバ「ゲドークン、オサエナサーイ」

ジャッカル「ぎょぎょ」ガシッ

シュウ「えっ」

アミバ「新しい秘孔を試してみよう」ズブッ

シュウ「あああああああッ!?」ピキーン

394: 2010/10/02(土) 23:33:50.35 ID:tYFK1eOLO
赤組→286点
白組→10点

レイ「点差があるとはいえ、俺一人で世紀末リレーは無理だ…」

レイ「せめてシュウが治療から戻ってこないと…」


「待たせたな!」


レイ「! ナイスタイミング!シュウ」

シン「やあ」

レイ「」

397: 2010/10/02(土) 23:43:27.06 ID:tYFK1eOLO
シン「おい、どうしたぼーっとして」

レイ「シン…生きていたのか」

シン「あっはっはっは! 何を言うかと思えば」


シン(3)「俺は多分、三人目」


シン(4)「戦争は数だぞレイ」

シン(5)「殉星の比率おかしいだろ」

シン(6)「こんだけいりゃ執念足りるだろ」


レイ「」

402: 2010/10/02(土) 23:48:25.26 ID:tYFK1eOLO
第五種目 世紀末リレー

第1走者 サウザー、クローンシン

第2走者 ユダ、クローンシン

第3走者 ラオウ、クローンシン

第4走者 ミスターX、クローンシン

第5走者 ケンシロウ、レイ



ラオウ「無しだろ」

サウザー「無しだな」

ユダ「あれは無い」

405: 2010/10/02(土) 23:54:37.62 ID:tYFK1eOLO
ブゥウウン

スペード「すまなかったね」

ケンシロウ「いえいえー」バタン


ケンシロウ「ふ…ヒーローは遅れてやってくる」

ケンシロウ「時間的にはそろそろ終盤戦の筈…つまりヒーロー登場の時!」

ケンシロウ「みんな! 待たせたな!」


シン(3~6)「久しぶりだなケンシロウ」


ケンシロウ「増えてるー――――!?」ガビーン

408: 2010/10/03(日) 00:00:38.67 ID:nu3tpdMGO
ケンシロウ「な、何あれ」

ラオウ「お前のライバルだ」

サウザー「なんとかしろよ」

ユダ「お前一人で800m走れよ(一人200mだから)」

ケンシロウ「どうしてこうなった…」チラッ



シン(3~6)「じーっ」

ユダ「きっとアイツらお前の事好きだぜ」

ケンシロウ「やめて、氏にたくなる」

412: 2010/10/03(日) 00:07:40.12 ID:nu3tpdMGO
マミヤ「さて、注目の第1走者。コースを決める重要なポジションです」

ユリア「普通に考えるとサウザー選手の方が速そうですが…アイリさん、どうでしょう」


アイリ「…ジャギさん」ナデナデ

ジャギ「………」スースー

アイリ「ふふ、お疲れさまでした」


ユリア「ジャギ選手が許された模様で一安心です」

414: 2010/10/03(日) 00:23:29.53 ID:nu3tpdMGO
サウザー(シン程度の身体能力ならばスピードで遅れをとることはない)

サウザー(だが問題はラオウとユダ! 特にラオウは見るからにパワータイプ。リードは多い方がいい)


バット「よーい」バンッ

ダ――――――ッ


レイ「な!?」

シン(3)「に!?」タタタッ


ユダ「なんでスタートしないんだー!?」

サウザー「フハハハハ! 帝王は逃げ馬ではないのだ!!」

417: 2010/10/03(日) 00:42:35.76 ID:nu3tpdMGO
ユリア「これは完璧に作戦ミスですね」

マミヤ「テイオーが逃げ馬でもいいじゃない」


ダッ―――――


レイ「速い!!」

ケンシロウ「あの走り! 新馬戦から怒涛の六連勝を見せたフサイチホウオーを彷彿させる…!」


サウザー「フフフハハハハ ハ ハ!!」ドップラー効果



ケンシロウ「流石にあんなには速くなかった」

レイ「だろうな」

418: 2010/10/03(日) 00:48:40.46 ID:nu3tpdMGO
サウザー「差し切った! 今一着でゴール!」バッ

ユダ「早くバトンを渡せバカ!」


マミヤ「やはりチーム戦に向かないですね」

ユリア「王を名乗る人はそういうとこありますねー。空気読めないというか」


シン(4)「泣くな! あと少しだろ!」

シン(3)「だってユリアが…」

シン(6)「俺達のチームワーク見せてやろうぜ!」

421: 2010/10/03(日) 00:54:59.27 ID:nu3tpdMGO
シン(4)「ぬおおおおおおおおおお!!」ダダダダ

ユダ「はっ! はっ!」バタバタ



マミヤ「二人目のシン選手、すごい気迫です!」

ユリア「グングン距離が縮まります!」

マミヤ「鬼の形相で追い上げてますが、さっきから涙が…」

ユリア「空気抵抗で目が渇くんですかねー」

マミヤ「にしてもユダ選手、マント邪魔そう」

ユリア「白組は馬鹿ばかりですな」

422: 2010/10/03(日) 01:00:40.45 ID:nu3tpdMGO
シン(5)「4号ー!! 追い抜けるぞー!!」

ユダ「くっ 抜かれた!」

シン(4)「頼むぞ5号!!」

シン(5)「お前の涙、無駄にはしないッ」ブワッ

ユダ「ラオウ、すまない!」バッ

ラオウ「よい、すぐに突き放してやるわ」


ラオウ「ゆくぞ黒王号!!」

黒王号「ヒヒーンッ」

バット「はいだめー」

424: 2010/10/03(日) 01:06:00.75 ID:nu3tpdMGO
シン(5)「6号さん、後は頼む!」

シン(6)「その呼び方やめてくれ!」ダダッ



シン(5)「はぁ…はぁ……どれぐらい突き放したかな」チラッ


ラオウ「ふう、ふう…」ノッシノッシ



シン(5)「お、遅ぇ……」ズーン



ケンシロウ「遅すぎワロエナイ」

レイ「周回遅れにナッチャウヨ」

429: 2010/10/03(日) 01:42:04.85 ID:nu3tpdMGO
ラオウ(このままではバトンを渡す前に負けてしまう…)

ラオウ「! 閃いたぞ!」


レイ「なんだ? ラオウが仰向けに寝転がったぞ」

ケンシロウ「寝てる場合がアホウ! 真面目に走れ!」


シン(6)「勝負を捨てたのか?」テクテク


ラオウ「我が生涯に一片の悔いなしッッ」

ドゴォォォオオンッッ

430: 2010/10/03(日) 01:46:48.57 ID:nu3tpdMGO
レイ「なんじゃそりゃーッ!?」

ケンシロウ「天に還る力を横に打ち出すとは考えたな!」

ユダ「すごくシュールな図だけどな」



マミヤ「すごい推進力です! ラオウ選手、あっという間にミスターX選手のところへ!」

ユリア「到着、そして通過したわね」


ケンシロウ「戻れアホウー!!」


ラオウ「」★ ドゴーンッ

476: 2010/10/03(日) 21:38:16.87 ID:nu3tpdMGO
ィィイイン―

シン(6)「な、何の音だ…?」クルッ

ラオウ「」★ ゴォォォオ

シン(6)「な!? ぐはぁ!?」ドガッ


シン(6)「ああああぁぁぁァ」ゴォォォオ


マミヤ「最後のシン選手巻き込まれました!」

ユリア「ラオウの股に挟まっててすごく気色悪い光景ね」


シン(6)「ユリァァァアアアア!!」ブワッ


マミヤ「ユリアさん、呼んでますよ」

ユリア「困る」

477: 2010/10/03(日) 21:45:14.06 ID:nu3tpdMGO
マミヤ「ラオウ選手、どこまで飛んでいくんでしょう」

ユリア「このまま行くと壁にぶつかるわね」

マミヤ「まぁラオウ選手に限って激突氏はありえませんが、シン選手はどうでしょう」

ユリア「あら、シンには代わりがいるじゃない」

マミヤ(ユリアさんがさっきから投げやりだ…)

479: 2010/10/03(日) 21:53:47.49 ID:tZB1pkqF0
アイリ「ユリアさん!」

マミヤ(お、アイリちゃん言い過ぎだとユリアさんに言ったれ!)


アイリ「超スピードで飛ぶラオウさんを昇天ロケットと呼びましょう!」

ユリア「私はミサイルニートがいいわ」

マミヤ(駄目だ、アイリちゃんにツッコミは期待できない)

481: 2010/10/03(日) 22:09:03.11 ID:nu3tpdMGO
シン(6)「うおおおおおおー!!」ゴォォォオ

ドガァァアアアンッ

ラオウ「」★

マミヤ「ラオウ選手刺さったー!!」

ユリア「あのポーズで飛んでって刺さっているんだから、もう見事としか言えないわね」


ケンシロウ「X! ラオウからバトンを取るんだ!」

ミスターX「…!」ググッ

ケンシロウ「くっ、氏後硬直か…氏んで尚も迷惑な奴!」

484: 2010/10/03(日) 22:24:04.16 ID:nu3tpdMGO
ケンシロウ「離せこのウスノロ! アタァ!」ズビッ

ラオウ「」ブシャッ

ケンシロウ「指が離れた! 走れX!」

X「…」スタタタ


シン(3)「6号ー! どこだー!?」

シン(5)「いた! ラオウの股下で潰れてる…」

シン(6)「」★

シン(4)「うわぁ… この氏に方だけはやだ」

485: 2010/10/03(日) 22:34:27.01 ID:nu3tpdMGO
レイ「上から引っ張れるか?」

シン(5)「駄目だ! ラオウの股にガッチリホールドされてる」

レイ「ならばラオウを壁から引き抜くしかないな」

シン(4)「ケンシロウ、悪いが手伝ってくれないか」

ケンシロウ「むう、少し考えたんだが聞いてくれるか?」

レイ「何かいい考えでも?」



ケンシロウ「考えるに、拳王フルバーニアが最良かと」

レイ「わかった、ラオウを切断してしまおう」

ケンシロウ「よし! 張り切って引っ張るぞ!」

486: 2010/10/03(日) 22:45:48.29 ID:nu3tpdMGO
タタタタタタッ

マミヤ「ミスターX選手速い速い!!」

ユリア「全盛期のトキ選手を彷彿させる素晴らしい走りですね」

マミヤ「ミスターX…一体何者なんでしょう」

ユリア「やっぱりバッファローマンじゃないでしょうか」


ミスターX(フフ…俺の正体が気になるようだな)

ミスターX(超人的身体能力を持ったマスクマンがいたら気にならない訳がない!)

ミスターX(さらば昨日までの冴えなかった自分! そしてこんにちは新しい自分!)



マミヤ「あー、ミスターX選手、風圧でマスクがずり上がってますね」

マミヤ「下からジュウザの顔が覗いてますねー」

490: 2010/10/03(日) 22:54:49.78 ID:nu3tpdMGO
ミスターX「さあケンシロウ! バトンを受け取れ!」

ミスターX「っていねぇぇぇえ!?」ガビーン



ケンシロウ「ラオウの奴、本当にロクな事しねぇんだから…」

ミスターX「どこ行ってたんだよ! 早く準備しろよ!」

ケンシロウ「あ、ジュウザだ」

レイ「本当だ、ジュウザだ」

シン(3~5)「なんだジュウザか」

ミスターX「バレてるー!?」ガビーン

491: 2010/10/03(日) 23:01:20.26 ID:nu3tpdMGO
マミヤ「ジュウザ選手の努力虚しく、アンカーは同時スタートになりました」

ユリア「何だろう、バッファローマンじゃないってわかった時の喪失感…」

マミヤ「私も、もしかして本物なんじゃ…って少し期待してました」

アイリ「バッファローマンだったら良かったのになぁ」

アイリ「あ! ジャギさん、メットの代わりに…」

ジャギ「お断りします」

マミヤ(被れよ…)

ユリア(素顔も隠れて一石二鳥じゃない)

494: 2010/10/03(日) 23:30:50.22 ID:nu3tpdMGO
ケンシロウ「レイと200m走って聞いた時はキツい戦いになると思ったが」

ケンシロウ「案外レイって足遅いんだな、ちょっと意外だ」


レイ(胸が邪魔で上手く走れない)タユンタユン

ジュウザ「Oh…ダイナマイ」

シン(3~5)「アーアー何も見えない」

ユダ「いいよーレイちゃん!」REC

アイリ「見せられないよ!」

ジャギ「見ないって!」

495: 2010/10/03(日) 23:39:58.45 ID:nu3tpdMGO


ラオウ「…ここは」

トキ「目が覚めたか」

ラオウ「トキ、ここはどこだ?」

トキ「多分、マクドナルドの二階席…かな」

ラオウ「…え」

トキ「だって深夜のマクドナルドってこんなだろ!」

ラオウ「確かにそうだが…何でまた」

496: 2010/10/03(日) 23:45:45.08 ID:nu3tpdMGO
ラオウ「俺達以外には誰もいないのか」

トキ「あ、喫煙席に誰かいるな」



トキ「すみません、相席いいですか?」

オウガイ「ああ、構わんよ」スパスパ

ラオウ「失礼する」ズシッ

トキ「予約席の札がありますが、迷惑でしたか?」

オウガイ「気にするな。いつ来るかもわからん奴だからな」

ラオウ「遅刻常習犯か、迷惑な奴だな」

オウガイ「リュウケンというんだがな」

トキ「おうふ、本当に迷惑な奴だった」

498: 2010/10/03(日) 23:50:36.16 ID:nu3tpdMGO
オウガイ「む、知り合いなのか?」

ラオウ「不本意ながら俺達の師父だ」

オウガイ「という事は、北斗の跡取り息子たちか!」

トキ「ええ、私はトキ、こちらは私の兄ラオウです」

オウガイ「いや、なかなかいい面構えをしている。立派な息子を持ってリュウケンも安心だろう」


ラオウ「…」←ニート

トキ「はは…」←学生ニート

499: 2010/10/03(日) 23:57:21.47 ID:nu3tpdMGO
オウガイ「しかしリュウケンより先に来るとは…北斗も厳しいのう」プハー

トキ「はあ?」

オウガイ「北斗神拳は一子相伝だったな。後継者争いに敗れたか」

ラオウ「ぬ、何故それを」

オウガイ「でなければあの世なぞ来るまい?」

トキ「え」

ラオウ「あの世?」

オウガイ「左様、一見マクドナルドに見えなくもないが、ここはあの世の待合室じゃ」スパー

501: 2010/10/04(月) 00:04:24.57 ID:Qdljey2vO
オウガイ「しかしリュウケンの奴遅いのう…もう約10年待っておるのじゃが」

トキ「オウガイさん、我々用事を思い出しました」

オウガイ「おおそうか、久しぶりに若者と話ができて楽しかったよ」

ラオウ「またここに来る事があれば、次こそ茶でも飲みつつ語り合おう」

オウガイ「ああ、楽しみにしてるよ」フッ



オウガイ「ああ、最後に」シュボッ

トキ・ラオウ「はぁ」



オウガイ「息子によろしくな――――――

……


506: 2010/10/04(月) 00:11:49.12 ID:Qdljey2vO
……


ラオウ「…」

トキ「…ラオウ」

ラオウ「見たか」

トキ「ああ…」





ラオウ「入口でシンとシンが争ってたな…」

トキ「オウガイさん驚くだろうな…」

509: 2010/10/04(月) 00:21:51.01 ID:Qdljey2vO
バット「あんまりダラダラやるんでこれが最後の種目になります」

シン(4)「そうなるとこの種目に負けても50点しか縮まらないから俺達の勝ちだな」

バット「それもつまらないので最後は100万点にします」

ケンシロウ「よっしゃああああああい」ダダダ

レイ「ええええええ!?」タユンタユン



アイリ「レイのたゆんたゆんが激しく…!」ダー

ユリア「アイリ、鼻血」

510: 2010/10/04(月) 00:26:22.92 ID:Qdljey2vO
ユダ「あと少しだ!」

サウザー「決めてしまえ!」

ジュウザ「あと30m!」


ケンシロウ「圧倒的差! 今日のヒーローは俺で決まりだな!」

ケンシロウ「もうゴール手前だし、レイが来るの待っててもいいけど」

ケンシロウ「手加減なしでいこう! レイに失礼だしね!」キリッ


ガコッ


ケンシロウ「え」

サウザー「あ」

ジュウザ「あ」

ユダ「あ」


ケンシロウ「なんじゃこりゃああああああああぁぁ…」ヒュウ…

バット「はいブー」

514: 2010/10/04(月) 00:37:21.13 ID:Qdljey2vO
赤組→1000286点
白組→10点

バット「赤組優勝!」

レイ「や、やったぁ…」

ジャギ「何だろう、素直に喜べない」

ケンシロウ「じゃあお米一年分譲ってくれよ!!」


ケンシロウ「くれよ!!」クワッ


シン(3、5)「南斗獄屠拳!!」

ケンシロウ「うぶぅ!?」バキッ

シン(4)「何本目に氏ぬかな?」ズブッ

ケンシロウ「ちょ、調子にっ アウンッ のりましたぁアアンッ」ビクッ

ユリア「さ、帰ろ」

517: 2010/10/04(月) 00:47:07.46 ID:Qdljey2vO
こうして嵐を呼ぶ運動会は終わった!

様々な犠牲を出しつつも見事優勝を勝ち取った赤組は、一年分のお米を贈呈されることとなった!

一方!


ケンシロウ「あの…ジャギ様」

ラオウ「ワタクシ共にもご飯を…」

ジャギ「…」チラッ

トキ「甘やかすなよジャギ」

ジャギ「でもよお…」

トキ「お米こそ正義、いい時代になったものだ」


北斗家の中ではニート内でも格差がつき、トキがジャギに次ぐ権利を手に入れた!

もっとも、一年後にボコボコにされるのだが…!

520: 2010/10/04(月) 01:12:10.73 ID:Qdljey2vO
199X年

世界は核の炎に包まれた

海は枯れ、地は裂け

あらゆる生命体が絶滅したかに見えた

だが…人類は氏滅していなかった!

生き残った人々は、僅かな水と食料を求めて争いを繰り広げていた…



ケンシロウ「うー、水ぅ~」フラフラ

522: 2010/10/04(月) 01:15:06.54 ID:Qdljey2vO
ケンシロウ「腹減ったよう…ジャギの奴どこ行ったんだ……」

ケンシロウ「あ…目眩が……」


バタッ


ウワーナニアレ

キモーイ

チョウロウ、フロウシャデスヨ

長老「ホームレスは豚箱行きだ!」

523: 2010/10/04(月) 01:20:31.06 ID:Qdljey2vO
ホレ、オトナシクシテロヨ

ケンシロウ「ううッ」ズザーッ

バット「うわっ 臭ぇ! 洗ってない犬の臭いがする!」

バット「誰かー! こいつと牢屋を変えてくれー!」

リン「…」

バット「あ、リンちゃん、今日もかわいいね! お願いだから隣の牢屋に移してくれよ!」

リン「…!」タタッ

バット「あ…」

バット「お前が臭いからリンちゃん逃げたじゃねーか!」バキッ

ケンシロウ「ぐ…」

525: 2010/10/04(月) 01:25:51.47 ID:Qdljey2vO
リン「…」カチャ

バット「あ、食事の時間か。ありがとうリンちゃん!」

リン「…」スッ

バット「それにファブリーズか! サンキュー!」

バット「ヒャッハー! 汚物は消毒だー!」シュッシュッ

ケンシロウ「ゲホッ ゲホッ!」

バット「ゲホッ! ファブリーズと混ざってさらに悪臭がっ!?」

リン「――――臭いぃぃ!!」

バット「リンちゃんが…喋った!」

526: 2010/10/04(月) 01:30:08.09 ID:Qdljey2vO
リン「あ…声が出る!」

バット「リンちゃん! 良かった!」

リン「バットくん!」ギュ

バット「お、おい…照れくさいぜ」


リン「あれ、さっきのおじさんは?」

バット「ありゃ!? 鉄格子がひしゃげてる! 脱獄だ」

リン「臭いからいいけど」

527: 2010/10/04(月) 01:45:09.83 ID:Qdljey2vO
ケンシロウ「小腹も膨れたし、サザンクロスでシンに奢ってもらうかな」

ケンシロウ「タクシー!」バッ

ジード「へーい」キキッ




スーパー サザンクロス

シン「!」ピーン

シン「この感じ…ケンシロウが来やがった…」

シン「今日も大方たかりに来たんだろうな…」

529: 2010/10/04(月) 01:53:58.81 ID:Qdljey2vO
ジード「2260円です」

ケンシロウ「アタァッ」

ピキーン

ジード「…あれ?」

ケンシロウ「会計が済んだのだからさっさとドアを開けてもらいたいのだが」

ジード「あ、ああすいません!」バムッ



ケンシロウ「シン…」ボキボキッ

531: 2010/10/04(月) 02:02:55.03 ID:Qdljey2vO
次回「世紀末の北斗さん家(2)」


今日はここまでです
運動会グダってしまって申し訳ないです

期待に添えれるかわかりませんが残ってたら書きます


お付き合いいただきありがとうございました
おやすみなさい

534: 2010/10/04(月) 02:14:23.95 ID:pZE4LpRT0
乙乙
面白かったです

535: 2010/10/04(月) 03:12:15.44 ID:UUxYO2r1O
アイリとジャギが可愛すぎる


次回:レイ「世紀末の北斗さん家

引用: ケンシロウ「世紀末からあと3ヶ月で12年か」