1: 2010/12/25(土) 07:27:19.87 ID:d9jJqxHg0
需要あったら書く

6: 2010/12/25(土) 07:57:08.63 ID:d9jJqxHg0
ナギ「おいハヤテ!明日この『ラブハンター1/48』の地域限定特別初回限定版を買ってくるんだ!」

ハヤテ「それって通常版じゃ駄目なんですか?」

ナギ「駄目に決まってるだろう!この地域限定特別初回限定版にはな、様々な特典アイテムにプレミアムグッズ…」

ハヤテ「はいはいわかりましたわかりました…。で、地域限定版って、どこに売ってるんです?そんなに遠いところなんですか?」

ナギ「うむ、学園都市だ。」



――――――――――――――――――――――――――


ハヤテ「電車で二時間、三回も乗り継ぎするなんてなぁ…。さらには都市内にはいるにも入念なボディチェック…。ここはいったいなんなんだろうなぁ…。ん?」


ゴガァァン!


ハヤテ「ええっ!?何!?あっちの…路地裏から!?」


オラァ!ナメテンノカ!


ハヤテ「これは…ケンカ!?なんにせよ、早く止めないと!」ダッ

9: 2010/12/25(土) 08:03:53.01 ID:d9jJqxHg0

不良A「ジャッジメントだぁ?ハッハッハ!笑わせんな!俺はLEVEL3の発火能力者(パイロキネシス)だぜ!?」

不良B「そうだそうだ!英さんなめてっと消し炭になんぞ!」

不良C「それに俺たちは身体能力も強化するアイテムも使ってんだぞ!コラ!」

黒子「大の男が集団で一人を暴行するなど…男の風上に置けませんわね。」

不良D「ああん?ならテメーを八つ裂きにしてやるよ!」



ハヤテ「ちょっと待ったぁぁ!!」

不良E「はあ?」

ハヤテ「いやー皆さん今日もお疲れ様です!今日もいい天気なことですし・・・ここらへんでお開きにしませんか?」


11: 2010/12/25(土) 08:06:57.58 ID:d9jJqxHg0
不良F「・・・はぁ?」

不良G「なんだテメェ、やんのかコラ!」

ハヤテ「いえいえ…僕には全く敵意はないというか…」

不良A「どうやらテメーも痛い目見ねぇとわかんねぇようだな…。氏ね!」


ブオオオオオオ!


黒子「…しまった!一般の方があんな炎をくらってしまわれたら!」


ハヤテ「…すごいですね、最近の人は炎とか使えるんですか?」

不良A「あ゛・・・?」

黒子「・・・え゛?」

不良H「先輩ィ!後ろっス!後ろ!」

不良A「あ゛…ゲブッ!?」

ハヤテ「申し訳ありませんが、他の人に危害が加わると危険なので、眠っていてくださいね?」

14: 2010/12/25(土) 08:16:17.77 ID:d9jJqxHg0


不良I「な、何モンだテメェ!」

ハヤテ「名乗るほどのものでもありません。ただの通りすがりの、執事ですよ。」


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


黒子「…ともかく、先ほどは助かりましたわ。」

ハヤテ「いえいえ、そんなたいしたことではありませんよ。では、僕は急ぎの用事がありますので…。」

黒子「あ、待ってくださいまし、貴方の、お名前は…?」

ハヤテ「だから、さっきも言ったじゃないですか、ただの通りすがりの執事ですよ。」

黒子「…これは、ハンカチ?」ファサ

ハヤテ「先ほどのことで、貴方の手を汚してしまったみたいなので…よかったら、使ってください。」

黒子「あっ…。」

タッ

黒子「行ってしまわれましたか…それにしてもあの殿方、誰かと雰囲気が似ているような…。」


黒子「まぁ、気のせいですわよね。」

16: 2010/12/25(土) 08:24:57.05 ID:d9jJqxHg0
ハヤテ「さてと、えーと…お嬢様の言っていたゲーム屋は・・・」

グー

ハヤテ「・・・?」

禁書「おなかがすいたんだよ…。」

ハヤテ「み、道端で少女が、行き倒れている…。」


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

禁書「ありがとうなんだよ!今日はとーまがお昼を用意してくれなかったからおなかぺこぺこだったんだよ!」

ハヤテ「へぇ…それは災難でしたね。(実際にいるんだ、こんなに食べるキャラ…。)」

グー

ハヤテ「?」

禁書「まだお腹がへったかも」

ハヤテ「えええ!?」

禁書「何か食べたいんだよ!」


17: 2010/12/25(土) 08:31:22.83 ID:d9jJqxHg0
ハヤテ「(・・・まずい!これ以上ドカ食いされたら、流石に資金が尽きる!ただでさえ何もないだろうと思って、お金は用意してきてないのに!・・・ハッ!)」

禁書「?」

ハヤテ「家は・・・この近くですか?」

禁書「そうなんだよ!」

ハヤテ「わかりました…では最寄のスーパーを教えてください。こう見えて、腕には自信があるんです。」



――――――――――――――――――――――――――――――――


禁書「ごちそうさまなんだよ!なんかフルコースみたいで凄かったんだよ!」ゲフ

ハヤテ「(良かった、満足してくれたようで…。あれで駄目だったら、危なかった…。)」

ハヤテ「ではこれで…。」

禁書「待つんだよ!」

ハヤテ「ええ!?」


18: 2010/12/25(土) 08:39:37.73 ID:d9jJqxHg0
禁書「せっかくだから、今から一緒に子萌の家に行くんだよ!そういえば今日は焼肉があるって言ってたかも!」

ハヤテ「お昼から焼肉ですか!?それに急に訪ねたら迷惑なんじゃ…!」

禁書「いいのいいの!タダ飯は這ってでも食え!これとうまの名言なんだよ!」

ハヤテ「そんな名言を世に残した人が!?」


――――――――――――――――――――――――――――――――


小萌「あら、シスターちゃん、ようこそなのですよ~、あら、そちらの方は?」

禁書「通りすがりのコックさんなんだよ!」

ハヤテ「いえ、僕は綾崎ハヤテというものでして…、色々あって、執事をやっています。」

結標「へぇ…若いのに、大変ねぇ。」

ハヤテ「(なんだろう、この人の格好とか、未成年しかいなさそうなのに灰皿にタバコが山積みだとか…ツッコミどころが多すぎる!)」


19: 2010/12/25(土) 08:57:29.18 ID:d9jJqxHg0
結標「(顔は悪くないのよね…もう少し若ければ…。)」

ハヤテ「すみません、お邪魔でしたよね、そろそろ失礼します…。」

小萌「大丈夫ですよ綾崎ちゃん!悩める若人の一人や二人、小萌先生がドーンと面倒見ますよ!」

ハヤテ「綾崎ちゃん!?あと先生って、え!?え!?」

禁書「小萌は学校の先生なんだよ!」

ハヤテ「ええ!?飛び級制度がこんなところにも!?」

結標「簡単に説明するとね、アレ見た目が若いだけで実はすでに成人してて、職業が先生で未だ独身なのよ。」

ハヤテ「えええええええ!?」

小萌「ちょっと結標ちゃん!独身なのは今関係ないですよ!」

ハヤテ「(お嬢様は飛び級はしていたが見た目通りの年齢…でもこの人は…)」

結標「はいはいごめんなさいごめんなさい。」

ハヤテ「(見えないなぁ・・・。)」



20: 2010/12/25(土) 09:00:13.00 ID:d9jJqxHg0
小萌「ではさっそく焼肉なのですよ!はっ…、肉が、足りない!?」

結標「昨日あんだけ食ってりゃねぇ…。」

禁書「ええ!焼肉が食べられないのは、悲しいかも!」

小萌「ごめんなさいですシスターちゃん…。野菜はたくさんあるのですが…。」

禁書「ハヤテ!さっきみたいに、パーッとなんかできないの!?」

ハヤテ「(いきなり呼び捨て!?)え、あーっと…、あぁ、これだけ野菜があるんなら…。」


――――――――――――――――――――――――――――――――


ハヤテ「できました。」

結標「あんた凄いわね…。どうやったら数分でこんなんできんのよ。」

禁書「おいしいんだよ!」

小萌「な、なんか台所がきれいになってますよ!」

ハヤテ「あ、少し油汚れと水垢がたまっていましたので、料理の空き時間で、掃除させていただきました。せっかくキッチンを使わせていただいたので…。」

結標「本当に何者よ…。」

23: 2010/12/25(土) 09:09:19.46 ID:d9jJqxHg0
小萌「もうずっとここにいてもらえないですか!?」

ハヤテ「いえ、それは流石に…。あ、すみません、僕は用事があったので、これで。」

小萌「ありがとうございますなのです。綾崎ちゃん、何かあったら、必ず先生が相談に乗りますよ!」

ハヤテ「あ、じゃあ、このゲームショップまでの道…わかりますか?」


――――――――――――――――――――――――――――――――

ハヤテ「本当に学園都市ってのは、随分広いんだなぁ…。えーと、ここを、右だっけ?」

ゴバガァァン!!

ハヤテ「・・・今度は何だぁ!?」

民衆A「デパートが爆発したぞ!」

アンチスキル「皆さん!避難してください!これは、能力者によるテロの可能性があります!避難してください!」



25: 2010/12/25(土) 09:18:58.62 ID:d9jJqxHg0
民衆B「中に、まだ子供が・・・!子供が!」

黄泉川「ちぃ・・・人が多くて捌ききれないじゃん!誰か、中の子供を――」

ハヤテ「ハッ!」

ドン!

黄泉川「今なんか、デパートに飛んでいったじゃん・・・?」

アンチスキル「何言ってるんですか黄泉川さん、そんなことあるわけないでしょう!」

黄泉川「あっれー・・・?」


――――――――――――――――――――――――――――――――

初春「はぁ…これで全員かな?」

女の子「おねーちゃーん?」

初春「あれっ!?まだ女の子が中に!?」

女の子「あっ、おねーちゃん?さっきね、男の人がこれおねーちゃんにって・・・。」

黒子「初春ー!今すぐそれを捨てなさい!これは――!」

26: 2010/12/25(土) 09:27:55.25 ID:d9jJqxHg0
初春「えっ・・・?」

ストッ

パシッ

初春「あれ?」

ハヤテ「うりゃあああああああああああああああ!!」

ギュン

ドゴォォォン

初春「え?え?」

ハヤテ「ふぅ…正直ギリギリでした。あ、犯人は殴って気絶させてそこに縛ってありますんで…。」

初春「なんかいきなりぬいぐるみがぎゅーんってなったらぱしってとられてブンってなげたら遠くでどっかーんって・・・え?」

黒子「初春!大丈夫ですの!?って…、先ほどの殿方ではありませんこと?」

ハヤテ「あれ、さっきの方じゃないですか。ここはもう危険ではないはずですけど…、複数犯の可能性があるので、避難してください。」

黒子「それはこっちのセリフですことよ。全く、貴方には助けられてばかりですわね。」


28: 2010/12/25(土) 09:39:58.35 ID:d9jJqxHg0

初春「・・・はっ、白井さん、この人とお知り合いなんですか?」

黒子「まぁ、そうですわね。」

初春「白井さんに男の方の知り合いがいるなんて…。」

黒子「今日知り合ったところですことよ…?」

ハヤテ「よくわかりませんが…あ、もう敵はいないようです。では、僕はこのお嬢さんを避難させます。」

黒子「ありがとうございますわ。通りすがりの執事さん。もしまた会えたら、お茶でもご馳走させてもらってよろしくて?」

ハヤテ「もし機会があれば、喜んでご一緒させていただきます。」

ザッ

黒子「行ってしまわれましたね。本当に、まるで疾風のような方ですわ・・・。」

初春「白井さんが…、あの白井さんが…!」

黒子「どうしたんですか初春…。」


犯人「…」ピクピク


29: 2010/12/25(土) 09:47:10.55 ID:d9jJqxHg0
――――――――――――――――――――――――――――――――

ハヤテ「はぁ…今日は色んなことに巻き込まれるなぁ…。えーっと、こっちかな?」

キィィン…

ハヤテ「なんだろうな…なんかこっちには行きたくなくなってきた…。でも行かなきゃ!お嬢様のためだ!」


――――――――――――――――――――――――――――――――


上条「本当にこれで大丈夫なのか?」

ステイル「あぁ。人払いのルーンを使った。普通の人間はこないよ。もっとも、君みたいなのは別だが。」

神裂「これでこのおかしな事件にも終止符が打てるはずです。」

上条「いくらなんでも、おかしいとは思ってたんだ。スキルアウトが暴動を起こす、能力者が次々と犯罪を犯す…。」

神裂「何者かが、魔術を使って、この学園都市全体に影響を及ぼしている可能性があります。」

上条「そのせいで…こっちは朝から大変なんだよ!あー不幸だ…。」

ステイル「それは君が、絡まれている人を片っ端から助けるからだろう?全く、本当にお人よしだな。」

神裂「ともかく、天草式が各ポイントに罠を張っています。何かあれば反応するはずです。」

上条「流石天草式だな…。」

30: 2010/12/25(土) 10:02:35.91 ID:d9jJqxHg0

――――――――――――――――――――――――――――――――

五和「はー…それにしても、待機って暇だなぁ…。」

五和「上条さんどうしてるのかな…。」

五和「これが終わったら…か、上条さんに、にに…」

ドジャジャジャ!!

五和「ッうひゃあっ!?…ってあ!そうだった、罠を仕掛けてたんだった!」

五和「人が来ると、ここの鎖に絡めとられて…って、いない?」


ハヤテ「…全く。今日は次から次へと…厄日ですか?」

五和「-ッ!」ジャキ!

ハヤテ「ええええええええ!?い、いきなり槍!?僕が何か!?」

31: 2010/12/25(土) 10:12:36.68 ID:d9jJqxHg0
――――――――――――――――――――――――――――――――

建宮『こちら建宮!五和のところで反応があったのよな!」

神裂「わかりました!すぐ行きます!」

上条「天草式って魔術で連絡でもとってんのか?」

神裂「いえ、これは携帯電話ですが?」

上条「意外と普通!」

ステイル「魔術師なんてそんなもんだよ。」


――――――――――――――――――――――――――――――――


建宮「五和ァ!大丈夫よ・・・なっ!?」

五和「・・・」グッタリ

上条「五和!どうした!?」



35: 2010/12/25(土) 10:21:11.59 ID:d9jJqxHg0
ステイル「どうやら、一足遅かったみたいだね…。」

神裂「よくも・・・五和を・・・このド素人がぁああああああ!」



ハヤテ「えーっと・・・これは、誤解というか仕方ないというか・・・。」


神裂「七閃!」

 ゴ ウ ! 

ハヤテ「う、うわぁ!?あっ、危ないですよそんなの振り回したら!」

ステイル「神裂の七閃を…かわした!?」

建宮「どうやら、こいつが犯人で、間違いなさそうなのよな・・・。」

ステイル「そこだ!食らえ、魔女狩りの王!」

ゴオオオオオオオオ!

ブワッ!

ステイル「なっ!?」

ハヤテ「こ、ここの人は皆炎が使えるんですか…?これは困ったな…。」

39: 2010/12/25(土) 10:26:25.55 ID:d9jJqxHg0
上条「風を起こして、炎を防いだ・・・!?風の魔術師か!?」

建宮「後ろがガラ空きなのよなぁ!」

ビュオウ!

パシッ

ハヤテ「流石に、剣で切られると痛いので…すみません。」

ドゴッ!

建宮「かはっ・・・!」

ドシャア

神裂「建宮を一発で!?こいつ、ただの魔術師ではない!気をつけてください!」

ステイル「仕方ない…まずはヤツの魔術を止める!」

上条「おう!わかったぜ!」

神裂「…援護します!」

ハヤテ「うわっ!?ワイヤーと火炎が一気に!?」



44: 2010/12/25(土) 10:35:50.86 ID:d9jJqxHg0
上条「いいぜ、テメェがどれだけ強かろうと・・・」

上条「俺の大切な仲間を傷つけるなんてことが許されるっていうなら・・・!」

上条「まずはその、ふざけた幻想をぶち頃す!」

上条「うおおおおおおおおおおおおおおおおお!」


 ゴ ウ !


パシ

ハヤテ「えーっと…」

上条「・・・え?」

ステイル「・・・は?」

神裂「・・・はい?」

ハヤテ「ぐ、ぐわー、やられたー(棒読み)」パターン


49: 2010/12/25(土) 10:41:57.85 ID:d9jJqxHg0
上条「ふぅ・・・終わったぜ。」

ステイル「ああ、これで全て片付いたな。」

神裂「まずは、天草式達の治療を…」

上条「・・・って」

上条「そんなわけあるかあああああああああああああああ!!」

ハヤテ「ヒイィィッ!ですよね!すみません!ごめんなさいいいい!」

上条「ステイル・・・こいつ本当に、この事件の犯人なのか?」

ステイル「そういえば彼・・・魔術の形跡も、何もないね。」

上条「なんだってえええええええ!?じゃあ、完全に生身!?」

ステイル「君らの言うところの超能力者でもないかぎり、そうだね。」

上条「肉体強化系なら確かにありうるが・・・この強さ、LEVEL5クラスじゃね・・・?」

ハヤテ「あ、あのぅ・・・。」

神裂「なんですか?」

ハヤテ「僕、学園都市の人間じゃないんですが・・・。」

50: 2010/12/25(土) 10:45:43.20 ID:d9jJqxHg0

上条「なにいい!やっぱり魔術サイドか!」

神裂「いえ、こんな人間、見たことありませんが・・・。」

ステイル「そもそも、天草式や僕らをノーダメージで凌げる人間が、魔術サイドで知られてないわけないだろう。」

上条「そうだよな・・・一応神裂、神クラスだし・・・」

神裂「神クラスは言いすぎだと・・・。」

ハヤテ「そもそも、僕なんでこんなことに巻き込まれてるかわかんないんですけど・・・。」

上条「じゃあなんで五和を!」

ハヤテ「え!?だって、いきなり槍振り回してきて危なかったので・・・。気絶してるだけです!あと、寝てても痛くないように枕もおいておきました。」

ステイル「本当だ・・・ご丁寧にジャケットが敷布団のように敷かれている・・・。」

神裂「じゃあ・・・これらの事件は一体何故?」



??『――それは、私が答えよう』



ステイル「何者だ!?」


52: 2010/12/25(土) 10:54:50.36 ID:d9jJqxHg0
??『そうだな…闇の意思、とでも呼んでもらおうか・・・。』

ハヤテ「えっ!?なんか、僕の宝玉が喋ってる!?ウソォ!?これそんな呪いアイテムだったの!?』

神裂「あの宝玉から・・・強い魔力を感じます!』

ステイル「彼は操られていただけだったというわけか・・・!」

ハヤテ「いやいや!僕何もしてませんって!」

闇の意思『そう、私は――特に何かしたわけではない。そこにいる、上条当麻の不幸、そして、この綾崎ハヤテの不幸を合致させただけだ。」

上条「え?ウソ、俺が原因」

ステイル「君が原因だったのかああ!」

上条「ちょっと待ってちょっと待って!それだけじゃあないだろ!?」

闇の意思『その通りだ。私は単なる“現象”にすぎない。君らが悪いわけでもない。私は、この魔術と科学の入り混じった特殊な環境と、強大な“不幸”によって、偶然生まれただけだ。』

ステイル「それにしても、“現象”が意思を持ち、喋るなんて・・・そんなことがあるのか?」

上条「ゴメン、ぶっちゃけないとは言い切れない・・・。」

57: 2010/12/25(土) 11:13:15.28 ID:d9jJqxHg0
闇の意思『それゆえ私は目的も持たない。何かを為そうとも思わない。しかし。“不幸”をベースに生まれた現象なのだ。私はその存在のみで、人々を不幸にする・・・。』

神裂「なら・・・消すのみですね!」

闇の意思『確かに私は所詮現象だ。彼の持つ“宝玉”さえ壊せば、消える。しかしそれは、私にとっても、彼にとっても、いささか困ったことになるのだ。』

ハヤテ「ってえええ!?宝玉を壊す!?そっ、それは困ります!」

ステイル「そんなに大事なものなのかい?」

ハヤテ「そうなんです!この石を壊されると、お嬢様は、三千院家の遺産を相続する権利がなくなるんです!」

上条「よくわからないが・・・なんか大事っぽいな。」

神裂「しかし、それを壊さない限り、永遠にこの学園都市の不幸は続くんじゃないんですか!?」

闇の意思『その通りだ。』

ステイル「なら仕方ないな・・・力ずくでも、その石を破壊させてもらう!」

ステイル「イノケン―っがっ!?」ドシャア

ハヤテ「誰であろうと、この石を壊すというのならば、僕は、全力で排除します・・・!」

神裂「ーッステイル!」

上条「待て神裂!コイツ、さっきまでとまるで違う!」

ハヤテ「・・・」ゴゴゴゴ・・・

58: 2010/12/25(土) 11:20:20.95 ID:d9jJqxHg0
神裂「っ・・・確かに。相打ちでは、すまなさそうですね・・・。」

上条「幸いコイツは話がわかりそうだ、なら、なんとか話し合いでケリをつけたほうがいい。」

神裂「そういえば・・・、あなたの幻想頃しでその闇の意思を打ち消すことはできないんですか?」

上条「可能だと思う。ただ、インデックスの『歩く教会』のときのように、打ち消す際、媒体ごと破壊してしまう可能性が高い。その可能性がある以上、コイツは全力で抵抗してくる。」

神裂「それを言う前に消したらよかったのでは・・・?」

上条「バッカヤロオオオ!」

神裂「ひ!?」

上条「よくわかんねぇけど、コイツにだって守りたい大切なモンがあるんだ・・・。そんなもんをぶち壊すために、この右手はねぇんだよ!いろんなものを守るためにこそ、この右腕を振るうもんじゃねぇのかよ!」

神裂「は、はぁ・・・。」

ハヤテ「貴方は・・・いい人ですね。」

上条「お互い様だよ。」



御坂「(・・・なによアイツ!また一人で危険なことするのかと思って、来てみたら・・・!相変わらず!かかかっこつけて・・・っ~うう!もう!)」

64: 2010/12/25(土) 11:36:56.26 ID:d9jJqxHg0

―――――――――――――――――――――――――――――――で、何故かファミレス。

神裂「いいんですか?こんなところで・・・。下手に不幸を振りまけば、人々が危険ですよ?」

上条「いや、おそらく事件の範囲からすると・・・『闇の意思』の場所は関係ないらしい。むしろ、俺らが助けられる範囲のほうが、安全ってわけだ。」

御坂「何かあったら助ける前提なのね・・・。ハァ。相変わらず、アンタらしいわね。」

上条「で、なんでいるんだ。ビリビリ。」

御坂「さっきも言ったじゃない!いちゃ悪い!?」

上条「『通りすがったら話を聞いたから協力する』って変じゃねぇか!?危険になるかもしんねーんだから離れてろよ!」

御坂「うっさいわねアンタはいつもいつも!一人で危険なことに首つっこんで!ア、アンタに氏なれちゃあこまるから・・・その、協力してやるっつってんのよ!」

ハヤテ「まぁまぁお二人とも落ち着いて・・・。どうぞ、カモミールティーです。リラックス効果があります。」

御坂「・・・ありがと。気が利くわね、アンタ。」

神裂「・・・で、どうして綾崎さんは、給仕側に回っているのですか?」

ハヤテ「いえ・・・ここのバイトの方が、『この』事件に巻き込まれてしまって、人手不足だったようで・・・。何かお手伝いできることはないかと・・・。」

神裂「本当にお人よしですね・・・。」

御坂「すっごい誰かと被るわね・・・。」

上条「誰?」

66: 2010/12/25(土) 11:52:20.46 ID:d9jJqxHg0
カラーンコローン

ステイル「ふぅ・・・。まだ、ここらへんでは何も起きていない。天草式の子は、上条当麻のアパートに運んでおいた。」

神裂「助かります、ステイル」

上条「なんで俺のアパート!?」

ステイル「なんだかんだで一番都合がいいからな。神裂、この携帯の、GPSというのはどうやって使うんだ?」

神裂「メニューボタンから起動してください」

上条「なんだかんだで神裂も文明の利器に馴染んでる!」

土御門「しょせん魔術サイドといっても、こんなもんだにゃー。」

上条「そうだよね・・・って土御門!?いつからここに!?」

御坂「うわっちょっと大きな声出さないでよもう!ビックリしたじゃない!あーもうジュースが・・・。」

サッ フキフキ

御坂「あ、ありがとう・・・。」

ハヤテ「いえいえ。」

土御門「こういう事件の度に俺がいるのは当然の事だと思うんだにゃー。というかなんで今まで連絡くれなかったんだにゃー。」

上条「まぁあながち間違ってねぇけど・・・。」

67: 2010/12/25(土) 12:03:59.81 ID:d9jJqxHg0
上条「まぁあながち間違ってねぇけど・・・。」

神裂「貴方は貴方で仕事があったのでしょう?それくらいわかっています。」

土御門「流石ねーちんはものわかりがいいにゃー。さて、今回の事件だが・・・。」

ステイル「この二人の少年の不幸と、謎の石により発生した『闇の意思』、これを、この石を破壊せずに止めなければならない。」

土御門「御使堕し(エンゼルフォール)のときがあるから、うかつに『条件を変え発生に支障をきたす状態にする』こともできないにゃー。」

上条「そうだな・・・。というかビリビリにこれ聞かせてよかったのか?」

御坂「ビリビリ言うな!」

土御門「もはや彼女はこっち側の人間だにゃー。強いて言うなら『上条サイド』とでも呼ぶべきかにゃー。」

御坂「かっ・・・上条サイド!?ふ、ふふんそそそうよね!なんせ私LEVEL5だもん!とと当然よね!」

ステイル「少し落ち着いたほうがいいんじゃないのか・・・?」

――――――――――――――――――――――――――――――――
上条家

五和「ハッ!・・・私も!私も上条サイドですううううううう!!!!!」

建宮「五和が目を覚ましたのよ!」

68: 2010/12/25(土) 12:12:20.04 ID:d9jJqxHg0
上条「で・・・土御門、現状で一番可能性の高い解決法ってなんなんだ?」

土御門「今までのことから推察するに、その『闇の意思』をその“宝玉”から切り離して・・・あとはカミやんの右手で消すのが一番可能性高いと思うにゃー」

神裂「確かに、それが一番ですね。問題は、その闇の意思が、抵抗してこないか・・・」

ステイル「あれだけ強い二人が媒体になっている以上、闇の意思も強力である可能性があるからな・・・。」

闇の意思『その点なら大丈夫だ。』

上条「うお!?」

ハヤテ「わ!?」

御坂「急に出てこないでよ!ビックリするじゃない!」

闇の意思『私は、《この二人》から発生したのだ。当然、意識もこの二人に近い。私は、誰も不幸になどしたくない。むしろ、自身の破滅さえ望んでいる。』

神裂「今回は戦わずにすみそうで良かったです・・・。」

ステイル「まぁ先ほど強力なのと戦ったばかりだしねぇ・・・。」

ハヤテ「なんかすいません・・・。」

御坂「あのさー・・・ちょっと言いづらいんだけどさー・・・。」

上条「どうした?」

71: 2010/12/25(土) 12:16:38.06 ID:d9jJqxHg0
御坂「その・・・綾崎くん?が来たから、その・・・二人の不幸が重なって、その『闇の意思』とかいうのが発生したのよね?」

ハヤテ「本当にすみません・・・。」

御坂「いやいや、そうじゃなくって、その・・・普通に綾崎くんが帰れば、その・・・アンタとの距離も遠くなって、『闇の意思』とかいうのも消えるんじゃない?」

上条「・・・」
土御門「・・・」
神裂「・・・」
ステイル「・・・」
ハヤテ「・・・」

御坂「え、え?あたし、なんか変なこと言った?」


一同「その手があったか!!!!!!!!」

御坂「気づいてなかったの!?」



74: 2010/12/25(土) 12:28:29.11 ID:d9jJqxHg0
ワーキャーワーワー


一方「ッチ・・・うるせェなァ・・・このファミレスは飯もロクに食えねェのか?」

打ち止め「でもね!今日のハンバーグはいつもよりとってもおいしかったってミサカはミサカは舌鼓を打ってみる!」

一方「オイ給仕ィ!オーダーだ!ハンバーグもうひとつゥ!」


ハヤテ「あっ、ただいまー。」

――――――――――――――――――――――――――――――――
学園都市駅前

ハヤテ「それでは・・・みなさんすみません。ご迷惑をお掛けしました。」

ステイル「いやいや、久しぶりに自分の甘さを実感させられたみたいで、いい経験だったよ。」

神裂「綾崎さんは、悪い人とはとても思えませんし。」

上条「まぁともかくこれで一件落着ってわけだ。よかったよかった。御坂のおかげだな。」

御坂「だからビリ・・・あれ?え?う、うううんそそっそおそうそうよね!わわった私のおかげよね!」

土御門「あわてすぎだにゃー」ニヤニヤ

77: 2010/12/25(土) 12:35:34.20 ID:d9jJqxHg0
ハヤテ「ではみなさ・・・」


キィィィガシャアアアアアアアアアン!!


上条「・・・今度はなにいいいいいい!!??」


アナウンス『えー、ただいま、学園都市駅で、人身事故が発生いたしました。これにより…』

ステイル「不幸の効力か・・・!?」

ハヤテ「・・・これはマズいですね、一刻も早く、出ないといけないのに・・・」

土御門「にゃっはー!やはりか!そんなこともあろうかと、脱出用ヘリを用意しておいたぜぇい!これで・・・!」

ヒュルルルルルルドゴーン

土御門「ってええぇぇ!?」

アナウンス2『現在、学園都市で犯罪が急増、緊急警戒態勢。不振なヘリを撃墜しました。」

上条「土御門!あのヘリ無許可なのか!?」

土御門「てっへー☆めんどくさくて・・・」


78: 2010/12/25(土) 12:42:55.32 ID:d9jJqxHg0
神裂「バカですか貴方は!」

バチッ・・・

 ド ゴ ゴ ゴ ー ン !

アナウンス2『学園都市、守護戦闘機が破壊されました。テ口リストの可能性があります。繰り返します――」

御坂「フン・・・。」

上条「な、な、なにやっちゃってんの御坂さん!?」

御坂「このまま普通にしてても、どうせ脱出できないわよ。なら道はひとつしかないじゃない?」

上条「え、それって・・・もしかして・・・」

御坂「もしかしなくても、アンタのいつもやってることじゃない。」


御坂「 強 行 突 破 よ ! 」


上条「不幸だああああああああああああああああああ!!!!!」




80: 2010/12/25(土) 12:46:28.75 ID:d9jJqxHg0
――――――――――――――――――――――――――――――――
学園都市駅

ダラララララララララ!ドカーン!

上条「軍隊来たよ!?どうすんのよ!?」

御坂「何いってんのよ。軍隊だろうが何だろうが・・・。」

土御門「このメンツに」

ステイル「勝てるものが」

神裂「いるんですか!?」

ドガァァァァン!

上条「まぁほとんど御坂と神裂なわけだが・・・。」

ステイル「昨日使いすぎてね」

土御門「そもそも俺は個人戦派にゃー」

上条「あと・・・」


81: 2010/12/25(土) 12:49:05.86 ID:d9jJqxHg0
>>80
ミスった

ステイル「昨日使いすぎてね」×

ステイル「さっき使いすぎてね」○



>>79

流石にアテネまでは・・・

82: 2010/12/25(土) 12:53:56.70 ID:d9jJqxHg0
ハヤテ「すみません!」ドコン

ハヤテ「ごめんなさい!」ズガン

ハヤテ「もうしわけないです!」バゴォ

上条「ノーダメージで一つずつ誰も殺さないように戦車とか軍人を先頭不能にしてる綾崎とか・・・。」

土御門「欲を言えば、戦力にほしいくらいだにゃー。」

上条「下手したら、魔術か科学サイドどっちかのバランスが崩れそうな強さだよな・・・。」

ステイル「でもまぁ流石に、あんな人間はそうはいないよ。」


ハヤテ「(流石にひとつずつ潰していくのは無理が・・・、あ!囲まれた!?)」

ハヤテ「やばっ・・・」

ドガァアァァン!


ヒナギク「・・・相変わらずね。ハヤテ君。一体どんなお人良しをしたら、こんな大騒動に巻き込まれるのかしら?」


上条「木刀で戦車を切ったああああああああ!?」

土御門「もうこれ・・・科学サイドとか魔術サイドとか言ってる場合じゃないと思うんだにゃー」

86: 2010/12/25(土) 13:01:49.39 ID:d9jJqxHg0
そういえば今重大なミスに気がついた


宝玉じゃなくて王玉だああああああああああ


脳内補完よろしくおねがいします・・・。

90: 2010/12/25(土) 13:08:09.83 ID:d9jJqxHg0
ハヤテ「ヒナギクさん・・・!?どうして!?」

ヒナギク「伊澄さんにね・・・『なんだか不吉な予感がするので見てきてください』って言われたのよ・・・。いくらなんでも大丈夫だろうと思ったら、まさかこんなことになってるとはね。全く。どうしたらこんなことになるの?」

ハヤテ「はは・・・すみません・・・。」

ヒナギク「言い訳はあとでたーっぷり聞かせてもらうわよ?今はとりあえず、ここを抜けなきゃね!行くわよ!」

ハヤテ「はい!」

神裂「さぁ、雑兵は蹴散らしました!」

御坂「あとはアレを潰せば終わりよ!」


上条「いいぜ・・・てめぇらが、潰しても、潰しても、俺達の行く手を阻み・・・」

ハヤテ「これ以上、人々を不幸に導こうというのなら・・・」

上条「まずは」

ハヤテ「その」

上条「ふざけた幻想を」


二人「 ぶ ち 殺 す ! ! 」

ドガァァァァ・・・ン

93: 2010/12/25(土) 13:19:20.75 ID:d9jJqxHg0

――――――――――――――――――――――――――――――――

ナギ「おうハヤテ、遅かったではないか・・・って、え!?どうしたんだ!?服がボロボロだぞ!?」

ハヤテ「いやぁ~、ちょっと、色々ありまして・・・。」

マリア「どうせ、大方ハヤテ君の事だから、お人良しさが裏目に出て、不幸な事件にでも巻き込まれたんじゃないんですか?」

ハヤテ「うぐっ・・・返す言葉もございません。」

マリア「先ほどは・・・桂さんにもご迷惑をかけたようですしね?」

ハヤテ「かはっ・・・すみません。申し訳ありません。」

マリア「もういいですよ。さ、お風呂に入って、さっさとそのボロボロのから新しい執事服に着替えてください。」

ハヤテ「すみません・・・。ありがとうございます。」タタッ

ナギ「あ、そうだ、ハヤテ!」

ハヤテ「どうしました?お嬢さま。」

ナギ「『ラブハンター1/48』の地域限定特別初回限定版、買ってきてくれたか?」

95: 2010/12/25(土) 13:23:31.13 ID:d9jJqxHg0
ハヤテ「あ゛・・・。」

ナギ「まさかお前・・・。」ゴゴゴゴゴゴゴ

ハヤテ「あの!その!えーっと!その・・・」

ナギ「忘れたのかあああああああああああああ!!!!」

ハヤテ「すみませんんんんんんんんんんんんん!!」

ナギ「何しにいったんじゃお前はあああああああ!!」

ハヤテ「朝から色々あって!!!その!すみません!あー・・・もう!」


ハヤテ「不幸だあああああああああああああああああああああ!!!!」




    第一部・完!!!!



マリア「めでたし、めでたし・・・?」

97: 2010/12/25(土) 13:26:17.16 ID:oazl4pIV0
第一部…だと…?

100: 2010/12/25(土) 13:34:24.24 ID:d9jJqxHg0
第一部はノリで書いてみただけですwww

ここまでつきあってくださってありがとうございました。


では、私はこれから部屋の掃除をせねばならんので・・・。


またいつか、機会がありましたら、上条サイドが白皇学院とかを訪れるのも書いてみたいですww

103: 2010/12/25(土) 13:40:19.19 ID:6xVLjfPf0

執事とかお嬢さまにあこがれる初春の大好物だろう?と第二部に初春を推してみる

105: 2010/12/25(土) 13:55:29.11 ID:7kiI8QD60

110: 2010/12/25(土) 14:19:53.53 ID:d9jJqxHg0
個人的には伊澄さんが最高

159: 2010/12/25(土) 21:58:11.01 ID:d9jJqxHg0
すみません寝てました

>>1のIDが変わりまくってるで正解です

まさか残ってるとは・・・というわけで今から続き書きます

161: 2010/12/25(土) 22:07:07.55 ID:d9jJqxHg0
上条「えっ・・・どこでって・・・?そりゃ、何度もあってるし、メルアドも知ってるから・・・。」

御坂「なああああんですってえええええええ!?メルアドォォォ!?」

上条「いや、お前らも会ってるじゃねーか!」

御坂「あたしらはいいのよ・・・なんでアンタがぁ――!」

黒子「 上 条 さ ん ! ! 」

上条「はっはいっ!?」

御坂「・・・っへ!?」

黒子「不躾なお願いだというのはわかっていますが・・・その、綾崎さんのメールアドレスを・・・教えてくださいませんか!?」


上条「へっ・・・別にいいけど?」

御坂「黒子・・・?」

黒子「おねーさまにならお分かりになるはずですわ。あの方は、何か特別な魅力を持っていましたわ。」

御坂「・・・そうね。」

162: 2010/12/25(土) 22:25:39.17 ID:d9jJqxHg0
――――――――――――――――――――――――――――――――
ピロリロリン

ハヤテ「お、上条さんからメールだ♪」

ハヤテ「何々・・・友達がメールしたがってるからメルアド教えてもいいか・・・全然オッケーですよ!」

ハヤテ「返信っと・・・。」

――――――――――――――――――――――――――――――――

上条「全然オッケーらしいぞ」

黒子「ですの!」

御坂「黒子、それって驚いてるの?喜んでるの?」

――――――――――――――――――――――――――――――――

ハヤテ「友達が増えるっていいなぁ・・・。」

ハヤテ「へぇ、白井さんって言うんだ。」

ハヤテ「今度遊びに?全然オッケーだよ!

ナギ「マリア、なんだかハヤテが最近かまってくれないのだが・・・。」

マリア「彼、高校生らしいことなんて今まで何一つしてませんでしたからねぇ・・・。しばらくは放って置いてあげましょう?」

ナギ「う、うむ・・・。」

163: 2010/12/25(土) 22:44:15.18 ID:d9jJqxHg0

――――――――――――――――――――――――――――――――
当日。

ハヤテ「では、行ってきますね!」

ナギ「うむ。で、今日は女装せんのか?」

ハヤテ「流石に友達と遊びに行くときに女装させられたら自殺もんですよ・・・。」

マリア「そこまではしませんよ。久しぶりの休日なんですから、思いっきり羽を伸ばしてください。」

ハヤテ「はい!ありがとうございます!」


――――――――――――――――――――――――――――――――
電車で揺られること二時間

ウツラ・・・ウツラ・・・
ハヤテ「・・・ハッ!寝てた!」

――――――――――――――――――――――――――――――――
学園都市。中央公園。

黒子「・・・」ソワソワ

黒子「・・・」フラフラ

黒子「・・・」キョロキョロ

165: 2010/12/25(土) 22:45:30.23 ID:d9jJqxHg0
御坂「まだこないのかな?綾崎さん・・・?もうとっくに待ち合わせの15分前だっていうのに」

上条「いや、そりゃあそうだろ、白井はいつから来てるんだよ。」

御坂「一時間前からに決まってるじゃない。」

上条「決まってんの!?ていうかなんで俺たちこんなとこでこそこそ白井を観察してんだよ・・・。」

御坂「えーだって私も綾崎さん見たいしー」

上条「理由それだけ!?」

御坂「だって可愛いじゃない?綾崎ハーマイオニーさん!」

上条「ハーマイ・・・オニー?」

御坂「ん?」



ハヤテ「すみませーん!待ちましたかー!?

黒子「・・・ッですの!」ビクッ!

黒子「って、え・・・?」

166: 2010/12/25(土) 22:48:19.71 ID:d9jJqxHg0
ハヤテ「え・・・あれ?人違いでしたか・・・?白井さん、ですよね・・・?」

黒子「あ、ああ、あああやさき、さん・・・?」

ハヤテ「ええ、綾崎には間違いないですけど・・・。」

黒子「と・・・とと・・・」

ハヤテ「と?」

黒子「とっ・・・ 殿 方 で し た の ! ? 」

ハヤテ「うっええ!?そりゃあ、よく女の子に間違えられますけど、ボクは、正真正銘の男ですよ!?」

黒子「・・・」カタカタ

ハヤテ「・・・?」

黒子「ですのー。」バッターン!

ハヤテ「し、白井さぁん!?大丈夫ですか!」

御坂「く、黒子ー!?」

上条「パーソナルリアリティでも計算しきれずに脳がオーバーヒートしたか・・・。」

御坂「そんなことって・・・あんの?」

ハヤテ「白井さああああああああああん!!??」

167: 2010/12/25(土) 22:55:38.56 ID:d9jJqxHg0
――――――――――――――――――――――――――――――――
後日談というか、今回のオチ。


上条「結局色々あって白井も元に戻ったようだな。」

御坂「一時期、『ですの、ですの』しか言わないから大変だったのよ?」

上条「なんだかんだで、綾崎とも普通にメールできるようになったしな。」

御坂「今じゃもう普通のメル友すぎて、過去あんなことがあったなんて想像できないわよ。」

上条「たったひとつ変わったことといえば・・・。」

ドドドドドドドドド

黒子「おねええええさまぁああああああああ!!」

御坂「げっ!来た!しかも今日なんか早い!」

黒子「おねーさま・・・今日こそ・・・今日こそ…!」

169: 2010/12/25(土) 22:56:33.26 ID:d9jJqxHg0
黒子「『ボクはミコト、こうみえても女の子なんだよ』って言ってくださいましいいいいい!!」

御坂「誰が言うかああああああああああああああ!!!」ババババリバリバリ!!

黒子「ああああああぁぁんん!ボクっ娘最高ですわああ!!」ビクンビクン!


上条「何故かとんでもないボクっ娘属性がついたってことか。」



第二部・完!



吹寄「めでたし、めでた・・・ってなんで私なのよ!」

170: 2010/12/25(土) 22:59:09.54 ID:d9jJqxHg0
ようやく終わりました。

短編のはずが・・・無駄にグダってしまってすみませんでした。

保守してくださった方、ありがとうございました。


では私は・・・今度こそ部屋の掃除に戻ります。ではでは。


また明日の夜にでも、暇になったら書きにくるかもしれません。

そのときは、生暖かく見守ってくださると、ありがたいです。

では。


続き:【ハヤテのごとく×禁書】ハヤテ「へー、ここが学園都市かー(棒読み)

引用: ハヤテ「へぇ・・・ここが学園都市かぁ。」