1: 2016/08/22(月) 21:11:44.96 ID:ABHeTyt1.net
昔から特に特徴もなく、何の変化もなく成長し、こんな普通な私には恋愛事には程遠いんだろうなって思ってた
今日までは

2: 2016/08/22(月) 21:12:29.97 ID:ABHeTyt1.net
曜「千歌ちゃんは?」ドキドキ

千歌「え?好きだよ?」

千歌「もー、どうしたのよーちゃん突然?」

曜「……」プルプル

千歌「よーちゃん?」

曜「いやっったあーーーー!」

千歌「うわぁ!」

曜「そっか!千歌ちゃんも私のことすきなんだ!」

千歌「?うん」

3: 2016/08/22(月) 21:12:57.55 ID:ABHeTyt1.net
曜「そっか、そっか」

千歌「??(よーちゃんは何をそんなに喜んで…)」

曜「千歌ちゃん!今日から改めてよろしくね!」

曜「恋人として!」

千歌「え?」

ええー!

5: 2016/08/22(月) 21:13:53.25 ID:ABHeTyt1.net
ーー
巻き戻し
曜「私、千歌ちゃんのことすきなんだけど」
(恋愛的な意味で)

千歌「好きだよ」
(幼馴染的な意味で)
ーー

6: 2016/08/22(月) 21:14:33.21 ID:ABHeTyt1.net
千歌「あっ!ちょっと待ってよーちゃ」

曜「ああ!バス来ちゃった!」

曜「それじゃまたね!千歌ちゃん!」

千歌「よーちゃ……行っちゃった…」

千歌「……」

私と曜ちゃんは小さいころからいつも一緒で
自然と
隣にいるのが
当たり前になっていたけど

千歌「まさか、よーちゃんがチカを好きになるなんて…」

千歌「明日、誤解解かなきゃなぁ…」

千歌「…言いにくい」

8: 2016/08/22(月) 21:15:04.38 ID:ABHeTyt1.net
ーー
翌日
曜「千歌ちゃん!おはヨーソロー!」

千歌「お、おはヨーソロー!」

千歌「(曜ちゃん、花が飛んでる)」

まぁでも、種類は違うのだけれども
好きな事に変わりはないし
このままでいいのかな?

10: 2016/08/22(月) 21:16:16.29 ID:ABHeTyt1.net
ーー
学校

曜「みんなおはよう!」

モブ「あっ!aqoursの渡辺さんですよね⁉︎」

曜「そうだけど…どうしたの?」

モブ「じ、実は…」

善子「ちょっと!何よあれ!」

花丸「曜さんのファンの方ずら」

ルビィ「わあー!曜さんってすごいねぇ」

14: 2016/08/22(月) 21:17:00.19 ID:ABHeTyt1.net
千歌「……」

梨子「ねえ千歌ちゃん、曜ちゃんってモテるの?」

千歌「え!あ、うん!昔からね、曜ちゃんは人気者なんだ!」

梨子「あ!なんか貰ってる!本当にモテモテなのね…」

千歌「優しいし、人懐っこいし、笑顔がかわいい!そりゃモテるよー」

梨子「なるほどねー」

千歌「(それが何故にこんな普通な私なんだだろう…)」

15: 2016/08/22(月) 21:18:03.83 ID:ABHeTyt1.net
曜「お待たせ!」

ルビィ「何貰ったの?」

曜「クッキーだって!美味しそうだね!」

善子「もう!何であんたばっかりモテるのよー!」

曜「別にモテてないよ」

花丸「いや!曜さんはモテモテずら!オラ本で読んだもん!」

曜「いや、どんな本なの…」

16: 2016/08/22(月) 21:18:57.92 ID:ABHeTyt1.net
曜「あ!千歌ちゃん!」タタッ

千歌「もー!どうしたの?よーちゃん!」

曜「えへへー、何でもないよー!」

千歌「あはは!意味わかんよー!」


まあ、どうして私なのかは、私は曜ちゃんじゃないから
考えても意味ないのかな?

19: 2016/08/22(月) 21:20:17.45 ID:ABHeTyt1.net
ーー
帰り道

曜「ね、ねぇ、千歌ちゃん!」

千歌「どうしたの?よーちゃん?」

曜「あ、あのさ!て、手を、繋いでもいいですか?」

千歌「……ふふ!もちろんだよ!」

曜「あ、ありがとう!」ギュ

そっか
付き合ってるんだから
手を繋ぐなんて当たり前なんだ

20: 2016/08/22(月) 21:21:07.63 ID:ABHeTyt1.net
……こうやって
曜ちゃんと手を繋ぐなんて
何年ぶりかな?
……昔とは
全然違うんだね…

千歌「(…ん?な、なんだか顔が熱いような)」

曜「あ!千歌ちゃん、顔、赤くなってる」

千歌「な、なってないよ!か、風邪かもしれないなー!ゴホゴホ!」

曜「ええ!だ、大丈夫?」

千歌「う、うん!大丈夫!」

曜「そっか…」

23: 2016/08/22(月) 21:22:59.11 ID:ABHeTyt1.net
曜「……昔はさー、よく二人で手つないで歩いたよね、」

曜「私ね!そのころからずっと!」

曜「千歌ちゃんに恋してたんだ!」

千歌「……」

曜「片想い歴12年!渡辺曜!長い長い道のりでありました!」

千歌「わはは!よーちゃん、何言ってるの?(なんか、また熱くなってきちゃった…)」


昨日までは、考えもしなかった事が
すこしずつ、積み重なって
なんだか
不思議な感覚だ

24: 2016/08/22(月) 21:25:37.85 ID:ABHeTyt1.net
曜「…私、最近ほんとに幸せなんだ…」

千歌「よーちゃん?」

曜「付き合い始める前もね…」

曜「千歌ちゃんと一緒にいられたら、それだけで幸せだったんだけど、」

曜「告白して、千歌ちゃんと付き合うようになって、今までみたいに、一緒にいる事に、変わりはないのに」

曜「比べものにならないくらい、たくさん、」

曜「幸せもらってるんだ!」

曜「だから、ありがとう、千歌ちゃん」

ありがとうなんて…
私は曜ちゃんに誤解を解くのが言いづらくて、付き合ってただけで…

25: 2016/08/22(月) 21:26:14.26 ID:ABHeTyt1.net
曜「千歌ちゃん?どうしたの?」

千歌「え!あ、なんでもないよ!なんでも!」

今頃、気づいてしまった

私、最低なことしてる…

26: 2016/08/22(月) 21:27:58.81 ID:ABHeTyt1.net
ーー
翌日の学校

千歌「(だけど、今更、どうすればいいんだろう)」

千歌「ねえ、曜ちゃん…」

曜「どうしたの?」

千歌「え、いや、その…」

27: 2016/08/22(月) 21:29:38.52 ID:ABHeTyt1.net
もし、
曜ちゃんに、本当のことを話したら
今までみたいに
一緒にいられなくなるのかな…

ーー
曜「ありがとう、千歌ちゃん」
ーー

千歌「……」

曜「千歌ちゃん?」

千歌「よーちゃん!ちょっと来て!」

曜「え!ちょっ、まって、千歌ちゃん!」


きっと、このまま私が、何も言わずにいれば
今まで通り、曜ちゃんと一緒にいられる…
だけど!

29: 2016/08/22(月) 21:31:10.11 ID:ABHeTyt1.net
ーー


曜「ねえ、千歌ちゃん!どうしたの!学校もあるのに、こんなとこ…」ハァハァ

千歌「……」ハァハァ

千歌「…っ、曜ちゃん!あのね!」

千歌「ごめんなさい!」

曜「へ?何が?」

千歌「本当は違うの!」

曜「……」

30: 2016/08/22(月) 21:31:42.25 ID:ABHeTyt1.net
千歌「千歌の好きは、よーちゃんの好きとは違うの!」

千歌「だけど、誤解を解きにくくて、曜ちゃんの気持ちを考えないで、そのまま黙ってた…」

例えどんなに曜ちゃんの前で笑顔でいても
胸の奥底で、罪悪感は、つのるばかりで
…だからもう、同じ間違いはくり返さないように

千歌「本当に、最低なことしたって、わかってるけど!」

千歌「よーちゃんが、許してくれるまで、何度だって謝るから、」

今度は
ちゃんと、伝えなきゃ!

千歌「だから…」

千歌「これからも、一緒に、いさせて下さい!」

31: 2016/08/22(月) 21:33:22.44 ID:ABHeTyt1.net
曜「……」

曜「はい!喜んで!」

千歌「…え?えっと、よーちゃん?」

曜「何?」

千歌「もっと、なんか、こう…カンカンに怒ったりしないの?」

曜「え?なんで?」

千歌「な、なんでって…」

32: 2016/08/22(月) 21:34:21.00 ID:ABHeTyt1.net
曜「てゆうか、そもそも、千歌ちゃんが謝る必要ないよね」

千歌「へ?」

曜「だって、元はと言えば、私の早とちりが原因でしょ?」

曜「だから、千歌ちゃんは、悪くないよ」

千歌「いやいやいや!まってよ!」

千歌「そういう問題じゃなくてね…」

33: 2016/08/22(月) 21:35:42.16 ID:ABHeTyt1.net
曜「そりゃね、本当の話聞いて、ショック受けなかったって言ったら、嘘になるけど、」

曜「…私が感じたことは、全部本当だからいいんだよ」

千歌「よ、よーちゃ、それって…」

曜「言ったでしょ?」

曜「たくさん、幸せもらってるって!」

千歌「‼︎」

千歌「……よーちゃん、お人好しすぎるよ…」

曜「えー!」

…本当、一人で、シリアスになってた、私がバカみたいだ…でも

そんな曜ちゃんだから
私はーー

34: 2016/08/22(月) 21:37:35.47 ID:ABHeTyt1.net
千歌「(あ、1番大事なこと、言ってな…)」

曜「ところで…さ」

曜「い、一緒に居たいってことは、千歌ちゃんも、」

曜「私のこと、す…」

千歌「待って!よーちゃん!」パッ

曜「むぐっ」

曜「……?」

千歌「……よーちゃん、私ね、あなたのことがーー…」

大好き!

終わり

36: 2016/08/22(月) 21:38:30.52 ID:ABHeTyt1.net
読んでくれた人ありがとう
光のようちかを信じろ

37: 2016/08/22(月) 21:41:19.61 ID:bNDZjaz1.net

39: 2016/08/22(月) 21:44:38.55 ID:QrJjq1c/.net
乙いいようちかだった
上のちかりこ厨はスルーしとけ

引用: 曜「私、千歌ちゃんのこと好きなんだけど…」