108: ◆3QM4YFmpGw 2014/05/18(日) 01:14:31.44 ID:/9fLi8ur0
モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」シリーズです
前回はコチラ
色々起こって感想がおっつかないぜ!
投下しますわよー
109: 2014/05/18(日) 01:15:43.47 ID:/9fLi8ur0
アイ「やれやれ、手応えのない仕事だった」
ナイフを手慣れた動作でしまいながら、アイは女子寮への帰路に着いていた。
アイ「早く帰らないと、茨姫が拗ねてしまうな」
今回は簡単な依頼だと踏んだアイは、ハナも茨姫も用いずに依頼に臨んだのだった。
部屋でハナに当たり散らす茨姫の姿が、まるで目に浮かぶようだ。
~~
茨姫『あーもう! アイはまだ帰ってこないの!!』
『ギギン、ギギギギン!』
茨姫『うっさいわね! アタクシは寂しいのよ!』
『ギギギン、ギンガギン!!』
茨姫『上っ等じゃない! 表に出なさい、決闘よ!』
~~
アイ「……急ぐか」
まあ、茨姫単独では外に出られないし、ハナの背ではドアノブに届かないのだが。
??「待ちなよ」
ふと、アイを呼び止める声があった。
女性にしては高めな背丈、露出の高い水着のような衣服、外側にくりんと跳ねた茶髪……。
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それは、なんでもないようなとある日のこと。
それは、なんでもないようなとある日のこと。
その日、とある遺跡から謎の石が発掘されました。
時を同じくしてはるか昔に封印された邪悪なる意思が解放されてしまいました。
~中略~
「アイドルマスターシンデレラガールズ」を元ネタにしたシェアワールドです。
・ざっくり言えば『超能力使えたり人間じゃなかったりしたら』の参加型スレ。
110: 2014/05/18(日) 01:16:43.64 ID:/9fLi8ur0
アイ「……何だ、君か」
カイ「やっと見つけたよ、傭兵さん」
海底都市の反逆者にして現在依頼による奪還対象、カイだった。
アイ「何か用かな? もしかして、私に捕まってくれるのかな?」
カイ「冗談言わないで。依頼がしたいの」
アイ「君が……私にかい?」
アイは訝しんだ。
捕えられるリスクを冒してまで、依頼したい事があるというのか?
カイ「報酬ならあるよ、ほら」
カイが取り出したのは、数枚の紙幣。
カイ「大した内容じゃないから、これでいいでしょ?」
アイは紙幣を受け取り枚数を数えると、顔を上げた。
アイ「まあ、内容を聞こうか。話はそれ次第だね」
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カイ「やっと見つけたよ、傭兵さん」
海底都市の反逆者にして現在依頼による奪還対象、カイだった。
アイ「何か用かな? もしかして、私に捕まってくれるのかな?」
カイ「冗談言わないで。依頼がしたいの」
アイ「君が……私にかい?」
アイは訝しんだ。
捕えられるリスクを冒してまで、依頼したい事があるというのか?
カイ「報酬ならあるよ、ほら」
カイが取り出したのは、数枚の紙幣。
カイ「大した内容じゃないから、これでいいでしょ?」
アイは紙幣を受け取り枚数を数えると、顔を上げた。
アイ「まあ、内容を聞こうか。話はそれ次第だね」
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111: 2014/05/18(日) 01:18:20.98 ID:/9fLi8ur0
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海底都市、海皇宮。
エマ「ヨリコ様、ハッピーバースデー!!」
エマが盛大にギターを掻き鳴らし、ヨリコの生誕を祝う。
ヨリコ「ふふ。ありがとうございます、エマ」
エマ「はいっ、コレ! 親衛隊一同からのプレゼント!」
エマが、綺麗に包装された小箱をヨリコに手渡す。
ヨリコ「ありがとうございます。……開けてみても良いですか?」
エマ「どうぞどうぞ!」
ヨリコが丁寧な手つきで箱を開けると、箱の中には宝石をあしらった首飾りが入っていた。
ヨリコ「わぁ……」
エマ「ヨリコ様ヨリコ様! 早速つけてみなって!」
エマに促され、ゆっくりと首飾りを身につける。
ヨリコ「に、似合いますか……?」
エマ「……っんもう超バッチリ!! 綺麗!! マジで気品そのもの!!」
ヨリコ「あ、ありがとうございます…………気品、ですか?」
エマの一言に少し引っかかったヨリコは、その言葉をくり返す。
エマ「あ、うん。えっと、それゴシェナイトっていう宝石で、地上でいう石言葉が『気品』なんだってさ。マキノが言ってた!」
ヨリコ「そう、マキノが……ありがとうございますエマ、大切にしますね。マキノ達にもそう伝えて下さい」
エマ「ッザァーッス!!」
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海底都市、海皇宮。
エマ「ヨリコ様、ハッピーバースデー!!」
エマが盛大にギターを掻き鳴らし、ヨリコの生誕を祝う。
ヨリコ「ふふ。ありがとうございます、エマ」
エマ「はいっ、コレ! 親衛隊一同からのプレゼント!」
エマが、綺麗に包装された小箱をヨリコに手渡す。
ヨリコ「ありがとうございます。……開けてみても良いですか?」
エマ「どうぞどうぞ!」
ヨリコが丁寧な手つきで箱を開けると、箱の中には宝石をあしらった首飾りが入っていた。
ヨリコ「わぁ……」
エマ「ヨリコ様ヨリコ様! 早速つけてみなって!」
エマに促され、ゆっくりと首飾りを身につける。
ヨリコ「に、似合いますか……?」
エマ「……っんもう超バッチリ!! 綺麗!! マジで気品そのもの!!」
ヨリコ「あ、ありがとうございます…………気品、ですか?」
エマの一言に少し引っかかったヨリコは、その言葉をくり返す。
エマ「あ、うん。えっと、それゴシェナイトっていう宝石で、地上でいう石言葉が『気品』なんだってさ。マキノが言ってた!」
ヨリコ「そう、マキノが……ありがとうございますエマ、大切にしますね。マキノ達にもそう伝えて下さい」
エマ「ッザァーッス!!」
112: 2014/05/18(日) 01:19:14.26 ID:/9fLi8ur0
エマの威勢のいい返事の直後、部屋の戸が軽くノックされた。
兵士「ヨリコ様、アンダーワールドのアイ様がお越しです」
ヨリコ「はい、お通しして下さい」
兵士「はっ。ではアイ様、こちらへ」
兵士が下がり、代わりにアイが部屋に入って来た。
アイ「お邪魔するよヨリコさん、誕生日おめでとう」
ヨリコ「あ、ありがとうございます……ご存知だったのですか?」
ヨリコは少し驚いた。
彼女には誕生日の事など話していないはず……。
アイ「いやなに、彼女からそう聞いたのさ」
ヨリコ「彼女?」
アイ「私の依頼主様だよ、ほら」
そう言ってアイは小さな袋をヨリコに手渡した。
ヨリコ「これは……?」
アイ「全く、彼女は傭兵を何でも屋か何かと勘違いしているんじゃないかな」
兵士「ヨリコ様、アンダーワールドのアイ様がお越しです」
ヨリコ「はい、お通しして下さい」
兵士「はっ。ではアイ様、こちらへ」
兵士が下がり、代わりにアイが部屋に入って来た。
アイ「お邪魔するよヨリコさん、誕生日おめでとう」
ヨリコ「あ、ありがとうございます……ご存知だったのですか?」
ヨリコは少し驚いた。
彼女には誕生日の事など話していないはず……。
アイ「いやなに、彼女からそう聞いたのさ」
ヨリコ「彼女?」
アイ「私の依頼主様だよ、ほら」
そう言ってアイは小さな袋をヨリコに手渡した。
ヨリコ「これは……?」
アイ「全く、彼女は傭兵を何でも屋か何かと勘違いしているんじゃないかな」
113: 2014/05/18(日) 01:20:03.90 ID:/9fLi8ur0
ヨリコが袋から取り出したのは、折り紙で出来たカイの二頭身の人形だった。
エマ「おっ、カイじゃん!」
ヨリコ「手紙も入っています……」
『ヨリコ、誕生日おめでとう。
ごめんね、まだそっちには帰れそうにないかな。
これはその代わりっていうか……そんな感じ。
あはは……やっぱダメかな?
ホントにごめんね、やっぱり今の海底都市には帰れないよ。
でも、またいつかきっと……あの時みたいに、
ヨリコやサヤと3人で笑い合える日が来るって信じてるよ。
じゃあ、また会おうね。
親衛隊のみんなにもよろしく。
カイより』
手紙を読み終えたヨリコは、手紙をたたんでほほ笑んだ。
ヨリコ「……そうですね、また、きっと……」
その目に涙をいっぱいにたたえながら。
エマ「おっ、カイじゃん!」
ヨリコ「手紙も入っています……」
『ヨリコ、誕生日おめでとう。
ごめんね、まだそっちには帰れそうにないかな。
これはその代わりっていうか……そんな感じ。
あはは……やっぱダメかな?
ホントにごめんね、やっぱり今の海底都市には帰れないよ。
でも、またいつかきっと……あの時みたいに、
ヨリコやサヤと3人で笑い合える日が来るって信じてるよ。
じゃあ、また会おうね。
親衛隊のみんなにもよろしく。
カイより』
手紙を読み終えたヨリコは、手紙をたたんでほほ笑んだ。
ヨリコ「……そうですね、また、きっと……」
その目に涙をいっぱいにたたえながら。
114: 2014/05/18(日) 01:21:14.98 ID:/9fLi8ur0
アイ「良いご友人を持っているようだね。なるべく早く連れ戻すから、安心して待っていてくれ」
ヨリコ「はい、ありがとうございます」
ヨリコは涙を拭い、アイへ微笑みかけた。
エマ「……あ、そうだ! 今厨房でケーキ作ってんだ、デッカいヤツ! 完成してるか見てくる!」
突然大声を上げたエマが、慌ただしく部屋を出て行った。
アイ「ふふ、彼女はいつも忙しないね」
ヨリコ「賑やかで元気なのが、エマの良い所でもあります。そうだ、良ければアイ様もご一緒にケーキいかがですか?」
アイ「お誘いありがたいけれど、そろそろ気の短い同居人達が暴れ出す頃合でね。今日は失礼させてもらうよ」
アイはヨリコに軽く会釈し、部屋を後にした。
ヨリコ「お気をつけて。…………」
アイを見送ったヨリコは、手に持ったカイの折り紙人形をしげしげと眺める。
ヨリコ「…………ふふっ」
微笑んで頭のアンテナを2度撫でると、絵皿の隣にチョコンと飾った。
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ヨリコ「はい、ありがとうございます」
ヨリコは涙を拭い、アイへ微笑みかけた。
エマ「……あ、そうだ! 今厨房でケーキ作ってんだ、デッカいヤツ! 完成してるか見てくる!」
突然大声を上げたエマが、慌ただしく部屋を出て行った。
アイ「ふふ、彼女はいつも忙しないね」
ヨリコ「賑やかで元気なのが、エマの良い所でもあります。そうだ、良ければアイ様もご一緒にケーキいかがですか?」
アイ「お誘いありがたいけれど、そろそろ気の短い同居人達が暴れ出す頃合でね。今日は失礼させてもらうよ」
アイはヨリコに軽く会釈し、部屋を後にした。
ヨリコ「お気をつけて。…………」
アイを見送ったヨリコは、手に持ったカイの折り紙人形をしげしげと眺める。
ヨリコ「…………ふふっ」
微笑んで頭のアンテナを2度撫でると、絵皿の隣にチョコンと飾った。
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115: 2014/05/18(日) 01:22:25.12 ID:/9fLi8ur0
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一方その頃カイは。
亜季「ガミガミガミガミガミガミガミガミ」
星花「クドクドクドクドクドクドクドクド」
カイ「はい……すいませんでした……」
亜季「ガミガミ」
星花「クドクド」
カイ「はい、海より深く反省してます……………………海底人だけに(ボソッ」
亜季「」ブチィッ
星花「」ビキィッ
カイ「ひぃいっ!? ご、ごめんなさいごめんなさい冗談ですぅ!!」
……チームのお金を勝手に使った事を2人にこっぴどく叱られていた。
ちなみに、この後事情を話して一応は許してもらえたものの、
それでも罰としてしばらくカイだけ三食惣菜パンのみの食事となったのは、また別の話。
おわり
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一方その頃カイは。
亜季「ガミガミガミガミガミガミガミガミ」
星花「クドクドクドクドクドクドクドクド」
カイ「はい……すいませんでした……」
亜季「ガミガミ」
星花「クドクド」
カイ「はい、海より深く反省してます……………………海底人だけに(ボソッ」
亜季「」ブチィッ
星花「」ビキィッ
カイ「ひぃいっ!? ご、ごめんなさいごめんなさい冗談ですぅ!!」
……チームのお金を勝手に使った事を2人にこっぴどく叱られていた。
ちなみに、この後事情を話して一応は許してもらえたものの、
それでも罰としてしばらくカイだけ三食惣菜パンのみの食事となったのは、また別の話。
おわり
116: 2014/05/18(日) 01:23:50.15 ID:/9fLi8ur0
以上です
「しんみりした話を書くとしょうもないオチをつけたくなる奇病」を患った僕だけどヨリコ誕生日おめでとう!
アイをお借りしました
「しんみりした話を書くとしょうもないオチをつけたくなる奇病」を患った僕だけどヨリコ誕生日おめでとう!
アイをお借りしました
117: 2014/05/18(日) 01:27:42.85 ID:xstey2C20
乙ー
ヨリコさまお誕生日おめでとう!
そしてカイェ……
ヨリコさまお誕生日おめでとう!
そしてカイェ……
【次回に続く・・・】



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