362: ◆ul9SIs8lw. 2014/06/17(火) 19:20:04.56 ID:hTchYh1kO


モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」シリーズです


前回はコチラ


  時間列、文化祭二日目で投下します

363: 2014/06/17(火) 19:21:27.37 ID:hTchYh1kO
学園の裏山……そのあった場所は巨大なクレーターが出来上がっていた。

………だが、遠くからよく見ると一部だけ無事な場所があった。半径3kmの円の形でそこだけ何事もなかったように……

オトハ「ハァ……ハァ………」

その円の中心にある広場で、自然の大精霊オトハは息を荒げ、汗を流しながら空に向かい両手を上げていた。

そう。オトハは空から邪悪な気配を察知し、急いで結界をはりあげたのだ。

その為、自身の半径3kmの部分だけは凶悪な砲撃から耐え抜いたのだ。

そのせいか、オトハの顔には疲れの色が濃くなっていた。
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それは、なんでもないようなとある日のこと。
その日、とある遺跡から謎の石が発掘されました。
時を同じくしてはるか昔に封印された邪悪なる意思が解放されてしまいました。

~中略~

「アイドルマスターシンデレラガールズ」を元ネタにしたシェアワールドです。
・ざっくり言えば『超能力使えたり人間じゃなかったりしたら』の参加型スレ。



364: 2014/06/17(火) 19:22:33.77 ID:hTchYh1kO
オトハ「………聴こえる…聴こえる…生命の、樹々の、大地の悲鳴が……怒りが……不協和音が……」

目から何かが零れる。

全てを守り抜いたわけで無い。その証拠にそれ以外の場所に生えていた樹々が、動物が、無意味に消えて行ったのだ。

自然の声が聴こえる彼女にとってそれは最悪なものだった。まるで山を守れなかった自分を責めているようにも聴こえた。

彼女の目から流れるモノは、人間でいう涙なのかわからない。

365: 2014/06/17(火) 19:23:53.36 ID:hTchYh1kO
『あれ?メガネは?』

『なんか変な感じするよー』

そして、オトハがハープの演奏をやめたからなのか、周りから凄い音がしたからのか、はたまた異変を察知したからなのか?

広場で眠っていたAMCを始め、動物達が目を覚まし始めた。

『あれ?ここにきた同胞達の気配消えてるよ?』

『なんでー?メガネの仕業?』

そして、一緒に裏山を登り、別れた仲間達の気配が消えたことに気づく。

オトハ「あなた達の仲間は消されました。雑音を放つ見えないモノに…」

『お姉さん誰ー?』

『メガネの仕業?メガネの仕業なの?』

突然、話しかけてきたオトハにAMC達は口々にそういう。

本来なら、オトハを洗脳しようと行動するのだろうが、それができなかった。

何故なら、AMC達は感じ取ったのだ。オトハから異様な気配を。大精霊の放つ巨大なオーラを…

オトハ「今すぐこの場から去って欲しい。見えない雑音が再びこの地にいるもの達に災いを呼ぶから…」

そう言いながら、彼女は再びハープを手に持ち始める。

『なんだわからないけど、大変だ。お母さんに報告だ』

『メガネの仕業だー!空にメガネがいるんだ!』

オトハの忠告にAMC達は大人しく去っていく。

366: 2014/06/17(火) 19:25:04.05 ID:hTchYh1kO
オトハ「ごめんなさい……私の力不足で……ごめんなさい……」

ポロンッ♪とハープを奏で、彼女は自然に謝罪する。

そして、再び心地よい音楽を響かせ始めた。

すると、どうだろうか。

突然、空が曇り始めたではないか。

そして、暫くするとポツリポツリと雨が降り始めた。それは段々強くなり大雨となっていった。その範囲は学園を始め、クレーターとなった裏山まで及んでいる。

まるで、今のオトハの感情をあらわすかのように……

367: 2014/06/17(火) 19:25:53.71 ID:hTchYh1kO
オトハ「今の私にはコレしかできない」

そして、その雨を浴びたクレーターの部分から小さな芽が次々と芽吹き始めた。

彼女は、被害にあった山を完全にとはいかないが再生させようとしているのだ。

そして……

オトハ「願わくば、自然を荒らした者達に災いを……」

その雨により、学園上空にある見えない何かが形を作り始めた。

見えなくとも、雨に辺りその輪郭が現れ、その真下だけが雨を防いでいる。

コレでヒーロー達は気づくだろう。この異変に……

368: 2014/06/17(火) 19:27:12.58 ID:hTchYh1kO
一方、同時刻

梨沙「中止!?どういうことよ!説明しなさい!!!」

学園のライブステージの控え室で、アイドルヒーローRISAこと的場梨沙は怒鳴っていた。

横では、コアラ型エクス・マキナのコアさんが梨沙をなだめていた。

時子「うるさいわね。その口を縫うわよ?……っで、下僕。説明しなさい。このバアル・ペオルの晴れ舞台を潰した理由を。ことによってはただでは済まないわよ?」

その隣ではスカウトされたばかりのバアル・ペオルこと財前時子は何処からか用意されたフカフカのソファーに腰掛け、脚を組みながら不機嫌そうにしていた。

パップ「まあ、簡単にいうと喧嘩売られちまってな…。詳しくはこの映像を見てくれ」

そう言いながらパップは二人に将軍の宣戦布告の映像を二人に見せた。

梨沙「……つまり、コイツらが邪魔したのね」

時子「私がいない間に虫ケラが随分粋がっているのね。まあ、いいわ。役不足だけど、このバアル・ペオルの晴れ舞台の引き立て役になってもらうわ」

映像を見終わり、梨沙はワナワナ怒りが混み上がり、時子は口を歪ませていた。

369: 2014/06/17(火) 19:28:25.68 ID:hTchYh1kO
パップ(はぁ…コレは少し大変そうだな)

そんな二人を見ながら頭をかきながら溜息を吐く。

パップ(にしても、この映像を送ってきた奴らはいったい何を考えているんだ?アイドルヒーローだけじゃなく他の組織にまで宣戦布告をしている)

パップ(そんな複数の組織を相手にできるのか?それとも考えなしの馬鹿か?だが、どちらにせよ。見えない上にこの京華学院を人質にとっているようなもんだ。ただではやられないはず)

そして、思考し始める。

パップ(空に浮かんでるなら、万が一やられた時、京華学院ごと自爆する事も考えられる。そうなると被害はデカイ。どうにかしてそれを学園から離さねえといけないか………)

万が一の時は、第二段階を解放しないといけない。

そうパップは自身の胸に手を当てた。

370: 2014/06/17(火) 19:29:17.41 ID:hTchYh1kO
パップ「とりあえず、俺は今からここに来てるクールPと白熊Pと合流しめ他の組織と連絡をする。お前らは他のアイドルヒーローが全員くるまでここに待機しろ。揃い次第、行動だ」

梨沙「えっー?勝手に行っちゃダメなの?」

時子「この私に命令するとはいい度胸ね」

文句を言う二人にパップは再び溜息を吐く。

パップ「あのな…少しは協調性もってくれ……」

果たして、こんなんで大丈夫かと不安に思うパップだった。


終わり

371: 2014/06/17(火) 19:30:12.89 ID:hTchYh1kO
情報追加

・オトハがいる広場を中心に半径3kmの場所の被害を防ぎました。

・裏山で、唯一無事だったAMC数匹が何か行動しはじめました。

・京華学院と裏山を含めた広範囲に雨が降り始めました。クレーターの部分から小さな芽が次々と芽吹き再生しはじめきます。

・雨の影響で、ブラムの場所がハッキリとわかります。更に流水が弱点の吸血鬼にも影響するかも。

・パップは万が一の場合、京華学院に被害が出ないようにCOの第二段階を解放するかもしれません。

・梨沙と時子は京華学院にいるアイドルヒーローが全員が来るまで待機しています。協調性は大事だよね!

372: 2014/06/17(火) 19:32:07.87 ID:hTchYh1kO
以上です。

果たしてこの二人は、他のアイドルヒーロー達と協調性をとれるのか?

そして、オトハさん激おこぷんぷん丸です。

果たして、将軍は生き残れるのか?

374: 2014/06/17(火) 21:41:15.05 ID:0mKEM12IO
乙ですー。

協調性?そんなもの時子さまなら楽勝さー(棒)

将軍は無事に生きていられるのか

382: 2014/06/17(火) 22:58:38.36 ID:hTchYh1kO
乙ー

将軍逃げて!超逃げて!

果たして飛鳥が到着する前にヒーロー達は行けるだろうか?

そして、飛鳥は鎖を突破できるだろうか?



【次回に続く・・・】




引用: モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」 part10