985:◆UCaKi7reYU 2014/08/24(日) 15:30:14.49 ID:CEYRCorxO


モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」シリーズです


前回はコチラ


 

だいたい9ヶ月ぶりでございます…色々ありましたが戻ってきました。
とりあえず、前置きは置いておいて、短いですが投下参ります!

986: 2014/08/24(日) 15:33:32.69 ID:CEYRCorxO
「むふふ…」

秋炎絢爛祭、二日目。

カースが投げ売りされたり、ヒーローが沸いて出たり、裏山が吹き飛ばされたり、今日も祭りは面白おかしく回っている。

「今年は輪をかけて、特異な方々が集まってるみたいですねぇ」

人間に、

機械に、

悪魔に、

兎に、

精霊に、

堕天使に、

吸血鬼に、

海底人に、

氏神に、

カースに、

あらゆる存在に、あてもなく歩いただけ遭遇する。

そんな混沌とした祭りに、当たり前のように混沌を宿す少女──喜多日菜子はいた。
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それは、なんでもないようなとある日のこと。
その日、とある遺跡から謎の石が発掘されました。
時を同じくしてはるか昔に封印された邪悪なる意思が解放されてしまいました。

~中略~

「アイドルマスターシンデレラガールズ」を元ネタにしたシェアワールドです。
・ざっくり言えば『超能力使えたり人間じゃなかったりしたら』の参加型スレ。



987: 2014/08/24(日) 15:35:49.10 ID:CEYRCorxO
「グギャ…アガ…」

「これで最後みたいですねぇ」

そんな彼女は今日も片手に剣を持って誰にともなく語りかける。

そして、彼女の前にはもはや虫の息のカースが一体。

「この程度なら、何も問題ないんですけどぉ…」

いつも通りに虚空に話す彼女。

いつもなら完全な独り言。

しかし、今日は少々勝手が違った。

「グギギ…ア」

バギンッ。

核を握りつぶされたかのような音を立てて『一本の触手に貫かれた』カースは崩れ落ちた。

「今の状態でも、これくらいなら簡単に出来るようになりましたかぁ……早いと思うべきか遅いと思うべきか、迷いますねぇ…」

目の前で、するりと『不自然に漂うテニスボール大の大きさの暗闇』に触手が引っ込んでいく。

そしてふよふよと、日菜子の周りを浮かび始めた。

988: 2014/08/24(日) 15:37:00.09 ID:CEYRCorxO
「……それにしても、カースくらいなら別に構わないですけどぉ……アレはちょっと問題ですねぇ…」

そんな不可思議な物に話しかけながら空を見上げる。

何も無いようで、何かある。

…アレくらいなら、まだヒーロー達で何とかなるかなぁ、と思う。

なのでいつも通り、深く干渉しなくても問題ない、と思う。

そういう意味では問題無い、と思う。


















思う、のだけど。

989: 2014/08/24(日) 15:38:52.58 ID:CEYRCorxO
「…どうしましょうかぁ。日菜子としては、せっかくの逢瀬を邪魔されたという気もしてるんですよねぇ」

若干。

「本当なら、この後はみくさん達のお店に行って、菜帆さんの所に顔を出して、ついでに加連さんに電話して、ライブを見て、その後に里美さんの知り合いの方のお店に寄って、最後にもう一度みくさんを冷やかして帰ろうかと思ってたんですよぉ?………むふふ」

いつも通り。

「それが、これです」

一見はそうだが。

「……当たり前じゃないですかぁ、日菜子は実は楽しみにしてたんですよ?」

同居人でも。

「この日のためにお洋服も新調しましたし、今日の日菜子は勝負服ですぅ…むふ、むふふ…♪」

分かるか分からないか。

「それに、明日は………むふふ、あの街が終わってから、あの人はまた一歩前に進みましたからねぇ♪」

だが、一番近いモノは。

990: 2014/08/24(日) 15:40:48.53 ID:CEYRCorxO
「…そうですねぇ、いつもならこの様な騒ぎは歓迎なのですけどぉ……」

すぐに感じ取ったようで。

「…あ、やっぱり解っちゃいましたぁ?」

つまるところ。

「はい…ちょっとだけ、こう……暗いものが沸き上がってますよぉ?」

───彼女は、不機嫌になっていた。

「日菜子だって、一応まだ学生ですからぁ」

と、いうより。

「それに」

更に珍しい事に。

「ここには、日菜子の友達も居ますからぁ」

彼女は多少。

「後は…楽しみを邪魔されるのは、好きじゃありません」

───怒っていた。

991: 2014/08/24(日) 15:42:13.43 ID:CEYRCorxO
「でも、やっぱりまだ目立ちたくは無いんですよねぇ…」

ただ、珍しく少し困ったような表情にもなっていたりもする。

「え?そろそろ表側に立っても良いんじゃないか、ですかぁ?」

ぷらぷらと、襲撃により閑散とした道を歩く。

「……うーん、日菜子としては、それは別の方に任せたいんですよ」

「その方が動きやすいですからぁ」

「それに、下手に目を付けられるのもちょっとぉ…」

「あ、勝つとか負けるとかじゃ無いですよぉ?」

「ただ、インパクトに欠けちゃうじゃないですかぁ…色々と」

「…むふふ…分かってるなら言わせないで下さいよぉ……意地悪ですねぇ、王子様は♪」

「…うーん」

「……やっぱり、前にやった方法でいきましょうかぁ」

「という訳で、お色直しを……」

「……あ、ご希望があるなら日菜子は応えちゃいますよぉ?」

「………………………………………」

「………………………………………」

「……………………………むふふ♪」

992: 2014/08/24(日) 15:45:40.41 ID:CEYRCorxO
「こういうのが、タイプなんですかぁ?」

「分かっていますよぉ…むふふ♪」

「とりあえずはいいとして…」

「後は……そうですねぇ…」

「…まぁ、」

「コレコレをこうして…」

「…むふふ、これでバッチリです♪」

…………………………………。

長い長い相談が終わり、彼女は一人歩き始める。

「…とりあえず、教習棟にでも行ってみましょうかぁ」

「デオチダァ!」

ヒュンッ。

「アザスッ!」

脇道から待ち伏せていたカースを、白銀の槍で貫き、そこに触手がもう一撃浴びせ葬る。

「では、参りましょうか王子様……ついでに役者も探して、楽しい楽しい舞踏祭の幕開けです♪」

窓ガラスには、仮面を付けて、一本の槍と暗闇を携えた、帽子にサイドテールの少女が映っていた。

993: 2014/08/24(日) 15:49:03.75 ID:CEYRCorxO
※情報※
・仮面の少女があたりを歩きながら教習棟を目指しています。
・基本的に裏山を吹き飛ばした犯人に敵対する模様
・ただし『面白そうな』事には少し手を出すかも。
・今回も『招待状』を配る様子。


※設定※
・仮面の少女

属性:?

能力:武器操作、召還

詳細:

祟り場にも現れた謎の少女。

特殊な仮面を着けているので、その正体は謎に包まれている。

基本的には穏やかそうだけど、なにを考えてるのかは分からない。

また、何かの招待状を配っていたりと、目的も良く分からない。

かなり多芸な様で、今回は自在に飛び回る一本の白銀の槍と謎の暗闇を伴っている。

…実は謎の暗闇から出てくる触手は、普通なら頭の中の何かがガリガリ削られる系の物だが、京華学院自体の異常が多くてむしろ逆に普通。

ちなみに名乗る時はある人物から言われた「ニコちゃん」を名乗る模様。

『白銀の槍』
仮面の少女の武器。
能力を一点集約しているため、スピード・精密性・破壊力・貫通力・耐久性・その他全てが高レベル。
また、自由に消せて好きなところに出せる模様。

『暗闇』
仮面の少女の周りをふよふよ漂っている謎の闇。
内側からはあらゆる常識を無視して黒い触手が出てくる。
例によって数値的な物がガリガリ削られそうな奴。
現在はテニスボール大の大きさだが、それより小さい物は内側に引き込める模様。
この世じゃない「どこか」に繋がってるとかなんとか。

994: 2014/08/24(日) 15:54:27.66 ID:CEYRCorxO
投下終了です。

久しぶりすぎてキャラががが…これからまた、ゆっくり書きますのでお見知りおきを…

そして書き忘れですが、時間軸は学園祭二日目です。

それと遅ればせながら、てんてー誕生日おめでとう&誕生日ss乙です!

では、お目汚し失礼しました。

995: 2014/08/24(日) 16:34:40.24 ID:46+RO+3EO
おひさおつ
ニコ

996: 2014/08/24(日) 16:45:11.13 ID:46+RO+3EO
まさかの途中送信……
ニコちゃん正式採用ヤッター!
日菜…ニコちゃん相変わらず底知れなくて恐ろしい……底知れない奴ばっかりだなシェアワ!

997: 2014/08/24(日) 17:03:42.33 ID:hwwuMnqK0
乙ですー
SAN値チェックが入らないとは…なんというカオス
招待状も継続して配られてるんですかやったー(?)

1000: 2014/08/24(日) 19:33:06.07 ID:hwwuMnqK0
1000なら超☆平和に将軍事件解決



【次回に続く・・・】




引用: モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」 part10

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