1: 2017/09/13(水) 18:31:07.38 ID:k2pCEBKbO
~♪ ~♪
エルヴィン「……ふぅ」
エルヴィン(音楽室……今日もたまたま通りかかったから寄ってみたが……やはりここは落ち着くな)
エルヴィン(ピアノ……戦車道全国大会の後の宴会では一種の演出として弾いたが……改めて聴かせるには腕が足りてなくて恥ずかしいな)
エルヴィン(……まあ、再度学び直すということも無いだろうがな)
エルヴィン「……ふぅ」
エルヴィン(音楽室……今日もたまたま通りかかったから寄ってみたが……やはりここは落ち着くな)
エルヴィン(ピアノ……戦車道全国大会の後の宴会では一種の演出として弾いたが……改めて聴かせるには腕が足りてなくて恥ずかしいな)
エルヴィン(……まあ、再度学び直すということも無いだろうがな)
2: 2017/09/13(水) 18:34:02.37 ID:k2pCEBKbO
ガラ……
エルヴィン「っ……?」ビク
カエサル「あ……エルヴィン、やっぱりここに居たのか」
エルヴィン「カエサル……?」
カエサル「2人とも心配してたぞ?忘れもの取りに行って、すぐ戻るって聞いてたのに全然戻ってこない……って」
エルヴィン「す、すまない……少しだけ寄り道するつもりが……」
カエサル「や、平気だ。ほかの2人には先に帰るように言っておいたぞ。置いていったエルヴィンの荷物も持たせて置いたから」
エルヴィン「色々とすまないな……手間を掛けさせて」
カエサル「いいんだ。それに……最近ここでエルヴィンがピアノ弾いてるの知ってたし」
エルヴィン「き、聴いてたのか……?」
カエサル「まあな。ちょっとだけ」
エルヴィン「う……盗み聴きとは悪趣味だな」
エルヴィン「っ……?」ビク
カエサル「あ……エルヴィン、やっぱりここに居たのか」
エルヴィン「カエサル……?」
カエサル「2人とも心配してたぞ?忘れもの取りに行って、すぐ戻るって聞いてたのに全然戻ってこない……って」
エルヴィン「す、すまない……少しだけ寄り道するつもりが……」
カエサル「や、平気だ。ほかの2人には先に帰るように言っておいたぞ。置いていったエルヴィンの荷物も持たせて置いたから」
エルヴィン「色々とすまないな……手間を掛けさせて」
カエサル「いいんだ。それに……最近ここでエルヴィンがピアノ弾いてるの知ってたし」
エルヴィン「き、聴いてたのか……?」
カエサル「まあな。ちょっとだけ」
エルヴィン「う……盗み聴きとは悪趣味だな」
3: 2017/09/13(水) 18:35:05.03 ID:k2pCEBKbO
カエサル「はは、ごめんごめん。まあせっかく今こういう状況なんだし、良かったらピアノ聴かせてほしいんだ」
エルヴィン「はぁ……」
エルヴィン「……期待してる程の腕はないぞ」
カエサル「私にとっては、エルヴィンがどれ程の腕でも十分凄いと思うんだが?」
エルヴィン「仕方ないな……」
エルヴィン(普段だったら絶対聴かせることはないのに……こいつの言葉には調子を狂わされるな)
エルヴィン「はぁ……」
エルヴィン「……期待してる程の腕はないぞ」
カエサル「私にとっては、エルヴィンがどれ程の腕でも十分凄いと思うんだが?」
エルヴィン「仕方ないな……」
エルヴィン(普段だったら絶対聴かせることはないのに……こいつの言葉には調子を狂わされるな)
4: 2017/09/13(水) 18:36:25.89 ID:k2pCEBKbO
……~♪ ~♪
カエサル「……そういえば、こうしてしっかり聴くのは全国大会の後の宴会以来か」
エルヴィン「若草物語か……確かあの時が初めての披露だったな」~♪
カエサル「そうだな、あの時はエルヴィンがピアノを弾けるって初めて知って……驚いたよ」
エルヴィン「昔多少嗜んでたくらいだから、腕は落ちてると思うぞ」~♪
カエサル「またそういうこと……腕なんて関係ないって、聴いた人がどう思うかが重要だろ?」
カエサル「……少なくとも、私は好きだぞ、エルヴィンの弾くピアノ」
エルヴィン「……全く」ハァ
カエサル「……そういえば、こうしてしっかり聴くのは全国大会の後の宴会以来か」
エルヴィン「若草物語か……確かあの時が初めての披露だったな」~♪
カエサル「そうだな、あの時はエルヴィンがピアノを弾けるって初めて知って……驚いたよ」
エルヴィン「昔多少嗜んでたくらいだから、腕は落ちてると思うぞ」~♪
カエサル「またそういうこと……腕なんて関係ないって、聴いた人がどう思うかが重要だろ?」
カエサル「……少なくとも、私は好きだぞ、エルヴィンの弾くピアノ」
エルヴィン「……全く」ハァ
5: 2017/09/13(水) 18:37:39.89 ID:k2pCEBKbO
ポロ…… ~♪
カエサル(心地良い音……時々家でも音楽を聴いたりはするけど……それとは違った安心感、でいいのか)
カエサル(何でだろう、この前からこっそり聴いてた時はこんな感じじゃなかったのに……)
カエサル(目の前にいる私に対して弾いてるから……かな)
エルヴィン「………」~♪
カエサル「……ん」コテッ
エルヴィン「どうした……いきなりもたれ掛かって」
カエサル「なんか、エルヴィンのピアノ聴いてると眠くなってくるんだ」
エルヴィン「そんなに退屈か?」~♪
カエサル「違う違う、安心するって意味」
エルヴィン「……そうか」
ポロン……ポロ……♪
カエサル「………」ウト……
カエサル(心地良い音……時々家でも音楽を聴いたりはするけど……それとは違った安心感、でいいのか)
カエサル(何でだろう、この前からこっそり聴いてた時はこんな感じじゃなかったのに……)
カエサル(目の前にいる私に対して弾いてるから……かな)
エルヴィン「………」~♪
カエサル「……ん」コテッ
エルヴィン「どうした……いきなりもたれ掛かって」
カエサル「なんか、エルヴィンのピアノ聴いてると眠くなってくるんだ」
エルヴィン「そんなに退屈か?」~♪
カエサル「違う違う、安心するって意味」
エルヴィン「……そうか」
ポロン……ポロ……♪
カエサル「………」ウト……
6: 2017/09/13(水) 18:38:55.93 ID:k2pCEBKbO
エルヴィン「………」~♪
カエサル「すぅ……」
エルヴィン「……全く、本当に寝る奴がいるか……」
エルヴィン「それにしても、随分気持ち良さそうな顔で……」
カエサル「すぅ……」
エルヴィン(そういえば、誰かに向けてピアノを弾いたのは初めてだったな)
エルヴィン(今まで弾いてたのは気分転換のようなものだったからな……)
~♪
エルヴィン(……もし、私がこれからカエサルのためにピアノを弾きたいと言ったら……受け入れてもらえるだろうか)
エルヴィン(……はぁ、やめておこう。そもそも今回の出来事は偶然起こっただけなんだ……)
エルヴィン(それに、もう一度好き好んでカエサルが私のピアノを聴きたがるとは思えないからな……)
カエサル「すぅ……」
エルヴィン「……全く、本当に寝る奴がいるか……」
エルヴィン「それにしても、随分気持ち良さそうな顔で……」
カエサル「すぅ……」
エルヴィン(そういえば、誰かに向けてピアノを弾いたのは初めてだったな)
エルヴィン(今まで弾いてたのは気分転換のようなものだったからな……)
~♪
エルヴィン(……もし、私がこれからカエサルのためにピアノを弾きたいと言ったら……受け入れてもらえるだろうか)
エルヴィン(……はぁ、やめておこう。そもそも今回の出来事は偶然起こっただけなんだ……)
エルヴィン(それに、もう一度好き好んでカエサルが私のピアノを聴きたがるとは思えないからな……)
7: 2017/09/13(水) 18:39:47.93 ID:k2pCEBKbO
エルヴィン(……でも、何故だか自分でも安心感を感じるな……もしかして、カエサルが隣にいるからか……?)
エルヴィン(ただ隣に居てくれてるだけなのに……なんだこの感覚は)
エルヴィン(……おかしい、しかもこいつの寝顔を見ていたらこっちまで眠くなってきたぞ)
エルヴィン(本当に調子が狂うな……さっさと終わらせて……)チラ
カエサル「すぅ……」
エルヴィン「………」
エルヴィン「少しなら……いいか」
エルヴィン(ただ隣に居てくれてるだけなのに……なんだこの感覚は)
エルヴィン(……おかしい、しかもこいつの寝顔を見ていたらこっちまで眠くなってきたぞ)
エルヴィン(本当に調子が狂うな……さっさと終わらせて……)チラ
カエサル「すぅ……」
エルヴィン「………」
エルヴィン「少しなら……いいか」
8: 2017/09/13(水) 18:40:35.87 ID:k2pCEBKbO
~
カエサル「んぅ……私いつの間に寝て……」パチ……
エルヴィン「すぅ……」
カエサル「あれ、エルヴィンまで……いつから寝てたんだろう……」
カエサル「……って、8時半!?うわ、外真っ暗……ほら、エルヴィン起きろ!」
エルヴィン「ん……カエサル……?」
カエサル「まずいぞ……私達が呑気に寝てる間に夜になってたんだ……」
エルヴィン「う、嘘だろ……?」
カエサル「うぅ……きっと左衛門佐もおりょうもカンカンだ……早く戻らないと……」ガチャッ
カエサル「……あれ?」ガチャッガチャッ
エルヴィン「どうした?」
カエサル「……まずいぞ、更にまずいことになった……」
カエサル「鍵、外側から閉められてる……」
エルヴィン「え」
カエサル「んぅ……私いつの間に寝て……」パチ……
エルヴィン「すぅ……」
カエサル「あれ、エルヴィンまで……いつから寝てたんだろう……」
カエサル「……って、8時半!?うわ、外真っ暗……ほら、エルヴィン起きろ!」
エルヴィン「ん……カエサル……?」
カエサル「まずいぞ……私達が呑気に寝てる間に夜になってたんだ……」
エルヴィン「う、嘘だろ……?」
カエサル「うぅ……きっと左衛門佐もおりょうもカンカンだ……早く戻らないと……」ガチャッ
カエサル「……あれ?」ガチャッガチャッ
エルヴィン「どうした?」
カエサル「……まずいぞ、更にまずいことになった……」
カエサル「鍵、外側から閉められてる……」
エルヴィン「え」
9: 2017/09/13(水) 18:43:30.55 ID:k2pCEBKbO
エルヴィン「う、後ろは!?」
カエサル「駄目だ、こっちも外側から……!」ガチャガチャ
エルヴィン「うちの学校は外側から鍵を掛けられると内側からは開かないようになってるからな……確か施錠確認は風紀委員だったか……?」
カエサル「ここからだとピアノの氏角になってドアの外からだと誰がいるかは分からないから……気付かれないまま閉じ込められたということか……」
カエサル「ま、まぁ仕方ない……電話で2人に来てもらっ……て……」
エルヴィン「ど、どうした?まさか……」
カエサル「じゅ、充電切れ……」プルプル
エルヴィン「お約束か!!」ビシッ
カエサル「駄目だ、こっちも外側から……!」ガチャガチャ
エルヴィン「うちの学校は外側から鍵を掛けられると内側からは開かないようになってるからな……確か施錠確認は風紀委員だったか……?」
カエサル「ここからだとピアノの氏角になってドアの外からだと誰がいるかは分からないから……気付かれないまま閉じ込められたということか……」
カエサル「ま、まぁ仕方ない……電話で2人に来てもらっ……て……」
エルヴィン「ど、どうした?まさか……」
カエサル「じゅ、充電切れ……」プルプル
エルヴィン「お約束か!!」ビシッ
10: 2017/09/13(水) 18:44:35.14 ID:k2pCEBKbO
エルヴィン「私の携帯は2人に持たせた鞄の中だったから……参ったな。窓は開くにしてもここは3階……」
カエサル「どどどどどどうしよう!?私達もしかして朝までこのまま!?」アワアワ
エルヴィン「あー落ち着け。電気が付くだけ良いだろう……いや、これは一緒になって寝た私の責任だな」
カエサル「うぅ……私がエルヴィンを眠りに誘うかのようにぐっすりと……」
エルヴィン「いや、ここは私が」
カエサル「いやいや私が……」
エルヴィン「………」
カエサル「………」
エルヴィン「このまま続けててもどうにもならないな……」
カエサル「そ、そうだよな……」
カエサル「どどどどどどうしよう!?私達もしかして朝までこのまま!?」アワアワ
エルヴィン「あー落ち着け。電気が付くだけ良いだろう……いや、これは一緒になって寝た私の責任だな」
カエサル「うぅ……私がエルヴィンを眠りに誘うかのようにぐっすりと……」
エルヴィン「いや、ここは私が」
カエサル「いやいや私が……」
エルヴィン「………」
カエサル「………」
エルヴィン「このまま続けててもどうにもならないな……」
カエサル「そ、そうだよな……」
11: 2017/09/13(水) 18:46:18.91 ID:k2pCEBKbO
カエサル「はぁ……まさか朝まで学校で過ごすことになるとは……」
エルヴィン「そうだな……しかも音楽室、雰囲気があってこれはこれでいいんじゃないか?」
カエサル「や、やめてくれないかそういうこと言うの……」
エルヴィン「分からないぞ、大洗女子学園の七不思議で音楽室の……」
カエサル「そそそ、そんなのあるわけないだろぉ!?」ギュー
エルヴィン「はっはっは、冗談だ冗談」
カエサル「………」ミッチャク
エルヴィン「……冗談だと言ったが?」
カエサル「わ、分かってる!!この馬鹿!!」
エルヴィン「そうだな……しかも音楽室、雰囲気があってこれはこれでいいんじゃないか?」
カエサル「や、やめてくれないかそういうこと言うの……」
エルヴィン「分からないぞ、大洗女子学園の七不思議で音楽室の……」
カエサル「そそそ、そんなのあるわけないだろぉ!?」ギュー
エルヴィン「はっはっは、冗談だ冗談」
カエサル「………」ミッチャク
エルヴィン「……冗談だと言ったが?」
カエサル「わ、分かってる!!この馬鹿!!」
12: 2017/09/13(水) 18:48:01.81 ID:k2pCEBKbO
カエサル「その……だな、そうやって急に言われると流石に怖いというか……いや怖くない!怖くなんかないぞ!ただな……」
エルヴィン「……あ、ポケットにグデーリアンから貰ったレーションあったけど食べるか?」
カエサル「この状況でか!?」
エルヴィン「じゃあ武部さんから貰ったチョコ」
カエサル「一緒だろ~……うぅ~……」
エルヴィン「やれやれ、これじゃいつもと立場が逆じゃないか……」
エルヴィン「……あ、ポケットにグデーリアンから貰ったレーションあったけど食べるか?」
カエサル「この状況でか!?」
エルヴィン「じゃあ武部さんから貰ったチョコ」
カエサル「一緒だろ~……うぅ~……」
エルヴィン「やれやれ、これじゃいつもと立場が逆じゃないか……」
13: 2017/09/13(水) 18:49:22.23 ID:k2pCEBKbO
エルヴィン(あ……そういえば)
エルヴィン「……ほらカエサル、少し離れてくれ。立ち上がれないだろう」
カエサル「ぁ……な、何するんだ?」
エルヴィン「ピアノだ。さっき私のピアノを聴いてると安心するって言ってくれただろう?少しでも気を紛らわせればと思ってな」
カエサル「そ、そうか……」
エルヴィン「全く……あの火力担当の三突の装填手が暗闇に怯えてるなんて、私以外に知られたらどうなるだろうな?」クスクス
カエサル「んなっ……からかうんじゃない!そ、それに!今日はお互い様だろう?」
エルヴィン「というと?」
カエサル「ほら、こうやってプライベートでピアノを弾くエルヴィンなんて私しか知らないし……」
エルヴィン「ああ、なるほど……」
カエサル「い、言っておくが……私のこんな姿ひなちゃんにすら知られてないんだからな……」
エルヴィン「ほう……すまないな初めてを奪ってしまって」ニヤニヤ
カエサル「な……なんか今日のエルヴィン調子に乗ってないか……?」
エルヴィン「さあ?カエサルが怯えすぎなんじゃないか?」
カエサル「くっ……!帰ったら覚えてろ……」
エルヴィン「……ほらカエサル、少し離れてくれ。立ち上がれないだろう」
カエサル「ぁ……な、何するんだ?」
エルヴィン「ピアノだ。さっき私のピアノを聴いてると安心するって言ってくれただろう?少しでも気を紛らわせればと思ってな」
カエサル「そ、そうか……」
エルヴィン「全く……あの火力担当の三突の装填手が暗闇に怯えてるなんて、私以外に知られたらどうなるだろうな?」クスクス
カエサル「んなっ……からかうんじゃない!そ、それに!今日はお互い様だろう?」
エルヴィン「というと?」
カエサル「ほら、こうやってプライベートでピアノを弾くエルヴィンなんて私しか知らないし……」
エルヴィン「ああ、なるほど……」
カエサル「い、言っておくが……私のこんな姿ひなちゃんにすら知られてないんだからな……」
エルヴィン「ほう……すまないな初めてを奪ってしまって」ニヤニヤ
カエサル「な……なんか今日のエルヴィン調子に乗ってないか……?」
エルヴィン「さあ?カエサルが怯えすぎなんじゃないか?」
カエサル「くっ……!帰ったら覚えてろ……」
14: 2017/09/13(水) 18:49:57.66 ID:k2pCEBKbO
エルヴィン「とりあえず手を離してくれ……弾けないから……」
カエサル「あ……ごめん……」パッ
~♪ ~♪
エルヴィン「……どうだ?」~♪
カエサル「いや……なんというか……」
カエサル「こういう状況でも落ち着くものなんだなって……」
エルヴィン「そうか、それならよかった」
カエサル「………」ジー
エルヴィン「……どうした?」
カエサル「い、いやっ……何でもない……」
カエサル「あ……ごめん……」パッ
~♪ ~♪
エルヴィン「……どうだ?」~♪
カエサル「いや……なんというか……」
カエサル「こういう状況でも落ち着くものなんだなって……」
エルヴィン「そうか、それならよかった」
カエサル「………」ジー
エルヴィン「……どうした?」
カエサル「い、いやっ……何でもない……」
15: 2017/09/13(水) 18:50:56.58 ID:k2pCEBKbO
エルヴィン「どうせ今日はここで一夜を明かすことになるのだからな、カエサルもずっと怯えてるよりは良いだろう」~♪
カエサル「うん……」
カエサル「その……ありがとう」
エルヴィン「何がだ?」
カエサル「まさか私のためにこうやって弾いてくれるとは思ってなかったから……」
エルヴィン(カエサルのために……?)
カエサル「ほら、だっていつも家では寝坊したり部屋を散らかしたりだらしないエルヴィンがこうやってさ……」
エルヴィン「………」
カエサル「まあ、凛々しい姿なんていつも戦車で見慣れてるけどな」クス
エルヴィン「………」ピタ
シーン……
カエサル「え、エルヴィン……?もしかして私、何かまずいこと……」
エルヴィン「カエサル!」
カエサル「はひっ!?」ビクッ
カエサル「うん……」
カエサル「その……ありがとう」
エルヴィン「何がだ?」
カエサル「まさか私のためにこうやって弾いてくれるとは思ってなかったから……」
エルヴィン(カエサルのために……?)
カエサル「ほら、だっていつも家では寝坊したり部屋を散らかしたりだらしないエルヴィンがこうやってさ……」
エルヴィン「………」
カエサル「まあ、凛々しい姿なんていつも戦車で見慣れてるけどな」クス
エルヴィン「………」ピタ
シーン……
カエサル「え、エルヴィン……?もしかして私、何かまずいこと……」
エルヴィン「カエサル!」
カエサル「はひっ!?」ビクッ
16: 2017/09/13(水) 18:52:06.10 ID:k2pCEBKbO
エルヴィン「その……」
エルヴィン(落ち着け、さっき考えた事と同じ事を言えばいいだけ、そこまで焦る必要なんて……)
カエサル「エルヴィン……?」
エルヴィン「わ、私が……これからカエサルに……」
エルヴィン(これからカエサルのためにピアノを弾きたいと言ったら……)
エルヴィン「っ……!」グッ
ガチャッ……ガラララッ
カエサルエルヴィン「「!?」」ビクッ
エルヴィン(落ち着け、さっき考えた事と同じ事を言えばいいだけ、そこまで焦る必要なんて……)
カエサル「エルヴィン……?」
エルヴィン「わ、私が……これからカエサルに……」
エルヴィン(これからカエサルのためにピアノを弾きたいと言ったら……)
エルヴィン「っ……!」グッ
ガチャッ……ガラララッ
カエサルエルヴィン「「!?」」ビクッ
17: 2017/09/13(水) 18:52:50.09 ID:k2pCEBKbO
左衛門佐「はぁ……やっぱりここに居た、ずっと帰ってこないから心配したんだぞ」
おりょう「どうせ学校で二人揃って道草でも食ってたんだろうと思ってな、迎えに来たぜよ」
カエサル「さ、左衛門佐!?おりょうも!」
おりょう「こっそりパゾ美に鍵を開けてもらったぜよ」
パゾ美「こんばんは」ペコリ
おりょう「恩に着るぜよパゾ美」
パゾ美「でもこれは違反だから……カバさんチームには少しペナルティ」
左衛門佐「何ぃっ!?」ガーン
カエサルエルヴィン「「ごめんなさいぃ……」」
おりょう「どうせ学校で二人揃って道草でも食ってたんだろうと思ってな、迎えに来たぜよ」
カエサル「さ、左衛門佐!?おりょうも!」
おりょう「こっそりパゾ美に鍵を開けてもらったぜよ」
パゾ美「こんばんは」ペコリ
おりょう「恩に着るぜよパゾ美」
パゾ美「でもこれは違反だから……カバさんチームには少しペナルティ」
左衛門佐「何ぃっ!?」ガーン
カエサルエルヴィン「「ごめんなさいぃ……」」
18: 2017/09/13(水) 18:53:34.73 ID:k2pCEBKbO
エルヴィン(はぁ……お約束続きだな、今日は……)
左衛門佐「まあいい、もう夜遅いからさっさと帰るぞ」
カエサル「え、えっと……おしおきは程々に……」
左衛門佐「今回連帯責任になったのは誰のせいだと思ってるんだ?ん?」ズイッ
カエサル「ひっ……も、申し訳ありませんでした……」
左衛門佐「ははは、普段私達に喝を入れてるカエサルがまさか逆の立場になるとはな」
カエサル「か、勘弁してくれ~……」
左衛門佐「まあいい、もう夜遅いからさっさと帰るぞ」
カエサル「え、えっと……おしおきは程々に……」
左衛門佐「今回連帯責任になったのは誰のせいだと思ってるんだ?ん?」ズイッ
カエサル「ひっ……も、申し訳ありませんでした……」
左衛門佐「ははは、普段私達に喝を入れてるカエサルがまさか逆の立場になるとはな」
カエサル「か、勘弁してくれ~……」
19: 2017/09/13(水) 18:54:09.84 ID:k2pCEBKbO
カエサル「はぁ……まあ仕方ないな、ほらエルヴィン、行こうか」
エルヴィン「あ、あぁ……」
ガヤガヤ……
エルヴィン(今なら……)
エルヴィン「か、カエサル……」クイッ
カエサル「ん、どうした?」
エルヴィン「その……だな」
エルヴィン「また今度……私のピアノ聴いてくれるか?」ヒソ
カエサル「………」パチクリ
カエサル「……うん、勿論」
エルヴィン「あ、あぁ……」
ガヤガヤ……
エルヴィン(今なら……)
エルヴィン「か、カエサル……」クイッ
カエサル「ん、どうした?」
エルヴィン「その……だな」
エルヴィン「また今度……私のピアノ聴いてくれるか?」ヒソ
カエサル「………」パチクリ
カエサル「……うん、勿論」
20: 2017/09/13(水) 18:54:39.15 ID:k2pCEBKbO
おまけ
ー午後8時半頃ー
カツ……カツ……
梓「ね、ねぇあゆみ……やっぱり帰ろうよ……」
あゆみ「えー?ここまで来たら進むしかなくない?」
梓「だ、だって!今肝試しってどう考えてもシーズンちょっと過ぎてるし……」ブルブル
あゆみ「だーいじょうぶ!夜の学校って1回行ってみたかったんだよね~」
あゆみ「それに~……知ってる?大洗女子学園の七不思議の一つ……ベタだけど、誰もいないはずの音楽室からピアノの音がするんだって……!」
梓「や、やめてよ!足震えて歩けなくなっちゃうじゃん……」
あゆみ「というわけで、もうすぐ音楽室!ちょろっと確認するだけだから!」
梓「うぅ~……助けて……」
あゆみ「まあまあ、考えてみればたかが七不思議!誰もいないのにピアノの音なんて……」
……~♪ ~♪
あゆみ「……へっ」
梓「あ……あぁ……やっぱり……!」ガタガタ
あゆみ「ひっ……出……」
梓あゆみ「「出たぁーーーーっ!!!」」バタバタバタ
ー午後8時半頃ー
カツ……カツ……
梓「ね、ねぇあゆみ……やっぱり帰ろうよ……」
あゆみ「えー?ここまで来たら進むしかなくない?」
梓「だ、だって!今肝試しってどう考えてもシーズンちょっと過ぎてるし……」ブルブル
あゆみ「だーいじょうぶ!夜の学校って1回行ってみたかったんだよね~」
あゆみ「それに~……知ってる?大洗女子学園の七不思議の一つ……ベタだけど、誰もいないはずの音楽室からピアノの音がするんだって……!」
梓「や、やめてよ!足震えて歩けなくなっちゃうじゃん……」
あゆみ「というわけで、もうすぐ音楽室!ちょろっと確認するだけだから!」
梓「うぅ~……助けて……」
あゆみ「まあまあ、考えてみればたかが七不思議!誰もいないのにピアノの音なんて……」
……~♪ ~♪
あゆみ「……へっ」
梓「あ……あぁ……やっぱり……!」ガタガタ
あゆみ「ひっ……出……」
梓あゆみ「「出たぁーーーーっ!!!」」バタバタバタ
21: 2017/09/13(水) 18:57:11.87 ID:k2pCEBKbO
終わりです、読んでくださりありがとうございました。
エルヴィンがエンカイ・ウォー!でピアノ弾いてる描写はもっと注目されていいと思います。
過去作
【ガルパン】左衛門佐「みかん取って」カエサル「やだ」
【ガルパン】エルヴィン「なぁママ」カエサル「うん……うん!?」
【ガルパン】カルパッチョ「たかちゃんを困らせたい」
【ガルパン】カエサル「ひなちゃんから白タイツが送られてきた……」
【ガルパン】エルヴィン「この浮気者!」パァン
【ガルパン】パゾ美「野上さん」おりょう「その呼び方はやめて欲しいぜよ……」
【ガルパン】カルパッチョ「耳に癒しが欲しい」
【ガルパン】エルヴィン「左衛門佐は拘束プレイが好きなのか?」
【ガルパン】妙子「忍ちゃんが女子キラーになった話」
【ガルパン】エルヴィン「私に近づくな!!」
【ガルパン】カエサル「誕生日おめでとうエルヴィン!プレゼントは私達だ!」
【ガルパン】「この家を守れるのは……私だけぜよ」
エルヴィンがエンカイ・ウォー!でピアノ弾いてる描写はもっと注目されていいと思います。
過去作
【ガルパン】左衛門佐「みかん取って」カエサル「やだ」
【ガルパン】エルヴィン「なぁママ」カエサル「うん……うん!?」
【ガルパン】カルパッチョ「たかちゃんを困らせたい」
【ガルパン】カエサル「ひなちゃんから白タイツが送られてきた……」
【ガルパン】エルヴィン「この浮気者!」パァン
【ガルパン】パゾ美「野上さん」おりょう「その呼び方はやめて欲しいぜよ……」
【ガルパン】カルパッチョ「耳に癒しが欲しい」
【ガルパン】エルヴィン「左衛門佐は拘束プレイが好きなのか?」
【ガルパン】妙子「忍ちゃんが女子キラーになった話」
【ガルパン】エルヴィン「私に近づくな!!」
【ガルパン】カエサル「誕生日おめでとうエルヴィン!プレゼントは私達だ!」
【ガルパン】「この家を守れるのは……私だけぜよ」
22: 2017/09/13(水) 19:05:18.91 ID:LG+fstgA0
おつ、二人のこの距離感いいね……
コメントは節度を持った内容でお願いします、 荒らし行為や過度な暴言、NG避けを行った場合はBAN 悪質な場合はIPホストの開示、さらにプロバイダに通報する事もあります