389:◆E9ISW1p5PY 2011/12/27(火) 01:48:56.55 ID:zikyzFWa0
皆さん、お疲れ様です。
第7話の序盤が書けましたので、投稿させていただきます。
イャンクック 「旧沼地で人間を拾ったんだが」 シリーズ
イャンクック「旧沼地で人間を拾ったんだが」第一章
イャンクック「旧沼地で人間を拾ったんだが」第二章
イャンクック「旧沼地で人間を拾ったんだが」第三章
イャンクック「旧沼地で人間を拾ったんだが」第四章
イャンクック「旧沼地で人間を拾ったんだが」第五章
イャンクック「旧沼地で人間を拾ったんだが」第六章
イャンクック「旧沼地で人間を拾ったんだが」最終章
イャンクック「旧沼地で人間を拾ったんだが」第2部【その1】
イャンクック「旧沼地で人間を拾ったんだが」第2部【その2】
イャンクック「旧沼地で人間を拾ったんだが」第2部【その3】
イャンクック「旧沼地で人間を拾ったんだが」第2部【最終話】
イャンクック「旧沼地で人間を拾ったんだが」外伝~砦ドラゴンと少女~【その1】
イャンクック「旧沼地で人間を拾ったんだが」外伝~砦ドラゴンと少女~【その2】
イャンクック「旧沼地で人間を拾ったんだが」外伝~砦ドラゴンと少女~【その3】
イャンクック「旧沼地で人間を拾ったんだが」外伝~砦ドラゴンと少女~【その4】
イャンクック「旧沼地で人間を拾ったんだが」外伝~砦ドラゴンと少女~【その5】
イャンクック「旧沼地で人間を拾ったんだが」外伝~砦ドラゴンと少女~【その6】
イャンクック「旧沼地で人間を拾ったんだが」外伝~砦ドラゴンと少女~【最終話】
ジンオウガ 「ほう……未来を見通せるお守りか……」第1話.~縄張りに侵入するべからず~
ジンオウガ 「ほう……未来を見通せるお守りか……」第2話.~轟竜迎撃戦~
ジンオウガ 「ほう……未来を見通せるお守りか……」第3話.戦慄の進軍
ジンオウガ「ほう……未来を見通せるお守りか……」第4話.今そこにある恐怖
ジンオウガ「ほう……未来を見通せるお守りか……」第5話.フラッシュフラッド
ジンオウガ「ほう……未来を見通せるお守りか……」第6話.青と白の挽歌
第7話の序盤が書けましたので、投稿させていただきます。
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イャンクック「旧沼地で人間を拾ったんだが」外伝~砦ドラゴンと少女~【最終話】
ジンオウガ 「ほう……未来を見通せるお守りか……」第1話.~縄張りに侵入するべからず~
ジンオウガ 「ほう……未来を見通せるお守りか……」第2話.~轟竜迎撃戦~
ジンオウガ 「ほう……未来を見通せるお守りか……」第3話.戦慄の進軍
ジンオウガ「ほう……未来を見通せるお守りか……」第4話.今そこにある恐怖
ジンオウガ「ほう……未来を見通せるお守りか……」第5話.フラッシュフラッド
ジンオウガ「ほう……未来を見通せるお守りか……」第6話.青と白の挽歌
390: 2011/12/27(火) 01:49:40.38 ID:zikyzFWa0
7.仄暗い火口の中から
―シュレイド地方、樹海入り口―
ハンマー 「どういうことだ炎帝? 何故俺達を中に入れてくれないんだ?」
テオ・テスカトル 「…………」
太刀 「ちょっとハンマー、不味いんじゃないこれ……何か、少しずつ火を噴いてるし……」
「あたし、こんなのと戦うのやだよ?」
ハンマー 「もう少し待て。何か理由があるはずだ」
「くそっ、俺にもモンスターの言葉が分かれば……!!」
弓 「ハンマー、小鉄は?」
「小鉄はどうしたの? それを聞いて!」
―シュレイド地方、樹海入り口―
ハンマー 「どういうことだ炎帝? 何故俺達を中に入れてくれないんだ?」
テオ・テスカトル 「…………」
太刀 「ちょっとハンマー、不味いんじゃないこれ……何か、少しずつ火を噴いてるし……」
「あたし、こんなのと戦うのやだよ?」
ハンマー 「もう少し待て。何か理由があるはずだ」
「くそっ、俺にもモンスターの言葉が分かれば……!!」
弓 「ハンマー、小鉄は?」
「小鉄はどうしたの? それを聞いて!」
391: 2011/12/27(火) 01:50:23.52 ID:zikyzFWa0
ハンマー 「分かってる。だが少女がいないと、俺はモンスターと意思疎通をすることができない」
「何故少女は出てこない? 何かあったのか?」
テオ・テスカトル 「…………」
太刀 「駄目ね……これ以上近づけないわ」
「ハンマー、出直しましょ。ネコートさんに来てもらえば、何か分かるかも……」
テオ・テスカトル 「! そうだ。ネコートさんも、帰化したとはいえ元はアイルーだ」
「炎帝と意思疎通ができるかもしれない」
弓 (ギリ……)
(カシャンッ!)
「何故少女は出てこない? 何かあったのか?」
テオ・テスカトル 「…………」
太刀 「駄目ね……これ以上近づけないわ」
「ハンマー、出直しましょ。ネコートさんに来てもらえば、何か分かるかも……」
テオ・テスカトル 「! そうだ。ネコートさんも、帰化したとはいえ元はアイルーだ」
「炎帝と意思疎通ができるかもしれない」
弓 (ギリ……)
(カシャンッ!)
392: 2011/12/27(火) 01:51:01.65 ID:zikyzFWa0
ハンマー 「! 何をしてる、弓、やめるんだ!!」
太刀 「ちょ……あいつに武器を向けるなんて、駄目だよ!!」
弓 「答えなさい! 小鉄をどこにやったの!? 何を隠そうとしてるの!?」
「この……化け物!!」
テオ・テスカトル 「…………」
ハンマー 「やめろ。こいつとは戦ったことはないが、相当強い。多分、ここで戦り合ったら、このあたりの森が火の海になる」
「ふもとにはポッケ村もある。無駄な争いは避けるんだ」
弓 「……く……」
ハンマー 「とにかくネコートさんに状況を話そう。話はそれからだ」
太刀 「ちょ……あいつに武器を向けるなんて、駄目だよ!!」
弓 「答えなさい! 小鉄をどこにやったの!? 何を隠そうとしてるの!?」
「この……化け物!!」
テオ・テスカトル 「…………」
ハンマー 「やめろ。こいつとは戦ったことはないが、相当強い。多分、ここで戦り合ったら、このあたりの森が火の海になる」
「ふもとにはポッケ村もある。無駄な争いは避けるんだ」
弓 「……く……」
ハンマー 「とにかくネコートさんに状況を話そう。話はそれからだ」
393: 2011/12/27(火) 01:51:50.46 ID:zikyzFWa0
―ポッケ村、昼―
ハンマー 「…………ということがあったのです」
ネコート 「ふむ……お前達が樹海に行ったのを見たハンターがいてね」
太刀 「!」
ネコート 「その話は、聞く前から既に知っていた。樹海の入り口に、炎の古龍が立ちふさがっていて、奥に入れないんだろう?」
太刀 「そうなんです。あいつ、少女ちゃんがいる時はすごく協力的だったのに、急に何で……」
ネコート 「分からん。が、それを面白く思っていない者が大半でな」
ハンマー 「やはり……」
ネコート 「炎帝はシュレイド城の防衛線の時、我々を助けてくれた義理がある。が、ハンターは元々モンスターと戦うのが仕事でね」
「敵としか見ていない者がほとんどなのだよ」
弓 「…………」
ハンマー 「…………ということがあったのです」
ネコート 「ふむ……お前達が樹海に行ったのを見たハンターがいてね」
太刀 「!」
ネコート 「その話は、聞く前から既に知っていた。樹海の入り口に、炎の古龍が立ちふさがっていて、奥に入れないんだろう?」
太刀 「そうなんです。あいつ、少女ちゃんがいる時はすごく協力的だったのに、急に何で……」
ネコート 「分からん。が、それを面白く思っていない者が大半でな」
ハンマー 「やはり……」
ネコート 「炎帝はシュレイド城の防衛線の時、我々を助けてくれた義理がある。が、ハンターは元々モンスターと戦うのが仕事でね」
「敵としか見ていない者がほとんどなのだよ」
弓 「…………」
394: 2011/12/27(火) 01:52:31.89 ID:zikyzFWa0
ネコート 「お前達のような者がいることも、少女とやらの存在も、皆は知らぬ」
「だから、お前達が言っている『モンスターとの話し合い』はできそうにもないな」
ハンマー 「そんな……だが、あいつは悪いモンスターではない」
「それは確かです」
ネコート 「ふむ……」
「まぁ、樹海が火の海になっても困る。様子を見に行くくらいならいいだろう」
太刀 「良かった。これで何とかなりそうだね」
ハンマー (……妙な胸騒ぎがする)
(昨晩、俺の武器の、古龍の大宝玉が強く振動していた)
(不気味な嵐も、突発的に起こって通り過ぎたが、それに少女は巻き込まれたのではないだろうか……)
「だから、お前達が言っている『モンスターとの話し合い』はできそうにもないな」
ハンマー 「そんな……だが、あいつは悪いモンスターではない」
「それは確かです」
ネコート 「ふむ……」
「まぁ、樹海が火の海になっても困る。様子を見に行くくらいならいいだろう」
太刀 「良かった。これで何とかなりそうだね」
ハンマー (……妙な胸騒ぎがする)
(昨晩、俺の武器の、古龍の大宝玉が強く振動していた)
(不気味な嵐も、突発的に起こって通り過ぎたが、それに少女は巻き込まれたのではないだろうか……)
395: 2011/12/27(火) 01:53:20.40 ID:zikyzFWa0
弓 「ネコートさん、小鉄は……」
ネコート 「すまぬが、私は小鉄とやらの顔を知らぬ。一応頭の片隅にはとどめておくが、あまり期待するな」
「モンスターにとって、猫はたいした存在ではない」
「普通なら、もう生きてはいないと考えるのが妥当だが」
弓 「そ、そんな!!!」
ハンマー 「待て、弓。小鉄は生きている。俺が保障する」
弓 「そんなことどうして分かるのよ! 人間のあなたが!!」
ハンマー 「分かる。小鉄は不思議なお守りを持っていた。あいつの身に何かあれば、俺の古龍の大宝玉が、何かしらの反応をするはずだ」
(その何かがあったのかもしれんが……)
弓 「…………」
ネコート 「何をグズグズしている。出るぞ(スタスタ)」
ネコート 「すまぬが、私は小鉄とやらの顔を知らぬ。一応頭の片隅にはとどめておくが、あまり期待するな」
「モンスターにとって、猫はたいした存在ではない」
「普通なら、もう生きてはいないと考えるのが妥当だが」
弓 「そ、そんな!!!」
ハンマー 「待て、弓。小鉄は生きている。俺が保障する」
弓 「そんなことどうして分かるのよ! 人間のあなたが!!」
ハンマー 「分かる。小鉄は不思議なお守りを持っていた。あいつの身に何かあれば、俺の古龍の大宝玉が、何かしらの反応をするはずだ」
(その何かがあったのかもしれんが……)
弓 「…………」
ネコート 「何をグズグズしている。出るぞ(スタスタ)」
396: 2011/12/27(火) 01:54:12.95 ID:zikyzFWa0
―樹海、入り口、昼―
ネコート 「ふむ……」
テオ・テスカトル 「…………」
ネコート 「クエストを出す側としては、モンスターと顔を付き合わせることなど、ほとんどないのでね」
「正直驚いたよ。こんな立派な古龍が、村のすぐ近くまで出てきているとは」
ハンマー 「…………」
ネコート 「お初にお目にかかる。私はネコート。ふもとの人里、ポッケ村の長をしている。貴殿は火山を統べる主と見たが、違うか?」
テオ・テスカトル 「…………」
太刀 「何よ、何にも反応がないじゃない」
ネコート 「いや、言葉は伝わっているはずだ。何か、話したくない訳があるのだろう」
ネコート 「ふむ……」
テオ・テスカトル 「…………」
ネコート 「クエストを出す側としては、モンスターと顔を付き合わせることなど、ほとんどないのでね」
「正直驚いたよ。こんな立派な古龍が、村のすぐ近くまで出てきているとは」
ハンマー 「…………」
ネコート 「お初にお目にかかる。私はネコート。ふもとの人里、ポッケ村の長をしている。貴殿は火山を統べる主と見たが、違うか?」
テオ・テスカトル 「…………」
太刀 「何よ、何にも反応がないじゃない」
ネコート 「いや、言葉は伝わっているはずだ。何か、話したくない訳があるのだろう」
397: 2011/12/27(火) 01:55:18.93 ID:zikyzFWa0
ネコート 「貴殿の心は分からんが、ここはポッケ村に近すぎる」
「すまぬが、我々の仲間が、中に入ることを許可してはもらえないだろうか」
「それが呑まれなければ、私は貴殿の討伐命令を出さなければならぬ」
テオ・テスカトル 「…………」
ネコート 「勝てるとは思わぬが、ここを灰にするよりはいいと思うが。どうだろう?」
ハンマー 「ネコートさん、大丈夫なのですか? 炎帝は何と?」
ネコート 「少し黙っておれ」
テオ・テスカトル 「…………」
「少女は去った。ハンターにそう伝えよ(クルリ)」
>ズン、ズン……
「すまぬが、我々の仲間が、中に入ることを許可してはもらえないだろうか」
「それが呑まれなければ、私は貴殿の討伐命令を出さなければならぬ」
テオ・テスカトル 「…………」
ネコート 「勝てるとは思わぬが、ここを灰にするよりはいいと思うが。どうだろう?」
ハンマー 「ネコートさん、大丈夫なのですか? 炎帝は何と?」
ネコート 「少し黙っておれ」
テオ・テスカトル 「…………」
「少女は去った。ハンターにそう伝えよ(クルリ)」
>ズン、ズン……
398: 2011/12/27(火) 01:55:49.36 ID:zikyzFWa0
太刀 「あれ……? 行っちゃった……」
ハンマー 「ネコートさん!?」
ネコート 「…………」
弓 「小鉄は? 小鉄はどうなったの?」
ネコート 「村に帰るぞ。炎帝は争う気はないらしい」
「ただ、お前に伝えろとのことだ。『少女は去った』とな」
ハンマー 「……何だって……!?」
太刀 「去ったって……どこに!?」
ネコート 「分からん。だが、話したくない訳があるようだ」
「これ以上追うのは危険だ。帰るぞ」
ハンマー 「ネコートさん!?」
ネコート 「…………」
弓 「小鉄は? 小鉄はどうなったの?」
ネコート 「村に帰るぞ。炎帝は争う気はないらしい」
「ただ、お前に伝えろとのことだ。『少女は去った』とな」
ハンマー 「……何だって……!?」
太刀 「去ったって……どこに!?」
ネコート 「分からん。だが、話したくない訳があるようだ」
「これ以上追うのは危険だ。帰るぞ」
399: 2011/12/27(火) 01:56:21.91 ID:zikyzFWa0
弓 「……そんな……小鉄…………」
ハンマー 「…………」
(去ったって……どういうことだ……?)
(あの子が俺に何も言わずに、どこかに行くとは考えがたい)
(やはり、昨夜の嵐が原因か!)
ネコート 「しかし、困ったことになった」
太刀 「ネコートさん?」
ネコート 「炎帝は、このあたりをうろついている。人間を拒絶しているようだ。何かを恐れているようにも思える」
太刀 「恐れてるって……何を?」
ネコート 「シュレイド城防衛線前……つまり、ハンマー。お前が少女とやらに遭遇するより前の状況に似ている」
ハンマー 「!」
ネコート 「あの時も、強力なモンスターが人里の近くに出没し、人間を威嚇していた」
ハンマー 「…………」
(去ったって……どういうことだ……?)
(あの子が俺に何も言わずに、どこかに行くとは考えがたい)
(やはり、昨夜の嵐が原因か!)
ネコート 「しかし、困ったことになった」
太刀 「ネコートさん?」
ネコート 「炎帝は、このあたりをうろついている。人間を拒絶しているようだ。何かを恐れているようにも思える」
太刀 「恐れてるって……何を?」
ネコート 「シュレイド城防衛線前……つまり、ハンマー。お前が少女とやらに遭遇するより前の状況に似ている」
ハンマー 「!」
ネコート 「あの時も、強力なモンスターが人里の近くに出没し、人間を威嚇していた」
400: 2011/12/27(火) 01:56:56.72 ID:zikyzFWa0
ネコート 「炎帝の言葉に嘘はないだろう。少女とやらがいなくなったせいで、あ奴らは人間、つまりハンマー、お前と交信することができなくなった」
「人間側の情報が入ってこないため、自分達の身を守るために、ハンターからの盾になろうとしているのだ」
「私はそう思うが」
ハンマー 「…………俺が、そんな重要な役割を果たしていたなんて…………」
ネコート 「とにかく、確認するだけはしたぞ。その上で危険だと判断する。クエストも当分の間控えよう」
「氏人は増やしたくないからな」
弓 「!!」
ネコート 「行くぞ」
ハンマー 「くそ……」
「人間側の情報が入ってこないため、自分達の身を守るために、ハンターからの盾になろうとしているのだ」
「私はそう思うが」
ハンマー 「…………俺が、そんな重要な役割を果たしていたなんて…………」
ネコート 「とにかく、確認するだけはしたぞ。その上で危険だと判断する。クエストも当分の間控えよう」
「氏人は増やしたくないからな」
弓 「!!」
ネコート 「行くぞ」
ハンマー 「くそ……」
401: 2011/12/27(火) 01:57:29.80 ID:zikyzFWa0
―シュレイド地方、巨大湖、上空、夕方―
ティガレックス兄 「(バサッ! バサッ!)ファァアア゛ーッ! ア゛ッ!! しかしノリでついてきたが、どこに行くってンだ?」
ティガレックス弟 「(バサッ! バサッ!)全くだぜ。眠くなってきたな」
イャンガルルガ 「(バサッ! バサッ!)文句言うならついてくんな。別にテメェらなんていなくてもいいんだ」
ティガレックス兄 「ンだとテメェコラ」
ティガレックス弟 「ヤんのかコラァ!」
少女 「………………」
イャンガルルガ 「…………その……何だ」
「悪いことしたか、俺らは……」
ティガレックス兄 「…………」
ティガレックス弟 「…………」
ティガレックス兄 「(バサッ! バサッ!)ファァアア゛ーッ! ア゛ッ!! しかしノリでついてきたが、どこに行くってンだ?」
ティガレックス弟 「(バサッ! バサッ!)全くだぜ。眠くなってきたな」
イャンガルルガ 「(バサッ! バサッ!)文句言うならついてくんな。別にテメェらなんていなくてもいいんだ」
ティガレックス兄 「ンだとテメェコラ」
ティガレックス弟 「ヤんのかコラァ!」
少女 「………………」
イャンガルルガ 「…………その……何だ」
「悪いことしたか、俺らは……」
ティガレックス兄 「…………」
ティガレックス弟 「…………」
402: 2011/12/27(火) 01:58:03.19 ID:zikyzFWa0
少女 「…………」
「うぅん……このまま飛んで」
「もっと遠くに行こう」
イャンガルルガ 「! ああ、そうだな!」
ティガレックス兄 「遠出か! 初めてだな!!」
ティガレックス弟 「考えてみりゃ俺ら、あそこの地方を出たことがねぇからな!」
ティガレックス兄 「そういえば何でだろうな?」
少女 「…………」
(おじさん……どうしてあんなこと……)
(私のことを……嫌いになったの……?)
(どうして……)
「うぅん……このまま飛んで」
「もっと遠くに行こう」
イャンガルルガ 「! ああ、そうだな!」
ティガレックス兄 「遠出か! 初めてだな!!」
ティガレックス弟 「考えてみりゃ俺ら、あそこの地方を出たことがねぇからな!」
ティガレックス兄 「そういえば何でだろうな?」
少女 「…………」
(おじさん……どうしてあんなこと……)
(私のことを……嫌いになったの……?)
(どうして……)
403: 2011/12/27(火) 01:58:29.88 ID:zikyzFWa0
イャンガルルガ 「…………」
「しかし随分飛んだぞ。少し休んでもいいか?」
少女 「え? あ……うん。じゃああそこで休憩しよう」
イャンガルルガ 「だとよ。馬鹿共」
ティガレックス兄 「ヒャァ! 休憩だァ!(バサッ!)」
ティガレックス弟 「馬鹿って言った奴が馬鹿なんだぜ!(バサッ!)」
イャンガルルガ 「何でついてきたんだあいつら……(バサッ!)」
「しかし随分飛んだぞ。少し休んでもいいか?」
少女 「え? あ……うん。じゃああそこで休憩しよう」
イャンガルルガ 「だとよ。馬鹿共」
ティガレックス兄 「ヒャァ! 休憩だァ!(バサッ!)」
ティガレックス弟 「馬鹿って言った奴が馬鹿なんだぜ!(バサッ!)」
イャンガルルガ 「何でついてきたんだあいつら……(バサッ!)」
404: 2011/12/27(火) 01:59:33.89 ID:zikyzFWa0
―巨大湖、孤島、夕方―
イャンガルルガ 「カァ! 水が美味ェ!」
ティガレックス兄 「ケェ。ハチミツじゃ腹が膨れねぇ」
ティガレックス弟 「ポポはいねぇのか、ポポは」
イャンガルルガ 「うるせぇ。文句を言うなら消えやがれ」
(……こんなことになるんなら、ヒプノック達も連れてくりゃ良かった)
少女 「……?」
>ゴゴゴゴゴ
イャンガルルガ 「おい、何してる!?(グイッ)」
少女 「キャ!」
>ザッパァァァァンッ!!
イャンガルルガ 「カァ! 水が美味ェ!」
ティガレックス兄 「ケェ。ハチミツじゃ腹が膨れねぇ」
ティガレックス弟 「ポポはいねぇのか、ポポは」
イャンガルルガ 「うるせぇ。文句を言うなら消えやがれ」
(……こんなことになるんなら、ヒプノック達も連れてくりゃ良かった)
少女 「……?」
>ゴゴゴゴゴ
イャンガルルガ 「おい、何してる!?(グイッ)」
少女 「キャ!」
>ザッパァァァァンッ!!
405: 2011/12/27(火) 02:00:13.36 ID:zikyzFWa0
ガノトトス 「あれ? 誰かと思えば、少女じゃないか!」
少女 「トトスさん!!」
イャンガルルガ 「ゲェ。何だ、知った顔かよ」
ガノトトス 「ここは樹海から随分離れてるけど……どうしたんだい? イャンクックは一緒じゃないのかい? (キョロキョロ)」
翠ガノトトス 「ガノス、どうしたの?」
ガノトトス 「翠、少しこっちに来てくれないか? 珍しいお客さんだ」
翠ガノトトス 「あら……もしかして、あなたが少女ちゃん?」
少女 「あなたは、翠トトスさん?」
翠ガノトトス 「そうよ。ガノスから、あなたのことは沢山聞いているわ。今日はどうしたの? 皆さんそろって遠足?」
少女 「トトスさん!!」
イャンガルルガ 「ゲェ。何だ、知った顔かよ」
ガノトトス 「ここは樹海から随分離れてるけど……どうしたんだい? イャンクックは一緒じゃないのかい? (キョロキョロ)」
翠ガノトトス 「ガノス、どうしたの?」
ガノトトス 「翠、少しこっちに来てくれないか? 珍しいお客さんだ」
翠ガノトトス 「あら……もしかして、あなたが少女ちゃん?」
少女 「あなたは、翠トトスさん?」
翠ガノトトス 「そうよ。ガノスから、あなたのことは沢山聞いているわ。今日はどうしたの? 皆さんそろって遠足?」
406: 2011/12/27(火) 02:00:42.59 ID:zikyzFWa0
イャンガルルガ 「テメェらと話すことなんざ何もねぇよ。失せろ」
翠ガノトトス 「な……何て言葉遣い……ハァ、私眩暈が……」
ガノトトス 「翠、大丈夫か!? ガルルガ君、翠にきつい言葉をかけないでくれるか。身重なんだ」
イャンガルルガ 「………………」
少女 「ええ、トトスさん、子供ができたの?」
ガノトトス 「卵がね、もう少しで生まれそうだ。全く、この歳でやっとだよ」
少女 「嬉しい! おじさんにも……」
「………………」
ガノトトス 「……?」
ティガレックス兄 「あァ? 誰かと思えば魚クンじゃねぇか」
ティガレックス弟 「ポポを出せポポを」
ガノトトス 「地獄兄弟か! 久しぶりだなぁ」
翠ガノトトス 「な……何て言葉遣い……ハァ、私眩暈が……」
ガノトトス 「翠、大丈夫か!? ガルルガ君、翠にきつい言葉をかけないでくれるか。身重なんだ」
イャンガルルガ 「………………」
少女 「ええ、トトスさん、子供ができたの?」
ガノトトス 「卵がね、もう少しで生まれそうだ。全く、この歳でやっとだよ」
少女 「嬉しい! おじさんにも……」
「………………」
ガノトトス 「……?」
ティガレックス兄 「あァ? 誰かと思えば魚クンじゃねぇか」
ティガレックス弟 「ポポを出せポポを」
ガノトトス 「地獄兄弟か! 久しぶりだなぁ」
407: 2011/12/27(火) 02:01:25.06 ID:zikyzFWa0
ガノトトス 「とりあえず、もうじき日が暮れる。ここは危ないから、僕らの洞窟に招待しよう」
ティガレックス兄 「あぁん? 危ねぇって何が?」
ガノトトス 「ここは、休みに来た鳥とか、集まってきた魚を捕る為にみんなが使っている狩場なんだ」
イャンガルルガ 「ああ、だからさっき少女が体を乗り出したら、お前が飛び出してきたわけか」
ガノトトス 「浮島でね。場所も変わる。ついておいで。洞窟は地上に作ってあるから」
ティガレックス兄 「湿ってんだろどーせ」
ティガレックス弟 「だな」
イャンガルルガ 「……とりあえず、俺と少女に食えるものを出せよ。こいつらはどうでもいい」
ティガレックス兄 「ポポを出せ」
ティガレックス弟 「ケルビでもいいぜ」
ガノトトス 「はは、魚でいいならおいで。行くよ(ザパァン!!)」
ティガレックス兄 「あぁん? 危ねぇって何が?」
ガノトトス 「ここは、休みに来た鳥とか、集まってきた魚を捕る為にみんなが使っている狩場なんだ」
イャンガルルガ 「ああ、だからさっき少女が体を乗り出したら、お前が飛び出してきたわけか」
ガノトトス 「浮島でね。場所も変わる。ついておいで。洞窟は地上に作ってあるから」
ティガレックス兄 「湿ってんだろどーせ」
ティガレックス弟 「だな」
イャンガルルガ 「……とりあえず、俺と少女に食えるものを出せよ。こいつらはどうでもいい」
ティガレックス兄 「ポポを出せ」
ティガレックス弟 「ケルビでもいいぜ」
ガノトトス 「はは、魚でいいならおいで。行くよ(ザパァン!!)」
408: 2011/12/27(火) 02:01:55.94 ID:zikyzFWa0
―ガノトトスの巣、夜―
ガノトトス 「ここだよ、家族が増えるから、少し大きめに作ったんだ」
少女 「うわぁ。広いねえ」
イャンガルルガ 「(ガツガツ)魚が美味ェ!」
ティガレックス兄 「(ガツガツ)ポポはいねぇのか!」
ティガレックス弟 「(ガツガツ)ほら見ろ、やっぱ湿ってるぜ」
翠ガノトトス 「(コソ)あなた……この野蛮な方々は、本当にあなたの知り合いなの……?」
ガノトトス 「(コソ)残念なことにね……まぁ、悪い奴らじゃないから、居間を貸してあげよう」
翠ガノトトス 「(コソ)気乗りはしないけれど……あなたがそう言うなら……」
ガノトトス 「ここだよ、家族が増えるから、少し大きめに作ったんだ」
少女 「うわぁ。広いねえ」
イャンガルルガ 「(ガツガツ)魚が美味ェ!」
ティガレックス兄 「(ガツガツ)ポポはいねぇのか!」
ティガレックス弟 「(ガツガツ)ほら見ろ、やっぱ湿ってるぜ」
翠ガノトトス 「(コソ)あなた……この野蛮な方々は、本当にあなたの知り合いなの……?」
ガノトトス 「(コソ)残念なことにね……まぁ、悪い奴らじゃないから、居間を貸してあげよう」
翠ガノトトス 「(コソ)気乗りはしないけれど……あなたがそう言うなら……」
409: 2011/12/27(火) 02:02:59.81 ID:zikyzFWa0
ガノトトス 「君ら、僕の家の魚を全て食べつくす気かい?」
ティガレックス兄 「酒を持ってこい酒を!!」
ティガレックス弟 「足りるわけがねーだろ魚で!!」
イャンガルルガ 「肉はねぇのか?」
ガノトトス 「ふぅ。まぁいいだろう。翠、昔この子に教えてもらって、試していた干し肉というものがあるだろう。持ってきてくれ」
翠ガノトトス 「ええ。分かったわ」
ガノトトス 「ここが居間だ。好きなところで寝てくれ」
ティガレックス兄 「しみったれた居間だぜ。湿ってやがる!」
ティガレックス弟 「天井から水滴が垂れてくるぜ……」
イャンガルルガ 「少女、悪ィが少し休ませてもらうぜ。俺らは飛びすぎだ」
ティガレックス兄 「酒を持ってこい酒を!!」
ティガレックス弟 「足りるわけがねーだろ魚で!!」
イャンガルルガ 「肉はねぇのか?」
ガノトトス 「ふぅ。まぁいいだろう。翠、昔この子に教えてもらって、試していた干し肉というものがあるだろう。持ってきてくれ」
翠ガノトトス 「ええ。分かったわ」
ガノトトス 「ここが居間だ。好きなところで寝てくれ」
ティガレックス兄 「しみったれた居間だぜ。湿ってやがる!」
ティガレックス弟 「天井から水滴が垂れてくるぜ……」
イャンガルルガ 「少女、悪ィが少し休ませてもらうぜ。俺らは飛びすぎだ」
410: 2011/12/27(火) 02:03:32.54 ID:zikyzFWa0
少女 「うん、分かった。少しトトスさん達とお話してくる」
イャンガルルガ 「ああ」
ガノトトス 「少女はこっちにおいで。昔見せてくれた、火というものをもう一度見せてくれると嬉しいな」
少女 「うん、もらったマッチがまだあるから起こせるよ」
ガノトトス 「本当かい? 翠に、『温かいもの』というものを食べさせてあげたいんだ。お酒はあるかい?」
少女 「ごめんなさい。急なことだったから、ほとんど何も持ってこれなかったの」
ガノトトス 「そうなのか。とにかく、僕の背中に乗って。奥に行くよ」
少女 「奥って……鍾乳洞? 天井が光ってる」
ガノトトス 「ヒカリゴケでね。奥には水が張ってある。僕達の寝室はその一番奥さ」
イャンガルルガ 「ああ」
ガノトトス 「少女はこっちにおいで。昔見せてくれた、火というものをもう一度見せてくれると嬉しいな」
少女 「うん、もらったマッチがまだあるから起こせるよ」
ガノトトス 「本当かい? 翠に、『温かいもの』というものを食べさせてあげたいんだ。お酒はあるかい?」
少女 「ごめんなさい。急なことだったから、ほとんど何も持ってこれなかったの」
ガノトトス 「そうなのか。とにかく、僕の背中に乗って。奥に行くよ」
少女 「奥って……鍾乳洞? 天井が光ってる」
ガノトトス 「ヒカリゴケでね。奥には水が張ってある。僕達の寝室はその一番奥さ」
411: 2011/12/27(火) 02:04:26.81 ID:zikyzFWa0
―ガノトトスの巣、夜、最奥―
>パチパチ
ガノトトス 「…………ふぅむ。そんなことがあったのかい」
少女 「…………」
ガノトトス 「まぁ、あまり気を落とさないで。それと、やけにならないようにね」
「イャンクックも、何か考えがあってのことだと、僕は思うよ」
翠ガノトトス 「あなた、戻ったわ」
ガノトトス 「あぁ、あいつらはどうだい?」
翠ガノトトス 「食べるもの食べたらグーグー眠ってるわ。やっと静かになったわ……」
ガノトトス 「それは良かった。翠もこっちにおいで」
翠ガノトトス 「まぁ、それは何?」
ガノトトス 「これは焚き火さ。人間は、火竜みたいに、自由に火を使うことができるんだ」
>パチパチ
ガノトトス 「…………ふぅむ。そんなことがあったのかい」
少女 「…………」
ガノトトス 「まぁ、あまり気を落とさないで。それと、やけにならないようにね」
「イャンクックも、何か考えがあってのことだと、僕は思うよ」
翠ガノトトス 「あなた、戻ったわ」
ガノトトス 「あぁ、あいつらはどうだい?」
翠ガノトトス 「食べるもの食べたらグーグー眠ってるわ。やっと静かになったわ……」
ガノトトス 「それは良かった。翠もこっちにおいで」
翠ガノトトス 「まぁ、それは何?」
ガノトトス 「これは焚き火さ。人間は、火竜みたいに、自由に火を使うことができるんだ」
412: 2011/12/27(火) 02:04:58.23 ID:zikyzFWa0
翠ガノトトス 「初めて見た……綺麗ね。それに、とても温かい……」
少女 「今魚とかを焼いてるから、少し待ってね」
翠ガノトトス 「焼く? どういうこと?」
少女 「もっとおいしくなるんだよ」
ガノトトス 「ああ。昔少女に食べさせてもらったことがあるんだけど、いい感じなんだ」
翠ガノトトス 「人間って色々知っているのね」
「……あら、あなた、人間なのに角があるの?」
少女 「…………」
ガノトトス 「こら……」
少女 「うん。生えてきちゃった。綺麗でしょ?」
少女 「今魚とかを焼いてるから、少し待ってね」
翠ガノトトス 「焼く? どういうこと?」
少女 「もっとおいしくなるんだよ」
ガノトトス 「ああ。昔少女に食べさせてもらったことがあるんだけど、いい感じなんだ」
翠ガノトトス 「人間って色々知っているのね」
「……あら、あなた、人間なのに角があるの?」
少女 「…………」
ガノトトス 「こら……」
少女 「うん。生えてきちゃった。綺麗でしょ?」
413: 2011/12/27(火) 02:05:48.04 ID:zikyzFWa0
翠ガノトトス 「ええ、とっても綺麗。私、そういう人間がいてもいいと思うわ」
少女 「…………」
(人間……)
(私、人間なのかな……)
ガノトトス 「そうだ、少女。折角来たんだ。色々教えておくれよ。お酒の造り方とかも知りたいな」
少女 「うん、いいよ。色々仕込んでいくね」
ガノトトス 「…………これから、行く宛てはあるのかい?」
少女 「…………」
「とにかく、もっと東に行ってみようかなって……」
翠ガノトトス 「東には海があるわ。その先は知らないけれど……ここにいたらどうかしら?」
少女 「…………」
(人間……)
(私、人間なのかな……)
ガノトトス 「そうだ、少女。折角来たんだ。色々教えておくれよ。お酒の造り方とかも知りたいな」
少女 「うん、いいよ。色々仕込んでいくね」
ガノトトス 「…………これから、行く宛てはあるのかい?」
少女 「…………」
「とにかく、もっと東に行ってみようかなって……」
翠ガノトトス 「東には海があるわ。その先は知らないけれど……ここにいたらどうかしら?」
414: 2011/12/27(火) 02:06:19.92 ID:zikyzFWa0
少女 「…………」
ガノトトス 「まぁ、少し頭を整理するといいだろう」
少女 「うん。あ、ほら、こっちは焼けたよ」
翠ガノトトス 「まぁいい匂い」
「(モグモグ)あら、まぁ! 味が変わってるわ!!」
「美味しい!!」
少女 「良かった!」
ガノトトス 「どれ、僕も(モグモグ)いやぁこれはイケるね!!」
少女 「どんどんあるから、もっと食べてね」
翠ガノトトス 「魔法みたい。私たちにも、この焚き火というものは起こせないのかしら」
少女 「うーん……どうだろ……?」
ガノトトス 「まぁ、少し頭を整理するといいだろう」
少女 「うん。あ、ほら、こっちは焼けたよ」
翠ガノトトス 「まぁいい匂い」
「(モグモグ)あら、まぁ! 味が変わってるわ!!」
「美味しい!!」
少女 「良かった!」
ガノトトス 「どれ、僕も(モグモグ)いやぁこれはイケるね!!」
少女 「どんどんあるから、もっと食べてね」
翠ガノトトス 「魔法みたい。私たちにも、この焚き火というものは起こせないのかしら」
少女 「うーん……どうだろ……?」
415: 2011/12/27(火) 02:06:50.69 ID:zikyzFWa0
―ガノトトスの巣、最奥、深夜―
ガノトトス 「グガァ……グガァ……」
翠ガノトトス 「ガァ……クゥ……」
少女 「…………」
(眠れないなぁ……)
(おじさん……)
「……!!」
>ジ……ジジ…………
少女 「何……この耳鳴り……!!」
(ハッ!!)
ガノトトス 「グガァ……グガァ……」
翠ガノトトス 「ガァ……クゥ……」
少女 「…………」
(眠れないなぁ……)
(おじさん……)
「……!!」
>ジ……ジジ…………
少女 「何……この耳鳴り……!!」
(ハッ!!)
416: 2011/12/27(火) 02:07:36.59 ID:zikyzFWa0
白アイルー 「………………」
少女 「白猫さん!?」
白アイルー (ニコニコ)
少女 「ずっと会いたかったの! こっちの岸に来て! お願い!!」
白アイルー 「………………」
少女 「どうして来てくれないの? 教えて! 私に何が起こってるの?」
「この角は何? これのせいで、おじさんに嫌われちゃった!!」
「私……私、人間に戻りたい!!!」
白アイルー (ニコニコ)
少女 「答えて!!」
少女 「白猫さん!?」
白アイルー (ニコニコ)
少女 「ずっと会いたかったの! こっちの岸に来て! お願い!!」
白アイルー 「………………」
少女 「どうして来てくれないの? 教えて! 私に何が起こってるの?」
「この角は何? これのせいで、おじさんに嫌われちゃった!!」
「私……私、人間に戻りたい!!!」
白アイルー (ニコニコ)
少女 「答えて!!」
417: 2011/12/27(火) 02:08:21.44 ID:zikyzFWa0
白アイルー (スッ……)
少女 「……出口を、指差して……」
(ハッ)
「ここから、逃げろってこと……?」
白アイルー (コクリ)
少女 「ど、どうして……? 私、誰かに狙われてるの?」
「ここは安全だよ。トトスさん達もいるし……」
白アイルー (ブンブン)
少女 「待って! お願い待ってよ!!」
白アイルー (フッ)
少女 「………………消えちゃった………………」
少女 「……出口を、指差して……」
(ハッ)
「ここから、逃げろってこと……?」
白アイルー (コクリ)
少女 「ど、どうして……? 私、誰かに狙われてるの?」
「ここは安全だよ。トトスさん達もいるし……」
白アイルー (ブンブン)
少女 「待って! お願い待ってよ!!」
白アイルー (フッ)
少女 「………………消えちゃった………………」
418: 2011/12/27(火) 02:08:53.40 ID:zikyzFWa0
少女 「う……っ!」
>ズキィッ!
少女 「角が……頭が……痛い…………!!」
『…………G…………a……b、e……s、e………………s………………h………………i…………e…………r…………!!!』
少女 「声……!?」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
ガノトトス 「……ッ! 何だ!? 地震!?」
翠ガノトトス 「…………!!! 何!?」
ガノトトス 「洞窟が揺れてる! 翠、水の中に避難するんだ!!」
翠ガノトトス 「あなたも一緒に!」
ガノトトス 「僕は少女を連れて行く! お義父さんとお義母さんのところに、早く!!」
翠ガノトトス 「わ、分かったわ!!(ザバァ!!!)」
ガノトトス 「す……すごい揺れだ……!!! 少女!! 早くこっちに!!」
>ズキィッ!
少女 「角が……頭が……痛い…………!!」
『…………G…………a……b、e……s、e………………s………………h………………i…………e…………r…………!!!』
少女 「声……!?」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
ガノトトス 「……ッ! 何だ!? 地震!?」
翠ガノトトス 「…………!!! 何!?」
ガノトトス 「洞窟が揺れてる! 翠、水の中に避難するんだ!!」
翠ガノトトス 「あなたも一緒に!」
ガノトトス 「僕は少女を連れて行く! お義父さんとお義母さんのところに、早く!!」
翠ガノトトス 「わ、分かったわ!!(ザバァ!!!)」
ガノトトス 「す……すごい揺れだ……!!! 少女!! 早くこっちに!!」
419: 2011/12/27(火) 02:09:29.56 ID:zikyzFWa0
少女 「ト……トトスさん……」
ガノトトス 「大丈夫かい!? 頭が痛むのか!?」
少女 「早く……私を連れて、外に……」
ガノトトス 「分かった!(シュバッ!!)」
「こっちに避難路があるんだ。地獄兄弟たちは出口に近い。自分たちで脱出するだろう!」
「少し水に潜るよ。息を大きく吸って、僕の背びれに掴まって!!」
少女 「うん……!!」
>ザバァッ!!!
>ゴポゴポ…………
ガノトトス 「大丈夫かい!? 頭が痛むのか!?」
少女 「早く……私を連れて、外に……」
ガノトトス 「分かった!(シュバッ!!)」
「こっちに避難路があるんだ。地獄兄弟たちは出口に近い。自分たちで脱出するだろう!」
「少し水に潜るよ。息を大きく吸って、僕の背びれに掴まって!!」
少女 「うん……!!」
>ザバァッ!!!
>ゴポゴポ…………
420: 2011/12/27(火) 02:10:42.83 ID:zikyzFWa0
少女 (水の奥に道がある……)
(こんなに広かったんだ……! 奥に、底が見えないくらい……)
(!!)
ガノトトス 『な……何だ、あれ……!!!』
ナバルデウス亜種 『……………………』
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
ガノトトス 『水が揺れてる……! それに、あの巨大な金色の龍は……!!!』
ナバルデウス亜種 『………………ゴォォォォォォォォォォォォォッ!!!!』
ガノトトス 『うわあああ!!!!』
少女 (……ッ!!!)
>ガォォォッ!!!!
(こんなに広かったんだ……! 奥に、底が見えないくらい……)
(!!)
ガノトトス 『な……何だ、あれ……!!!』
ナバルデウス亜種 『……………………』
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
ガノトトス 『水が揺れてる……! それに、あの巨大な金色の龍は……!!!』
ナバルデウス亜種 『………………ゴォォォォォォォォォォォォォッ!!!!』
ガノトトス 『うわあああ!!!!』
少女 (……ッ!!!)
>ガォォォッ!!!!
421: 2011/12/27(火) 02:11:09.93 ID:zikyzFWa0
少女 (トトスさんが……吹き飛ばされた……!!!)
(私……息が…………!!!)
ガノトトス 『しょ……少女ー!!』
(少女が、手を離してしまった……!!)
(くそ……凄まじい水流だ……!!)
(あのモンスターが発してるのか……!?)
『く……負けるか…………!!』
『うおおおおおおお!!!!!!』
(私……息が…………!!!)
ガノトトス 『しょ……少女ー!!』
(少女が、手を離してしまった……!!)
(くそ……凄まじい水流だ……!!)
(あのモンスターが発してるのか……!?)
『く……負けるか…………!!』
『うおおおおおおお!!!!!!』
428: 2011/12/27(火) 23:12:24.32 ID:zikyzFWa0
ガノトトス 『これでも喰らえェ!!』
>バシュゥゥゥゥゥッ!!!
>シュバッ!!
ガノトトス 『あの巨体で……僕のビームを、避けた……!?』
(何だあいつ……僕が見たことがないモンスターだぞ!!)
ナバルデウス亜種 『ゴオオオオオオオ!!!!』
>ドシュゥゥゥゥゥ!!!
ガノトトス 『くっ……突進してきた……!!!』
(少女……!!)
>ゴポゴポ
少女 「………………」
>バシュゥゥゥゥゥッ!!!
>シュバッ!!
ガノトトス 『あの巨体で……僕のビームを、避けた……!?』
(何だあいつ……僕が見たことがないモンスターだぞ!!)
ナバルデウス亜種 『ゴオオオオオオオ!!!!』
>ドシュゥゥゥゥゥ!!!
ガノトトス 『くっ……突進してきた……!!!』
(少女……!!)
>ゴポゴポ
少女 「………………」
429: 2011/12/27(火) 23:13:22.55 ID:zikyzFWa0
ガノトトス (避ければ少女を巻き込む……)
(受け止めるしか……ない!!)
『おおおおおおおおお!!!!』
>ドッガァァァアァァン!!!
ナバルデウス亜種 『キシャァアアアアアアア!!!!』
ガノトトス 『くそ……! 何て……力だ……!!!』
『いいだろう、お前は今から敵だ! 家族を……仲間を守るために、お前を排除する!!』
『ガァ!!』
>ガブゥッ!!
ナバルデウス亜種 『……!!!』
(受け止めるしか……ない!!)
『おおおおおおおおお!!!!』
>ドッガァァァアァァン!!!
ナバルデウス亜種 『キシャァアアアアアアア!!!!』
ガノトトス 『くそ……! 何て……力だ……!!!』
『いいだろう、お前は今から敵だ! 家族を……仲間を守るために、お前を排除する!!』
『ガァ!!』
>ガブゥッ!!
ナバルデウス亜種 『……!!!』
430: 2011/12/27(火) 23:13:52.13 ID:zikyzFWa0
ガノトトス (このままこいつの首を食いちぎってやる……!!!)
(少女、待ってろ! 今行く!!!)
ナバルデウス亜種 『…………カ……カカカカ……!!!』
ガノトトス 『!?』
ナバルデウス亜種 『カカカカカカカカカ!!!!!』
『I…………ch…………bi…………n、i…………n…………ter…………essa…………nt!!!』
ガノトトス (何だ!? 何を笑っている!?)
ナバルデウス亜種 『Abe…………rda………………s、Zi………………elist………………ni…………ch、Sie…………』
『Wur……fel!!!』
ガノトトス (何を言っているのか分からない……!)
(しかし、このままこいつを……!!)
(少女、待ってろ! 今行く!!!)
ナバルデウス亜種 『…………カ……カカカカ……!!!』
ガノトトス 『!?』
ナバルデウス亜種 『カカカカカカカカカ!!!!!』
『I…………ch…………bi…………n、i…………n…………ter…………essa…………nt!!!』
ガノトトス (何だ!? 何を笑っている!?)
ナバルデウス亜種 『Abe…………rda………………s、Zi………………elist………………ni…………ch、Sie…………』
『Wur……fel!!!』
ガノトトス (何を言っているのか分からない……!)
(しかし、このままこいつを……!!)
431: 2011/12/27(火) 23:14:39.96 ID:zikyzFWa0
ナバルデウス亜種 『…………!!』
>ガブゥゥッッ!!!
ガノトトス 『ガ……ッ!!!』
(何ィ!? 動けるのか……!?)
(体を噛まれている……!!!)
(だがここで、僕が口を離したら、負ける……!!!)
>ガブゥッ!!!!
>ガフゥゥゥゥ!!!!
ガノトトス 『ガアアアアアア!!!!(ギリギリギリ)』
ナバルデウス亜種 『カ……カカカッ!!!』
『カッカッカッカッカッカッカ!!!!!!』
>ガブゥッッッ!!!!
>ガブゥゥッッ!!!
ガノトトス 『ガ……ッ!!!』
(何ィ!? 動けるのか……!?)
(体を噛まれている……!!!)
(だがここで、僕が口を離したら、負ける……!!!)
>ガブゥッ!!!!
>ガフゥゥゥゥ!!!!
ガノトトス 『ガアアアアアア!!!!(ギリギリギリ)』
ナバルデウス亜種 『カ……カカカッ!!!』
『カッカッカッカッカッカッカ!!!!!!』
>ガブゥッッッ!!!!
432: 2011/12/27(火) 23:15:17.40 ID:zikyzFWa0
ガノトトス 『ぐうおおおおお!!!!(バッ)』
(しまった……口を…………)
ナバルデウス亜種 『Wurf………………el!!!!』
>ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
ガノトトス (くそ……体の傷が深い……)
(何だ、海水がすごい勢いで、あいつの方に吸い込まれていく……)
少女 「……!! ……!!!!」
ガノトトス 『少女……!!!』
(少女が流れに巻き込まれた!!)
『うおおおおお!!!!』
(しまった……口を…………)
ナバルデウス亜種 『Wurf………………el!!!!』
>ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
ガノトトス (くそ……体の傷が深い……)
(何だ、海水がすごい勢いで、あいつの方に吸い込まれていく……)
少女 「……!! ……!!!!」
ガノトトス 『少女……!!!』
(少女が流れに巻き込まれた!!)
『うおおおおお!!!!』
433: 2011/12/27(火) 23:15:39.31 ID:zikyzFWa0
ナバルデウス亜種 『……!!』
> ゴ ッ !!!!!
ガノトトス 『しまった……! 海水を……吐き出し…………』
『うわああああああ!!!!!』
>ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド
ガノトトス 『体が……バラバラになる…………!!!』
(渦を描いた水の流れに抵抗できない……!!!)
(吹き飛ばされて……捻じ切られる…………!!!!)
> ゴ ッ !!!!!
ガノトトス 『しまった……! 海水を……吐き出し…………』
『うわああああああ!!!!!』
>ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド
ガノトトス 『体が……バラバラになる…………!!!』
(渦を描いた水の流れに抵抗できない……!!!)
(吹き飛ばされて……捻じ切られる…………!!!!)
434: 2011/12/27(火) 23:16:09.24 ID:zikyzFWa0
少女 「…………(ゴポッ)」
(トトスさん……!!!)
>カッ!!!
ナバルデウス亜種 『……?』
少女 「………………」
(助けなきゃ……!!)
(大事な人たちを、守らなきゃ……!!!)
(私……私には、それが……)
(それができる!!!!)
(トトスさん……!!!)
>カッ!!!
ナバルデウス亜種 『……?』
少女 「………………」
(助けなきゃ……!!)
(大事な人たちを、守らなきゃ……!!!)
(私……私には、それが……)
(それができる!!!!)
435: 2011/12/27(火) 23:16:39.40 ID:zikyzFWa0
少女 『Ha……………………lten……………………』
『S i e e s a n !!!!!』
ガノトトス (しょ……少女!?)
(あの子の体が……白く光って……)
(背後に何かいる!?)
(あれは……あの巨大な龍は………………!!!!!?)
『S i e e s a n !!!!!』
ガノトトス (しょ……少女!?)
(あの子の体が……白く光って……)
(背後に何かいる!?)
(あれは……あの巨大な龍は………………!!!!!?)
436: 2011/12/27(火) 23:17:13.46 ID:zikyzFWa0
ナバルデウス亜種 […………久しいな……白き龍よ……]
少女 (あの金色の龍の声が……分かる!?)
(もしかして……話ができるの!?)
[いい加減にして!! トトスさんに何の恨みがあるの!? 狙いは私のはずよ!!!]
ナバルデウス亜種 [記憶を失くしているのか……]
[だがそれもまた一興]
[あの時の決着をつけるとしよう……]
[ミラルーツよ]
少女 [ルーツ!? 何を言っているのか分からないわ!!!]
(!?)
(私、水の中で話してる!)
(それに、全然苦しくない……私どうしちゃったの!?)
少女 (あの金色の龍の声が……分かる!?)
(もしかして……話ができるの!?)
[いい加減にして!! トトスさんに何の恨みがあるの!? 狙いは私のはずよ!!!]
ナバルデウス亜種 [記憶を失くしているのか……]
[だがそれもまた一興]
[あの時の決着をつけるとしよう……]
[ミラルーツよ]
少女 [ルーツ!? 何を言っているのか分からないわ!!!]
(!?)
(私、水の中で話してる!)
(それに、全然苦しくない……私どうしちゃったの!?)
437: 2011/12/27(火) 23:17:57.06 ID:zikyzFWa0
少女 (それに、体がすごく軽い……!!)
(戦えるの……? 私、人間の私が、モンスターと戦うの!?)
[…………ここから退いて!! 私、戦うつもりなんてない!!]
ナバルデウス亜種 [貴様になくとも、私にはあるのだ]
[幾千年もの積年の恨み。ここにて晴らさせてもらうとする]
>ゴ ッ !!!!!
ガノトトス 『いけない!! 少女に突進を…………』
『避けろ!! 少女!!!!』
少女 [ここから退いて!!!!!]
>ズ ン ッ !!!!
(戦えるの……? 私、人間の私が、モンスターと戦うの!?)
[…………ここから退いて!! 私、戦うつもりなんてない!!]
ナバルデウス亜種 [貴様になくとも、私にはあるのだ]
[幾千年もの積年の恨み。ここにて晴らさせてもらうとする]
>ゴ ッ !!!!!
ガノトトス 『いけない!! 少女に突進を…………』
『避けろ!! 少女!!!!』
少女 [ここから退いて!!!!!]
>ズ ン ッ !!!!
438: 2011/12/27(火) 23:18:39.15 ID:zikyzFWa0
ガノトトス 『な………………』
『何……だ……?』
>ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
ガノトトス 『少女が……人間の……小さな女の子が…………』
『何十倍もの大きさの、龍を…………』
『片手で、止めた!!!!???』
『何……だ……?』
>ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
ガノトトス 『少女が……人間の……小さな女の子が…………』
『何十倍もの大きさの、龍を…………』
『片手で、止めた!!!!???』
439: 2011/12/27(火) 23:19:05.34 ID:zikyzFWa0
ナバルデウス亜種 [そうだ。戦るのだ。我らは戦わねばならぬ。煌く光は、一つでよい]
[この海原の主は、金色の我にこそふさわしいと、そう思わんかええ!? 白き龍よ!!!!]
少女 [海は誰のものでもないわ! あなたものでもない! わたしのものでもない!]
[お願いだから話を聞いて!!]
ナバルデウス亜種 [我らの間に問答など無用……!!!]
>ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
少女 (う……ッ!!!)
(吸い…………込まれる…………)
[この海原の主は、金色の我にこそふさわしいと、そう思わんかええ!? 白き龍よ!!!!]
少女 [海は誰のものでもないわ! あなたものでもない! わたしのものでもない!]
[お願いだから話を聞いて!!]
ナバルデウス亜種 [我らの間に問答など無用……!!!]
>ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
少女 (う……ッ!!!)
(吸い…………込まれる…………)
440: 2011/12/27(火) 23:19:35.21 ID:zikyzFWa0
ナバルデウス亜種 [私の潮流砲を、至近距離で浴びても、まだ同じセリフが吐けるか見物だな!!!]
少女 [やめて……争う……つもりは………………]
ガノトトス 『少女ー!!!!』
>バシュゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ!!!
>ズンッ!!!
ナバルデウス亜種 […………ガッ!!]
少女 (トトスさんのビームが、この人の頭に刺さった!!!)
ナバルデウス亜種 [悪あがきを……]
ガノトトス 『少女! 戻ってくるんだ!!』
『今ならまだ君は!!』
『僕たちの、仲間でいられる!!!!!』
少女 [やめて……争う……つもりは………………]
ガノトトス 『少女ー!!!!』
>バシュゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ!!!
>ズンッ!!!
ナバルデウス亜種 […………ガッ!!]
少女 (トトスさんのビームが、この人の頭に刺さった!!!)
ナバルデウス亜種 [悪あがきを……]
ガノトトス 『少女! 戻ってくるんだ!!』
『今ならまだ君は!!』
『僕たちの、仲間でいられる!!!!!』
441: 2011/12/27(火) 23:20:03.84 ID:zikyzFWa0
ナバルデウス亜種 [煩い蝿だ]
[先ずあ奴を葬るとするか]
>グルン
少女 [……!? 駄目ええええ!!!!]
ナバルデウス亜種 [氏ね]
ガノトトス 『………………!!!!』
>ガッ…………!!!!
ナバルデウス亜種 […………!? な……何だ……!? 私の体が、凄まじい力で引っ張られている……!!!]
少女 [私の仲間を……私の家族を……傷つける人は許さない!!!]
[許さないんだからああああああ!!!!!]
>ゴ ゥ ッ !!!!!!
ナバルデウス亜種 [うおおおおおおおお!!!!???]
[先ずあ奴を葬るとするか]
>グルン
少女 [……!? 駄目ええええ!!!!]
ナバルデウス亜種 [氏ね]
ガノトトス 『………………!!!!』
>ガッ…………!!!!
ナバルデウス亜種 […………!? な……何だ……!? 私の体が、凄まじい力で引っ張られている……!!!]
少女 [私の仲間を……私の家族を……傷つける人は許さない!!!]
[許さないんだからああああああ!!!!!]
>ゴ ゥ ッ !!!!!!
ナバルデウス亜種 [うおおおおおおおお!!!!???]
442: 2011/12/27(火) 23:20:36.91 ID:zikyzFWa0
ガノトトス (少女が……あの少女が……!!!!)
(龍を、しかも水中で! 投げ飛ばした!!!!!)
>ズゥゥゥンッ!!!!
ガノトトス 『やめろおおおお!!! 』
『そんな力を、君が使っちゃいけないんだ!!』
『やめろおおおおおおお!!!!』
『!?』
(くそっ……! 少女の体が……強く光っていて……何も見えない……!!!!)
(龍を、しかも水中で! 投げ飛ばした!!!!!)
>ズゥゥゥンッ!!!!
ガノトトス 『やめろおおおお!!! 』
『そんな力を、君が使っちゃいけないんだ!!』
『やめろおおおおおおお!!!!』
『!?』
(くそっ……! 少女の体が……強く光っていて……何も見えない……!!!!)
443: 2011/12/27(火) 23:21:10.74 ID:zikyzFWa0
少女 [……二 度 と]
少女 [二 度 と 復 活 で き な い よ う に]
少女 [粉 微 塵 に]
少女 [二 度 と 相 ま み え る こ と の な い よ う に]
少女 [粉 微 塵 に]
少女 [さ よ な ら]
少女 [懐 か し い 友 人 よ !!!!]
> カ ッ ! ! ! ! !
少女 [二 度 と 復 活 で き な い よ う に]
少女 [粉 微 塵 に]
少女 [二 度 と 相 ま み え る こ と の な い よ う に]
少女 [粉 微 塵 に]
少女 [さ よ な ら]
少女 [懐 か し い 友 人 よ !!!!]
> カ ッ ! ! ! ! !
444: 2011/12/27(火) 23:21:52.16 ID:zikyzFWa0
ナバルデウス亜種 [あああああああああ!!!!!?]
[何だ!? 私の体が……!!! 光で! 光で塵に!!!!!]
[何故だ!? アマツマガツチィィィィィィィィィ!!!!!!!]
[私を……この私を………………捨て石にしおったな!!!!]
[聞いていない! 聞いていないぞ!!!]
[力が……白き龍の力が………………!!!!!]
[前よりも………………]
[………………つ、よ………………く………………]
>サラサラサラサラサラサラサラ………………
[何だ!? 私の体が……!!! 光で! 光で塵に!!!!!]
[何故だ!? アマツマガツチィィィィィィィィィ!!!!!!!]
[私を……この私を………………捨て石にしおったな!!!!]
[聞いていない! 聞いていないぞ!!!]
[力が……白き龍の力が………………!!!!!]
[前よりも………………]
[………………つ、よ………………く………………]
>サラサラサラサラサラサラサラ………………
445: 2011/12/27(火) 23:23:41.67 ID:zikyzFWa0
>フッ
ガノトトス 『………………』
『何が……何が起きたんだ…………?』
『金色の龍が……消えた…………?』
『(ハッ)少女!!!!』
少女 「………………(ゴポッ)」
『…………』
『トトスさん、お話を聞いてくれて、ありがとう』
ガノトトス 『少女!? 水の中でも、話が出来るのか!?』
少女 『私、もう行かなきゃ……』
『ごめんなさい』
(ニコリ)
『私、ここにいちゃいけないみたい』
ガノトトス 『………………』
『何が……何が起きたんだ…………?』
『金色の龍が……消えた…………?』
『(ハッ)少女!!!!』
少女 「………………(ゴポッ)」
『…………』
『トトスさん、お話を聞いてくれて、ありがとう』
ガノトトス 『少女!? 水の中でも、話が出来るのか!?』
少女 『私、もう行かなきゃ……』
『ごめんなさい』
(ニコリ)
『私、ここにいちゃいけないみたい』
446: 2011/12/27(火) 23:24:19.55 ID:zikyzFWa0
ガノトトス 『…………』
(少女が……水の上に上がっていく……)
(僕は……追わなきゃいけないのに…………)
(体が…………)
翠ガノトトス 『…………あなた!?』
ガノトトス 『翠…………か…………少女を……早く…………』
翠ガノトトス 『少女ちゃんなんてどこにもいないわ……!! あなた、酷い傷……早く手当てしなきゃ…………!!!!』
ガノトトス 『くっ………………』
(少女…………!!!!)
(少女が……水の上に上がっていく……)
(僕は……追わなきゃいけないのに…………)
(体が…………)
翠ガノトトス 『…………あなた!?』
ガノトトス 『翠…………か…………少女を……早く…………』
翠ガノトトス 『少女ちゃんなんてどこにもいないわ……!! あなた、酷い傷……早く手当てしなきゃ…………!!!!』
ガノトトス 『くっ………………』
(少女…………!!!!)
447: 2011/12/27(火) 23:24:54.74 ID:zikyzFWa0
―浮島、朝方―
少女 「………………」
イャンガルルガ 「あ!!! あんなところにいやがった!!!!」
「おーい! 少女!!!!!(バサッ! バサッ!!)」
ティガレックス兄 「生きてたか!! 良かった!!!(バサッ!! バサッ!!)」
ティガレックス弟 「何があったんだ!?(バサッ! バサッ!!)」
イャンガルルガ 「少女、無事でよかった! 俺達、地震があってからずっとお前を探してたんだぞ!!」
少女 「………………」
イャンガルルガ 「……? お前、泣いてンのか?」
少女 「(グシグシ)…………」
「うぅん」
「すごい地震だったね。トトスさんは、奥さんのところにいるよ」
少女 「………………」
イャンガルルガ 「あ!!! あんなところにいやがった!!!!」
「おーい! 少女!!!!!(バサッ! バサッ!!)」
ティガレックス兄 「生きてたか!! 良かった!!!(バサッ!! バサッ!!)」
ティガレックス弟 「何があったんだ!?(バサッ! バサッ!!)」
イャンガルルガ 「少女、無事でよかった! 俺達、地震があってからずっとお前を探してたんだぞ!!」
少女 「………………」
イャンガルルガ 「……? お前、泣いてンのか?」
少女 「(グシグシ)…………」
「うぅん」
「すごい地震だったね。トトスさんは、奥さんのところにいるよ」
448: 2011/12/27(火) 23:25:26.21 ID:zikyzFWa0
ティガレックス兄 「マジですげぇ地震だったぜ。どうなるかと思っちまった」
ティガレックス弟 「出口に近かったからいいけどよ、お前はどうやって脱出したんだ?」
少女 「そんなことより……もう、太陽が昇るよ」
「綺麗な朝日……」
「…………」
イャンガルルガ 「………………」
「行くぞ(ガシッ)」
少女 「うん」
ティガレックス弟 「出口に近かったからいいけどよ、お前はどうやって脱出したんだ?」
少女 「そんなことより……もう、太陽が昇るよ」
「綺麗な朝日……」
「…………」
イャンガルルガ 「………………」
「行くぞ(ガシッ)」
少女 「うん」
449: 2011/12/27(火) 23:25:57.14 ID:zikyzFWa0
ティガレックス兄 「アァ!? もう行くのか!?」
ティガレックス弟 「一応魚クンに礼を言わなきゃいけねぇんじゃねぇの?」
少女 「みんなによろしくって言ってたよ。忙しくて、見送りにはこれないって」
ティガレックス兄 「そうか! なら問題ねぇな!!」
ティガレックス弟 「薄情な奴だぜ」
ティガレックス兄 「で、これからどこに行くんだ?」
少女 「もっと東。海の向こう。何だか、そこに行かなきゃいけないような気がするの」
ティガレックス弟 「ふーん……ま、なるようになるぜ。行くぜ!!(シュバッ!!)」
ティガレックス兄 「あ、おい待てコラ!(シュバッ!!)」
ティガレックス弟 「一応魚クンに礼を言わなきゃいけねぇんじゃねぇの?」
少女 「みんなによろしくって言ってたよ。忙しくて、見送りにはこれないって」
ティガレックス兄 「そうか! なら問題ねぇな!!」
ティガレックス弟 「薄情な奴だぜ」
ティガレックス兄 「で、これからどこに行くんだ?」
少女 「もっと東。海の向こう。何だか、そこに行かなきゃいけないような気がするの」
ティガレックス弟 「ふーん……ま、なるようになるぜ。行くぜ!!(シュバッ!!)」
ティガレックス兄 「あ、おい待てコラ!(シュバッ!!)」
450: 2011/12/27(火) 23:26:28.19 ID:zikyzFWa0
イャンガルルガ 「………………(シュバッ!!)」
「(バサッ! バサッ!!)…………」
「お前……それでいいんだな」
少女 「うん……」
イャンガルルガ (少女の角が、更に大きくなってやがる)
(何かあったんだ……)
(何かが、こいつを追ってきてる)
(逃げるんだ、早く……!!!)
「(バサッ! バサッ!!)…………」
「お前……それでいいんだな」
少女 「うん……」
イャンガルルガ (少女の角が、更に大きくなってやがる)
(何かあったんだ……)
(何かが、こいつを追ってきてる)
(逃げるんだ、早く……!!!)
454: 2011/12/28(水) 23:18:03.53 ID:CrItWe2H0
―シュレイド地方、樹海、朝―
ラージャン 「で、だ。先生は俺に、この二匹の特訓をしろというわけか」
ナナ・テスカトリ 「ええ。お願いできるでしょうか?」
ラージャン 「話によると、古龍を退けたらしいが……」
小鉄 「…………」
迅雷 「…………」
ラージャン 「とても信じられんな」
小鉄 「な……何を言うニャ! お前なんて、オイラたちにかかれば一捻り半だニャ!!」
迅雷 「兄貴……やめとこうよ……こいつヤバいニオイがするよ……」
小鉄 「け……けど何事も最初が重要だニャ! それに、ビビってたら由緒正しきオトモはいつまで経っても務まらんニャ!」
「迅雷ももっと胸を張るニャ! お前は、お前が思う以上に強いんだニャ!!」
迅雷 「でも……」
ラージャン 「で、だ。先生は俺に、この二匹の特訓をしろというわけか」
ナナ・テスカトリ 「ええ。お願いできるでしょうか?」
ラージャン 「話によると、古龍を退けたらしいが……」
小鉄 「…………」
迅雷 「…………」
ラージャン 「とても信じられんな」
小鉄 「な……何を言うニャ! お前なんて、オイラたちにかかれば一捻り半だニャ!!」
迅雷 「兄貴……やめとこうよ……こいつヤバいニオイがするよ……」
小鉄 「け……けど何事も最初が重要だニャ! それに、ビビってたら由緒正しきオトモはいつまで経っても務まらんニャ!」
「迅雷ももっと胸を張るニャ! お前は、お前が思う以上に強いんだニャ!!」
迅雷 「でも……」
455: 2011/12/28(水) 23:18:40.19 ID:CrItWe2H0
ラージャン 「…………フン、こいつが俺と同じように雷を纏う龍とやらか…………」
迅雷 (ビクッ)
ラージャン 「よく聞け坊主」
「俺を見てビビってるような奴に、雷を纏うことは許されない」
「雷は、心を鎮め、自分自身の心でコントロールしなければならない」
「貴様のような餓鬼に、纏われていいものではないのだ」
迅雷 「…………」
小鉄 「さっきから聞いてれば何を偉そうに! 迅雷をびびらせる奴は成敗だニャ!!」
>ガシャコン
ラージャン 「ふん……!!(シュッ!!)」
迅雷 (ビクッ)
ラージャン 「よく聞け坊主」
「俺を見てビビってるような奴に、雷を纏うことは許されない」
「雷は、心を鎮め、自分自身の心でコントロールしなければならない」
「貴様のような餓鬼に、纏われていいものではないのだ」
迅雷 「…………」
小鉄 「さっきから聞いてれば何を偉そうに! 迅雷をびびらせる奴は成敗だニャ!!」
>ガシャコン
ラージャン 「ふん……!!(シュッ!!)」
456: 2011/12/28(水) 23:19:05.34 ID:CrItWe2H0
小鉄 「え……」
迅雷 「!!」
(頭に……こいつの攻撃の軌道が見える……?)
(こいつは右から兄貴のことを殴りつける……)
(本気だ!!!!)
「兄貴、危ない!!!」
>シュバッ!!!
>ドッゴォォォォォッン!!!!
小鉄 「………………(パクパク)」
ラージャン 「へぇ……」
「よく避けたな。頃す気でやったんだが」
迅雷 「!!」
(頭に……こいつの攻撃の軌道が見える……?)
(こいつは右から兄貴のことを殴りつける……)
(本気だ!!!!)
「兄貴、危ない!!!」
>シュバッ!!!
>ドッゴォォォォォッン!!!!
小鉄 「………………(パクパク)」
ラージャン 「へぇ……」
「よく避けたな。頃す気でやったんだが」
457: 2011/12/28(水) 23:19:38.10 ID:CrItWe2H0
ナナ・テスカトリ 「…………」
小鉄 「で……でかい古龍! こいつ、今、オイラを……殺そうとしたニャ!!!」
「な……な、何をするニャ!!!」
迅雷 「ハァ……ハァ……」
ナナ・テスカトリ 「ええ。授業はもう始まっているのです。これは実戦演習。あなたたちには、これからこの子と戦い、生き延びてもらいます」
小鉄 「はああ!? 何でだニャ!?」
ナナ・テスカトリ 「戦闘技能を伸ばすには、一度氏の恐怖を味わうのが最も手っ取り早い方法です」
「あなた達には、その一番大事なものが欠けている」
「特に小鉄さん、あなたにです」
小鉄 「ふざけるなニャ! お前らに教わることなぞ何もないニャ!!!!」
小鉄 「で……でかい古龍! こいつ、今、オイラを……殺そうとしたニャ!!!」
「な……な、何をするニャ!!!」
迅雷 「ハァ……ハァ……」
ナナ・テスカトリ 「ええ。授業はもう始まっているのです。これは実戦演習。あなたたちには、これからこの子と戦い、生き延びてもらいます」
小鉄 「はああ!? 何でだニャ!?」
ナナ・テスカトリ 「戦闘技能を伸ばすには、一度氏の恐怖を味わうのが最も手っ取り早い方法です」
「あなた達には、その一番大事なものが欠けている」
「特に小鉄さん、あなたにです」
小鉄 「ふざけるなニャ! お前らに教わることなぞ何もないニャ!!!!」
458: 2011/12/28(水) 23:20:04.21 ID:CrItWe2H0
(物陰)剣ニャン丸 (あわわ……とんでもないことになってきたゼヨ…………)
ラージャン 「御託は終わりか? 行くぞ」
>シュバッ!!
迅雷 (こいつの動き……凄く速いけど、俺……)
(こいつが何をしようとしてるのか、分かる!?)
(次は上から飛び掛ってくる……!! あくまで兄貴を頃すつもりだ!!!)
(戦わないと、兄貴が殺される!!!!)
小鉄 「迅雷、やってられんニャ、逃げるニャ!!!」
迅雷 「駄目だ兄貴、避けて!! 上から来るよ!」
ラージャン 「!?」
>チュッドォォォォォンッ!!!!!
ラージャン 「御託は終わりか? 行くぞ」
>シュバッ!!
迅雷 (こいつの動き……凄く速いけど、俺……)
(こいつが何をしようとしてるのか、分かる!?)
(次は上から飛び掛ってくる……!! あくまで兄貴を頃すつもりだ!!!)
(戦わないと、兄貴が殺される!!!!)
小鉄 「迅雷、やってられんニャ、逃げるニャ!!!」
迅雷 「駄目だ兄貴、避けて!! 上から来るよ!」
ラージャン 「!?」
>チュッドォォォォォンッ!!!!!
459: 2011/12/28(水) 23:20:32.45 ID:CrItWe2H0
小鉄 「はぁ……はぁ……(ドキドキ)」
>プスプス
小鉄 「じ……地面に雷で……でかい穴が開いたニャ……」
(あとちょっとずれてたら、オイラに直撃してたニャ…………)
ラージャン (スタッ)
「何だ? 予知能力でも持っているのか?」
ナナ・テスカトリ 「ええ。あの二匹は特別なモンスターです。手加減なしでお願いします」
小鉄 「ちょ……」
ラージャン 「承知した。先生は離れていろ」
迅雷 (キッ)
「兄貴、戦う! 俺、戦うよ!!」
「あんな奴に負けない! 俺は、俺は、もっと先に行かなきゃいけないんだ!!」
小鉄 「迅雷……」
「…………」
「よく言ったニャ! お前は、それでこそオイラの義弟だニャ!!!」
>プスプス
小鉄 「じ……地面に雷で……でかい穴が開いたニャ……」
(あとちょっとずれてたら、オイラに直撃してたニャ…………)
ラージャン (スタッ)
「何だ? 予知能力でも持っているのか?」
ナナ・テスカトリ 「ええ。あの二匹は特別なモンスターです。手加減なしでお願いします」
小鉄 「ちょ……」
ラージャン 「承知した。先生は離れていろ」
迅雷 (キッ)
「兄貴、戦う! 俺、戦うよ!!」
「あんな奴に負けない! 俺は、俺は、もっと先に行かなきゃいけないんだ!!」
小鉄 「迅雷……」
「…………」
「よく言ったニャ! お前は、それでこそオイラの義弟だニャ!!!」
460: 2011/12/28(水) 23:21:07.55 ID:CrItWe2H0
ラージャン 「本気でと言ったな。お前らにその意味が分かるか?」
「俺は、無論お前らを頃す気でいくが」
>バリバリバリバリバリバリ
>チュッドォォォォォッ!!!!
>パチ……パチ……
ラージャン(激昂) 「お前らも、俺を頃す気で来いってことだ」
「それが出来るか? ベビー共」
小鉄 「誰がベビーだニャ! 迅雷、お前の背中を借りるニャ!」
>シュタッ!
小鉄 「オイラが援護するニャ! 臆することはないニャ!!」
迅雷 「う……うおおおおおおおおお!!!」
「俺は、無論お前らを頃す気でいくが」
>バリバリバリバリバリバリ
>チュッドォォォォォッ!!!!
>パチ……パチ……
ラージャン(激昂) 「お前らも、俺を頃す気で来いってことだ」
「それが出来るか? ベビー共」
小鉄 「誰がベビーだニャ! 迅雷、お前の背中を借りるニャ!」
>シュタッ!
小鉄 「オイラが援護するニャ! 臆することはないニャ!!」
迅雷 「う……うおおおおおおおおお!!!」
461: 2011/12/28(水) 23:21:34.78 ID:CrItWe2H0
>バリ……バリ…………
>バチィッ!!
迅雷 「!?」
「あれ!? 雷が……落ちてこない……!!!」
小鉄 「何してるニャ!? 迅雷、早く変身するニャ!!!!」
迅雷 「くそ! 早く、早く!!!」
ラージャン(激昂) 「………………」
「興醒めだ。餓鬼は所詮餓鬼か」
「その様子だと、お前の父母とやらも、たいしたモンスターではなかったようだな」
迅雷 「何……?」
ラージャン(激昂) 「カエルの子はカエルと言うことわざを知っているか? ベビー」
「子を見れば親も分かる」
「碌でもないということがな!!」
>バチィッ!!
迅雷 「!?」
「あれ!? 雷が……落ちてこない……!!!」
小鉄 「何してるニャ!? 迅雷、早く変身するニャ!!!!」
迅雷 「くそ! 早く、早く!!!」
ラージャン(激昂) 「………………」
「興醒めだ。餓鬼は所詮餓鬼か」
「その様子だと、お前の父母とやらも、たいしたモンスターではなかったようだな」
迅雷 「何……?」
ラージャン(激昂) 「カエルの子はカエルと言うことわざを知っているか? ベビー」
「子を見れば親も分かる」
「碌でもないということがな!!」
462: 2011/12/28(水) 23:22:01.52 ID:CrItWe2H0
迅雷 「父さんと母さんは……」
「と、父さんと母さんは、碌でもないモンスターじゃないぞ!!」
「そんなモンスターじゃない!!!!」
ラージャン(激昂) 「どうだかな」
>シュバッ!!
迅雷 「!?」
>ドゴォッ!!
迅雷 「ゲフッ!」
小鉄 「ギニャ!!」
>ズザッ!!!!
小鉄 「迅雷、無事かニャ!?」
迅雷 「大丈夫、脇腹を殴られただけだよ!(ズキズキ)」
「と、父さんと母さんは、碌でもないモンスターじゃないぞ!!」
「そんなモンスターじゃない!!!!」
ラージャン(激昂) 「どうだかな」
>シュバッ!!
迅雷 「!?」
>ドゴォッ!!
迅雷 「ゲフッ!」
小鉄 「ギニャ!!」
>ズザッ!!!!
小鉄 「迅雷、無事かニャ!?」
迅雷 「大丈夫、脇腹を殴られただけだよ!(ズキズキ)」
463: 2011/12/28(水) 23:22:27.81 ID:CrItWe2H0
ラージャン(激昂) 「何だ、向かってこんのか」
「兄貴とやらがいなくては何も出来ないか。やはり碌でもないな」
「そんな奴に雷は降りてこない」
「お前のようなベビーに、雷は纏われたくないと言っているぞ」
「興奮しているせいで、予知とやらも使えまい」
「お前は、その程度のベビーなんだよ」
小鉄 「うるさいニャァァァ!!!(ブゥゥゥンッ!)」
>ガチィィンッ!
小鉄 「ユクモ刀こてっちゃんを喰らうニャ!!」
>ガチィ!
小鉄 「く……何て硬い奴だニャ!!」
ラージャン(激昂) 「氏ね」
小鉄 「え……」
>チュッドォォォォォォォォンッ!!!!!
小鉄 「ガ……」
「兄貴とやらがいなくては何も出来ないか。やはり碌でもないな」
「そんな奴に雷は降りてこない」
「お前のようなベビーに、雷は纏われたくないと言っているぞ」
「興奮しているせいで、予知とやらも使えまい」
「お前は、その程度のベビーなんだよ」
小鉄 「うるさいニャァァァ!!!(ブゥゥゥンッ!)」
>ガチィィンッ!
小鉄 「ユクモ刀こてっちゃんを喰らうニャ!!」
>ガチィ!
小鉄 「く……何て硬い奴だニャ!!」
ラージャン(激昂) 「氏ね」
小鉄 「え……」
>チュッドォォォォォォォォンッ!!!!!
小鉄 「ガ……」
464: 2011/12/28(水) 23:23:01.30 ID:CrItWe2H0
小鉄 (ガクガク)
(ドサッ)
「………………」
ラージャン(激昂) 「…………チッ、まだ生きてやがる」
小鉄 「う……うう…………」
ラージャン(激昂) 「俺の雷に至近距離で触れるとは、馬鹿な奴だ。トドメをさしてやろう」
小鉄 「か……体が動かんニャ……何が起きたニャ…………」
迅雷 「はぁ……はぁ……」
「兄貴……」
「兄貴ぃぃぃぃいい!!!(ダダダダダッ!!)」
ラージャン(激昂) (ニヤリ)
(ドサッ)
「………………」
ラージャン(激昂) 「…………チッ、まだ生きてやがる」
小鉄 「う……うう…………」
ラージャン(激昂) 「俺の雷に至近距離で触れるとは、馬鹿な奴だ。トドメをさしてやろう」
小鉄 「か……体が動かんニャ……何が起きたニャ…………」
迅雷 「はぁ……はぁ……」
「兄貴……」
「兄貴ぃぃぃぃいい!!!(ダダダダダッ!!)」
ラージャン(激昂) (ニヤリ)
465: 2011/12/28(水) 23:23:27.40 ID:CrItWe2H0
ラージャン(激昂) 「ふ……はは! そうだ!」
>ドゴォッ!
迅雷 「ぐふぁ!!」
ラージャン(激昂) 「そうやって向かって来い! 無駄な足掻きをしてみせろ!!」
>ドゴォォッ!!
迅雷 「ウアアア!!!」
ラージャン(激昂) 「いい顔だベビー! だが氏ね!!」
>チュッドォォォォォォォンッ!!!!
迅雷 「ギャアアアアアアア!!!!!」
>ドサッ…………
>ドゴォッ!
迅雷 「ぐふぁ!!」
ラージャン(激昂) 「そうやって向かって来い! 無駄な足掻きをしてみせろ!!」
>ドゴォォッ!!
迅雷 「ウアアア!!!」
ラージャン(激昂) 「いい顔だベビー! だが氏ね!!」
>チュッドォォォォォォォンッ!!!!
迅雷 「ギャアアアアアアア!!!!!」
>ドサッ…………
466: 2011/12/28(水) 23:24:04.31 ID:CrItWe2H0
迅雷 「が……あ……」
>プスプス……
ラージャン(激昂) 「そこで見ていろ。お前がカスなせいで、あの世に旅立つクソアイルーの姿をな」
>ズシン、ズシン
迅雷 「や……やめろ…………」
小鉄 「目が見えんニャ……耳も良く聞こえんニャ……」
「迅雷……迅雷はどこだニャ…………」
ラージャン(激昂) 「……痛みを感じていないのか……? 不気味な猫もいたものだな」
「だが猫は猫だ。それ以上でもそれ以下でもない」
「ベビーがベビーなようにな」
>ガシッ
迅雷 「うわああああああ!!!!!!」
>ドォォォォォォンッ!!!!
>バリ……バリ……
>プスプス……
ラージャン(激昂) 「そこで見ていろ。お前がカスなせいで、あの世に旅立つクソアイルーの姿をな」
>ズシン、ズシン
迅雷 「や……やめろ…………」
小鉄 「目が見えんニャ……耳も良く聞こえんニャ……」
「迅雷……迅雷はどこだニャ…………」
ラージャン(激昂) 「……痛みを感じていないのか……? 不気味な猫もいたものだな」
「だが猫は猫だ。それ以上でもそれ以下でもない」
「ベビーがベビーなようにな」
>ガシッ
迅雷 「うわああああああ!!!!!!」
>ドォォォォォォンッ!!!!
>バリ……バリ……
467: 2011/12/28(水) 23:24:34.76 ID:CrItWe2H0
迅雷(超帯電) 「はぁ……はぁ…………」
「兄貴を……離せ…………!!」
ラージャン(激昂) 「遅い。口の前に体を動かせ」
>ポイッ
小鉄 「…………」
>ボチャン
ラージャン(激昂) 「早くしないと、あの猫が溺れ氏ぬぞ」
迅雷(超帯電) 「兄貴!!!」
ラージャン(激昂) 「行かせぬよ」
>ドグォ!!
迅雷(超帯電) 「ギャア!!!」
>ゴロゴロ
「兄貴を……離せ…………!!」
ラージャン(激昂) 「遅い。口の前に体を動かせ」
>ポイッ
小鉄 「…………」
>ボチャン
ラージャン(激昂) 「早くしないと、あの猫が溺れ氏ぬぞ」
迅雷(超帯電) 「兄貴!!!」
ラージャン(激昂) 「行かせぬよ」
>ドグォ!!
迅雷(超帯電) 「ギャア!!!」
>ゴロゴロ
468: 2011/12/28(水) 23:25:01.03 ID:CrItWe2H0
迅雷(超帯電) 「どうして……どうしてこんなに酷いことが出来るんだよ! 俺達が何をしたって言うんだよ!!!」
ラージャン(激昂) (イラッ)
>シュバッ
迅雷(超帯電) 「!!」
ラージャン(激昂) 「いいかベビー。覚えておけ」
「俺が一番嫌いなものは、お前が今発した『負け犬の遠吠え』だ」
>ドスッ!
迅雷(超帯電) 「ウァ!!」
>ドッゴォォォォォンッ!!
ラージャン(激昂) (イラッ)
>シュバッ
迅雷(超帯電) 「!!」
ラージャン(激昂) 「いいかベビー。覚えておけ」
「俺が一番嫌いなものは、お前が今発した『負け犬の遠吠え』だ」
>ドスッ!
迅雷(超帯電) 「ウァ!!」
>ドッゴォォォォォンッ!!
469: 2011/12/28(水) 23:25:35.89 ID:CrItWe2H0
>ガラガラ……
迅雷(超帯電) (な……何が…………あったんだ…………)
(体中が痛い……あいつに吹き飛ばされて……岩にぶつかったんだ…………)
(兄貴は……泉に沈んだままだ……)
(このままじゃ殺される……俺も、兄貴も…………)
(やるんだ……)
(俺、戦うんだ……)
(父さんも母さんも……カスじゃない……兄貴も…………)
(俺はそれを……証明するんだ!!)
(証 明 す る ん だ ! ! !)
迅雷(超帯電) (な……何が…………あったんだ…………)
(体中が痛い……あいつに吹き飛ばされて……岩にぶつかったんだ…………)
(兄貴は……泉に沈んだままだ……)
(このままじゃ殺される……俺も、兄貴も…………)
(やるんだ……)
(俺、戦うんだ……)
(父さんも母さんも……カスじゃない……兄貴も…………)
(俺はそれを……証明するんだ!!)
(証 明 す る ん だ ! ! !)
470: 2011/12/28(水) 23:26:12.50 ID:CrItWe2H0
ラージャン(激昂) 「どうした、立て」
「屈した相手を頃すつもりはない」
「向かって来い」
迅雷(超帯電) 「俺も……お前も、雷を纏ってる……力は、五分と五分なんだ……」
ラージャン(激昂) 「………………」
迅雷(超帯電) 「お前なんか怖くない……」
「怖くないぞおおおおお!!!!!」
>バリバリバリバリバリバリ!!!!!!
ラージャン(激昂) 「カァッ!!!」
>バシュ!!!
迅雷(超帯電) (お……俺の出した雷が、全部気合だけで……)
(掻き消された!?)
ラージャン(激昂) (スゥ)
「雷とはこう使うんだ」
>ゴゥッ!!!!!
迅雷(超帯電) 「うわあああああ!!!」
>ババババババババババババッ!!!!!!
「屈した相手を頃すつもりはない」
「向かって来い」
迅雷(超帯電) 「俺も……お前も、雷を纏ってる……力は、五分と五分なんだ……」
ラージャン(激昂) 「………………」
迅雷(超帯電) 「お前なんか怖くない……」
「怖くないぞおおおおお!!!!!」
>バリバリバリバリバリバリ!!!!!!
ラージャン(激昂) 「カァッ!!!」
>バシュ!!!
迅雷(超帯電) (お……俺の出した雷が、全部気合だけで……)
(掻き消された!?)
ラージャン(激昂) (スゥ)
「雷とはこう使うんだ」
>ゴゥッ!!!!!
迅雷(超帯電) 「うわあああああ!!!」
>ババババババババババババッ!!!!!!
471: 2011/12/28(水) 23:26:43.42 ID:CrItWe2H0
>バキボキ……
>ズゥゥゥゥンッ………………
ラージャン(激昂) 「ふん……少しやりすぎたか……」
「だいぶ森を破壊してしまった……」
(あの小僧、氏んだか……?)
(土煙で見えんが……俺の元気玉を正面から喰らってはひとたまりもあるまい……)
迅雷(激帯電) 「………………」
>バチッ!
>バチッ!!
>ズゥゥゥゥンッ………………
ラージャン(激昂) 「ふん……少しやりすぎたか……」
「だいぶ森を破壊してしまった……」
(あの小僧、氏んだか……?)
(土煙で見えんが……俺の元気玉を正面から喰らってはひとたまりもあるまい……)
迅雷(激帯電) 「………………」
>バチッ!
>バチッ!!
472: 2011/12/28(水) 23:27:21.16 ID:CrItWe2H0
ラージャン(激昂) 「……? 何だ、あの白い龍は……?」
(小僧か……? 俺の雷を吸収したのか!)
迅雷(激帯電) 『オ前…………殺ス』
『 殺 ス !!』
>シュンッ!!
ラージャン(激昂) 「フンッ!」
>ガガッ!!
>ギリ……ギリ……
ラージャン(激昂) 「ほう……俺の拳を受け止めるとはな」
「面白ェじゃねぇか!!!」
(小僧か……? 俺の雷を吸収したのか!)
迅雷(激帯電) 『オ前…………殺ス』
『 殺 ス !!』
>シュンッ!!
ラージャン(激昂) 「フンッ!」
>ガガッ!!
>ギリ……ギリ……
ラージャン(激昂) 「ほう……俺の拳を受け止めるとはな」
「面白ェじゃねぇか!!!」
473: 2011/12/28(水) 23:27:56.20 ID:CrItWe2H0
迅雷(激帯電) 『取リ消セ……!』
『俺達ハ、カスジャナイ!!!!』
ラージャン(激昂) 「 嫌 だ ね !!!!!」
>ズッ! ドォォォォンッ!!
>ドォォォンッ!!
>ドォォォンッ!!!
迅雷(激帯電) 『ガアアアアア!!!!!』
ラージャン(激昂) 「俺のデンプシーを全部喰らっても無傷とは……硬くなったな!」
「だがこれでどうだ!!」
>ガシッ
>ダッ!!
>シュン!!!
迅雷(激帯電) 『クッ…………』
『俺達ハ、カスジャナイ!!!!』
ラージャン(激昂) 「 嫌 だ ね !!!!!」
>ズッ! ドォォォォンッ!!
>ドォォォンッ!!
>ドォォォンッ!!!
迅雷(激帯電) 『ガアアアアア!!!!!』
ラージャン(激昂) 「俺のデンプシーを全部喰らっても無傷とは……硬くなったな!」
「だがこれでどうだ!!」
>ガシッ
>ダッ!!
>シュン!!!
迅雷(激帯電) 『クッ…………』
474: 2011/12/28(水) 23:29:52.56 ID:CrItWe2H0
ラージャン(激昂) 「この高さから吹き飛ばされたら、流石に氏ぬかな?」
「ヒャハ! どうかなァ!?」
迅雷(激帯電) 『(キッ……!!)……!!!!』
>ガッ
ラージャン(激昂) 「!」
迅雷(激帯電) 『オ前モ落チルンダ! 俺ト一緒ニ!!!』
ラージャン(激昂) 「カカッ! 根競べか!? いいだろう受けてやるよ!!」
>ヒュルルルルルルルル
>ドォォォォォォォンッ!!!!
迅雷(激帯電) 「ガァ……!! (ゴロゴロ)」
ラージャン(激昂) 「カ……!! (ゴロゴロ)」
「ヒャハ! どうかなァ!?」
迅雷(激帯電) 『(キッ……!!)……!!!!』
>ガッ
ラージャン(激昂) 「!」
迅雷(激帯電) 『オ前モ落チルンダ! 俺ト一緒ニ!!!』
ラージャン(激昂) 「カカッ! 根競べか!? いいだろう受けてやるよ!!」
>ヒュルルルルルルルル
>ドォォォォォォォンッ!!!!
迅雷(激帯電) 「ガァ……!! (ゴロゴロ)」
ラージャン(激昂) 「カ……!! (ゴロゴロ)」
475: 2011/12/28(水) 23:30:23.20 ID:CrItWe2H0
[殺ス]
[コロス]
[コ ロ ス ! !]
迅雷(激帯電) 『ガアアアアアア!!!!!!』
>バリバリバリバリバリバリ
>ド ド ド ド ド ド ド ド
ラージャン(激昂) 「……地鳴り!? 小僧が起こしているのか!!」
>バリッ!
>バリッ!!
ラージャン(激昂) (ハッ!!)
(上か!?)
(な……何だ、あの巨大な……雷の塊は………………!!!!)
[コロス]
[コ ロ ス ! !]
迅雷(激帯電) 『ガアアアアアア!!!!!!』
>バリバリバリバリバリバリ
>ド ド ド ド ド ド ド ド
ラージャン(激昂) 「……地鳴り!? 小僧が起こしているのか!!」
>バリッ!
>バリッ!!
ラージャン(激昂) (ハッ!!)
(上か!?)
(な……何だ、あの巨大な……雷の塊は………………!!!!)
476: 2011/12/28(水) 23:30:52.07 ID:CrItWe2H0
迅雷(激帯電)『 氏 ネ 』
ラージャン(激昂) 「…………!!」
> カ ッ ! ! ! ! !
>チュッ………………ドォォォォォォォォォンッ!!!!!!!
>バチィッ!!
ラージャン(激昂) 「…………!!」
> カ ッ ! ! ! ! !
>チュッ………………ドォォォォォォォォォンッ!!!!!!!
>バチィッ!!
477: 2011/12/28(水) 23:31:17.67 ID:CrItWe2H0
迅雷 「うわああ!」
「ッ……はあ! はぁ……はぁ……!!!!」
(何だ……俺、何を……)
(地面に…………でかい穴が………………)
(底が見えない…………!)
(俺がやったの!?)
(ハッ!)
(あいつだ、後ろから来る!!!)
>ガチィッ!!!
ラージャン(激昂) 「ふん……元にもどったようだが、よく俺が後ろから来ると分かったな」
迅雷 「どうして……どうして生きてるんだよ!!」
「雷に巻き込まれて……粉々になったんじゃ……」
ラージャン(激昂) 「妄想というのは怖いな。幻想を現実だと思わせてしまう」
>ドッ
迅雷 「ガハァッ!!」
「ッ……はあ! はぁ……はぁ……!!!!」
(何だ……俺、何を……)
(地面に…………でかい穴が………………)
(底が見えない…………!)
(俺がやったの!?)
(ハッ!)
(あいつだ、後ろから来る!!!)
>ガチィッ!!!
ラージャン(激昂) 「ふん……元にもどったようだが、よく俺が後ろから来ると分かったな」
迅雷 「どうして……どうして生きてるんだよ!!」
「雷に巻き込まれて……粉々になったんじゃ……」
ラージャン(激昂) 「妄想というのは怖いな。幻想を現実だと思わせてしまう」
>ドッ
迅雷 「ガハァッ!!」
478: 2011/12/28(水) 23:31:48.58 ID:CrItWe2H0
>バチィッ!
ラージャン 「…………(スゥ…………)」
「これでお前は一回氏んだ。本気で俺と戦っても、尚氏んだ」
「カスめ」
迅雷 「と……取り消せ…………!!」
「俺は……父さんも……母さんも……兄貴も、カスじゃない…………!!!!」
「取り消せえええ!!!」
ラージャン 「嫌だね(ニヤァリ)」
迅雷 「(ギリ)…………!!」
ラージャン 「いい表情をするようになったじゃないか」
「面白い。明日、また同じ時間にここに来よう」
「逃げずにいられるかな、ベビー……」
>ドス、ドス…………
迅雷 「ま……待て…………」
「待てよ…………」
「う…………うう………………」
>ガクッ
ラージャン 「…………(スゥ…………)」
「これでお前は一回氏んだ。本気で俺と戦っても、尚氏んだ」
「カスめ」
迅雷 「と……取り消せ…………!!」
「俺は……父さんも……母さんも……兄貴も、カスじゃない…………!!!!」
「取り消せえええ!!!」
ラージャン 「嫌だね(ニヤァリ)」
迅雷 「(ギリ)…………!!」
ラージャン 「いい表情をするようになったじゃないか」
「面白い。明日、また同じ時間にここに来よう」
「逃げずにいられるかな、ベビー……」
>ドス、ドス…………
迅雷 「ま……待て…………」
「待てよ…………」
「う…………うう………………」
>ガクッ
479: 2011/12/28(水) 23:32:15.78 ID:CrItWe2H0
―数時間後、樹海、昼―
剣ニャン丸 「こてっちゃん、しっかりするニャ! 生きてるかニャ!?」
>ペチペチ
小鉄 「う……うう……?」
(ハッ!!)
「ここは……ッ!?」
「体が……動かんニャ!!」
剣ニャン丸 「はぁ……良かった……ゼヨ。お主を泉から引き上げるのは苦労したゼヨ」
小鉄 「ニャン丸が助けてくれたのかニャ……すまんニャ……」
「迅雷……それより迅雷はどこだニャ!?」
剣ニャン丸 「こてっちゃん、しっかりするニャ! 生きてるかニャ!?」
>ペチペチ
小鉄 「う……うう……?」
(ハッ!!)
「ここは……ッ!?」
「体が……動かんニャ!!」
剣ニャン丸 「はぁ……良かった……ゼヨ。お主を泉から引き上げるのは苦労したゼヨ」
小鉄 「ニャン丸が助けてくれたのかニャ……すまんニャ……」
「迅雷……それより迅雷はどこだニャ!?」
480: 2011/12/28(水) 23:32:51.98 ID:CrItWe2H0
迅雷 「………………」
小鉄 「迅雷! 無事でよかったニャ!!!」
「って何だニャァァ!! この焼け野原はアアア!!!」
ナナ・テスカトリ 「迅雷とラージャン君との戦いでこうなったのです。あなたが気絶している間に……」
小鉄 「ニャ!? ニャんだとォ!?」
ナナ・テスカトリ 「あなたは迅雷を守れなかった。迅雷は手ひどく負けました」
「ラージャン君が『手加減』しなければ、あなた達は二匹とも、今頃氏んでいます」
迅雷 「手加減……?」
「手加減してたって言うの!?」
ナナ・テスカトリ 「ええ。そうです」
「…………明日と言っていましたね。逃げてもいいですよ。けれど、あなた達……」
「ここで逃げたら、一生勝てないと思いなさい」
>スタスタ……
小鉄 「……く……グ…………」
迅雷 「兄貴…………俺……悔しい………………」
「悔しいよ……!!!!」
小鉄 「……………………グゥ!(ガッ)」
「おいらもだニャ……!!!!」
小鉄 「迅雷! 無事でよかったニャ!!!」
「って何だニャァァ!! この焼け野原はアアア!!!」
ナナ・テスカトリ 「迅雷とラージャン君との戦いでこうなったのです。あなたが気絶している間に……」
小鉄 「ニャ!? ニャんだとォ!?」
ナナ・テスカトリ 「あなたは迅雷を守れなかった。迅雷は手ひどく負けました」
「ラージャン君が『手加減』しなければ、あなた達は二匹とも、今頃氏んでいます」
迅雷 「手加減……?」
「手加減してたって言うの!?」
ナナ・テスカトリ 「ええ。そうです」
「…………明日と言っていましたね。逃げてもいいですよ。けれど、あなた達……」
「ここで逃げたら、一生勝てないと思いなさい」
>スタスタ……
小鉄 「……く……グ…………」
迅雷 「兄貴…………俺……悔しい………………」
「悔しいよ……!!!!」
小鉄 「……………………グゥ!(ガッ)」
「おいらもだニャ……!!!!」
489: 2011/12/30(金) 01:39:17.91 ID:JPU1adH80
―潮島上空、昼―
イャンガルルガ 「……随分飛んだな……ここら辺で一旦休憩しようぜ(バサッ! バサッ!)」
ティガレックス兄 「…………Zzz…………(バサッ! バサッ!)」
ティガレックス弟 「すげぇ! 寝ながら飛んでやがる!!」
イャンガルルガ 「起きろ(ゲシッ)」
ティガレックス兄 「……!! ……!!!!(ヒュルルルル)」
イャンガルルガ 「あ……」
ティガレックス弟 「ギャハハハハハ!! バランス崩して落ちてったぞ!!!」
イャンガルルガ 「……随分飛んだな……ここら辺で一旦休憩しようぜ(バサッ! バサッ!)」
ティガレックス兄 「…………Zzz…………(バサッ! バサッ!)」
ティガレックス弟 「すげぇ! 寝ながら飛んでやがる!!」
イャンガルルガ 「起きろ(ゲシッ)」
ティガレックス兄 「……!! ……!!!!(ヒュルルルル)」
イャンガルルガ 「あ……」
ティガレックス弟 「ギャハハハハハ!! バランス崩して落ちてったぞ!!!」
490: 2011/12/30(金) 01:39:53.02 ID:JPU1adH80
少女 「…………」
ティガレックス弟 「遂に兄者も年貢の納め時か!? (バサァッ!)」
イャンガルルガ 「……? 少女、どうした。さっきから一言もしゃべらねぇな」
少女 「え……あぁ……ううん。大丈夫」
「お兄さんが落ちたの? でも大丈夫。ここには島があるから……」
イャンガルルガ 「島? こんな海のド真ん中にか?」
「来たこともねぇのに何で分かる?」
少女 「分かるの。大丈夫だよ」
イャンガルルガ (少女の目の色……こんな、青かったか……?)
(いや、俺の気のせいだ。光が当たってるせいでそう思うだけだ……)
「とにかく助けにいくぜ。全く世話を焼かせる馬鹿共だ」
ティガレックス弟 「遂に兄者も年貢の納め時か!? (バサァッ!)」
イャンガルルガ 「……? 少女、どうした。さっきから一言もしゃべらねぇな」
少女 「え……あぁ……ううん。大丈夫」
「お兄さんが落ちたの? でも大丈夫。ここには島があるから……」
イャンガルルガ 「島? こんな海のド真ん中にか?」
「来たこともねぇのに何で分かる?」
少女 「分かるの。大丈夫だよ」
イャンガルルガ (少女の目の色……こんな、青かったか……?)
(いや、俺の気のせいだ。光が当たってるせいでそう思うだけだ……)
「とにかく助けにいくぜ。全く世話を焼かせる馬鹿共だ」
491: 2011/12/30(金) 01:40:18.73 ID:JPU1adH80
―潮島、昼―
ティガレックス兄 (パチリ)
「ッ……カァ!」
>ズッ……ウゥゥゥゥゥゥンッ!!!
ティガレックス弟 「出た! 兄者の十八番、『直前で起きる』!!」
>ズッゥゥゥゥゥンッ!!
イャンガルルガ 「お前ら……もうちょっと静かに着地できねぇのか?」
>バサッ……
>スタッ
少女 「お兄さん、大丈夫?」
ティガレックス兄 「何がだ? ここはどこだよ?」
ティガレックス兄 (パチリ)
「ッ……カァ!」
>ズッ……ウゥゥゥゥゥゥンッ!!!
ティガレックス弟 「出た! 兄者の十八番、『直前で起きる』!!」
>ズッゥゥゥゥゥンッ!!
イャンガルルガ 「お前ら……もうちょっと静かに着地できねぇのか?」
>バサッ……
>スタッ
少女 「お兄さん、大丈夫?」
ティガレックス兄 「何がだ? ここはどこだよ?」
492: 2011/12/30(金) 01:40:51.18 ID:JPU1adH80
少女 「分かんない……でも、ここで一旦休憩しよう」
ティガレックス兄 「ヒャァ! 休憩だァ!!」
ティガレックス弟 「ポポはいねぇのか」
「……?」
「お前、目の色が変だぞ」
イャンガルルガ 「…………!」
少女 「……そう? 私は普通だよ」
ティガレックス弟 「そうか、それなら大丈夫だな!」
少女 「…………」
イャンガルルガ 「どうした?」
少女 「誰か来る。変な気配がする」
ティガレックス兄 「ヒャァ! 休憩だァ!!」
ティガレックス弟 「ポポはいねぇのか」
「……?」
「お前、目の色が変だぞ」
イャンガルルガ 「…………!」
少女 「……そう? 私は普通だよ」
ティガレックス弟 「そうか、それなら大丈夫だな!」
少女 「…………」
イャンガルルガ 「どうした?」
少女 「誰か来る。変な気配がする」
493: 2011/12/30(金) 01:41:21.17 ID:JPU1adH80
イャンガルルガ (少女を追ってる奴か!?)
(ブチ頃してやる!!)
「おい馬鹿共。構えろ。何か来るらしいぞ」
ティガレックス兄 「馬鹿って言った方が馬鹿なんだぜ!」
ティガレックス弟 「バーカ!」
イャンガルルガ (イラッ)
少女 「…………」
イャンガルルガ 「!!」
>シュバッ!!!
イャンガルルガ (何か飛んできた!! 白い……糸か!?)
>パチィッ!
イャンガルルガ (木に引っ付いた……?)
(ブチ頃してやる!!)
「おい馬鹿共。構えろ。何か来るらしいぞ」
ティガレックス兄 「馬鹿って言った方が馬鹿なんだぜ!」
ティガレックス弟 「バーカ!」
イャンガルルガ (イラッ)
少女 「…………」
イャンガルルガ 「!!」
>シュバッ!!!
イャンガルルガ (何か飛んできた!! 白い……糸か!?)
>パチィッ!
イャンガルルガ (木に引っ付いた……?)
494: 2011/12/30(金) 01:41:50.54 ID:JPU1adH80
少女 「来るよ、みんな」
>ヒュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ…………!!!!
ゴゴモア 「キシャァァァァ!!!!」
イャンガルルガ 「新手か!? いいぜ相手になるぜ!!」
ティガレックス兄 「何だ!? 見たことねぇ猿が、木の間をすっ飛んでくるぞ」
ティガレックス弟 「丁度いいぜ、飯にするか!!(ガチィッ!!)」
ゴゴモア 「(シャッ)……カァ!」
>シュバッ!!
イャンガルルガ 「!!」
(あの猿、糸を引っ張って着地の軌道を変えた……!!)
>ヒュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ…………!!!!
ゴゴモア 「キシャァァァァ!!!!」
イャンガルルガ 「新手か!? いいぜ相手になるぜ!!」
ティガレックス兄 「何だ!? 見たことねぇ猿が、木の間をすっ飛んでくるぞ」
ティガレックス弟 「丁度いいぜ、飯にするか!!(ガチィッ!!)」
ゴゴモア 「(シャッ)……カァ!」
>シュバッ!!
イャンガルルガ 「!!」
(あの猿、糸を引っ張って着地の軌道を変えた……!!)
495: 2011/12/30(金) 01:42:30.11 ID:JPU1adH80
ゴゴモア 「クルゥァァ!!!」
>ドゴォッ!!!!
ティガレックス兄 「うおおお!!?」
ティガレックス弟 「兄者!?」
「テメェ……ブッ頃す!!」
>シャァッ!!
ゴゴモア 「!!!」
>シュバッ!!!
イャンガルルガ (まただ……糸を木に引っ付けて、自由自在に移動してる)
(初めて見るモンスターだ!)
(糸は手から出してンのか!?)
ゴゴモア 「ガァ!!」
>ド ン ッ ! !
ティガレックス弟 「ウオァ!?」
「ってェなァ!!!」
「ひゅんひゅん動き回りやがって!! 何しやがる!?」
>ドゴォッ!!!!
ティガレックス兄 「うおおお!!?」
ティガレックス弟 「兄者!?」
「テメェ……ブッ頃す!!」
>シャァッ!!
ゴゴモア 「!!!」
>シュバッ!!!
イャンガルルガ (まただ……糸を木に引っ付けて、自由自在に移動してる)
(初めて見るモンスターだ!)
(糸は手から出してンのか!?)
ゴゴモア 「ガァ!!」
>ド ン ッ ! !
ティガレックス弟 「ウオァ!?」
「ってェなァ!!!」
「ひゅんひゅん動き回りやがって!! 何しやがる!?」
496: 2011/12/30(金) 01:43:05.27 ID:JPU1adH80
ゴゴモア 「…………」
>プラーン……プラーン……
イャンガルルガ (木からぶら下がってやがる……挑発してるのか?)
(いや、違う……)
少女 「…………」
ゴゴモア 「…………」
イャンガルルガ 「狙いは少女か!? てめぇも少女を狙う奴らの仲間か!?」
ゴゴモア 「…………?」
「お前ら、何故、人間、連れてる?」
「それ、人間か? 人間臭くは、ないが」
ティガレックス兄 「あァン!? 少女は食っても美味くねえぞ、多分な!!」
ティガレックス弟 「全くだぜ!!」
>プラーン……プラーン……
イャンガルルガ (木からぶら下がってやがる……挑発してるのか?)
(いや、違う……)
少女 「…………」
ゴゴモア 「…………」
イャンガルルガ 「狙いは少女か!? てめぇも少女を狙う奴らの仲間か!?」
ゴゴモア 「…………?」
「お前ら、何故、人間、連れてる?」
「それ、人間か? 人間臭くは、ないが」
ティガレックス兄 「あァン!? 少女は食っても美味くねえぞ、多分な!!」
ティガレックス弟 「全くだぜ!!」
497: 2011/12/30(金) 01:43:34.11 ID:JPU1adH80
ゴゴモア 「…………」
「お前ら、見たこと、ない、奴ら」
「どうして、ここ、来た?」
「俺、それ、知りたい」
イャンガルルガ 「敵じゃねぇのか?」
ゴゴモア 「お前ら、島、降りた。音、凄かった。ココ、怖がる」
「俺、ココ、守る、だから、来た」
イャンガルルガ 「ココ……?」
少女 「あそこにいるよ。小さな……子供だと思う」
イャンガルルガ 「!」
ココモア 「…………(ビクビク)」
イャンガルルガ (こいつの背中に、ちいさいのがくっついてやがる)
(敵だと勘違いしたわけか)
「お前ら、見たこと、ない、奴ら」
「どうして、ここ、来た?」
「俺、それ、知りたい」
イャンガルルガ 「敵じゃねぇのか?」
ゴゴモア 「お前ら、島、降りた。音、凄かった。ココ、怖がる」
「俺、ココ、守る、だから、来た」
イャンガルルガ 「ココ……?」
少女 「あそこにいるよ。小さな……子供だと思う」
イャンガルルガ 「!」
ココモア 「…………(ビクビク)」
イャンガルルガ (こいつの背中に、ちいさいのがくっついてやがる)
(敵だと勘違いしたわけか)
498: 2011/12/30(金) 01:44:06.52 ID:JPU1adH80
イャンガルルガ 「馬鹿共は黙ってろ。俺が話をする」
ティガレックス兄 「何でテメーにそんなこと命令されなきゃいけねぇんだよ」
ティガレックス弟 「ケケケッ! くたばれバーカ」
イャンガルルガ 「いいから黙ってろ。で……だ。てめーは子供を襲われると勘違いしたわけか」
ゴゴモア 「お前ら、敵、違うのか? 何だ、何故、ここ、来た?」
「ここ、俺と、ココしかいない……」
「何しに、来た」
イャンガルルガ 「何しにって……上を飛んでたら、一匹墜落してここに落ちたんだよ」
「別にてめーのガキを狙ってきたわけじゃねー」
ゴゴモア 「………………」
ティガレックス兄 「何でテメーにそんなこと命令されなきゃいけねぇんだよ」
ティガレックス弟 「ケケケッ! くたばれバーカ」
イャンガルルガ 「いいから黙ってろ。で……だ。てめーは子供を襲われると勘違いしたわけか」
ゴゴモア 「お前ら、敵、違うのか? 何だ、何故、ここ、来た?」
「ここ、俺と、ココしかいない……」
「何しに、来た」
イャンガルルガ 「何しにって……上を飛んでたら、一匹墜落してここに落ちたんだよ」
「別にてめーのガキを狙ってきたわけじゃねー」
ゴゴモア 「………………」
499: 2011/12/30(金) 01:44:33.86 ID:JPU1adH80
ゴゴモア 『Di…………eW、a…………hrh…………eit…………?』
少女 「!」
イャンガルルガ 「あぁ? ンだってェ?」
少女 [ 本当のことよ。あなた達を脅かしに来たんじゃないの。ごめんなさい。驚かせてしまって ]
少女 「!」
イャンガルルガ 「あぁ? ンだってェ?」
少女 [ 本当のことよ。あなた達を脅かしに来たんじゃないの。ごめんなさい。驚かせてしまって ]
500: 2011/12/30(金) 01:45:17.55 ID:JPU1adH80
イャンガルルガ 「!?」
「少女、何だ、変な言葉だぞお前」
少女 「うぅん。大丈夫。このモンスター、古龍の言葉が分かるみたい……」
イャンガルルガ 「古龍の言葉? お前、いつの間にそんなもの……」
少女 「ちょっと話してみる」
少女 [ あなたは誰? 私は、人間……のようなものよ。でも、あなた達に危害を加えたりはしない ]
[ 名前があるなら、教えて ]
ゴゴモア [ ゴゴモアと言う。俺とココモアの聖地に、足を踏み入れたことが信じられない ]
[ お前は何者だ? どうして、俺が島にかけた術を見抜いた? ]
少女 [ 術? 私、ここから不思議な力が発せられてるって感じて、だから安心して降りてきたの ]
「少女、何だ、変な言葉だぞお前」
少女 「うぅん。大丈夫。このモンスター、古龍の言葉が分かるみたい……」
イャンガルルガ 「古龍の言葉? お前、いつの間にそんなもの……」
少女 「ちょっと話してみる」
少女 [ あなたは誰? 私は、人間……のようなものよ。でも、あなた達に危害を加えたりはしない ]
[ 名前があるなら、教えて ]
ゴゴモア [ ゴゴモアと言う。俺とココモアの聖地に、足を踏み入れたことが信じられない ]
[ お前は何者だ? どうして、俺が島にかけた術を見抜いた? ]
少女 [ 術? 私、ここから不思議な力が発せられてるって感じて、だから安心して降りてきたの ]
501: 2011/12/30(金) 01:45:46.83 ID:JPU1adH80
ティガレックス兄 「何だァ? 人間語かァ?」
イャンガルルガ 「古龍の言葉らしい……」
ティガレックス弟 「古龍の? 何で少女がそんなモン話せるんだよ」
イャンガルルガ 「知るか! 俺の方が知りてェよ」
イャンガルルガ 「古龍の言葉らしい……」
ティガレックス弟 「古龍の? 何で少女がそんなモン話せるんだよ」
イャンガルルガ 「知るか! 俺の方が知りてェよ」
502: 2011/12/30(金) 01:46:12.45 ID:JPU1adH80
ゴゴモア [ ココが、不思議な者がここに来ると言った。禍いを連れてくると ]
ココモア [ ………… ]
ゴゴモア [ お前がそうか? ]
少女 [ 禍い………… ]
[ 分からないの…… ]
ゴゴモア [ 分からない? どういうことだ? ]
少女 [ 分からない……本当に分からないの…… ]
ココモア [ ………… ]
ゴゴモア [ お前がそうか? ]
少女 [ 禍い………… ]
[ 分からないの…… ]
ゴゴモア [ 分からない? どういうことだ? ]
少女 [ 分からない……本当に分からないの…… ]
503: 2011/12/30(金) 01:46:40.98 ID:JPU1adH80
少女 「う……ひっく……」
>ポロポロ
イャンガルルガ 「少女!? どうした!」
ティガレックス兄 「あいつ食ってもいいのか!?」
ティガレックス弟 「猿の肉は不味いけどなァ!!」
少女 「違うの! 話してたら、何だか悲しくなっちゃって……」
ゴゴモア 「…………」
「……来い。お前たち、疲れている」
「俺、お前たち、飯、食わせる」
「奥。家、ある。来い」
>シュバッ
>ポロポロ
イャンガルルガ 「少女!? どうした!」
ティガレックス兄 「あいつ食ってもいいのか!?」
ティガレックス弟 「猿の肉は不味いけどなァ!!」
少女 「違うの! 話してたら、何だか悲しくなっちゃって……」
ゴゴモア 「…………」
「……来い。お前たち、疲れている」
「俺、お前たち、飯、食わせる」
「奥。家、ある。来い」
>シュバッ
504: 2011/12/30(金) 01:47:09.79 ID:JPU1adH80
ティガレックス兄 「何ィ!? 飯だと!? 行く行く!!!(ダダダダダッ)」
ティガレックス弟 「ヒャァ! 肉だァ!!(ドドドドド)」
イャンガルルガ 「待てよてめーら!!」
「ったくしょうがねーな……」
「少女、あいつ信用できるのか?」
少女 「……分かんない……」
「でも、悪い人じゃないと思う」
イャンガルルガ 「お前がそう言うなら、信用するぜ」
(だけどあの言葉……)
(少女……俺達に何か隠してるな……)
ティガレックス弟 「ヒャァ! 肉だァ!!(ドドドドド)」
イャンガルルガ 「待てよてめーら!!」
「ったくしょうがねーな……」
「少女、あいつ信用できるのか?」
少女 「……分かんない……」
「でも、悪い人じゃないと思う」
イャンガルルガ 「お前がそう言うなら、信用するぜ」
(だけどあの言葉……)
(少女……俺達に何か隠してるな……)
505: 2011/12/30(金) 01:47:43.35 ID:JPU1adH80
―潮島、奥、ゴゴモアの巣、昼―
ゴゴモア 「木、上だ」
イャンガルルガ 「待てよ。少女はともかく、俺達はあんな小せェ木の上の巣に入れねぇよ」
ゴゴモア 「飯、だ。食え」
>バラバラ
ティガレックス兄 「ヒャァ! 干し肉だァ!!(モグモグ)」
ティガレックス弟 「ヒャッハァーッ!!(モグモグ)」
イャンガルルガ 「…………」
少女 「……ゴゴモアさんと、ココモアさん。ここに住んでるみたい」
イャンガルルガ 「へぇ……(モグモグ)」
ゴゴモア 「木、上だ」
イャンガルルガ 「待てよ。少女はともかく、俺達はあんな小せェ木の上の巣に入れねぇよ」
ゴゴモア 「飯、だ。食え」
>バラバラ
ティガレックス兄 「ヒャァ! 干し肉だァ!!(モグモグ)」
ティガレックス弟 「ヒャッハァーッ!!(モグモグ)」
イャンガルルガ 「…………」
少女 「……ゴゴモアさんと、ココモアさん。ここに住んでるみたい」
イャンガルルガ 「へぇ……(モグモグ)」
506: 2011/12/30(金) 01:48:15.53 ID:JPU1adH80
少女 (……!)
(何か……嫌な感じ……)
(ここにも、長くはいられないの……?)
ゴゴモア 「…………」
「……!?」
ココモア (スッ)
[ 食べなよ。元気が出るよ ]
少女 「……」
(にっこり)
[ ありがとう]
イャンガルルガ 「………………(モグモグ)」
(何か……嫌な感じ……)
(ここにも、長くはいられないの……?)
ゴゴモア 「…………」
「……!?」
ココモア (スッ)
[ 食べなよ。元気が出るよ ]
少女 「……」
(にっこり)
[ ありがとう]
イャンガルルガ 「………………(モグモグ)」
507: 2011/12/30(金) 01:48:43.49 ID:JPU1adH80
―潮島、火山、昼―
アマツマガツチ 「………………」
「生まれよ……過去の亡霊よ……」
「生まれ出でよ……怨念纏いし亡霊よ……」
「我の元に出で、そして我の命を聞け……」
>ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
>ズズ……ズッ…………
イビルジョー亜種 「……カ……カァ…………!!!!!」
> ズ ン ッ ! ! !
アマツマガツチ 「………………」
「生まれよ……過去の亡霊よ……」
「生まれ出でよ……怨念纏いし亡霊よ……」
「我の元に出で、そして我の命を聞け……」
>ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
>ズズ……ズッ…………
イビルジョー亜種 「……カ……カァ…………!!!!!」
> ズ ン ッ ! ! !
508: 2011/12/30(金) 01:49:11.79 ID:JPU1adH80
アマツマガツチ 「…………」
「我の貴重な手駒が減った」
「殺せ」
「殺戮と食欲しか能のないお前を、使うとする」
イビルジョー亜種 「(ブツブツ)腹減った腹減った腹減った腹減った……」
アマツマガツチ 「(ニヤリ)…………」
「行け。そして頃して来い」
「氏体も残さず喰らえ! 恐暴竜よ!!!」
「我の貴重な手駒が減った」
「殺せ」
「殺戮と食欲しか能のないお前を、使うとする」
イビルジョー亜種 「(ブツブツ)腹減った腹減った腹減った腹減った……」
アマツマガツチ 「(ニヤリ)…………」
「行け。そして頃して来い」
「氏体も残さず喰らえ! 恐暴竜よ!!!」
509: 2011/12/30(金) 01:52:44.24 ID:JPU1adH80
お疲れ様でした。
第7話は以上です。第8話に続かせていただきます。
第7話は以上です。第8話に続かせていただきます。
524: 2012/01/24(火) 18:26:16.68 ID:OygOdzfAO
楽しみにしてます
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