527:◆E9ISW1p5PY 2012/01/27(金) 20:04:26.53 ID:dkXkCqpi0
大分遅れてしまい申し訳ありませんでした
1月の上旬から、大分長い間病んでおりまして、最近沈静化してきて模様です
皆様も風邪などは引かれていないでしょうか?
イャンクック 「旧沼地で人間を拾ったんだが」 シリーズ

イャンクック「旧沼地で人間を拾ったんだが」第一章
イャンクック「旧沼地で人間を拾ったんだが」第二章
イャンクック「旧沼地で人間を拾ったんだが」第三章
イャンクック「旧沼地で人間を拾ったんだが」第四章
イャンクック「旧沼地で人間を拾ったんだが」第五章
イャンクック「旧沼地で人間を拾ったんだが」第六章
イャンクック「旧沼地で人間を拾ったんだが」最終章

イャンクック「旧沼地で人間を拾ったんだが」第2部【その1】
イャンクック「旧沼地で人間を拾ったんだが」第2部【その2】
イャンクック「旧沼地で人間を拾ったんだが」第2部【その3】
イャンクック「旧沼地で人間を拾ったんだが」第2部【最終話】


イャンクック「旧沼地で人間を拾ったんだが」外伝~砦ドラゴンと少女~【その1】
イャンクック「旧沼地で人間を拾ったんだが」外伝~砦ドラゴンと少女~【その2】

イャンクック「旧沼地で人間を拾ったんだが」外伝~砦ドラゴンと少女~【その3】
イャンクック「旧沼地で人間を拾ったんだが」外伝~砦ドラゴンと少女~【その4】
イャンクック「旧沼地で人間を拾ったんだが」外伝~砦ドラゴンと少女~【その5】
イャンクック「旧沼地で人間を拾ったんだが」外伝~砦ドラゴンと少女~【その6】
イャンクック「旧沼地で人間を拾ったんだが」外伝~砦ドラゴンと少女~【最終話】

ジンオウガ 「ほう……未来を見通せるお守りか……」第1話.~縄張りに侵入するべからず~
ジンオウガ 「ほう……未来を見通せるお守りか……」第2話.~轟竜迎撃戦~
ジンオウガ 「ほう……未来を見通せるお守りか……」第3話.戦慄の進軍
ジンオウガ「ほう……未来を見通せるお守りか……」第4話.今そこにある恐怖
ジンオウガ「ほう……未来を見通せるお守りか……」第5話.フラッシュフラッド
ジンオウガ「ほう……未来を見通せるお守りか……」第6話.青と白の挽歌
ジンオウガ「ほう……未来を見通せるお守りか……」第7話.仄暗い火口の中から
カプコン モンスターハンター カプコンフィギュアビルダー 本体 クリエイターズモデル 雷狼竜 ジンオウガ 復刻版 約H180×W220×D120mm
それでは、第8話の序盤を投稿させていただきますm(_ _)m

528: 2012/01/27(金) 20:05:41.10 ID:dkXkCqpi0
8.剛拳爆砕

―潮島、夜、ゴゴモアの巣―

ゴゴモア [ 成る程、興味深い ]
少女 [ 私の話を信じてくれるの? ]
ゴゴモア [ この言葉が話せる人間は、いない。話せるとしたら、それはもう人間ではない ]
少女 [ ………… ]
ゴゴモア [ ……俺は、古龍に育てられた。ラヴィエンテという、巨大な龍にだ ]
少女 [ ラヴィエンテ……私、知らない ]
ゴゴモア [ ラヴィエンテ様は仰っていた。純粋な古龍は、子供をつくらないと ]
少女 [ 子供をつくらない? どうして? ]

529: 2012/01/27(金) 20:06:15.06 ID:dkXkCqpi0
ゴゴモア [ 子供をつくる必要がなかった世界に生まれたからだ ]
     [ しかし、その世界にも終わりが訪れた ]
少女 [ ………… ]
ゴゴモア [ 古龍達も変化を強いられた。それゆえに、古龍たる古龍と、モンスターたる古龍とに分かれることになった]
少女 [ お話が難しくてよく分からないけれど……そのラヴィエンテさんっていう古龍さんは、純粋な古龍なの? ]
ゴゴモア [ そうだ。ここから、もっとずっと遠い場所にいらっしゃる ]
少女 [ もしかしたら……私の体のこと、その人に聞けば分かるかもしれないと思ったんだけれど…… ]
ゴゴモア [ ラヴィエンテ様は何でも知っていらっしゃる。きっとお前の悩みにも答えをくれるはずだ ]
     [ しかし、ここからラヴィエンテ様の居城までは、あまりにも遠い ]
少女 [ 私…… ]
   [ 私、諦めない…… ]

530: 2012/01/27(金) 20:06:58.33 ID:dkXkCqpi0
少女 [ 私、ラヴィエンテさんと会う。そして、この体について聞く ]
ゴゴモア [ そうか…… ]
     [ 止めはせぬが、ならば俺達はその手伝いをすることはできない ]
少女 [ どうして? ]
ココモア [ ………… ]
ゴゴモア [ ココは、呪われている ]
少女 [ 呪われて……? ]
ゴゴモア [ この子は、幼い時から、禍(わざわい)を引き寄せてしまう力を持っている ]
     [ だからこそ、俺は他のモンスターの侵入を許さぬよう、この潮島に結界を張った ]
     [ それゆえ、特別な……お前たちのような者以外に、この島は見つけることは出来ぬ ]
少女 [ そうだったんだ…… ]
   [ で、でも……じゃあ、ココモアちゃんは、一生この島から出れないってこと? ]
ココモア [ ……仕方ないよ。僕の体は、そういう風に出来てるんだ ]
少女 [ そんなことないよ! ]
ココモア [ ! ]
少女 [ お父さんも、ずっとこんな島に閉じこもってたら駄目だよ。気分まで暗くなっちゃう! ]
   [ 私と一緒に、ラヴィエンテさんに会いに行こう。そして、呪いをといてもらう方法を教えてもらおうよ ]

531: 2012/01/27(金) 20:09:42.85 ID:dkXkCqpi0
ゴゴモア [ 昨日今日来たお前に何が分かる? ]
少女 [ そ、それは…… ]
ゴゴモア [ ココが、幼い身でありながら、母をなくし、俺一人で育ててきたこの子が、自身の呪いのせいでどれだけ苦しんだか…… ]
     [ お前にそれが分かるというのか? ]
少女 [ 私……何となくだけど、分かる ]
ゴゴモア [ ………… ]
少女 [ 私も、呪われてるようなものだから…… ]
ゴゴモア [ …………すまない、言い過ぎた ]
 >ゴ口リ
ゴゴモア [ 今日はここで休むがいい。一応明日、ラヴィエンテ様の居城への道を教えてやろう ]
少女 [ …………うん ]
ゴゴモア [ ココも、こっちに来い。寝るぞ ]
ココモア [ 今日は僕……お姉ちゃんと一緒に寝るよ ]
ゴゴモア [ ……そうか ]
少女 […………ありがとう]

532: 2012/01/27(金) 20:10:24.33 ID:dkXkCqpi0
―潮島上空、夜―

ナルガクルガA 「本当にこんなところに島なんてあるのかしら?」
ナルガクルガB 「さぁねぇ。でもルコの探知能力はズバ抜けたものがあるから……」
ナルガクルガC 「ちょっとお、どのくらい飛ばせれば気が済むのよぅ!」
ルコディオラ 「(バサッ、バサッ)…………ここだ」
ナルガクルガA 「暗くてぜんっぜんわかんないわ! 海のド真ん中に降りろっての?」
ルコディオラ 「某(それがし)は降りる。貴殿らは、どこへ也と、勝手に行け(ヒュゥゥゥ)」
ナルガクルガB 「キィィ! 生意気な小僧ね!(ヒュゥゥ)」
ナルガクルガC 「待ちなさい! それが育ての親に対する言葉なの!?(ヒュゥゥ)」
ナルガクルガA 「海に降りるの? 冗談じゃないわよーぅ!(ヒュゥゥ)」

533: 2012/01/27(金) 20:11:09.47 ID:dkXkCqpi0
―潮島海岸付近、夜―

ルコディオラ 「(バサァッ! バサァッ!!)………………」
ナルガクルガA 「(シュバッ)……! 本当に島があった!!」
ナルガクルガB 「(シュバッ)あら本当。どうして今まで見えなかったのかしら」
ナルガクルガC 「(シュバッ)どーういうことなのぅ? 説明しなさいよルコ!」
ルコディオラ 「ここは、古龍の結界に守られし聖なる空間」
ナルガクルガA 「結界ですって? じゃあ、ここに古龍がいるっていうの?」
ルコディオラ 「…………」
ナルガクルガB 「何とか言いなさいよ!(ゲシッ)」
ルコディオラ 「かなり強い古龍の波動を感ずる。敵意の臭い。殺意の臭いだ」

534: 2012/01/27(金) 20:11:36.73 ID:dkXkCqpi0
ナルガクルガA 「殺意の臭い……(サッ)」
ナルガクルガB 「…………(サッ)」
ナルガクルガC 「…………隠れた方が無難ね(サッ)」
ルコディオラ (ズン、ズン)
ナルガクルガA 「(ひそひそ)このままルコを追っていくわよ」
ナルガクルガB 「(ひそひそ)敵が出てきたら、私達で飛び掛って仕留めるわよ」
ナルガクルガC 「(ひそひそ)ヒャァ! 久しぶりに胸が高鳴るわ!!」
ルコディオラ (……おかしい。生き物の気配がしない)
       (これだけの規模の森だ。小動物くらいはいてもおかしくはないが……)
       (綺麗さっぱりこの辺りの生き物の気配がなくなっている……)

535: 2012/01/27(金) 20:12:13.55 ID:dkXkCqpi0
ルコディオラ (…………殺意の臭いの奥に、別の臭いもある…………)
       (ここにいる古龍は、一匹ではないのか……)
       (古龍同士が敵対することは考えづらい……)
       (最悪古龍二匹を相手にすることになるのか……)
       「…………!!」
 >シュバッ!
 >ガチィィィッ!!!
ルコディオラ (何だ……?)
       (何かが地面の下から、土ごと俺を食おうとした……!!!)
ナルガクルガA 「敵よ!!(ヒュバッ)」
ナルガクルガB 「ヒャア!!(ヒュバッ)」
ナルガクルガC 「ヒャッハー!!(ヒュバッ)」
 >ドドドドドドドドド
イビルジョー亜種(飢餓) 「 ガ ア ア ア ア ア ア ア ア !!!」
ナルガクルガA 「な……何、この巨大な龍……!!」
ナルガクルガB 「地面と一体化して隠れてたのね!」
イビルジョー亜種(飢餓) 「腹が……腹がへったよぉおおお!!!(モッシャモッシャ)」
             「土じゃ味がしねぇ! クソ! クソ!!」
             「食わせろォォォォ!!! 何か食わせろォォォォォォオ!!」
ナルガクルガC 「巨大だけど……イビルジョーに似てる! あいつよりも数倍でかいし、赤いけど……!!」
ナルガクルガA 「ジョーも怒ればこうなるわ! ルコ、どうするの!?」

536: 2012/01/27(金) 20:13:31.83 ID:dkXkCqpi0
ルコディオラ (ズン)
       「問題ない、迎撃する」
ナルガクルガA 「そう来なくっちゃ!!」
ルコディオラ 「オ……オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ ッ!!! 」
 >ズッ…………
 >ズ ズ ズ ズ ズ ズ ズ ズ ズ
 
 >ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

ナルガクルガB (岩が、地面から抉り取られて、空中に浮かび上がっていく……!)
        (これがルコの、磁力を操る力……!! 成長したわね!!!)
ルコディオラ 「極龍の力、見るがいい」
イビルジョー亜種(飢餓) 「てめぇかぁ? てめぇが俺の今日の晩飯かぁ!?」
             「だけどそれっぽっちじゃ足りねぇ!!」
             「残りの三匹食っても足りねぇ!!!」
             「腹が……腹がへったよ……!!!」
             「腹がへったよォォォォォォォ!!!!!!!」
 >ゴォォォォォォオオオゥ!!!
ルコディオラ 「!!」
 >ドゴォォォァァッ!!!
ナルガクルガA 「流石ね、岩を盾にして、ブレスを弾いたわ!」

537: 2012/01/27(金) 20:14:08.27 ID:dkXkCqpi0
ルコディオラ 「喰らえ」
 >ズッ……ズズズズズズ
 >ゴウッ!!!
ナルガクルガB (巨大な岩が……イビルジョーに吹っ飛んだ!!)
イビルジョー亜種(飢餓) 「ガアアアアア!!!」
 >ドッゴォォォッォ!!!!
ナルガクルガA 「ヒャァ! ジャストミート!!」
イビルジョー亜種(飢餓) 「ケケ……ケッ……ケケケケケケケ!!!」
 >ゴゥゥゥゥゥゥウウウ!!!!!

  >バキバキバキ……
  >ズゥゥゥゥゥンッ!!
  >ズゥゥゥゥゥンッ!!

538: 2012/01/27(金) 20:14:37.80 ID:dkXkCqpi0
ナルガクルガC 「な、何よ! ピンピンしてるじゃない!!」
ナルガクルガA 「倒した木を……食ってる……!!!」
イビルジョー亜種(飢餓) 「(バキボキ)味がしねぇええええ!!! 味があああああ!!!!」
ルコディオラ 「脳が小さすぎる……」
ナルガクルガB 「ハァ?」
ルコディオラ 「脳が小さいゆえ、脳震盪を起こすほどの衝撃を与えられない」
       「異常生育した個体と考えられる」
ナルガクルガA 「ちまちま攻撃してても無駄ってことね!」
ナルガクルガB 「その前に、この辺りの森、全部食べられちゃうわよ!!!」
イビルジョー亜種(飢餓) 「ガアアアアアアアアア!!!!(バキボキバキボキ)」

539: 2012/01/27(金) 20:15:13.15 ID:dkXkCqpi0
ルコディオラ (この辺りの生き物の気配がなかったのはこいつのせいか……!!)
       (ラヴィエンテ様の御ン名において、このような暴虐憮人、許すわけにはいかない……!!!)
       (成敗させてもらう!!)
イビルジョー亜種(飢餓) 「肉……!! 肉を……肉をおおおおおお!!!!!!」
ルコディオラ 「オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ」

 >ズズ…………ギュンッ!!!

ナルガクルガA 「高速で岩が、ルコの周りを回り始めたわ……!!」
ナルガクルガB 「アレが来るわ! 逃げるわよ!!!」
ナルガクルガC 「一時退避……冗談じゃないわよーう!!!」

ルコディオラ 「カァ!!!」

 >ドッ……ドドドドドドドドドドドドド!!!!!!!

イビルジョー亜種(飢餓) 「グガアアアアアアアアアア!!!!!!!」

540: 2012/01/27(金) 20:15:53.07 ID:dkXkCqpi0
ナルガクルガA 「土煙でよく見えないけど……! 岩が雨みたいに次々に落ちていくわ……」
ナルガクルガB 「ラヴィエンテ様の所の修行で、磁力を操る力が更に増したみたいね!!」
ナルガクルガC 「……! まだよ、お姉ちゃん達!!!」

 >モクモク…………
 
イビルジョー亜種(飢餓) 「ア……ガ………………」
 >ビクンッ!!
イビルジョー亜種(飢餓) 「………………腹が…………減ッタ………………(バキボキ…………ボリボリボリボリ)」
ナルガクルガA 「岩を……食ってる……!!!」
ナルガクルガB 「ルコの攻撃でもたいしたダメージは与えられてないわよ!!」
イビルジョー亜種(飢餓) 「肉を食わせろおおおおおおおおおおおお!!!!!!」
 >シュバッ!!!
ルコディオラ 「! 早い……!!!」
 >ガッ
 >グバァッ!!!!
ルコディオラ 「…………!!!」
イビルジョー亜種(飢餓) 「このまま飲み込んでやるぅぅぅぅ!!!! 口直しになあああ!!!!!」

541: 2012/01/27(金) 20:16:27.58 ID:dkXkCqpi0
ナルガクルガA 「全く……見ちゃいられないわね!!(シュバッ!!)」
ナルガクルガB 「やっぱりあたしたちがいなきゃ駄目ね!!(シュバッ!!)」
ナルガクルガC 「行くわよ、ユニゾン棘アタック!!!(シュバッ!!)」
ナルガクルガ達 「「「ヒャッハァァァァァァア!!!!!」」」
 >ドドドドドドドドドド
イビルジョー亜種(飢餓) 「……! ガァ!! 痛ぇぇええええ!!!!!」
ナルガクルガA 「イエス! 目に当たったわ!!!」
ナルガクルガB 「これじゃ終わらないわよ! ルコが食べられる前にアレをやるわ!」
ナルガクルガC 「あれをやるのねお姉様達!!」
ナルガクルガA 「三方向からの……あたし達の空中二回転半捻りからのぉぉぉおお!!!!」
ナルガクルガB 「尻尾プレス!!」
ナルガクルガC 「ヒャァァア!!!!」
 >ズッ……ドォォォォォォォォォン!!!!!!

542: 2012/01/27(金) 20:16:55.52 ID:dkXkCqpi0
ルコディオラ 「……!!!」
 >ゴパァッ!!!
ルコディオラ 「(ズザッ)……助かった……! すまない」
ナルガクルガA 「あんたを育てたあたし達の力を過小評価しないことね!(ズサァッ……!)」
ナルガクルガB 「ヒャアアァ!! 久々に燃えてきたぁああ!!(ズサァァッ!!)」
ナルガクルガC 「でもまだあいつ動いてるわ……底なしの体力ね!(ズサァ!!!)」
イビルジョー亜種(飢餓) 「目が見えねぇ…………!!!!!!」
             「腹が減ッタ……見えネェ………………ウアアア……アアアアアアア!!!!!!」
             「アアアアアアアアアア!!!!!!!!」
 >ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
ルコディオラ (どうする……この龍、尋常ではない……!!)
       (しかし古龍ではない……? ならば何だ……こんな異様なモンスターがこの世に存在するのか……!?)
イビルジョー亜種(飢餓) 「氏ねエエエエエエエエエエエエエエ!!!!!!!」
 >ドンッ! ドンッ!! ドンッ!!!!!

543: 2012/01/27(金) 20:17:35.10 ID:dkXkCqpi0
ナルガクルガA 「ひぃぃ。走ってきたわ!!!」
ナルガクルガB 「戦略的撤退よ! 撤退!(ドドドド)」
ルコディオラ 「く…………」
ナルガクルガC 「何してるの、一旦引くわよ!!」
ルコディオラ 「承知した。飛ぶぞ(ドド……バサァッ!!!)」
ナルガクルガA 「(バサッ!!!)さすがに空までは追ってこな…………」
イビルジョー亜種(飢餓) 「ガアアアアアアアア!!!!!」

 >ド  ン  ッ ! !

ナルガクルガB 「ええ!!!!? あの巨体で、この距離を…………」
ナルガクルガC 「ジャンプ!?」
イビルジョー亜種(飢餓) 「肉だアアアアアアアア!!!!!!(ガブゥッ!!!!)」
ルコディオラ 「!!! ガ…………ッ!!!!」
ナルガクルガA 「ルコ!!」
イビルジョー亜種(飢餓) 「うるせええええええ!!!!!(ブゥンッ!!!)」
 >ドゴォッ!!!
ナルガクルガA 「ギャアア!!!」
ナルガクルガB 「空中で尻尾を振り回した!!!」
ナルガクルガC 「お姉ちゃんが墜落したわ!! それにルコが、捕まったままよ!!!」
ルコディオラ 「グ…………離せ…………!!!!!(ギリギリギリ)」
イビルジョー亜種(飢餓) 「このままアアアア!!! 飲み込んでやるぅううううう!!!!!!」

544: 2012/01/27(金) 20:18:03.84 ID:dkXkCqpi0
―潮島、夜、ゴゴモアの巣―

ゴゴモア 「…………!!!!!」
ココモア 「……!!」
ゴゴモア [ 何だ……森の南の生き物達が……消えた……!? ]
ココモア [ 父ちゃん………… ]
ゴゴモア [ それに、この地鳴りは………… ]
少女 [ …………う………… ]
ゴゴモア [ 少女!! ]
少女 [ 頭が…………痛い……………… ]
ゴゴモア (少女の頭の角が、段々大きくなっていく……)
     (やはりこの子は、厄災を連れてきた!!!)

545: 2012/01/27(金) 20:18:33.17 ID:dkXkCqpi0
イャンガルルガ 「少女!! 少女はいるか!!!(バサッ!!!!)」
ゴゴモア 「何だ、何、起きてる?」
イャンガルルガ 「すげぇ地鳴りだ!! この子のことを狙ってるやつがいる!!」
        「多分そいつの仲間だ!!!!」
ゴゴモア 「(チッ)…………ココ、ここにいろ。俺、倒す。敵倒してくる」
ココモア 「駄目……行く、駄目……!!!!」
ゴゴモア (シュバッ!!!!!)
イャンガルルガ 「あ、おい猿!!!!」
        「……!! 少女!!!」
少女 「(ふらふら)…………ガルルガさん…………私を、地鳴りの場所まで……連れてって…………」
   「私……ゴゴモアさん達を……助けなきゃ…………」
イャンガルルガ 「お前、顔が真っ赤だ……それに角が…………!!!」
少女 「早く……!!!」
イャンガルルガ 「……! 分かった。背中に乗れ。しっかり掴まれ」
ココモア (ガシッ)
イャンガルルガ 「アァン? 何だこの小猿は」
ココモア 「俺、行く……一緒」
少女 「分かった。一緒に行こう。ガルルガさん、早く……!!!」

546: 2012/01/27(金) 20:19:01.31 ID:dkXkCqpi0
イャンガルルガ 「……チィ。分かったよ。おいバカ共起きろ!!!!」
ティガレックス兄 「ガアアア…………Zzzz………………」
ティガレックス弟 「Zzzzz………………」
イャンガルルガ 「(バサァッ)ったく、何でこの地鳴りの中寝てられるんだ……(ゲシッゲシッ)」
ティガレックス兄 「何だァ!? ポポの大群が近くまで!!」
ティガレックス弟 「頭を蹴るな!!!」
イャンガルルガ 「敵だ、少女を守るぞ!!!」
ティガレックス兄 「何ィ!?」

 >ズッ………………ドォォォォォォォォンッ!!!!!
 >モクモクモク…………

ティガレックス弟 「何だ!? 森の奥ででっけぇ土煙が上がったぞ!!!!!」
ティガレックス兄 「よく分からねぇが、アレが敵でいいんだな!?(ドドドドドドド)」
ティガレックス弟 「あ、待てよ兄者!!!(ドドドドドド)」
イャンガルルガ 「お前ら、少しは考えて動こうとしねぇのか!!!(バサァッ!!!)」
少女 「はぁ……はぁ……」
ココモア 「父ちゃん…………」
少女 [ 大丈夫。私が、お父さんは絶対に氏なせない……!!! ]
ココモア [ お姉ちゃん…………!! ]
イャンガルルガ 「少女、無理はするなよ。行くぞ!!!」

547: 2012/01/27(金) 20:19:31.99 ID:dkXkCqpi0
―潮島、南海岸、夜―

ナルガクルガA 「……!!!!」
 >ヒュルルルルルル
 >ドッシャァァァァッ!!!
ナルガクルガA 「ゲホッ……ゲホッ…………」
        (あたし、空中で弾き飛ばされたの……?)
ゴゴモア 「(シュバッ!!)……!!」
     「何者だ!? 答えろ、答えねば頃す!!」
ナルガクルガA 「な……何よ! あたしはねぇ……痛つつつ…………」
ゴゴモア 「…………」
ナルガクルガA 「そ、そんなことより早く逃げなさいよ! ここにいたら、あんたまで食い殺されるわ!!」
ゴゴモア 「食い頃す? 何? 何のことだ」

 >ズッ………………ドォォォォォォォォンッ!!!!!
 >モクモクモク…………

548: 2012/01/27(金) 20:20:04.67 ID:dkXkCqpi0
ナルガクルガA 「ルコが落下したのね!! どきなさい!(バッ)」
ゴゴモア 「待て!」
ナルガクルガA 「何よ、あたしは今忙しいのよーぅ!!」
ゴゴモア 「何、襲ってきてる? お前、敵ではないのか?」
ナルガクルガA 「失礼ね! あたしはこう見えても猿なんて食べないわよ!! 汚らしい!」
ゴゴモア 「…………」
ナルガクルガA 「森に、イビルジョーに良く似たモンスターが出てきて、あたし達のことを襲ってるのよぅ! あたし達こそ何が起きてるのか聞きたいわ!」
        「ここに来たばっかりなんだからね!」
ゴゴモア 「ここに来た……? 結界、破ったのか……?」
ナルガクルガA 「ああもう! 来るわよぅ!!!」

イビルジョー亜種(飢餓) 「ギャォォォォォォォォォォォオオ!!!!」
 >ビリビリビリビリビリビリ
ナルガクルガA 「キャァ! 耳に刺さる!!!!」
ゴゴモア 「この……咆哮は……!!!」
     (イビルジョー……? もしかして、恐暴竜のことか……!?)
     (この辺りの生き物達の気配がないのも、もしかして…………)
ナルガクルガA 「そーいうわけで、あんたに構ってる暇はないのよ!」
ゴゴモア 「俺も、手伝う。助太刀、する」
ナルガクルガA 「はぁ? 何で!?」
ゴゴモア 「ここは、俺とココの家。好き勝手、させない」
ナルガクルガA 「んもう! ついてきたいんなら勝手についてくればいいじゃない!!(ヒュバッ)」
ゴゴモア 「…………(ヒュバッ)」

549: 2012/01/27(金) 20:20:43.51 ID:dkXkCqpi0
イビルジョー亜種(飢餓) 「ヒャァアッハハハハハハハハ肉だぁぁああ!! 肉! 肉だあああ!!!!(ガジガジ)」
ルコディオラ 「ク…………!!! 何て、力…………」
       (このままでは鱗が絶ち割られる……!!!)
       (その前に……この巨大な口に飲み込まれる……!!!)
       (こいつはママ達の攻撃で、目が見えていない……隙をつければ…………)
イビルジョー亜種(飢餓) 「血……血だァァ!!! あぁあははははははは美味いなぁああ!! おいしいなああああ!!!!(ガジガジ)」
ナルガクルガB 「こいつ……!! ルコを離しなさいよ!!!(ドドドドド)」
ナルガクルガC 「こなくそおお!!! 痛みを感じてないの!?(ドドドドド) ビクともしないわ!!!!」
ルコディオラ 「オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ !!」
 >ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
ナルガクルガB 「ちょ……ルコ、自分ごと……」
ナルガクルガC 「お姉ちゃん危ないわ!!!(ヒュバッ)」
ナルガクルガB 「(ヒュバッ!!)……!!」

 >ズッ………………ズズズズズズズズ
 >ドドドドドドドドドドドドドドド!!!!!!!

550: 2012/01/27(金) 20:21:09.58 ID:dkXkCqpi0
ナルガクルガB 「ルコー!!!」
ナルガクルガC 「岩の雨で……周りが見えない…………!!!!」
イビルジョー亜種(飢餓) 「ウオオオアアアアア――!!!!!!!」
             「絶対! ぜええええええったい!!!! 食ってやるウウウウウウウウウ!!!!!!!!」
             「ガアアアアアアアアアアア!!!!!(ガジガジガジガジ)」
 >ドドドドドドドドドドドドドドド!!!!!!!
ルコディオラ (くっ……これでも……揺るがないか……!!!!!)
ナルガクルガA 「ルコ!? あの子、自爆するつもりなの!?(ザザッ!!)」
ゴゴモア 「……!!!(ザザッ)」
ナルガクルガB 「お姉ちゃん!! ルコが……ルコが!!!!」
ナルガクルガC 「何よあんた! 猿はお呼びじゃないのよーぅ!!!」

551: 2012/01/27(金) 20:21:35.41 ID:dkXkCqpi0
ゴゴモア 「力、屈せぬ者、力、当てても駄目だ」
     「これを、使う」
 >ヒュンヒュン
ナルガクルガA 「何よそれ……臭ッ!!!」
ナルガクルガB 「田舎の臭いがするううう!!!」
ナルガクルガC 「ちょ、それ近づけないで!!!」
ゴゴモア 「フンッ!!!(ビュッ!!)」
 >パァンッ!!!
イビルジョー亜種(飢餓) 「…………ガ………………アアアアアア!!!!!!!」
 >ゴポォッ!!
 >ドサッ…………
ルコディオラ (ぐ……助かった……のか……?)
       (この臭いは……人間が使う、悪臭を放つ玉の臭い……!!)
イビルジョー亜種(飢餓) 「ゆるさねえ!!! どこだ!? どこにいるううううう!!!!!!(ブンブン)」
ルコディオラ (俺を見失っている……!!!)

552: 2012/01/27(金) 20:22:25.02 ID:dkXkCqpi0
ルコディオラ (しかし俺の攻撃は、こいつには通用しない……)
       (一体……どうしたら…………)

[ 恐れず前に踏み出しなさい ]

ルコディオラ 「!!!!」
       (何だ!? 上空に何かいる!!!!)

イャンガルルガ 「イビルジョーか!? 何でこんなところに……」
ココモア 「違う……あれ、恐暴竜……!!!」
少女 「はぁ……はぁ……」
   (キッ)

少女 [ 幼き古龍よ、何を戸惑うことがあるのですか ]

少女 (私……考えてもいないのに、古龍語を…………)
ココモア 「…………」

少女 [ 前に進みだしなさい。あなたの力は、その程度ですか? ]

553: 2012/01/27(金) 20:23:01.98 ID:dkXkCqpi0
ルコディオラ [ 誰だ!? この言葉で俺に呼びかける者よ、姿を現せ!!! ]
少女 [ 前に……進み出しなさい……!!!! ]
ルコディオラ 「!!!!」
       (何だ……俺の体に、力が…………今までにない、強い力が…………)

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

ナルガクルガA 「じ……地面が…………揺れてる…………!!!!」
ナルガクルガB 「島全体が揺れてるわ……!!!!」
ナルガクルガC 「撤退よ……!! 猿、あんたも離れた方がいいわ!!」
ゴゴモア 「……くっ…………」
     (あれは古龍……)
     (何故こんなに連続して……!!!)

554: 2012/01/27(金) 20:23:32.89 ID:dkXkCqpi0
ルコディオラ 「………………」
       [ 地に還れ………… ]
       [ ここにいてはいけない者よ……!!!! ]

 >ド ガ ァ ア ア ア ア ア ッ ン ! ! ! ! ! !

イビルジョー亜種(飢餓) 「ウウ…………アアアアアアア!!!!!!!!!!」
ナルガクルガA 「地面に亀裂が…………あのモンスターが飲み込まれていくわ!!!!」
ゴゴモア 「古龍の……大地の力…………!!!」
イビルジョー亜種(飢餓) 「させるかよおおおおおお!!!!!(ググググググ)」
ナルガクルガB 「割れ目が閉じようとしてるのを、押し留めてる……!!!」

ルコディオラ 「オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ」
イビルジョー亜種(飢餓) 「ガ ア ア ア ア ア ア ア ア ア ア ア ア ア」

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

555: 2012/01/27(金) 20:24:09.44 ID:dkXkCqpi0
ゴゴモア 「し……島が……崩れる……!!!!」
ティガレックス兄 「(ドドドドド)何だか良く分からんが! あれが悪い奴だな!!!!」
ティガレックス弟 「(ドドドドド)助太刀するぜ!!!!」
ゴゴモア 「お前たち……!!!」
ティガレックス達 「シャァアアア!!!!!(ヒュバッ!!!)」
 >ザ ン ッ ! ! !
イビルジョー亜種(飢餓) 「ウガアアアアアアアア!!!!!!」
ルコディオラ (今だ…………!!!!!)
ルコディオラ 「オオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!」
       「成敗!!!!!!!!!」
イビルジョー亜種(飢餓) 「てめぇえええええええ!!! 絶対に食ってやる!! 絶対に……ぜった」
 >バ グ ン ッ ! ! ! !

 >…………グラグラ…………
 >シ…………ン………………

556: 2012/01/27(金) 20:24:40.01 ID:dkXkCqpi0
ナルガクルガA 「………………」
ナルガクルガB 「あ……あのモンスター……割れ目に飲み込まれて……消えた…………」
ルコディオラ 「はぁ………………はぁ……………………(ふらふら)」
ナルガクルガC 「ルコ!!」
ルコディオラ (…………ドサッ)
ナルガクルガA 「ルコ、ちょっと! 返事しなさいってば!!!!」

少女 「………………う………………っ」
   (ズキィッ)
イャンガルルガ (ゾクッッ)
        「な……何だこの寒気………………」
        「月が雲で隠れる……空が……真っ黒く………………」

アマツマガツチ 「…………………………」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

563: 2012/01/28(土) 21:41:22.82 ID:vFUyOFAY0
アマツマガツチ 『………………やってくれたな、下郎共』
イャンガルルガ (な……何だ……!?)
        (体が……震える……!? あのモンスターを見たからか……!?)
        (なんて巨大で……白い龍だ……!! あんなのが空に浮かぶのか!?)
ココモア (ブルブル)
少女 「(ぎゅ)……大丈夫」
ティガレックス兄 「あぁァん!? ンだぁてめぇ!!!」
ティガレックス弟 「ヤんのかコルァァア!!!」
アマツマガツチ 『………………』

564: 2012/01/28(土) 21:41:55.62 ID:vFUyOFAY0
アマツマガツチ 『………………やってくれたな、下郎共』
イャンガルルガ (な……何だ……!?)
        (体が……震える……!? あのモンスターを見たからか……!?)
        (なんて巨大で……白い龍だ……!! あんなのが空に浮かぶのか!?)
ココモア (ブルブル)
少女 「(ぎゅ)……大丈夫」
ティガレックス兄 「あぁァん!? ンだぁてめぇ!!!」
ティガレックス弟 「ヤんのかコルァァア!!!」
アマツマガツチ 『………………』

565: 2012/01/28(土) 21:42:27.88 ID:vFUyOFAY0
ナルガクルガA 「あれは…………」
ナルガクルガB 「おかしいわ! あの龍は……もうとっくに……」
ナルガクルガC 「氏んでいるはずの……!!!」
ゴゴモア [ あれが……古龍か……!!! ]
     (キッ!!)
     [ 俺とココの楽園を壊させはしない! 俺達はここで! 幸せに暮らしていく!!! ]
     [ 排除する!!! ]
アマツマガツチ [ カカッ……カカカカカカカ!!!! ]
        [ 非力な猿ごときに何が出来る? ]
ゴゴモア [ !? ]
アマツマガツチ [ このちっぽけな島に結界を張るだけが精一杯のゴミクズに、何が出来るかと問うている ]
ゴゴモア [ 俺は……ゴミクズではない!! ]
アマツマガツチ [ いいやゴミクズだ! 貴様ら全部、我の手駒となるべきゴミクズなのだ!!! ]

566: 2012/01/28(土) 21:43:10.45 ID:vFUyOFAY0
ティガレックス兄 「ンだぁ!? 何言ってっか分かんねーけど、馬鹿ッつー奴が馬鹿なんだぜ!!!」
ティガレックス弟 「それが 宇 宙 の 真 理 なんだよ!!!」
アマツマガツチ 『…………』
少女 「う…………」
   (ズキズキ)
   (頭が……痛い…………)
ルコディオラ 「……………………」
アマツマガツチ 『古龍が二匹…………世界の均衡を保つために、貴様らは消さねばならぬ』
        『呪うならば、我に遭った己の不遇さを呪うのだな』
少女 [ 私達は……あなたに、殺されはしない!! ]
   [ 私達は自由に生きていくわ! あなたに、許可されるまでもなく!!! ]
アマツマガツチ 『フハ………………フハハハハ!!!』
        『良かろう、良かろう。もう白銀の龍の力は十二分というわけか、「元」人間よ』
少女 「!!!!」
アマツマガツチ 『先ほどの竜は「恐暴竜」と言ってな…………』
        『その昔、一つの大陸が、五体の特殊な恐暴竜によって壊滅したことがあった』
        『我は、まだ残り四体を持っている』
        『勝ち事は、この場を凌いでから言うのだな』
ティガレックス兄 「テメー無視すんじゃねぇよ!!!」
ティガレックス弟 「バーカバーカ!!!」

567: 2012/01/28(土) 21:43:41.88 ID:vFUyOFAY0
ナルガクルガA 「あ……あと四体って…………まさか…………」
ナルガクルガB 「飛んで逃げるわよ! 早くルコを持って!!」
ナルガクルガC 「駄目、この子重くなりすぎ…………!!!!」
ナルガクルガA 「起きなさいルコ!!!(バシバシ)」
ルコディオラ 「………………」

 >ズッ…………ズ ズ ズ ズ ズ ズ ズ ズ ズ

イビルジョー亜種(飢餓)B 「ガアアアアア!!!!!!」
イビルジョー亜種(飢餓)C 「ガアアアアア!!!!!!」
イビルジョー亜種(飢餓)D 「ガアアアアア!!!!!!」
イビルジョー亜種(飢餓)E 「ガアアアアア!!!!!!」

イビルジョー亜種(飢餓)達 「「「「ギャオオォォオオオオォォォオオオオオオオ!!!!!!!!」」」」

568: 2012/01/28(土) 21:44:18.37 ID:vFUyOFAY0
アマツマガツチ 『仕舞いを見届けるまでもないわ』
        『我はここで退場するとする……』
        『少し力を使いすぎたがゆえにな……』
        『精々足掻くがいい。小さき古龍よ』
        『その力に身を食い尽くされ、そして氏ぬがいい!!!!』
 >フッ
ティガレックス兄 「消えたァ!? 待てコラァアア!! 逃げんのかァ!!!!」
ティガレックス弟 「畜生がアアアア!!!!」
イビルジョー亜種(飢餓)B 「ガアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!」
 >ズッゥゥウウウウウウンッ!!!!!!!
ティガレックス兄 「ぐぅおおおおお!?」
ティガレックス弟 「がああああ!!!!」
イャンガルルガ (馬鹿兄弟が吹っ飛ばされた……!!!)
        (あ……あんなド級のモンスターが……まだ四体も…………いるってのか!?)

569: 2012/01/28(土) 21:45:02.50 ID:vFUyOFAY0
ココモア 「(ブルブル)…………」
ゴゴモア 「……! ココ、何故ここに……!!!!」
少女 「う……うう…………」
イャンガルルガ 「少女、俺達だけでも逃げるぞ!! あんなの相手にしてたら本当に氏んじまう!!」
イビルジョー亜種(飢餓)達 「「「「ゴ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ ! ! ! ! ! !」」」」
 >バキバキッ!!
 >ズッゥウウウンッ!!!
 >バキボキバキ……!!!!
 >ズウウウウウンッ!!!!
イャンガルルガ 「も……森が……!!!」
        「あいつら、森を……食ってやがる!!!」
        「土も、岩も、木も、何もかも全部食ってる!!!!」
ティガレックス兄 「畜生がァ…………」
ティガレックス弟 「負けるかよォ……俺達がよォ!!!!」
イビルジョー亜種(飢餓)達 「「「「ケケケケケケケケケケケケ!!!!!!!」」」」
ナルガクルガA 「囲まれた!?」
ナルガクルガB 「ルコ!! あんただけが頼りなのよ!! 早く目を覚まして!!!」
ナルガクルガC 「勝ち目ないわよう!!!」
ルコディオラ 「ぐ……うう…………」

570: 2012/01/28(土) 21:45:28.11 ID:vFUyOFAY0
ナルガクルガA 「ルコ!!!」
ルコディオラ 「そ……某は……何を…………」
       「体に力が…………入らぬ………………」
       (体中から、まるで全ての力が抜けてしまったかのようだ……!!)
ナルガクルガA 「……くっ! いい? 妹達! ルコだけは逃がすわよ!!」
ナルガクルガB 「…………分かったわ!!」
ナルガクルガC 「ルコ、合図したら上に全力で飛ぶのよ! 振り返っちゃ駄目!!!」
ルコディオラ 「ママ達……何を…………」
ゴゴモア 「黒い鳥! ココを連れて、ここから、逃げろ!!!」
イャンガルルガ 「……!!!」
ゴゴモア 「ココを……頼む!!!!」
少女 「はぁ…………はぁ……………………」
 >すっ

571: 2012/01/28(土) 21:45:56.13 ID:vFUyOFAY0
少女 「……………………」
イャンガルルガ 「少女……?」
少女 「不思議ね……ガルルガさん。私、全然怖くない…………」
   「頭痛いけど……怖くないの。なんて言えばいいんだろう、この気持ち……」
イャンガルルガ 「……!」
        (少女の瞳が……青く光ってる!!!!)

少女 [ 目覚めなさい……過去の勇姿よ…… ]

少女 [ その轟きを、その響きを、またこの現世に輝かせ給え ]

少女 [ 勇者よ……今こそ戦う時…… ]

少女 [ 目覚めなさい!!!! 勇者よ!!!!!!! ]

イャンガルルガ 「何だ!? 少女、何を言ってる!?」
        「戻って来い!! お前、おかしいぞ!!!!!」

少女 [ 勇者よ!!!!!!!!!! ]

ド ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

572: 2012/01/28(土) 21:46:30.13 ID:vFUyOFAY0
ナルガクルガA 「また地震!?」
ナルガクルガB 「地割れよ!!! 今度は何が来るっていうのう!!!!?」
ナルガクルガC 「溶岩が溢れてきたわ!!」
ルコディオラ (…………何だ、この感じ……)
       (懐かしいような……不思議な………………!!!)

ティガレックス兄 「う熱っぃい!!! こっちまで溶岩が流れ出してきやがった!!!!」
ティガレックス弟 「兄者! 溶岩の中から何かが出てくるぜ!!!」

少女 [ 目覚めなさい…………聖なる島の守護者よ!!!!!!! ]

ブラキディオス 「ウ……………………………………」
        「ウル…………ウ……………………」
        「アアアアアアアアアアアアアアアアア……………………」

 >ド ン ッ

ブラキディオス 「ギャォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!」

573: 2012/01/28(土) 21:47:10.17 ID:vFUyOFAY0
ブラキディオス 「ウル! ウ……ウル! ウウウウウウウウウウウアアアアアアアアアア!!!!!!!」
イビルジョー亜種(飢餓)達 「「「「!!!!!!」」」」
ティガレックス兄 「な、何だあのモンスター!! イビルジョーがビビッてるぞ!!!」
ブラキディオス (フッ)
ティガレックス弟 「消えた!?」

ブラキディオス(怒り) 「アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!」
 >ズッ!!
 >ドッガァアアアアアアンッ!!!!!!
イビルジョー亜種(飢餓)B 「ギャアアアアアアアアア!!!!!!」
ブラキディオス(怒り) (ヒュンヒュン)
ナルガクルガA 「う……動きを追えない!? 何このモンスター!! 敵じゃないの!?」
ブラキディオス(怒り) 「ウウウウオオアアアアアアア!!!!!!」
 >ズッッ!!!! ズッッ!!! ズッッ!!!!
 >ドッガアアアアアアアアアンッ!!
 >ドッガァァァアアアアアンッ!!!!
 >ドッガアアアアアアアアアアン!!!!!!
イビルジョー亜種(飢餓)B 「ギイヤアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!」

574: 2012/01/28(土) 21:47:42.81 ID:vFUyOFAY0
ルコディオラ (あの恐暴竜が吹き飛んで…………粉みじんになった!!!!!!)
       (何だ!? あの爆発する拳!!!!!)
ブラキディオス(怒り) 「オオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!」
 >ズッ!!!!!!!!
 >ズッ!!!!!!!!
 >シュバッ!!!!
 >ヒュンヒュン
 >ドッガアアアアアアアアン!!!!!!
 >ドッガアアアアアアアアアアアアン!!!!!!
イビルジョー亜種(飢餓)C 「ギィイイイイアアアアアアア!!!!!!」
イビルジョー亜種(飢餓)D 「アアアアアアアアアアアガアアアアアア!!!!!!」
 
 >バァァァァンッ!!!!!!!

575: 2012/01/28(土) 21:48:15.61 ID:vFUyOFAY0
ブラキディオス(怒り) 「カアァ!!!!!!」
 >ドズゥッ!!!!!!
イビルジョー亜種(飢餓)E 「ガ………………ア……………………(よろ……よろ………………)」
              「ア………………アアアアアアアアアアア!!!!!!!」
 
 >ドッパアアアアアアアアアアンッ!!!!!

ブラキディオス 「……………………(スゥ………………!!)」
ナルガクルガA 「す……すごい………………」
ナルガクルガB 「あの恐暴竜四匹を……一瞬で……粉々に………………」
ナルガクルガC 「敵なの!? 一体どうしろっていうのよーう!!!」

576: 2012/01/28(土) 21:49:18.74 ID:vFUyOFAY0
ブラキディオス 「……………………(ザッ)」
ティガレックス兄 「…………あいつ、敬礼したような姿勢のまま固まったぞ…………」
ティガレックス弟 「……チィ。おうおうおうおうおうおうおう!!!!! 誰が助けてくれっつったよォアアア!?」
ティガレックス兄 「全くだぜ!!! バーカ!!! 誰がてめーに助けを求めたァ!!!!!」
ブラキディオス 「………………」
ティガレックス兄 「無視か!? アァ!? これは華麗なる無視かァ!?」
ブラキディオス (スッ)
ティガレックス弟 「頭を下げたぞ……!!!」

577: 2012/01/28(土) 21:50:04.51 ID:vFUyOFAY0
イャンガルルガ 「(バサァッ!)お前ら黙ってろ。話がすすまねェ」
少女 「……………………」
ブラキディオス 「……………………」
ティガレックス兄 「少女とあの変なモンスター、見詰め合ってるぞ」
ティガレックス弟 「おうおうおうおうおうおう!!!! てめぇ!!!!! 名乗りもせずに何だコルァ!!!!!」
イャンガルルガ 「黙ってろっつったろ(ゲシッ)」

少女 [ 眠りを覚ましてしまって、ごめんなさい。私は少女、あなたの名前を教えて ]

ティガレックス兄 「あァン!? 少女、何言ってんだかわかんねーぞ!!」
イャンガルルガ 「………………」
        (古龍の言葉…………)
        (少女が、このモンスターを呼び出したんだ……!!!!)
        (なんてこった…………俺は…………俺はまた何も出来ずに、少女に力を…………!!!!)

578: 2012/01/28(土) 21:51:00.10 ID:vFUyOFAY0
ブラキディオス [ 私の名はブラキディオス。白銀の龍よ。あなたに仕えし従実なる僕の一人だ ]
少女 [ ブラキディオスさん。あなたの力を、封印された、既に滅びたはずの、あなたの力を…… ]
   [ 私に貸していただけませんか? ]
   [ 今、邪悪な力により新たなる力の誕生が阻止されようとしています ]
   [ 私は、それを止めたい……!! ]
ブラキディオス (スッ)
        [仰せのままに。何なりとお申し付けください、白銀の龍よ]

579: 2012/01/28(土) 21:51:34.12 ID:vFUyOFAY0
―シュレイド地方、樹海、朝―

 >ヒュゥゥゥゥゥゥゥゥ…………
ラージャン 「ふん……」
      (やはり、来ないか)
      (まぁそれもまたいいだろう)
      (平和に暮らし、平和に生きていく分には、逃げることも重要だ)

580: 2012/01/28(土) 21:52:19.68 ID:vFUyOFAY0
―シュレイド地方、テオ・テスカトルの巣、朝―

小鉄 (ゴソゴソ)
剣ニャン丸 (ゴソゴソ)
迅雷 「兄貴……」
小鉄 「!」
迅雷 「日が……昇るよ」
小鉄 「…………」
剣ニャン丸 「まさか、行くつもりゼヨ?」
迅雷 「…………」
剣ニャン丸 「止めとくがいいゼヨ!! 次こそは絶対に殺されるゼヨ!!」
      「こんな意味のない戦いで氏ぬことはないゼヨ!」

581: 2012/01/28(土) 21:52:47.36 ID:vFUyOFAY0
迅雷 「意味がない……」
   「そんなことはないよ……」
   「あいつは、俺を……兄貴を、父さんや母さんをカスだと言った」
   「取り消させなきゃいけない……!!」
小鉄 「(ゴソゴソ)迅雷、現実を見るニャ」
迅雷 「……?」
小鉄 「悔しいのはオイラも同じだニャ。でも、悔しいだけじゃ敵は倒せんニャ」
迅雷 「でも……!!」
小鉄 「なら、お前一人であいつと戦って、それでまた負けたらどうするつもりだニャ?」
迅雷 「!」
小鉄 「残念ながらこの前の戦いじゃ、オイラは途中でやられちまったニャ」
   「この先まともに戦っても、お前の足手まといになりかねんニャ」

582: 2012/01/28(土) 21:53:25.00 ID:vFUyOFAY0
迅雷 「兄貴、そんなことない……そんなことないよ!!」
   「兄貴がいるから俺は頑張れるんだ! 兄貴がいなきゃ駄目なんだよ!!」
小鉄 「やかましいニャ!」
迅雷 「!!」
小鉄 「わざわざ氏にに行くような戦いに赴くオイラじゃないニャ。ここから逃げるニャ」
剣ニャン丸 「ゼヨ」
迅雷 「に……逃げる……?」
   「逃げるなんて……嘘だよね、兄貴……」
小鉄 「…………(ゴソゴソ)」
   「今戦いに行きたいなら、お前一人で行くニャ。オイラはまだここを動かんニャ」
迅雷 「そんな……兄貴……」
小鉄 「迅雷、無茶と無謀を無茶と無謀にぶつけても勝てんニャ」
   「よく聞くニャ。これから……」
迅雷 「話なんていいよ!!」
小鉄 「!」

583: 2012/01/28(土) 21:54:20.16 ID:vFUyOFAY0
迅雷 「兄貴……俺、兄貴のこと買いかぶってたみたいだ……」
   「俺は逃げない……」
   「絶対に逃げない!!」
   「逃げるなら、兄貴だけで逃げて!」
   「俺……行かなきゃ……」
   「あいつのところに、行かなきゃ……!!(ダダッ)」
小鉄 「………………」
剣ニャン丸 「何て真っ直ぐな性格ゼヨ。行っちまったゼヨ」
小鉄 「(ゴソゴソ)それほど迅雷にとって、親と……オイラは大切な存在だったんだニャ」
剣ニャン丸 「でも……本当なのかゼヨ、こてっちゃん」
      「あいつに、勝てる方法があるなんて……」
小鉄 「(ニヤリ)ニャン丸は忘れてることがあるニャ」
剣ニャン丸 「?」
小鉄 「オイラは由緒正しきオトモアイルー。うざくて弱い、オトモアイルーなんだニャ!!!」

584: 2012/01/28(土) 21:54:51.61 ID:vFUyOFAY0
―シュレイド地方、樹海、朝―

ラージャン 「…………(ズン、ズン)」
迅雷 「待てェ!!!」
ラージャン 「……?」
      「何だ来たのかァ(ニヤァリ)」
      「馬鹿な奴だ。兄貴とやらはどうした?」
迅雷 「兄貴は……忙しいんだ! お前の相手なんて、俺一人で十分だ!」
ラージャン 「おおかた氏にたくなくて、尻尾を巻いて逃げたんだろう?」
      「ア? 図星か?」
迅雷 「…………!!!」
   「オオオオオオオオオオオ!!!!!」
 >ピシャァァァンッ!!
 >バリバリバリバリバリ
迅雷(超帯電) 「御託はいいんだよ……行くぞ……!!!」

585: 2012/01/28(土) 21:55:29.03 ID:vFUyOFAY0
ラージャン 「気が合うな。俺も……」
 >ピシャアアアアアンッ!!!!
 >バリバリバリバリバリバリバリ!!!
ラージャン(激昂) 「御託は嫌いな方でな」
          「白い変身はできぬのか」
          「そんな帯電で俺に勝てると思うのか? 変身しろ」
迅雷(超帯電) 「御託は……嫌いじゃなかったのか!!!(シュバッ!!!)」
 >ガガガガガガ!!!!
ラージャン(激昂) 「ハハ……ハハハハハ!!! いい攻撃だ!! 頃す気なのが重々伝わってくるよォ!!」
迅雷(超帯電) 「くそ……っ! 全部防がれる……!! 当たれ! 当たりさえすれば……!!!」
 >ガガガガガガガ!!!!!
ラージャン(激昂) 「だが足りない! 何もかもがだァ!!!」
 >ドッォォォォォォンッ!!!!
 >ズンッ!!
迅雷(超帯電) 「ギャアアアアアア!!!!!」
 >ドッゴォォォォォッ!!!!!
 >パラパラパラ…………
迅雷(超帯電) (吹っ飛ば…………された…………)
        (強い…………こいつ、本当に……)
        (強い…………)

586: 2012/01/28(土) 21:56:01.93 ID:vFUyOFAY0
迅雷(超帯電) 「でも……ここで……氏んでも……絶対に取り消させるぞ……」
        「お前に……お前に何が分かる!!!」
ラージャン(激昂) 「取り消させてみろよォ! ヒャハハ!!」
 >ダンッ!!
 >クルクルクル
 >ドゴォオォォォオオオオオオ!!!!!!
迅雷(超帯電) 「グウオオオオオオオオ!!!!!!」
 >モクモクモク……
 >パラパラパラ……
迅雷(超帯電) (駄目だ……分かってても、避けられない…………!!)
ラージャン(激昂) 「(バッ)……何だ、呆気ない。変身もせずに終わるのか」
          「一応向かってくる敵には敬意を表する俺でな」
 >ガシッ
 >ギリギリギリ
迅雷(超帯電) 「ガアアアアア………………!!!」
ラージャン(激昂) 「ガキだろうと容赦はしない。このまま絞め頃してくれる」

587: 2012/01/28(土) 21:56:28.90 ID:vFUyOFAY0
ラージャン(激昂) 「……?」
 >ズズ……ズズ…………
ラージャン(激昂) (何だ……? 土の中に何かがいるぞ……)
 >バリッ……バババババババババババ!!!!
ラージャン(激昂) 「うおおおおおお!?」
          (これは……人間が使う罠か!?)
          (グッ……毒が入っているのか……動きが取れん……!!!)
 >バッ
迅雷(超帯電) 「ゲホッ……ゲホッ!!!」
        (何だ……一体何が…………)

588: 2012/01/28(土) 21:57:01.96 ID:vFUyOFAY0
 >ズボッ!!
小鉄 「今だニャ迅雷! 吹き飛ばせニャ!!!」
   「コイツの足元に、地面を潜って痺れ罠を仕掛けたニャ!!」
   「しばらくコイツは動きが取れんニャ!!」
迅雷(超帯電) 「兄貴! 逃げたんじゃなかったの!?」
小鉄 「オトモ三大原則、退かぬ、媚びぬ、省みぬだニャ!!!!」
 >バーン!!
ラージャン(激昂) 「姑息なァァアアア!!!!!(ドォオォォンッ!!!)」
小鉄 「ギニャ!? 痺れ罠が吹っ飛ばされたニャ!!!」
剣ニャン丸(物陰) 「(ビクビク)や、やるニャ、こてっちゃん!!(ビュンッ)」
 >パァンッ!!
ラージャン(激昂) 「これは……煙玉か……?」
          「成る程猫め、考える。俺の視力を奪おうというわけだな……」

589: 2012/01/28(土) 21:57:30.54 ID:vFUyOFAY0
ラージャン(激昂) 「だがこの当たり一帯をォォォ!!!」
 >バッ!!!
 >バチッ! バチッ!!
ラージャン(激昂) 「元気玉で吹き飛ばしたらどうなるかなぁああ!?」
          「ヒャハ! どうなるかなああ!!!!」
小鉄 「迅雷、よく聞くニャ」
   「あいつは攻撃力はものすごいけど、当たらなければどうということはないニャ」
   「お前は素直すぎるニャ。真っ直ぐいくんじゃなくて、氏角をつくニャ」
迅雷(超帯電) 「氏角?」
小鉄 「お前に、オトモ直伝緊急回避の術を教えるニャ!!」

590: 2012/01/28(土) 21:58:02.35 ID:vFUyOFAY0
ラージャン(激昂) 「氏ねえええええい!!!!!!」
 >ドォォォォォォォオオオオンッ!!!!!
 >バキバキバキバキバキ
 >ズウッゥウウウンッ!!!!
 >ズゥゥゥゥゥウウウンッ!!!
 >モクモクモク…………
 >パラパラパラ…………
ラージャン(激昂) 「煙も晴れたか……」
          (森も綺麗に消滅している……)
          (少し暴れすぎたな……)
          (小僧と猫は、陰も形もなくなったか……)
 >ズズズズズズズ

591: 2012/01/28(土) 21:58:39.29 ID:vFUyOFAY0
ラージャン(激昂) 「!」
 >ズボォッ!!!
迅雷&小鉄 「「ウオオオオオオオオオ!!!!!!!!」」
ラージャン(激昂) (何……!? 体の小ささをいかして、猫のように……)
          (破壊で柔らかくなった地面を潜ってきたのか!!!!)
          (背後を取られた!!)
迅雷&小鉄 「「ガアアアアア!!!!」」
 >ピシャァアアアアンッ!!!!!
 
 >バリッ!!! バリッ!!! バリッ!!!!

592: 2012/01/28(土) 21:59:06.84 ID:vFUyOFAY0
迅雷(激帯電) 「ウウウオアアアアー!!!!!!」
小鉄 「とう!(バッ)」
ラージャン(激昂) (猫が飛んできた!? 何をする気だ……!?)
小鉄 「オトモ直伝、自爆大樽Gを喰らいやがれニャァアア!!!!!!」
ラージャン(激昂) (あれは爆弾か!? あいつ、吶喊するつもりか!!!)
          「くっ……!!!」
 >ズッ……………………
 >ドッォォオオオオオオオオオンッ!!!!!!
小鉄 「(ドサッ)ゲホッ……!」
ラージャン(激昂) 「ガ………………!!!!!」
          (しまった……爆音で、耳が…………)
          (爆風の土煙で、小僧がどこから来るか分からん……!!!)
ラージャン(激昂) 「この……小癪な猫がああああ!!!!」
小鉄 「!!!」

593: 2012/01/28(土) 21:59:34.24 ID:vFUyOFAY0
迅雷(激帯電) 「 サ セ ル カ ア ア ア ア ! ! ! ! 」
 >ドゴォォォォォォォッ!!!!!
ラージャン(激昂) 「カ…………ッ」
 >ドッガアァァアアアアアンッ!!!
 >パラパラパラ…………
ラージャン(激昂) (後ろから吹き飛ばされた…………)
          (クソ……岩に体がめり込んで、動けん……!!!)
          (奴ら、これを計算していたのか!!!)

594: 2012/01/28(土) 22:00:05.96 ID:vFUyOFAY0
迅雷(激帯電) 「(ザッ)………………」
ラージャン(激昂) 「…………チィ」
迅雷 「(スゥ)……これで、一勝一敗だよ」
ラージャン 「(スゥ)…………(バキィンッ!!)」
      「何故トドメを刺さなかった? 岩を砕いた今の俺になら、お前たちではもう勝ち目はないぞ」
迅雷 「あんたには一回見逃してもらってる。それに……」
   「正直、ちょっと卑怯だったと思うから……」
小鉄 「…………(ピクピク)」
ラージャン 「ふん……」
      「興が冷めた。俺は帰るとする」
      「そこで痙攣してる猫の世話でもしてやるがいい」
迅雷 「あの……」
   「また…………」
ラージャン 「………………」   
迅雷 「また………………俺と、戦ってくれる?」
ラージャン 「…………(ニヤァァ)」
      「次は、正々堂々と、真っ向から来るんならな」

604: 2012/01/31(火) 22:14:58.37 ID:MhYla7N60
―潮島、昼―

ゴゴモア [ そうか……この島に、こんなモンスターが眠っていたとはな…… ]
ブラキディオス [ ………… ]
ココモア [ 父ちゃん、どうするの……? ]
ゴゴモア [ ………… ]
ゴゴモア [ 天の啓示かも知れぬ。我々に、外に出よと、そういうことなのかもしれない ]
     [ どの道、古龍に目をつけられたこの島は駄目だ。お前を守ることは出来ない ]
ココモア [ 俺……お姉ちゃんと、外に出てみようと思うよ ]
ゴゴモア [ ココ……! ]
ココモア [ 俺、自分の体に隠されてる謎を知りたい。ちゃんと、自分でラヴィエンテ様に会って、聞きたいんだ ]
ゴゴモア [ う……うむ…… ]

605: 2012/01/31(火) 22:15:42.28 ID:MhYla7N60
少女 「この人はブラキディオスさん。この島の底に封印されてたモンスター。敵じゃないよ」
ティガレックス兄 「ケェェ! 気にくわねぇな!」
ティガレックス弟 「同感だぜ! いきなり出てきて人様の獲物とっかえすっちゃ、見てらんねぇな!!」
ブラキディオス 「…………」
ティガレックス兄 「何とか言ったらどうなんだ、アァ!(ぐるぐる)」
ティガレックス弟 「食っちまうぞコルァ!!(ぐるぐる)」
イャンガルルガ 「あいつらさっきから同じ台詞言いながら、あいつの周りをひたすら回ってるぞ……」
少女 「落ち着くまで待とう。しばらくは、ブラキディオスさんがいれば安全だと思う」
イャンガルルガ 「…………分かった」

606: 2012/01/31(火) 22:16:09.62 ID:MhYla7N60
ナルガクルガA 「ちょっとぉ、あたしたちのことはガン無視ィ!?」
ナルガクルガB 「ちょっとちょっとぉ!」
ナルガクルガC 「何とか言ったらどうなのよーぅ!!」
イャンガルルガ 「またきしょいのが出てきたな……どっかの誰かに似てるのが三匹もいやがる」
ナルガクルガA 「きしょいとはどういうことよーう!!」
ナルガクルガB 「でもあなた、ちょっとイ・ケ・メ・ン」
ナルガクルガC 「ヒャァ! ワイルドさがイイ!!」
ナルガクルガ達 「「「あたし達の 好 み ね !!」」」
イャンガルルガ (ゾッ)
少女 「こんにちは。私は少女。この人はイャンガルルガさん。あなた達は?」

607: 2012/01/31(火) 22:16:57.19 ID:MhYla7N60
ナルガクルガA 「私達は! 人呼んで密林三姉妹! ナルガクルガ三姉妹よ!!」
少女 「ナルガクルガさん……違う地方の……」
イャンガルルガ 「三兄弟の間違いだろ」
ナルガクルガB 「何よーぅ! 食べちゃうわよ!」
イャンガルルガ (ゾッ)
ナルガクルガC 「あなた、その様子だと、どっかで私達に似たモンスターを見たことがあるっぽいわねぃ!」
少女 「うん。私が知ってるのは、もう少し大きくて、別の地方には白いお父さんがいる人だよ」
ナルガクルガC 「ベリオロスのことかしら? あいつに子供なんていたかしらね?」

608: 2012/01/31(火) 22:17:28.99 ID:MhYla7N60
ナルガクルガA 「……! そんなことより妹達! この人間、言葉を喋ってるわ!!」
ナルガクルガB 「あらほんと、あまりに人間臭くないから気にしてなかったけどほんと!!」
ナルガクルガC 「どういうことよう! 人間じゃないのぅ?」
少女 「…………」
   「うん、よく分からないけど……」
イャンガルルガ 「少女は、いろいろ複雑な事情があるんだよ」
ナルガクルガA 「複雑なのね……アタシ達も性に複雑だから、気持ちは分かるわ」
ナルガクルガB 「似たもの同士ねぃ!」
ナルガクルガC 「ちょっとぅ、ルコも自己紹介くらいしなさいよぅ!!」
ルコディオラ 「…………」

609: 2012/01/31(火) 22:18:04.78 ID:MhYla7N60
ルコディオラ 「助けられた。某、名をルコディオラと言う」
ナルガクルガA 「古龍になりたての坊やなのよぅ。仲良くしてあげて!(バチコーン☆)」
イャンガルルガ (ゾッ)
ルコディオラ [ 俺の名はルコディオラ。お前、名を何という? ]
少女 [ 私……私に、名前はないよ。ただの人間だよ ]
イャンガルルガ 「…………」
ナルガクルガB 「あ、こらまた古龍語使って!!」
ナルガクルガC 「でもあの人間? ルコの言葉が分かるみたいよう!」
ルコディオラ [ 名前がない? 誰か古龍から名前をいただいたりはしていないのか? ]
少女 [ 名前って、もらうものなの? ]
ルコディオラ [ お前は……俺達の仲間ではないのか? ]
少女 [ 分からないの…… ]
ルコディオラ [ 分からない? ]
少女 [ うん………… ]

610: 2012/01/31(火) 22:18:31.17 ID:MhYla7N60
ティガレックス兄 「こ……こいつ、これだけメンチ切っても顔色一つ変えやしねぇ……!!(ハァハァ)」
ティガレックス弟 「只者じゃねぇな……(ハァハァ)」
イャンガルルガ 「お、やっと諦めたか」
ブラキディオス (ズズ……)
ティガレックス兄 「!!」
ティガレックス弟 「動いた!!」
ブラキディオス (ズゥン)
        [ 我が主よ。何か食料を補給できないだろうか…… ]
        [ 私の力は強いが、体力も一気に消耗するものでな ]
少女 [ あ……そうだね。ごめんなさい、気付かなくて ]
   「ゴゴモアさん、何かみんなで食べられるもの、ないかな?」

611: 2012/01/31(火) 22:19:11.53 ID:MhYla7N60
ゴゴモア 「…………飯か。出そう」
ティガレックス兄 「飯? ヒャァ! 昼ご飯だァ!」
ティガレックス弟 「飯だァ!!」
ナルガクルガA 「お昼ご飯!?」
ナルガクルガB 「お昼ご飯よぅ!!」
ナルガクルガC 「ヒャッハー!!!」
イャンガルルガ 「ええいうるせぇ!!!!」
ゴゴモア 「とりあえず、干し肉、とってくる。近くに、ハチミツ、ロイヤルハニー、ある。食え」
ティガレックス弟 「兄者! こんなところにロイヤルハニーがあるぜ!」
ティガレックス兄 「ヒャァ! ロイヤルハニーだァ!!!」
ナルガクルガA 「ツチハチノコが沸いてるわ!!」
ナルガクルガB 「ランチね!!」
ナルガクルガC 「ルコも何か食べなさい!(モッシャモッシャ)」

612: 2012/01/31(火) 22:19:40.02 ID:MhYla7N60
ルコディオラ 「………………」
       [……人間が、モンスターを復活させることなど出来るはずがない]
少女 [ ………… ]
ルコディオラ [ お前は、俺達の仲間だ。どうしてそうなった? ]
少女 [ 今まであったこと、話す。だから、知ってることがあったら教えて ]
ルコディオラ [ 分かった。とりあえず俺達も何かを食おう。話はそれからだ ]
イャンガルルガ (…………)
        (少女が、遠いところの存在になっちまってるような気がする……)
        (俺は何も出来ないのか……)
        (いつだって俺は、ガヤで騒いでるだけだ……)
        (クソッ……イラつくぜ……!!!!)

613: 2012/01/31(火) 22:20:15.45 ID:MhYla7N60
―しばらく後―

ナルガクルガA 「ここら一体の食料はほぼ食い尽くしたわね!!!」
ナルガクルガB 「ロイヤルハニーはカケラもないわ……」
ナルガクルガC 「ちょっとやりすぎたかしら……」
イャンガルルガ 「てめぇらどんだけ食えば気が済むんだ! この辺の蜂の巣は全部なくなっちまったじゃねーか!!」
        「加減を知れ加減を」
ティガレックス兄 「Zzzzz………………」
ティガレックス弟 「Zzzzz………………」
イャンガルルガ 「寝てるしね…………」
ブラキディオス [ ……久方ぶりの食事であった。感謝する ]
ゴゴモア [ こちらこそ……ココを守ってくれて、礼を言う。ありがとう ]
ブラキディオス [ お主も古龍の言葉が話せるのか ]
ゴゴモア [ 昔ラヴィエンテ様に育てられていたことがある ]
ブラキディオス [ ラヴィエンテ様だと……? ]
        [ あのお方は、まだ生きていらっしゃるのか…… ]

614: 2012/01/31(火) 22:20:43.46 ID:MhYla7N60
ゴゴモア [ どういうことだ? ]
ブラキディオス [ ………… ]
ルコディオラ [ ラヴィエンテ様と知り合いなのか? ]
ブラキディオス [ 小さき古龍か……お主の戦い、地中深くで聞かせてもらった ]
        [ 才能はある。が、荒削りすぎる ]
        [ そのような戦い方では、いずれ命を落とすぞ ]
ルコディオラ [(カチン)…………それはどうも。余計なお世話だ]
ブラキディオス [ ………… ]
少女 [ ルコディオラさん、話を聞いててくれた? だから私、ラヴィエンテ様に会いたいの ]
ルコディオラ [ ああ、聞いていた。君も難儀な人生を送ってるな ]
       [ ラヴィエンテ様に会うことは、誰でも出来る。だけど、一つだけ念頭においておいて欲しいことがある ]
       [ 実は俺は、ラヴィエンテ様のお姿を見たことがない ]
少女 [ え…………それって、どういう………… ]

615: 2012/01/31(火) 22:21:28.20 ID:MhYla7N60
ルコディオラ [ 言葉のままの意味だ。ラヴィエンテ様のお体がどこにあるかは分からない。が、「対話」をすることは出来る ]
ゴゴモア [ 俺も、ラヴィエンテ様の声を聞いて育てられた ]
ブラキディオス [ お体をなくされたのか? ]
ルコディオラ [ そこまでは分からない……でも、少なくとも俺は遭ったことはない ]
少女 [ お話だけでもいいの。聞かせて欲しい ]
ルコディオラ [ ここから更に進んだところに、孤島という島がある ]
       [ その更に奥に、絶島という島が存在する ]
       [ 孤島でも対話は可能だが、絶島……ラヴィエンテ様のパラダイスに入ることが出来れば、古龍の力があれば対話は容易だ ]
少女 [ 絶島……そこに行けば、この体の謎が解けるんだ…… ]
ルコディオラ [ ……………… ]

616: 2012/01/31(火) 22:22:00.23 ID:MhYla7N60
ナルガクルガA 「ちょっとーぅ! なーにアタシ達が分からないことばでペチャクチャしゃべってるのよーぅ!!」
ナルガクルガB 「混ぜなさいよぅー!!」
ナルガクルガC 「仲間外れは一番精神に来るのよぅ!!」
少女 「ご、ごめんなさい。少し話し込んじゃって」
   「ゴゴモアさん、これからどうしよう」
ゴゴモア 「……俺、ココも、ラヴィエンテ様の島、行く」
ココモア 「(コクリ)……」
ゴゴモア 「空、飛べるモンスター。俺たちを、乗せてくれ」
ナルガクルガA 「やーぁよう! 猿の臭いがうつるじゃないのぅ!!」
ナルガクルガB 「ごめんよぅ!」
ナルガクルガC 「猿はパスよぅ!!」
少女 「じゃあティガレックスさんたちに運んでもらおう」
ゴゴモア 「承知した」
イャンガルルガ (……あいつら実は滑空してるだけなのに、乗せられンのか?)

617: 2012/01/31(火) 22:22:28.94 ID:MhYla7N60
ブラキディオス 「…………」
少女 [ ここを離れて、ラヴィエンテさんのところに行くの ]
   [ 一緒に、来てくれる? ]
ブラキディオス [ 無論 ]
少女 「ナルガクルガさん達。ブラキディオスさんを運んでくれない?」
ナルガクルガA 「えぇー!? アタシ達が!?」
ナルガクルガB 「やぁよぅ!!」
ナルガクルガC 「でもあいつには助けてもらった恩があるわ……」
ナルガクルガA 「ぬぅ、仕方ないわね!!」
ナルガクルガ達 「「「ゆっくり乗っていってね!!」」」
イャンガルルガ (イラッ)
ルコディオラ [ あの白い龍が戻ってくる前にここを離れよう ]
少女 「うん、分かった。みんな、絶島に行くよ!!!」

618: 2012/01/31(火) 22:22:58.87 ID:MhYla7N60
―シュレイド地方、海岸、朝―

迅雷 「ハァ……ハァ……(ドドド)」
小鉄 「迅雷、もっと急ぐニャ!」
迅雷 「もうじき海岸に出るよ!」
小鉄 「あいつらに見つかる前に、ニャン丸の船でここを脱出するニャ!!」
   「迅雷くらいなら乗せられるニャ!!」
   (旦那さん……旦那さんを、この戦いに巻き込むわけにはいかないニャ……)
   (アマツマガツチの狙いは、オイラ達だニャ! 少しでも旦那さんから遠ざかるニャ!!)
迅雷 「船が見えたよ!!」

619: 2012/01/31(火) 22:23:28.24 ID:MhYla7N60
―シュレイド地方、海岸、少し離れた場所―

ナナ・テスカトリ 「……いいのですか? このまま行かせてしまって……」
テオ・テスカトル 「………………」
ラージャン 「ケケッ……俺ともう一度戦う約束をしてある……」
      「あの猫はどうか分からんが、あのガキは見所がある……」
      「約束を破ったりはしない筈だ」
ナナ・テスカトリ 「あなたには今回、よく働いてもらいました。これで、あの二匹はどんな困難がきても、立ち向かうことができるでしょう」
テオ・テスカトル 「……船出だ」
ナナ・テスカトリ 「…………」
ラージャン 「………………(ニィ)」

620: 2012/01/31(火) 22:28:22.67 ID:MhYla7N60
お疲れ様です。
第8話はこれで終わりまして、第9話「獄狼竜(予定)」に続かせていただきます。

ご意見やご感想などありましたら

621: 2012/01/31(火) 22:45:17.07 ID:ijXhrK4AO
乙ポニテ

ナルガはどうやってブラキを運ぶのだろうか
ラージャンまだナナ先生狙ってるんだろうか
疑問がつきないのは面白さの証ですな

引用: ジンオウガ 「ほう……未来を見通せるお守りか……」