【ラブライブ】ことり「ことりのお母さん」 : SSまにあっくす！

理事長「まぁ…お腹は減ってないでしょうし……」

理事長「こっちへいらっしゃい」

ことり「？」ﾄﾃﾄﾃ

ﾎﾞﾌｯ

ことり「わっ！」

ことり「ひ…膝枕…？///」

理事長「ふふ」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

理事長「ことりも立派に、大きくなったわね…」

ことり「だ、だってもう17だし…」

理事長「そうじゃなくて──」

理事長「あなたのお陰でうちの学校が存続できるんだから…」

ことり「それは…」

ことり「私だけじゃなくて皆がいたから……」

理事長「そうね」

理事長「だけどあなたが今まで積極的に何か取り組もうだなんてあまり無かったじゃない？」

理事長「それが自発的に学校を廃校の危機から救ってくれた」

理事長「親としてこんなに嬉しい事は無いし……私の自慢よ」

ことり「そんな…」

理事長「本当に……立派になったわ」

理事長「その内…私の元を離れて大きく羽ばたいて行くんでしょうね…」

ことり（………）

ことり「あのね、お母さん…」

理事長「なぁに？」

ことり「留学の件……ゴメンね」

ことり「せっかく良い話だったのに…」

ことり「留学してた方がお母さんは良かったよね…」

ことり「ワガママ言ってごめんなさい…」

理事長「何？そんな事気にしてたの？」

ことり「え？」

理事長「私は何とも思ってないわ」

ことり「でも…」

理事長「あなたはまだ若いんだし…」

理事長「やりたい事をやればいいし、大切な友達と過ごせばいいわ」

理事長「今しか出来ない事だってあるんだから」

ことり「うん…」

理事長「それに──」

理事長「私はね、あなたが留学を断ってくれて正直嬉しかったの」

ことり「え……なんで？」

理事長「………」

理事長「私の方が子離れ出来ないみたい」

理事長「もう後どれだけ残されているんだろう」

理事長「あなたとこうやって一緒に居られる時間がって思ったらね……」

ことり「お母さん……」

理事長「いずれ子供が親元から巣立っていく時が必ずやってくる」

理事長「分かってるつもりなんだけどね…」

ことり「……あのね、お母さん」

ことり「私はいつまでもお母さんの娘だよ」

ことり「お母さんだっていつまでも私のお母さんだよ」

ことり「私のお母さんでいてくれて……ありがとう」

理事長「ことり……」

理事長「何お礼なんか言ってるのよ…」

理事長「今日はあなたの誕生日なのに……」

ことり「だからだよ？」

ことり「今日はお母さんがお腹を痛めて私を産んでくれた日だから……」

ことり「産んでくれてありがとう」

理事長「………ことり」

ｷﾞｭｯ

理事長「あなたも産まれてきてくれてありがとう」

理事長「……愛してるわ」

ことり「うん、私も……」

理事長「誕生日……おめでとう」

理事長「ことり」

ことり「ありがとう」

ことり「お母さん」

おわり（＾8＾）（＾８＾）

泣ける