1: 2016/09/15(木) 20:23:14.08 ID:yPxJ7gZw.net
放課後

ピンポンパンポーン


「2年1組の渡辺曜さん、2年1組の渡辺曜さん、至急理事長室まで来て下さい」


曜「えっ?今の、私だった?」

千歌「曜ちゃんの名前だったね…」

梨子「呼び出されるような事とか…してないよね、曜ちゃんなら」

曜「う、うん。何も問題はないと思うけど」

曜(素行が悪い訳でもないし、成績も、大丈夫なはず…)

曜(えー、何で??心当たり何も無いよ…)

梨子「曜ちゃん、大丈夫?顔青ざめてるよ?」サスサス

千歌「ま、まあ、相手は鞠莉さんだし、軽い気持ちで行ってみなよ!」

梨子「至急って言ってたから、怖いだろうけど早く行った方が良いわ」

曜「そ、うだね…。行ってくるよ…」

千歌梨子「曜ちゃん…」

千歌「曜ちゃん、背中出して」

曜「えっ?」

千歌「よーし!」

千歌「曜ちゃん、がんばれ!」バンッ

梨子「何があっても、私たちは味方よ!」バンッ

曜「…二人とも」ジーン

曜「そうだね…!そうだよ!グジグジしてても仕方がない!鞠莉ちゃんが何だ!やってやる!!」

曜「うおー燃えてきたー!!全速前進!ヨーソローーーー!!!」ダダダダ




梨子「…励ましすぎたかしら」

千歌「曜ちゃんは体育会系だから」ハハハ

2: 2016/09/15(木) 20:24:31.74 ID:yPxJ7gZw.net
理事長室前


曜「うわぁ、あんまり来たことないからだと思うけど…」

曜「何か緊張するなあ」

曜(ここに来るまでに先生たちからお前何かしたのかって心配されるし)

曜「いったい何なんだよー鞠莉ちゃんめー!」

曜「よ、よーし、行くぞぉ」


コンコン


「入って」


曜「失礼しまーす…」

曜(初めて入るなぁ)

曜「ま、鞠莉ちゃん!何か御用でありますか…?」

鞠莉「……」

3: 2016/09/15(木) 20:27:47.88 ID:yPxJ7gZw.net
曜「!」

曜(え、何?何?この空気)
曜(怖いよ~)

鞠莉「曜」

曜「は、はい」

鞠莉「近くに来て」

曜「うん」テクテク

曜「鞠莉ちゃん?あの、全く展開が読めないのですが…」

鞠莉「屈んで」

曜「???」

曜「はい、これで良いの?」

鞠莉「……っ!」グイッ

曜「えっ!えっ!何っ?」

曜(顔近い顔近い顔近い!!!)

鞠莉「………」ジー

曜「や、やだなぁ鞠莉ちゃん、そんな怖い顔して」

鞠莉「黙って。もう少し近寄って」

曜「まだっ!?」

曜「これ以上近づいたら…」

曜(鼻とか、色んなのくっついちゃうじゃん!!)

4: 2016/09/15(木) 20:29:08.46 ID:yPxJ7gZw.net
鞠莉「早くするの!」

曜「うう…」グッ

曜(心臓が煩いよ…!鞠莉ちゃん、ただでさえ美人なのに、その顔が近くにあるって…//)ドキドキ

曜「鞠莉ちゃーん、もう勘弁して、、」

鞠莉「曜!!」ギュッ

曜「!?」

曜(ほっぺつままれた?)

鞠莉「あぁ~やっぱりこれ!このfeelingデスネー♡」プニプニ

5: 2016/09/15(木) 20:30:49.73 ID:yPxJ7gZw.net
曜「ぬぁっ!?」

鞠莉「この柔らかさ、弾力、モチモチのお肌!どれをとってもperfectだわ!」グニグニ

曜「鞠莉ひゃ~、いひゃいよ~!」

鞠莉「もう少し我慢しなさい!もう少しだから!」プニプニグイー

曜「うううううううう…ようひょろ…」





―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

曜「…」プンスコ

鞠莉「よ、曜~?Sorry!Sorry!怒らないで…ね☆」

曜「とりあえずどういう事か説明してよ」

鞠莉「そうね、それが先よね!」

7: 2016/09/15(木) 20:32:04.03 ID:yPxJ7gZw.net
鞠莉「あのね、ほら、前に曜とぶっちゃけトークした時あったじゃない?」

曜「…あったね。あの時はありがとう」

鞠莉「いーえ、全然良いんですっ♪とってもシャイニー☆な時間だったわね!」

曜「うん、、それで?」

鞠莉「ほら、その、曜のお話を聞いた時に私、あなたのそのほっぺたを触ったの覚えてるかしら?」

曜「覚えてるよ。いっぱい引っ張ったりしてたよね」

鞠莉「で、でね。その時の感触が…」

曜「…忘れられなくなった、と」

曜「そういう事なんでしょ?」

9: 2016/09/15(木) 20:34:25.24 ID:yPxJ7gZw.net
鞠莉「YE~S!!さっすが曜!話が分かる~!」

鞠莉「あの衝撃的な感触…!世界中のどこを探しても見つからなかったわ…」

鞠莉「Internet上のありとあらゆる情報を駆使してもね!」

曜「そんなに特別なものかなぁ?」プニプニ

鞠莉「…Oh!!very very excellent!見てるだけで伝わるわ、その柔らかさが…!」

鞠莉「ね、once more please!!」

曜「別に良いけどさ、、はい」

12: 2016/09/15(木) 20:38:31.77 ID:yPxJ7gZw.net
鞠莉「くぅ~~~~っ最っ高に気持ちいいデース♡」プニプニプニプニ

曜「………」

曜(もう言い返す気にもならないよ) 

鞠莉「ところで曜」

曜「なーに?」

鞠莉「あなた、また無理はしてないでしょうねぇ?」プニプニ

曜「ひてにゃいよ…。ああっもーひゃべりじゅらい…」

鞠莉「本当にっ?」ジッ

曜「/////////」カアア

鞠莉「うん!嘘はついてないみたいですね!なら何も言うことはありません!」ニコッ


曜「!」ドキッ

13: 2016/09/15(木) 20:39:50.34 ID:yPxJ7gZw.net
曜(だから、心臓に悪いって)


―――――――――――――――――――――――


鞠莉「はふんっ、、満足満足♡」

曜「それは良かったね…」ハア

鞠莉「そうそう、また呼び出すかもしれませんから、その時はすぐ来るように!お願いしますネ☆」

曜「今日だけじゃないの!?」

鞠莉「ハイ♡」

14: 2016/09/15(木) 20:41:22.51 ID:yPxJ7gZw.net
曜(まぁ、この間の事もあるし、それで鞠莉ちゃんに少しでも返せるなら) 

曜「良いよ!鞠莉ちゃんと話すの楽しいしさ!」ヨーソロ!

鞠莉「thanks☆」

鞠莉「じゃあ、今日の所は帰って良いわ」

曜「うん、じゃあそうしようかな。鞠莉ちゃんは?一緒に帰ろうよ」

鞠莉「私はもう少し理事長の仕事があるから…。今日はSorry、帰れないの」

16: 2016/09/15(木) 20:45:26.03 ID:yPxJ7gZw.net
曜「うわぁ、大変だね!というか、鞠莉ちゃん、ちゃんと理事長の仕事してたんだ」

鞠莉「んまあ!言うようになったわね曜!そんな生意気な口にはこうしてあげます!」

曜(すると、首に腕が回されて鞠莉ちゃんのその綺麗な顔が近づいてきて)


鞠莉「ちゅっ」


曜「んっ!?」

曜「んっ?//////////////」

曜(ええっ??えっ?ええええええっ?)

鞠莉「じゃあまた明日!チャオ♡」


バタン


曜(えええええええええええええええ?///////)

19: 2016/09/15(木) 20:53:35.98 ID:yPxJ7gZw.net



曜「寝れない…」ギンギン

曜(いくら考えても分からない)

曜(私は、鞠莉ちゃんにほっぺを触らせてただけだったよね?)

曜(何で、き、き、き、き、)

曜(キスされたの?//////)

曜「っ~~ぁあぁああああ…////」バタバタ

曜「ダメだ!こんな時は筋トレだね!」

曜「体動かしたら大抵の事はどうにかなるなる!!」

曜「よーーーーし!ヨウソロー!!」ガシャンガシャン


曜母「こら!こんな夜中に何してるの!近所迷惑になるから止めなさい!」


曜「ようそろ…」シュン

24: 2016/09/15(木) 21:03:13.18 ID:yPxJ7gZw.net
翌日


千歌「あ、曜ちゃーん」

梨子「あれから帰ってこなかったけど、、って」

梨子「大丈夫なの!?その顔!」

曜「え…う、うん。へーきへーき、ちょっと寝不足なだけだよ」

千歌梨子「…………」

千歌(き、昨日。よっぽど辛いこと言われたのかな)

梨子(分からない…。でも、曜ちゃんにとって大変な内容だって事は分かるわね…)

千歌「曜ちゃん」

千歌「無理には聞かないけど、私も梨子ちゃんも曜ちゃんの味方だからね」

梨子「辛いときは言ってね。協力できる事はするから」

曜「ふぇ…?ああ、昨日の事だったら大丈夫だよ」

千歌梨子「えっ?」

曜「えっ?」

25: 2016/09/15(木) 21:07:24.54 ID:yPxJ7gZw.net
千歌「そんな目の下にクマさんいるのって昨日の事が原因じゃないの!?」

曜「んー…?原因じゃないって事はないけど、、」

曜「心配してくれてありがとう!でも、二人が考えてるような悪い事は無かったから!」

梨子「でも気になるわね。昨日何があったの?理事長室で」

曜「あっあー…それは、ね」

曜(何か、言うの恥ずかしいなぁ///)

曜「…ほっぺを触られたんだ//」(小声)

梨子「は?」

27: 2016/09/15(木) 21:15:43.91 ID:yPxJ7gZw.net
曜「ね、ね?大したことないでしょ!?」アセアセ

千歌「う、うん。そうだね。」

梨子「いや、なおさら分からないわ…。何でそんな事で曜ちゃんが寝不足に陥っているのよ」

曜「それは…、」

千歌梨子「それは?」


鞠莉「ちゅっ」


曜「///////////////」カアア

曜「い、言えない!言えない!//////」

千歌「そうかそうか、それなら仕方がないね…」

梨子「言える時になったら言ってちょうだい、、」

梨子(曜ちゃんがこうなるって鞠莉さん何をしたんだろう)

28: 2016/09/15(木) 21:21:49.30 ID:yPxJ7gZw.net
放課後

千歌「曜ちゃーん部室行こー?」

曜(ああ、結局何も分からなかった)ボー

曜(授業も手につかなくて笑われるし)ボー

曜(考えすぎなのかな)ボー

千歌「曜ちゃん!」

曜「えっ」パチッ

曜「ああ、千歌ちゃん」

千歌「どうしたの?今日やっぱり変だよ!」

千歌「体調悪いなら帰った方が良いよ!」

曜「大丈夫。大丈夫!ごめんね、本当に大丈夫だからさ!」

千歌「曜ちゃんが言うなら、信じるけど…」

曜「うん、ありがとう。じゃ、行こー!今日も、戦場へ!!」

千歌(心配だなぁ)

29: 2016/09/15(木) 21:25:52.30 ID:yPxJ7gZw.net
ダイヤ「今日はフォーメーションチェック、そしてその後は筋肉トレーニングをしますわ!」

ダイヤ「梨子さんは先生に呼び出されてる件で遅刻、そして鞠莉さんは理事長関係の事があるようですので欠席です」

ダイヤ「だから、二人がいない事も考慮して練習に臨むように!」


ハーイ


曜(鞠莉ちゃん、いないんだ…)

曜(調子狂うなぁ…)

31: 2016/09/15(木) 21:35:07.26 ID:yPxJ7gZw.net
練習終わり

キョウモツカレタネー
コンビニヨッテカエロウヨ
フッ!トキニハリトルデーモンニツキアッテアゲルワ
ベツニコナクテイイズラ
!?


ピンポンパンポーン
「2年1組の渡辺曜さん、2年1組の渡辺曜さん、至急理事長まで来て下さい」


花丸「あ、曜さん呼ばれてるずら」

善子「曜って呼び出し受けるようなタイプだっけ?」

ルビィ「見る限り違うと思うな…」

曜「あははは…」

ダイヤ「理事長室ってどうせ鞠莉さんでしょ。曜さん、行きたくなければ行かなくて良いんですわよ」

曜「あ、いえ、別にそういう訳ではないので…」

曜「とりあえず行って来まーす!!」ダダダダ


千歌梨子「曜ちゃん…」

33: 2016/09/15(木) 22:15:08.22 ID:UrKMZ4am.net
理事長室前


曜(……)ドクンドクン

曜「ええい!中にいるのは鞠莉ちゃんだぞ!」

曜(昨日のあれは気のせいかもしれないじゃないか!)

曜「気合い入れろーーー!ヨーーーーソローーー!!」

鞠莉「Shut up!!!!」

曜「うわあああ!」

鞠莉「もう!入るなら声を使うんじゃなくて普通にノックしなさい!」

曜「あ、ごめん…」ショボン

鞠莉「入って」

35: 2016/09/15(木) 22:30:15.86 ID:UrKMZ4am.net
曜「失礼しまーす」

鞠莉「ふふっ、ちゃんと来たのね偉い偉い」ナデナデ

曜「だって鞠莉ちゃんが来いって言ったじゃん」

鞠莉「だから!それでちゃんと来るから偉いと言ってるんデス!これで来ない奴もいるんだから」

曜(ダイヤさんかな?)

鞠莉「お腹減らない?練習後だから疲れたでしょ?」

鞠莉「海外の有名店から取り寄せたcakeがあるんだけど♪」

曜「ほんとっ?」

鞠莉「YESYES!」

曜「食べたい!」

鞠莉「素直でよろしい♪ちょっとそこに座って待ってて」ウインク

曜「////」ドキッ

曜(鞠莉ちゃん、元々可愛いけど、、こんなにだったっけ?)

39: 2016/09/15(木) 22:50:34.24 ID:UrKMZ4am.net
鞠莉「はい、どーぞー♡」

曜「うわあ!すごく綺麗だね!こんなケーキ見たことないよ!」

曜「海外は違うなあ…!さすが鞠莉ちゃん!」

鞠莉「小原家にかかればアサメシマエよ♪」

鞠莉「ほら、曜の好きなorangeのもあるから、好きなだけ食べて」

曜「うん!いただきます!」ハムッ

曜「っ~~~!!」

曜「おいしいーー!!」

鞠莉「喜びすぎ」クスッ

曜「だってこれ本当に美味しいよ!いやー、私だけ食べられるなんてラッキーだなあ!」

鞠莉「今度みんなにも差し入れしないとね♪」

曜「それが良いよ!美味しいものはみんなで食べたらもっと美味しいよ」

鞠莉「そうね♪」プニプニ

曜「あ、それはやるんだね」

鞠莉「これが目的の一つですもの♡」

43: 2016/09/15(木) 23:05:46.71 ID:UrKMZ4am.net
曜「鞠莉ちゃん、部活出られないくらい大変なの?」

鞠莉「うーん…ちょっとね。理事長ってイスにふんぞり返ってるだけかなって思ってたんだけど、案外書類仕事が多くて」プニプニ

曜「そっかー…」ハムッ

鞠莉「あぁああ~♡癒される~♡曜のほっぺは国宝級ね!」

曜(このほっぺが鞠莉ちゃんの支えになれてるなら、、何か嬉しいな)

鞠莉「あ、口元に付いてるわよ」

曜(すると鞠莉ちゃんは、自分の指で……私の唇を拭い、)

鞠莉「うん、甘すぎず良いcreamじゃない」ペロッ

曜「な、な、な、、、////」

鞠莉「曜?」プニプニ

曜「な、、んでも、ない/////」カアア

鞠莉「顔がRedよ?」プニプニグイー

曜「今日は、暑かったからね…///気にしないで」

鞠莉「ふぅん」

曜「////////」

鞠莉「~♪」プニプニプニ

44: 2016/09/15(木) 23:26:20.91 ID:UrKMZ4am.net
曜(あああぁあああぁぁあ///頭が沸騰しそうだよ)

曜(どういうつもりで、こんな事をするのさ…!)

曜(それとも海外じゃ普通なの?)

曜(…それも何か嫌だな)

曜「あれ、、?」

鞠莉「すぅ…すぅ…」

曜「鞠莉ちゃん?おーい?」

鞠莉「んっ…すぅ…すぅ…」コテン

曜「あっ…//」

曜(鞠莉ちゃんの頭が肩に///)

曜(ああっ、良い匂いが…)

曜「もーーーー////何なの、これぇ…!」ドキドキ

鞠莉「んぅっ…」

曜「…よっぽど疲れてるんだね」

曜「心臓が壊れそうだけど、しょうがない!この曜ちゃんの肩を貸してあげよう!」ヨーソロ‼

曜(だから、起こしちゃ悪いから心臓止まってよ!)

45: 2016/09/15(木) 23:34:02.83 ID:UrKMZ4am.net

……
………
…………


鞠莉「んっ…」パチッ

鞠莉「あらぁ、私…」

鞠莉「寝ちゃってたみたいね…」キョロ

鞠莉「!?」

曜「///////////////////」プシュー

鞠莉「ちょ、ちょっと曜!顔がユデダコ状態よ!」

曜「ははっ、地球温暖化って、、すごいね/////」

鞠莉「この部屋はエアコン効いてるわよ?」

曜「細かい事はいいのーーー!!」

曜「ま、鞠莉ちゃんコーヒーでも飲む?喉乾いてない?」

鞠莉「うーん、じゃあいただくわ♪」

曜「うん!それが良いよ!待ってて、今すぐ美味しいコーヒー淹れるから!」スタタタ

鞠莉「……うん」クスクス

46: 2016/09/15(木) 23:44:46.89 ID:UrKMZ4am.net
鞠莉「あら、美味しい。なかなかやるじゃない」

曜「へへっ、パパがコーヒー好きだから、帰って来た時に美味しいの飲んでほしくて練習したんだ」

曜「と言ってもあんまり帰って来ないんだけど」

鞠莉「そうなの。ウチと似てるわね」

曜「あーそっか、鞠莉ちゃんのお家の人も忙しいよね、絶対」

鞠莉「ま、その分Freeにできるから支障ないわ」

鞠莉「それよりごめんなさい。呼び出したのにろくに相手もしないで…」

曜「良いってそんなの!あのケーキが食べられただけでも儲けもんだよ!」

曜(それに、、、鞠莉ちゃんの可愛い所も見れたし。何度か氏にかけたけど)

鞠莉「だって、もう最終バスも行っちゃったでしょ?」

曜「あー、、走ればどうにかなる!」

鞠莉「ふふっ、曜らしいわね♪でも、そんな事させないわよ」

鞠莉「お家まで送らせて。すぐ来ると思うから」

48: 2016/09/15(木) 23:50:48.85 ID:UrKMZ4am.net
キキーッ‼

曜「初めて乗るよ、こんな黒い長い車…」

鞠莉「そう?じゃあ曜の初体験奪っちゃったわね♡」

曜「っ///鞠莉ちゃん、そういうのやめて…」

鞠莉「どうぞ」

曜「失礼します……」

曜(車内では、Aqoursの事や家の事、趣味の事とかたくさん話をした)

曜(鞠莉ちゃんも私もたくさん笑って…楽しかったな)

曜(笑ってる鞠莉ちゃんは、今まで見た人の中でも一番可愛く見えて)

曜(直視できなくて何度か、目を逸らした)

51: 2016/09/15(木) 23:58:37.53 ID:UrKMZ4am.net
渡辺家前

曜「送ってくれてありがとう!助かったよ~!」

鞠莉「私の都合に付き合ってくれてるんだから当然デース♪」

曜「じゃあまた明日。鞠莉ちゃんゆっくり休みなよ!」

鞠莉「曜こそ、筋トレのしすぎでclaimでないように気を付けなさいね♪」

曜「あはははは…」

鞠莉「曜」

曜「ん?」

鞠莉「ちょっと来て」

曜「う、うん」スタスタ


鞠莉「今日は、ありがとう」ギュッ

鞠莉「ちゅっ」


曜「あっ、、/////」

鞠莉「バ~イ、チャオ☆」


ブロロロロロ…


曜(その時は放心状態で)

曜(そこにしゃがみこむことしかできなかった)

72: 2016/09/16(金) 19:57:23.09 ID:JIktkHsX.net
曜(もう鞠莉ちゃんの事しか考えられない)

曜(ご飯の時もお風呂の時も頭の中は鞠莉ちゃんの事ばかり)

曜「…唇、柔らかかったな」

曜「ッーー///////」バタバタ

曜「はぁ…」

曜「何でこんな事になったんだよー!!くそー!鞠莉ちゃんめ!」

曜「もしかして…」

曜(これが、、恋?)

曜「ははっ、そんなのって…」

曜「ない、のかな?」

曜「恋なんてしたことないから分かんないよ…」

曜「…明日、千歌ちゃんたちに聞いてみよう」

73: 2016/09/16(金) 20:00:08.64 ID:JIktkHsX.net
翌日


曜「ヨーソロー…」

千歌「あっ、曜ちゃんおはよう…って、ええっ!?」

千歌「き、昨日よりすごいことになってるよクマさん!」

梨子「…曜ちゃん、さすがに教えて」

梨子「どうしたの、一体」

曜「…二人に聞きたい事があるんだ」

千歌「う、うん。何?」

梨子「……」

曜「…あのさ、」

曜(ああ、穴があったら入りたい…//)カアア


曜「恋って何?////」


千歌梨子「えっ?」

74: 2016/09/16(金) 20:02:19.45 ID:JIktkHsX.net
曜「あ!ごめんね、いきなり…」

曜「と、友達が相談してきてさー、どう答えたら良いか分からなくって!」アセアセ

千歌梨子「」

梨子(ね、千歌ちゃんこれって)

千歌(うん、いくら何でも嘘つくのヘタだよ曜ちゃん)

梨子(ま、まあ曜ちゃんに合わせてあげよ)

曜(うわぁ、やっぱり変な空気になってるじゃん!)

曜「ごめん、本当ごめんね!変なこと聞いて!忘れてさっきのは!」ヨーソロ‼

梨子「…そうね、例えばその相手の事をずっと考えてたり、とか?」

曜「!」

75: 2016/09/16(金) 20:04:58.29 ID:JIktkHsX.net
千歌「うーん…。私はしたことないからよく分からないけど」

千歌「その人に会いたいと思ったり、遠くからでもその姿を見たら嬉しく感じたりしたら、恋じゃないかなぁ」

千歌「漫画とかの受け売りだけど」テヘ

曜「へ、へぇ~。なるほど…」

曜「た、例えばさ!」

曜「今まで普通に思ってたのに突然特定の人が可愛く見えたりしたら」

曜「それって、その人を好きだって事だと思う?」

梨子「どうだろう、イメチェンして、、とか色々その状況になることは考えられるけど」

梨子「そうじゃないなら、恋なんじゃない?」

曜「う、うん。なるほどーなるほど…////」

千歌(曜ちゃんの顔がどんどん赤く…)

76: 2016/09/16(金) 20:07:22.35 ID:JIktkHsX.net
曜「さ、最後に!」

曜「人がキスする時ってどんな時?」

千歌「あ!それは経験なくても分かるよ!」

千歌「その人を好きだって事を示したいからだよ!」

梨子「うん、そうね。それが大半だと思う」

梨子「でも」

梨子「外国だと挨拶でする場合もあるみたいよ」

曜「あっ…」

曜(そっか、挨拶ね…。)

曜(鞠莉ちゃん、外国色が強いし、、その可能性はある、というかほぼそうかも)

77: 2016/09/16(金) 20:08:45.37 ID:JIktkHsX.net
曜(だとしたら、、、)ズキッ

曜「うっ…」

千歌梨子「曜ちゃん?」

曜(胸が痛い)

78: 2016/09/16(金) 20:12:22.72 ID:JIktkHsX.net
授業中


曜(体育、あれは3年生かな)キョロキョロ

曜「あっ!」

教師「!」ジロッ

曜(あわわわわわ…まずいまずい)

曜(……)ソー…

曜(あの金髪…、やっぱり鞠莉ちゃんだ!)ジー


鞠莉「ー♪」タッタッタッ


曜(やばい、可愛い…//)


鞠莉「!」ハッ

曜「!」ハッ


鞠莉「(^o^)ノシ」


曜「//////」フリフリ

鞠莉「ーー!」

曜(じゅ、ぎょ、う、ま、じ、め、に?)

曜(//////)コクコク

79: 2016/09/16(金) 20:15:48.99 ID:JIktkHsX.net
曜(あー…///)ズサッ

曜(やっぱり見れたら嬉しいよ、目で追っちゃうよ鞠莉ちゃんの事)

曜(千歌ちゃんの言う事が正しければ)

曜(これは恋だ)

80: 2016/09/16(金) 20:17:46.53 ID:JIktkHsX.net
放課後


千歌「曜ちゃん帰ろう!」

曜「ごめん、今日も…」

梨子「もしかして理事長室?」

曜「う、うん。呼び出されるかもしれないし、もう少し待ってるよ」

千歌「そっか…うん、頑張れ曜ちゃん!」

曜「が、頑張るって何を!?」

千歌「へへー」ニヤニヤ

千歌「梨子ちゃん行こう!」

梨子「そうね、頑張ってね。曜ちゃん」ポン

曜「うううう//////」

82: 2016/09/16(金) 20:24:12.55 ID:JIktkHsX.net
10分経過…


20分経過…


1時間経過…



曜「流れない…」

曜(さっさと帰れば良いのに何でずっと待ってるんだろう私…)ハア

曜「……行ってみますか」


廊下 


曜(鞠莉ちゃん、どうしたんだろう…)

曜(今日、体育してるの見たし、学校には来てるはずだよね)

曜「何かあったのかな…」スタスタ


ダイヤ「あら、曜さん」

83: 2016/09/16(金) 20:25:48.21 ID:JIktkHsX.net
曜「あっ、ダイヤさん」

ダイヤ「理事長室に行くつもりですの?」

曜「は、はい…。放送が流れないからおかしいと思って」

ダイヤ「ああ、その事でしたら鞠莉さんは昼から理事長の仕事で外に出られましたわ」

曜「えっ」

ダイヤ「そういう仕事は大抵先生方や事務の方がやってくれていたみたいですが、今日の件は鞠莉さんが行かなければならなかった様ですの」

曜「そ、そうだったんですか…」ズーン

84: 2016/09/16(金) 20:26:39.46 ID:JIktkHsX.net
ダイヤ「曜さん?どうかされました?」

曜「いえ!何も…」

曜「教えてくれてありがとうございます…」ペコッ

ダイヤ「……」

ダイヤ「曜さん」

曜「?」

ダイヤ「こちらこそいつも鞠莉さんをありがとうございます」ペコリ

曜「はい?」

ダイヤ「では私はこの辺りで失礼致しますわ」スタスタ

85: 2016/09/16(金) 20:27:25.61 ID:JIktkHsX.net
曜(鞠莉ちゃんに放課後会えなかった事は想像以上に私の胸を叩いた)

曜(これで、やっと自覚した)


曜「私、鞠莉ちゃんの事が、好きなんだ…」

86: 2016/09/16(金) 20:30:44.40 ID:JIktkHsX.net
曜(夜、千歌ちゃんと梨子ちゃんに報告をした)

曜(この二人には色々迷惑をかけてしまったし、心配させてしまってたから)


千歌「曜ちゃんに前、告白してきた女の子いたでしょ?覚えてる?」

千歌「その子と今の曜ちゃん、同じ顔してるんだよ!」

千歌「どう見ても恋してる人の顔だよ!」


曜(人に言われたら、案外ストンと納得できて)

曜(自分が鞠莉ちゃんに恋をしている事を冷静に受け入れられた)

87: 2016/09/16(金) 20:32:41.68 ID:JIktkHsX.net
曜(でも、恋心を自覚したら次の問題が出てくる)

曜「これって、言うべきなの…かな」

曜(鞠莉ちゃんが私をどう思っているかなんて分からない)

曜(もし自分の気持ちを優先させて告白したとして)


鞠莉「えっ?曜、私に対してそんな風に思ってたのデスか…?」

鞠莉「Unbelievable!私はそんなつもり一切なかったのに…!」


曜「うああああああああああああ!」

曜「ダメだ、、想像しただけで耐えられないよ」

曜「Aqoursの活動にも支障出しちゃうし…せっかく9人揃ったのに」

曜「……」

88: 2016/09/16(金) 20:35:41.12 ID:JIktkHsX.net
曜(伝えずにいた方が良い…か)

曜(そもそも鞠莉ちゃんの所に行くのは恩返しのつもりなんだし)

曜(そう思い込もう)


曜「あー!!!もう、ウダウダと嫌になるー!!!!」

曜「よし、筋トレだ!忘れろ忘れろ!」ヨーソロ‼


ダダダダダダダッ
バンッ‼


曜母「曜!またやってるの!?いい加減にしなさい!」


バンッ‼
ダダダダダダダッ


曜「ようそろ…」グスッ

90: 2016/09/16(金) 20:59:52.83 ID:JIktkHsX.net
翌日放課後


コンコン


「はーい」


曜「失礼しまーす」

鞠莉「あら!曜じゃない。まだ放送かけてないのに早いわね」

曜「う、うん。もしかしたら今日もかなぁって思って…」ヘヘッ//

曜(可愛いなぁ今日も///)

曜(ダメダメ!意識しない!意識しない!)

鞠莉「曜…」ジーン

鞠莉「曜!」ギュウウウ

鞠莉「もう…!本当に可愛いわね!大好き!」ナデナデ

曜「ま、鞠莉ちゃんっ/////」

92: 2016/09/16(金) 21:11:15.71 ID:JIktkHsX.net
鞠莉「こーんな律儀で、cuteな後輩を持ててマリー嬉しいっ…」ギュウウウウ

曜「あうううううう////鞠莉ちゃん!苦しいよっ////」

曜(胸がっ…胸が当たってるって////)ドキドキ

曜(意識しないってこんなの無理に決まってるじゃんっ!)

鞠莉「♪」スリスリ



鞠莉「ふぅ、、取り乱しすぎちゃった」

曜「……」ゲッソリ

鞠莉「曜?大丈夫?」

曜「ヨーソロー…」

曜(ああ…好きな人からの攻撃ってこんなに破壊力あるんだね…)

鞠莉「Sorry、だって昨日は会えなかったから、、、」

鞠莉「昨日も来てくれたんでしょ?ダイヤから聞いたわ」

93: 2016/09/16(金) 21:24:18.08 ID:JIktkHsX.net
曜「い、いやあれはたまたまだからき、気にしないで!」

鞠莉「そうでも良いの。私がいなくても曜が来てくれた事が嬉しいから」ナデナデ

曜「ッーー///」

曜「ま、鞠莉ちゃんにはお世話になってるからね…!」

鞠莉「…曜?」

鞠莉「何か隠してない?」

曜「えっ…」

鞠莉「また、あの時の顔してる」

曜「そう?そんなことないよ!」

鞠莉「………」

曜「ま、鞠莉ちゃんこそ大丈夫なの?ここ最近ずっと忙しそうだけど」

94: 2016/09/16(金) 21:35:18.55 ID:JIktkHsX.net
鞠莉「………」

鞠莉「…大丈夫よ。これでも体力には自信があるもの」

曜「無理、してない?」

鞠莉「至って平気デース♪曜が私の心配するなんて10年早いわ!」グリグリ

曜「…」

曜「でも、見てて心配になるよ。ちょっと痩せた気がするし」

鞠莉「心配ゴムヨウ!!疲れても寝れば治ります♪」

曜「…そう」

鞠莉「それより、ね。今日も…」

95: 2016/09/16(金) 21:47:53.68 ID:JIktkHsX.net
曜「うん、はいどうぞ」

鞠莉「Oh!Great baby skin!イタダキマス!!」プニプニ

鞠莉「Ah~これほどniceな癒しはないわね♡」

曜「ッ////」ドキドキ

曜(触れられる度に心臓に釘を打ち込まれてるみたいっ…)

曜「こ、このほっぺと似たものって他にもありそうだけどねっ」

鞠莉「言ったでしょう?色々調べたけど無かったって」ビヨーン

曜「ひゃいっ」

鞠莉「これだけなのよ…。本当に」

鞠莉「それとももしかして、嫌?」

曜「い、嫌とかそんなことは思ってもないから!」

曜「私のほっぺで鞠莉ちゃんが満足できるならこっちも来た甲斐があるしさ!」

96: 2016/09/16(金) 21:57:41.54 ID:JIktkHsX.net
鞠莉「……」

鞠莉「ありがとう…」

曜(何か今日噛み合わないな…)

鞠莉「……。」ウトウト

曜「鞠莉ちゃん眠い?」

鞠莉「少しだけ…」

曜「肩貸すよ、無理しないで寝なよ」

鞠莉「うん、、」

鞠莉「でも、肩はイヤ…」ギュウ

曜「あっ…///」

鞠莉「……zzz」

曜「ま、り、ちゃん…っ////」

99: 2016/09/16(金) 22:19:59.19 ID:JIktkHsX.net
曜(あああああっ柔らかいっ良い匂いっ)

鞠莉「すぅ…すぅ…すぅ……」ギュウ

曜(可愛い…////)

曜(………)

曜(好きって言えたらどんなに楽なんだろう…)

曜「…はぁああぁぁ」

曜(もうよく分からなさすぎて、泣きそう…)グスッ

鞠莉「んぅっ…!」ギュウウ

曜「!!」ドキッ

曜「変な声ださないでぇ…///抑えられなくなるからっ…」







曜「……///」ナデナデ

鞠莉「ぅうんっ…すぅ…」

曜(辛いよ、色々)

100: 2016/09/16(金) 22:33:24.97 ID:JIktkHsX.net
渡辺家前


曜「今日も送ってくれてありがとう」

鞠莉「いいのよ全然」

鞠莉「曜が抱き枕になってくれて気持ちよかったわ♪」

曜「ははは…」

曜「じゃ、また…」

鞠莉「曜」

鞠莉「こっち」チョイチョイ

曜「……」

曜(やっぱりするんだね…)スタスタ

鞠莉「曜…」グイッ

曜「ま、待って鞠莉ちゃん」

101: 2016/09/16(金) 22:35:08.96 ID:JIktkHsX.net
鞠莉「…何」

曜(これだけは、、聞きたい)

曜「鞠莉ちゃんが別れる時にするキスって」

曜「どういう意味なの?」

104: 2016/09/16(金) 22:48:49.56 ID:JIktkHsX.net
鞠莉「………」

鞠莉「……Secret!」チュッ

曜「んっ!」

鞠莉「…また明日」

鞠莉「車、出して」


ブロロロロロ…



曜「っ…もうさぁ」ズザー

曜(あの人は私をどうしたいの…)グスッ

曜(鞠莉ちゃんは悪くない、私が勝手に好きになって勝手に苦しんでるだけなのに)

曜(何もかも投げ出したい…)

109: 2016/09/16(金) 23:50:01.77 ID:JIktkHsX.net
曜(関われば関わるほど周りが見えなくなっていく)

曜(自分の気持ちに嘘をつき、恩返しという建前を使って)

曜(会わなければ良いのに、本来は捨てなきゃいけない恋心のために足を運ぶ)

曜(こんなのただのバカだ)

曜(恋って人を変えると言うけれど)

曜(自分がバカだと言うことを思い知っただけだった)

曜(そしてさらに私はバカを重ねて)

曜(それでも会いたいという気持ちが捨てきれなくて、今日もそこに向かうんだ)



コンコン

「入って」

110: 2016/09/16(金) 23:57:20.10 ID:JIktkHsX.net
曜「失礼しまーす!」

鞠莉「曜…」

曜「鞠莉ちゃんヨーソロー!」

鞠莉「…」

曜「…鞠莉ちゃん?」

鞠莉「ねぇ…曜」

曜「ん?」

鞠莉「もう、止める?」

曜「何を」

鞠莉「放課後に会う事を」

111: 2016/09/17(土) 00:05:49.17 ID:r8dEOMRb.net
曜「えっ、何で?」

鞠莉「……だって」

鞠莉「ここ何日か様子を見てたけど」

鞠莉「あなた、やっぱり私に対して隠し事してるわ」

曜「だから!そんな、事無いっ「私が分からないとでも思ってるの?」

曜「…」

鞠莉「前にも言った通り、あなた今、あの時と同じ顔よ」

鞠莉「本当に言いたい事も言わないで、自分の中で勝手に解決させようとして」

曜「そんな事、ない」

鞠莉「じゃあ!」ギュウ

曜「!」ビクッ

鞠莉「何で、私が触れると辛そうな顔をするの?」

115: 2016/09/17(土) 00:32:26.18 ID:r8dEOMRb.net
曜「なっ…」

鞠莉「本当は嫌だったんでしょう?毎日毎日呼び出されて」

曜「違うってば!」

鞠莉「違うなら、説明してよ…」ギュウ

曜「……」

曜「鞠莉ちゃんって、どういうつもりでそういう事するの?」

鞠莉「えっ?」

曜「私に、抱きついてきたり大好きって言ったり、しかも」

曜「キスまで、、してきてさ、、!」

曜「私だって鞠莉ちゃんの事が分かんないよっ…!」

117: 2016/09/17(土) 00:48:32.14 ID:r8dEOMRb.net
曜「鞠莉ちゃんに触れられると辛いよ」

曜「でも、それは決して嫌とかそういう事じゃないから…」

鞠莉「曜…その、」

曜「ごめん、話をちゃんとしなきゃいけないと思うんだけど、今は冷静になれそうにないや…」

曜「今日の所はもう帰るね…」スタスタ

鞠莉「待って…私…」

曜「またね、鞠莉ちゃん」


バタン

131: 2016/09/17(土) 18:54:01.53 ID:jeDK+BQk.net
渡辺家


ガチャ


曜「……」スタスタ

曜母「あらおかえり」

曜「ただいま…」スタスタ

曜母「ご飯は?」

曜「いらない…」

曜母「えっ」

曜母「曜…」

132: 2016/09/17(土) 18:55:02.16 ID:jeDK+BQk.net
曜の部屋


バタン


曜「ぐっ……」グスッ

曜「ひぐっ…ぅう…」

曜(あの後、自分がどのように帰ったかもよく覚えていない)

曜(無事、家に帰ってこれたのも運が良かったからかもしれない)

曜(もう何も考えたくなかった)

曜(ひたすら泣き、泣き疲れて眠る)

曜(そして、明日が来て、明後日が来て、次第に鞠莉ちゃんに対する気持ちが薄れていく)

曜(そうなれば良いのに、泣けば泣くほど鞠莉ちゃんの姿が、声が)

曜(私の脳内で再生された)

133: 2016/09/17(土) 18:56:12.47 ID:jeDK+BQk.net
曜(鞠莉ちゃんを意識し始めたのはいつ頃だったんだろう)

曜(元々ノリが良い人だから気は合った)

曜(海の家で料理係になった時も笑いが絶えなくて、一緒にいて楽しかった)

曜(ただ、鞠莉ちゃんの存在が大きくなったのはあの時からだと思う)

曜(千歌ちゃんと梨子ちゃんの事で悩んだ時)

曜(私に、鞠莉ちゃんは真正面からぶつかってきた)

曜(人付き合いは得意な方だから、感情の隠し方も知ってるし、隠せてると思ったのに)

曜(彼女はそれを強引に暴いた)

曜(自分の身の内を晒されるのはすごく恥ずかしかったけど)

曜(鞠莉ちゃんに打ち明けた後、心が軽くなったのを覚えてる)

135: 2016/09/17(土) 18:57:37.81 ID:jeDK+BQk.net
曜(鞠莉ちゃんはあの一件があった後も事あるごとに私の心配をしてきた)


鞠莉『曜!衣装が間に合わないなら早めに他の人を頼りなさい!』

鞠莉『あなたは自分で何でもできるんだろうけど、心のcontrol能力はお子ちゃまlevelデース♪』ナデナデ

鞠莉『だから、辛くなったら吐き出さないとダメなの。一度ぶっちゃけtalkした仲だから私には話せるでしょう?』


曜(親以外でこんな事言ってくれる人は初めてだった)

曜(私は要領が良いと思われてるみたいだから、私を心配する人は誰もいなかった。する必要も無いと思われていたんだろう)

曜(だから、鞠莉ちゃんは私にとって衝撃的な人で…この人には甘えても良いんだと思った)

曜(もしかしたらこの頃にはもう惹かれ初めていたのかもしれない)

136: 2016/09/17(土) 18:58:30.70 ID:jeDK+BQk.net
曜(そんな、大事な人とどうしてこんな事になってしまったんだろう)

曜(彼女とは、自分の本心をぶつける事がきっかけで仲良くなれたのに)

曜(今、その彼女に本心をぶつけられずこんな風に拗れてしまうなんて)

曜(気持ちを伝えなければ何も壊れないと思っていた。だけどそうじゃなかった)

曜(鞠莉ちゃんを好きになってしまった事自体が、間違いだったんだ)

曜(こんな気持ちは持っちゃいけなかったんだ)

137: 2016/09/17(土) 18:59:30.51 ID:jeDK+BQk.net
ピピピピッ、ピピピピッ


曜「んっ…」パチッ

曜「…………いつの間にか寝てた…?」チラッ

曜「!?」

曜「あちゃー、目腫れちゃってるよ」

曜(昨日の事は、現実だったんだね…)

曜「氷、持って行こう…」

138: 2016/09/17(土) 19:00:30.76 ID:jeDK+BQk.net
学校


千歌「曜ちゃんおはよっ…!?」

千歌「……目、どうしたの?」

曜「あ、ああー…ちょっとね」

梨子「もしかして、昨日泣いた…?」

曜「…うん」

曜「ははっ、まあ恋愛してたらそういう事ってあるでしょ!」

千歌「鞠莉さんと、何かあったって事…?」

曜「うん。自分がバカだから失敗しちゃった。」

139: 2016/09/17(土) 19:01:46.16 ID:jeDK+BQk.net
千歌梨子「…」

曜「あ、でも気にしないでね!いや、こういう話をしたからもう気にさせちゃってるけど…」アハハ…

曜「みんなには迷惑かけないようにするから、さ」


キーンコーンカーンコーン


曜「あっチャイム鳴った!先生来ちゃうよ!」タタタ

千歌梨子「曜ちゃん…」

141: 2016/09/17(土) 19:02:47.10 ID:jeDK+BQk.net
曜(その日一日はまさに心ここにあらず状態で)

曜(授業中も先生の声が右から左へ抜けていった)

曜(いつだっただろう、多分5時間目の時だった気がする。外を見たら3年生が体育の授業をやっていた)

曜(前は鞠莉ちゃんがはしゃいでるのを見るのが楽しみになってたけど、今は辛い)

曜(ひたすら見ないようにするのに必氏だった)

曜(恋というのは恐ろしいものだ)

曜(あんな事になったのに、まだ無意識的に鞠莉ちゃんを追いかけようとするのだから)

142: 2016/09/17(土) 19:04:07.08 ID:jeDK+BQk.net
放課後


千歌「曜ちゃん、今日は…」

曜「うん、帰れるよ。一緒に」

千歌「……」

曜「………」

曜「やだなぁ!久々にこの曜ちゃんと帰れると言うのに!」

梨子「…鞠莉さんの事は良いの?」

曜「………今は、時間が必要なんだ」

梨子「そう…うん、分かった」 

曜「あの、無理な事言ってるのは分かってるんだ」

143: 2016/09/17(土) 19:05:14.70 ID:jeDK+BQk.net
曜「でも、本当に気にしないで…。千歌ちゃんと梨子ちゃんまで暗くさせちゃってごめんね」

千歌「曜ちゃん…」

千歌「そうだ!久しぶりに3人揃ったんだから、パーっと遊ぼうよ」

梨子「良いわね、ここ最近は曜ちゃんがいなくて寂しかったし」

曜「おっ良いですな!じゃあ着替えて千歌ちゃんの家に集合しよ!」




曜(放送は流れない)

曜(ここで、万が一流れていたらどうするだろう、迷わず理事長室に向か…わないだろう)

曜(行きたい気持ちはある。あるけど、行きたくないとも思う)

曜(脳が左右で違うものになった感覚がする) 

曜(好意を持ったのが間違いだったと気づいたのにまだ、私は鞠莉ちゃんを求めているんだ)

曜「みっともないなぁ…本当に」

144: 2016/09/17(土) 19:06:21.74 ID:jeDK+BQk.net
翌日放課後

部室


曜「お疲れ様でーす!」ガララ


ヨウサーン
オツカレサマー
フッ,オソカッタジャナイ,ジゴクノレッカニヤカレタノカト…
ソンナワケアルハズナネェズラ
!?


曜「あはは、相変わらず一年トリオは面白いなあ!」

鞠莉「……」

145: 2016/09/17(土) 19:07:32.44 ID:jeDK+BQk.net
曜(あっ…今日は来れたんだ…)

曜「…」フー

曜(落ち着け、大丈夫大丈夫。いつも通りに)

曜「鞠莉ちゃん、お疲れ様」

鞠莉「…お疲れ」

曜「今日は参加できるんだね」

鞠莉「少し、仕事が片付いたから…」

曜「そっか、良かったね」

鞠莉「ね、曜…」

曜「…部活始まるよ。頑張ろう?」ニコッ 

鞠莉「!」

鞠莉「………」




ダイヤ「…」
果南「…」
千歌「…」
梨子「…」

146: 2016/09/17(土) 19:08:32.56 ID:jeDK+BQk.net
ダイヤ「…では、今日はフリの合わせを集中的にやっていきましょう」

ダイヤ「何かある方は?」

曜「あの、、」

ダイヤ「はい、曜さん」

曜「大変申し訳ないんですけど、衣装の手直しがまだ終わってない分があって」

曜「そちらをさせてほしいんですが…」

ダイヤ「分かりました。じゃあ、曜さんは衣装の方に行ってください」

曜「ありがとうございます…」

ダイヤ「では各自準備をしてください」パンパン

147: 2016/09/17(土) 19:09:23.51 ID:jeDK+BQk.net
家庭科室


曜「はあぁ~…」ウツブセ

曜「馬鹿みたい。二日ぶりに会ったってだけなのに」

曜「会っちゃったらやっぱりダメだ…!」

曜(可愛い…!!)

曜「可愛いよ、鞠莉ちゃん…」グスッ

曜「いつまで居座るんだよこの気持ち…」

曜「衣装やらないと、、ダイヤさんに怒られちゃう」スッ


曜(鞠莉ちゃんの事は考えちゃいけない)

曜(集中しよう集中!)

148: 2016/09/17(土) 19:10:03.59 ID:jeDK+BQk.net
キーンコーンカーンコーン


曜「!!」ハッ

曜「やばい、もうこんな時間?」

曜「みんな、練習終わった頃かな…」


コンコン


曜「はーい」


ガチャ


ダイヤ「失礼致します」

果南「ちょっと入るよー」

曜「!」

149: 2016/09/17(土) 19:10:59.53 ID:jeDK+BQk.net
ダイヤ「曜さん、衣装の進み具合はいかがですの?」

曜「大方終わりました!ダイヤさんが時間をくれたおかげです!」ビシッ‼

ダイヤ「そうですか。それは安心しました」

果南「でね、曜。話があるんだけど」

曜「鞠莉ちゃんの事?」

ダイヤ「…ええ。」

曜「二人で来たからそうだろうと」

曜「ごめんなさい。何か、迷惑かけちゃってて…」

150: 2016/09/17(土) 19:12:06.51 ID:jeDK+BQk.net
果南「いやいや、謝る事ないよ」

ダイヤ「曜さん、私たちは鞠莉さんからある程度の話は聞いています」

曜「えっ」

ダイヤ「あなた方の間に何があったのかは知っています、私たちはその上で曜さんが何を思っているのか」

ダイヤ「それを聞きたいと思って来たのです」

曜「……そうですか」

果南「その前に、鞠莉の事を少し話しとくね」

果南「あの子、いつもちゃらんぽらんな感じがするけどなかなか大変でね」

151: 2016/09/17(土) 19:13:06.26 ID:jeDK+BQk.net
果南「いつもはそうでもないんだけどここ何週間かは本当に忙しかったみたい、理事長関係の事や家の事とかで」

曜「…」

果南「で、実はあの子、結構精神的にも参ってたんだ。そりゃそうだよ、本当は大人がやることを高校生がやってるんだもん」

果南「いくら頭が良いとはいえ、キツかったと思う」

ダイヤ「そこで、鞠莉さんは曜さんの事を思い出したそうです」

曜「私を?」

152: 2016/09/17(土) 19:14:00.76 ID:jeDK+BQk.net
ダイヤ「はい、曜さんと以前逢瀬した際、ほっぺたの感触が素晴らしかったと」

曜「は、はぁ…」

ダイヤ「ちょっと失礼」プニプニ

ダイヤ「…ほう、これは…!その…ほぉおお」

ダイヤ「…」コホン

ダイヤ「鞠莉さんの気持ちがよく分かりましたわ」

曜「はぁ…」

ダイヤ「という訳で、鞠莉さんは曜さんに助けを求めたんです」

153: 2016/09/17(土) 19:15:11.07 ID:jeDK+BQk.net
曜「そうだったんですね…無理してるなとは思いましたが、そこまで参ってたとは思わなかったです…」

果南「曜と放課後会うようになってから鞠莉は驚くぐらい落ち着いたんだ」

曜「…」

ダイヤ「だから私たちは曜さんに感謝しているのです」

曜「いや、別にそんな…」

曜「結局は、鞠莉ちゃんを傷つけてしまいましたし…」

ダイヤ「…」

ダイヤ「私はそこが分かりません」

曜「?」

154: 2016/09/17(土) 19:16:05.24 ID:jeDK+BQk.net
ダイヤ「話を聞く限りだと曜さん、あなたは」

ダイヤ「鞠莉さんの事を好いておられるのでしょう?」

曜「…」

ダイヤ「辛くなるくらいまで好いているのならば伝えれば良いのでは?」

果南「ダイヤ、人はみんなダイヤみたいな感情にストレートな訳じゃないよ」

ダイヤ「でも、伝えなければ意味がないでしょう!」

ダイヤ「伝えなくてもこのような事態になっているのに」

155: 2016/09/17(土) 19:18:22.42 ID:jeDK+BQk.net
曜「…ダイヤさんの言うとおりだよ。そうだけど、でも」

曜「もし、ダメだった時に今まで築いたものが壊れてしまうのが怖いんだよ…」

果南「…そもそも、どうしてダメだと思うの?」

曜「えっ」

果南「曜は鞠莉の気持ちを知らないのに何で初めからダメだって決めつけるの?」

曜「……だって、というか、鞠莉ちゃんの気持ちを知らないから後がどうなるか読めないし…怖いんだよ…」

果南「……」

果南「まあ、恋愛ってそんなもんだよね。相手の気持ちが分かれば苦労しないよね」ナデナデ

曜「うん…」

果南「でも1つ、言えるのは」

果南「鞠莉は曜から何を言われても拒絶はしないよ」

156: 2016/09/17(土) 19:19:39.31 ID:jeDK+BQk.net
曜「!!」

果南「鞠莉が曜の事をどう思ってるかは分からないけど、これは間違いないと思う」

曜「な、何で、、そんな事が言えるの…?」

ダイヤ「あなたたち、かなり破廉恥なスキンシップをしていらっしゃったんでしょう?」

曜「////////」カアア

ダイヤ「そんな事をできる程、懇意にしてる人から向けられる好意を拒絶する人なんているでしょうか」

曜「……」

ダイヤ「それと、後はまあ、付き合いが長いですから。曜さんよりはあの子の事を分かってると思いますわ」

果南「で、曜はさ…」

果南「それでも勇気が出ない?」

157: 2016/09/17(土) 19:20:27.95 ID:jeDK+BQk.net
曜「…分からない」

果南「……ふーん」 

果南「まあ、言わないなら言わないでそれも曜の勝手だと思うけど」

ダイヤ「曜さん、イメージしてみてください」

ダイヤ「鞠莉さんの隣にいるのがあなたではなくて他の殿方だとしたら」

ダイヤ「その光景を見られますか?」

曜「なっ…!」

果南「鞠莉はああ見えて競争率高いよー?海外の人からも言い寄られてるみたいだし」

果南「ここでウジウジしてたらあっという間に取られちゃうかもね」

158: 2016/09/17(土) 19:21:42.58 ID:jeDK+BQk.net
曜(ダイヤさんが言うようにその光景をイメージをしてみた)

曜(鞠莉ちゃんの隣にいる知らない誰か)

曜(鞠莉ちゃんはその人と手を繋ぎ、抱き締めあい、キスをする)

曜「うっ…!」ズキッ

曜(嫌だった。心臓が傷んで傷んで吐き気がした)

曜(鞠莉ちゃんと、)


果南「怖くても告白しないと鞠莉の隣にいれる資格は貰えないよ、曜」


曜(鞠莉ちゃんと一緒に、いたい)


ダイヤ「あなたの気持ちは?鞠莉さんの事が本当に好きですか?」

159: 2016/09/17(土) 19:22:21.42 ID:jeDK+BQk.net
曜「好きだよ!」

ダイヤ果南「…」

曜「好きで、好きで、好きで…」

曜「どんなに、忘れようと思っても無理だった…!」

曜「学校にいても…!鞠莉ちゃんがいないか、探してしまうし…!」

曜「いつも頭の中に鞠莉ちゃんがいる…!」

曜「好きすぎて…!頭がおかしくなりそうだよ…!」グスッ

160: 2016/09/17(土) 19:22:59.80 ID:jeDK+BQk.net
果南「じゃあ、伝えてきな」ナデナデ

ダイヤ「それだけ熱い気持ちがあるのなら伝えなければいけませんわ」ナデナデ

果南「明日の放課後、理事長室にいるように言っておくから」

ダイヤ「そこで全てぶつけてきなさい」


果南ダイヤ「頑張れ」バンッ‼

161: 2016/09/17(土) 19:23:40.30 ID:jeDK+BQk.net


渡辺家


曜「明日…か」

曜「大丈夫。正直に、全てを伝えれば」

曜「よし、寝る!」ヨーソロ‼

172: 2016/09/18(日) 00:26:50.97 ID:x41u3Ox3.net
翌日
放課後


曜(遂に、この時が来た…)

曜(緊張する…)

千歌梨子「よーうちゃん」

曜「ん?」

千歌「ダイヤさんと果南ちゃんから聞いたよ」

千歌「告白、しに行くんだね」

曜「うん」

173: 2016/09/18(日) 00:27:32.02 ID:x41u3Ox3.net
曜「色々悩んで、諦めようとしたけど」

曜「勝負もしてないのに逃げるのは私の性分じゃない」

曜「みんなに迷惑かけちゃったけど、それに気付けたよ」

千歌「うん、それが曜ちゃんだよ」

梨子「良い表情よ、一昨日とは大違い」

曜「へへへ…//」

曜「じゃあ、行ってくる‼」ビシッ

千歌「曜ちゃん」

梨子「万が一ダメでも、私たちが慰めてあげるから」

曜「うん、ありがとう」

千歌梨子「行ってらっしゃい!」バンッ‼

174: 2016/09/18(日) 00:28:14.95 ID:x41u3Ox3.net
理事長室前


曜(あードキドキする…)

曜(足が重く感じるよ…)

曜(私に告白してきた子たちもこれを経験したのかな)

曜「んーーーーーよし!!」パンッ

曜「行くぞ!全速前進!ヨーソロー!」

曜(開けるぞ…開けるぞ…)ブルブル


ガチャ

175: 2016/09/18(日) 00:28:51.24 ID:x41u3Ox3.net
曜「たのもーーーー!!」

鞠莉「!!」ビクッ

曜(鞠莉ちゃん…!)

鞠莉「曜!ノックくらいして!」

鞠莉「危うくgo to heavenするところだったでしょ!」

曜「ご、ごめん…」シュン

鞠莉「ま、良いですけど!」

鞠莉「それで?私を呼び出して何するのかしら?」

176: 2016/09/18(日) 00:29:30.26 ID:x41u3Ox3.net
曜「ああ、うん」

曜(よし、行くぞ…これからだぞ…)グッ

曜「鞠莉ちゃん」

鞠莉「…」

曜「もう、隠し事はやめる!だから、」


曜「ぶっちゃけトークしよう!」


鞠莉「……うん」ニコッ

177: 2016/09/18(日) 00:30:09.87 ID:x41u3Ox3.net
曜「私から言うね」

曜(あー、ヤバイヤバイ…氏にそう…)ゴクッ

鞠莉「……」

曜「鞠莉ちゃん!」ギュッ

鞠莉「!」

曜「私は、、鞠莉ちゃんの事が、好きだ!!」

鞠莉「……!」

178: 2016/09/18(日) 00:30:59.42 ID:x41u3Ox3.net
曜「好きだから、鞠莉ちゃんに触れられたらどうしたら良いか分からなかったし」

曜「自分が傷つくのを恐れて本心を隠そうとして、、それが辛かった」

曜「だから、鞠莉ちゃんを誤解させてしまったんだと思う。本当にごめん!」ギュウ

曜「鞠莉ちゃんに呼び出されて嫌だなんて思った事は無いよ。むしろ、嬉しかった…です」

曜「えっと…その…」

曜(うわあああああ!どうしよう!言葉がまとまらない!)

鞠莉「曜…」

曜「!」ハッ

179: 2016/09/18(日) 00:31:51.63 ID:x41u3Ox3.net
鞠莉「私ね、自分のために曜を何度も呼び出して…悪いなって思ってた」 

鞠莉「呼び出してさせる事がほっぺを触らせろだもん、意味分からないよね」

鞠莉「でも、あなたは優しいから必ず来てくれて…」

鞠莉「話してても楽しくて、ずっとこの時間が終わらなければ良いと思った」

鞠莉「学校の仕事とか生徒会の補助、Aqoursの活動や家の事、、キツくて逃げ出したかったのに」

鞠莉「曜と一緒にいる事が、心地よくて毎日のその時間のために頑張れたの」

鞠莉「私、曜に甘えてたみたい」

曜「鞠莉ちゃん…」

180: 2016/09/18(日) 00:32:45.94 ID:x41u3Ox3.net
鞠莉「でも、曜の顔がどんどん辛そうな表情になっていって」

鞠莉「ああ、甘えすぎたかな、重荷になっちゃったかなって思ったら」

鞠莉「もう、この時間を終わらせなきゃいけない。曜を解放しなきゃいけないって」グスッ

曜「鞠莉ちゃん」ギュウ

曜「そんな事思わせちゃってたんだね」

曜「でも私は、鞠莉ちゃんに甘えてもらってすごく嬉しい」

鞠莉「えっ…?」

曜「いつもは私が鞠莉ちゃんに甘えてばかりだからさ…」アハハ

曜「鞠莉ちゃんに甘えてもらえる程の人間になれたんだなあって」

181: 2016/09/18(日) 00:33:13.18 ID:x41u3Ox3.net
曜「それに、」

曜「好きな人にはもっと甘えてもらいたいよ」ニコッ

鞠莉「///////////」

鞠莉「曜…!」ギュウ

曜「うんうん、よしよし」ナデナデ

182: 2016/09/18(日) 00:34:05.50 ID:x41u3Ox3.net
……
………
…………
……………


曜「あ、鞠莉ちゃんそれでさ」

鞠莉「なーに?」

曜「あの、1つ聞きたい事がありまして」

鞠莉「What's?」

曜「別れ際のキスとか、抱きついたりってのはどういう意味でやってたの?」

183: 2016/09/18(日) 00:34:47.01 ID:x41u3Ox3.net
鞠莉「ああ…、聞きたい?」

曜「まあ、それも今日ここに来た目的の1つだし…」

鞠莉「分かった、教えてあげる」グイッ

曜「!?」

鞠莉「ちゅっ…」

曜「んんっ…」

鞠莉「ちゅう…ちゅっ」

曜(鞠莉ちゃん…!)

鞠莉「んっ…//」ブハッ

曜「はぁっ、、はっ」

184: 2016/09/18(日) 00:35:59.83 ID:x41u3Ox3.net
鞠莉「分かった?」

曜「えっ、あっ、えっ?」

鞠莉「もーーー!鈍感girl!仕方がないわね!」

鞠莉「あれだけ尽くしてくれたあなたに私が惹かれない理由はある?」

曜「!!!」

曜「ということは、、!」

鞠莉「好き…私も曜の事が」

186: 2016/09/18(日) 00:36:38.40 ID:x41u3Ox3.net
曜(ああ、これ、嘘じゃないよね)

曜「鞠莉ちゃん!鞠莉ちゃん!」ギュウウウウ

曜「好きだ!大好きだ!」

鞠莉「…うん。もう、はしゃぎすぎよ」フフ

鞠莉「あっ」

鞠莉「ねぇ、私からばかりだから曜からもキスして?」

曜「えっ/////////」

187: 2016/09/18(日) 00:37:35.71 ID:x41u3Ox3.net
鞠莉「曜、して?」

曜「///////////」カアア

曜「目、瞑って///あと、鞠莉ちゃんの方がちょっと背高いから、下向いてください////」

鞠莉「うん…」

曜「じゃ、いくよ…」グイッ

鞠莉「////////」ドキドキ

曜(ううううううう/////)


ちゅっ


曜「んっ、ちゅっ」

曜(あれ、あんなに恥ずかしかったのに)

曜(触れてみた今は、、もっとしたい。もっと鞠莉ちゃんを感じたい…!)

188: 2016/09/18(日) 00:38:31.08 ID:x41u3Ox3.net
鞠莉「ちゅっ…ぅんっ…////」

曜「ちゅう……はむっ…ちゅっ…」

鞠莉「よ、曜!!」バッ

曜「あっ…」

鞠莉「あなた、自分からキスした経験はっ?」

曜「ないよ。これが初めて…」

鞠莉「!」

鞠莉「……私、怖いわ。あなたに溺れてしまいそうで」

曜「…溺れれば良いじゃん。私はもう鞠莉ちゃんに溺れてるし」

曜「ね、もう一回しよ?」ギュッ

189: 2016/09/18(日) 00:39:23.73 ID:x41u3Ox3.net
鞠莉「バカ…///さっきまでヘタレてたのに///」

曜「一度やるとできるみたい。その一度目を踏み出すのに時間がかかるみたいだけどね」

鞠莉「………じゃあ、キスより先の事はいつ頃できるでしょうね?」

曜「き、キスより……?」

曜(それって…!)

曜「////////////////」プシュー

鞠莉「ふふっかーわいい」チュッ

曜「もう、鞠莉ちゃん////」




曜(この後、部室に行くと千歌ちゃんや梨子ちゃん、ダイヤさん果南ちゃんに祝福された)

曜(一年生トリオにもいずれ伝わる事にはなるだろうなぁ)

191: 2016/09/18(日) 00:40:17.22 ID:x41u3Ox3.net
……
………
……………


鞠莉「曜、今日も来れる?」

曜「もちろん鞠莉ちゃんの頼みとあれば!」ヨーソロ‼


曜(そして、今日も私は恋人が待ってるあの部屋に向かう)




終わり

192: 2016/09/18(日) 00:41:00.25 ID:oILQNcQI.net
乙!!
良かったぜ!!!

194: 2016/09/18(日) 00:41:39.22 ID:x41u3Ox3.net
ようまりの良さを広めたいと思って書き出したら重めの話になってしまった
次は軽めのようまりを書きたい

読んでくれてありがとうございました

引用: 曜「恩返しと」鞠莉「本心」