1: 2017/11/05(日) 19:41:43.44 ID:d3UIXz/2.net
ザァァァ__

善子「ほっ…傘持っててよかった…」

曜「善子ちゃんよく忘れるからね」

善子「忘れているわけじゃなくて…そう言う悪魔がとり憑付いていふのよ」

千歌「あっ!お迎え来た!」

3: 2017/11/05(日) 19:44:40.53 ID:d3UIXz/2.net
千歌「曜ちゃんも乗ってくでしょ?」

曜「膝の上に?」

千歌「ばかでしょ」

千歌「善子ちゃんも乗ってく?」

善子「え?あぁ…せっかくだけど私の家近くだし遠慮するわ」

千歌「そっか!じゃあ気をつけてね!」

善子「あ…あの!」

千歌「ん?」

善子「あ…いやその…あ、ありがと…///」モシモジ

千歌「!…ううん!また明日ね!」

4: 2017/11/05(日) 19:47:39.53 ID:d3UIXz/2.net
__ _

善子「…ふふっ…帰りに友達の車で下校なんて…私もリア充になったものね…」

曜「嬉しそうだね」ニヤニヤ

善子「のわっ!?よ、曜さん!?え!?車で帰ったんじゃ…」

曜「千歌ちゃんにひっぱたかれちゃった!」ヨウソロー

善子(なんで嬉しそうなのこの人)

曜「今この変態なんで嬉しそうにしてるのって思った?思ったよね?」

善子「そ、そこまで思ってないわよ」

5: 2017/11/05(日) 19:51:26.48 ID:d3UIXz/2.net
曜「ほんとにー?」

善子「ほんと、さ、帰りましょ」

ゴォォォ!!

ようよし「「のわっ!!」」

善子「傘がっ!」

曜「水色っ!!」

善子「なにパンツ見てるのよっ!!」

曜「それより傘!早くしないとっ!」ダッ!

トンッ

クルクルクルッパシッ

曜「ほいっと…はい!善子ちゃん!」

善子「…すご…かっこいい!」

曜「ほんとに!やった!」

善子「さて、じゃあ改めて__」

曜「?どうしたの?…あっ!」

6: 2017/11/05(日) 19:57:28.59 ID:d3UIXz/2.net
犬「…」

曜「…犬だね」

善子「犬…ね…」

犬「…」

曜「…寒そう…とりあえず何か…」

犬「…」スリスリ

善子「!…この子…かわいい!連れて帰るっ!」

曜「えっ」



コンコン

梨子「はーい」

梨子ママ「梨子ー?ちょっといい?」

梨子「どうしたの?」

梨子ママ「これ、善子ちゃんちのお母さんが忘れていったんだけど…梨子ちゃん届けに行ってくれない?」

梨子「い……いいけど結構距離が…明日学校で善子ちゃんに渡すのじゃだめ?」

梨子ママ「携帯は何かあった時に困るから…ね!お小遣いあげるから」

梨子「じゃあ…」

梨子(同人誌買おう)

7: 2017/11/05(日) 20:01:22.10 ID:d3UIXz/2.net


善子「ほらっ!ライラプスっ!こっちよ!」

犬「はぁはぁ」

梨子「ん?あれは…善子ちゃん!」

善子「え?…あ、リリーじゃない」

梨子「よかったー今ね?善子ちゃんちに…!?」

善子「?…あっ…そういえば犬…苦手だったわよね、ちょっと待ってて…よいしょ…っと」

善子「はい、もういいわよ」

梨子「…本当に大丈夫?」

善子「平気だってば」

9: 2017/11/05(日) 20:05:29.96 ID:d3UIXz/2.net
梨子「そ、そう…善子ちゃん…犬飼ってたっけ?」

善子「ふふっ…この子とは鋼の空の下、疾風に導かれて出会ったのよ」

梨子「…ようするに拾ったってこと?」

善子「まぁね、でもうちだと飼えないから…今は曜さんの所で見てもらってるの」

梨子「そっか…」

犬「…」

梨子「…かわいい」

善子「…触ってみる?」

梨子「え!?じゃ…じゃあ…」ソッ

なでなで

善子「あの…なんで私を撫でるのよ」

梨子「あっ」

11: 2017/11/05(日) 20:11:21.36 ID:d3UIXz/2.net


それから3日後、私と曜さんとリリーとでよくライラプスの散歩に出かけた

ちょっと前まで怖がってたリリーも今では頭を撫でられるレベルまでになった

そのうちママを説得して絶対にうちで飼うって

そう決めてた

だけど

善子「さっ!今日も散歩に行くわよ!」

犬「わん!」

曜「もうすっかり懐いてるね~」

善子「ふふっ…でも…やっぱりウチでは飼うの厳しいみたい…その…」

曜「そっか…うん!だったら私がこれからもここで飼うよ!善子ちゃんはいつでも遊びにおいでよ!」

善子「曜さん…」

曜「かっこよかった?」ニコッ

善子「かっこよすぎよぉ…」ジワッ

曜「えへへ」

???「あ!!あんこ!!」

善子「え?」

12: 2017/11/05(日) 20:18:21.59 ID:d3UIXz/2.net
ガキ「あんこ!」

犬「!ワン!」タタッ

善子「あっ!」

ガキ「よかったぁ…」

曜「…どういうこと?もしかしてライラプスは…」

ママ「あの…もしかしてずっとお世話していただいたのでしょうか?」

善子「…!」

そう問われた時、私は全てを理解した

善子「そ……はい、飼い主の方…ですか?」

ママ「!…はい、本当になんとお礼を申し上げれば…」

善子「そんな…平気です、お礼なんて」

ガキ「お姉ちゃん」

善子「!」

ガキ「ありがとう!」

善子「…ふふっもう離しちゃダメよ?」

ガキ「うん!」

その後、軽い会釈をして2人と1匹は私の前から姿を消した

善子「…これでよかった…のよね」

曜「善子ちゃん…」

グイッ

ぎゅっ…

曜「…偉かったね」ナデナデ

善子「……っ」

善子「かっこつけすぎよ…っ」

13: 2017/11/05(日) 20:22:25.48 ID:d3UIXz/2.net


3日後

千歌「今日もお迎えかー」

曜「ヨウソローッ!この渡辺曜!今回こそ絶対に千歌ちゃんのお膝にフィットするでありますっ!」

バシッッ!!!!

千歌「善子ちゃーん!はやくー!」

善子「はーい!…っん?」

猫「にゃぁ」

善子「えっ」

曜「ほうほうこれは…」ヒリヒリ

千歌「猫だね」

曜「このままだと雨に濡れて…」

善子「…ふっ!今度こそ飼うわっ!!」

猫「おほっwwww女の子のペットとか勝ち組だぉwwwwwwww」(にゃあ)


おわりよ

14: 2017/11/05(日) 20:33:10.36 ID:VK9UvEAm.net
おつ

引用: 善子「片隅で濡れていた犬と出会った」