95: ◆Uau.Sy5U8c 2012/04/09(月) 00:46:35 ID:pZ5N7p5o0
タイトル忘れてたね
梓「たのしいおたんじょうぱーてぃ(鈴木除く)」にしとく

85: 2012/04/09(月) 00:32:27 ID:pZ5N7p5o0

憂「お誕生日おめでとうー!」

梓「いやー、憂ありがとう!」

菫「先輩、おめでとうございます!」

梓「これからもおいしいお茶をよろしくね!」

直「」カタカタ

菫「おめでとうございます、だそうです」

梓「祝う気があるんだかないんだか……」

梓「……はぁ」


なぜ、純の誕生日(仮)に私が祝われているのだろう

事の起こりは今からだいたい3日前に遡ります

いや遡るほどのことじゃないですけどね

86: 2012/04/09(月) 00:32:54 ID:pZ5N7p5o0


憂「もうすぐ純ちゃんの誕生日(仮)だね~」

梓「へぇー、純って春生まれだったんだ。なんか似合わないね」

憂「それでね、軽音部のみんなで純ちゃんのサプライズパーティをしようと思うんだけど」

梓「パーティ?」

憂「うん!だってほら、1年生のクリスマス回とか呼んでもらえなかったの意外と気にしてたから、ね?」

梓「あー……それを言われると弱いなぁ」

憂「だからやろうよ!」

梓「うーん……」

87: 2012/04/09(月) 00:33:41 ID:pZ5N7p5o0


直菫「パーティを、ですか?」

梓「そ。君たちの愛する純先輩がこの度またひとつ歳を重ねることになったんだって」

直「新学期そうそう忙しないですね」

憂「純ちゃんはみんなで騒ぐのが大好きでみんなから流されるのが嫌いなんだよ」

菫「いや後半は誰でも嫌なんじゃ……」

88: 2012/04/09(月) 00:34:57 ID:pZ5N7p5o0


『純先輩ってなにがほしいんですかね』

『うーん……やっぱり髪関係?』

『軽音楽部なのに音楽っぽいグッズじゃなくてもいいんですか』

『うっ』






『どんなケーキにしようかなぁ、チョコケーキはバレンタインにみんなで作ったし』

『パイはちょっと手間だし……あ、タルトとかどうかな!』

『スミーレちゃんはタルト好き?』

(タルト作れるんだ……憂先輩はすごいなぁ)

89: 2012/04/09(月) 00:35:45 ID:pZ5N7p5o0


そして当日

憂「ケーキ焼いてきたよ~!」

梓「おー、本格的!じゃあここに置いて置いて!」

菫「家からなにかものすごーいお茶をもらってきました!」

梓「うーんさっすが!お湯は沸かしてるからしっかり淹れてね!」

直「プレゼントの櫛と髪留めの用意もできてます」

梓「うむうむ!じゃ、飾り付けも済んだし純呼んでくるね!」

ガララ ピシャン!

菫「……」

直「ノリノリですね」

憂「梓ちゃんもみんなで騒ぐのが大好きなんだよ」

90: 2012/04/09(月) 00:36:16 ID:pZ5N7p5o0



梓「純ー!純ー!」

純「おー、梓。ちょうどよかった」

梓「どうしたの?早く部活行こうよ!」

純「いやー、それなんだけどさ。今日私誕生日(仮)じゃん?」

 「だから父母兄貴が揃ってパーティーパーティー言い出しちゃってさぁ」

 「そういうわけでごめん!今日部活休む!」

梓「えっ」

純「明日お土産にケーキ持ってくるから!じゃっ、まった明日ねー!」

梓「……」

梓「ええっ!?」

91: 2012/04/09(月) 00:37:00 ID:pZ5N7p5o0


というわけで

『ハッピバースデートゥーユー♪ハッピバースデートゥーユー♪』

梓「……」

『ハッピバースデーディア鈴木~♪』

梓「……」

『ハッピバースデートゥーユー!』

梓「……ふぅー」


 カタカタ      キャッキャ
 
     オメデトー


ケーキはなまもの

ムダにするわけにもいかず、かといって憂に持って帰れと言うわけにもいかず

かくして今日この日我ら軽音部(鈴木除く)は

主役不在の誕生パーティーという世にも珍しいイベントを体験することになったのでしたとさ


ちゃんちゃん

92: 2012/04/09(月) 00:37:57 ID:pZ5N7p5o0


直「ところで先輩方は時系列的にもう卒業してるんですけどそのへんはいいんですか」

梓「……ミエナイキコエナイ」


ちゃんちゃん

93: 2012/04/09(月) 00:38:29 ID:pZ5N7p5o0
おわり

引用: 純「レンゲソウの花言葉は私の幸福!」