31: ◆AzS/RJvBuY 2012/07/15(日) 18:07:19 ID:FY7QO3WU0
唯「平沢ボンバー!!!」
32: 2012/07/15(日) 18:08:45 ID:FY7QO3WU0
時は21世紀
誰もが夢見た空飛ぶ車も鉄腕アトムも結局現れなかったこの日本
その代わりに、と言えばなんだが
憂「それでお姉ちゃんがね 」
梓「……っていうかさっきからずっと唯先輩の話聞いてる気がする」
純「憂ー!梓ー!おっはよー!」
憂「あっ、純ちゃんおは
純「」ダキッ
憂「!?」
梓「あっ!?ちょっと純……!」

妹が爆発する
33: 2012/07/15(日) 18:10:23 ID:FY7QO3WU0
モクモク?線?線?線?線?線
憂「」ケホケホ
純「いやー、最近はもうこれやらないと寝ぼけた頭が全然覚めなくってさー」
梓「……だからって憂を目覚まし代わりに爆発させていい理由にはならないでしょ!!」
純「そんな怒らないでってばー。爆発したってことは本人も満更でもなかったってことだもんね、ねー憂?」
憂「えっ?あの……そのー……」
純「えー…コホンコホン……きょくとーにっぽんでうまれた"妹"のたいないにのみそんざいするなぞのしんぶっしつイモートそりゅーし」
「ししゅんきの妹たちの精神的興奮とはんのーして、ものすごーいエネルギーをうみだして、爆発をひきおこす?線?線」
純「授業で習ってもさっぱりわかんなかったけど要するに……胸のドキドキが爆発してるってことなんでしょ?」
梓「なんか詩的だけどまとめ方が雑っ」
純「そう、つまりさっきの爆発は憂から私への愛のしるしってわけなんだ!」
憂「ぁ、えーっと…………///」
梓「ああっ、また!?」
純「それ伏せろー!」
?線?線?線?線?線ドオオオオオオオオオオオン!!!!!!!
憂「」ケホケホ
純「いやー、最近はもうこれやらないと寝ぼけた頭が全然覚めなくってさー」
梓「……だからって憂を目覚まし代わりに爆発させていい理由にはならないでしょ!!」
純「そんな怒らないでってばー。爆発したってことは本人も満更でもなかったってことだもんね、ねー憂?」
憂「えっ?あの……そのー……」
純「えー…コホンコホン……きょくとーにっぽんでうまれた"妹"のたいないにのみそんざいするなぞのしんぶっしつイモートそりゅーし」
「ししゅんきの妹たちの精神的興奮とはんのーして、ものすごーいエネルギーをうみだして、爆発をひきおこす?線?線」
純「授業で習ってもさっぱりわかんなかったけど要するに……胸のドキドキが爆発してるってことなんでしょ?」
梓「なんか詩的だけどまとめ方が雑っ」
純「そう、つまりさっきの爆発は憂から私への愛のしるしってわけなんだ!」
憂「ぁ、えーっと…………///」
梓「ああっ、また!?」
純「それ伏せろー!」
?線?線?線?線?線ドオオオオオオオオオオオン!!!!!!!
34: 2012/07/15(日) 18:11:26 ID:FY7QO3WU0
梓「まったく純は毎朝毎朝憂をおもちゃにして……」
純「だって憂がすぐ爆発するんだもん」
梓「……そりゃ朝っぱらいきなり抱きつかれたら憂じゃなくても爆発するよ!」
憂「まあまあ梓ちゃん。私はあんまり気にしてないし、ね?」
純「ほーらお墨付き」
梓「もう憂まで……憂がそんなに甘やかすからコレがつけあがっちゃうんだから」
純「……大事な友達をコレ呼ばわりしてからにこやつめ」
梓「大事な友達をおもちゃ代わりに爆発させちゃうような純はコレで十分だよーだ」
憂「ま、まあまあ」
35: 2012/07/15(日) 18:12:14 ID:FY7QO3WU0
梓「まあでも、確かに憂って爆発しやすいよね」
純「そうそう!うちのクラス、私も含めて何人か妹いるけど週一ペースで爆発してるのなんて憂くらいのもんだよ」
憂「うーん……普通だと思うんだけどなぁ」
梓「……普通?」
純「憂……それ本気で言ってる?」
憂「もちろんだよ!」
梓「……」チラッ
純「」フルフル
憂「ど、どうしたの急に」
純「……先週の木曜日」
憂「」ビクッ
36: 2012/07/15(日) 18:13:20 ID:FY7QO3WU0
先週の木曜日 2時間目 数学
コノxヲcosθデチカンシテー
憂『……』カリカリ
憂(……昨日のお姉ちゃんゴキゲンだったなぁ)
憂(ご飯を食べても、お風呂に入っても、ずーっとニコニコして……)
憂(難しいところが弾けるようになったってすごく得意気に話してくれて……)
憂(もうお姉ちゃんったら可愛いんだから……ふふっ』
?線?線?線?線?線ドオオオオオオオオオオオン!!!!!!
純「思い出し爆発って!聞いたこともないよ!」
憂「あ、あれはーそのー……あはは」
37: 2012/07/15(日) 18:14:37 ID:FY7QO3WU0
梓「でもホント憂ももう少し気を付けて我慢した方がいいよ」
憂「えっ?」
純「えっ?ってあんた、その机いくつ目だと思ってんの」
「先生たちの間で噂になってるよ、2年の平沢をどうにかしないと桜高が修繕費で破産するって」
憂「ま、またまた純ちゃんったら冗談ばっかり」
純「……」
憂「えっ」
梓「……」
憂「ええーっ!?」
38: 2012/07/15(日) 18:15:49 ID:FY7QO3WU0
平沢家
憂「」ポチッ
アナ『次のニュースです。本日午後3時頃、妹の爆発が起こりました』
憂「!」
アナ『幸い負傷者はおらず、物損被害もなかったようです』
アナ『爆発した妹は自分の兄と買い物をしていた際、兄と手が触れ合い爆発してしまった模様です』
解説『最近は爆発が頻発していますね。全国の妹の皆さんには是非気を付けてもらいたいものです』
アナ『そうですね。では次は全国のお天気です』
憂「……気を付けろって言われてもなぁ」
39: 2012/07/15(日) 18:16:51 ID:FY7QO3WU0
憂「心がドキドキしたら、なんというか自然に爆発しちゃうし……」
憂「一体何をどう気を付ければいいんだろう」
憂「……はぁ」
唯「憂ー?どうかしたの?」ヒョコッ
憂「わあっ!?お姉ちゃん!?」
ぽふんっ
唯「顔を見せただけで……」
憂「あ、あはは」
40: 2012/07/15(日) 18:19:30 ID:w0Pr7ikA0
唯「ほぇー、爆発を我慢するように言われたの」
憂「うん……でも」
唯「でも?」
憂「自分でもどうにもならないから困ってて」
唯「ふーん……」
憂「このままじゃずーっとみんなに迷惑かけ続けることになっちゃうし……」
唯「」ポンッ
憂「……お姉ちゃん?」
唯「大丈夫大丈夫、憂は憂のままでいいんだよ」ナデナデ
憂「でも……」
唯「気にしない気にしない!良いところも悪いところも全部含めて憂なんだから!」
憂「お姉ちゃん……///」
唯「あ……ま、待って!まず外に……」
撿撿撿撿撿ドオオオオオオオオオオオン!!!!!
41: 2012/07/15(日) 18:20:55 ID:w0Pr7ikA0
そのころ
さわ子「ちくしょー……また振られたぁ……」
さわ子「あんなにぃ……あんなに尽くしたのにぃ……」
さわ子「ごめん、俺のタイプじゃないんだ」キリッ
さわ子「……チクショー!!!」
さわ子「男なんか…男なんか……」
さわ子「……ふふふふふふふふふ」
42: 2012/07/15(日) 18:22:56 ID:w0Pr7ikA0
純「それで?一晩考えてなんかいい案は浮かんだの?」
憂「なにが?」
純「爆発だよ爆発!憂ったら桜高を破産から守ろうの会の誓いを忘れたの!」
梓「なにその会」
憂「ああ、あれはもういいの」
純梓「……はい?」
憂「お姉ちゃんが言ってくれたんだ、良いところも悪いところも私なんだから」
憂「私は私のままでいいって!」
43: 2012/07/15(日) 18:23:42 ID:w0Pr7ikA0
梓「ってな感じで開き直っちゃって……唯先輩には一言物申さなくちゃいけないです」
澪「まあ、唯らしいというか憂ちゃんらしいというか」
律「妹がいるクラスは大変そうだなぁ」
紬「私たちのクラスは妹さんが少ないもんね」
梓「……ってあれ?唯先輩はどうしたんですか?」
律「ん?ああ、唯ならさわちゃんに呼ばれて職員室に」
梓「もう!この肝心な時に!」
紬「まあまあ」
でも結局その日唯先輩が部室に来ることはなく
用事が長引いたんだろうということで私たちは先に帰っちゃったのでした
44: 2012/07/15(日) 18:24:38 ID:w0Pr7ikA0
憂「お姉ちゃん帰り遅いなぁ……」
<ピンポーン
憂「はーい!」トタトタ
憂「」ガチャッ
憂「……ってあれ?誰もいない」
憂「あ、なにか落ちてる…これは……手紙?」
憂「……!?」
45: 2012/07/15(日) 18:25:09 ID:w0Pr7ikA0
『 姉 ハ 預 カ ッ タ 』
『 返 シ テ ホ シ ク バ 桜 高 ノ 体 育 館 マ デ 来 イ 』
46: 2012/07/15(日) 18:26:19 ID:w0Pr7ikA0
ガチャッ
憂「お姉ちゃん!!」
さわ子「あーら、憂ちゃん早かったわねぇ」
憂「さ、さわ子先生!?」
さわ子「急転直下で何が起こってるのか全然わからないでしょうけど」
唯「」zzz
さわ子「そこで眠ってる唯ちゃんを無傷で返してほしかったら、大人しく言うこと聞いてちょうだいね?」
憂「……?」
47: 2012/07/15(日) 18:27:07 ID:w0Pr7ikA0
さわ子「とりあえずその機械に入ってちょうだい」
憂「せ、先生どうして……」
さわ子「2度言わせないで。私だってできれば教え子を傷つけるようなことはしたくないの」
唯「」zzz
憂「……」ガチャン
さわ子「はいよろしい」カチッ
ウィンウィンウィンウィン
憂「な、なに!?」
さわ子「その機械はイモート素粒子抽出装置」
さわ子「憂ちゃん、あなたのイモート素粒子吸い出させてもらうわよ」
48: 2012/07/15(日) 18:27:47 ID:w0Pr7ikA0
梓「憂にも唯先輩にも連絡取れないから家まで来たものの」
純「あの……今日見たいドラマあるからもう帰っていいかな」
梓「いいわけないでしょ!ちょっとは心配しなよ!」
純「携帯通じないことってそんな珍しいことじゃないってー」
梓「どーせ私は心配性ですよ」
<ピンポーン
49: 2012/07/15(日) 18:28:36 ID:w0Pr7ikA0
純「ほら留守なだけじゃん。出かけてんだよ」
梓「でも電気ついてるし……」
純「消し忘れたんでしょ、早く帰ろうよドラマ始まっちゃう!」
梓「気のせいなのかなぁ……ん?」
純「ていうかあれ先週も見逃しちゃったから今週こそちゃんと観なくちゃなんだよねー」
梓「……純!!ま、待って!これ!この手紙!」
50: 2012/07/15(日) 18:30:24 ID:w0Pr7ikA0
ウィンウィンウィンウィン
憂「……先生、私のイモート素粒子を取り出してどうしたいんですか?」
さわ子「ふふふふふ、よくぞ聞いてくれました」
さわ子「私ね、最近好きな人がいたのよ」
さわ子「この人となら生涯を共にできる……そう思っていたの」
さわ子「そしてこの間ついに、勇気を出して告白したわ」
さわ子「そしたら彼なんて言ったと思う?」
さわ子「俺、なんというかこう妹みたいなか弱い女の子が好きなんだ、ってね」
憂「……アチャー」
さわ子「ふふふふふ……そんな時に聞いたのがあなたの噂」
さわ子「2年の平沢が桜高を破産させるほどの妹力を持っている」
憂「ま、まさか……!」
さわ子「そう!あなたのイモート素粒子をもらって、私は……私は!」
さわ子「私は、妹になる!!!」
51: 2012/07/15(日) 18:31:22 ID:w0Pr7ikA0
ウィンウィンウィンウィン
憂「そんな……」
さわ子「バカみたいって思ってるでしょう?でもねそんなことを言ってる余裕はないの」
さわ子「友達の結婚式に呼ばれ続ける気持ち、わかる?」
憂「……」
さわ子「私は今日、妹になる。妹になれば、妹になればきっと……私にはもうこれしかないのよ!」
憂「でも……そんなのって」
憂「そんな……」
さわ子「バカみたいって思ってるでしょう?でもねそんなことを言ってる余裕はないの」
さわ子「友達の結婚式に呼ばれ続ける気持ち、わかる?」
憂「……」
さわ子「私は今日、妹になる。妹になれば、妹になればきっと……私にはもうこれしかないのよ!」
憂「でも……そんなのって」
52: 2012/07/15(日) 18:31:57 ID:w0Pr7ikA0
タッタッタッタッ
純「誘拐事件!?誘拐事件なの!?」
梓「あーもー!さっきから純うるさい!」
純「でもだってこの呼び出し状!!呼び出し状って!!昭和か!!」
梓「さっきまでは全然無関心だったくせに」
純「だってこんなことになってるなんて夢にも思わなかったんだもん!!」
梓「だから今頑張って走ってるんでしょ!」
純「っていうか体育館行っていいの!?こういうのって通報が先じゃない!?」
梓「ううん……通報はいらないよ。だって犯人は多分……」
53: 2012/07/15(日) 18:32:50 ID:w0Pr7ikA0
ウィンウィンウィンウィン
憂「……」
さわ子「なにか言いたげね」
憂「……せ、先生は間違ってます」
さわ子「あら?先生に向かってお説教?」
憂「お姉ちゃんは言ってくれました……良いところも悪いところも、全部含めて私なんだって……」
さわ子「はぁ……?」
憂「私は、私のままでいいって」
さわ子「……知ったふうな口を」
54: 2012/07/15(日) 18:33:42 ID:w0Pr7ikA0
梓「着いたー!!!」
純「って体育館閉まってるし!?」ガンガンガン
梓「そりゃもう夜……待って、なんか聞こえない?」
純「ん?」
?線?線?線?線?線ウィンウィンウィンウィン
純「なんかの……機械?」
梓「間違いないよ。憂も唯先輩もここにいる!」
純「まずいよ!早く助けなくちゃ!2人とも謎の機械で何されてることか!!」
梓「で、でもドアが……」
純「~っ!開いてよもー!!!」ガンガンガン
55: 2012/07/15(日) 18:37:28 ID:SyB9l4UM0
憂「だってこれじゃあ先生は誰からも好かれない」
さわ子「……っ」
憂「ありもしない要素で相手の気を引いたってそれじゃ相手は先生のことなんか見てないってことじゃないですか!」
憂「そんなの……そんなの虚しいだけですよ!」
憂「こんな方法を使って好かれたって……それは……」
さわ子「わかってるわよそのくらい!!!」
憂「」ビクッ
さわ子「私だって私をそのまま好きになってほしいわよ!!」ドンッ
憂「……」
さわ子「………そうねこれじゃ私は愛されない」
さわ子「……もういいわ……どうせ…どうせ私なんか……」
さわ子「……ふふふふふふふふふ」
さわ子「……っ」
憂「ありもしない要素で相手の気を引いたってそれじゃ相手は先生のことなんか見てないってことじゃないですか!」
憂「そんなの……そんなの虚しいだけですよ!」
憂「こんな方法を使って好かれたって……それは……」
さわ子「わかってるわよそのくらい!!!」
憂「」ビクッ
さわ子「私だって私をそのまま好きになってほしいわよ!!」ドンッ
憂「……」
さわ子「………そうねこれじゃ私は愛されない」
さわ子「……もういいわ……どうせ…どうせ私なんか……」
さわ子「……ふふふふふふふふふ」
56: 2012/07/15(日) 18:38:31 ID:SyB9l4UM0
さわ子「」ピッピッピッ
憂「何を?」
さわ子「さすが憂ちゃんねぇ、こんなにイモート素粒子を抽出したのにまだ半分も取り出せていない」
さわ子「でも、もう十分よ」
憂「?」
さわ子「人間の神経興奮は電気信号だっていうのはもう習った?」
さわ子「例えばこの大量の素粒子に電流を流したら、どうなると思う?」
憂「せ、先生……?」
さわ子「ふふふふふふふふふ………」
57: 2012/07/15(日) 18:41:14 ID:Ipk913a60
ドンッ
純「ちょっ!何の音!?何の音!?」
梓「憂を助けるため唯先輩を助けるため憂を助けるため唯先輩を助けるため……」ブツブツ
純「梓!何ブツブツ言ってんの!早くこのドア開けなくちゃ!!」
梓「純!!」
純「だから何!!!」
梓「……愛してる」チュッ
純「!!?」
58: 2012/07/15(日) 18:43:24 ID:Ipk913a60
ズドオオオオオオオオズガアアアアアアアカン!!!!
憂「!?」
さわ子「な、なに!?」
モクモクモクモク
純「……ひ、ひ、ひ、人様の初キッスをなんだと思っとるんじゃー!!!」
梓「しょ、しょうがないじゃん!こうでもしないとドア開かなかったんだもん!」
純「だからって……だからってさあ!」
梓「っていうかほら!さわ子先生!やっぱりさわ子だったんですね!」
純「犯人とか今どうでもいいから!私の初キッスの話だから!」
さわ子「なんであなたたちがここに……」
憂「!?」
さわ子「な、なに!?」
モクモクモクモク
純「……ひ、ひ、ひ、人様の初キッスをなんだと思っとるんじゃー!!!」
梓「しょ、しょうがないじゃん!こうでもしないとドア開かなかったんだもん!」
純「だからって……だからってさあ!」
梓「っていうかほら!さわ子先生!やっぱりさわ子だったんですね!」
純「犯人とか今どうでもいいから!私の初キッスの話だから!」
さわ子「なんであなたたちがここに……」
59: 2012/07/15(日) 18:44:13 ID:Ipk913a60
憂「純ちゃん!梓ちゃん!先生を止めて!!」
純「止めてってなにを?」
梓「あっ、ホラ見て!見るからに危なそうなスイッチ!」
さわ子「ご名答、このボタンをポチッと押したらみんなもろとも木っ端微塵よぉ!」
純「は、はぁ!?」
梓「何言ってるんですか先生!」
さわ子「ふふふ…もういいのよ……どうせ誰にも好かれないなら……もういっそ……」
さわ子「ふふふふふふふふふ……」
純「せ、先生!!」
唯「…………ん、くぁああ。あれ?ここどこ?」
憂「お姉ちゃん!」
唯「あ、あれ?憂なんでそんなとこに……っていうかあずにゃん?純ちゃん?…わ、さわちゃんまで!」
梓「」ピーン!
60: 2012/07/15(日) 18:45:18 ID:Ipk913a60
梓「唯せんぱーい!!ウ、ウインク!ウインクしてください!!憂に向かって!!」
純「梓?」
唯「えっ?ウインク?」
梓「そうです!早く早く!!急いで!!今すぐに!!」
さわ子「一体何なの……」
唯「じゃあえーっと……憂ー?」パチンッ
憂「」キュルルルルリンッ☆
さわ子「……あっ!?」
61: 2012/07/15(日) 18:46:40 ID:Ipk913a60
62: 2012/07/15(日) 18:48:11 ID:Ipk913a60
『ねえ、梓。どうして妹は爆発するのか、考えたことある?』
『えっ?それは妹の体内のイモート素粒子と電気信号が……』
『ノンノンノン。そーじゃなくってさ。もっと根本的に、妹が爆発するその理由』
『えー……どうしてって言われてもなぁ』
『正解はねえ、みんなが好きだからなんだよ!』
『はあ?』
『大事な人がいて、その大事な人を想う気持ちが胸の奥から溢れだす……それが爆発してるんだよ』
『ふーん……?』
63: 2012/07/15(日) 18:52:15 ID:9So/fX7c0
『聞いたことない?妹の爆発で何故か人的被害が全然出ないって話』
『うーん……あるようなないような』
『だってそうでしょ?大切な人を想う気持ちが大切な人を傷つけるなんて、そんな馬鹿な話あるわけないじゃん』
『へぇー……』
『だからさ、憂のこの優しい気持ちだって決して誰かを傷つけることはないわけよ』
『私も梓も唯先輩も、そしてもちろんさわ子先生だって、ね!』
『どんなご都合主義だろうとハッピーエンドに越したことはない、でしょ?』
『……今日の純、ちょっとクサイ』
『私に言うな……それは多分こんな爆発に巻き込んだ憂が悪い』
64: 2012/07/15(日) 18:54:22 ID:9So/fX7c0
こうして平沢憂の身の回りに起きた愉快な事件は幕を下ろしたのでした
爆発に当てられて落ち着いたさわ子先生はそのまま生徒4人を連れて酒屋へ直行
朝まで延々愚痴を聞かせてヤケ酒という形で踏ん切りをつけたようです
え?朝までそんなのに付き合って学校は大丈夫なのかって?
ご心配なく
体育館が吹き飛んだので次の日学校はお休みになったのです
幸い学校側に今回の事件がバレることはありませんでしたが
本当に桜高を破産スレスレまで追い込んだ女として、お姉ちゃんたちから伝説扱いされてしまいましたとさ
ちゃんちゃん
65: 2012/07/15(日) 18:54:50 ID:9So/fX7c0
おわり
66: 2012/07/15(日) 18:56:08 ID:m3KnOaWA0
乙
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