448: 2011/08/24(水) 21:48:48.89 ID:EvJSX6+c0

449: 2011/08/24(水) 21:50:23.01 ID:EvJSX6+c0
~6日目(土)~

美琴「……んっ」<チュンチュン

美琴「ふぁーあ。あまり寝れなかったわね…」ゴシゴシ

美琴「」ポケー

美琴「」ブンブン

美琴「」ペチペチ

美琴「あーもう!しっかりしなさい御坂美琴!」

美琴「今日はアイツとのデートよ!寝惚けてた顔なんか見せられないわ!!」キッ

美琴「…///」カ―ッ

??「お゛ね゛えさま゛?」モゾモゾ

美琴「!」チラッ

白井「な に を 1 人 で や っ て い ま す の ?」

美琴「いやあの、そのぉ…」///

白井「…」ジー

美琴「…い、いいじゃない!楽しみなんだから!!」

美琴「そりゃあ、アイツはちょっとした息抜き程度にしか思ってないだろうけどさ」

美琴「わ、私にとっては大事な時間なんだからねっ!」

白井「…くすっ」

美琴「えっ、何で笑うのよぉ?」

白井「あの殿方の前でもそれくらい素直になってくださいな」

美琴「うぅぅ…」//

450: 2011/08/24(水) 21:52:32.34 ID:EvJSX6+c0
白井「そういえばお姉さま。確か今日から私服解禁でしたわね」

美琴「そうなのよー!まあ、いつもの制服も悪くはないんだけどね」ニコニコ

白井「こればかりはお姉さまが羨ましいですの」

美琴「いやー、ホント『上』に感謝よねー」

白井(しかし、なぜこのタイミングですの?まるで今日のために…)

白井「…考えすぎですわね」

美琴「?」

白井「とにかく、着替える前にシャワーでも浴びては?そんなに朝早いわけではないでしょうし」

美琴「う、うん。待ち合わせは10時だしね」

白井「まだ2時間ほど余裕がありますわね。ささっ、まずはシャワーを」

美琴「いや分かったけど、そんな急かさなくても…」

白井「何なら黒子も一緒に行きますが?」

美琴「断固拒否する!」ダダッ

白井「あ~ん!つれませんの~!」

美琴「テレポートで入ってこないでよ!」ガチャ

白井「さすがにそこまではしませんの」

美琴『…どうだか』

<シャー

白井「…さて、こちらも準備をっと」ガサゴソ

白井「ん?これは…?」パサッ

451: 2011/08/24(水) 21:53:55.30 ID:EvJSX6+c0
<ガチャ

美琴「ふぅー。大分スッキリしたわね」

白井「さてお姉さま。早速準備いたしましょう!」

美琴「へ?準備って何を?」

白井「もちろん、今日お姉さまが来ていくお召し物に決まってますの」

美琴「いや、それくらいアンタに頼らなくても大丈夫だけど」

白井「……だからこそ心配なのですが」ボソッ

美琴「何か言った?」ビリッ☆

白井「何でもありませんの」

美琴「うーん。まっ、アドバイスくらいはいっか」

白井「まあ黒子としましてもお姉さまの意見を第一にしたいので」

美琴「ふーん。とにかく選ぼっか。こんなの小学生のとき以来ねー♪」

白井「黒子もですの♪」

美琴「着るのはアンタじゃないわよ」

白井「」

美琴「さて、じゃあまず私が選ぶわよ」ガサゴソ

白井(…大体は予想できますが、とにかく最初はお姉さまのセンスにお任せしましょう)

美琴「~♪」

白井(しかしこのお姉さま、ノリノリである)

452: 2011/08/24(水) 21:57:11.26 ID:fDvWSDo00
美琴「はいっ、これなんかどう!?」バッ

白井「」

美琴「…どうしたのよ黒子。これでもデ、デート用に選んだんだけど?」//

白井(照れてるお姉さまマジ天使。…ではなくて!)

白井「…確かにとっても可愛い服ですの」

美琴「でしょでしょ!」

白井「しかぁーしっ!中学3年生の今ドキ女子が、全身ピンクの上下フリフリは駄目ですのォォォォォ!!」

美琴「んなっ!?いいじゃない、可愛いんだし!」

白井「お姉さま…。仮にも年上の方とのデートなのに、その格好では厳しいですの」

美琴「で、で、ででで……////」カ―ッ

白井「その反応もお控えくださいまし!」

美琴「…うぅ。分かったわよ」

白井「さて、次いきますわよ!」

美琴「むぅー。さっきの自信あったのにぃ…」

白井(あっ、こりゃダメですの)



その後、美琴と黒子はさらに議論を深め……


美琴「これは!?」バッ

白井「ですから、パステルカラーで統一は控えてくださいまし!」


互いに妥協の一切無い話し合いの結果……


美琴「これでどうだ!」バッ

白井「フリフリは排除してくださいの!いや、個人的にはアリですけど!」


最終的に、白井黒子に全権を委任することで合意に至った。


美琴「これなら!」バッ

白井「なぜTシャツにゲコ太がプリントされてますのォォォォォォ!?」

453: 2011/08/24(水) 21:58:45.92 ID:fDvWSDo00
美琴「…結局アンタのコーディネートになっちゃうのね」ツーン

白井「仕方ありませんの。ささっ、こちらをお召しになって」バッ

美琴「はいはい。ちょっとあっち見てなさい、黒子」

白井「ど、どうしてそんなことを言いますの!?」ガーン

美琴「アンタだからよ」

白井「うぅぅ…。黒子は信頼されていませんの」クルッ

美琴「こういう場合はね」シュルシュル

白井「…」スゥー

美琴「…久々にこういうの着るから、何か慣れないわね」スルスル

白井「そうですわね。わたくしも実家に帰省したときくらいしか」

美琴「アンタって制限緩いんだっけ?」トントン

白井「お姉さまに比べれば、ですが」

美琴「…はい、いいわよ。こっち見ても」

白井「はいですの。…おお、やはりお似合いですわよ、お姉さま♪」ヒュン

美琴「そう?…そんなに私の好みじゃないけど、動きやすくていいわね」

白井「その感想はどうかと思いますの」

美琴「?」

白井(まったく、お姉さまの場合は殿方との付き合い方よりも淑女としての嗜みを覚えた方がいいですの)

白井「…あら、そろそろ時間ですの、お姉さま」

美琴「ん?…ああ、もう9時過ぎちゃってたのか。じゃあ行ってくるね黒子」タタッ

白井「お待ちくださいの!」ガシッ

美琴「えっ、何?今さら邪魔しようとしてもそうはいかないわよ!」

白井「まずはそのゲコ太バッグを置いてからにしましょう」

454: 2011/08/24(水) 22:00:34.98 ID:fDvWSDo00
美琴「えー!いいじゃないの、これくらい!」

白井「よくありませんの!こちらの手提げバッグにしてくださいまし」つ=□

美琴「ぶぅーぶぅー」

白井「そ、そんなに可愛い挙動にでても黒子は騙されませんの!」

美琴「…しょうがないわね。これで我慢するか」

白井(まったく、世話が焼けますの)ハァー

美琴「じゃあ、今度こそ行ってくるわね」ノシ

白井「いってらっしゃいませ」ノシ

<ガチャ

白井「…ふふふ。計画通りですの」

白井「このイヤホンを耳につけましてっと…。てすとてすと」ポチットナ

『……ザザー…ピー………あっ…おはよ……ます……ん…』

白井(キタ―――――――!!!)

白井(服に盗聴器をつけましたの!)キリッ

寮監『…ああ、御坂か。ふむ、今日は私服でお出かけか』

美琴『はいっ!昨日許可が下りましたので』

寮監『そうか。オシャレをしてデートといったところか。まったく、若いというのは良いものだな』ハァー

美琴『……寮監』

寮監『むっ?何だ、照れないのか』

美琴『そろそろ耐性がつきましたし。それより寮監』

寮監『どうした?』

美琴『…良い人、きっと見つかりますよ』ポン

白井「」

455: 2011/08/24(水) 22:02:05.80 ID:fDvWSDo00
白井(お、お姉さま?あの寮監に何てことを…!)ガクブル

寮監『……御坂』

白井「ひぃっ!?」

美琴『はい?』

寮監『ありがとう…』ガシッ

白井「!?」

美琴『…はい。お互い頑張りましょうね!』

寮監『ああ……ああ!』グスッ

白井(寮監、もう泣いてますの…)ププッ

美琴『ふふっ。では行ってきます』

寮監『ああ。気をつけてな』

美琴『~♪』←鼻歌

白井(おっ、どうやら出かけたようですわね)

白井(それにしても、お姉さまの息遣いハァハァ)

白井(ああ、イイ!イイですわ!!)

美琴『あ、あー黒子ー。聞こえてるー?』

白井「はいですの!…へ?」

美琴『まったく、この私が電子機器で遅れを取るとでも思った?』

白井「なん……だと…?」

美琴『じゃあね、黒子ー』ブツッ

白井「! お姉さま?お姉さまああああぁぁぁぁぁ!?」

456: 2011/08/24(水) 22:03:58.17 ID:fDvWSDo00
白井「…」<プルルルル

白井「黒子ですの」

白井「…ええ、予想通りプランAは失敗。プランBを実行に移してくださいまし」

??『了解しましたー。では彼の現在地をあの人たちに送りますね』

白井「協力に感謝しますの、初春」

初春『いえいえ。どうやら面白いものが見れそうですし、おあいこということで』

白井「…そうですか。とにかく、彼女たちに連絡をお願いしますの」

初春『はいー!ではまたー』プツッ

白井「…」<プープープー

白井「…さて、わたくしも出発の準備をせねば」



ーーーいつもの公園ーーーーーーーーーーーー
美琴「よしっ、到着!えっと今は……9時30分か。ちょっと早かったかな」

美琴「…うー、さっきは寮監に見栄張っちゃったけど、やっぱり緊張するわ」ドキドキ

美琴「やばっ、心拍数上がってきた。一旦落ち着くためにもそこの自販機でも蹴ろうかしら?」

??「あ゛-。やっぱり早く来すぎたか?どっかで暇でも潰すか?」

美琴「ん?」バッタリ

??「あ?」グーゼン

美琴「…麦野さん?」

麦野「御坂じゃねえか。てか、何だその格好?常盤台って制服着用義務があるんじゃなかった?」

美琴「まあ私も昨日までそうだったけどね。今日から私服解禁なのよ」

麦野「は?つーか常盤台のトップがそれじゃあ示しがつかねえだろ」

美琴「…ん?それもそうよね。どうしてなのかしら…?」

麦野「お前も分かんねえのかよ…」

457: 2011/08/24(水) 22:05:26.45 ID:fDvWSDo00
美琴「まあいいじゃない。こまけえことは」

麦野「常盤台のエースってのは随分勝手なのね。ん?常盤台…?」

美琴「大丈夫よ。皆しっかりしてるし。…ってどうしたのよアンタ?」

麦野(常盤台ってことはもしかして…あの第5位が?でもそれならこの子まで私服解禁にする必要は…)

美琴「おーい。聞こえてないのー?」

麦野(…もしこれがあの第5位の仕業なら大したタマね。私も他人のこと言えないけど)

美琴「……オバサン」ボソッ

麦野「テメェ何か言ったか」ギロッ

美琴「いやいや、何も言ってないわよー」シレッ

麦野「…ケッ。まあいいや。テメェも男待ちか?」

美琴「そ、そうだけど。よく分かったわね」

麦野「…ま、まあ?わわわ、私も、男待ちだしぃ?」

美琴「えっ、嘘っ?マジで!? 誰、ねえ誰!?」

麦野「…オイ、テメェ舐めてんだろ?」

美琴「いいえまったく♪ …で、相手は誰かしら?」

麦野「むぅ…。ま、まずはアンタの方から…って言っても、アンタには上条しかいねえかぁ」ハァー

美琴「しかって何よしかって。嬉しいけど」//

麦野「いや照れんなよ」

458: 2011/08/24(水) 22:06:50.41 ID:fDvWSDo00
美琴「で?アンタの相手は誰よ?」

麦野「…言わなきゃ駄目?」

美琴「駄目」

麦野「…笑わないでよ」

美琴「おk」

麦野「………ら…よ」

美琴「?」

麦野「…浜面よ浜面!いいでしょアイツでも!」

美琴「…」←現在浜面の担任

美琴「ぶふぉ!?」

麦野「わ、笑うなぁ!!」//

美琴「あっ、ごめんなs…ププッ」

麦野「…畜生、だから言いたくなかったんだよ」ブツブツ

美琴「ホントにゴメンって。まあ、確かにアレでもいい奴だしね」

麦野「! あ、アンタ…!」

美琴(げっ、浜面のこと蔑んだから怒ったのかな?)

麦野「ああああ、アイツに手を出したら、、か、身体中に穴開けるんだからな!」//

美琴(怖ぇぇぇぇぇぇ!!それはツンデレじゃなくてヤンデレだろォォォ!?)

麦野「わ、分かった?」

美琴「」コクコク

麦野「ならよし。…あっ、いい感じに時間も潰せたわね。じゃあデート楽しみなさいよー」ノシ

美琴「アンタもねー」ノシ

麦野「……私のはデートっては言わない、、かな?」

美琴「え?」

麦野「…なんでもない。じゃあね」タタッ

美琴「あっ、うん…」

美琴「…今は9時40分か。あと20分でアイツと…!」ドキドキ

美琴「……あれ?てか、アイツが時間通り来たことなんかあったっけ??」

464: 2011/08/25(木) 23:15:15.01 ID:0/a2WqUJ0
~時はさかのぼって8時30分~

ーーー上条宅ーーーーーーーーーーーー
上条「……ふぁーあ」<チュンチュン

上条「…」ポケー

上条「時計時計…」ガラガラー

上条「えっと、今は…8時30分。何だまだ8時30分……えっ?」

上条「や、ヤベー!遅刻だあああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

??「…うーん。うるさいんだよ、とうま」ゴシゴシ

上条「い、いかんぞインデックス!このままでは上条さんは遅刻してしまう!!」

禁書「イカ?」

上条「それは昨日の刺身だ!美味しかったよな!?」

禁書「うん。でもとうま、今日はどよ」

上条「あああああ!!とりあえず歯だけみがいて行くか。すまんインデックス、朝飯は冷蔵庫から適当に…」

禁書「それは困るかも!…じゃなくてとうま、今日はど」

上条「ぬおおおおおおお!すぐに着替えなくては…!」アセアセ

禁書「ちょ、ちょっととうま!どうして女の子の前で堂々と着替えちゃうのかな!?」

上条「悪いなインデックス。今は時間が…」

禁書「ってそうじゃなくて!あーもうー!!」バッ

上条「無いんだ…って、え?」

<ガブッ
<イテエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエェェェェェェェェェェェェェェェェェェェ!!!

465: 2011/08/25(木) 23:16:41.95 ID:0/a2WqUJ0
禁書「…とうま、落ち着いた?」

上条「ああ。そうか、今日は土曜日だったのか。…にしても不幸だ」ジンジン

禁書「気づかせてあげたのにその態度はないと思うんだよ」

上条「うん、それに関してはゴメン。でも土曜かー。ゆっくりできるなー」ウーン

禁書「そうだね。でも外に出るのも悪くないかも」

上条「どうせお前は外食目当てだろ」

禁書「むっ。否定はしないんだよ!」

上条「せめて抵抗はしてほしかった…」

禁書「でもとうまも悪いかも。昨日はせっかくのお刺身だったのに、1人で外食なんかして」

上条「うっ。それは確かに悪かったが…」

禁書「大体、外食する余裕があるなら、もっと内装を充実するべきなんだよ!」

上条「要するに上条さんの豪勢な飯が食べたいと。それは我が家庭事情的に不可能です」

禁書「むぅー!」

上条「とにかく、せっかくの休日なんだからゆっくりさせてくれ。今週はキツかったんだよ」

禁書「…わかったんだよ」

上条「うむ、よろしい。さて、何して過ごそうかなー。…ってあれ?インデックスさん、今日は何曜日でしたっけ??」

禁書「しつこいんだよ。土曜日だってば」

上条「…」

禁書「とうま?どうしたの??」



美琴『じゃあさ、土曜の10時にいつもの公園で!遅れるんじゃないわよ』ビシッ



上条「…って今日のことじゃん!?えっと、今は……色々あって8時45分か」

禁書「とうま?また厄介事なのかな?」

上条「いや、ガス抜きだ」

禁書「?? 意味が分からないんだよ…」

466: 2011/08/25(木) 23:17:36.28 ID:0/a2WqUJ0
上条「とにかく、全っ然危ないことじゃないから安心しろ」

禁書「わ、わかったんだよ」

上条「待ち合わせは10時にあの公園…。ここを出て公園まで着く時間に、その過程での不幸を加味すると…約50分か」

禁書「私でも10分かからないかも」

上条「これは上条さんの場合の話です。さっきお前に噛みつかれたことを踏まえると、今日のオレはとてつもなく不幸ということになるからな」

禁書「とうまが言うと本当のことみたいなんだよ」

上条「ああ。つまり、あと15分で身支度を整えなければ…」

禁書「とうまとうま。もう10分使えるんだよ」

上条「上条さんは10分前行動を心掛けているのです」

禁書「とうまの場合は10分後行動かも」

上条「…言われ放題だから少しは言い返してやりたいが、とにかく今は時間が惜しい。飯は食パン(生)で済ますか」

禁書「そ、それだと私がもたないんだよ!」

上条「くっ、確かに食パン7枚じゃインデックスはもたない。だが御坂との待ち合わせに遅刻した方が怖い。どうすればいいんだオレ!?」

禁書「…みさか?」

上条「!? こ、これはさらなる不幸の予感…」

467: 2011/08/25(木) 23:19:02.39 ID:0/a2WqUJ0
禁書「えっと、とうま?みさかってあの短髪のことだよね?」

上条「は、はい。そうでございます…」←正座中

禁書「…ってことは、短髪とデートでもするのかな?」ゴゴゴゴゴ

上条「い、いや違うぞ。御坂はオレの息抜きに付き合ってくれるだけだって」

禁書「…」ジー

上条「あのぉ。インデックスさん、何なのですかその目は?」

禁書「…ここまでくると短髪が可哀想になってきたんだよ」

上条「?」

禁書「むぅ。しょうがないから今日は短髪にとうまを譲ってあげるんだよ」

上条「はぁ?」

禁書「さあとうま。急いで準備した方がいいかも」

上条「あ、ああ…」

禁書「…でもその前に」キッ

上条「え?」

禁書「がおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」カプッ

上条「んぎゃああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」



~9時10分~

上条「…では行ってきます」ボロッ

禁書「なるべく早く帰ってくるんだよ!」

上条「…はい」ガチャ

上条「予定より遅れちまったな。少し急ぐか」スタスタ

上条「…げっ、エレベーターはまだ故障中かよ。今週ずっとだな」

上条「仕方ない。階段を下り」コツン

上条「おりてっとっとっと…」トテテテ

上条「あ゛」ツルッ

上条「ふ、不幸だー!!」ズザザー

468: 2011/08/25(木) 23:20:34.40 ID:0/a2WqUJ0
上条「痛てて…。やっぱ慌てると碌なことがないな」ボロッ

上条「さて、公園へまっすぐ向かうかー」スタスタ

上条「ふう。次はどんな厄介事が…」チラッ

浜面「あっ」

上条「げっ」

滝壺「あっ、かみじょうだ」

上条「ああもう。ふこうだー」

浜面「おいおい!人と会うなり不幸だなんてひでぇぞ!」

滝壺「ふこう…?」

上条「お、おお。滝壺か。久しぶり」

滝壺「うん。そうだね」

浜面「お前、今日どっかに出かけるのか?」

上条「ああ。御坂がオレの息抜きに付き合ってくれるんだと」

浜面「は?息抜き?」

上条「おう。今週は大変だったからな。アイツも気を遣ってくれたんだろ」

浜面「…」

滝壺「ねえはまづら。かみじょうはひどく勘違いしてるのかな?」ヒソヒソ

浜面「気にすんな。これが上条の通常モードだ」ヒソヒソ

上条「何だかそこはかとなく馬鹿にされてる気がするんだが」

浜面「気にすんな。その通りだから」

上条「…」イラッ

469: 2011/08/25(木) 23:22:00.54 ID:0/a2WqUJ0

<ソゲブ!
<グワシッ!?

滝壺「大丈夫、そんなはまづらは応援できない。はまづらも悪い」

浜面「うぅぅ…。手厳しいぜ」

上条「んじゃ、そろそろオレは行くわ。デート楽しんで来いよー」ノシ

浜面「あの野郎…っ!殴るだけ殴っといてどっか行きやがって…」

滝壺「はまづら」

浜面「はい?」

滝壺「パンチとビンタ、どっちがいい?」ニコォ

浜面「」



~9時20分~

上条「…まだマンションから200mも進んでねえぞ」ハァー

上条「さて、千里の道も一歩からっと…」

上条「次はどんなヤツが出てくるんだぁ?」スタスタ

上条「…って、さすがにそんなに変わったことばかり起こる訳じゃないだろ!」

上条「さあ、まっすぐ待ち合わせの場所…に……」ジー

老人「ふぅ~。この老体に大荷物は堪えるのぉ」ゼイゼイ

上条(…なぜ中高生の多いこの第七学区で、こうも都合よくおじいちゃんが?)

老人「はぁ、はぁ…。少し休もうかの。あと50段は階段を上らねばならんからのぉ」

老人「…いかん。ここで休んではいつまでたっても目的地まで着かん。まだまだ若いモンには負けんぞ!」

上条「…」

上条「放っておけるかぁ!」ダッ

470: 2011/08/25(木) 23:23:46.51 ID:0/a2WqUJ0
~9時30分~

上条「ぜい…ぜい…。な、なぜ米を20kgも運んでたんだあのじいさん…?」

上条「ま、まあ時間はまだある。このまま行けば…」スタスタ

??「きゃあっ!?」ドーン

上条「おわぁ!?」ガツーン

??「いったぁー…」ヒリヒリ

上条「ってぇー。…おい、大丈夫か?」

??「え、ええ…。というかすいません!こちらからぶつかってしまいまして…」

上条「い、いや別に気にしてないぜ。ほいっ(常盤台の子か。やっぱお嬢様なんだなー)」スッ

常盤台A「あっ、ありがとうございます」パシッ

上条「あまり急ぎすぎると怪我しちまうぞ。…ってあれ?その膝は…」

常盤台A「…あっ。い、いえ、先程擦りむいてしまったようですが、大丈夫ですわ。お気になさらず」

上条「そんな訳にいくかよ。こんな可愛い子が怪我してるってのに」

常盤台A「えっ?か、可愛い…ですか…?」///

上条「ちょっとそこで待ってろ。今コンビニで絆創膏買ってくるからな」

常盤台A「はい?ちょっ、あの…!」

上条「じっとしてろよー!」ダダダダダ

常盤台A「…行ってしまわれましたわ」ドキドキ

常盤台A「というか、この辺りにコンビニなんてあったかしら?」



上条「コンビニどこだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」ダダダダダ

471: 2011/08/25(木) 23:26:16.35 ID:0/a2WqUJ0
~9時50分~

上条「お、お待たせ~。大丈夫か~?」ゼイゼイ

常盤台A「それはこちらの台詞ですわよ。…持ち合わせのもので簡単に止血はしましたし、わたくしは平気ですわ」

上条「そ、そうか。んじゃ、これ絆創膏な」

常盤台A「はいっ♪ わざわざありがとうございますの!」

上条「お、おう」

常盤台A「では自分で貼りますので…」

上条「ん?何言ってんだ?オレが貼ってやるよ」

常盤台A「へ?」

上条「ちょっとそこのポールに寄りかかってじっとしてな」

常盤台A(えOちょっ、殿方に絆創膏を貼ってもらくぇrちゅいおp@あsdfghjkl)////

上条「…これでよしっと。おい、もういいぞ」

常盤台A「…」//

上条「おーい。聞こえてますー?」

常盤台A「…はっ!ははは、はひっ!わたくしはだだ大丈夫ですましてますの!」

上条「日本語でおkだぞ?」

常盤台A「…はい。大丈夫です。わざわざすいません」フゥー

上条「いいっていいって。困った時はお互い様ってな。…そういや今何時か分かるか?」

常盤台A「はい?えと、9時50分ですね」

上条「…いかん。遅刻するぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!」ダダダダダ

常盤台A「あっ。…行ってしまわれましたわ。まだ十分間に合うでしょうに…」<ピリリリ

常盤台A「はい?…ええ。プランBは成功。ターゲットに接触と同時に仕掛けました」

初春『ご苦労様です。では本隊に合流してください。場所は……』

常盤台A「…了解しました。すぐ向かいます」

初春『ではまたー』<ブツッ

常盤台A「さて、わたくしも行きましょうか…」ガサゴソ スゥー



常盤台A「…絆創膏なら持ってましたのにね」

474: 2011/08/25(木) 23:29:56.96 ID:0/a2WqUJ0
~9時55分~

上条「や、やべぇ!時間ギリギリだ!!」ダダダダダ

姫神「あっ。上条くん。どうしたの。そんなに急いで」

上条「あと少し!あの角を曲がれば公園まで一直線だ!」

姫神「」

上条「よっしゃ!コーナーもクリア!!」

結標「ったく…。昨日はよくも…ってあら?上条くんじゃない?」

上条「このペースなら間に合う!」ダダダダダ

結標「ちょ、ちょっと!また無視か、無視なのか!?」

上条「ラスト150m!」

結標「ガン無視か。…よろしい、ならば決闘ね」

上条「もう少しぃ!」

結標「ここで食い止める…っ!」ザッ

上条「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」

結標「はあああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」

上条「とうっ!」バッ

結標「なっ?と、跳んだぁ!?」

上条「っし!待ってろ御坂!」シュタッ

結標「…私の…負けね」ガクッ

姫神「上条くんが。飛んだ」

475: 2011/08/25(木) 23:31:44.75 ID:0/a2WqUJ0
上条「よしっ!間に合ったぜ!」ダダダダダ

上条「おっ、自販機の前にもう御坂はいるな。相変わらず早いなー」

上条「おーい、みさくぁああああああ!?」ズボーン

美琴「あれ?今のは…?」クルッ

美琴「…気のせいよね。何か断末魔みたいだったし」

美琴「そろそろ10時ね。ちゃんと来るかな?」



上条「…っておいおい。学園都市に落とし穴かよ?」<パラパラ

??「はははっ!引っ掛かったな上条ぉ!」ザッ

上条「…やっぱりアンタか。垣根帝督」

垣根「おう。こいつは『未元物質』を利用して規模よりも深さを追及したものなんだぜ!」

定規「ていうか、天下の第2位様が何をやってるのよ…」ザッ

上条(ん?垣根と一緒に女の子が??)

上条「つーか、なんで落とし穴なんか…?」

垣根「あ?そりゃお前、アレだ…。リア充爆発しろよコラ」

上条「は?」

垣根「あそこにいる第3位の顔見りゃ分かるぜ。てめぇらこれからデートだろ?」

上条「いやだからちが」

垣根「いいや違わねえな!いい加減自覚しやがれこの鈍感紳士が!」ビシッ

上条「それって褒めてんの!?貶してるの!?」

476: 2011/08/25(木) 23:33:19.67 ID:0/a2WqUJ0
垣根「…まあオレはあんなガキに興味はねえがな。ったく、オレ好みの女はいないのかぁ?」

上条「結標さんは?」

垣根「あんな露出狂じみた女のどこがいいんだよ?てか、シOタコンとかマジねえわ」

上条「麦野さんは?」

垣根「いや、アレはねえだろ…。油断すると壁のシミになっちまうぞ」

上条「それもそうか。じゃあ…その後ろの子は?結構可愛いじゃん」

定規(! 鈍感紳士GJ!!)b

垣根「論外だろ。こんなガキ」

定規「」ピキッ

上条「垣根!後ろ後ろ!」

垣根「…ってあれ?お前、いつの間に…?」クルッ

定規「……かった…ね」

垣根「ん?」

定規「ガキで悪かったわね!!」ゲシッ

垣根「おまっ、そのドレスでフロント・ハイキックとか…」ガツン

垣根「だが、後ろに跳べばダメージは半減するぜ」ヒューン

上条「垣根垣根!下ぁ下ぁ!」

垣根「え?」

上条「あ゛」


<アアアアアアアアアアアアアアアアアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!?
<フコウダアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!?


美琴「…また断末魔が」

477: 2011/08/25(木) 23:34:29.34 ID:0/a2WqUJ0
~10時5分~

上条「み、御坂~。遅くなった~」フラフラ

美琴「アンタ、どんだけ不幸な目にあってきたのよ…」

上条「えっとだな…」カクカクシカジカ

美琴「…呆れてものも言えないわ」

上条「ははは…。でも悪いな。今日はオレのために来てくれたのに、待たせちまって」

美琴「…私のためでもあるんだけどね」

上条「? 何か言ったか?」

美琴「何でもないわ。まあ、アンタにしては上出来じゃない?前は1時間も待たされたし」

上条「今回は?」

美琴「35分よ」

上条「ってことは、また30分前からここで待ってたのか。お前って結構動くのが早いんだな」

美琴(なんでそうなるのよ!?…楽しみだからに決まってるじゃない!)

美琴「ほら、じゃあ行くわよ」パシッ

上条「おう、よろしく…って、手をつなぐ必要あるのか?」ジー

美琴「みみみみ、道案内よ!アンタ今日どこ行くか分からないと困るでしょ!?」//

上条「そういうもんか…?まあとにかく、今日1日よろしくな、御坂」ニコッ

美琴「うん。よろしくね」

美琴(…今日1日は、逃がさないんだから)ギュッ

478: 2011/08/25(木) 23:35:27.61 ID:0/a2WqUJ0
ーーー物陰ーーーーーーーーーーーー
白井「ぐぬぬぬぬ……!」ギリギリ

常盤台A「…」

常盤台B「し、白井さん落ち着いてくださいな」

常盤台C「気持ちはわかりますが、これも御坂様のためですわ」

白井「むむむむ…。分かってはいますの」

常盤台A「…」

常盤台B「あら?貴女も大丈夫ですの?」

常盤台A「…え、ええ。問題ありませんわ」

常盤台B「それならよろしいのですが…」

常盤台C「…?」

白井「さて皆さん。お姉さまも動き出しましたし、こちらも行きますわよ」

常盤台B「ええ。分かっておりますわ」

白井「その前に、こちらもテストしておきましょうか。皆さんもお願いしますの」カチッ

3人「「「了解」」」カチチチッ


『……で………くんだ………か…』

『……ずは………よ…』

上条『おう。…てか、そこならオレも分かるから手を握らなくても大丈夫なんだが』

美琴『い、いいの!今日は私が全部案内するんだからっ!』

上条『…ああ。よろしくな』


白井「…ぐぬぬぬ」

常盤台B「落ち着いてくださいな、白井さん」

常盤台C「しかし、御坂様も大分素直になられてよかったですわね」

常盤台A「え、ええ…」

常盤台C「…?」

479: 2011/08/25(木) 23:36:41.27 ID:0/a2WqUJ0
白井(…それにしても、わたくしはこれで良かったのでしょうか…?)<ピリリリ

白井「黒子ですの」

初春『もしもしー、白井さんー?』

白井「どうしましたの初春」

初春『いえ、分かってるとは思いますけど、御坂さんたちが移動したので報告です』

白井「ええ。今から追跡しますの」

初春『映像の記録はお願いしますねー』

白井「バッチリですの」シャキ つ【ビデオカメラ】

3人「「「おおー!!」」」

初春『では、私は衛星からの追跡やサポートを続けます』

初春『白井さんたちは尾行を継続しながら、映像・音声データから次の行動パターンを割り出して、私に報告してください』

白井「あっ、初春。それに関してですが、お姉さまの机から今日の行動プランのメモが見つかりましたの」

初春『へぇ~。御坂さん、デートプランもしっかり立ててたんですねー』

白井「行動プランですの!」

初春『はいはい。ではそちらは通話の後でメールをください』

白井「了解ですの。映像と音声のデータは明日にでも渡しますわね」

初春『はいっ。完璧に編集してみせます!ではのちほど』<ブツッ

白井「…さて、メールに文面を打ちませんと」カチカチカチ

白井「では、わたくしはあとで追いつきますので、皆さんは先に追跡を」

3人「「「はい!」」」タタッ

白井「離れた際の連絡はこの小型トランシーバーでお願いしますの」

3人「「「了解」」」タタタタタ

白井「さて、早く合流しませんと…」カチカチカチ



??「…なるほど。初春さん、ですか」

487: 2011/08/29(月) 02:48:47.10 ID:slY6QhIA0
~10時10分~

ーーー風紀委員 第177支部ーーーーーーーーーーーー
初春「しかし羨ましいですねー。デートとあって御坂さん楽しそうですし」

初春「私にも素敵な出会いがありませんかねー?」<ピロリロ

初春「おっ、白井さんからデートプランが届きましたね。どれどれ…」

初春「…ほうほう。午前中は割とおとなしめですね。午後は御坂さんらしさ爆発ですが」

初春「よし、これでサポートが楽になりました!えっと、次の地点は…?」カタカタ



ーーー第7学区 とある歩道ーーーーーーーーーーーー
常盤台A「…ふむふむ。これが御坂様のデートプランですか」ジー

常盤台C「健気ですわね。昨日のうちに考えてたのでしょうね。やはり可愛らしい!」キャー

常盤台B「うぅぅ…。気になるけどカメラから目が離せない…!」

常盤台A「あとで代わってあげますね」

常盤台B「お願いします」

白井「今参りましたの」ヒュン

3人「「「おわっ!?」」」

白井「そんなに驚かれると傷つきますの」

常盤台A「ああ、すいません。耐性が無いもので」

常盤台C「参りましたの」

白井「」イラッ

常盤台B「え、えっと、お疲れさまです白井さん」

白井「…まあいいですの。さて、歩きながらですがこれを受けて作戦を少し変更しますの」

常盤台C「変更ですか?」

白井「ええ。あっ、カメラは映像さえしっかり撮れていれば構いませんので。声は気づかれない程度ならば出してもいいですわ」

常盤台B「了解しました」

常盤台A「それで、変更点は?」

488: 2011/08/29(月) 02:51:10.00 ID:slY6QhIA0
白井「まず二手に分かれますの」

常盤台C「と、いいますと?」

白井「当初は私の『空間移動』と貴女の能力を駆使して盗さ…もとい観察をする予定でしたが、これであちら方の動きも大まかに把握できましたの」

白井「そこで、尾行して観察を続ける追跡班と先回りして状況把握に努める待ち伏せ班に分かれて行動する。これが変更点ですの」

常盤台B「なるほど。…それで、待ち伏せ班は誰が?」

白井「まずはわたくしですわね。モノレールより早く先回りするにはわたくしの『空間移動』が必要ですので」

常盤台C「白井さん1人ですか?」

白井「いいえ。わたくしの他にもう1人…」

常盤台A「…わたくしですわね」

白井「ええ。万が一のときのリスクを考えますと、貴女が最適ですの」

常盤台C「えっと、つまり…?」

常盤台A「わたくしは上条様と先ほど接触したので疑われやすいですし」

白井「様?」

常盤台A「な、何でもございません!」//

白井「はぁ(…もしやあの類人猿、この子にも…!?)」

常盤台A「そ、そういう訳ですので、わたくしは待ち伏せ班に回りますわ」

常盤台B「そうですか…。残念ですわね、尾行の方が楽しいのに」

白井「わたくしとしても残念ですが、この作戦の成功のためならば我慢しますの」

常盤台C「サポートよろしくお願いしますね」

常盤台A「任せてください」フンス

489: 2011/08/29(月) 02:53:39.03 ID:slY6QhIA0
白井「で、貴女にはあの殿方のサポートも頼みますの」

常盤台C「サポート?一体何を??」

白井「えっと何といいますか、押し寄せる不幸から守ってほしいというか…」

常盤台C「ああ、財布を落としたらこっそり拾って元の場所に戻してあげたり転がってくるボールを蹴飛ばしたりですね。分かりました」

常盤台B「しかし、それらを2人で解決するのもデートの良さでは?」

白井「あの男の場合はそれだけでデートが終わってしまいますの」

常盤台B「それは否定できない」

白井「ですので、悔しいですがあの殿方のサポートをお願いしますの」

常盤台C「了解しました」

白井「ではこれからプランC改を実行しますの。さっ、行きましょう」サッ

常盤台A「はい。…2人とも、くれぐれも気を付けて。御坂様を頼みます」パシッ

常盤台B「ええ。バッチリ撮影しますわ」シャキ

常盤台C「いざとなったらわたくしがお守りしますので」

白井「では行きましょう」ヒュン

常盤台C「…ふぅ。わたくし、実は大変な仕事を任されたのかしら?」

常盤台B「こちらもこれでは交代は不可能ですかね。…あっ、早速お仕事のようですよ」

常盤台C「ぬおっ!もうですか!?」ササァー


<シュッ パサァ

上条「ん?」クルッ

美琴「どうしたのよ?」←手をつないだまま

上条「いや、今足元に転がってたボールが突如宙に浮いたかと思うとどっかに飛んでったんだが」

美琴「へぇー。まあ学園都市だからねー」テクテク

上条「だよなー」スタスタ

490: 2011/08/29(月) 02:55:53.09 ID:slY6QhIA0
~10時15分~

ーーー駅ーーーーーーーーーーーー
美琴「へぇ。アンタの携帯にでも電子マネーって付いてるのね」

上条「まあな。魔術師を追いかけるときにも役に立つしな」

美琴「は?」

上条「げっ」

美琴「…」ジー

上条「いやその、あのだなぁ…」アセアセ

美琴「…ちゃんと話してもらうわよ。その時の話も」

上条「えっとぉ…」

美琴「もう隠し事なしよ。鉄橋での約束、忘れたの?」

上条「…」

美琴「アンタは1人じゃない。…1人じゃないのよ」

上条「…分かったよ。そうだよな。お前には『あのこと』も知られてるし、もう隠したって意味無いのかもな」

美琴「そうよ。今さら隠したって無駄。私はもう決めたんだから。――アンタの力になるって」

上条「そっか。……ありがとな、御坂」ボソッ

美琴「ん?今何か言った?」

上条「な、何でもねえよ。…そういや、あの時もお前から手をつないできたんだっけ」

美琴「そうだったわね。…そうよね、私からだったわよね」//

上条「おう。あれは驚いたぜ。何せもう―――」



ーーーその後方ーーーーーーーーーーーー
常盤台B「約束?あのこと?…不確定要素が多すぎますわ」<ザザー

常盤台C「そう…です…わ…ね……」ゼイゼイ

常盤台B「…お疲れさまです」

常盤台C「あの殿方、よくアレで持ちますわね…」



ーーーさらにその後方ーーーーーーーーーーーー
??「…録音データにマズい情報が入ってしまいましたね。ここは自分の出番ですかね」

??「まあこれで大義名分ができた訳ですが。フフフ…」

491: 2011/08/29(月) 02:57:36.56 ID:slY6QhIA0
ーーー戻って前方ーーーーーーーーーーーー
上条「…とまあ、そんな訳で改札を通りたい上条さんなのですが」

美琴「何よ」

上条「えっと何と言いますか、手を…」

美琴「……放し、ちゃうの?」

上条「いや、そういう問題でなく」

美琴「まだ…もう少しだけ」ギュッ

上条「じゃなくて改札…」

美琴「少しだけだからぁ…ってあれ?」

上条「このままでは通れないと思うのですが」

美琴「…そうね。確かにここままじゃ無理よね」

上条「じゃあ放すぞー」パッ

美琴「あっ…」シュン

上条「うっ…」グサッ

美琴「…」シューン

上条「…ほらよ」パシッ

美琴「!」パァ

上条(どうしろっていうんだ!?)


結局手を放すことができなかった上条当麻は、美琴とお手々つないで仲良く改札に突入することになった。
ちなみに右手が自由だった御坂美琴はいつも通り改札を通ったが、その逆の上条当麻は苦労して左手を使って同じ動作をしたことも追記しておく。

492: 2011/08/29(月) 03:00:34.35 ID:slY6QhIA0
ーーーモノレール内ーーーーーーーーーーーー
常盤台B「…さて、さすがに自重ですわね」

常盤台C「ここでアレをやっては盗撮に間違えられますからね。ん?間違えられるって変じゃね?」

常盤台B「盗撮そのものですわよこれ。いやはや、駅の中ではヒヤヒヤしました」

常盤台C「何とかホームビデオっぽくして警備員の目を誤魔化せましたわ。あれも不幸の一種…?」

常盤台B(いえ、当然の対応ですが)


上条「うぐぐ…。変に捻ったから腕やら背中やらが痛い…」ズキズキ

美琴「あっ、ははは…。ゴメンね」

上条「まったく、結構恥ずかしかったしなー」

美琴「ゴメンってば」

上条「まあ今はそんなに気にしてないけどな。おっ、先生の病院だ」

美琴「(気にしてほしいんだけど…)ああそうね。よく分かるわね」

上条「オレにとっては家みたいなもんだしな!」

美琴「…」

上条「…」

美琴「…フォローした方いい?」

上条「いや、悲しくなるからいい」



ーーー病院 屋上ーーーーーーーーーーーー
御坂妹「…目標視認、とミサカは双眼鏡を覗きこみながら報告します」

10039号「やはりお姉さまとあの方でしたか、とミサカは事前の情報と照らし合わせて正解を確認します」

13577号「しかし4人揃ってうつ伏せとは、とミサカは自身や周りの状況を表現します」

19090号「で、でもやっぱり羨ましいですね、とミサカは意見を述べます」

妹達「「「「…」」」」

妹達「「「「とにかく今はスネークの報告を待ちます、とミサカは―――」」」」

493: 2011/08/29(月) 03:04:47.66 ID:slY6QhIA0
~10時30分~

ーーー第5学区 自然観察公園ーーーーーーーーーーーー
上条「ほぉー…」

美琴「ねっ、結構いいでしょ?」


美琴に案内されてやってきたのは、第7学区と隣接した第5学区の大きな公園だった。中央には円周1㎞ほどの人工池があり、覗きこむと魚がいるのも窺えた。
周りは小さな森のように木々が生い茂っているが、どうやら池の周りの遊歩道にちょうど影を落とすように設計されているらしい。
学園都市という科学の整備された空間でも、ここだけには鳥のさえずりが聞こえ、魚が生まれ、人々が憩える自然が存在していた。


上条「ああ。ホントに心が洗われるみたいだ…。学園都市にもこんな所あったんだな。場所くらいしか知らなかったけど」

美琴「まあこの学区自体が全体的に落ち着いた感じだからね。生徒も大学生が主だし」

上条「そうなのか。それで、午前中はここでゆったり過ごすのか?」

美琴「ええ。アンタには少し刺激が足りなかったかな?」クスッ

上条「いや、日々に刺激がありすぎる上条さんにとっては癒しは大歓迎ですことよ」

美琴「そう?…それじゃ、ベンチに座ったり散歩したりしてゆっくり過ごしましょ」

上条「おう」


常盤台C「へぇ。こんな所があったのですね」

常盤台B「そうですね。我々の持つ学園都市のイメージとは少し違うかもしれません」<ザザー

白井『あっ、あー。もしもし2人とも聞こえますー?』

常盤台B「あら白井さん。お疲れさまです」

白井『首尾はいかがでした?』

常盤台C「デートとしては順調。ただし、不幸が手加減をしてくださらない。以上です」

白井『…なるほど。やつれてますわね』

常盤台B「あれは一種の才能ですね。いやー、トラックが歩道に突っ込みそうになったのには驚きました」

白井『えっと、その対処は?』
             カムフラージュ
常盤台C「わたくしが『光学迷彩』を使って車内に侵入、酔っ払い運転の男に代わって運転して路肩に停車させました」
                         ショックアブソーバー
常盤台B「その際に蹴落とされた運転手を『衝撃拡散』で受け止めましたので怪我人はいませんでした」

白井『…車に飛び移るなど、なんと危険な真似を』

常盤台C「ええ。でも落ちてもこの子が受け止めてくれるので、多少の無理は可能でした。歩道橋から飛び移るくらいは」

常盤台B「えっ、ちゃんと成功するって信じてたから、トラックから落ちたとき用の対策は無かったけど」

常盤台C「…ということです。って、えっ?」

常盤台B「えっ?」

494: 2011/08/29(月) 03:05:42.33 ID:slY6QhIA0
白井『…とにかく2人とも無事で何よりですの。後で2人には風紀委員から表彰しませんと』

常盤台B「それはそれは…」

常盤台C「で、そちらの準備は整いましたか?」

白井『ええ。この公園の地形も把握しましたし』

常盤台B「はい。サポートをお願いします」

白井『はいですの』

常盤台C「あっ、あと白井さん。そろそろよろしいでしょうか?」

白井『? そろそろとは?』

衝撃拡散「えっとつまり…」←元常盤台B

光学迷彩「こういうこと…」←元常盤台C

2人「「ですの!」」

白井『』イラッ



美琴「木漏れ日が綺麗ね…」

上条「ああ。木陰だから涼しいしな。散歩には最適だな」

美琴「ええ。気持ちいいものね」ウーン

上条「確かにな。…ところで御坂」

美琴「何?」クルッ

上条「今日お前私服なんだな」

<ズコッ
<ツルッ
<コテッ
<ズルッ
<ザバーン

上条「?」

495: 2011/08/29(月) 03:09:57.15 ID:slY6QhIA0
美琴「…今気がついたの?」

上条「いや、いつもと何かが違うなとは思ってたんだけど、そっか服装かー」

美琴「そ、そうなのよ。…で、どう?」

上条「は?いや、どうって言われても…」

美琴「どうなのよ?」ズイッ

上条「えっと、どうなんでしょう?」

美琴「こっちが聞いてんの!…服が似合ってるかって聞いてんのよ。言わせないでよ恥ずかしい」プイッ

上条「(なぜそっぽを向くんだ?)そっか。えっとだな…」


御坂美琴嬢の本日の服装は、上はTシャツよりも袖がやや短めの黒いシャツの中に黄色のキャミソールを着込み、下はデニムショートパンツに黄緑系のスニーカーである。
シャツの胸の辺りには淡いオレンジのハートが横一列にプリントされ、彼女の愛らしさを表現しているようだ。ちなみにハートの形は特に歪んでいない。綺麗なものだ。
このファッションでは、あえてシャツにすることで脇から腰まで伸びるラインが美しいくびれをそのままに表現し(決して身体の起伏をカバーしている訳ではない)、
鎖骨を見せるようにパックリ開いた黒からキャミソールを覗かせることで女性らしい色っぽさを見え隠れさせたり(断じて素で工口さが不足している訳ではない)、
ショートパンツを履いて太ももからくるぶしまで肌を大きく見せることで綺麗な脚のラインに目がいくようにしている(冗談でもまだ成長不足などとは言ってならない)。

…とか何とか説明したが、結局のところ動きやすいというのが本人談で、そもそもチョイスはすべて後輩の白井黒子である。
しかし、顔は可愛くて美形であるし、引き締まったウエストと健康的な肌の露出がよく見える私服姿は、どう考えても威力バツグンなのだが、


上条「うーん…。まあ、いいんじゃねえの」


上条当麻の回答はあまりにも軽かった。ちなみに本当に息抜きのつもりで来た彼は、いつもの袖が水色のTシャツにベージュのチノパン。
デートでも着飾らないというのであれば褒められたものだが、そもそも美少女発案の息抜きという名のお出かけをそのまま息抜きとして捉えてる馬鹿ではどうしようもない。
ということで、分かってはいることだったが、上条当麻と御坂美琴には認識の差がひどく激しいのだった。それだけだった。


美琴「…なーんか適当ね」

上条「いや、んなこと言われてもよ…」


やっぱりいつも通り。こんなに頑張って服を選んで(もらって)、頑張って話しかけて、手までつないだも、結局、コイツは私を女の子として見てくれない。
それは学園都市第3位としてよりも、常盤台中学のエースとしてよりも、ただの御坂美琴という女の子として悲しくて、情けなかった。
優しいコイツのことだ。私の今の気持ちを知ったら何と声をかけてくるかは火を見るよりも明らか。だが、そんなものには何の意味も無い。
そんなこんなで悲しみを堪えて、せめて今日1日は楽しんでもらって自分も楽しもうと、決意を新たにした矢先に、


上条「お前ってそもそも可愛いんだし、何着ても可愛いに決まってんだろ」


その決意は、原稿用紙の一行すら埋められない言葉の前に砕けた。

496: 2011/08/29(月) 03:13:32.81 ID:slY6QhIA0
美琴「ふぇ?…………はひぃ!?//////」カァーッ

<バタッ
<シライサン!?
<キメゼリフktkr!
<カッコヨスギダロjk…
<バシャバシャ ウップァ ダレカ、タスケ…

上条「? どうしちまったんだ御坂?熱でもあんのか??」

美琴「…」////

上条「返事が無い、ただの……じゃなくて、大丈夫か?」

美琴「…ぁぅ」////

上条「ったく、しょうがねえな。ちょっとおでこ失礼っと…」ピタッ

美琴「――っ!?」//////

上条「うーん、ちょっと熱いかもな。そこのベンチで休むか」スタスタ

美琴「…」///

上条「おーい、行くぞー」パシッ

美琴「!?」

上条「はいはい、美琴センセーはお疲れですから休みましょうねー」スタスタ

美琴「……もうどーにでもなれ」ボソッ


確か、このイベントの主旨は一応『知識の詰め込みすぎでもともと容量の少ない脳がはち切れそうだし、上条当麻には息抜きが必要じゃね』というものだ。
つまりこの言によると、上条当麻という少年は『息抜きする側』、要は『手抜きサイド』の住人のはずなのだ。


上条「さて横にしてっと…。あっ、御坂を寝せたらオレがベンチに座れねえじゃん!…まあいいや。膝枕すりゃ座れるだろ」

美琴「んな!?」


しかし、お馬鹿な彼はやはり『相手を癒す側』の人間、そう、『尽くしサイド』の住人なのだった。


<ふにゃー

507: 2011/09/01(木) 23:26:56.81 ID:iSXpE95u0
~一方その頃~

ーーー第6学区 動物園ーーーーーーーーーーーー
浜面「おっ、猿がたくさんいるぞ!」<ウキャーキキー

滝壺「うん。はまづらみたい」

浜面「それどういうこと!?」

滝壺「なんだかかわいい。守ってあげたくなっちゃう」

浜面「…それはこっちの台詞なんだけどな」ハァー

滝壺「?」

麦野「あら?あの猿だけ山の頂上まで登っちゃったわね」

滝壺「おやまの大将だね」

麦野「浜面みたい」

浜面「お前らグルなのか!?」

麦野「うっさいわね。だからアンタは浜面なのよ」

滝壺「大丈夫。そんなむぎのに、そうむ・ぎ・のに罵られているはまづらでも、私は応援している」

麦野「はぁ?ボーっとしてて冗談すら通じないのかなー?そんな彼女じゃ疲れるよなー、浜面ぁ」

滝壺「彼女だから大丈夫。ねっ、はまづら?」

浜面「…えっとだな、あんまり喧嘩とかするなよ。せっかく遠出してきたんだからさ!皆で仲良くやろうぜ!」

滝壺「うん。大丈夫、仲良くやってるもんね、むぎの?」ニコォ

麦野「ええ。アンタに心配されるまでもないわ。ねぇ、滝壺ぉ?」ニコォ

浜面(今日はデート…なんだよな?今の2人からは黒いオーラしか見えないんだが…)

滝壺「…」ニコニコ

麦野「…」ニコニコ

浜面「……どうしてこうなった」

508: 2011/09/01(木) 23:29:18.48 ID:iSXpE95u0
麦野「ん?ちょっとちょっと浜面!」グイッ

浜面「どうしたんだよいきなり…って腕引っ張んな!」

滝壺「…」トテトテ

麦野「これこれ!あの猿たちにエサをあげられるだって!」

滝壺「ほんとだ。楽しそうだね」

浜面「どれどれ…おっ、1人100円か。結構お買い得だな」

麦野「でしょでしょ!」

浜面「てか、何でそんなにテンション上がってんだ?」

麦野「んなっ……い、いいじゃない楽しそうなんだからっ!」///

浜面(あっ、照れてる。なんか可愛いな)

滝壺「…」ギュ!

浜面「痛い痛い痛いっっっ!!何するんですか滝壺サン!?」

滝壺「…知らない」プイッ

浜面「?」<アノー

浜面「あっ、はい?」

係員「エサやり体験してみますか?」

浜面「ああ。えっと料金は……300円ですねわかります」

係員「?」

浜面「ちょっと待っててくれ…」ガサゴソ

係員「あっ、ちょっと待ってください!」

浜面「? どうしたんすか?」

係員「その…一旦あちらの方を止めてください」<オラオラー ポポポポーイ

浜面「は?…っておい麦野!」

麦野「ん?アンタもやれよ浜面。同族でしょ?」

浜面「同族ちゃうわ!つーかストップストップ!!」

509: 2011/09/01(木) 23:30:44.98 ID:iSXpE95u0
浜面「…ったく、金も払わず勝手にやる奴があるか」

麦野「あ゛?」

浜面「いえ、金を払うのが遅かった自分がいけませんでした」

麦野「よろしい」

浜面「うぅぅ…」

滝壺「大丈夫。はまづらは何も悪くないから。ねっ?」ナデナデ

浜面「…ありがとよ、滝壺。やっぱお前が最高だわ」ガシガシ

滝壺「///」

麦野「…」イライラ

浜面「さて、気を取り直してエサやりでもするか!」

麦滝「「おー!」」

麦野「へぇー。これがエサなのね」

滝壺「美味しそう」

浜面「…」

麦野「こらっ、食べるんじゃないわよ」ペチッ

滝壺「あいたっ」

浜面「…なぁ2人とも」

麦滝「「なに?」」

浜面「腕が無いとエサが投げられないよな?」

滝壺「うん。そうだね」

麦野「それがどうしたのよ?」

浜面「そのぉ、2人とも腕を放してくれないとオレがエサがやれないのだが…」

麦滝「「やだ」」

浜面「そんなぁ…」ズーン

係員「…」イライラ

510: 2011/09/01(木) 23:33:11.29 ID:iSXpE95u0
麦野「じゃあやろっか!」

浜面「おう!」←結局放してもらった

滝壺「楽しみ」

係員「ではこちらのエサが無くなるまでどうぞ」つ【えさ】

浜面「ああ。じゃあいくぞ猿たちよ!」

猿たち「ウキャー!(浜面爆発しろや!!)」

滝壺「えい」ヒョイ

猿たち「キキャー!(滝壺さんのエサktkr!!)」タタタッ

滝壺「よいしょ」ヒョイ

猿たち「キキー!(ぬおっ!?滝壺さんわかってらっしゃる!)」タタタッ

滝壺「お猿さんたちかわいいね。やっぱりはまづらみたい」

猿たち「ウキャキャー!!(あんなのと一緒にせんでください滝壺さん!)」

浜面「ふぅ。楽しそうで何よりだ。よし、オレも…それっ!」ヒョイ

猿たち「ウキャキエー!(はーまづらあああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!)」ダダッ

浜面「ぬおっ!?なぜかエサじゃなくてオレに向かってくるぞ!?」

係員「危ない!」

滝壺「はまづらっ!?」

浜面「くっ!」

猿たち「キャカキャー!…アキャー!?(氏ねやはまづ…なにぃ!?)」バチーン

浜面「…へっ?」

麦野「いやー、やっぱり楽しいよなぁ。こう、猿どもが怯えてるさまってのはよぉ!」ブオン

猿たち「キッ、キャァ!?ウキッ!(ちょっ、麦野サン!?ぐわあ!)」バチーン

麦野「おらおらどうしたぁ、このクズどもがぁ!!」ブオンブオン

猿たち「キッ、ウキャキャ!?(おい!動物虐待だろアレ!?…あっ、でも何かいいかも)」

麦野「ぎゃははははっ!」ブオンッ

猿たち「ウキャキュ!キャキヤ!(もっと!もっと強くぅ!)」

浜面「…」

511: 2011/09/01(木) 23:34:57.90 ID:iSXpE95u0
麦野「……テンション上げすぎた」ズーン

浜面「ま、まあ良かったんじゃねえの?楽しみ方は人それぞれだしな」

浜面(それに一応助けてもらった訳だし)

滝壺「…」ギュウ!

浜面「っ、いてて!?またかどうしたんだよ滝壺!?」

滝壺「…」プイッ

麦野「…」ニヤニヤ

浜面「?」

麦野「…おっ、今度はウサギか。へぇ、可愛いもんだな」

浜面「あ、あの麦野が『うさぎさん可愛いっ!(裏声)』だと…」

麦野「」ガツッ

浜面「」

麦野「まったく、コイツは女の子を何だと思ってやがる」

滝壺「女『の子』?」

麦野「…」ギロッ

滝壺「…」ニコォ

周り(なにこの人たち怖い…)

浜面「いってー。手加減しろよな、麦野」

麦野「さっきのはアンタが悪い」

浜面「ま、まあな。悪かったよ。…にしてもウサギって可愛いよなー」

麦野「そうよねー。なんか守りたくなっちゃうっていうか…」

浜面「まるで滝壺みたい」

滝壺「はまづら…」///

麦野「…」イラッ

浜面「さて、ウサギさんを満喫した後はっと…」

512: 2011/09/01(木) 23:36:35.08 ID:iSXpE95u0
<ガオー

浜面「やっぱ動物園といったらコイツだよなー!」

滝壺「トラ…」

麦野「はぁー。浜面、アンタも男の子ねー」

浜面「うるせえ。男はいつまでたっても心は少年なんだよ。いやー、カッコいいな!」キラキラ

滝壺「むぎのみたい」

麦野「あ?」

滝壺「むぎのみたいだね」

麦野「は?」

滝壺「だから、むぎ」

浜面「ああああああああああああああ!!もうよせ滝壺ぉ!これ以上は危険だ!」

滝壺「そう?大丈夫。冗談すら通じない人は浜面の相手にはふさわしくないみたいだし」

麦野「!」

滝壺「そうだったよね、むぎの?」

麦野「…え、ええ。そうよね」ヒクヒク

浜面「……はぁ。どうしてコイツらこう、仲が良くねえんだ。誰か教えてくれ…」

トラ♂「ガルルー(んなこと知るか。自分で考えろ。つーか可愛いなあの子たち…)」

トラ♀「グルル…(アナタ…?)」

トラ♂「ガオッ!?(なっ!オマエ!?)」

トラ♀「グルルゥ…(人間相手に…浮気ですか?)」

トラ♂「ガォ…(だって……可愛いじゃん、あの子たち)」

トラ♀「グルルル?(私よりも?)」

トラ♂「ガオッ(うん)」

トラ♀「グルッ…(そう。…よろしい、ならば戦争だ)」キッ

トラ♂「」

<ガルルー グオー

浜面「おっ、キャットファイトだ」カシャカシャ

滝壺「仲良しだね」

麦野「混ぜてもらえないかしら?」

浜面「えっ?」

513: 2011/09/01(木) 23:38:06.70 ID:iSXpE95u0
~11時00分~

ーーー第5学区 自然観察公園ーーーーーーーーーーーー
美琴「うぅぅ…」

上条「ん?もう大丈夫か?」

美琴「うん…」

美琴(って、なに私が癒されてんのよー!?)

美琴「もう、大丈夫だから…」ムクッ

上条「そっか。なら良かった」

美琴「うん…」チョコン

上条「…」

美琴「…」



ーーー物陰ーーーーーーーーーーーー
白井「ぐぬぬぬ…」

常盤台A「もはや長年連れ添った夫婦のような雰囲気ですね」

白井「そうですわね。腹が立ちますの」

常盤台A「羨ましい…」

白井「どちらがですの?」

常盤台A「え!?そ、それはそのぉ……どちらも」ボソッ

白井(もうお姉さま云々ではなく、とりあえずシバきたいですの)



ーーー違う物陰ーーーーーーーーーーーー
光学迷彩「とりあえず、動かないでいてくれますと助かりますね。不幸がないし」

衝撃拡散「ですわね。まったく、あの2人は微笑ましいものです」

光学迷彩「あの雰囲気でもカップルじゃないなんて…。まともじゃないわ」

衝撃拡散「それは同感ですわね」

514: 2011/09/01(木) 23:39:03.91 ID:iSXpE95u0
ーーーベンチーーーーーーーーーーーー
上条「…さて御坂。喉乾かないか?」

美琴「ん?…うーん、乾いたかも(ホントは緊張しっぱなしでカラカラなんだけど)」

上条「そっか。じゃあ買ってくるからちょっと待ってろ」

美琴「そう?私も一緒に行こっか」

上条「いいよ。ちょっと行ってきて飲み物買ってくるだけだし」

美琴「いやそうじゃなくてアレ」ビシッ

上条「?」

美琴「どうもここの自販機、ここから池を挟んでまるっきり反対側にしか無いみたいよ」

上条「不幸だ…」

美琴「だから、一緒に行きましょ?」シュタ

上条「おう」スタッ



ーーー違う物陰ーーーーーーーーーーーー
光学迷彩「…さて、また忙しくなりそうですよ」

衝撃拡散「頑張ってくださいまし」b

光学迷彩「こうなったら意地でも守ってみせますよ」ササァー

衝撃拡散「…あっ、もう見えないですわ。さすがですね」

515: 2011/09/01(木) 23:40:16.15 ID:iSXpE95u0
ーーー遊歩道ーーーーーーーーーーーー
上条「いやー、にしてもいい天気だなー」<ミーンミンミーン

美琴「そうよねー。あー暑いー」パタパタ

光学迷彩(御坂様の汗の匂い嗅ぎたいなー)←能力使用中

上条「うーん…。さすがに日陰じゃない場所もあるか」<ジリジリ

美琴「バランスの問題じゃない?多分時間ごとに影が落ちる場所が違ってるのよ」

光学迷彩(汗ばむ御坂様ハァハァ…)<ザザー

常盤台A『えっと、聞こえますか?貴女は返事できませんし、聞こえてるものとしてお話しますね』

光学迷彩(ああ…。また不幸が襲ってくるのか…)


彼女が思ったことは、まるで運命で定められたかのように現実となっていき……


常盤台A『2時の方向からサッカーボール!』

光学迷彩(ヘディング!)ポーン


透明な少女の努力を嘲笑うかのように、立て続けに不幸は舞台へ現れ……


常盤台A『人工池から水切りの石!』

光学迷彩(もっと安全に遊べ!)ゲシッ


わずか500mの距離が、彼女には途方もなく長い道のりに感じられた。


常盤台A『8時の方向から流鏑馬の矢!』

光学迷彩(何のこっちゃ!?)パシッ


上条「ヤシの実サイダー美味しいなー」ゴクッゴクッ

美琴「あ、あのさ、そのサイダー私にも一口…」//

光学迷彩「」

516: 2011/09/01(木) 23:41:30.05 ID:iSXpE95u0
~11:50~

上条「ふぃー。今日は御坂と会ってから不幸という不幸もないし、いい感じだなー」

美琴「そ、そう?(私と会ってからいい感じって…キャーキャー)」クネクネ

上条「? で、次はどこ行くんだ?」

美琴「…ん?ああ、次はね―――」



白井「…どうやら移動するようですの」

常盤台A「ということは、次はあそこですか」

白井「ええ。先回りしますわよ!」パシッ

常盤台A「はいっ」ヒュン



衝撃拡散「おや、どうやら移動するようですわね」

光学迷彩「」

衝撃拡散「ほらほら、しっかりなさい」ペチペチ

光学迷彩「うぅぅ…。不幸が襲ってくるぅ…」

衝撃拡散「お疲れでしょうが、御坂様たちが移動されたので我々も動きますわよ」

光学迷彩「はーい…」



??「…ふぅ。助かりました。…えっ、昼食?それくらいは奢りますよ」

517: 2011/09/01(木) 23:43:37.62 ID:iSXpE95u0
~12:20~

ーーー第4学区 大通りーーーーーーーーーーーー
上条「ああ、なるほど。ここか」

美琴「うん。ここだったら世界中の料理が食べられるしね!」

上条「世界中の料理か……ウチの居候には内緒にしておこう、この場所は」ボソッ

美琴「? まあいいわ。さっ、行きましょ」スタスタ

上条「えっと御坂サン?今から行くお店ってのは…?」

美琴「安心しなさい。アンタの懐事情も考えてあるから」

上条「面目ない…」

美琴「気にしない気にしない♪」パシッ

上条「ん?」<ギュッ

美琴「じゃあ、行こっ?」ニコッ

上条「…おう!」



ーーーイタリアンレストラン『あくぃなす』ーーーーーーーーーーーー
上琴「「いっただっきまーす♪」」

美琴「――っ! こ、これは…半端じゃなく美味い!パスタってこんなに美味しく作れるモンなのね…」パクパク

上条「確かにこれは美味いな…。でもどっかで食ったことあるような…?」ムシャムシャ

美琴「アンタがこんなに美味しいパスタを食べたことあるとは思えないけど」

上条「うっ。まあそりゃお前よりも食生活は貧相だが…。てか、ここって有名なのか?」

美琴「うん!ここはねぇ、本格派のイタリア料理が手ごろな値段で楽しめるって学園都市でも名が知られているトコなのよ」

上条「へぇー」

美琴「で、シェフは日本人なんだけど、本場イタリアのある意外な場所でパスタの作り方を教わったんだって。どこでだと思う?」

上条「意外な場所?ポンペイ?」

美琴「分からない?答えはね……教会よ!」

上条「教会ぃ!?しかもこの味と名前……まさかな」



ーーーイギリス 『必要悪の教会』女子寮ーーーーーーーーーーーー
??「へくちっ」

??「おや?どうしました?」

??「いえいえ。何だか噂をされた気がするのでございますよ」

518: 2011/09/01(木) 23:45:49.45 ID:iSXpE95u0
ーーーインド料理専門店『すぱいし~』ーーーーーーーーーーーー

<ワイワイ ガヤガヤ

常盤台A「…とまあ、結局カレーを頼んでしまいましたが」モグモグ

白井「あとでしっかり手を拭いておかなければいけませんの」パクパク

常盤台A「そうですね。…それにしても御坂様、楽しそう」ジー

白井「会話を聞く限りですとお姉さまの方から積極的に話しかけておられるようですし、いい傾向ですわね」

常盤台A「ですわね。…ところで白井さん」

白井「ナンですの?」

常盤台A「ぶふぉ!?」

白井「…」

常盤台A「あっ。すいません白井さん、その、ププッ」

白井「一体ナンナンですの!?」

常盤台A「ぶふぉぉ!?」

白井「」



ーーーそば処『かおり』ーーーーーーーーーーーー
光学迷彩「いやー、疲れたからそばが美味いですね!」ズルズル

衝撃拡散「…早くしてくださいまし。わたくしもお腹がすいてますのよ?」グゥ~

光学迷彩「食事時くらい休めばよろしいのに」ズルズル

衝撃拡散「いえ!御坂様があんなに楽しそうなのに、撮らない手はありませんわ!」シャキ

光学迷彩(何というか、もう大分染まってますね)



ーーーメキシコ料理店『あすてか』ーーーーーーーーーーーー
海原「ふぅ。それにしても先ほどは助かりました」

??「いいえ、てか何で溺れてたんですか、とミサカは師匠に質問してみます。あっ、タコス超うめぇ」モグモグ

海原「いやはや、彼の鈍感ぶりについ、といいますか」

17600号「まったく…池から引き上げるこっちの身にもなってください、とミサカは少々愚痴ります」

海原「ははは。申し訳ありませんでした。自分の不注意ですね」

17600号「あれだけ水を飲んだのにもう平気なのですか、とミサカは驚きを露わにします。…心配して損したぜチクショー」ボソッ

海原「? どうかしましたか?」

17600号「な、なんでもありません、とミサカは―――」

519: 2011/09/01(木) 23:48:32.63 ID:iSXpE95u0
~13:00~

ーーーイタリアンレストラン『あくぃなす』ーーーーーーーーーーーー
上琴「「ごちそうさまでしたー♪」」

上条「いやー、久々にいいモン食ったぁー」ニコニコ

美琴「そうねー。ま、また2人で来る?」

上条「ん?おう、いいぜ」

美琴「やった♪ や、約束だからね!」

上条「へいへい。さてこれからどうす……」ポケー

美琴「? どうしたの……」クルッ

麦野「ん?」

浜面「うわっ」

滝壺「やっほー」ノシ

上条「浜面……お前…」

美琴「アンタ、見た目はアレでも中身はイイ奴だと思ったのに…」

浜面「いやえっとあの、何を勘違いしてるか分からないんだが」

上条「さあ行こう御坂。もうオレには何も聞こえないぞ」スタッ

美琴「…そうね。久しぶりに学園都市の暗部を見た気がするわ」スタッ

浜面「ちょっと待て!これには深い事情が…!」

滝壺「はまづら。とにかく座ろう?」

麦野「そうね。じゃないと通行の邪魔になるわよ」

浜面「何かオレが物凄く悪いみたいな雰囲気なんだが…」

上条「…まあいっか。とりあえずお前の言い分だけでも聞こうか」

美琴「そうね。担任にどれほどの言い訳ができるか、見物ね」

浜面「オレはオマエらにまで弄られなきゃいけねえのかよ…」

520: 2011/09/01(木) 23:50:25.18 ID:iSXpE95u0
<カクガク シカジカ

上条「ふむふむ。なるほど、わからん!」

浜面「うげぇ!?オマエなら分かってくれるかと思ったのに…」

上条「いやいや。上条さんはそんなに女性関係で悩んだことはありませんよ」

麦野「うわぁ…」

浜面「うわぁ…」

美琴「はぁ…」

滝壺「だいじょばない」

上条「?」

美琴「…ま、まあ私たちは食事もとったし、そろそろ行こっか」

上条「そうだな。じゃあな浜面。末永く爆発しろーい」ノシ

美琴「月曜日に反省文ね。いや、そのまま黄泉川さんに引き渡そうかしら?」ノシ

浜面「何なんだよその捨て台詞は!?」

滝壺「はまづら。店内ではお静かに」

浜面「あっ、悪い滝壺。しっかし上条のヤツも他人のこと言えねえよな。あんなに可愛い子とデートしやがって」

麦野「へぇ。誰が可愛いんだって?」

浜面「だから御坂美琴先生だって。言わせんなよ恥ずかしい。…って、えっ?」

麦野「ふーんそうなのー。あのクソガキの方が私の数十倍は可愛いと」

滝壺「……はまづら」

浜面「いやその、ちょっ」

麦滝「「キシャ――――――!!」」

浜面「うぎゃああああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」


シェフ「…何かうるせえな。まっ、いっか。~~♪」ザクザク

コック(相変わらずマイペースだな。誰の影響なんだか)グツグツ

533: 2011/09/09(金) 08:36:35.57 ID:arDf7sOh0
~13:05~

ーーーインド料理専門店『すぱいし~』ーーーーーーーーーーーー
白井「…」ポケー

常盤台A「え、えっと、白井さん?」

白井「…」クルッ

常盤台A「あの、御坂様たちが移動されてるので、我々もそろそろ…」

白井「…」コクッ

常盤台A(白井さんが喋ってくれませんね。少し弄りすぎましたか)

常盤台A「あっ、会計お願いしますわ」

店員「はいー。少々お待ちくださいなマステ~」

常盤台A(無理矢理すぎませんかね…)



ーーーそば処『かおり』ーーーーーーーーーーーー
衝撃拡散「ごちそうさまでした。さっ、行きましょうか」スタッ

光学迷彩「ええ。はい、こちらは返しますわ」つ【ビデオカメラ】

衝撃拡散「ありがとうございます。では午後の部もお互いに頑張りましょう!」

光学迷彩「はいですの!」

2人「「ですの!」」

店員「…」



ーーーメキシコ料理店『あすてか』ーーーーーーーーーーーー
海原「…さて、そろそろ自分も動きましょうかね」

17600号「ごちそうさまでした、とミサカは懇切丁寧に挨拶をします」

海原「では店員さん、会計をお願いしますね」

店員A「はいはい。おい、今ちょっと手が離せなくてな。レジを頼む」

海原(おや?あの店員、見たことがあるような…?)

店員B「ああ。お客様、こちらへ…って、えっ?」チラッ

海原「えっ?」

534: 2011/09/09(金) 08:38:03.53 ID:arDf7sOh0
店員B「え、エツァリ!」

海原「ショチトルですか!どうしてここに…?」

ショチトル「いつまでも先生の世話になる訳にもいかないからな」

海原「なるほど、自活ですか。良い心掛けですね」ニコニコ

ショチトル「ふん。それよりもエツァリ。こちらの女性は誰だ?例の女子中学生なのか?」

海原「いえ、彼女は…」

17600号「はじめまして妻です、とミサカは店員さんに挨拶をします。ペコリ」

ショチトル「なっ!?」

海原「えっ!?いやあの違うんです!彼女はですね…」

店員A「ほうエツァリ。そちらの素敵な女性とデートという訳か。流石に色男は違うな」

海原「…やはりトチトリですか。いやですから本当に違うんですって」

トチトリ「ならば納得できる理由を説明してくれよ。主にそっちの小娘にな」クイッ

ショチトル「い、いや別に私は…!」

トチトリ「『つんでれ』というヤツか。そういきり立つなよ。やはり以前のように素直になったらどうだ?」

ショチトル「う、うるさいっ!」//

海原「…えっと、そろそろ説明に移っていいですか?少し急いでいるもので」

トチトリ「ん?ああそうだな。詳しく説明してやってくれ」

海原「分かりました」

17600号(あれ?ジョークのつもりだったのに訂正できねえ、とミサカは若干孤独感に苛まれます。さ、寂しくなんかないぞ)

535: 2011/09/09(金) 08:39:11.49 ID:arDf7sOh0
海原「こちらの方は自分の…」

ショチトル「自分の?何なんだ?」

海原「えっとぉ…?」ダラダラ

海原(あれ?どう説明しましょう?想い人のクローンの方だなんて言えませんし、彼女は妻でもありませんしね…)

海原(ヤベッ、どうしましょう?)

トチトリ「ふむ。なるほど、説明もできないほど深い仲だということだな。済まないなエツァリ。無粋な真似をしてしまったようだ」

海原「えっ、ちょ」

ショチトル「……エツァリ」

海原「は、はい…?」

ショチトル「そこに直れ!!」

海原「は、はいっ!」ビシッ

ショチトル「まったくお前というヤツは!そうやって他人の顔を借りてお楽しみとは、何様のつもりだ!?」

海原「い、いえ。ですからこの顔は美醜の問題ではなく…」

17600号「…」

17600号(困った)

536: 2011/09/09(金) 08:41:02.57 ID:arDf7sOh0
ーーーMNW内ーーーーーーーーーーーー
上琴デート☆実況スレ


1: 以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka10032
ついにこの日がやってきた。頼むぞスネーク。

2: 以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka16980
2げっと

3: 以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka12018
まずはスネーク待ちか…

 :
 :
 :

449: 以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka10032
おイイイイイイイイイイイイ! スネーク、実況を続けろォ!!

450: 以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka10777
頼むから続けてくれ! いい加減寒い

451: 以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka14099
>>450 どこが?

452: 以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka18560
>>451 ヒント:ID

453: 以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka14440
上条派必氏すぎてワロタ

454: 以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka17600
いやだって…なんか褐色少女の目が怖いし

455: 以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka11350
>>454 あれってエツァリの妹分じゃね?

456: 以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka19007
>>454 もっと熱くなれよ!!!

457: 以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka10083
>>456 お米食べろォ!!!

458: 以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka19090
へぇ。エツァリの妹さんって退院したんだっけ。



じゃなくて追跡続けろよ。いやマジで。

459: 以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka13405
>>456-457 修造さん何してはるんですかww

460: 以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka10684
修羅場だな

 :
 :
 :

537: 2011/09/09(金) 08:43:13.24 ID:arDf7sOh0
ーーーメキシコ料理店『あすてか』ーーーーーーーーーーーー
17600号(…と言われてもなぁ)チラッ

ショチトル「…」ゴゴゴゴゴ

トチトリ「…」ニヤニヤ

海原「…」ビクビク

17600号(師匠を見捨てる訳にもいかんしなぁ…)

17600号「…どうしてこうなった」


~13:25~

ーーー第6学区 とある遊園地ーーーーーーーーーーーー
美琴「はいっ!着いたわよ」

上条「遊園地かー。初めて来たぜ」キョロキョロ

美琴「えっ」

上条「えっ?」

美琴「…ああ、そういうことね。オッケー、じゃあ楽しくいきましょう!」ギュッ

上条「おう!」


ーーーその周辺ーーーーーーーーーーーー
白井「あの殿方、遊園地に行ったことが無いなど…」

常盤台A「寂しい人生でしたのね…」

衝撃拡散「そこまでの方だったとは…」

光学迷彩「やべっ、なんか泣けてきた」ウルッ


上条「……なんか同情されてる気がする」

美琴「?」

538: 2011/09/09(金) 08:44:28.46 ID:arDf7sOh0
上条「さて、どこから回る?」

美琴「そうね…」



ーーーコーヒーカップーーーーーーーーーーーー
上条「おお!これが噂のコーヒーカップか!」

美琴「噂のって何よ?(ふふっ、嬉しそうね♪)」

上条「ほら御坂!ぐるぐるぅ~」グルグルー

美琴「きゃあー!怖いよー♪」


白井「バカップルですの」グルグルー

<ですの!

白井「今そこはかとなく馬鹿にされた気がしたのですが…?」

常盤台A「いやいや、気のせいですわ(2人とも、何を言ってますの!?)」ダラダラ



ーーーその手前ーーーーーーーーーーーー
衝撃拡散「それにしても、これでは盗撮に間違えられるのでは…?」シャキ

光学迷彩「そのための白井さんたちですよ。御坂様たちのダミーとして遊んでもらってる訳ですし」

衝撃拡散「これ、余計にバレやすいでしょう?」

光学迷彩「大丈夫。あの2人は全然周りが見えてないから」

衝撃拡散「初春さんの作戦凄いですわね…!」

光学迷彩「あれは盗撮慣れしてますね」

539: 2011/09/09(金) 08:45:54.59 ID:arDf7sOh0
上条「さて、コーヒーカップで『コーヒー出てこねェぞどォなってンだァ!!』って喚いてるヤツいたけど無視して次行こうか」

美琴「そうね。まあ打ち止めがいたし大丈夫でしょ」

上条「つーか降りた途端に演算補助切ったみだいだったな。出口でぶっ倒れたし」

美琴「あれは無様だったわねwwww」

上条「だよなwwwwww」

美琴「よし、次はアレよ!」

上条「えっ?いやあの、御坂サン?」

美琴「…」ジー

上条「うっ」

美琴「…」ウルウル

上条「」



ーーーメリーゴーランドーーーーーーーーーーーー
美琴「やっほー♪」

上条「おっしゃー」←もうヤケクソ

美琴「楽しいねー♪」

上条「ソウダナー」<グルグルー


白井「」

常盤台A「いやー、久々に乗りましたが案外楽しいものですねー」

白井「何にまたがったのが久々ですのぉ!?」

常盤台A「しっかりしてくださいな!」

540: 2011/09/09(金) 08:47:23.67 ID:arDf7sOh0
上条(何か大事なモノを失った気がする)ズーン

美琴「さて、次はアレね!」

上条「ん?まだアトラクションに行くのか」

美琴「大丈夫。次行ったら休憩しましょ」

上条(もう御坂の息抜きになってねえかコレ?まあ嬉しそうだからいいけどな)


常盤台A「まだ回るのですか…?」

白井「お姉さまですから」



ーーー回転ブランコーーーーーーーーーーーー
美琴「ひゅー。すってきー♪」

上条「初めてだと結構怖いなコレ」<グルグルー

美琴「アンタももっと楽しみなさいー!」

上条(まあ、これよりもスリルのある体験してるけどな。北極海へのエクストリームコースターとか)


常盤台A「わー。ぐるぐるー」クラクラ

白井「しっかりなさいな!」

常盤台A「」シーン

白井「そんなところで気絶されては危険ですの!」



ーーーその手前ーーーーーーーーーーーー
衝撃拡散「さすがにここでは不幸はありませんわよね?」

光学迷彩「あの紐が切れたりですかね」

衝撃拡散「不吉なこと言わないでくださいな!」

従業員(全くだ!!)

541: 2011/09/09(金) 08:51:02.99 ID:arDf7sOh0
ーーーベンチーーーーーーーーーーーー
美琴「ふいー。いやー、良いわねー!」

上条「ソウデスネー」

美琴「どうしたのよ。せっかくアンタのために付き合ってあげてるのに」

上条「…ん、いや何でもねえよ」

上条(遊園地って回るモノばっかだな。なんか酔った…)

美琴「……くない…?」

上条「ん?」

美琴「楽しく…ない、の?」ウルッ

上条「いや、そんなことねえよ」ケロッ

美琴「そ、そう?」キョトン

上条「つーか、お前とだから楽しいのかもな」

美琴「ふぇ?」///

上条「何ていうか、気楽なんだよ。お前といるとさ」

美琴「//////////」

上条「ん?どうしたんだお前?顔真っ赤だぞ」ズイッ

美琴「はべらっ!?」/////



ーーー第7学区 パン屋『AOP』ーーーーーーーーーーーー
青ピ「何やろこの怒りは。カミやん爆発せーい!!」

吹寄「うるさいっ!早くパン買わせろ!!」

青ピ「はいすんません」

549: 2011/09/14(水) 02:45:46.99 ID:KOeftZKl0
~15:00~

ーーー第6学区 とある遊園地ーーーーーーーーーーーー
美琴「ふみぃ…」///

上条「とまあ、なんだか知らんが大人しくなった御坂が目の前にいる訳だが」

美琴「…うへへへ。ふふふ♪」

上条(今度は突然笑い出しやがった!本当に大丈夫かコイツ?)

上条「なあ御坂。調子が悪いんだったらもうk」

美琴「ううん、そんなことない。アンタが私といて楽しいみたいに、私もアンタと一緒だと楽しいのよ!」キラキラ

上条「そ、そうか。つか、小っ恥ずかしいことを堂々と言うモンだな」

<アンタが言うな!!

上条「?」クルッ

美琴「?」<ササッ

上条「今オレに向けた激しいツッコミがあった気がしたんだが」

美琴「うーん。気のせいじゃない?」

上条「そうだな。さて、次はどこ回る?」

美琴「そうねぇ…。あっ!アレなんかどう?」

上条「え゛っ」

美琴「なに?アンタ結構ダメなタイプ?」ニヤニヤ

上条「い、いやぁ、そんな訳じゃねえんだけど…(イヤな予感しかしない)」


白井「…つい反応してしまいましたの」orz

常盤台A「わたくしもですわ」orz

衝撃拡散「まさかの4人同時ツッコミでしたね」orz

光学迷彩「音声が入ってしまいました…」orz

初春『もしもしー。大丈夫ですよ白井さん』

白井「で、では今の音声は編集でどうにかでk」

初春『私もツッコみましたから』orz

常盤台組「「「「お前もか!」」」」

550: 2011/09/14(水) 02:47:21.72 ID:KOeftZKl0
ーーーお化け屋敷ーーーーーーーーーーーー
上条「へぇー。意外と雰囲気あるモンだな」

美琴「そ、そうね…」ドキドキ

美琴(合法的にベタベタできるイベントキター!!)

上条「まあ、とにかく入ろうぜ」スタスタ

美琴「あ、うん」テクテク


白井「こ、ここは…!お姉さま、今参りますの!」ダッ

常盤台A「ちょ、白井さん、早まらないで!」ダッ


上条「にしても、雰囲気あるなー。さすがは学園都市」

上条(つーか、学園都市でお化け屋敷ってのもどうなんだろ?)チラッ

美琴「…」ソワソワ

上条「…ほらよ」スッ

美琴「えっ?」

上条「手くらいは握ってやるよ(意外と怖がってるのかもな)」

美琴「う、うん…」パシッ

上条「ほらっ、行くぞ」

美琴(向こうからのアプローチ(?)キタ―――!!)

美琴「ぐへへ…」///

上条「?」<コソコソ

??(畜生イチャイチャしやがって…。やってやる。オレだって…!)

551: 2011/09/14(水) 02:48:39.99 ID:KOeftZKl0
上条「しかし、ホログラムとかが多いな。お化け役の人とかいないのか?」キョロキョロ

美琴「役とか言っちゃダメでしょ…」

上条「いやでも、やっぱりお化け屋敷にはこの雰囲気に合った役者が必要だって!例えば…」

役者A「うらめしやー!!」<ガバッ

上条「…」

美琴「…」

役者A「…」

上条「こういう人たち」

美琴「確かに。アンタも大変ね」ポンッ

上条「時給いくら?」

役者A「…うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああああああああ!!」ダダッ

上条「おい御坂、苛めてやるなって」ニヤニヤ

美琴「アンタこそ」ニヤニヤ

上条「…それでだ、御坂」

美琴「何よ?」

上条「なぜ上条さんに抱きついてるのでせう?」

美琴「お化け出たし」


白井「お姉さま!お待ちになってぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇえええええええええええええええ!!」ダダッ

常盤台A「それはこちらの台詞ですわ!」ダダッ

白井「こんな暗室で何をなさるつもりですのぉぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおお!!」

常盤台A「そ、それは確かに問題かも…?」

役者A「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああああああああああああああああ!!」ダダダダダ

2人「「邪魔だ!!」」←上段回し蹴り×2

役者A「あべりっ!?」

552: 2011/09/14(水) 02:49:43.09 ID:KOeftZKl0
上条「さて、気を取り直して進むか」

美琴「うん」←手はつないだまま

上条「次は一体どんなのが…」

役者B「出たぞー!」

上条「どんな驚かせ方だよ!?」

役者B「出たぞー!」

美琴「きゃー、こわいー」ダキッ

上条「御坂、お化け役の人に気を遣わなくてもいいぞ」

役者B「…しねー」

上条「殴っていいか?」


役者C「がああああああああ!!」

美琴「こわーい」ダキッ

上条「今のはビックリした」


役者D「うふっ♪淫乱妖怪さんよ☆」

上条「な、なんてスタイルしてやがる…!」

美琴「」イラッ ビリビリ

2人「「あばばばばばば」」


役者E「爆発せい!!」

上条「何がだよ!?」

553: 2011/09/14(水) 02:51:22.00 ID:KOeftZKl0
上条「よし、そろそろ出口かな」

美琴(もうおしまいかぁ…)シュン

上条「最後のお化け役じゃ誰だろ?」

美琴「だから役とか言わないの」

上条「まあいいじゃん。で、ラスボスはっと…」

??「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」ダダダダダ

上条「な、なんだぁ?」

美琴「後ろから何かが来る!」

上条「あ、ああ」

美琴「こ、怖い…!」ダキッ

上条「だ、大丈夫だって!」ギュッ

??「はああああああああああああああああああああああああああああ!!」ダダダダダ

上琴「「ひいっ!?」」

白井「お姉さまぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああああああ!!」

美琴「く、黒子ぉ?」

上条「白井か?」

白井「お姉さま、嗚呼お姉さま!ご無事ですの!?」

美琴「アンタ、こんなトコで何してんのよ!?」

白井「こ、このような暗い空間で類人猿と2人きりなど…。お姉さまの貞操の危機ですの!」

美琴「人の話を…聞けぇぇぇぇぇぇぇええええええええええええええ!!」ビリビリ

白井「あばばばばばばばばばばばばば」バリバリ

554: 2011/09/14(水) 02:52:17.31 ID:KOeftZKl0
ーーーベンチーーーーーーーーーーーー
真っ黒子「」

美琴「まったく、なんでアンタがここにいるのよ…って、まさか!?」

上条「ん?…おわっ!?」

美琴「…」サワサワ

上条「み、御坂サン!?」サレルガママ

美琴「黙ってて。…あった、これね」サッ

上条「何だこりゃ?」

美琴(盗聴器…なんて言えないわね)ハァー

美琴(ってことは、今日言ったあんなことやこんなことが…!)チラッ

常盤台A「…」コソコソ

美琴「…」

常盤台A「…ッ」ダッ

美琴「待てー!」ダダッ

常盤台A「ごめんなさーい!」

<ビリビリ ドカーン


上条「…何がどうなってんだ?」

555: 2011/09/14(水) 02:53:42.19 ID:KOeftZKl0
~15:20~

美琴「…お待たせ」フゥ

上条「大丈夫か?何だか色々あったみたいだけど…?」

美琴「うん。何とかするから任せといて」

上条「? さて、後はどれに乗る?」

美琴「アレ!」ビシッ

上条「おっ、いいぜ。結構楽しそうだしな」

美琴「じゃあ、れっつごー!」

上条「おー!」


常盤台A「」

衝撃拡散「何という有り様…。わたくしたちがバレなかったのは幸運と言わざるを得ませんね」

光学迷彩「ええ。わたくしの能力を使っても下手すると御坂様には見つかってしまいますからね」

衝撃拡散「さて、これからどうします?『音声』は無くなってしまいましたし」

光学迷彩「ここは大人しく引きましょう。その方が身のためです」

衝撃拡散「ですわね。まあ、これ以上お2人を邪魔するのは無粋というものですわ」

光学迷彩「我々が言っても説得力に欠けますがね…」


ーーージェットコースター乗り場 行列ーーーーーーーーーーーー
上条「おお、かなり並んでるなー」

美琴「それだけ期待できるってことね」

上条「えっと…30分待ちか。どうする?」

美琴「別にいいわよ、待ってても。30分待ちなら良い方でしょ」

上条「そうなのか。じゃあ並ぶか」

美琴「こういうのも遊園地の醍醐味ってモンなのよ」

上条「そんなもんか」

556: 2011/09/14(水) 02:54:37.12 ID:KOeftZKl0
ーーージェットコースター ーーーーーーーーーーーー
美琴「きゃああああああああああ!」

上条「おおおおおおおおおおおお!?」

美琴「ひょおおおおおおおおおお!」

上条「んなあああああああああああ!?」


※音声のみでお楽しみ下さい


ーーーベンチーーーーーーーーーーーー
上条「いやー、案外怖いモンだな」

美琴「アンタ、あの程度にビビっちゃう訳?なっさけないわねー」

上条「うるせえ。大体、一方通行仕様のジェットコースターって何だよ…」

美琴「通称『木原式コースター』だって」

上条「知るか!」

美琴「あははは。そろそろ最後の乗り物にしよっか」

上条「ん?ああ。で、最後は?」

美琴「やっぱアレしかないっしょ!」ビシッ

上条「さいですか」

557: 2011/09/14(水) 02:56:45.20 ID:KOeftZKl0
ーーー観覧車ーーーーーーーーーーーー
上条「へぇー。初めて乗ったな」

美琴「アンタにとってはどれも初めてなんでしょ?」

上条「ん?ああ、それもそうか」

美琴「ふふふっ」

上条「…なあ御坂?」

美琴「ん?」

上条「今日は…ありがとな」

美琴「…どうしたのよ、改まって」

上条「いや、オレって記憶喪失だけど皆にそのこと言ってないからさ。他人と接するときって、結構気を遣っちゃうんだよ」

美琴「そう…そうなんだ」

上条「でもお前は、知っちまってるからな。そういうの全然気にしなくていいっていうか、気楽に話せるんだ」

美琴「…」

上条「もちろんそれだけの理由って訳でもないし、お前はこんなの嫌がるかもしれないけど、オレにとっては…」

美琴「…はぁー」

上条「っておい!今結構イイこと言ってんのに、ため息つくな!」

美琴「ごめんごめん。でもさ、アンタそれ考えすぎよ」

上条「…マジ?」

美琴「そうそう。私は別にそういうの気にしないし、むしろ頼りにしてもらって感謝したいくらいよ」

上条「そんなもんか…?」

美琴「ええ。そもそも助けられたのは、命を救ってもらったのは私の方なの。そう―――」


美琴「アンタは私の……ヒーローなんだから」

558: 2011/09/14(水) 03:00:00.35 ID:PLuWtf+a0
上条「ヒーロー…か。さすがに照れくさいな」

美琴「否定なんかしないでよ。私の妹たちまで否定することになっちゃうんだから」

上条「ああ、そうだな。…そうかも、しれないな」

美琴「うん。アンタはもっと堂々としてていいのよ。私たちだけじゃなく、もっと多くの人たちの『世界』を守ってきたアンタなら」

上条「…御坂」

美琴「まあ、そのお人よしを何とかしろなんて言わないけどさ、アンタがもし疲れちゃったとき、誰かに頼りたいってときには…」

美琴「…私がいる。アンタを助けたいっていう私がいる」

上条「御坂…。ホント、ありがとな」

美琴「…どういたしまして」


~16:30~

ーーーとある遊園地 出口ーーーーーーーーーーーー
上条「いやー。楽しかったな、御坂!」

美琴「うん!」

上条「また、来ような」

美琴「…うん」

上条「今度はクラスの皆でさ!」

美琴「…」

美琴「はぁー」

上条「?」


ーーー第7学区 いつもの公園ーーーーーーーーーーーー
上条「…ふぅ。じゃあ月曜日にな、御坂!」

美琴「ええ。アンタ、遅刻するんじゃないわよー」ビシッ

上条「おう。…あっ、ちょっと待った御坂」

美琴「何?」

上条「そういえばお前ってオレのこと名前どころか名字すら呼ばないよな。何でだ?」

美琴「べ、別にいいじゃない。何でも」

美琴(なんとなく気恥ずかしいからとは言えない…!)

上条「そうか。…まあ、せっかく2人きりで出かけたんだし、良い機会だな」

美琴「えっ?何のよ??」

上条「御坂、お前今からオレのことちゃんと名前で呼べ」

美琴「……ふえっ?」

559: 2011/09/14(水) 03:01:59.64 ID:PLuWtf+a0
美琴「んなななな、なんでよ!?」///

上条「思えばここ1年。会うたびいつもアンタアンタで、いっぺんも名前で呼んでないだろ?」

美琴「い、言われてみればそうかもしれないけどさ…」ゴニョゴニョ

上条「何だか忘れられがちだが、オレはお前より2つも年上だ!少しは年上を敬いなさい」

上条「という訳だ。早速この上条さんのことを名前で呼びなさい」

美琴「ええぇぇぇ…」

上条「さあ疾く!」

美琴「わ、わかったわよ。…呼べばいいんでしょ、呼べば」

上条「おう。さあこい!」

美琴「いくわよ!か、上条くん!」

上条「うおっ、無理無理無理!背筋がゾッとするぅ!」


美琴「だ、ダメぇ?じゃ、じゃあ…上条さん?」

上条「もっと無理だ!次ぃ!」


美琴「うぅぅ…。か、上条!」

上条「なんか腹立つ。つぎぃ!」


美琴「くぅ、と、当麻さん?」

上条「やめろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおお!!イメージがあああああああああああああ!?」

美琴「リアクション違いすぎでしょ!?」


美琴「じゃ、じゃあさ、当麻くん?」

上条「オレとお前は幼馴染じゃねえ!!」

560: 2011/09/14(水) 03:03:27.59 ID:PLuWtf+a0
美琴「ぜぃぜぃぜぃ…」

上条「ぜぇぜぇぜぇ…」

美琴「もう!結局どれがいいのよ!?」

上条「どれも不自然なんだよ!お前だってそう思うだろ!?」

美琴「だから、今まで通りアンタでいいでしょ!」

上条「やだ!」

美琴「じゃあどうしろってのよ!?」

上条「むう、どうしたもんか。……あっ」

美琴「ん?どうしたのよ?」

上条「もう1つ、試してないのが…」

美琴「……ああ!でもいいの?」

上条「この際もういいや」


美琴「じゃあ、……当麻?」

上条「…おう、今後はそれで頼むぞ、美琴」

美琴「わ、わかったわよ。呼び捨てだけど気にしないでね……ってあれ、美琴?」

上条「? ああ、そっちが名前で呼ぶならこっちも、ってな」

美琴「み、みことみこととうまがみことってとうまが…」////

上条「おーい、戻ってこーい美琴ぉー」

美琴「はうっ!?」///

上条「?」

561: 2011/09/14(水) 03:04:19.78 ID:PLuWtf+a0
~17:00~

美琴「うへへへ…。とうまーみことーとうまー」///

上条「今日何度目だこの状態…?おい美琴、そろそろ帰ろうぜ」

美琴「……はっ!わかったわ。とととと、当麻」

上条「おう。またな、美琴」

美琴「ふ、ふにゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああああああああああああああ!!」ダダダダダ

上条「おー、速いなー」

上条「…さて、オレも帰るか。冷蔵庫に食材あったっけ?」

上条「無かった気がするな。よし、今からスーパーのタイムセール行くか!」

上条「その前にジュースでも、と」スタスタ



??「………上条様」

562: 2011/09/14(水) 03:06:18.73 ID:PLuWtf+a0
今回は以上です。美琴は本気を出せばこれくらい可愛くなれるはず。
次回は土日までには。ではまたノシ

572: 2011/09/16(金) 22:26:30.05 ID:Ou6Qg0rg0
ーーー自動販売機前ーーーーーーーーーーーー
上条「さて、どれにしよっかな…。ここはヤシの実サイダーでいっか。さっきも飲んだけど」

上条「よし、財布財布っと……ってあれ?」ガサゴソ ピタッ

上条「…」ガサゴソ

上条「…」パンッパンッ

上条「…」

上条「財布がねええええええええええええええええええええええええええええええええ!?」ガーン

上条「どどどどど、どうしよう!?アレには今月分の食費の半分が入ってるのに!」アセアセ

??「あ、あのぉ、上条様?」

上条「どこで落としたのかなもしかして遊園地でかあそこでフリーパス買ったのが最後だったからなヤバいよマジでどうしよう」ブツブツ

??「あの!上条様、聞こえますか!?」ヒョコ

上条「はい聞こえます!…ってあれ、君は確か…?」

??「どうもお久しぶりです、上条様」ペコリ

上条「ああ、操祈のルームメイトか。奇遇だな」

部下「え、ええ。そうですわね(本当は待ち伏せしてましたけど)」

部下「ところで何かお困りなのですか?先ほど上条様の叫び声が聞こえましたが…」

上条「ん?ああ、実は財布をなくしちまってな。結構大変なんだ」

部下「それは結構どころの騒ぎではないのでは…?」

上条「いやいや、上条さんにとっては日常茶飯事なので」

部下「日常『さはんじ』ですわよ、上条様」

上条「え゛?マジで?」

部下「マジでございます」フフッ

上条「/(^o^)\」ナンテコッタイ

573: 2011/09/16(金) 22:28:29.22 ID:Ou6Qg0rg0
上条「…まあそれは置いといて、今上条さんは非常に困った状況にある訳です」

部下「はぁ、なるほど。…でしたら、わたくしが財布を探すのをお手伝いしましょうか?」

上条「えっ?いやそんな、そこまでしてもらわなくても大丈夫だって。自分で何とかするからさ」

部下「いいえ、わたくしがそうしたいだけですわ。…それとも、わたくしでは足手まといでしょうか…?」ウルッ

上条「わーわーそんなことないっ!全っ然足手まといとかじゃないから!」

部下「では、早速探しましょうか」ニパッ

上条「おうっ!…でも、どうする?オレが今日行ったところを一通り回るなんてできないしなぁ…」

部下「べ、別に一通り回ってみてもぉ……わたくしとしましては……」モジモジ

上条「? どうした、大丈夫か?」

部下「! え、ええ。全くもって問題ありませんわ」キリッ

上条「そうか、なら良かった。そうだなぁ……まずはこの公園から手分けして探そうか」

部下「…あの、上条様。わたくし、その前に試しておきたいことがありますの」

上条「ん?なんだ?」

部下「えっと、手作業で探す前に、わたくしの能力を使って探すのはいかがでしょう?」

上条「へっ?君、もしかして探索系の能力者なのか?」

部下「ま、まあ能力の応用でサーチは可能ですわね」

上条「…」

部下「い、イヤでしたか?でしたらやはり…」

上条「是非頼む!!」ガシッ

部下「えっあの、上条様??」////

上条「いやー、ホント助かるよ。わざわざありがとうな」ニカッ

部下(か、上条様に肩を抱かれ、見つめられた上に感謝のお言葉まで…。これは夢なのでしょうか!?)////////

部下「はぅ…///」ポー

上条「?」

574: 2011/09/16(金) 22:32:00.66 ID:Ou6Qg0rg0
部下「で、では今からサーチを開始しますわね」//

上条「おう。じゃあ上条さんは邪魔にならないうように公園から出ておくか(主に右手的な意味で)」

部下「…」<キーン

上条(な、なんだこの高い音は…?)

    エコロケーション
部下「…反響定位」<キーーーーン


彼女を中心として発生した高音域の音は、爽快な、それでいて荘厳な音色を奏でていた。不思議と高い音程にストレスを感じない。
その奏者である少女は瞳を閉じて集中しているので、今の彼女からは健気な少女らしさというよりもむしろ女性らしい凛としたものを感じ取れた。
上条当麻がその美しい表情に見とれていると、重い瞼が開くのを合図に彼女の演奏会は幕を閉じた。


部下「…見つけましたわ」ダンッ!

<ザザザザザー!

上条「!?」


今度は地面の表面に振動が走った。少女が地を蹴ったポイントから振動は草むらへと一直線に向かい、茂みの中に震えが伝わったかと思うと…
…次の瞬間、上条当麻に向かって何かの物体が飛んできた。それはきれいな弧を描いて彼のツンツンした頭にぶつかった。


部下「成功ですわ!」<ヒューン

上条「いてっ」コツン


そう、コツンと硬そうな音をたてて。

575: 2011/09/16(金) 22:33:05.54 ID:Ou6Qg0rg0

<カランカラン

上条「…」ヒリヒリ

部下「…」

上条「…空き缶だな」

部下「…ですわね」

上条「…」

部下「…」

部下「も、申し訳ありませんでしたァァぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああああああああああ!!」

上条「い、いや、誰にでもミスはあるって。気にすんなよ」

部下「ほ、本当に申し訳ありません…。もう一度やってみますね」

上条「おう。頼むぜ」

部下(緊張しすぎて分析を忘れていましたわ…)<キーーーン

上条「…」ドキドキ

部下「…そこですっ!」ダンッ!

<ザザザザザー!

上条「おっ、今度こそ…?」<ヒューン パシッ

部下「…ありましたわ」フゥー

上条「おおおおっ!オレの財布だ!!」ジーン

部下「ふう。それにしても先ほどは大変失礼しm「本当にありがとうな!(ギュッ」うぃ!?」///

上条「いやー、今月分これ無いとヤバかったんだ!」ブンブン

部下「い、いえ、これくらいは、お安い御用、ですわ」///

576: 2011/09/16(金) 22:36:25.75 ID:Ou6Qg0rg0
上条「ところでスゲー能力だな!何ていう能力なんだ?」
                        ソニックウェーブ
部下「…あっ、はい。わたくしの能力は『伝導音波』といいます。音波や振動を操ることができますね」

上条「へぇ。じゃあレベルは……常盤台の子だし、強能力者か大能力者なのかな?」

部下「ええ。一応大能力者ということになってます」

上条「はぁー。やっぱりすごいんだな」

部下「いえいえ。そこまで大層なものではございませんわ」

上条「当人からするとそんなもんか。まあ、今日はとにかくありがとな!」

部下「いえそんな…。か、上条様のためですもの」テレテレ

上条「…んー。そういえばさ、どうして様付けなんだ?そんな大した人間じゃないんだけどなぁ」

部下「えっと、それはぁ…」

上条「もしかして操祈の知り合いだからって理由か?そういうの気にしなくていいと思うぜ?」

部下「いえ、そういう訳ではございません。これはひとえにわたくし自身の意志ですわ」

上条「? 言ってる意味がわからないんだが…?」

部下「それはその、何と言いますか、つまり……」

上条「つまり…?」

部下(うぅぅ…言うのが恥ずかしい!しかし、やはりここで…!)


部下「…わたくしは、貴方さまのことをお慕いしているということですわ」

577: 2011/09/16(金) 22:38:08.63 ID:Ou6Qg0rg0
上条「お、お慕い…?」

部下「え、ええ…////」カァーッ

部下(つ、ついに言ってしまいましたわ!申し訳ありません御坂様、食蜂様。わたくしはお2人よりも先に上条さんへこここ、告白を……)

上条「へぇー。オレのこと慕ってくれてるのか。それはありがたいな」ハハハッ

部下「…」

部下(ですよねー)ハァー

上条「?」


ーーーとある公園前ーーーーーーーーーーーー
部下「では、わたくしはこれで」

上条「ん?そうか。送っていかなくて大丈夫か?」

部下「はい。そもそもわたくしの寮は御坂様と違って『学舎の園』の中にありますので。それに…」

上条「ん?」

部下「…目的は達成できましたし、ね」

上条「そ、そうなのか。まあ、帰りはスキルアウトに気をつけてな」

部下「学園都市特有の気遣いですわね。大丈夫ですよ。いざとなったら振動ぶつけて倒しますから」

上条「それは頼もしいな。それじゃ、オレは買い物もあるからまたなー」ノシ

部下「ええ。また会いましょうね」ノシ

部下「…」

部下(そう、自分の気持ちはもう十分に確認できた)

部下(あとは、これから食蜂様にお話を……少々怖いですが)

部下(あっ、御坂様はどういたしましょうか?…こちらはなるようになれですかね)

部下「……ありがとうございました、『当麻』様」

578: 2011/09/16(金) 22:39:26.81 ID:Ou6Qg0rg0
ーーー風紀委員 第177支部ーーーーーーーーーーーー
衝撃拡散「…という訳で、こちらが映像データです。お分かりかと思いますが、あの状況ではここまでが限界でした」

初春「いえいえ。むしろあの御坂さん相手に善戦したと思いますよ」

光学迷彩「そう言っていただけると嬉しいです」

初春「では数日で音声と映像を編集しておきますね。出来たら連絡しますね」

衝撃拡散「ええ。よろしくお願いしますね」ハァハァ

光学迷彩「データだけ頂ければこちらで焼き増しはしますので」ハァハァ

初春(ああ、そういえばこの人たちも白井さんに負けず劣らずの変態さんでしたね)

衝撃拡散「では」ノシ

光学迷彩「楽しみにしてますの」ノシ

2人「「ですの!」」<ガチャン

初春「」

初春「…さて、呆けていても始まりませんね。早速合わせちゃいますか!」カタカタカタ

初春「ん?この監視カメラに映ってるのは…御坂さん!?何だか物凄い形相で走ってますね」

初春「あれ?まさかこのルートは……目的地は!」<シュン

??「こんばんは。花飾りのお嬢さん」ニコニコ

初春「!? 貴方は一体――っ!」

??「失礼しますね」ストンッ

初春「くっ…。素敵な出会いとは、いきません、でした、ね」バタッ

??「…ふう。気の毒ですが、音声データを改竄しなければいけませんからこれは仕方のないことですね」

海原「さて、両方のデータはっと……おや?これは御坂さんではありませんか」ジー

美琴『データは黒子のトコの風紀委員支部かー!?』ダダダダダ

海原「…」

579: 2011/09/16(金) 22:40:54.23 ID:Ou6Qg0rg0
海原「…映像データはこのSDカードだけのようですね。音声データはっと」カタカタカタ

海原「やはりPCの中ですか。…御坂さんはあと2分もしないうちに着いてしまうでしょうね」カタカタカタ

海原「では、こちらのデータは削除しましょう」ニア【Enter】

海原「削除までの時間内に彼女はここまで来るでしょうし、SDカードもビデオカメラの隣りに置いておきましょうか」ポチットナ

海原「…少々熱くなっていましたが、冷静になってみれば彼女が幸せなら自分はそれで良かったのでしたね」

海原「その様子を少しでも見守ることができた自分も幸せ者ですね。ではそろそろここを去りましょうか」バッ

初春「」<データドコダー!?

初春「」<ココカー!

美琴「風紀委員ですの!…じゃなくて、初春さんいるー?」

美琴「…なにこの有り様」

美琴「あっ、映像データがあった。しかもご丁寧にPCのデータまで消されてるし…一体誰の仕業かしら?」

                                        ナイト
海原「ふふふっ。思い出しましたよ。自分は御坂さんを影から守る騎士であると!」

海原「はははははははっ!!」ダダダダダ


美琴「……初春さんの机に人間の皮膚が落ちてる」

580: 2011/09/16(金) 22:42:28.23 ID:Ou6Qg0rg0
ーーー常盤台中学学生寮 学園の園ーーーーーーーーーーーー
部下「た、ただいま帰りました」ガチャ

食蜂「…ん?ああ、おかえりなさい。遅かったですわね」

部下「え、ええ。色々ございまして…」

食蜂「そうですか。では早速伺いましょうか」ニコォ

部下「はい?何の話でs」

食蜂「…」ニコニコ

部下「…申し訳ありません冗談です。ですからその美しすぎる笑顔はやめてください。怖いです」

食蜂「あら?そうかしら?」フフフッ

部下「もう…おふざけがすぎますわ」

食蜂「ふふっ。申し訳ありませんわ」

部下「ふふふっ」

食蜂「うふふっ」

部下「…」

食蜂「…」


食蜂「ごまかされませんわよ」

部下「ですよねー」

食蜂「さて、話していただきましょうか?昨日の行動とその理由について、でしたね」

部下「ええ。わかりましたわ。ちゃんと言います。わたくしの…本当の気持ちを」

食蜂「……はい」

部下「あの、実はわたくし―――っ」

581: 2011/09/16(金) 22:43:35.26 ID:Ou6Qg0rg0
~就寝前~

食蜂(…やはりそうでしたか。なんとなく分かってはいましたが)

食蜂(しかし、悲しいというよりは、むしろ…)

部下「…ではそろそろお休みになりましょうか。明日は大事な日でしょう?」

食蜂「ええ!そうしましょう。ですが、その前に…」

部下「…はい、わかっております。写真はこちらに」つ【写真】

食蜂「はい、ありがとうございます!」

部下「…」ジー

食蜂「…」ジー

部下「~♪」ニパァ

食蜂「~♪」ニコッ

部下「…負けませんわ」

食蜂「こちらこそ」

部下「えへへっ」ジー

食蜂「うふふっ」ジー


しかし写真から目は離れない。それが乙女心であり、それが恋する女の子の姿であった。

582: 2011/09/16(金) 22:49:02.96 ID:Ou6Qg0rg0
~深夜~

ーーー第7学区 某所ーーーーーーーーーーーー
海原「…とか言いつつ、こんなものを手に入れてしまいました」つ□


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

土曜日のでーとぷらん

10:00 アイツといつもの公園で待ち合わせ! 遅刻なんて出来ない、てか時間がもったいない
   から早めに出発するわ。また30分前には着いちゃうだろうな…。よしっ、最初が肝心よ。
   何かと理由をつけてアイツとててててて、手をつないでやるんだから!

10:14 モノレールの発車時刻。目的地は第5学区よ!確かあそこって大学生が多いトコだっけ?
   何か落ち着いた雰囲気って私にはね…。なんて文句言っててもしょうがないか。
   目的地はそう、自然観察公園! アイツを癒してあげるんだから!

    【発】カエル病院前駅→→自然観察公園駅【行】

10:30 自然観察園到着!調べてみたら結構きれいなトコみたいだったし、やっぱ大人な雰囲気?
   大人な…ぐふふふっ。じゃなくて!癒しよ癒し! で、でも一緒にゆっくり並んで散歩も
   できるし、もしかしたらベンチでひ、膝枕してあげたり…!

    【発】自然観察公園駅→→レストラン街駅【行】

12:20 今度は第4学区!目的は美味しい料理ね。せっかく北の方まで足を延ばすだし、雑誌で
   評判のイタリアンレストランに行ってみよっと。たしか店の名前は…『あくぃなす』?
   もちろんアイツの懐事情に合わせて意外と安いトコよ。抜かりはないんだから!

    【発】レストラン街駅→→遊園地前駅【行】

13:25 ラストは第6学区!本日のメインイベント、遊園地よ!もうここではアイツと一緒に遊び
   まくって、お化け屋敷でベタベタして…。そして観覧車では2人はどちらともなく顔を寄せ
   合い……なーんてねっ。きゃー!

    【発】遊園地前駅→→カエル病院前駅【行】

16:50 最後はいつもの公園でお別れね。残念だけど。ここでいつもより素直にならなきゃ…。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

海原「いやこれ……可愛すぎだろ常考」

583: 2011/09/16(金) 22:56:57.29 ID:Ou6Qg0rg0
というところで6日目(休日初日)は終了です。ようやく部下ちゃんの能力が判明しました。
蛇足ですが、実はこの能力は自分の考えてた別のSS、というか二次創作もどきのアイデアが元ネタだったりします。
で、当時は『超電磁砲』を知らなかったのでネーミングは『超振動波』……さすがに不採用。
こんな能力、あってもいいんじゃないかと思う。

次回はおまけみたいな小ネタです。連休中には来ます。ではまたノシ


…てか、部下の表記って変えずにいくべき?

584: 2011/09/16(金) 23:58:33.06 ID:qvuBqMRAO
乙!!

部下も上条争奪戦の前線に立たせるんだったら、名前を付けてあげた方が良いと俺は思う(`・ω・´)b

597: 2011/09/18(日) 06:02:56.79 ID:cpVzU4nr0
おはようございます。こんな時間からですが置いていきますね。


では投下。今日のは誰得な超おまけ小ネタです。

598: 2011/09/18(日) 06:04:44.31 ID:cpVzU4nr0
ケース1 御坂様ファンクラブの場合

~とある深夜~

ーーー常盤台中学学生寮 208号室ーーーーーーーーーーーー
常盤台A「うふふふ。ついに、ついに御坂様のお部屋に侵入できましたわ…!」コソコソ

常盤台A「これで眠っていらっしゃる御坂様にあんなことやこんなことを……グフフ」

常盤台A「さて、寝顔を拝見ーっと」ススー

美琴「…すぅー…すぅー」

常盤台A(ひょォォぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおお!かわええええええええええええええ!!)

常盤台A(やべえよコレ。理性がぁ…理性がァァぁぁぁぁぁあああああああああああああ!!)ハァハァ

常盤台A(かわええ。めっちゃかわええよコレぇ…)ハァハァ

常盤台A(も、もっと近づこう)スゥー ハァハァ

美琴「…」スヤスヤ

常盤台A(ハァ…ハァ…!)ハァハァハァハァ

美琴「…く~ろ~こ~!?」ポケー

常盤台A「ハァハァ…って、えっ?」

美琴「また夜這いか、この変態がー!!」ズバコーン!

常盤台A「ほげェェぇぇぇぇぇええええええええええええええ!?」

白井「…みゅ~。お姉さまぁ…」スピー

美琴「むにゃむにゃ…あっ、まだ挫けないのね。今日という今日は…!」トテトテ

白井「ふぇ?ちょ、あれ?お姉さま?いかがなさいましたの??」ポケー

美琴「どの口が言うかぁー!!」ドッカーン

白井「なんでですのォォぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおお!?」ピョーン

常盤台A「」チーン

599: 2011/09/18(日) 06:06:34.89 ID:cpVzU4nr0
~次の日の深夜~

ーーー常盤台中学学生寮 208号室ーーーーーーーーーーーー
美琴「…」スヤスヤ

白井「…」ムクッ

白井「…」キョロキョロ

白井「…考えすぎですわね。昨日はお姉さまが悪い夢を見ていたに違いありませんの。…多分」

白井「ではお休みなさいませ、お姉さま♪」

白井「…」スピー <ススー

衝撃拡散「…侵入成功ですわ」

衝撃拡散「さてっと。御坂様の寝顔はっと…」チラッ

美琴「…むにゃむにゃ。またアンタってやつはぁ……しょうがないんだからぁ…へへへ」

衝撃拡散(かわええええええええええええ!!ハァハァ……って、いけませんわ!)

衝撃拡散(昨晩はこのようにして失敗されたらしいですものね)
                          ショックアブソーバー
衝撃拡散(しかしわたくしなら大丈夫。この『衝撃拡散』を上手く使えば…)

衝撃拡散(眠っている御坂様にバレることなくパジャマを脱がすことができるっ!)キリッ

600: 2011/09/18(日) 06:08:07.34 ID:cpVzU4nr0
衝撃拡散「では早速能力を発動して…」カクサンー

衝撃拡散「お布団を引っぺがしてっと」ペラッ

衝撃拡散「! こ、これは…御坂様のパジャマ姿!ゲコ太パジャマかわええ!!」

美琴「…ん~」

衝撃拡散「…といかんいかん。あまり声を出しすぎると起こしてしまうな」

衝撃拡散「よしっ、それでは御坂様のぱぱぱパジャマを…」ワキワキ

衝撃拡散「…」ソォ~

衝撃拡散「ボタンを1個、2個…も、もう1個で御坂様の慎ましげな…!」ハァハァハァハァ!

美琴「…どぁ~れが慎ましげな胸だぁー!!」ドッカーン

衝撃拡散「ぎゃァァぁぁぁぁああああああああああああ!!なぜバレましたのォォぉぉぉぉおおおおおおお!?」

白井「…ん~。何ですの、うるさいですわよ」ムニャムニャ

美琴「誰のせいだ、誰のォォぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!?」バッコーン

白井「わたくしではありませんのにィィぃぃぃぃぃいいいいいいいいいいいいいいいいい!?」

衝撃拡散「」チーン

601: 2011/09/18(日) 06:08:58.17 ID:cpVzU4nr0
~そのまた次の夜~

ーーー常盤台中学学生寮 208号室ーーーーーーーーーーーー
白井「…」バターン ガチャガチャ

美琴「黒子ぉ?い、いきなりどうしたのよアンタ」

白井「いえ、ただの警戒ですの。変態がこの部屋に入ってこないようにしませんと」キョロキョロ

美琴「変態ならもうこの部屋に入ってるじゃない」

白井「」クルッ

美琴「アンタのことよ」

白井「ひ、ヒドいですの」ウルッ

美琴「否定できないでしょアンタ」

白井「変態ではありませんの。変態淑女ですの!」キリッ

美琴「おやすみー」ノシ

白井「無視!?無視ですの!?」

美琴「…」スピー

白井「…」キョロキョロ

白井「…大丈夫ですわね」カチッ

白井「お休みなさいませ。お姉さま♪」

白井「…」スヤスヤ

??「…ふう」

602: 2011/09/18(日) 06:11:07.58 ID:cpVzU4nr0
~その後、深夜~

美琴「…」スヤスヤ

白井「…」スピー

??「さて、そろそろ動きますか」

光学迷彩「昨日までの2人は姿が見えるので失敗してしまうのです」

光学迷彩「ですが、わたくしのこの能力なら…うへへっ」
                                クレアボイアンス
光学迷彩「へんた…純情な子どもが欲しがる能力なら透視能力と並んでトップクラスですねコレは」

光学迷彩「学園都市バンザイですね」キリッ

美琴「…」スピー

光学迷彩(そしてこのまま御坂様の寝顔を堪能ぉ!何て完璧な計画なのでしょう!)

光学迷彩(嗚呼、御坂様の寝顔かわええ…)

美琴「…もぉ…だらしないわねぇ……へへへ」ギュウ

光学迷彩(やべェェぇぇぇぇえええええええええええ!!寝言超かわええよマジで)ハァハァ

光学迷彩(これはもう反則な可愛さだろ。もう抱きつきたいっ!なんか色々しちゃいたいっ!)ハァハァハァハァ

美琴「…黒子ぉ?まーだ懲りないかぁー?」ユラリ

光学迷彩(み、御坂様!?しかし、姿は見えてないはず!)ハァハァ…

美琴「隠れてても無駄よぉ…むにゃ。私には分かるんだからぁ…」フラフラ

光学迷彩(ね、寝惚けてるだけですわね。ビックリしましたわ)フゥー

美琴「くろこぉー!」

白井「ふにぃ……はっ。な、何ですのお姉さま?」ビクッ

美琴「アンタってヤツはぁ…むにゃ。今日こそ許さないんだからぁー」

白井「ちょ、お姉さま?ですからわたくしは何もしていませ」ススー

光学迷彩(あの、ちょっ白井さん?なぜわたくしの方へ近づいてきますの!?)

美琴「ちぇいさーっ!」ドゴォ!

白井「またまた違いますのにィィぃぃぃぃぃいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!?」

光学迷彩「わたくしまでェェぇぇぇぇぇえええええええええええええええええええええ!?」

603: 2011/09/18(日) 06:12:24.20 ID:cpVzU4nr0
~これまた次の日の朝~

美琴「おはよう、皆っ!」ニパァ

白井「あらっ皆さん。御機嫌よう?」ゴゴゴゴゴ

3人「「「ご、ご機嫌麗しゅう?」」」

白井「…」ニコニコ

3人(白井さん怖ェェぇぇぇぇぇえええええええええええええええええ!!)

美琴「ところで3人とも。どうしてここ最近私の部屋で寝てたの?」

常盤台A「え、えーとぉ…?」

衝撃拡散「そ、それはですねぇ…?」

光学迷彩「な、なんと言いますかぁ…?」

白井「…」ギラギラ

3人「「「ね、寝惚けてて…」」」テヘッ☆

白井「風紀委員ですの!」キリッ

3人「「「」」」

604: 2011/09/18(日) 06:14:57.81 ID:cpVzU4nr0
ケース2 『あくぃなす』のシェフの場合

~『レベル5+α』教育実習実施から2年前~

ーーーイタリア キオッジアーーーーーーーーーーーー
シェフ(料理人を志して早10年。道を究めんとパスタの本場、イタリアにまで来てはみたんだが…)

シェフ(イタリア中回ってみて、沢山の店でイタリアンを食べ漁ったけどなぁ)

シェフ(確かに美味くて満足したが、何なんだろうなこの気持ちは。まだ自分の理想にたどり着いていない気がするんだ)

シェフ(ここでも、僕は満たされはしないのか…?)

??「あら貴方。お困りのようですね?」

シェフ「へっ、僕?いや、そんな別に困ってなんか…」

??「困っているのですね?ええそうなのでしょう!困難が貴方の前に立ち塞がってるのねそうなのですね!」

シェフ(うわぁ…。なんかトンデモナイのに絡まれちゃったよ。海外怖ぇ)

シェフ「え、ええまあ。困っているといえばその通りなのですが…」

??「やはり困っている!困難、なんと素晴らしい響きなのでしょう!さて、貴方はどのような困難に立ち向かっていますので?」

シェフ「んー。そんな大層なもんでもないんですがね」

??「いいえ、躊躇せずに何でも相談くださいませ。私はローマ正教の宣教師のリドヴィア=ロレンツェッティですので」

シェフ「は、はぁ。実は僕は日本の料理人なんですけども、最近仕事が行き詰っちゃって」

リドヴィア「ほうほう。続けてください」

シェフ「それで自分が一応専門にしてるイタリア料理を勉強しようと、この国中を回って食の旅をしていたのですが。どうも自分の理想とは違っていて」

リドヴィア「まあ、本場と言ってもピンキリですからね。必ずしも美味しいとは限りませんので」
     
リドヴィア「特に貴方のような観光客などすぐ目立つ看板に吸い込まれてしまうのでしょう?」

シェフ「うっ。それは否定できませんね…」

リドヴィア「しかし、それだけの覚悟を持って遠路はるばる来たというのに……。こう一向に上手くいかないとは…」

シェフ「ですよね。やっぱり無r」

リドヴィア「すっばらしいっ!」

シェフ「はい?」

リドヴィア「素敵!この困難!このまるでお前には絶対できないだろうと突き付けられたような状況!何もかもが素晴らしい!!」

シェフ「」

605: 2011/09/18(日) 06:17:29.61 ID:cpVzU4nr0
リドヴィア「なんという不可能!なんという不条理!やはり状況が困難であれば困難なほど、俄然やる気が出てくるものです!!」

シェフ「いやあの、リドヴィアさん?」

リドヴィア「よォォおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおうしっ!!」

シェフ「僕の話全っ然聞いてねえ!?」

リドヴィア「そうと決まれば早速行動せねば!これほどの困難、なかなか出会えるものではありませんからね!」

シェフ(ヤベェ。ここはさっさと逃げるべきか?)

リドヴィア「ではまず…あっ、いましたか!そこでアイス食べてる……オッリアナァァあああああああああああああああああん!!」ドスーン

??「ごばぁっ!?な、何よいきなり?」ポロッ

リドヴィア「ホォー!今日はすっばらしい日なのですよオリアナぁ!ホホホホホホホホ!!」

オリアナ「何よこのハイテンションは…。ま、まさかそこのあなた。何かとんでもない困難に見舞われてるとか?」

シェフ「え、ええ。かくかくしかじかという訳で…」

オリアナ「はぁ。そういうことね」

シェフ「あの、僕はこれからどうなってしまうのでしょう?」

オリアナ「お姉さんが知る訳ないでしょう?まあ一つ確実なのは…あなた、もう諦めなさい。この女からは逃れらないわよ。可哀想だけど」

シェフ「そ、そんなぁ…」

606: 2011/09/18(日) 06:19:35.80 ID:cpVzU4nr0
リドヴィア「さあオリアナ。早速一仕事ですよ!!」

オリアナ「ええ!?」

リドヴィア「そこの迷える子羊を教会まで運んで差し上げなさいな!」

オリアナ「いや、なんでそんなことしなきゃいけないのよ」

リドヴィア「貴方は運び屋でしょう?でしたら、このお方も運んで差し上げねばならないと思いますが」

オリアナ「いや別にそういう運送屋じゃないのよお姉さんは!っておい、ちょっと聞いてるのリドヴィア?」

リドヴィア「よォォおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおうしっ!!」

シェフ「またそれ!?」

リドヴィア「さあ出発しますわよオリアナ!!困難は大きければ大きいほど、乗り越えたときの喜びが大きくなるものですから!」

オリアナ「はぁ…。了解しましたっと。ほら、行くわよそこのお兄さん?」ズルズル

シェフ「もうお兄さんって年じゃないんですがね…」


ーーー教会ーーーーーーーーーーーー
リドヴィア「さて、まずはお腹がすいているでしょう?今日はお金の無い方や観光客の皆さんに料理を振る舞っていますので、是非食べてほしいものですが」

シェフ「…先ほどより随分と落ち着かれましたね」ヒソヒソ

オリアナ「…まああまり気にしないで。こういうヤツだから」ヒソヒソ

リドヴィア「ささっ、お食べになって」

シェフ「は、はい」

オリアナ「ん~。じゃあせっかくだし、お姉さんも食べちゃおうかしら?」

リドヴィア「貴女は駄目ですが」

オリアナ「ええー。ひっどいー、リドヴィアー」

リドヴィア「貴女はお金に困っている訳でも観光している訳でもありませんので」

オリアナ「はいはいー。…まあ、これ以上は面倒なことになりそうだし、もういっか」

リドヴィア「何か問題でも?」

オリアナ「いいえ。全然」

607: 2011/09/18(日) 06:21:35.24 ID:cpVzU4nr0
シェフ「へぇー、教会かー。ここは考えてなかったなー」スタスタ

??「あらあら。いらっしゃいませなのでございますよ」

シェフ「あ、ああ。どうも」

??「はじめまして。わたくしはこの教会でシスターをさせていただいています、オルソラ=アクィナスといいます」

シェフ「ん?はい、こちらこそはじめまして。僕は…」

オルソラ「まずはパスタを盛り付けますね」モリモリ

シェフ「おっ?ああ、どうも」

オルソラ「それで、貴方さまのお名前は何というのでございますか?」

シェフ「はい?あっ、ですから僕の名前はですね…」

オルソラ「このパスタは我々シスター一同が困っている皆様のために誠心誠意を込めてお作りしたのでございますよ」

シェフ「あれ?へ、へぇー。そうだったんですか。それはすばr」

オルソラ「ところで、貴方さまはどこのご出身の方なのございますか?」

シェフ「えっ?あの、話の内容が掴めないんですけd」

オルソラ「はい、盛り付けましたよ。あちらの席でお召し上がりくださいね」

シェフ「は、はぁ…(この人とは会話ができないっていう理解でいいのかな?)」

シェフ「では美味しく頂きますね」

オルソラ「はい!どうぞ召し上がれでございますよ」ニッコリ

608: 2011/09/18(日) 06:23:43.91 ID:cpVzU4nr0

シェフ(可愛いシスターさんだったなぁ。よし、こっちではレストランとか専門店とかのしか食べたことなかったからな。庶民の味、みたいなものも悪くないな)

シェフ(さて、見た目は結構美味しそうだ。味はどうなんだろ?)チラッ


??「それにしても、シスターオルソラの料理にはもっとレパートリーが必要だと思います!」

??「まだそんなことを言っているのですか、シスターアンジェレネ」

アンジェレネ「し、仕方無いじゃないですかシスタールチア。だって毎日毎日隠し味が一緒なんですよ!たまには変えてくれたって…」

ルチア「まず貴女は毎日3食きちんと食べることができる今の状況を主に感謝すべきです」

??「まあまあ。あまり固いことばっかりでもダメになっちまいますよ?」モグモグ

ルチア「…シスターアニェーゼも適当なことばかり言わないでください」


シェフ(…まあ、普通の味って感じかな?そんなに過度な期待はしてないけど)

シェフ「さて、いただきます」パチン

シェフ「」モグモグ

シェフ「…」

シェフ「」ガツガツ バクバク

シェフ「………」

リドヴィア「おや、どうしましたか?」

シェフ「……う」

リドヴィア「う?」

シェフ「うんめェェぇぇぇぇぇええええええええええええええええええええええええええええ!!」

リドヴィア「」

609: 2011/09/18(日) 06:24:51.60 ID:cpVzU4nr0
シェフ「何なんだこの美味しさは!?この味、この香り、この舌触りぃ!!」

オリアナ「あらら?あなたもリドヴィアと同じ部類なのかしら?」

リドヴィア「それはどういう意味なのでしょうか?」

オリアナ「そんな顔しないでよリドヴィアー」


アンジェレネ「何なんでしょうか、あの東洋人は?」

アニェーゼ「さあ?」

ルチア「まったく、食事時くらいは静かにしてほしいものです」


シェフ「これだ!…これが、僕がずっと追い求めていた料理だ!!」

オリアナ「あっ……そうなの?」

シェフ「この料理を作ったのは誰だぁ!?今すぐ話がしたいっ!!」

オルソラ「お呼びでございますか?」

シェフ「む…。君が、このパスタを作ったのかい?」

オルソラ「そうでございますが、何か問題でもございましたか?」キョトン

シェフ「そうか。…頼みがあるのだが」

オルソラ「えっと、何でございますか?」

シェフ「僕を…僕を、貴女の弟子にしてくださいっ!」ガバァ ←土下座

オルソラ「はい?」


アニェーゼ「おお…。あれが噂に聞く『ジャパニーズ土下座』というヤツですか」

ルチア「潔い姿勢です。嫌いではありませんね。ってあれ、シスターアンジェレネ?どこへ行ったのですか?」


シェフ「頼む!この素晴らしい料理をより多くの人たちに食べさせてあげたいんだ!」

オルソラ「えぇっと、何と申し上げたらよいのやら…」

シェフ「頼む!この通りだ…!」

オルソラ「あのぉ、まずはお顔を「条件があります!」あらら?」

シェフ「条件?それは何なんだ?教えてくれ!」

アンジェレネ「それはですね…。私に毎日美味しいスイーツを食べさせることです!」ババーン

シェフ「は?」

610: 2011/09/18(日) 06:26:42.89 ID:cpVzU4nr0
アンジェレネ「どうですか?破格の条件だと思いますよ?」ドヤァ

ルチア「シスターアンジェレネ!貴女は一体何をしているのです!」ゴツン

アンジェレネ「うぅ~痛い~。いいじゃないですかー」ウルウル

ルチア「良くありません!!」

オルソラ「あらあら。いいんじゃないんですか?」

ルチア「し、シスターオルソラ!?」

オルソラ「では、そういうことでございますので、よろしくお願いしますね。えっとぉ…」

シェフ「は、はいっ!その、僕の名前は…」

オルソラ「それで、貴方さまは『スイーツ』を作ることができるのでございますか?」

シェフ「へっ?ま、まあ一応一通りは」

オルソラ「でしたら、まずは貴方さまのこともよく知らなければいけませんね。お名前は何というのでございますか?」

シェフ「…はぁ。先が思いやられる」

リドヴィア「ああイイ!その困難、ゴールがまったく見えないレースに参加するか如きこの絶望感!たまりませんわァァあああああああああああああん!!」

シェフ「…この国には変な人しかいないのか?」


その後、教会の施設に寝泊まりをして、料理の腕を磨くことになった僕でしたが……


リドヴィア「ここを当面の宿泊に使うことをお勧めしますが」

ビアージオ「むう?何だこの異教の猿みたいなのは?まあいい。聞くだけ面倒だ」

シェフ(また変わったのが…)


その道は、やはり言葉にできないくらい、つらく厳しいものでありまして……


オルソラ「ここで軽くさっさっさーなのでございますよー」パラパラ

シェフ「? えーっと?」

オルソラ「さくさくっと切ってしまいますよー」トントントン

シェフ「…なるほど、わからん」キッパリ


彼女の元で修業した日々は、かけがえのないものであるのと同時に、非常に大変なものでもありました。


アンジェレネ「今日のスイーツは何ですか?」キラキラ

ルチア「シスターアンジェレネ!また貴女は他人さまにご迷惑を!」

シェフ「え、えっと、有り合わせでいいなら出してあげるよ…?」

611: 2011/09/18(日) 06:28:00.13 ID:cpVzU4nr0
~それから2ヶ月後~

オルソラ「あらあら。もうお別れでございますか。寂しいものですね」

アンジェレネ「うぅぅ。チョコラータ・コン・パンナがぁ…!」グスグス

ルチア「貴女はどんな悲しみ方をしているのですか」

シェフ「大丈夫。あれくらいなら君にでも美味しいのが作れるさ」

アンジェレネ「う~。が、頑張ってみますぅ」

シェフ「おう。…では皆さん、長い間お世話になりました」ペコッ

オルソラ「いえいえ。わたくしも楽しかったのでございますよ」

ルチア「うちのシスターの1人がご迷惑をかけました。今後はもっと厳しく指導します」

アンジェレネ「シスタールチア!?」

アニェーゼ「おお。アレが噂に聞く『ジャパニーズお辞儀』ですか」

オリアナ「今度はお姉さんともっと楽しい遊びをしましょう?」

ビアージオ「ふん。見送りに来るのも面倒だ」

リドヴィア「また困難に出会ったらすぐこちらに来てほしいので」

シェフ「…」

シェフ「帰ります」

7人「「「「「「「まあまあ」」」」」」」ドウドウ

オルソラ「そういえば、ここで覚えた料理はどちらで振る舞うのでございますか?」

シェフ「ん?ああ、どうやら地元に近いところに『世界中の料理』を食べられるって評判のレストラン街があるらしいので、そこに店を構えようと思います」

オリアナ「へぇ、そうなの。で、お店の名前は?教えてくれたらお姉さん贔屓しちゃうわ」

シェフ「はいっ。その店の名前は―――」

612: 2011/09/18(日) 06:29:00.40 ID:cpVzU4nr0
ケース3 冥土帰しの場合

冥土帰し「…ふむ。これはどうしたものかな?」

冥土帰し「とにかく電話してみようか」ピッポッパッポ

冥土帰し「…」プルルル プルルル

??『はい。もしもし』

冥土帰し「僕だよ。…こう言えばわかるよね?」

??『ああ。貴方の声を忘れるはずもないさ』

冥土帰し「そうかい。それは幸いだよ」

??『ほう。しかし珍しいな。君の方から連絡してくるとはな。というか、もう連絡は取らないのではなかったのか?』

冥土帰し「状況が変わってね。いや、ずっと同じ状況ではあったけど僕がここまで我慢してきた、と言った方が正確かな?」

??『なるほど。それはそれは…』

冥土帰し「さて、そろそろ本題に入ってもいいかな?……アレイスター」

☆『ああ。いつでも構わないよ』

冥土帰し「実はね?僕は前々から問題だとは思っていたんだよ。なぜあんなことになっているのか。どうして誰も疑問に思わないのか、とね?」

☆『話が見えないな。要点を言ってはくれないか?』

冥土帰し「…そうだね。じゃあ単刀直入に言おうか」



冥土帰し「……僕の病院の前の駅名、『カエル病院前駅』ってどういうことなんだい?」

613: 2011/09/18(日) 06:31:34.83 ID:cpVzU4nr0
☆『…ふむ。言っている意味が分からないのだが』

冥土帰し「だから、この病院は『カエル病院』じゃないんだよ?なのにどうして駅名はああなんだい?」

☆『いや、だからそれは…』

冥土帰し「この病院は“第7学区総合病院”であって、カエルなんて入り込む余地がないんだよ?」

☆『ほう(そんな名前だったのか…知らなかったぞ)』

冥土帰し「そういう訳だ。僕はここにあの駅の改名を要求するよ」

☆『…なぜそれを私に言うのだ?この学園都市とて民主主義に則っている国家体だ。そうしたいのであればもっと正式な手順を…』

冥土帰し「うん。僕もそう思って最初は署名活動をしたんだけどね?なぜか誰も署名してくれないんだよ」

☆『…なるほど。ここにその署名の様子が映像として残っているぞ』

冥土帰し「何だって?」

☆『よし。再生してみるか』ポチットナ☆

冥土帰し「おいよせ」
 
  :
  :

ナースAさん「えっ、アレ変えちゃうんですか?愛着あって親しみやすいのに…」

K条くん「K条さん的には駅名は覚えやすいのがいいんですがねー」

M1003X号さん「それには例え先生の指示でも従うことはできません、とミサカは全ミサカを代表してここに断固反対の意を表明します」

S.Mくん(14歳)「へぇ、そんなことかい?僕にとってはすごくどうでもいいことだね。
        ってあの、その手に持ってるのは何なんだい『僕は患者のためにしか』えOちょおいやめくぁwせd」

M坂さん「駄目!絶対ダメよ!!そんなことしたら…うぅぅ、想像しただけで目の前がぐちゃぐちゃになって何も見えない…!」

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☆『…』

冥土帰し「…」

☆『正直すまんかった』

614: 2011/09/18(日) 06:33:31.04 ID:cpVzU4nr0
冥土帰し「…ともあれ、これで分かっただろう?署名では不可能だから、君に直談判してるんだよ」

☆『…なるほど。ご苦労なことだな』

冥土帰し「さあ、とにかく答えを聞こうか、アレイスター?」

☆『答えか……そんなものはノーに決まっているだろう?』

冥土帰し「そうか。ではその理由を聞こうか、アレイスター?」

☆『(あれ、切り返してきた?)理由、か。それはな…』

冥土帰し「それは、何なんだい?」

☆『(名づけたのが私だから、と言えば怒られるのだろうか?)』

冥土帰し「…どうしたんだい、アレイスター?」

☆『(ふむ、どうすべきか…?)』

冥土帰し「そろそろ喋ったらどうだい?」

☆『(…よし、これに決めた!)』

冥土帰し「あれいs」<ブツッ

冥土帰し「…」<プープープー

冥土帰し「…そうか。それが君の答えかい」ピッポッピッパ

冥土帰し「…」プルルル プルルル

冥土帰し「…ああもしもし。結標さんかい?…うん、そうだよ僕だよ」

冥土帰し「…いや、そういうのじゃなくてね。実はアレイスターに用があってね。直接会いたいんだ」

冥土帰し「ん?何をするかって?あの生命維持装置のパイプとかを軽く壊すんだ。…ああ大丈夫、僕なら本物の在り処も知っているからね」<ピリリリ

冥土帰し「…ああすまない。キャッチが入ったみたいだね?あとでかけ直すよ」

冥土帰し「…」

冥土帰し「もしもし」

☆『正直すまんかった』

615: 2011/09/18(日) 06:41:56.52 ID:cpVzU4nr0
今回は以上です。てか、たぶん今回のが一回分投下のレスだと最多なはずなんだが…。オマケでってorz
特にイタリア勢の絡みが楽しすぎ、つーかリドヴィア書いてて楽しい。もう出番は無いはずだけど。
次回から7日目(休日2日目)に入ります。まだ構想は午前中までしかできてないから……皆、オラに力を!

それで部下ちゃんなんですけど、名前は一応自分のなかでは決定しました。また部下ちゃんが出てくるときに名乗ってくれると思うので、
皆さん、それまでは彼女を『部下』ちゃんでいさせてください。

次回は火曜日までには。ではまたノシ

616: 2011/09/18(日) 08:05:54.57 ID:oRoazpmSO


学園都市は変態しかいないな…

617: 2011/09/18(日) 09:08:21.02 ID:4I0ziWSH0
乙!
世界は変態であふれてる

618: 2011/09/18(日) 09:42:32.74 ID:r/Wc/a+AO
乙!!
>>616
禁書の登場人物に常識は通用しねぇ

【禁書目録】上条「教育実習?」7日目

引用: 上条「教育実習?」2週目