城ヶ崎莉嘉（12）



莉嘉「んぁーもー！わかんないー！」ｼﾞﾀﾊﾞﾀ

ありす「あの……」

莉嘉「あ！ありすちゃん！おっはよーっ☆」

ありす「…おはようございます城ヶ崎さん…あと名前では呼ばないで下さいとあれほど…」

莉嘉「ありすちゃん！」ｽﾞｲｯ

ありす「ひゃっ……」

莉嘉「私のこと、名前で呼んでって言ったよね？」

ありす「う…それは………」

莉嘉「ほらほら！り、か、って呼んでみて？」

ありす「…り、莉嘉……さん…」

莉嘉「さん付けも禁止ー！」

ありす「り……り、莉嘉……」

莉嘉「うんうんばっちり☆」

莉嘉「同い年なんだから他人行儀はなしだかんね？」

ありす「……うん」

ありす（全く、この子は………）

ありす（でもこの天真爛漫な性格こそが、彼女の魅力……なのかな？）

ありす「…それで莉嘉は何をしてたの？」

莉嘉「あ、そうそう……これ！」

ありす「これ……もしかして冬休みの課題？」

莉嘉「『あんた、何時も休みが終わるギリギリに宿題も終わらせてるんだからこの冬休みくらい早めに終わらせなー』ってお姉ちゃんに言われちゃってさ～…」

莉嘉「それは分かってるんだけどどうにも進まなくって」

莉嘉「どうせならPくんに教えてもらっちゃおう☆…と思って来てみたんだけど出かけてるみたいでさ～…」

ありす「それで一人でうんうん唸ってた……と」

莉嘉「数学は苦手なんだ～……」

ありす（…確かに）

ありす（頑張った跡は見えるけど随分と苦戦してるみたい）

ありす（……よし）

ありす「……あの」

莉嘉「ん？」

ありす「…も、もし莉嘉がよかったらなんだけど……」

ありす「……その、私が数学教えようか？」

莉嘉「えっ………いいの？」

ありす「う、うん……その、数学は得意、だから」

莉嘉「……ありすちゃーーーーーーんっ！！！」ｶﾞﾊﾞｯ

ありす「きゃあぁっ！？」

莉嘉「ありすちゃんからそんなこと言ってきてくれるなんて嬉しいよ～っ♪」ｽﾘｽﾘ

ありす「きゃっ…ちょ、ちょっと莉嘉、くすぐったいってば…！」

莉嘉「ごめんごめん…てへぺろ☆」

ありす「…もう、調子いいんだから…」

莉嘉「でもね、ありすちゃんから教えようかって言ってくれたのは…」

莉嘉「本当に嬉しかったよ☆」ﾆｺッ

ありす「…！」ﾄﾞｷｯ

莉嘉「どしたの？」

ありす「な、なんでもない！さ、はやく始めよ！」

莉嘉「はーいっ☆じゃ、さっそくなんだけどこの問題は…」

ありす「あぁ、この問題ならここに線をひいて…」
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P「ただいまー……って何してるんだ美嘉？」

美嘉「しーーっ」

美嘉「こっちこっち」ﾁｮｲﾁｮｲ

P「？」

P「……これは…」

ありす莉嘉「…………」ｽﾔｽﾔ

美嘉「莉嘉の宿題見てくれてたみたい」

P「へぇ……にしてもこの二人、いつの間にこんなに仲良くなったんだ？」

美嘉「さぁね……にしても可愛いなぁ…写メっちゃおっと♪」

P「おっ、あとで俺にも転送してくれよ」

美嘉「おっけー★」


後日転送された二人の寝顔の画像が（主にPから）事務所のアイドル間に広まってしまうのはまた別の話


おわり

お目汚しすまんかった
場繋ぎ程度に書いたもんだったのにサーバー不調のせいでなんだかもったいぶった感じになってしまった
おのれ…

地味にありすちゃんに勉強得意発言があったのと学生の冬休みといえば宿題、と思って書いたが二人とも他キャラとの絡みが薄い子らだから難しかったです（KONAMI感）