962: 2012/12/24(月) 01:28:19.16 ID:/guY0puO0
トレーナーズ、書きあがってないけど投下してくよ
シリーズ:モバP「冬の過ごし方」

前回:モバP「三連休の過ごし方」水野翠の場合

最初から:【モバマス】愛梨「冬の過ごし方」

964: 2012/12/24(月) 01:33:35.38 ID:/guY0puO0
マストレ「お前は最近たるんでるぞ」

トレーナー(聖夜)「ふんふんふ~ん……へ?」

マストレ「お前がそんな調子では、トレーニング相手のアイドルにまで影響するだろうに。浮かれるのは構わんが緩む事だけはするなと、あれだけ言っておいた筈

なんだがな」

トレーナー「そんな事、言われなくても分かっているわ。ルキトレじゃないんだか

ら、公私の別くらいちゃんと付けられます」

マストレ「どうかな。――いくらお前が末妹と違うといった所で、私から見ればど

ちらもひよっこに過ぎんのだからな」

トレーナー「何よ。――はっはーん。もしかして姉さん、私が浮かれた格好してる

からって、羨ましいんじゃないの?」

マストレ「んな……!?何を言いだすんだお前は!私が妹相手に僻み根性をむき出す

ような、狭量な人間だとでも言いたいのか!?」

トレーナー「どうかしらね~」

マストレ「姉に対してその口ぶり、覚悟は出来ているんだろうな!」

トレーナー「あにおう?やるっての、姉さん!」
アイドルマスター シンデレラガールズ シンデレラガールズ劇場(8) (電撃コミックスEX)
967: 2012/12/24(月) 01:38:34.53 ID:/guY0puO0
ベテトレ(聖夜)「ちょっと二人とも、喧嘩は駄目だって!」

マストレ「」プッツーン

マストレ「もう良い、お前らの事など知らん。――浮かれたければ、好き勝手にす

るがいいさ」ガラガラピシャッ

ベテトレ「……えーっと、私、何かやってしまったかな?」

ルキトレ「その格好の所為だと思う。――っていうか、お姉ちゃんが怒るのって珍

しいね。久しぶりに見たよ」

トレーナー「まあ、いつも通り、ほとぼりが冷めたら戻って来るでしょ」

ベテトレ「どうかな……。まあとにかく、アンタはちゃんと謝る心構えをしときな

さいよ」

トレーナー「はいはい」

973: 2012/12/24(月) 01:44:52.43 ID:/guY0puO0
マストレ(勢い込んで出てきてしまったは良いが、行く当てが全くない……)

マストレ(そもそも金も持ってないし、友人が居る訳でも無い)

ポツポツ ザアァァァァァァーーーーーー

マストレ(おまけに雨と来たもんだ。――どうしようかな)

マストレ「……寒いな、今日は」

???「マストレさん?どうしたんですかこんな所で!風邪ひいちゃいますよ!」

マストレ「……?あぁ、P殿か。――君こそ、こんな所で何をしているんだ?」

P「今日はちひろさんに雑務任せて半ドンだったんですよ。半休でもとらないと、流石に体がもたないもので」

マストレ「あぁ、君は普段から頑張っているものな。少しの休みを取ったからと言って、誰にも文句は言われまいよ」

P「マストレさん……。どうあっても、ずぶ濡れで此処に居る理由は言いたくないって顔してますね。――まあ良いですけど」

マストレ「そうか、そう言って貰えると有難い。……では私は失礼す――」ガシッ

マストレ「その手を離してくれないか?このままじゃ動けないのだが」

P「理由は聞きませんが、ずぶ濡れの知り合いを放って帰って、風邪でもひかれたら寝覚めが悪いですから。――理由は聞きませんが、どうせ行く当ても無いんでしょう?ウチで風呂でも使って下さい」

マストレ「そういう訳にも――」

976: 2012/12/24(月) 01:49:46.77 ID:/guY0puO0
P「因みに、意義異論反対意見は一切認めないぞっ☆」Bダッシュ!

マストレ「くっ!?な、なんて力だ――!」

――――――――

マストレ「結局、押し切られてしまった……」

P「早速ですが、風呂に入っちゃってください。そのままだと風邪ひいちゃいますし」

マストレ「あ、あぁ。済まないな」

P「謝らないで下さい。こっちが好きでやっている事なんですから」

マストレ「そ、そうか。――有難う、P殿」

P「いえいえ。――あぁそうだ、今着ている服は洗面所の中にある洗濯機に放り込んどいてください。こっちでやっておきますから。後、ジャージ何かはこっちで準備しておきますから、気にしないで下さいね」

マストレ「色々と有難う。――じゃあ、風呂を使わせて貰うよ」

P「どうぞ。――じゃあ俺は食材の買い出しに行ってきますので、暫く家を空けますよ」

マストレ「あぁ、分かった」

シュルシュル、トサッ……ガラッ、バタン

977: 2012/12/24(月) 01:56:07.77 ID:/guY0puO0
マストレ(まさかP殿に助けて貰えるとはな。偶然とはいえ、少々意外だった)

キュッ……シャアァァーーーーーー

マストレ(彼とは仕事仲間以上の関係ではないと思っていたからな。でも、声を掛けて貰えてほっとしたのも事実……)

マストレ(帰ってきたら、ちゃんとお礼をしよう。それから、あそこにいた理由も説明しよう。……それが、せめてもの礼儀だろうしな)

チャポン……

マストレ(妹達にも悪い事をしたな。幾らなんでも、キツく言い過ぎたか……。あいつらにも謝らないと、いけないな……)

マストレ(いかんな……気が緩んだら、何だか眠くなってきた……。風呂で寝るのは、拙いんだけど……)

マストレ(まあ、少しだけなら、良いか。今日は何だか、酷く疲れてしまった……)

マストレ(Zzz…………)

979: 2012/12/24(月) 02:01:52.65 ID:/guY0puO0
マストレ「――あれ?私、寝て……」

P「全く、風呂桶の中で眠るとか非常識にも程がありますよ。何考えてるんですかあなたは」

マストレ「あぁ、帰ってたのか、P殿。ついうっかりしていて――って」ガタッ

P「おおっと、叫ぶのは無しにしてくださいよ。俺が捕まっちまいますからね」

マストレ「……!――な、何を考えているんだP殿!いくらなんでも、その、常識ってものがだな……」

P「貴女に言われたくありませんね。――それに、こういうのは酔いつぶれたちひろさんの相手で慣れてるんです。今更女の裸の一つや二つ、興奮する訳無いじゃないですか」

マストレ「」ムスッ

マストレ「服まで着せて貰って有難いんだが、恥かしいと同時に腹立たしいな、その言いぐさは」

P「女のプライドですか?そんなもん犬にでも食わせときゃ良いんですよ。――まあそれは良いんですが、取り敢えずご飯食べましょう。鍋を作っときましたからね」

マストレ「――有難く頂戴するよ。折角作ってくれたものだしな」

P「そうですとも。――ささ、こっちにどうぞ。用意できてますから」

マストレ(そういえばここはベッドの上か。P殿の物なのかな……?)

983: 2012/12/24(月) 02:08:56.29 ID:/guY0puO0
マストレ・P「いただきます」

マストレ「うむ、美味いな。こう言っては失礼だが、正直意外だよ」モグモグ

P「根っからの自炊派ですからね。この位はちょろいもんです」モグモグ

マストレ「そうか。――なあ、P殿」

P「はい?何でしょうかマストレさん」

マストレ「家に入れてくれて、有難う。あと、ご飯と着替えも用意してくれて……」

P「どういたしまして」モグモグ

マストレ「――なあ、少し話を聞いてくれないか?」

P「……ええ、どうぞ。食べながらで良いので、ゆっくり話してくださいね。時間はたっぷりありますから」モッキュモッキュ

マストレ「ああ、そうさせて貰う」

マストレ(そうして私は、私が家出をした経緯を出来るだけ客観的に話した)

マストレ(彼は一言も発さずに黙っていたが、私にとっては寧ろ有難い事だった。彼がアイドルに信頼されるのも、なんとなく分かるような……そんな気がした)

984: 2012/12/24(月) 02:17:11.94 ID:/guY0puO0
P「成る程、そういう訳だったんですか」

マストレ「お恥ずかしながら、な」

P「……プロデューサーとしては、貴女の意見に賛成ですね。こっちもアイドルを任せる以上、万が一にも信に背くような事があっては困りますから」

P「ただ個人的には、彼女達が浮かれるのも分かる気がします。――彼女達とて妙齢の女性ですから、仕事ばかりじゃなくておしゃれに気を使いたいことだってあるでしょう」

マストレ「うぅむ、そういうモノなのか?」

P「そういうモノです。――貴女はちょっと枯れ過ぎてるというか、そういう方面に無頓着過ぎやしませんかね?」

マストレ「随分と失礼な物言いじゃないか。――事実だが」

P「兎に角、そうですね。クリスマスの日のレッスン、アレを取りやめにしましょう。ウチのアイドル達もクリスマスパーティーをしたがっていましたし、貴女達にも姉妹水入らずの時間を差し上げた方が良さそうですから」

マストレ「良いのか?勝手に決めてしまって」

P「どうせレッスン周りの裁量権は俺にあるんです。アイドル達も理由を話せば納得してくれますし、杏なんかは泣いて喜ぶでしょうからね」

マストレ「そうか。――すまないな、色々と気を回させてしまって」

P「いえ、寧ろ今回の事が良い機会でした。貴女のお蔭で、今迄見えていなかった部分に気付けましたから」

P「ですから、おあいこという事にしておいて下さい」

987: 2012/12/24(月) 02:23:40.03 ID:/guY0puO0
マストレ「しかし、それでは私の気が収まらんよ。せめて何か、恩返しをさせてくれないか?」

P「ふーむ、そう言われましても……」

マストレ「頼むよ。これじゃあ貸しを作ったみたいで気分が晴れないんだ」

P「じゃあそうですね。――デート、してくれませんか?今度の日曜に。スケジュールは空いているでしょう?」

マストレ「でっ、デートぉ!?」

P「ええ、デートです。貴女に少しばかり、興味が湧いてきてしまったもので」

マストレ「そそ、それはいったいどういった興味なんだ?」

P「貴女をとびっきり綺麗に着飾ったらどうなるのか……といった類の興味です。あと、人間性の面でも、もっと貴女を知りたくなりましたので」

マストレ「――!!!……分かった、デートしよう。させてくれ。してください」

P「ええ、喜んで」

マストレ(その後、私は彼の家に泊まり、翌日妹達に謝った。――P殿とのデートなんかは、また別の機会に話すとしよう。尤も、その機会があればの話だが……)

――to be continued

989: 2012/12/24(月) 02:25:31.63 ID:/guY0puO0
完全に埋めSSレベルだったね、ごめんね
マストレさん可愛いよねって思ったから書いてみた
後悔はしていない、続編は予定は未定状態ってところかな
個人的には、Pはこの位冷淡な方が良いと思ってるよ

988: 2012/12/24(月) 02:24:56.39 ID:x15y1RmjO
乙乙
トレーナー姉妹可愛い


次回:



引用: モバP「三連休の過ごし方」