1: 2016/09/11(日)16:35:20 ID:N9m
私「・・・えっと・・・今なんて?」

母「ちょっと話にくいことなんだけど・・・」

私「うん」

母「お母さんね、ちょっと考えてみたんだけど、このままじゃ家族が・・・世界が危ないかなって」

私「うん、ちょっと何言ってるかわかんない」

3: 2016/09/11(日)16:36:00 ID:N9m
母「これは例えばの話なんだけど、もしこのまま魔王を野放しにしてたら、いつか取り返しのつかないことになるわ」

私「え、なに・・・アニメか漫画とかの話・・・?」

母「違うわよ、例えばの話よ」

私「・・・えーっと・・・?」

母「ほら、お母さんも今年でLv48じゃない?」

私「Lv!? あぁ48歳って意味ね・・・」

母「あんたももうLv18なわけだし・・・そろそろ今後の話もしとかなきゃってね・・・」

私「確かに今年で18だし卒業だけど、加齢でLv上がっていくシステムってなんか嫌・・・」

4: 2016/09/11(日)16:36:45 ID:N9m
母「お母さんね、前から思ってたのよ。このままでいいんだろうかって・・・、このまま魔王の好きなようにさせてていいんだろうかって・・・」

私「あー・・・うん、それで?」

母「そうやってきたけど、昨日の買い物帰りに魔王を見つけた時に気づいちゃったのよ」

私「買い物帰り!? えっなに、魔王って近所にいんの!?」

母「このまま魔王の好きなようにはさせない・・・絶対成敗してやらなきゃいけないって!」

私「いや台詞かっこいいけど! っていうか商店街に魔王いたの!?」

母「いいえ? 2丁目の鈴木さんのお家よ、ほらあんたの同級生の明美ちゃんの」

私「明美ん家!?ちょっと、えっ、明美は大丈夫なの!?」

母「お昼過ぎだったし、明美ちゃんも学校でしょ?」

私「学校違うからわかんないけど多分・・・まぁいいやあとでLINEしとく。ってなんて聞けばいいのよ・・・」

母「とにかく、後はお母さんが絶対になんとかするから・・・明美ちゃんも傷つくかもしれないけど・・・できる限りがんばるから!」

私「はぁ・・・?」

5: 2016/09/11(日)16:37:36 ID:N9m
ガラッ

兄「話は聞かせてもらった!」

母「あ、お兄ちゃんいたのね」

私「うわ、めんどくさいのきた」

兄「俺もお袋のパーティに入れてくれ!魔王に目にもの見せてやるぜ!」

私「兄さんや、これ以上話ややこしくすんのやめてくれない?つかテンションうぜぇ」

兄「妹よ、これは俺たちもやらなきゃいけないことだ・・・使命といってもいいぜ?」

私「その歳で厨二病とかやめて、マジでやめて、鳥肌やばいから」

母「そうね・・・お兄ちゃんも今年でLv22だし自分のことは自分で決めるべきよね・・・いいわ一緒に戦いましょう」

私「そのLvとかいう設定まだ続くの?」

6: 2016/09/11(日)16:38:09 ID:N9m
兄「今年で俺も魔法大学は卒業だしな、魔法使いになってお袋を支えていくよ!」

私「いつから農大は魔法大学になったのよ、あんたどこのポッターさんなのよ」

兄「土属性魔法は俺にまかせな!」

私「全っ然上手くないから! あーやっぱりめんどくさい!!」

母「この間、お兄ちゃんのところで作ったトマト美味しかったわねぇ」

兄「あ、マジで?そろそろトウモロコシもできると思うわ」

私「話戻してもらっていいかな!?」

母「そうね・・・あんたは卒業したら東京の学校に行くのよね?」

私「ん、そのつもりだけど・・・」

母「分かったわ、それじゃあとはお母さんとお兄ちゃんに任せなさい」

私「う、うん・・・?」

兄「遊び人にだけは転職するなよ?」

私「うるさいわ!受験生にそんなこと言わないでよ!つか今の兄さんほうが遊び人みたいなもんじゃない!」

兄「ってことは卒業後は魔法使いじゃないくて賢者か・・・フッ」

私「イラッ・・・」

9: 2016/09/11(日)16:38:48 ID:N9m
母「ちょっと、パーティでの仲間割れはやめなさい!今は今後を考えていかなきゃいけないんだから」

兄「あぁ、そうだな・・・すまないお袋、妹よ」

私「・・・はぁ・・・・・・」

母「それで魔王の話に戻るんだけど」

私「あぁ、うん」

兄「おう」

母「お母さん、今日にでも魔王と戦いに挑むつもりよ」

私「今日!?」

母「そのほうが魔王も油断してると思うし、絶対逃がさないためにもね」

私「いきなりラスボスとか大丈夫なの・・・?」

母「大丈夫、魔王の取り巻きも逃がすつもりはないわ」

私「取り巻きとかいるんだ・・・」

10: 2016/09/11(日)16:39:09 ID:N9m
兄「お袋、妹も言ってるが急すぎないか?準備はできてるのか?」

母「頼りになる仲間から、武器になるアイテムも集めてもらったしまず負けることはないと思うわ」

私「え、武器っ・・・、武器ってなに・・・?」

母「確実に魔王をしとめれるものよ」

私「ちょっ!? しとめるって!?」

兄「お袋・・・ついに揃ったのか・・・」

母「えぇ・・・ここまで長かったけど、お母さん決心した。もう迷わないわ」

私「ちょっとやめてよ!!いくらなんでも頃しちゃダメでしょ!?」

母「頃すって・・・そんなことするわけないじゃない。ある意味頃すことになるかもしれないけど・・・」

私「えっ、どういうこと・・・?」

兄「妹よ・・・仕方ないんだ・・・魔王を倒さなくては俺たちの世界に平和は訪れない。このままでは仮初の安寧の中で罪を見過ごしながら生きていくことになるんだ・・・。だから俺たちは戦わなければならない、例えその結果魔王を頃すことになったとしても・・・ッ!」

私「いい加減会話を成立させろ愚兄、あとそのノリやめろ」

母「武器っていうのは証拠のことよ、きっと魔王と激しい話し合いになると思うからそのための切り札」

私「・・・話し合い?」

11: 2016/09/11(日)16:39:23 ID:N9m
ガラガラッ 「帰ったぞー」

私「おかえりー」

兄「・・・」

母「来たわね・・・」

私「うん?」

母「さぁ、魔王を討伐するわよ」

そう言って、母は机の上の封筒から父の浮気写真を取り出した。

fin

12: 2016/09/11(日)16:40:32 ID:N9m
膨らませようとして途中で飽きたスマン

14: 2016/09/11(日)16:45:53 ID:3Hk
面白かった

引用: 母「お母さんね、魔王を討伐することにしたから」 私「は?」