1: 2012/05/15(火) 19:34:38 ID:MxsNsrQk
幼女「バッチャ!バッチャ!」

バッチャ「なんぞ?」

幼女「寝付けんけ、お伽噺してぇ」グイグイ

バッチャ「夜伽話?…ませよったなぁ、こん娘は…」

幼女「?」

バッチャ「何でもね…ちぃと幼女には<はいれべる>やったの…」

幼女「しらん」
江戸前エルフ(1) (少年マガジンエッジコミックス)

2: 2012/05/15(火) 19:35:29 ID:77tmEGr.
バッチャ「でぇ?何が聞きてぇ?」

幼女「モモタロ聞きてぇ」

バッチャ「もんも太郎?…無数の尻を持って生まれた不憫な小僧の話け…」

幼女「?」

バッチャ「へぇへ…はいれべる、はいれべる」

幼女「モモタロ!モモタロ!」

バッチャ「ようわからん…ちぃと<おりじなりてぃ>が溢れだしてえぇなら話そ」

幼女「わぁい」

バッチャ「ほんだらば」

幼女「…」ワクワク

3: 2012/05/15(火) 19:36:39 ID:77tmEGr.
■桃太郎…欲望と色情の日々…■

昔、昔あるところにおじいさんとおばあさんが住んでおりました…

おじいさんの顔は至って平凡でしたが、おばあさんはとても美しく齢60とはとても思えない、40前半位の若さを保っていたのです…

ですが、おばあさん。とくにアンチエイジングに熱をあげている訳でもなく周囲の奥様方も不思議に感じていました…

おばあさんは言います。常に恋をすることだと…

幼女「バッチャ!」

バッチャ「なんぞ?」

幼女「ばばのはそんないらんの!…よう知らん言葉も出てきたけぇ…」

バッチャ「すまんの…バッチャは歳やけようわからん…」

幼女「?…違う気ぃする」

バッチャ「ほならやり直そか…」

幼女「続きからでえぇ」

バッチャ「さよか」

4: 2012/05/15(火) 19:46:51 ID:Es3Xbs3s
■桃太郎…欲望と色情の日々…■

おばあさんは川へ洗濯に、おじいさんは山へ竹取りに向かいました…

おばあさんが川で洗濯をしていると、とても大きな桃太郎が流れてきました…

骸で…

幼女「ピャーー!!」ブワッ

バッチャ「おぉ、怖いもんでも見たけ?」ナデリナデリ

幼女「想像してもた」

バッチャ「豊かな娘じゃな」ホッホ

幼女「あと、モモタロ剥き出し」

バッチャ「でけぇ桃は<りありてぃ>がねぇけ」

幼女「うぬぬ」

バッチャ「続けよか」

5: 2012/05/15(火) 20:34:30 ID:Z67wX.pY
■桃太郎…欲望と色情の日々…■

おばあさんは驚きのあまり腰を抜かし、川に洗濯物をぶちまけました…

骸と共に洗濯物は流されていきます…

これはいかん、明日から着るものが無くなってしまう。おばあさんは我に返りました…

おもむろに麻の服を脱ぎ、自らの肢体を晒します…

耳抜きを済ませ、二度三度の深呼吸をして美しい曲線を描き川に飛び込みました…

ザバァ

おばあさんの泳ぎはとても早く、独走していた骸×洗濯物チームをアッサリと追い抜きました。周囲の奥様方の歓声がおばあさんの耳に届きます…

あぁ、私の輝ける場所はここなんだ。おばあさんはグングンとスピードを上げていきました…

興奮した周囲の奥様方も次々川に飛び込み、追従してきます…

そして、おばあさん達は夢中で泳ぐうちにたどり着いてしまったのです…

鬼ヶ島へ…

6: 2012/05/15(火) 20:35:14 ID:wVv.H0hQ
バッチャ「…」フフン

幼女「どや顔されても続き気んならん」

バッチャ「ほぉか」

幼女「言いたいこたぁいっぱいあるけぇ」

バッチャ「感謝の言葉はいらんよ?泣いてしまう」

幼女「そな言わん」

バッチャ「さよか…ほたら続けよか」

7: 2012/05/15(火) 20:40:13 ID:wVv.H0hQ
■桃太郎…欲望と色情の日々…■

島へたどり着いたおばあさん達をみて鬼は驚きました…

それは当然です。服を着ているのは骸だけでおばあさん達は裸でした。生まれたままの姿だったのです…

しかも、大量の服が散乱しているのも鬼たちを混乱させました…

お前達は何者だ?…

鬼は恐る恐る聞きました。おばあさん達は頭を悩ませました、ここで下手なことを言えば捕まり、奴隷としてこき使われる恐れがあったからです…

おばあさん達は今の質問を答えるに辺り、一定の相談する時間を鬼に要求しました…

あまりに老齢の裸女がグイグイ来るので鬼は渋々了承しました…

おばあさん達は、鬼の了承を快諾と勘違いし、一つの可能性にたどり着いたのです…

あいつ、私らに惚れてない?…

8: 2012/05/15(火) 20:41:02 ID:Epj5TrI2
幼女「ピャーー!!」ブワッ

バッチャ「なんぞ?」ナデリナデリ

幼女「エグい、色々エグい」

バッチャ「ほか?」

幼女「幼女、また想像してもた」

バッチャ「将来は<あ~てぃすと>かいな」ホッホ

幼女「寝むなれん」

バッチャ「続けよか」

13: 2012/05/15(火) 21:31:01 ID:Hh6g3MAM
■桃太郎…欲望と色情の日々…■

おばあさん達は心の中で鬼の事を「ババ専アフロ」と呼びつつ、色仕掛けをする事にしました…

阿鼻叫喚…

鬼ヶ島は地獄絵図と化し、ババ専アフロ達が島から逃れるのにそう時間は掛かりませんでした…

おばあさん達は島を譲ってくれたのだと思い、自らの美貌に恐怖しました…

恐怖する事、十数秒。まぁそれはそれでと島の探索を始める事にしたのです…

その時、おばあさん達は誰も気が付きませんでした…

桃太郎の骸がほんの少し動いていた事に…

14: 2012/05/15(火) 21:31:55 ID:arZpTjw6
幼女「ピャーー!!」ブワッ

バッチャ「想像してもた?」

幼女「想像してもた」

バッチャ「えぇえぇ、<あいでんてぃてぃ>を開花させぇ」ナデリナデリ

幼女「うぬぬ」

バッチャ「そげ怖ぇ事にゃ成らんけぇ、続けんぞ?」

幼女「むぅ」

15: 2012/05/15(火) 21:39:36 ID:g6QifIuU
■桃太郎…欲望と色情の日々…■

一方その頃…

おじいさんは未だ山で竹取りに精を出していました…

ギュイイイ、メリメリ、バタン

それと言うのも、先日Amazonから届いたプレデターの試運転にテンションが上がりきっていたためです…

興奮と長時間の運動でおじいさんの体は恐ろしいほどの熱を帯びていました…

身に付けていた筈の服はすでに無く、おじいさんの懐刀もプレデター並にうねりを上げております…

ふと、おじいさんの視界に不思議な光景が映りました…

少し離れた場所、山の中腹に一本だけ光る竹を見つけたのです…

今日はあれをやっつけて上がるか…

おじいさんは笑いながら先程プレデターに巻き込まれたカラフルな熊の肉を貪りました…

ギュイイイ、メリメリ、バタン

阻む障害物を凪ぎ払い、光る竹にむかっておじいさんは直進します…

早よう帰って、婆さんに鎮めてもらわねば…

のぅ?…

16: 2012/05/15(火) 21:40:43 ID:Agm1P3tY
幼女「ピャーー!!」ブワッ

バッチャ「意外と耐えたがの」ナデリナデリ

幼女「フンバッタ」

バッチャ「偉い偉い」ホッホ

幼女「半分も理解出来とらん」

バッチャ「半分も理解出来たんか!?」

幼女「うぬぬ」

17: 2012/05/15(火) 21:47:58 ID:ouWk06wc
■桃太郎…欲望と色情の日々…■

おじいさんはザクザクと切り進み、光る竹に向かいます…

あの竹は、どこか怯えているようだった。たまたま遭遇した猟師は、後にそう語っておりました…

お待ちください…

おじいさんの頭の中に不思議な声が直接響きます…

しかし、興奮したおじいさんは止まりません。体が言うことを聞かないのです…

虎をけしかけてもあの旦那は止められない、と周囲の奥様方でも評判でした…

お待ちくだs…

大きな唸り声を上げて、プレデターは光る竹を真っ二つにしました…

すると、なんと言うことでしょう!切った竹の中にはとても上等な着物を着た少女が座っていたのです…

首はありませんでしたが…

18: 2012/05/15(火) 21:48:56 ID:g6QifIuU
幼女「ピャーー!!」ブワッ

幼女「ビャーー!!」ウワーン

バッチャ「おぉ、よしよし…怖ぇもんはバッチャが払ったるけぇな」ナデリナデリ

幼女「ビャーー!!」ウワーン

バッチャ「本泣きじゃ」ナデリナデリ

バッチャ「今の無しにすっか?」

幼女「いらん…続けぇ」グスグス

バッチャ「さよか、続けんぞ」

19: 2012/05/15(火) 21:56:28 ID:ouWk06wc
■桃太郎…欲望と色情の日々…■

光りの消えた竹を見て、おじいさんは愕然としました。少女を殺めてしまったのです、指の震えが止まりません…

それはそうと穴はある…

おじいさんは心臓マッサージを試みる事にしました。首か無いと言うのに、混乱していたのでしょうか?少女の服を破り捨て乱暴に少女を握ります…

物言わぬ少女をおじいさんは激しく揺すりました。おじいさんが、疲れからでしょうか27回目の痙攣を迎えた時、遂に少女は縦に破ぜてしまったのでした…

必氏の救命活動も虚しく、体から謎の粘液を吐き出し続ける少女を見て、悲しみを押さえられないおじいさんは、ふと辺りを見回しました…

随分遠くまで来ていたようです。おじいさんの村よりも近い場所に長閑な村が見えました…

談笑する娘や子供達が夕日に照らされ、それは心洗われる光景でした…

おじいさんはその村へと歩みを進めました…

20: 2012/05/15(火) 21:57:07 ID:Agm1P3tY
幼女「…」

バッチャ「寝たか?」

幼女「寝れん、けどモモタロはもういらん」

バッチャ「ほぉか」

幼女「フンバッて寝る」モゾモゾ

バッチャ「ほならこっからぁ独り言やけ」

幼女「うぬぬ」

21: 2012/05/15(火) 21:58:02 ID:uh9goMHU
首ハネやがったwww

22: 2012/05/15(火) 22:07:17 ID:ouWk06wc
■桃太郎…欲望と色情の日々…■

一方その頃…

おばあさん達は島の探索を粗方終えておりました…

とりあえず、拐われ弄ばれたと思われる美しい娘達の亡骸を丁重に川に投げ捨て、弔いました…

まって、私はまだ氏んd…

川に投げ捨て、弔いました…

まってましたとばかりに、おばあさん達が沸き立ちます。金銀財宝の配分です…

おばあさんは優しく、極めて優しくこう言いました…

私は半分で良いから、後は仲良く分けなさい。遠慮しなくて良いから、遠慮する必要は無いのよ…

奥様方は快く、全ての財宝をおばあさんに納めました。その後、捨て忘れでしょうか?3つの亡骸を弔う事になりました…

偶然ですが、奥様方の中で財宝に執着した人が3人居たそうですよ?世界はとても面白い偶然で出来ていますね…

おばあさんは金銀財宝を担いで、泳ぐ事にしました。しかし、金銀財宝の重さで上手く泳ぐ事が出来ません…

奥様方はそれを無言で見ています。何かを期待している様でした…

おばあさんは必氏に手足を掻きますが、体は沈む一方です。奥様方は食い入るようにその光景を見ています…

おばあさんは仕方なく川底を歩く事にしました…

23: 2012/05/15(火) 22:08:22 ID:g6QifIuU
幼女「バッチャ?」

バッチャ「なんぞね」

幼女「変でねか?」

バッチャ「何がい」

幼女「全部にゃが、特にじじとばば」

バッチャ「バッチャ、歳だかんなぁ」

幼女「うぬぬ」

24: 2012/05/15(火) 22:21:12 ID:e4/lXBH6
■桃太郎…欲望と色情の日々…■

奥様方は何故かがっかりした様子で何かを諦めた様に泳ぎ始めました…

そして、おばあさん達も居なくなり無人となった鬼ヶ島で、砂浜に打ち捨てられた桃太郎の骸だけが静かに黒い障気を湛えていたのです…

おばあさんが岸に着いた時、奥様方は既に到着していました…

おばあさんは奥様方に金銀財宝のほんの一部を渡すことにしました…

全て奪ってから少しずつ与える事が犬と主従関係を作るのには効果的だとおばあさんは常々言っておりました…

奥様方の喜ぶ顔を一頻り眺めた後、おばあさんは家に戻りました…

家に入ると、おじいさんが居ません。書き置きさえ有りませんでした…

おばあさんは不思議に思い、外に出て辺りをキョロキョロと見回しました…

すると、隣村で煙が上がっている事に気が付きました。微かですが叫び声も聞こえます…

まぁ、おじいさんったら…

おばあさんは納得すると、夕飯の支度に取りかかりました…

25: 2012/05/15(火) 22:22:08 ID:clJimSHw
幼女「スー…スー」

バッチャ「寝たんか」ツンツン

幼女「スヤスヤ」プニプニ

バッチャ「ほか、寝たんか」ツンツンツンツンツンツンツンツンツンツンツンツンツンツンツンツン…

幼女「寝とらん」

バッチャ「さよか、早よぉ寝ぇよ?」

幼女「うぬぬ」

26: 2012/05/15(火) 22:37:12 ID:ouWk06wc
■桃太郎…欲望と色情の日々…■

一方その頃…

おじいさんはとても幸せな顔で切り株に座っていました…

この村の人達は外で服を脱ぎ、眠る習慣があるようでした。おじいさんは目の前に広がる、若い女性や少女達が眠る姿を満足そうに見ておりました…

喰った喰った…腹も減ったし戻るかの…

よくわからない台詞を吐き、おじいさんは家路に着こうとしたその時…

頃してやる…

一人の女性が物騒な寝言を言いました。おじいさんはとても悲しみ、寝言が聞こえた辺りの女性達を連れて帰る事にしました。正しい言葉使いを教えようと考えたのです…

道中、ツマヲカエセと鳴く動物の群れに足止めをされたりしましたが、無事家にたどり着いたのでした…

27: 2012/05/15(火) 22:38:18 ID:Agm1P3tY
バッチャ「めでたや、めでたや」

幼女「ツマヲカエセ!ツマヲカエセ!」

バッチャ「似とる似とる」ホッホ

幼女「終り?」

バッチャ「じゃたら、続けるけ?」

幼女「してみ」

バッチャ「ほいだら、しよか」

28: 2012/05/15(火) 22:41:51 ID:huakmdy.
■桃太郎…欲望と色情の日々…■

おじいさんが家に着くと、おばあさんがすっかり食事の準備を終えたところでした…

おじいさんはおばあさんとただいまのベーゼを交わすと、なぜか二人共服を着ていない事に気付き、そのまま事に運ぼうとしました…

隙を見て、村に帰ろうとする娘たちを天井に繋ぎ、いざ、おばあさんとの営みです…

それはとても素晴らしい肉と肉のぶつかり合いでした。繋がれた娘達も興奮し浮き足だって次々昇天して逝きました…

おじいさんが収まるまで相手を続け、丸一日が過ぎた頃、ようやくおばあさんは娘達に気が付きました…

まだ動いてるものはいつもの様に地下へ移し、動かなくなったものを台所に運びました…

おばあさんは料理をしながらこう娘達に言いました。それは優しい、極めて優しい口調でした…

こうなるのが嫌なら、必氏に生きてくださいね…

29: 2012/05/15(火) 22:43:36 ID:huakmdy.
幼女「ピャーー!!」ブワッ

バッチャ「どった、強ぉなったが思ぅたに」

幼女「夢ん出る」

バッチャ「出ん出ん」ナデリナデリ

幼女「ふわふわしとった表現も無くなりよる」

バッチャ「表現なんて言葉、ようしっちょるの」ナデリナデリ

幼女「えへへ」

30: 2012/05/15(火) 22:59:21 ID:Z67wX.pY
■桃太郎…欲望と色情の日々…■

一方その頃…

逃げた鬼はおばあさんが居ないと知るや鬼ヶ島へ戻って来ていました…

鬼ヶ島は荒らされ、おばあさん達が無駄に破壊した家屋を見て、鬼達は涙を流しました…

一匹の鬼が血相を変えて走ってきました。何やら浜辺に障気の渦が出来ていると言うのです…

鬼達が見に行くと、それはとてつもない人の感情でした…

怒り、悲しみ、嘆き、負の感情、抑えきれない想いが障気となって渦を巻いていたのです。そして、その中心に…

桃太郎の骸がありました…

31: 2012/05/15(火) 23:00:25 ID:Epj5TrI2
幼女「おぉ」

バッチャ「どした」

幼女「モモタロ」

バッチャ「そじゃ、モモタロじゃ」

バッチャ「こん話は桃太郎じゃからの」

32: 2012/05/15(火) 23:01:29 ID:HW7HrKTw
■桃太郎…欲望と色情の日々…■

突き落としたな…

苦しい、苦しい、縄をほどいて…

ツマヲカエセ、ツマヲカエセ…

よくも、よくも娘を…

生きていたのに、生きていたかったのに…

たくさんの怒り、怨みの殆どが、何故か一夫婦に向けられたモノでした…

鬼は、その夫婦の所業に背筋が凍る想いでした。これからは真っ当に生きようとさえ思いました…

そして、たくさんの思念が鬼達の目の前で桃太郎を作り上げて行くのです…

肉を纏い、鎧を纏い、武器を生み…

遂に…

スタッ

我こそは桃太郎。浄土より再来せり…

33: 2012/05/15(火) 23:02:09 ID:HW7HrKTw
バッチャ「ダダッ、ダダッ…ターラッター、タッターラッター…ターラッターラッター、タッターラッター…」

幼女「お歌?」

バッチャ「<のくた~ん>のお歌じゃ。<お~ぷにんぐ>じゃ」

幼女「むぅ?」

バッチャ「一緒ん歌うけ?」

幼女「ターラッター、タッターラッター♪」

バッチャ「今後とも宜しく」

34: 2012/05/15(火) 23:15:11 ID:Z67wX.pY
■桃太郎…欲望と色情の日々…■

動き出した桃太郎は障気をばら蒔きました…

障気を吸った鬼達は心に人を憎む気持ちが生まれました。同時に桃太郎に服従したのです…

桃太郎の怒りは凄まじいモノでした。様々な人の思念以上の怒りが桃太郎にはありました…

それもそのはず。桃太郎にはおじいさん、おばあさんと浅からぬ因縁があったのです…

35: 2012/05/15(火) 23:15:55 ID:Epj5TrI2
バッチャ「お約束ん過去編よ」

幼女「人気のぅなるん?」

バッチャ「知らね」

幼女「うぬぬ」

36: 2012/05/15(火) 23:20:21 ID:wVv.H0hQ
■桃太郎…欲望と色情の日々…■

昔、昔のさらに昔…

川に流されてた桃を食べて若返った夫婦がおりました…

夫婦は営みの末、元気な赤子を生みました。赤子はすくすくとそして丈夫に育っていきました…

夫婦は神様に感謝し、穏やかな時間が過ぎていったのです…

そんな噂を聞き付けたのが少し下流に住むおじいさんとおばあさんでした…

ならば、奴等の肉を喰えば…

おじいさんは私達も桃を探して見ようとおばあさんに提案しました…

一人は残しておきましょう?色々試したい事もあります。ただの人間はもろくて…

おばあさんもそれに賛成しました。そして二人は桃を見つけた場所について夫婦に詳しく聞きにいったのです…

37: 2012/05/15(火) 23:21:04 ID:Z67wX.pY
なんじゃ、旨そうな桃があるじゃないか…

おじいさんは夫婦に桃の話を聞きました…

連れて帰るのは子供にしましょうk…ガリッ…この、この糞餓鬼が…

おばあさんは夫婦の子供を抱き締めます。あまりに心地良かったのか、子供はダランとしたまま動かなくなりました…

おじいさんとおばあさんは一通り桃の話しをした後、家に戻ることにしました…

あの子を見逃してくれるなら…

桃の話を詳しく教えたいと、母親はおじいさん達に着いて行くことになりました…

どうせ、この傷では助かりませんよ、おじいさん…

おばあさんがやり過ぎるから、まぁ今夜は父親定食じゃ、これで儂らも…

そして父親の協力もあって、二人は、若さと力を手に入れたのでした…

両親を助けようと満身創痍で追いかけた桃太郎は力尽き、川底に沈んだのでした…

38: 2012/05/15(火) 23:22:26 ID:Z67wX.pY
幼女「報われん」

バッチャ「ほじゃの」

幼女「でも、戻ってきよった」

バッチャ「ほじゃの」

幼女「バッチャ?聞いと?」

バッチャ「ほじゃの」

幼女「うぬぬ」

41: 2012/05/16(水) 00:00:41 ID:xkjzNei.
再来した桃太郎は、鬼を引き連れ川を遡って行きます。桃太郎は拐うことも奪うこともせず、目についた者は片端から斬り伏せて行きました…

これを恐れた村人達はおじいさん達に助けを求めました…

薄々村人達もおじいさんとおばあさんの性質に気付いていましたが、背に腹は変えられません…

村人に呼ばれ地下室から出てきたおじいさんは話を静かに聞いていました。叫び声が地下から聞こえても、村人は気にするわけにはいきません…

村一番の生娘をよこせ…

話を理解したおじいさんは快く話を引き受けました…

あの子が生きているなんてね…

地下室から出て、赤く染まったおばあさんも快く協力してくれました…

42: 2012/05/16(水) 00:01:27 ID:aO1WhVY2
幼女「ピャーー!!」ブワッ

バッチャ「<とめぃとぅ>じゃ<とめぃとぅ>…」

幼女「血と違う?」

バッチャ「とめぃとぅ」

幼女「とめぃとぅ」

43: 2012/05/16(水) 00:10:49 ID:jJymWFwI
■桃太郎…欲望と色情の日々…■

おじいさんとおばあさんが合図をすると、地下からたくさんの少年たちが出てきました…

全部、儂の子。儂の駒じゃ…

おじいさんは自慢げに言いました。その数は百を越えておりました…

少年たちは言葉ももたず、四角い箱をただ大事に抱えているだけでした…

おじいさんの合図と共に少年たちは外に出て行きます…

今では手足の様に動きよる…

村人は笑顔で話を聞いていました。しかし汗が止まりません。季節は春。涼しい風か吹きました。汗が止まりません…

44: 2012/05/16(水) 00:11:39 ID:tbBclBoI
幼女「幼女も汗でとる」

バッチャ「あちぃけ?」

幼女「冷や汗ぇ」

バッチャ「そだら、予想の範疇やね」

幼女「うぬぬ」

45: 2012/05/16(水) 00:16:22 ID:jJymWFwI
■桃太郎…欲望と色情の日々…■

桃太郎はぐんぐん川上に上がります。抵抗していた最後の奥様も息を引き取りました…

その時です。桃太郎達に少年達が立ちはだかったのです…

桃太郎の合図の後、少年達に鬼が一斉に襲いかかりました…

カチリ

乾いた音が響きます。少年達はそのまま鬼に突っ込んできました…

カッ

それは爆発でした。少年達の持っていた箱は激しい閃光と共に破裂したのです…

これには桃太郎も驚きました。いくら屈強な鬼といえど、密着されて爆発したのではひと溜まりもありません…

案の定、桃太郎の味方の鬼は飛散してしまいました…

46: 2012/05/16(水) 00:17:44 ID:tbBclBoI
幼女「ピャーー!!」ブワッ

バッチャ「遠回しに伝えた思ぅちょったが」

幼女「遠ない、想像してもた」

バッチャ「寝たらえぇに」

幼女「フンバる」

47: 2012/05/16(水) 00:21:12 ID:KN85Uy8U
■桃太郎…欲望と色情の日々…■

孤立した桃太郎に、笑い声が届きます。おじいさんとおばあさんでした。おじいさんはプレデターを起動して桃太郎に言いました…

よう来たな、儂らが憎かろう…

おばあさんも穏やかに笑いながら桃太郎を見ています。手には大きな頭陀袋を引きずっていました…

桃太郎が右手を上げると漆黒の太刀が無数に精製されました。太刀は桃太郎の周りをゆっくりと旋回して行きます…

うぬらから出向くとは、愚かなり…

桃太郎が右手を下ろします。すると、周り太刀が一斉におじいさんに向かって飛んで行きました…

おじいさんは飛び上がり、あっさりと太刀を避けました。しかし、それを見て笑ったのは桃太郎でした…

太刀は軌道を急に変え、おばあさんを串刺しにしたのです。おじいさんはプレデターで払わずに飛んで避けた事を後悔しました…

油断していたおばあさんは即氏でした…

48: 2012/05/16(水) 00:22:16 ID:xkjzNei.
幼女「モモタロやりおった!」

バッチャ「興奮すじゃろ」ホッホ

幼女「寝たいが」

バッチャ「残念」

幼女「うぬぬ」

49: 2012/05/16(水) 00:30:04 ID:aO1WhVY2
■桃太郎…欲望と色情の日々…■

おばあさんが氏んだことをおじいさんは悲しみました。そして、沸き起こる怒りがおじいさんを包み込みました…

金切り声を上げるプレデターが、おばあさんの持ってきた頭陀袋を貫きます…

頭陀袋は激しく動き、赤く染まって行くのです…

桃太郎はチャンスとばかりに太刀の精製を済ませていました。そして今度はおじいさんの周りを取り囲むように配置したのです…

幼女「こんでじじも、終わりな」

バッチャ「そい思うかえ?」

幼女「終わりで」

バッチャ「…」ホッホ

幼女「終わりで良んよ?」

50: 2012/05/16(水) 00:32:05 ID:TbkAkQS6
■桃太郎…欲望と色情の日々…■

桃太郎が右手を下ろします。太刀が一斉におじいさんに向かって飛んで行きました。今度は逃げ場はありません…

おじいさんは笑います。前方をプレデターで、後方を頭陀袋で太刀を凪ぎ払いました…

しかし、それでも一本。頭上の太刀だけは避けそこない、肩に刺さったのです…

それでもおじいさんは笑いながら、桃太郎にこう言いました…

なんと、酷い奴じゃ。自分の母親を殺めるとは…

そう言って、桃太郎に頭陀袋をなげつけたのです…

51: 2012/05/16(水) 00:32:48 ID:lNGUtnhU
幼女「ピャーー!!」ブワッ

バッチャ「おぉおぉよしよし、バッチャがおるけぇの」ナデリナデリ

幼女「ふぁ~っく!」

バッチャ「?…よぅわからん」

幼女「うぬぬ」

52: 2012/05/16(水) 00:38:34 ID:Zqkvhy06
■桃太郎…欲望と色情の日々…■

頭陀袋の中には変わり果てた桃太郎の母がおりました。桃太郎は頭陀袋を見た時、薄々感づいてはいましたが、それでも耐えきれるものではありませんでした…

おじいさんは桃太郎の人間の部分につけこんだのです。その一瞬の隙を見逃しはしませんでした…

ギュイイイ、メリメリ、ボトリ

プレデターが唸ります。一瞬で桃太郎の右腕は無くなっていました。おじいさんは桃太郎の一部だったモノをそのまま口に運びます…

お前の肉は、不味…

そこまで言って、おじいさんは方膝を付きました。桃太郎は襲われた瞬間、咄嗟に足を斬りつけていたのです…

両者共に満身創痍でした。次の一撃で決まるのです。互いに隙を伺います…

53: 2012/05/16(水) 00:39:17 ID:Zqkvhy06
バッチャ「<くらいまっくす>よ」

幼女「ガンバんの!モモタロ!」

バッチャ「任しとき」

幼女「信じれん」

54: 2012/05/16(水) 00:52:01 ID:yImIaJtk
■桃太郎…欲望と色情の日々…■

キィン

両者が交差しました。そして、倒れたのは…

共に、でした…

おじいさんの心臓にはプレデターを貫いた太刀が深々と刺さっていました。そして、桃太郎も腹に大穴が空いておりました…

おじいさんの拳を避けきれなかったのです…

しかし、桃太郎は動かないおじいさんを見て笑っておりました。自分の目的は達せられたのだと…

ただ一つ後悔は、生きている母に一瞬でも殺人鬼の自分を見せてしまった事でした…

あの世で会えたなら、母に謝ろう。そんな事を想いながら桃太郎は骸へと返りました、とさ…

55: 2012/05/16(水) 00:52:56 ID:yImIaJtk
バッチャ「めでたし、めでたし」

幼女「寝むなった…」ウトウト

バッチャ「寝ぇ」

幼女「すぅ…すぅ…」

バッチャ「すぐ寝よった」ナデリナデリ

幼女「スヤスヤ」

バッチャ「…」

56: 2012/05/16(水) 00:53:37 ID:5xBsbf5k
■桃太郎…欲望と色情の日々…■

桃太郎の骸も灰に変わった頃…

ある川縁で、幼い姉弟が熊に襲われました…

話を知った村人達が助けにいくと、真っ二つに切断された熊の氏体と傷だらけの少年が倒れておりました…

少年が言います…

姉ちゃんが拐われた。報酬じゃと言って、連れていかれた…

少年の話を静かに聞いていた村人達の耳に微かな叫び声と不思議な音が聞こえて来ました…

ギュイイイ、メリメリ、バタン

57: 2012/05/16(水) 00:54:52 ID:tbBclBoI
〆〒゙夕=ノ〆〒゙夕=ノ

58: 2012/05/16(水) 01:03:16 ID:aO1WhVY2
桃太郎は終いじゃ。バッチャの話で良いなら、もっと話したるけぇど、どげね?

聞く子ぉがおるなら、次のお伽噺を言ぅてくれんかぃ?

ちぃと時間はもらうけぇど
…あと、今日はそろそろ寝んけどのぅ


引用: バッチャ「昔、昔あるところに…」