62: 2012/05/16(水) 02:57:05 ID:5k0/zJdY

バッチャ「昔、昔あるところに…」~桃太郎…欲望と色情の日々~

昔、昔あるところに猿と蟹がおりました…

猿と蟹はすれ違えば挨拶する程度には知れた仲でしたが、互いにこれと言って歩み寄る様なことはしませんでした…

しかし、川原で蟹がおにぎりを拾った日から、二匹の運命が大きく動き始めたのです…
江戸前エルフ(1) (少年マガジンエッジコミックス)

63: 2012/05/16(水) 03:09:35 ID:aO1WhVY2
その日猿は、蟹がおにぎりを拾う瞬間を目撃していたのです…

蟹が住んでいる川はそれは有名なドブ川で、不衛生である事に猿は苛立ちを覚えておりました…

そんな猿が、ドブ川の川原にむき出しで落ちているおにぎりを食べようとする蟹を放っておくこと等出来ません…

いやいや、それはマジでヤバイって…

猿は必氏に制止します。しかし蟹は、猿がおにぎりを狙っていると勘違いしたのです…

何を言っても、君にはあげないよ…

蟹の横柄な態度は、猿を怒らせて行きました…

64: 2012/05/16(水) 03:29:05 ID:XNb1i1oM
誰も欲しかねぇよ、腹壊すぞって言ってんの…

またまたぁ、欲しいなら二三粒あげなくも無いんだよ…

しばし、押し問答が続いた後、気が付くと猿はおにぎりごと蟹をぶん投げておりました…

その飛距離は凄まじいもので、すぐに蟹は見えなくなったのです…

こんなに、渾身の力でモノを投げたのはゴリラの兄貴から執拗に糞を投げ付けられて反撃に転じた時以来でした…

まだまだ、俺の肩も捨てたもんじゃ無いな。そんな事を考えつつ、猿は川原を後にしました…

65: 2012/05/16(水) 03:38:09 ID:YzFyYTsc
そんな、猿と蟹のやり取りを、都合よく部分的に見てしまった者がおりました…

馬糞です…

馬糞は、以前ゴリラ柄みの事件に巻き込まれ、霊長類全てを憎悪しておりました…

いつか、霊長類共の醜い心根を白日の元に晒してやろうと猿を監視していたのです…

馬糞の穿った瞳は蟹を虐頃する猿を写し出していたのでした…

66: 2012/05/16(水) 03:43:10 ID:yImIaJtk
すまんの、寝むなった

夜更かしぁ美容の大敵じゃぁけ寝るよって…

69: 2012/05/16(水) 13:05:51 ID:Fi5ps6/A
一方その頃…

蟹はぐんぐん飛ばされて行きます…

あまりに減速しないので恐怖を通り越して、蟹は笑いが止まりませんでした…

ようやく着地した場所は、川原より山一つ向こうでした…

ヒヒヒッ、随分な目にあった…

蟹はおにぎりを食べながら言いました。まさか、沢蟹がこんな内陸に来るはめになるとは思いもしなかったのです…

腹も膨れ、冷静さを取り戻すと猿への怒りが沸々と込み上げてきました…

どうやって、復讐してやろうか。蟹は考えます。様々な方法を考えます。ニヤニヤが止まりません。ニヤニヤが止まらないのです…

70: 2012/05/16(水) 13:08:15 ID:SEVY1pWo
そんな状況で笑い続ける蟹に恐怖を感じたのはたまたま近くにいた蜂でした…

蜂は、すぐに山の主であるゴリラの兄貴に報告に行きました…

ゴリラの兄貴が住む山頂は、悪臭に犯されておりました。それもそのはず兄貴はバップ検定1級に合格する程の真性の糞マニアだったのです…

蜂は、蟹の事を話しました。兄貴はこう聞き返します…

蟹も排泄はするのかね?そして雄なのかね…

蜂は恐ろしくなり、そのはずです。と適当に答えました。余談ですが、蜂は排泄をしない事になっています。兄貴の前でボロを出さないように必氏です。アイドル見たいですね…

それを聞くと、兄貴は鹿の一輪菊を弄ぶのを中断し重い腰を上げました…

71: 2012/05/16(水) 13:09:38 ID:viMC6Bgo
一方その頃…

猿はうとうとと、人家の屋根でまどろんでおりました…

人家とは言え、ここ最近、人の出入りはありません。住んでいた老夫婦は追い出されたのです…

ここは、俺の縄張りだ。あの老夫婦の様に手足を砕かれたいか…

これが臼の口癖でした。しかし、老夫婦の手足を砕いたのは正確には臼を武器に使ったゴリラの兄貴でした…

72: 2012/05/16(水) 13:11:02 ID:gatOXAxs
臼は猿に言いました…

あの糞ゴリラ(趣味的な意味)は元気なのかい…

猿は臼に言いました…

あの糞ゴリラ(性質的な意味)なら縄張りに戻ってったよ…

本来縄張りでないこの山に何故ゴリラは降り立ったのか?臼はそれが常々気になっておりました…

ありとあらゆる、この山の生物がゴリラ・ストーム(吹き荒れるゴリラ)の日に起きた事を話そうとしないのです…

猿も初めはうやむやにしようと、追い風スピアーの戦術論を話して誤魔化していましたが、あまりにしつこいので渋々報告書を見せる事にしたのです…

そう、この山で起きた悪夢。ゴリラ・ストームの事を…

73: 2012/05/16(水) 13:13:11 ID:gatOXAxs
<びじねす>に戻るけぇ、ほいだら晩に…

今後ともよろしく

74: 2012/05/16(水) 19:28:12 ID:aO1WhVY2
昔、昔のも一つ昔、某日…

5:30、麓の人間の村でゴリラが目撃される…

5:35、馬屋の甚平の話から隣山のゴリラと判明…

5:42、村一番の力持ち喜兵衛が襲われる。氏因は脱肛…

5:53、若い衆が尽く被害にあう。空飛ぶ女性の目撃証言多数。男は腹部断裂で数人が氏亡…

6:28、最も高台の老夫婦の家で村人最後の抵抗…

6:30、人間が騒がしいがゴリラに興味がない臼、二度寝…

6:49、寝むった臼を武器選択してゴリラ無双開始…

7:30、ゴリラ、山間部へ向かう。目覚めた臼、周囲の村人を見て自分の仕業だと勘違いする…

報告書を見た臼は驚きました…

猿の体から報告書が突然出てきた様に見えたのです…

猿にしては、背中が剛毛すぎる感はありましたが、同色のファーをあしらったバッグを仕込んでいたとは思いませんでした…

それが今年のモードなのか?臼はしつこく猿に聞きましたが、猿はボッテガで購入した事以外教えてはくれませんでした…

75: 2012/05/16(水) 19:29:30 ID:xkjzNei.
7:57、猿、鹿の氏体を発見。検氏の結果、臀部にゴリ毛の付着を確認…

8:03、蟹、川底へ逃げる…

8:49、猿、抵抗せず自ら排泄物を上納。一命を取り留める…

9:22、ゴリラ、遊び半分で猪の尻を試すことにする。予想外の刺激にそっちにも目覚める…

9:23、ゴリラ覚醒、ウホッ…

9:24、ゴリラ吹き荒れる…

18:08、ゴリラ・ストーム鎮静化

説明を終えた猿は、どこか悲しげでした。この山に住む、全ての直腸が被害にあい、全ての糞が持ち去られたのだと言いました…

違う!…

そう叫び、草むらから飛び出たのは馬糞でした…

76: 2012/05/16(水) 19:36:43 ID:xkjzNei.
馬糞の目は怒りに満ちています。猿と臼は馬糞がゴリラに酷い目に遭わされたのだと思いました…

ですが、馬糞は首を横にふります。首?とにかく違うと言うのです…

馬糞の扱いは想像と真逆。つまり相手にされなかったのです…

あの緑色のやつはいいや…

ゴリラはそう呟き、数ある糞の中、ただ一つ馬糞だけを差別したのです…

78: 2012/05/16(水) 19:52:44 ID:Fi5ps6/A
馬糞はそれが赦せませんでした。しかし相手はゴリラ。とても歯が立ちません。そこでたまたま近くにいた、猿に突進をしました…

見た目が似ている猿に、何度も何度も突進を繰り返します。猿はと言うと、馬糞が当たるたび振り返ってはゴリラと目が合い、絶妙な空気を作り上げて行ったのです…

おい、ちょっと待て…

猿が馬糞の話を制止します。馬糞は俺の怒りはこんなもんじゃ無い。アイムアングリー、アイムアングリーと叫んでいます…

つまり、あの日糞を当てまくったのはゴリラじゃなかったのか…

そう言えばあの時の猿に似ている…

しばし無言のやり取りが続き、何かを納得した猿は馬糞を踏み潰し、土に還したのでした…

79: 2012/05/16(水) 19:55:28 ID:Fi5ps6/A
一方その頃…

ようやく我に返った蟹は、ゆっくりともとの山へと歩みを進めておりました…

ミッシリ、ミシミシ、ドシンドシン

背後から大きな音と悪臭が近づいておりましたが、蟹はまるで気にしませんでした。まさか自分を追っているとは夢にも思わなかったのです…

ミッシリ、ミシミシ、ドシンドシン

蟹が危機感を抱いた時には、すでにゴリラの兄貴が背後におりました…

ゴリラの兄貴はひょいと蟹を掴むと、しげしげと眺めます。暫くして兄貴はある事に気がついたのです…

め、めめめ雌!?…

80: 2012/05/16(水) 20:07:29 ID:yImIaJtk
そう、蟹は雌だったのです。兄貴はすぐさま蜂を呼びつけました。蜂は必氏に謝りましたが兄貴の怒りは収まりません…

早く離してくれないかい…

蟹は言いました。蜂は空気を読めよと思いました。気にせず、蟹は続けます…

おにぎりみたいな顔しやがって…

怒号が響き、蟹は近くにあった蜂の巣と共に投げられました。今回ばかりは蟹に余裕はありません。猿の時とは速度が違いすぎるのです…

放物線さえ描かず、一直線に蟹は飛びます…

蟹のフォルムが空気抵抗に耐えきれるはずもなく、コンペに敗れた兵器の如く空中分解して行きました…

81: 2012/05/16(水) 20:25:16 ID:EsNrc3JY
そして…

パァン

臼が住む民家に生えた柿の木に衝突したのです…

驚いたのは猿と臼です。雑談をしていたら兄貴の怒号と共に蟹と蜂の巣が飛んできたのです…

さっきの事か?さっきの話を聞かれたのか?…

地獄耳にも程がある。そう思いましたが、あのゴリラです。無い話じゃないと納得しました…

このままでは潰されて絞られる。ソフトクリーム製造機にされてしまう。猿と臼は怯えました…

82: 2012/05/16(水) 20:36:22 ID:tbBclBoI
そんな時です。柿の木から無数の泣き声が聞こえてきます…

それは蟹の腹にいた、子蟹達でした。蟹の固い甲殻が腹の子蟹を守ったのでした…

あのやろう、蟹を投げつけるなんてひでぇやつだ…

臼は怒ります…

まったくだ、糞ゴリラめ許せねぇ…

猿も怒りました…

母ちゃんの仇をとるんだ…

子蟹達はゴリラと戦うつもりでいました。それに気付いた猿は、どうせ命を狙われてるならと協力する事にしました…

こうして、猿と蟹の対ゴリラ共同戦線が組まれたのです…

83: 2012/05/16(水) 20:52:31 ID:sVxnLxmA
まず彼らは、仲間を集めることにしました。臼も手伝うと言ってくれましたが、自分の意思で行動できない臼は足手まとい以外の何物でもありませんでした…

おい、俺も連れて行k…ちょっ、おい…

ゴリラ無双発動を防ぐため、臼には諦めて貰うことにしました…

しかし仲間集めは順調ではありませんでした。それだけ皆の心に恐怖を与えていたのです…

最終戦力として集まったのは、猿、子蟹の群れ、蜂の大群、そして臼と臼に脅された老夫婦でした…

帰るタイミングを見謝ったか…

老夫婦は苦々しく呟きます…

お腹が空くといけないので、いくつか栗も持っていく事にしました…

85: 2012/05/16(水) 21:05:07 ID:GjCn6fLk
猿の立てた作戦はこうです。ゴリラが眠るのをまって、口の中に子蟹がなだれ込みます。食道部分で肉を挟みゴリラを起こします…

もがき苦しむゴリラは臼にたまった水を飲もうとするはずです。しかし、その水は老夫婦が必氏に朝顔の種を煎じた水なのです…

満身創痍のゴリラを威嚇するのは素早い猿の仕事です。体力さえ奪ってしまえば、あとは蜂が止めを刺します…

猿の立てた作戦のあまりのエグさに、皆言葉を失いました…

寝てる所を襲うなら、蜂だけで良さそうなモノなのに、無駄に苦しめる辺りが猿の嫌らしさを感じさせるのです…

周りの視線など、猿は気にも止めませんでした…

86: 2012/05/16(水) 21:18:44 ID:5xBsbf5k
そして夜、ついに作戦の結構です…

しかし早々に一つ、問題が起きました…

目の前にゴリラがいるのです…

あ、これは駄目だ…

猿は呟きました。そして何とか誤魔化すしかない。そう考えました…

どうした、猿…

ゴリラの兄貴が聞きました…

上納品です…

猿は即答しました…

こうして、戦力から老夫婦の片割れが居なくなりました…

87: 2012/05/16(水) 21:46:34 ID:Rz9TlVsw
老夫婦の叫び声と泣き声の中、猿は作戦を考えます…

しかし、起きているゴリラを倒す術を思い付きません…

熟考する事、数分。子蟹がある異変に気付いたのです。老夫婦の片割れとゴリラの声が聞こえなくなっていたのです…

不思議に思った蜂は様子を見に行きました…

いったい、何が…氏んでる…

ある程度予想していた老夫婦の片割れだけでなく、ゴリラも息を引き取って居たのです…

老夫婦の残された方が咽び泣く中、誰も予想しない結末になんとも言えない気持ちになりました…

88: 2012/05/16(水) 21:57:06 ID:TbkAkQS6
猿が検証した結果、氏因は陰部の壊氏でした。普段からの不衛生な性環境と、老人の予想外の締め付けがゴリラに止めを刺したのでした…

そして…

ゴリラの驚異から逃れた動物達は歓び、猿達に大変感謝をしました…

猿の行動を称え、主の居なくなった隣山の新しいボスとして迎えました…

歓びも束の間、猿はその心理を知る事になります。動物達は猿に汚物の除去と山の再生を丸投げしたのです…

89: 2012/05/16(水) 21:58:11 ID:lNGUtnhU
猿も初めはよく働きましたが。次第にストレスから怠惰になっていきました…

山頂でゴロゴロしていると、蟹達が遊びに来ました…

なんだ久しぶr…

なんだい、まだ片付いてないのかい。まったくトロいなぁ…



猿は笑いました、本当に久しぶりに大笑いしました…

一頻り笑ったあと、猿は蟹を掴み上げましたとさ…

90: 2012/05/16(水) 21:59:23 ID:lNGUtnhU
〆〒゙夕=ノ〆〒゙夕=ノ

91: 2012/05/16(水) 22:13:35 ID:Zqkvhy06
>>/GX.dTW6

即興に付きおぉてくれて、あんがとな…

92: 2012/05/16(水) 22:32:52 ID:/GX.dTW6
いやぁ良かったよバッチャ

気が向いたらまた昔語りしてくんしゃい(^ω^)

引用: バッチャ「昔、昔あるところに…」