海未「で、では沼津の駅のほうに...」

善子「ゲーム屋さんいきたい」

海未「こ、公園でお弁当でも食べませんか？」

善子「...わかった」

私、津島善子は進学先の大学で知り合った海未さんと仲良くなって、私から告白して恋人同士になりました。

海未「...はい、お弁当ですよ」

善子「ありがとう。いただきます」

海未「」ソワソワ

善子「うん、おいしーよ」

海未「...！そうですか、それは良かったです。」

善子「あのね、海未さん」

海未「どうしました？」

善子「こ、こいびとらしーことってなにかなー、と思いまして...」

海未「へぁ！？」

善子「ち、違うの！今の関係に飽きたとか、嫌とか、そんなことじゃないの！ただ...///」

海未「は、はい！」

善子「も、もうさ？お互いおとな？なんだし？ほら、く、口づけ？とか！」

海未「kiss？」

善子「ネイティヴね」

海未「わ、分かってます！あ、あの！ですが！」

善子「...いいんだよ？私達は私達でマイペースにいこっか」

その日の夜

海未「...善子」

善子「なーにー？」

海未「...こっちに来なさい」

善子「ん」

海未(あぁ、なんて可愛いのでしょうか、善子...このような娘を私が独占してもよろしいのでしょうか...」


善子「！！！？？？///」

海未「！？私！口にしてましたか！？」

善子「...！！！」コクコク！

海未「あぁ、恥ずかしや...恥ずかしや...」

善子「は、恥ずかしかったし照れたけど、嬉しい、よ？」

海未「そうですか...」

善子「...海未さん。」

海未「どうされました？」

善子「う、海未ちゃん、って、よびたいな」

海未「...もちろん、お好きなようにお呼びください。」

朝

善子「海未ちゃん、海未ちゃん。」

海未「う、うーん」

善子「起きて。出発するよ。」

海未「ん、しょ。おはようございます、善子...」

善子「...おはよう。」


今日、私達はこの静岡県を出ます。
心残りなんて、もう、ない。
私には海未ちゃんさえ居たら、それでいい。

そう、海未ちゃんは家出当然で出てきてまで、私を選んでくれた。
私だけを見てくれるように、友達とも縁を切った。
私も親から反対されて、家を出た。
見つけられるのが嫌だから、静岡を出て、どこか田舎で暮らす予定。

うん、これでいいんだよ

海未「...行きますか」

善子「うん！」

海未「後悔、してませんか？」

善子「してる顔に見える？」

海未「ふふ、見えません」

善子「ん、いこっか」



沼津駅

「海未？」

海未「？」

絵里「...久しぶりね」

善子「絢瀬、絵里...さん！」

海未「どなたですか？知りませんね、行きますよ、善子」

絵里「待ちなさい」

善子「邪魔...しないで！！！」

絵里「退きなさい、海未を返して」

善子「嫌！！！もう海未ちゃんに近寄らないで！」

絵里「そうやって全部逃げるの？」

海未「...」

善子「...」

絵里「ならそうしなさい【一生！】そうやって日の当たらない場所に居なさい」

善子「覚悟してる」

海未「...絵里には多大なるご迷惑をおかけした事は分かってます。ですが、逃げているつもりではないです」

絵里「逝った穂乃果の墓を1度も参らない貴女が？」

善子「え？穂乃果さんが？」

海未「そんな...」

海未「ははは、そんなまさか...」

絵里「本当よ。貴女達が姿を姿を消した3日後に。-----に刺されて即氏よ」

善子「海未、ちゃん。」

海未「行きましょう、秋葉へ」

絵里「...分かったわ。」




電車中

絵里「まず一つ。貴女達は親と私達から逃げた。それは理解してる？」

海未「...はい。」

絵里「二つ。私達は貴女の関係を否定してない。」

善子「え？」

絵里「貴女達をくっつけたのは他でもない」

海未「まさか...」

絵里「そうよ、穂乃果よ」

善子「そんなの、しらなかった」

絵里「そして海未を好いていた---が穂乃果を殺めた犯人よ、そして次は津島さん、貴女が標的よ」

善子「！！！」

海未「そう、なりますよね」

絵里「そうさせない為に貴女達に接触したの」

海未「私達はどうしたら...」

善子「私のせいだ」

絵里「違うわ、津島さん。貴女が全て背負う必要はないわ。
舌足らずな私、誰も---へのフォローが出来なかった事、穂乃果の無防備さが招いた結果よ」

海未「...」

善子「...」

絵里「さぁ、東京に着いたわよ」

～秋葉～

私の海未ちゃんを取ったあのこ、
◯さなきゃな...
それを手伝った穂乃果ちゃんは...ふふふ

私の計算が違ってなければあと15分で
海未ちゃん達はここにくる...

ずっとずっとずっと、
私のほうが好きなのに、
ずっとずっとずっと、
ずっと見てのに。

なんで私じゃないの？

～音の木坂～

絵里「...どう、懐かしいでしょう？」

海未「...はい。」

善子「久しぶり、ね」

絵里「津島さん」

善子「はい。」

絵里「海未の事、すき？」

善子「すき、大好きです。」

海未「～～///」

絵里「約束して、海未をずっと守るって」

善子「はい、します。」

絵里「海未」

海未「...はい」

絵里「約束しなさい、親に会って、みんなに謝って、穂乃果に会って。」

海未「...約束、します。」

善子「海未、ちゃん」

絵里「...さ、穂乃果の家に行くわよ」

海未「はい。」





「うーみちゃーん♡」

穂乃果家


ほのパパ「...」

きぃちゃん「海未ちゃん...」

海未「本当に！！！申し訳ありませんでした！！！！！！」

きぃちゃん「いいのよ海未ちゃん...穂乃果は穂乃果のしたい事をして、逝ったんだから...だから頭を上げて、ね？」

善子「で、でも！！！」

きぃちゃん「今は穂乃果のお墓を参ってあげて？ね？」

ほのパパ「」ウンウン

絵里「さ、お墓に行くわよ」

お墓

海未「...穂乃果...本当に...」ポロポロ

絵里「久しぶりね、穂乃果。海未、来てくれたわよ。嬉しいね...」

善子「お久しぶりです、穂乃果さん...本当に...」ポロポロ

絵里「穂乃果、約束通り、幸せそうな二人を連れてきたわよ...貴女の夢、叶って良かったね...」

海未「私が勘違いをしたばっかりに貴女は...！！！」

絵里「いいのよ、海未。穂乃果言ってたわよ。想い合っている人同士が結ばれないのはおかしい、ってね」

海未「はい...はい...！！！」

「海未ちゃん♡」

海未「！？」

ことり「みーつけた、可愛くなったね♡」


善子「南さん！！！」

ことり「あ、いたいたぁ♡泥棒猫♡」

絵里「二人共、逃げて」

海未「ダメです！！！みんな私が守ります！」

絵里「良いの、ここは狭いから複数人対1人より一対一のほうが有利なの、貴女なら分かるでしょう？」

海未「...」

絵里「大丈夫、私を甘く見ないで。警察を呼んで。」

海未「...分かり、ました。」

善子「...行こう、海未ちゃん」

ことり「ねー、絵里ちゃん、邪魔、だよ？」





絵里「行きなさい！」

海未「絵里！！！必ず！」

絵里「さ！早く！」

善子「！！！」




～～～～～


ことり「さ、絵里ちゃん、今なら許してあげるから退いて？」

絵里「...いいからかかって来なさい。」

ことり「あーあ、しーらない。」カチャ

絵里「！」

ことり「ハンドガン、使うとはなぁ...」

絵里「どこからそんなモノを…」

海未「善子！貴女は警察へ！私は絵里を！！！」

善子「でも...」

海未「大丈夫です！体は鈍ってません！」

善子「信じてる」

海未「はい！必ず！」


カチャ...カラカラカラ...


ことり「な、なんで...」

絵里「ごめんなさいね、ことり。ハンドガンくらいじゃ私は怯まないわ。」

ことり「返して！海未ちゃんを！」

絵里「...まあ、気持ちは分かるわ」




ことり「...え？」

絵里「だって、私も海未が好きだったもの」

ことり「そう、なの？絵里ちゃん。」

絵里「嘘だと思う？」ポロポロ


ギュッ

絵里「心のどこかで、海未を守れば靡いてくれると思った」

絵里「カッコイイとこ見せたら靡いてくれると思った」

ことり「そう、なんだ...」

絵里「私達、仲間だったのよ。ただ、向いてる方向が違うだけ、よ。」

ことり「悔しくないの？」

絵里「悔しいから、今ことりをネタにしてるのよ？」

ことり「...」

絵里「最低なのは私も一緒。」

ことり「うぅ...」ポロポロ

絵里「ねぇ、ことり」

ことり「ん？」

絵里「一緒に、逃亡しちゃわない？」

ことり「へ！？」

絵里「海未の事忘れさせてあげるわよ♡」

ことり「な、な、な、」

絵里「でも、穂乃果を殺めた罪は償って貰うからね？」

ことり「ほ、ほんき？」

絵里「絢瀬絵里は嘘をつきません。」

ことり「...」

絵里「貴女は穂乃果を殺めた罪を、私は貴女を奪う罪を背負うわ。」

ことり「...分かった」

絵里「さ、行くわよ」

ことり「どこに？」

絵里「さー？お互い、失うものはもう無いんだしどこでもいいんじゃない？」

ことり「いいの？」



ちゅっ


ことり「！？///」

絵里「犯罪者同士、仲良くしましょう？」

ことり「わ、わ、私そんなに軽い女じゃないからね！？」

絵里「ふーん、じゃあ気長に口説かさせて貰おうかしら？」

ことり「か、怪盗エリチカ...」

絵里「はいはい、じゃあ行くわよ」

～～～～

警察「警察だ！(インパルス板倉)」


海未「あれ？」

警察「は？」

海未「い、居ませんね...」

警察「多分逃げたんだと思うんですけど(名推理)」

海未「...手紙？」


二番目に愛しの海未ちゃんへ♡
怪盗エリチカは犯罪者さんを盗んで逃げちゃいました♡
犯罪者さんと幸せになるからしばらく会えないわね？
ま、でも犯罪者さんにはそれなりの罰を受けて貰います♡


海未「ハハァ...」

～～～それから

海未パパ「...」


海未「」土下座

善子「...」土下座

海未パパ「顔を上げろ」

海未「はい」

善子「...」

海未パパ「化粧をして出直してこい」

海未ママ「式場はお家でよろしいですね？」

海未「！？」

善子「へ！？」

海未パパ「ただし、家はお前達が継げ。それが約束だ」

～～～その後のことえり

はい、怪盗エリチカです
私達は整形して海外に逃げました
そしてことりには
「穂乃果を殺めた罪は許してない、でも気持ちは分かる。
だから整形して世のため人の為に働いて、生きて罪を償う。ということになりました。」




ことり「あ、あついー...」

絵里「さ、流石にピラミッドの中は堪えるわね...」

ことり「に、日本に帰りたいよぉ...」

絵里「はいはい、来世ね」

あの事件から一年
私とことりは世界各国で社会奉仕している。
真姫を通して海未とはたまに連絡を取り合って、最後に話した聞いた話では
津島さんと海未は親の後を継いで毎日忙しいみたい。
私達？

まあ、それなりに幸せなんじゃない？

私達のお話はまた別なところで、ね？



おわり