23: ◆S0AgetRtiY 2012/08/24(金) 14:06:19 ID:H/YpDKLE0
皆さんお疲れ様です。私も投下させていただきます。


唯「普通だよ」

24: 2012/08/24(金) 14:07:10 ID:H/YpDKLE0



  「――いつもいつも、お姉ちゃんはちょっとだけ私の先を行っちゃう。お姉ちゃんだから仕方ないけど……」


「仕方ない」、その言葉そのままに、私は何度もお姉ちゃんの背中を見送ってきました。
幼稚園、小学校、中学校、高校。それぞれにお姉ちゃんだけ先に行ってしまい、それぞれ私より先に去ってしまうのです。
でも、それはお姉ちゃんが時を重ねる上で必然となるイベント。一歳上のお姉ちゃんである以上、本当に仕方のないこと。
どうしてもひっくり返せないこと、その事実には向き合うしかないのです。

辛くないわけじゃありません。今までも、きっとこれからも。
でも辛くないわけじゃないからこそ、ちゃんと思うままを伝えれば目の前で悩んでる大事な大事な友達にも伝わると思いました。
過去に何度も経験してきた私が言えば、伝わる気がしました。
その子も自分では気づいていないかもしれませんが、辛いとか寂しいとか悲しいとか、そんな気持ちの目の前に立っているはずだから。

『そんな気持ちを抱えていても、私達がすることはお別れじゃない。
  別れたいわけじゃないから、一歩先に行く人のことはちゃんとお祝いしてあげないといけない』

一歩先に行ってしまう人を見送ることは、こう見えてもお別れじゃないのです。『お祝い』なのです。
少なくとも、私はそう信じてます。
そして、目の前の子にもそう信じて欲しいと思います。

梓「……ごめん。私もちゃんとお祝いする!」

憂「…うん!」

……よかった、やっぱり梓ちゃんだ。私の考え、わかってくれたみたい。
けいおん!Shuffle 3巻 (まんがタイムKRコミックス)
25: 2012/08/24(金) 14:08:19 ID:H/YpDKLE0



――その後、お姉ちゃん達と梓ちゃんがどんな『お祝い』をしたのかは、私にはわかりません。
お姉ちゃん達の側からやろうとしてることは、うっすらとはわかりますけど。でも私は考えないように、むしろ忘れようとさえしていました。
梓ちゃんも聞けば教えてくれるんでしょうけど、聞く気もありません。

だって、それはお姉ちゃん達だけの時間だから。
お姉ちゃん達だけで大切にするべき時間だから。

お姉ちゃんが高校生として頑張ったお祝いは、私達がすることになってるけど。
それと同じように、お姉ちゃんが軽音部として頑張ったお祝いは、軽音部の皆さんのもの。

お姉ちゃんはそうやって全部を大切にしようとするから素敵なんです。
だから私は、そこに割って入るつもりはありません。
……それに加えて、少なくとも今は、私は私でやることが山積みですから。

まず、梓ちゃんに告げた通りにお姉ちゃんの卒業祝いの準備を、お母さんとお父さんと一緒に。
そしてその合間を縫うようなギリギリの時間で、純ちゃんとの『悪巧み』の予定があるのですが……

憂「……あっ、メールだ」

メールの相手は、もちろんその悪巧み相手の純ちゃん。
『山中先生ヨリ連絡アリ』と、それだけの短文ですけど、示し合わせた通りです。

憂「……ごめん、お父さんお母さん! ちょっと出てくるね!」

母「えっ、また制服で?」

憂「うん!」

父「行ってらっしゃい。万が一唯のほうが早く帰ってきても始めたりはしないから、心配はいらないよ」

憂「ありがとっ! いってきます!!」

玄関のドアを開け、何も持たずに学校まで走ります。
……もう、お姉ちゃんと並んで通学することもない、この道を。

26: 2012/08/24(金) 14:09:19 ID:H/YpDKLE0



さわ子「――鍵はゆっくりでいいから。どうせ私も用事あるしね」

梓「……ありがとうございます」

音楽室の前の階段で、純ちゃんと一緒にそんな声を遠くに聞きました。さすがに梓ちゃんのほうの声はおぼろげですが。

純「先生!」

さわ子「あら、あなた達。タイミングバッチリね、後は任せたわよ。……でも、ほんの少しくらい待ってあげてね?」

こっそり音楽室の扉の前に立つと、部室を見渡して、何やら探し物をしているような梓ちゃんが見えました。
それがアルバムだったとわかるのは、もう少し後になるのですが。

さわ子「あなた達なら言わなくても大丈夫だと思うけど。今も、これからも」

純「まっっかせてくださいよ!」

さわ子「その調子よ! もちろん新入部員の勧誘もね」

純「一応まだ入部すらしてないのにそんな話をされても……」

憂「あはは……」


……そんな会話をした少し後、私達二人は軽音部に入部します。

梓「ふ、二人とも軽音部に入ってくれるの!?」

純「前に約束したでしょー! 私は約束守る女! 出来る子!」

純ちゃんは約束を守るために……って言ってますけど、たぶんそれは半分くらいでしょう。あとの半分が何かは言いませんけど。
私のほうはお姉ちゃん達をちゃんとお祝いして見送ってくれた梓ちゃんへのお礼……なんて大それた考えじゃなくて、単純に二人と一緒にいたかったから。
それ以外にも一応自分本位な理由がまだあるんですけど、とりあえずそれは伏せて純ちゃんのようにそれっぽいことを言っておきます。

憂「私もお姉ちゃんが一人暮らしするって言うから、すごく暇になるし」

事実半分、言い訳半分。
お姉ちゃんのお世話は私にとってこの上ない幸せでした。他の人からはお姉ちゃんのためにしているように見えるかもしれませんが、私の幸せのためでもありました。

純「どんだけお姉ちゃんの世話してたのよ」

憂「ふつうだよ?」

実に自然にそんな言葉が出てくるほど、お姉ちゃんのお世話は幸せだったのです。普通にこなせるほど。まったく苦にならないほど。
でもこれからはそんな時間を得ることは出来ません。だからこそそれに代わる幸せを、今度は私は自分で探さなくてはいけないんです。
お姉ちゃんのいない桜が丘高校でも、お姉ちゃんのいた軽音部でなら見つけられる気がしました。
……しんみりするのは、まだもう少し後に置いておいて。というか――


梓「確保ーっ!!」


「「ギャーッ!!」」


しんみりする間も無かった、といいますか。お互いに。

27: 2012/08/24(金) 14:10:09 ID:H/YpDKLE0


――それからしばらく、私はしんみりするタイミングを逃し続けました。

ちゃんとお祝いをして前向きになった梓ちゃんから軽く話を聞いて、入部届を家で書くことになって解散。
そして家に帰ってからはお姉ちゃんの卒業祝いパーティーの準備に追われて。
肝心のパーティーでも、お父さんお母さんのほうが喜んでいたり感激していたりしんみりしていたりで、私はずっと裏方でした。
もちろん、お姉ちゃんの為なんですからそのことそのものには不満はありませんけど。

……そうしてパーティーもつつがなく終わって、後片付けをお姉ちゃん以外の皆で済ませた後。
私が自室で入部届を書いていると、扉を叩く音と共に名前を呼ばれました。
聴こえた声は、もちろん愛しいお姉ちゃんのもの。
「はーい」と返事をすると、私が腰を上げる前に扉が開きました。

唯「ういー……っと、勉強してた?」

憂「あ、ううん。そうじゃないけど……あっ」

と、ふと思い出しました。
私はまだ、軽音部に入るという事をお姉ちゃんに言っていません。
こんな大事なことをお姉ちゃんに相談しないなんて私らしくもないかもしれませんけど、でも卒業を控えて忙しそうなお姉ちゃんに相談するのは気が引けました。
それにそもそも、私が軽音部に入るのは何よりも私自身のため。だから、って頑張って自分自身で決めたことなのです。

それでも、ずっと言わないでおくわけにもいきませんし、黙っているのも気が引けます。
お姉ちゃんの用事が何かわかりませんけど、それが終わったら言おう、と決めました。

唯「憂?」

憂「あ、ううん、なんでも。それよりお姉ちゃん、何かあったの?」

唯「んー、荷造りのコツとか聞こうと思って来たんだけど……」

憂「荷造り……」

ぎゅっ、と、胸が締め付けられた気がしました。
お姉ちゃんがいなくなる。そのことを目の前に突きつけられた気がして。
ですが、それも一瞬のことでした。

唯「……でも、あとでいいよ」

憂「えっ…?」

唯「それ、入部届でしょ? どこか部活入るの?」

憂「あっ……」

見えていました。気づいていました。流石はお姉ちゃんです。
自分も書いたことがあるからわかったのかもしれませんし、もしかしたら私の態度とか何かから感じ取っていたのかもしれませんけど、どっちにしても流石です。
そして勿論、聞かれたのですから答えないといけません。
言葉を選んで、ちゃんと。

憂「……お姉ちゃん、私……」

私は、軽音部に。

入ろうと思ってる?
…ううん、違う。

入りたい?
…惜しいけど、やっぱり少し違うかな。

私は……


憂「私、軽音部に入るんだ」


そう、強く断言しました。

28: 2012/08/24(金) 14:11:55 ID:H/YpDKLE0

もう梓ちゃん達と約束してきたから、なんて理由ではありません。
これは私のしたいことで、私が考えたことで、私が決めたことだ、ってちゃんとお姉ちゃんに告げたかったからです。

もうしばらくすれば、家に帰ってきてもお姉ちゃんがいない環境になります。
それは私にとってとても大きな変化。今までとは大きく違うところ。
そして、何よりも不安なところ。
その不安に立ち向かえるように、自分の意思で何かを決めてみたかったんです、きっと。

でも、そんな私の一大決心に対するお姉ちゃんの反応は、思ったよりあっさりでした。
てくてくと、私の机の傍まで歩み寄って、書きかけの入部届を覗き込みながら、お姉ちゃんは言いました。

唯「ホント? 軽音部はいいとこだよー、楽しいよー? きっと憂も気に入ると思うなぁ」

憂「う、うん……」

いえ、お姉ちゃんにとっては普通というか、お姉ちゃんらしい反応なのですけど。
でも実を言うと、私は少し怯えていたのです。

お姉ちゃんに何の相談もしなかったこと。
お姉ちゃんに以前から誘われていたのに、わざわざお姉ちゃんが卒業してから入部しようとすること。

少なくともこのあたりは、お姉ちゃんから何か言われても仕方ない点なのですから。
もちろんそれ以外にも、一大決心を褒めて欲しい気持ちも少しありましたが。

別にお姉ちゃんが私のことを見ていない、だなんて拗ねるつもりはありません。
でもやっぱり、もう少し構って欲しかった気がしてきてしまいます。
……だって、お姉ちゃんはもうすぐ、この家から出て行っちゃうんですから。

唯「純ちゃんも一緒?」

憂「……うん」

唯「そっかー。じゃああと一人確保すれば廃部にはならないんだね。二人ともあずにゃんとも仲良しだし、心配事が一つ減るよ」

憂「………」

「私のことは心配じゃないの?」なんて意地悪な言い方をしてお姉ちゃんを困らせたくなりそうになりますけど、それは我慢しました。
困らせて、構って欲しくなりますけど、こんな日にそんなこと出来ません。
でも、寂しい気持ちをこのままにしておけるかと言われると、それは難しいです。

……そっか、私、寂しいんだ、やっぱり。

憂「………」ギュッ

唯「……憂?」

椅子に座ったまま、傍らに立つお姉ちゃんの腰に手を回して。お腹に顔を埋めるように、私は抱きついていました。
寂しい時には、どうしても体温が恋しくなるものです。お姉ちゃんはあったかいから尚更。

憂「……お姉ちゃん」

唯「ん? なぁに?」

憂「……私、ちゃんとやれるかなぁ? お姉ちゃんのいない学校で、お姉ちゃんのいない家で、今まで通りやれるかなぁ?」

……寂しいから、不安になります。
梓ちゃんの前ではわかったような言い方をしましたけど、お姉ちゃんの前では我慢できませんでした。
……困らせたくなんて、なかったんだけどなぁ。

29: 2012/08/24(金) 14:13:22 ID:H/YpDKLE0

唯「……大丈夫だよ。憂は私の自慢の妹だもん」

憂「………」

私の頭を優しく撫でながら、そう言ってくれます。
けど、その言葉に素直に頷く事は出来ませんでした。
だって、その「自慢の妹」は、お姉ちゃんが近くにいてこそのものなのですから。
お姉ちゃんが遠くに行ってしまったら、私はどうなるか――

唯「……憂と離れるのは、私も寂しいよ」

憂「あっ……」

私『も』と、お姉ちゃんは言いました。
寂しがっている私のことを、お姉ちゃんはちゃんと見てくれています。
お姉ちゃんがいないとダメな私のことを、ちゃんとわかってくれています。

唯「寂しいのは、きっと『普通』のことなんだよ、憂」

憂「……!」

『普通』。
その言葉は、確実に私の心を軽くしてくれました。

ずっと不安に思っていた面はありました。
私はお姉ちゃんに依存しすぎているんじゃないか、って。
俗に言うシスターコンプレックスなんじゃないか、って。

『普通』の姉妹は、何も不安に思ったり寂しがったりせず、普通に離れていくんじゃないか、って。

そして、一人暮らしを選んだお姉ちゃんも、そっち側なんじゃないか、って。
寂しがる私だけが『異常』なんじゃないか、って。

でも、そんなお姉ちゃんが私のことを『普通』と言ってくれました。
そして、自分も同じだと言ってくれました。

唯「だから私は、寂しくなったらいつでも憂に電話するよ。いい?」

憂「い、いいに決まってるよ! 私もするから!」

思わず顔を上げて答えます。
でもお姉ちゃんは特別驚いたりはせず、そのまま優しく微笑んでくれました。

唯「憂に電話したり、あずにゃんに電話したり、ギー太と一緒に頑張ったり、みんなと一緒にセッションしたり、そうやって少しずつ寂しさを埋めていけばいいんだよ。私も、憂も」

憂「うん……うんっ!」

唯「それにね、これ言っちゃ元も子もないかもしれないけど」

憂「?」

唯「『今まで通り』の憂じゃなくても大丈夫だよ。憂らしければそれでいいって、私は思うよ?」

憂「……私らしい…?」

唯「うん。憂ならどんな憂でも私は大好きだから、そこは怖がらなくても大丈夫だよ」

「大好き」って言ってくれたその時の笑顔は、夕方のパーティーの時の笑顔よりも輝いて見えました。
私だけに向けられた笑顔だから、でしょうか。

30: 2012/08/24(金) 14:16:27 ID:H/YpDKLE0

憂「じゃあ、寂しい寂しいって毎日のように電話するようになっちゃっても……」

唯「憂は可愛いなぁ、って思うよ」

憂「じゃあ逆に、お姉ちゃんにあまり連絡しないくらい受験勉強と軽音部に没頭してても……」

唯「憂は立派だなぁ、って思うよ」

憂「……不良さんになっちゃっても?」

唯「それはちょっと憂らしくないかなぁ……でも、もしそうなっても話はちゃんと聞くよ? 憂ならちゃんと話してくれるから」

憂「……そっか」

つまりお姉ちゃんは、どんな『私』でも受け入れるって、そう言っているんだ。そこにいるのが『私』なら。
逆に考えてみると、すごく納得できます。私もどんなお姉ちゃんでも受け入れられます。そこは自信があります。
というかそもそも、お姉ちゃんは軽音部に入って大きく変わりました。成長しました。でも私は何の疑問も持たず、受け入れました。
なら私が軽音部に入って変わっても、お姉ちゃんと離れて変わっても、お姉ちゃんは受け入れてくれるに決まっています。

唯「だって姉妹だもん。世界で一番大事な妹のことなら、何でも受け入れるよ」

「『普通』の姉妹なら」と、言わずとも伝わる言葉が聞こえた気がしました。
それが嬉しくて、私の思考は数段飛ばしでとんでもないことを考え始めてしまいます。

「何でも受け入れる」って言ってくれたお姉ちゃん。
……もし私が、そんなお姉ちゃんに「愛しています」って言ったらどうなるのかな、って。
いわゆる、恋愛感情として。

先に言っておきますけど、今はまだそんな気持ちはありません。というか、そういう気持ちはよくわかりません。
けど、「愛する」ということが「一生一緒にいたい」ということなら、私にとってそれに真っ先に当てはまるのはお姉ちゃんです。
そうでなくてもこんな風に誰よりも素敵なお姉ちゃんを、これから先、私が愛しない保障はありません。何かの切っ掛けでそうなってしまうかもしれません。
もしそうなってしまっても、お姉ちゃんは受け入れてくれるのでしょうか。

憂「………」

自分に置き換えて考えてみると、あら不思議。「拒む」という選択肢が全く出てきませんでした。
だって姉妹なんですから。恋愛感情はわからずとも、一生一緒にいたい関係の人なんですから、拒めるはずがないのです。
お姉ちゃんならいいかな、ってなってしまいそう。ううん、そういう形だとしても、私は受け入れたいんだ、お姉ちゃんを。
普通の姉妹って言葉だけでは収まらない『恋人』って関係になってしまうとしても、普通の姉妹として受け入れたいんだ。

それでも、もしそういう関係になるとしたら、ちゃんと恋愛感情というものを知って両想いになってからのほうがいいな、とは思います。女の子の夢です。
そういう意味で愛してるって二人で胸を張れれば、愛の力で何だって乗り越えていける気がしますから。

愛することを知っている、今の私達とは少し違う私とお姉ちゃん。
そんな二人でも、普通の姉妹としてお互いを大切にしたいと思えれば、幸せな結末が夢見れる気がしますから。

31: 2012/08/24(金) 14:17:00 ID:H/YpDKLE0



唯「……うい?」

考えに没頭していた私の頭は、大好きなお姉ちゃんの声で現実に引き戻されます。
胸の中にあった寂しさは、すっかり消えてなくなっていました。少なくとも今は。
もし今後寂しくなっても、それは『普通』なんですし、お姉ちゃんに電話すれば受け入れてくれます。
そう考えると、寂しさを感じること自体に対する怖さもありません。

大好きなお姉ちゃんが、いつでもどこでも私を受け入れてくれるから。
それが『普通』の姉妹関係だって言ってくれたから、もう怖くありません。

憂「……お姉ちゃん、あのね?」

唯「ん?」

憂「私、お姉ちゃんのこと、大好きだよ」

唯「…私も大好きだよ、憂。どうしたの?」

憂「ううん。妹がお姉ちゃんのことを大好きなのは『普通』だよね? って」

唯「お姉ちゃんが妹を大好きなのだって普通だよ?」

憂「……そっか。そうだよね。ありがとう、お姉ちゃん」

唯「? よくわからないけど、私だって憂にはありがとうだよ、いつも」

憂「……えへへ。どういたしまして。ねぇ、お姉ちゃん」

唯「んー?」


たとえ、ちょっとくらい離れても。


憂「私達は、ずっと一緒だよ」

唯「……もちろんだよ、憂」

32: 2012/08/24(金) 14:18:49 ID:H/YpDKLE0

以上で終わりになります。

引用: 唯「君へのメッセージ」