1: 2017/06/29(木) 23:13:06.932 ID:qhL90R3q0NIKU.net
―ある日のエンジェル喫茶―
マスター(今日は休日で絶好の営業日和……とはいかず、私の喫茶店は閑散としていた)
マスター(しかし、誰も居ないというわけではなく、一人のお客さんはいた……)
マスター(彼女は月乃瀬君……ここで働く天真君の友人で、この店の常連客だ)
マスター(私のコーヒーの数少ない理解者で、私のコーヒーを飲むたびに美味しいと笑顔を見せてくれる天使が、
コーヒーに手を付けずに暗く落ち込んでいる)
マスター(力になりたい……いや、力にならねば!)スタスタ
マスター(今日は休日で絶好の営業日和……とはいかず、私の喫茶店は閑散としていた)
マスター(しかし、誰も居ないというわけではなく、一人のお客さんはいた……)
マスター(彼女は月乃瀬君……ここで働く天真君の友人で、この店の常連客だ)
マスター(私のコーヒーの数少ない理解者で、私のコーヒーを飲むたびに美味しいと笑顔を見せてくれる天使が、
コーヒーに手を付けずに暗く落ち込んでいる)
マスター(力になりたい……いや、力にならねば!)スタスタ
2: 2017/06/29(木) 23:14:09.533 ID:qhL90R3q0NIKU.net
マスター「どうかしたのかい……何か悩み事かい?」
ヴィーネ「え…………えっと……その……」ドヨーン
マスター「もし、よかったら私が相談に乗るよ?」
ヴィーネ「…………実は」
ヴィーネ「ガヴがやりこんでいたゲームのデータを消してしまったんです……」
ヴィーネ「わざとじゃなかったんです……ガヴの部屋の掃除をしているときに、ゲーム機に掃除機をぶつけてしまって……」
ヴィーネ「え…………えっと……その……」ドヨーン
マスター「もし、よかったら私が相談に乗るよ?」
ヴィーネ「…………実は」
ヴィーネ「ガヴがやりこんでいたゲームのデータを消してしまったんです……」
ヴィーネ「わざとじゃなかったんです……ガヴの部屋の掃除をしているときに、ゲーム機に掃除機をぶつけてしまって……」
3: 2017/06/29(木) 23:15:14.138 ID:qhL90R3q0NIKU.net
マスター「それは災難だったね……」
ヴィーネ「彼女は相当怒っていて、昨日からずっと口を聞いてくれないんです……」ズーン
マスター「うーん、結構深刻な問題だね……」
ヴィーネ「このままガヴと喧嘩したままで、疎遠になったら……」ジワッ
マスター「だ、大丈夫とは思うよ! 天真君も冷静になれば許してくれるよ!」アセアセ
ヴィーネ「だといいんですが……」
ヴィーネ「彼女は相当怒っていて、昨日からずっと口を聞いてくれないんです……」ズーン
マスター「うーん、結構深刻な問題だね……」
ヴィーネ「このままガヴと喧嘩したままで、疎遠になったら……」ジワッ
マスター「だ、大丈夫とは思うよ! 天真君も冷静になれば許してくれるよ!」アセアセ
ヴィーネ「だといいんですが……」
5: 2017/06/29(木) 23:16:21.436 ID:qhL90R3q0NIKU.net
テーンシノハネヒーローゲテー♪ ミーライニーシュクフークーヲー↓♪ アーハッハ
ヴィーネ「……! ガヴからだ!」ピッ
ヴィーネ「もしもし……ガヴ?」
ガヴリール『ヴィーネ……あの…………今日一日、無視してごめん……』
ガヴリール『わざわざ、掃除してくれたのに……たかだが、ゲームのことで怒ってしまって……』
ヴィーネ「……! ガヴからだ!」ピッ
ヴィーネ「もしもし……ガヴ?」
ガヴリール『ヴィーネ……あの…………今日一日、無視してごめん……』
ガヴリール『わざわざ、掃除してくれたのに……たかだが、ゲームのことで怒ってしまって……』
6: 2017/06/29(木) 23:17:08.253 ID:qhL90R3q0NIKU.net
ヴィーネ「ううん、いいのよ……私こそごめんね、大切なゲームデータを消してしまって……」
ガヴリール『ヴィーネが謝ることないよ……お詫びに一緒に晩御飯食べに行かない? 奢るからさ』
ヴィーネ「分かったわ! じゃあ、あなたの家に今から行くわね」
ガヴリール『待ってるよ、ヴィーネ』ピッ
ガヴリール『ヴィーネが謝ることないよ……お詫びに一緒に晩御飯食べに行かない? 奢るからさ』
ヴィーネ「分かったわ! じゃあ、あなたの家に今から行くわね」
ガヴリール『待ってるよ、ヴィーネ』ピッ
7: 2017/06/29(木) 23:18:48.490 ID:qhL90R3q0NIKU.net
ヴィーネ「マスターさん」
ヴィーネ「ご相談にのってくれてありがとうございました」ペコッ
マスター「いや、いいんだよ。解決して良かったね」
ヴィーネ「はい! ……そろそろ、ガヴの所に行きますね! また来ます!」カランカラン タッタッタ
マスター「月乃瀬君、いってらっしゃい」
ヴィーネ「ご相談にのってくれてありがとうございました」ペコッ
マスター「いや、いいんだよ。解決して良かったね」
ヴィーネ「はい! ……そろそろ、ガヴの所に行きますね! また来ます!」カランカラン タッタッタ
マスター「月乃瀬君、いってらっしゃい」
8: 2017/06/29(木) 23:20:01.831 ID:qhL90R3q0NIKU.net
―別の日 エンジェル喫茶―
ヴィーネ「はあ……」
マスター「どうしたんだい、月乃瀬君? 悩み事なら相談に乗るよ」
ヴィーネ「……実は私はガヴのことが前から……その……気になっていて……」
マスター「それは……月乃瀬君は天真君のことが好きなのかい?」
ヴィーネ「……///」コクン
ヴィーネ「でも、彼女が私のことを、どう思っているかは分からないんです……」ズーン
ヴィーネ「はあ……」
マスター「どうしたんだい、月乃瀬君? 悩み事なら相談に乗るよ」
ヴィーネ「……実は私はガヴのことが前から……その……気になっていて……」
マスター「それは……月乃瀬君は天真君のことが好きなのかい?」
ヴィーネ「……///」コクン
ヴィーネ「でも、彼女が私のことを、どう思っているかは分からないんです……」ズーン
9: 2017/06/29(木) 23:20:42.992 ID:qhL90R3q0NIKU.net
マスター(天真君は月乃瀬君のことよく話すから、良い印象はあると思うんだけどな…‥‥)
マスター「うーん、天真君にアピールしてみたらどうかな? それで反応を確かめるとか」
ヴィーネ「アピールですか…‥やってみますね」スクッ
マスター「頑張ってね、月乃瀬君」
ヴィーネ「はい! ありがとうございました。また来ますね」カランカラン スタスタ
マスター「うーん、天真君にアピールしてみたらどうかな? それで反応を確かめるとか」
ヴィーネ「アピールですか…‥やってみますね」スクッ
マスター「頑張ってね、月乃瀬君」
ヴィーネ「はい! ありがとうございました。また来ますね」カランカラン スタスタ
10: 2017/06/29(木) 23:22:38.409 ID:qhL90R3q0NIKU.net
―とある日のエンジェル喫茶―
ヴィーネ「………………」ズーーーーーーーーン
マスター(今日の月乃瀬君はどうしたのだろう……すごい落ち込みようだ……)
マスター(こんな時こそ力にならねば……!)スタスタ
マスター「どうしたんだい、月乃瀬君。何か悩みが……」
ヴィーネ「マスター……さん……」グスッ
マスター「本当にどうしたの!?」
ヴィーネ「ガヴが……私に……!」ポロポロ
マスター「お、落ち着いて! 月乃瀬君!」アタフタ
ヴィーネ「………………」ズーーーーーーーーン
マスター(今日の月乃瀬君はどうしたのだろう……すごい落ち込みようだ……)
マスター(こんな時こそ力にならねば……!)スタスタ
マスター「どうしたんだい、月乃瀬君。何か悩みが……」
ヴィーネ「マスター……さん……」グスッ
マスター「本当にどうしたの!?」
ヴィーネ「ガヴが……私に……!」ポロポロ
マスター「お、落ち着いて! 月乃瀬君!」アタフタ
11: 2017/06/29(木) 23:23:49.475 ID:qhL90R3q0NIKU.net
―数分後―
マスター「では、落ち着いたようだし、何があったか話してくれるかね?」
ヴィーネ「はい……実は今日ガヴに告白されたんです」
マスター「おお!! それは良かったじゃないか!!」
ヴィーネ「でも、その時に嬉しすぎて混乱してしまって……」
ガヴリール『ヴィーネのことが前から好きです。私と付き合ってください!』
ヴィーネ『あ、あなたとはただの友達だから! 恋愛感情なんて一切ないから!』
ヴィーネ「……って言ってしまったんです」ズーン
マスター「ええ……」
ヴィーネ「せっかく、両想いになれたのに……! なんて馬鹿なことを……」ドヨーン
マスター(月乃瀬君は本番では緊張するタイプなのだろうか……?)
マスター「では、落ち着いたようだし、何があったか話してくれるかね?」
ヴィーネ「はい……実は今日ガヴに告白されたんです」
マスター「おお!! それは良かったじゃないか!!」
ヴィーネ「でも、その時に嬉しすぎて混乱してしまって……」
ガヴリール『ヴィーネのことが前から好きです。私と付き合ってください!』
ヴィーネ『あ、あなたとはただの友達だから! 恋愛感情なんて一切ないから!』
ヴィーネ「……って言ってしまったんです」ズーン
マスター「ええ……」
ヴィーネ「せっかく、両想いになれたのに……! なんて馬鹿なことを……」ドヨーン
マスター(月乃瀬君は本番では緊張するタイプなのだろうか……?)
12: 2017/06/29(木) 23:25:02.513 ID:qhL90R3q0NIKU.net
カランカラーン
マスター「ちょっと、お客さんが来たから離れるよ」スタスタ
ヴィーネ「はい……」
マスター「いらっしゃいませー……て、天真君!? どうしたんだい!?」
ガヴリール「マスター……ヴィーネが私に……」グスッ
ヴィーネ(ガヴ!? なんでここに!?)サッ
ガヴリール「ヴィーネに『あなたとはずっとこのまま友達でいましょう』って言われた……」ポロポロ
ヴィーネ(そんなこと言って……! 言ったわね……)ズーン
マスター「ちょっと、お客さんが来たから離れるよ」スタスタ
ヴィーネ「はい……」
マスター「いらっしゃいませー……て、天真君!? どうしたんだい!?」
ガヴリール「マスター……ヴィーネが私に……」グスッ
ヴィーネ(ガヴ!? なんでここに!?)サッ
ガヴリール「ヴィーネに『あなたとはずっとこのまま友達でいましょう』って言われた……」ポロポロ
ヴィーネ(そんなこと言って……! 言ったわね……)ズーン
13: 2017/06/29(木) 23:28:44.305 ID:qhL90R3q0NIKU.net
マスター「大丈夫だよ! 月乃瀬君はおっちょこちょいなだけで、嬉しすぎて混乱しただけだから本心じゃないよ!」
ガヴリール「でも……勇気だして告白したのに……あんなこと言われたら……」グスッ
ヴィーネ「!!」
マスター「月乃瀬君は君のことを『ガヴ!!』」
ガヴリール「ヴィ、ヴィーネ!? なんでここにいるの!?」
ヴィーネ「ガヴ……私の話を聞いてくれる?」
ガヴリール「……」
ガヴリール「……うん」グッ
マスター(お邪魔だろうから奥に引っ込んでおこう)ソソクサ
ガヴリール「でも……勇気だして告白したのに……あんなこと言われたら……」グスッ
ヴィーネ「!!」
マスター「月乃瀬君は君のことを『ガヴ!!』」
ガヴリール「ヴィ、ヴィーネ!? なんでここにいるの!?」
ヴィーネ「ガヴ……私の話を聞いてくれる?」
ガヴリール「……」
ガヴリール「……うん」グッ
マスター(お邪魔だろうから奥に引っ込んでおこう)ソソクサ
14: 2017/06/29(木) 23:30:01.879 ID:qhL90R3q0NIKU.net
ヴィーネ「私ね……今日、ガヴに告白されて嬉しかった」
ガヴリール「!!」
ヴィーネ「とても嬉しくて……変なことを言ってしまったけど……この気持ちに偽りはないわ」
ガヴリール「……」
ガヴリール「……信じられない」
ヴィーネ「え?」
ガヴリール「ヴィーネのこと信じられないから……私を信じさせて」ジッ
ヴィーネ「!」
ヴィーネ「分かったわ…………ガヴ」
ガヴリール「……」ドキドキ
ヴィーネ「……」スーハー グッ
ヴィーネ「あなたのことが前から好きです。私と付き合ってくれませんか?」
ガヴリール「……はい、喜んで」ポロポロ
ヴィーネ「ごめんね、ガヴ……大好きだよ……」ギュウ
ガヴリール「私もだよ……」ギュゥゥゥ
ガヴリール「!!」
ヴィーネ「とても嬉しくて……変なことを言ってしまったけど……この気持ちに偽りはないわ」
ガヴリール「……」
ガヴリール「……信じられない」
ヴィーネ「え?」
ガヴリール「ヴィーネのこと信じられないから……私を信じさせて」ジッ
ヴィーネ「!」
ヴィーネ「分かったわ…………ガヴ」
ガヴリール「……」ドキドキ
ヴィーネ「……」スーハー グッ
ヴィーネ「あなたのことが前から好きです。私と付き合ってくれませんか?」
ガヴリール「……はい、喜んで」ポロポロ
ヴィーネ「ごめんね、ガヴ……大好きだよ……」ギュウ
ガヴリール「私もだよ……」ギュゥゥゥ
15: 2017/06/29(木) 23:31:08.414 ID:qhL90R3q0NIKU.net
―数分後―
マスター「天真君よかったじゃないか、月乃瀬君と付き合うことができて!」
ガヴリール「ええ……まあ……///」カアア
ヴィーネ「ふふ……これもマスターさんのお陰です♪」
マスター「僕は何もしていないよ。君たちが自ら行動したからだよ」
ヴィーネ「……そうですね!」
マスター「そうだ! お祝いにコーヒーを淹れるからちょっと待っててね!」コポコポ
マスター「天真君よかったじゃないか、月乃瀬君と付き合うことができて!」
ガヴリール「ええ……まあ……///」カアア
ヴィーネ「ふふ……これもマスターさんのお陰です♪」
マスター「僕は何もしていないよ。君たちが自ら行動したからだよ」
ヴィーネ「……そうですね!」
マスター「そうだ! お祝いにコーヒーを淹れるからちょっと待っててね!」コポコポ
16: 2017/06/29(木) 23:31:57.499 ID:qhL90R3q0NIKU.net
マスター「……はい、どうぞ」スッ
ヴィーネ「ありがとうございます……うん、いつ飲んでも美味しいですね!」ニコッ
マスター「それはよかったよ。天真君はどうだい?」
ガヴリール「……」ズズズ
ガヴリール「やっぱり、味は分からないです」
ヴィーネ「もう、ガヴったら」クスッ
ガヴリール「……ヴィーネ、そろそろ帰ろうか。時間も遅いし」
ヴィーネ「ええ、そうね。マスターさん、また来ますね!」ギュッ
ガヴリール「!……マスター次のバイトで」ギュッ スタスタ
カランカラン
マスター「うん、二人共幸せにね」
ヴィーネ「ありがとうございます……うん、いつ飲んでも美味しいですね!」ニコッ
マスター「それはよかったよ。天真君はどうだい?」
ガヴリール「……」ズズズ
ガヴリール「やっぱり、味は分からないです」
ヴィーネ「もう、ガヴったら」クスッ
ガヴリール「……ヴィーネ、そろそろ帰ろうか。時間も遅いし」
ヴィーネ「ええ、そうね。マスターさん、また来ますね!」ギュッ
ガヴリール「!……マスター次のバイトで」ギュッ スタスタ
カランカラン
マスター「うん、二人共幸せにね」
19: 2017/06/29(木) 23:33:58.630 ID:qhL90R3q0NIKU.net
―月日は流れて卒業式の後―
ヴィーネ「マスターさん、居ますか?」カランカラン
マスター「おお! 二人共、今日は卒業式だったよね? どうだった?」
ガヴリール「まあ、ぶっちゃけ怠い行事でしたね」
ヴィーネ「もう! そんなこと言わないの!」
マスター「ははは……で、今日はどうしたんだい?」
ヴィーネ「はい、私達は卒業したらすぐに、引越ししないといけないんです」
ヴィーネ「ここから、遠い所に住むので……お別れの挨拶をしに来ました」
マスター「おお、そうかい……ん? 二人共引っ越すのかい?」
ヴィーネ「マスターさん、居ますか?」カランカラン
マスター「おお! 二人共、今日は卒業式だったよね? どうだった?」
ガヴリール「まあ、ぶっちゃけ怠い行事でしたね」
ヴィーネ「もう! そんなこと言わないの!」
マスター「ははは……で、今日はどうしたんだい?」
ヴィーネ「はい、私達は卒業したらすぐに、引越ししないといけないんです」
ヴィーネ「ここから、遠い所に住むので……お別れの挨拶をしに来ました」
マスター「おお、そうかい……ん? 二人共引っ越すのかい?」
20: 2017/06/29(木) 23:35:00.348 ID:qhL90R3q0NIKU.net
ガヴリール「ヴィーネと同じところに行くんで、同棲することにしました」
マスター「へえ……結構、二人の関係は進んでいるねえ」ニコニコ
ヴィーネ「まあ、今までも半同棲みたいなものでしたから///」アハハ
ガヴリール「……///」
マスター「ふふふ……せっかく来たんだしコーヒーはどうかい?」
ヴィーネ「あっ! では頂きます!」
ガヴリール「……私ももらっていっすか?」
マスター「もちろん構わないよ」コポコポ
マスター「へえ……結構、二人の関係は進んでいるねえ」ニコニコ
ヴィーネ「まあ、今までも半同棲みたいなものでしたから///」アハハ
ガヴリール「……///」
マスター「ふふふ……せっかく来たんだしコーヒーはどうかい?」
ヴィーネ「あっ! では頂きます!」
ガヴリール「……私ももらっていっすか?」
マスター「もちろん構わないよ」コポコポ
21: 2017/06/29(木) 23:37:53.435 ID:qhL90R3q0NIKU.net
マスター「はい、どうぞ」スッ
ヴィーネ「……美味しいです! これから先はマスターさんのコーヒーが、あんまり飲めなくなると思うと少し寂しいですね……」
マスター「そうだねえ……まあ、こっちに来た時に、ここに寄ってくれたら嬉しいね」
ヴィーネ「はい! もちろんそうします!」
ガヴリール「……」ズズズ
ガヴリール「……まあまあですね」
マスター「……! よかった、少しは僕のコーヒーを美味しいと思ってくれるようになって」ニコニコ
ヴィーネ「うふふ……」クスッ
ガヴリール「じゃあ、ヴィーネそろそろ行こうか」ガタッ
ヴィーネ「ええ、そうね」ガタッ
ヴィーネ「……美味しいです! これから先はマスターさんのコーヒーが、あんまり飲めなくなると思うと少し寂しいですね……」
マスター「そうだねえ……まあ、こっちに来た時に、ここに寄ってくれたら嬉しいね」
ヴィーネ「はい! もちろんそうします!」
ガヴリール「……」ズズズ
ガヴリール「……まあまあですね」
マスター「……! よかった、少しは僕のコーヒーを美味しいと思ってくれるようになって」ニコニコ
ヴィーネ「うふふ……」クスッ
ガヴリール「じゃあ、ヴィーネそろそろ行こうか」ガタッ
ヴィーネ「ええ、そうね」ガタッ
22: 2017/06/29(木) 23:44:35.472 ID:qhL90R3q0NIKU.net
ヴィーネ「ではマスターさん、またどこかで……」
マスター「うん、月乃瀬君たちもね……」
ガヴリール「マスター」
マスター「? どうしたんだい?」
ガヴリール「今まで、雇ってくれてありがとうございました」ペコッ
マスター「こちらもバイトに来てくれてありがとね」
ガヴリール「では……さようなら」スタスタ
カランカラーン
マスター「二人共……元気でね……」
マスター「うん、月乃瀬君たちもね……」
ガヴリール「マスター」
マスター「? どうしたんだい?」
ガヴリール「今まで、雇ってくれてありがとうございました」ペコッ
マスター「こちらもバイトに来てくれてありがとね」
ガヴリール「では……さようなら」スタスタ
カランカラーン
マスター「二人共……元気でね……」
23: 2017/06/29(木) 23:45:48.259 ID:qhL90R3q0NIKU.net
―数年後 エンジェル喫茶―
カランカラーン
マスター「いらっしゃいませ……おお! 天真君達、久しぶりだね!」
ヴィーネ「マスターさんもお元気そうで何よりです」ペコッ
ガヴリール「マスターお久しぶりです」ペコッ
マスター「今日はどうしたんだい? 何かの用事があるのかい?」
ヴィーネ「同級生の友達と後輩に久々に会うんです♪」
ガヴリール「で、時間があるからここに寄りました」
マスター「それは嬉しいね……おや、月乃瀬君その薬指にはめているものは、もしかして……」
カランカラーン
マスター「いらっしゃいませ……おお! 天真君達、久しぶりだね!」
ヴィーネ「マスターさんもお元気そうで何よりです」ペコッ
ガヴリール「マスターお久しぶりです」ペコッ
マスター「今日はどうしたんだい? 何かの用事があるのかい?」
ヴィーネ「同級生の友達と後輩に久々に会うんです♪」
ガヴリール「で、時間があるからここに寄りました」
マスター「それは嬉しいね……おや、月乃瀬君その薬指にはめているものは、もしかして……」
24: 2017/06/29(木) 23:47:07.608 ID:qhL90R3q0NIKU.net
ヴィーネ「あっ、気づきましたか? 私達、最近結婚したんですよ♪」
ガヴリール「マスターを呼びたかったけど、特殊な場所(天界)で披露宴を行ったんで……すいません」
マスター「いや、いいんだよ。こうして顔を見せてくれただけで嬉しいからね」ニコ
ヴィーネ「それで私は天真=ヴィネット=ホワイトになりました!」
マスター「じゃあ、天真君とヴィネット君……時間があるならコーヒーでもどうだい?」
ヴィーネ「では、いただきます」
ガヴリール「私もお願いしますね」
マスター「ちょっと、待っててね」コポコポ
ガヴリール「マスターを呼びたかったけど、特殊な場所(天界)で披露宴を行ったんで……すいません」
マスター「いや、いいんだよ。こうして顔を見せてくれただけで嬉しいからね」ニコ
ヴィーネ「それで私は天真=ヴィネット=ホワイトになりました!」
マスター「じゃあ、天真君とヴィネット君……時間があるならコーヒーでもどうだい?」
ヴィーネ「では、いただきます」
ガヴリール「私もお願いしますね」
マスター「ちょっと、待っててね」コポコポ
25: 2017/06/29(木) 23:48:20.338 ID:qhL90R3q0NIKU.net
マスター「どうぞ」スッ
ヴィーネ「……」ズズズ
ヴィーネ「やっぱり、マスターさんの淹れるコーヒーは美味しいです」ニコッ
マスター「私も腕をあげたからねえ……天真君はどうだい?」
ガヴリール「……」ズズズ
ガヴリール「……マスター」
ガヴリール「マスターの淹れるコーヒーはやっぱり美味しいです」ニコッ
マスター「!!」
マスター(月日が経つのは早いもんだねえ……)
ガヴリール「さあ、ヴィーネ。そろそろ、行こうか」ガタッ
ヴィーネ「そうね、サターニャとラフィ、タプちゃんとあの悪魔の子が待っているわ」
マスター「また来てね……ずっと待っているから」
ヴィーネ「……」ズズズ
ヴィーネ「やっぱり、マスターさんの淹れるコーヒーは美味しいです」ニコッ
マスター「私も腕をあげたからねえ……天真君はどうだい?」
ガヴリール「……」ズズズ
ガヴリール「……マスター」
ガヴリール「マスターの淹れるコーヒーはやっぱり美味しいです」ニコッ
マスター「!!」
マスター(月日が経つのは早いもんだねえ……)
ガヴリール「さあ、ヴィーネ。そろそろ、行こうか」ガタッ
ヴィーネ「そうね、サターニャとラフィ、タプちゃんとあの悪魔の子が待っているわ」
マスター「また来てね……ずっと待っているから」
26: 2017/06/29(木) 23:49:50.021 ID:qhL90R3q0NIKU.net
ガヴリール「……あ、そうだ。マスター最後にこれを」スッ
マスター「これは……綺麗な羽だね。何の羽なんだい?」
ガヴリール「天使の羽です」
マスター「そうか……これは……美しいね。ずっと大事にするよ」
ガヴリール「ええ、大事にしてください。それはどこに行っても、手に入らない貴重な物ですから」
ヴィーネ「では、私達そろそろ行きますね……マスターさん! またどこかで!」ペコッ
マスター「うん……元気でね」
ガヴリール「ではマスター……今までありがとうございました」ペコッ
マスター「うん…………うん!」
ガヴリール「さあ、行こうかヴィーネ」ギュッ
ヴィーネ「ええ……行きましょう、ガヴ!」ギュッ スタスタ
カランカラーン
マスター「これは……綺麗な羽だね。何の羽なんだい?」
ガヴリール「天使の羽です」
マスター「そうか……これは……美しいね。ずっと大事にするよ」
ガヴリール「ええ、大事にしてください。それはどこに行っても、手に入らない貴重な物ですから」
ヴィーネ「では、私達そろそろ行きますね……マスターさん! またどこかで!」ペコッ
マスター「うん……元気でね」
ガヴリール「ではマスター……今までありがとうございました」ペコッ
マスター「うん…………うん!」
ガヴリール「さあ、行こうかヴィーネ」ギュッ
ヴィーネ「ええ……行きましょう、ガヴ!」ギュッ スタスタ
カランカラーン
28: 2017/06/29(木) 23:51:04.196 ID:qhL90R3q0NIKU.net
マスター(彼女たちはお互いに固く手を握り、眩い光の中へと消えていった)
マスター(そうか……彼女たちはいつの間にか成長したのか……早いものだね)
マスター(これから先、多くの困難が待ち受けているだろうが、彼女達ならきっと大丈夫だろう)
マスター(もし、辛くなったらここに来ればいい……ずっと待っているからね)
―――エンジェル喫茶 本日も営業中
マスター(そうか……彼女たちはいつの間にか成長したのか……早いものだね)
マスター(これから先、多くの困難が待ち受けているだろうが、彼女達ならきっと大丈夫だろう)
マスター(もし、辛くなったらここに来ればいい……ずっと待っているからね)
―――エンジェル喫茶 本日も営業中
29: 2017/06/29(木) 23:53:03.786 ID:qhL90R3q0NIKU.net
終わり
原作は高校卒業で終わりそう
原作は高校卒業で終わりそう
31: 2017/06/30(金) 00:03:46.988 ID:A7XuG5DHd.net
乙おつ
コメントは節度を持った内容でお願いします、 荒らし行為や過度な暴言、NG避けを行った場合はBAN 悪質な場合はIPホストの開示、さらにプロバイダに通報する事もあります