1: 2011/06/27(月) 00:02:48.80 ID:Bbl8Z5wz0
ほむら「お鍋はみんなと一緒に食べると本当に美味しいわね」

ほむら「ほら、もっと食べなさい」

ほむら「具は大した物入ってないけど」
Chapter.1  
2: 2011/06/27(月) 00:05:15.52 ID:Bbl8Z5wz0
ほむら「あなた、意外と小食なのね」

QB「僕は元々エネルギー摂取の必要が無いんだよ」

QB「予備エネルギーとして頂かさせてもらってるけど」

ほむら「あなたらしい言い訳ね」

ほむら「でも来てくれただけでも嬉しいわ」

ほむら「ほら、あなたももっと食べなさい」

5: 2011/06/27(月) 00:06:43.42 ID:Bbl8Z5wz0
上條「僕はいいよ暁美さん」

ほむら「成長期なんだからもっと食べないと」

上條「でも病み上がりだしさ」

ほむら「そうかしら。でも来てくれてありがとう」

ほむら「あなたは…食い過ぎね」

ほむら「もっと控えなさい」

8: 2011/06/27(月) 00:08:20.81 ID:Bbl8Z5wz0
オクタヴィア「ヴォヴォ」ムシャムシャバクバク

ほむら「みんなの分が無くなっちゃうわよ」

オクタヴィア「ヴォヴォ」

ほむら「食い残しなんて要らないわ」

オクタヴィア「ヴォヴォ」

ほむら「はぁ…わかったわよ。頂くわ」

11: 2011/06/27(月) 00:12:36.92 ID:Bbl8Z5wz0
ほむら「そもそも何でこのメンツで集まったんだっけ」

QB「なんでだっけ」

QB「僕達インキュベーター、魔女、魔法少女、人間が一斉に集まって食事会なんて有史で初めてだからね」

オクタヴィア「ヴォ」

ほむら「汚く食べるんじゃないわ、オクタヴィア」

13: 2011/06/27(月) 00:15:34.83 ID:Bbl8Z5wz0
ほむら「最初、あなたと私は敵対してたわね」

QB「うん」

ほむら「いつから仲良くなったんだっけ」

QB「ワルプルギスの夜撃破後だったかな」

ほむら「ああ、そうそう。まどかとの契約を諦めた後からこのメンツでの交流が始まったのよね」

14: 2011/06/27(月) 00:18:14.61 ID:Bbl8Z5wz0
ほむら「美樹さやかが魔女化した後、私はQBにどうにかして人間に戻せないか聞きにいったわね」

QB「あの時は契約狂だったから"そんなの無理に決まってるじゃないか!"って言っちゃったけど」

QB「あの時はごめんね」

ほむら「気にしてないわ」

QB「でも君がそこら辺の女の子を連れてきて、"美樹さやかを元に戻せ"って願わせた時はびっくりしたよ」

ほむら「あの時は反省してるわ…」

QB「で、本当に戻ったわけだけど。片割れはね」

16: 2011/06/27(月) 00:22:02.83 ID:Bbl8Z5wz0
QB「美樹さやかは生き返ったけど、残されたオクタヴィアは可哀想だったね」

ほむら「今でも美樹さやかの事を親だと思ってるの?オクタヴィア」

オクタヴィア「ヴォヴォ」グスグス

ほむら「…」

QB「でもその後美樹さやかがレOになったのはビックリしたよ」

ほむら「ああ、そうね。"私杏子と付き合う!って聞いたときはびっくりしたわ」

上條「で、残された僕の立場は…」

ほむら「あなた本当は美樹さやかの事が好きだったんでしたっけ」

上條「うん」

ほむら「もう遅いわよ。自業自得」


17: 2011/06/27(月) 00:24:07.80 ID:Bbl8Z5wz0
QB「その後、ワルプルギスの夜が来たんだよね」

ほむら「ええ。運良く例の4人は全員生き残ってたわ」

QB「でも君と例の4人の関係は最悪。会っただけで頃し合いって状況だったからね」

ほむら「…」

QB「まあ君が必氏に隠れて戦ってるのを見たときはちょっとウルって来たね。感情無いけど」

18: 2011/06/27(月) 00:26:22.91 ID:Bbl8Z5wz0
QB「まあ結局ワルプルギスの夜は撃破出来て例の4人は全員生き残れてさ」

QB「君の思惑通りな訳だけど、君は満足出来てるのかい?」

ほむら「まどかが幸せなら、それでいいわ」

上條「健気だなあ、暁美さんって」

ほむら「でもその後、まどかが巴マミと恋愛関係になったのにはビックリしたわ」

QB「あの二人もレOだったんだね」

ほむら「QB、魔法少女ってレOが多いのかしら」

QB「比較的多いね。生氏を共にするから」

19: 2011/06/27(月) 00:28:56.53 ID:Bbl8Z5wz0
QB「で、結局僕達は完全に蚊帳の外だ。あの4人とは」

ほむら「私はまどかに近づくだけで怒鳴られる」

上條「僕はさやかに嫌われている。もちろん佐倉って子にも」

オクタヴィア「ヴォ…」

ほむら「オクタヴィアなんて会っただけで殺されるわね」

QB「僕なんてあの4人に見つかったら即尻爆竹だよ」

20: 2011/06/27(月) 00:31:27.80 ID:Bbl8Z5wz0
QB「でさ、僕と君は仲直りしてさ、ささやかな食事会をたまにする事となったわけだけど」

ほむら「後から上條恭介とオクタヴィアが入ってきて」

QB「蚊帳の外同士で仲良くしてるってわけさ」

21: 2011/06/27(月) 00:34:45.70 ID:Bbl8Z5wz0
上條「ねぇ、もう暁美さんは時間を繰り返すつもりはないの?」

ほむら「無いわ。まどかがもう幸せになったんだから」

上條「でも今の君は幸せじゃないじゃないか」

ほむら「いや、幸せよ。まどかの幸せは私の幸せ」

上條「本当に尽くす人なんだね、暁美さんって」

ほむら「少なくともあなたよりは恋愛に真面目よ」

24: 2011/06/27(月) 00:38:40.38 ID:Bbl8Z5wz0
オクタヴィア「Zzz...Zzz...」

上條「ありゃ、オクタヴィアちゃんが寝ちゃった」

ほむら「ねぇ、今日は皆泊まっていかない?」

QB「僕は構わないけど、上條君は男の子だろう?恥ずかしくないのか」

ほむら「異性として見てないもの。彼もそのはずよ」

上條「もちろんさ。僕はいまでもさやかが好きだからね」

ほむら「志筑仁美もいい子よ。付き合わないの?」

上條「自分を裏切れないさ。彼女は本当に優しくていい友人だけど」

上條「それまでさ」

25: 2011/06/27(月) 00:41:43.95 ID:Bbl8Z5wz0
上條「zzz...」

オクタヴィア「Zzz...Zzz...」

QB「…」

ほむら「皆寝たわね」

ほむら「さて、日課の夜散歩に出かけましょうか」

26: 2011/06/27(月) 00:44:23.60 ID:Bbl8Z5wz0
マミハウス前

ほむら「もう時間停止能力は使えないのよね」

ほむら「こっそり、こっそり」

========================================
マミ「どう?ケーキ美味しかった?」

まどか「もちろんですマミさん!いつも美味しいです!」

マミ「そう。それは嬉しいわ」

マミ「もう暗くなってきたわね…今日はどうする」

まどか「ウェヒヒヒ、ちゃんと親には連絡取ってます」

マミ「女の子同士で"する"なんて普通じゃ考えないものね」

28: 2011/06/27(月) 00:48:55.63 ID:Bbl8Z5wz0
マミ「どう?気持ちいいかしら?」

まどか「はぃ…とっても…気持ちいいですマミさん」

マミ「そう、それは嬉しいわ。じゃあ次は私の番」

まどか「ウェヒヒヒ、マミさんのあそこはいつも綺麗、ぴっかぴか」

マミ「何よ、人のあそこをトイレみたいに言わないで頂戴」

まどか「トイレなんてとんでもないです!マミさんの」

===================================
ほむら「…見てられないわ」

ほむら「さて、家に帰りましょう」

32: 2011/06/27(月) 00:53:10.11 ID:Bbl8Z5wz0
QB「やあおかえり、暁美ほむら」

ほむら「あら、QB。起きてたの?」

QB「僕は睡眠を採る必要が無いからね」

ほむら「フフ、上條恭介とオクタヴィアが寄り添って寝てる。幸せそうね」

QB「あの二人は好きな相手が一緒だからね。何か通じる物があるんだろう」

QB「君は睡眠が必要だろう?さあ、寝な」

ほむら「今日も尻尾貸してもらうわ」

QB「構わないさ」

33: 2011/06/27(月) 00:58:02.75 ID:Bbl8Z5wz0
次の日

ほむら「皆集まってくれてありがとう。帰り気をつけてね。特にオクタヴィア」

上條「ああ、またいつか会おう」

オクタヴィア「ヴォヴォ」

ほむら「あなたは、またここに泊まるの?」

QB「もちろんさ。家が無いからね」

ほむら「巴マミの家は?」

QB「ハハ、冗談言わないでくれよ。僕を見た瞬間"ティロ・フィナーレ!"だよ」

ほむら「ウフフ」

37: 2011/06/27(月) 01:05:40.85 ID:Bbl8Z5wz0
ほむら「紅茶淹れたわよ」

QB「ああ、ありがとう」

QB「何となくこの感じ、昔を思い出すね」

ほむら「そうね」

QB「今日も今までのループの話、してくれるのかい?」

ほむら「もちろんよ」

38: 2011/06/27(月) 01:09:57.54 ID:Bbl8Z5wz0
QB「へぇ…色々なループが有ったんだな」

QB「君も昔は臆病で、大人しくて、ダメダメな子だったんだね」

QB「よくここまで成長したよ。尊敬に値する」

ほむら「あなたのお陰よ」

QB「どういたしまして」

ほむら「嫌味で言ってるのよ」

QB「何だい」キュップイ

ほむら「何だかんだ言って、あの4人は私にとって一番大切なのよ」

QB「僕達蚊帳の外は?」

ほむら「二番目かしらね」

QB「酷いじゃないか」

ほむら「私はどうでもいいのよ。あの子たちが幸せならね」

40: 2011/06/27(月) 01:15:49.97 ID:Bbl8Z5wz0
ほむら「どっちにしろ、私はもうすぐあの世行きだしね」

QB「君はワルプルギスの夜の後、ずっと魔女狩りもしてないからね」

QB「持っていたグリーフシードも全部あの4人のポケットにこっそり忍ばせたんだっけ」

ほむら「ええ」

QB「無償の利益供与をするなんて本当に変わり者だよ。君は」

ほむら「そうかしら」

QB「うん。人間、いや生物全体から見てもイレギュラーだね」

ほむら「でね、QB。約束をして欲しいの」

QB「ああ分かってる。魔女化する前にソウルジェムを砕いて欲しいんだろ」

QB「もちろん約束するさ」

ほむら「あなたに感謝の言葉は言いたくないけど、ありがとう。QB」

41: 2011/06/27(月) 01:18:46.38 ID:Bbl8Z5wz0
上條「やあ、今日も来たよ」

ほむら「あら、今日はオクタヴィアと一緒じゃないのね」

上條「うん、彼女は今日用事でね」

ほむら「残念だわ」

===================================================
帰り道

上條「QB、ちょっと来て欲しいところがあるんだ」

QB「どうしたんだい?君が誘うなんて」

上條「どうしても来て欲しいんだ。ちょっと」

43: 2011/06/27(月) 01:22:52.12 ID:Bbl8Z5wz0
オクタヴィア「」

QB「…これは酷い」

QB「この跡はリボンで縛られた跡だな。そして右手は槍で切断されてる。しまいに、顔面をサーベルで切られてる…」

QB「いつ頃発見したんだい?」

上條「数時間前さ」

QB「犯人は何となく目星が付いてる。例の4人だろうね」

上條「彼女にとっては、親に殺されたも同然だ」

上條「…グスッ」

QB「念のため言っとくけど、絶対に復讐はするんじゃないよ」

上條「…」

QB「復讐なんてしたら、暁美ほむらはどう思うか…わかるね」

上條「ああ」

QB「彼女の今ままでの頑張りが、苦労が、全て水の泡となってしまう」

44: 2011/06/27(月) 01:29:03.18 ID:Bbl8Z5wz0
上條「…ん、あれは」


杏子「実はさ、今日倒した魔女の正体はな」

杏子「さやかの魔女化した姿なんだよ」

さやか「えー!じゃあ自分を頃したようなものじゃない」

杏子「昔の自分からの脱却って奴だと思えよ。あんな男にウジウジしてた昔の自分からの脱却だよ」

さやか「…エヘヘ」

杏子「さて、脱却記念に今日もさやかん家で…わかるよな」

さやか「わかってるって、こんな所で話すもんじゃないわよ」


上條「…」

46: 2011/06/27(月) 01:33:11.96 ID:Bbl8Z5wz0
ほむら「ゴホッ、ゴホッ」

QB「大丈夫かい、ほむら」

ほむら「さすがに、この外見を維持するのにもガタが来たみたいね」

ほむら「何回ループを繰り返してきたのかしら…おおよそ、ウン十年ぐらい…」

QB「…」

ほむら「ゴホッゴホッ」

QB「何か必要なものはあるかい?」

ほむら「…まどか」

QB「え?」

ほむら「いや、何でも無いわ。QB」

QB「じゃあ、僕は上條君呼んでくるから。それまで安静にしているんだよ」

47: 2011/06/27(月) 01:36:40.00 ID:Bbl8Z5wz0
ほむら「無償の利益給与なんて納得行くわけがないじゃない…」

ほむら「私だって彼女に知って欲しかった」

ほむら「今となっては遅いけど」

ほむら「私の人生は何だったのかしら。いくら救う為とはいえ、こんなのでいいのかしら」

ほむら「いいのかもね。そうよ、まどかが幸せならそれでいい。あの4人が幸せなら…」

ほむら「ゴホッゴホッ」


QB「…暁美ほむら、君は」本当にバカだ。どうしようもないバカだよ」

48: 2011/06/27(月) 01:42:54.80 ID:Bbl8Z5wz0
QB「とにかく彼女の本心が聞けたよ」

上條「彼女が氏ぬ前に、どうにかしてまどかを見せてあげたいな」

QB「僕は会った瞬間殺されちゃうな」

QB「オクタヴィアが脅して連れてくるっていう方法も今じゃ無理だ」

上條「…僕が直接言ってみるよ」

QB「君も彼女たちに嫌われてるんだろ?」

上條「僕が一番嫌われ度が低いからね」

QB「…心配だな。影から見守っとくよ」

50: 2011/06/27(月) 01:48:57.09 ID:Bbl8Z5wz0
さやか「でさ、杏子ったらね」

杏子「おい、その話はやめろよ!」

まどか「ウェヒヒヒ」

マミ「相変わらず仲良しねえ、二人とも」

上條「やあ、久しぶりだね」

さやか「…何の用よ」

上條「別に君に用事があるんじゃないさ。僕は鹿目さんに用事があるんだ」

さやか「なあに?ナンパでもするのかしら」

上條「違うよ」

マミ「あなたの事知ってるわよ。暁美ほむらやQBと仲いいんですってね」

マミ「見るからに怪しいわ」

杏子「そのメンツじゃ魔女とも仲良くしてるんじゃねえの?」

さやか「ハハハ、それありえそー」

上條「…」

杏子「何怒ってんだよ」

56: 2011/06/27(月) 01:55:54.67 ID:Bbl8Z5wz0
上條「とにかく鹿目さん、来てもらおうか」ガシッ

さやか「ちょちょ、見るからに怪しいアンタに私たちの大切なまどかを連れ出させる訳ないじゃない」バシッ

まどか「だって、ごめんね上條くん」ウェヒヒヒ

上條「…」


マミ「あの人、一体何者なのかしら」

杏子「QBの手先だろ?見るからに怪しい」

さやか「となると、転校生もQBの手先?推理当たっちゃってるかな?」

マミ「敵の振りして、見方って事は結構あるかもね。警戒しないと」

まどか「ティヒヒ」

60: 2011/06/27(月) 02:02:29.97 ID:Bbl8Z5wz0
>>58
QBと敵対する振りをして、実は裏で手を組んでいるんじゃないかって事です。
すいません

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
上條「…ダメだったよ、QB」

QB「お疲れ様、上條君。君は頑張った、頑張ったんだ」

上條「でも、これで暁美さんは」

QB「彼女は一人ぼっちじゃない。仲間がいるじゃないか」

上條「でも…」

QB「いいから彼女のところに行ってあげて。僕は後から行く」

64: 2011/06/27(月) 02:07:37.45 ID:Bbl8Z5wz0
上條「さあ、ご飯だよ。よっこいしょっと」

ほむら「ううう…あうう」

上條「大丈夫だ。僕達が付いている。QBに、僕に、オクタヴィアちゃん」

上條「一人ぼっちじゃないんだよ」

ほむら「あああ…ま…ま…」

上條「…大丈夫、大丈夫だから」

ほむら「ま…ど…か…」

上條「…」グスッ

68: 2011/06/27(月) 02:15:22.55 ID:Bbl8Z5wz0
QB「ただいま」

上條「おかえり、QB」

QB「僕も色々考えてみたんだ」

QB「でさ、僕の手持ちグリーフシードにキルスティンって魔女の子が居るんだ。その子は人間を洗脳することに長けててね」

上條「頃すとかは無しだよ」

QB「まさか。その子とさ、交渉して鹿目まどかに魔女の口づけを食らわす」

QB「それで、ここに連れてこさせる」

QB「その後はキルスティンに魔女の口付けを解いてもらって、ご対面って訳さ」

上條「でも、残りの3人が追ってくるよ」

QB「その時はその時で考えよう。もう暁美ほむらの氏も近い」

QB「とにかく彼女を会わせることだけを考えよう」

70: 2011/06/27(月) 02:19:26.67 ID:Bbl8Z5wz0
エリー(へぇ、中々面白い話じゃない)

QB「協力してくれるかい?」

エリー(ま、いいわ。ずっとグリーフシードの中に引き篭もってるのも退屈だしね)

エリー(その代わり…)

QB「何だい?」

エリー(この人間、ステキだからハコの中に閉じ込めさせてもらうわよ)

QB「何だって!?」

エリー(だから、この人を私のハコに入れるのよ)

QB「上條くん、そんなのって…」

上條「…いいさ。彼女のために」

エリー(さっ、決まりね。じゃあ始めましょうか)

71: 2011/06/27(月) 02:22:58.59 ID:Bbl8Z5wz0
まどか「…」フラ

マミ「鹿目さん、どうしたの?」

まどか「ちょっと…おトイレ」

マミ「あらら、トイレならここにあるわよ」

まどか「ウェヒヒヒ…」フラフラ

マミ「何か様子がおかしいわね…」

73: 2011/06/27(月) 02:25:30.23 ID:Bbl8Z5wz0
まどか「ん…ここは」

上條「起きたか」

QB「うん」

まどか「ひっ!上條くんと…QB!」

まどか「助けて…マミさん、さやかちゃん、杏子ちゃん」

上條「…」

QB「ねえ、どうして君たち4人がここまで上手くいったのか、興味ないかい?」

まどか「また騙す気でしょ?わかってるんだから」

75: 2011/06/27(月) 02:31:14.91 ID:Bbl8Z5wz0
上條「これを見てもわからないのか?」バッ

ほむら「ハァ…ハァ…」

まどか「ほむら…ちゃん?」

QB「なぜ彼女が虫の息になっているのか、そして僕達は何者なのか、全てを話してあげよう」

上條「これから言う事は全部本当だ。全部ね」

==================================================
まどか「…そうだったんだ。さやかちゃんが元に戻ったのも、マミさんが助かったのも、ワルプルギスの夜を倒したのも全部」

まどか「ほむらちゃんのお陰だったんだね」

上條「ああ、そうさ」

76: 2011/06/27(月) 02:31:33.07 ID:Bbl8Z5wz0
まどか「ならさ、QB。私契約するよ」

QB「…何を言ってるんだい?」

まどか「だからさ、ほむらちゃんが助かるように」

上條「話を聞いてたのか?」

まどか「うん。ほむらちゃんは私の為に頑張ったんだよね。今度は私が犠牲に」

上條「ふざけないでくれ。今現在の君が置かれている状態を作るために、どれだけ彼女が苦労したのかを知らないのか?」

上條「何で彼女はこんな子のために何十年も苦労したんだ。あまりにも報われなさ過ぎる

QB「悪いけど、僕も契約は拒否させてもらうよ。こんなの初めてだよ」

77: 2011/06/27(月) 02:34:57.45 ID:Bbl8Z5wz0
まどか「…なんでよ」

まどか「ほむらちゃんが私のために頑張ってくれたんだから、私もほむらちゃんのために頑張るんだよ?」

上條「彼女は助かりたいわけじゃない。彼女は君に看取られて氏ぬのが幸せなんだ」

まどか「そんなの上條君とQBの思い込みだよ。ほむらちゃんは生き返りたいと思ってるよ」

QB「いいから今は彼女の目を見て、話しかけてあげてくれ。契約とかそういうのは後だ」

まどか「…」

81: 2011/06/27(月) 02:39:54.01 ID:Bbl8Z5wz0
ほむら「まど…か…」

まどか「ほむらちゃん…そんな姿になって」

ほむら「か…たんだ…ね」

まどか「うん、でも大丈夫だよ」

ほむら「わ…た…わせ…」

まどか「契約して、ほむらちゃんを助けてあげる」

ほむら「だ…まど…契約…だめ」

QB「安心してくれ、暁美ほむら。絶対に契約はしない。させない」

ほむら「だ…」ウルウル

まどか「大丈夫だから…元気に戻れるから」

ほむら「…」

QB「…」パリンッ

上條「最悪だ」

QB「鹿目まどか、君はなんて事を」

まどか「さ、契約してよ。QB」

83: 2011/06/27(月) 02:42:52.03 ID:Bbl8Z5wz0
さやか「大丈夫、まどか!」

マミ「魔女ならもう倒したから、あとは…QB、上條…」

まどか「ううん、この人達は悪くないよ」

まどか「全部話してあげる」カクカクシカジカ


杏子「へぇ、そうだったのか。じゃあとっとと契約させてやれよ」

まどか「あれ?あの二人は」

88: 2011/06/27(月) 02:46:10.47 ID:Bbl8Z5wz0
上條「彼女は何だったんだ」

QB「まさか僕達のやった事が裏目に出るとはね」

上條「…」

QB「とにかくこれでこの星からは撤収だ」

QB「僕は星に帰るけど、付いて来るかい?」

上條「ああ」

QB「そうか。じゃあ、彼女の思い出話でも語り合おうじゃないか。蚊帳の外仲間、暁美ほむら。オクタヴィアの話をさ」

終わり

92: 2011/06/27(月) 02:48:38.80 ID:lW2R7Lnt0
救いはないんですかァーッ!?

96: 2011/06/27(月) 02:53:13.28 ID:Dtn1N76r0
タイトルで、ほのぼのと思いきや…凄まじい内容だった…

引用: ほむら「お鍋美味しいわ」