1: 2011/06/23(木) 16:44:53.59 ID:bWTiqZru0

2スレ目になっちゃいました。前スレはこちらです。

【禁書目録】一方通行「友達ィ?」

注意点をもう一度

・一方さんが弱気です。むしろ幼児化しつつあります。

・キャラは原作と著しく違います。

・作者はフレンダ派です。故に若干贔屓されています。

・時間軸は気にしないでください




2: 2011/06/23(木) 16:49:28.61 ID:bWTiqZru0


帰ってきた「がんばれ麦野さん」




上条「いいぜ、お前が人を数字で計ろうとするってんなら………」

一方通行・浜面「「」」ゴクリ

上条「まずは、その幻想をぶち頃す!!」


ドコォ!!


ピピピピピピ パンパカパーン スゴーイ、200キロ! 

浜面「曙クラス……くそっ! 負けた!!」

上条「ふふん。伊達に普段不良さん達にケンカを売られてないですの事よ」

浜面「それならオレだってスキルアウト時代に………」

上条「そこは、そげぶ力だ!!」

浜面「そげぶ力!?」


とある魔術の禁書目録 1巻 (デジタル版ガンガンコミックス)
3: 2011/06/23(木) 16:52:00.06 ID:bWTiqZru0

一方通行「上条くン、すげェなァ、カッコいいなァ」キラキラ

上条「お、おぉ、そうか? ま、パンチ力には自信あるからな。そこらのヤツには負ける気がしねえよ」

浜面「チッ、これでジュースおごりか……お、麦野」

麦野「ん? んだよ浜面に……あーくん! 奇遇ね、こんなとこで!」

一方通行「沈利お姉ちゃン、こんにちはァ。一人?」

麦野「ええ、ちょっと通りかかったから、プライズでも覗いていこうかなって。あら、パンチングマシーン?」

一方通行「うン、今やってたんだァ。上条くン、すげェンだぜェ?」

麦野「へぇ、力、強いのね」

上条「いやまぁ、ケンカは慣れてますから」テレテレ

浜面「麦野もやってみるか? スカッとするぜ」

4: 2011/06/23(木) 16:53:01.28 ID:bWTiqZru0

麦野「いいわよ私は………はっ(ここで低い点数出せば、あーくんに女の子らしいところアピールできる!?)……やってみようかしら」

上条「おっ、そうか? じゃあ、まだ1回叩けるから、どうぞどうぞ」

一方通行「沈利お姉ちゃン、頑張って!」

麦野「ありがと、あーくん。このグローブつけて殴ればいいのね………よし」スッ

浜面「あ、手首気を付け




        ズドゴォォォォオオオン!!





上面通行「「「……………」」」





5: 2011/06/23(木) 16:54:21.73 ID:bWTiqZru0


ピピピピピピピ パンパカパーン ス、スゴーイ! ハイスコア!!


麦野「あーん、手が痛~い………て、アレ?」

麦野「どどどうして!? 手加減したハズなのに……!?」

上条「ゴジラクラス………オレ、調子に乗ってた自分が恥ずかしい」ズーン

浜面「大丈夫だ、麦野が特別なんだ………」

一方通行「…………すげェ」

麦野「あーくん!?!? 違うの、きっと故障よ故障! 私はか弱い女の子だし!」

浜面「壊れたってんなら、きっと今のパンチでだろうな………」

一方通行「沈………麦野さン、パねェ。すごいパンチ」

麦野「そんなあのバカ7位みたいな!? ていうか、呼び方やめてぇぇぇぇええええ!?!?!?」


6: 2011/06/23(木) 16:56:49.87 ID:bWTiqZru0

新スレということで、パッと思いついたのを短いですが1つ。

新スタートに相応しいのはなにかなあ、と考えたところ、前スレの唯一のシリーズ?ながんばれ麦野さんを。


今スレもよろしくお願いします。できれば終わりまで読んでいただけたら幸いです。

16: 2011/06/23(木) 17:42:51.91 ID:bWTiqZru0
>>14 なるほど。ただ、そんだけのネタあるか非常に疑問点。いや、食蜂サマとか黒夜ちゃンのゲスト出演ができるチャンスか……? 考えときます。というか現在の帝凍庫くん登場でクッソ笑いました。

31: 2011/06/30(木) 05:46:15.50 ID:zPZVM3720




A井「………」カタカタカタカタ

A井「もう少しだ。もう少しで………」

学園都市―とある学区のとある研究所の一室。そこではほぼ1スレぶりかの出番である、研究員A改めA井研究員が一心不乱にパソコンと睨めっこをしている。

A井「これが私のラストチャンスだ。これで失敗したら、もう私に居場所はない………それどころかこの歳でハロワ通いを余儀なくされてしまう」

A井研究員は震えていた。その瞳は生気がなく焦燥しきっている。先日四人のレベル5と数十の武装した妹達に研究所ごと襲われた影響もあるだろう、今、彼が行っている計画はまさに人生の最後の山場、IH予選の湘北よろしく「がけっぷち」なのである。

A井「……湘北は、海南に負けてから連勝したんだ。だからできる。私にはできる。この私に、不安要素はなぁい!!」カチッ!

そう叫び、ENTERキーを勢いよく叩く。そして彼の右横には人がそのまますっぽり入ってしまいそうな巨大ビーカーが。そのビーカーは空ではなく、一人の少女らしき姿が見える。

A井「さあ、目覚めるのだ番外個体!! 奴らに、目にモノ見せてやれ!!!」

番外個体「………」パチリ

A井「見てろよ、一方通行!!」

意気軒高に叫ぶA井くん。どうでもいいが、湘北をリスペクトするのは良いけど、先ほどの不安要素がどうのというのは、陵南の田岡監督のセリフではなかったのか。

A井「うわははははははは!!」

―学園都市に、一人の中年研究員の高笑いが木霊する―





32: 2011/06/30(木) 05:47:52.52 ID:zPZVM3720



とあるゲームセンター。

打ち止め「わーい、ありがとー!ってミサカはミサカは景品のケロヨン人形を抱きしめながらお礼を言ってみる!」

一方通行「いいよ。クレーンの角度の計算とか、得意だし。欲しいのあったら言って」

ミサカ「あっくん、ミサカもあのヒヨコが欲しいです、とミサカは上位個体の押しのけながらおねだりします。あんまべたべたするなよチビ」

一方通行「う、うン。ちょっと待ってて(ミサカちゃン、目が怖ェ)」ビクビク



~~~~~



一歩通行「はい、とれたぜェ」

ミサカ「ありがとうございます。ふふん、ミサカのピヨちゃんのほうがそのカエルより大きいです、とミサカはしたり顔で優越感に浸ります」

打ち止め「むっ、大きさが全てじゃないもん! ミサカのケロヨンのほうがこの人の愛情が詰まってるんだから!ってミサカはミサカはゲットに2プレイかかった事実からも愛情の大きさを証明してみる!」

ミサカ「むしろ2プレイかかったのは上位個体に対する愛情が足りなかったからでは? とミサカはお子様の稚拙な思考を鼻で笑い飛ばします」

打ち止め「ううう、ミサカはミサカは―――!!」

ミサカ「ミサカの方が―――!!」

一方通行「あ、あのォ、カエルの方は一発でとるのは無理な位置にあっただけで……」オロオロ



33: 2011/06/30(木) 05:48:39.49 ID:zPZVM3720


ミサカ「はあ、はあ……言い争っていても始まりません。ここは一つ、ゲームセンターらしく、ゲームで決着付けましょう、とミサカは妥協案を提示します」


打ち止め「望むところだよ! ぎったんぎったんにしてあげるからね、ってミサカはミサカは早くも勝利宣言!!」

ミサカは「それでは、始めましょう。では、種目は交互に選ぶということで、よろしいですね?」

打ち止め「いいよ、下位個体とのスペック差を思い知らせてあげる! 先に選んでいいよ、ってミサカはミサカは器の大きいところをアピールしてみたり」

ミサカ「ニヤリ そうですね………ではアレで、とミサカはある筐体を指さします」



指さしたその先―それは厳つい黒人ボクサーや熊がプリントされてある、筐体の真ん中に1m程のミットがそびえ立っている、つまりパンチングマシーンであった



打ち止め「なっ、ひ、卑怯だよ! 小っちゃいミサカには不利だもん!」

ミサカ「おやあ? スペック差を見せてくれるのではなかったのですか? 早くも発言を覆す上位個体にミサカは思わず失望します」

打ち止め「ぐ、ぐぬぬぬぬ」

一方通行「なンで、いつもケンカしちゃうのかな…?」ビクビク



34: 2011/06/30(木) 05:50:43.32 ID:zPZVM3720

ミサカ「チェリァッ!!!」


バコン!!


ピピピピピピ ヤルネ! 100キロ!!


ミサカ「ま、こんなものでしょう。おや上位個体、スペック差はどうしたんですか?」

打ち止め「うう~~~、やっぱりズルい! そもそも身長が届かないからミットに当てるので精一杯だったし!ってミサカはミサカは3キロって記録に絶望しながらも正当な言い訳をしてみる!!」

ミサカ「負け犬の遠吠えとはこのことです。勝負はつきましたが、あと1回パンチできますね。どうですか、あっくん、やってみます?とミサカはグローブを差し出します」

一方通行「え、いいのォ?」

ミサカ「ええどうぞ。手首痛めないようにしてくださいね」

一方通行「へへへ、ありがとォ。前より、記録でるといいなァ」ブンブン

打ち止め「がんばって!ってミサカはミサカはフレーフレー!」

一方通行「よォし………えいっ!!」

パコン

ピピピピピ ザンネン 20キロ!

一方通行「あゥ……やっぱりd「うひゃひゃひゃ! 女に負けてやんの~!」え?」

ミサ止め「「!?」」

番外「っといけないいけない。やっほう第1位、このミサカとは初めましてだね」

一方通行「え、あ、キミ、はァ?」

番外「ミサカの検体名は番外個体。よろしくしてね、第1位☆」

35: 2011/06/30(木) 05:51:34.97 ID:zPZVM3720

ミサカ「―――!!」バッ

番外「ありゃ、どうしちゃったの? そんな難しい顔してさぁ?」

ミサカ「……聞きたいことは山ほどありますが、まずは目的を教えてください、とミサカはあっくんを庇いつつ問い詰めます」

打ち止め「そうだよ、番外個体なんてミサカ聞いたことないもん!ってミサカはミサカは00001号の足にしがみついて同意してみる!」

番外「ん~、目的ねえ。この場合は、ミサカの目的、ってことでいいのかな?」

番外「もちろん、第1位のお近づきになりに来たんだけど。ちょうど遊んでるんでしょ? ミサカも混ぜて?」

ミサカ「………それだけですか? ミサカ達と違う製造計画であろうあなたが態々姿を現すということは、とてもそれだけとはとても思えません」

打ち止め「それにはミサカも同じかも、ってミサカはミサカは番外個体を疑わしげな目で見つめてみたり」

番外「………」

ミサカ「おとなしく本当の事を言わないとミサk「ひどい」え?」

番外「ミサカは、他の妹達みたいに、第1位と仲良く遊びたいだけ、なの、に」ウルウル

ミサカ「な、ちょ、ちょっと」

番外「そうだよね、信じてもらえないなら、ミサカ、もう帰るから、ゴメン」グスッ

一方通行「待って!」

番外「ヒック…?」

一方通行「一緒に、遊ぼォ? ミサカちゃン達の妹だもン。友達に、なろ?」





36: 2011/06/30(木) 05:53:48.64 ID:zPZVM3720

数日後




番外「ん~、おいし~! ね、第1位、ちょっと食べてみる? このチーズケーキ」

一方通行「え、いいよ、美味しいンならワーストちゃン全部食べて」

番外「美味しいからあなたにも食べて欲しいの! はい口開けて」アーン

一方通行「え、あ、あ~ン」パク

番外「どう? おいしいでしょ?」

一方通行「むぐむぐ……うン、美味しい。ありがとォ」ニヘ

番外「えへへ じゃあ、あなたのも一口ちょうだい?」

一方通行「うンいいよ。はい」

番外「あむ……ふふふ、こっちのも美味しいね」ニコ


上条「仲良いなぁ……」

滝壺「みさかと同じ、クローンなんだよね、わーすとは」

番外「うん、そうだよ。このミサカとも仲良くしてね☆」

上条「似てるってのは当然だろうけど、番外個体だけ見た目成長してるよな。御坂が中学生だから、高校生くらいか?」

番外「製造計画が違うからね」

垣根「製造計画?」ピクリ

番外「第三次計画(サードシーズン)だから。絶対能力進化計画とは目的が違うの」

垣根「……『目的』ってのは?」

番外「ん~、ミサカもよくわかんない。説明もあんまりされてないし。ミサカは他の個体と違ってレベル4だし、量産型能力者計画の焼き直しかもね」

一方通行「じゃあ、ワーストちゃンみたいな子が、もっと生まれてくるのかァ?」

番外「そうなったらどうする?」

一方通行「オレは、友達が増えるかもしれないから、嬉しいけど……美琴ちゃンは複雑に思うかも」

番外「まあ、仮定の話だからね。ミサカは第1位とも遊べるし、造られて良かったって思ってるよ。だから、もっと仲良くしようね! みんなもよろしくね♪」

上条「おう、よろしくな!」

滝壺「こちらこそよろしくね、みさわ」

番外「……その略し方はイヤかなぁ」

アハハハ キャイキャイ

垣根「………」




37: 2011/06/30(木) 05:55:02.11 ID:zPZVM3720


一方通行「今日も、楽しかったねェ」トコトコ

番外「そうだね………これで、あなたの友達には全員会ったのかな?」

一方通行「えっと……ケータイに入ってる人には皆会った、と思う」

番外「そっか…… 皆いい人ばっかりだね」

一方通行「だよねェ、毎日、楽しいもン」

番外「そう、本当にいい人達…………




 あなたみたいな人とでも仲良くできるんだもんね」




一方通行「…………え?」

番外「あ、間違えた。あなたみたいな人とでも、仲良くできる『フリ』ができるんだもんね」

一方通行「え、ど、どォいうこと?」

番外「言ったまんまの意味だけど? あなたみたいな気持ち悪いのと仲良くなんて、フリでもキツイもん」

一方通行「仲良い、フリ?」

番外「え、まさか気づいてなかったの?」

一方通行「う、そ………」

番外「信じられない? ミサカからしたらそっちのが信じられないけど。あなたみたいなのと友達になんか、なる人なんているはずないじゃん。ちょっと考えればわかるっしょ」

一方通行「だ、だって、皆、楽しそうに遊んで」

番外「演技に決まってんじゃん。あひゃひゃ、そんなことにも気づいてなかったんだ」

一方通行「な、なん、で……?」

38: 2011/06/30(木) 05:56:07.31 ID:zPZVM3720

番外「なんで? それはまあ、色々あるだろうけど、学園都市第1位っていうのとコネを持っとくと、色々便利だからとかじゃない? 特にほら、第4位なんかは暗部な訳だし」

一方通行「で、でも………」

番外「よく考えてみなよ。本当に皆、あなたと会うとき楽しそうにしてた? 嫌そうにしてる人はいなかった?」

一方通行「そンなこと………ぁ」

番外「ん? 何かあった?」

一方通行「おやぶン、最近オレと会っても、あンまり話しかけてくれないし、目が合ってもすぐそっぽ向いちゃうし……… 絹旗ちゃンは映画に誘ってくれる回数が5日に一回くらいだったのに、6日に一回くらいになった気がするし、美琴ちゃンも、メールの回数が一日20通から18通くらいに減った気がするし………」ボソボソ

番外「(うわあ……)皆、そろそろ我慢できなくなってきたんじゃない? よく保ってる方だと思うよ」

一方通行「う…………本当に、オレのこと、皆、嫌い、なのかなァ」ウルウル

番外「だからそう言ってるじゃん。実際聞いた訳じゃないけど、間違いないんじゃないかなあ」

一方通行「グス……み、ミサカ、ちゃン、も?」

番外「ミサカ………? あぁ、00001号のことか。当然じゃん、っていうか妹達はネットワークで繋がってるし、それについては確実だよ。そりゃそうだよねえ、第1位の為に生まれたくもないのに勝手に造られて。友達のフリってのは、後ろ盾があると生きていくのが楽だもんね。実験凍結してるのはいいけど、研究所からの保護は受けにくいからなあ」

一方通行「ヒック、グス………そン、な………わ、ワーストちゃ、ンは、違うよ、なァ?」

番外「ミサカ? あひゃひゃ、決まってるじゃん!





    あなたみたいなのと仲良するなんて反吐が出そう☆」




一方通行「」



番外「あなたに近づくなんて、上からでも言われないとやってらんないよ。つーかもう限界。さっきのケーキ食べさせあいっこなんて………オエ、思い出しただけでも吐きそう。ちょっとやり過ぎたな、やっぱり」

一方通行「………あ、ぅ…………dfg……gar………shgfa」ブルブル

番外「(もうちょいかな?)ね、だから友達なんて最初からいなかったんだよ。ミサカ達はあなたのことなんて―――」



   「そこまでだ!!」



39: 2011/06/30(木) 05:56:57.89 ID:zPZVM3720


番外「ん?」

一方通行「かrkj……きねofiuくン……」

垣根「やっぱり、とんだ女狐野郎だったな、オマエ」

番外「―――第2位か。何の用? ぎゃは、ミサカに一目ぼれでもしちゃった?」

垣根「黙れよ。さっきから聞いてりゃ、あることないことベラベラと……一体、何の目的があって、んなマネしてやがる」

番外「あることないこと、って。まさか、第2位さんは第1位の味方なの? もしかしてアレな関係?」

垣根「黙れよ。オレは………そいつ、一方通行の…………友、達だ。テメエの言うようなふざけた理由で付き合ってるわけじゃねえ」

一方通行「あ………」

番外「ふぅん………証拠は? 口ではなんとでも言えるからね。それに、万が一あなたが第1位のお友達(笑)だったとしても、他の奴らがそうだとは限らないし。妹達なんかは、ミサカが言うんだから間違いないしね」

一方通行「う………rgel……pgzdxぁ?」

垣根「ちっ、口の減らねえ野郎だ」バサッ

番外「おっ、ヤル気? 言っとくけど、ミサカを頃しても何も変わんないよ。第1位はもうあなた達を疑ってる。もう何を言ったところd」

ミサカ「間に合いましたね、とミサカは先ほどの垣根帝督と被ったことに、若干気落ちしながらも颯爽と登場します」

打ち止め「ミサカもいるよ!ってミサカはミサカはピョンピョン跳ねてアピールしてみたり!」

番外「次から次へと………まったく、なんの用さ、お姉様方?」

ミサカ「あなたの目的が判明したのです、とミサカは金田一少年よろしく指を突き付けます」

番外「ふぅん?」

打ち止め「あなた、大丈夫?ってミサカはミサカはブルブル震えている一方通行の肩に手を置いてみt」

一方通行「ひっ」バッ

打ち止め「え……?」

番外「もう、何しても遅いんじゃないかなあ。あなた達の言葉なんて、なんの意味もないと思うよ?」

40: 2011/06/30(木) 05:58:06.48 ID:zPZVM3720


ミサカ「……よくもあっくんをこんなにしてくれましたね。ええ、あっくんにミサカ達の気持ちを伝えるのは今は難しいかもしれません。ただ、あなたなら別です。番外個体」

番外「? ミサカに?」

ミサカ「そうです。上位個体、始めましょう」

打ち止め「了解!ってミサカはミサカは管理者権限を発動!」



番外「何を………うああああぁあぁあぁあ!?!?!?!」ビクビクビクゥ!!



垣根「おい、何をしてる?」

ミサカ「MNWでの情報量の流し込みのリミッターを、一時的に解除したのです。彼女の分だけ、です。彼女もMNWに接続されていますから」

打ち止め「ミサカからのコードは受け付けないみたいだけどね。命令を下したわけじゃないから、とっさに情報流入の拒否はできなかったみたい。すぐ拒否されると思うけど……」

ミサカ「ええ。一瞬で十分、です」

番外「あ、はあ、ぅ………あ?」

垣根「相当キマってるぞ。情報って、何を流したんだ?」

ミサカ「感情です、とミサカは無様にアへ顔を晒している番外個体を見据えながら答えます」

垣根「アへ顔て………感情?」

ミサカ「ええ、あっくんを好きだ、という感情を2万人分」



41: 2011/06/30(木) 05:59:14.06 ID:zPZVM3720


番外「あっく~~~~ん♪ 好き好き好き好き大好き~~~~~~!!!!」ギュウ

一方通行「わう!? ワースト、ちゃン、苦しい………!」

番外「さっきは苛めてごめんねえ!? A井のヤツの学習装置で、あなたに意地悪するようにミサカ、造られちゃったの!! あっくんが嫌な思いして皆を嫌いになって、そして実験が再開されるように、って! ホント嫌なヤツよね!!」プンプン


ミサカ「とまあ、こういうことだったらしいですよ?」

垣根「はあ………なんつーか、せこい地味な手段だな。よっぽど追い詰められてたんだな、そいつ」

打ち止め「前にあなた達が研究所ごと吹き飛ばしちゃって、本格的に仕事がなくなっちゃったみたいだったよ、ってミサカはミサカはA井こと天井亜雄の荒れ果てた研究所と恰好を思い出してみたり」

垣根「ってことは、黒幕は捕まえたのかよ?」

ミサカ「はい、容疑者は数少ないですからね。学園都市のミサカ達と上位個体のみで発見、確保できました、とミサカは当時の天井亜雄の怯える様子を思い出してほくそ笑みます」

垣根「いつから、気づいてたんだ? こいつの企みに」

ミサカ「もちろん最初からです。こんな不自然な現れ方は警戒するなという方が無理です。量産型能力者計画やらもっともらしいことを言ってはいましたが」

垣根「じゃあ、繁みのあいつはお前らの差し金か」

19090号「!」ガサッ!

ミサカ「おや、気づいていたのですか、とミサカは目を丸くして答えます」

垣根「学園都市第2位を舐めんな。悪意はなさそうだったから放っといたけどよ」

ミサカ「ネタが割れたら速攻で駆けつけたかったですからね。日替わりでミサカ達が彼女を見張っていたのです、とミサカはミサカ達がストーキングの達人であることをアピールします」

垣根「オレに気づかれてたっつの。 ったく、前みたいにオレ達に協力求めればもっと早く方ついてたのに」

ミサカ「確証はなかったですから。 ……そんなにあっくんの事を想ってくれてるなんて意外です」

垣根「はあ!? バカ、オレはこの女や天井って野郎がろくでもねえこと企んでたのが癇に障っただけで……!」

ミサカ「『オレは………そいつ、一方通行の…………友、達だ。テメエの言うようなふざけた理由で付き合ってるわけじゃねえ』でしたか。意外に熱い垣根帝督に全ミサカが感動でした」

垣根「おいぃぃいいいい!? 聞いてたのかよ!? つーか居たんだったらさっさと出てこいよ!!」 

ミサカ「何やら盛り上がっていたようなので……垣根くんマジ友達想い、マジ天使(笑)」

垣根「テメエ今未元物質もバカにしたろ! よっぽど愉快なオブジェにされてえみたいだなぁぁぁあああ!?」

ミサカ「愉オブ(笑)」

垣根「うがぁぁぁぁああああ!?!?!」


42: 2011/06/30(木) 05:59:50.84 ID:zPZVM3720

番外「」スースー

一方通行「寝ちゃった」

打ち止め「一気に感情を流し込んだからね、頭に強い負担がかかっちゃったんだよ。目が覚めたら、さっきみたいにはならないと思うよ、ってミサカはミサカは末妹の頭を撫でながら言ってみる」

垣根「んじゃあオレは帰るぜ。あー、くだらねえ騒ぎだった」

一方通行「うン、バイバイ………垣根くン、ありがとォ」

垣根「…………ふん」スタスタ

打ち止め「いい人だね、ってミサカはミサカは第2位さんの背中にブンブン手を振ってみたり」ブンブン

ミサカ「男のツンデレはどうかとも思いますがね、とミサカh」

一方通行「ミサカちゃン、打ち止めちゃン、あの、ありが、とォ」オズオズ

打ち止め「いいよ気にしないで!ってミサカはミサカは―――」

 

  パシン!


43: 2011/06/30(木) 06:00:28.03 ID:zPZVM3720

一方通行「―――え?」

打ち止め「00001号!? な、な、なにしてるの!?ってミサカはミサカは一方通行にビンタした00001号に驚愕してみたり!」

ミサカ「……………んでですか」ボソ

一方通行「?」

ミサカ「なんで、番外個体の言うことを真に受けてしまったんですか!? なんでミサカのことを信じてくれなかったんですか!?」

一方通行「ミサカ、ちゃン」

ミサカ「ミサカとあっくんは、他人からどうこう言われたくらいで揺らいでしまう程度の関係だったのですか!?」

打ち止め「しょ、しょうがないよ、番外個体だってミサカ達の一人なんだし、一方通行だtt「上位個体は黙っていてください!」……はい」

ミサカ「あっくんにとって、ミサカなんてその程度の関係だったんですね! 友達なんて言っても、所詮そんなもので………!」

一方通行「ゴメン。ゴメン、ミサカちゃン。だから…………泣かないで」

ミサカ「う、ヒック、グス………ヒック」ボロボロ

一方通行「泣かないで。ミサカちゃンが泣くの、嫌だ」

ミサカ「うぅ……ヒック、ミサカ、は、こんなに、あっくんが、好きなの、にぃ……グス、あっくんの、ばかぁ」

一方通行「うン、バカだ、オレ。ゴメン」ギュッ

ミサカ「ヒック、うぇ、うあああぁん、うわぁぁぁあああん」

一方通行「」ギュッ


44: 2011/06/30(木) 06:02:39.84 ID:zPZVM3720





打ち止め「落ち着いた?ってミサカはミサカは00001号にハンカチを差し出してみたり」

ミサカ「ええ……スン 見苦しいところを見せました」フキフキ

一方通行「ホントに、ゴメン。許して、くれる?」

ミサカ「いいえ許しません。ミサカは今回のことは非常に深く傷つきました」

一方通行「え………え、えと、どォしたら、許してくれる?」オドオド

ミサカ「そうですね………じゃあ、一つ証拠を見せてください、とミサカはあっくんに提案します」

一方通行「証、拠ォ?」

ミサカ「ええ。今回の件であっくんのミサカに対する友情が、ミサカの中で揺らいでしまいました。これは早急に改善の余地があります。だから、その為の証拠です、とミサカはあっくんに友情の再確認を求めます」

一方通行「え、えっと………証拠……?」

ミサカ「ほらほら、どうしたんですか? ………やっぱり、ミサカとあっくんの友情はその程度のものだったですね、とミサカは大きく頭をうなだれます」

一方通行「え、えェ!?」

打ち止め「(00001号、一方通行が困るところを楽しんでる、ってミサカはミサカは笑ってる顔を覗き込んで確信してみる)」

一方通行「えっと、えっとォ………………そォだ!」

ミサカ「ミサカのこの気持ちはまさに一方通行だったんですね、とミs「ミサカちゃン、顔上げて」へ?」

ミサカ「一体なに―――!?!?!?」

  
  
  チュッ




45: 2011/06/30(木) 06:03:38.22 ID:zPZVM3720




一方通行「ン、証拠」

ミサカ「んなななななな/////」

打ち止め「あわわわ、ってミサカはミサカはいきなりほっぺにチュウした大胆な一方通行に赤面してみたり///」

一方通行「おやぶンが、外国じゃ友達同士でキスする、って。証拠、これでいい?」

ミサカ「へ、あ、う、え?////」

一方通行「ミサカちゃン? あ、そォだ」スッ

ミサカ「ふぇ?///」



チュッ



ミサカ「ひゃわぅ!?」

一方通行「えへへ/// ミサカちゃンは、一番の友達だから、両方ォ」ニヘラ

ミサカ「あ、あ、あぅ///」プシュー

一方通行「み、ミサカちゃン? どォしたの?」オロオロ

打ち止め「ミサカもー!!ってミサカはミサカはタックルして一方通行におねだりしてみたりー!」ドーン!

一方通行「わっ!?」

ミサカ「う、うへへへへ///」



ギャーギャー!!










19090号「…………ミサカのことも思い出してください、とミサカは草葉の陰で泣く、という言葉を体現してしまっている状況をただ嘆きます」





46: 2011/06/30(木) 06:08:57.72 ID:zPZVM3720
終わりです。
時間かかってしまいました。ただ、次はもっとかかるかもしれないです。



96: 2011/07/04(月) 00:55:12.57 ID:Z5fkMfvE0



一方通行「うわァァァァあああ!!??」

番外「ぶひゃははははははは!!」



一方通行「うええェェェェン!!!」ビー!

番外「ぶふぅっ!? わひゃひゃひゃひゃ!!」


一方通行「うあ゛あ゛ァァァァあああン!!」ビェー!

番外「あっひゃっひゃっひゃっひゃっひゃ!!」バンバン!





一方通行「もう、なンで意地悪、するのォ?」メソメソ

番外「だから言ったじゃん、ミサカは学習装置でそういうように出来てるんだって」

一方通行「でも、もう計画はなくなったンじゃ……」

番外「それはそうだけど、ただ単純に第1位を苛めるのが楽しいからね☆」

97: 2011/07/04(月) 00:56:13.78 ID:Z5fkMfvE0

一方通行「この前は『苛めてゴメン』って………」

番外「あれは、あいつらがミサカにバカみたいな量の情報流したから、一時的にクラッシュしただけだし。この性格はもう変えらんないなぁ~」

一方通行「うゥ、そンなァ……」

番外「それそれその顔。あなたの怯えた顔とか見てると、ミサカゾクゾクしてくるんだよねぇ~」

一方通行「………っ!」ダダッ!

番外「おっと、逃がさないよ~ってあ痛っ!?」ペチン!

ミサカ「いい加減にしなさい、とミサカは番外個体の後頭部をどこからか取り出したハエ叩きで引っ叩きます」

一方通行「ミサカちゃン!!」パアァッ


98: 2011/07/04(月) 00:57:41.31 ID:Z5fkMfvE0

番外「なにさ、せっかくイイところだったのに」ニヤニヤ

ミサカ「何がイイところですか、このドS女」

一方通行「うゥ~~~」カクレカクレ

ミサカ「よしよし、もう大丈夫ですよ、とミサカは背中に隠れたあっくんの頭を撫でます」ナデナデ

番外「ぷっ、女に守られてやんの~ ダッセェ~」

ミサカ「はあ、まったくもう……… 毎日毎日、よく飽きませんね」

番外「これがミサカの生き甲斐だからね☆」

一方通行「あうゥ……ワーストちゃンのバカァ! 嫌い!」ムス

番外「……うひゃひゃ! なんとでも言えばぁ? 貧弱モヤシに何言われても全然こたえないも~ん♪」

99: 2011/07/04(月) 01:00:23.81 ID:Z5fkMfvE0

一方通行「うう゛う゛ゥ~~~~~……… ミサカちゃン、行こォ?」グイ

ミサカ「わっ、そんな急に引っ張らないで下さい! それでは番外個体、また今度」ペコリ

番外「ま、今日の所はこの辺にしておくよ。また遊ぼうね、第1位☆」フリフリ

一方通行「ツーン」スタスタ

番外「ぎゃは、いっちょ前にシカトしてやがんの~♪」


キョウハ、ドコニイキマスカ?  オレ、アタラシイCDホシイ   


番外「………」

ジャア、ショッピングモールニ、アタラシクデキタ……

番外「………」

番外「………」

番外「………」ピッ

プルルルル プルルルル プルルル プルルガチャ

打ち止め『はい、こちらは打ち止めです、ってミサカはミs』

番外「おちび~~~~!!!!」

打ち止め『わあっ!? いきなりどうしたの、ってミサカはミサカはおニューのケータイを耳からとっさに離してみたり!?』

番外「あっくんが、あっくんが~~~~~~~!」ビー!

打ち止め『………また?ってミサカはミサカは懲りない末妹の電話にため息を隠せなかったり』

番外「あっくんが、ミサカの事バカって、嫌いって言った~~~~!」ウェーン!

打ち止め『だから、せめて程ほどにしなさい、って言ったのに。あの人だって怒るときくらいあるんだから』

番外「ふぇぇん、どうしよぉ? ヒック、もうミサカと遊んでくれないかもぉ……」メソメソ

打ち止め『素直に謝るしかないんじゃない? あの人は優しいから、きっと許してくれるよ?』

番外「ヒック、無理だよぉ、あの人の顔見ると、つい意地悪したくなちゃうんだもん……グスン」

打ち止め『いっそ、この前のもう一回やってみる?ってミサカはミサカは感情流入作戦を勧めてみたり』

番外「ムリムリ絶対ムリ!」

打ち止め『脳に負担もかかるからあんまりおススメはできないけど……ちょっとだけなら素直になれるんじゃないかな?』

番外「ムリだよぅ………そんなことしたら、は、恥ずかしい、もん///」モジモジ


打ち止め『(あ、こいつめんどくせえ)』




101: 2011/07/04(月) 01:17:07.22 ID:Z5fkMfvE0
おわりです。 短いうえに速攻で書いたものなのであれですが。

ウチの番外ちゃんはこんな感じです。 木原くんは次か、その次あたりで。



148: 2011/07/16(土) 15:40:37.39 ID:214RPaFU0



ロッド「ブラボーブラボー、こちらデルタ」

ナンシー「デルタデルタ、こちらブラボー」

ロッド「ターゲットはF地点でゴーグル、ブラッドと合流」

ナンシー「了解。デルタはとれるか?」

ヴェーラ「こちらデルタ」

ナンシー「デルタもターゲットを認識できる位置まで移動せよ。くれぐれも距離は詰め過ぎないように」

ヴェーラ「了解」



149: 2011/07/16(土) 15:41:37.07 ID:214RPaFU0


~~~~~~


ナンシー「お疲れー、いや~暑いね~」パタパタ

ロッド「この炎天下の中、結局4時間はファミレスの監視だったからな。オレ等も中で涼みてえったらないぜ」

ヴェーラ「今日はいつもよりファミレスが長かったわよね。今日はゴーグル、ブラッド、欧米、それとスピードマンか……ショッピングでも行きそうなメンバーなんだけどね」

ロッド「買い物なら、昨日アホ毛とゴーグルとオーガで服買ってたからな。この暑さだったらファミレスで駄弁ってるのが正解だろ」

ナンシー「昨日?あれ、ロッドって連勤だっけ?」

ロッド「ケインズに代わってくれって頼まれてさ。ったく、おかげで夜勤からの連勤だよ」フワア

ナンシー「あはは、お疲れ。じゃ、仕事終わりってことで今から飲みにでも行く?」

ロッド「お、いいねえ。串焼きの美味いとこ見つけたんだよ、ヴェーラも行くだろ?」

ヴェーラ「あっ、ちょっと待って! 今、データ移してる最中だから」カチカチ

ロッド「………お前もマメだなあ」

ヴェーラ「何よ、折角のあーちゃんの生動画なのよ!? どうせ直ぐに編集でイジんなくちゃいけないんだから、コピーは取らなくちゃ」


150: 2011/07/16(土) 15:43:43.08 ID:214RPaFU0

ナンシー「あ、私にも後でちょうだい。遊園地に行った動画って持ってる?」

ヴェーラ「ふっふっふ、私に抜かりはないわ。お化け屋敷で涙目になってるベストショットも漏れなく」

ロッド「もう、ストーカーじゃねえか」

ナンシー「それ言ったら私ら全員だけどね。高校生を大の大人が大勢で監視してるんだから。しかも何年も」

ロッド「猟犬部隊って、そういう意味の『猟』なのか……まあ、最近は色んなとこ行くようになったから、大変だけどまだ退屈しなくてマシになったな」

ナンシー「前は、出かけるったらコンビニぐらいだったからねぇ。あーちゃんにも、友達が出来たなんてなんだか感慨深いわよね」

ヴェーラ「よく笑うようになったし、楽しそうよね、ホント……よっと」ポチッ

ヴェーラ「よし、動画のコピーと、改竄完了!」

ロッド「………しかし、こうまで大がかりな監視をした挙句、その動画を作り変えてるなんてな………オレ等がしてることっていったい……」

ナンシー「『上』からの命令じゃあねえ。それに、とったまんまの映像をもしあの人が見たらどうなるかなんて、想像つくし」

ロッド「あの人か………まあ、あー坊を守るためだと思えば、仕方ねえか。よし、終わっただろ、飲みに行くぞ!」グイッ

ヴェーラ「きゃっ、ちょっと引っ張らないでよ服が伸びるでしょ!?」

ナンシー「私も久々だからメチャクチャ飲むぞー!」

ワイワイキャッキャ


151: 2011/07/16(土) 15:47:51.16 ID:214RPaFU0

ウィーン

?「おう、お疲れさん………て誰も居ねえのか」

?「今日の分の映像は………これだな。 そろそろ、圧縮しねえとファイルが詰まってきたな…………」カタカタ

?「今日も特に変わり映えしねえな、と……………ん?」

?「なんだ? このUSB。猟犬部隊の備品の型じゃねえぞ。中身は………映像ファイルか」カチカチ

?「―――これは」



152: 2011/07/16(土) 15:48:22.79 ID:214RPaFU0

よくじつ!inファミレス


絹旗「―――で、ですね。その時そいつのイルカの浮き輪の空気を抜いてやったら、『い、イルカちゃァァァン!? しっかしろォォォ!! って私泳げな……!』ってな具合に沈んでいって、監視員に助けてもらった挙句大暴れしたから水着の上が超取れちゃって……ぶふっ」

浜面「いや、お前助けてやれよ! 溺れたの絹旗の所為だし! 近くにいたんだろうが!」

絹旗「笑い過ぎて呼吸困難になっていたので無理です」

浜面「ヒド!? ……なんかそいつとは他人ていう気がしねえ」

番外「でも分かるなあ。もし第1位がそんなことになってたら笑い氏にしてたかも。ね、今度ミサカとプール行こっか? 2人で」ニヤニヤ

一方通行「………ワーストちゃン、意地悪するから、ヤダ」

番外「……ぁ、あひゃ☆ いいじゃん、水泳でもすれば少しはその貧弱ボディもマシになるかもよ。 肌もまっちろいんだから、ちょっとくらい健康的になったら? 色も細さもマジモヤシじゃ悲しすぎて笑えないよ? ミサカは爆笑してあげるけど」

一方通行「う…………じゃ、じゃあ、今度、行く?」

番外「! ふ、ふ~ん、第1位がそう言うなら仕方ないね。ミサカの体見てもおっ勃てないでよ? 水着なら直ぐわかるんだから一緒にいるの恥ずかしいし。まあ童Oモヤシには難しいかもしれないけど。あ、そうか水着買わなきゃ初めてだからどんなのがいいのかな可愛いヤツの方があっくん好きかなでもお姉様達とのスペック差を見せつけるためには工口いヤツの方が」ブツブツ

一方通行「お、おやぶンも、一緒に来て?」

フレンダ「へ、わ、私?」

一方通行「ワーストちゃン、オレ苛めるンだもン。おやぶンが一緒なら行く。おやぶンが一緒じゃないとヤダ」

フレンダ「えっと、なんで私な訳?」

一方通行「おやぶンが一緒なら、安心だもン………ダメェ?」シュン

153: 2011/07/16(土) 15:48:54.11 ID:214RPaFU0

フレンダ「え? いや、ダメっていうか」

一方通行「オレとじゃ、嫌? 最近、遊んでくれなくなったし、オレのこと、嫌い?」ウルウル

絹旗「あーフレンダ、シロちゃん泣~かした~」

フレンダ「え、えぇ!?」

一方通行「悪いところなら、直すから、嫌いに、ならない、でェ」ヒックヒック

フレンダ「違う違う!そういうんじゃなくて、た、ただ恥ずかしいだけで……」ゴニョゴニョ

浜面「いーけないんだいけないんだ~」

絹旗「むーぎのーに言ってやろー」

フレンダ「そこうっさい! あと麦野はやめてホントやめて! ラビット、プールでしょ!? 私なら結局問題ない訳よ!」

一方通行「……ホント?」

フレンダ「うん、ラビットとなら楽しいもん、ね?」ヨシヨシ

一方通行「……グシッ えへへ。やたっ。おやぶン、だから好きィ」ニヘ

フレンダ「っ………た、楽しみ、ね……///」

番外「ふーん。ミサカと2人は嫌で、金髪が一緒ならいいんだ。 ………ミサカだって嫌われたらヤだもん」ボソ


154: 2011/07/16(土) 15:49:25.53 ID:214RPaFU0




絹旗「に、してもプールですか。それもいいですけど超海も行きたいですね」

一方通行「オレ、行ったことない」

番外「ミサカもー」

浜面「ワーストなんて最近生まれた訳だしな。そうでなくても学園都市に住んでるとなあ」

フレンダ「結局、いちいち許可をとるのも面倒って訳よ。許可が下りないって訳じゃないと思うけど、なんか怠いのよねー」

垣根「オレとか一方通行だと審査が更に厳しいだろうしな」

フレンダ「レベル5にもなるとね………え?」

垣根「レベルが高いってのも考えもんだよな」ズズー

絹旗「何超当然のようにいるんですか!? いつのまに!?ていうかそれ私のジュース!」

垣根「絹旗の知り合いがプールで溺れた話? のあたりから。席に着いたのは今だけど」

絹旗「ほぼ最初からじゃないですか!」

一方通行「全然気づかなかったァ」ホエー

垣根「店に入ってから迷彩物質出して移動してたからな。そこの観葉植物と一体化していたオレに隙はねえ」フフン

浜面「なにその能力の無駄遣い」

番外「レベル5って、やっぱり頭のネジがおかしいんだね」

垣根「心配するな自覚は……ねえよ。あと超電磁砲のクローンには言われたくない。お前らのオリジナルなんてネジの規格が間違ってるだろうが」

番外「………言い返せないね。ミサカの遺伝子が憎いよ」


156: 2011/07/16(土) 15:50:30.50 ID:214RPaFU0


上条「悪い! 遅れた!」

フレンダ「おっそーい。罰として奢りねここの代金」

上条「ひぃ!? それだけはご勘弁を! 上条さんのサイフはもう854よ!?」

浜面「また不良にでも絡まれたのか?」

上条「いやいや、道案内しててさ。結局このファミレスが目的だったらしいからそんな時間とられなかったけど、この辺ファミレス多いからなあ。そろそろ入ってくるんじゃねえか? オレは走ったから先に着いたけど、目立つ格好だからすぐわかると思うぞ」

絹旗「目立つ? どんな格好ですか?」

上条「白衣着てて、研究者っぽいんだけど金髪で顔にでっかい刺青入れててさ。研究者ってかヤクザっぽかったな」

一方通行「白衣に、金髪で刺青………?」

フレンダ「なにそれ。どう考えても危ない人じゃん。私らが言うのもなんだけど」

垣根「気にはなるな。どれ、一丁ツラを拝んで―――」ピク

上条「? どうしt」


垣根「伏せろ!!!」


ガッシャァァァアアアアン!!



157: 2011/07/16(土) 15:51:21.17 ID:214RPaFU0
半端ですが今日はここまでです


次回続きはは早いうちに

209: 2011/07/20(水) 22:47:57.48 ID:9SikQEC10
こんばんは。今日には確実、言っておきながら遅くなり申し訳ないです。あと少しで投下します。

210: 2011/07/20(水) 22:49:59.88 ID:9SikQEC10



ガッシャァァァアアアアン!!



フレンダ「きゃあっ!?」

浜面「な、なんだあ!?」

絹旗「超びっくりしました……ん? 金髪、白衣……」

?「…………」ユラリ

上条「あ、あんた、さっきの……」

垣根「」スッ

?「久しぶりだなぁああぁああ!? このクソガキがぁぁぁあああ!!!」

一方通行「き、木原、くン?」

絹旗「シロちゃん、この超ダイナマイト過ぎる入店を果たした刺青男と知り合いですか?」

一方通行「う、ン。知り合いっていうか、昔オレの能力開発の担当だった人、で」

木原「そりゃあ忘れようにも忘れられねえよなあ? テメエみたいなクソガキに付きっ切りで生活から開発まで面倒見てやったんだからよぉ?」

一方通行「でも、3、4年前から急に担当外れて、それっきりだった、のに」

木原「けっ、しばらく会わなかった割にはそのオドオドしたしゃべり方とか、テメエのイラつくところ全然変わってねえな。虫唾が走んだよ、一方通行ァ!!」

一方通行「ひっ」

フレンダ「ラビット、こっちきな」ギュッ

上条「おいあんた。一方通行になにをs」



木原「大体だなあ! 何が3、4年だ! オレとお前が最後に会ったのは1225日と3時間28分前じゃねえかぁぁぁあああ!!! 適当こいてんじゃねぇぞコラァァアアあああああ!!!!!」



垣旗浜上フレ「「「「「」」」」」




211: 2011/07/20(水) 22:51:33.75 ID:9SikQEC10


(追い出されたため)喫茶店


上条「え~~~~……で、木原さんは今日はどういったご用件でいらしたのせうか?」

木原「あぁ? 気安く名前呼ぶんじゃねえよカスが。おい、クソガキィ?」

一方通行「な、何ィ?」ビクビク

木原「こいつらは 、テメエの何だ?」

一方通行「何だ、って………友達、だけど」

木原「く、はははははは! 友達だぁ!? 能力以外何の取り柄もねえようなお前にか!?
こいつぁ飛びっきりの喜劇だぜ、テメエみたいなクソ野郎にお友達作りなんか出来るはずねえだろうが!!!」

一方通行「う………」

フレンダ「っ!! ちょっとあんた、黙って聞いてれば……!」

浜面「そうだ! こいつは紛れもねえ俺達の友達だ! それ以上一方通行に何か言ったら……!」

木原「うるっせぇ!!!!」


木原「つい最近こいつとツルみ始めたばかりのテメエらにはわかんねえか。こいつは、一方通行はどうしようもねえクソなんだよ。コミュ力すらまともにねえ社会不適合者だ。そんな野郎にまともなツレなんざできるわきゃねーだろう。畢竟、クソの周りにはクソしか集まんねえように世の中できてんだ」

一方通行「そ、そンな、こと、ない! 皆、オレの大事な、友達だもン! オレの事はなンて言ってもいいけど、何にも知らないくせに、皆を悪く言うなァ!」

絹旗「シロちゃん……」

番外「あっく……第1位」


木原「ほぉ、育ての親に言うようになったじゃねえか。じゃあ、確かめさせてもらうぜ―――」ニタリ


212: 2011/07/20(水) 22:53:16.85 ID:9SikQEC10




とある研究所



麦野「………で、急に呼び出しがかかったわけだから来てみたんだけど」



<一方通行・友達審査会会場>



全員「」

美琴「何、これ?」

上条「その場にいたオレ等も、正直展開に戸惑いを覚えている」

垣根「………一方通行の能力開発担当だって言うから、どうせまた禄でもねえ実験が計画されてるんだろうとでも思ったんだけどな。最初は」

絹旗「思えば、最後に会った日が云々言い出した時から超おかしかったんです」

フレンダ「通訳すると『一方通行に友達? 悪い友達だったら心配じゃねえか。オレがしっかり判断してやらないと』って訳だったわよね」

ミサカ「MNWで感覚共有していたミサカにも同じく解釈できました、とミサカは木原数多の口調と顔とは裏腹な過保護っぷりを思い出します」

削板「つまり、これはその木原ってやつにオレ達の根性を試されるって訳だな!」

絹旗「っていうか、別に許可なんか貰わなくても私達はシロちゃんの友達なんですから。こんなこと超無意味です」

滝壺「そうかな?」

打ち止め「どういうこと?ってミサカはミサカは頭に?マークを浮かべてみたり」

滝壺「その、きはらはしろちゃんの親みたいなものなんでしょ? 友達のお父さんにはいいところを見せなきゃ」

女性陣「「「「「「「!!!」」」」」」」


213: 2011/07/20(水) 22:54:41.16 ID:9SikQEC10

麦野「(あーくんの親………! あーくんを私の弟にするためには無関係どころの騒ぎじゃないじゃない!)」

絹旗「(むむむむ、どうも滝壺さんやミサカさんに比べて好感度の低い観のある私からしたらこれは超チャンスじゃないですか)」

ミサカ「(これは、ミサカがあっくんの一番の存在であることを知らしめるいい機会です)」

美琴「(あっくんの育ての親………もしかして小っちゃい時のアルバムとかも持ってたりして……これは何としても気に入られないと!)」ハァハァ

フレンダ「(ラビットの親……ってことはもしラビットと結婚したらお義父さんになる訳よね………って、結婚て私何考えうわああああああああ!?!?!?)」ガシガシ!

番外「親御さんにいい印象持ってもらえばもしかしてあっくんとの仲を取り成してもらえるかも(べっつに、モヤシの親父になんて気に入られる必要もないし、そもそも第1位と仲良くする気なんかさらさらないし)」

打ち止め「番外個体、逆逆ってミサカはミサカは願望駄々漏れな番外個体を生暖かい目で見守ってみる」


麦野「これは………」

絹旗「超全力で行かざるを得ませんね……」メラメラ

ミサカ「親公認の仲になるのはミサカを於いて他にいません、とミサカは溢れる自信で気を引き締めます」

美琴「よしっ! じゃあ気合入れていくわよ!!!」

打ち止め「せーの、ってミサカはミサカは音頭をとってみたり!」



女性陣「「「「「「「「おーーーーー!!!!!」」」」」」」」



上条「なんか、急に女性陣の目がマジに……」ビク

垣根「目が星飛雄馬みたいになってやがる」

削板「なんて根性の入り方だ………」ゴクリ

浜面「………まあ、オレ達も頑張る、か」





一方通行「じゃあ、一人ずつ入って、だってェ」ガラガラ

上条「じゃ、誰から……」

絹旗「はい! はいはーい!」ピョピョン

一方通行「絹旗ちゃンが最初? じゃ、どうぞォ」

絹旗「いっちょ超決めてきます! 入りまーす!」フンス

ガラガラ ピシャン

浜面「あれ、一方通行は入んないのか?」

一方通行「二人っきりで話するンだって。 ………大丈夫かなあ?」

垣根「なんかありゃこの面子ならすぐ対処できるだろ。待ってるのもヒマだし順番決めとこうぜ」



214: 2011/07/20(水) 22:55:39.77 ID:9SikQEC10




エントリーナンバー1 絹旗最愛




木原「よし、じゃあそこ座れ」

絹旗「なんか、ホントに超面接会場ですね……… 私の名前は絹は」ストン

木原「絹旗最愛。レベル4の窒素装甲、暗部『アイテム』所属の主に前衛を務める。あのクソガキの2番目のダチ候補だな。スリーサイズは上から―――」

絹旗「た最愛……って超詳しい!? というかスリーサイズはやめてください!! なんでそんな情報まで!?」

木原「調べたに決まってるじゃねえか。映像データは手元にあるからな。あとはオレのクソ部下共に1日でやらせた」

絹旗「………そこまで分かってるなら超十分でしょう? で、私は超合格ですよねもちろん?」

木原「不合格」ブッブー

絹旗「んなっ!? 何でですか、こんな可愛い超美少女が息子の友達なんですよ!? むしろ涙を流して『一方通行をよろしく頼む』っていうのが筋じゃないですか!?」

木原「テメエで言うなボケ。残念ながら不合格という形になりました。今後のご活躍を心より期待して―――」

絹旗「どこの企業ですか!! …………私が暗部だから、ですか」

木原「ま、それもあらぁな。だがそこは大した問題じゃねえ。事実、テメエとこはほぼ活動してねえようだし」

絹旗「じゃ、いったい何なんですか。超納得いきません」

木原「………テメエの服装、そりゃなんだ」

絹旗「へ? これですか? ふふん、超可愛いでしょう。この前復興したばかりのセブンスミストで見つけた掘り出し物で―――」

木原「裾が短すぎるんだよ! クソガキが目のやり場に困るだろうが!! ガキの癖しやがって色気づきやがって、クサレビXチを一方通行に近づける訳にはいかねえっつぅんだよ!」

絹旗「び、ビXチ……!? こ、これは裾は短いですが中は見えないように計算されていて」

木原「小銭取ろうとしてド派手にパンツ御開帳してただろうが! クソガキがムッツリになったらどうしてくれる!! おとといきやがれ!!!!!」



絹旗最愛、中学生にしてビXチ認定され不合格



215: 2011/07/20(水) 22:56:30.40 ID:9SikQEC10




エントリーナンバー2 上条当麻




木原「不合格ぅ」ブッブー

上条「早っ!?!? まだ名前とプロフィールをアンタが言っただけじゃ……!」

木原「第1印象から決めてました。どうぞお帰りくださーい」

上条「そんな!! 上条さんは平凡な男子高校生でして、印象で言ったら別に問題なんてないだろ!?」

木原「………頭」

上条「あ、頭が悪いのは事実だからどうしようもないけど、だからって」

木原「テメエの頭、ツンツンし過ぎなんだよガンガゼ野郎! クソガキが怪我したらどうすんだ!!」

上条「ぶっ!? いや、確かに人よりは堅めの髪だけど流石にケガするほどじゃてかガンガゼてウニは言われたことあるけどガンガゼて」

木原「もし海に行って、テメエと間違えてクソガキがガンガゼに触っちまったらどうすんだ! なかなか抜けねえんだぞガンガゼの棘は!」

上条「」

木原「あと、テメエの能力。もしもの時にクソガキの能力の邪魔になったら危ねえ。だいたい、テメエ一回一方通行殴ってるだろ。あーもう論外おとといきやがれ」



上条当麻、アイデンティティを否定され不合格



216: 2011/07/20(水) 22:57:26.67 ID:9SikQEC10



エントリーナンバー3 番外個体




木原「帰れ」

番外「まだ、一言も喋ってないんだけど?」

木原「毎度毎度クソガキを泣かせやがって。あの野郎にも嫌われてるだろうし審査以前の話だろオラ次々」シッシッ

番外「ふ、ん。こっちだってあんなヒョロモヤシと仲良くしようなんて思ってないし。あんたなんかに品定めみたいなことされるのもまっぴらなんだけど?」

木原「そいつぁお互いの意見が一致して素晴らしいこった。オラ出てけ」

番外「………」プルプル

木原「? んだよ固まりやがって。後がつかえてんだ、さっさと」

番外「ごめんなさぁ~~~~い!! ミサカ、もうあっくんに嫌われたくないよ~~~~~!!」ビェー!

木原「ああ!? テメエ言ってることとやってることが違うだろうが!」

番外「あなた、あっくんの親父みたいなものなんでしょ!? お願い、ミサカがあっくんと仲良くなれるように協力してよぉ!?」+

木原「っざっけんな!! んなもん自分でなんとかしろ!!」

番外「できたらやってるもん。ミサカだけ嫌われてるなんて嫌だよぉ……」メソメソ

木原「あー面倒くせえ!!!! おい次だ!次早く入ってこい!!!」



番外個体、普段の行いが災いし不合格



217: 2011/07/20(水) 22:58:02.10 ID:9SikQEC10



エントリーナンバー4 垣根帝督




木原「第2位、未元物質か………」

垣根「(まあ、元とは言え『スクール』のリーダーだしな。一度は一方通行を殺そうともした訳だし、結果なんか解りきってるな)」

木原「合格。次」

垣根「はいはい、じゃあな………って今なんつった!?」

木原「あ? 聞こえなかったのかよ、合格だってんだろさっさと出てけ」

垣根「!?!? どういうことだよ、オレは以前あいつを殺そうとして……!!」

木原「今は違うんだろうが。………あのクソガキには今まで対等になれる人間ってのがいやしなかった。その点、お前は及第点だ。まあ第2位と1位の間にはでっかい差が存在するが、それでも他のヤツよりはマシだ。性格もある程度問題は無いみてえだしな。だから合格」

垣根「お、おお?」

木原「クソガキを………一方通行をよろしく頼む。第2位……いや垣根」

垣根「お、おう、任せ、ろ?」



垣根帝督、まさかの合格



218: 2011/07/20(水) 22:58:52.14 ID:9SikQEC10



エントリーナンバー5 打ち止め




打ち止め「初めまして!ってミサカはミサカは元気よくあの人の元保護者さんに挨拶してみたり!」

木原「あぁ………」

打ち止め「一方通行にはまだ会ってちょっとだけど、とっても優しくしてもらってるよ!ってミサカはミサカは一方通行と良好な関係を築いてることをアピールしてみたり!」

木原「そうか………残念ですがお引き取りくださーい」

打ち止め「この前も、一緒にお買いものして一緒にご飯食べて、って不合格!?ってミサカはミサカは驚愕してみたり!? なんでなんでダメなの!? ミサカに何か悪いところある!?」

木原「まあ、性格も問題はねえしクソガキに危害を与えるとは思えねえ。ただなあ……」

打ち止め「ただ……?」ゴクリ

木原「口リはちょっと」

打ち止め「」

木原「今の世の中、口リに目覚めたら何かと不便だろうが。危険な芽は摘み取っとくに限るんだよ」

打ち止め「納得いかないよ! そ、それに仮にそうなったとしても恋愛に歳の差なんて関係ないよ、ってミサカはミサカはヤクルトの元4番の外人選手を例に挙げてみたり!」

木原「ああ!?ガキが聞いたようなこと言ってんじゃねえ! 仮に目覚めてちまって、それが周りにバレてアクセ口リータとかセ口リとか言われて苛められたらどうすんだ! 責任とれんのかテメエは!!」

打ち止め「え、え? そ、それは……」

木原「しまいには『中学生はなァ、ババアなンだよ』とか言い出しちまったらどうすんだコラ!! 某スレみたいにアイツを口リコンにする訳にゃいかねぇんだよぉぉぉおおお!!!」




打ち止め、世間の風潮と流れに邪魔され不合格



219: 2011/07/20(水) 22:59:47.76 ID:9SikQEC10



エントリーナンバー6 御坂美琴




木原「おらぁぁぁああああああ!!!!!!」ガッシャーン!!

美琴「きゃあああ!? 何よ、いきなり机なんて投げないでよ!! 危ないじゃない!!」

木原「危ないじゃない、じゃねえんだよこのド変態がぁぁぁあああぁぁあ!!!! 問題外にも程があるわ!!!!! おとといどころじゃねえ、転生して出直してこい!!!」
ガコーン!

美琴「ちょっ危な!? それに誰が変態よ!!! 私にもアンタに用があるんだから!」

木原「あ゛あ!?」ハァハァ

美琴「あっくんの、小っちゃい時のアルバムとか持ってない? 持ってたら売ってほしいんだけd」

木原「出ていけええええぇぇぇぇぇえええええ!!!!!!!!!」



御坂美琴、信頼と実績の不合格




220: 2011/07/20(水) 23:00:48.58 ID:9SikQEC10



エントリーナンバー7 削板軍覇



木原「バカ過ぎ。不合格」

削板「おい待て!! いくらなんでもあんまりじゃないか!?」

木原「バカは伝染るんだよ! クソガキが根性根性言い出したらどうしてくれるんだ、ああ!?」

削板「? それが何か問題なのか?」

木原「テメエの今の反応が問題なんだよ!!!! 恐ろしいことにこの前あのクソガキ、服屋で日の丸の入ったTシャツ買ってたんだぞ!!! ほっといたら大変なことになるだろうが!!」

削板「何? 言ってくれればオレのシャツ何枚かあげるのにな。なんにせよ、一方通行も根性が身についてきたみたいでなによりだな!」ハッハッハ

木原「おいマジそれはやめろ。ある意味女装に目覚めるより性質悪い。そう言えばその件で絹旗を絞めんの忘れてたな」

削板「お、そうだ。この際、オレの秘蔵の赤フンもプレゼントして」

木原「木原神拳ンンンンンンン!!!!!!」バキィ!!



削板軍覇、やっぱりバカ故に不合格



221: 2011/07/20(水) 23:02:25.14 ID:9SikQEC10



エントリーナンバー8 滝壺理后


滝壺「はじめまして、きはら」

木原「おお、お前か」ハァ

滝壺「? どうしたの? なんか疲れてるみたいだけど」

木原「強烈なのが2人続いてな……… で、お前は………」

滝壺「」ドキドキ

木原「……問題、ねえな。クソガキを頼む」

滝壺「うん、わかった」ニコ

木原「あいつに野菜も食べさせてやってるし、ハンカチとちり紙のチェックもしてやってるし、部屋の掃除もやってやってるしやらせてる。あの野郎、いつまでもやれっつったことをやりやがらねえ。迷惑かけてるな」

滝壺「そんなことないよ。私も好きでやってるし、しろちゃん、とってもいい子だよ?」

木原「そうか? ならいいんだが………迷惑ついでに一つ頼みがあるんだが、構わねえか?」

滝壺「? なあに?」

木原「あのガキ、父親代わりってのにはオレがやってたからまだいいんだけどよ。母親っていうのはどうにもなんなくてな。物心ついた時からそうだから母親の存在ってのがアイツの中にはねえんだ」

滝壺「……うん」

木原「だから、お前にその代わりっつうかを少しでもやってもらえると有難いんだが……何簡単だ。この前みたいに、いっちょ胸でも吸わせてやりゃあ」

滝壺「見てた、の?」プルプル

木原「あん? 映像だけどな。つってもオレが手に入れたのは昨日なんだが。あいつら、オレにはダミーのファイル渡してやがって………ん? どうした、急に立ち上がって。お、そうか胸はやっぱりマズイか? 弱そうだったもんな、シャツと下着の上からでも感じてるみてえだったし。あんまり強く吸わないように言っとくから、それなら大丈夫だろおいなんだ椅子がどうかしたか振りかぶっておいどうする気だちょっやめ」



滝壺理后、信頼と実績の合格



222: 2011/07/20(水) 23:03:00.64 ID:9SikQEC10



エントリーナンバー9 麦野沈利




麦野「入るわよ、って何あんた血出てるじゃない。まさか、それもファッション?」

木原「んな訳ねえだろボケ。さっさと座れ」ダラダラ

麦野「はいはい(……これがあーくんの親代わり……うう、緊張する)」ストン

木原「お疲れ様でした。結果は後に郵送でお知らせします」

麦野「ちょっとお!? それ明らかに不合格フラグじゃねえか!! どういうことだこら!」

木原「ハア、言わなきゃわかんねえのか?」

麦野「当たり前だろうが!! いきなり不合格なんて納得いくか!!」

木原「まず、口調。そんな口の悪さじゃクソガキに悪影響だろうが」

麦野「むぐっ……!」

木原「性格、短気すぎる。んでもって怖ぇ。知ってるか、クソガキを監視してたオレの手下どもからお前がなんてニックネームつけられてるか、オーガだぞオーガ」

麦野「な……!」

木原「女で範馬勇次郎の別称付けられるヤツなんざ見たことねえ。お前、獲物頃す時に『喰うぜ』とか言っちゃったことねえ?」

麦野「………」←言ったことある

木原「お前はガキに気に入られようと必氏みてえだけど、お代官プレイ? あれはねえわ」

麦野「」

木原「とにかくテメエは全てにおいてクソガキの教育に悪い。アイツにゃ近づかないように」

麦野「……で、でも私はあーくんのお姉さんとして」

木原「姉とか母親とかそういうポジは滝壺ってヤツに頼んである。間に合ってるから」

麦野「」

木原「そういうわけだから。じゃ、次の人―」

麦野「」



麦野沈利、期待通りの不合格




223: 2011/07/20(水) 23:04:00.48 ID:9SikQEC10



エントリーナンバー10 浜面仕上


浜面「うっす、失礼しまーす……って麦野? まだ終わってなかったか?」

麦野「」

木原「ああ、とりあえずそいつ運んでくれや。もう終わったから」

浜面「お、おぉ。麦野? 麦野~?」ペチペチ

麦野「」

浜面「………へんじがない。ただのしかばねのようだ………じゃねえよ! どうしたんだ一体!?」

木原「現実ってやつを受け止めきれなかったんだろうな。レベル5ったって精神はやっぱまだまだガキだな」

浜面「………結果は大体想像つくが………よいしょっと。麦野、運ぶぞー?」

木原「ああ、それとお前戻ってこなくていいから。次のヤツ呼んで来い」

浜面「よっ、軽いな……ってオイ!? まだ何にもしてないんですけど!?」

木原「金髪、鼻ピアス。外見で既にアウト。ドチンピラが、審査する価値なし」

浜面「それ言ったらアンタなんて金髪に顔面刺青だろ!? オレより酷いと思うんですけど!?!?!」

木原「うるっせえんだよドサンピン!! 悪いツレと付き合わないようにすんのは親の役割なんだよ!!!」

浜面「いや、むしろ親は手本となるべきじゃねえの!? せめて審査くらい公平に」

麦野「………んう………浜面ぁ?」

浜面「お。起きたか。終わったらしいから控室に―――痛あああぁあああああ!?!?」

麦野「お代官プレイがここでも障害になっちまったじゃねえかよぉぉぉぉおおお!?!?! どうしてくれんだテメェエェェエエエエ!!!!!」ギリギリ

浜面「ダメダメダメだって!鼻ピだけはやめて!?!?!? 裂け、裂けちゃ、アーーーーーーーーー!?!?!?!?」



木原「ふぅ、そろそろ疲れてきたな」スパー



浜面仕上、心と体(鼻)にダメージを負い不合格




224: 2011/07/20(水) 23:07:08.53 ID:9SikQEC10

エントリーナンバー11 フレンダ=セイヴェルン


木原「待ぁってたぜぇ? フレンダちゃぁぁあああん?」ニタァ

フレンダ「ヒッ!?」ビクゥ!

木原「今回の審査会目的の半分はテメエにあると思っていい。待たせやがって、オレをキリンさんにでもするつもりかあ!?」

フレンダ「わ、私!? 言っておくけど、麦野や第7位程性格はぶっ飛んでないし垣根みたいに危害を加えようとしたことも無い訳よ」

木原「ほお。じゃあテメエはあのクソガキの『友達』に相応しい人間だ、と。そう言いたい訳だな?」

フレンダ「そうよ! あの面子の中なら常識人だし、なんたってラビット本人から頼りにされてるし、非の付け所が―――」

木原「まあいい、その辺にしとけ。言いたいことは分かった」

フレンダ「でしょう? 分かったら高らかに合格を宣言すればいい訳!」

木原「その前に、観てもらいたいもんがあるんだが」カタカタ 

ウィーン

フレンダ「プロジェクター? 何よ、映画でも観る気? それなら結局絹旗に」

木原「この映像は、オレのクソったれな部下共が一方通行を監視して撮りためたもんでなあ。オレは今まで偽の映像を渡されてたんだが、先日偶然改竄前のもんが手にはいったんだよ」

フレンダ「で、も………?」

木原「そこで、特に気になる映像が見つかってなあ。一緒に観て感想聞かせてくれや」ピッ


『バイバイ、ラビット』チュッ 

※音声は実際には入っておりません

フレンダ「」

木原「オレの目にはクソガキを誘惑する金色の体毛した雌豚が見えるんだがなあ。どう思うよ、ええ?」

フレンダ「いや、これは、お別れの挨拶、的な? ほら私外人だし」ダラダラ

木原「その割にはコソコソ隠れてやってるけどな。んで極めつけはこれか」ピッ


『バイバイおやぶン、また来ていい?』
※実際は(ry


木原「………クソガキが雌豚の家に入ってから、1晩出てこなかったんだが。イヤ一回出たか。コンビニに歯ブラシやら下着やら買いに行きに」

フレンダ「ち、違うって! これはホントに一緒に遊んだだけで―――!!」

木原「…………………やったのか」

フレンダ「………え?」ダラダラダラダラ

木原「クソガキの童O奪ったのかって聞いてんだよぉぉぉぉおおお!!! このクサレ淫乱豚女がぁぁぁぁあああああぁあああ!!!!!!」

フレンダ「ど、どどどど!? ちっがーーーーーう!! だからホントに遊んだだけだって!!」

木原「一緒に寝たのにか?」

フレンダ「そ、そんなとこまで観て………!? ハッ!!??」

木原「流石に部屋の中までは監視できねえよ。ただ、間抜けは見つかったなあ?」ニタリ

フレンダ「うぅっ!? でも!え、え、エOチ、なんてしてない、し」

木原「じゃないなら何したんだ、フェ○か? 手○キか? 素マ○か? 体を使ってクソガキに言い寄ろうなんて太え女だなぁ!? オレの一方通行を汚しやがって!!」

フレンダ「フェ………!!/// だからなんにもしてないってばぁ!! ていうか今結構凄いこと言ったわよね!?」

木原「初心で幼気な一方通行をテメエの欲望の赴くままに犯そうだなんてなぁ………随分と長いこと『闇』に潜っちゃいるが、ここまでオレを怒らせたクソ野郎は初めてだぜ……!
今後オレの目が黒いうちは、イヤ白くなろうが抉り取られようが指一本触らせやしねえからなぁぁあぁあああ!!!!!」

フレンダ「話聞いてーーーーーーー!?!?!?!?」


フレンダ=セイヴェルン、地道な抜け駆けが災いし不合格

225: 2011/07/20(水) 23:08:07.12 ID:9SikQEC10


エントリーナンバー12 ラスト、ミサカ00001号




ミサカ「失礼します、とミサカは意気込みながら扉を開け……何か憔悴した様子ですが何があったんですか?」

木原「お゛ぉ、ぢょっと叫び過ぎてな゛………ん゛んっ! あーあー、よしとりあえず座れ」

ミサカ「はい、とミサカは素直に指示に従います」ストン

木原「……テメエだな、クソガキの最初のダチ候補ってのは」

ミサカ「候補、という言葉はいらないと考えますがそうです、あっくんの最初の友達にして一番の友達とはこのミサカのことです」フンス

木原「オレが認めねえうちは候補どまりだっつってんだよ………まあ、記録を見る限り、一番クソガキと一緒にいるのが多いのはテメエだな」

ミサカ「ええ、何しろ仲良しですから。会わなくてもメールのやり取りも欠かしたことはありませんし、会えない日のお互いの報告はもはや習慣と化してます。ミサカこそあっくんの友達オブ友達、いやもはや友達という枠を一つ越え、し、親友と言っても過言ではないでしょう、とミサカは『親友』という言葉のあまりの響きの良さに軽く身悶えます」

木原「…………」

ミサカ「あっくんのことを一番知ってるのはミサカですし、ミサカのことをまた一番知っているのもあっくんです。共に一番の理解者と言って良いですね。まさに2人の関係は不可侵にして絶対、ツーと言えばカー、阿と言えば吽の」

木原「調子こいてんじゃねえ!!!!」

ミサカ「!?」

木原「黙って聞いてりゃあ何が一番の理解者だツーカーだ!! 一方通行のことを大して知りもしねえくせに抜かしてんじゃねえぞ!!!」

ミサカ「な、何も知らないだと………!? あっくんの事を一番理解してるのはミサカです!! 昔保護者だったってだけで偉そうにしないで下さい!!」

木原「んだとぉ!? じゃあテメエ、クソガキが何歳まで寝小便垂れてたとか知ってんのかぁ!?」

ミサカ「おねしょ……だと………?」

木原「そんで夜研究室に愚図りながらやってきたときのクソガキの顔もなあ!! 『木原くゥン、ごめンなさい……おねしょ、しちゃったァ』とか可愛いにも程があんだろうがコラァァアアア!!!」

ミサカ「く、ううう………やはり時間というアドバンテージは強力………!! だがしかし!それはあくまで過去は過去、今を共に過ごすミサカの方が彼を知ってるに決まってます!! あっくんの好物をあなたは知っていますか!?」

木原「はっはっはっはっは!! んなもんオレが知らねえとでも思ってんのか!? 牛肉、それも前沢牛のステーキだろうが! ソースはガーリックで焼き方はウェルダンだ! そんなこと知ってるだけで得意になっちゃってるんですかぁ!?」

ミサカ「ふん、いつの時代の話をしているのですか? 今のあっくんのモストフェイバリットは岩手短角牛の和風ソースステーキです! 焼き方だってレアに近いミディアム! 嗜好すら把握できてないのに保護者気取りとは、ヘソでコーヒーが湧きますね。熱々のをバッシャァァアアアアアされたほうがいいんじゃないですか!?」
※某スレの作者様、芳川さん申し訳ありません。

木原「ぐぐぐぐぐぐぐ、一方通行が好きだった戦隊ヒーローは!!」

ミサカ「あっくんのお気に入りのマスコットは!!」

木原「――――――色は――――――アーティストは――――――初恋は―――!!!」

ミサカ「―――漫画は―――――ブランドは―――――寝る時間は―――――!!!」


・・・・
・・・・・・
・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・


木原「ハア、ハア、な、中々やるじゃねえか………」ゼエゼエ

ミサカ「そういうあなたこそ、とミサカは息を切らしながらも好敵手を讃えます」ハァハァ

木原「これで45勝45敗34分け………次で」

ミサカ「ええ、次で勝負を決めましょう」

ミサ木原「「いざ――――!!!」」


ガラガラガラ!!



226: 2011/07/20(水) 23:08:39.71 ID:9SikQEC10


マイク「木原さん!! 逃げてください!!!」

木原「ああん!? なんだテメエ!! 今イイところなんだ邪魔すんな!!!」

ナンシー「それどころじゃないんですよ!! 『上』に今回の事がバレて……!!」

ミサカ「……『上』? どういうことですか?」

ナンシー「あら、あなた『ゴーグル』ちゃん!? キャー!会えて嬉しいわ!! 私は猟犬部隊の」

マイク「言ってる場合か!! この場所はもう割れてます! 既に戦力が投入されて向かってます!! 速く逃げないと………!!」

木原「ちっ、思ったより早かったな……仕方ない、撤収するぞ」

ミサカ「ちょっと待って下さい!! 一体、何が起こっているんですか!?」

マイク「……時間がない、これを見ろ」ピラッ

ミサカ「紙………?これは―――!!」



227: 2011/07/20(水) 23:09:47.48 ID:9SikQEC10

控室



垣根「こいつぁ………」

絹旗「まあ、超納得と言えば納得ですね」

ヴェーラ「でしょう? 私達がどれだけ骨を折ったか………」ハァ


『右の者、被験者名一方通行に対する度重なる過剰な干渉を認められる為、能力、自我の発達に悪影響を及ぼす危険性が高いと判断され、今後相当の期間、被験者の半径500メートル以内に立ち入ることを禁ずる。 
対象者 木原数多
 
学園都市統括理事長 アレイスター=クロウリー』


 

                   
麦野「バカ親もここまでくると笑えないわね」

一方通行「全然、知らなかった……」

ヴェーラ「お蔭で私達は毎日、近づけない木原さんの代わりに、あーちゃ……一方通行を監視する任務を与えられるし。刺激しないように、撮った映像も友達と遊んでるようなシーンは違う映像に差し替えたり改竄したり……木原さんと理事会、両方から命令が降りてきてもう大変だったわ」

フレンダ「で、結局その映像が見つかっちゃったって訳ね」

番外「よくあのおっさんに殺されなかったね。上司を裏切ってたってことでしょ?」

ヴェーラ「う、まあ、ただじゃ済まなかったわよ。実際、見つかった日の夜勤者はボッコボコにされたし。いいシーンを集めたスペシャルファイルを作ってなかったら、機嫌はさらに悪かったろうから、まさに九氏に一生を拾ったわね………」

一方通行「で、木原くンはオレのとこに来て、大丈夫なのォ?」

ヴェーラ「ああ、生あーちゃんだぁ………!! ゴホン! それが理事会が部隊を派遣したっていうから、早いとこここから逃げないと……」



ドッゴォォォォォォン!!

全員「!!!」


228: 2011/07/20(水) 23:10:34.66 ID:9SikQEC10


『木原数多に告ぐ、木原数多に告ぐ。抵抗をせずに大人しく投稿せよ。これは警告である。大人しくそこから投稿せよ。これは警告である―――』

浜面「もう、遅いみたいだな………」

滝壺「外に、ロボットみたいなのがいっぱい」

ヴェーラ「くっ!? 遅かったか………!」

上条「おいっ、あれ!!」

打ち止め「刺青の人だ、ってミサカはミサカは一人でロボットたちの前に歩いていくのを指さしてみたり!」

一方通行「木原くン!?」

229: 2011/07/20(水) 23:11:11.69 ID:9SikQEC10



木原「おーおー、雁首揃えて仰々しいなあオイ」

駆動鎧『抵抗はよせ。すでにこの建物の周りには20を超す駆動鎧が配置されている。大人しく拘束されれば身の安全は保証しよう』

木原「………」

駆動鎧『知っての通り、これは理事会の意思だ。よしんばここを切り抜けられたとしても―――』

木原「うるっせえ!!!!」

駆動鎧『!』

木原「オレはあのガキの育ての親みてえなもんだ。ガキの交友関係を把握して必要なら矯正すんのは親の役目だろうが。テメエらにどうこう言われる筋合いはねえ」

駆動鎧『………』

木原「特に、あいつは学園都市第1位だろう。道を間違ったら正してやれる野郎なんざ限られてくる。だからな―――」

全員「………」

木原「あのクソガキに飯を食わせてやんのも風呂に入れてやんのも着替えさせてやんのも風邪ひかねえようにしっかり体拭いてやんのも歯を磨いてやんのも顔洗ってやんのも耳掃除してやんのも、全部オレの役目なんだよぉぉぉぉおおおおぉぉおお!!!! 誰にもこのポジションは渡さねえからなぁぁぁあああああぁあ!!!!!!!!」

駆動鎧『Gatling_Railgun 斉射用意』ガシャガシャ

木原「オレの天使を奪おうとするやつは誰だって許さうおおおおおおおぉぉぉ!?!?!?!?」


ヴェーラ「…………ご飯、食べにいきましょうか? お姉さん、奢っちゃう」





230: 2011/07/20(水) 23:15:23.87 ID:9SikQEC10
終わりです。 多分、今までの投下で一番の量だったと思います。流石木原くん。

蜂の巣どころか跡形もなくなってもおかしくない木原くんですが、恐らく大丈夫です。親(バカ)の愛は偉大です。


希望が多かった木原くんですが、皆様の期待に添えられたものになったか甚だ疑問ではありますが、
こんな木原くんでうちではお願いします。

それでは、失礼します

272: 2011/07/25(月) 00:44:35.87 ID:Fyc7dQQe0




『シOタセラレータと木原くゥン』


木原「くぁ……眠ぃ」

木原「つっても、今日の分の実験結果まとめちまわねえとな。明日は研究所移動しての実験だし」カタカタ

木原「あのクソガキ、新しい環境になると人見知りやらなんやらでまともな結果が出やしねえ。ったくこれだからガキは面倒くせぇ。いっそ、研究員にジェットマンのお面でも付けさせるか?」カタカタカタ

木原「菓子も用意しとくか………、甘いのは苦手だったな煎餅はもし歯が欠けちまったらダメだ。上顎の3番目の犬歯がまだ乳歯だしな。ポテトチップが妥当か?」カタカタ

木原「そうと決まれば、クソ面倒くせぇが買いに行っとくか。この時間だとコンビニしかねえな」スクッ

木原「ああ面倒くせぇ面倒くせぇ。あいつ、うす塩が好きだったよな………」スタスタ

ギィ

木原「さっさと買い込んでデータまとめる続きしねぇと、っと誰だ!?」

一方通行「! あ、う…………」モジモジ

273: 2011/07/25(月) 00:45:04.31 ID:Fyc7dQQe0

木原「? んだよテメエか………って今何時だと思ってやがる!!!」

一方通行「ひっ」ビクゥ!

木原「ガキの最適な睡眠時間は8時間54分なんだよ! ああもう今からじゃ4時間21分しか寝れねえじゃねえか!! 背が伸びなくなったらどうすんだ、ああ!?」

一方通行「うっ、ご、ごめン、なさい」ビクビク

木原「………ちっ、分かったらさっさと寝室に戻りやがれ。明日は早ぇんだぞ」シッシッ

一方通行「…………あ、のォ」モジモジ

木原「ああ? まさか部屋が分からねえのか? しょうがねえな、連れてってやるかさっさと寝」




一方通行「木原くゥン、ごめンなさい………おねしょ、しちゃったァ」




274: 2011/07/25(月) 00:45:50.05 ID:Fyc7dQQe0



一方通行ルーム


木原「おら、下着脱げ」

一方通行「ヒック、グス……うン」ヌギヌギ

木原「後はシーツだな。布団は明日干すとして……着替えはあんだろ?」

一方通行「うン………ヒック、ごめン、なさい」

木原「おい、いい加減泣き止め。やっちまったもんはしょうがねえだろうが………代えの布団は、っと」ゴソゴソ

一方通行「………でもォ、オレ、もう10歳なのに」ヒック

木原「知ってるか? 坂本竜馬とかアインシュタインは少年期になっても寝小便垂れてたんだと」

一方通行「え?」

木原「歴史に名を残すような偉人がそうなんだよ。だから別に恥ずかしがることなんてねえだろ。ガキが寝小便垂れんのは赤ん坊が泣きわめくのと同じようなもんだ。ま、どっちもウゼェ事にゃ変わりはねえが」ゴソゴソ

一方通行「………うン、ありがとォ」グシグシ

木原「けっ………よし、これでいいだろ。早いとこ寝ちまえ。さっきも言ったけど明日も早ぇんだからな」

一方通行「………」

木原「あ? まだなんかあんのか? オレはまだ仕事があんd」

一方通行「木原くン、一緒に寝ちゃ、ダメェ?」

木原「」



275: 2011/07/25(月) 00:46:30.85 ID:Fyc7dQQe0

一方通行「もう遅いし、一人で寝たら、明日寝坊しちゃうと思うし、だから」ウワメヅカイ

木原「ふざけんな! 小便臭ぇガキなんかと一緒に寝られるか!」

一方通行「あゥ………」シュン

木原「……とは言っても、寝坊されて困るのはこっちだしな。一緒には寝ねぇが、パソコン持ってきてここで仕事してやる。それでいいだろ。どうせオレは今日は徹夜だ」

一方通行「………うンっ」パアァ

276: 2011/07/25(月) 00:47:48.66 ID:Fyc7dQQe0

~~~~~~~~



一方通行「………木原くゥン」

木原「あぁ? まだ寝てねえのか、早く寝ろ」カタカタ

一方通行「………オレがおねしょしたの、ナイショにしててねェ?」

木原「あーはいはい、別に言いふらしたりはしねぇよ」カタカタ

一方通行「ホントにィ?」

木原「ああ」カタカタ

一方通行「ホントにホントォ?」

木原「しつけぇぞ。いいから寝ろ、あと5秒で寝ねぇと研究員達にバラしちまうぞ。ご~、よ~ん、さ~ん」カタカタ

一方通行「わっ! もう寝るから言わないでェ!」フトンカブリ

木原「に~ぃ………はぁ、ガキが」カタカタ

一方通行「……………木原、くン」

木原「寝ろっつうに………んだよ」カタカタ

一方通行「………おやすみィ」

木原「………ふん」カタカタカタ



木原パソコン「一方通行マジ天使一方通行マジ天使一方通行マジ天使一方通行マジ天使一方通行マジ天使一方通行マジ天使一方通行マジ天使一方通行マジ天使一方通行マジ天使一方通行マジ天使一方通行マジ天使一方通行マジ天使一方通行マジ天使一方通行マジ天使一方通行マジ天使一方通行マジ天使一方通行マジ天使一方通行マジ天使一方通行マジ天使一方通行マジ天使一方通行マジ天使一方通行マジ天使一方通行マジ天使一方通行マジ天使一方通行マジ天使一方通行マジ天使一方通行マジ天使一方通行マジ天使一方通行マジ天使一方通行マジ天使一方通行マジ天使一方通行マジ天使一方通行マジ天使一方通行マジ天使一方通行マジ天使一方通行マジ天使一方通行マジ天使一方通行マジ天使一方通行マジ天使一方通行マジ天使一方通行マジ天使一方通行マジ天使一方通行マジ天使一方通行マジ天使一方通行マジ天使一方通行マジ天使一方通行マジ天使一方通行マジ天使一方通行マジ天使一方通行マジ天使一方通行マジ天使一方通行マジ天使一方通行マジ天使一方通行マジ天使一方通行マジ天使一方通行マジ天使一方通行マジ天使一方通行マジ天使一方通行マジ天使一方通行マジ天使一方通行マジてんs」カタカタカタ!!



この日、木原くんの徹夜の甲斐も空しく仕事は終わらなかったそうです。



280: 2011/07/25(月) 00:57:19.76 ID:Fyc7dQQe0
終わりです。


337: 2011/08/17(水) 17:24:32.27 ID:FNKPxrRe0


佐天「……でさ、最近の流行の都市伝説ってのが『怪奇! 鼻血女!!』ってのでさー」

初春「それ、この前も聞きましたよ。虚ろな目で鼻血を流しながら徘徊する女子中学生、でしたっけ? たしかに不気味ですけど………なんで鼻血なんでしょうね? 血まみれ女、とかのほうが単純に怖い気がしますよね」

佐天「でも、実際に見たって人も多いんだよ。アケミもクレープ買いに行ったときに見たっていうし。結構近くにいたりするのk「佐天さん、前!」え、キャッ!?」

ドンッ!

「あっ、ごめんなさい」

佐天「あ、こ、こちらこそっ!」ワタワタ

初春「もう、ちゃんと前見て歩かないとダメですよ? それより、綺麗な人でしたね~~」

佐天「うん、髪の色と言い目の色と言い……美人って言うより、可愛いって感じがするけど、なんていうかアレに似てるよね。そう………」




       
     佐天初春「「うさぎ」」



338: 2011/08/17(水) 17:26:12.54 ID:FNKPxrRe0


  セブンスミスト




上条「なあ、まだ決まんないのか?」

浜面「ちょっと待ってくれ! ………髪留め、あたりが無難か? どう思う?」ウーン

上条「って言われてもなあ………滝壺ってそういう小物つけてるとこって見たことないし、どうもイメージ湧かないんだけど」

浜面「ハア、だよなあ………この、花の髪飾りなんてデザイン的にはカワイイからイイとは思うんだけど、滝壺が付けてるとこが想像できねえ。がーーー! 一体どうすりゃいいんだ!?」ガシガシ

上条「別にアクセサリーに拘る必要ないんじゃないか? っつか、女の子へのプレゼント選びに上条さんを付き合わせること自体ナンセンスですのことよ。絹旗ちゃんとか麦野さんあたりに頼んだ方がよかっただろ」

浜面「あいつらになんか頼めるか!! 絶対バカにされるに決まってるんだ! そもそも女子手伝ってもらうってのはなんか気恥ずかしいし。それにお前たまに常盤台の制服着たツインテールの子とかおでこの巨Oの子とかと一緒に歩いてるじゃん。オレよりはそういうの詳しそうだと思ったんだけど」

上条「え? ああ、白井と吹寄のことか。白井とは相談に乗ってやってるだけだし、吹寄とは帰りがよく一緒になるだけだからな。プレゼントスキルなんかあがったりする訳ないって」

浜面「………その割には女の子達が嬉しそうな顔してた気がするけど………まあ、それでも一人で選ぶよりはマシだろ。ここらで一発、好感度上げとかないとただでさえ一方通行に構いっきりだからな滝壺」

上条「一方通行に張り合ってもしょうがないだろ。大体、滝壺だけじゃないし。全く、モテモテで羨ましいよなあ。上条さんにも少し分けて欲しいですよ」

浜面「………お前、クラスメイトの男達からよく殴られねえ?」

上条「何で知ってるんだ? こういう話題になるとしょっちゅうなんだよな。全く意味わからないんだけど」

浜面「お前の学生生活が、なんとなく想像できる気がする………ってそんなこと話してる場合じゃねえ! とりあえずこの髪留めはキープしといて………お、あっちのもデザイン良さそうだな」スッ


ピト


「わ、す、すいません!」ペコリ

浜面「あ、こ、こっちこそ!(うわ、すっげえ手ぇスベスベしてる! 頭下げて顔見えないけど、髪も長くてサラサラしてキレイだな……白ってのが珍しいけど)あ、これ取りたかったんだよな? どうぞ」ドキドキ

「え? でも………」カオアゲ

浜面「いいからいいから…………え゛!?」

上条「何だよ変な声出しt……ん!?」


「え?」




上面「「………一方通行?」」



339: 2011/08/17(水) 17:27:21.92 ID:FNKPxrRe0



上条「えっと、もう一回聞くけど、本当に一方通行って名前に心当たりない? っていうか本人じゃない?」

「? あくせられーた? って人の名前、ですか?」

浜面「人違い……にしちゃ似てるけど………髪も長いし、声も高いし、あいつが女装してるって訳じゃないよな……」

上条「本当に似てるな………一方通行に女の双子がいたら、って感じだ」

「えっと………お友達、に、わたし、が似てるんです、か?」オズオズ

上条「そうそう、そいつは男なんだけどあんまり似てるから本人かと思っちゃってさ」

「へえ………男の子、なんですか」

浜面「ああ、つってもキミが男っぽいとかそういうんじゃないからな? そいつ体も細いし、顔も女の子みたいだから、髪の色とか一緒だからつい間違っちゃったんだよ。ごめんな」

「い、いえ、別に謝らなくても………」アセアセ

上条「いや、ホントにごめん。男と間違うなんて失礼にも程があるよな。こんなに可愛い子に向かってさ」

「え……か、かわい……い?」

上条「ん? だれがどう見たってそう答えるだろ。その白いワンピースだって良く似合ってるし、やっぱオレ達がどうかしてたよ」

「え、あ、あぅ………///」

浜面「(こいつのクラスメイトはいつもこの負の感情と付き合ってるのか……爆発しろ)」ピクピク

上条「一方通行に会わせてみたいな。並んだら双子みたいだし………そうだ、折角だから自己紹介しとくか。オレは上条当麻。んでこっちは」

浜面「あ、浜面仕上っす」

「あ……えっと、わたし、は



             


               鈴科百合子、です」










340: 2011/08/17(水) 17:28:09.06 ID:FNKPxrRe0



浜面「百合子ちゃんは今日は一人なのか?」

百合子「う、ううん。友達と一緒に来たんだけど、はぐれちゃって」

浜面「あ~、混んでるからなあ、今日。涼みに入ってる人も相当いるだろうし」

上条「ケータイは繋がんないのか?」

百合子「えっと、わたし、ケータイ持ってなく、て」

浜面「………今時珍しいな」

上条「この混みようじゃ探すのも難しいだろうな………一緒に探すの手伝おうか?」

百合子「そんな! いい、です………折角、お買いものに来てる、のに」

上条「いいっていいって。買い物っても、いつまでたっても決まりゃしないんだから。な?」

浜面「まあ、事実だから言い返せないけどよ………じゃとりあえず髪留めだけでも会計しとくか」

上条「決まりだな。それとも、迷惑だったか?」

百合子「そ、そんなこと……!」アセアセ

上条「なら、手伝わせてくれよ。一人で探すより三人の方が早いだろうしさ」

百合子「…………ありが、とう」ニコ

浜面「っ!!」ドキュン

上条「よし、じゃあ鈴科の友達捜索開始だな。気合入れていくぞー!!」

浜面「お、オー!!」ドキドキ

百合子「お、おぉ~」




341: 2011/08/17(水) 17:28:56.00 ID:FNKPxrRe0


~~~~~~

上条「で、その友達の特徴とかって教えてくれるか?」

百合子「うん。えっと、背はこれくらい、で、髪の毛は茶色で、ショートカットの中学生くらいの女の子、です」

上条「………誰かと同じような特徴だな。服装は?」

百合子「シャツの上、にパーカー羽織ってて、下はホットパンツ、かな」ウーン

上条「ますます誰かに似てるな………なあ浜面?」

浜面「………(違う違う違う、急に笑顔向けられりゃビックリするって。だから別にこのドキドキは惚れたとかそんなんじゃなくただ単純に)」ブツブツ

上条「浜面?」

浜面「………え? あぁ悪い、何だって?」

上条「何ボケッとしてるんだよ。鈴科の友達の特徴だよ。聞いてたか?」

浜面「あ、あぁ、スマン聞いてなかった」

上条「まったく、しっかりしてくれよ? こんだけ人が多いんだから少しでも情報無いと見つかんないだろ」

浜面「………スマン」

上条「そうだ、鈴科は何を買いに来たんだ? 友達もそっちのほうに行ってるかもしれないし」

百合子「んと、夏物の服、はもう買ったから……これ」ガサッ

上条「お、それ中身服だったのか。何買ったんだ?」

百合子「えっと、キャミソール。夏だから、肩とか出した方がいい、って」

浜面「(キャミ………イカンイカン!! 想像したらダメだ!! 滝壺は隠れ巨O隠れ巨O………!!!)」ブンブン!

上条「他には何か買う予定ないのか?」

百合子「ん~……あ。あとはサンダル、合うの探そうって、言ってた、です」

浜面「靴屋ならさっき向こうで見たぜ! こっちこっちぃ!!」ダダッ!

上条「あっオイ!! ………なんだアイツ? 急に張り切って。まあ、追いかけるか」

百合子「」コクコク




342: 2011/08/17(水) 17:31:18.04 ID:FNKPxrRe0

  靴屋さン



百合子「…………」キョロキョロ

上条「いたか?」

百合子「………」フルフル

上条「そっか……どうする、他当たってみるか?」

浜面「下手に動くよりもここで待っててみた方がいいんじゃねえか? 入れ違いになったら困るし」

上条「そうだな………じゃ、折角だから靴でも見てるか。な、鈴科」

百合子「え、でも、ここ女性物売り場、だし………二人はつまんないん、じゃ」

上条「いいからいいから。女の子が好きそうな物のリサーチにもなるし、プレゼント選びの参考にもなるだろ」

百合子「プレゼン、ト?」キョトン

上条「ああ、今日はコイツのプレゼント選びに付き合わされてるんだよ。っても、女の子の好みってのがよくわかんなくてさ」

百合子「へぇ……」

浜面「べ、別に彼女って訳じゃないからな!? そう、日頃世話になってるからなんとなくってだけで………!!」アタフタ

百合子「?」

上条「別に、誰もそんなこと言ってないけど………何焦ってんだ?」

浜面「あ……? っと、それより百合子ちゃんはどんなのがいいんだ!? 仕上くん興味津々!!」

百合子「え? …………よく、わかんない、です」

上条「? あんまりサンダルとか履かないのか?」

百合子「う、ん………多分そう、だと、思う………? オシャレって、よくわかんない、し」ウーン

浜面「? 多分?」

上条「まぁ、人それぞれだからな。それくらの年頃ならオシャレに詳しいもんだと勝手に思ってたけど……って、鈴科って何歳だ? 高校生くらいだろ?」

百合子「え? えっと、じゅう、さん歳、です」

浜面「13!?」

上条「背が高いから、オレ達と同じくらいだと思った………」

百合子「あ、ご、ごめんなさい」ペコリ

上条「いや、謝る必要無いけど……まあ言われてみたら何か小動物っぽい感じとか、年下系かな」



343: 2011/08/17(水) 17:32:10.62 ID:FNKPxrRe0

浜面「(あっぶねーーー!! 13っつったら絹旗と同じくらいじゃねえか!! オレは口リコンじゃない口リコンじゃない!!! そう、オレには滝壺が……)」

百合子「そう、かな?」

上条「ああ、さっき言ってた知り合いも同い年くらいなんだけど、たまに年下っぽく見えるし。でもパッと見だと大人っぽく見えるから………これ履いてみたらどうだ? ちょっと背伸びしてヒール高めの」つサンダル

百合子「あ、うん……………んしょ、どう、かな………?」

上条「おお、いいんじゃないか? 背が高いから大人っぽいのも似合うと思うぜ」

百合子「そう………? えへへ」トントン

浜面「(滝壺のバニー姿滝壺のバニー姿滝壺のバニー姿………よし、これd)「きゃっ!?」うおっ?」ドン ギュッ

百合子「あ、ご、ごめんなさ、い」

浜面「え………??」ユリコinウデノナカ

上条「大丈夫か!? やっぱ慣れないとカカト高いのは危ないな」

百合子「う、ん………ふら、ってしちゃった」

浜面「(WHY? 百合子ちゃん? 何でオレの胸に……あ、サンダルの所為か、髪サラサラだなぁ顔近い、いい匂いする……胸……は無いな、でも鎖骨が色っぽい。お、もう少しでシャツの胸元から胸が………)ってそぉい!!!」ドカン!!!

百合子「」ビクッ!!

344: 2011/08/17(水) 17:33:05.83 ID:FNKPxrRe0

上条「は、浜面!?」

浜面「………いや、頭に蚊がとまってな。でっかいヤツだったからつい」ダラダラ

上条「いや、だからって壁に頭叩き付けること………血ぃ出てるぞ」

百合子「だ、だい、じょう、ぶ?」オロオロ

浜面「気にするな。こんなの唾つけときゃ……」

ペロ

上条「うお!?!?」

浜面「!?!?!!?!?!?!?!?!!?!? すすすすすすすすすすす鈴科!?!?!?! 何を…………!!!!!!!//////」

百合子「え、つ、唾。自分じゃ、つけられない、から///」カア~~

浜面「い、いやだからって―――!! 『ドドドドド!!』 ん? なんだこのおt」



絹旗「この痴漢ヤロォッッ!!!!!!」



 バキィィィィィッ!!!!




浜面「ぶべらっ!?!?」

百合子「ひゃうっ!?」

345: 2011/08/17(水) 17:33:31.62 ID:FNKPxrRe0

絹旗「こっの超痴漢ヤロウ!!! シロ…百合子さンになァンてことしてくれちゃってるンですかァ!?!? 万氏に値します、歯ァ食いしばれェ!!!!」

浜面「」ピクピク

絹旗「あと100発は超全力の窒素パンチを―――!!」

上条「ちょっ待て!! 誤解だ!!」ガシッ!

絹旗「なっ!? 仲間がいましたか、百合子さンだけでなく私まで……!! よってたかって輪姦しよォってことですね! この超クサレ外道!! 超浜面だってここまで腐ってませンよ!!」バタバタ

上条「りっ、りんk……って人聞きの悪い事言うな!! つか今お前がのしたのが浜面だ!!」

絹旗「くっ、なンで能力が………!! …………って、浜面?」ピタ

浜面「」ピクピク

絹旗「へ?」クル

上条「………」ハァ

絹旗「へ?」クル

百合子「ひゃ、しあげ、くん? さいあい、ちゃん?」オドオド

絹旗「」



346: 2011/08/17(水) 17:35:06.27 ID:FNKPxrRe0


喫茶スペース


上条「鈴科の友達ってのは絹旗ちゃんのことだったんだな」

絹旗「えぇ、まあ……」

百合子「さいあいちゃん、と、とうまくん、お友達?」

上条「ああ。しっかし偶然だなー、特徴聞いた時誰かに似てるって思ったけど、まさかなあ。世間ってのは狭いな」ハハハ

絹旗「………そうです、ねぇ(マズイマズイマズイ。まさか超知り合いに遭遇するとは……! なんか適当な要件付けてこの場を離れないと……!)」

百合子「? どうした、のぉ?」クビカシゲ

絹旗「な、なんでもないです! じゃ、百合子さんが超お世話になりました! 私達はこれで」グイッ

百合子「あっ?」

上条「ん? もう行くのか? またな。今度は一方通行と一緒に会おうぜ。きっとビックリするぞ。な?」

絹旗「き、機会があればですね。じ、じゃあ失礼しm」




ガッシャァァァァァン!!!



347: 2011/08/17(水) 17:36:58.54 ID:FNKPxrRe0


百合子「きゃあ!?」

上条「うわっ!?!」

絹旗「!?!? このシチュエーション、まさか……!!!」



木原「こぉぉぉぉんにぃぃぃぃちはぁぁぁぁ!!! 絹旗最愛ちゃぁぁぁぁぁん!?!?!」




上条「またアンタか!!! いちいちガラス割って登場すんなよ!! つーか今は謹慎中じゃなかったのか!?」

木原「うっせぇガンガゼェ!! クソガキの為ならそんなもん関係ねぇんだよぉぉぉぉ!!!」

上条「? 一方通行か? 今日はここには………」

木原「あ? テメェ分かんねえのか? ………おいメスガキ、どこ行く気だ」

絹旗「」ビクッ

木原「性懲りもなく、まぁたクソガキに女装なんかさせやがって。やっぱ一回絞めとかなきゃ分かんねえみてえだな?」

絹旗「な、なんの事でしょう? ご覧の通りここに居るのは私と上条、それにニューフェイスの百合子さんd」

木原「」カチッ


『あなたはだんだん眠くな~る』


絹旗「」ビクッ!

上条「どういうことだ?」

木原「催眠術ってやつだな。証拠もあがってんだ、大人しく吐いた方g「きはらくぅん!」あ?」ドン


百合子「えへへ、ひさしぶりぃ」ギュ


木原「お、おおおおおお!?!?!? な、テメエ一方通行、なにしやg」

百合子「ゆりこ、おっきくなったでしょお?」スリスリ

木原「あががががががががが!?!?!?」ピクピク




上条「………どういうことだ?」

348: 2011/08/17(水) 17:39:18.38 ID:FNKPxrRe0

絹旗「………超木原の言うとおり、催眠術です。シロちゃんに、あなたは女の子です~って内容で催眠をかけたんです」ハァ

上条「は!? そんなアホな………っつーか声も違うし、オレ等の事も解らなかったぞ?」

絹旗「声はベクトル操作で声帯を弄ってもらいました。記憶は………よくわかりませんが、年齢を13歳の設定にしたからでしょう」

上条「13歳なら当然まだオレ等と会ってないしな………木原のおっさんを知ってるのはだからか」

絹旗「まあ、そこら辺は超曖昧でしょうけどね。ちなみに髪はウィッグです」

上条「………なんで、こんなことを?」

絹旗「………しょうがないんです」

上条「は?」

絹旗「しょうがないんです!! 以前の女装があんなに似合っちゃったんだから、もう一回して欲しいって思うのは超仕方ありません!! どうせなら女装だけじゃなくて女の子になってもらって一緒にお買い物に行くとか考えちゃうのも抗いようのない感情なんです!! あの女装を見たら誰だってそうしてしまうに決まってます!!!」

上条「………」

絹旗「………それに。私って滝壺さんとかミサカさんとか、友達はいますけど同い年の子っていないんです。だから、ちょっとだけ同い年の友達がいる気分ってのを味わいたかったんです」シュン

上条「………そっか」ポン

絹旗「上条………?」

上条「よく考えたら、クローンの打ち止めとかを除いたら、お前が最年少なんだもんな。そう思うのも無理はないかもな」ナデナデ

絹旗「………」

上条「でもな、手段がちょっと、つうかかなり強引だったな。不満があるときはオレ達に言えよ? これでも年上なんだからさ。でないと…………」

絹旗「?」



上条「………犠牲者が増える」





木原「くくくくクソガキ、いい加減離r」

百合子「ゆりこ、もうちょっとで大人になるから、そうしたら、ゆりこをお嫁さんにしてねぇ?」

木原「eぐっはあああぁぁぁぁあぁぁあああああ!?!?!!?!?」




浜面「」ピクピク




絹旗「………肝に銘じます」





349: 2011/08/17(水) 17:42:38.32 ID:FNKPxrRe0
終わりです。突っ込みどころ満載ですが、リハビリだと思って勘弁してください。

女の子な一方さんは木原パパ大好きっ子だったり。


待ってて下さっていた方々、遅くなって本当に申し訳ありません。次回は、何とか今回よりは早くできれば………!


レス返しはまた後程に。

それではありがとうございます

387: 2011/09/05(月) 10:53:34.45 ID:nxDTEypB0
お久しぶりです。一つ投下しておきます。

>>383 あんたが神か……!! 心底嬉しいです、ありがとうございます!

388: 2011/09/05(月) 10:54:35.34 ID:nxDTEypB0


ピンポーン



一方通行「はァい、今開けまァす」


ガチャ


麦野「こ、こんにちは! 久しぶりね」

一方通行「麦野さン? どォしたのォ?」

麦野「え、えっと………」モジモジ

一方通行「?」キョトン


麦野「ゆ、夕飯! まだ、でしょ? 材料買ってきたから、作ったげよう、か?」




『がんばれ麦野さん』



389: 2011/09/05(月) 10:55:42.83 ID:nxDTEypB0



麦野「はい、お待ちどう様」カチャカチャ

一方通行「わ、美味しそォ」

麦野「作ってからなんだけど、嫌いなモノって入ったりしてない?」

一方通行「うン、大丈夫。ミサカちゃンとか理后ちゃンに言われて、少しずつ野菜も食べるようにしてるし」

麦野「そう、よかった……材料買う時に好き嫌いあるかどうか考えてなくて。生姜とか、大丈夫?」

一方通行「うン、生姜焼き好きィ」

麦野「じゃ、じゃあ冷めないうちに食べましょ! はい、お箸」

一方通行「あ、ありがと。いただきまァす」



390: 2011/09/05(月) 10:56:19.69 ID:nxDTEypB0


一方通行「」ムグムグ

麦野「」ドキドキ

一方通行「」ゴクン

麦野「ど、どう? 不味くない? ちょっと醤油多すぎちゃったかもしれないから、しょっぱくない? 焼き時間もちょっと長かったかもだし、やっぱり美味しくないかもお肉もロースじゃなくてバラ肉のほうがよかったかしら生姜も量が足りなかったかもああどうしよう」オロオロ

一方通行「……美味しィ」

麦野「作り直そうにも今から材料買いに行ったら遅くなるし………え?」

一方通行「すっごく美味しい。麦野さン料理上手だねェ」ニヘラ

麦野「ほ、本当に? 無理して食べなくてもいいのよ? 残したっていいし、奢るから出前とったって」アセアセ

一方通行「本当だって。出前なンかより美味しいもン」モグモグ

麦野「……よ、よかったぁ~~~」ヘニャ

一方通行「麦野さン、一人暮らしだよねェ? 普段、料理したりするの?」

麦野「へ? ま、まぁね。三食全部って訳にはいかないけど1食は自分で作るわね」

一方通行「へェ、すげェなァ。オレなンて大体ファミレスかコンビニだし」

麦野「そ、それほどでもないわよ(言えない。普段はコンビニで鮭弁三昧だなんて言えない)」



391: 2011/09/05(月) 10:57:26.84 ID:nxDTEypB0



一方通行「そういえば、木原くンに集められた時振りだねェ?」

麦野「ムグムグ ゴクン え、えぇそうね。2週間振りくらいかしら」

一方通行「……お仕事?」

麦野「いや、アイテムも殆ど活動してないからね。ちょっと野暮用、かな?」

麦野「(木原に不合格認定されてから、滝壺に弟子入りしてたからね。料理だってしたことないから滝壺に付きっ切りで教えてもらってたし。あーくんのお姉さんになるためにはプライドなんて安いものよ)」モグモグ

一方通行「……そォ、なンだ」

麦野「? どうかした? あ、お味噌汁しょっぱかった? 無理して飲まなくていいのよ?」
アセアセ

一方通行「え? ううン、そうじゃくて……なンでもない」シュン

麦野「え、あ、そう……?」

カチャカチャ モグモグ

一方通行「……」ムグムグ

麦野「……」ズズッ

麦野「(く、空気が重い…… さっきまでは料理も上手くいって会話もスムーズだったのに……)」

一方通行「……」モグモグ

麦野「(急に元気なくなっちゃったし……やっぱ料理かしら? でも私が食べてもそんな失敗したとは思えない出来だし…… 悩みでもあるのかな?)」

一方通行「……」ハァ

麦野「(!! そうよ、きっとそうだわ! 悩みを聞いてあげるのだって姉の務め! あーくんの悩みを華麗に素敵に解決して、今度は誰もが認めるお姉さんになれるチャンス!)」

麦野「スーハースーハー ………あ、あーくん、何か悩んでることでもあったりする? 元気、ないけど」

一方通行「え………う、ン。でも……」

麦野「話してみたら楽になるかもしれないわよ? 一人じゃ解決できない問題っていうのも、他人からしたらなんてことのないものだったりするし」

一方通行「…………うン、じゃあ、聞いて、くれる?」

麦野「任せなさい! し、沈利お姉ちゃんに何でも話してご覧?」

一方通行「……ありがとォ。ンっとね……」

麦野「うんうん」




一方通行「おやぶンが、最近構ってくれないンだァ」




麦野「」




392: 2011/09/05(月) 10:58:34.81 ID:nxDTEypB0


麦野「え………何?」

一方通行「前は、遊びに行くときだっておやぶンからもいっぱい誘ってくれたのに、今は全然誘ってくれないし……… 忙しいのかなって思ったらお仕事だって、やってないンでしょ? それなのに……」

麦野「あ、うん、ちょっと待って」

一方通行「あと……え? うン」

麦野「(フレンダのことかよぉぉぉぉぉ!!! あいつのフォローをどうしてこの私がしなくちゃなんねえんだよ!! 大体あいつ、あーくんにベタベタし過ぎなんだよ! このままフレンダとあーくんの距離が広がったほうが、私の得に……!!)」チラ

一方通行「………」シュン


麦野「(何考えてるの私。私の身勝手な考えであーくんが悲しい思いするのなんて、そんなことあって良いはずないじゃない。優先順位を間違うな)」

麦野「………ごめん、続けて? それでフレンダがどうしたの?」

一方通行「うン。2人だけで前は遊ンだりもしてたのに、それもなくなっちゃって、バイバイする時も………あ」

麦野「? どうしたの?」

一方通行「これは、他の人に言っちゃダメって言われてたンだった。2人だけの秘密、って」

麦野「秘密……ねぇ。言ってみたら? もしかしたらそういうところから原因が分かるかもしれないし」

一方通行「でも、おやぶンが『絶対言ったらだめだよ』って……」

麦野「フレンダには黙っていてあげるから。他の人にも言わないし、ね?」

一方通行「………うン。バイバイする時に、必ずチュウしてたンだけど、もうしてくれなくなったんだァ」

麦野「」

一方通行「? 麦野さン?」

麦野「(あんのヤロォォォォォォ!! あんだけ脅したのにまだやってやがったのかクソがぁぁぁぁああ!!!! 隠れてコソコソとぉぉぉぉぉおおお!!!)」プルプル

一方通行「麦野、さン? どォした、のォ?」オソルオソル

麦野「え、えぇ、大丈夫。他にも秘密ってある? 続けて。なんとか抑えるから」

一方通行「? う、うン。あとは………」




393: 2011/09/05(月) 11:01:55.21 ID:nxDTEypB0



一方通行「………大体、こんな感じ」

麦野「(とりあず、フレンダが私らに隠れて色々やってたってのは分かった。お泊りさせてたとかフレ/ンダってレベルじゃねえぞ。 ………まぁ、あいつにオシオキするかどうかは後で考えるとして、今はあーくんの悩み解決のが先よね)」

麦野「フレンダの様子が変わった時期っていうのはいつ頃からかしら?」

一方通行「ンと、多分、絹旗ちゃンとおやぶンとで映画観に行った後くらいだから……○か月くらい」

麦野「ふむ。特に仕事が忙しかったって時期でもないわねえ。そもそも休止状態だし。そうなると考えられるのは……」ウーン

一方通行「……やっぱり、オレの事、嫌いになっちゃったの、かなァ」シュン

麦野「(今までのフレンダの行動からして、あーくんを嫌いになるなんて考えにくい。ていうかこの天使を嫌うなんて、そんなやつが居たらそいつはまさに悪魔よね)」

一方通行「結局、プールに行くって言ったのも無くなっちゃったし……」ショボーン

麦野「(落ち込んでるあーくんもカワイイ……じゃなくて。どうしたらこのコを嫌いになれるって言うのよ。益々好きになることはあるにすれ、嫌うなんて………ん?)」

麦野「あーくん、フレンダって最近どんな感じ?」

一方通行「? 感じ、って?」

麦野「挙動がおかしいとか、落ち着きがないとか。どんな細かい事でもいいから、何かない?」

一方通行「えっと………目が合うと、すぐそっぽ向いちゃったり、手が何かの拍子に触れたら、すぐ引っ込めちゃったり」

麦野「顔近づけたら真っ赤になっちゃったり?」

一方通行「え、うン、なンでわかったのォ?」パチクリ

麦野「ハァ、なるほどね……」

394: 2011/09/05(月) 11:02:54.90 ID:nxDTEypB0

一方通行「???」

麦野「何も心配要らないわ。別の心配が出て来るけど、あーくんを嫌いになったりなんてしてない。安心して」

一方通行「ホントにィ? ……じゃあ、何で構ってくれなくなったのォ?」

麦野「……あの年頃のが罹る病気みたいなもん、かしら。思春期にありがちな現象よね。言うなればそうね……乙女モードってとこかな」

一方通行「乙女……?」

麦野「きっとフレンダも悩んでるんじゃないかしら。気持ちの整理がつくまで待ってあげなさいな。大丈夫、アイツは今でもあーくんが好きだから。心配ないわ、私が保証する」

一方通行「………うン グスッ」

麦野「え、え、ど、どうしたの!?」オロオロ

一方通行「……安心、したら、急に………あと」ヒック

麦野「あと?」

一方通行「この前、ミサカちゃンに、ヒック、怒られたばっかり、なのに、おやぶンを疑っちゃって、グス……オレ、悪い子だァ」エグエグ

麦野「あーくん……」キュン

一方通行「こンなンじゃ、ホントにいつか嫌われ、ちゃう」ヒックヒック

麦野「っ!」ギュウ

一方通行「ふェ?」

麦野「嫌いになんかならないから。あーくんはこんなにイイ子なんだもん。もっと自信持ちなさい」ギュウ

一方通行「………ン」コクリ




395: 2011/09/05(月) 11:03:29.46 ID:nxDTEypB0



ジャー キュッキュ

麦野「よし、終りね。手伝ってくれてありがと」フキフキ

一方通行「ううン、洗い物くらいオレだってできる、し」

麦野「サラダは冷蔵庫に余ったのラップしてあるから、明日付け合せにでも食べてね」

一方通行「わかったァ」コクリ

麦野「じゃ、もう遅いし……そろそろ帰るかな。しっかり戸締りするのよ?」

一方通行「あ、うン……」

麦野「じゃあ、また今度ね。おやすみ」スタスタ

一方通行「あっ………」タタッ クイ

麦野「? どうしたの? 何か忘れたかしら?」

一方通行「……麦野さン、今日、泊まってっちゃ、ダメェ?」

麦野「」

一方通行「……」ダメェ?

麦野「そ、それはハードルが高すぎる!!!」

一方通行「? ハードル?」

麦野「あ、じゃなくって……きょ、今日は着替えも無いし、クマちゃんも無いしお化粧も落とせないし、何より、こ、心の準備が……」アセアセ

一方通行「……そっかァ。ごめン、無理言っちゃって」シュン

麦野「あ、う………こ、今度!! また今度ね! その時はちゃんと準備するから」

一方通行「うン、絶対ねェ? 約束」

麦野「ん、約束………じゃ、今度こそバイバイ」

一方通行「バイバイ……あ、そォだ」

麦野「え―――?」




396: 2011/09/05(月) 11:04:11.83 ID:nxDTEypB0



後日


麦野「―――フレンダ」ユラリ

フレンダ「わっ!? ど、どうしたの麦野? なんか目の隈が酷いけど……寝不足?」

麦野「………」ガシッ

フレンダ「ひっ!? な、なに?」ビクビク

麦野「アンタの今までの抜け駆け行為、あんまり度を超えてたから、これはオシオキ確定だと思ってたわ」ギリギリ

フレンダ「え、な、な……!?!?! バ、バレて……?!? いやでも最近は何もしてな」

麦野「でも、とりあえずはチャラにしようと思うの。あーくんに感謝しなさいね。って言うかアンタにも礼を言うわ。ありがとう」

フレンダ「へ?」

麦野「だからって、今後あんまり調子に乗ったら痛い目見るからね。覚えときなさいよ。でもありがとう」

フレンダ「なんのこt」

麦野「あと、さっさと自分の気持ちを整理すること。あーくんをこれ以上泣かせたらただじゃおかないから。でもホントありがとう」

フレンダ「??????」


テレビ『昨夜未明、第7学区○○通り付近で謎の高熱を伴う発光が確認されました。コンビニエンスストアや公園がその発光により破壊されましたが、人に対する被害はない模様です。風紀委員と警備員によって現在原因を追って―――』




一方通行「昨日、麦野さンが帰った後、外騒がしかったけど、何だったンだろ?」





麦野「バイバイ、チュッって………うへへへへへへへ」ニヤニヤ ピカピカ

フレンダ「何か光ってる!?!?!? 麦野!?!??!?!?!」 




397: 2011/09/05(月) 11:06:43.52 ID:nxDTEypB0

終わりです。 なんとか一か月は空かないように間に合いました。西口が勝ったから気力で書きました。

読んでいただいた全ての方に感謝します。では。

408: 2011/09/05(月) 22:32:20.77 ID:nxDTEypB0
麦野エンド?麦野さんも頑張った甲斐がありました。っつってももうちょい続きますが。あと少しお付き合いくださいませ。

>>406 次々回あたりで旅行編になるやもです。
>>407 一方さんはマジ天使


急に明日休みになったので、明日中にはもう一本投下できるかと思います。そちらもよろしくお願いします。

420: 2011/09/06(火) 12:35:45.66 ID:QIDkVKFr0


Inファミレス




浜面「銭湯行こうぜ!!」

一方通行「せン」

垣根「とぉ?」

上条「なんだって急にまた」ズズー

浜面「この前福引でタダ券当たってさ。ほら」ピラピラ

垣根「お、ここって結構でかいとこだろ? 地下街にあるやつ」

削板「でっかい風呂だと気持ちいいからな! サウナもあるのか?」

上条「まあ、このレベルの銭湯なら普通にあるだろうな」

削板「オレは行くぞ! サウナでじっと汗を流してからの牛乳は格別だしな!」

浜面「5人までこれで入れるって書いてあるから、行こうぜ? 折角だし」

一方通行「オレは別に、いいぜェ?」

上条「ガス代が節約できるし、無料と聞いたら上条さんは一も二もないですはい」

垣根「あ~? 何が悲しくて男5人で風呂入りに行かなくちゃいけねぇんだよ。暑苦しそうなやつばっかだし。オレはパス」

一方通行「えェ……垣根くンも行こう、ぜェ?」

垣根「イヤだ。大体、夏なら夏らしくプールとかあるだろうがよ。そんなら目の保養にもなるってのに、野郎の裸体ばっかじゃねぇか」

上条「はぁ……じゃしょうがないな。オレ達だけd「ガッカリだな」ん?」

垣根「は? 何だって?」

浜面「ガッカリだって言ったんだよ、超能力者。その程度の浅い考えで、よく第2位を名乗れたもんだな」

421: 2011/09/06(火) 12:37:09.74 ID:QIDkVKFr0

垣根「……んだと? もう一遍言ってみろよ、無能力者。今だったら聞き違いで済ませてやらねぇでもないぞ」

浜面「何遍でも言ってやるさ。ガッカリだよ、第2位。今からでも順位の変更を申し出た方がいいんじゃないか? オレの思考能力は無能力者にも劣ります、ってなぁ!」ガタッ

垣根「オーケィ、氏体の種類くらいは選ばせてやる。今だったら2秒でひき肉にしてやってもいいぜ」ファサ

削板「おい! こんな場所で……!!」

一方通行「け、ケンカはダメェ」オロオロ

上条「2人とも落ち着け! 大体浜面、何ケンカ売るようなマネしてんだ! 垣根も能力抑えろ!」

垣根「ここまでコケにされて黙ってられる訳ねーだろ。引っ込んでろ」

浜面「そうだ引っ込んでろお前ら。オレはコイツに教えてやらなくちゃいけねえ」

垣根「教えること、だと?」ピクリ

浜面「そう………


    

     プールで見る水着姿より、湯上りの浴衣姿の方が工口いだろうが!!!!!」




422: 2011/09/06(火) 12:38:13.38 ID:QIDkVKFr0

~~~~~~





受付「ハイ、こちらロッカーキーでございます」

垣根「あ、どうも」

受付「浴衣やタオルはご自由にお取り下さい。ごゆっくりどうぞー」

垣根「はい。Lサイズはっと……これか」

上条「おーい垣根、こっちこっち」ノシ

垣根「おう、あと3人は?」

上条「さっき案内板見てたけどな……お、いたいた」

浜面「東館が美白、痩身にいい美容の湯コーナーだってよ!! 女性客が集まるに違いねえ!! 拠点は東館に決まりだな!!」

垣根「でかした浜面!! そうと決まりゃここに用はねぇ、行くぞ!!」ダダダ!!


ウッシャアマッテロヨ、ユアガリビジョ!!×2


上条「………」

削板「ここのサウナ、熱波もあるらしいぞ! 楽しみだな!!」

一方通行「ネッパ? なンだかわかンないけど、楽しみィ♪」ニコニコ




423: 2011/09/06(火) 12:39:02.85 ID:QIDkVKFr0



東館 レストルーム



垣根「……ちっ、誰も居ねえじゃねぇか。どうなってやがる……」

浜面「クソッタレ、俺達の桃源郷はここじゃなかったってのか……?」

上条「オレ達、風呂入りに来たんだよね。ねぇ?」

垣根「湯上りの女の浴衣姿見るついでに風呂入りに来たんだろうが!!」

浜面「そうだ上条! 目的を吐き違うな!! 畜生、場所が悪かったのか? 今から違うコーナーを検索して……!」

上条「うわーい、こいつら常識が通用しねえ」

削板「お、ここにいたかお前ら……ってやっぱ時間早いからか、人が少ないな。空いてるから満喫できそうだな!」

一方通行「まだ、昼過ぎだもンねェ」ヒョコ

垣根「何が満喫……いやそうか、時間か。この時間帯ならこの人の入りも不思議じゃねえ。……ってことは」

浜面「まだ、桃源郷の希望捨てるのには早い……?」

垣根「そうだ。いいか浜面、拙速な判断はこの場合無駄骨となりかねねえ。最初の決断は論理的に言って間違いじゃないはずだ。ここは『待ち』が最良だ」

浜面「そうか、流石レベル5、冷静な判断だぜ……」ゴクリ

垣根「まぁよ。ただ待つってのもつまんねえ、先に風呂でも入ってリラックスするか」

浜面「だな。よし3人とも、一先ず風呂浴びて……」クル



オー、ヒロイダツイジョダナ  オレ、コノロッカー セントウナンテヒサシブリダナ!



垣面「「………」」


垣根「……入るか」

浜面「……おう」




424: 2011/09/06(火) 12:40:03.37 ID:QIDkVKFr0



脱衣所


上条「垢すりとタオルと……やべシャンプー忘れた。削板、シャンプーあるか?」

削板「ん? オレは頭も石鹸で洗うからな。上条も使うか?」ヌギヌギ

一方通行「………」ジー

上条「いや、固形石鹸で頭洗うのはちょっと……」

垣根「オレは持ってるけど、これくらいの規模の銭湯なら備え付けのがあるだろ」ヌギヌギ

一方通行「………」ジー

浜面「レベル0には助かるな。わざわざ買うのは何気に痛いし」ヌギヌギ

一方通行「………」ジー

上条「そっか、そりゃ本当に助かる……どうした一方通行? さっさと脱げよ、早く入ろうぜ」

一方通行「……あ、うン、ごめン」イソイソ ヌギヌギ

浜面「よし、一番乗り!」


ガラガラガラ!!



425: 2011/09/06(火) 12:41:59.26 ID:QIDkVKFr0


浜面「おおぅ……予想以上に広いな」

上条「どれどれ……おおっ! すげぇ風呂の数!! こりゃ全部の湯に入るだけでのぼせそうだな」

削板「サウナはどこだ!?」

垣根「いきなりサウナもないだろ………手前から入っていこうぜ。どれ、電気湯って書いてあるな……おお、ピリピリする」

上条「じゃあ、まずは電気からで。しっかり浴びせ湯かけて、と」バシャ

浜面「どれどれ………お、マジで電気だな。結構くる」ピリピリ

削板「あ゛~~~ 温度はまあまあだけど、もうちょい刺激があってもいいな」

上条「ふぅ……確かに、なんか物足りないかもな。普段、御坂から電気撃たれてる上条さんからしたら、静電気にもならんです」チャポン

垣根「いや、十分強いだろこれ。お前らおかしいわ。」ピリピリ


上浜垣板「「「「はぁ~~~」」」」カポーン


426: 2011/09/06(火) 12:43:22.50 ID:QIDkVKFr0

上条「あ~気持ちい………って、一方通行、入んないのか? そんな隅の方に居て。いい湯加減だぞ」

一方通行「うン……」オズオズ

上浜垣「「「!?」」」

上条「ど、どうしてバスタオル巻いて……(肌白ぇ……それに細っ!)」ドキドキ

浜面「タ、タオルを湯につけるのはマナー違反だぞ(やべぇ、一瞬女子に見えた……つーか最近、こんな娘に会ったよな……)」ドキドキ

一方通行「あ、ごめン」シュルシュル

垣根「……下はともかく、どうして胸を手で隠す」ドキドキ

一方通行「………だって、オレ、皆みたいに胸筋ないし……恥ずかしい///」ギュッ

削板「ハッハッハ! ま、鍛えてるからな!!」

垣根「そ、そうか……さっさと入れよ、体冷えるぞ」

一方通行「うン………わ、気持ちいい」チャプ

浜面「(冷静になれ。こいつは男なんだ、動揺してどうす「あっ」え?」




一方通行「ンっ……ピリ、ピリする……あっ………ン………や………ぁンっ」




上浜垣「「「」」」ブフォッ!

削板「どうした、だらしないな。こんなの全然弱いぞ? 根性が足りん!」

一方通行「うン、でも………ンっ」プルプル

削板「根性出せばなんとも無い! 男だったらデンと構えて堂々と浸かれ!」

一方通行「……わかっ、た。頑張る……………っ」プルプル

上条「(ヤバイヤバイヤバイ!! 何がヤバいかよく分かんないけどとにかくヤバい!)」

垣根「(……なんのことはねぇ。ただ電気の刺激がこいつにちょっと合わないだけだ。意識するのが間違っt)」

一方通行「…………っぁン! やっぱ、りダメェっ………!」ビクン!

浜面「あーオレ体洗うわ!!」ザバァ!

上条「オレも!! やっぱちょっと痺れてきた!!!」ザバァ!

垣根「ああ!? だらしねぇな!! ったく、仕方ねえオレも体洗うか!!!」ザバァ!

一方通行「? ………ンっ!」ピクン




427: 2011/09/06(火) 12:44:27.64 ID:QIDkVKFr0


洗い場




上条「………なぁ」ワシャワシャ

垣根「………なんだ」ゴシゴシ

上条「さっきのって」ワシャワシャ

垣根「言うな。忘れろ」ゴシゴシ

上条「………だな」ワシャワシャ

浜面「…………」ボー

垣根「おい、お前もだぞ」

浜面「………でも、あれは」

垣根「でもじゃねえ。忘れられないなら、なんてことはない単純にアイツが体力無いモヤシ野郎だってことだ。風呂用の電気でナヨってるモヤシ野郎だ。間違うんじゃねえ」

浜面「そう、か………だよな! ちょっと色っぽい声出したくらいで何考えてんだオレは!
いや~もうのぼせたのかってんだ!」ゴシゴシゴシ!

垣根「そうだ、オレ達みんながちょっとおかしかったんだ。あとで水風呂でも入っt」

 一方通行「わァ、軍覇くン背中広ォい」

削板「そうか? 普通だと思うけどな……っと、力が足りないなもっと強くだ」

一方通行「あ、ごめン………ンっ、ンっ………どォ?」ゴシゴシ

削板「まだ足りんな。腕だけじゃなくて体重かけて、根性入れて擦れ! そんなんじゃ汚れなんて落ちんぞ!」

一方通行「……ふゥ……わかった、これで、どォ?」ゴシッゴシッ

削板「………よし、まあまあだな。もういいぞ、ありがとな」

一方通行「えへへ、どォいたしまして。じゃ、次は上条くン達の背中洗っt」

上浜垣「「「!!」」」ゴシゴシゴシゴシゴシ!!!!

上条「よし次はどの湯にするかな!」ガタッ!

垣根「おっ、ハーブ湯なんかいいんじゃねえ!?」ガタッ!

上条「いいな、よし行こう!」サササッ!

垣根「いやーさっさと入らないと全部回れないからな!!」サササッ!

一方通行「えっ、もォいいの?」

浜面「(しまった遅れた!?)お、オレもハーブ湯とやらに」ガタッ!

ギュッ

浜面「!?」

一方通行「えへへ、仕上くン、捕まえたァ」ニヘラ




428: 2011/09/06(火) 12:46:28.52 ID:QIDkVKFr0





一方通行「オレ、友達と背中流しっこするの、夢だったンだァ」ニコニコ ゴシゴシ

浜面「へ、へぇ………よかったな」

一方通行「さっき、軍覇くンに褒められたし、オレ、うまいンだぜェ?」ゴシゴシ

浜面「……そ、か(無心無心無心無心平常心。心を平静に保て。友達に背中流してもらってるだけだ……)うぉっ!?」ビクン!

一方通行「ン……しょ、ン……しょ……ン、はァ」ゴッシゴッシ

浜面「(ちょっ!?!? 密着し過ぎじゃね!? いや体重かけんのはいいけど、吐息が耳に、胸が背中に、って胸なんかねえだろ!!! 問題ない問題ない問題ない)」ダラダラ

一方通行「はァ、ふゥ………気持ち、いィ……?」ゴッシゴッシ

浜面「」



~~~~



一歩通行「じゃ、流すねェ」バシャー

浜面「(やっと終わった……なんだこの苦行)」ハァ

一方通行「終わったから、じゃあ」

浜面「そうだな、オレ達も風呂n」

一方通行「交代、ねェ?」

浜面「神よ」




※ダイジェストでお届けします




一方通行「ン………ひゃっ、くすぐっ、たい」





一方通行「あ、気持ちいい………ンぅ………ふゥ……あ、ン」




一方通行「あ、そこ、いい………ふぁ……」






一方通行「仕上、くン……上、手ゥ…………っ」ピクン






~~~~~~~

429: 2011/09/06(火) 12:47:49.96 ID:QIDkVKFr0






削板「~~~~っぷはぁ!! 風呂上りはやっぱり牛乳だな!!」

一方通行「ン、ホントだ、美味しィ」

削板「ダメだダメだ。飲み方がなってない」

一方通行「え?」

削板「牛乳を飲む時はだな、まず左手を腰に―――」




上条「………疲れた」グデーン

垣根「風呂に入って、こんな疲れるってなんなんだ」グデーン

浜面「お前らなんかまだいいだろ。オレなんか洗いっこまでしたんだぞ」グデーン

上条「削板はなんとも無いし……オレ達がおかしいのか? もしかして潜在的にそっちの気が……」

垣根「やめろ怖い。第7位はバカだからしょうがねぇ。オレ達は、少なくともオレはノーマルだ」

浜面「オレだってそうだっつーの!」

垣根「本当か? 一番動揺してたじゃねえか………お前、勃ってただろ」

浜面「んなっ!? 見たのか!?」ガバッ!

垣根「…………え」

上条「…………浜面、お前」

浜面「あああああああああああ!?!?!?!?! 違う、違うんだぁぁぁぁぁ!!!!! そう、この前の百合子ちゃんとちょっと被ったからであって、アイツに対して反応した訳じゃ………!!!!」

上条「(まぁその百合子ちゃんも、一方通行なんですけどね)」

垣根「こうはなりたくねえな………おい、あんま近寄るな」

浜面「違うんだって!!!!! オレはちゃんと女の子が好きで………!!」


佐天「ふ~、気持ちよかったね~ お肌ちょっとはスベスベになったかな?」

初春「あんなに長湯したんだからきっと効果ありますよ。また来ましょうね」


浜面「っ!!! 浴衣美少女!?!? 見てろよ、オレが好きなのは女の子で、さらに言うなら巨O派で………!!! へーい、そこの君たち!! 可愛いね、それによく見れば髪の長いコおっOいもなかなk」

佐天「っきゃああああああ?!?!? へ、変態ぃぃぃぃぃぃ!!!!」


バッチーーーーン!!


浜面「へぶぅっっっ?!!?」



一方通行「また、皆で来ようねェ」ニッコニッコ





430: 2011/09/06(火) 12:51:10.09 ID:QIDkVKFr0
終わりです。 昼間ですが、酒入ってます。ええ、酔ってます。

お風呂イベント、純度100パーセント男どもでお送りしました。はい、全員男です。

真理の扉を、特にハマメンくんが開きかけていますが彼は大丈夫でしょうか。


次回は、とにかく9月中には………短いのでも挟めたらいいなぁ。
それでは、ありがとうございました。

450: 2011/09/07(水) 00:16:12.59 ID:oPQWrhCt0


『コードネーム、ブラッド』





常盤台学生寮の一室



美琴「黒子~、アンタ今年の水着ってもう買ってたりする?」

白井「水着は授業で使う分としか今は持ってないですわね。それがなにか?」

美琴「ん、もう少しで夏休みだし今年は色々遊びに行きそうだから、新しいの買っておこうかなと思って。明日良かったら一緒に行かない?」

白井「ええ、構いませんのよ。あっくんさんと遊びに行くんですの? 楽しそうですわね」

美琴「まぁね~♪ って他人事みたいに言ってるけど、黒子ともだからね」

白井「へ?」

451: 2011/09/07(水) 00:18:11.35 ID:oPQWrhCt0

美琴「あっくんともだけど、アンタともいっぱい遊ぶに決まってるじゃない。折角の夏休みなんだから。ね?」

白井「は、はいですの! 黒子、全身全霊で水着選びをさせていただきますわ!」

美琴「そんな気合いれなくても………じゃ、明日はよろしくね」

白井「お任せですの!」

ゲコゲコゲコ、メールゲコ!

白井「(この前の一見以来だんだん、前のお姉様に戻ってきてくれていますの。最近は鼻血の量も減ってるみたいですし)」

アラ、メールネ

白井「(やっぱり、当麻さんに相談して正解でしたの。いつ連絡してもとても親身に相談にのってくれますし)」

アックンカラネ フゥン、セントウイッタンダ

白井「(殿方に対して良い印象を持つということは少ないですけど、当麻さんは本当、よい方ですの………今度、お食事でもお誘いいたしましょうか)」

ン? シャメモテンプサレテル……

白井「(ふふっ、楽しみですわね。そうだ、折角明日水着を買うのだから、夏休みにはプールにも誘って……ますます夏休みがたのs)」


ブシュゥウッ!!


白井「!? なっ、お姉様!?」

美琴「ゆ、浴衣あっくん…… 浴衣から鎖骨、火照った白い肌……」ハァハァ ダクダク

白井「お姉様!? ケータイを離して下さいまし!! 尋常じゃない出血ですのよ!?」

美琴「あ、別のアングルもあるわね……な、生足!! 裾から除く白い生足がぁぁぁあああああ!?!?」ダクダクドボドボ!!

白井「だからケータイを………!! と、当麻さぁぁぁあああん!!!!!」





517: 2011/09/12(月) 16:44:02.30 ID:7R2tO6Z20




一方通行「ンう………」ショボショボ

ミサカ「寝不足ですか? 目が真っ赤ですよ、とミサカは白目まで真っ赤に充血してるあっくんの目を覗き込みます」

一方通行「そうじゃないけど、なンか痒くて……」コシコシ

ミサカ「あ、擦っちゃダメですよ、我慢してください。目薬は持ってないんですか?」

一方通行「うゥ………」フルフル

ミサカ「じゃあ、ファミレスに行く前に薬局で買っていきましょうか、とミサカはタケキヨを指さします」

一方通行「め、目薬……?」ビクッ




518: 2011/09/12(月) 16:45:07.42 ID:7R2tO6Z20



ファミレス




一歩通行「…………」ソォ~

ミサ壺「………」ジ~

一方通行「………やっぱダメェ!」

ミサカ「はぁ、これで7回目の挑戦失敗ですね、とミサカはあっくんの目薬チャレンジ記が続くことにため息をつきます」

一方通行「だってェ、怖いンだもン……」シュン

滝壺「でも、ちゃんと目薬しないともっと酷くなっちゃうよ?」

ミサカ「結膜炎だってバカにできないんですよ? とミサカは悪化すれば合併症の恐れもあることを例に出します」

一方通行「でも、目に何か入れるって怖ェし………」ビクビク

滝壺「私が差してあげようか? しろちゃん、上向いて」

一方通行「え、うン……」オソルオソル

滝壺「はい、お目めパッチリ開けてね」

ミサカ「あっくん、ほんのちょっとの我慢ですからね」

一方通行「ン………」ビクビク


     ポタッ


一方通行「あゥっ」ギュッ

滝壺「あ、ダメだよ、目瞑ったら」

一方通行「うゥ~~~……やっぱムリ! もう目薬しなくて、いい」

ミサカ「ダメですよそんなこと言ったら。目が見えなくなっちゃいますよ?」

一方通行「も、もう痒くないもン。治った、し」

ミサカ「……あまりにも白々しい嘘ですね、とミサカは逆に感心します」

一方通行「もう、いいもン。怖いほうがヤダ」プイ

滝壺「ね、もう一回がんばってみよ?」

一方通行「………」フルフル

519: 2011/09/12(月) 16:45:55.00 ID:7R2tO6Z20

ミサカ「むぅ。どうしたものでしょうか、とミサカは拗ね始めてしまったあっくんを見ながら考え込みます」

滝壺「男の子でしょ? だったら我慢しなきゃ」

一方通行「う…………でも」

ミサカ「……こんな時、あの第7位でもいれば勢いで何とかしてしまいそうなものですけど、とミサカはいて欲しい時にいない脳筋マンに軽く舌打ちをします……ん?」



番外個体「………」ニヤニヤ



ミサカ「あ、番外k」

番外個体「」ヒョイ

滝壺「あ」メグスリ

番外個体「」ガシッ マブタグイッ

一方通行「ふェ!?」


 ポタッ


一方通行「!?!?!?」ジタバタジタバタ!!

番外個体「ぎゃははははは!! めっちゃ悶えてる~~~~!!」

520: 2011/09/12(月) 16:46:45.22 ID:7R2tO6Z20

ミサカ「なんという早業、とミサカは1秒かからずにあっくんに目薬を差した番外個体の手際に驚きます。めちゃくちゃ強引でしたが」

滝壺「でも、しっかり差せたね」

番外個体「高校生にもなって目薬も差せないなんて………ぶふぅっ! ダッセェ~~!!」

一方通行「あうゥ……ワーストちゃン、ヒドイ………バカァ」メソメソ

ミサカ「まぁまぁあっくん。少しは痒みもマシになったでしょう?」

一方通行「え? ………うン、ホントだ」パチパチ

滝壺「よかったね、しろちゃん」

番外個体「な~んだ。どうせならもう一回、引っ掴えまてやってやろうと思ったのに。つまんないの」

ミサカ「一回差しちゃえば大したことないですよ。もう、一人でできますよね?」

一方通行「……うン、多分………わ、ワースト、ちゃン」

番外個体「なにさ、文句は聞くけど受け付けないよ? なんたってミサカはあなたが嫌がることが大好k」

一方通行「ありが、とォ」

番外個体「i……はぇ?」

一方通行「目、痒いの楽になったし。ワーストちゃンのお陰」ニヘ

番外個体「う、ううぅぅぅ!? 別に、ミサカはあなたの為にやった訳じゃ」

一方通行「でも、ありがとォ ………バカって言っちゃって、ゴメン、ねェ?」

番外個体「っ!?!? うっせーバーカバーカ!! お礼なんて言われても嬉しくねーし!! お前の父ちゃんきーはらーーーー!!!」ダダダダッ!!

一方通行「あ」

ミサカ「……来たばっかりなのに、もう帰っちゃいましたね、とミサカは真っ赤になって駆け出した末妹を生暖かい目で見送ります」

滝壺「ばいばい、みさわ」フリフリ



521: 2011/09/12(月) 16:47:33.94 ID:7R2tO6Z20


とある公園





番外個体「はあ、はあ………」プルルルル プルルルr

打ち止め『はい、こちらは打ち止めです、ってミサカはm』

番外個体「おちび~~~~~!!!!」

打ち止め『わっ!? ……今度はどうしたの、ってミサカはミサカは毎度の番外個体の自己嫌悪と泣き言電話にいい加減軽くため息をついてみたり』

番外個体「それがねぇ………うへ あっくんが、ミサカに『ありがとう』って」ニマニマ

打ち止め『おぉ、ついにイイ事があったんだね!』

番外個体「えへへ~ いきなり目薬差しちゃったのに、ありがと、だってぇ」ニヤニヤ

打ち止め『状況はよく分からないけど、うん、よかったね!』

番外個体「うん、それでね、ホントはミサカが謝んなくちゃいけないのに、『ゴメンね』だってぇ。あっくん優しい~~!! やっぱ好き好き~~~~!!!」キャアキャア

打ち止め『うんうん、そうだね』

番外個体「そんでねそんでね、ありがと、って言った時も笑いながら言ってくれたの! ミサカ、あっくんに笑いかけられたの初めて!!」

打ち止め『そっか、嬉しいね』

番外個体「ニコ、って笑顔がすっごい可愛いの!! 目が痒いからか、ちょっと涙目なんだけどね、それも可愛いっていうか―――」

打ち止め『……うん、そう』



・・・
・・・・
・・・・・



番外個体「そんでね、笑いながら『ありがとォ』って―――!!」イヤンイヤン

打ち止め『(何回ループするの、ってミサカはミサカはそろそろケータイを窓から投げ出したい衝動に襲われてみたり)』

番外個体「それで―――ねえ、ちゃんと聞いてる!?」

打ち止め『うん、聞いてる聞いてる(着拒しようかな)』


522: 2011/09/12(月) 16:49:28.70 ID:7R2tO6Z20
終わりです。 

旅行話と女子会は今回みたいな短いのを何本か挟んだ後になりそうです。

それでは、失礼します

549: 2011/10/06(木) 17:20:39.78 ID:03IJn/7U0


『とある深夜の先生のお時間』



一方通行「うン、わかった。また明日。バイバイ」プツッ

一方通行「明日はミサカちゃンと上条くンと打ち止めちゃんと買い物、っと……あっ!? もうこンな時間!?」アセアセ

一方通行「ラジオラジオ……!!」


カチッ


『視聴者のみなさん、こんばんはー! 「せんせーにお任せ!」のお時間でーす』

550: 2011/10/06(木) 17:23:26.49 ID:03IJn/7U0


一方通行「ふゥ、危なかった…… つい長電話しちまったもンなァ」

一方通行「友達がいなかったころはこれが唯一の楽しみだったけど、友達できても聞き逃せねェよな」ウンウン

一方通行「かれこれ聴き始めて5年以上だもンなァ。結構内容も変わったりしたけど、あのコーナーは続いてるし…」


『それでは次のコーナーはお馴染みの「迷える子羊ちゃんいらっしゃ~い」のコーナーです! じゃあ、つっきー先生お願いします』

『はーい、みんなの先生、つっきー先生ですよー! こんばんはー』


一方通行「始まった! せンせー、こんばんはァ」ウキウキ

『最近、ますます暑くなってきましたけど、エアコンの使い過ぎには注意しましょうねー? 熱中症は怖いですけど、エアコンで喉を傷めちゃったら元も子もないですからね?』

一方通行「はァい、気を付けまァす」ハイ!


551: 2011/10/06(木) 17:24:20.79 ID:03IJn/7U0

『じゃ早速お便りを読んでいくですよー 最初のお便りは……RN「パンダ子」ちゃんからでーす。お便りどうもですー どれどれ「最近、ある悩みを相談している殿方がいるのですが、相談をしているうちにその方のことが気になってしまっています。私にはお付き合いしてはいないのですが、以前より心に決めた大切な人がいるというのに……つっきー先生、私はどうしたらよいでしょうか」 むーん、恋の悩みですかねー?』

一方通行「……」コーヒーズズー

『パンダ子ちゃんの「心に決めた人」というのはパンダ子ちゃんにとってどのような存在ですか? それをよく考えてみるといいかもしれないです。人を好きになる、って色々あります。友達、親、教師、恋人……パンダ子ちゃんの周りにもたくさんいろんな人がいると思います。好きな人だって、たくさんいますよね? 「心に決めた人」というくらいだから、パンダ子ちゃんの本当に大切な人だとは思いますが、その「好き」が恋愛の「好き」っていう気持ちだとは限りませんよ? まず周りの人たちの「好き」を考えてみたらどうでしょうか? きっとパンダ子ちゃん自身の気持ちが分かってくるはずです』

一方通行「……」フンフン

『パンダ子ちゃんの悩みにちゃんと答えられたか不安ですが、先生に答えられるのはこれくらいです。ごめんなさい、役に立たない先生で……』グスッ

一方通行「っ! せンせーは悪くねェよ! パンダ子ちゃンだってそう思ってるってェ!」

『グスッ すみません、それでは次のお便りはRN「ファーストスプリング」ちゃんからです。お便りどうもですー なになに「つっきー先生こんばんは」はいはーいこんばんは!「友達なんですが、その子がスカート捲りをしてきて困ってます。何回言ってもやめてくれません。一番の仲良しの友達なんですがそれだけは困ってます。どうしたらやめてくれるでしょうか?」う~ん、これはですね~』

一方通行「つっきーせンせー、優しいよなァ。どんな質問にも親身になって答えてくれるし。どンな人なンだろ……声はカワイイけど、きっと美人な大人っぽいせンせーなンだろォなァ」

『―――ファーストスプリングちゃん、いいですかー? さて次のお便りは……あ、常連さんですね、RN「まっしろしろすけ」ちゃんからです。いつもありがとうでーす』

一方通行「!!」ビク

552: 2011/10/06(木) 17:26:00.87 ID:03IJn/7U0


『いつもお葉書送ってくれてありがとうですー 本当は毎回読んであげたいけどごめんなさい。今回も読んであげられるのは久しぶりですね』

一方通行「そ、そンなことねェ、です!! 投稿だって最近はしてなかったし、こうしてたまにでも読ンでくれるだけで……!」

『それではなになに「つっきー先生、こんばんは」 はい、こんばんはですー 「以前は毎週葉書を書いてましたが、最近はたまにしか投稿できてません。ごめんなさい」 いえいえ、まっしろちゃんがヒマな時に書いてくれるだけでよいのですよー? 「毎週投稿できなくなったのには訳があります。友達ができたからです。つっきー先生に葉書を送り始める前からもずっと友達がいなかった僕ですが、ついに友達ができました。今では毎日友達と遊んだりできてとっても幸せな毎日です。つっきー先生にはいっつも悩みばかり相談していましたが、これからは楽しい報告ができるようになると思います。暗くてネガティブな僕を励ましてくれて本当に感謝しています。友達がいなくてもなんとか毎日を過ごせたのは、先生が温かい言葉をかけてくれたからです。先生が僕の本当の先生だったら、ヒック、いいなぁ、グス、と思いました。ヒック お仕事がんばって ヒック くださ、い」 ヒック、グス』


553: 2011/10/06(木) 17:27:03.89 ID:03IJn/7U0

『小も…つっきー先生!? 大丈夫ですか!?』

『ヒック、す、すみません! 大丈夫です、ごめんなさい! グス うー、視聴者のみんなもごめんさいです。歳をとると涙もろくなって…… まっしろちゃん、よかったですね。先生は本当に嬉しいです。まっしろちゃんはイイ子ですからきっと素敵な友達ができるって先生、信じていましたよ。これからもその友達さん達を大事にして、楽しい毎日を送ってくださいね』

一方通行「せンせー……」ジーン

『でも、まっしろちゃんに先生はちょっとお小言を言わなくてはいけません』

一方通行「え?」

『まっしろちゃんは、会ったことはありませんが先生の大切な生徒さんの一人です。本当の先生だったら、なんて寂しいこと言わないで下さい。いつだって先生はあなたの味方ですよ? そのことを忘れないでください』

一方通行「………はい」ウルウル

『あっと、時間が無くなっちゃいます! 次のお便りはRN「シOタっ子ハアハア」ちゃんからです! なになに―――』


554: 2011/10/06(木) 17:27:33.59 ID:03IJn/7U0

翌日


ミサカ「上条当麻は遅れるそうですね、とミサカはメールの内容を読みつつ呟きます」

一方通行「うン、補習があるンだって」

ミサカ「全く、不幸体質とは言いますが彼の成績の悪いのは自業自得でしょうに。これからどうしますか?」

打ち止め「じゃあさ、カミジョウの学校まで迎えにいってあげるってのはどう?ってミサカはミサカはナイスな提案をしてみたり!」

ミサカ「む、それはいいかもしれませんね。そう言えば彼の学校には行ったことがありませんし。どうですかあっくん?」

一方通行「上条くンの学校かァ……行ってみたい!」

打ち止め「決まりだね! じゃあレッツゴー!ってミサカはミサカは先頭で音頭をとってみたり!」




555: 2011/10/06(木) 17:27:59.78 ID:03IJn/7U0


とある高校正門


上条「ふ~い、やっと終わった~」

上条「夏休みが潰れるのは一高校生としてこれ以上の仕打ちはないですのことよ。開発どころか五教科も大体壊滅的だしなぁ。小萌先生も可愛い顔して厳しいからな。気が重い……」ズーン

上条「っと、急がねぇとあいつら待たしてるからな。家に寄らないでそのまま……」

オーイ、オーイ

上条「ん? あの白いのは……一方通行か! おーい!」タタタ



556: 2011/10/06(木) 17:29:19.06 ID:03IJn/7U0


上条「なんだ、迎えに来てくれたのか?」

ミサカ「誰かさんのお陰で待ちぼうけする羽目になりましたからね。折角だから見物を兼ねて来てあげました、とミサカはさらりと毒を吐いてみます」

上条「う……」グサッ

一方通行「あ、別に、そンな待った訳でもないし、上条くンの学校も見てみたかったし、気にしないで?」

打ち止め「そうそう、ミサカ達は学校行ってないから学校ってどんなところだか興味あったし!ってミサカはミサカはすかさずフォローを入れてみたり!」

上条「はは、ありがとな。つっても普通の学校だからそんな見るものとか別にないけど。常盤台とかだったら違うんだろうけどな」

ミサカ「学び舎の園からして関係者以外は立ち入り禁止ですからね。尤も、ミサカだったらこっそり入ってもバレ無さそうですが」

一方通行「いつか、美琴ちゃンの学校にも行ってみたいなァ」


上条「ここで話してるのもなんだし、そろそろ行くk「上条ちゃ~~ん!?」え?」

一方通行「? この声……」ピクッ

557: 2011/10/06(木) 17:30:26.80 ID:03IJn/7U0


小萌「上条ちゃん! カバン、忘れてますよ!? 宿題出してるんだから忘れちゃダメです! また補習増えちゃいますよ?」

上条「げっ!? ホントだ……すいません先生! しっかりやるんでこれ以上の補習は……!」

小萌「ちゃんとやればモーマンタイなのです……あら、お友達ですか?」

上条「あ、そうです。こっちはオレの友達のミサカと、打ち止めと、一方通行で……」

ミサカ「初めまして、とミサカは挨拶もそこそこに、突然現れた明らかな子供が先生と呼ばれている状況に混乱します……あれですか、漫画にありがちな天才少女教師ってやつですか?」

打ち止め「どう見てもミサカと同じくらいの歳だもんね、ってミサカはミサカは自分の実年齢は棚に上げて驚愕を露わにしてみる」

小萌「む、先生はこれでも成人した大人の女性なのですよー!って、あれれ、どっちがミサカさんです?」

上条「……これでも、ビールとタバコが大好きな大人な小萌先生らしいぞ……ん? どうかしたか、一方通行?」

一方通行「………」プルプル

ミサカ「あっくん?」

小萌「えっと、具合でも悪いですか? よかったら保健室に案内……ってひゃああ!?」

一方通行「せンせー!!」ガバァッ!

558: 2011/10/06(木) 17:32:29.93 ID:03IJn/7U0

ミサカ「なっ!? あ、あっくん!? いったい急に……!?!」

一方通行「せンせー!! オレ、オレ、ずっと会いたかったですゥ!!! 想像とは違かったけど、感激です!! オレ、せンせーには何度も何度もお世話になって……!!」

小萌「え、え、え!? 何の事だか先生にはさっぱり……!? と、とにかく落ち着いて! 他の生徒さん達が見て……///!!」

一方通行「せンせェ~~~」ウェーン

小萌「え、ええぇ!? よ、よーしよしです?」ナデナデ



打ち止め「ミ、ミサカのアイデンティティの危機!? 口リ枠はミサカのものだったのに……!!」

ミサカ「しかも合法口リってやつですか。くうぅ、ミサカだって充分口リのカテゴリに入れられるというのに……!!」ギリギリ

上条「ちょっ!? いや二人とも変な対抗心燃やしてないで!! 一方通行、とりあえず小萌先生を離して―――!!」



559: 2011/10/06(木) 17:35:07.80 ID:03IJn/7U0
とりあえず終わりです。

前回から間が空いて大変申し訳ありませんでした。


一方さんが小さい時、友達がいなくて何を楽しみにしてたのかなぁ、と想像したらこうなりました。

きっと一方さんの初恋はつっきー先生だったに違いありません。



小萌てんてーラジオにて初登場w



591: 2011/10/24(月) 23:21:34.92 ID:VeKxOkCP0
本当にお久しぶりです。

投下していきます。

女子会……というかなんというかですが、女子率100パーセントでお届けします。

592: 2011/10/24(月) 23:22:45.95 ID:VeKxOkCP0



とある個室サロン





麦野「あ~、ちょっと気になるなぁ」ハァ

絹旗「? 何がですか? あぁ顔の小皺のk」

麦野「あ゛ぁ゛!?」ギロ

絹旗「ひぃっ!? じょ、冗談ですよ超ジョークです。で、何が気になるんですか?」ビクビク

麦野「次変なこと言ったら裸にして電柱に張り付けるからな。 ……二の腕がさ、最近プニプニしてきたかなーって」プニプニ

ミサカ「そうですか? 特に変わっているようには見えませんが」

フレンダ「そうそう、それにちょっとくらいポッチャリしてるほうが男受けはいいって言うし。気にすることないって訳」

麦野「つってもねぇ…… こればっかりは他人にどうこう言われても、自分じゃ気になるのよね。ちょっとの油断が大事を招くし。スタイルなんて維持しようと努力しないと、あっという間に崩れちゃうんだから」

ミサカ「……その発言はミサカ達へのあてつけですか? とミサカはむぎのんの胸と腰とお尻周りを睨みつけます」ギロ

麦野「へ?」

ミサカ「そのボンキュボンな体、イヤ躰しといてスタイルがどうのとどの口が言うのですか。そこの2人からエナジーでも吸い取ってるんじゃないですか?」

絹旗「ちょっ!? 何気に他人をDISらないで下さい! フレンダは仕方ないとして私だってスタイルは悪くありません!! むしろ総合的に見れば私の方が超スタイルは良いはずです!!」

593: 2011/10/24(月) 23:25:12.44 ID:VeKxOkCP0


ミサカ「確かにフレンダよりは凹凸はありますが、どんぐりの背比べにも程があるでしょう」

フレンダ「待ってよ! なんで私が絹旗より下ってことになってる訳!? こんなお子様に負けてるっての!?」

絹旗「そうです。今更なにを超当然の事を。というかミサカさん、大体貴女だってぺったんこじゃないですか。それで私より身体年齢が上とか(笑)」

ミサカ「……お子様が何か言っていますが、それこそ総合的(笑)にミサカの方がフレンダは元より当然絹旗さんよりナイスバディです。胸のサイズだって先日の測定で5ミリ大きくなったのです、とミサカは厚くなった胸をドンと張ります」ドヤ!

絹旗「5ミリて。完全に誤差の範囲じゃないですか。そんな超ドヤ顔で」

フレンダ「ちょっと!? なんか勝手に私が一番下になってるけど!? 私だって結局アンタ達に負けてるつもりはない訳よ!!」

麦野「まあまあ。それこそどんぐりの背比べでしょう。皆いっしょいっしょ」

ミサ絹ンダ「「「……」」」ジー

麦野「な、何よ?」ビク

絹旗「ミサカさんの仮説は当たってるのかもしれません。私達の、主にフレンダの発育が悪いのも麦野に乳パワーを超吸い取られているからなのでは」

フレンダ「……今のはちょっと聞き捨てならないけど、そうね。歳だってそう変わらないのに、そうじゃないと説明つかないか」

ミサカ「ミサカはまだそれほど付き合いが長いとは言えませんが、もしかしたらもうむぎのんに乳パワーを吸われているかも……?」

麦野「へ? へ?」

ミサカ「返せーーーー!!! とミサカはむぎのんの胸に獣の如く飛びかかります!」ガバァ!

フレンダ「独り占めするなんてズルいって訳よ!!」ガバァ!

絹旗「超返せーーーー!!! これか、この乳か!!!!」モニュモニュモニュ!!!

麦野「うわぁぁああ!?!? お前ら何をトチ狂ったこと……!! ちょ、触んな揉むな吸い付くなあ!!! コラ、やめ………ぁん!」



ギャーギャー!!!!





美琴・番外・打ち止め「「「………なにしてんの?」」」




594: 2011/10/24(月) 23:25:56.11 ID:VeKxOkCP0




ミサフレ旗「「「すいませんでした」」」

麦野「……ふん!」プイ

美琴「で、何してたのよ、あんな大暴れして」

絹旗「スタイルの話になって、麦野が私達の乳パワーを超吸い取ってるんじゃないかって」

打ち止め「乳パワーってなに?ってミサカはミサカは何とも魅力的な響きの単語に食いついてみたり」

番外「おバカ、そんなもんあるはず無いじゃん。乳無し女達が生み出した想像の力でしょ」

ミサカ「くう、自分はいいモノ持ってるからって……」ギリギリ

番外「大体、麦野が吸い取ってるっていうなら、いつも一緒にいるその子だって大きいんだし、論理的におかしいでしょ」

麦野「その」クル

フレンダ「子?」クル



滝壺「」ZZZ




595: 2011/10/24(月) 23:26:28.52 ID:VeKxOkCP0



絹旗「そういえば最初から超居ましたね、滝壺さん」

フレンダ「気持ちよさそうに寝てるから、そのままにしてたんだっけ。でも、まさかあの騒ぎでも起きないとは……」

滝壺「ぅう……ん?」パチ

打ち止め「あ、起きたよ!」

ミサカ「おはようございます。良く眠れましたか?」

滝壺「ん………みさか? みんなも………おはよ」ニヘ

美琴「もう昼だけどね。ごめんね、遅れちゃった」

滝壺「ううん、私こそ。ちょっとだけ寝るつもりだったんだけど、いっぱい寝ちゃった。んん~~」セノビグイー

絹旗「(……確かに)」ジー

フレンダ「(中々のモノがジャージを押し上げてるわね……)」ジー

麦野「(……ま、私の方が大きいわよね。ね、多分……)」ジー

滝壺「……どうしたの?」キョトン

596: 2011/10/24(月) 23:26:58.61 ID:VeKxOkCP0

番外「貧Oちゃん達が、滝壺の胸が羨ましんだってさ~」ニヤニヤ

滝壺「? 私の?」

フレンダ「私とほぼ同い年だってのに、この差……神は無情な訳」ペターン

ミサカ「むぎのんと違って、美容とかには無頓着そうなのになぜ……ミサカは己の体を見下ろします」ペターン

麦野「ま、まあまあ。まだ中学生くらいなんでしょ? 可能性あるじゃない。それにその目つき悪いのだって、クローンなんでしょ? だったら美琴含め、アンタ達だってそれくらいにはなるんじゃないの?」

ミサカ「ハッ!?」

打ち止め「ミサカも番外個体みたいにおっOい大きくなれるの!? ってミサカはミサカは明るい未来にワクワクしてみたり!」

美琴「わ、私もクローンじゃないけど、同じ遺伝子なんだからそうよね!?」

番外「んにゃ、ミサカが使った栄養促進剤は他の妹達とは別物だからな~。製造工程も違ってくるし、妹達はお姉様側じゃない?」

美琴「」

ミサカ「な……ん、だと……」ズーン

打ち止め「い、今からでも天井亜雄の研究ファイルを復元すれば……」アセアセ

麦野「ああ……うん、ごめん」

絹旗「オリジナルがアレでは希望が既に超低いですね……」

美琴「で、でも私の母はかなり巨Oだし! ……アルバム見たら中学生時代には結構胸あったけど」ズーン



597: 2011/10/24(月) 23:27:38.56 ID:VeKxOkCP0


~~~~

滝壺「別に胸が大きくてもいいことないよ?」

麦野「そうそう肩凝るし、男どもが工口い目で見てくるし」

フレンダ「出た!! 持ってる者の余裕!!」

絹旗「持たざる者の気持ちを全く分かってない発言です!!!」

ミサカ「言外に自慢してるのがアリアリですね、とミサカはやさぐれつつ呟いてみます」

打ち止め「そうだそうだー!ってミサカはミサカは高みからの言葉に反対してみる!」

麦野「……はあ、どう言えばいいのよ」

番外「こんなのただの脂肪じゃん。でかいからってなんなのさ? 大事なのは感度じゃないの?」

美琴「かっ感度って……///」

ミサカ「女としての意地です。世間での評価が巨Oの方が高い以上、高みに憧れるのは当然のことでしょう」

麦野「ん~~、つってもねえ。まだアンタ達は中学生かそこらなんだし、これから成長するでしょうよ。むしろ中学生でデカいヤツのほうが珍しいって」

絹旗「麦野は私くらいの時はどれくらいあったんですか?」

麦野「たしか、13歳でDくらい……あ」

絹旗「ホラ! 大きい人はそこからして違うんです!! 麦野の超嘘つき!!!」

美琴「佐天さんも、確かCくらいって言ってたような……年下なのに」ズーン



598: 2011/10/24(月) 23:28:12.84 ID:VeKxOkCP0

滝壺「私は、そんなでもなかったよ?」

ミサカ「!? 本当ですか? とミサカは虚偽でないことを確実に確かめます」

滝壺「うん。大きくなり始めたのは1年前くらいだったかな。みこと達くらいの時にはみんなと同じくらいだったよ」

麦野「皆違うんだから、個人差があるってことよ。私はたまたま早かっただけで、アンタ達はこれからかもしれないでしょ?」

絹旗「……でもそれじゃ小さいままってことも」

麦野「絹旗はその歳の割にはあると思うし、打ち止め除いたら一番年下じゃない。美琴達は、なんだかんだでワーストと同じ遺伝子なんだし、母親も大きいんでしょ? 可能性は十分あるでしょ。今から悲観することないって」

番外「なんたってクローンだしね~」

打ち止め「じゃあじゃあ、やっぱりミサカもナイスなバディになれるの!?」

滝壺「今のうちから元気に食べて運動して、健康的に生活してればきっと大丈夫だよ」

打ち止め「おお………」キラキラ

ミサカ「……なんか上手く言いくるめられた気がしますが、確かに今から心配してても仕方ありません。地道に豊胸トレでもやって自然に任せるしかありませんね」

美琴「そうね。遺伝子的にも見込みはあるほうなんだし。あ~、安心したらお腹すいちゃった。何か頼む?」

絹旗「そうですね。ルームサービスでも頼みましょうか」ゴソゴソ

番外「あ、ミサカピザ食べた~い」

ワイワイ キャッキャ

フレンダ「………」

ポテトモタノム?

フレンダ「………」

ドリンクハピッチャーデタノンデシマイマショウカ

フレンダ「…………ま」

トリアエズイッカイコンナモンデイイカ

フレンダ「待てぇぇーーーーーーーい!!!!!」ウガァ!!


599: 2011/10/24(月) 23:28:49.24 ID:VeKxOkCP0


絹旗「なんですか急に大声出して」

フレンダ「なんですか、じゃない訳!! 今の流れ、おかしいところあったでしょうが!!」

美琴「え? なんかあった?」

滝壺「そうだね、ごめんねふれんだ」

フレンダ「滝壺……やっぱ私の気持ちを分かってくれるのは滝壺だけって訳よ」ウルウル

滝壺「サバでしょ? でもルームサービスにはないから、出前とらないといけn」

フレンダ「違う!!!! サバは食べたいけど今は違う!!!!」

番外「うるっさいなぁ、一体なんなのさ?」

フレンダ「さっきの麦野のセリフ!!! おかしかったでしょ?!?!」

麦野「私ぃ?」エ?

フレンダ「そう! 思い出してみなって!!」

麦野「えっと……『とりあえず注文こんなもんでいいか』って」

フレンダ「もっと前ぇぇええ!!!! ルームサービスなんてどうでもいいから!!!!」

麦野「なんだよめんどくせぇなあ………『絹旗はその歳の割には胸あるし、美琴達だって遺伝子的には期待できるんじゃない?』みたいなこと?」

フレンダ「そうよそれそれ!!」

ミサカ「何かおかしいところがありますか? とミサカはいい加減食事にありつきたい心境を抑えながら問いかけます」


フレンダ「……………………私は?」


美琴「へ?」

麦野「…………あ」

フレンダ「私だけなんのフォローもないじゃん!!! 皆、それに対して全くスルーだし!!! これじゃあ私には何の希望も無いって言ってるみたいじゃん!!!」

絹旗「いや………だって、ねえ?」

ミサカ「ええ………それは、ねえ?」

麦野「だってお前希望ないじゃん」

フレンダ「はっきり言った!?!? なんでなんでよ!?!? 絹旗たちにはあって、なんで私だけ!?」

600: 2011/10/24(月) 23:29:16.98 ID:VeKxOkCP0

番外「だって、フレンダもう高校生でしょ? 普通、成長は止まるころだろうし。それでその体じゃあ……」

フレンダ「でもでも!! 私は欧米人な訳だし、その辺日本人のアンタ達より可能性が……!!」

ミサカ「欧米人って大概早熟ですからね。その歳からの成長って、ミサカ達より期待できないのでは?」

フレンダ「う、うぅ!?」

打ち止め「映画とかで見る外人さんって、ミサカ達と比べて大人っぽいもんね、ってミサカはミサカは外人さんのダイナマイトボディを思い出してみる」

フレンダ「あ、う、う」

滝壺「大丈夫だよ、ふれんだ」

フレンダ「た、滝壺……!!」パア

滝壺「幼児体型な外人だっているにはいるし、ふれんだだけがぺったんこな訳じゃないと思うよ?」

フレンダ「うわぁぁぁぁああああああん!?!??!」



601: 2011/10/24(月) 23:29:42.38 ID:VeKxOkCP0



~~~~~~


絹旗「で、ですね、その時あのアホ面が―――」

フレンダ「ひっく、ぐす」

打ち止め「まだイジケてるの?ってミサカはミサカは部屋の隅っこで体育座りをしているフレンダに話しかけてみたり」

フレンダ「ぐず………ふんだ。もういいもん。何さ胸なんて脂肪の塊じゃん。邪魔なだけだし」

番外「それ、さっきミサカが言ったけどなあ」

フレンダ「乳牛じゃないんだからおっOいで女の魅力なんか決まらないっての。魅力だったら私だって皆に負けてないし………そう、ほら見なさいこの脚線美!! 細くて長くて、結局胸なんかより断然美しい訳よ!」バッ

麦野「あーハイハイ、すごいですねー」

フレンダ「何さその棒読み!! これは麦野にだって到底出せない魅力って訳! そうだ、ラビットだって私の足が一番キレイって言ってたし!」

ミサカ・美琴「」ピク

フレンダ「いつかの男どもが集まってバカ話してた時ラビットは、か、顔だって私が一番好みって言ってたもんね!/// やっぱ、分かる人には分かるっていうか」ニマニマ

麦野・絹旗「」ピク

フレンダ「どうでもいいヤツに好かれてもしょうがないもんね!! ラビットだったらそこらの男よりは、まあ、全然マシだし?」

番外・滝壺「」ピク

フレンダ「うん、別に胸なんて小さくても、ラビットが良いって言うならそれでもいい、かな///」エヘヘ


フレンダ「うんうん、そうだよ、ね……/// あ~お腹減っちゃったって訳! 滝壺、やっぱサボ食べたいから出前y」

麦野「調子こいてんじゃねぇぞコラァァアアアア!!」

602: 2011/10/24(月) 23:31:04.95 ID:VeKxOkCP0


フレンダ「ひいっ!?!?」

麦野「大体、私だってあん時には『美人』って言われてんだよ!!! テメエだけが何褒められたみてえに言ってんだコラ!!!!」

滝壺「胸は、私がいいって言ってたもん」

ミサカ「それならミサカは性格が一番いいって言われました。何を自分が一番、みたいな発言をしてんだコラ」

絹旗「お、お尻は私だったハズです!!!」

美琴「私は……アレ?」

番外「………話についてけないんだけど。まあ、モヤシにどこが好き、なんて言われてもなんとも思わないけどー?」ギリギリ

打ち止め「番外個体、青筋青筋。ミサカにはあの人はいっつも『可愛い』って言ってくれてるもん!!」

フレンダ「え、え、え?」

麦野「ちょおっと身の程を弁えてないにゃーん? フレンダちゃ~ん?」

フレンダ「ひぃぃ………で、でも! 私が一番ラビットの評価高かったもん!!! 麦野なんて垣根とかの方からの評価のが高かったくせに!!!!」

麦野「」



フレンダ「い、今一番ラビットの好みの女は私なんだからーーーーー!!!!!!!」




ミサカ「! それはあっくんの大親友として聞き過ごせまs」

フレンダ「えいっ!!」


ボン!!!


打ち止め「うわっ!? 煙!?!?」

絹旗「しまった逃げられ……!!!」

麦野「ちっ!! 早く窓を……!!」

滝壺「大丈夫」

美琴「ケホッケホッ………え?」

滝壺「ターゲットのAIM拡散力場は記憶した」キイィィィン

全員「」









翌日「私は肉便器です」と書いたプラカードと一緒に、電柱の上にに縛られた金髪碧眼の少女が、警備員に発見されたとかされてないとか。





603: 2011/10/24(月) 23:32:20.25 ID:VeKxOkCP0
終わりです。

キャイキャイ仲の良い女子会にしようと思ってたんだぜ………

久しぶりのフレンダフルボッコに。

でも一番好きなんです。



ではまた。

639: 2011/11/23(水) 22:42:41.03 ID:LtJ8lwjy0




とある研究所




『―――続いて反射速度の測定です』



一方通行「(昨日の映画は面白かったなァ)」


ピキュンピキュンピキュン!!!



『次は、能力強度』



一方通行「(夏休みはいいよなァ。美琴ちゃン達も学校無いからいっぱい遊べるし)」エヘヘ


チュイーン チュドドドドドドドド!!!!



『能力精度』



一方通行「(皆でお泊り会、ってのもしてみたいなァ。今度ミサカちゃンに言ってみよォ)」ホクホク


ピキーン パパパパパパパ!!!!



『次は―――』



一方通行「(3時に皆と待ち合わせだっけ。さっさと終わらせちまおォ)」


パラリラパラリラキュインキュインシャキーン!!!!!!





『お疲れ様です。能力判定は―――』





640: 2011/11/23(水) 22:43:59.76 ID:LtJ8lwjy0




ふぁみれす



絹旗「うっわ超凄いです。オールSS判定って……」

美琴「まずSSってあったのね……同じレベル5だってのに、やっぱり桁が違うわ」

ミサカ「流石はミサカのあっくんです、とミサカはあっくんの功績を自分のモノかのように胸を張ります」

一方通行「なンか、成績いいンだよなァ。○か月前くらいから」

麦野「○か月ねぇ……なにかきっかけでもあったのかしら」

一方通行「ンン~~~………ミサカちゃンに会った、あたり」

ミサカ「むう。能力向上について関係あることはしてませんよね。むしろ実験を断った訳ですし、とミサカは首を傾げます」

一方通行「さっさと測定を終わらせようとしてるからかもなァ。前は、研究所行くの大嫌いだったけど、今は測定終わったら皆に会えるからヤル気も出るし」

絹旗「メンタルもやっぱり超影響するでしょうしね」

一方通行「あと、前は数値なんて気にしてなかったし。小学校の時に、テストの見せっこしてて『お前100点ばっかりで見せっこしてもつまんない』って言われてから、テストの結果とか気にしなくなった、から……」ズーン

美琴「それはちょっと切ないわね……」

麦野「…………」←トラウマ発動中

641: 2011/11/23(水) 22:44:49.55 ID:LtJ8lwjy0

一方通行「でも、今はミサカちゃンが褒めてくれるから頑張ってるンだァ」ニヘラ

ミサカ「偉いですよあっくん。どんなことでも一生懸命やるのは凄いことです」ヨシヨシ

一方通行「へへへ、ありがとォ」

麦野「あ、あーくん! 次から私にも結果教えてね!? わ、私もいっぱい褒めてあげるから!」

一方通行「う、うン、ありがとォ」ビク

絹旗「あ、麦野。私もこの前の測定でAが一つ増えたんですよ!」ハイ!

麦野「そう」

絹旗「(´・ω・`)」



642: 2011/11/23(水) 22:46:16.07 ID:LtJ8lwjy0




~~~~~




美琴「そういえば、やっと夏休みよね」

絹旗「そうみたいですね。ま、私は学校行ってないから超関係ないですけど」

麦野「私も」

ミサカ「ミサカもです」

美琴「あ………あ、でもほらこれで学校行ってる人もいつでも遅くまで遊べるし、関係ないってこともないわよ!」

麦野「まあ、そうかもねぇ。じゃあ、なんか計画でも立てる? どっか泊まりでとか」

一方通行「! はい!」

美琴「? あっくん、どうしたの?」

一方通行「オレ、海行ってみたい! 泊まりで、皆で行きたい」

ミサカ「海……いいですね。ミサカはまだ見たことありませんし」

絹旗「私もしばらく行ってないですね。プールならありますけど。超イイ意見だと思います。でも………」

麦野「この面子で『外』に出るのは難しいでしょうね………」

一方通行「…………あ」

ミサカ「レベル5、暗部の構成メンバー、クローン。申請してホイホイ通るような顔ぶれではありませんね、とミサカは現実に軽く溜息をつきます」

絹旗「う~ん、落としどころとして宿泊施設付きのプールで手を打つしかないですかね」

一方通行「…………」シュン

美琴「………ねぇ、麦野さん。なんとかならない?」

麦野「私に言われてもなあ………私だって子供な訳だし」

絹旗「え、その歳d「頃すぞ」冗談です」

ミサカ「やはり、こういうことは如何にレベルが高かろうとミサカ達には何もできませんね」

美琴「大人に頼んでみる? 私達よりはそういう手続きには強そうだし」

一方通行「大人………つっきーせンせーは?」

ミサカ「あのミニ教師ですか? 彼女が大人なのか未だに疑念があるのですが、とミサカは明らかにランドセルが似合いそうな幼女の姿を思い出します。それはそれとしても、一教師である彼女には厳しいのではないでしょうか?」

絹旗「一般人に暗部の事を話すわけにもいけませんしね」

麦野「大人で、暗部の事にも精通してて私達の知り合い、って言ったら………」





全員「「「「あ」」」」


643: 2011/11/23(水) 22:48:06.67 ID:LtJ8lwjy0


とある研究所




木原「おいヴェーラ! ちょっとこっちこい!」

ヴェーラ「は、はい!? な、なんでしょうか?」ビクビク

木原「昨日の撮影、ありゃなんだ? 一方通行が見切れまくってるじゃねえか!!」

ヴェーラ「え、あ、いや、昨日はいつもの撮影ポイントが清掃中で使えなくて、ちょっと不安定な場所だったので」

木原「ああ!? 不測の事態に対応するのがプロってもんだろうが!! アマチュアかテメエは!!」

ヴェーラ「………すみません(盗撮のプロ……ってこと?)」

木原「ったくよぉ………ガンガゼ野郎なんかこんな映っててもしょうがねぇっつの。何の為にテメエらを毎日毎日よこしてると思ってんだ」

ヴェーラ「………」

木原「………お、野菜も食ってるじゃねぇか。そうだそうだ、栄養のバランスを考えねえと成人病の危険があるからな。ここにきてオレの躾が実を結んできたってことだなぁ」ニヤニヤ

ヴェーラ「(桃ジャーちゃんのお陰のような気がするけど………あ、今なら機嫌もいいし今のうちに帰……)」ソロ~

木原「ったく、出来の悪いガキで苦労するぜ。お、コップ倒しやがって、あ~あ~水がズボンにかかってるじゃねェか。さっさと拭かねぇと………あ゛あ゛ぁ!?!?」

ヴェーラ「うひっ!?」ビクン!

木原「あの変態女ぁぁぁ!!!! なにおしぼりでクソガキの股間拭いてやがる!?!?!?!? おい、そこは濡れてないだろうが!!!!! つーかテメエの鼻血でズボンが赤くなってるだろ!!!!! ぶち頃すぞ!!!!!!!」ガタガタガタ!!!

ヴェーラ「(し、しまったぁぁぁぁ!? あのシーン、カットし忘れてた………!!! は、早く逃げないと)」

木原「ヴェーラァ!!!!! テメェ、なんで報告しなかった?」ユラリ

ヴェーラ「あ、や、す、すっかり忘れてて………」ガクブル

木原「ほう。その歳で痴呆か。そんなら一回頭の中確認してみねぇとなぁ? かち割って」ニヤァ

ヴェーラ「あ、あ、あの、ちょっと……!!(氏ぬ……? 恨むわよ、ブラッドちゃん………)」

木原「よし動くな。一発で楽にしてやるからなぁ?」チャキ

ヴェーラ「ひ………!!!」

644: 2011/11/23(水) 22:49:12.12 ID:LtJ8lwjy0


木原「あばy」

バターン!



美琴「こんにちはーー木原っていますかー?」



木原「うおおおぉぉぉ!!!!」


ドンドンドンドン!!


美琴「きゃあっ!?」バチバチバチィッ!!

木原「防ぐんじゃねえ!! 大人しく蜂の巣になっとけ!!!」

美琴「なにすんのよ!! いきなり銃なんか! 危ないでしょ!!?」

木原「危ねえのはテメエだこの色魔!!! 一方通行の神聖なアクセラレータを汚しやがって!! やっぱテメエだけは論外なんだよ!!!」

美琴「? なんのことだかさっぱりだけど? そんな身に覚えないことより、今日はアンタに頼みごとがあるんだから、ちょっと落ち着きなさいよ。ね、皆?」


ゾロゾロ


絹旗「さらりと『身に覚えない』と言い切れるあたり超重症ですね」

ミサカ「むしろあり過ぎてどれか分からないレベルでしょう、とミサカはお姉様の蛮行を思い出しため息をつきます」

麦野「スーハースーハー ご、御機嫌よう、木原さん? お久しぶりです(今日は失敗しないように失敗しないように……)」カチカチ

木原「あ? なんだテメエらゾロゾロと。今は忙しいんだ、聞くことなんざねえからさっさと帰r」



一方通行「………あ、のォ、木原、くン、久しぶりィ」オドオド




645: 2011/11/23(水) 22:50:11.05 ID:LtJ8lwjy0



木原「―――で? 頼みってのぁ何だ?」

ヴェーラ「(た、助かった……)」ドキドキ

絹旗「(豪華な応接室に高そうなコーヒーとお菓子………超手のひら返しですね)」

ミサカ「旅行をしたいのです、とミサカは単刀直入に切り出します」

木原「はぁ? 旅行だ?」

美琴「そ。折角の夏休みでしょ? だから皆で海にでも行きたいんだけど、申請が下りそうもないからアンタならなんとかできないかな~、って」

木原「ムリに決まってんだろうが。テメエらのプロフィール考えろ。旅行どころか外出だけでも難しいっつーの」

麦野「そんなことは百も承知よ……です。だからこうして相談にきたんじゃないの……です」

木原「……よしんばオレにどうにかできたとして、テメエらにそんなことしてやる義理なんかねぇ」

絹旗「やっぱこうなりましたか………」ヒソヒソ

ミサカ「ええ、やっぱり最終手段を使うしかありませんね………あっくん」ヒソヒソ

一方通行「え? ………うン、そうやって言えばいいのォ?」

木原「帰れ。こっちはまだ仕事が残ってんだ。ガキどもの戯言に付き合ってるヒマなんk」

一方通行「き、木原、くン!」

木原「あぁ? なんだクソガキ(なんだオレの天使)」




一方通行「オレ、旅行、行きたァい………」ウワメヅカイ




木原「!?!? だ、だから、無理なもんは無理だって……」


トコトコ ポスン


木原「ん、んだよ狭いんだからこっち座んな(オレの天使がこんなに近くにぃぃぃぃ!?!?)」

一方通行「ねェ、木原くゥン………」ジー

木原「な、なんて言われたって(畜生なんだコレいい香り)」






一方通行「………お願ァい…………パパァ」ギュッ





木原「」








646: 2011/11/23(水) 22:51:15.84 ID:LtJ8lwjy0



~~~~~~~



窓の無いビル




「珍しい客だな。木原数多」

木原「……オレとクソガキを引き離した張本人のとこなんか来たくなかったがな。アレイスター」

アレ「何の用だ? とは聞かないよ。外出申請のことだろう?」

木原「チッ、お見通しってことかよ。まあ話が早ぇ、一方通行とその他諸々の申請を許可しろ。返事はYESかハイだ」

アレ「……本気でそれが通ると思っているのかね?」

木原「……」

アレ「学園都市のレベル5が5人。幻想頃し、暗部、そしてクローン体。どれも学園都市の機密事項の上位に位置するものだ。そのリスクは相当な物。どういう返答がされるかは想像できそうなものだがね。わざわざ『案内人』と交渉してまでご苦労なことだ」

木原「……その『リスク』とやらを上回るリターンがあるとしたら、どうだ?」

アレ「?」

木原「これを見ろ」バサァ

アレ「これは……能力測定の判定用紙に見えるが」

木原「一方通行のものだ。それもここ数年のものをまとめてある。なにか気づかねえか?」

アレ「ふむ。今年に入って、ある時期を境に右肩上がりを続けているね。それまでは完全に停滞しているのに」

木原「そうだ。ここ数年、全く能力の向上が見えなかったのがここにきて急に、だ。これが何を意味するかわかるか?」

アレ「……続けたまえ」

木原「能力の向上に顕著な現象が見られた時期、一方通行はある変化をしている。この変化こそが能力の停滞期を打ち破る鍵だったと推測できる」



647: 2011/11/23(水) 22:52:11.97 ID:LtJ8lwjy0


・・・
・・・・
・・・・・


アレ「―――つまり、一方通行のパーソナリティに変化、それも対人関係のスキルやコミュニケーションをとる能力が発達したことが能力の向上に繋がった、と言いたいわけだね? そしてそれは他のレベル5にも同様であるとし、スキル向上の為旅行をさせてその経過を見る、と」

木原「……そういうことだ」

木原「(~~~~っくそがぁ! 昔はキレキレの若手のエース研究員と呼ばれたオレが、こんな根拠もクソもねえでっち上げのレポートを作る羽目になるとは………!! 大体、能力判定が上がったのだって一方通行が今まで手ぇ抜いてただけだろうが! そもそもオレがクソガキの開発担当を外れなけりゃ、今頃レベル6だって夢じゃ……! こんなクソレポートでアレイスターを言いくるめられるハズがねえだろが。クソガキどもなんてシカトしとけばよかった、いやしかし天使がオレの事をぱぱぱぱぱパパって苦節数年ついに一方通行がオレの事をパパとぉぉぉぉおおおおお!!?!?!?)」ガシガシガシ!!

アレ「―――める」

木原「畜生、これでダメだったら二度とパパって呼んでくれねぇかも―――! って、あ?なんか言ったか?」

アレ「何を悶えているのかね。しっかり聞きたまえ、キミから申し出てきたのだろう?」

木原「……ああ、どうせ許可なんか降りねぇんだろ? とにかく、まだ諦めねえからな。テメエが首を縦に振るまで―――」

アレ「だから、『認める』と言ったのだよ? 旅行結構。大いに楽しんでこさせ給え」

木原「…………は?」

アレ「素晴らしいレポートと理論じゃないか。これは申請を受理せざるを得ないだろう、学園都市統括理事長として。まあ流石に1泊程度しか許可できないがね。日付と場所を詳細にな」

木原「………何を考えてやがる」

アレ「今言った通りだが? 学園都市最高の能力者の進化の切っ掛けとなるのならば、一も二も無いだろう。まぁ、キミにお願い、というか条件があるのだがね」

木原「条件………だと?」ピクリ

木原「(なんだ? オレに条件……猟犬部隊関係か? イヤ今更頃しだのなんだのでオレ達をわざわざ駆り出す必要もねえ。一体何を考えt)」

アレ「旅行先の一方通行、いやあっくんを撮影してきたまえ」


648: 2011/11/23(水) 22:53:15.39 ID:LtJ8lwjy0

木原「………は?」

アレ「だからあっくんを撮ってきて欲しい、と言ったんだが。難聴かね?」

木原「いやゴメンものっそい聞こえてる………え、なんで?」

アレ「だって学園都市の外だと滞空回線が使えないし、旅行中のあっくんが見れないじゃないか」

木原「いやそうじゃなくて」

アレ「カメラだと臨場感に欠けるがしかたないがね。ばっちりくっきり頼むよ。行先は海、だったか。水着と寝顔のショットは忘れず頼む」

木原「だから、なんで撮影の必要が」

アレ「あっくん、可愛いじゃないか。他に理由は要るかい?」

木原「」

アレ「キミに開発担当を任せた結果、臆病な性格になって能力の成長が阻害されてしまったのはプランから外れてしまったが、今となってはそれが吉と出たと言える。全く、人生とはこれだから面白い。旅行が終わったら、直接会う機会でも作ってみようか。そろそろ、私ともコミュニケーションがとれるくらいには成長しているだろう」

木原「」

アレ「ふふふ楽しみだ…………む?」

木原「……あ?」


アレ「私のことは何て呼んでもらえばよいか。アレイスターくん、じゃ長いな。アレイスター………私も『あっくん』っていうのもアリじゃないかね?」ワクワク


木原「知るかぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!」




649: 2011/11/23(水) 22:56:12.61 ID:LtJ8lwjy0
終わりです。


え~、以前予告した通りこれから旅行編となります。

いつものよりは長めになるので、次回で完結というわけにはいきません。


来月は今のところだと休みがそこそこありそうなので、今回のように間は空かないとは思うのですが……


もうしばらくお付き合いくださいませ。

663: 2011/11/25(金) 23:40:29.64 ID:DNFQK9ba0
時間ができたので投下します。

旅行編パート2です。

664: 2011/11/25(金) 23:41:48.70 ID:DNFQK9ba0




観光バス、走行中(貸切)




絹旗「丘ーをこーえーいこーおよー♪」

一方通行「くちィーぶえーふき」

上面「「つぅーつぅー!!」」



「席順A(ミサカ・垣根)」


垣根「うるせぇなぁ……ハシャギやがって」

ソラーハスーミーアオーゾラー♪

ミサカ「もはや半ば諦めていましたからね。テンション上がるのも無理はないです、とミサカはスルメソーメンに手を伸ばしながら答えます」

垣根「おい、それオレの…… この面子を外に出すたぁな。どんな裏技を使ったんだか」


665: 2011/11/25(金) 23:42:53.56 ID:DNFQK9ba0

「席順B(美琴・番外個体)」


ララララ アヒルサン~ ガガガァ

番外「………」ウズウズ

美琴「……一緒に歌いたいならそう言えば?」

番外「はぁ!? そんなわけねーし! 眠りたいのにうるっさいから文句言いたかったんだし!」トントン

美琴「膝でリズムとってるけど」

番外「……っ!? し、知らない知らない!! ミサカは寝るから! 着いたら起こしてよねお姉様!」プイ



「席順C(麦野・フレンダ)」


フレンダ「はぁ、ふう……」

麦野「頼むから吐くなよ。隣で吐いたら窓から投げ捨てるからな」

フレンダ「おぇ………ど、努力するって訳……」



666: 2011/11/25(金) 23:44:19.27 ID:DNFQK9ba0


「席順D(滝壺・削板)」



滝壺「海、楽しみだね」

削板「おう! オレは素潜りで魚を獲ってみたいな! 晩飯にクジラ肉楽しみにしておけよ!!」

滝壺「クジラ? 食べられるの?」

削板「刺身で食べると美味いぞ! でっかいの獲ってきてやるからな!」ハッハッハ

滝壺「うん、期待してるね」ニコニコ



「最後尾シート(上条・浜面・一方通行・絹旗・打ち止め)」



打ち止め「ララ歌声合せて足並みそろえよ♪」

絹上面通行「「「「きょおーはゆかーいだー♪」」」」



「運転、助手席(木原・ヴェーラ)」



ユカーイダー♪

木原「………」ウズウズ

ヴェーラ「いや、木原さんがコレを歌うのは絵的にまずいので。自重してください」

木原「あ!? んなこと考えてねえっつの!! つーかしっかり撮影しとけよ、折角オレが運転してやってんだからな」ブロロロ

ヴェーラ「プーちゃんじゃないんだからツンデレされても可愛くないですから。撮影って言っても、移動でこんなに撮ってたらとんでもない長さになりますけど……」

木原「いいんだよ。どうせ一方通行のベストチョイス集に編集すんだから、素材は多い方がいい。アレイスターのクソ野郎からもできるだけ多く、って言われてるしな」

ヴェーラ「それ、本当に統括理事長が言ったんですか? ………学園都市の『闇』って一体………」

木原「全く、脳みそ腐ってやがるんじゃねぇのか? 学園都市のトップがあんなんだって分かってから頭痛が止まらねえ」

ヴェーラ「(あんたが言うかあんたが)」



667: 2011/11/25(金) 23:45:17.09 ID:DNFQK9ba0



絹旗「そう言えば、行先はどこでしたっけ? 手続きとかそこら辺はまかせっきりだったので良く知らないんですよね」

上条「ん、千葉の海水浴場だったな。詳しくはよくわからん。>>1が東北出身で、そこら辺は曖昧なんだと」

絹旗「……さらりとメタるのはやめて下さい………む、超停まるみたいですね。サービスエリアでしょうか」

浜面「お、調度いいな。小腹空いてたんだよ、なんか食べ物でも……うお!?」

打ち止め「すっごい勢いで降りて行ったね、ってミサカはミサカは切羽詰まった表情で駆け下りていったフレンダの姿を見守ってみる」

一方通行「おやぶン、どォしたンだろ?」

浜面「便所じゃねぇか? よっぽど我慢してたんだな~」

絹旗「女性に対してその言いぐさ……だから浜面は超浜面なんですよ」ハァ


木原「おいガキども! 便所なりメシでもさっさと済ませとけよ!! 15分以内に戻ってこなかったら置いていくからな!」


上条「オレもトイレ行っとこっと」スク

打ち止め「ミサカも降りる~ってミサカはミサカはサービスエリアデビュー! あなたも一緒に行こう! あの売店のソフトクリーム食べてみたい!」

一方通行「うン、買ってあげる。オレも初めてだァ」ウキウキ



668: 2011/11/25(金) 23:46:00.12 ID:DNFQK9ba0



サービスエリア、女子トイレ




フレンダ「おろろろろろろ」

ミサカ「……リアルな吐瀉音が聞こえますね」

滝壺「ふれんだ、大丈夫?」

ギィ

フレンダ「……はぁ、はぁ」ドヨーン

ミサカ「真っ青ですね、とミサカは中国発祥のゾンビのような顔色のフレンダを見て軽く引きます」ウワァ

滝壺「はいお水。口ゆすいで」

フレンダ「あ、ありがとう………ふぅ。ちょっとはすっきりした訳」

ミサカ「あっくんに相談しましょうか? あっくんの能力ならなんとかできそうなものですが」

フレンダ「だ、ダメダメ!! こんなみっともない姿見せられないもん! ……根性で乗り切る」

ミサカ「……むぎのんに投げ捨てられないようにしてくださいね、とミサカは目的地に着く前に一人欠けてしまうことを危惧します」



669: 2011/11/25(金) 23:47:28.95 ID:DNFQK9ba0



観光バス付近




木原「くあ、体痛ぇ」パキパキ

ヴェーラ「お疲れ様です。缶コーヒーどうぞ」

木原「おお。あと2時間くらいか……帰りもあるんだよな、面倒くせぇ」ハァ

ヴェーラ「ま、まぁ、あーちゃんの為ですから。喜んでましたよ、すっごく。あ、よかったら運転代わりますか?」

木原「ああ、頼むわ………けっ、世話が焼けるぜ」

ヴェーラ「(と言いつつ顔はニヤケてるんだけど……怖)あ、あーちゃん、どうしたの?」

木原「」ピク

一方通行「あ、えっと………」モジモジ

木原「んだよ、便所なら向こうだぞ」

一方通行「そうじゃなくて……、運転、ありがとォ。コーヒー、買ったから、飲む?」

木原「!?」

一方通行「あ、もう買ったンだ。じゃいらn」

木原「不味っ、なんだこのコーヒー豚でも飲まねえぞこれは。(ポイッ しょしょしょうがねぇからテメエの貰ってやるよ」

ヴェーラ「」

一方通行「あ、そォ………じゃあ、運転、お願いねェ?」パタパタ

木原「………っふ、ふはははは!」

ヴェーラ「?」ビクッ

木原「よし行くぞ!! いつまで休んでやがる!!! オレの華麗なドライビングテクを見せてやる!!!」

ヴェーラ「いや、まだ戻ってきてない子がいm」

木原「見てろよ、30分で到着してやるからなぁぁぁ!!!」

ヴェーラ「さっき2時間はかかるって……!! 無茶です、捕まりますから!!!!」




670: 2011/11/25(金) 23:51:05.56 ID:DNFQK9ba0
本日はここまで。

まだ到着してもいません。なんか長くなりそうで………


上条さんも言っていましたが、私は東北は岩手県出身なので関東の海水浴場事情をよく知りません。

故に、現場の様子は私が行った岩手県沿岸北部の海のイメージで進めます。浄土ヶ浜とか、綺麗ですよ。


長編なので、次回からもボチボチこんな感じで短いので少しずつ進めていきます。

どうぞよろしく。

686: 2011/11/27(日) 23:40:36.75 ID:6N52fbYZ0



30分後


木原「見たかぁぁぁ!!! キッカリバッチリ30分ジャストだクソッタレがぁぁぁ!!!」バターン!


ゾロゾロ


美琴「や、やっと着いた……」

ミサカ「時間以上に濃い30分でしたね、とミサカはサービスエリアからのデンジャラスな道中を振り返ります」


687: 2011/11/27(日) 23:41:59.74 ID:6N52fbYZ0

~~~~~


木原『おらぁぁぁぁ!! 木原ドリフトぉぉぉぉ!!!!』

美琴『ぎゃあああぁぁああああ!?』

番外『あああああああ!?!?! 木原テメェいい加減に………!! イヤァあっく~~~~!!!!』


~~~~~



木原『何人たりともオレの前を走るやつは認めねえぇぇぇぇ!!!』

ミサカ『かかかかか垣根、だ、未元物質、未元物質でミサカをぉぉぉぉ!!!』ガシ!

垣根『おい、ちょ、お前そこは首…………!!!!』パンパン!!


~~~~~


木原『ええい面倒臭ぇ、右車線だ右車線!!! お、前から車』ギャギャキキイ!!

削板『これくらいの衝撃根性さえあれば楽syうっ!?!?』←頭打った

滝壺『スピー スピー』



~~~~~



木原『工事中、だぁ!? 知るかぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!』ゴンゴンゴンゴン!!

麦野『だああぁぁぁぁあああ!?!?! けけけけけつ痛ぇぇぇええええええ!!!』

フレンダ『』チーン



~~~~~


パーポーパーポー

木原『ッチ、警察か………!! 舐めんじゃねえ、撒いたらぁぁぁぁあああ!!!』グイン!


上条『じ、Gが!! 胃が口から出そ………!!!』

浜面『な、何か掴まるもの……!! どわぁっっ!?!?』

絹旗『わきゃっ!? こんの工口面、どこに顔つっこンでやがるンですかァ!?!?』ズドン!

浜面『んごふぅっ?!!?』

打ち止め『みみみみみミサカはミサカは……!! うぇ~~~ん、あなたぁぁぁ!!!』ダキッ

一方通行『えええええっと、車の衝撃のベクトルをををををを………ひっ!?!? うわァァァァァン!!!!』




688: 2011/11/27(日) 23:43:02.30 ID:6N52fbYZ0



~~~~~~



ミサカ「よく生還できたものです、とミサカは額の汗を拭うふりをします」

美琴「垣根さん、見たら泡吹いてたけど、そんなに怖かったのかしら。意外ね」

ミサカ「第2位と言えど情けないものですね、とミサカは垣根の肝の小ささをせせら笑います」フフン


上条「よっと、歩けるか垣根? なんか首のあたり赤いけど、具合悪いならバスの中で休んだ方が……」

垣根「………あ、のクローン野郎、力一杯絞めやがって………!!!」ゲホゲホ


麦野「あー、お尻痛い………、何ちゅう運転よまったくもう。あーくん、大丈夫?」

一方通行「う、ン、何とか………」


木原「クソガキ共、何シケた面してやがる! 着いたぞ、オレの運転で1時間以上も早くな! このオ・レ・の!!!」フフン

一方通行「木原、くン」

木原「おお? な、なんだ礼ならいらねえぞ別にお前らの為にやった訳じゃなくて単にオレがかっ飛ばしたくなったからだかr」

一方通行「………ばか」プイッ

木原「んなっ?!!?」ガーン!!



689: 2011/11/27(日) 23:44:01.35 ID:6N52fbYZ0

ヴェーラ「だからやめて、って言ったのに………ハァ。と、とにかく皆、着いたわよ~~~ホラもう海の真ん前!!」ホラ!

浜面「つつ、まだ腹が………お」

上条「おぉ、こんな近くに」

美琴「うわぁ、キレイねー」

番外「ふ~ん、初めて見たけど………まぁまぁじゃん」

絹旗「………じゃあ、これはお決まりのセリフを叫ばなければいけませんね。超お約束的に」

ミサカ「あのセリフですね、とミサカは海に来たテンプレセリフを思い浮かべます」

打ち止め「じゃあじゃあミサカが号令かけるね!ってミサカはミサカはせ~~のっ!!」






全員「「「「「「「「「「「海だーーーーーーー!!!!!」」」」」」」」」」」









木原「」ズーン

フレンダ(バス内)「」チーン

滝壺(バス内)「スピー スピー」



690: 2011/11/27(日) 23:45:17.37 ID:6N52fbYZ0


~~~~~



絹旗「ひゃっほ~~~~い!!」バシャバシャ!!

打ち止め「ひゃっほ~~~い、ってミサカもミサカも海に突撃!!」バシャバシャ!


キャーキャー!


浜面「よっと。パラソルはこの位置でいいか」

上条「あとビーチボールでも借りてきましょうかね。あと必要な物は……」ウーン

一方通行「上条くン、オレも何か手伝う?」ウズウズ

上条「ん? いいよ大丈夫だ。それより初めての海なんだろ? 気にしないで遊んで来いって」

一方通行「え、そ、そう……?」

上条「ああ、雑用なら下っ端コンビに任せとけよ。ほら行って来い」パシッ

一方通行「! うン! じゃ、じゃあ………ひゃ、ひゃっほ~~~い///」タタタ

浜面「別にマネしなくてもいいのにな」クックッ

上条「そんだけ嬉しいんだろ。ははっ、見ろよ水に足とられて顔面から海にダイブしてる」

浜面「おお、早速涙目に……… 業界の人が喜びそうな絵面だな………そうだ、サマーベッドも何個か要るな。業界の人の為に」

上条「………そうだったな」




美琴「はぁ、はぁ、白い腕白い胸白い太もも………うへへへ海、最高」ダラダラ





691: 2011/11/27(日) 23:46:06.74 ID:6N52fbYZ0



ミサカ「おぉ、これが海ですか。海に近い場所に派遣されている妹達から感覚共有を受けましたが、やはり実際に体験するのとでは違いますね、とミサカは波打ち際で海水が砂をさらう感覚を楽しみます」バチャバチャ

番外「ん~~~まぁ、でっかくてキレイだとは思うけどさ。なぁんで皆ハシャイでるかはわかんないな~。プールの方がよくない? まぁミサカはプールも行ったことないけど」

ミサカ「太陽の下、この広大な自然の中で遊べるってところに価値があるのではないですか? この解放感は中々味わえませんよ?」

番外「……そんなもんかなあ。でも塩でベタつきそうだし、やっぱミサカはプールのがぷわっ!?」バシャァ!

一方通行「えへへ、ワーストちゃン、隙ありィ」ニコニコ

ミサカ「おぉ、番外個体に比較的絡まないあっくんが……」

番外「え……? や、やったなぁ! イタズラするのはミサカの専売特許なんだからね! 3倍にして返してやんよ! 待てーーー!」バシャバシャ!!

一方通行「へへへェ、捕まンないもン!」バッシャバッシャ!


ミサカモミサカモー、ッテミサカモニゲルアナタヲオッカケテミタリ!  


ミサカ「うんうん。番外個体もあっくんと遊べて何よりです、とミサカは嬉しそうな末妹を温かい目で見守ります…………ってミサカも混ぜてくださーーーい!!」バチャバチャ!!



692: 2011/11/27(日) 23:46:58.20 ID:6N52fbYZ0


パラソル付近


ヴェーラ「はい、これ飲み物とお菓子。置いとくわね」ドサッ

上条「あっ、すいません。買い出しまで行ってもらって……」

ヴェーラ「いいのいいの。こういうことは大人に任せて、しっかり遊びなさい」

上条「ありがとうございます………そういえば木原さん、は? しばらく姿が見えないですけど」

ヴェーラ「あ~……さっき警察にちょっと、ね」

上条「………あー」

ヴェーラ「ま、気にしないで! 人を轢いたわけでもないからそんな大事にはならないだろうし。最悪帰ってこなくても、運転なら私ができるし」アセアセ

上条「相当無茶な運転でしたからね………ヴェーラさんは海に入らないんでせうか?」

ヴェーラ「え? 私は撮影係だしね。それに水着も持ってきてないし、荷物番でもしてるわ」

上条「なんだ折角の海なのに勿体ない……ヴェーラさん、キレイだしスタイルもいいから上条さんは期待してしまいましたよ」ハッハッハ

ヴェーラ「へ!? ヤダもうガンガゼ君たら/// 大人をからかわないの///」

上条「……それ、猟犬部隊でも共通のあだ名なんすね」


浜面「(こんなところでもサラリと上条属性………師匠と呼ばせてもらおうか)」




693: 2011/11/27(日) 23:48:29.00 ID:6N52fbYZ0


麦野「すごい日差しねー、学園都市製のオイル持ってきといてよかったわ」オン・ザ・サマーベッド

滝壺「こんなに天気いいと、眠くなっちゃうね」オン・ザ・サマーベッド

麦野「あんたさんざんバスで寝てたでしょうが。つーか、よくあの運転で寝れてたわね」

フレンダ「………」オン・ザ・サマーベッド

麦野「」ボイン

滝壺「」ボイン


ミロヨ、アソコデネテルコタチ 

アア、モデルカ? ビジンダシ、スタイルモスゲー

オッパイ、オッパイ!


フレンダ「」ペターン

フレンダ「わ、私も海入ってこよっかな~~」スクッ

滝壺「え? まだ寝てた方がいいんじゃない? もう具合はいいの?」キョトン

フレンダ「いやあ、ここにいると結局格差社会を思い知らされる、っていうか……」

麦野「あ、その前に飲み物取ってきてよ……そういえばあんた、今日は大人しい水着なのね」

フレンダ「え? そ、そう?」

麦野「前はなんか頭悪そうな工口いの着てたじゃん。今はセパレーツの可愛い感じのだし。イメチェン?」

フレンダ「あ、あはは、流石に前みたいなのは恥ずかしいかな~、って。結局色んな人に見られる訳だし」チラチラ

麦野「……乙女モード、継続中ってか。いいけど、あーくんも楽しみにしてたんだから、変に意識して遊べない、なんてことがないようにな」

フレンダ「! ………うん、わかった。飲み物取ってくるね!」タタタタッ

滝壺「………むぎの、優しいね」

麦野「ふん。別にフレンダの為じゃないわよ。あーくんの為、あーくんの」



694: 2011/11/27(日) 23:49:42.35 ID:6N52fbYZ0


とある岩場


おっちゃん「おお、兄ちゃん大漁だねえ」


ピッチピッチ!!


垣根「ああ、まぁまぁっすね」

おっちゃん「いやいや大したもんだ……ってその釣竿、鉄パイプと……縄!? ど、どうやって釣ってるんだ!?」

垣根「ああ、いや、これは………お」ピクッピクッ

おっちゃん「ひ、引いてる!?」

垣根「とっ、今度は重ぇな………!! だっっっっっしゃあぁぁ!!!!」ザバーン!!


ザバーン!!


削板「っぷはぁ!! ふう、どうだ今までで一番でかいぞ!! マグロか!?」ビッチビッチ!!

おっちゃん「」

垣根「どれ……あ、おじさん、これ何て魚っすか?」

おっちゃん「…………っは!? こ、これはスズキ、だね。うん、いいサイズだ、な」ダラダラ

垣根「だってよ。おい、いい加減止めにしようぜ。オレも浜辺で水着ギャルの鑑賞してぇんだけど」

削板「まだだ!! クジラを捕まえるまで続けるぞ!!」

垣根「そもそもクジラは魚じゃねえからな? っつーかこんな所にいねぇだろ。せめてカツオとかマグロくらいにしとけって。時期とかよくわかんねぇけど」

削板「むう、なら仕方ないな。よし、見てろよ! 今夜は魚祭りだ!!」ダンッ バッシャーーン!!

垣根「まあ、美味い魚が食えるなら悪くねぇか。おじさん、この辺でいいポイントってないっすかぁ?」




710: 2011/11/30(水) 21:42:35.44 ID:en4P7Kyn0



ミサカ「お姉様、気分はいかがですか?とミサカは日陰のサマーベッドに横になっているお姉様の顔を覗き込みます」ヌッ

美琴「ん………気分?…………最っっっっ高に決まってるじゃない」ウヘヘヘ

打ち止め「うわあ悪い顔してる、ってミサカはミサカは00001号の陰に隠れてみたり」ササ

ミサカ「質問を間違えました。体の具合はいかがですか?」

美琴「ん~? うん、頭もハッキリしてるしもう大丈夫よ。心配かけてゴメンね」ムク

ミサカ「心配というか何というか……しかし、多少回復したとは言え水着姿のあっくんがいる限りお姉様のブラッド化は防げません。どうしましょうか、シャツでも羽織ってもらいますか?」

美琴「バッ、折角のお宝が台無しじゃない!! 何考えてるの!?!? 全く、ホントならブーメランパンツがよかったのに、あっくんが『恥ずかしい』って言うから泣く泣く妥協したのに……」ブツブツ

ミサカ「……心配して損をしました、とミサカは心の底から思います。しかし、それではお姉様が病院に担ぎ込まれるのが確定事項になってしまいますが……それでもよいのですか?」

打ち止め「折角海にきたんだから、ミサカ、お姉様とも一杯遊びたい、ってミサカはミサカはしょんぼりしながら言ってみる」

美琴「それなら大丈夫、休んでる間にイメトレしたから。一緒にお風呂入って体洗って体拭いて、トイレまで手伝ったし。もう水着姿の一つや二つで大量失血することはないわ。ポケットティッシュで充分」フフン

ミサカ「うわぁ……」ドンビキ

打ち止め「それでも鼻血は出すんだね、ってミサカはミサカは残念過ぎるお姉様を憐れんだ目で見てみたり」

美琴「何よ二人して。大丈夫よ、本当にあっくんにそんな真似はしな………ああっ?!!??」



711: 2011/11/30(水) 21:43:55.62 ID:en4P7Kyn0


パラソル付近



浜面「………」ヌリヌリ

絹旗「………」

浜面「………」ヌリヌリ

絹旗「手つきが超やらしいです。通報しますよ」

浜面「なんでだよ!? 普通だっつーの普通!! 言いがかりつけんな!」

絹旗「あ、ごめんなさい……デフォでそんなんなんですね。生まれながらに性犯罪者ってことですか」

浜面「おま………ったく、減らず口ばっか言ってると止めちまうぞ? 日焼けで苦しめ」フン

絹旗「は~い、超ごめんなさ~い」

浜面「まったく……」ヌリヌリ

フレンダ「浜面~、そっち終わったらこっちもお願いね」

浜面「へいへい……ちょっと待ってろ」ヌリヌリ

一方通行「おやぶン、さっきも塗ってなかったァ? 日焼け止め」ヒョコ

フレンダ「!(顔近っ! 平常心平常心……)や、私って結局肌弱いから。小まめに塗っておかないとすぐ赤くなっちゃうのよね」

一方通行「ふゥン、大変だなァ………じゃあ、オレが塗ってあげる!」

フレンダ「そうそう、白人はこれだから、ってえぇ!?」

712: 2011/11/30(水) 21:46:15.82 ID:en4P7Kyn0

一方通行「? 肌弱いンでしょ? だったら早く塗った方が……」

フレンダ「大丈夫大丈夫! 念のため、ってだけだし! それにラビットにやってもらわなくっても他の人でm」

一方通行「オレはおやぶンのこぶンだし。遠慮しなくてもいいって」ニコニコ

フレンダ「え、あ、う………あ! ほらほら番外個体! アンタも結局もう一回塗った方がいいんじゃない!? あの子に塗ってあげたらいいよ、うん!」アセアセ

番外「え!? ………ま、まぁ、モヤシが塗りたいって言うなら塗らせてあげてもいいけどぉ?」モジモジ

一方通行「うン、おやぶンの次にねェ」

番外「!?」ガーン!

フレンダ「そ、それだったら……ヴェーラ! ヴェーラに頼もっかな!?」

ヴェーラ「ごめんねぇ欧米ちゃん。私、撮影係だから」

一方通行「おやぶン、横になって?」

フレンダ「いや、でも……」

一方通行「………オレじゃ、嫌?」シュン

フレンダ「っ!? そ、そういう訳じゃ………はっ」クル

麦野「………」ジー

フレンダ「(離れたとこからめっちゃ睨んでる………この前、もうラビットを悲しませるな、って言われたばっかりだし………あ、よく見たら滝壺からも責めるような目で………でもでも恥ずかしいってぇ!)」ウゥ

一方通行「………」ショボーン

713: 2011/11/30(水) 21:47:11.34 ID:en4P7Kyn0

フレンダ「あ~~! ごめん、やっぱりお願いするって訳!! しっかり頼むわね!」ゴロン

一方通行「! うンっ!」パアァ

フレンダ「(大丈夫大丈夫。さっきまで普通に遊んでたもの。意識する必要なんかなn)っ!?」ピクッ

一方通行「ふンふ~ン♪」ヌリヌリ

フレンダ「ん………(びっくりした……でも、別に慣れれば大したことないわね。うん楽勝って訳)」フゥ

一方通行「おやぶンの肌、キレイだなァ」ヌリヌリ

フレンダ「!? そ、そう? 麦野とかに比べたらそんなこと……」

一方通行「麦野さン達もそうだけど、おやぶン、肌白くてキレイ」ヌリヌリ

フレンダ「あ、そ、そう? ありがと(ヤバい。麦野めっちゃ睨んでる。今度は憎しみの目で)」

一方通行「スベスベだし、オレおやぶンの肌、好きィ」エヘヘ ヌリヌリ

フレンダ「っ!!!!(肌! そう肌が好きなの! そんな動揺する必要ない必要ない必要ない必要ない………そう意識を飛ばすのよ、そうすればこんなイベントあっという間に終わ)ひゃっ!?」ビクッ!

一方通行「わっ!? おやぶン、どうしたのォ?」ビク

フレンダ「ご、ごめん、ちょっとくすぐったくって。結局、わき腹弱いのよね」

一方通行「ふゥン……………よォし」ピコーン

フレンダ「へ? 何gきゃんっ!?」ピクン!


714: 2011/11/30(水) 21:48:33.36 ID:en4P7Kyn0

一方通行「おやぶン、くすがったがりィ♪」チョンチョン

フレンダ「あ、や、ちょ、ダメ、やんっ! あ、あははは!!」

一方通行「えへへ~♪」コチョコチョ

フレンダ「あはは! もう、ラビット、やめてってば、あはは!」バタバタ

一方通行「やめなァ~い♪」コチョコチョ

フレンダ「やっ、やっ、も、やめ……くすぐったい、から……ひゃっ!」ヨジリヨジリ

一方通行「~~♪」コチョコチョ

フレンダ「あんっ……らび、だめ、もう………んんっ!」ビクビク

浜面「………」ゴクリ

絹旗「浜面?」

フレンダ「ひゃ、んっ、あっ、あっ………んぁんっ」ピクンッ

番外「……(あれ、なんかこれヤバくね?)」

カメラ「」ジー

一方通行「えい」ツンツン

フレンダ「ふぁ!? や、だ、めぇ、そこ、あっ、よわい、からぁっ」ギュー

浜面「………」ポタポタ

絹旗「冷たっ!? ちょっ人に鼻血垂らすなァっ!!」 

フレンダ「ぅん、あ、や………んっ……あんっ………あっ、あっ、あんっ……! あぁんっ!」ビクンッ!

番外「ちょ、ちょっとタンm」




美琴「その手があったかぁぁぁあああああ!!!!!!」ダダダダッ!




一方通行「!?」ビク!


715: 2011/11/30(水) 21:50:09.50 ID:en4P7Kyn0

絹旗「浜面歯ぁ食いしば、え? 美琴?」キョトン

美琴「あっくん日焼け止め塗ってあげるわ。ええそりゃもう全身くまなくたっぷりねっちょりと」ウェヘヘヘ

番外「出た……」ドンビキ

一方通行「え、オレ、反射してるから大丈、夫」ビクビク

美琴「あ、そう? じゃあ何もつけないから横になって。たっぷりねっとりしっぽりと撫でまわすから」ハァハァハァ!!

一方通行「撫でまわ……? だ、大丈夫、だから」オドオド

美琴「遠慮しないでほら横になって。ならないんだったら別にそのままでも……!」ワキワキ

一方通行「ひっ!?!?」ゾクゥ!

美琴「うへへへへ、いただきmへぶぅっ!??!」

ミサカ「はぁ、はぁ、急に走り去ったかと思えば案の定……!! あっくんミサカが抑えてるうちに逃げてください!!」

美琴「な、何よ!? 折角合法的にあっくんの体を犯、触れるチャンスなのに!!」バタバタ!

ミサカ「今犯すって言いかけましたよねそうですよね!? 大体日焼け止め塗るっていう建前が無くなってます!! あああ力強っ!?」グイッ!!

美琴「は~~~な~~~~せ~~~~~!!」ググーーー!!

打ち止め「ダメ~~~~、ってミサカもミサカもお姉様の足にしがみついてみたりぃぃぃぃぃ!!」ギューーー!!

一方通行「え、え、え?」オロオロ

716: 2011/11/30(水) 21:51:45.27 ID:en4P7Kyn0

絹旗「超加勢します! シロちゃん、今のうちに……浜面、シロちゃんをどこか遠くへ!」

浜面「す、すまん、ちょっと今オレ動けない……」マエカガミ

番外「うわ、ギンギン」ウワァ

絹旗「………このクズ」

美琴「ふへへへ、あっくん、観念しなさぁい」ボタボタボタ

一方通行「ひィっ!?」


麦野「あーくん、こっち!!」グイッ!


一方通行「わっ!?」

ミサカ「! むぎのんナイスです! こっちはミサカ達に任せて目の届かないところへ!」

麦野「了解!!」ダダダ!

美琴「ああぁっ!? あっく~~~ん!!!」ボタボタボタ!

浜面「……ふう、なんとか最悪の状況は回避できたか」マエカガミ

滝壺「はまづら」

浜面「おっ滝壺。いや美琴には参ったもんだよな。危うく……」マエカガミ

滝壺「しばらく近づかないでね」ニッコリ

浜面「なっ!?」ガーン!

滝壺「むぎの、待って~」タッタッタ





浜面「」マエカガミ



フレンダ「///」プシュウ



717: 2011/11/30(水) 21:53:20.16 ID:en4P7Kyn0


そのころの木原くん 



○○警察署


木原「だ~か~ら!!! オレはただオレの天使の喜ぶ顔が見たかっただけっつの!!!!」バンッ!!

警官「天使? 君、薬でもやってんのか? 危険運転に加え薬物濫用とは……ちょっと尿出してこようか」つ紙コップ

木原「テメエ、オレの天使をバカにする気かぁあぁぁぁあああ!?!?!」グイッ!

警官「なっ!? おい、人を集めろ!! 今度は公務執行妨害になるぞ!!!」

木原「上等だクサレ警官どもがぁぁぁぁぁああああ!!!!」


ギャーギャーバタンバタン!!



・・・・・・
・・・・
・・・
・・


718: 2011/11/30(水) 21:55:38.88 ID:en4P7Kyn0
終わりです。海でテンションが上がって、ちょっとお茶目な一方さんでした。


ちなみに一部始終撮影済みです。


次回は何時になるやも分かりませんが、よろしくどうぞ。

744: 2011/12/20(火) 02:19:38.27 ID:+RDuTPc30



麦野「ふう……この辺まで来ればいいでしょ」

一方通行「うン……美琴ちゃン、どォしたンだろ。何か、怖かった」

麦野「……きっと、暑さでおかしくなっちゃったのね。ちょっと休めば治るわよ、きっと」

一方通行「美琴ちゃン大丈夫かな「むぎの~、しろちゃ~ん」あ、理后ちゃン」

テテテテテ

滝壺「はぁ、はぁ……やっと追いついた」

麦野「滝壺、向こうの様子はどうだった?」

滝壺「うん、みさか達がなんとかしてたから大丈夫。ただ、もうちょっとこっちにいた方がいいかも」

麦野「ま、そうね。適当にプラプラしてましょうか」

一方通行「うン。あ、岩場の方、行ってみたい」

麦野「そう? じゃあ行ってみましょうか」

滝壺「確か、かきねとそぎいたがあっちに行ってたよ。魚獲るって」

一方通行「釣りかァ、オレ、やったことないから見てみたい」ワクワク

滝壺「(くじら、獲れたかな?)」ワクワク





745: 2011/12/20(火) 02:20:55.93 ID:+RDuTPc30




~~~~~




とある岩場


一方通行「あっ、垣根くン、と上条く~ン!」フリフリ

垣根「おぉ? なんだお前らもこっち来たのか」

滝壺「かみじょうもこっちに来てたんだね」

上条「釣りするって言ってたからな。どんな具合かちょっと興味あったし。まあ、釣りっていうかなんというか想像とは違かったけど」

一方通行「なンか、釣れたァ?」ワクワク

垣根「そこのクーラーボックスにぶち込んでる」

クーラーボックス「」ガタガタ!

麦野「へえ、大漁じゃない」

上条「まあ……」

垣根「………な」

一方麦野「「?」」

滝壺「ところで、そぎいたは? 一緒じゃないの?」

垣根「ああ、アイツなら……」ピクピク

麦野「あ、引いてるわよ……って縄!?」

垣根「よし、おらっっっっしゃぁぁぁぁああああ!!!!」グイン!!


ザバーン!!


削板「垣根!! 今大物が通ったぞ!! 見たことない形だった……お、お前らも来たのか!!」

一方麦野「「」」

滝壺「そぎいた、くじらは?」ワクワク

削板「ん? ああスマン、クジラはこの辺にはいないみたいでな。諦めることにした」

滝壺「……そう」シュン

麦野「いやクジラは無理だろ」

削板「それでも変わった獲物は結構いるぞ!! 今も変なヤツ見つけたしな!! よし、ギャラリーも増えたし、もう一回行ってくる!! とおっ!!!」ザブーン!!

一方通行「削板くン、かっけェ」キラキラ

垣根「……そうか?」

上条「まあ、素潜りの延長だと思えば何とか……、無呼吸で10分くらい潜ってるのは流石にどうかと思うけど」

麦野「バカって怖いわね………」

746: 2011/12/20(火) 02:21:58.34 ID:+RDuTPc30

滝壺「ねえ、クーラーボックスの中、見ていい?」ワクワク

垣根「あ? いいけど、赤い方のボックスは開ける時注意して……」

滝壺「え?」カパ ←赤い方


「キシャァァァアアアアア!!」


滝壺「っ!?」バタン!

クーラーボックス「」ガタンガタン!!

麦野「な、なに、今の?」

垣根「……最初は普通の魚だったんだけどな。調子のって縄をどんどん長くしていったら訳分かんねえ獲物を捕獲してくるように……」ハァ

上条「危うく右手が食われそうになりましたよ……」ハァ

一方通行「そんな怖いの入ってるのォ?」ビクビク

垣根「デカいくてボックスに入らないヤツは気絶させてから海に戻してるからな。今、中にいるのは小さいヤツだから比較的危なくねぇよ。噛まれたら血は出るだろうけど」

上条「あ、でも青い方のボックスは普通の魚だぞ。今夜はごちそうでございますよー」

滝壺「ホント?」カパ

ピチピチ

滝壺「わあ、すごい」

一方通行「ホントだァ」キラキラ

上条「まともな魚も獲れてるからな。それに岩場にだって結構色んなのいて面白いぞ。例えば………おっ」

麦野「? カニでもいたの?」

上条「………よっ、捕まえた! ほら、こんなデッカイの」


フナムシ「」カサカサカサカサ!!


一方通行「わ、大きい」

滝壺「ホントだ。15センチくらいあるかも………むぎの?」

麦野「き」

上条「?」





麦野「きゃぁぁぁぁああああああああああ!?!?!?!?!?!?!?」





747: 2011/12/20(火) 02:22:41.60 ID:+RDuTPc30

一方通行「わ!?」

滝壺「むぎの!?」

垣根「何だぁ!?」キーン

上条「え、え、えぇ? ど、どうしたんでせう?」

麦野「す、捨てて捨ててそれ捨ててぇ!!!」

上条「あー、もしかしてこいつ?」

フナムシ「」カサカサカサカサ!!

麦野「そう!! やっ、こっち見せないで!!!」ガタガタ!

一方通行「麦野さン、苦手なのォ?」

麦野「そういう足が何本もある虫、大っっっ嫌いなの!! お願い、早くどっかにやってぇ!!」ナミダメ

上条「あ、こりゃすみません……今逃がすかr」ガシ

垣根「おい、ちょっとソレ貸せ」

上条「へ?」

垣根「麦野~、お前こんなのが怖いのかぁ?」ニヤニヤ

フナムシ「」カサカサカサ!!

麦野「ひいっ!?」ビクゥッ!!

748: 2011/12/20(火) 02:23:15.98 ID:+RDuTPc30

垣根「泣く子も黙る天下の第4位が、こんな虫なんかが苦手とはねぇ」クックック

麦野「て、テメエ近づけんなって言ってるのが分かんねえのか!!」アトズサリ

垣根「さ~て、どうしよっかなぁ?」

フナムシ「」カサカサカサカサ!!

上条「垣根……」

麦野「い、いい加減にしろよ、このバ垣根!!」ビクビク

垣根「ん~~? そんなデカい口利いていいのかなあ?」

フナムシ「」カサカサカサカサ!!

一方通行「か、垣根くン、麦野さン怖がって……」

垣根「もうちっとやらせろよ。今まで散々シバいてくれた仕返しだって」ニタニタ

滝壺「……すごい小物臭がする」

垣根「うっせ。ほ~ら沈利ちゃ~ん? これをどうして欲しいのかにゃ~~ん?」

フナムシ「」カサカサカサカサ!!

麦野「い、や、だから捨てろって………!!」ビクビク

垣根「ん~~?」

フナムシ「」カサカサカサカサ!!

749: 2011/12/20(火) 02:24:06.80 ID:+RDuTPc30

麦野「や、だ、やだやだやめてよぉ!!」ナミダメ

垣根「聞こえねえなあ~」ズイ

フナムシ「」カサカサカサカサ!!

麦野「ひっ!? ……お願い、やめて、よぉ」グス

垣根「………おぉ、なんだこれ。新しい扉を開きそうだ」ゾクゾク

上条「……わからないでもないけど、ホントにその辺にしとけって。やり過ぎだ」

一方通行「」ムー

垣根「ちっ、わかったよ………あっ」ポト



フナムシ「」カサカサカサカサ!! ピタ



滝壺「むぎのの足、に」



麦野「―――っ!!!! いぃぃぃぃやぁぁぁぁぁああああああああああ!!!!!!」ブン!!

垣根「ごふぅっ!?!?」

一方通行「あ、垣根くン!?」

上条「鳩尾に………」ウワァ



垣根「」ピクッピク



麦野「はあ、はあ……」






750: 2011/12/20(火) 02:25:05.13 ID:+RDuTPc30

一方通行「垣根くン、大丈夫?」

垣根「ゴホッ、ああ、何とか……」

麦野「………氏ねば良かったのに」チッ

滝壺「かきね、やり過ぎだよ?」メッ!

垣根「ああ、悪かったよ。いや余りにも麦野が良い反応するからつい」

麦野「魚の餌にしてやろうか?」ギロ

上条「や、でも垣根の気持ちもわからないでもないよな」

垣根「だろ? 普段強気な女がああも怯える姿とか、なんか燃え上がるものがな。ギャップ萌えってヤツか?」

麦野「なんなのよそれ……」

一方通行「う~ン……麦野さン、可哀そうだったけど、ちょっと可愛かった、かも」

麦野「あーくんまで、ってえぇ!? かわ、可愛い?」

滝壺「うん、普段のむぎのとは違うから、新鮮でよかったかも」

一方通行「普段のカッコいい麦野さンも良いけど、可愛い麦野さンも良い、と思う」ニヘ

麦野「あ、あ、そう……/// か、可愛い、かぁ………えへへ」

垣根「オレへの怒りが無くなりそうだな……助かった」ボソ

滝壺「そういえば、そぎいた、遅いね」

上条「もうそろそろ潜り始めて10分だよな……、って今引いてるぞ!!」

垣根「っと、やべえ竿離しちまってた……っとぉりゃぁぁぁあああああああ!!!」グイッ!


ザバーン!!!



751: 2011/12/20(火) 02:26:03.69 ID:+RDuTPc30



削板「ぷはぁっ!!!」

垣根「悪い悪い、すっかり忘れ、て………!?」

上条「!?」ビクッ

麦野「そ、それ……」

削板「ああ、さっき潜った時に見かけたヤツだ! ようやく捕まえてな、時間かかってしまった!!」ハッハッハ




ヒトガタ「キューイキューイ」ジタバタジタバタ




一方通行「―――ひ」


一方垣根上条麦野「「「「ひぎゃぁぁぁああああああ!?!?」」」」






滝壺「こんにちは」ツンツン

ヒトガタ「キュー? キュキュキュー!」ビッタンビッタン





752: 2011/12/20(火) 02:29:36.44 ID:+RDuTPc30
終わりです。


ヒトガタを知らない人はググってみてください。一発で見つかります。超怖いですよね。北極だか南極に生息するという
噂ですが、そこは気にしないでください。


仕事仕事と言い訳になりますが、頻度が少なくて申し訳ないです。次回はなるべく早くに。


ありがとうございました。

768: 2011/12/21(水) 01:01:46.91 ID:JtuT26d70


~~~~~~




一方通行「ほらほら、ここでビー玉がジャンプするンだぜェ?」

ミサカ「はい、すごいですねあっくんは、とミサカはジャンプ台付きの砂山を興味津津に見つめます」

一方通行「次は二段に挑戦しよォ」ザクザク

上条「お~い、御坂妹に一方通行! そろそろ宿に行くぞ~」

ミサカ「む。もうそんな時間ですか、とミサカは既に着替えてバス付近から手を振っている上条当麻に手を振りかえします。じゃあ、準備しましょうか」

一方通行「……もっと、遊びたい」

ミサカ「………ミサカもです。だけど、夏とは言え暗くなりますから。夕飯も食べなくてはいけませんし、行きましょう?」

一方通行「………でも、まだ貝殻も集めてないし、砂のお城だってもっとおっきいの造りたいし………」イジイジ

ミサカ「次、来た時にやればいいですよ。楽しみは残しておいたってバチは当たりません。何度だって来ればいいじゃないですか」

一方通行「………次?」

ミサカ「もちろんです。だって、ミサカ達は友達でしょう? とミサカは胸に手を当てて宣言します」

一方通行「…………うン、そうだ、ね。友達だもンね」ニヘ

ミサカ「ええ、当然です。それに旅館では旅館なりの楽しみもあるものです。皆でいればきっとどんな所でも楽しいです」


「おーい! 出発するぞー!」


ミサカ「さ、行きましょう。旅行はこれからが本番です、とミサカはあっくんの手をとります」


769: 2011/12/21(水) 01:02:58.24 ID:JtuT26d70


木原「おぉ、遅かったじゃねぇか………」グデーン

一方通行「木原くン、どォしたんだァ? なンか疲れた顔だけど……」コソコソ

絹旗「警察で超こっぴどく絞られたらしいです。ヴェーラさんが迎えに行って、ようやく解放されたらしいですよ」ヒソヒソ

ヴェーラ「学園都市に連絡して、理事長にまで繋いだんだから。免停で済んだのが奇跡よね………さあ、旅館に向かうわよ~、乗った乗った!」

上条「ヴェーラさんの運転なら、もう三途の川を垣間見る必要は無さそうですね」

垣根「結果的に、免停は何よりもオレ等にとって何よりの朗報だな」


削板「なあ、あの人間みたいな形のヤツ、やっぱ学園都市に連れて帰っちゃだめか?」

麦野「どうやって持っていくのよ……大体あんな気持ち悪いのは却下!!」

滝壺「そう? ちょっと可愛かったけど」


麦野「あれならまだネッシー連れていった方がマシ」



番外「あ~疲れた~ 温泉が付いてるんだったよね、旅館。ミサカ大きいお風呂自体が初めてだからなあ、海よりそっちが楽しみかも」

打ち止め「洗いっこしようね! お姉様も!」

美琴「温泉………うぇへ」

打ち止め「……お姉様?ってミサカはミサカは悪い予感に身を震わせてみたり」ブルッ



770: 2011/12/21(水) 01:04:25.87 ID:JtuT26d70




フレンダ「浜面ー私の荷物も一緒に運んでー。疲れたー」

浜面「はいはい……よっと。よし、オレで最後k」

ポンポン

浜面「あ、すまん、まだ後ろに」クル



ヒトガタ「キューキュー」



浜面「」

バタン!!

ヴェーラ「わ、どうしたの? そんな慌てて」



浜面「だ、出して!! 早く発車してぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!?!?!」




771: 2011/12/21(水) 01:07:39.02 ID:JtuT26d70
終わりです。次回から旅館編の為、こいつを挟んでおきます。

オチはまたもヒトガタさんw

なんの生物かすら分からないので、水陸両用でも無問題だと思うのです。

私が浜面の立場だったら泣きます。小便漏らします。


それではまた。


782: 2011/12/24(土) 01:36:08.35 ID:1s6L243k0


一行、旅館前へ




ヴェーラ「はーい、到着~~」


ゾロゾロ


浜面「おぉ、これは……」

打ち止め「おっき~~~~い!! ってミサカはミサカは旅館を目の前にして大はしゃぎ!!」

麦野「いかにも『温泉旅館』って感じね。趣がある中にも高級感があって、中々いい宿じゃない」

上条「こんなところに泊まれるなんて、上条さんの財政状況じゃああり得ないですよ」

浜面「オレも……なんか場違い感があるな、特にオレなんか」

ミサカ「皆で旅行費を集金した金額では到底及びそうもない宿ですが……確か宿の手配も猟犬部隊の方がしてくれたんですよね。一体どうやったんですか、とミサカはヴェーラ氏に問いかけます」

ヴェーラ「バスとかの手配は私達がやったけど、旅館については木原さんがしてくれたのよ。コネとか八方に手を伸ばして探したみたいだけど……私もこんな立派だとは思いませんでした」

783: 2011/12/24(土) 01:37:44.73 ID:1s6L243k0

木原「……ああ? 別に大したことねぇだろ、ただの学生って訳じゃねえんだ。それよりオレはさっさと温泉でも入って……」グデーン

一方通行「木原くン、がここ探してくれた、のォ?」

木原「! あ、あぁ、泊まるとこくらい自分で選びたいしな」

ヴェーラ「木原さん、以前勤めていた研究所の人間にも連絡取ったりして、ギリギリまで宿の選別してたのよ。嫌いだった上司に頭下げたりして」クスクス

木原「おいヴェーラ! 余計なこと……!!」

一方通行「ほン、とォ?」パチクリ

木原「……オレも泊まる訳だからな。どうせならマシな宿がいいだろうが」プイ

一方通行「……ありがとォ。木原くン、頼りになるねェ」ニヘ

木原「!?!? よぉぉぉぉおおおしガキ共付いてこい!! このオレがとった旅館だ!!! 存分に寛ぎやがれ!!!!!」

一方通行「はァい」ウキウキ

美琴「(チョロい………)」スタスタ

絹旗「(シロちゃんが頼めば屏風の虎どころか、サーベルタイガーでも超捕獲してきそうです)」スタスタ

滝壺「(きはら、なんか可愛い)」スタスタ


784: 2011/12/24(土) 01:43:28.47 ID:1s6L243k0

旅館内、受付前



美琴「へ~内装もいい感じじゃない。本当にいい旅館ね」

垣根「一泊なのが惜しいくらいだな」

打ち止め「お部屋も楽しみだね!ってミサカはミサカはきょろきょろロビーを見渡してみたり!」

木原「まあ騒ぐなガキ共……予約した木原ってもんだ。『松』の部屋6部屋頼む」ドヤッ!

受付「はい、木原数多様ですね。ようこそお越しくださいまし……!?」ギョッ!?

木原「あん?」

受付「……申し訳ありませんが、当館では刺青をなさったお客様のご利用はお断りしていまして……」

木原「」



全員「「「「「「「「………あー」」」」」」」」」


785: 2011/12/24(土) 01:44:12.51 ID:1s6L243k0

受付「本当に申し訳ございません」

木原「お、おい待て!! オレは宿選ぶ上で『そっち系』の人間も御用達って条件で探したはずだぞ!!!」

受付「……あまり大きな声では申し上げることができませんが、そういったお客様がご利用の場合は大浴場の使用を控えていただくという形で認めさせて戴いておりまして……」

木原「個人風呂ならいいんだな!? それなら今から一部屋だけでも風呂付の部屋をとって……!!」

受付「これも大変申し上げにくいのですが……」

木原「あぁ!?」

受付「お顔に刺青ですと、隠せないので他のお客様へ威圧感を与えてしまう恐れがございますので」

木原「」

フレンダ「……確かに、顔面刺青じゃ結局風呂に入ろうが入るまいが関係ないって訳よ」

番外「本職さんだって顔面に刺青なんてそうそうしないよね。ぎゃは、木原くんマジヤ○ザ」

削板「顔に刺青入れるなんて大した根性だと思ったが、その根性が仇になったって訳だな」

木原「待て待て待て!!! ……わかった、刺青が見えなきゃいい訳だな!? ヴェーラ、今からひとっ走り覆面買ってこい!! マス○ラスでもタイ○ーマスクでもなんでもいい!! 旅館にいる間はずっと被ってるから、それなら」

受付「申し訳ございません」フカブカ

木原「わかった、ならスパイ○ーマンの全身コスでどうだ!! 世界的ヒーローの恰好なら注目は集めこそすれ威圧感なんt「木原さん、諦めましょう」おい!? 引っ張るなオレはまだ……!!!」ズルズル


ハナセ! セッカクノクソガキトノオトマリガ!!


一方通行「木原くン………」

ミサカ「折角株を上げたところだったというのに、とミサカは『残念』という言葉がピッタリな引きずられていく木原数多の姿を見送ります」




垣根「………とりあえず、チェックインするか」




797: 2012/01/05(木) 19:44:55.06 ID:sdWryWky0




脱衣所




上条「うあ~、体べったべただな~。遊んでるうちはいいけど、後になると海は厄介だよな。塩まみれだ」

一方通行「うン……ホントだ、腕もしょっぱい」エヘヘ

上条「さっさと流しちまうか。しかし、こんな立派な旅館の風呂なんて上条さんは初めてですの事よ」ウキウキ ヌギヌギ

一方通行「オレも、おっきいお風呂自体この前の銭湯しか入ったことない。外にお風呂があるンだよねェ?」ヌギヌギ

上条「露天風呂だな。きっと気持ちいいぞ~、お先!」ガラガラ

一方通行「あ、待ってェ~」トテトテ


798: 2012/01/05(木) 19:45:47.48 ID:sdWryWky0


浴場(露天)


上条「おぉ~~~雰囲気あるなぁ! 広いし海も見渡せるし、最高だな!」

削板「お、やっと来たな! 見ろ上条、修業ができるぞ!!」バシャバシャバシャ!!

上条「修行て。頭から被るものじゃないだろ、打たせ湯って。子供じゃないんだから……」ハア

一方通行「わ、軍覇くン何それ?」

削板「身に水を打たせることによって精神を研ぎ澄ますんだ! 一方通行もやるか!?」バシャバシャ!!

一方通行「え、いいのォ?」

削板「おお、来い来い! なーむほーれんげーきょー!!」バシャバシャバシャ!!

一方通行「うン! ほーれんげーきょー?」バシャバシャ!!

上条「だから打たせ湯ってのは………まあいっか。えっと洗い場は………うお!?」



浜面垣根「「………ハァ」」ドヨーン




上条「………なにしてんだ? やたら高いテンションで真っ先に風呂に走っていったのに」

浜面「……おぉ、上条か………」ハァ

垣根「………ったく、折角の温泉だっつーから期待して来てみたってのによ……」ハァ

上条「? 景色もいいし広いし、いい温泉じゃねぇか。どっか不満でもあんの?」

浜面「不満……」

垣根「だぁ?」

上条「?」




浜面垣根「「なんで混浴じゃねぇんだよ!!」」



799: 2012/01/05(木) 19:46:54.81 ID:sdWryWky0


上条「………は?」

垣根「なんでだよ!? 温泉つったら混浴じゃねえのかよ!! これじゃ銭湯と一緒じゃねえか!! クソが、今から旅館に抗議して……!!」

浜面「あんなキレイどころと温泉に来て男女別なんてあり得ねえだろ!! 『外』の温泉っつーから期待してたのに………!!」

上条「いや、ちょっと待って」

垣根「合法的に女の裸体が拝めるチャンスだってのに、何て仕打ち……! 今からでも違う旅館探すか……」

浜面「それがいいかもな。観光地だから他にも旅館はある筈。手分けして探せば一つくらいはあるだろ」

垣根「よし、早速上がって調べるか。おい上条、お前も協力しt」

上条「待て!! ちょっと待て!!!」

垣根「……んだよ、時間はねえぞ? もう日が暮れて来てるし、これから探すとなったら」

上条「待て!! ………温泉て、全部が全部混浴って訳じゃないぞ」

垣根「なん………」

浜面「だと………?」

上条「お前らはずっと学園都市育ちだからか変な思い込みがあるのかもしれないけど、普通混浴があるところだって、女湯と男湯の他に『混浴』があるところばっかりだぞ?」

浜面「な………!? じゃ、じゃあせめて混浴がある温泉を今からでも探して……!!」

上条「仮に、見つかったとしてアイツらがオレ達と混浴に入ると思うか? ……一方通行
は別としても」

浜面「………無理だ。特に麦野や絹旗なんて『浜面と同じお湯に入るなんてそれだけでキモい』とか言うに決まってる。一緒の風呂なんて、何があっても無理だ……」

上条「期待してたとこ気の毒だけど………いい温泉には間違いないんだ。混浴云々はすっぱり忘れて楽しもうぜ、な?」

浜面「……そう、だな。こんな高級な旅館の温泉なんてこの先入れるかどうか分からないくらいだし、純粋に温泉を楽しm「まだだ」は?」

垣根「まだだ。混浴がダメでも、まだ希望はある。露天風呂ならではの希望がな」

浜面「ならではの、希望?」

上条「………まさか」



垣根「覗きだ」


800: 2012/01/05(木) 19:47:56.79 ID:sdWryWky0


浜面「!!」

上条「やっぱり……」

垣根「この風呂の構造を見ろ。元は一つの湯を、つい立で使って仕切ってある。つーことは、だ。この一枚の仕切りを隔てた向こう側は女湯って訳だ。通常の銭湯なんかとは比較にならない程に覗き易い環境にある」

浜面「……確かに」ゴクリ

垣根「だろ? 能力を使えば上から覗き見ることは容易いが、生憎向こうには滝壺がいる。能力を使った際のAIM拡散力場の変化を感づかられないとも限らねえ。力技で行くぞ」

浜面「桶を積もうにも数が足りないし……肩の上に乗っかって丈を稼ぐか。よし、そうと決まればポジション取りを」

上条「いやいやいや、何規定事項みたいに言ってんだよ!? もしこれがバレたりしたらえらい目に遭うぞ!? 上条さんはもう麦野さんのオーガ化は見たくないですの事よ!?」

浜面「う、確かに麦野にバレたなんてことになったら……」ヒュン

垣根「バカ野郎が!!!!!」

上条浜面「「!?」」ビク!

垣根「リスクを恐れていたら成功なんてあり得ねえ。安全な道ばかり歩いてるやつにどんな人生が待ってると思う? オレは失敗とリスクに怯えてばっかりの人生なんて真っ平だ。偉大なる先人の足跡を見ろよ。失敗を恐れずチャレンジしたからこその輝かしい生涯だろ?」

浜面「垣根………そうだな、ビビっちまって情けねえ! オレはやるぜ!」

上条「……なんか適当に言いくるめられた感があるけど、そうだな! こんなチャンスそうそうないし、バレなきゃいいんだもんなバレなきゃ!」

垣根「よし、そうと決まったら「皆、何してンだァ?」

削板「どうしたお前ら、風呂にも入らないで突っ立って。なんだ、新しい筋トレでも思いついたのか?」

浜面「ああ、これから女風呂をのz―――むぐっ!?」

上条「あはははは何でもない、ちょっと湯あたりしたから冷ましてるだけd」

垣根「女風呂覗くぞ。手伝え」

上条「ぶっ!?」

一方通行「ふェ?」

削板「覗き、だと?」ピク

上条「ななな何あっさりバラしてんだよ!? この2人が覗きなんて協力するわけないだろ!? 削板なんて絶対そういうの許さないタイプだろ!」ヒソヒソヒソ!!

垣根「あ~うっせ。いいからオレに任せてろ」

削板「垣根、今覗きをすると言ったか? もし聞き間違えじゃなかったら、そんな根性の無い真似、オレは許さんぞ!! 全力の根性を以て阻止する!!」

垣根「はぁ~~あ。何だよ、その程度だったのかよ第7位ってのはよぉ」

削板「? 何がだ?」


801: 2012/01/05(木) 19:48:55.26 ID:sdWryWky0

垣根「覗きをする『根性』も無いのかよ、ってなぁ? オレはお前を買い被ってたみてえだ」

削板「何を言ってる! 女子の入浴を覗こうだなんてそんな卑怯な真似するほうが根性がないだろうが!!」

垣根「そうか? 考えてみろよ。仮に今から女湯を覗く、そしてそれが成功する。それによって得られる対価はなんだ?」

削板「? ………女子の裸を見ることだろう?」

垣根「ご名答。何、ただそれだけの事だ。別にしてるシーンでもない、ただの裸だ。そんなもん、そこらで売ってるAVの方が遥かに工口いだろ? しかも撮影なんてするわけでもなし、本当にただ見るだけだ」

削板「む? 何が言いたいんだ?」

垣根「逆に失敗したときの事を考えてみろ。向こうには誰がいる? 麦野、美琴、絹旗……見つかったらエライ事になるだろ」

削板「確かに、骨も残りそうもないな!」ハッハッハ

垣根「だろ? 成功報酬と失敗のリスク、天秤にかけたらリスクが凄まじい。ただ裸を見るためだけに命を懸ける………すげえ『根性』がいるミッションだと思わないか?」

削板「!! 確かに……!!!」ハッ

上条浜面「「(えぇー)」」


802: 2012/01/05(木) 19:49:44.24 ID:sdWryWky0

垣根「な? オレ達はこの場を借りて根性試しするって訳だ。協力、してくれるな?」ニコッ

削板「任せろ!! 全身全霊で覗くぞ!!」

垣根「じゃ早速―――」クイッ

一方通行「の、覗きなンて、ダメ……だってェ」ビクビク

垣根「はぁ、お前も聞いてたろ? これは根性試しであって、立派な精神修行の一環なんだよ。言うなれば男の修行だ。分かるか?」

一方通行「で、でもォ………裸、見られたら恥ずかしい、と思う。女の子だもン」

浜面「おい、垣根」グイ

垣根「あん? 何だよ」

浜面「無理に一方通行を説得することも無いんじゃないか? 覗いてる間にサウナなり打たせ湯なり、交代で引っ張りまわせばバレないだろ」ヒソヒソ

垣根「ダメだ」ヒソヒソ

浜面「? なんでだよ?」

垣根「万が一女どもにバレても、あいつが一緒ならお仕置きが軽くなりそうだろうが」ヒソヒソ

浜面「………あー」

垣根「一方通行、一緒に覗くぞ!」

一方通行「だ、だからダメ、だってばァ。皆、かわいそう、だし」

上条「なあ垣根、一方通行を説得するのは無理じゃないか? 無理に誘っても可哀そうだぞ」ヒソヒソ

垣根「黙ってろ。何とかしてこっちサイドに引き込んで………ん?」ヒソヒソ

垣根「…………一方通行。お前、自分の胸に聞いてみろ。本っっっっ当に覗きたくないのか?」

一方通行「え、と。だから皆かわいそう、だから」

垣根「そこだ。『かわいそうだから』ってことは、お前自身、覗きたくない訳じゃないんだな?」

一方通行「え? あ、それは、その」

垣根「隠さなくてもいい。男なら当然の事だからな………んで、誰だ? 誰の裸が一番見たいんだ?」ニヤニヤ

一方通行「え、えェ!?///」

垣根「やっぱ麦野あたりか? スタイルだけはイイからなあいつは」ニヤニヤ

一方通行「あ、や、ち、違くて///」オロオロ

垣根「隠れ巨Oの滝壺か、大人な魅力のヴェーラか」ニマニマ

一方通行「も、もうやめて、よォ///」ワタワタ

垣根「違うか。なら………」

一方通行「垣根くン、だから」

垣根「大好きなミサカちゃんか、親分あたりかぁ?」

一方通行「っ!!////」ボンッ!

上条「あ、煙出た」

垣根「そおかぁ。で、どっちが本命だよ」ニマニマニマ

一方通行「あ、あゥ………//////」プシュウ



浜面「工口話に反応する一方通行……なんか新鮮だな」

上条「一方通行さんも男の子なんですねー」ホクホク




803: 2012/01/05(木) 19:50:33.55 ID:sdWryWky0



~~~~


垣根「よし。じゃあ取り掛かるか」

削板「合点だ!! じゃあまず下になるやつは―――」

一方通行「だ、だからダメだってばァ!」

垣根「んだよ。お前だって本当は覗きたいんだろ? 自分の気持ちに素直になれっての」

一方通行「で、でもでも! ………もし、見つかったら、皆に嫌われ、ちゃう。そンなの、やだもン。折角できた友達、なのに」シュン

上条「あ………」

浜面「だ、大丈夫だって! 絶対見つからないようにするし、簡単に嫌われたりしないって! ………多分」

一方通行「だって、絹旗ちゃンだって前に『女性の裸を見たら超処刑もの』って」

垣根「大丈夫だ」

一方通行「え? でも」

垣根「お前は学校に行ってないから知らないだろうが、修学旅行の時に男子が女湯を覗くっていうのは、最早様式なんだよ。さながら中日が最後に岩瀬を登板させるのと近いものがある。つまり、覗かれる側もそれをある程度許容しているって訳だ。そりゃ覗かれてるのが見つかったら怒られはするだろうが、それで縁を切られたりするほどじゃねえ。せいぜいしずかちゃんの『きゃー! のび太さんのエOチー!』程度だ」

上条「(お前も学校行ってないじゃん)」

一方通行「ほ、ほんとォ?」

垣根「ああ。今日の旅行だってその法則が準用される。学生同士の保護者付きの旅行……準修学旅行っつってもおかしくないだろうな。それに一方通行、男の友情ってのはこういう経験を経てこそより強くなるんだぞ」

一方通行「友情……」ピク

垣根「むしろ覗きを一緒にやってないなんて、そんなの仮初の友情だ。高校生の青春ってのはこういうところにあるんだよ。学校に行ってない面子が多いオレ等で、こういう機会なんてそうそう無いんだ。そう、オレは別に女の裸が見たい訳じゃねえ。お前らと友情を深め合いたいから覗きをするんだ!!」

浜面「よくそんなデマがすらすらと……こんなんで騙されるはz」

一方通行「オレ、やる! 覗き、する!」

浜面「あるぇー?」

垣根「よく言った!! よし、一番は一方通行、お前だ! オレと削板が下になるから上に肩に乗って――――――ん?」


ミシッ


削板「今、なんか変な音しなかったか?」

上条「仕切りの板の方からミシって……ん、なんか板が傾いてるような」


ドン!!!!!


垣根「! マズイ、急いで板から離れろ!!!」

  
バキ  ギイイイィィィ


浜面「やばっ! 倒れ―――!」





バッタアアァァァァアアアアアアアン!!!




野郎s「「「「ぎゃあああぁああああああ!!!!」」」」





804: 2012/01/05(木) 19:51:58.41 ID:sdWryWky0


―――十数分前―――



ミサカ「ふぅ……い~い湯だな~アハハン、とミサカは思わず某コメディアンズの名曲を口ずさみます」チャポン

麦野「いくつなのよアンタ……でも確かにいいお湯ねぇ。遊び疲れも吹き飛びそう。しみるわ~」

絹旗「麦野、それ超おばさん臭いですよ」

麦野「あ゛?」

絹旗「な、なんでもないで~す」スイスイ

打ち止め「あ、ミサカもミサカも~ってミサカはミサカはキヌハタのマネして犬かきしてみたり!」バチャバチャ

ヴェーラ「こらアホ毛ちゃん、お行儀悪いわよ? ………どうしたの欧米ちゃん、じっとこっち見て」

フレンダ「え? あ~、いや、結局ヴェーラもスタイルいいな、って。ちょっと羨ましいって訳よ」ズーン

ヴェーラ「や、やだ、そんなことないわよ。最近、お肉も付いてきたしお肌だって潤い無くなってきたし……欧米ちゃんのほうがずっと魅力的だってば」

フレンダ「む~。そうかな……でもでも、この前は吹っ切ったとか言ってみたけど、やっぱり胸は欲しい訳よ。麦野程とは言わないにせよ、滝壺、いや番外個体くらいは……!」

番外「まぁだ言ってんだ。いい加減諦めたら?」

フレンダ「結局、持ってる人には持たざる者の気持ちは解らないって訳。ねぇ、ヴェーラは何か知らないの? 年長者として何かいいアドバイスない?」

ヴェーラ「えぇ? ……私もそんな大きい訳じゃないし………キャベツとかから揚げ食べればいい、とか」

ミサカ「それはむしろミサカの主食となってます。無論飲み物は牛乳で。ま、結果これなんですけどね、とミサカは自分の胸を見下ろします」ペターン

ヴェーラ「え、えっと、後は………揉んでもらう、とか?」

絹旗「揉んで『もらう』ってことは自分じゃダメなんですね。えい」フニッ

フレンダ「きゃわっ!?」ビクッ!

ミサカ「揉み方とかあるんでしょうか? とミサカは新情報に興味津津に問いただします」

フレンダ「ひゃっ、ちょっ、やめ………!そこは駄mぁんっ!」ピクン!

ヴェーラ「特にないだろうけど………男の人に、ってのがポイントらしいわよ」

滝壺「? なんで男の人じゃないとダメなの?」

ヴェーラ「男の人と……まあエOチする時に女性ホルモンが出るから、ってのが理由らしいわね。まあ眉唾ものなんだけど」

絹旗「え、えOち、ですか……///」フニフニ

フレンダ「ちょっと、女同士じゃ、んっ、意味ないん、あっ、でしょ!? いい加減止めてぇ!」

打ち止め「? よく分からないけど、じゃあミサカはあの人に揉んでもらおうかな、ってミサカはミサカは早速お風呂上りにあの人にお願いしてみる!」

ミサカ「それはダメです、とミサカはアホ毛にチョップを一つ入れておきます」




805: 2012/01/05(木) 19:52:40.90 ID:sdWryWky0


~~~~


美琴「……さて、そろそろ―――」

ミサカ「上がりますか? とミサカは入浴中ずっと黙っていたお姉様に問いかけつつ立ち上がります」ザバァ

麦野「アンタ、結局今日も結構出血したからね。湯あたりしやすいだろうから早めに上がりましょうか」ザバァ


美琴「覗くわよ」キリッ


ザパァァァアアアン!!!


美琴「きゃっ!? 何よ、急にずっこけて。飛沫がかかっちゃったじゃない」

ミサカ「………念のため、もう一度発言を確認してもよろしいでしょうか、とミサカは聞き間違いであることを期待しつつも恐る恐る聞き直します」

美琴「だから、あっくんの入浴シーンを覗こうって言ってるじゃない」

絹旗「筋金入り、とはまさに超このことですね。なんというブレない変態」

美琴「誰が変態よ。こんなチャンス逃すバカがどこにいるの。全く何言ってんだか」ヤレヤレ

ミサカ「バカはお前だ」

美琴「何よアンタ姉にむかって……別にいいわよ、アンタは覗かなくたって。麦野さんは覗くわよね?」

麦野「ぶはっ!? な、何で『私は当然』みたいに言ってんのよ!?」

美琴「え? だって麦野さん、私の『あっくんシークレットショット』のSDカード、一番よくコピーして……」

麦野「きゃーーーー!?!? ちょっと、それは皆に秘密だって―――!!!」

フレンダ「麦野………」

番外「むぎのんも、変態だったんだね……」ウワァ

美琴「ま、麦野さんが変態かどうかは置いといて」

麦野「違うわよ!!」

美琴「さっきも言ったけど、こんなチャンスそうそう無いし。覗くなら今しか無いでしょ。ほら、肩に立てば3人いればなんとか……ほら、せめてあと一人手伝ってよ」

滝壺「……じゃあ、私手伝う」ハイ

絹旗「滝壺さん!?」

滝壺「なんか悪いことしてるみたいでドキドキするね」

フレンダ「いや、実際悪い事だからそれ」

美琴「そう? 男が女湯覗くんならともかく、女が男湯覗く分には構わないじゃない。犯罪にはならないわよ」

絹旗「倫理的に超アウトな気がしますが」

美琴「細かいこと気にしないの。じゃあ誰かまず麦野さんと滝壺さんが下に………あ、それより、この桶を全部重ねたらギリギリ届くかも。ちょっと手伝って」

滝壺「わかった」テテテ

麦野「………」ガタゴト←結局手伝う

打ち止め「桶積めばいいの!? ってミサカはミサカは積み木みたいにドンドン桶を重ねてみたり!」


806: 2012/01/05(木) 19:53:34.10 ID:sdWryWky0


番外「こいつら、マジでやる気じゃん……」

ミサカ「ヴェーラさん、年長者でしょう。何とかしてあの愚姉を止めてもらえないでしょうか、とミサカはわりかし真剣に頼み込みます」

ヴェーラ「う………とは言っても、日常的にあーちゃんの盗撮をしている身からしたら、どの口が言うんだ、って気がして……」

ミサカ「そういえば、猟犬部隊もそこそこの変態集団でしたね、とミサカは自分の周りが変態ばかりなことに絶望します」

ヴェーラ「う!? で、でも流石にお風呂とかは撮ったりしてないからね!? そもそもアレは木原さんの命令だからやってるだけで……!!」


美琴「できたー♪」

ミサカ「あ゛」

美琴「じゃ、早速私が………く、ちょっと届かないわね」ン~~~

フレンダ「全裸で壁を………」

絹旗「超シュールな絵ですね………」

美琴「くそ、届かな………ていっ!」ピョン!


ガラガラガラ!!


麦野「わっ!? 桶、崩れたわよ!?」

美琴「くっ、このまま懸垂の要領で何とか………!!」ググ~~

ミシッミシ

絹旗「……なんか、飛びついた衝撃か、壁がこっち側にたわんでないですか?」

フレンダ「なんかミシミシ言ってる!? 麦野、壁、向こう側に押して!!」

麦野「わ、わかった!! せ~~のっ!!!!」ドンッ!!!!!



バキ




全員「「「「「「「あ」」」」」」」」



ギイイイイィィィィ!!!




美琴「え、ちょっ倒れ―――!?!?!?」




バッタァァァアアアアアアン!!!!!



807: 2012/01/05(木) 19:54:18.40 ID:sdWryWky0
とりあえず終了で。次回はそれほど間が空かずに投下できると思います。


次回もどうぞよろしく。

810: 2012/01/06(金) 00:51:54.29 ID:jlFW1s1M0





上条「―――御坂達は?」

ミサカ「今、女将さん達と賠償金の話し合いしています。まあレベル5が二人も居ますから金銭面では問題ないでしょう。いずれ来るでしょうから、先に食事してましょう」

垣根「まさか、オレ達より早く覗きを実行していやがるとは……」ヒソヒソ

浜面「普通、女が男湯覗こうだなんて考えもつかないけどな。でも、オレ達があの時板から離れていたら、女湯が丸見えだったのに……!!」ヒソヒソ

垣根「全員下敷きになったからな………惜しいことしたぜ。な、一方通行?」ヒソヒソ

一方通行「え!? あ、う………あゥ///」

ミサカ「あの、男子たち?」

垣根「うぇい!?」

浜面「ごめんなさい!?」

ミサカ「???  あの、すみません、でした」

垣根「オレ達は別に………ん、何がだ?」

ミサカ「ミサカ達が彼女らを止められなかったばっかりに、お風呂も邪魔してしまい、怪我までさせてしまって……本当に申し訳ございません」ペコリ

一方通行「え………?」

フレンダ「そうね、止めようと思えば止められたとも思うし……結局、私達にも責任はあるって訳よ」ペコ

絹旗「……ごめんなさい。特に浜面と上条なんて能力が使えないから超、痛かったでしょう? コブとかできてませんか?」ナデナデ

浜面「いっ!? イヤイヤ、こんなん大したことないから!! 気にすんなって、な!?」アセアセ

打ち止め「あなたも、能力使ってても怖かったよね、ってミサカはミサカはしょんぼりしながら謝ってみる」ショボーン

番外「…………ゴメン」

一方通行「う………」ズキ



絹旗番外ミサンダ止め「「「「……」」」」シューン


811: 2012/01/06(金) 00:52:32.03 ID:jlFW1s1M0


垣根「おい………どうする、これ? すげえ罪悪感なんだけど」ヒソヒソ

上条「オレ達も覗こうとしたからお相子だぜ!! なんて口が裂けても言えない雰囲気だな」ヒソヒソ

一方通行「正直に、話す?」ヒソヒソ

浜面「そんなことしたら、シャレにならないくらいボコられるぞ………なんとか話題を変えて乗り切るしか無いだろ」ヒソヒソ


仲居「お食事をお持ちいたしました」


浜面「おっ、飯来たぞ!! さっきの事は水に流して飯にしようぜ! なっ!?」

ミサカ「でも……」

上条「折角の旅行なんだから、いつまでも暗い顔してたら損だろ? もう謝るのは無し! だろ?」

垣根「そうそう、そんなケツの穴小さくねえってのな!」

一方通行「う、ン。全然気にしてないし!」

ミサカ「……はい」

絹旗「そうですね………えへへ、浜面、ちょっと見直しました」ニコ

浜面「(心が痛いぃぃぃぃいいいい!!!!)」



812: 2012/01/06(金) 00:53:35.45 ID:jlFW1s1M0



一方通行「ン、おいしィ」モグモグ

ミサカ「濃厚でいて肉厚、それでいてしつこくない……何個でもいけそうです」モキュモキュ

フレンダ「ん、生魚ってあんまし得意じゃなかったけど、これならいけるね」モグモグ

削板「そうだろ! なんせ今日直接つかみ取ったからな、まさに獲れたてだ!!」

絹旗「天ぷらも超美味です。なんて魚ですか?」パリ

削板「名前……? よくわからんな。見たことも無いヤツだったし」

絹旗「………は?」ピタ

削板「板さんも見たことないって言ってたしな。折角だから捌いてもらったが、暴れて大変だったぞ!!」

垣根「……まさか、あの赤いクーラーボックスの方も調理したのか?」

削板「ん? 勿論!! 今、上条が食べてるエビみたいなやつは、あのアノマロ……なんとかみたいなやつだぞ!! 板さんが怯えて大変だったからオレが気絶させたんだ!!」ハッハッハ

上条「」ブーーーッ!!

垣根「おまっ、青い方のだけ調理してもらうようにしろっつったじゃねえか!!! あんな古代生物の大群なんか食えるはずねえだろ!!!」

番外「なんか気分が……」ウェ

一方通行「ら、打ち止めちゃン、こっちのタコなら大丈夫だから」

打ち止め「う、うん、ありがとう」ハム

削板「お、そいつはオレに噛みついてきた紫のタコみたいなやつだな。垣根が『オルトロスみたい』っつってたな」

打ち止め「」ブッ!

一方通行「打ち止めちゃン!? ご、ごめン!!」アセアセ

垣根「もう責任とってお前全部食え!!!!」




813: 2012/01/06(金) 00:56:30.65 ID:jlFW1s1M0

~~~~~



ガラッ


麦野「……はあ、やっと解放されたわ」

美琴「まあ、板も大分老朽化してたってことで結構安く済んだし、よかったわね」

滝壺「いっぱい怒られちゃったね。あ、もうご飯?」

絹旗「……お先してまーす」ムグムグ

麦野「なんか、削板の膳だけ量が多いけど?」

削板「むぐ、このアノマロなんとか似のヤツ、エビみたいで美味いぞ!」ガツガツ

垣根「気にするな。そこにあるやつだけ食え」

美琴「? まあ、そうするけど………あ、あっくん、皆、さっきはごめんね」ペコ

一方通行「い、いいよ、気にしてない、から」ブンブン

上条「そうそう! 腹減ってるだろ、さっきのことは忘れて、な!? そういえばヴェーラさんはどうしたんだ? 御坂達と一緒だったろ?」

滝壺「きはらにおにぎり持って行ったよ。今日はバスに泊まるからって」

フレンダ「なんか、気の毒なことになってよね……あんなに張り切って準備してくれたのに」

絹旗「よく考えたら、ファンデーションとかで隠せたりしましたよね。それでもお風呂は超無理でしょうけど……どうします? あとで掛け合ってきましょうか」

麦野「そうね。食事が終わったら行ってみましょうか、部屋だって6部屋ある訳だし……そうだ、部屋分けはどうする?」

上条「男が木原さん合わせて5人だから2、3で分けて、後の4部屋は女子で使えばいいだろ。つっても、一部屋が大分広いから3人でも大分スカスカになりそうだけどな」

打ち止め「え~、ミサカはあなたと一緒のお部屋がいいな~、ってミサカはミサカは無難な組み分けに異議を申し立ててみたり」

ミサカ「『男女七歳にして席を同じうせず』とあります。お子様だからって例外は認めません、とミサカは抜け駆けしくさった司令塔に厳正な対応をとります」

打ち止め「えぇ~~!?」

一方通行「あはは、寝る前にいっぱい遊ぼォ?」

打ち止め「うん……ってミサカはミサカは聞き分けよく頷いてみたり」

フレンダ「(やべえ。ラビットと同じ布団で寝たとか言ったら氏ねる。マジで)」ブルッ


上条「ごちそうさまっと。じゃあ、オレは食い終ったから木原さんのとこ行って……」



キャアアアアア!! グ、グレートサスケカノマスクシタオトコガテンナイニ!? 

オイ、オレハキャダッツーノ!! イレズミカクセバイインダロ!? スナオニトメヤガレ!!

キハラサン、ダカラムリデスッテバ!!

ケイサツヲヨベー!!


上条「………もう少し後にしとくか」





814: 2012/01/06(金) 00:57:12.48 ID:jlFW1s1M0


~~~~~~



亀仙人の間(宿泊部屋)


絹旗「さって、お菓子も飲み物も準備したし、夜は超これからですね!」

浜面「流石にこの人数だとキツキツだけどな。でもいいよなこういうの、修学旅行みたいで」

フレンダ「なんかゲームでもする? この人数じゃトランプでもないし……どうしようか」

削板「腕相撲トーナメントはどうだ!?」

垣根「お前とやんのイヤだ。却下」

一方通行「ハンカチ落とし、とか?」

浜面「小学生か! もっとこう、盛り上がりそうなのにしようぜ………野球拳は?」

絹旗「工口面黙れ」

美琴「いえ、いい案だと思うわ」キリ

番外「お姉様も黙った方がいいと思うなあ」


ガラッ


ヴェーラ「ただいま~」ハァ

一方通行「ヴェーラさン、お帰りィ」

上条「お疲れ様です……木原さんは?」

ヴェーラ「警察まで来たけど、ようやく説得して帰ってもらったとこ。木原さんはバスに逆戻りね」

麦野「ファンデーションとかで隠せば入れるんじゃない、ってさっき話してたとこなんだけど」

ヴェーラ「うん、さっきもれなく出禁になったから。どの道もう無理ね」

一方通行「後で、お菓子持っていってあげよォかな」

ヴェーラ「そうしてあげて。多分泣いて喜ぶから……あら、これからパジャマパーティー?」

上条「正確には浴衣パーティーですけどね」

ヴェーラ「うんうん、青春って感じでいいわよね~ 何かゲームでもするの?」

滝壺「うん、でも何やるか決まってないの」

ヴェーラ「ふっふっふ、そんなこともあろうかと………ジャーン!!」

815: 2012/01/06(金) 00:57:52.91 ID:jlFW1s1M0

フレンダ「何、その箱? 2つあるけど」

ヴェーラ「ふふふ、中身見てごらん?」ヒョイ

ミサカ「こっちの箱には、紙が入ってますね……『浜面仕上』?」

垣根「こっちにも入ってるけど、何も書いてないな。白紙だ」

ヴェーラ「それを使って王様ゲームをします!」

一方通行「王様ゲーム、ってェ?」キョトン

絹旗「クジで王様を決めて、王様は何でも命令を出せるってゲームです。『麦野が浜面に原子崩す』とかですね」

浜面「おい! そこは『1番が3番に~』とかだろ!? そのルールだと危ない!! 主にオレが!!」

美琴「っていうと、こっちの名前入りのがクジってことね。じゃあこっちの白紙入りのは?」

ヴェーラ「そっちの紙には皆で命令を書いていってもらうわ。クジで引かれた人間が王様で、そっちの命令入りのクジを引くって訳ね」

フレンダ「命令を受ける人はどうやって選ぶ訳? もっかいクジ?」

ヴェーラ「そ。で、命令に関しては『Aが~する』とか『AがBと~する』ってな感じで書いてね。基本、指定は無し。ただ『王様にAが~する』ってのはアリ。どう、やり方わかった?」

垣根「わかったけどよ、何でスタンダードに番号制にしなかったんだ? そっちのが分かりやすいだろ」

ヴェーラ「この人数でいちいち皆にクジ引いてもらうのは面倒だ、ってのもあるけど……イカサマ防止ね」

滝壺「イカサマ?」

ヴェーラ「ゴーグルちゃん達はテレパシーみたいなので通信できるんでしょ? 余計な疑いは排除しとかないと、後々揉めそうだからね」

垣根「なるほど」

番外「ふ~ん。で、これって何書いてもいいんだよね? 拒否も無しっしょ?」ニヤニヤ

ヴェーラ「勿論。でも、もしかしたら自分にその命令が当たるって可能性もあるから、その辺は慎重にね。あと、何でもいいって言ってもエOチなのはダメ。そこまで厳格に規制すると面白くないからライトなのはいいけど、直接的なのはダメよ。『パンツ見せる』とか」

滝壺「はまづら、ダメだよ?」

浜面「滝壺に言われた!? おいお前らもそんな目で見るなよ!! 書かねえからな!?」

ヴェーラ「じゃ、説明も終わったことだし書いた書いた!」

816: 2012/01/06(金) 00:59:03.34 ID:jlFW1s1M0

~~~~~~


ヴェーラ「―――よし、皆入れたわね。じゃ、これも追加っと」バサバサ

ミサカ「なんですかそれ? とミサカはヴェーラが命令箱に投入した紙切れに対して質問します」

ヴェーラ「うふふ。これは猟犬部隊の留守番組が書いた命令ね。皆、このゲームを楽しみにしてるんだから」

番外「もう暗部でも何でもないよね、猟犬部隊……」



ヴェーラ「じゃ、始めましょ! 栄えある最初の王様は―――」ゴソゴソ




817: 2012/01/06(金) 01:02:50.11 ID:jlFW1s1M0
今回はここまでで。

お約束ネタに入ります。


もし、何かネタがあったら提供お願いします。猟犬部隊の命令として使わせていただくやもしれません。


レギュラー面子の命令でも、何かいいのがあったら大歓迎ですv

正直、ネタがもつかどうか………

よろしくお願いします。


では、いずれまた。

855: 2012/01/09(月) 15:33:42.88 ID:17VW7R5A0


ヴェーラ「―――じゃじゃんっ! どれどれ………『浜面 仕上』スピードマンくんね!」

浜面「お、トップはオレか。うっし」

絹旗「浜面、犯罪行為だけは超止めてくださいよ。身内から性犯罪者を出すのはちょっと……」

浜面「しねえっつの!! 大体命令はクジだろうが!! 仮にアレな命令引いてもオレの責任じゃねえ!」

絹旗「そうやって責任を擦り付けようなんて超男らしくないですね。どうせ超セクハラするなら堂々としたほうがまだましです」

浜面「だからしねっつの! ……はあ、んじゃクジ引けばいいんすよね」

ヴェーラ「ん。はいどーぞ」

浜面「どれ……」ゴソゴソ

全員「「「「「「……」」」」」」ドキドキ

浜面「これだっ!! ………え~『Aがコーラ一気飲み』」

フレンダ「あ、私が書いたやつだー」

ミサカ「地味に嫌な命令ですね、とミサカは炭酸が苦手なことを漏らします」

絹旗「『王様がAの太ももを撫でる』とかじゃなくて残念でしたね」

浜面「しつけえ!! で、そのAは……(残念なような安心したような)」ゴソゴソ

浜面「よっと『滝壺 理后』だな」

滝壺「……私?」

ヴェーラ「そういえば瓶で買ってたわね。 キュポン はい、桃ジャーちゃん」つコーラ

滝壺「………うん」

打ち止め「あ、ミサカ知ってる! こういう時って『イッキ! イッキ!』ってやるんだよね? ってミサカはミサカは宴会のノリを忠実に再現してみたり。イッキ、イッキ!」

856: 2012/01/09(月) 15:35:29.81 ID:17VW7R5A0

イッキ! イッキ!



滝壺「………っ」グイッ!

浜面「(これなら誰からも非難されることないし、無難な命令だな。最初だしこんなもんだろ)」

滝壺「っ!! ケホケホッ!!」

浜面「ありゃ? どうした滝壺、まだ一口しか……」

フレンダ「そういえば滝壺、炭酸飲料って結局口に含むだけでもダメって言ってたね」

浜面「あ、そうだったのか? じゃあもう止めt」

番外「ん~でもさ、だから『王様ゲーム』じゃないの? 苦手だからって簡単に命令無しにしてたらゲームとして成立しなくない? 別に意地悪で言ってるわけじゃなくて」


ヴェーラ「う~ん……確かに、しかも初っ端だしねぇ………桃ジャーちゃん、半分、いや4分の1だけでも頑張ってみない?」

滝壺「………わかった。飲む」コクン

上条「いいぞ滝壺! 頑張れ!!」

一方通行「無理しちゃダメ、だぜェ?」

絹旗「非道な王なんかに負けちゃダメです!!」

ワーワー ガンバレー

浜面「(え、何でオレが悪者みたいになってんの? むしろ命令書いたフレンダじゃないの?)」

滝壺「………っ………っ!」ゴクゴク

滝壺「ケホッ! ゴホゴホ!!」

麦野「大丈夫、水飲む?」サスリサスリ

滝壺「ケホッ……大丈夫、ありがとう」ナミダメ

削板「いいぞ滝壺! いい根性だった!!」

一方通行「理后ちゃン、偉いねェ」ナデナデ

滝壺「! ……ふふ、いつもと逆だね」ニコ

一方通行「えへへ」ナデナデ

浜面「た、滝壺! よく頑張ったな! たいしたも」

滝壺「………」ジトー

浜面「た、滝壺さん? あの」

滝壺「バカ面」プイ

浜面「」



857: 2012/01/09(月) 15:37:25.08 ID:17VW7R5A0




~~~~~




ヴェーラ「お次は………『垣根 帝督』メルヘンくんね!」

垣根「うおぉっし!!」

ヴェーラ「き、気合入ってるわね。ハイどうぞ」

垣根「おう」ゴソゴソ

垣根「(このゲームの特徴は自分で命令を選べないことだ。だからあまりヒドイ命令は書けないし、書いても命令を自分ができるとは限らない。だがどうだ、こうして粉状にしたオレしかわからない未元物質を紙に付着させとけば……)これだ!!」バッ!

垣根「『Aが王様の開脚前屈を手伝う』だ!!」

美琴「なんで開脚前屈?」

麦野「何を思ってこれ書いたのかしら」

垣根「(ふっふっふ、凡人にゃオレの崇高な目的は分かるまい。開脚前屈、つまり足を開いた前屈な訳だ。つまりAにはオレの両足首を固定させる。するとどうだ、背中を押すためには体を使って押すことになるだろ? ってことは、合法的に胸の感触を楽しめるって寸法よ!)」

ヴェーラ「ハイ、クジ」


垣根「(問題は人選な訳だが……野郎はオレを除いて3人。女は9人。打ち止めはまあ除外しても、11分の8は当たりって訳だ。その辺の細工はできなかったから完全に運任せになるが、第2位たるオレの引きがそんな残念なハズがねえ)」ゴソゴソ

垣根「(麦野か滝壺あたりが理想だが、貧Oズでも密着しちまえば感触は分かるし女なら誰でも―――)」スッ




『削板 軍覇』







垣根「あぁぁぁあああああ!!!??!? 股関節、股関節gぎゃああああああ!?!? ちょ、腰、折れ………!??!」メキメキメキメキィッ!!





コンジョーーー!!







ゴキン








858: 2012/01/09(月) 15:38:22.57 ID:17VW7R5A0

~~~~~




絹旗「何か、王様になった方がダメージ受けてるような……」

浜面「タキツボニバカヅラッテ タキツボニバカヅラッテ」ブツブツ

垣根「」

ミサカ「王様が決まるのが怖いですね、とミサカは早くも王様ゲームに対して尻ごみをします」

打ち止め「うう、ミサカ何だか怖くなってきたかも」ブルブル

ヴェーラ「ま、まあまあ! 楽しくなるのはこれからだから、ね!? お次は~」ゴソゴソ

ヴェーラ「! 『一方通行』あーちゃんね!」

女性陣「「「「「」」」」」ピク

一方通行「う、うン……(ちょっと怖い)」ゴソゴソ

一方通行「わ、『Aが王様の耳掃除する』だってェ。オレが書いたのだァ」

女性陣「「「「「!!!!」」」」」」

ヴェーラ「あら、よかったわねえ。ハイ、じゃもう一回ね」

一方通行「うン♪」ゴソゴソ

ミサカ「(ミサカこいミサカこいミサカこいミサカこいミサカこい)」

麦野「(これは!! 絶対!! 譲れない!!)」

美琴「(あっくんの穴に私の棒を………やべ鼻血が)」ハァハァ

フレンダ「(耳掃除ってことは、膝枕だよね……ちょっと緊張するかも)」ドキドキ

番外「(命令なら、あっくんに密着してもしょうがないよね!! そう命令だもん!!)」ウン!


859: 2012/01/09(月) 15:39:19.07 ID:17VW7R5A0


上条「なんか、オーラというか思念を感じる……」

一方通行「っと、じゃあこれ! えっと『番外個t「ぃやったぁぁぁああああああ!!」

番外「ぁぁああああああ………え?」バンザイ

全員「「「「「「「」」」」」」」」ジー

一方通行「」ビックリ

番外「あ、あ、や………や、やっだーーー! こんなモヤシに耳掃除とか!! 拷問じゃんかもうサイアク~~~!!」

ミサカ「(なんて苦しい誤魔化しを、とミサカは残念な妹にため息をつきます)」ハァ

打ち止め「(また……ってミサカはミサカはこの後の展開を想像してみたり)」

一方通行「う………」ジワァ

番外「あ」

ヴェーラ「はいはい、プーちゃん、命令は絶対だからね。分かった?」

番外「ふ、ふん! ほら、さっさと頭乗せれば!?」

一方通行「……うン。失礼、しまァす」ポス

番外「!」

一方通行「ン、ぬくやらっこいィ」エヘ

番外「………!!!!」ワタワタ

絹旗「はい、私の耳かき貸してあげます」つ耳かき

番外「あ、ありがと。(えっと、耳かきってどうすんだっけ。とりあえず髪をどけて)」サラ

一方通行「ン……」

番外「(うっわ髪サラサラ……あ、気持ちいい、かも)」サラサラ


860: 2012/01/09(月) 15:39:57.78 ID:17VW7R5A0
一方通行「?」

番外「…………」サラサラ ナデナデ

ミサカ「……番外個体? とミサカは蕩けた目であっくんの髪を撫でている番外個体を睨みます。代われこんちくしょう」

番外「!? な、何言ってんのさ!? 男の癖に長い髪して気持ち悪いって思ってただけだし!! あ、ミサカが切ってあげようか? ぎゃは、ヘアスタイルはスキンかモヒカンの二択だけど☆」

一方通行「い、いいよォ」バッ

番外「ちょっと腕邪魔だから。耳見えないじゃん、ミサカはさっさと終わらせたいんだから」

一方通行「……うゥ~」スッ

番外「………じゃ、始めるかんね」スッ

一方通行「………ひゃ」ビク

番外「ん、何だ全然耳カス無いじゃん。汚かったらバカにしてやろうと思ってたのに」ホジホジ

一方通行「ン、ふァ、くすぐったい、よォ」モジモジ

番外「ちょっと動かないでよ」ホジホジ

一方通行「だ、だってェ」モジモジ

番外「手が滑って鼓膜まで刺さっちゃってもいいならいいけど?」

一方通行「や、やだァ、ごめンなさい」

番外「………」ゾクッ

ミサカ「お姉様、ティッシュどうぞ」

美琴「ん、ありがと」ダラダラ



861: 2012/01/09(月) 15:40:41.45 ID:17VW7R5A0


番外「はい、終り~」ポフポフ

一方通行「ひゃンっ!?」ビクン!

番外「! な、なにさでかい声出して」

一方通行「そ、その綿のヤツ、苦手」

番外「え? あ、これ?」

一方通行「うン。だからもうy」

番外「うりゃ」ポフポフ

一方通行「っ、やゥ、止めて、ったらァ」ビクビク

番外「(ゾクゾク ………やめない」ポフンポフン

一方通行「お、おねが、い、だからァ、や、だァ……っ!」モゾモゾ

番外「ぎゃは、なにこれ快感」モフモフ

一方通行「……っ……っ!!」ビクンビクン

番外「うへへへ、おりゃおりゃどうd「番外個体」ん?」

番外「何さ、いいとこなのに」

ミサカ「お姉様が病院送りになるので、そろそろ止めてあげてください」

麦野「美琴、見ちゃダメよあと聞いちゃダメ」ガシッ

美琴「離して!! お宝映像が~~~!!」ジタバタ!!

フレンダ「ティッシュは一杯予備があるけど、輸血の用意は流石にない訳!!」

番外「……あ~、わかったよ。ほら第1位、反対側」

一方通行「ふェ? ………もう、苛めない?」ジトー

番外「もうやんない。お姉様を出血多量で倒れさせるわけにはいかないからねえ」フゥ

一方通行「わかった………じゃ、お願い」ゴロン

番外「はいは………!?!??!」ビクン!!

麦野「んなっ!?」


862: 2012/01/09(月) 15:41:23.11 ID:17VW7R5A0

ミサカ「顔を膝方向に向けてたのをそのまま転がった訳ですから、顔の位置はもうあれですよね、ほ、ほぼあそこに」

番外「な、な、ななななななな////」

一方通行「? ど、したのォ?」

滝壺「しろちゃん、耳掃除する時はいつもああやってるから ………私と」

ミサカ「滝壺さん、後でkwsk。ミサカだってまだしてあげたことないのに……!」ギリギリ

番外「(あっくんがあっくんがミ、ミサカのミサカにミ、ミサちゅーせっつ!?)」グルグル

一方通行「? ン~~~、やっぱり、やらこくって気持ちいい」スリスリ フニフニ

番外「―――っ!?!? も、もうダメェェェ~~~!!!」バッ!

一方通行「あ痛っ!?」ゴン!

番外「あっくんのド工口~~~~~~!!! お前の父ちゃん木原~~~~!!!!」ダダダ! ガラッ! ダダダダダ

一方通行「? ? ?」

ミサカ「あ~、番外個体はトイレみたいです。よっぽど我慢してたようですね」

上条「流石に、これは番外個体に同情せざるを得ないというか、一方通行ウラヤマというか」

一方通行「まだ、片方残ってたのに……」シュン

滝壺「私が後でやってあげるね」

麦野「いえ、私がやってあげるから。ね、あーくん」

滝壺「いつも私がやってあげてるから。気を遣わなくていいよ?」

ミサカ「いつもやってあげてるんならたまには違う人がやるのが筋です、とミサカは間髪入れずに割り込みます」

フレンダ「そ、それなら私にだって権利はある訳よね! なんたって親分だし!」

絹旗「耳かきの所有者である私こそ超相応しいと思いませんか?」

美琴「待って、あっくんの穴をかき回していっぱい出して気持ちよくしてあgへぶっ!?」

全員「「「「「言わせねえよ!?」」」」」」

 


863: 2012/01/09(月) 15:43:15.63 ID:17VW7R5A0
ちょっと用事ができたので、続きは二時間後くらいに落としに来ます。

つっても本日分は後少しですが。

869: 2012/01/09(月) 17:44:16.54 ID:17VW7R5A0

~~~~~~~




数分後




ヴェーラ「メルヘンくんとスピードマンくんも復活したし、プーちゃんも帰ってきたし再開しましょうか」

上条「進むたびに誰かしらダメージを負っている気がするんですが」

ヴェーラ「じゃあ王様だぁ~れかな?」ゴソゴソ

上条「(無視された)」

ヴェーラ「んっと……『麦野 沈利』おーg……麦野ちゃんね」

麦野「『オー』……何?」ニッコリ

ヴェーラ「な、何でもないです何でもないから!! さ、引いて引いて」アセアセ

麦野「全く………ん。『AがBの恥ずかしい話を一つ暴露 >>819』ねぇ……819?」

ヴェーラ「ああ、それ猟犬部隊の書いたやつね。819は固有ナンバー」

麦野「てことは819人はいるの? えらい大所帯ね」

ヴェーラ「除隊した人とか殉sy……ごほん、色々あるからそんなにはいないけどね」

麦野「ふぅん。これなら私に被害はなさそうね(イイ思いもできないけど)」ゴソゴソ

麦野「えっと、まずAが『滝壺 理后』ね」

滝壺「また私?」

麦野「んでBが………『絹旗 最愛』」

絹旗「うげ、私ですか」

870: 2012/01/09(月) 17:44:58.08 ID:17VW7R5A0

フレンダ「恥ずかしい話ね~ 浜面とかだったらいっぱいありそうだけどね。例えば……」

浜面「今立ち直ったばっかりなんでやめてね!?」

滝壺「きぬはたの恥ずかしい話、かあ」ウ~ン

絹旗「(フレンダとかだったら超危険ですけど、滝壺さんだったら大した事はないはずです。ふう、なんとかやり過ごせそうですね)」ホッ

滝壺「う~ん………あ








          まだ下の毛が生えてない、とか?」








絹旗「」





野郎s「「「「」」」」ブフォ!







871: 2012/01/09(月) 17:46:10.26 ID:17VW7R5A0


絹旗「た、滝壺さぁぁぁん!?!?/////」アタフタ

滝壺「今日はずっとタオルで隠してたけど、まだだよね? 前に一緒にプール行った時はまだだったし」

番外「あ、だから今日着替える時もお風呂でもあんなガードしてたんだね」

浜面「し、下の毛って……」チラ

絹旗「!? ど、どこ見てンですかァァァァ!!!!/////」チッソパンチ!

浜面「へぶんっ!?!?」

垣根「ま、まあ気にすることねえだろ。そっちの方が好きっていう趣味の人だっているって」

絹旗「全くフォローになってません!!!! 滝壺さんヒドイです!! 超秘密にしててって言ったじゃないですかぁぁぁ!!」ウワァァン!

滝壺「でも命令で『秘密』を言えって出たから……大丈夫、13歳でもまだ無毛地帯なきぬはたを私は応援している」

絹旗「別に応援しなくていいから、闇に葬っていて欲しかったです……」シクシク


872: 2012/01/09(月) 17:46:55.27 ID:17VW7R5A0

麦野「大丈夫だって、個人差があるんだからその内生えてくるわよ」

絹旗「こっそり毎朝脇の処理までしてる麦野には私の気持ちなんて超解らないんです!!」

麦野「」ピシ

美琴「………あ~」

ミサカ「むぎのん濃そうですもんね。ちなみにミサカは全体的に薄いですよ、と念のためあっくんにアピールしておきます」

一方通行「そ、そう……? き、絹旗ちゃン、オレも遅かったし、そンな気にすることねェと思う、ぜェ?」アセアセ

絹旗「う………グスン そうでしょうか……?」

削板「そうだぞ絹旗!! 生えてるか生えてないなんかで人間の価値は決まらん!! 胸を張れ!!!」

絹旗「……超第7位………」ジーン

削板「どんな胸が小さかろうが毛が生えてなかろうがツルぺタお子様体型だろうが、根性さえあればどうにかn」

絹旗「誰がお子様体型じゃァァァァァァァ!!!!」チッソアッパー!!



ギャーギャー! キヌハタゴランシンー!



打ち止め「ね、ミサカは大丈夫だよね、ってミサカはミサカは一抹の不安を感じてみたり」クイクイ

ヴェーラ「うん、大丈夫大丈夫(私が生えたのって中1だったけど……あれって遅かったのかしら?)」




873: 2012/01/09(月) 17:50:31.57 ID:17VW7R5A0
とりあえずここまでで。

>>819さんありがとうございます。


美琴さんが本当に残念なことに…… 

王様ゲームはまだ続きます。  今後ともよろしくです。

885: 2012/01/09(月) 21:22:18.27 ID:17VW7R5A0
こんばんはです。

え~、何やら話題になっているようですが、>>883でのご指摘についてで、なんとなくパッと思いついたのが

今回のネタでした。あんまり自然に出てきたので、もしかしたらどこぞの影響を受けているやもしれません。

というか多分読んだことあるのでは………


その辺はさらりと流してくれると幸いです。 

>>884 二個もあるんですかぁ  ちょっと探して読んで来ようと思います。

ご指摘とお読みいただきありがとうございます。

ついでに次回予告ですが、なるたけ週末までにはなんとかしたいと思います。

896: 2012/01/11(水) 17:30:03.18 ID:+wDYsa5A0

~~~~~~~~~~




ヴェーラ「……とりあえず、一度休憩タイムにしましょうか」

上条「まだ続けるんでせうか…… 既に絹旗ちゃん以下数名のライフはゼロに近くなっているのですが」

絹旗「うっ、グス、わっ私だってあと少ししたらボーボーになるんです、無毛地帯であって不毛地帯じゃありません、グス」

麦野「……やっぱ永久脱毛するべきかしら。レーザーにしろなんにしろ怖いのよねレーシックみたいで」

浜面「なんかオレ、旅行に来てから生傷がどんどん増えてる気がする」

美琴「あっくん、生えてるのかぁ……やっぱ白いのかしら。命令に『下の毛の色を発表する』って書けばよかったわ」

ミサカ「そんなピンポイント狙撃はやめてください、とミサカは己にも降りかかるかもしれない命令に戦慄します。書いてませんよね、そういうの」

番外「うぅ、あっくんに膝枕………ミサカ、なんで逃げちゃったんだろ、ミサカのバカバカ!」

打ち止め「ミサカもそろそろ参加したいなー、ってミサカはミサカはクジでミサカの名前が引かれることを所望してみたり」

垣根「当たらないに越したことはないと思うぞ。何この地雷率、カンボジアか」

ヴェーラ「ま、まあまあ、盛り上がってるには違いないじゃない?」

垣根「その盛り上がりの一環でオレの腰と股関節が破壊されたんだが」

フレンダ「指名されて被害がないのは今のところラビットと滝壺だけって訳よね。って、ラビットは?」

滝壺「さっき、お菓子と飲み物抱えて出て行ったよ?」



897: 2012/01/11(水) 17:30:53.91 ID:+wDYsa5A0

~~~~~

旅館、駐車場


木原「グレートサスケもダメだったか……元岩手県議員なら問題ねえと思ったのによ。出禁っつーなら、いよいよ窓から忍び込むしかねえか。大体、誰がこの旅館とったと思ってんだ。そのオレがこうしてバスの中で握り飯食ってラジオ聞いてるとかあり得ねえだろ。……折角、折角クソガキと数年ぶりに風呂入れると思ったのに………思ってたのに!! 神よ、なぜあなたはこのような試練を我に与え給うたのか!!! それが神ならオレは悪魔にだってなって―――」


コンコン


木原「ん? ヴェーラか? 調度いい、タバコが切れたから買ってきてもらうか。おい!アメスピのライト買ってk」ガラッ

一方通行「わっ!?」ビク!

木原「どわぉっ!?!?」

一方通行「え、えっとォ………アメスピ、ってタバコだっけ? 買って来ればいいのォ?」オドオド

木原「な、バッカ野郎! ガキにタバコなんか買いに行かせられるか!! 大体今何時だと思ってんだ!! 一人で外出歩くなんざ10年早いんだよこのガキ!!!」

一方通行「ご、ごめンなさい………」

木原「チッ………んで、何か用か。荷物だったら全部荷台に突っ込んであるぞ」

一方通行「あ、そうじゃなくて………あの………お、お腹………」

木原「!? 腹痛ぇのか!? クソ、常備薬はヴェーラの鞄に……!! いやそんなこと言ってる場合じゃねえ、救急車だ!! ええい、まどっろこしいこのバスでかっ飛ばして救急病院まで行くか………!」

一方通行「え!? ち、違う、から! あの、木原くンが、お腹……」オロオロ

木原「いや『外』の医者じゃ不安だ、ここは学園都市に連絡取って冥土返しをデリバリーするしか……!!」 

一方通行「木、原くゥン!!」

木原「なんだ、大丈夫だオレに任せとけ! 今アレイスターに連絡いれr」

一方通行「お腹、空いてるでしょお? お菓子と、夕飯もって来た」



898: 2012/01/11(水) 17:39:00.03 ID:+wDYsa5A0


木原「…………」モグモグ

一方通行「どォ? 美味しい?」

木原「………うめぇ」

一方通行「そォ? よかったァ(このお刺身8本足で目が30個くらいある、なンかぬるぬるした魚って軍覇くンが言ってたから不安だったけど)」ホッ

木原「(天使はいた。神様ごめんなさい。オレ、明日からキリスト教徒になります。旅行終ったら早速ヨーロッパに飛ぼう。そして神父になろう)」







ロンドン




???「む、何か悪寒を感じたんだよ。具体的に言えば、顔に刺青入れた金髪の人が教会に突入してくるような……」ゾクッ

???「やたら鮮明だね。とはいう僕も………念のため、今のうちにルーンを張り巡らせておこうか」ペタペタ


899: 2012/01/11(水) 17:41:35.96 ID:+wDYsa5A0

終わりです。 なんか最後に新たな妙なフラグが立ちましたが、立っただけです。回収はされることは無いです、多分。



王様ゲームは続きます。以前言った通り、土日には投下したいと思います。

それでは次もよろしくです。

937: 2012/02/01(水) 20:41:23.32 ID:paSPP4TN0




ヴェーラ「それでは後半戦スタートしたいと思いまーす! 準備はいい?」

フレンダ「何を以て準備っていうかは分かんないけど、一応全員は揃ったって訳よ」

浜面「殴られたダメージで言えばまだ癒えてないっすけど……」

ヴェーラ「じゃ、早速王様決めるわね」ゴソゴソ

浜面「無視!?」

絹旗「超自業自得です」フン

ヴェーラ「えっと『上条 当麻』ガンガゼくんね!」

上条「おっ、オレかぁ。王様なら被害はなさそうだな」ホッ

ミサカ「王様になってもダメージを受けているケースはありますけどね、とミサカはフラグを立てる上条当麻にこっそり警告します」

上条「ははは、そんなことそうそう無いだろ ゴソゴソ っと『電話帳の登録3番に電話し水着姿の写メを送ってもらう。王様が』ほら、これなら……王様が!!??!」

938: 2012/02/01(水) 20:42:18.78 ID:paSPP4TN0


麦野「あ、私が書いたやつだ」

上条「なんで!? 王様が命令するからこそのゲームじゃないの!?」

麦野「いやぁ、そんな命令もあってもいいかなって。別にルール違反じゃないわよね?」

ヴェーラ「んん、確かに王様自身に命令しちゃダメなんて言ってないし……OK!」

上条「ちくしょう、ここにきて上条さんの不幸スキル発動とは……」ガクリ

削板「? 簡単じゃないか。お前の水着姿を送ってくれ、って言えばいいだけだろ?」

上条「いきなりそれじゃ完全に変態扱いですよね!?」

浜面「つっても、どう迂回してもゴールがそれじゃ変態扱いの回避はできそうもねえけど。お前、自分が引いたらどうしてたの?」

麦野「え? こんな命令引くのって、せいぜい上条かアンタくらいでしょ。キャラ的に」

浜面「何だよその自信!?」

上条「はぁ、気が重い……男だったらまだマsいや、んなことねえ、土御門とかに当たったらもう学校いけねえ」シクシク

絹旗「スピーカーフォンにしてくださいね。超会話内容聞きたいんで」ワクワク

一方通行「もしオレだったら、すぐ写メあげるからねェ」アセアセ

上条「……サンキュな。えっと電話帳はっと」カパ

フレンダ「あ、私がかけたげるって訳よ。そっちのが面白そうだし」ヒョイ カチカチ

上条「もうどうにでもなれ……」ガク

フレンダ「えっと3番は、と………」カチカチ

上条「(3番ってことは、最初の方に登録した人だよな。つーとここにいる面子じゃあないな。白井とか最近知り合ったヤツも除外。っていうと……)」

フレンダ「あ、これね。うわ、これまさか………まあいいや、ポチッとな」プルルルル

上条「うわ、って何!?」」

フレンダ「あ、あはははは あ、出たわよハイ」ポイ

上条「っとと、も、もしもし?」オソルオソル

一方通行「誰だったのォ? 電話の人」

フレンダ「あ~、これ多分、なんだけど………」



『あら久し振りね、当麻さん。元気かしら?』



上条「ごふっ!?!?」

垣根「女か。可愛い声してるじゃねえか、やるな上条」

フレンダ「電話帳には『上条 詩菜』って、ことは」




上条「か、母さん……」ダラダラ



939: 2012/02/01(水) 20:44:56.59 ID:paSPP4TN0


上条「おい! これはシャレにならんだろ! マズイって!!!」ヒソヒソォ!!

ヴェーラ「う~ん残念だけど」

滝壺「王様の命令は絶対、だもんね」

『? 当麻さん、どうしたの?』

上条「あ、あぁゴメン! ちょっと電波悪いみたいで。あはは」

『あらそうなの。それより久しぶりねぇ当麻さん。たまには連絡よこさないとだめよ』

上条「あ~、ごめん」

『しっかり食べてるの? 面倒だからってコンビニのお弁当ばかりじゃダメよ? お野菜もしっかりとらないと』

上条「ああ、分かってるって。そんな心配しなくてもそこそこやってるよ」

一方通行「………」

御坂「………あっくん?」

番外「親子の心温まる会話もいいんだけどさ、本題もお忘れなくねぇ?」ニヤニヤ

上条「くっ……わかってるよ! あ、あの、母さん?」

『? なに?』

上条「母さん、さ………あの………」

フレンダ「」ゴクリ

上条「み……み………」

『み?』

浜面「」ゴクン

上条「み……う、み、海! 今年行ったか?」

打ち止め「ヘタレかも、ってミサカはミサカは男を下げたカミジョウの姿にガッカリしてみる」

上条「(実母にいきなり『水着の写メくれ』なんて言えるか!!)」

『海? そうねぇ、今年はまだ行ってないけど。刀夜さんも忙しくて』

上条「あ~そうなんだ。じゃ、じゃあ母さん、もしかして去年の水着とかってもう持ってなかったり?」

『去年のはそうね、どこにしまったかわからなくなっちゃったけど……』

上条「!(それなら命令回避できる!?)そ、それだと、水着は買いに行かなくちゃ無いってことだよな?」

『んー?』

番外「ちぇ、なんだつまんないの」

垣根「尤も、上条の母親の水着姿なんて見てもしょうがないけどな。どんな若くても35以上だろうし。熟女は守備範囲外だ」



『去年のは無いけど、今年のはもう買ってるわよ?』



940: 2012/02/01(水) 20:46:01.52 ID:paSPP4TN0


上条「ちくしょう」

ミサカ「もう逃げられないみたいですね、とミサカはorzってる上条当麻を見守ります」

『あらあら、当麻さん的には母さんの去年の水着姿がストライクだったのかしら?』クスクス

上条「冗談はやめ……いやオレのほうがよっぽどふざけたことこれから言う訳だしな……母さん!!」

『はいはい、どうしたの急に大きな声出して』

上条「母さんの水着姿の写メを送ってくださいお願いします!!」

削板「堂々と言ったな。それこそ上条だ!」

美琴「世の中でこれ以上言いたくないセリフも中々無いわね……」




941: 2012/02/01(水) 20:46:54.66 ID:paSPP4TN0




『……当麻さん?』

上条「母さんの水着姿が(ゲームに)必要なんだよ! 頼む!!」

『と、当麻さん? 男の子だからそういうのは仕方ないだろうけど、何もか、母さんじゃなくっても』

上条「母さんじゃないとダメなんだ!!」

『』

上条「今のオレにはすぐ必要なんだよ! そうじゃないと(場が)おさまらないんだ!! それには母さんが協力してくれないとダメなんだよ!!!」

フレンダ「ギリギリ、と言うかアウトな発言よねコレ」


『……そう。そうなのね、わかったわ』

上条「! あぁ、わかってくれt」

『お金が無いなら言ってくれれば良かったのに、いえ気付いてあげられなくてごめんなさい』

上条「へ?」

『一人でする時のオカズにも困ってたのね。それでついに母さんの体だなんて……当麻さんを責める訳にはいかないわ。性の対象が歪んでしまったのは母さん達の責任だわ。仕送りの増額は刀夜さんと話し合って考えるから、もう少しだけ我慢してちょうだい。それじゃあ』プツ

上条「か、母さん!? 何か大変な誤解を……もしもしぃ!?」


ツーツーツー


打ち止め「オカズ、ってどういう意味? 食べ物のことじゃないよねってミサカはミサカは会話の内容から不自然なワードが出たことに疑問を呈してみる」

滝壺「この場合のオカズっていうのはね」

麦野「滝壺教えなくていいから。あと………ま、なんとなく同情しとくわ」

上条「終わった………主に上条家でのオレの立場が」ズーン

ヴェーラ「まあまあ、後で事情を話せば大丈夫よ。ね? 何だったら私からも話してもいいし……ってガンガゼ君のケータイ鳴ってるわよ」

上条「うう………あ、本当だ」パカ


942: 2012/02/01(水) 20:47:26.65 ID:paSPP4TN0




○○/08/○○ 20:42
上条 詩菜
Sub どうしても

我慢出来なかったら使ってください。母さんには止める権利は無いから……
今度、刀夜さんと3人で話し合いましょう。
当麻さんの性癖がどんなものでも、母さんは当麻さんの味方ですよ。



添付ファイル:1件




943: 2012/02/01(水) 20:48:04.64 ID:paSPP4TN0


上条「畜生ぉぉぉぉぉ!!!!!」

番外「うわ……」

ミサカ「もう上条詩菜氏の中で上条当麻は、貧乏のあまり実の母親をも性処理に使用可能な変態と認識されていますね、とミサカは現状を冷静に考察します」

上条「もう止めてくれ……」シクシク

美琴「あ、写メもあるんだ。どれどれ……って、えぇ!?」

垣根「マジで写メ送ってきたんだな………って、これ、グラビアか何かか? お前の母親じゃねえだろ」

上条「………確かにそれはオレの実母、上条詩菜その人ですハイ」

垣根「マジか!? ………どうみても10代だろ、つーか水着工口いし」

美琴「ウチのマ……母も相当若い部類だけど、それを上回るわね」

一方通行「わ、キレイな人ォ」

上条「だからこそシャレにならないんだよ。実母に『息子が近親相O上等の変態』なんて思われるなんて拷問過ぎる………」シクシク



944: 2012/02/01(水) 20:48:35.91 ID:paSPP4TN0




ヴェーラ「ガ、ガンガゼく~ん? 元気出して、続きやりましょお?」

上条「」ズーン

フレンダ「結局、上条のお母さんに電話かけても話し中だし、絶賛夫婦会議中って訳ね」

浜面「しっかし、本当に若いな。しかも美人だし」ケータイパカ

削板「気品があるって言うのか、上品さの中にも芯の強さも見えるな」

垣根「どこぞのお嬢様って感じだな。その割には工口い水着だけど」

麦野「前フレンダが着てた系統のに近いわね。紐の部分が透明になってるのね、エッロ」

美琴「でもスタイルもいいし、似合ってないこともないかもね。……羨ましい」

滝壺「お肌も白くてキレイだよね」

上条「人の母親の品評をするのは止めてくれませんでしょうか……」

ヴェーラ「で、でも若くて美人なお母様ってことでいいじゃない! 誤解だってすぐ解けるわよ。ね、元気出して」ヨシヨシ

上条「う……ヴェーラさぁん!」ダキ!

ヴェーラ「きゃ!? ほ、ほらほら泣かないの」ナデナデ

美琴「む……」ピリ

フレンダ「(ヴェーラも水着写メ送ってもらうように煽ってたけどねー)」



945: 2012/02/01(水) 20:49:03.83 ID:paSPP4TN0


浜面「………」コソー カチカチ

絹旗「浜面、何してんですか上条のケータイいじって」ヒョイ

浜面「っ!! バカ返せ!!!」

絹旗「超浜面の癖にバカとはなんですか。窒素バスターくらわしますよ、って…………浜面」ジトー

麦野「なになに、どったの?」

浜面「いや違う! 違うんだって!!!」

絹旗「上条の母親の写メを自分のケータイに転送しようとしてやがりました」

麦野「………浜面」ウワァ

垣根「おま、友達の母親に欲情とか」

ミサカ「昔のヤクルトの助っ人外人並みですね、とミサカは腐ったものを見る目で浜面仕上を見ます」

フレンダ「………キモ」

浜面「ぐふっ!! こ、これはあくまでこの水着がオレのツボにハマっていたからで上条の母親とかそういうのは関係ないんだって!! 信じてお願い!!!」

上条「………このオレのなんとも言えない気持ちはどうしたら…… (クイクイ) ん、どうした一方通行?」

一方通行「あの………オレ、も………」ボソボソ

上条「え? なんだって?」

一方通行「オレも、その写メ欲しい、なァ」

全員「」




946: 2012/02/01(水) 20:49:41.41 ID:paSPP4TN0



ミサカ「あっくん、それはいけません間違った道です、とミサカは親友としてアブノーマルな性癖に走ろうとするあっくんを全力で引き止めます!!」

打ち止め「コモエに飛びついてたからあなたは口リ属性だと思ってたのに、あれは見た目じゃなくて実年齢の方に惹かれていたの!? ってミサカはミサカは自分の実年齢が0歳だってことに絶望してみたり、うぅ」

番外「ぎゃは、第1位ってばババ専だったんだね~ マニアック~☆」

上条「一方通行、あの、オレとしたら何とも言えないんだけど、できればオレの母っていうのは生々しいというか」

フレンダ「あ、あのさ。個人の好みだから私があれこれ言うのは違うと思うんだけど、相手は子持ちだし歳も離れてるし………だったらわ、ワタシノホウガ」ゴニョゴニョ

一方通行「ふェ!? あの、そういうンじゃなくって」オロオロ

一方通行「電話の声とか、話してることとか、すっごく優しそうで……なンか、『お母さン』なンだなって」

上条「?」

麦野「………」

一方通行「オレ、小さい時から親とかよく知らないから、昔よく想像したンだ。オレのお母さンってどンな人だったのかな、とか」

美琴「あっくん……」

一方通行「オレのこと心配してくれて、怒ってくれて、褒めてくれて………そんな想像してたのが、上条くンのお母さンみたいだったンだァ」

絹旗「……そ、ですね。私もちょっとそう思いました」

一方通行「だから、写真があったら欲しいな、って思ったンだけど………へへ、確かに上条くンのお母さン美人だから、そういう意味でもちょっと欲しかったかも」ニヘ

上条「そんなら写真だってあげるのは吝かでもないけど………この写メは勘弁な? 今度普通の撮ってもらうから」

一方通行「うン、ありがとォ」ニコ

浜面「ああそう、オレも上条の母さんに母親の面影をだな」

フレンダ「水着が工口いから、ってさっき言ってたじゃん」



947: 2012/02/01(水) 20:50:35.77 ID:paSPP4TN0

~~~~~



ヴェーラ「じゃ、気を取り直してゲーム再開~! 次の王様は~~」ゴソゴソ

ヴェーラ「え~っと『打ち止め』アホ毛ちゃん!」

打ち止め「わあ! やっとミサカの名前が出た、ってミサカはミサカは飛び跳ねてみたり!」

ヴェーラ「ふふ、よかったわね。ハイ引いて」

打ち止め「は~い! えっと………『AとBがお互いの首から上のどこかにキスをする』だって! わ、ミサカはミサカはアダルトな命令を引いた自分のクジ運に驚愕してみたり!」

絹旗「き、きききキス、ですか!?」

浜面「そういうのって無しじゃなかったのか?」

ヴェーラ「あら、エOチなのはダメとは言ったけど、別にこれくらいならエOチでもなんでもないじゃない。ね、欧米ちゃん」

フレンダ「へぅ!? な、なんで私?」ビク

ヴェーラ「それは、ねえ?」

ミサカ「………」ジトー

フレンダ「う……!! ほ、ほら早くやる人決めちゃおうって、ほらほら!」

打ち止め「……すごい汗かいてるけど大丈夫? ってミサカはミサカは青ざめるフレンダを尻目にクジを引いてみたり。責任重大だね!」ゴソゴソ

美琴「(A=あっくん、B=私 こいこいこいこいこい)」

絹旗「(もし麦野がシロちゃんにキスなんてされたら………旅館が超壊滅コース濃厚ですね。場合によってはなんとしても中止させないと)」

垣根「(キスねえ………首から上っつっても常識的にせいぜい額とか良くて頬だよな。いや、ここは常識の通用しない未元物質。耳とか………うなじ?)」

打ち止め「ん~~~、ってミサカはミサカは時間をかけて皆を焦らして雰囲気を盛り上げてみたり」ゴソゴソ

浜面「ははは、緊張するな。そうそう自分が当たらないとは思ってもさ」

削板「男同士の可能性だって大いにある訳だしな! オレと上条とかになったらどうする?」

上条「ぎゃあ!?!? やめてフラグたてないで!?!?」

滝壺「それは絵的に、大変だね」

一方通行「(皆の前でするのは、ちょっと恥ずかしいかなァ)」



948: 2012/02/01(水) 20:51:50.59 ID:paSPP4TN0


打ち止め「てやっ!! ってミサカはミサカは2枚同時に箱からクジを出してみたり!! えっと……まずAは『上条 当麻』!!」

上条「ひいっ!?!?」ビクゥ!!

垣根「……まさか本当に男同士の………?」

浜面「上条の不幸体質からしたらあり得る、っつーかもうそれしかない気がする。やめてやめてやめろやめてください」ガクガク

打ち止め「ふっふっふ、それではBは―――」

絹旗「なんかもう男に超確定って空気ですね。かくいう私もそんな予感しかしませんが「『フレンダ=セイヴェルン』!」ほらって、え?」

フレンダ「わ、私!?」

打ち止め「おぉ、ってミサカはミサカはビンビンのフラグをへし折ったことに若干の驚きを覚えてみたり」

麦野「あら良かったじゃない。男衆回避できて」

上条「お、おう。よかった………よな」

美琴「む~~~~」パリパリ

ヴェーラ「これぞ王様ゲーム、って感じね! じゃ、ちゃちゃっとお願いね♪」

打ち止め「むむぅ、初めて人がキスするところみるかも」

垣根「ある意味今までで一番平和な内容かもな」

一方通行「上条くンと、おやぶンかァ」ホエー

番外「ほら、さっさとツンツンの隣いきなよ」グイ

フレンダ「あ、うん」トコトコ


ポスン


フレンダ「……じゃ、どうぞって訳」

上条「あ、あぁ」


シーン


上条「(何故静まる!? つーかキスとかしたことねえし! まだ削板にでもするほうがマシだったかもしれねえ………普段は意識したこと無いけど、フレンダも相当可愛い部類に入るよな。肌も白くて、こうして近くにいるとなんだかいい匂いm)「ちょっと」はい!?」


フレンダ「ちょっと、待ってるんだけど」

上条「す、すまん! え~っと」

上条「(ほっぺ……でいいよな?)よし、じゃあいくぞ」スッ

フレンダ「ん……」


チュ


垣根「ヒュウ♪」

絹旗「……わぁ」

打ち止め「なんかドキドキするね、ってミサカはミサカは頬を赤らませてみたり///」

一方通行「…………」ムー?

ミサカ「……あっくん、どうしました?」


949: 2012/02/01(水) 20:52:19.95 ID:paSPP4TN0


上条「っと。あ~、失礼しました//」

フレンダ「う、うん//  ………じゃ、じ、じっとしてて!」

上条「お、おう」

フレンダ「………」ソ~

上条「(も、もうか………うわ顔近ぇ! 唇ぷるぷるで柔らかそううわ緊張してきた)」ドキドキ カチコチ

フレンダ「……あのさ」ハァ

上条「はいぃ!?(と、吐息がぁ!!)」ビクゥ!

フレンダ「目、閉じて欲しいんだけど。結局、そんな凝視されてると恥ずかしいって訳」

上条「あ、そうかスマン!!」ギュ!

フレンダ「ん。動かないでね」

上条「……」ゴク



チュッ



フレンダ「はい、おしまい!///」バッ

上条「お、おう(プリンみたいなやーらかいのが頬に……!)///」

ヴェーラ「はい、オーダー遂行ね」

一方通行「…………」ムゥ~?

ミサカ「あ、あっくん? なんか眉間に皺が寄っていますが」

番外「ラブシーンって程には色気無かったけどね~」

垣根「どっちかでも口にすりゃよかったのにn痛っ!?」ベチ!

垣根「なんだぁ、菓子の箱? 何で後ろから……誰もいねえよな」キョロキョロ

一方通行「………」プイッ



950: 2012/02/01(水) 20:52:57.76 ID:paSPP4TN0


上条「最初は絶対浜面か削板が相手になると思ったけど、なんとかそれは回避できたな」ハァ

美琴「良かったわねぇ、女の子にキスしてもらって」ビリッ

上条「な、何怒ってんだ?」

美琴「べっつにぃ~? 鼻の下伸ばしてみっともないな、って思っただけ」フン

絹旗「(シロちゃんに対してあんなに超ハッスルしてるっていうのに、上条に対しては焼きもち焼くんですね)」

上条「別に伸ばしてなんか………あぁフレンダ、なんつったらいいか………ゴメン、な」

フレンダ「? 何が?」キョトン

上条「いや、オレは野郎となんかじゃなくて嬉しかったけど、フレンダはそうじゃないだろ? オレとキスなんか嫌だっただろ」

フレンダ「……ゲームなんだから仕方ないじゃん。 それに、別にそんなに嫌じゃなかった、し」

上条「へ?」

フレンダ「上条の事、嫌いじゃないから。っていうかまあ、好き、な方だし。そんな無理強いされた罰ゲームみたいに思ったりしないっての///」

上条「そ、そうか! なら良かった」ヘラ



951: 2012/02/01(水) 20:53:33.94 ID:paSPP4TN0


美琴「む~~~」ビリビリ!

滝壺「みこと、電気漏れてrきゃあ!?」


ビュオウ!!!


ヴェーラ「きゃっ!? 風!?」

麦野「窓は……閉まってる。一体どうsきゃっ!!」


ビュウ!


削板「襖も閉まってるし、風が通るようなところはないぞ」

垣根「ってことは………おい、一方通行!」

一方通行「………へ? 何ィ?」

垣根「お前だろこの風!! 止めろ!!」

一方通行「風……? わっ、ゴメン!!!」

ピタ

垣根「何してんの? お前。そこのぶっ壊レールガンならともかく、能力が漏れるとか
第1位とは思えねえぞ」

美琴「ちょっと」

一方通行「気付かなかった…… ちょっと、考えごとしてただけなンだけど」

滝壺「考えごと?」

一方通行「うン………なンかもやもやァ、って。よくわかンないけど、胸のあたりが」アレエ?

滝壺「もやもや………」チラ

フレンダ「?」

滝壺「ああ、そっか」ニコ

一方通行「何がァ?」

滝壺「なんでもない。さっ、つづきしよっ?」



970: 2012/02/08(水) 22:15:27.84 ID:3+s0iwgS0




ヴェーラ「んじゃ次の王様は~~~ってや! 『ミサカ00001号』ゴーグルちゃんね」

ミサカ「む、ついにミサカですか。ついにこの黄金の右手が活躍する時がきましたね、とミサカは箱の中身をかき回します」ゴソゴソ

ミサカ「これです。え~、『AっくんがBIリビリに抱き着く』………なんですかコレ」

美琴「あらら。しょうがないわね~、ホラあっくんおいでなさい」

一方通行「へ? な、なンで?」

美琴「書いてある以上はしょうがないじゃない。命令は絶対だし。さあ、さあ!!」クワ!

一方通行「う、うン? わかった」

美琴「うんイイ子ね~ ハァハァ ふぎゅっ!?」

ミサカ「コラ」

971: 2012/02/08(水) 22:16:32.85 ID:3+s0iwgS0

美琴「何すんのよ!! 仮にも姉の頭を足蹴にするなんて!!!」

ミサカ「姉なら姉らしい行動をとったらどうなんですか、とミサカはマリアナ海溝よりも深いため息をつきます」ハア

美琴「だって書いてあるんだもん」

ミサカ「だもん、じゃねえよ。どうせこれ書いたのはお姉様でしょう、とミサカはビシと人差し指を突き付けます。対象者を明記していいなんてルールは無いでしょう」

美琴「AとB使ってるんだからいいじゃない」シレッ

ミサカ「んなわけあるか」

ヴェーラ「まあ、流石にこれはね………」

美琴「こう書いちゃいけないなんて説明無かったじゃない!!」

浜面「なんという執念」

上条「オレがビリビリって言うと怒ってたのに……」

ヴェーラ「ん~~~、じゃあここは王様の意見に任せましょ。皆もそれでいいでしょ?」

絹旗「まあ、私達に被害ある訳じゃないし」

麦野「あーくんが美琴に何かされるって命令でもないしね。別にどっちでもいいか」

ミサカ「却下に決まっているでしょうこんなの………いえ、待って下さい」

一方通行「?」

ミサカ「問題ないです。命令に従ってもらいます」

972: 2012/02/08(水) 22:17:36.27 ID:3+s0iwgS0



美琴「!! さっすが妹ね、分かってるじゃない!!」

一方通行「えっと、美琴ちゃんに抱き着けばいいンだよなァ?」

美琴「さ、あっくんウェルカーム!!」

一方通行「わかtt「ストップです」え?」

美琴「? 何よ邪魔して」

ミサカ「命令通りにしてもらうとは言いましたが、お姉様に抱き着けとは言ってません、とミサカは毅然とした態度をとります」

美琴「何言ってんのよ。ちゃんと『BIリビリに抱き着く』って―――」

ミサカ「ミサカだって電気系の能力者です、とミサカは前髪から電気を発生させながら宣言します。ほら、ミサカだってビリビリしてます。つまりここは王様であるミサカにこそ権利があるべきですね。ほら、あっくんこっちです」ビリビリ

美琴「んな、何言って」

一方通行「よくわかンないけど、抱き着くのはミサカちゃン?」

ミサカ「ええそうd「待ったぁ!!」」

打ち止め「00001号の理論だとミサカにも当てはまるもん!! ってミサカはミサカは宣戦布告してみたり!! ほらビリビリ~」ビリビリ

ミサカ「ちっ、幼女の分際で……! 引っ込んでいなさい、とミサカは負けずに電気を奔らせます」ビリビリィ!

上条「お、おい!? 段々電力が上がって……」

番外「………じゃ、じゃあミサカも対象なんじゃない? 別にアピールしてるわけじゃないけどさ」ビリビリ!

美琴「待ちなさい! ここで最もビリビリに相応しいのは私でしょ!! レベルだって一番高いんだから!」ビリビリビリ!

フレンダ「ラビット、こっち来ときなさい」クイ

一方通行「う、うン……」

麦野「私の能力もビリビリって聞こえないこともなくない?」キュイィーン

絹旗「聞こえませんから。超対抗しないでください」


973: 2012/02/08(水) 22:18:10.95 ID:3+s0iwgS0



美琴「―――こうなったら実力でケリ付けましょうか」ビリビリ!

ミサカ「能力差が戦力の差ではないことを理解させてあげましょう、とミサカは袖の下から拳銃を取り出します」カチャビリ!

打ち止め「小さくたって負けないんだから! ってミサカはミサカは闘志満々!!」ビリビリ!

番外「別に抱き着かれる権利はどうでもいいけど、勝負となったら負けるわけにはいかないよねえ」ビリビリ!

ヴェーラ「ちょっと皆!? こんなところでそんな電気出したら電気製品とかエライことに―――!!」

滝壺「みんな、聞いてない」


超欠陥個体信号「「「「いざ!!」」」」ビリビリビリィィ!!!


一方通行「わァ!?」


ゴン!

美琴「あたっ!?」

ゴツン!

ミサカ「あうっ!?」

ペチン!

打ち止め「あいたー!?」

ビシ!

番外「いったぁ!? なんなのさぁ!?」

974: 2012/02/08(水) 22:18:39.44 ID:3+s0iwgS0


削板「お前らいい加減にしろ! ケンカするなら表でやれ!!」

美琴「う、だってこれは譲れない大事な権利を掛けた勝負で」

削板「折角の旅行だろうが! その皆で楽しもうというゲームで本気になって戦ってどうする!! 旅館にも迷惑がかかるんだぞ」

美琴「う………」

ミサカ「まさか根性バカに正論を言われるとは………反省です、とミサカはしゅんとなって項垂れます」

打ち止め「うぅ、ごめんなさい……」ウルウル

番外「なんだよぉ、先に始めたのはお姉様達じゃんか」ブツブツ

垣根「ははっ、流石に脳筋に説教されるのは応えるよな」

浜面「? どうしたんだ上条、変なポーズで固まって」

上条「………出遅れた。そげぶポイントだったのに」



975: 2012/02/08(水) 22:21:14.34 ID:3+s0iwgS0
終わりです。


長くなってる王様ゲームですが、あと2回くらいです。


旅行編、長ぇ。



リクありました黒子ですが、旅行編後、もしくは旅行編の間に挟もうと思います。

いつになるやら、ですが・・・・・・・・・


それではありがとうございました。

983: 2012/02/19(日) 20:49:50.75 ID:XyPkQals0
【禁書目録】一方通行「友達ィ?」3

お久しぶりです。3つ目建てておきました~


次回からはそちらでお願いします。

引用: 一方通行「友達ィ?」2