前回:【喫茶『アイドル』】古都生まれのTさん
125: 2014/02/12(水) 18:20:32.48 ID:YIFHSrn/0
店主「妄想、私の知り合いにもしょっちゅう自分の世界へトリップするのが居たわ。ええ、とても身近にね」
店主「一口に妄想と言っても種類は様々、私の知り合いは基本的に……まあ、うん、そういう妄想をね。年頃の子には教えられないようなやつよ」
店主「対して彼女は、メルヘンね。いや、今この瞬間に火星人が襲来したら、なんて妄想はメルヘンかどうか怪しいけど」
――11th person 『スモール・ア・リトル バード』
店主「学校の授業中にさ」
響「うん」
店主「退屈になると、学校がテ口リストに襲われる妄想とかするよね」
響「ああ、分かるぞ。で、自分がなんかものすごく強いんだよね」
店主「そうそう。あれ皆やるよね」
響「でも、自分の友達はやったことないって。男子の方が多かったぞ、これは」
店主「本当? 私の高校時代は大体これだったんだけどなー」
響「自分は……突然異能の力に目覚めて組織に追われる妄想とか」
店主「分かる。で、ピンチのときに助けてくれるヒーローポジションが居るんだよね」
響「そう! で、一緒に組織と戦うんだぞ」
店主「一度はやるよね」
響「うん」
カランカラン
百合子「お邪魔しまーす」
店主「あら、百合子ちゃんいらっしゃい」
百合子「レモンティーお願いします」
店主「はい、紅茶L一つ」
百合子「本棚見ても良いですか?」
店主「ご自由にどうぞー」
響(そういえば、あそこの本棚見たことないな……)
店主「はい、響ちゃん。ご注文のジャスミンレモネード」
響「お、にふぇーでーびる」
店主「響ちゃんのアイデアで作ってみたけど、中々美味しいわね。ジャスミンレモネード」
響「夏場さんぴん茶に飽きた時よく作ったんだぞ」
店主「一口に妄想と言っても種類は様々、私の知り合いは基本的に……まあ、うん、そういう妄想をね。年頃の子には教えられないようなやつよ」
店主「対して彼女は、メルヘンね。いや、今この瞬間に火星人が襲来したら、なんて妄想はメルヘンかどうか怪しいけど」
――11th person 『スモール・ア・リトル バード』
店主「学校の授業中にさ」
響「うん」
店主「退屈になると、学校がテ口リストに襲われる妄想とかするよね」
響「ああ、分かるぞ。で、自分がなんかものすごく強いんだよね」
店主「そうそう。あれ皆やるよね」
響「でも、自分の友達はやったことないって。男子の方が多かったぞ、これは」
店主「本当? 私の高校時代は大体これだったんだけどなー」
響「自分は……突然異能の力に目覚めて組織に追われる妄想とか」
店主「分かる。で、ピンチのときに助けてくれるヒーローポジションが居るんだよね」
響「そう! で、一緒に組織と戦うんだぞ」
店主「一度はやるよね」
響「うん」
カランカラン
百合子「お邪魔しまーす」
店主「あら、百合子ちゃんいらっしゃい」
百合子「レモンティーお願いします」
店主「はい、紅茶L一つ」
百合子「本棚見ても良いですか?」
店主「ご自由にどうぞー」
響(そういえば、あそこの本棚見たことないな……)
店主「はい、響ちゃん。ご注文のジャスミンレモネード」
響「お、にふぇーでーびる」
店主「響ちゃんのアイデアで作ってみたけど、中々美味しいわね。ジャスミンレモネード」
響「夏場さんぴん茶に飽きた時よく作ったんだぞ」
126: 2014/02/12(水) 18:30:51.36 ID:YIFHSrn/0
響「そうだ、自分もあの本棚見ても良い?」
店主「どうぞ」
響「何があるかな~♪」
店主「小説はライトノベルから洋書まで、漫画なら少年漫画から少女漫画まで新旧色々、雑誌は私がよく読むのが適当に突っ込んであるわ」
響「CDラックといい、無節操すぎるぞ」
店主「半ば趣味だもん」
響「んー、結構いっぱいあるなあ……ん?」
百合子「…………」モクモク
響「……?」
百合子「…………」ペラッ
響「あ!」
百合子「!?」ビクッ
響「それ、自分も好きなシリーズだぞ。好きなのか?」
百合子「え、あ、あ、はい」
響「今読んでるのは……5巻か、最新刊だね! 自分も発売日に買っちゃったぞ」
百合子「もう、読んだんですか?」
響「読んだけど、ネタバレはしないぞ。ネタバレは重罪だからな」
百合子「あ、私もう読むの二回目なんで大丈夫です」
響「お、そうか? じゃあ、ちょっと話さない? 自分、この小説の話できる相手近くに居ないんだ」
百合子「私もです。中々身近には読者が居なくて……」
ワイワイ
店主「……私が話しかけても会話が成立するのに一時間かかった百合子ちゃんと、一瞬で会話を始めた……?」
響「やっぱスプリュートがかっこいいぞ」
百合子「でも敵側も皆個性的で面白いですよね」
響「おお! そうだよね! 分かるぞ!」
店主「共通の趣味って偉大ね……」
店主「どうぞ」
響「何があるかな~♪」
店主「小説はライトノベルから洋書まで、漫画なら少年漫画から少女漫画まで新旧色々、雑誌は私がよく読むのが適当に突っ込んであるわ」
響「CDラックといい、無節操すぎるぞ」
店主「半ば趣味だもん」
響「んー、結構いっぱいあるなあ……ん?」
百合子「…………」モクモク
響「……?」
百合子「…………」ペラッ
響「あ!」
百合子「!?」ビクッ
響「それ、自分も好きなシリーズだぞ。好きなのか?」
百合子「え、あ、あ、はい」
響「今読んでるのは……5巻か、最新刊だね! 自分も発売日に買っちゃったぞ」
百合子「もう、読んだんですか?」
響「読んだけど、ネタバレはしないぞ。ネタバレは重罪だからな」
百合子「あ、私もう読むの二回目なんで大丈夫です」
響「お、そうか? じゃあ、ちょっと話さない? 自分、この小説の話できる相手近くに居ないんだ」
百合子「私もです。中々身近には読者が居なくて……」
ワイワイ
店主「……私が話しかけても会話が成立するのに一時間かかった百合子ちゃんと、一瞬で会話を始めた……?」
響「やっぱスプリュートがかっこいいぞ」
百合子「でも敵側も皆個性的で面白いですよね」
響「おお! そうだよね! 分かるぞ!」
店主「共通の趣味って偉大ね……」
127: 2014/02/12(水) 18:42:24.00 ID:YIFHSrn/0
響「いやあ、こんなに話が盛り上がったのは久しぶりだぞ!」
百合子「あ、そうだ。自己紹介がまだでしたね」
響「そういえば自分も名乗らずに話しかけちゃったぞ」
百合子「私、七尾百合子って言います。一応、765プロでアイドル候補生をしてます」
響「じゃあ自分が先輩だな! 自分、我那覇響。961プロでアイドルやってるぞ」
百合子「! 我那覇響、って……Venusのですか?」
響「知ってるのか? ふふん、自分、有名人だな!」
百合子「はい。……いえ、見た感じ、分からなかったので」
響「自分の変装は完璧だからな」
店主「響ちゃん、サングラス外してなかったら完全に不審者だからね? あの変装」
響「えっ、そう見えるのか?」
百合子「サングラス?」
響「へ、変かな?」スチャッ
百合子「……不審、ですね」
店主「ほら、だからサングラスはいらないって言ったじゃない?」
響「むー、じゃあ今度からはサングラス外しておこ……」
響「そういえば百合子は、候補生ってことはまだデビューしてないってことか?」
百合子「はい、まだデビューには至っていません……」
響「うーん……自分は黒井社長にスカウトされてすぐにデビューしたから、候補生ってなにするのかよく分からないぞ」
百合子「……レッスンしたり、レッスンしたり、ですね」
響「なんかデビューまでつまらなそうだなあ」
百合子「でも、デビューするまでの辛抱ですから」
響「うん! その意気ならきっとなんくるないさー!」
店主「人気アイドルが言うと、根拠はなくとも説得力があるわね」
響「まあ、765プロなら超人プロデューサーが居るんだから大体うまくいくと思うぞ」
店主「違いない。……って、ん? 百合子ちゃん、今765プロって、プロデューサー何人居る?」
百合子「えっと、律子さんと……」
響「…………」
百合子「…………」
店主「…………」
百合子「……二人ですね」
店主「おかしくない? 765プロ」
百合子「あ、そうだ。自己紹介がまだでしたね」
響「そういえば自分も名乗らずに話しかけちゃったぞ」
百合子「私、七尾百合子って言います。一応、765プロでアイドル候補生をしてます」
響「じゃあ自分が先輩だな! 自分、我那覇響。961プロでアイドルやってるぞ」
百合子「! 我那覇響、って……Venusのですか?」
響「知ってるのか? ふふん、自分、有名人だな!」
百合子「はい。……いえ、見た感じ、分からなかったので」
響「自分の変装は完璧だからな」
店主「響ちゃん、サングラス外してなかったら完全に不審者だからね? あの変装」
響「えっ、そう見えるのか?」
百合子「サングラス?」
響「へ、変かな?」スチャッ
百合子「……不審、ですね」
店主「ほら、だからサングラスはいらないって言ったじゃない?」
響「むー、じゃあ今度からはサングラス外しておこ……」
響「そういえば百合子は、候補生ってことはまだデビューしてないってことか?」
百合子「はい、まだデビューには至っていません……」
響「うーん……自分は黒井社長にスカウトされてすぐにデビューしたから、候補生ってなにするのかよく分からないぞ」
百合子「……レッスンしたり、レッスンしたり、ですね」
響「なんかデビューまでつまらなそうだなあ」
百合子「でも、デビューするまでの辛抱ですから」
響「うん! その意気ならきっとなんくるないさー!」
店主「人気アイドルが言うと、根拠はなくとも説得力があるわね」
響「まあ、765プロなら超人プロデューサーが居るんだから大体うまくいくと思うぞ」
店主「違いない。……って、ん? 百合子ちゃん、今765プロって、プロデューサー何人居る?」
百合子「えっと、律子さんと……」
響「…………」
百合子「…………」
店主「…………」
百合子「……二人ですね」
店主「おかしくない? 765プロ」
128: 2014/02/12(水) 18:52:45.49 ID:YIFHSrn/0
店主「ちょっと待って、竜宮小町のプロデューサーはりっちゃ……律子ちゃんよね?」
百合子「あ、竜宮小町のプロデューサーはそうですけど、最近は律子さんもアイドル活動をしてるので……」
店主「もう一人の方のプロデューサーさんって、一体何人のプロデュース担当してるのよ……」
百合子「えーと、7人と、臨時では竜宮小町の3人と……えーと……」
百合子「詳しく分かりませんけど、今のところ20人位……」
響「労働基準法にひっかかるレベルじゃないのか!?」
店主「プロデューサーさんはまだ進化の過程を二つ残していたとでも言うの!? おかしくない!?」
百合子「……きっと」
百合子「きっと……プロデューサーさんは、過去に悪の秘密結社に改造され、常人を超える体力を……」
店主「あ、しまった、スイッチ入った」
響「え? スイッチ?」
店主「百合子ちゃんはね、本の話と妄想の世界に入るとスイッチが入っちゃうのよ。簡単には戻らないわ」
百合子「もしかすると、アイドルのプロデュース活動の裏で、日夜秘密結社との氏闘を繰り広げ……」
響「それは違うぞ!」
店主「響ちゃん!?」
響「765のプロデューサーはアイドルにセクハラする変態だからな。多分、神様かなにかに「他人の何倍も働かないと氏ぬ呪い」をかけられたんだぞ!」
百合子「! その発想はありませんでした!」
店主「プロデューサーさんがセクハラするって話にツッコミはないの?」
百合子「え……っと、否定出来ないので」
店主「出るとこ出たら捕まるだけじゃ済まないでしょ、プロデューサーさん」
響「この間翔太にも絡んでたって聞いたぞ」
店主「……!」ティン
――――――――――――
――――――
―――
百合子「あ、竜宮小町のプロデューサーはそうですけど、最近は律子さんもアイドル活動をしてるので……」
店主「もう一人の方のプロデューサーさんって、一体何人のプロデュース担当してるのよ……」
百合子「えーと、7人と、臨時では竜宮小町の3人と……えーと……」
百合子「詳しく分かりませんけど、今のところ20人位……」
響「労働基準法にひっかかるレベルじゃないのか!?」
店主「プロデューサーさんはまだ進化の過程を二つ残していたとでも言うの!? おかしくない!?」
百合子「……きっと」
百合子「きっと……プロデューサーさんは、過去に悪の秘密結社に改造され、常人を超える体力を……」
店主「あ、しまった、スイッチ入った」
響「え? スイッチ?」
店主「百合子ちゃんはね、本の話と妄想の世界に入るとスイッチが入っちゃうのよ。簡単には戻らないわ」
百合子「もしかすると、アイドルのプロデュース活動の裏で、日夜秘密結社との氏闘を繰り広げ……」
響「それは違うぞ!」
店主「響ちゃん!?」
響「765のプロデューサーはアイドルにセクハラする変態だからな。多分、神様かなにかに「他人の何倍も働かないと氏ぬ呪い」をかけられたんだぞ!」
百合子「! その発想はありませんでした!」
店主「プロデューサーさんがセクハラするって話にツッコミはないの?」
百合子「え……っと、否定出来ないので」
店主「出るとこ出たら捕まるだけじゃ済まないでしょ、プロデューサーさん」
響「この間翔太にも絡んでたって聞いたぞ」
店主「……!」ティン
――――――――――――
――――――
―――
129: 2014/02/12(水) 19:13:57.48 ID:YIFHSrn/0
P「良いのか? この秘密がバレたらお前はアイドルを続けられるかどうか怪しいもんだぜ?」ゲヘヘ
翔太「や、やめて……! それだけは!」
P「ふんっ、じゃあ態度で示してもらわないとなあ」ニヤニヤ
翔太「うっ……」
P「出なきゃ、悪徳さんにバラしちまうぞ? お前が実は――」
―――
――――――
――――――――――――
店主「Smettila!」ドンッ
百合子「!?」ビクッ
響「な、なんだ!?」
店主「駄目、駄目よ私……これじゃあ小鳥と同類……くぅ」ブツブツ
百合子「?」
響「マスターが壊れたぞ」
店主「でもまだ女体化という奥の手が……いや、それは最早GSの二番煎じ……」ブツブツ
百合子「マスターも、妄想の世界へ飛んでいってしまいましたね」
響「妄想の力って恐ろしいぞ、周りの人間をも飲み込むとは」
百合子「これが妄想の力です!」キリッ
響「百合子は自分の思想を周囲にばらまく能力でも持ってるのか?」
百合子「はっ! そういうのも良いですね……」
響「しまった、さらにスイッチを入れたみたいだぞ。マスター! マスター帰ってきて!」
店主「2,3,5,7,11,13,17……ハッ! 私は何を……」
響「良かった、帰ってきたぞ」
店主「あれ、響ちゃん耳と尻尾はどうしたの? 収納できたっけ」
響「帰ってきてなかったぞ!」
百合子「耳と尻尾……成程、獣人というのもあるんですね!」
響「うぎゃー! 二人とも早く帰ってきてー!」
翔太「や、やめて……! それだけは!」
P「ふんっ、じゃあ態度で示してもらわないとなあ」ニヤニヤ
翔太「うっ……」
P「出なきゃ、悪徳さんにバラしちまうぞ? お前が実は――」
―――
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店主「Smettila!」ドンッ
百合子「!?」ビクッ
響「な、なんだ!?」
店主「駄目、駄目よ私……これじゃあ小鳥と同類……くぅ」ブツブツ
百合子「?」
響「マスターが壊れたぞ」
店主「でもまだ女体化という奥の手が……いや、それは最早GSの二番煎じ……」ブツブツ
百合子「マスターも、妄想の世界へ飛んでいってしまいましたね」
響「妄想の力って恐ろしいぞ、周りの人間をも飲み込むとは」
百合子「これが妄想の力です!」キリッ
響「百合子は自分の思想を周囲にばらまく能力でも持ってるのか?」
百合子「はっ! そういうのも良いですね……」
響「しまった、さらにスイッチを入れたみたいだぞ。マスター! マスター帰ってきて!」
店主「2,3,5,7,11,13,17……ハッ! 私は何を……」
響「良かった、帰ってきたぞ」
店主「あれ、響ちゃん耳と尻尾はどうしたの? 収納できたっけ」
響「帰ってきてなかったぞ!」
百合子「耳と尻尾……成程、獣人というのもあるんですね!」
響「うぎゃー! 二人とも早く帰ってきてー!」
130: 2014/02/12(水) 19:25:20.25 ID:YIFHSrn/0
店主「落ち着いたわ」
響「あんなマスター初めて見たぞ」
店主「10年来の知り合いからうつされた、一種の病気ね。妄想癖は」
百合子「私も落ち着きました……すいません、一度テンションが上がると止まらなくて」
響「うん、大丈夫だぞ。ラーメンとおにぎりの話になると止まらない知り合いが居るから」
店主「そうね、紅茶でも飲んで落ち着きましょう、サービスするわ。お湯沸かさないと」ガタガタ
響「マスターそれ鍋」
店主「まずいわ、とんでもない妄想が頭の中を駆け巡ったせいで思考がおかしなことになってる」
百合子「長編小説を読み終わった時とか、何も考えられなくなりますよね」
響「ちょっと今のマスターの域まで行ったら危ないと思うぞ」
百合子「良くなりますけど……?」
響「なんで自分の方がおかしいみたいな目で見られなきゃいけないんだ!?」
店主「そうね、いっそのこと響ちゃんも引きずり込んじゃいましょうか。ようこそ、妄想の世界へ」
百合子「妄想のきっかけにしやすいオススメの本もありますよ!」
店主「そこの本棚に確か『L○』と『つ○み』が……」
百合子「今、手持ちに『ドグ○・マグラ』と『そして○もいなくなった』が……」
響「うぎゃー! 誰か助けてー!」
カランカラン
小鳥「お邪魔しまーす」
響「」
店主「あ、いらっしゃい小鳥。仕事は?」
小鳥「今日は新人プロデューサーの面接があったから、事務員の私は三時で退社よ」
百合子「あ、こんにちは小鳥さん」
小鳥「あら、百合子ちゃん。と、961プロの響ちゃん?」
百合子「今、響さんに妄想の素晴らしさをですね……」
店主「小鳥、ね?」
小鳥「……成程」
小鳥「響ちゃん? 今オススメの同人誌が……」
響「うぎゃぁぁぁああああああああ!!!」
響「あんなマスター初めて見たぞ」
店主「10年来の知り合いからうつされた、一種の病気ね。妄想癖は」
百合子「私も落ち着きました……すいません、一度テンションが上がると止まらなくて」
響「うん、大丈夫だぞ。ラーメンとおにぎりの話になると止まらない知り合いが居るから」
店主「そうね、紅茶でも飲んで落ち着きましょう、サービスするわ。お湯沸かさないと」ガタガタ
響「マスターそれ鍋」
店主「まずいわ、とんでもない妄想が頭の中を駆け巡ったせいで思考がおかしなことになってる」
百合子「長編小説を読み終わった時とか、何も考えられなくなりますよね」
響「ちょっと今のマスターの域まで行ったら危ないと思うぞ」
百合子「良くなりますけど……?」
響「なんで自分の方がおかしいみたいな目で見られなきゃいけないんだ!?」
店主「そうね、いっそのこと響ちゃんも引きずり込んじゃいましょうか。ようこそ、妄想の世界へ」
百合子「妄想のきっかけにしやすいオススメの本もありますよ!」
店主「そこの本棚に確か『L○』と『つ○み』が……」
百合子「今、手持ちに『ドグ○・マグラ』と『そして○もいなくなった』が……」
響「うぎゃー! 誰か助けてー!」
カランカラン
小鳥「お邪魔しまーす」
響「」
店主「あ、いらっしゃい小鳥。仕事は?」
小鳥「今日は新人プロデューサーの面接があったから、事務員の私は三時で退社よ」
百合子「あ、こんにちは小鳥さん」
小鳥「あら、百合子ちゃん。と、961プロの響ちゃん?」
百合子「今、響さんに妄想の素晴らしさをですね……」
店主「小鳥、ね?」
小鳥「……成程」
小鳥「響ちゃん? 今オススメの同人誌が……」
響「うぎゃぁぁぁああああああああ!!!」
131: 2014/02/12(水) 19:31:25.35 ID:YIFHSrn/0
店主「あの日以来、響ちゃんは私の店の本棚を最大限避けるようになった。やっぱり、女の子に百合は駄目だったかな」
店主「逆に、百合子ちゃんは響ちゃんを気に入ったようで、今は響ちゃんと共演するのが目標らしいわ。その為には、ダンスを頑張らないとダメそうね、百合子ちゃん」
店主「因みに、響ちゃんは百合子ちゃんに進められた『ド○ラ・マグラ』にハマったようで、そういう系統の本を買いあさってると黒井社長から聞いたわ」
店主「黒井社長が、「響ちゃんが変な言葉を喋り出したらどうしよう」って。流石にそれほどじゃないと思うけど……それほどじゃ、ないわよね?」
店主「変な言葉って、黒井社長はどんなのを想像してるのかな、アレ。「我冥王の隷属也、我が冥界の炎《プルトン》を恐れよ」みたいな?」
店主「……あれ、そんなアイドル、私知ってる」
Next→『安息の地『怠惰の城』に集結せし偶像の者ども』
店主「逆に、百合子ちゃんは響ちゃんを気に入ったようで、今は響ちゃんと共演するのが目標らしいわ。その為には、ダンスを頑張らないとダメそうね、百合子ちゃん」
店主「因みに、響ちゃんは百合子ちゃんに進められた『ド○ラ・マグラ』にハマったようで、そういう系統の本を買いあさってると黒井社長から聞いたわ」
店主「黒井社長が、「響ちゃんが変な言葉を喋り出したらどうしよう」って。流石にそれほどじゃないと思うけど……それほどじゃ、ないわよね?」
店主「変な言葉って、黒井社長はどんなのを想像してるのかな、アレ。「我冥王の隷属也、我が冥界の炎《プルトン》を恐れよ」みたいな?」
店主「……あれ、そんなアイドル、私知ってる」
Next→『安息の地『怠惰の城』に集結せし偶像の者ども』
132: 2014/02/12(水) 19:33:30.31 ID:YIFHSrn/0
百合子ちゃんの個性発揮するの難しい……読書の部分、あんまり表に出せなかった。
何気に本編で小鳥さんが店に来たの初めてだったり。
次回はもうタイトルから何から何まで誰が来るか丸わかりという。
何気に本編で小鳥さんが店に来たの初めてだったり。
次回はもうタイトルから何から何まで誰が来るか丸わかりという。
133: 2014/02/12(水) 19:53:21.08 ID:q8WLcC4lo
闇に飲まれよ!
137: 2014/02/12(水) 20:31:56.60 ID:YIFHSrn/0
「喫茶『アイドル』」の『アイドル』は、「IDOL」ではなく「IDLE」だからね、ちかたないね
コメントは節度を持った内容でお願いします、 荒らし行為や過度な暴言、NG避けを行った場合はBAN 悪質な場合はIPホストの開示、さらにプロバイダに通報する事もあります