恒一「そ、そもそもキスっていうのは好きな人同士がするものであって！」

鳴「……榊原くん、私のこと好きじゃない？」

恒一「へ？」

鳴「私のこと、嫌いなの……？」

恒一「いや！　いやいやいや！　そ、そんなわけないだろ！」

鳴「そう、よかった」ﾎｯ

鳴「じゃあ問題ないね」

恒一「えっ……」

鳴「私も榊原くんのこと好きだから」

恒一「っ！！」

鳴「ね、榊原くん。キスしよ？」

恒一「み、見崎……」

鳴「ほら早く」ﾝｰ

恒一「うう……ほ、ほんとにするの？」

鳴「ん」ｺｸﾘ

恒一「と言うか、なんでいきなり？」

鳴「……昨日ドラマで、男の人と女の人がしてるの観たの」

恒一「…………それで、自分もしてみたくなったと？」

鳴「そう」

恒一「そ、そっか（テレビに影響されるって子供みたいだな……）」

鳴「早くっ」ﾝｰ

恒一「う……わ、わかったよ」

恒一「じゃ……じゃあいくよ？」

鳴「うん、どうぞ」

恒一「……」

鳴「……」

恒一「……」ﾁｭ

鳴「んっ……」

恒一「……これでいい？」

鳴「……だめ」

恒一「え？」

鳴「一瞬でよくわからなかった。もう一回」

恒一「も、もう一回！？」

鳴「うん、次は私がいいって言うまで」

恒一「そんなあ……」

鳴「ほら早く」ﾝｰ

恒一「はあ……わかったよ、仕方ないなあ」

恒一「……じゃあするよ？」

鳴「ん」

恒一「……」ﾁｭ

鳴「んむっ……」

恒一「……」ﾁｭｯ ﾁｭ ﾁｭ

鳴「ん……ぁ……」

恒一「んっ……」ﾁｭｰ

鳴「んぁ……」

恒一「……」ﾁｭ　ﾁｭﾊﾟ

鳴「んっ…………も、もういい」

恒一「ん……わ、わかった。満足した？」

鳴「……うん、満足した」

恒一「そう、それならよかった」

鳴「うん、ありがとう。じゃあ次ね？」

恒一「えっ？　つ、次！？」

鳴「そう。次は>>18にキスして？」

１．首筋

２．耳

３．でこ

４．赤沢さん

鳴「次は赤沢さんにキスして？」

恒一「えぇ！？」

赤沢「っ！！！？！？」ｶﾞﾀｯ

鳴「ほら、今授業中だから赤沢さんも動けないし」

恒一「いや、いやいやいや、それはまずいでしょ流石に」

鳴「？　なんで？」

恒一「だって無理矢理キスするような真似……」

鳴「大丈夫よ、私たちはいない者なんだから。対策係の赤沢さんが気にするはずないじゃない」

赤沢「……っ！！」

恒一「そ、そもそもなんで赤沢さんに……き、キスするの？」

鳴「榊原くんがキスするところを間近でみたいから」

恒一「ええぇ……なにその理由」

鳴「ほら早く」

恒一「うっ……わ、わかったよ」

赤沢「……！（りっ、リップクリームつけなきゃ！）」ﾇﾘﾇﾘ

恒一「うう……ご、ごめんね？　赤沢さん」

赤沢「……（よし、こい）」

恒一「し、失礼します」

赤沢「……」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

恒一「……」ﾁｭｯ

赤沢「！！！！」ﾋﾞｸｩｯ!!

恒一「うわっ！？」

赤沢「……はふぅ」ﾊﾞﾀﾝ

恒一「ええっ！？　あ、赤沢さん大丈夫！？」

鳴「机に突っ伏しちゃったね」

恒一「いや冷静に言ってないで保健室に……」

赤沢「大丈夫……私は大丈夫よ……ちなみにこれは独り言だから」

恒一「ええー……」

鳴「それじゃ次ね？」

恒一「まだするのか……」

鳴「当然です。こうなったらとことん行く」

鳴「次は>>36にキスして」

千曳先生

鳴「次は千曳先生ね」

恒一「はぁ！？」

鳴「どうしたの？」

恒一「いやいやおかしいでしょ千曳先生は男だよ！？」

鳴「？　おかしいの？」

恒一「おかしいよ！！　き、キスってのは男女でするものであって……」

鳴「でも、柿沼さんの読んでる本では男同士でキスしてたわ」

柿沼「ッ！！？！！！！！？！？！？！？！」

恒一「えっ……か、柿沼……さん……？」

柿沼さん腐女子だったのか・・・

鳴「ちらっと中身盗み見たの」

恒一「柿沼さん……」

柿沼「…………///」ｶｧｱｱｱｱ

鳴「と言うことで千曳先生にキスね？」

恒一「いやだから無理だって！」

鳴「そう……じゃあ妥協案を出すわ」

恒一「だ、妥協案？」

鳴「うん」

～図書室～

ｶﾞﾗﾗｯ

恒一「ち、千曳さん！！」

千曳「おや、恒一くん。今は授業中じゃなかったかな？」

恒一「え、えっと……じっ実はお願いがありまして」

千曳「お願い？　呪い関係についてかな？」

恒一「そ、そのー……と、とりあえずあっち向いててくれます？」

千曳「？　わかったよ。こうでいいのかな？」

恒一「はい……千曳さん、本当にごめんなさい」

ﾁｭｯ

千曳「えっ……？」

恒一「失礼しましたー！！」ｶﾞﾗｶﾞﾗﾋﾟｼｬﾝﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞ

千曳「……な、なんだったんだ？」

～教室～

鳴「ちゃんとほっぺにキスしてきた？」

恒一「してきたよ……ああ、どっと疲れた」

鳴「お疲れ様。さ、次だよ」

恒一「まだするんだね……うん、わかってたさ。でもせめて次は女の子にしてよ？」

鳴「それは保障できないわ。次は>>50にキスして？」

三神先生

鳴「次は三神先生ね？」

恒一「えぇ！？　いやそれはまずいって！！」

鳴「どうして？　女の人でよかったじゃない」

恒一「そ、そりゃ女の人だけど……と言うかなんか望月くんがこっちを睨んでる気が」

望月「……」ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ

鳴「気のせいよ」

望月「……」ｷﾞﾘｷﾞﾘｷﾞﾘｷﾞﾘ

恒一「ほら、なんか望月くんのキャラじゃ絶対にしちゃいけない表情してるって」

鳴「大丈夫よ、仮にそうだとしてもいない者である私たちに手出しはできないもの」

恒一「それって逆に言えばいない者じゃなくなったら……」

鳴「ほら、そういうことは考えないの。三神先生は多分今職員室だから、早く行って」

恒一「うう……な、なんでこんなことに……」

～職員室～

ｶﾞﾗﾗﾗ

恒一「し、失礼します」

教師A「おや、何か用かな？」

恒一「えっと……み、三神先生はどちらに？」

教師A「ああ、三神先生なら一番奥の席だよ」

恒一「ありがとうございます！」ﾀﾀｯ

恒一「みっ、三神先生！」

三神「……っ！？（さ、榊原くん？　なんで私のところに……）」

恒一「あ、そっか三神先生からもいない者扱いにされてるのか……」

三神「……（と、取りあえず無視しなきゃ）」

恒一「逆に好都合だ……失礼します」

三神「えっ？」

ﾁｭｯ

三神「！？」ﾊﾞｯ

恒一「……よし、誰にも見られなかったな。職員室に人が少なくてよかった」

三神（い、今のって……）

恒一「本当にごめんなさい三神先生……そ、それじゃあまた」

三神「……」

三神「…………な、なんだったのよ、もう」

～教室～

恒一「ただいま……」

鳴「おかえりなさい」

恒一「本当に……もうそろそろ勘弁して……」

鳴「そうね、そろそろおなかも空いてきたし次で最後にしましょう」

恒一「やっと最後か……」

鳴「と言うわけで最後は>>65にキスして？」

私

鳴「私にキスして？」

恒一「え、見崎に？」

鳴「そう、私。……どうかしたの？」

恒一「……いや、次はどんな無茶振りされるのかと思ってたから若干拍子抜けで」

鳴「あら、私とキスするのは大丈夫なんだ？」

恒一「ま、まあ……他の人に無理矢理するよりは……」

鳴「……なんだか、少し気に入らない」

恒一「ええぇ……な、なんで？」

鳴「気に入らないから、もう一つ命令」

恒一「え？」

鳴「私がいいって言うまで、絶対に唇を離さないでね？」

恒一「え？　それってさっきもした命令じゃないか」

鳴「そうね。だからもう一回ぐらいどうってことないでしょ？」

恒一「う、うん……まあそうだね」

鳴「じゃあ、早くキスして」

恒一「うん……」

鳴「……」

恒一「……」ﾁｭ

鳴「んっ……」

恒一「……」ﾁｭｰ

鳴「んん……」

恒一「……（やっぱりさっきと一緒――）」

鳴「んあ」ﾆｭﾙﾝ

恒一「っ！？」

鳴「ん……れろ」

恒一「むぐっ……ちょ、ちょっと見崎、舌がっ！」

鳴「だめ」ｸﾞｲｯ

恒一「むぐっ！？」

鳴「私がいいって言うまで離しちゃだめって言ったでしょ？」

恒一「んぐぐ……」

鳴「ん……ぴちゃ……」

恒一「んぐ……ふぁ、み、みふぁき……」

鳴「れろ……ちゅ……ん……榊原くんも……舌、絡めて？」

恒一「う、うん……こう？」

鳴「やっ……ふわ……そう……ぁ、そ、そんあかんひ」

恒一「ん……み、見崎……」

鳴「れろ……ちゅぱ……んむ……じゅる」

恒一「んぐ……れろ……」

教室でやってんだよなこれ

※授業中です

～３０分後～

鳴「……はい、終わり」

恒一「ふえ……も、もう？」

鳴「うん。今日はこれでおしまい」

恒一「そ、そっか……」

恒一（……もっとキスしていたかった）

鳴「それじゃあまた明日もするからね？」

恒一「へ？」

鳴「明日はまた別の命令するから」

恒一「明日も？　またキスするの？」

鳴「そう。別にキスとは限らないけど……もしかしたらもっとすごいこと」

鳴「だから……覚悟しててね？」

恒一「…………う、うん！」



おわれ

赤沢「」ｶﾞﾀｯ

別の命令はよ

おわれ×　おわらない○

ミスがあったぞ
しっかりしてくれよ