1: 21/11/10(水)10:51:57 ID:9VxX
アイドルマスターシンデレラガールズです。
黒埼ちとせさんのお話です。たぶん
黒埼ちとせさんのお話です。たぶん
2: 21/11/10(水)10:52:28 ID:9VxX
MC「本日のゲストは、白雪千夜さんでーす!」
千夜「よろしくお願いします」
MC「白雪さんはなんでも料理には自信があるとか」
千夜「自信がある、と言うのはおこがましいかもしれませんが、少なくともお嬢さまに食べていただくのに困るような腕前ではないのは確かです」
MC「お嬢さま……? あぁ黒埼ちとせさんの事だね!」
MC「そういえば黒埼さんが引退してしばらく経つんだっけ」
千夜「……そうですね。もう5年ほどでしょうか」
千夜(……お嬢さまがアイドルを引退して5年。結婚してからはもう3年になるのか)
千夜「よろしくお願いします」
MC「白雪さんはなんでも料理には自信があるとか」
千夜「自信がある、と言うのはおこがましいかもしれませんが、少なくともお嬢さまに食べていただくのに困るような腕前ではないのは確かです」
MC「お嬢さま……? あぁ黒埼ちとせさんの事だね!」
MC「そういえば黒埼さんが引退してしばらく経つんだっけ」
千夜「……そうですね。もう5年ほどでしょうか」
千夜(……お嬢さまがアイドルを引退して5年。結婚してからはもう3年になるのか)
3: 21/11/10(水)10:52:56 ID:9VxX
◆
千夜(……思ったより時間がかかってしまった。予定ではもう少し早く帰れるはずだったのだけども)
千夜「ただいま戻りました」
P「あぁ、お帰り早かったな」
千夜「……はぁ、居たのですか」
P「いや居たのですかって言われても一応はここ俺の家だし……」
千夜「そうでしたね。認めたくはないですが」
千夜「それよりお前の方こそ早いのですね」
P「まぁな。後輩も出来たし昔ほどは激務じゃなくなったしな。それに愛する家族の元には早く帰りたいものだろう?」
千夜「……」
P「そのすごく冷たい目をやめていただけませんか……」
千夜「仕方ないでしょう?」
千夜「ところで今日の夕食ですが……」
P「あぁ、それなら」
千夜(……思ったより時間がかかってしまった。予定ではもう少し早く帰れるはずだったのだけども)
千夜「ただいま戻りました」
P「あぁ、お帰り早かったな」
千夜「……はぁ、居たのですか」
P「いや居たのですかって言われても一応はここ俺の家だし……」
千夜「そうでしたね。認めたくはないですが」
千夜「それよりお前の方こそ早いのですね」
P「まぁな。後輩も出来たし昔ほどは激務じゃなくなったしな。それに愛する家族の元には早く帰りたいものだろう?」
千夜「……」
P「そのすごく冷たい目をやめていただけませんか……」
千夜「仕方ないでしょう?」
千夜「ところで今日の夕食ですが……」
P「あぁ、それなら」
4: 21/11/10(水)10:53:15 ID:9VxX
ちとせ「あ♪ 千夜ちゃん、おかえりなさい」
千夜「ただいま戻りました。お嬢さま」
ちとせ「ねぇねぇ! 千夜ちゃん! 今日のお仕事楽しかった?」
千夜「そうですね。いつも通りと言ったところです」
ちとせ「ふふっ、そっか♪」
ちとせ「お腹空いてるでしょ? ご飯にしましょ? 今日も私の自信作なの」
ちとせ「ほら、あなたも早く」
P「あぁ、今行く」
千夜(アイドルを引退されたお嬢さまは、ほどなくしてプロデューサーと結婚し、私から見ても幸せそうな生活を送られている)
千夜「そして何故か私もこうして一緒に住んでいるというわけです」
ちとせ「ん? 何か言った、千夜ちゃん?」
千夜「いえ、何も言っていません」
千夜「ただいま戻りました。お嬢さま」
ちとせ「ねぇねぇ! 千夜ちゃん! 今日のお仕事楽しかった?」
千夜「そうですね。いつも通りと言ったところです」
ちとせ「ふふっ、そっか♪」
ちとせ「お腹空いてるでしょ? ご飯にしましょ? 今日も私の自信作なの」
ちとせ「ほら、あなたも早く」
P「あぁ、今行く」
千夜(アイドルを引退されたお嬢さまは、ほどなくしてプロデューサーと結婚し、私から見ても幸せそうな生活を送られている)
千夜「そして何故か私もこうして一緒に住んでいるというわけです」
ちとせ「ん? 何か言った、千夜ちゃん?」
千夜「いえ、何も言っていません」
5: 21/11/10(水)10:53:39 ID:9VxX
◆
ちとせ「はい、あーん♪」
P「あーん」
千夜「……」
千夜(どうして私は毎日毎日このイチャつきっぷりを見せつけられているのか)
ちとせ「どうしたの、千夜ちゃん? 美味しくない?」
千夜「いえ、とても美味しいです。お嬢さまが作ってくださった食事が美味しくないわけがありません」
P「あ、それは俺が作ったやつだ」
千夜「とても不味いです。これはペットの餌にも劣りますね」
ちとせ「そっか。最近のペットは美味しいものを食べてるんだね」
千夜「お嬢さま……」
ちとせ「はい、あーん♪」
P「あーん」
千夜「……」
千夜(どうして私は毎日毎日このイチャつきっぷりを見せつけられているのか)
ちとせ「どうしたの、千夜ちゃん? 美味しくない?」
千夜「いえ、とても美味しいです。お嬢さまが作ってくださった食事が美味しくないわけがありません」
P「あ、それは俺が作ったやつだ」
千夜「とても不味いです。これはペットの餌にも劣りますね」
ちとせ「そっか。最近のペットは美味しいものを食べてるんだね」
千夜「お嬢さま……」
6: 21/11/10(水)10:54:02 ID:9VxX
ちとせ「ん~! 美味しい~! これ、とっても美味しいよ」
P「そうか? ちとせに美味しいと言ってもらえて俺も嬉しいよ」
千夜「……」
P「いてっ!? 千夜!? 机の下で足を蹴るな!」
千夜「私にはなんのことか。きっと気のせいでしょう」
ちとせ「あはは♪ 千夜ちゃんと魔法使いさん、相変わらずとっても仲良しだね」
千夜「プロデューサーとしては信頼していますが、仲良くはないです」
P「千夜……!」
千夜「訂正します。利用価値はありますが仲良くはありません」
千夜(……はぁ。どうにもお嬢さまが嬉しそうにされていると私のペースも狂ってしまう)
千夜「……家族というのは悪くはないですが」
P「ん? どうした?」
千夜「何も」
ちとせ「うんうん♪」
P「そうか? ちとせに美味しいと言ってもらえて俺も嬉しいよ」
千夜「……」
P「いてっ!? 千夜!? 机の下で足を蹴るな!」
千夜「私にはなんのことか。きっと気のせいでしょう」
ちとせ「あはは♪ 千夜ちゃんと魔法使いさん、相変わらずとっても仲良しだね」
千夜「プロデューサーとしては信頼していますが、仲良くはないです」
P「千夜……!」
千夜「訂正します。利用価値はありますが仲良くはありません」
千夜(……はぁ。どうにもお嬢さまが嬉しそうにされていると私のペースも狂ってしまう)
千夜「……家族というのは悪くはないですが」
P「ん? どうした?」
千夜「何も」
ちとせ「うんうん♪」
7: 21/11/10(水)10:54:30 ID:9VxX
◆
P「千夜ー? そろそろ行くぞー?」
千夜「そんなに大きな声を出さずともわかっています」
ちとせ「ふわぁ……。二人ともいってらっしゃい……。気を付けてね?」
千夜「はい。ありがとうございます。お嬢さま」
P「ありがとな、じゃあ行ってきます」
P「千夜ー? そろそろ行くぞー?」
千夜「そんなに大きな声を出さずともわかっています」
ちとせ「ふわぁ……。二人ともいってらっしゃい……。気を付けてね?」
千夜「はい。ありがとうございます。お嬢さま」
P「ありがとな、じゃあ行ってきます」
8: 21/11/10(水)10:55:22 ID:9VxX
◆
事務所
千夜「おはようございます」
P「おはようございます」
奈緒「おー、おはよー」
P「なんだ早いんだな、奈緒」
奈緒「今日は朝イチから収録だから遅れるなって言ったのプロデューサーさんだろ」
P「悪い悪いそうだったな。お陰で余裕もって現場入りできそうだ。凛と加蓮は?」
奈緒「あっちのソファー」
P「了解。おーい、凛、加蓮」
奈緒「相変わらず千夜はプロデューサーさんと一緒に来るんだな」
千夜「出発地も目的地も一緒ですから」
奈緒「まぁ確かにそうだけどさ」
事務所
千夜「おはようございます」
P「おはようございます」
奈緒「おー、おはよー」
P「なんだ早いんだな、奈緒」
奈緒「今日は朝イチから収録だから遅れるなって言ったのプロデューサーさんだろ」
P「悪い悪いそうだったな。お陰で余裕もって現場入りできそうだ。凛と加蓮は?」
奈緒「あっちのソファー」
P「了解。おーい、凛、加蓮」
奈緒「相変わらず千夜はプロデューサーさんと一緒に来るんだな」
千夜「出発地も目的地も一緒ですから」
奈緒「まぁ確かにそうだけどさ」
9: 21/11/10(水)10:56:39 ID:9VxX
奈緒「あのさ、聞いて良いのかすっごく迷ってるんだけど」
千夜「なんでしょうか?」
奈緒「……家、居心地悪くない?」
千夜「……あぁ。まぁ奈緒さんが言わんとしている事はわかります」
千夜「でもきっと奈緒さんが思っているほどは居心地悪くはありません」
奈緒「そっかぁ。あたしだったら新婚夫婦と同居は勘弁してもらいたいけどなぁ」
奈緒「目の前でいちゃつかれたら気まずいし」
千夜「……慣れますよ」
奈緒「あぁ……そう。今度飲みにでも行く? あたしで良ければ愚痴とか聞くよ?」
千夜「それはすごく助かります」
奈緒「じゃあ今度のオフの日とかどう?」
千夜「次のオフは……」
千夜「なんでしょうか?」
奈緒「……家、居心地悪くない?」
千夜「……あぁ。まぁ奈緒さんが言わんとしている事はわかります」
千夜「でもきっと奈緒さんが思っているほどは居心地悪くはありません」
奈緒「そっかぁ。あたしだったら新婚夫婦と同居は勘弁してもらいたいけどなぁ」
奈緒「目の前でいちゃつかれたら気まずいし」
千夜「……慣れますよ」
奈緒「あぁ……そう。今度飲みにでも行く? あたしで良ければ愚痴とか聞くよ?」
千夜「それはすごく助かります」
奈緒「じゃあ今度のオフの日とかどう?」
千夜「次のオフは……」
10: 21/11/10(水)10:57:15 ID:9VxX
加蓮「だってよ、プロデューサーさん」
P「あはは……」
凛「でも本当に千夜はよく一緒に住んでるよね。私もちょっと無理かな」
P「元々はちとせと千夜が一緒に住んでた家だしな。俺が後から入ってきちゃった形だし」
加蓮「ちとせさんとどっか新居に引っ越すとかはしないの?」
P「それも考えなくはなかったんだけどな」
P「ちとせの希望だったんだよ。千夜と一緒に暮らすの」
凛「そうなんだ。優しいんだね、ちとせさん」
加蓮「だねぇ」
P「ははは……。まぁな」
P「あはは……」
凛「でも本当に千夜はよく一緒に住んでるよね。私もちょっと無理かな」
P「元々はちとせと千夜が一緒に住んでた家だしな。俺が後から入ってきちゃった形だし」
加蓮「ちとせさんとどっか新居に引っ越すとかはしないの?」
P「それも考えなくはなかったんだけどな」
P「ちとせの希望だったんだよ。千夜と一緒に暮らすの」
凛「そうなんだ。優しいんだね、ちとせさん」
加蓮「だねぇ」
P「ははは……。まぁな」
11: 21/11/10(水)10:57:36 ID:9VxX
◇
ちとせ「ねぇ。私と結婚するなら条件があるんだけど、聞いてくれる?」
P「条件?」
ちとせ「千夜ちゃんとも一緒に暮らしたいの」
ちとせ「あの子が自分の意志で家を出るって言うまでは一緒に。私達が結婚する事で気を遣って出ていくんじゃなくて、あの子の意志でこの家を出るって決めるまでは」
ちとせ「あの子にとって家族は私だけだから……。あの子がひとりぼっちにならないように、誰かと一緒に生きていけるようになるまでは。あの子に家族が出来るまでは一緒に居てあげたいの」
P「俺は構わないが、それって本当に千夜のためか? ちとせが千夜を手放したくないだけなんじゃ……」
ちとせ「……うん。そうだよ。千夜ちゃんのためって口では言いつつも、本当は私のため。可愛い可愛いあの子を手放したくない。でも、貴方の事も欲しい。どっちかなんて選べなかったの」
ちとせ「……だから、あの子が自分の意志で家を出るって言うまでは、千夜ちゃんと一緒に暮らしたいの。私のわがままなのはわかってる。でも私にとっても千夜ちゃんは大切な家族だから」
ちとせ「千夜ちゃんも貴方も、両方私のものにさせて欲しいの。いつかが来るその日までは」
ちとせ「これが私と結婚する条件。どう?」
P「まったく。ちとせは随分と変わったな」
ちとせ「あはっ♪ だって生きてるんだもん」
ちとせ「ねぇ。私と結婚するなら条件があるんだけど、聞いてくれる?」
P「条件?」
ちとせ「千夜ちゃんとも一緒に暮らしたいの」
ちとせ「あの子が自分の意志で家を出るって言うまでは一緒に。私達が結婚する事で気を遣って出ていくんじゃなくて、あの子の意志でこの家を出るって決めるまでは」
ちとせ「あの子にとって家族は私だけだから……。あの子がひとりぼっちにならないように、誰かと一緒に生きていけるようになるまでは。あの子に家族が出来るまでは一緒に居てあげたいの」
P「俺は構わないが、それって本当に千夜のためか? ちとせが千夜を手放したくないだけなんじゃ……」
ちとせ「……うん。そうだよ。千夜ちゃんのためって口では言いつつも、本当は私のため。可愛い可愛いあの子を手放したくない。でも、貴方の事も欲しい。どっちかなんて選べなかったの」
ちとせ「……だから、あの子が自分の意志で家を出るって言うまでは、千夜ちゃんと一緒に暮らしたいの。私のわがままなのはわかってる。でも私にとっても千夜ちゃんは大切な家族だから」
ちとせ「千夜ちゃんも貴方も、両方私のものにさせて欲しいの。いつかが来るその日までは」
ちとせ「これが私と結婚する条件。どう?」
P「まったく。ちとせは随分と変わったな」
ちとせ「あはっ♪ だって生きてるんだもん」
12: 21/11/10(水)10:58:23 ID:9VxX
◆
ちとせ「んーっ……! よしっ! お掃除終わり!」
ちとせ「ふふっ、主婦ってのも結構大変かも」
ちとせ(でも、悪くないかな)
ちとせ(愛する家族を家で待てるのは幸せな証拠、かな)
ちとせ「さてと。ちょっと疲れちゃったし、休憩してお買い物に行こうかな」
ちとせ「また今度千夜ちゃんが早く帰って来れる時にはお料理を教えてもらおっと♪」
ちとせ(いつかあの子に家族が出来て、この家を出て行ってしまう時に、あの子が安心して新しい家族と一緒になれるように)
ちとせ「人生はまだまだ長いけど、のんびりしてたらあっという間に過ぎちゃうし」
ちとせ「もうちょっと頑張らなきゃ、ね?」
ちとせ「んーっ……! よしっ! お掃除終わり!」
ちとせ「ふふっ、主婦ってのも結構大変かも」
ちとせ(でも、悪くないかな)
ちとせ(愛する家族を家で待てるのは幸せな証拠、かな)
ちとせ「さてと。ちょっと疲れちゃったし、休憩してお買い物に行こうかな」
ちとせ「また今度千夜ちゃんが早く帰って来れる時にはお料理を教えてもらおっと♪」
ちとせ(いつかあの子に家族が出来て、この家を出て行ってしまう時に、あの子が安心して新しい家族と一緒になれるように)
ちとせ「人生はまだまだ長いけど、のんびりしてたらあっという間に過ぎちゃうし」
ちとせ「もうちょっと頑張らなきゃ、ね?」
13: 21/11/10(水)10:58:52 ID:9VxX
◆
千夜「……少しいいですか」
P「ん?」
千夜「お前は……私の事が邪魔ではないのですか」
P「邪魔? なんで?」
千夜「せっかく新婚なんです。普通はもっと家族との時間を、お嬢さまと二人きりの時間を過ごしたいと思う物ではないのですか」
P「んー。確かに千夜に気兼ねなくイチャつきたいと思わなくはないが――って待て。なんだその微妙な顔は」
千夜「今でも充分すぎるくらいイチャついてると思っていたのですが、まだ足りなかったのかと呆れていたところです」
P「これでも千夜に気を遣ってるつもりではあったんだが」
P「ま、それでも千夜の事を邪魔だと思った事はないよ」
千夜「……それは本音ですか?」
P「本音だな。それにさっき千夜も自分で言っていただろ? 家族との時間を過ごしたいものだって」
P「ちとせにとって千夜が家族なのは当然だが、俺にとっても千夜は家族だしな」
千夜「……家族」
千夜「……少しいいですか」
P「ん?」
千夜「お前は……私の事が邪魔ではないのですか」
P「邪魔? なんで?」
千夜「せっかく新婚なんです。普通はもっと家族との時間を、お嬢さまと二人きりの時間を過ごしたいと思う物ではないのですか」
P「んー。確かに千夜に気兼ねなくイチャつきたいと思わなくはないが――って待て。なんだその微妙な顔は」
千夜「今でも充分すぎるくらいイチャついてると思っていたのですが、まだ足りなかったのかと呆れていたところです」
P「これでも千夜に気を遣ってるつもりではあったんだが」
P「ま、それでも千夜の事を邪魔だと思った事はないよ」
千夜「……それは本音ですか?」
P「本音だな。それにさっき千夜も自分で言っていただろ? 家族との時間を過ごしたいものだって」
P「ちとせにとって千夜が家族なのは当然だが、俺にとっても千夜は家族だしな」
千夜「……家族」
14: 21/11/10(水)10:59:20 ID:9VxX
P「あ、ちとせと結婚したからってわけじゃないぞ。俺にとってこの事務所のみんなは家族なんだ」
P「この事務所のみんなは俺の家族だ。みんな俺にとっての姉や妹や娘。そこにはもちろん千夜だって含まれてる」
P「まぁ、確かに俺はちとせと一緒になる事を選んだけども。それでも他の誰かと新しい家族になったからって今までの家族を捨てなければいけないなんてことはないだろ?」
千夜「そう……ですね」
P「だから千夜が邪魔だと思った事はないよ」
P「あ、でも俺に対してももうちょっと優しくしてくれると嬉しい」
千夜「お前にはお嬢さまが私の分まで優しくしているでしょう?」
P「家族から優しくされたいと思うのは普通のことでないかい?」
千夜「私は充分お前にも優しいつもりでしたが。伝わっていないとは嘆かわしい」
P「……ちとせに向けるような優しさを俺にもだね?」
千夜「お嬢さまと似ても似つかないお前に? 冗談ですか?」
P「まったく手厳しいなぁ……」
P「さて。そろそろ終わるし、帰るか」
千夜「はい。お嬢さまも待っていらっしゃるでしょうし」
千夜「帰りましょう。お嬢さまの待つ私達の家に」
千夜(……いつか、私にも新しい家族が出来るのかもしれない。)
千夜(それまではこの家族を大事にしよう。少しだけ普通ではないかも知れない、ちょっと変わった、暖かい家族を)
千夜、P「「ただいま」」
ちとせ「おかえりなさい♪」
End
P「この事務所のみんなは俺の家族だ。みんな俺にとっての姉や妹や娘。そこにはもちろん千夜だって含まれてる」
P「まぁ、確かに俺はちとせと一緒になる事を選んだけども。それでも他の誰かと新しい家族になったからって今までの家族を捨てなければいけないなんてことはないだろ?」
千夜「そう……ですね」
P「だから千夜が邪魔だと思った事はないよ」
P「あ、でも俺に対してももうちょっと優しくしてくれると嬉しい」
千夜「お前にはお嬢さまが私の分まで優しくしているでしょう?」
P「家族から優しくされたいと思うのは普通のことでないかい?」
千夜「私は充分お前にも優しいつもりでしたが。伝わっていないとは嘆かわしい」
P「……ちとせに向けるような優しさを俺にもだね?」
千夜「お嬢さまと似ても似つかないお前に? 冗談ですか?」
P「まったく手厳しいなぁ……」
P「さて。そろそろ終わるし、帰るか」
千夜「はい。お嬢さまも待っていらっしゃるでしょうし」
千夜「帰りましょう。お嬢さまの待つ私達の家に」
千夜(……いつか、私にも新しい家族が出来るのかもしれない。)
千夜(それまではこの家族を大事にしよう。少しだけ普通ではないかも知れない、ちょっと変わった、暖かい家族を)
千夜、P「「ただいま」」
ちとせ「おかえりなさい♪」
End
15: 21/11/10(水)11:05:22 ID:9VxX
以上です。
と言うわけで、今日は黒埼ちとせさんのお誕生日です!おめでとうございます!
福岡公演からの堕ちる果実でめまぐるしく過ごした日々でしたが、これでひと段落みたいです。
今後も、佐藤心、神谷奈緒と共に黒埼ちとせをよろしくお願います。
では、お読み頂ければ幸いです。
と言うわけで、今日は黒埼ちとせさんのお誕生日です!おめでとうございます!
福岡公演からの堕ちる果実でめまぐるしく過ごした日々でしたが、これでひと段落みたいです。
今後も、佐藤心、神谷奈緒と共に黒埼ちとせをよろしくお願います。
では、お読み頂ければ幸いです。
引用: 白雪千夜「お嬢さまの結婚生活」
コメントは節度を持った内容でお願いします、 荒らし行為や過度な暴言、NG避けを行った場合はBAN 悪質な場合はIPホストの開示、さらにプロバイダに通報する事もあります