大人気リズムゲームのリニューアルアプリ

何のアプリやろなぁ

凛「えぇっ！？　あの大人気リズムゲームのリニューアルアプリが！？」

希「一作目はまさしく一世を風靡したといっても過言ではない……あのアプリの続編が！？」

凛「クオリティの高いイラストでとっても可愛いキャラがたくさん登場する……あのアプリの続編が！？」

のぞりん「「サ終！？！？」」

海未「ええ……私もにわかには信じがたいのですが、事実のようです…」

凛「そんなぁ～……」

希「噫無情……この世界は悲しみに満ちているんやね…」

凛「凛達もあのアプリには凄く協力してたのに～」

希「そうやね。スクールアイドルがたくさん登場するリズムゲームだったし」

海未「私も最近やっと難易度ハードをフルコンプ出来るようになってきたんですが…残念でなりません」

凛「開発者の人に文句言おうよ！　納得出来ないにゃ！」ﾌﾟﾝｽｶ

希「凛ちゃん、気持ちは分かるけど…」

海未「ええ。決まってしまったものは仕方ありません」

凛「む～～～………………よし、じゃあ作ろう！」

希「え？」

海未「作る？」

凛「うん！　凛達が作ろうよ、あのアプリに負けないくらいのゲームを！」

希「り、凛ちゃん？　さすがにそれは無理があるような…ねぇ海未ちゃん」

海未「そうですよ、そうそう簡単にゲーム作りなど─」

凛「出来るよ！　どんなに大変そうに思えても…熱いハートがあれば大丈夫！　登山と一緒だよ海未ちゃん！」

海未「やりましょう希！　目指すはセルラン1位です！」

希「えぇ～」

ﾆｬｰﾆｬｰﾗﾌﾞｱﾛｼｭｯﾗﾌﾞｱﾛｼｭｯｽﾋﾟﾘﾁｭｱｯｽﾋﾟﾘﾁｭｱｯ……!



──何だかんだでゲームが完成した！

凛「ﾊｧ…ﾊｧ…で、出来た…！」

希「出来たね…」

海未「ええ、完成です……！」

凛「凛達の……凛達が作ったゲーム──！」



ゲームのタイトル>>15

スクフェス3

凛「その名も──『スクフェス3』！」

希「大成功間違いなしって感じのタイトルやね！」

海未「ええ！　さっそく誰かに遊んでもらいましょう！」



誰にプレイしてもらう？>>18

ことり

海未「さぁ、ことり！　私達が心血を注いで作ったゲームをプレイして下さい！」

ことり「は、話が急すぎるよぉ……最近海未ちゃん達がいないと思ったらアプリゲーム作りしてたなんて…」

希「細かい事は気にしないで、ことりちゃんから忌憚のない意見が欲しいんよ！！」

凛「にゃーー！！」

ことり「さ、三人ともなんかテンションおかしくない？」

海未「ﾌﾌｯ、徹夜明けですので！！」ｷﾞﾝｷﾞﾝ

ことり「あ、ああそう……でも私、あんまりゲームとか詳しくないんだけど私でいいのかな？」


希「モチの～～～～～～？？」

凛「ロンにゃ！！！」

リリホワ「「「イェーイ！！」」」ﾊﾟｼｯ



ことり（う、うわぁ……）

ことり「（早く終わらせて帰ろう）それで─スクフェス3だっけ？　どんなゲームなの？」



海未「ﾌﾌｯ、当然ゲームのジャンルは……」

希「>>23！」

凛「にゃ～！！」

リリホワ「「「イェーイ！！」」」ﾊﾟｼｯ



ことり（何日徹夜して作ったんだろ…）

福笑い

一気に神ゲーになって草

スクフェス要素ェェ……

ことり「福笑い…………福笑い！？」

ことり「え、待って待って待って？　サ終が決まったあのアプリってリズムゲームじゃなかったっけ？」

海未「ﾌﾌｯ、もちろんあのアプリの要素も受け継いでいますよ？」ﾆﾔｯ

希「百聞は一見にしかず。プレイしてみるのが一番やん！」

凛「はいことりちゃん！　凛のスマホには既にスクフェス3がインストールされてるよ！！」ｽｯ

ことり「うぅ…なんか不安になってきたけど……えーい、もうこうなったら野となれ山となれ～！」

ﾌﾞｼﾓｯ!


～～～♪


ことり「は、始まった…………あれ、意外とゲーム画面しっかり作ってある…？」

海未「ﾌﾌｯ、まずはチュートリアルからですよ？」



穂乃果『はじめまして！　高坂穂乃果と申します、以後お見知りおき下さいにゃ！　あなたがアイドル研究部のマネージャー希望の人やね？』



ことり「待って待って待って！　作り手の主張がスゴイ！！」

海未「キャラクターのディテールにはこだわって作りました！」

凛「スゴイでしょ！？　穂乃果ちゃん以外にも色んなキャラクターが登場するんだよ！？」

希「プレイヤーはアイドル研究部のマネージャーとして部員とキズナを深めていくことが出来るんよ！」

ことり「う、うーん…ま、まぁまだ始まったばっかりだし…」ｽｯｽｯ




穂乃果『あなたの顔の輪郭を教えてね！』





ことり「何で！？！？！？！？」

ことり「まずは名前でしょ！？　何で輪郭が気になってるの穂乃果ちゃん！？」




穂乃果『早く教えてよ！　わっちゅぁふぇいすらいん！！　ぷりーず！！』




海未「あぁ……ことり！　まずいです！　早く選択肢を選んで下さい！！」

ことり「え？」

海未「選択肢を選ぶのが遅いと穂乃果が>>33」

脱ぐ

ことり「何で！？！？！？！？」

希「ユーザーを飽きさせない隠し要素やんな」



穂乃果『……もう、えOち…///』ｽﾙｯ…



ことり「ホントに何の脈絡もなく脱ぎだした！？』

希「早く選択肢を選ぶんよ！」

凛「このままじゃア⚪︎プルの審査に通らなくなっちゃうにゃ！」

ことり「うぅ……も、もう少しだけ見たかったり…」

海未「気持ちは分かりますが！　まだ穂乃果の許可を取っていないんです！！　このままではすごくすごく怒られます！！」

ことり「くぅ……！　わ、分かったよ！」



穂乃果『早くあなたの輪郭を教えて…？　そうじゃないと穂乃果…///』ｽﾙｽﾙ


ことり「え～い！」


→『面長』ﾋﾟｯ

穂乃果『へぇ～、そうなんだ』



～～♪



ことり「……」

ことり「……あれ？　画面戻っちゃったよ？」

海未「あ、今のでチュートリアルは終わりです」

ことり「！？」

ことり「選択肢一個選んだだけだよ！？　ゲームの内容が何も伝わってこないよ！？」

凛「ゲームのチュートリアルって長すぎて退屈だから…すぐにゲームを始められるように工夫したの！」

希「ユーザーに配慮した完璧な設計やんな！」

ことり「じゃあもう飛ばしていいでしょ！？　必要ないよ今のチュートリアル！？」

海未「まぁまぁことり。このゲームの本題は福笑いにあります。チュートリアルも終わりましたし、さっそくやってみて下さい」

ことり「もうツッコミ入れるの疲れてきたよ…えーっと、どうすればいいの？」

海未「まずは曲を選んで下さい」

ことり「曲！？」

ことり「福笑いって曲必要だっけ…？」

海未「ﾌﾌｯ、言ったでしょう？　サ終したあのアプリの要素も含んでいると」

海未「さぁ、好きな曲を選んで下さい」

ことり「え、えーっと……」


>>43

関白宣言
μ's限定ならぷわぷわーお！

ことり「じゃあ、これかなぁ」ﾋﾟｯ


『ぷわぷわーお！』


海未「ふふ、良い選曲ですね。さぁ、曲が始まりますよ！」

ことり「あ、画面が切り替わって……え、この画面なに？　のっぺらぼう？」

希「そこは福笑いの要素やね」

凛「ことりちゃん、ぼーっとしてるとパーツを見逃しちゃうよ！」

ことり「パーツ？？」

ﾃﾞﾃﾞﾃﾞﾃﾞﾃﾞ~♪ ﾃﾞﾃﾞﾃﾞﾃﾞﾃﾞ~♪



ﾎﾞﾎﾞﾎﾞﾎﾞﾎﾞﾎﾞｯ👁️👁️👁️



ことり「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！？！？！？」ｺﾞﾄｯ

凛「凛のスマホっ！？」

海未「ちょ、どうしたんですかことり。曲が始まると同時にスマホを取り落とすなんて」

ことり「いやいやいや！　画面にいきなりあんなの（→👁️）が出てきたらそりゃそうなるよ！　何あれ！？」

凛「あれがパーツだよ。ノーツじゃないよ？」

ことり「答えになってないよ！？」

希「画面中央から目のパーツが出てきたでしょ？　それが目元に来たタイミングでスマホをタップするんよ」

海未「どうです？　福笑いとスクフェスの完全なる融合……それがこのスクフェス3です！」

凛「さぁさぁ、続きを！」つスマホ


→→→👁️👁️👁️👁️👁️


ことり「うぅ、気味悪いよぉ……」ｼｬﾝｼｬﾝ


BAD! BAD! BAD!


ことり「あ、あれ？　ちゃんとタイミング合わせてるのに…」

海未「ダメですよことり。パーツをよく見てタップしないと」

ことり「え？　すっごい見てるというか見られてるけど…」

海未「タイミング良くタップするだけではダメなんです。のっぺらぼうの髪型をよく見て下さい」

ことり「髪型？…………この赤いくるくるってもしかして…真姫ちゃん？」

希「ことりちゃん大正解！」

ことり「……もしかしてだけど、真姫ちゃんの👁️だけ狙ってタップしろって事？」

凛「またまた大正解にゃ！」

ことり「待って。本家より難しくなってない？」

海未「ああ、ことり！　早く復帰しないと体力がガリガリ削れて行ってますよ！？」

希「ハリアーップ！」

ことり「うぅ、何で私がこんなことを…」ｼｬﾝｼｬﾝ

ｷﾐﾆﾄﾝﾃﾞｹｽｷｽｷﾌﾟﾜﾌﾞﾜ♪

→👁️

BAD!


海未「今のは私の👁️です！　下まつ毛をよく見て下さい！」

ことり「し、下まつ毛…？」ｼｬﾝｼｬﾝ

ｽｷｽｷ ﾌﾟﾜﾌﾟﾜ ｽｷｽｷ ﾌﾟﾜﾌﾟﾜ♪

→👁️

BAD!

希「今のはウチの👁️やん！　真姫ちゃんはもっとツリ目！　目の角度をよく見るんよことりちゃん！」

ことり「め、目の角度…」ｼｬﾝｼｬﾝ

ﾜﾀｼｦﾐﾂｹﾀﾗﾂｶﾏｴﾃ~♪

→👁️

BAD!


凛「今のは凛の👁️だよ！　目の色が全然違うよー！」

ことり「色……」ｼｬﾝｼｬﾝ

ｵｵｿﾞﾗｶｹﾒｸﾞﾙｺｲｺﾞｺﾛ~♪


→→→→→→👁️👁️👁️👁️👁️👁️



ことり「……なんか気持ち悪くなってきた…」ｳﾌﾟｯ


海未「ああ、体力がゼロに！」

希「そんな時は！？」

凛「>>56を使えば回復できるにゃー！」

ラブカストーン

ことり「あ、そこはそのままなんだ」ｺﾝﾃｨﾆｭｰ

凛「許可は取ってないけどね！」

ことり「えぇ…」

海未「ことり！　サビが来ますよ！　集中して下さい！」

ことり「！　う、うん、分かった！」」


ｾｶｲｼﾞｭｳﾃﾞﾀｯﾀﾋﾄﾂﾉﾗﾌﾞ♪

ﾀﾞｶﾗﾜｰｵﾜｰｵ!


ﾎﾞﾎﾞﾎﾞﾎﾞﾎﾞﾎﾞｯ
👂👁️👃👁️👂
　　　👄



ことり「うぉあぁぁあぁぁぁあｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧ⁉︎⁉︎⁉︎！？⁉︎」ｺﾞﾄﾝｯ

凛「凛のスマホｯ！？」

海未「ちょ、どうしたんですかことり。サビに入ると同時にスマホを机に叩きつけるなんて」

凛「凛のｽﾏﾎ…」

ことり「ｲﾔｲﾔｲﾔｲﾔｲﾔｲﾔ!!! 画面がいきなり顔面の部品で埋め尽くされたらそりゃそうなるよ！！　何いまの!?!?!? ウィルス汚染!?!?!?」

希「サビだから…本家みたいに難易度が跳ね上がるようになってるんよ。ノーツが増える代わりにパーツがこう…」

ことり「やかましいわ！！」

海未「ことり！　また体力が尽きてしまいます！　早く復帰を！」

ﾈﾈﾈﾜｰｵﾜｰｵ! ｻﾒﾅｲﾃﾞ♪


👂
BAD!

👃
BAD!

👄
BAD!


海未「今のは真姫の耳とは少し形が近違います！」

希「真姫ちゃんの鼻筋はもっと通ってるやん！」

凛「真姫ちゃんの唇はもう少し薄いよことりちゃん！」

ことり「…………………」ｼｬﾝｼｬﾝ

ﾌﾞﾂｯ…



ことり「え？　画面消えた……」

海未「おや、きましたね」

ことり「何が？」

希「福笑いは目を閉じてやるものやん？　それを再現したんよ」


ｷﾐｦｽﾞｯﾄｽﾞｯﾄｽｷﾅﾝﾀﾞ~♪


希「ほら、曲は続いてるでしょ？」

海未「さぁ、続けてｼｬﾝｼｬﾝしましょうことり！」

ことり「…………………」

ことり「やってられるかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！！！！！」ﾌﾞﾝｯ


凛「凛のスマホｫｫｫｫｫｫｫｫｫｫｫｫｫ！！！？？？」





・一部のクソゲー愛好家からは大好評だったという……



終わり

勢いにワロタ
リリホワの暴走に振り回されることりの構図ほんとすき