1: 2012/06/23(土) 17:36:39 ID:GaAW7czc
幼「私が男君を守るからね?」
男「何から?もしくは誰から?」
幼「…世間の荒波とか?」
男「ははは。是非守ってくれよ」
幼「…うん。大丈夫だからね」
幼「私が…守るから…」
男「何から?もしくは誰から?」
幼「…世間の荒波とか?」
男「ははは。是非守ってくれよ」
幼「…うん。大丈夫だからね」
幼「私が…守るから…」
2: 2012/06/23(土) 17:37:20 ID:GaAW7czc
幼「ところで男君」
男「ん?何だ、幼」
幼「さっきの人、誰?」
男「ん?さっきの人?」
幼「帰る前に、教室で話してた人」
男「女さんの事か?」
男「ん?何だ、幼」
幼「さっきの人、誰?」
男「ん?さっきの人?」
幼「帰る前に、教室で話してた人」
男「女さんの事か?」
3: 2012/06/23(土) 17:37:58 ID:GaAW7czc
幼「…どういった関係?」
男「どういったって言われてもなぁ」
男「ちょっと前に、ウチのクラスに転校してきたんだよ」
幼「何であんな子と楽しそうにおしゃべりするの?」
男「ん?楽しそうだったか?」
幼「ニヤニヤして、何の話しをしていたの?」
男「どういったって言われてもなぁ」
男「ちょっと前に、ウチのクラスに転校してきたんだよ」
幼「何であんな子と楽しそうにおしゃべりするの?」
男「ん?楽しそうだったか?」
幼「ニヤニヤして、何の話しをしていたの?」
4: 2012/06/23(土) 17:38:32 ID:GaAW7czc
男「ニヤニヤなんてしてないよ」
幼「してたよ!」
男「幼、声大きいよ。皆見てるよ」
幼「別に見られてもいいもん!男君、あの子と何の話ししてたの?」
男「話すから、話すから落ち着けよ、幼」
幼「…声荒げてごめんね、男君」
男「いいけどさ」
幼「してたよ!」
男「幼、声大きいよ。皆見てるよ」
幼「別に見られてもいいもん!男君、あの子と何の話ししてたの?」
男「話すから、話すから落ち着けよ、幼」
幼「…声荒げてごめんね、男君」
男「いいけどさ」
5: 2012/06/23(土) 17:39:20 ID:GaAW7czc
幼「で?何を話していたの?」
男「今度の中間テストの範囲の話しをちょっとしてただけだよ」
幼「テストの話しを笑いながらするの?」
男「俺、頭悪いから、赤点取らないようにしないとなーって」
男「そしたら女さんが『私も頭悪いから、お互い頑張ろうね』って」
男「で、ちょっと笑っただけだよ」
男「今度の中間テストの範囲の話しをちょっとしてただけだよ」
幼「テストの話しを笑いながらするの?」
男「俺、頭悪いから、赤点取らないようにしないとなーって」
男「そしたら女さんが『私も頭悪いから、お互い頑張ろうね』って」
男「で、ちょっと笑っただけだよ」
6: 2012/06/23(土) 17:40:01 ID:GaAW7czc
幼「男君、赤点取った事無いよね?」
男「ん?あぁ、テスト前いつも幼が勉強見てくれるからな」
男「おかげさまで、一度も赤点はないです」
男「いつも幼に助けられてます」
幼「…いいよ、別に。私が好きでやってる事だし」
男「ん?あぁ、テスト前いつも幼が勉強見てくれるからな」
男「おかげさまで、一度も赤点はないです」
男「いつも幼に助けられてます」
幼「…いいよ、別に。私が好きでやってる事だし」
7: 2012/06/23(土) 17:40:32 ID:GaAW7czc
男「でもさ、いつも色々してもらって感謝してるんだ」
幼「えへへ。そう言われると、照れちゃうよ」
男「本当に、いつもありがとうな、幼」
幼「えへへ…」
幼「…」
幼「えへへ。そう言われると、照れちゃうよ」
男「本当に、いつもありがとうな、幼」
幼「えへへ…」
幼「…」
8: 2012/06/23(土) 17:41:12 ID:GaAW7czc
・
・
・
女「男君、おはよう!」
男「おー、おはよう、女さん」
幼「!」
女「えっと…そっちは幼さん…だっけ?おはよう!」
幼「…おはようございます、女さん」
・
・
女「男君、おはよう!」
男「おー、おはよう、女さん」
幼「!」
女「えっと…そっちは幼さん…だっけ?おはよう!」
幼「…おはようございます、女さん」
9: 2012/06/23(土) 17:43:06 ID:GaAW7czc
女「二人、仲良さそうだねー。夫婦みたい」
女「付き合ってるの?」
男「そう言う訳じゃないよ」
女「じゃ、何で一緒に登校?」
男「俺と幼は幼馴染なんだ」
男「家も隣りだしな。幼が毎朝起こしに来てくれるんだ」
女「付き合ってるの?」
男「そう言う訳じゃないよ」
女「じゃ、何で一緒に登校?」
男「俺と幼は幼馴染なんだ」
男「家も隣りだしな。幼が毎朝起こしに来てくれるんだ」
10: 2012/06/23(土) 17:43:41 ID:GaAW7czc
女「へー。絵に書いたような幼馴染だねー」
男「まあね」
幼「…」
女「幼さん、どうしたの?顔色悪いよ?」
幼「な、何でもないよっ。大丈夫だから!」
幼「…」
男「まあね」
幼「…」
女「幼さん、どうしたの?顔色悪いよ?」
幼「な、何でもないよっ。大丈夫だから!」
幼「…」
11: 2012/06/23(土) 17:44:20 ID:GaAW7czc
・
・
・
女「男君、お昼一緒にどうかな?」
男「あー、いいけど…」
幼「男君、お昼行こっ」
男「幼、今日は女さんも一緒で良いか?」
幼「えっ?」
・
・
女「男君、お昼一緒にどうかな?」
男「あー、いいけど…」
幼「男君、お昼行こっ」
男「幼、今日は女さんも一緒で良いか?」
幼「えっ?」
12: 2012/06/23(土) 17:45:00 ID:GaAW7czc
女「2人はいつも一緒に食べてるの?」
男「うん。幼が毎日お弁当作ってきてくれるからね」
男「幼、料理超上手なんだぜ?」
女「へー。私にも一口ちょうだい!」
男「ダメだな!この美味は俺だけの物だ!」
男「他人にはやれん!」
幼「…男君、とりあえずいつもの場所に行こうよ」
男「そうだな。腹減ったしな!」
幼「…」
男「うん。幼が毎日お弁当作ってきてくれるからね」
男「幼、料理超上手なんだぜ?」
女「へー。私にも一口ちょうだい!」
男「ダメだな!この美味は俺だけの物だ!」
男「他人にはやれん!」
幼「…男君、とりあえずいつもの場所に行こうよ」
男「そうだな。腹減ったしな!」
幼「…」
13: 2012/06/23(土) 17:45:53 ID:GaAW7czc
・
・
・
女「男君、放課後ちょこっとだけ、テスト範囲の事教えてくれない?」
男「んー。俺は良いけど、先生に直接聞いた方が良くないか?」
女「そうなんだけどさー。今日、職員会議が5時くらいまであるって」
・
・
女「男君、放課後ちょこっとだけ、テスト範囲の事教えてくれない?」
男「んー。俺は良いけど、先生に直接聞いた方が良くないか?」
女「そうなんだけどさー。今日、職員会議が5時くらいまであるって」
14: 2012/06/23(土) 17:46:26 ID:GaAW7czc
男「まぁ、数学以外なら、何とか教えられるよ」
女「じゃあ、HR終わったら、すぐ教えてね!」
男「はいはい」
女「お礼、ちゃんとするからさ」
男「ハハハ。いらんいらん」
女「じゃあ、HR終わったら、すぐ教えてね!」
男「はいはい」
女「お礼、ちゃんとするからさ」
男「ハハハ。いらんいらん」
15: 2012/06/23(土) 17:47:16 ID:GaAW7czc
・
・
幼「男君、帰ろ…」
女「ふんふん…ここからここまでね。範囲広いね」
男「歴史の先生は問題範囲を凄く広く取るタイプだから…」
・
幼「男君、帰ろ…」
女「ふんふん…ここからここまでね。範囲広いね」
男「歴史の先生は問題範囲を凄く広く取るタイプだから…」
16: 2012/06/23(土) 17:48:06 ID:GaAW7czc
男「でも、ポイントは絞りやすいよ」
女「どんな?」
男「有名な出来事に絞って、その出来事に関連する事を」
男「こっちの参考書から抜き出せばいいよ」
女「ふむふむ。有名な…出来事っとね」
女「どんな?」
男「有名な出来事に絞って、その出来事に関連する事を」
男「こっちの参考書から抜き出せばいいよ」
女「ふむふむ。有名な…出来事っとね」
17: 2012/06/23(土) 17:48:51 ID:GaAW7czc
男「あと、問題が三択な事が多いよ」
女「三択ってクイズみたいね」
男「そ、歴史の先生はクイズみたいな感じで問題作るんだ」
男「だからぶっちゃけ、運次第では勉強してなくても百点取れるよ」
女「あはは。またまたー、そんな訳ないじゃん」
男「オレはそれに近い事をやりとげた奴を知っている」
女「え?」
女「三択ってクイズみたいね」
男「そ、歴史の先生はクイズみたいな感じで問題作るんだ」
男「だからぶっちゃけ、運次第では勉強してなくても百点取れるよ」
女「あはは。またまたー、そんな訳ないじゃん」
男「オレはそれに近い事をやりとげた奴を知っている」
女「え?」
18: 2012/06/23(土) 17:49:52 ID:GaAW7czc
男「B組に友ってやつがいるんだが」
男「あいつが、前回のテスト、歴史97点だったんだ」
女「頭良いんだね!」
男「あいつは頭悪い。他の今日はは赤点もあったくらいだ」
女「え?じゃあ本当に運だけでそんな点数取ったの?」
男「本人いわく『ストライカーシグマVのおかげだ!』って言ってたけどな」
女「ストライカー?何?」
男「あいつが、前回のテスト、歴史97点だったんだ」
女「頭良いんだね!」
男「あいつは頭悪い。他の今日はは赤点もあったくらいだ」
女「え?じゃあ本当に運だけでそんな点数取ったの?」
男「本人いわく『ストライカーシグマVのおかげだ!』って言ってたけどな」
女「ストライカー?何?」
19: 2012/06/23(土) 17:50:54 ID:GaAW7czc
男「鉛筆なんだけど、後ろの方に数字が彫ってあってな」
男「それを転がして、答え書いたんだってさ」
男「その鉛筆の名前が『ストライカーシグマV』だって」
男「いかにも小学生が考えそうな事だろ?」
女「ふふ。楽しそうな人だね」
男「オレの親友なんだ。今度紹介するよ」
男「バカだけど、良い奴だよ」
男「それを転がして、答え書いたんだってさ」
男「その鉛筆の名前が『ストライカーシグマV』だって」
男「いかにも小学生が考えそうな事だろ?」
女「ふふ。楽しそうな人だね」
男「オレの親友なんだ。今度紹介するよ」
男「バカだけど、良い奴だよ」
20: 2012/06/23(土) 17:51:31 ID:GaAW7czc
女「あ、話が横道にそれちゃったね」
女「これで一応、数学以外の教科は範囲わかったよ」
女「どうもありがとう、男君」
男「気にするなよ。教えててオレ自身の復習にもなったし」
女「お礼、しなきゃね」
男「さっきも言ったけど、いらないよ別に」
女「それっ」
ギュッ
女「これで一応、数学以外の教科は範囲わかったよ」
女「どうもありがとう、男君」
男「気にするなよ。教えててオレ自身の復習にもなったし」
女「お礼、しなきゃね」
男「さっきも言ったけど、いらないよ別に」
女「それっ」
ギュッ
21: 2012/06/23(土) 17:52:13 ID:GaAW7czc
男「なっ?」
女「こんな美人に抱きつかれて、うれしいでしょ?」
男「あー。いやごめん。ちょっと…これは困る」
女「…嬉しくないの?」
男「いや、ちょっと…」
女「…朝の幼って子の事?」
男「あ!しまった!幼!」
男「女さん、俺もう行くね!また明日!」
バタバタ
女「…負けないんだから」
女「こんな美人に抱きつかれて、うれしいでしょ?」
男「あー。いやごめん。ちょっと…これは困る」
女「…嬉しくないの?」
男「いや、ちょっと…」
女「…朝の幼って子の事?」
男「あ!しまった!幼!」
男「女さん、俺もう行くね!また明日!」
バタバタ
女「…負けないんだから」
22: 2012/06/23(土) 17:53:04 ID:GaAW7czc
・
・
・
男「教室には居なかったな…」
男「取り敢えず下駄箱確認してみるか」
男「…靴がないって事は先に帰っちゃったのか」
男「はぁ、仕方ない。一人で帰るか」
・
・
男「教室には居なかったな…」
男「取り敢えず下駄箱確認してみるか」
男「…靴がないって事は先に帰っちゃったのか」
男「はぁ、仕方ない。一人で帰るか」
23: 2012/06/23(土) 17:53:40 ID:GaAW7czc
男「今日は呼びに来なかったなー、幼のやつ」
男「まぁ、そんな日もあるか…」
男「…いや、今までそんな事なかったから、何か変な感覚だなー」
幼「…」
男「おわっ!幼!居たのか!」
幼「…居たよ。ずっと、ここに」
男「まぁ、そんな日もあるか…」
男「…いや、今までそんな事なかったから、何か変な感覚だなー」
幼「…」
男「おわっ!幼!居たのか!」
幼「…居たよ。ずっと、ここに」
24: 2012/06/23(土) 17:54:37 ID:GaAW7czc
男「居残りさせられてたのか?」
幼「…男君を待ってたんだよ」
男「えっ!悪い悪い。ホントごめん!」
幼「…教室で、女さんと話してたね」
男「やっぱり呼びに来てくれてたんだな」
男「ごめんな。呼びに来てくれたのに、気づかなかくて」
幼「そんな事はどうでもいいよっ」
幼「…男君を待ってたんだよ」
男「えっ!悪い悪い。ホントごめん!」
幼「…教室で、女さんと話してたね」
男「やっぱり呼びに来てくれてたんだな」
男「ごめんな。呼びに来てくれたのに、気づかなかくて」
幼「そんな事はどうでもいいよっ」
25: 2012/06/23(土) 17:55:17 ID:GaAW7czc
幼「あの人と何話してたの?」
男「あぁ、テスト範囲を聞かれてな」
幼「何で男君に聞くの?先生に聞けばいいじゃない!」
男「あぁ、何か職員会議らしくてさ」
幼「…職員会議は昨日だよ」
男「え?そうなんか?」
男「あぁ、テスト範囲を聞かれてな」
幼「何で男君に聞くの?先生に聞けばいいじゃない!」
男「あぁ、何か職員会議らしくてさ」
幼「…職員会議は昨日だよ」
男「え?そうなんか?」
26: 2012/06/23(土) 17:56:57 ID:GaAW7czc
幼「さっき職員室に聞きに行った」
男「マジ?女さん、勘違いしてたんだなー」
男「ま、俺も復習になったから、良かったけど」
幼「…」
男「ホント、待たせて悪かったな、幼」
幼「いいよ、そんなの」
男「さ、帰ろうぜ」
幼「…うん」
男「マジ?女さん、勘違いしてたんだなー」
男「ま、俺も復習になったから、良かったけど」
幼「…」
男「ホント、待たせて悪かったな、幼」
幼「いいよ、そんなの」
男「さ、帰ろうぜ」
幼「…うん」
27: 2012/06/23(土) 17:57:37 ID:GaAW7czc
・
・
・
女「…で?」
幼「…」
女「アナタが手紙で呼び出したんでしょう?」
女「黙ってても何もならないんだけど?」
・
・
女「…で?」
幼「…」
女「アナタが手紙で呼び出したんでしょう?」
女「黙ってても何もならないんだけど?」
28: 2012/06/23(土) 17:58:54 ID:GaAW7czc
幼「…これ以上、男君に近付かないで!」
女「やっぱりね。そんな事だろうと思った」
女「でもそれは聞けないね!」
幼「っ!」
女「私だって、男君の事を好きになったんだから!」
女「私の行動をとやかく言う権利は、アナタには無いはずよ!」
女「やっぱりね。そんな事だろうと思った」
女「でもそれは聞けないね!」
幼「っ!」
女「私だって、男君の事を好きになったんだから!」
女「私の行動をとやかく言う権利は、アナタには無いはずよ!」
29: 2012/06/23(土) 17:59:50 ID:GaAW7czc
女「それとも、2人は正式にお付き合いしてるの?」
幼「それは…」
女「違うんでしょう?」
女「どうせアナタが一方的に付き纏ってるだけなんでしょう?」
幼「違う!私達は…」
女「ずっと一緒に居たから、勘違いしてるだけなんじゃないの?」
幼「それは…」
女「違うんでしょう?」
女「どうせアナタが一方的に付き纏ってるだけなんでしょう?」
幼「違う!私達は…」
女「ずっと一緒に居たから、勘違いしてるだけなんじゃないの?」
30: 2012/06/23(土) 18:00:44 ID:GaAW7czc
幼「わ、私は…」
女「とにかく、私は男君の事が好きよ」
女「直接彼に振られるまで、絶対諦めないから!」
バタバタ
幼「…もう、行動するしか、ない…」
幼「フフフ。待っててね、男君」
幼「私が守るから…」
女「とにかく、私は男君の事が好きよ」
女「直接彼に振られるまで、絶対諦めないから!」
バタバタ
幼「…もう、行動するしか、ない…」
幼「フフフ。待っててね、男君」
幼「私が守るから…」
31: 2012/06/23(土) 18:01:25 ID:GaAW7czc
・
・
・
女「男君、今日も勉強教えて?」
男「あぁ、悪い。今日はちょっと用があるんだ」
女「幼さんが関係してる事?」
男「ん。まぁ。勉強教えてもらう事になってるんだ」
・
・
女「男君、今日も勉強教えて?」
男「あぁ、悪い。今日はちょっと用があるんだ」
女「幼さんが関係してる事?」
男「ん。まぁ。勉強教えてもらう事になってるんだ」
32: 2012/06/23(土) 18:02:04 ID:GaAW7czc
女「…」
男「そんな訳で、ごめんね女さん」
女「突然だけど、男君、聞いて欲しい事があるの」
男「ん?何?」
女「私とお付き合いして欲しいの」
男「えっ?」
男「そんな訳で、ごめんね女さん」
女「突然だけど、男君、聞いて欲しい事があるの」
男「ん?何?」
女「私とお付き合いして欲しいの」
男「えっ?」
33: 2012/06/23(土) 18:03:40 ID:GaAW7czc
女「本当に突然で申し訳ないと思うけど…」
女「幼さんに負けたくない」
男「何故そこで幼の名前が出てくるの?」
女「…わかるでしょ?」
女「私は男君と知り合って、まだそんなに経ってないけど」
女「男君の事が本当に好きなの!」
女「幼さんに負けたくない」
男「何故そこで幼の名前が出てくるの?」
女「…わかるでしょ?」
女「私は男君と知り合って、まだそんなに経ってないけど」
女「男君の事が本当に好きなの!」
34: 2012/06/23(土) 18:04:15 ID:GaAW7czc
男「…あ、あのさ」
女「即答しないで!ちゃんと考えてから答えを聞かせて欲しい!」
男「…わかったよ」
女「考えてね?」
男「…うん」
女「即答しないで!ちゃんと考えてから答えを聞かせて欲しい!」
男「…わかったよ」
女「考えてね?」
男「…うん」
35: 2012/06/23(土) 18:05:10 ID:GaAW7czc
・
・
・
男「ん…寝ちゃってたか…」
男「すまん、幼。せっかく勉強教えて貰って…た、の…」
ギシッ
男「痛っ…なんだ、これ」
・
・
男「ん…寝ちゃってたか…」
男「すまん、幼。せっかく勉強教えて貰って…た、の…」
ギシッ
男「痛っ…なんだ、これ」
36: 2012/06/23(土) 18:05:53 ID:GaAW7czc
幼「…おはよう、男君」
男「…幼、状況を説明しろ」
幼「男君は今、私のベッドに」
幼「両手両足を荒縄で縛られています」
幼「そして、私に抱きつかれています」
男「何故こんな事を…?」
男「…幼、状況を説明しろ」
幼「男君は今、私のベッドに」
幼「両手両足を荒縄で縛られています」
幼「そして、私に抱きつかれています」
男「何故こんな事を…?」
37: 2012/06/23(土) 18:06:37 ID:GaAW7czc
幼「大丈夫だからね」
男「何がだ」
幼「男君は、ずっと、一生、ここで私と暮らすの」
男「全然大丈夫じゃないだろう」
幼「大丈夫だよっ!私、頑張るから!」
男「とりあえずこの荒縄を解け」
幼「イ、イヤだ!それとっちゃったら、男君…」
幼「またあの女狐の所に行っちゃうんでしょ…」
男「何がだ」
幼「男君は、ずっと、一生、ここで私と暮らすの」
男「全然大丈夫じゃないだろう」
幼「大丈夫だよっ!私、頑張るから!」
男「とりあえずこの荒縄を解け」
幼「イ、イヤだ!それとっちゃったら、男君…」
幼「またあの女狐の所に行っちゃうんでしょ…」
38: 2012/06/23(土) 18:07:14 ID:GaAW7czc
幼「今日、教室で告白されてるところ見てたよ…」
幼「そんなの嫌だ!許せない!」
男「女狐って…いいか、幼。俺と女さんとは別に何でもない」
幼「嘘だっ!」
男「俺がお前に嘘ついた事あるか?」
幼「…今回が初めての嘘なのかもしれないじゃない!」
男「…それもそうか」
幼「そんなの嫌だ!許せない!」
男「女狐って…いいか、幼。俺と女さんとは別に何でもない」
幼「嘘だっ!」
男「俺がお前に嘘ついた事あるか?」
幼「…今回が初めての嘘なのかもしれないじゃない!」
男「…それもそうか」
39: 2012/06/23(土) 18:07:56 ID:GaAW7czc
幼「絶対、男君は私と一緒にここで暮らすんだもんっ!」
男「幼…」
幼「絶対、解かない!」
男「まず話しを聞け」
幼「必要ない。大丈夫だから」
幼「私、高校辞めて働くから」
幼「働いてる間は、男君に寂しい思いさせちゃうけど」
男「幼…」
幼「絶対、解かない!」
男「まず話しを聞け」
幼「必要ない。大丈夫だから」
幼「私、高校辞めて働くから」
幼「働いてる間は、男君に寂しい思いさせちゃうけど」
40: 2012/06/23(土) 18:08:32 ID:GaAW7czc
幼「その代わり、一緒に居る時は思いっきり甘えてね?」
幼「食事も、お風呂も…その…アレの処理も…」
幼「全部全部、私がやってあげるからねっ」
幼「男君は、何も考えなくていいからねっ」
男「…」
幼「食事も、お風呂も…その…アレの処理も…」
幼「全部全部、私がやってあげるからねっ」
幼「男君は、何も考えなくていいからねっ」
男「…」
41: 2012/06/23(土) 18:09:24 ID:GaAW7czc
幼「あぁ、男君の匂い」
幼「男君の感触…」
幼「もう誰にも渡さない…渡さないんだから」
幼「…他の女の子なんて見ないで、私だけを見てね…」
男「ちょっと待て、幼」
幼「なあに?男君」
幼「男君の感触…」
幼「もう誰にも渡さない…渡さないんだから」
幼「…他の女の子なんて見ないで、私だけを見てね…」
男「ちょっと待て、幼」
幼「なあに?男君」
42: 2012/06/23(土) 18:10:27 ID:GaAW7czc
男「トイレに行きたい時はどうすればいいんだ?」
幼「もらしちゃっていいよ。私、片付けるから」
男「片付ける時は、このジーンズを脱がせるのか?」
幼「ハサミで切るよ」
男「デニム生地を切れるのか?」
幼「…それは…頑張るよ」
幼「もらしちゃっていいよ。私、片付けるから」
男「片付ける時は、このジーンズを脱がせるのか?」
幼「ハサミで切るよ」
男「デニム生地を切れるのか?」
幼「…それは…頑張るよ」
43: 2012/06/23(土) 18:11:16 ID:GaAW7czc
男「風呂はどうするんだ?」
男「服着たまま入るのか?」
男「それともこのシャツもハサミで切るのか?」
幼「…頑張るよ」
男「幼、どう考えても無理があるだろ?」
幼「無理なんてない!」
男「服着たまま入るのか?」
男「それともこのシャツもハサミで切るのか?」
幼「…頑張るよ」
男「幼、どう考えても無理があるだろ?」
幼「無理なんてない!」
44: 2012/06/23(土) 18:11:55 ID:GaAW7czc
男「おじさんとおばさんには何て言うんだ?」
男「バレない訳ないだろ?」
男「俺の両親にもだ」
幼「学校辞めて、働いて、アパート借りるよ」
男「引っ越す時、俺は荷物扱いで運ぶのか?」
幼「…」
男「バレない訳ないだろ?」
男「俺の両親にもだ」
幼「学校辞めて、働いて、アパート借りるよ」
男「引っ越す時、俺は荷物扱いで運ぶのか?」
幼「…」
45: 2012/06/23(土) 18:12:31 ID:GaAW7czc
男「あとな。荒縄が食い込んで、痛いんだ」
幼「い、いや…いやだ…いやだよ…」
男「幼、泣かないでくれ」
幼「男君の隣りは私の物なんだからぁ…」
幼「誰かの物になっちゃうくらいなら…」
幼「私と一緒に…」
幼「い、いや…いやだ…いやだよ…」
男「幼、泣かないでくれ」
幼「男君の隣りは私の物なんだからぁ…」
幼「誰かの物になっちゃうくらいなら…」
幼「私と一緒に…」
46: 2012/06/23(土) 18:13:16 ID:GaAW7czc
男「…幼、お前は昔、俺とした約束を覚えてないか?」
幼「えっ?約束?」
幼「私が男君との約束を忘れるわけがないよ…」
幼「…全部覚えてるよ」
男「小学1年の夏休みの事、覚えてるか?」
幼「夏休み、男君が塀の上から落ちて、骨折した時の事?」
幼「えっ?約束?」
幼「私が男君との約束を忘れるわけがないよ…」
幼「…全部覚えてるよ」
男「小学1年の夏休みの事、覚えてるか?」
幼「夏休み、男君が塀の上から落ちて、骨折した時の事?」
47: 2012/06/23(土) 18:13:56 ID:GaAW7czc
男「そうだ。あの時、どんな会話したか覚えてるか?」
幼「塀の上から落ちた男君が気絶しちゃて」
幼「私、不安で、不安で…」
幼「どこにもいかないでって号泣して…」
幼「そしたら、目を覚ました男君が」
幼「ずっと傍に居るから、泣かないでって…」
幼「塀の上から落ちた男君が気絶しちゃて」
幼「私、不安で、不安で…」
幼「どこにもいかないでって号泣して…」
幼「そしたら、目を覚ました男君が」
幼「ずっと傍に居るから、泣かないでって…」
48: 2012/06/23(土) 18:14:39 ID:GaAW7czc
男「そうだ。俺はずっと幼の傍にいる」
男「だからもう泣かないでくれ」
幼「男君…」
男「こんな物騒な事しなくても、俺は幼の傍にいるからさ」
幼「…」
男「俺の事が信じられないか?」
幼「…信じたいけど…」
ギュッ
男「だからもう泣かないでくれ」
幼「男君…」
男「こんな物騒な事しなくても、俺は幼の傍にいるからさ」
幼「…」
男「俺の事が信じられないか?」
幼「…信じたいけど…」
ギュッ
49: 2012/06/23(土) 18:15:21 ID:GaAW7czc
男「あー、幼。俺は今、猛烈に我慢している事がある」
幼「えっ?」
男「足はそのままで良いから、手だけでも解いてくれ」
幼「手解いたら、そのまま足も自分で解いちゃうでしょ!」
男「それなら、左手だけでも解いてくれ」
男「それなら、足には届かないだろ?」
幼「…わ、わかったよ」
チャキッ
幼「えっ?」
男「足はそのままで良いから、手だけでも解いてくれ」
幼「手解いたら、そのまま足も自分で解いちゃうでしょ!」
男「それなら、左手だけでも解いてくれ」
男「それなら、足には届かないだろ?」
幼「…わ、わかったよ」
チャキッ
50: 2012/06/23(土) 18:16:01 ID:GaAW7czc
男「…何故ナイフ?」
幼「きつく縛りすぎて、私じゃ解けないから…」
男「じゃ、左手の縄の部分だけ、切ってくれ」
幼「…うん」
・
・
・
男「…」
幼「ふぅ、やっと切れた」
幼「きつく縛りすぎて、私じゃ解けないから…」
男「じゃ、左手の縄の部分だけ、切ってくれ」
幼「…うん」
・
・
・
男「…」
幼「ふぅ、やっと切れた」
51: 2012/06/23(土) 18:16:51 ID:GaAW7czc
男「幼」
幼「なぁに?」
ガシッ
ギュッ
幼「えっ?えっ?」
男「こうしたかった。幼を抱きしめたかった」
幼「えっ?」
幼「なぁに?」
ガシッ
ギュッ
幼「えっ?えっ?」
男「こうしたかった。幼を抱きしめたかった」
幼「えっ?」
52: 2012/06/23(土) 18:17:39 ID:GaAW7czc
男「幼は俺の事が好きだと思ってた」
幼「…うん。好きだよ。好きじゃなきゃ、こんな事しないよ」
男「俺がはっきり言葉にしなかったせいで、こんな事しちゃたんだな」
幼「…」
男「だからはっきり言うぞ、幼」
幼「…うん。好きだよ。好きじゃなきゃ、こんな事しないよ」
男「俺がはっきり言葉にしなかったせいで、こんな事しちゃたんだな」
幼「…」
男「だからはっきり言うぞ、幼」
53: 2012/06/23(土) 18:18:13 ID:GaAW7czc
男「俺はお前の事が好きだ。大好きだ」
男「ずっと俺の傍に居てくれ」
男「こんな縄で縛らなくても、俺はお前の傍から離れない」
男「約束するよ、幼」
ナデナデ
幼「うぅ…うわぁぁぁぁん」
男「ずっと俺の傍に居てくれ」
男「こんな縄で縛らなくても、俺はお前の傍から離れない」
男「約束するよ、幼」
ナデナデ
幼「うぅ…うわぁぁぁぁん」
54: 2012/06/23(土) 18:19:01 ID:GaAW7czc
男「…あの時、病室でした、誓いも覚えてるよな?」
幼「…もちろん、覚えてるよぉ」
男「もう一度、今ここで誓おう」
幼「…うん。うん!」
男「大きくなったら、僕と結婚してくださいって誓い」
幼「…もちろん、覚えてるよぉ」
男「もう一度、今ここで誓おう」
幼「…うん。うん!」
男「大きくなったら、僕と結婚してくださいって誓い」
55: 2012/06/23(土) 18:20:00 ID:GaAW7czc
男「あと少しで、結婚出来る年になる」
男「そしたら、ちゃんとしよう」
幼「うん!うん!」
男「幼さん、俺と結婚してください」
男「…返事は?」
幼「返事なんて、あの時からずっと決まっているよ!」
幼「私を男君のお嫁さんにしてください」
男「そしたら、ちゃんとしよう」
幼「うん!うん!」
男「幼さん、俺と結婚してください」
男「…返事は?」
幼「返事なんて、あの時からずっと決まっているよ!」
幼「私を男君のお嫁さんにしてください」
56: 2012/06/23(土) 18:20:39 ID:GaAW7czc
・
・
・
男「そんな訳でさ」
男「俺は女さんとはお付き合いできません」
男「ごめんなさい」
・
・
男「そんな訳でさ」
男「俺は女さんとはお付き合いできません」
男「ごめんなさい」
58: 2012/06/23(土) 18:21:34 ID:GaAW7czc
女「…」
幼「…」
女「一目惚れだったのになぁ」
女「仕方ないか。一緒の時間が長かったんだもんね」
女「お互いの事、分かった上での結論だもんね」
男「あぁ、幼は俺の事になると、ちょっと暴走する事もあるけど」
男「そんな所もあわせて全部、幼の事が好きなんだ」
幼「…」
女「一目惚れだったのになぁ」
女「仕方ないか。一緒の時間が長かったんだもんね」
女「お互いの事、分かった上での結論だもんね」
男「あぁ、幼は俺の事になると、ちょっと暴走する事もあるけど」
男「そんな所もあわせて全部、幼の事が好きなんだ」
59: 2012/06/23(土) 18:22:17 ID:GaAW7czc
女「そんなにはっきり言われちゃったらなぁ…」
女「結局2人の間には割り込めなかったって事かぁ」
女「ごめん、先に教室に戻ってて」
男「うん」
幼「…」
女「結局2人の間には割り込めなかったって事かぁ」
女「ごめん、先に教室に戻ってて」
男「うん」
幼「…」
60: 2012/06/23(土) 18:22:50 ID:GaAW7czc
女「…はぁ…失恋か…」
女「行けると思ったんだけどなぁ…」
女「あんなライバルが居たとはなぁ…」
女「ぅ…うぐっ…ぐすっ…き、きついなぁ…」
・
・
・
女「行けると思ったんだけどなぁ…」
女「あんなライバルが居たとはなぁ…」
女「ぅ…うぐっ…ぐすっ…き、きついなぁ…」
・
・
・
61: 2012/06/23(土) 18:23:25 ID:GaAW7czc
男「これでわかっただろ?」
幼「うん」
男「俺は幼だけ見てる」
幼「…うん」
男「だから、あんな過激な事はもう勘弁な?」
幼「う、うん」
男「…愛してるぞ、幼」
幼「私も…私も、愛してます。男君」
幼「うん」
男「俺は幼だけ見てる」
幼「…うん」
男「だから、あんな過激な事はもう勘弁な?」
幼「う、うん」
男「…愛してるぞ、幼」
幼「私も…私も、愛してます。男君」
62: 2012/06/23(土) 18:24:05 ID:GaAW7czc
10年後
男「ただいまー」
幼「おかえりなさい、あなた」
娘「パーパ、おかえりいー」
男「おう、娘。パパが帰ったぞ?」
娘「パーパ、だっこー!」
男「そらっ!高いぞー!ぎゅいーん!」
娘「きゃー!たかいー!あははは」
男「ただいまー」
幼「おかえりなさい、あなた」
娘「パーパ、おかえりいー」
男「おう、娘。パパが帰ったぞ?」
娘「パーパ、だっこー!」
男「そらっ!高いぞー!ぎゅいーん!」
娘「きゃー!たかいー!あははは」
63: 2012/06/23(土) 18:25:05 ID:GaAW7czc
幼「…あなた。私には?」
男「ん?」
幼「…ただいまのちゅーは?」
男「ん。ただいま、幼」
チュ
幼「…私より娘ちゃんを優先した…」
男「おい、幼」
幼「…なぁに?」
男「ん?」
幼「…ただいまのちゅーは?」
男「ん。ただいま、幼」
チュ
幼「…私より娘ちゃんを優先した…」
男「おい、幼」
幼「…なぁに?」
64: 2012/06/23(土) 18:25:50 ID:GaAW7czc
男「俺が世界で一番愛しているのは、幼だ」
男「今、一番守りたいのは、幼と俺と、娘」
男「3人で過ごす、家族としての時間だ」
男「だから娘に嫉妬なんてするな」
幼「…うん、わかった。ごめんなさい」
幼「これからも、ずっとあなたの左隣りは私の物だからね?」
幼「愛してるよ、男」
おわり
男「今、一番守りたいのは、幼と俺と、娘」
男「3人で過ごす、家族としての時間だ」
男「だから娘に嫉妬なんてするな」
幼「…うん、わかった。ごめんなさい」
幼「これからも、ずっとあなたの左隣りは私の物だからね?」
幼「愛してるよ、男」
おわり
66: 2012/06/23(土) 18:27:45 ID:GaAW7czc
67: 2012/06/23(土) 18:56:27 ID:NPxnJp7M
仕事はええええ 乙
69: 2012/06/23(土) 19:46:25 ID:rqUkvD0k
乙
これで一通りの幼馴染は登場したな
これで一通りの幼馴染は登場したな
70: 2012/06/24(日) 01:40:32 ID:9.yuAq16
乙乙
よくもまあこうやって色々書けるものだ。
色んな幼馴染を堪能できてるがまだまだお腹いっぱいには程遠い。
今までのも読み返して見にゃならんな
よくもまあこうやって色々書けるものだ。
色んな幼馴染を堪能できてるがまだまだお腹いっぱいには程遠い。
今までのも読み返して見にゃならんな
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