1: 2016/10/24(月) 23:36:45.69 ID:iXA0BFPz.net
千歌「……………………………………」

梨子「……………………………………」

千歌「ご、ごめん……」ギシッ

梨子「い、いや、私こそ必氏になり過ぎたっていうか……」ギシッ

千歌「でも私が悪ノリしてくすぐったりしたから……」ギシギシ

梨子「ううん、よろけて千歌ちゃんの手を掴んじゃった私が悪いの……」ギシ…

千歌「いや元を辿れば私が……」ギシギシギシ

梨子「いやいや私が……」ギシギシギシギシ

千歌「……」

3: 2016/10/24(月) 23:44:31.69 ID:iXA0BFPz.net
千歌「と、とりあえずどくね」ギシッ

梨子「そ、そうだね」

千歌「うわっ」ズベッ

梨子「ひゃっ!?」

ボフンッ!!

千歌「……………………………………」

梨子「……………………………………」

千歌(胸に顔を突っ込んでしまった……)

11: 2016/10/24(月) 23:53:35.59 ID:iXA0BFPz.net
千歌「ご、ごふぇんなふぁい…………」モガモガ

梨子「い、いえ……///ゆっくりでいいから、慌てないで……///」

千歌「ふぁい……」モガモガ

千歌(いつもの梨子ちゃんだったらカンカンに怒りそうなもんなのにすっごいしおらしい……)

千歌「よっ」ギシッ

梨子「……っ///」

千歌(顔真っ赤じゃん……)

15: 2016/10/24(月) 23:56:59.87 ID:iXA0BFPz.net
千歌「はい、どいたよ」

梨子「うん……」

千歌「起きないの?」

梨子「……体が動かない」

千歌「えっ、腰抜けたってこと?」

梨子「ごめん……」

千歌「い、いや、私が悪いんだもん、支えるね」ギュムッ

梨子「ひぁっ♡」

千歌「!?!?!?」ドキーン

20: 2016/10/25(火) 00:00:26.57 ID:EPkbKHAV.net
千歌「な、なんで変な声出すの!?」ドキドキドキ

梨子「千歌ちゃんが急に触るからじゃない!!///」

千歌「肩触っただけだよ!!」ドキドキ

梨子「触り方がやらしかった……///」

千歌「そんな触り方知らないもん!!///梨子ちゃんが敏感なだけなんじゃないの!?///」

梨子「びっ///」カアッ

千歌「あ、いや、ごめ……///」

千歌「……腕引っ張るね?」ギュウ

梨子「うん……」

26: 2016/10/25(火) 00:06:52.46 ID:EPkbKHAV.net
千歌「よっ」グイッ

梨子「う、」ググッ

千歌「うぐぐ」グイィッ

梨子「いっ、つぅ……っ」グググッ

千歌(やっぱ女の力じゃ持ち上げるの難し……っ)ギュウゥゥ…

梨子「いっ、痛い……っ、んっ、いたいよ、千歌、ちゃ……っ///」ググググ

千歌「だああああああああああっ!!!!///」パッ

梨子「きゃあっ!?」ボフンッ

千歌「ごめん!!!!でも変な声出す梨子ちゃんも駄目だと思う!!!!!///」

梨子「そう感じる千歌ちゃんが変なだけなんじゃ……」

28: 2016/10/25(火) 00:11:44.59 ID:EPkbKHAV.net
千歌「おだまらっしゃい!!」ガーッ

梨子「そんなダイヤさんみたいな」

千歌「はい、一人で頑張って起き上がって」

梨子「いやだから起き上がれないんだって」

千歌「ファイト!!頑張って!!君なら出来る!!」パンパン

梨子「もう……」グッ

梨子「……っく」ググッ

梨子「ううぐぐぐ……」ググググッ

千歌(……声が工口い)

30: 2016/10/25(火) 00:16:42.28 ID:EPkbKHAV.net
千歌「よし!!」ガッ

梨子「きゃっ!?」

千歌「そぉい!!」グイィッ

ガバッ

梨子「お、起きれた……」バクバクバク

千歌「おめでとう」パチパチ

梨子「ありがとう……」ドキドキドキ

千歌「いやでもほんとごめんね」

梨子「ううん、気にしてない、から……」

千歌「うん……」ジッ

梨子「?」

31: 2016/10/25(火) 00:21:34.99 ID:EPkbKHAV.net
千歌(顔突っ込んだときに思ったけど……)

千歌(柔らかかったな……」ボソッ

梨子「!?変態!!」

千歌「あれ!?声出てた!?」

梨子「聞こえたわよ変態!バカ!!///」バフッ

千歌「あいてて、クッションで殴らないで」

梨子「せっかく気にしてなかったのに!!///」ブンッッッ

千歌「待って勢い強い、いった!待って痛い!!!!落ち着いて梨子ちゃん!!」

梨子「はーっ、はーっ」

千歌「どうどう」

34: 2016/10/25(火) 00:31:00.64 ID:EPkbKHAV.net
梨子「……変態」

千歌「ごめんって」

梨子「……柔らかかったの?」

千歌「えっ」

梨子「自分で言ったじゃない、柔らかかったって」

千歌「い、言ったっけ……?」

梨子「言ったわよ、殴るよ」スッ

千歌「柔らかかったです!!ごめんなさぁい!!」

梨子「そう……」

35: 2016/10/25(火) 00:37:30.37 ID:EPkbKHAV.net
千歌「あと良い匂いがした」

梨子「やっぱり変態……」

千歌「ほんとのことだもん」

梨子「千歌ちゃんが男の人だったらって考えるとゾッとする」

千歌「女の子でしたぁ」

梨子「そうね」

千歌「可愛がってくれてもいいよ!」

梨子「はいはい」ナデナデ

千歌(ほんとに撫でてくれた…………)

38: 2016/10/25(火) 00:49:10.04 ID:EPkbKHAV.net
梨子「今度から気をつけてね」ナデナデ

千歌「はぁい」ゴロゴロ

梨子「……」ワシャ

千歌「んー」グルグル

梨子「……」ワシャワシャ

千歌「んんんー」

梨子「うりうり」グリグリ

千歌「あははっ、ふふふ」キャッキャ

千歌「って千歌は犬じゃないよ!?」ペシーン

梨子「『千歌』?」

千歌「あっ///」カアァ

39: 2016/10/25(火) 00:54:32.90 ID:EPkbKHAV.net
梨子「自分のこと『千歌』って呼んでるの?いつもは『私』なのに?」

千歌「い、いや……///」メソラシ

梨子「んー……?」ジー

千歌「……ち」

梨子「?」

千歌「小さい頃は、そう呼んでて……///」

梨子「うん」

千歌「お姉ちゃんたちが私のこと千歌って呼ぶから、つい……///」

千歌「今でも気を抜くと言っちゃうっていうか……///」

梨子「なるほどねぇ?」ニヤニヤ

千歌「ニヤニヤしないでよ!!///」

梨子「してないしてない」ニヤニヤ

40: 2016/10/25(火) 01:01:55.20 ID:EPkbKHAV.net
千歌「言っとくけど曜ちゃんだって中学までは自分のこと『曜』って呼んでたんだからね!?」

梨子「急に勝手に巻き込まれた曜ちゃん」

千歌「はっ!!ごめん曜ちゃん……!!!」

梨子「今度二人いっぺんにからかうね」

千歌「やめて曜ちゃんに怒られちゃう!!」

梨子「お手」スッ

千歌「」ポン

梨子「ふふふwww」

千歌「もおおおおーーー!!///」ウガーッ

梨子「どうどう」ナデナデ

千歌「ううううう……///」

42: 2016/10/25(火) 01:10:44.59 ID:EPkbKHAV.net
梨子「はいおかわり」

千歌「ふーんだ」ペチッ

梨子「あー、そういうことするのね」

千歌「どうするっていうの?」フフン

梨子「はいゴローン」スッ

千歌「ふにゃ」ベッド ゴローン

梨子「わしゃわしゃー」クスグリ

千歌「ひっ!?あ、ちょっ、脇腹はダメ!あはっ、あははははっ!?」

梨子「躾がなってないわんこにはお仕置きしなきゃねー?」コショコショ

千歌「あはははっ、氏ぬ氏ぬ!氏んじゃうーっ!!」ジタバタ

梨子「氏なない氏なない」コショコショコショ

千歌「ぎゃーーーーっ!!」


~~~~

44: 2016/10/25(火) 01:18:14.45 ID:EPkbKHAV.net
千歌「ぜーっ、ぜーっ」ハァハァ

梨子「ごめんなさいやり過ぎた」

千歌「暴れすぎてセーラーの襟のボタン外れちゃってるじゃん……」ハァハァ

梨子「なんか、ちょっとアウトね……」

千歌「なんかってなに」

梨子「肌蹴ててやらしい」

千歌「えーい」ブチブチィッ

梨子「あーっ!!」ボタンブチーン

千歌「あっ、キャミ見えてるよ。かーわいいっ」ニヤニヤ

梨子「」カチン

46: 2016/10/25(火) 01:21:59.42 ID:EPkbKHAV.net
梨子「」グイッ

千歌「へっ」

ボフンッ

梨子「偶然ボタンが外れちゃうのと、故意的に外すのは違うと思うのよねぇ」コショコショ

千歌「またあああああ!?!?やめてよぉおお!!」ジタバタ

梨子「ちょっと暴れすぎ」ググッ

千歌「そりゃ抵抗するよぉ!」ジタバタ

モニュッ

梨子「あっ!?///」

千歌「!?」ギョッ

千歌(あ……梨子ちゃんの胸、掴ん、じゃっ、て……)

梨子「……離して」

千歌「はい……」スス…

48: 2016/10/25(火) 01:28:27.87 ID:EPkbKHAV.net
梨子「……」ボタンモドシ

梨子「ボタン付けるね」プチンプチン

千歌「あ、ありがと……///」

梨子「……点呼ー」スッ

千歌「!?」

梨子「1、2、3、4、5」ピトッピトッピトッピトッピトッ

千歌「あっ!!ちょ、それ駄目!!」

梨子「集合~」ワシャーッ

千歌「ひっ!!」ビクッ

梨子「パトロール」グルーッ

千歌「ぎゃーーーーっ!!!」ビクンッ

梨子「かいさーん」ワーッ

千歌「あああああああああああっ!!!」バタバタバタ

梨子「膝弱いのね」

千歌「うううう……」

49: 2016/10/25(火) 01:34:28.20 ID:EPkbKHAV.net
千歌「もう勘弁してよぉ……」ナミダメ

梨子「ああそうやって涙目になると……」

千歌「やらしいって?やらしいのは梨子ちゃんだよ……」

梨子「ごめんごめん。はい、手」スッ

千歌「ん」ギュッ

梨子「よいっ、しょ」グイッ

千歌「う、うわあっ!?」グワッ

千歌(思ったよりも勢いが……っ!!)

チュ

梨子「!?!?」

千歌「ぷはぁあっ!?!?///」

50: 2016/10/25(火) 01:37:57.84 ID:EPkbKHAV.net
梨子「なっ、なななな///」

千歌「初めてだったのにぃ!!!」

梨子「う、嘘でしょ……」

千歌「うううう///」

梨子「え、え、え……」

千歌「柔らかかった……///」

梨子「驚きすぎていまいち覚えてない……」

51: 2016/10/25(火) 01:43:23.54 ID:EPkbKHAV.net
千歌「ど、どうしよう……」

梨子「どうしようも何も……しょうがないんじゃ……」

千歌「いいの!?梨子ちゃん初めてなんじゃないの!?」

梨子「初めては多分お父さんだと思う……」

千歌「そっちかー!!!」

梨子「でも家族以外とするのは初めてっていうか……」

千歌「」

52: 2016/10/25(火) 01:48:03.16 ID:EPkbKHAV.net
梨子「あ、あれ、なんだか急にすっごい恥ずかしく……っ!///」カアァッ

千歌「お、女の子同士だから、せ、セーフ、とか!!」

梨子「でもしたことには変わりないじゃない……///」

千歌「うううううごめんんんんん……///」

梨子「唇って粘膜なのよね……」

千歌「え、なに急に……」

梨子「いやなんとなく……」

53: 2016/10/25(火) 01:52:13.29 ID:EPkbKHAV.net
千歌「粘膜って……つまりなんなの?」

梨子「内臓とか……」

千歌「ふむ」

梨子「せ、」

千歌「?」

梨子「性器、とか……///」カアァッ

千歌「何言ってんの!!!???ねえ何言ってんの!!!???///」カアァッ

梨子「唇ってつまり、体の中身みたいなものなのよね……」

千歌「ピピピピピピピピーーーーーッ!!!!」

54: 2016/10/25(火) 01:56:38.46 ID:EPkbKHAV.net
梨子「ごめん。恥ずかしくて」

千歌「照れ隠しにしても生々しいね!?!?どんな照れ隠しなの!?!?」

梨子「嫌、だった……?」

千歌「へ!?」

梨子「私と、その、初めて……で」

千歌「あ、いや……まあ、梨子ちゃんならいいかなー……なんて。友達だし……///」テレッ

梨子「そっか……よかった」

千歌「よかった?」

梨子「だって事故とはいえ嫌な思いさせてたら私だって嫌だし……」

千歌「ああ……。でも大丈夫だよ。うん、ただの事故だし!うん!」

梨子「そう、だよね。うん、忘れましょう!」

千歌「うんうん!」

55: 2016/10/25(火) 02:03:16.09 ID:EPkbKHAV.net
千歌(でも、ほんとにふわふわしてたな……)

千歌(フィクションでよく見かける表現だったけど、ほんとに柔らかいんだな……)チラッ

梨子「?なに?」

千歌「い、いや、なんでも……」サッ

千歌(ううう、何考えてんだろ私……っ)

梨子「……ねえ、千歌ちゃん」

千歌「なに?……っ!?」

梨子「ここ、柔らかかったの?」ユビピトッ

千歌「な、ななな、何を///」

梨子「私の口元見てたから、そういうこと考えてるのかなって」

千歌「///」カアァッ

56: 2016/10/25(火) 02:10:17.53 ID:EPkbKHAV.net
千歌「り、梨子ちゃんは恥ずかしくないの……?なんでそんな余裕なの……!?///」

梨子「そ、そりゃ私だって恥ずかしいし余裕なんてないわ。ほら」スッ

千歌(わ……梨子ちゃんの心臓、すごく早く……)ギュッ

梨子「……言っておくけど千歌ちゃんだからこういう話をしてるだけで、誰にでもこういうこと言うわけじゃないからね」

千歌「それは分かってる、けど……///」

梨子「でも、なんか今日はこんなことばっかりだし……」

千歌「それは、ごめん……」

梨子「別に千歌ちゃんだけが謝ることでもないんじゃない?」フニッ

千歌(梨子ちゃんの指が私の唇に……っ///)

58: 2016/10/25(火) 02:14:48.19 ID:EPkbKHAV.net
寝る
明日残ってたら続き書く、書くとしたら夜

78: 2016/10/25(火) 22:57:57.79 ID:EPkbKHAV.net
梨子「柔らかい、のかな。確かに柔らかいけど、指だけじゃ分かりにくいね」フニフニ

千歌(指、白くて長くて綺麗だな……いつも綺麗なピアノを弾いてる、梨子ちゃんの指……)

梨子「……なんてね」スッ

千歌(あっ……)

梨子「ごめん、つい。ほとんど初めてみたいなものだったから少し興味持っただけなの。気にしないで?」スゥッ

千歌(嫌だ、待って……)ギュッ

梨子「えっ!?」グイッ

チュッ

梨子「!?」

千歌「ん……」チュゥ…

梨子「んっ、ん……っ!?!?///」グッ

千歌「……、…………はっ!?」バッ

81: 2016/10/25(火) 23:07:22.70 ID:EPkbKHAV.net
梨子「ち、千歌、ちゃ……っ///」

千歌「わ、私今なにしてた!!?」

梨子「キス、だけど……///」

千歌「ごっ、ごめんっっ!!!!!その、梨子ちゃんの指が綺麗だなって思ってたら離れちゃって、なんか口元がすっごく寂しくなっちゃってその、つい……はっ!!」

梨子「うう……///」カオマッカ

千歌「なに言ってんだろ私……///」カアァ…

梨子「で、でも……」

千歌「?」

梨子「柔らかかった、よ……///」

千歌「」ドクン

82: 2016/10/25(火) 23:13:57.44 ID:EPkbKHAV.net
梨子「その、指が綺麗、とか、嬉しかったし……///」

千歌「」バックンバックンバックン

梨子「だから気にしないでっていうか……って、きゃあああ!?」

千歌「え……?」タラー

梨子「鼻血!鼻血出てる!!」

千歌「へ、うわっ」サッ

梨子「ティ、ティッシュどこだっけ……っ」

千歌「ご、ごめぇん…………」


~~~~

83: 2016/10/25(火) 23:23:46.47 ID:EPkbKHAV.net
梨子「……落ち着いた?」

千歌「おかげさまで……」

梨子「動揺して頭に血が昇っちゃった感じ?」

千歌「うん……ふいんきに流されたっていうか」

梨子「雰囲気、ね」

千歌「ふんいき」

梨子「頑張って作詞担当」

千歌「この前歌詞書くために類義語がいっぱい載ってる辞書買った!」

梨子「わあ、すごいじゃない!」

千歌「花丸ちゃんがね、これお勧めだからーって。最初は辞書って堅苦しい感じで苦手意識があったんだけど、読んでみるとこれがまた楽しいんだよ~っ」ニコニコ

梨子「ふふ」クスクス

84: 2016/10/25(火) 23:29:36.38 ID:EPkbKHAV.net
梨子「国語でもきっと役に立つよ」

千歌「ふへへ……実はこの前の漢字小テストで役に立ったんだ」

梨子「そっか、偉いね」クスクス

千歌「……っ!」サッ

梨子「?」

千歌(ほんと、なに考えてんだろ……)

梨子「千歌ちゃん?」

千歌(また頭撫でて欲しい、とか……小学生じゃないんだし……っ///)ギュゥッ

梨子「……」

87: 2016/10/25(火) 23:48:00.55 ID:EPkbKHAV.net
千歌(こんなだからお姉ちゃんに甘えただって馬鹿にされちゃうんだよね……)

千歌「……///」モジモジ

梨子「……」ポン

千歌「!?」ビクゥッ

梨子「ふふふ……。千歌ちゃんってほんと分かりやすいわよね」ナデナデ

千歌「な、な、な……///」

梨子「偉い、偉い」ナデナデ

千歌(うううう、喜んじゃう自分が恥ずかしいよぅ……っ///)

梨子「末っ子だから、かな」ナデナデ

千歌「む、昔は、志満姉がよく、こう、してくれて……///」

梨子「ああ、曜ちゃんのこともよく撫でてるもんね、志満さん」ナデナデ

89: 2016/10/25(火) 23:57:49.09 ID:EPkbKHAV.net
千歌「うち、お母さんが忙しいから……こういうのは志満姉がよくやってくれてて……///」

梨子「そっか。私は一人っ子だからちょっと羨ましいな」スス…

千歌(あ……終わっちゃった)ショボン

梨子「……はー。やっと恥ずかしいのがなくなってきたかも」

千歌「その節はどうもすみませんでした……」

梨子「いいえ」クス

千歌「う……///」

千歌(なんでだろ……なんか梨子ちゃんが笑うと照れる……///)

千歌(梨子ちゃん美人だし可愛いもんね……たまに変なとこあるけど)

90: 2016/10/26(水) 00:01:48.73 ID:CrkFp2M/.net
梨子「……」

千歌「……」モジモジ

梨子「……」

千歌(……あれ?)

千歌(会話が消えた……!!)

93: 2016/10/26(水) 00:10:44.79 ID:CrkFp2M/.net
千歌「あー、えっと……」

梨子「う、うん……?」ソワソワ

千歌(あっ、梨子ちゃんもソワソワしてる……やっぱりまだ恥ずかしい、のかな)

千歌(そりゃそうだよね、だってキス、だもんね……それも二回も……///)カァ…

千歌「あ、あの」モジモジ

梨子「な、なに?」ソワソワ

千歌「いや……特になに話そうか決めてなかったんだけど……」

千歌「梨子ちゃんと喋りたいなって……///」

梨子「そ、そっか……///」ソワソワ

千歌(うー、いつも通り話せないよ……。いつもならもっとテンポ良く話せるのに……)

94: 2016/10/26(水) 00:17:59.19 ID:CrkFp2M/.net
梨子「……ごめん、千歌ちゃん」

千歌「え?」

梨子「恥ずかしくなくなってきたって言ったけど、やっぱり、その……///」

千歌「梨子、ちゃん?」

梨子「ドキドキ、して、落ち着かなくて……///」

千歌「……っ///」ドキッ

千歌「そ、そう、だよね……っ、私だってそうだもん……///」チラ

梨子「……?」ジッ

千歌(梨子ちゃん、私よりも少し肌が白いから赤くなると分かりやすいんだよね……可愛いな……)ジィッ

梨子「……」

千歌(梨子ちゃんの目、綺麗だな……)ポー

梨子「……っ」

96: 2016/10/26(水) 00:21:28.48 ID:CrkFp2M/.net
梨子「……千歌、ちゃん」ガシ

千歌「梨子ちゃん?」

梨子「ごめん。嫌だったら、顔、叩いていいから」

千歌「え、梨子ちゃん?……っん!?」グイッ

梨子「ん……っ」

千歌(……え?)

梨子「ちゅ……っ、ん……」チュッ

千歌「んんっ、んん!?」チュゥ

梨子「……んっ」グッ

千歌「んんんぅっ!?///」チュウゥッ

千歌(えええええええ!?!?///)

97: 2016/10/26(水) 00:26:34.84 ID:CrkFp2M/.net
梨子「っふ、……はぁ、んっ」チュッ

千歌「う……ぁ、んむっ」チュウッ

千歌(やばい、柔らかくて気持ち良くて良い匂いで、癖になっちゃいそ……)グイッ

梨子「んんっ!?ん、ん……」チュッ

千歌「ん……ぷは」

千歌「……梨子、ちゃん///」ジッ

梨子「ち、かちゃん……っ///」グッ

千歌「どうしよ……。変、だよね。友達同士なのに、こんな……でも……」キュッ

千歌「したく、なっちゃうんだもん……っ」

梨子「……っ!///」

98: 2016/10/26(水) 00:31:55.71 ID:CrkFp2M/.net
千歌「でも、やめなきゃだよね。だってこれ以上しちゃったら、と、友達っていうか」

千歌「恋び――」

梨子「言わないでぇ!!///」

千歌「でもぉ!!///」

梨子「し、仕方ないことなの。お互いそれくらい心を許してる友達だったってだけで、これもただの事故!そう、事故なの!」

千歌「そ、そうなのかなぁ……それで片付けられる範囲なのかなあ……」

梨子「そういうことに、しておこうよ……っ」マッカッカ

千歌「……っ!///」

千歌(だからそういう顔が駄目なんだってばぁ……!!)

梨子「ごめん、私からしておいてこんなこと……。でも……っ」

千歌「……いや、でもその通り、だよ」

100: 2016/10/26(水) 00:38:11.20 ID:CrkFp2M/.net
千歌(そうだよ。我慢、しなきゃ)グッ

千歌「うん、戻るなら今しかないもん。……ごめんね、梨子ちゃん」スス…

梨子「いや……私の方こそごめんなさい……」スッ

千歌「……」

梨子「……」

千歌「……ごめん、また変になっちゃったら駄目だから帰るね」スクッ

梨子「う、うん。玄関まで送るね」スクッ

千歌(っていうか私たちなんで梨子ちゃんの部屋で二人っきりだったんだっけ……?)

梨子「ごめんね、曲作りの話だったのに」ガチャ

千歌(そうじゃん、作曲の打ち合わせじゃん。それが終わったからってふざけて……これはちょっとリーダーとして駄目駄目だよね……)ハンセイ

101: 2016/10/26(水) 00:48:01.20 ID:CrkFp2M/.net
千歌「ふざけ過ぎるのってやっぱり駄目だね、度が過ぎちゃうもんね」スタスタ

千歌(いや、ふざけるのはいつものことだよ。私がとぼけて、梨子ちゃんが怒って、私が宥めて……)

千歌(それが、こんなことになって……駄目になって……。何やってたんだろ私たち……///)

梨子「明日からは元どおり、だから……」スタスタ

千歌「う、うん!もちろん!」スタスタ

梨子「えっと……じゃあ」

千歌「うん……ばいばい、だね」

梨子「何かあったら電話して?」

千歌「うん。……えっと」

梨子「?」

千歌「……う」

梨子「千歌ちゃん?」

千歌(ど、どうしよう……自分から帰るって言った癖に帰りたくないぃ……!!)ダラダラ

102: 2016/10/26(水) 00:57:16.22 ID:CrkFp2M/.net
千歌(友達相手にこんなの最低だよね、変だよね!?もし帰りたくない気持ちは友情だとしても、さっきあんなことやっちゃったら自分を信用出来ないよぉお!!)ダラダラ

千歌(なんか優柔不断な自分にムシャクシャしてきたし……)

梨子「……千歌ちゃん、もしかして」ジッ

千歌「」ビクンッ

千歌(それもここから出て行けば終わり!これ以上おかしくなる前に止めないと!!)

千歌「ご、ごめん!忘れ物ないかなーって思ってただけ!もう帰るから!それじゃあお邪魔しまし――」ガチャッ

梨子「……待ってっ!」グイッ

千歌(あ……っ)

梨子「……っ」ギュッ

千歌「う、///」

梨子「……千歌ちゃん、素直に言ってギュウッ

千歌「だ、駄目だって、今もそう言って……」

103: 2016/10/26(水) 01:00:29.17 ID:CrkFp2M/.net
梨子「……」ジッ

千歌「……うぐ」ググ

千歌(ああああああああっ///もおおおおおおおお!!!!////)

千歌「ごめん梨子ちゃん!」グッ

梨子「んん……っ」チュウッ

千歌「んむぅ……っ、んっ」

梨子「ぷ、は……っ」

千歌「は……はあっ……」

梨子「ごめん、ごめん千歌ちゃん、でも……っ、千歌ちゃんの、顔が……」

千歌「いいの……っ、これで終わりにするから、これっきりだから、だから……っ!///」

梨子「……っ千歌ちゃん!」グッ

千歌「え……?」

梨子「あ、あの、ね」

105: 2016/10/26(水) 01:05:34.21 ID:CrkFp2M/.net
千歌「なに……?」

梨子「したいん、だよね?」

千歌「な、なに、を……っ」

梨子「き、キス」

千歌「っ!!///」カアァ

千歌「り、梨子ちゃん、は?」

梨子「し、質問に質問で返すのはずるいよ……///」

千歌「だって不安なんだもん……」

梨子「……」

梨子「したい、よ……」

千歌(うわあああああああああっ///)

106: 2016/10/26(水) 01:08:58.33 ID:CrkFp2M/.net
梨子「私だって、こんなつもりじゃなかった。千歌ちゃんのことは友達だと思ってたし、今でもそうだと思ってる」

梨子「でもね……でも、友達にキスをしたいって、抱き締めたいって思うことは、友情なのかな……って」

千歌「……うん。私も、そう思ってた」

梨子「だからね、千歌ちゃん」スッ

千歌「えっ///」グイッ

梨子「これ以上がしたいなら私たち……きちんと付き合うべき、なんじゃないかなって」

千歌「つっ……!!?///」

109: 2016/10/26(水) 01:13:40.71 ID:CrkFp2M/.net
梨子「付き合えば、この変な罪悪感も消える気がするの」

千歌「で、でも、女同士で、だ、だから……っ」

梨子「世間体のことなんか今はどうでもいいよ!……私は、千歌ちゃんの気持ちが知りたい」

千歌(退路が絶たれれていく……っ!!)

梨子「ねえ、千歌ちゃん。したいん、だよね。だって、ずっと私の口元見てるもん、ね」ギュウッ

千歌(うううう、梨子ちゃんの良い匂いがぁ……っ!)バックンバックン

梨子「いい、よ?私は、千歌ちゃんなら。……千歌ちゃんとなら、私は……」ジッ

千歌「」バクバクバクバク

千歌(……ああ、もう、なに、も、考えられなく、なって)

千歌(わ、たし……梨子、ちゃん、と……)

110: 2016/10/26(水) 01:19:50.73 ID:CrkFp2M/.net
千歌「……」

千歌「……付き、合っちゃおっ、か」

梨子「!千歌、ちゃ……」

千歌「」グイッ

梨子「んっ!?」

千歌「んっ、ん、む……っ、は、んんっ」チュッ

梨子「ち、ぁ、ちゃ……っ、ん、ふ、ぅ……っ!」チュ

梨子「ぷは……!はあっ、ち、かちゃん……っ」

千歌「はあ……っ、はあ……」

111: 2016/10/26(水) 01:23:10.75 ID:CrkFp2M/.net
千歌「ね、梨子ちゃん。これなら、いいんでしょ?」

梨子「はあ、はあ……っ、……ふう……」

梨子「……好きだって捉えて、いいん、だよね?」

千歌「うん。私は梨子ちゃんのこと、好きだったんだと思う」

梨子「思う……?」ムッ

千歌「い、いや、好き!好きだよ!だからこうして何回も変なこと考えちゃうわけで……」

梨子「そっか」ホッ

113: 2016/10/26(水) 01:26:51.78 ID:CrkFp2M/.net
千歌「……梨子ちゃんは?」

梨子「私?……私は前に言ったと思うけど」

千歌「えっ」

梨子「「大好きだよ」って」

千歌「!!」

梨子「ねえ、千歌ちゃん」

梨子「……部屋、戻ろっか」

千歌「……」

114: 2016/10/26(水) 01:30:30.60 ID:CrkFp2M/.net
千歌(……いいんだよね。いいん、だよね、これで)

千歌(……、……)

千歌「……うん」

千歌「行きたいな、梨子ちゃんの部屋」


千歌(だってこれでもう、梨子ちゃんと気まずくなる必要もないんだから)


おしまい

115: 2016/10/26(水) 01:32:36.48 ID:CrkFp2M/.net
終わり
読んでくれてありがとう、あぼーんは考えてなかったごめん

118: 2016/10/26(水) 01:58:08.43 ID:3WV057Ox.net
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引用: 千歌「梨子ちゃんをベッドに押し倒しちゃって気まずくなった」