1: 2011/07/28(木) 09:05:52.38 ID:JMi0ObBv0
橘「薫ー」

薫「ん~?なによ純一」

橘「……」

薫「……ちょっと、呼んどいて何黙ってんのよ」

橘「ちょっと失礼」ガバッ

薫「ちょ、ちょっと!いきなり抱きつくとか何考えて…」

橘「うん、柔らかいし良い香りだ……薫の抱き心地は最高だよ」スリスリクンカクンカ

薫「ぅ……ぁ……///」


15: 2011/07/28(木) 09:33:58.11 ID:JMi0ObBv0
薫「じゅ……じゅんいち……?///」

橘「うん?どうしたんだ薫?」

薫「ア、アンタいきなり……しかも教室で……///」

橘「いや薫が可愛くてつい」

薫「か、かわっ!?」

橘「やっぱり薫(の抱き心地)が一番だよ」

薫「ほ、ホント……?」

橘「ああ、ずっとこうして居たいくらいだ」キリッ

薫「ふにゃあ~///」


18: 2011/07/28(木) 09:40:49.18 ID:JMi0ObBv0
田中「あ、あの……橘君?」

橘「何かな、田中さん」

田中「も、もうすぐ授業だしそのくらいにしておいたほうが」

橘「もうそんな時間か……このまま授業受けちゃダメかな?」

田中「ええええええ!?」

梅原「いい加減にしろこのバカ大将!」スパーン!

橘「……痛いじゃないか梅原、上履きで頭叩くなんて酷いぞ」

梅原「なんでお前はこの状況で反応が普通なんだよ……」

棚町「///」

20: 2011/07/28(木) 09:50:37.88 ID:JMi0ObBv0
梅原「おいおい大将、本気かよ」

橘「梅原も田中さんも一体どうしたって言うんだよ」

田中「ま、周りの目を気にしてくれると助かるかな~、あはは……」

橘「周り?」

絢辻「橘君?」

橘「絢辻さんまで……一体どうしたの?」

絢辻「二人が仲がいいのは解ったけどそのくらいにしておいたほうがいいわよ?」

橘「そ、そんなぁ……」
   
絢辻「……いい加減にしないと詰めるわよ」ボソッ

橘「い、いえすまむ!」パッ

棚町「ふにゅぅぅぅううう///」クタッ

田中「か、薫!?しっかりして薫!」


28: 2011/07/28(木) 10:21:44.59 ID:JMi0ObBv0
昼休み

橘「結局薫はまだ戻ってこないのか」

梅原「おいおい、あれだけやっといて大将まだ足りないっていうのかよ」

橘「うん」

梅原「」

棚町「ちょっと純一!さっきのは一体なんだったのよ!!」

梅原「おー棚町、やっと帰還したか」

橘「あ、薫。急に倒れたから心配したよ」

棚町「う、うん心配かけてゴメンね?///」

梅原(あれ?何この空気)

棚町「///……ハッ!?そ、それより、アンタお昼ご飯どうすんのよ?」

30: 2011/07/28(木) 10:23:07.09 ID:JMi0ObBv0

橘「いつもどおり学食だよ」

棚町「だったら一緒にどう?」

橘「そうだな、たまにはいいか……梅原はどうする?」

梅原「……俺は遠慮するわ」ハァ

棚町「そっ、さてそれじゃ行くわよ純一」グッ

橘「お、おい引っ張るなよ薫」

31: 2011/07/28(木) 10:31:04.21 ID:JMi0ObBv0
学食

棚町「う~ん、席が空いてないわね……どうする純……あれ?」

橘「お~い薫、こっちこっち」

棚町「お、この中で席を見つけるとはやるわ、ね……」

橘「どうしたんだよ急に突っ立って」

棚町「……アンタ一人分しかないじゃない、ケンカ売ってんの?」

橘「何言ってるんだよ、薫はここだろ?」

棚町「ここって……まさか!?」

橘「僕の膝の間があるじゃないか」

棚町「」

40: 2011/07/28(木) 11:17:55.03 ID:JMi0ObBv0
橘「ホラ早く」ポンポン

棚町「あ、アンタいきなり何言い出すのよ!?」

橘「今日は薫を膝抱っこしながらご飯を食べたいんだ」キリッ

棚町「ぅ……ぁ……ハイ、シツレイシマス///」ポスッ

橘「やっぱり薫(の抱き心地)が一番だなあ!……はい、薫アーン」スッ

棚町「な……あ……アーン///」


43: 2011/07/28(木) 11:35:15.58 ID:JMi0ObBv0
橘「今日のB定食はなかなか良かったな……
  どうしたんだ薫?顔が真っ赤じゃないか!?」

棚町どうしたって……こんなことしといてアンタねぇ……!」

橘「ちょっと顔を近くで見てみよう」グッ

棚町「うぇ!?(更に抱き寄せてきた!?)」

橘「う~ん、熱でもあるのか?」コツン

棚町「ぁ……///」

橘「ちょっと熱いな……よし、保健室に行こうか、薫」

棚町「ふぁ?///」

橘「相当悪そうだな、よしちょっとこのまま抱き上げるぞ?」

棚町「ふぇ?///」

46: 2011/07/28(木) 11:46:13.95 ID:JMi0ObBv0
橘「よっ……と、軽いなあ薫」

棚町(お、お姫様抱っこ!?なにこれ……なにこれどういうこと!!!?
   てかなんでコイツの為すがままになってんのよ私!?)

橘「すぐに保健室に連れて行ってやるからな、ちょっとの辛抱だぞ?」

棚町「ぅ、ぅん……///」






橘「しつれいしまーす……って誰もいないな、どうしようか?」

棚町「じゅんいちに任せる……///」

橘「そっか、じゃあまずベッドだな」

棚町「う、うん……優しく、ね?」

橘「わかってるって」ハハ

48: 2011/07/28(木) 11:53:45.95 ID:JMi0ObBv0
橘「ゆっくりゆっくり……よっ、と」ポスン

棚町「ぁ……///(なんだかよく解らないうちにとうとう……///)」

橘「いいか、薫?」

棚町「///……ハイ、オネガイシマス///」

橘「うん任せて



  先生呼んでくるから大人しくしてるんだぞ?」

棚町「……はい?」

51: 2011/07/28(木) 12:00:26.68 ID:JMi0ObBv0
橘「それじゃ、先生呼んでそのまま教室に戻るけどまた休み時間に様子見に来るから」

棚町「じゅ、じゅんいち!ちょ、ま……」

ガラガラ、ピシャン

棚町「」





棚町「……えっ?」


146: 2011/07/28(木) 19:11:50.25 ID:8BmLkeBX0

休み時間

橘「おーい薫、調子はどうだ?」

棚町「来たわね女の敵!」

橘「お、おい、いきなりどうしたんだよ薫……」

棚町「どうしたもこうしたもないわよこのHENTAI!私に何したか忘れたの!?」

橘「何って……抱きしめただけじゃないか」

棚町「だけってアンタねぇ……」

橘「そんなことより具合はもう良いのか?」

棚町「っ!べ、別に具合が悪かった訳じゃないわよこのスカタン!!」

149: 2011/07/28(木) 19:15:20.33 ID:8BmLkeBX0
橘「そうなのか?」

棚町「そうなの!てかアンタ本気で言ってる訳?」

橘「ならちょっと確認するから身体起こせるか?」

棚町「……ん」ムクリ

橘「どれ……」グッ

棚町「ちょっ、アンタまた!?」

橘「どれどれ」コツン

棚町「ぅ……あ……///」

151: 2011/07/28(木) 19:20:10.12 ID:8BmLkeBX0
橘「薫、まだちょっと熱があるじゃないか」

棚町「誰のせいだと……///」

橘「それにしても薫(の抱き心地)は最高だなあ」

棚町「えっ……ちょっとじゅんいち……それって……///」

ガラガラッ

田中「薫ー、大丈夫ー?」

梅原「一応様子見に来てやったぞー」

橘「梅原に田中さんも来たんだ」

田中「あ、橘君。来てたん……」

梅原「なんだよ大将、見かけないと思ったら……」

154: 2011/07/28(木) 19:24:32.27 ID:8BmLkeBX0
棚町「///」

梅原「」

田中「」

橘「今ちょっと確認してるんだけどまだちょっと熱があるみたいなんだ」

梅原「そ、そうか……」

田中「な、なら安心だね……」

棚町「ってそうじゃないでしょ!?ちょっと純一、離しなさいよっ!」

橘「嫌だ」ギュッ

棚町「ぇ……ぁ…………うん///」

156: 2011/07/28(木) 19:30:57.28 ID:8BmLkeBX0
梅原「あ~……その、なんだ」

田中「か、薫は大丈夫みたいだし私たちは戻ろうか梅原君」

棚町「ちょ、恵子!?今コイツ熱あるって言ったじゃない!?」

橘「なんだよ薫、熱があるって自覚あるなら大人しくしてなきゃダメじゃないか」

棚町「アンタはちょっと黙ってなさい!」

梅原「……まぁ後は任せたぜ、大将!」

橘「ああ、僕はこのまま薫に付き添ってるよ」

田中「そ、そっか……じゃあお願いね橘君」

棚町「聞きなさいよアンタ等も!!」

157: 2011/07/28(木) 19:31:36.27 ID:8BmLkeBX0
飯食ってくる

166: 2011/07/28(木) 19:52:32.13 ID:8BmLkeBX0
田中「じゃ、薫お大事にね?」

梅原「またな~」

ガラガラ、ピシャッ

棚町「なんであたしの発言ことごとくスルーなのよ……」

橘「ははは、薫はすぐ無理するヤツだって皆解ってるんだよ」

棚町「何良い事言った、みたいな顔してんのよこの諸悪の根源!!」

橘「ダメじゃないか薫!
 皆がああやって心配しているんだし安静にしてないと」ギュッ

棚町「ぁ……ぅ、うん、わかった……///」

橘「ほら、横にならないと」

171: 2011/07/28(木) 19:59:16.85 ID:8BmLkeBX0
棚町「ん……///ってちょっと待ちなさい!」

橘「うん?どうしたんだ薫?」

棚町「何でアンタは普通にあたしに抱きついたまま同じベッドに入ろうとしてんのよ!?」

橘「いや、薫のことだしちゃんと見張ってないと」

棚町「だからって同じベッドに入るとかおかしいでしょ!し、しかも抱きついたままって……///」

橘「いや~なんだか僕も眠くなってきちゃって、ははは」

棚町「だったら隣のベッド使いなさいよ!」

橘「僕は薫(の抱き心地)と一緒に寝たいんだ!……薫は嫌なのか?」キリッギュッ

棚町「ぃ……嫌じゃない……じゅんいちだったら……///」

173: 2011/07/28(木) 20:07:45.06 ID:8BmLkeBX0
橘「そっか、ありがとう薫」

棚町「うん……///」

橘「ほら、早く横になって」

棚町「ん……///(だからなんであたしはコイツの言うことに逆らえないのよ!?)」

橘「それじゃお休み薫」

棚町「うん、お休みじゅんいち///」

橘「……」

棚町(って!?流されすぎでしょあたし!こ、このままじゃ純一とついに……)

橘「……」

棚町「///」

174: 2011/07/28(木) 20:09:51.38 ID:8BmLkeBX0
橘「……」

棚町「///////」

橘「……」

棚町「~~~っ///」

橘「……」

棚町「……?」

橘「……」

棚町「じ、じゅんいち……?///」

橘「zzzzzzz」スピー

棚町「……おい」

179: 2011/07/28(木) 20:16:17.60 ID:8BmLkeBX0
棚町「起きろこのそれいけアンポンタン!」バキッ

橘「痛ッ!な、なんだなんだ!?」

棚町「なんだじゃないわよこのとーへんぼく!」

橘「か、薫!?いきなりなんだよ人が幸せな気分で寝てたのに酷いじゃないか!」

棚町「酷いのはアンタのほうよっ!」

橘「酷いって……何かしたか?」

棚町「何もしてないから怒ってんのよ!!」

橘「わ、訳がわからないよ薫……」

182: 2011/07/28(木) 20:23:18.83 ID:8BmLkeBX0
棚町「訳がわからんのもお前だああああああああ!!!」

橘(……そっか、きっと体調が悪いところに怖い夢でも見てちょっと不安定になってるんだな)

橘「薫」

棚町「なによっ!!」

橘「僕はここに居るから大丈夫、怖くないぞ」ギュッ

棚町「へっ……?ぁ……///」

橘「ほら、体調悪いんだし安静にしてろってさっき言ったばかりじゃないか」

棚町「ぅ、うん、ごめんなさい……///」

188: 2011/07/28(木) 20:32:53.79 ID:8BmLkeBX0






橘「zzz」スカー

棚町(おかしい……絶対何かがおかしい……)

キーンコーンカーンコ-ン

棚町「あ、チャイム鳴った……ほら純一、チャイム鳴ったわよおきろー」ペシペシ

橘「……ん~~……」ムニャムニャ

棚町「こら、おきろ~朝よ~」ペシペシペシ

橘「んぅ……あと、ごふん……」

棚町「なかなか手強いわね……」

192: 2011/07/28(木) 20:38:53.74 ID:8BmLkeBX0
棚町「これならキスしても起きないかな……」ボソッ

橘「zzz」スピー

棚町「って何言ってんのよあたし!?///」

棚町「待て待て待て!一時の感情に流されていいの薫!?」

棚町「って、今日はこいつのせいで流されっぱなしだった訳だし」

棚町「あーそう考えたらだんだん腹立ってきたわ……一体なんだってのよ今日のこいつは」

棚町「……」

棚町「……」

棚町「だ、だったらあたしからちょっと位仕返ししたって……いい、わよね」

棚町「そ、そうよこれは仕返し!仕返しなんだから!!」

195: 2011/07/28(木) 20:44:58.71 ID:8BmLkeBX0
棚町「ふ、ふふふ……い、行くわよじゅんいちっ!か、覚悟しなさい!!///」

橘「zzz」スカー

棚町(あと……10センチ……5センチ……1センチ……っ!///)

棚町「やっぱり無 田中「やっほー薫、起きてるー?」!?」

棚町「///」

田中「」

※橘さんはまだ薫に抱きついていてそこに薫が上から覆いかぶさっている状態です

202: 2011/07/28(木) 20:54:28.25 ID:8BmLkeBX0
田中「お……お邪魔しました……」

棚町「ぎゃーーーー!恵子待って!待ちなさ 橘「ぅう~ん……」アンタはいつまで寝て、っていうかいい加減離せっ!」バキッ

橘「うわっ!?なんだなんだ」ギューッ

棚町「ちょっ、更に……///っていい加減にしろコラァァァアアアアアア!!!」







田中「な、な~んだそうだったんだ……つまんないの」ボソッ

棚町「恵子~?なんか言ったかしら~?」ニッコニコ

田中「な、なんでもない!なんでもないよ薫!」

橘(田中さんが正座していてそれをベッドに腰掛けてる薫が威圧的に見下ろしている
  ……一体何があったんだ?そして何故僕はベッドに拘束されているんだ?)

203: 2011/07/28(木) 21:04:52.56 ID:8BmLkeBX0
帰り道

棚町「あ~今日は散々な目に遭ったわ……」

橘「ははは、災難だったな」

棚町「お前が言うな!!」

橘「?」

田中「あ、あはは……」

棚町「さて、あたしはこれからバイトだけど恵子と純一はどうするの?」

橘「う~ん僕は買いたいものがあるから本屋によって帰るよ」

田中「私は特に……あ、じゃあ久々に薫のファミレスにお邪魔しようかなぁ」

206: 2011/07/28(木) 21:11:58.10 ID:8BmLkeBX0
棚町「お、恵子は話せるわね♪……それに比べて純一ときたら」

橘「な、なんだよ……」

棚町「ほら聞いた恵子!?うちの旦那ったら最近ずっとこんな調子で冷たいのよ~」ヨヨヨ

田中「あらら、もう倦怠期なの?」

橘「な、何言い出すんだよ薫!?田中さんまで乗らないでよ!」

棚町「あははは、冗談よじょーだん♪」

207: 2011/07/28(木) 21:17:29.05 ID:8BmLkeBX0
田中「あ、そろそろ分かれ道だね」

橘「そうだね」

棚町「じゃ、あたしたちはこっちだから」

田中「バイバイ、橘君」

橘「うん、また明日。薫、田中さん」

棚町「じゃね~純一」

209: 2011/07/28(木) 21:21:24.05 ID:8BmLkeBX0






棚町「それにしても変な一日だったわ今日は……」

田中「うん、でもやっぱり薫と橘君は付き合ってたんだね~」

棚町「はぁ!?そんな訳ないじゃない!」

田中「え!?だって橘君と人目も憚らず抱き合って……」

棚町「あ、あれは純一がいきなり抱きついてきたのよ!!」

田中「そ、そうなの?」

211: 2011/07/28(木) 21:26:51.81 ID:8BmLkeBX0
田中「だって……いきなり教室であんな……///」

棚町「ちょっと恵子、思い出して赤面しないでよ!こっちはもっと恥ずかしいんだから!」

田中「ご、ごめん……でもなんであんなことに?」

棚町「こっちが聞きたいわよ……
   アイツがぼーっとしてたから後ろからなんかしてやろうと思ったらいきなり呼ばれて……」

田中「えぇ!?まだそこだったの!?」

棚町「……そこって何よ?」

田中「な、なんだろうね?」

213: 2011/07/28(木) 21:34:50.07 ID:8BmLkeBX0
橘家

橘「ただいま~」

美也「おかえりにぃに!にしししし」

橘「な、なんだよ美也人の顔を見るなり笑い出して……」

美也「おめでとうにぃに!にぃにもついに彼女ができたんだね!」

橘「えっ……」

美也「……えっ?」

橘「なにそれこわい」

216: 2011/07/28(木) 21:39:53.70 ID:8BmLkeBX0
美也「だって見たもん!にぃにが食堂でもじゃ子さんといちゃいちゃしながらご飯食べてたの」

橘「いちゃいちゃって……薫を膝抱っこしていただけだろ?」

美也「えっ?」

橘「えっ?」

美也「ってそれはもういいよにぃに!」

橘「いやだって……」

美也「だってじゃないの!っていうかにぃには彼女じゃない人にあんなことしてたの!?」

橘「いや薫の抱き心地がよくてつい……」

218: 2011/07/28(木) 21:48:44.17 ID:8BmLkeBX0
美也「つい、であんなことするなんてサイテーだよにぃに!」

橘「そ、そんな……」

美也「ちょっとそこに座りなさいにぃに!」

橘「いや、ここまだ玄関……」

美也「はやーく!」

橘「はい……」

223: 2011/07/28(木) 22:03:25.68 ID:8BmLkeBX0

みゃー説教タイム中です
橘さんが羨ましく思う紳士諸兄は玄関で正座してお待ち下さい


美也「わかった、にぃに!?」

橘「うん……明日薫には謝ってくるよ」

美也「ちっがーう!もう、ほんとににぃにはダメダメなんだから」

橘「違うって……いったいなにがだよ!?」

美也「もじゃ子さんはにぃににとってなんなの?」

橘「だから薫は中学からの悪友で……」

美也「ホントに?ホントにそれだけなの?」

橘「それだけ、って……」

224: 2011/07/28(木) 22:08:18.91 ID:8BmLkeBX0
美也「食堂で見たにぃにはすごく嬉しそうだったよ?」

橘「……」

美也「にぃにのあんな顔見たのあの時のクリスマス以来だったから……
   やっと吹っ切れたんだなって思って、みゃーも嬉しかったんだよ?」

橘「美也……」

美也「だから素直になってよにぃに……もじゃ子さんならきっと受け入れてくれるよ!」

橘「……僕は悪いお兄ちゃんだな」

美也「にぃに……?」

橘「妹にこんなに心配をかけていたなんて……ほんとにバカにぃにだ……」

229: 2011/07/28(木) 22:17:26.62 ID:8BmLkeBX0
美也「そんなことないよ!にぃにはみゃー自慢のにぃになんだから!」

橘「ありがとう美也、今から薫のところに行ってくるよ!」

美也「うん、頑張ってねにぃに!」






橘「ところでなんでもじゃ子なんだ?」

美也「なんでってにぃにが言ってたんだよ?」

橘「……」

美也「……」

橘「薫には内緒な?」

なんか迷走してきてる助けて

235: 2011/07/28(木) 22:29:48.84 ID:8BmLkeBX0
ファミレス前

棚町「それじゃお先に失礼しまーす!」

棚町「はぁー今日も疲れたわ~それに最近寒くなってきたわねぇ……
(……純一に抱きしめてもらったときは……あったかかったな……)」

棚町「ってなに考えちゃってんのよあたし!?」

橘「おーい薫~!」

棚町「ふぇっ!?じ、純一!?」

橘「……そんなに驚くことないじゃないか」

棚町「うっさいわね!それよりいきなりどうしちゃったのよ、こんな時間に?」

242: 2011/07/28(木) 22:34:31.08 ID:8BmLkeBX0
橘「うん、ちょっと薫に話したいことがあってさ……」

棚町「煮え切らないわね~言いたいことがあんならはっきり言いなさい!
   あたしとアンタの仲じゃない」

橘「それもそうだな、よし……それじゃあ薫」

棚町「ん~?」






橘「抱きしめてもいいかな?」

棚町「」

246: 2011/07/28(木) 22:40:46.42 ID:8BmLkeBX0
橘「やっぱり薫の感触が忘れられないんだ!(抱き心地的な意味で)」

棚町「いきなり何口走ってんのよアンタは!?」

橘「あの感じからして僕と薫の相性はバッチリだと思う!」

棚町「誤解しか生まないような言い方するなああああああああああああああ!!」

橘「だからとりあえず、まずは薫を抱きしめたいんだ!たった今たちどころに!!」

棚町「」

橘「どう……かな?」

棚町「どう……かな?じゃないわよ!こんな所でんな爆弾発言すんな!」

252: 2011/07/28(木) 22:56:30.66 ID:8BmLkeBX0
橘「薫……」ジリッ

棚町「ちょ、わかった!わかったから!!」

橘「……薫」スッ

棚町「うっ……」

橘「あぁ、やっぱり薫は最高だ……」ギュッ

棚町「ぅ……うぅ~……///」

橘「薫、これでようやく落ち着いて話せるね……」

棚町「うん……///」

275: 2011/07/28(木) 23:32:38.35 ID:8BmLkeBX0
何でこのスレが残ったのか不思議で仕方ない、なんで保守してんの?お前ら…

280: 2011/07/28(木) 23:40:59.63 ID:8BmLkeBX0
橘「まずは今日のことを……薫の気持ちも考えずにいきなり抱きついたりしてゴメン……」

棚町「別にそれは嫌じゃなかったから……謝ったりしないで欲しかったな///」

橘「そ、そっか……」

棚町「うん……///」

橘「それで今日一日だけのことだったけど薫と触れ合えてすごく幸せだった」

棚町「うん、あたしも……今日のじゅんいちがすごく積極的だったから、気付いちゃった
   でも、それをあたしから言うのは癪だから……聞かせて欲しいな///」

橘「う、うん……薫」

棚町「うん」

283: 2011/07/28(木) 23:45:35.46 ID:8BmLkeBX0
橘「僕、お前に……」

棚町「うん……」

橘「薫に僕の抱き枕になってほしいんだ、ずっと一緒に寝たい!」

棚町「うん……///……うん?」

橘「ワガママで、いいかげんで……すぐに滅茶苦茶なことばっかりするけど……」

棚町「……」

橘「僕は……抱き心地が最高な薫と一緒にいたいんだ!」

棚町「………………」

289: 2011/07/28(木) 23:49:26.49 ID:8BmLkeBX0
橘「……薫?」

棚町「……もっとましな言い方ってもんがあるんじゃない!?」

橘「ええ!?」

棚町「ふざけんじゃないわよ!何が抱き枕だこのスカタン!!
   あ~もうあったまきた!あんたなんか……あんたなんか!!」

橘「薫!!」ギュッ

棚町「ふぇ!?あんた……なんか……///」

橘「僕と一緒じゃ嫌か?」

291: 2011/07/28(木) 23:53:35.33 ID:8BmLkeBX0
棚町「……そんなこと、ない///」

橘「じゃあ……」

棚町「うんっ!!///あたしもじゅんいちと一緒に居たい……一緒に寝たい!///」ギュッ

橘「うわっ!」

棚町「バカ……何年待たせたと思ってるのよ///」


294: 2011/07/28(木) 23:57:40.94 ID:8BmLkeBX0
数日後

棚町「だまされてる……あたし絶対騙されてる……」

田中「どうしたの薫?」

棚町「恵子……率直な意見を聞きたいんだけど」

田中「うん?なにかな?」

棚町「あたしと純一……どう見えてる?」

田中「薫~それって惚気?どこからどう見てもお似合いだよ!」

棚町「そっか……そっか~……」ガクリ

296: 2011/07/29(金) 00:04:41.64 ID:YPsogtor0
あの日から、あたしの周りは劇的に変化した。
次の日学校に行ってみれば食堂の一件から学校公認のカップルに

純一が側に居てくれるのは嬉しいはずなんだけど……どこか釈然としない

アイツはいつもあたしを抱きしめてくれるけど
それで全てがうやむやにされているような……

こんなの初めてだから、よくわからないけど……
もし、これがあたしの初恋の結末なんだとしたら納得いかない。

ちゃんと実ったんだけど、正直やり直しを要求したい。

302: 2011/07/29(金) 00:09:03.23 ID:YPsogtor0
橘「お~い薫ー!」

田中「お、噂をすれば……」

棚町「……はぁ」

橘「……」

薫「……ちょっと、呼んどいて何黙ってんのよ」

橘「ちょっと失礼」ガバッ

薫「ちょ、ちょっと!またこんな所で抱きつくとか何考えて…」

橘「うん、やっぱり柔らかいし良い香りだ……薫の抱き心地は百点満点だよ!!」スリスリクンカクンカ

薫「ぅ……ぁ……///」

おしまい

304: 2011/07/29(金) 00:09:38.19 ID:8S/g4mrc0
おつ!

引用: 橘「薫を抱きしめたらデレた」薫「じゅんいち~///」