1: 2016/10/26(水) 14:05:06.52 ID:iQI+fgTx.net
ルビィ「ええと……」

3: 2016/10/26(水) 14:08:00.33 ID:iQI+fgTx.net
善子「だから何よ」

ルビィ「その……善子ちゃんは……おともだちにお誕生日プレゼントとか……どんなものあげる?」

善子「えっ………ええと……カ?!カレーとか?……」

ルビィ「?カレー?まあいいや……」

善子「何よ!!」

ルビィ「いいよ、なんでもない」

善子「んなわけないでしょ!!言いなさいよ!」ぐいぐい

ルビィ「あわわわわ」

4: 2016/10/26(水) 14:11:45.19 ID:iQI+fgTx.net
ルビィ「もうすぐ……おねいちゃんの誕生日だから……」

善子「まだまだじゃない」

ルビィ「ゅびぃは……おねいちゃんのプレゼントを考えてて」

善子「ふぅん」

ルビィ「いつもおねいちゃんは……ルビィの誕生日に……たくさんいいものくれるから」

善子「いいわ!ダイヤにほしいもの聞いてくるわよ!!」
ダッ

ルビィ「あっまってぇ」

7: 2016/10/26(水) 14:17:44.15 ID:iQI+fgTx.net
善子「ボンジョルノ♪」

ダイヤ「はい?」

善子「ダイヤ、あなたなにかほしいものはない?」

ダイヤ「どうしたんですの善子さん」

善子「答えてよ」

ダイヤ「そうですね……わたくし今万年筆がほしいですわ」

鞠莉「そんなプレシャスなもの持っても生徒カイチョーの威厳は増えないわよ」

ダイヤ「うるさいですわ!!」プン

果南「何につかうの?」

8: 2016/10/26(水) 14:20:52.07 ID:iQI+fgTx.net
ダイヤ「………………嫌ですわ……///」

鞠莉「なんでヨォ、そんなに恥ずかしいの?シャイで顔がシャイニー♪」

善子「へえ、まあいいわ万年筆ね!」

果南「善子はどうしてそんなことを?」

善子「な…なんでもないわよ!」

果南「?」

善子「じゃっ、またあとで!!」

善子(万年筆ねぇ……3000円くらいかしら)

11: 2016/10/26(水) 14:26:35.36 ID:iQI+fgTx.net
ルビィ「万年筆?」

善子「そう!万年筆が欲しいらしいわ!」

ルビィ「万年……凄いね、そんなに古いのかな」

善子「万年筆よ!!だいたい今西暦2000年代でしょ!人類いたのかもわからないわよ!!」

ルビィ「うゆゆ、たしかにぃ……」

善子「調べて見るわ」スマホスイ~

ルビィ「どう?」ムクムクッ

善子「……安いのだと1000円くらいであるわよ」

ルビィ「へえ~これボールペンと何が違うんだろう」

花丸「その名前の通り末永く使えるずらよ!」ムクッ

ルビィ「ピギッ!?」

善子「わぁぁぁっ!!」ドテッ

ゴン

善子「あがっ」チーン

12: 2016/10/26(水) 14:29:15.46 ID:iQI+fgTx.net
善子「いきなり出てこないでよ!!」

花丸「申し訳がないずら」

ルビィ「あぶ…あわわわわわ」ブクブク

善子「ルビィが!!」

花丸「ルビィちゃん」

パンッ

ルビィ「ピギッ!?!!……花丸ちゃんどうしたの?」

善子「………」

花丸「ごめんね」

善子「とにかく、万年筆でいいんじゃない?」

14: 2016/10/26(水) 14:40:05.89 ID:iQI+fgTx.net
善子「どれにするの?たくさんあるわよ」

ルビィ「ルビィは……おねいちゃんへの感謝のきもちと…卒業してからも末永くルビィのプレゼントを使ってほしいので……」

花丸「……」ゴクッ

善子「ので………」ゴクッ

ルビィ「できるだけ高いのを買おうとおもうんだぁ」

善子「へえ、どのくらいのにするの?」

ルビィ「どれにしよっか」

花丸「長く使いたいずら?じゃあ10万円以上のにした方がいいずらね」

善子「10万!?そんなの……お年玉5年分でも買えないわよ!!」

ルビィ「うゆゆ、10マン!?」

15: 2016/10/26(水) 14:44:47.26 ID:iQI+fgTx.net
花丸「長く使ってほしいなら、そのくらいがいいずらねぇ」

善子「どどどどどうすんのよ」

ルビィ「高すぎるよ……」

善子「諦めるのもひとつの手よ、おとなしく身の丈に合った……ハッピーターンでもあげときなさい」

花丸「ここで渡さなければ……ダイヤさんは学校を卒業して、遠くの大学にいってルビィちゃんとは離ればなれ、ルビィちゃんが10万円簡単に出せるようになるころにはダイヤさんは結婚してるかもしれないずらね」

ルビィ「ピギギギギ」

善子「働くわよ………」

ルビィ「は、働くって……お母さんの肩揉んでも100円ももらえないよ……」

20: 2016/10/26(水) 15:02:46.57 ID:iQI+fgTx.net
善子「アルッ……………………………」

花丸「貯めすぎずらよ」

善子「……バイトよ!!」

ルビィ「あ……あるゅばいと………」

善子「そう!!今は11月!!まるまる二ヶ月あるわ!!月に五万円くらい稼ぐのよ!!」

ルビィ「そんな……学校もあるのに」

花丸「どれだけの労働を強いられるのかわからないずらねぇ」

善子「きっと大丈夫よ!!……時給820円で五時間働いたら?!」

花丸「……4100円ずら」

善子「それを週に四日で16400円、1ヶ月で……だいたい6万円くらい!!」

ルビィ「二ヶ月で……12万円!!」

花丸「すごいずら!!」

21: 2016/10/26(水) 15:10:04.28 ID:iQI+fgTx.net
キーンコーンカーンコーン

善子「で、どうするの?」

ルビィ「うゅゅゅ」

花丸「今、やらなきゃ後悔するずらよ」

ルビィ「りゅりゅ」

善子「バイトするなら」

花丸「タウンワーク!」

ルビィ「……でも……りゅびぃは……」

善子「しかたないわね……私もずら丸もいっしょに働いてあげるわ」

花丸「え?マルも?」

22: 2016/10/26(水) 15:15:41.47 ID:iQI+fgTx.net
善子「はやくしなさいよ」

ルビィ「うゆゆ」

ピッポッパ!!

プルルルルル……プルルルルル

電話「はい、ノーソン沼津店です」

ルビィ「ピギ!!」

電話「はい?……」

善子「なにやってるのよ!!かわりなさい!」

善子「もしもし!」

電話「はい」

善子「アルッ……アババアルッバイト」

花丸「だめずらね」

善子「アっルバイト募集してますか」

23: 2016/10/26(水) 15:23:58.80 ID:iQI+fgTx.net
電話「本当ですか!!それじゃあ面接を」

善子「あひ、ひゃい」

電話「いつ頃来れますか」

善子「どっ、土日は大丈夫でふっ」

ルビィ「わぁぁ」

花丸「………3人、3人っていうずら」

電話「じゃあ土曜の朝7時に」

善子「はやっいですねわかりました」

電話「それでは土曜に」

善子「ああっ!さ、3人です、3人行きます!」

電話「3人?どうぞ何人でも!」

善子「?ありがとうごっざいました」

ピーッピーッ

善子「よく分からないけど大丈夫よ」

ルビィ「すごいよ善子ちゃん」

花丸「マルは機械は……」

24: 2016/10/26(水) 15:28:30.56 ID:iQI+fgTx.net
そして土曜朝……

善子「さあ大丈夫!?」

ルビィ「うゆぅ」ウトウト

花丸「ここずら?」

善子「そうよ」

ルビィ「き、緊張してきたよぉ」

ウィーん

おっさん「いらっしゃいませー」

善子「あっ、すみませんアルッバイト希望で面接に」

おっさん「はいはい、こっちの部屋で座ってて」

善子花丸ルビィ「はい」

26: 2016/10/26(水) 15:31:48.00 ID:iQI+fgTx.net
ルビィ「コンビニのなかってこんなふうになってるんだね」

花丸「せまいずらね」

善子「…………」

「いらっしゃいませー」
ピンポーン
「いらっしゃいませー」
ピンポーン

善子「まだかしら」

花丸「というか……」

ルビィ「あのおじさんしかいない?……」

28: 2016/10/26(水) 15:34:46.13 ID:iQI+fgTx.net
おっさん「おまたせ、君たちが…アルバイト希望の」

善子「津島善子です」

花丸「国木田花丸ずら」

ルビィ「ルビィでし」

おっさん「へぇ、かわいらしい女の子だね、採用だよ」

ピンポーン

おっさん「あっ」
ドタドタ

「いらっしゃいませー」

善子「まさか本当にひとりしかいないの?」

ルビィ「うゆゆ、大変そう……」

30: 2016/10/26(水) 15:40:18.39 ID:iQI+fgTx.net
おっさん「へぇ~二ヶ月だけなの、まあそれでも助かるよ」

花丸「ほんとうにひとりでやってるずら?!」

おっさん「そうなんだよ、24時間毎日働いてるからおかげで体重が20㌔減ったよアッハッハ」

善子(わらえないわよ……)

ルビィ「ふふふ、ダイエットしてるんですね」

善子(いや違うわよ!!)

花丸「週に四日くらいずら」

おっさん「それでもありがたいよ」

花丸「おじさんよく見たら腕がゴボウみたいに細いずら!!」キャッキャッ

善子(笑わないでよ)

おっさん「ハッハッハ、きんぴらにする?」

善子「プフッ」

ルビィ「善子ちゃん失礼だよ」

善子(ええ……)

31: 2016/10/26(水) 15:44:50.99 ID:iQI+fgTx.net
おっさん「今日はこのあとすぐ用事あるの?」

善子「いえ、午前中は大丈夫です」

おっさん「じゃあビデオ見ていってよ、初回は見せなきゃいけないんだ、あんまり意味ないけどね」

ルビィ「じゃあ見たくないなぁ」

おっさん「寝ててもいいからさ、それにビデオ見るだけでも時給発生するよ、見終わったら教えてね」

善子花丸ルビィ「はぁい」

33: 2016/10/26(水) 15:52:23.30 ID:iQI+fgTx.net
ビデオ「ぴーひゃらヒュラララ、コンビニエンスなんちゃらかんちゃら♪」

善子(ほんとうに意味なさそうわね)

ルビィ「…すぅ……すぅ……」zzzz

花丸「……………………」zzzz

善子(本当に寝てるわ……)

ビデオ「終わりました」

ガチャっ

おっさん「終わったみたいだね」

ルビィ「うゅぅ……」ウトウト

花丸「………ずらぁ」

おっさん「次いつこれる?明日これる?」

善子「大丈夫ですよ」

ルビィ「うゆぅ」

おっさん「じゃあ明日また、早速レジやってみようか」

花丸「楽しみずら」ワクワク

善子「わかりました」

34: 2016/10/26(水) 15:57:34.31 ID:iQI+fgTx.net
善子「大丈夫なの?あそこ」

花丸「まあ大丈夫ずらよ、そんなに悪い人じゃないずら」

ルビィ「明日からはノーソンでがんばルビィ!!」

ルビィ「善子ちゃんはお金たまったらなにかほしいものはあるの?」

善子「聖衣を買うわ」

ルビィ「へえ~花丸ちゃんは?」

花丸「とくになにも考えてないずらねぇ……本でもたくさん買うかもしれないずら」

37: 2016/10/26(水) 16:43:48.16 ID:iQI+fgTx.net
日曜日……

善子「さあいくわよ」

花丸「レジってどうなってるかなぁ」

ルビィ「おじさん大丈夫かなぁ」

ウィーん

おっさん「いらっしゃいませー、あっ国木田さんたち、あっちの部屋いってて」

花丸ルビィ善子「はぁい」

ガチャ

おっさん「このロッカー使ってね、制服入ってるから」

花丸「しましまずら」

ルビィ「いつものノーソンのふくだぁ」

39: 2016/10/26(水) 16:48:34.92 ID:iQI+fgTx.net
おっさん「という事で今日はレジを覚えてもらうよ」

おっさん「まず最初にやってもらいたいのが、これで名札のバーコードをスキャンします」

花丸「へぇ~」ピッ

ルビィ「あははは」ピッ

花丸「鳥みたいずら~」キャッキャッ

ピッピッ

善子(ピッって鳴く鳥って)

おっさん「で、そしたらレジが使えるようになるので商品をスキャンしてみよう」

花丸「はい」

………

花丸「あれ~?」

おっさん「……商品の、バーコードを!スキャンしようね、黒いしましまだよ」

花丸「ああ、これずら?!」

ピッ

花丸「また鳴いたずらぁ」

40: 2016/10/26(水) 16:53:25.95 ID:iQI+fgTx.net
おっさん「そしたらこの画面にその商品の値段が出てきます」

ルビィ「113円……コーヒーって安いんだね」

おっさん「そしたらお客様が200円出して来たので、ここで200円と入力してこの客層ボタンを押す」

花丸「おじさんずら」40~ボタンポチッ

おっさん「オオン、私はまだ30代です」

善子(嘘ォ!?50代かと思ったわ!!)

ルビィ「うゆゆゆ、ブラック企業ぅ?」

善子(言わないでよ)

おっさん「まあ仕方ないね」

41: 2016/10/26(水) 16:56:02.96 ID:iQI+fgTx.net
おっさん「それで画面にお釣りが出てくるから、レジの中からお釣りをとってお客様に渡せば終わりだよ」

善子「思ったより簡単そうね」

ルビィ「ルビィもできそう」

花丸「つまりこれは電卓ずらね」

おっさん「そうだね、次はこれ、水道代とかの支払いの紙を持ってこられたら」

43: 2016/10/26(水) 17:00:26.25 ID:iQI+fgTx.net
おっさん「この公共料金ボタンを押して、お客様に画面の確認ボタンをタッチしてもらったら料金が出るので、さっきと同じようにお釣りをわたそう」

花丸「へえ~」メモメモ

おっさん「そしたら、ここ、タバコのとなりにスタンプがあるからこれを三ヶ所に押して一番右を切り離して渡す、OK?」

ルビィ「このスタンプかわいくないね……漢字ばっかり」

善子「そりゃそうよ」

花丸「マルのオリジナル消しゴムはんこにするずら?」ポンッ

ルビィ「わぁかわいいお花柄だぁ~」

おっさん「だめだよ」

44: 2016/10/26(水) 17:08:48.22 ID:iQI+fgTx.net
善子「いらっしゃいませー」


花丸「マルもから揚げやりたいずら!!」

おっさん「いいよ、こっちきて~」

善子(暇だわ……)

ピンポーン

善子「いらっしゃいませー」

ジジイ「お?初めて見る顔だな」

善子「えっ?」(そりゃひとりしかいなかったから……)

ジジイ「タバコわかるか?わかんねえよな?……ええと121番」

善子「はい」ヒョイ

ピッ

善子「年齢確認のボタンのタッチを」

ジジイ「はい」ボッ

善子「460円です」

ジジイ「ほい」500円

ポチッポチッポチッ

善子「40円のお返しですありがとうございました~」

ルビィ「………」

善子「どうしたの?」 👀
Rock54: Caution(BBR-MD5:0be15ced7fbdb9fdb4d0ce1929c1b82f)

45: 2016/10/26(水) 17:14:44.56 ID:iQI+fgTx.net
ルビィ「ルビィはぜんぜん覚えられなくて……善子ちゃんは……かんたんに…グスッ…うぅ……」シクシク

花丸「から揚げはいいかおりずら~、ってルビィちゃん………善子ちゃんなにかひどいこといったずら?!」カッ

善子「ち、違うわよ!!」

おっさん「女の子泣かせちゃダメだよ」

善子「ルビィが」

ルビィ「グスッ、うゆ…ルビィがダメダメなのがいけないんです……ルビィは本当に……」

おっさん「自分ができるからって他人に」

善子「だから違うわよ!!」

46: 2016/10/26(水) 17:16:53.02 ID:iQI+fgTx.net
ルビィ「善子ちゃんは…悪くないんです…悪いのはルビィです……いつまでも覚えられないルビィ……ううっ」シクシク

花丸「気にすることないずら、お釣り間違えても」

おっさん「気にしてね」

花丸「揚げ物入れ忘れても、はんこ押し忘れても」

おっさん「それは気を付けてね!!」

ルビィ「うゆゆ、花丸ちゃあん……」

善子「いらっしゃいませー」

47: 2016/10/26(水) 17:24:23.70 ID:iQI+fgTx.net
おっさん「ありがとうね~」

善子花丸ルビィ「お疲れ様でーす」ずら!

善子「まあ最後の方はちゃんとできてたじゃない」

ルビィ「覚えルビィ!!」

花丸「マルもできたずら」

善子「二ヶ月がんばるわよ!!」

ルビィ「うんっ」

花丸「なに買うか迷うずら~」

ルビィ「じゃあまたね👋」

善子「ええ👋」

花丸「ずら~➰👋」

48: 2016/10/26(水) 17:31:03.66 ID:iQI+fgTx.net
ルビィ「ただいま~」

スタタタ

ダイヤ「あらルビィ帰ってましたの」

ルビィ「うんっ」

ダイヤ「…………」ギッ

ルビィ「えっ?」ムクムクッ

ダイヤ「……なんでもありませんわ」

ルビィ「そう?━………お風呂はいるね」

ダイヤ(……あぶらの匂いですわ……)

ダイヤ「待ちなさい、わたくしも入りますわ!」

ルビィ「うん入ろう♪」

54: 2016/10/26(水) 18:49:09.52 ID:hJUDi1hX.net
ちゃぽーん

ルビィ「うゆう……つかれたぁ……」トローン

ダイヤ(土日……ルビィはいったい何を………)ゴッシュゴッシュ

ルビィ「ぷふぅ~」トロローン

ダイヤ「ルビィ」モッシャモッシャ

ルビィ「ピギャッ!?」

ダイヤ「昨日から…どこへ出掛けてるんですの?」

ルビィ「ピピピッ!!」(うわぁ、どうしよう、おねいちゃんのプレゼントのために働いてるなんて……言わない方がいいよなぁ)

ルビィ「善子ちゃんのおうちで儀式してたんだ」

ダイヤ「ギシキ?!」モワワッ

ルビィ「うん儀式」

ダイヤ(ギシキ?!儀式………儀式?)

ジャアアアアア

ルビィ(おねいちゃん長い髪がすてき……)ポワポワ

ダイヤ(わかりませんわ……明日学校で鞠莉さんに聞いてみましょう……)

56: 2016/10/26(水) 18:55:49.44 ID:hJUDi1hX.net
次の日……

ダイヤ「あのう、鞠莉さん?」

鞠莉「ハァイ♪どうしたのダイヤ」

ダイヤ「………儀式……とは……」

鞠莉「リチュアルよ」

ダイヤ「……お友達の家で儀式といえば……なんでしょうか?」

鞠莉「………フレェンズでリチュアル……?…」

果南「……どうしたの?」

ダイヤ「昨日、おとといとルビィが善子さんの家で≪儀式≫をしていたらしいのですが……それがなんのことなのかさっぱりで」

果南「善子なら本当に儀式してたんじゃない?」

ダイヤ「何故ルビィがいったのでしょう」

果南「………生け贄?」

鞠莉「サァクリファイス♪」

ダイヤ「な!………!!!?」

ダイヤ「止めなくては…!!一年生の教室に行ってきますわ!!」

59: 2016/10/26(水) 18:59:38.78 ID:hJUDi1hX.net
ダイヤ「いけませんわ!!いけませんわ!!いけませんわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

ザワザワ

果南「ちょっ、ダイヤ落ち着いて」ガシッ

鞠莉「私が行ってくるわ♪花丸に借りた本返すついでに」

ダイヤ「離して!!離してください!!ルビィが!!ルビィが!!」

鞠莉(何本気にしてるのよ……)

鞠莉「果南はダイヤを押さえといて♪」

果南「ええー」

ダイヤ「ああああああああ」

60: 2016/10/26(水) 19:09:20.38 ID:hJUDi1hX.net
一年生の教室………

鞠莉「ハァイ♪」

花丸「ずら?」

鞠莉「本返すわ、とってもサンクス👍面白かったわ」

花丸「同じ作者さんの本がマルのおうちにあるからまた貸すずらよ」

鞠莉「オォウカンシャ!!」

善子「あ!ちょうどいいところに!!」

ルビィ「ごめんなさい」

鞠莉「ワァッツ!?」

善子「申請無しで勝手にアルバイト始めちゃったの」

鞠莉「オォウ」(なるほど)

ルビィ「それでおねがいなのでしゅが……」

鞠莉「なんでもカモン!」

ルビィ「おねいちゃんには黙っててほしいのです」

鞠莉「まあ別にノープロブレムなんだけどどうしてかしら?」

善子「誕生日プレゼントよ」

花丸「ルビィちゃんはダイヤさんにちゃんとした誕生日プレゼントをあげたいずら、マルたちとの協議の結果10万円の万年筆になったずら」モリッ

鞠莉「OK任せなさい!でも本来アルバイトをするなら生徒カイチョーに申請するんだからね🎵」

ルビィ「やったぁ!ありがとう」

61: 2016/10/26(水) 19:26:28.84 ID:hJUDi1hX.net
ダイヤ「離しなさい!!果南さん!!」ムガーー

鞠莉「リチュアルは……なんかのゲームをして遊んでたみたいよ」

ダイヤ「はい!?げえむ?!」ピッ!!

鞠莉「そうよ」

ダイヤ「なんと……」ヘナヘナ~

鞠莉「安心なさい」

クイクイ

果南「ちょっと鞠莉」ボソボソ

鞠莉「どうしたの?」ボソボソ

果南「本当にゲームなの?」

鞠莉「本当はルビィがダイヤの誕生日プレゼントを買うためにワーキン!」ボソボソ

果南「なるほど…」

69: 2016/10/27(木) 00:42:06.05 ID:tg6zpGJl.net
善子「いらっしゃいませー」(検品めんどくさいわー)ピッピッ

ルビィ「「ピギッ!?」」

ジジイ「ウィンストンの3っつってんだろうがぁ!!」

ルビィ「ピピ」キャスター

ジジイ「キャスターじゃねえんだよ!!ウィンストンだよ!!」

善子「これよ」

ルビィ「もうしわけございません……」

ジジイ「ケッ」五百円ポイッ

ルビィ「80円のお返しです」

ジジイスタスタ

善子「なによあのじいさん!!」

ルビィ「うゆゆ、ルビィはコンビニできないよぉ……」

善子「悪いのはじいさんよ!」プンスカ

ピンポーン

鞠莉「ハァイ♪」

果南「おっ、やってるね」

花丸「からあげくんたくさんできたずらよ」

70: 2016/10/27(木) 00:49:30.63 ID:tg6zpGJl.net
果南「うぅーん、コンビニの揚げ物ってこんなに種類あったっけ」

花丸「マルはカキフライが好きずら」

カキフライ「いいね、それ3つ買うよ」

鞠莉「じゃあアイスカフェラッテェとカラアゲボーとオールドファッションを頂くわ♪」

善子「めんどくさいわよ、オールドファッションはやめてあっちの普通のパンにするのよ」

鞠莉「ソーリー♪」

ルビィ「ギッ!!」

善子「何!?」

ルビィ「うゆゆ、から揚げ棒落としちゃったよぉ」

善子「さっと捨てなさい」コソコソ

71: 2016/10/27(木) 00:56:21.59 ID:tg6zpGJl.net
果南「ダイヤにプレゼントかぁ、私も考えとこ」

鞠莉「私はホテルオハラのスウィートルゥームに果南とダイヤとお泊まりするのがプレゼントよ」

果南「ずるいなぁ」

ルビィ「ルビィは万年筆です、真似しないでね」

果南「しないよ」

善子「私は合格祈願のお守りよ、お父さんが出張で東京に行った時になんかすごいお寺から買ってきたから効果はバツグンよ!」

花丸「マルはぁ……鉛筆をあげるずら」

76: 2016/10/27(木) 01:05:37.43 ID:tg6zpGJl.net
鞠莉「じゃあね👋」

果南「がんばって」

善子「ありがとうございました~」

ルビィ「またきてね」

善子「…………」

ルビィ「………」

善子「けっこう暇ね」

ルビィ「こんなのでお金が貰えるなんて拍子抜けルビィ!」

善子(うーん)

花丸「からあげくん作りすぎちゃったずら」モグモグ

善子「食べていいの?」

花丸「廃棄ずら」モッモッ

善子「ええ、どうしようかしら……」ジュル

77: 2016/10/27(木) 01:10:39.77 ID:tg6zpGJl.net
ダイヤ「ふぅ~休憩ですわ」ンーーッ

ダイヤ「……ちょっと出掛けましょうか……」

ダイヤ「ルビィ!!いますの?!」

シーン

ダイヤ「まぁぁぁぁたげえむですか……」

ピッポッパ


ダイヤ「……鞠莉さんも果南さんも出ませんね…」

ピッポッパ

電話「やっほーダイヤさんどうしたの?勉強は?」

ダイヤ「千歌さん、よろしかったら今からちょっと」

電話「いいよ!私もいますっごく暇だったんだぁ!」

ダイヤ「それは良かったですわ、それじゃあ駅に」

電話「はぁい!今すぐ向かいまーす」

81: 2016/10/27(木) 01:19:38.03 ID:tg6zpGJl.net
千歌「どーしたの?」

ダイヤ「ちょっと気分転換にお話をしたくなりましたわ」

千歌「えへへっ、私なんかでよければ」

ダイヤ「じゃあどこか喫茶店にでも行きましょうか」

千歌「じゃああそこに」

ダイヤ「ええ、急にすみませんね」

千歌「いえいえ~」

84: 2016/10/27(木) 11:16:20.77 ID:tg6zpGJl.net
鞠莉「ウゥーン♪ヤキソバブレッドはデリシャアスね」モッモッ

果南「まあコンビニならこんなもんかな、カキフライ」サックサック

鞠莉「ちょっとキッサテンでも行ってオシャベリしない??」

果南「いいけど、カフェラテのんだばっかりじゃ」サックサック

鞠莉「いいのよ、ティーを飲むから」

果南「じゃああそこに」

鞠莉「カラアゲボー食べたらいくわよ」モサッモサッ

85: 2016/10/27(木) 11:22:24.10 ID:tg6zpGJl.net
ダイヤ「みるくてぃーを」

千歌「あ!ふたつで!」

ウェイター「かしこまりました」

千歌「すみませーん、お腹すいてるんでハムたまごサンドも!」

ウェイター「ミルクティーふたつとハムたまごサンドですね」

千歌「はぁい」

千歌「で、何かあったの?鞠莉さん果南ちゃんでもなくて私になんて…」

ダイヤ「……最近……皆のようすがおかしいのですわ」

千歌「?」

ダイヤ「ルビィはギシキといってげえむをしに善子さんの家に向かって……帰ってくるのが夜の10近くになることもあります」

千歌「ほーほー🐦」

ダイヤ「鞠莉さん果南さんは……どうも何かを隠しているようで…」

87: 2016/10/27(木) 11:27:08.75 ID:tg6zpGJl.net
カランカラン

鞠莉「ふたりよ」

ウェイター「空いているお好きなところにどうぞ」

果南「窓際にしよう」

鞠莉「OK」



ダイヤ「!……」

ダイヤ(鞠莉さんと果南さん!?何故ここへ………)

千歌「どうかしたの?」

ダイヤ「ななななななんでもありませんわ、外の景色が美しくて」アタフタ

千歌「………それ窓じゃなくて鏡だよ」

ダイヤ「あら、失礼、最近の鏡はすばらしいですわ!まるで向こうに広い世界が広がっているようで」アタフタ

ダイヤ(なんとしても……何をしているのか聞きますわ!!)

88: 2016/10/27(木) 11:31:36.71 ID:tg6zpGJl.net
スコッ

鞠莉「ちょっとオテアライに行ってくるわ」

果南「わかった」

テコテコ


ダイヤ(っ!!こっちに来ますわ!!千歌さんが鞠莉さんに気づいたら一緒の机になってしまいますわ!!
それでは聞けません)

ダイヤ「伏せるのです!」ベタッ

千歌「え?」

ガッ

千歌「痛っ」ゴン



テコテコ

鞠莉(あれ……どうみてもチカッチとダイヤよね……)

テコテコ

鞠莉(………まだ気づかないふりをしてあげるわ……)

89: 2016/10/27(木) 11:34:58.16 ID:tg6zpGJl.net
🚻ガチャン

ダイヤ「ふぅ~」

千歌「痛いよぉ」ヒリヒリ

ダイヤ「あっ、もうしわけありません、そのっ、」

千歌「私はしいたけじゃないもん、伏せなんてぇ」

ダイヤ「あのっすみませんつい……」

🚻ガチャ

鞠莉「フフーン♪」

ダイヤ「来ましたわ!」フセッ

千歌「えっ」ドッ

ゴン

千歌「あ"っ」

テコテコ鞠莉「……………」

鞠莉(私に気づかれたくないの?……なんでかしら)

90: 2016/10/27(木) 11:43:53.60 ID:tg6zpGJl.net
鞠莉「あっちにダイヤとチカッチがいるわよ」

果南「ダイヤと千歌?……なんで」

鞠莉「私がオテアライにいくときとなりを通ったら伏せたわ、あれで隠れてるつもりなのかしら」

果南「……鞠莉に見つかりたくない……か」

鞠莉「……」チラッ

━━━━━━━━━━━━━━━━━

ダイヤ「すみません……」ボソボソ

千歌「大丈夫です!おでこに自信あるから!」

千歌「うーん、果南ちゃんたちが隠してることってなんだろー」

ダイヤ「声が!!大きいですわ!!」

千歌「オモゴゴゴゴ」ムグムグ

━━━━━━━━━━━━━━━━

鞠莉「私たちが隠し事をしてると思ってるわね」

果南「まあダイヤの誕生日のことは……」

鞠莉「たしかにイグザクトリィ」

95: 2016/10/27(木) 22:42:06.38 ID:tg6zpGJl.net
鞠莉「はぅん、カナァン?」

果南「なに?」

鞠莉「プロジェクトDはどう?」

━━━━━━━━━━━━━━━━

ダイヤ(!!プロジェクトD!?!!)👀

千歌「それでね、しいたけがついに曜ちゃんの」

━━━━━━━━━━━━━━━━━
果南「………なにそれ」

鞠莉「ちょっとダイヤをからかうのよ」コソコソ

果南「やめときなよ……」コソコソ
━━━━━━━━━━━━━━━
ダイヤ(初めて聞きましたわ…プロジェクトD……いったい何が目的なのでしょうか)

千歌「そしたら梨子ちゃんがミートソース落っことしちゃって」

ダイヤ(詳しく調べる必要がありますわね)

96: 2016/10/27(木) 22:51:18.28 ID:tg6zpGJl.net
果南「私は関係ないよ、ダイヤ怒らせるとめんどうだし」

鞠莉「このまえくしゃみが止まらなくてダイヤのバッグのポケットティッシュ使いきったこと言うわよ」

果南「うぅーん」
━━━━━━━━━━━━━━━
ダイヤ(今なんと!?よく聞こえませんでしたが私の名を………やはり…Dとは私の名前から……)

千歌「………もしもーし、聞いてますかーー?」

ダイヤ(いったい何が…………)

千歌「あれ、どっこかで聞いたような声………果南ちゃんだ!!」

ダイヤ(そうですわ!ルビィに聞いてもらいましょう)

千歌「果南ちゃあああん」

果南「千歌」

鞠莉「ハァイチカッチ」

千歌「鞠莉ちゃんもーー」

ダイヤ(卑怯かもしれませんが……仕方ないのですわ、私だけなにも知らないなんて……)

98: 2016/10/27(木) 22:56:18.33 ID:tg6zpGJl.net
ダイヤ「…………あれ千歌さん?」

千歌「こっちこっち!果南ちゃんたちいるよーー!!」

ダイヤ「👀!?」

ダイヤ(何故千歌さんがあちらへ?!!?)

ダイヤ「まさか………」

ダイヤ(千歌さんは鞠莉さんたちのスパイ!?)

ダイヤ「か、帰りますわ!!今なら誰よりも集中できます」
スタタタタタタタタ

千歌「えぇーー!!」

果南「………まあ座りなよ」

99: 2016/10/27(木) 23:05:28.76 ID:tg6zpGJl.net
その夜……

ルビィ「うゆゆぅ」ウトウト

ダイヤ(まだ晩ごはん前なのにルビィが眠そうにしていますわ……げえむでそんなに疲れるのでしょうか……?……)

ピロリン

ルビィ「ピッ!!」

ダイヤ(むむむ、らいんが来たら元気になりましたわ……)

ルビィ(善子ちゃんからだ……ええと)

堕天使ヨハネ<万年筆に名前を刻印するサービスがあるらしいわ]

ルビィ「はわぁ」

ルビィ(善子ちゃんすごいや、なんでもしってるの?これならきっとおねいちゃん喜んでくれるよね)

ダイヤ(なんと!幸せそうな顔!!!………いったい何を……)

100: 2016/10/27(木) 23:13:27.80 ID:tg6zpGJl.net
ルビィ(お、お姉ちゃん……みてる……ルビィをみてるよ……なんで……)

ダイヤ(なんと……相手は…らいんの相手は…)グイッグイッ

ルビィ(うわぁなんだろうルビィの携帯見ようとしてるよ)カサッ

ダイヤ(隠しましたわ!!画面を!!私に見えないように!!!)😲

ルビィ(お姉ちゃんの誕生日プレゼントだもん、見られたらばれちゃうよ……さぷらいずが………)

ダイヤ(私に見られたくない……まさか……こ…ここここここ恋人でも)

ダイヤ「あぁぁぁぁぁぁあああああああああ」

ルビィ「ピギッ!?」

101: 2016/10/27(木) 23:23:05.99 ID:tg6zpGJl.net
ダイヤ「コホン……」

ルビィ(何?!どうしたのお姉ちゃん、おかしいよ突然叫びだして)

ダイヤ(しかし……そんな歳ですわね……ルビィもいつまでもこどもではありませんわ……)

ルビィ(何……?……授業中の善子ちゃんみたいな顔してるよ……お姉ちゃんどうしちゃったの……)

ダイヤ(そうですわ!ルビィにあの事を聞いてみましょう)

テケテケテケ

ルビィ「…………」

ダイヤ「ルビィ」

ルビィ「どうしたのお姉ちゃん?」

ダイヤ「プロジェクトD……知っていますか?」

ルビィ「え」

ルビィ(なにそれ……風の中のすばる?)

ダイヤ「知っていますか?……最近鞠莉さん果南さんに千歌さんが何かしているのです…その計画の名が……プロジェクトD」

ルビィ「る……ルビィは知らないよ」

ダイヤ「そうですか」

102: 2016/10/27(木) 23:38:17.70 ID:tg6zpGJl.net
母「ごはんできたよー」

ダイヤ「いきますわー!!」

ルビィ「わぁいなんだろー」

タッタッタ

ダイヤ(このタイミング……まさかお母さままでも手中に……)

ルビィ「わぁいさんまだ!」

ダイヤ(私の味方は……いないのでしょうか……)

ルビィ(なんで…そんなに怖い顔してるの……お姉ちゃんそんなにプロジェクトDが気になるの?)

ルビィ「いただきまぁす」

ダイヤ「いただきます」

ルビィ「あれ?だいこんは?」

母「ちょっとまっててー」ゴッゴッ

104: 2016/10/27(木) 23:58:43.36 ID:tg6zpGJl.net
ルビィ「…………」もぐもぐ

ルビィ(!!お姉ちゃん!!さんままるごと頭からかじってる!!)

ダイヤ「………」ゴリッゴリッ

ダイヤ(………そうですわ、花丸さんに相談してみましょう)

ルビィ「…………」モッモッ

ダイヤ(花丸さんならきっとルビィのことを知っていますわ……)ゴリッゴリッ

ルビィ(大丈夫じゃないよぉ)

ダイヤ(やはり問題は……プロジェクトD)ゴリッゴリッ

109: 2016/10/28(金) 11:15:37.63 ID:DsHZbaH1.net
お風呂……

ダイヤ(まだ……まだ私に味方は……)モッコモッコ

ルビィ(お姉ちゃん泡だらけだよ……)

ダイヤ(くぅ…こんな時期に……受験勉強もあると言うのに……ルビィに恋人ができ…謎の計画に巻き込まれるとは……)モッコモッコ

ルビィ(お姉ちゃんもう泡だよ)

チャプ

ルビィ「ルビィはもうでるよ」

ダイヤ「…………………」

ルビィ(なにも聞こえてない……)

110: 2016/10/28(金) 11:19:35.74 ID:DsHZbaH1.net
次の日……

カッカッカッ

ガララッ

ダイヤ「花丸さん!」

花丸「うむぅ………」zzzz

善子「ちょっとどうしたの?ずら丸は今お昼寝よ」

ダイヤ「ちょっといいですか?」

ルビィ(あわ!なにしてるのお姉ちゃん!いきなり一年生の教室に……)

花丸「……むらぁ………」zzzz

ダイヤ「よっこいしょ」ギュムッ

ダイヤ(51㌔くらいでしょうか………)

善子「どこへつれていくのよ」

ダイヤ「ふたりきりでお話をするのですわ」

ルビィ(お姉ちゃん花丸ちゃんにいったいなんの用が……)

111: 2016/10/28(金) 11:24:51.41 ID:DsHZbaH1.net
音楽室………

梨子「………ふぁ……」ウトウト

梨子「………ちょっと寝ちゃった………」

コンコン

梨子(誰!?)

カササッ

ガララッ

ダイヤ「ふむ…ここなら誰もいませんわね」

梨子(思わず隠れちゃった……あれは……ダイヤさんと花丸ちゃん?)

ダイヤ「よっいしょ」
トスン

花丸「んむぅ………ず……」zzzz

梨子(お昼寝してる花丸ちゃんを……音楽室でふたりきりで……私もいるけど……)

113: 2016/10/28(金) 11:29:16.63 ID:DsHZbaH1.net
ダイヤ「むぅ😡……おきてください!」

ムニムニ

花丸「……むまぁ……」zzzz

梨子(花丸ちゃんの柔らかそうなほっぺを……)

花丸「ずらぁ………ここは……?」ウトウト

ダイヤ「……ここがどこかわかりますか?」

梨子(な……なにそれ!!まさか……拉致!?……)

114: 2016/10/28(金) 11:39:15.50 ID:DsHZbaH1.net
梨子(女の子……ふたりきり……窓から温かい光の漏れる音楽室……憧れの生徒会長と一年生……きゃああああああああああ)

ピロリン

ダイヤ「!?!」

梨子(よ……曜ちゃん!?こんなときにライン!?)

ダイヤ「誰かいるのですか!!」

梨子「……ほ……ほっほー」

ダイヤ「…………」

梨子(あああああああああああああああ)

ダイヤ「鳩ですか……」

梨子(ほっ………)

花丸「!」👀

花丸「人間の声ずら」

梨子(えええええ)

ダイヤ「あっ起きて……人!?」

花丸「あっちずらね……」

てってって

115: 2016/10/28(金) 11:45:30.65 ID:DsHZbaH1.net
梨子「……すぅ………すぅ……」(寝たふり)

花丸「梨子ちゃんが寝てるずら」

ダイヤ「鳩の声はなんだったのでしょうか……」

梨子(ちょっとピアノ触りに来たら寝ちゃっただけだもん……)

花丸「それで話って何ずら?」

ダイヤ「……寝ているのなら問題ありませんね」

梨子(起きてるわよ……)

119: 2016/10/28(金) 13:28:58.81 ID:DsHZbaH1.net
鳩「ホーホーッホッホー」

ダイヤ「あらあら、ここにいたのですか」

梨子「ほんとにいたのぉ!?」

花丸「起きてたずら!!」

ダイヤ「なんと!!」

鳩「ほほー」パタタタタタ

コンッ

花丸「窓が閉まってたずら、ごめんね鳩さん」

ガラララッ

鳩「ほっほー〈サンキュー〉」パタタタタタ

ダイヤ「梨子さん最初から起きていたのですか?」

梨子「…………うん」

120: 2016/10/28(金) 13:38:37.84 ID:DsHZbaH1.net
梨子「それで……ふたりきりで何するつもりだったの?」

梨子(こんなこと聞いちゃっていいのかな!)

ダイヤ「そうですね……梨子さん、あなたにも……」

梨子「………」ゴクッ

鳩「ほほー〈おかえしにごちそうをあげるよニンゲン〉」パタタタタタ

イモムシ「うねうね〈ぎゃあああああ離せよぉ〉」

花丸「うわぁ戻ってきたずら!!しかもイモムシをくわえて!!」

ダイヤ「……最近ルビィがおかしいのです」

梨子「え?ルビィちゃんが?」

梨子(早とちりだった……)

花丸「このイモムシくれるの?」

鳩「ほっほー〈持ってけよ、俺をここから出してくれた、感謝の気持ちだ〉」

121: 2016/10/28(金) 13:44:08.02 ID:DsHZbaH1.net
イモムシ「うねうね〈離せよぉ!まだ氏にたくねえ!!羽ばたきてえよ!おめえのように!!〉」

花丸「でもマルはイモムシ食べれないから……鳩さん食べていいよ」

鳩「ほほぅ〈いいのか?〉」パクッ

イモムシ「うねうね〈ぎゃああああああ〉」

梨子「ルビィちゃんがどうしたの?」

梨子(花丸ちゃん鳩とお話してる…かわいい)

ダイヤ「ルビィに……恋人が出来たみたいなのです」

ダイヤ(鳩が戻ってますわ)

梨子「へっ!?」

122: 2016/10/28(金) 13:52:03.25 ID:DsHZbaH1.net
梨子「ルビィちゃんに……恋人!?」

ダイヤ「そうなのですわ」

鳩「ほほっ〈じゃあな〉」パタタタタタ

花丸「またね鳩さん」

ダイヤ「最近帰ると凄く疲れていて」

梨子(疲れてる!?恋人!?)

ダイヤ「携帯の画面を必氏に隠すのですわ!」

梨子「……」

花丸「なんの話ずら?」

ダイヤ「ああ花丸さん」

ダイヤ(まったく聞いていなかったのですか……)

ダイヤ「最近帰ると凄く疲れていて、携帯の画面を必氏に隠すのです」

花丸「へぇ~」

花丸(あるばいとずらねぇ)

123: 2016/10/28(金) 13:58:01.48 ID:DsHZbaH1.net
梨子「………恋人と……激しい運動で疲れて……」

ダイヤ「…………//」ポ

ダイヤ「あああああああああああああああ」ゴン!!

バキィッ

梨子「ああっ、椅子の背もたれが!!」

花丸(何て言おう…あるばいとのことはさぷらいずのために秘密だし)

梨子「お!落ち着いて!まだ決まったわけじゃないよ、ほら…なにか隠したいことなんてそれ以外にもたくさんあるわよ」

ダイヤ「………そうですわね………」

124: 2016/10/28(金) 14:04:11.76 ID:DsHZbaH1.net
ダイヤ「……まさか……非行……」

梨子「……その線もあるわね…」

ダイヤ「………まさか……ルビィが……」フルフル

花丸「………あのぉ」

ダイヤ「なんですか?というか花丸さん同じ学年ですし何か聞いてませんの?」

花丸「ルビィちゃんは……」

ダイヤ「………」ゴクリ

梨子「……」Gokuri

花丸「ルビィちゃんはマルのおうちのお寺を手伝ってくれてるずら」

ダイヤ「なんと!?」

125: 2016/10/28(金) 14:10:25.48 ID:DsHZbaH1.net
花丸「おじいちゃんがぎっくり腰になっちゃったから…善子ちゃんとルビィちゃんに手伝ってもらってるずら」

ダイヤ「それならそうと」プンスカ

花丸「おこづかいをもらってるから……」

ダイヤ「成る程!アルバイトというわけですね」

花丸(嘘ついちゃったずらぁ)

ダイヤ「申請なしで始めてしまったから私からかくしていたのですね!!」

梨子「……ルビィちゃんと善子ちゃんは……その……着物というか……巫女さんみたいなかっこうしてるの?」

花丸「そうずらね」

梨子「はぁ~コンドミニアム!!」

126: 2016/10/28(金) 14:14:31.96 ID:DsHZbaH1.net
修正→梨子「今度見に行っていい?」

花丸「あ…ええと」

ダイヤ「私もいきますわ!!」

花丸「……来るずら歓迎するずら!!」

梨子「うふふ、フイルム買っとかないと♪」

花丸「来るときはマルに教えるずら、おはぎたくさん準備しておくから」

ダイヤ「わかりましたわ」

梨子「じゃあ来週の土曜日に」

ダイヤ「ええ、私もその日に」

花丸(仕方ないずら……みんなに協力してもらうずら)

129: 2016/10/28(金) 14:23:11.39 ID:DsHZbaH1.net
花丸「………というわけずら」

ルビィ「うゆゆぅ、お姉ちゃん……ルビィに恋人ができたと思ってたのぉ」

善子「非行って……」

花丸「土曜は午前中あるばいとだから終わったらすぐマルのおうちに来るずら」

ルビィ「でもバレなくて良かったぁ」

善子「そうね、サプライズが台無しよ」

132: 2016/10/28(金) 16:02:59.75 ID:DsHZbaH1.net
土曜日……

ルビィ「うゆぅ……6時からはきついよぅ……」 ウトウト

ダイヤ「すぅ…………すぅ…………」zzzz

ルビィ「しかも今日は花丸ちゃんのお寺にもいかなきゃいけないのかぁ……辛いなぁ」

テケテケテケ

ルビィ「おはよう」

母「おはよう、朝から大変ね」

ルビィ「お姉ちゃんのためだから……」

母「ふふふ、がんばるのよ」

ルビィ「ふんばビィ」

母「ルが抜けてるわよ」

133: 2016/10/28(金) 16:09:50.34 ID:DsHZbaH1.net
ルビィ「おはよぅ……」ウトウト

花丸「今日は朝善子ちゃんが休みのローテションずら……」

土曜日は朝6時から昼1時までだが朝はふたりで大丈夫なためひとりは9時からとなる
そのため朝休みのローテションを組んだ
朝はすこし時給が良いためルビィはがんばる

花丸「おじさん休めるようになって良かったずらね」

おっさん「夜勤きついわ、まあ三人が終わる1時まで休めるから前よりましだ、じゃあ帰るよ」

ルビィ「おつかれさまでし」

花丸「おつかれさまずら」

ウィィィッ

ルビィ「ふぁ……おじさんかえったぁ……」

花丸「こんな時間にからあげくん作ってもどうせ売れないずら、作るのは8時からでいいよ」

ルビィ「うゆぅ」

136: 2016/10/28(金) 16:17:22.26 ID:DsHZbaH1.net
9時頃………

ダイヤ「むむむ……今日は花丸さんのお寺ですわ……」

ダイヤ「ああっ!!」

ダイヤ(このまえ梨子さんと花丸さんにプロジェクトDについて聞くのを忘れてましたわ!!)

≪今日は13時に学校集合ですよ≫
楽しみにしていますわ

それより梨子さん、プロジェクトDとは存じ上げますか?

鞠莉さん果南さん、千歌さんなどが参加している謎の計画です

Dとは私の名からとったらしいのですが……


ダイヤ「送信!!」

137: 2016/10/28(金) 16:23:42.71 ID:DsHZbaH1.net
ピロリン

梨子「……あぁ………」ポワワーーン

梨子(こんなあさからメール……)

黒澤ダイヤ≪今日は13時に学校……

梨子「ああ、そうだわ……」

ペタッ

梨子「え……何これ……プロジェクトD?」

梨子「……………知らないわよ……千歌ちゃんに聞いてみよう……」

梨子「……起きてるわよね」

≪ダイヤさんから聞かれてるんだけど…プロジェクトDって何?≫

138: 2016/10/28(金) 16:26:33.15 ID:DsHZbaH1.net
ピロリン

千歌「…………んぁああああ」ウトウト

千歌「んんん何ィ……梨子ちゃん?」

ガララッ

千歌「なぁに梨子ちゃん!!」

ガララッ

梨子「そのまんまよ」

千歌「わかんないー!今からそっちいくよー!!」

ガララッ

139: 2016/10/28(金) 16:31:07.72 ID:DsHZbaH1.net
ガチャン

梨子「おはよう」

千歌「おはよー、なにぃあさからぁ」

梨子「だからそのまんまだよ」

千歌「プロジェクトD……なんじゃそりゃ」

梨子「知らないよねぇ?」

千歌「あれだ!地上の星が流れるやつ!!」

梨子「うぅーん……そうだ💡今日この後ダイヤさんと花丸ちゃんのお寺にいくの、いっしょにどう?」

千歌「ほんとぉ!?いくいく!!」

梨子「その時に聞いてみよう?」

千歌「うん!!」

141: 2016/10/28(金) 16:34:10.22 ID:DsHZbaH1.net
善子「おはよう……って何これ!?」

ザワザワザワザワ

ルビィ「ああっ、善子ちゃん、はやくぅ」アタフタ

花丸「か、からあげくんつくる暇がないずら!!」アセアセ

客「からあげくんないのぉ!?」

花丸「今あげてますずら!!」アタフタ

143: 2016/10/28(金) 16:47:29.11 ID:DsHZbaH1.net
花丸「ふぅ、一段落ずらぁ」

善子「7時に揚げとけって言われてたじゃない」

ルビィ「いつもあんまりうれないし、廃棄されると鳥さんがかわいそうだし……」

花丸「7時くらいにとつぜんたくさん人が来て作れなかったずら」

善子「はぁ…今日人多いの……面倒ね……」

144: 2016/10/28(金) 16:56:55.44 ID:DsHZbaH1.net
13時学校……

梨子「おまたせ」

千歌「やっほー」

ダイヤ「っは!?千歌さん!!!」

ダイヤ(大誤算!!なんと梨子さんが千歌さんをつれてくるとは……)

千歌「ダイヤさんお悩みは解決した?ギシキやらルビィちゃんやら」

梨子(ぎ……儀式!?ルビィちゃんが儀式!?……これからいくのは……お寺……お寺でルビィちゃんが儀式!!!?!??)

ダイヤ「え……ええ、なんとか」

ダイヤ(大きくなってますわ……)

千歌「そっか!よかったぁ!じゃあいこー!!」

145: 2016/10/28(金) 17:02:54.11 ID:DsHZbaH1.net
善子「じゃあおつかれさまでーす」

おっさん「またね」

ウィィィッ

花丸「おじさん大変そうずらねぇ」

ルビィ「大丈夫だよ、ルビィたちが来るまでひとりでやってたんだから」

善子「それもそうね」

花丸「じゃあマルのおうちにいそぐずら!」

ルビィ「わすれてたぁ!」

てってって

146: 2016/10/28(金) 17:11:45.16 ID:DsHZbaH1.net
千歌「そうだ!ねえねえダイヤさん」

ダイヤ「な……なんですか?」

千歌「プロジェクトDってなぁに?」

ダイヤ「っ!!」ビクッ!

スコン

ドテッ

ダイヤ「あっ」

梨子(凄い動揺してる……)

ダイヤ「千歌さん、あなたは…知っているんじゃありませんか?……」

千歌「え?」

ダイヤ「あのとき……喫茶店で……鞠莉さんたちと遭遇したのはあなたの作戦だったんじゃあありませんの?」

梨子(喫茶店?なんのことかしら)

千歌「あぁあのときはたまたま」

ダイヤ「たまたま?……本当ですか?」

千歌「そうだよたまたま」

ダイヤ「信じてよいのですね?」

千歌「うん」

ダイヤ「…………」

ダイヤ(そういえば……早とちりかもしれませんね)

ダイヤ「なるほど……」

ダイヤ(謎は深まるばかりですわね)

148: 2016/10/28(金) 17:30:05.53 ID:DsHZbaH1.net
梨子「……ほら、さけるグミ食べる?」

千歌「やったー!」パクー

ダイヤ「いただきますわ」モグ

梨子「楽しみねぇ……みんなかわいいから」

千歌「おはぎもらえるんだもんねぇ」

ダイヤ(そうですね……気にせず…楽しみますわ……)

テケテケテケ

千歌「よいしょっ!ついたーー!!」

善子ルビィ「い、いらっしゃいませー」

梨子「いらっしゃいませ?」

善子「あっ間違えた!」

ダイヤ「こんにちはルビィに善子さん……花丸さんは?」

ルビィ「おはぎつくってるよ」

千歌「わぁーい」てってって

梨子「撮るよーふたりともならんでね」

パシャパシャ

ダイヤ「ふふふ、似合ってますわ」

ルビィ「あ、ありがとう」

150: 2016/10/28(金) 17:32:44.82 ID:DsHZbaH1.net
花丸「たくさんあるずらよ」

おはぎモリッモリ

ダイヤ「まあ、とても美味しそうですわ」

梨子「花丸ちゃんも並んで♪」

パシャパシャ

千歌「私も♪✌」

善子(なんとか間に合ったわね……)

ルビィ「うゆぅ」ペタン

ダイヤ「あら、そんなに疲れたのですか?」

ルビィ「ルビィはもうへとへとだよぉ……」

151: 2016/10/28(金) 17:39:06.57 ID:DsHZbaH1.net
テクテク

鞠莉「ハァイ♪」

果南「おっやってるね」

曜「全員集合ヨーソローだね」

千歌「わぁ!!果南ちゃん鞠莉ちゃんに曜ちゃん!!」

ダイヤ「!」

ダイヤ(なななんと!?鞠莉さんに果南さんに曜さん!?)

鞠莉(面白そうなことやってるわね…混ぜてもらうわよ)

梨子「本当に全員集合だね」

曜「花丸ちゃんたちの巫女さん……とってもヨーソロー!」

花丸「みんないるし集合写真をとるずら!!」

梨子「はぁい、並んで♪」

花丸「おじいちゃん呼んできて撮ってもらうずら!」

梨子「ありがとう」

ダイヤ(おじいちゃん……?……たしかぎっくり腰では………)

159: 2016/10/28(金) 21:35:48.73 ID:0nh3Lpuy.net
おじいちゃん「はい笑って……はい…」

パシャ

梨子「ありがとうございます」

おじいちゃん「みんなおはぎ食べていってくれよ」

千歌「おいしぃぃぃ♪ほっぺたどこかに落っことしちゃった」

梨子「それは一大事ね」

ダイヤ(ふつうに歩いていますわ……)

鞠莉「うーんデリシャス!」

ダイヤ「花丸さん……ちょっと」

花丸「何ずら?」

160: 2016/10/28(金) 21:43:55.23 ID:0nh3Lpuy.net
ダイヤ「おじいさんはぎっくり腰なのでは?」

花丸「あ"っ………」

ダイヤ(この反応……まさか……)

花丸「も……もう直ったずら」

ダイヤ「それではルビィと善子さんは続ける必要は…」

花丸「あ…あるずら……おじいちゃんは……その……」

ダイヤ(嘘をついていたのですね……)

花丸「ええ……エエックション!!」ブシャア

ダイヤ「うわっ!!」ビチャア

梨子「!」

てってって

梨子「はい、ティッシュよ」

ダイヤ「ありがとうございますわ……」

花丸「ごめんね梨子ちゃん」

梨子「花丸ちゃん…もっと花丸ちゃんの写真が撮りたいの……ダメかな?」

ダイヤ(な……なにを……梨子さんも私の邪魔を……)

花丸(いいところに来たずら)

花丸「マルは大歓迎ずら」

梨子「やったぁ、じゃあポーズとか指定していい?」

花丸「出来るポーズならやるずらよ」

ダイヤ(ぐむむむむむ)

161: 2016/10/28(金) 21:50:05.60 ID:0nh3Lpuy.net
ダイヤ(花丸さんは嘘をついて……いったいなんの為に……やはりルビィには恋人が?……)

ダイヤ「うあああああ!!」

皆「!?」ビクッ

花丸(お……怒ってるずら?……)

梨子(どうしたんだろう……あっ……花丸ちゃんのおじいさん……そういえばぎっくり腰だって……)

鞠莉「オォウ………」

163: 2016/10/28(金) 21:57:27.99 ID:0nh3Lpuy.net
梨子「……花丸ちゃん……」

花丸「何ずら?」

梨子「ちょっとこっちでふたりきりでお話しよう?」

花丸「まあいいずら……」

てこてこてこ

ルビィ(花丸ちゃん……梨子ちゃんと……)

ダイヤ(……花丸さん!梨子さんとふたりきりで!?……いったい何を……)

善子「堕天使は……休息にはいるわ」zzzz

千歌「ふふ、善子ちゃんおつかれなんだね」

164: 2016/10/28(金) 22:03:12.09 ID:0nh3Lpuy.net
梨子「花丸ちゃん……」

花丸「…………」

花丸(何ずら……ちょっとこわいずら)

梨子「嘘…ついたよね?」

花丸「あっ」

梨子「おじいさんはぎっくり腰なんじゃないの?」

花丸「………」

花丸(まあ梨子ちゃんなら……)

花丸「実は……………」

梨子「…………ダイヤさんのお誕生日プレゼントのためにアルバイトを………」

花丸「そうずら、さぷらいずのために内緒ずら」

梨子「ふふ、なぁんだ♪」

梨子「大丈夫よ任せて♪」

花丸「バレないようになんとか頼むずら、たくさんマルの写真撮ったんだから」

166: 2016/10/28(金) 23:20:42.38 ID:0nh3Lpuy.net
てこてこてこ

ダイヤ「!!」

ダイヤ(花丸さんと梨子さん……ふたりで裏から出てきましたわ……)

梨子ニコニコ

ダイヤ(なんでしょう!!あの満足げな顔!!)

ダイヤ「はっ!」

ダイヤ(そういえば……あのとき梨子さんも聞いてましたわね)

ダイヤ「り、梨子さん……」

梨子「?」

ダイヤ「ちょっとこちらへ」

167: 2016/10/28(金) 23:24:59.60 ID:0nh3Lpuy.net
ダイヤ「花丸さん……おじいさんはぎっくり腰だっていってましたよね……」

梨子「そうね」

ダイヤ「ふつうに歩いていましたわ」

梨子「いや…ちがうわ」

ダイヤ「はい?」

梨子「花丸ちゃんのおじいさんはぎっくり腰じゃない」

ダイヤ「なんと!?」

梨子「ぎっくり腰じゃなくてびっくりドンキーなの」

ダイヤ「びっくりドンキー!?」

梨子「似てるでしょ?だから聞き間違えちゃったのよ」

ダイヤ「?!??????」

ダイヤ(びっくりドンキー?ぎっくり腰?びっくりドンキー、ぎっくり腰、びっくりドンキー………言われてみれば……)

169: 2016/10/28(金) 23:31:16.12 ID:0nh3Lpuy.net
梨子(我ながらうまくやったわね)

ダイヤ「なるほど…わかりましたわ」

梨子「なら良かった、じゃあ花丸ちゃんの撮影の続きをしてくるわね」

テッテッテ

ダイヤ「はて……びっくりドンキー………どういう状況なのでしょう…ハンバーグ……食べたくないですわ……」

171: 2016/10/28(金) 23:37:10.60 ID:0nh3Lpuy.net
テクテク

ルビィ「……お姉ちゃん」

ルビィ(大丈夫かなぁ……最近おかしいよ……)

ゴモッ

善子「あぎゃっ!!」グフッ

ルビィ「ピギャ!?善子ちゃん!?」

善子「翼が折れた……」

ルビィ「ごめんね!踏んじゃった」

善子「こんなところで休息をする堕天使が悪いのよ……」

鞠莉「ド真ん中でスリィープはダメよ、車が来たら」

ルビィ「ピギ!!」

善子「………」

千歌「ほら、お寺のなかにいれてもらお?」

善子「そうするわ……」

172: 2016/10/28(金) 23:41:27.98 ID:0nh3Lpuy.net
パシャ

花丸「なんとかなったずら?」

梨子「安心していいよ、これでもう疑われることはないわよ………あ、四つん這いになって」

花丸「ずらぁ」

パシャ

梨子「ふふ、いいわね…次は体育座り」

花丸(変なポーズばかり要求されるずらね)

173: 2016/10/28(金) 23:47:12.75 ID:0nh3Lpuy.net
ダイヤ「あっ」

ダイヤ(花丸さんと梨子さんが離れましたわ)

ダイヤ「花丸さん!」

花丸「何ずら?」

ダイヤ「おじいさんのびっくりドンキーは大丈夫ですか?」

花丸「……………」

花丸(梨子ちゃんは何が大丈夫だと思ったずら……)

ダイヤ「どうなのですか?」

花丸「ええと……しばらく安静にしてれば徐々に症状は弱くなってくるらしいずら」

花丸(まあ適当にやり過ごすずら)

ダイヤ「なるほど…」

ダイヤ(びっくりドンキーという病気なのでしょうか……)

174: 2016/10/28(金) 23:55:45.76 ID:0nh3Lpuy.net
千歌「ぷぅーおはぎでおなかいーっぱい」

鞠莉「ちょっと食べ過ぎたわ♪」

曜「その分運動しないとね」

果南「さぁいくよ」

曜「うん」

タッタッタ

果南曜「じゃあね👋」

タッタッタ

千歌「いっちゃった」

鞠莉「とってもパワフル!」

ルビィ(アルバイトのことはこれでなんとかなったのに……お姉ちゃんはおかしいまま……)

175: 2016/10/29(土) 00:09:39.54 ID:oOZg/Euu.net
千歌「ほら善子ちゃん起きて!!」

善子「……はら……」ウトウト

ルビィ「じゃあね花丸ちゃん」

ダイヤ「ごちそうさまでしたわ、またの機会があれば」

花丸「またくるずら!!」

カラス「ア"ーア"ー」

176: 2016/10/29(土) 00:16:06.92 ID:oOZg/Euu.net
ルビィ(………お姉ちゃん……ルビィはがんばるよ…万年筆のために……)

ダイヤ「………」

ダイヤ(寺であるばいと……)

ルビィ「ただいまー」

ダイヤ(びっくりドンキーとは……)

テクテクテク

母「おかえりってああ!!」

ダイヤ(というかプロジェクトDについては何も……)

ルビィ「ピギャッ!!お姉ちゃん靴はいたままだよ!」

ダイヤ(気になりますわ……)

テクテクテク

母「靴脱ぎなさい!!」

ルビィ「うゆゆぅ」

ルビィ(やっぱりおかしい……)

180: 2016/10/29(土) 08:35:43.92 ID:oOZg/Euu.net
お風呂……

ポチャン

ダイヤ「ルビィ」ヒタヒタ

ザプゥ

ルビィ「どうしたの?」

ダイヤ「びっくりドンキー……ご存じですか?」

ルビィ「……は、ハンバーグやさんだよぉ」チャプチャプ

ルビィ(なにぃ、いきなり……お姉ちゃんハンバーグ嫌いじゃないのぉ……)

ダイヤ「私がいっているのは違うびっくりドンキーですわ」カッ

ルビィ「ピぎッ!」ポチャ

ルビィ(なにそれ……ハンバーグ以外のびっくりドンキーって……)

181: 2016/10/29(土) 08:44:51.37 ID:oOZg/Euu.net
ダイヤ「大丈夫なのですか?……よくなってはいるみたいなのですが」

ダイヤ(これでびっくりドンキーのひんとは得られるでしょうか……)

ルビィ「うゆゆ」ブブブブ

ルビィ(わけがわからないよぉ……びっくりドンキー………よくなってはいる……びっくり……鈍器………わかった!!)

ルビィ「腫れは治まったらしいよ…でものうみそにけがが残るかもしれないから安静にしてなきゃいけないんだって」チャプ

ダイヤ「そ、それは良かったです」

ダイヤ(腫れ!?脳に後遺症!?……病気ではなく怪我なのでしょうか)

ザパァァァッ

ルビィ「ルビィはあがるよ!」

スタコラサッサァ

つるんっ

ルビィ「ピゲッ!!」ドテッ

ダイヤ「ルビィ!!」

ルビィ「うゆゆ~★☆★☆★☆★☆」ピヨピヨ

ダイヤ「風呂場で走るから……」

ダイヤ「わたくしもあがりますかね……」ザパッ

184: 2016/10/29(土) 23:42:38.19 ID:oOZg/Euu.net
深夜……

ダイヤ(とりあえずルビィに恋人ができたと言うのはわたくしの勘違いと……)ギンギン

ルビィ「ゅるぅ……やめえょ……なまるちゃん………」zzzz

ダイヤ(ふふ、寝顔も可愛らしいですわ)ギンギン

ダイヤ(しかしプロジェクトDについてはなにもわからず……)

ダイヤ(眠れませんわ……)ギンギン

185: 2016/10/29(土) 23:49:51.22 ID:oOZg/Euu.net
月曜日……

千歌「それでね!しいたけの耳からすずめが出てきたの!!もう驚いちゃって!」

梨子「あれだけ毛があれば鳥もぐっすり眠れるね」

曜「しいたけはすずめ食べないんだね」

千歌「あつ」

カッカッカッ

ダイヤ「ごきげんよう」

千歌「さいころ持ってないや😋」

曜「あれ終わったんだっけ」

ダイヤ「ちょっと梨子さんをお借りしますわ」

千歌「どうぞどうぞ」

曜「つまらないものですが」

梨子「えぇ?」

186: 2016/10/30(日) 00:00:11.60 ID:tiv0LfHs.net
音楽室……

ダイヤ「ふぅ……ここは温かくて良いですわね……」

梨子「…………」

梨子(何なのかしら……)

梨子「あのぉ……」

ダイヤ「はい!!」クワッ

梨子「!………ご用件は……」

ダイヤ「梨子さんのことを……信じても良いですね?」

梨子「え、はい」

ダイヤ「頼みがあるのです」

梨子「…………」ゴクッ

ダイヤ「鞠莉さんからプロジェクトDについて聞いてほしいのです」

梨子「………へ……」

ダイヤ「もう気になって夜も眠れないのですわ…ですから梨子さんにわたくしのスパイになっていただきたいのです」

梨子「私が鞠莉さんに近づいてプロジェクトDに参加するの?」

ダイヤ「そうですね」

187: 2016/10/30(日) 00:14:25.72 ID:tiv0LfHs.net
三年生の教室……

梨子「は……はろお……」

鞠莉「オォ!?珍しいわね」

梨子「さ最近……とっても……ダイヤさんぷりてぃ…」

鞠莉「?」

梨子(……どうせいないしいいよね……)

梨子「プロジェクトDって何?」

鞠莉「ふふっ♪ダイヤに聞いてこいって言われた訳ね」

梨子「ええと…そ…そうだよ」

188: 2016/10/30(日) 08:54:17.54 ID:tiv0LfHs.net
梨子「………そういうことなのね」

鞠莉「そうよ」

梨子「でもちょっとかわいそう……」

鞠莉「まあ……でもきっと喜んでくれるわ」

梨子「まあ……」

梨子(でも夜も眠れないほど悩んでるのよね……)

鞠莉「という事で適当に取り繕っておいて♪」

梨子「うん……」

189: 2016/10/30(日) 09:01:06.80 ID:tiv0LfHs.net
音楽室……

ダイヤ「それで何かわかりましたか?」フンフン

梨子「ええと……」

梨子(本当に眠れてないのね……よく見たら目の下にくまが……)

梨子「………」

ダイヤ「?」

梨子「ほんとうはね……」

ダイヤ「む」ゴクッ

190: 2016/10/30(日) 09:12:33.99 ID:tiv0LfHs.net
………………………………………………………………

ダイヤ「な……なんと!」

ダイヤ「つまり…ルビィがわたくしの誕生日ぷれぜんとのためにこんびにえんすすとあであるばいとをしているのを知っている鞠莉さんと果南さんが面白がってわたくしをからかっていたのですね!!」

梨子「う…うん……でもね……みんな悪気があるわけじゃないのよ……喜ぶ顔が見たくて…」

ダイヤ「わかりましたわ」

梨子「……私からは…その聞かなかった体で……」

ダイヤ「もちろんですわ」

ダイヤ「本当にありがとうございましたわ!!梨子さん」

梨子「これでちゃんと眠れるね♪」

ダイヤ「ええ!」

梨子「ふふっなんだか空が晴れたみたい♪」

ダイヤ「わたくしもですわ」

テッテッテ

つるんっ

ダイヤ「あっ……」

ダイヤ(これは……私が壊した椅子の背もたれ……)

梨子「ああ危ない!!」

ドテッ

191: 2016/10/30(日) 09:16:57.38 ID:tiv0LfHs.net
テクテクテク

花丸「この間の音楽室は窓から入ってくる光でぽかぽかで気持ち良さそうずらね…」

花丸(ほーむるーむはマルにはあんまり関係なさそうだし、ちょっとお昼寝ずら)

タッタッタ

鞠莉「オォ!?花丸!!」

花丸「こんなところでどうしたずら?」

鞠莉「ダイヤ知らない?お昼休みから行方不明なのよ!」

花丸「見てないずらねぇ」

鞠莉「ダイヤが授業サボるなんて初めてよ★」

タッタッタ

花丸(大変ずらねぇ)

192: 2016/10/30(日) 09:21:32.10 ID:tiv0LfHs.net
テケテケテケ

花丸「マルは進路希望調査は出したし…レクだとしたらお昼ご飯の後の運動はちょっと……」

タッタッタ

千歌「はっ……花丸ちゃん!!」

花丸「どうしたずら?」

千歌「梨子ちゃん知らない?!もぉ、梨子ちゃんが原稿もってるのにこれじゃ発表できないよぉ!」

花丸「見てないずらねぇ」

千歌「そっかごめぇん!」

タッタッタ

193: 2016/10/30(日) 09:26:31.76 ID:tiv0LfHs.net
花丸(行方不明者が多いずらね…)

テケテケテケ

花丸「おっ、この時間は音楽室は授業じゃないずらね…」

ガララララッ

花丸「……」

梨子「……んぅ…………」zzzz

ダイヤ「……すぅ………すぅ……」zzzz

花丸「………」

花丸(行方不明のふたりが……音楽室で抱き合って寝てるずら……これは……)

ガララララッ

花丸(報告すべきか……迷うずらね……ふたりの関係を……公にしてしまうのは……)

体で

194: 2016/10/30(日) 09:28:43.54 ID:tiv0LfHs.net
一年生教室……

ガララララッ

善子「あれ?ずら丸どっかいってたの?」

ルビィ「花丸ちゃんは自分に関係なさそうなホームルームの時はお昼寝しにいっちゃうんだよ」

花丸「………」

花丸(うーん……)

195: 2016/10/30(日) 09:29:47.06 ID:tiv0LfHs.net
>>193体で→無し

197: 2016/10/30(日) 09:48:59.08 ID:tiv0LfHs.net
花丸「ルビィちゃん……ちょっとくるずら」

ルビィ「え、うん」

善子「私も行くわ!」

花丸「………絶対に口外しないずら」ムクッ

善子「え!?なにそれ……うん」

善子(何よいきなり怖い顔して……)

ルビィ(何かなぁ……ひみつってことだよね…)

テケテケテケ

198: 2016/10/30(日) 10:21:07.42 ID:tiv0LfHs.net
図書室……

花丸「さっきお昼寝しに音楽室にいったずら」

ルビィ「どうして音楽室に?」

花丸「窓から温かい光が…」ぽかぽか

善子「気持ち良さそうね」

花丸「音楽室に行く前にある情報をえたずら」

善子「何よ」

花丸「ダイヤさんと梨子ちゃんが行方不明だという」

ルビィ「ピギャ!お姉ちゃん!!」

善子「それは確かに大変だけど…」

花丸「そしてマルは図書室にいったずら」

199: 2016/10/30(日) 10:23:20.60 ID:tiv0LfHs.net
花丸「間違えた、音楽室ずら」

善子「それで…」

花丸「そしてドアを開けると」

ルビィ「ぴ……」ゴクッ

花丸「ダイヤさんと梨子ちゃんが………ふ…ふふふふたりで///」

ルビィ「……」

花丸「抱き合って気持ち良さそうに寝てたずら」

善子「…………」

ルビィ「嘘……」

花丸「見てしまったずら……マルのこの目で」

200: 2016/10/30(日) 10:29:49.88 ID:tiv0LfHs.net
ルビィ「うゅぅ……お……女の子同士で……//」

善子「ま…まあもしかしたら…なんかでふたり躓いてころんで頭打ってっていうtoLOVEるてきなこともありえるし……」

ルビィ「なにそれ……」

コンコンッコンコンッ

パタタタタ

花丸「あ、鳩さんだ」

てててて

ガララララッ

花丸「久しぶりずら」

鳩「ほほー<その頭に玉子つけた姉ちゃんの言うとおりだぜ、さっき見てたからな>」

善子(ずら丸……)

花丸「芋虫はいらないずら」

鳩「ほほっ<じゃあな>」

パタタタタ

201: 2016/10/30(日) 10:37:19.11 ID:tiv0LfHs.net
梨子「………あれ………」ギュウ

ダイヤ「…すぅ…………すぅ…」zzzz

梨子「わっ………」

梨子(温かくて……柔らかい……)

梨子「ふふっ……可愛らしい顔で寝るのね………」

梨子(きれいな真っ白の肌……)

梨子「……………」

ピロリ

梨子「あっ……ラインが」

未読41

梨子「あっ………」

グイグイ

梨子「ほら起きて……」グイグイ

ダイヤ「んぅう……あれ……梨子さん……」

梨子「戻ろう……教室に……」

ダイヤ「あれ?こ…こんな時間!いけませんわ!はやく戻りましょう」

タタタタタタ

202: 2016/10/30(日) 10:40:48.93 ID:tiv0LfHs.net
ルビィ「うゆぅ…………」

ルビィ(お……お姉ちゃんは……)

ルビィ「はうっ……」

ルビィ(そういえば……このまえお寺でふたりきりでよくしゃべってたような……)

善子「……まあたとえそうだとしても……ね?」

花丸「そうずら……」

ルビィ「うん……」

ルビィ(梨子ちゃんがルビィのお姉ちゃんに……)

203: 2016/10/30(日) 11:16:19.67 ID:tiv0LfHs.net
その夜……

ダイヤ「すぅ…………すぅ………」zzzz

ルビィ(お姉ちゃん気持ち良さそうに寝てる……)ギンギン

ルビィ(たとえお姉ちゃんが……女の子を好きになってても……お姉ちゃんだよね……)ギンギン

ルビィ(眠れないよぉ)ギンギン

204: 2016/10/30(日) 11:20:40.69 ID:tiv0LfHs.net
次の日……

ルビィ「うゆゆ……おはよう」ウユウユ

花丸「おはようってルビィちゃん……とっても眠そうずら」

善子「夜更かしするから小さいのよ」

ルビィ「ゆゆ…」

善子「今日は学校終わったらノーソンだからね」

ルビィ「るる……がんばるび……」ウトウト

花丸「大丈夫ずら?休むならはやく言うずらよ」

ルビィ「大丈びぃ」

208: 2016/10/30(日) 19:57:33.71 ID:tiv0LfHs.net
夕方………

ルビィ「ありがとうございましらぁ~……うゆぅ」ウトウト

善子「ふぅ、落ち着いたわね」

花丸「からあげくんたくさんあげたずらよ」

善子「………」

ウィーッ

ピンポピンポ

善子「いらっしゃ…!あっ!!!」

梨子「ふふ♪来ちゃいました」

善子ルビィ花丸「新おリねこリーちゃん!!」(新お姉ちゃん、リリー、梨子ちゃん)

花丸「どうしたずら」

曜「えーと…世界の平和を守るため……愛と」

千歌「高海千歌参上っ!!」

曜「早いよ千歌ちゃん!!」

209: 2016/10/30(日) 20:01:03.49 ID:tiv0LfHs.net
千歌「ヌマヅのノーソンに……花丸ちゃんたちが働いてるなんて……行くに決まってるよ!」

曜「全速前進……」

梨子「……」

曜「………」

千歌「ヨーソローは!?」

曜「ヨーソロー」

千歌「遅いよ!!」

善子(何しに来たのよ)

花丸「からあげくんたくさん作っちゃったから買ってほしいずら」

210: 2016/10/30(日) 20:05:54.08 ID:tiv0LfHs.net
千歌「ふふ、梨子ちゃんがコンビニスウィーツなるものを買おうと行ってきたので」

曜「駅前で渡辺曜乱入!!」

千歌「ということなのです!!」

花丸「からあげくん買ってほしいずら」

ルビィ(元気だなぁ……)ウトウト

梨子「ルビィちゃん大丈夫?」

ルビィ「ウィギッ!?新お姉ちゃん!!」

梨子(新お姉ちゃん?)

梨子「眠そうだけど」

ルビィ「お姉ちゃんのためにがんばるび……」

梨子「うふふ、がんばって♪」

梨子(お姉ちゃんって呼ばれたわ……)

211: 2016/10/30(日) 20:10:05.11 ID:tiv0LfHs.net
花丸「からあげくん買ってほしいずら」

善子「ここに来たからにはからあげくんを買ってもらうわよ」

千歌「受けてたとう」

曜「私買うよ」

花丸「感謝ずら」

千歌「いや~みんな青のしましまが似合ってるねえ!」

善子「そうかしら」

千歌「善子ちゃんなんてまさにアレだよ…ええと……ペテン師」

善子「堕天使よ!!」

212: 2016/10/30(日) 20:14:36.17 ID:tiv0LfHs.net
梨子「ふふ」ニコニコ

ルビィ「………」

ルビィ(ルビィのこと見てるよ……)

梨子(かわいい❤こんな妹ほしいなあ)

ルビィ(品定め?……)

花丸「梨子ちゃんはからあげくん買うずら?」

梨子「じゃあひとつ買おうかな」

梨子(花丸ちゃんもかわいいよ)

千歌「梨子ちゃんがいってた杏仁豆腐あったよ!」

曜「みかん牛乳寒天は?」

千歌「いるいる!!」ドサッ

曜「渡辺曜はシュークリームが食べたいのであります」

千歌「買っちゃえ!!」ドサドサ

215: 2016/10/30(日) 21:29:21.63 ID:tiv0LfHs.net
花丸「曜ちゃんは駅前で何してたずら?」

千歌「たしかに!聞いてなかったね」

曜「カレーのルウを買ってこいと頼まれたのであります!そしたら千歌ちゃんと梨子ちゃんが楽しそうに歩いていたのでつい……」

梨子「ルウは買ったの?」

曜「シュークリームに……」

千歌「あっはっは、晩御飯はシュークリームカレーで決まりだね」

梨子「不味そう…」

善子(ダメじゃない…)

ルビィ「お母さんに怒られちゃうよ?」

曜「そろそろ既読無視が効いてきたころかな?」

梨子「ええ…」

千歌「じゃあそろそろ……よいしょ!」

ドンッ

千歌「お会計お願いしまーす」

216: 2016/10/30(日) 21:36:34.36 ID:tiv0LfHs.net
ピッピッピッピッ

善子「6892円です……高っ」

曜「え…千円しかもらってないよ」

花丸「すまあとほんの充電器が高いずらね」

曜「入れたの誰……」

千歌「えっ……それそんなにするの……」

梨子「千歌ちゃん……」

千歌「返してくるよ……」トボトボ

ピッ

善子「2692円よ」

梨子「はい」千円ホイ

千歌「はい」千円ホイ

曜「はい」千円ホイ

善子「308円のお返しよ」

梨子「101円ずつとって」

千歌「五円はぼきーん」

ボドッ

曜「ご縁があるよーそろー」

218: 2016/10/30(日) 21:39:00.16 ID:tiv0LfHs.net
千歌「じゃあ!またねー」

梨子「ふふ、ばいばい」

曜「ルウは諦めるよ!じゃあね」

ピンポピンポ

ウィーッ

善子「………」

花丸「………」

ルビィ「……」

善子「嵐ね」

花丸「からあげくん買ってくれて助かったずら」

ルビィ「新お姉ちゃん……」

219: 2016/10/30(日) 21:42:15.43 ID:tiv0LfHs.net
善子「新お姉ちゃんってなんなのよ……」

ルビィ「うゆぅ……ルビィのふたりめのお姉ちゃんになるかもしれないから……」

善子「ええ……」

花丸「落ち着いたから休憩回すずらよ」

ルビィ「ルビィ休んじゃったらそのまま寝ちゃいそうだからいいや……」

220: 2016/10/30(日) 21:54:10.15 ID:tiv0LfHs.net
ダイヤ「………やはり……心配ですわ……ルビィも高校生とはいえ…こんびにえんすすとあであるばいと……」

ダイヤ(今日だけですわ……1度ルビィの頑張っているところを見て…安心するのです)

ムクッ

ダイヤ「ついでにえんぴつを買いますわ」

221: 2016/10/30(日) 22:01:10.18 ID:tiv0LfHs.net
善子「じゃあ私休憩入るわね」

花丸ルビィ「はぁい」

ガチャン

花丸「暇ずらねぇ」

ルビィ「たばこ多過ぎて大変だなぁ」

ウィーッ
ピンポピンポ

花丸「いらっしゃ…」

ルビィ「どうしたの花ま……」

テクテク

ダイヤ「こんばんは」

222: 2016/10/30(日) 22:16:43.27 ID:tiv0LfHs.net
ダイヤ「アッ、アラ?ハナマルサントルビィデハアリマセンカ」

花丸「ずら」

花丸(白々しい感じがするずら)

ルビィ「え…う」

ルビィ(なんでお姉ちゃんがここに……)

ダイヤ「ココココンナトコロデアルバイトシテタノデスネ」

━━━━━━━━━━━━━━━━━
休憩中…カメラの映像を見る堕天使

善子「なにしてるのよ……」
━━━━━━━━━━━━━━━━

ダイヤ「えんぴつはどこにありますか?」

花丸「ええと…ついてくるずら」

トテテテテ

223: 2016/10/30(日) 22:20:38.28 ID:tiv0LfHs.net
花丸「ここに……」

妖怪ウォッチ・かきかたえんぴつ

花丸(あ、妖怪ウォッチしかないずら)

ダイヤ「アリガトウございますわ」パシッ

花丸(妖怪ウォッチのえんぴつでいいずら?)

花丸「レジで……」

トットトット

ダイヤ「オネガイシマスわ」

トンッ

妖怪ウォッチ・かきかたえんぴつ

ルビィ「おあずかりしましゅ……」

ルビィ(妖怪ウォッチかきかたえんぴつ……)

ピッ

224: 2016/10/30(日) 22:26:04.96 ID:tiv0LfHs.net
ルビィ「な…700えんです」

ダイヤ「はい」千円ホイ

花丸(ルビィちゃんがんばるずら!)

ウィーッガッシャーン

ルビィ「さ……300円のお返しでし……」

ダイヤ「………」

ルビィ「………」

━━━━━━━━━━━━━━━━━

善子「何よ………これ」

━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ルビィ「お…お姉ちゃん…誰に聞いたの?…… 」

225: 2016/10/30(日) 22:28:58.81 ID:tiv0LfHs.net
ダイヤ「梨子さ!!リコッ!梨子梨子リコーダーはこんびにえんすすとあにはアリマセンの?」アタフタ

花丸「ないずらよ…夜に笛吹くと蛇がくるずらよ」

ダイヤ「あへっ…し…失礼しましたわ!!」

ダッダッダッダッ

ピンポピンポ
ウィーッ


花丸「ありがとうございましたずら」

226: 2016/10/30(日) 22:32:18.30 ID:tiv0LfHs.net
ルビィ「お姉ちゃん……」

花丸「梨子ちゃん…ついにダイヤさんに言ってしまったずらね」

ルビィ「ひどいよぉ…新お姉ちゃんん……」

花丸「これじゃさぷらいずは……」

ガチャッ

善子「大事なのは気持ちよ……」

花丸「いいこというずら」

227: 2016/10/30(日) 22:43:12.01 ID:tiv0LfHs.net
テケテケテケ

ダイヤ「ルビィは頑張っているみたいですね」

ダイヤ「誕生日ぷれぜんと……一体なんなのでしょうか…今から楽しみですわ」

テケテケテケ

ダイヤ(そういえばあそこでルビィたちが働いていたということは……びっくりドンキーは嘘だったのですね)

ダイヤ(まあ梨子さんはルビィたちになにもいうなと言われていたのでしょう)

ダイヤ「ふぅ…これで私もがんばれますわ」

228: 2016/10/30(日) 22:46:30.59 ID:tiv0LfHs.net
その夜……

ダイヤ「…すぅ…………すぅ……」zzzz

ルビィ「……………………」

ルビィ(梨子ちゃん……ひどいよぉ……お姉ちゃんにはなしちゃうなんて)

ルビィ(でも…そんなに信頼しあってるのかな……だいじなひみつを……やっぱりふたりは……)

ルビィ「………う………ゆぅ」zzzz

232: 2016/10/30(日) 23:49:36.70 ID:tiv0LfHs.net
次の日……

テクテクテク

ダイヤ「なんと、梨子さんも昨日ノーソンに」

梨子「そうなのよ、千歌ちゃんと曜ちゃんもいっしょに」

ダイヤ「ルビィはよくやっていました」

梨子「もちろん善子ちゃんも花丸ちゃんもね」

ダイヤ「そういえば梨子さん!びっくりドンキーは嘘だったのですね!!」

梨子「うふふ、ごめんね…花丸ちゃんに頼まれたから」

ダイヤ「恥ずかしいですわ…びっくりドンキーなんて……」

………
スサササ

ストーキングルビィ「…………お姉ちゃんやっぱり」

ストーキング花丸「あんなに楽しそうにしゃべってるずら」

ストーキング善子「なにいってるのかよく聞き取れないわね…」

234: 2016/10/30(日) 23:57:05.37 ID:tiv0LfHs.net
2年生教室……

梨子「昨日は大丈夫だったの?」

曜「ルウなしカレーを食べたよ」

千歌「なにそれ?」

曜「ごはんに…ジャガイモとにんじんと肉や玉ねぎを乗っけて」

千歌「肉じゃが作れば良かったのに」

梨子「わざわざいっしょに食べなくても」

千歌「まあカレーのルウ買ってこいっていったのに自分の分のシュークリームとからあげくんだけ買ってきたら怒るよ」

曜「そんな大人にはなりたくないよ」トホホ

梨子「悪いのは曜ちゃんでしょ………」

237: 2016/10/30(日) 23:59:29.05 ID:tiv0LfHs.net
1年生教室……

ルビィ「ルビィ梨子ちゃんに直接聞いてみるよ」

花丸「がんばるずら」ニョッ

善子「応援するわ!」

ルビィ「え……ついてきてよぉ」うるうる

善子「仕方ないわね」

花丸「マルも気になるからいくずらよ」

ルビィ「じゃあ2年生のところに」

238: 2016/10/31(月) 00:05:20.65 ID:4xcyrvYY.net
ルビィ「………何してるの………」

━━━━━━━━━━━━━━━
曜「ヨーソロー!」

千歌「ようそろー」

梨子「よーそろー」

曜「違うよ!ヨーソローはこう!こう腕をクイッと」

━━━━━━━━━━━━━━━━

善子「あれが私たちより歳上のすること?」

花丸「ヨーソローは曜ちゃんだけで充分ずらよ」

ルビィ「入りにくいよ…」

花丸「行くしかないずらよ」

239: 2016/10/31(月) 00:09:18.83 ID:4xcyrvYY.net
ルビィ「うゆゆぅ」

ガララララッ

曜「だから!こう!こうだってば!ヨーソロー!!」クイッ

千歌「あ、ルビィちゃん……に善子ちゃんと花丸ちゃんも」

ルビィ「こんにちは……」

梨子「よんにちはルビィちゃん」

千歌「あ!今梨子ちゃんよんにちはだって!」

曜「ヨーソローが移った!」

千歌「よんにちは」

曜「よんにちは」

梨子「もう////」

240: 2016/10/31(月) 00:13:41.26 ID:4xcyrvYY.net
ルビィ「り…梨子ちゃんは……ルビィの新お姉ちゃんになるんですか?」

梨子「へっ?」

善子「ちょっと分かりにくいわよ」

花丸「ええと……梨子ちゃんはダイヤさんのことが好きずら?」

梨子「えっ…まあ」

梨子(なんなのよ……)

ルビィ「お姉ちゃんと……そ…その恋人同士なんですか?」

千歌「えっ!!」

曜「嘘!?」

梨子「えっ」

241: 2016/10/31(月) 00:20:19.16 ID:4xcyrvYY.net
梨子「違うわよ」

千歌「ですよねー」

曜「驚いちゃった」

花丸「マルは見てしまったずらよ……」

梨子「な何を見たの?花丸ちゃん」

花丸「梨子ちゃんとダイヤさんが音楽室で抱き合って寝てるところをずら」

千歌「きゃ//」

梨子「えっ!あ…あれは」

ルビィ「いいんですよ……梨子ちゃんが新お姉ちゃんでも」

梨子「だから違うのよ」

ルビィ「でも…お姉ちゃんのお誕生日プレゼントのことは言わないでほしかったです」

梨子(私に聞いたって言わないでって言ったのに!もちろんですわって何だったの)

242: 2016/10/31(月) 00:24:13.88 ID:4xcyrvYY.net
梨子「そ…それは…」

梨子(でも私がダイヤさんに教えたのは事実だよね……)

梨子「そうだけど……」

千歌(もうやめとこ……)

曜(千歌ちゃんが喋らなくなったから私も)

花丸「ルビィちゃんはダイヤさんへの恩返しがしたくて…がんばってあるばいとも始めたずらよ」

善子「とっても良い万華鏡を買って…喜んでるところを見たかったのよ」

花丸「万年筆ずら」

244: 2016/10/31(月) 09:15:02.33 ID:afQxJ+ZA.net
梨子「で…でも万年筆?のことはいってないわよ」

ルビィ「ほんとぉ?」

千歌「でもね、ルビィちゃんかわいそうだよ」

曜「でもダイヤさんは良かったんじゃない?今ごろ楽しみにしてるよきっと」

梨子「うぅ……本当だよ…お姉さんにはルビィちゃんが誕生日プレゼントのためにノーソンで頑張ってるとしかいってないのよ」

ルビィ「じゃあ……いっか…」

245: 2016/10/31(月) 09:20:53.67 ID:afQxJ+ZA.net
ルビィ「………で……お姉ちゃんとは……その……お付き合いしてるんですか?」

千歌「気になるよ」

曜「禁断の……」

梨子「あれは違うのよ」

花丸「何が違うずら、マルはこの目で見たずらよ」ギンッ

梨子「あのときはダイヤさんにルビィちゃんのアルバイトのことを話したばかりだったの、そのまま音楽室から出ようとしたらダイヤさんが壊しちゃった椅子の背もたれに躓いて」

善子(嘘!私のいった通りじゃない!!)

梨子「そのまま頭を打って……」

花丸「そうだったずらか……ごめんね梨子ちゃん」ペコッ

梨子「いいのよ」(花丸ちゃんかわいい)

ルビィ「お姉ちゃん……頭打って勉強したことが飛んでいってないかな……」

梨子「大丈夫よ」

千歌「そのまま梨子ちゃんと入れ替わって……」

曜「あたしんちの映画そんな感じだったっけ?覚えてないや」

246: 2016/10/31(月) 09:24:05.26 ID:afQxJ+ZA.net
三年生の教室……

鞠莉「ちょっと果南見てよ…」ボソボソ

果南「ダイヤ…ジバニャンのえんぴつ使ってるね…かわいいとこあるじゃん」

鞠莉「なんだか吹っ切れたような顔してるわね」

果南「良かったじゃん…気づいたんでしょいろんなことに」

鞠莉「怒られないかしら」

果南「さあ」

247: 2016/10/31(月) 09:27:56.36 ID:afQxJ+ZA.net
花丸「お悩み解決ずらね」

ルビィ「眠れルビィ!」

善子「一ヶ月半、がんばって万華鏡買うわよ!」

花丸「万年筆ずら」

……………

こうして一ヶ月半…過ぎ去っていった……

そしてルビィたちのアルバイト最後の日……

248: 2016/10/31(月) 09:36:45.59 ID:afQxJ+ZA.net
おっさん「今日で終わりだね」

善子「そうね、たばこの場所やっと覚えてきたのに」

ルビィ「楽しかったよ…」

花丸「からあげくんたくさんあげたずら」

おっさん「寂しくなるけど…君たちの目的が達成するなら嬉しいよ」

ルビィ善子花丸「ありがとうございました!ずら」

おっさん「これからは毎日休みなしだ!体重はまた減るだろうけどがんばるよ、お買いものとか来てね、からあげくん20えん引くよ」

250: 2016/10/31(月) 09:45:25.37 ID:afQxJ+ZA.net
てってってっ

善子「じゃあ万年筆のお店にいくわよ」

ルビィ「うんっ」

花丸「ルビィちゃんどのくらいお金たまったずら?」

ルビィ「130,000えんだよ」

善子「刻印サービスで5,000円、本体で108,000円、お釣りがくるわね」

ルビィ「善子ちゃんは何か買うの?」

善子「前にもいったけど聖衣を何着かと…お母さんとお父さんを焼肉につれていってあげるわ…あと私もダイヤのプレゼント買わなきゃ」

花丸「それいいずらね、マルもやるずら」

252: 2016/10/31(月) 09:50:39.88 ID:afQxJ+ZA.net
ペン専門店……

花丸「わぁーすごいずらね、文房具屋さんとは違うずら!!」パァ

ルビィ「変な定規だねぇ」

花丸「それは建築屋さんが使うらしいずらよ」

ルビィ「へぇ~」

善子「あったわよ、あの万年筆」

ルビィ「ほんとぉ!?」

トテテテテ

ルビィ「これだよぉ……ふふ」

花丸「良かったずらね」

253: 2016/10/31(月) 09:55:50.08 ID:afQxJ+ZA.net
ペン専門店店長「ふ…お目が高いねお嬢さんたち」

ルビィ「うゆぅ?」

ペン専門店店長「そいつはとっても良い素材を使ってんだ…万年筆どころか億年筆だよ、インクさえ入れればね」

花丸「一億年後マルはどうなってるずらぁ」

善子「神にでもなってそうね」

ルビィ「あのぉ、それください」

善子「お名前刻印サービスってのを使いたいの」

ペン専門店店長「いいよ、レジにおいで」

254: 2016/10/31(月) 09:59:13.69 ID:afQxJ+ZA.net
ウィーッン(名前刻印中)

ペン専門店店長「お嬢さんたちはどうして万年筆なんかに興味を持ったんだい?中学生だよね?…うちの娘も中学生なんだがこの店にめったに来ないぜ」

善子(失礼ね)プンパン

ルビィ「お姉ちゃんの誕生日プレゼントで」

ペン専門店店長「………気に入ったぜ……刻印代はいらねえ108,000円だけでいいぜ、」

ルビィ「ほんとぉですか!!」

256: 2016/10/31(月) 10:28:02.31 ID:afQxJ+ZA.net
ペン専門店店長「しかしぃ…姉ちゃんとはずいぶん歳が離れてるのか?」

ルビィ「いえそんなに」

善子「ふたつだけよ」

ペン専門店店長「じゃあすげえ姉ちゃんなんだな」

ペン専門店店長(その歳で社長ってことか?)

ルビィ「はい!自慢のお姉ちゃんです」

ペン専門店店長「あと20分くらいかかるからちょっと歩いてな」

花丸「あっちにだんご屋さんがあったからいくずら!」

善子「いいわね、今ちょうどよもぎが食べたい気分だったのよ」

ルビィ「ルビィはみたらし!!」

257: 2016/10/31(月) 10:30:52.40 ID:afQxJ+ZA.net
花丸「おいしいずら!!」モッモッ

ルビィ「ケホッケホッ……カッ」ゴッ

善子「ルビィがむせたわ!!」

花丸「お茶買うずらよ」

チャリン

ガチャッ

綾鷹

ルビィ「ゴッ……ゴクッゴクッ」

ルビィ「ぷはぁ…助かったよ、ありがとう」

善子「そろそろ経ったかしら」

花丸「いってみようか」

ルビィ「うん」

258: 2016/10/31(月) 10:38:48.82 ID:afQxJ+ZA.net
ペン専門店店長「おっちょうどよかったな」

ルビィ「わぁ!」

ペン専門店店長「プレゼント用包装もバッチリだ」

花丸「かわいい包みずら」

ルビィ「じゃあ……んしょ」11万ホイ

ペン専門店店長「…………」パラッパラッパラッ

ペン専門店店長「はいよ2000円だ」

ルビィ「ありがとうございました」

ペン専門店店長「おまけもつけといたぜ」

善子「サービス精神がすごいわね」

ルビィ「ほんとうにありがとうございましたぁ…きっとお姉ちゃんも喜んでくれます」

ペン専門店店長「じゃあな、また機会があればウチで買ってくれ」

花丸ルビィ善子「はぁい 」

259: 2016/10/31(月) 10:42:34.16 ID:afQxJ+ZA.net
そして1月1日…

ルビィ「うゆゆぅ」ウトウト

ダイヤ「明けましておめでとうですわ🎵」ワクワク

ダイヤ(ルビィは何をくれるのでしょうか)ワクワク

ルビィ「おめでとうお姉ちゃん」

お母さん「はいお年玉よ」

ルビィ「ありがとう!!」

ダイヤ「感謝しますわ」

ルビィ「午前中おうちでおせち食べたら午後は千歌ちゃんのおうちでお姉ちゃんのお誕生会だよ」

ダイヤ「楽しみですわ」トッテモワクワク

260: 2016/10/31(月) 10:48:51.17 ID:afQxJ+ZA.net
十千万……

千歌「おっ!?主役の登場だ!!」

ダイヤ「明けましておめでとうございますわ」

みんな「明けましておめでとうございます」

千歌「な!なんと今日で黒澤ダイヤさんはぁ!!」

曜「おっ!!」

千歌「18歳!!」

曜「車の免許とれちゃうよ!!」

千歌「すっごぉーい!!」

善子「ルビィ、ちゃんと持ってきた?」

ルビィ「もちろんだよ」

261: 2016/10/31(月) 10:54:45.50 ID:afQxJ+ZA.net
千歌「それではみんなで楽しみましょー!!」

ざわざわ

梨子「ふふっ、はい」プレゼント

ダイヤ「ありがとうございますわ」ハラハラッ

お守り

ダイヤ「お守りですか!!」

梨子「学業だけじゃなくていろんな目標が成就するようにってお守りなのよ」

ダイヤ「まあ!大事にしますわ!」


善子「ルビィのは最後にしましょう」

花丸「そうずら」

ルビィ「うゆゆぅ緊張してきたよぉ」

262: 2016/10/31(月) 11:00:23.95 ID:afQxJ+ZA.net
曜「オリジナル扇子!!手作りだよ!!」

パララッ

ダイヤ「まあ!すばらしいですわ!」

曜「真冬だけど使ってね」

千歌「私はそれ!!さっきから食べてる」

ダイヤ「このみかんのケーキですか」

千歌「そう!!志満ねえとがんばりました!!」

ダイヤ「とってもおいしいですわ!!」モッグモッグ

千歌「へへぇ途中でみかんが足りなくなったからいよかん入れたよ」

263: 2016/10/31(月) 11:08:55.11 ID:afQxJ+ZA.net
鞠莉「はい!」

ダイヤ「これは……なんでしょう?」

鞠莉「チョコチップよ」

ダイヤ「ちょこちっぷ……」

鞠莉「ベルギーから輸入したとってもおいしいものよとってもシャイニーから食べて」

ダイヤ「はい」モグモグ

鞠莉「デリシャスでしょ」

ダイヤ「とってもおいしいですわ!!」

鞠莉「ふふっ良かったわ♪」

果南「口についてるよ」

ダイヤ「えっ」

果南「あっ……なんでもないなんでもない!そうだっ、私はこれ」

ダイヤ「かんざしですか!!」

果南「そう、迷ったんだけど一番かわいいのにしたよ」

ダイヤ「とても良いですわ!はやくつけてみたいです」

果南「なら良かったよ」

264: 2016/10/31(月) 11:13:51.29 ID:afQxJ+ZA.net
善子「ふふん……」

ダイヤ「なんですの?」

善子「はいこれ」

りんご

ダイヤ「り……りんごですか!?」

善子「りんごじゃないわよ」

ダイヤ「じゃあ一体」

善子「知恵の実よ」

ダイヤ「知恵の実……」

善子「私はヘビ……食べなさい…その実を…」

花丸「高いりんごずらよ、善子ちゃんが善子ちゃんらしさを求めたら高いりんごになったずら」

善子「私はヘビ……そそのかすの……さあ食べて……」

ダイヤ「家に帰ったら切りますわ」

善子「そう」しゅん

265: 2016/10/31(月) 11:16:52.98 ID:afQxJ+ZA.net
花丸「マルは……これずら」

ダイヤ「あら、とても可愛らしい栞ですわね」

花丸「おしばなして作ったずらよ、ダイヤさんも本が好きずら?」

ダイヤ「ええ、大事に使いますわ」

ダイヤ(次は……いえ…最後はルビィ……一体なにを準備してるんですの?)

千歌「おっとお!!トリはルビィちゃんだ!!」

曜「おっ!なんだろ!」

ルビィ「うゆゆぅ」

266: 2016/10/31(月) 11:27:29.95 ID:afQxJ+ZA.net
ルビィ「お姉ちゃん……ありがとう、これからもよろしくね……はい」

ダイヤ「ふふっ」

ダイヤ(なんでしょうか、可愛らしい包みですわ)ドコッドコッ

パラパラッ

ルビィ「万年筆だよ」

ダイヤ「なんと!!」パァー

ルビィ「ふふっ」

ダイヤ「!名前まで彫って…………」

黒澤タイヤ(株)

ダイヤ「…………………」ポカーン

善子「大成功ね」バッ

花丸「驚いて言葉もでてないずら!!」ムクッ

梨子「すごいわね、万年筆なんて、いくらしたの?」

ルビィ「じゅ……11万円だよ」

ダイヤ(11万!?!!!!)

黒澤タイヤ(株)

268: 2016/10/31(月) 11:31:38.30 ID:afQxJ+ZA.net
ルビィ「がんばりました」

千歌「すごーい!!」

曜「お年玉の10倍だよ!!」

鞠莉「二ヶ月よく頑張ったわね」

ルビィ「ふふっ♪」

果南「大事にしなよ、ダイヤ」

ダイヤ「は…………はい」

ダイヤ(え……タイヤ……)

善子「羨ましいわぁ!良い妹を持ったわね」

270: 2016/10/31(月) 11:38:40.95 ID:afQxJ+ZA.net
ダイヤ(………はっきり言った方がいいのでしょう……しかし)

ルビィ「お姉ちゃんが喜んでくれるなら」

千歌「一生たからものだね」

曜「えらいねえお姉ちゃんのために」

ルビィ「お姉ちゃんへの感謝の気持ちは11万じゃすまないよ」

花丸「マルも万年筆使ってみたいずら」

ダイヤ(……………)

花丸「そうだ、おまけってなんだったずら?」

ダイヤ「お…おまけ…ですか」

ダイヤ(なんでしょう)

ペン専門店店長がつけたおまけは(株)である…

ダイヤ(ええと……)

ダイヤ「あっ!インクがついてますわ!これでもう使えます!」

花丸「へぇ~お得ずら」

花丸(インクってついてないんだ)

ルビィ(インクつけてくれたんだね、ペンのおじさんありがとう)

271: 2016/10/31(月) 11:44:22.38 ID:afQxJ+ZA.net
……………………………………

千歌「それでは…今日はこれにて…」

千歌「最後にみんなで」

みんな「ハッピーバースデー🎁🎂🎉ダイヤ!!」

ダイヤ(あれから……言うタイミングはありませんでしたわ……)

ルビィ「じゃあ帰ろっか」

ダイヤ「え……ええ」

276: 2016/10/31(月) 12:02:52.73 ID:afQxJ+ZA.net
その夜………

ダイヤ(ルビィの気持ちが大事なのです……しかし……一応……)

ダイヤ「ルビィ」

ルビィ「なぁにお姉ちゃん❤」

ダイヤ(そんな顔で見ないでください……)

ダイヤ「こ……これを…… 」

ルビィ「万年筆?」ピョコッ

ルビィ「……………………」

黒澤タイヤ(株)

ルビィ「ピギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」

ルビィはすぐにペン専門店さんに電話して送りました……
一週間後、しっかり黒澤ダイヤと彫られたぴかぴかの万年筆とビール券が3枚が届きました
ビール券はお父さんに…

279: 2016/10/31(月) 12:09:50.80 ID:afQxJ+ZA.net
鞠莉「そういえばダイヤ、どうして万年筆が欲しかったの?」

ダイヤ「えっ…:それは」

果南「たしかに」

ダイヤ「は……花丸さんと本を読んでいたら…私も書いてみたくなって……//」

鞠莉「オォ!作家になりたいのね」

ダイヤ「ち…別になりたいわけでは……ちょっと…書いてみたいと思っただけですわ……」

果南「いいじゃん、完成したら読ませてね」

ダイヤ「ええ、採点してもらいますわ」

鞠莉「アクタガワshow!!」




~fin~


また会う日まで……

280: 2016/10/31(月) 12:14:46.54 ID:am7iO/Sr.net
気がつけば大作だった乙

281: 2016/10/31(月) 12:16:39.26 ID:PUA5C9rI.net

とってもコンドミニアムなスレだった

282: 2016/10/31(月) 12:31:58.26 ID:l1pBTYu7.net
乙や
おもろかった

引用: ルビィ「ええと……もう11月かぁ……」