1: 2016/11/03(木)15:42:16 ID:j3k
■大洗学園艦
ウウーーーウウウーーー
優花里「久々ですねえ……」
華「何も夕方に来なくてもいいんですが」
沙織「家に帰れなくなるもんね……」
みほ「とりあえず、早く隠れよう」
麻子「おー……」グテッ
沙織「ほら、麻子ちゃんと起きて!」
ウウーーーウウウーーー
優花里「久々ですねえ……」
華「何も夕方に来なくてもいいんですが」
沙織「家に帰れなくなるもんね……」
みほ「とりあえず、早く隠れよう」
麻子「おー……」グテッ
沙織「ほら、麻子ちゃんと起きて!」
3: 2016/11/03(木)15:48:12 ID:j3k
■学園艦北部32号指定道路
みほ「ハア、ハア……何とか指定道路まで来た……」タッタッタッ
沙織「シェルターどこだっけ?」ゼエゼエ
優花里「あのコンビニの隣みたいですね」
華「早く入って……あっ!?」
麻子「どうし……おい嘘だろ」
沙織「……何で!?早いよ、もう来たの!?」
みほ「シェルターには間に合わない……中央部に逃げるよ!出来るだけ開けた場所を通って、アレを視認できるようにしてください!」
みほ「ハア、ハア……何とか指定道路まで来た……」タッタッタッ
沙織「シェルターどこだっけ?」ゼエゼエ
優花里「あのコンビニの隣みたいですね」
華「早く入って……あっ!?」
麻子「どうし……おい嘘だろ」
沙織「……何で!?早いよ、もう来たの!?」
みほ「シェルターには間に合わない……中央部に逃げるよ!出来るだけ開けた場所を通って、アレを視認できるようにしてください!」
4: 2016/11/03(木)15:52:36 ID:j3k
優花里「こんなに早いのは初めてです。自衛学部の対応が追い付いていません」
麻子「……奴らも成長するのか」
沙織「しなくていいよぉ!」
ウウーーーウウウーーー
華「警報が鳴り止みませんね」
みほ「完全に対応しきれていない……戦車の使用も視野に入れないと」
優花里「戦車が再び武力戦闘に使われるとは……」
麻子「……奴らも成長するのか」
沙織「しなくていいよぉ!」
ウウーーーウウウーーー
華「警報が鳴り止みませんね」
みほ「完全に対応しきれていない……戦車の使用も視野に入れないと」
優花里「戦車が再び武力戦闘に使われるとは……」
7: 2016/11/03(木)15:56:18 ID:j3k
ウウーーーウウウーーー
ウウーーーウウウーーー
……オーー……
沙織「……いま警報に混じって……」
優花里「聞こえましたね」
麻子「シェルターも戦車も間に合わん、近くに立てこもるぞ」
みほ「本当は指定の建物がいいんだけど……一応、あのビルは準指定だね」
沙織「何でもいいから早く入ろうよぉ!」ヒエエ
ウウーーーウウウーーー
……オーー……
沙織「……いま警報に混じって……」
優花里「聞こえましたね」
麻子「シェルターも戦車も間に合わん、近くに立てこもるぞ」
みほ「本当は指定の建物がいいんだけど……一応、あのビルは準指定だね」
沙織「何でもいいから早く入ろうよぉ!」ヒエエ
8: 2016/11/03(木)16:00:10 ID:j3k
■学園艦北部・海山商業ビル(準指定建造物)
華「はっ!」バタン
沙織「つ、着いた……」ゼエゼエ
優花里「隔壁閉めます……って何ですかこのペラペラの鉄板」
麻子「隔壁だろ」
優花里「これだから準指定とかいうまがい物はー!」ムキー
みほ「……武器の用意もいるかなあ」
麻子「ペラペラだしな」
華「はっ!」バタン
沙織「つ、着いた……」ゼエゼエ
優花里「隔壁閉めます……って何ですかこのペラペラの鉄板」
麻子「隔壁だろ」
優花里「これだから準指定とかいうまがい物はー!」ムキー
みほ「……武器の用意もいるかなあ」
麻子「ペラペラだしな」
11: 2016/11/03(木)16:03:14 ID:j3k
麻子「一階の隔壁は全部閉めたぞ」
華「二階も閉めました……けど、三階以降は隔壁がありません」
沙織「えっ嘘!?」
みほ「そんな……」
麻子「助成金欲しさの偽装建築か」
優花里「……っ!……っ!」ムキー
沙織「はいはいゆかりん落ち着こうねー」
華「二階も閉めました……けど、三階以降は隔壁がありません」
沙織「えっ嘘!?」
みほ「そんな……」
麻子「助成金欲しさの偽装建築か」
優花里「……っ!……っ!」ムキー
沙織「はいはいゆかりん落ち着こうねー」
12: 2016/11/03(木)16:06:55 ID:j3k
みほ「……一応、携帯隔壁と補強材は備蓄があるみたい。華さん、沙織さんはこれで三階以降の隔壁を作ってくれる?」
華「わかりました」
沙織「頑張るよ!」
みほ「麻子さん、優花里さんは私と一緒に倉庫を探して下さい。準指定なら武器庫があるはずです」
麻子「偽装建築だけどな」
優花里「了解です!これで武器がなかったらここの責任者を海に放り出してやりますよ」
みほ「お、穏便にね……」
華「わかりました」
沙織「頑張るよ!」
みほ「麻子さん、優花里さんは私と一緒に倉庫を探して下さい。準指定なら武器庫があるはずです」
麻子「偽装建築だけどな」
優花里「了解です!これで武器がなかったらここの責任者を海に放り出してやりますよ」
みほ「お、穏便にね……」
13: 2016/11/03(木)16:11:03 ID:j3k
■海山商業ビル三階
沙織「よっと」ガシャン
華「隔壁はここで最後ですね……あ……」チラッ
沙織「ん?どうしたの華?」
華「外が……」
沙織「……あー」
オー……オー……
華「異常事態、ですね」
沙織「うん、多分陸から自衛隊が来るね」
華「それまで耐えられればいいんですが……あ、すいません」
沙織「いいよ、弱音はいたって。こんなの初めてだもん」
沙織「よっと」ガシャン
華「隔壁はここで最後ですね……あ……」チラッ
沙織「ん?どうしたの華?」
華「外が……」
沙織「……あー」
オー……オー……
華「異常事態、ですね」
沙織「うん、多分陸から自衛隊が来るね」
華「それまで耐えられればいいんですが……あ、すいません」
沙織「いいよ、弱音はいたって。こんなの初めてだもん」
14: 2016/11/03(木)16:15:08 ID:j3k
沙織「……何なのかな、あれ」
華「やっぱり、怨念、とか、人体実験の産物とかなんでしょうか。人間らしい部分も見えますし」
沙織「まあ、あんな生き物普通いないしね」
華「……怖いですね」
沙織「うん。……早く皆で陸に転校できればなあ」
華「……せっかく廃校も免れたのに、あんまりですよね」
沙織「……うん」
オー……オー……
華「やっぱり、怨念、とか、人体実験の産物とかなんでしょうか。人間らしい部分も見えますし」
沙織「まあ、あんな生き物普通いないしね」
華「……怖いですね」
沙織「うん。……早く皆で陸に転校できればなあ」
華「……せっかく廃校も免れたのに、あんまりですよね」
沙織「……うん」
オー……オー……
15: 2016/11/03(木)16:19:07 ID:j3k
■海山商業ビル地下一階
麻子「ここか」
優花里「鍵は……まあ、かかってますよね」ガチャ
みほ「大丈夫、任せて」
ガシャーン!
麻子「おお。バイオレンスな西住さんはやっぱり怖いな」
みほ「ば、バイオレンス……あ、ほら、鍵開きましたよ」
優花里「開けたというか何というか……」
ガチャ
麻子「ここか」
優花里「鍵は……まあ、かかってますよね」ガチャ
みほ「大丈夫、任せて」
ガシャーン!
麻子「おお。バイオレンスな西住さんはやっぱり怖いな」
みほ「ば、バイオレンス……あ、ほら、鍵開きましたよ」
優花里「開けたというか何というか……」
ガチャ
17: 2016/11/03(木)16:22:39 ID:j3k
■海山商業ビル武器庫
みほ「あ、よかった。武器は沢山あるね」
麻子「……沢山あり過ぎじゃないか?」
ズラッ
優花里「もしかして隔壁がペラペラだったり、なかったりしたのは……」
みほ「まあ、これが理由なのかな……」アハハ…
麻子「うお、これ対人用の銃じゃないか。完璧に違法だぞ」
優花里「……趣味丸出しですねえ」
みほ「あ、よかった。武器は沢山あるね」
麻子「……沢山あり過ぎじゃないか?」
ズラッ
優花里「もしかして隔壁がペラペラだったり、なかったりしたのは……」
みほ「まあ、これが理由なのかな……」アハハ…
麻子「うお、これ対人用の銃じゃないか。完璧に違法だぞ」
優花里「……趣味丸出しですねえ」
18: 2016/11/03(木)16:26:48 ID:j3k
みほ「まず人数分の小銃を確保して……刃物とスコップも運ぼうか」
優花里「じゃあ私は陣地構築用の武器を……」
麻子「あとは上の二人が戻ってきてからにするか」
■一階
みほ「あ、二人とも戻ってたんだ」
沙織「……」
華「……」
麻子「……どうした?」
「おーーーーーーい」
優花里「あ」ビクッ
優花里「じゃあ私は陣地構築用の武器を……」
麻子「あとは上の二人が戻ってきてからにするか」
■一階
みほ「あ、二人とも戻ってたんだ」
沙織「……」
華「……」
麻子「……どうした?」
「おーーーーーーい」
優花里「あ」ビクッ
19: 2016/11/03(木)16:29:46 ID:j3k
「おーーーーーい」
沙織「……大丈夫、向かいのビルの方にいるから」
華「……」
「おーーーーーい」
「おーーーーーい」
「聞こえ「聞こえ「聞こえてる?」
「聞こえてる?」
「僕「俺「私「君「自分「わたしです」
「入ーれーてー」
「聞こえてる?」る?」
「おー」
「い」
沙織「……大丈夫、向かいのビルの方にいるから」
華「……」
「おーーーーーい」
「おーーーーーい」
「聞こえ「聞こえ「聞こえてる?」
「聞こえてる?」
「僕「俺「私「君「自分「わたしです」
「入ーれーてー」
「聞こえてる?」る?」
「おー」
「い」
20: 2016/11/03(木)16:33:34 ID:j3k
「いー」
「れー」
「て」
みほ「……これ、小銃です。皆持ってて。使い方はわかるよね?」
沙織「うん、習ったからね」
麻子「さっさと陣地構築済ませるか」
優花里「あ、はい」ゴソゴソ
華「私、二階に狙撃銃を設置してきます」
みほ「うん……見られないように気をつけて」
華「はい」
「れー」
「て」
みほ「……これ、小銃です。皆持ってて。使い方はわかるよね?」
沙織「うん、習ったからね」
麻子「さっさと陣地構築済ませるか」
優花里「あ、はい」ゴソゴソ
華「私、二階に狙撃銃を設置してきます」
みほ「うん……見られないように気をつけて」
華「はい」
21: 2016/11/03(木)16:36:32 ID:j3k
「おーーーい」
「おーーーーーい」
「入ーーーーれて」
「んーーーー」
「んーーーーーーーー」
「おん、おん」
「おーーーーーい」
「おん、おん」
「おん、おん、入ーーーれーーーーて」
「おん、おん」
「怨、怨」
「おーーーーーい」
「入ーーーーれて」
「んーーーー」
「んーーーーーーーー」
「おん、おん」
「おーーーーーい」
「おん、おん」
「おん、おん、入ーーーれーーーーて」
「おん、おん」
「怨、怨」
22: 2016/11/03(木)16:41:10 ID:j3k
■一階・防衛陣地
優花里「ふう、やっと土のう積みが終わりましたね」
麻子「……まだ携帯で連絡は取れないか、西住さん」
みほ「……うん、電波は、入ってるはずなんだけどね」
沙織「どうしたの?」
電話「……オー……」
電話「おーいーで」
電話「おーいーで」
電話「怨、怨」
電話「おーーーーーい」
電話「」ブツッ
優花里「……ぅ」
沙織「……」
優花里「ふう、やっと土のう積みが終わりましたね」
麻子「……まだ携帯で連絡は取れないか、西住さん」
みほ「……うん、電波は、入ってるはずなんだけどね」
沙織「どうしたの?」
電話「……オー……」
電話「おーいーで」
電話「おーいーで」
電話「怨、怨」
電話「おーーーーーい」
電話「」ブツッ
優花里「……ぅ」
沙織「……」
23: 2016/11/03(木)16:43:18 ID:j3k
華「狙撃銃を設置してきました……皆さんどうかしました?」
沙織「えーと……」
麻子「外部との連絡は取れないみたいだ」
みほ「……うん」
華「そうですか……」
みほ「……皆、大丈夫かな」
沙織「えーと……」
麻子「外部との連絡は取れないみたいだ」
みほ「……うん」
華「そうですか……」
みほ「……皆、大丈夫かな」
24: 2016/11/03(木)16:47:31 ID:j3k
■学園艦南部・5号シェルター
杏「やっぱり連絡取れないねえ」
桃「ふえ……うう……」グスグス
柚子「泣かないで桃ちゃん……」ヨシヨシ
桃「うう……」
杏「……ちょっと外の様子見てくるね」
柚子「危ないですよ」
杏「だーじょぶだーじょぶ。シェルターは安全だし」スタスタ
桃「……会長……」
杏「やっぱり連絡取れないねえ」
桃「ふえ……うう……」グスグス
柚子「泣かないで桃ちゃん……」ヨシヨシ
桃「うう……」
杏「……ちょっと外の様子見てくるね」
柚子「危ないですよ」
杏「だーじょぶだーじょぶ。シェルターは安全だし」スタスタ
桃「……会長……」
25: 2016/11/03(木)16:51:07 ID:j3k
杏「……」チラッ
教師A「……自衛隊は?」
教師B「連絡が取れないので何とも……」
自衛学部生「無線が使えるので、艦内の自衛学部とは連絡が着きますが……応答のない地区が殆どです」
杏「……」スタスタ
杏(やだなあやだなあどこも辛気臭くって)
杏(どうなるのかねえこれから)
杏(めそめそ氏んでいくのかね)
教師A「……自衛隊は?」
教師B「連絡が取れないので何とも……」
自衛学部生「無線が使えるので、艦内の自衛学部とは連絡が着きますが……応答のない地区が殆どです」
杏「……」スタスタ
杏(やだなあやだなあどこも辛気臭くって)
杏(どうなるのかねえこれから)
杏(めそめそ氏んでいくのかね)
26: 2016/11/03(木)16:53:47 ID:j3k
■5号シェルター・外部連絡口
杏「どれどれ外はっと」
「入れて」
「入れて」
「入れて」
杏「……やあこんにちは」
杏「入れて入れてって、そんなわけにもいかないでしょ」ヤレヤレ
「入れて」
「中」
「おん」
「怨」
杏「どれどれ外はっと」
「入れて」
「入れて」
「入れて」
杏「……やあこんにちは」
杏「入れて入れてって、そんなわけにもいかないでしょ」ヤレヤレ
「入れて」
「中」
「おん」
「怨」
27: 2016/11/03(木)16:56:00 ID:j3k
杏(この防弾ガラス大丈夫かな)
杏(こいつら今にも割ってきそうな勢いだ)
「入れて」
「中」
杏「やーだよ」
杏「どんな嫌な氏に方したって」
杏「君らを入れるなんてまっぴらごめんだよ」
杏(こいつら今にも割ってきそうな勢いだ)
「入れて」
「中」
杏「やーだよ」
杏「どんな嫌な氏に方したって」
杏「君らを入れるなんてまっぴらごめんだよ」
28: 2016/11/03(木)16:56:17 ID:j3k
杏「君らを体の中に入れるなんて」
29: 2016/11/03(木)16:58:55 ID:j3k
「入れて」
「いーれーて」
「君の」
「なか」
杏「しつこいなあ」
ウウーーーウウウーーー
ウウー……
杏「あれ?警報が止まった」
杏「自衛隊が来たのかな……」
パシュゥー
杏「……明かりが消えた」
杏「はあー……電力がストップしたのね」
「いーれーて」
「君の」
「なか」
杏「しつこいなあ」
ウウーーーウウウーーー
ウウー……
杏「あれ?警報が止まった」
杏「自衛隊が来たのかな……」
パシュゥー
杏「……明かりが消えた」
杏「はあー……電力がストップしたのね」
30: 2016/11/03(木)17:01:04 ID:j3k
■学園艦地下・発電ブロック
生徒「……」
生徒「ハイレタ!」
「いいいいいいいい」
「んーーーーーーー」
「ハイレタ!ハイレタ!」
「ううう」
「おん、おん」
「おーーーーい」ーーーーい」
「聞こえ「聞こえてる?」」「きき」
生徒「……」
生徒「ハイレタ!」
「いいいいいいいい」
「んーーーーーーー」
「ハイレタ!ハイレタ!」
「ううう」
「おん、おん」
「おーーーーい」ーーーーい」
「聞こえ「聞こえてる?」」「きき」
33: 2016/11/03(木)17:07:13 ID:j3k
杏「……アナログな隔壁降ろさないとね」
杏「問題は」
杏「私はどうやっても間に合わないことかなー」
「入れて」
杏「うわ、入口普通に開いちゃったよ」
杏「ふぁっく・ゆー!」
杏「小銃ぐらい持ってるもんねー」パンパン
「お"」バシャッ
「べ」バシャッ
杏「気持ち悪いなあ」
「おーーーーい」
「おーーーーい」
杏「どんどん入ってくるなあ」パンパン
杏(遠くで隔壁の降りる音がした)
杏(連絡口が隔離されたんだ)
杏「……」パンパン
「入れて」
「入れて」
杏「やーだよ」
杏「じゃーね皆ー」スッ
パン
杏「」ドサッ
杏「問題は」
杏「私はどうやっても間に合わないことかなー」
「入れて」
杏「うわ、入口普通に開いちゃったよ」
杏「ふぁっく・ゆー!」
杏「小銃ぐらい持ってるもんねー」パンパン
「お"」バシャッ
「べ」バシャッ
杏「気持ち悪いなあ」
「おーーーーい」
「おーーーーい」
杏「どんどん入ってくるなあ」パンパン
杏(遠くで隔壁の降りる音がした)
杏(連絡口が隔離されたんだ)
杏「……」パンパン
「入れて」
「入れて」
杏「やーだよ」
杏「じゃーね皆ー」スッ
パン
杏「」ドサッ
34: 2016/11/03(木)17:10:21 ID:j3k
■海山商業ビル
優花里「西住殿、まずいです。ここら一体囲まれています」
麻子「電力も止まったしな」
沙織「暗いよぉ……」
華「……」
みほ「うん……食料はしばらく大丈夫だろうけど」
華「……あの」
みほ「?」
優花里「西住殿、まずいです。ここら一体囲まれています」
麻子「電力も止まったしな」
沙織「暗いよぉ……」
華「……」
みほ「うん……食料はしばらく大丈夫だろうけど」
華「……あの」
みほ「?」
35: 2016/11/03(木)17:11:56 ID:j3k
華「ここは準指定建造物です。近くにシェルターも指定建造物もありません」
みほ「……うん」
みほ「……あ」
華「このビルの人たちはどこに行ったんでしょうか」
優花里「……確かに」
みほ「……うん」
みほ「……あ」
華「このビルの人たちはどこに行ったんでしょうか」
優花里「……確かに」
36: 2016/11/03(木)17:17:44 ID:j3k
みほ「……この辺りで人の声一つも聞かなかった」
麻子「……そういえば、警報から、学園艦の地上にアレが現れるまでが早すぎたな」
沙織「ど、どういうこと?」
みほ「……地下にいた?地下に潜んで、一斉に地上に……」
華「では、ここにいた人達がいないのは」
優花里「……奴らが、私たちが来る前に、どうにかしてしまったのでしょうか」
麻子「……そういえば、警報から、学園艦の地上にアレが現れるまでが早すぎたな」
沙織「ど、どういうこと?」
みほ「……地下にいた?地下に潜んで、一斉に地上に……」
華「では、ここにいた人達がいないのは」
優花里「……奴らが、私たちが来る前に、どうにかしてしまったのでしょうか」
37: 2016/11/03(木)17:19:48 ID:j3k
みほ「……地下って、よく調べてなかったよね」
沙織「……」
「おーい」
「聞こえてる?」
「いーれーて」
麻子「!」
「ここに」
「いたんだ」
「ね!」
沙織「……」
「おーい」
「聞こえてる?」
「いーれーて」
麻子「!」
「ここに」
「いたんだ」
「ね!」
38: 2016/11/03(木)17:21:54 ID:j3k
■海山商業ビル地下一階・男子トイレ
「んー」
「んーー」
「んーーー」
ゴポゴポ
ゴポォ
「また入った」
「ね!」
「今度は」
「君の」
「なか!」
「怨」
「んー」
「んーー」
「んーーー」
ゴポゴポ
ゴポォ
「また入った」
「ね!」
「今度は」
「君の」
「なか!」
「怨」
40: 2016/11/03(木)17:25:41 ID:j3k
華「っ」パン
「お"」ドシャッ
みほ「……ここの人達がやられた後、アレは一度出て行ったんだと思う」
みほ「だから誰もいなかった」
優花里「……また、入ってきたんですか!」
麻子「携帯隔壁余ってないか、階段を封鎖したい」
沙織「全部使っちゃったよ!」
「お"」ドシャッ
みほ「……ここの人達がやられた後、アレは一度出て行ったんだと思う」
みほ「だから誰もいなかった」
優花里「……また、入ってきたんですか!」
麻子「携帯隔壁余ってないか、階段を封鎖したい」
沙織「全部使っちゃったよ!」
41: 2016/11/03(木)17:29:10 ID:j3k
みほ「私が3階から携帯隔壁と補強材を取ってくるから、何とかここで持ちこたえてください!」
優花里「了解です!」
麻子「じゃあ私は陣地を組み直すか……」
沙織「わ、私はとにかく撃つよ!」
みほ「お願いします!」タッ
「おーい」
優花里「了解です!」
麻子「じゃあ私は陣地を組み直すか……」
沙織「わ、私はとにかく撃つよ!」
みほ「お願いします!」タッ
「おーい」
42: 2016/11/03(木)17:32:31 ID:j3k
華「」パン
「げぁ」バシャッ
「おーい」
「いた」
「ね」
ウゾウゾ
優花里「このっ!」パパパパパ
バシャッ
グシャ
ドシャッ
「おーい」
「おーーーい」
「おん、おん」
「おん」
「怨!」ドン
沙織「そ、外からも!?」
「げぁ」バシャッ
「おーい」
「いた」
「ね」
ウゾウゾ
優花里「このっ!」パパパパパ
バシャッ
グシャ
ドシャッ
「おーい」
「おーーーい」
「おん、おん」
「おん」
「怨!」ドン
沙織「そ、外からも!?」
43: 2016/11/03(木)17:34:55 ID:j3k
「おい」ドン
「おい!」ドンドン
沙織「ひっ!」
麻子「構うな!隔壁がある!」
華「っ」パン
優花里「キリがありませんね」パパパパパ
「は」
「はあ」
「入りたい」
ウゾウゾ
「おい!」ドンドン
沙織「ひっ!」
麻子「構うな!隔壁がある!」
華「っ」パン
優花里「キリがありませんね」パパパパパ
「は」
「はあ」
「入りたい」
ウゾウゾ
44: 2016/11/03(木)17:39:11 ID:j3k
優花里「手榴弾行きます!」シュッ
ドン
「ごぇ」
「ギャッ」
「お"」
「おん」
「……」
麻子「……」
沙織「や、やっと終わった?」
優花里「少なくとも波が止まりましたね」
華「今のうちに土のうを……」
ガシャアーン
華「!?」
麻子「……隔壁、が」
沙織「うそ……」
「あああああ!!」
「ああ!」
「会えた!あえた!」
「ね!」
「いーれーて」
「おん」
ゾ、ゾ、ゾ、ゾ、ゾ……
ドン
「ごぇ」
「ギャッ」
「お"」
「おん」
「……」
麻子「……」
沙織「や、やっと終わった?」
優花里「少なくとも波が止まりましたね」
華「今のうちに土のうを……」
ガシャアーン
華「!?」
麻子「……隔壁、が」
沙織「うそ……」
「あああああ!!」
「ああ!」
「会えた!あえた!」
「ね!」
「いーれーて」
「おん」
ゾ、ゾ、ゾ、ゾ、ゾ……
45: 2016/11/03(木)17:44:30 ID:j3k
沙織「いやああああああ!いや!いや!触らないで!来ないで!いや!」ズルル
麻子「お、わ、あ」ズルゥッ
「ハイレタ!」
優花里「ああ、ああああああああ、クソックソッ!!」パパパパパ
「ぐぇ」バシャッ
「う"」ドシャッ
「入るね」ズルッ
優花里「オエッ、お、ご」ズルル
華「!っ!うっ!」パンパン
華「う、お、あああああああ!!」パンパンパン
「グィ」ブシャァッ
「ぶ」ドシャッ
華「離して!みんなを!はなして!」ドンドン
華「!」カキンッ
華「弾が……!」
麻子「お、わ、あ」ズルゥッ
「ハイレタ!」
優花里「ああ、ああああああああ、クソックソッ!!」パパパパパ
「ぐぇ」バシャッ
「う"」ドシャッ
「入るね」ズルッ
優花里「オエッ、お、ご」ズルル
華「!っ!うっ!」パンパン
華「う、お、あああああああ!!」パンパンパン
「グィ」ブシャァッ
「ぶ」ドシャッ
華「離して!みんなを!はなして!」ドンドン
華「!」カキンッ
華「弾が……!」
46: 2016/11/03(木)17:45:47 ID:j3k
華「う、あああああああ!」
■
みほ「はあ、はあ……」タタタ
みほ「みんな!!」バッ
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みほ「はあ、はあ……」タタタ
みほ「みんな!!」バッ
47: 2016/11/03(木)17:46:04 ID:j3k
華「ハイレタ!」
48: 2016/11/03(木)17:47:55 ID:j3k
優花里「おーーーーい」
沙織「聞こえてる?」
麻子「おん、おん」
華「んーーーーーーーーー」
みほ「……ぁ」ヘタッ
「いーれーて」
「いーれーて」
みほ「……」
みほ「……うん、いいよ」
「入るね」
みほ「……ぅ」
沙織「聞こえてる?」
麻子「おん、おん」
華「んーーーーーーーーー」
みほ「……ぁ」ヘタッ
「いーれーて」
「いーれーて」
みほ「……」
みほ「……うん、いいよ」
「入るね」
みほ「……ぅ」
49: 2016/11/03(木)17:50:03 ID:j3k
■???
沙織「おはようみぽりん、ゆかりん!」
華「おはようございます」
麻子「zzz……」
みほ「あ、おはよう、みんな」
優花里「おはようございます!」ビシッ
沙織「おはようみぽりん、ゆかりん!」
華「おはようございます」
麻子「zzz……」
みほ「あ、おはよう、みんな」
優花里「おはようございます!」ビシッ
51: 2016/11/03(木)17:55:44 ID:j3k
沙織「今日は久々の陸だよ、皆何するか決めてる?」
華「確かプラウダ高校の母港ですよね。ノンナさんが勧めていたリンゴが食べたいです」
麻子(やはり食べ物か)
優花里「いまプラウダ高校は試合のために丁度寄港しているそうですよ」
みほ「本当?じゃあカチューシャさん達に会えるかもしれないね」
沙織「じゃあ……会いに行っちゃう?」
優花里「いいですね?」
華「ふふ、面白そうです」
麻子「zzz……」
みほ「それじゃあね……」
キャッキャ
華「確かプラウダ高校の母港ですよね。ノンナさんが勧めていたリンゴが食べたいです」
麻子(やはり食べ物か)
優花里「いまプラウダ高校は試合のために丁度寄港しているそうですよ」
みほ「本当?じゃあカチューシャさん達に会えるかもしれないね」
沙織「じゃあ……会いに行っちゃう?」
優花里「いいですね?」
華「ふふ、面白そうです」
麻子「zzz……」
みほ「それじゃあね……」
キャッキャ
52: 2016/11/03(木)17:57:22 ID:j3k
■プラウダ学園艦
カチューシャ「圧勝だったわねー」
ノンナ「カチューシャの率いる部隊が負けるはずありません」
カチューシャ「当然よ!私を負かすことができるのはミホーシャだけ……」
ウウーーーウウウーーー
カチューシャ「圧勝だったわねー」
ノンナ「カチューシャの率いる部隊が負けるはずありません」
カチューシャ「当然よ!私を負かすことができるのはミホーシャだけ……」
ウウーーーウウウーーー
53: 2016/11/03(木)17:57:45 ID:j3k
カチューシャ「あ……警報……」
おわり
おわり
54: 2016/11/03(木)17:59:21 ID:j3k
「アレ」「奴ら」といわれてる奴の事はよく考えてない
ヤマノケの話見て衝動的に書いた
じゃあの
ヤマノケの話見て衝動的に書いた
じゃあの
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