1: ◆L0dG93FE2w 2012/07/02(月) 22:17:36 ID:lKaRQIbk
男「だいたいさ…」
男「青酸カリだと思うなら、舐めちゃダメだろ!」
男「匂い嗅ぐとか、そう言うのだろ!」
男「舐めたら、氏んじゃうだろ!」
男「自分が氏んで、青酸カリって実証ってか?」
男「って、やかましいわ!」
男「青酸カリだと思うなら、舐めちゃダメだろ!」
男「匂い嗅ぐとか、そう言うのだろ!」
男「舐めたら、氏んじゃうだろ!」
男「自分が氏んで、青酸カリって実証ってか?」
男「って、やかましいわ!」
2: 2012/07/02(月) 22:18:07 ID:lKaRQIbk
男「ていうか一般家庭に青酸カリとか、あるか!」
男「俺、普通の男子高校生だぞ!」
幼「ツッコミが長い。ノリ切れてない」
幼「男、調子悪いの?」
男「別に調子は悪くねーよ!」
男「機嫌はちょっと悪いけど!」
男「俺、普通の男子高校生だぞ!」
幼「ツッコミが長い。ノリ切れてない」
幼「男、調子悪いの?」
男「別に調子は悪くねーよ!」
男「機嫌はちょっと悪いけど!」
3: 2012/07/02(月) 22:18:36 ID:lKaRQIbk
男「ていうか、素手で食うのをやめろ、幼!」
幼「えー。いいじゃんか、ちょっとくらい」
男「箸を使え!未開の土地の住人か!」
幼「寿司を食べる時に素手で食べるのと同じだよ」
男「全然同じじゃねーよ!」
男「麻婆豆腐丼を素手で食べるなよ!」
幼「えー。いいじゃんか、ちょっとくらい」
男「箸を使え!未開の土地の住人か!」
幼「寿司を食べる時に素手で食べるのと同じだよ」
男「全然同じじゃねーよ!」
男「麻婆豆腐丼を素手で食べるなよ!」
4: 2012/07/02(月) 22:19:11 ID:lKaRQIbk
幼「男の作る麻婆豆腐丼、マジ美味しい」
幼「これ、神様が作ったんじゃないかな」
男「おい!つい3秒前に俺が作ったって言ったよな?」
男「ていうか、俺の晩飯なんだよ!食うな!」
幼「まぁまぁ、落ち着いてよ、男」
男「幼が食べるのをやめたら、落ち着くよ!」
幼「これ、神様が作ったんじゃないかな」
男「おい!つい3秒前に俺が作ったって言ったよな?」
男「ていうか、俺の晩飯なんだよ!食うな!」
幼「まぁまぁ、落ち着いてよ、男」
男「幼が食べるのをやめたら、落ち着くよ!」
5: 2012/07/02(月) 22:21:06 ID:lKaRQIbk
幼「えー、ではここで落ち着いて、一言」
男「何だよ」
幼「…ここらで一膳、お箸が怖い」
男「怖かったら何だよ!お箸なんか、出さないよ?」
幼「え?マジで?」
男「え?なんで驚いてるの?」
幼「しょうがないなぁ、男は」
男「え?なんで俺が悪いみたいな感じ?」
男「何だよ」
幼「…ここらで一膳、お箸が怖い」
男「怖かったら何だよ!お箸なんか、出さないよ?」
幼「え?マジで?」
男「え?なんで驚いてるの?」
幼「しょうがないなぁ、男は」
男「え?なんで俺が悪いみたいな感じ?」
6: 2012/07/02(月) 22:21:49 ID:lKaRQIbk
幼「まんじゅう怖いくらい知らないと」
幼「社会に出た時、困るよ?」
男「まんじゅう怖いは知ってるよ!」
男「だから箸出さないって言っただろ?」
男「て言うか、落語の一席知らない位で」
男「社会は困るように出来てないだろ!」
幼「社会に出た時、困るよ?」
男「まんじゅう怖いは知ってるよ!」
男「だから箸出さないって言っただろ?」
男「て言うか、落語の一席知らない位で」
男「社会は困るように出来てないだろ!」
7: 2012/07/02(月) 22:22:26 ID:lKaRQIbk
幼「知ってたのかー。じゃあここらで一杯、中華スープが怖い?」
男「作ってねーよ?何で中華スープなんだよ!」
幼「え?もちろん中華料理縛りだから?」
男「そんな縛りで晩飯考えてねーから!」
男「ていうか、箸は出さない」
男「だから食べるのを止めろ!」
男「作ってねーよ?何で中華スープなんだよ!」
幼「え?もちろん中華料理縛りだから?」
男「そんな縛りで晩飯考えてねーから!」
男「ていうか、箸は出さない」
男「だから食べるのを止めろ!」
8: 2012/07/02(月) 22:23:10 ID:lKaRQIbk
幼「フフフ、甘いよ、男!」
男「何がだ?」
幼「こんな事もあろうかと…」
幼「じゃーん!マイ箸!」
男「どんな事があろうかと思ってたの?」
幼「男が箸を出さないって言う展開?」
男「まぁ、普通は出さないよな?」
幼「まぁ、そんな事もあろうかと思ってたわけだよ」
男「何がだ?」
幼「こんな事もあろうかと…」
幼「じゃーん!マイ箸!」
男「どんな事があろうかと思ってたの?」
幼「男が箸を出さないって言う展開?」
男「まぁ、普通は出さないよな?」
幼「まぁ、そんな事もあろうかと思ってたわけだよ」
9: 2012/07/02(月) 22:23:57 ID:lKaRQIbk
幼「マイ箸、持ってて良かったー」
幼「エコロジー大切だもんね」
幼「地球環境に優しい、ただ1人の幼馴染。それが私!」
幼「それじゃ、改めて、いただき…」
男「言わせねぇよ?」
幼「まーす!」
男「言っちゃった!俺、今、止めたよね?」
幼「エコロジー大切だもんね」
幼「地球環境に優しい、ただ1人の幼馴染。それが私!」
幼「それじゃ、改めて、いただき…」
男「言わせねぇよ?」
幼「まーす!」
男「言っちゃった!俺、今、止めたよね?」
10: 2012/07/02(月) 22:24:42 ID:lKaRQIbk
幼「男の手料理、美味しいなぁ」
男「…」
幼「ガツ!ガツガツ!!」
男「…」
幼「コレ、私だけのフルコースの一品に入れても宜しくってよ?」
男「…何で上から目線?」
幼「お客さんの方が立場が上だから?」
男「…」
男「…」
幼「ガツ!ガツガツ!!」
男「…」
幼「コレ、私だけのフルコースの一品に入れても宜しくってよ?」
男「…何で上から目線?」
幼「お客さんの方が立場が上だから?」
男「…」
11: 2012/07/02(月) 22:25:29 ID:lKaRQIbk
幼「あら?それともここは初期の美食倶楽部的な感じなの?」
男「…」
幼「味のわからん客は帰れ!的な?」
男「…喋りながらも食べるのを止めないんだな、幼」
男「器用だな」
幼「いや、ホント美味しいね、コレ」
男「そうかい」
男「…」
幼「味のわからん客は帰れ!的な?」
男「…喋りながらも食べるのを止めないんだな、幼」
男「器用だな」
幼「いや、ホント美味しいね、コレ」
男「そうかい」
12: 2012/07/02(月) 22:26:12 ID:lKaRQIbk
幼「っと、ごちそうさまでした!」
男「…お粗末様でした」
幼「お粗末なんて、謙遜しなくて良いよ、男」
幼「もう、高校辞めて、レストランでも開いたら?」
男「それは褒めすぎだろう」
幼「いやいや、ホント。マジホントだYO!」
男「その言い方でわかった。ふざけてるんだな、幼」
幼「テヘペロッ」
男「…」
幼「あ、じゃあ私帰るね!ご馳走様でした!」
バタバタ
男「…お粗末様でした」
幼「お粗末なんて、謙遜しなくて良いよ、男」
幼「もう、高校辞めて、レストランでも開いたら?」
男「それは褒めすぎだろう」
幼「いやいや、ホント。マジホントだYO!」
男「その言い方でわかった。ふざけてるんだな、幼」
幼「テヘペロッ」
男「…」
幼「あ、じゃあ私帰るね!ご馳走様でした!」
バタバタ
13: 2012/07/02(月) 22:27:30 ID:lKaRQIbk
男「ホント、何しに来んだよ…」
男「はぁ…晩飯どうしようか…」
男「白米は炊いてあるから、いいけど…」
男「麻婆は一人分しか作って無かったからなぁ」
男「今日はカップ麺かな…」
男「…ん?このタッパーなんだ?」
男「…筑前煮?」
男「…これ、持ってきてくれたのか」
男「…」
男「はぁ…晩飯どうしようか…」
男「白米は炊いてあるから、いいけど…」
男「麻婆は一人分しか作って無かったからなぁ」
男「今日はカップ麺かな…」
男「…ん?このタッパーなんだ?」
男「…筑前煮?」
男「…これ、持ってきてくれたのか」
男「…」
14: 2012/07/02(月) 22:28:10 ID:lKaRQIbk
男「晩飯は麻婆豆腐丼から変更だな」
男「…いただきます」
男「…」
男「普通に美味しいな」
男「ていうか、コレ、2人分だな」
・
・
幼「はーぁ。せっかく一緒に食べようと思って作ってきたのに」
幼「大体、男は晩御飯が早いんだよ!」
幼「日曜日、晩御飯の時間が5時半って!」
幼「まったく…はぁ…」
男「…いただきます」
男「…」
男「普通に美味しいな」
男「ていうか、コレ、2人分だな」
・
・
幼「はーぁ。せっかく一緒に食べようと思って作ってきたのに」
幼「大体、男は晩御飯が早いんだよ!」
幼「日曜日、晩御飯の時間が5時半って!」
幼「まったく…はぁ…」
16: 2012/07/02(月) 22:29:54 ID:lKaRQIbk
・
・
・
幼「…これは…し、氏んでる!」
男「…」
幼「部屋の入口には鍵がかかっている…」
幼「これは…密室殺人だ!」
幼「いや、注意深く観察するんだ…」
幼「何か、あるはずだ…」
・
・
幼「…これは…し、氏んでる!」
男「…」
幼「部屋の入口には鍵がかかっている…」
幼「これは…密室殺人だ!」
幼「いや、注意深く観察するんだ…」
幼「何か、あるはずだ…」
17: 2012/07/02(月) 22:32:15 ID:lKaRQIbk
幼「動け、私の灰色の脳細胞!」
幼「キィィィィィン!」
幼「わかった!謎は全て解けた!」
幼「犯人はとんでもないヘマをやらかしてやがった!」
幼「この窓際のすり減った様な傷…」
幼「犯人はきっと、この窓から侵入し」
幼「男が就寝するのを待って、殺害」
幼「キィィィィィン!」
幼「わかった!謎は全て解けた!」
幼「犯人はとんでもないヘマをやらかしてやがった!」
幼「この窓際のすり減った様な傷…」
幼「犯人はきっと、この窓から侵入し」
幼「男が就寝するのを待って、殺害」
18: 2012/07/02(月) 22:33:02 ID:lKaRQIbk
幼「その後、窓の鍵に糸を引っ掛けて」
幼「窓から外に出る」
幼「そして、窓を閉めた後、糸を下に引っ張って、鍵をかけた…」
幼「密室トリックの謎は全て解けた!」
幼「そして…」
幼「ズバリ、犯人はこの中に居る!」
幼「それは…私!」
幼「窓から外に出る」
幼「そして、窓を閉めた後、糸を下に引っ張って、鍵をかけた…」
幼「密室トリックの謎は全て解けた!」
幼「そして…」
幼「ズバリ、犯人はこの中に居る!」
幼「それは…私!」
19: 2012/07/02(月) 22:35:16 ID:lKaRQIbk
男「…そうだな、幼」
幼「…おそよう、男」
男「月曜の朝から、お元気ですね」
幼「月曜の朝だから、元気なんだよ!」
幼「昨日たっぷり寝たからね!」
男「…あのな、幼」
幼「何?」
幼「…おそよう、男」
男「月曜の朝から、お元気ですね」
幼「月曜の朝だから、元気なんだよ!」
幼「昨日たっぷり寝たからね!」
男「…あのな、幼」
幼「何?」
20: 2012/07/02(月) 22:36:39 ID:lKaRQIbk
男「窓から勝手に入ってくるのはな」
男「不法侵入って言うんだぞ…」
幼「知ってるよ、ワトソン君」
男「あぁ、知ってたのか、ホームズ君」
幼「基本だよ、き・ほ・ん!」
男「知っているなら、日本国の法律を守る努力をしろよ!」
幼「お。やっとちゃんと起きたね!」
男「不法侵入って言うんだぞ…」
幼「知ってるよ、ワトソン君」
男「あぁ、知ってたのか、ホームズ君」
幼「基本だよ、き・ほ・ん!」
男「知っているなら、日本国の法律を守る努力をしろよ!」
幼「お。やっとちゃんと起きたね!」
21: 2012/07/02(月) 22:37:32 ID:lKaRQIbk
男「いや起きてたよ!」
幼「え?いつから?」
男「幼が俺の部屋の窓をガタガタいわせながら開けてる時からだよ!」
幼「え?じゃあ男は最初から氏んでなかったの?」
男「部屋に入って来た時、目、合ったよね?」
男「俺の目が開いてたの、しっかり見てたよね?」
男「氏んでないってわかってたよね?」
幼「え?いつから?」
男「幼が俺の部屋の窓をガタガタいわせながら開けてる時からだよ!」
幼「え?じゃあ男は最初から氏んでなかったの?」
男「部屋に入って来た時、目、合ったよね?」
男「俺の目が開いてたの、しっかり見てたよね?」
男「氏んでないってわかってたよね?」
22: 2012/07/02(月) 22:38:51 ID:lKaRQIbk
幼「えー。じゃあ何で私の推理劇に付き合ってくれなかったの?」
幼「見事な推理だったでしょ?」
男「起きてもいない、殺人事件の推理に…」
男「俺はツッコミ以外の何をすればいいの?」
幼「適当に頷いとけばいいと思うよ」
男「適当で良いのかよ!」
幼「見事な推理だったでしょ?」
男「起きてもいない、殺人事件の推理に…」
男「俺はツッコミ以外の何をすればいいの?」
幼「適当に頷いとけばいいと思うよ」
男「適当で良いのかよ!」
23: 2012/07/02(月) 22:39:36 ID:lKaRQIbk
幼「…男と、軽妙なトークを繰り広げるのは楽しいけど」
幼「そろそろ準備しないと、時間が…ね?」
男「言っておくけど、9割、お前のせいだからな?」
男「あと、時間って言っても、まだ六時前だからな?」
幼「テヘペロッ」
男「あのさぁ…」
男「起こしに来てくれるのはありがたいんだけどさぁ」
幼「うん」
幼「そろそろ準備しないと、時間が…ね?」
男「言っておくけど、9割、お前のせいだからな?」
男「あと、時間って言っても、まだ六時前だからな?」
幼「テヘペロッ」
男「あのさぁ…」
男「起こしに来てくれるのはありがたいんだけどさぁ」
幼「うん」
24: 2012/07/02(月) 22:40:25 ID:lKaRQIbk
男「…玄関の鍵、預かってるんだろ…?」
男「普通に入って来てくれよ…」
幼「普通なんて、クソ喰らえ!だよ」
幼「秩序の無い現代にドロップキックだよ!」
男「…そうか…」
男「とりあえず、着替えるから、外出てくれる?」
幼「朝ごはん作って待っててあげるから!」
男「普通に入って来てくれよ…」
幼「普通なんて、クソ喰らえ!だよ」
幼「秩序の無い現代にドロップキックだよ!」
男「…そうか…」
男「とりあえず、着替えるから、外出てくれる?」
幼「朝ごはん作って待っててあげるから!」
25: 2012/07/02(月) 22:41:31 ID:lKaRQIbk
男「…あ、昨日はありがとな」
幼「え?何が?」
男「筑前煮。美味しかったよ」
幼「…ふんっ」
バタバタ
男「照れてた…?」
幼「…しまった、昨日の筑前煮、多すぎたんだ…」
幼「これを温めよう…」
幼「え?何が?」
男「筑前煮。美味しかったよ」
幼「…ふんっ」
バタバタ
男「照れてた…?」
幼「…しまった、昨日の筑前煮、多すぎたんだ…」
幼「これを温めよう…」
26: 2012/07/02(月) 22:42:56 ID:lKaRQIbk
・
・
・
幼「ねぇ、男」
男「なんだ、幼」
幼「事件って、なかなか身近で起こらないよねぇ」
男「そうだな」
幼「事件なんて、ねぇ?」
男「そうだな」
幼「事件、なんて、ねぇ?」
男「…あぁ、そうだな」
・
・
幼「ねぇ、男」
男「なんだ、幼」
幼「事件って、なかなか身近で起こらないよねぇ」
男「そうだな」
幼「事件なんて、ねぇ?」
男「そうだな」
幼「事件、なんて、ねぇ?」
男「…あぁ、そうだな」
27: 2012/07/02(月) 22:43:35 ID:lKaRQIbk
幼「殺人、事件、なんて、ねぇ?」
男「…なんで物騒な単語足しちゃった?」
幼「起きないよねぇ?」
男「何、幼。何か起きて欲しいの?」
幼「そ、そんな事、言ってナイヨ?」
幼「別にフリとかじゃないよ?」
男「当たり前だ!何も起きねぇよ!」
男「…なんで物騒な単語足しちゃった?」
幼「起きないよねぇ?」
男「何、幼。何か起きて欲しいの?」
幼「そ、そんな事、言ってナイヨ?」
幼「別にフリとかじゃないよ?」
男「当たり前だ!何も起きねぇよ!」
28: 2012/07/02(月) 22:44:35 ID:lKaRQIbk
幼「…団長、毎日ヒマですねぇ」
男「急に何の話しだ!」
男「俺が何の団体の長なんだ?」
幼「探偵団の団長だよ」
男「いつ就任したんだ?」
幼「今朝?」
男「何で疑問形なんだ?」
男「急に何の話しだ!」
男「俺が何の団体の長なんだ?」
幼「探偵団の団長だよ」
男「いつ就任したんだ?」
幼「今朝?」
男「何で疑問形なんだ?」
30: 2012/07/02(月) 22:45:55 ID:lKaRQIbk
幼「殺人事件を一つ解決したじゃん?」
男「殺人事件なんて、起きてない!」
男「物騒な事を言うな!」
男「それに、色々言ってたのは、お前だ!」
幼「そうかー?」
男「だから、何で疑問形?」
幼「自分自身の事を本当に解っている人間なんて…」
幼「この世には居ないのよ、男…」
男「何をいい感じに話しまとめようとしてるんだよ!」
男「殺人事件なんて、起きてない!」
男「物騒な事を言うな!」
男「それに、色々言ってたのは、お前だ!」
幼「そうかー?」
男「だから、何で疑問形?」
幼「自分自身の事を本当に解っている人間なんて…」
幼「この世には居ないのよ、男…」
男「何をいい感じに話しまとめようとしてるんだよ!」
31: 2012/07/02(月) 22:47:00 ID:lKaRQIbk
幼「フフフ…それはね、ワトソン君…」
男「もうすぐ学校に着くから、だろ?」
幼「エーーー?ここにきて、男の真の力が覚醒?」
男「は?覚醒?」
幼「きっと、銀髪になって、IQが300くらいになるんでしょ?」
男「俺、今、銀髪になってるの?」
男「IQが上がったようにも思えないけど…?」
幼「…ネタバレ最低!男のアホー!」
バタバタ
男「そのまま聞いておいた方が良かったかな…」
男「もうすぐ学校に着くから、だろ?」
幼「エーーー?ここにきて、男の真の力が覚醒?」
男「は?覚醒?」
幼「きっと、銀髪になって、IQが300くらいになるんでしょ?」
男「俺、今、銀髪になってるの?」
男「IQが上がったようにも思えないけど…?」
幼「…ネタバレ最低!男のアホー!」
バタバタ
男「そのまま聞いておいた方が良かったかな…」
32: 2012/07/02(月) 22:47:48 ID:lKaRQIbk
・
・
・
幼「…こ、これは…し、氏んでる!」
男「氏んでねーよ!」
幼「ですよねー」
男「俺、幼が委員会の仕事終わるの待ってたんだよ?」
男「不謹慎過ぎるだろ!」
幼「それじゃ、帰ろうか、男」
男「ん?いやにあっさりと引き下がったな?」
・
・
幼「…こ、これは…し、氏んでる!」
男「氏んでねーよ!」
幼「ですよねー」
男「俺、幼が委員会の仕事終わるの待ってたんだよ?」
男「不謹慎過ぎるだろ!」
幼「それじゃ、帰ろうか、男」
男「ん?いやにあっさりと引き下がったな?」
33: 2012/07/02(月) 22:48:31 ID:lKaRQIbk
幼「今日は早く帰りたいんだよー」
男「ん?今日、何かあるのか?」
幼「だって、明日には…」
男「ん?明日?今、今日の話しをしてたんじゃなかったの?」
幼「もう!そう言うのはいいから!」
幼「早く早く!お家に帰ろうよ!」
男「はいはい…」
男「ん?今日、何かあるのか?」
幼「だって、明日には…」
男「ん?明日?今、今日の話しをしてたんじゃなかったの?」
幼「もう!そう言うのはいいから!」
幼「早く早く!お家に帰ろうよ!」
男「はいはい…」
34: 2012/07/02(月) 22:49:12 ID:lKaRQIbk
・
・
・
幼「ペロッ…これは…青酸カリ?」
男「そうだよ」
幼「ま、マジで!?」
男「アーモンドの匂いと味がしただろ?」
幼「た、確かに…」
男「引っかかったね、幼!」
幼「ま、まさか男が、こんな、こ、と、を…」
バタッ
・
・
幼「ペロッ…これは…青酸カリ?」
男「そうだよ」
幼「ま、マジで!?」
男「アーモンドの匂いと味がしただろ?」
幼「た、確かに…」
男「引っかかったね、幼!」
幼「ま、まさか男が、こんな、こ、と、を…」
バタッ
35: 2012/07/02(月) 22:50:23 ID:lKaRQIbk
男「フフフ、甘いねホームズ先生」
幼「な、何が?」
ムクリ
男「本物の青酸カリはアーモンドの臭いなんて、しないんだぜ?」
幼「マジで!?」
男「ネットで調べた」
幼「やっべー…インターネット、おっかねー…」
幼「な、何が?」
ムクリ
男「本物の青酸カリはアーモンドの臭いなんて、しないんだぜ?」
幼「マジで!?」
男「ネットで調べた」
幼「やっべー…インターネット、おっかねー…」
36: 2012/07/02(月) 22:51:04 ID:lKaRQIbk
男「で?俺が作った鳥肉とブロッコリーのアーモンド炒めの味はどうだった?」
幼「…美味しかったです」
男「今日はちゃんと2人分あるからな」
幼「え?」
男「箸もちゃんと出すぞ」
幼「ええ?」
幼「男、どうしちゃったの?」
幼「…美味しかったです」
男「今日はちゃんと2人分あるからな」
幼「え?」
男「箸もちゃんと出すぞ」
幼「ええ?」
幼「男、どうしちゃったの?」
37: 2012/07/02(月) 22:51:56 ID:lKaRQIbk
男「今日と明日、何があるのか、考えてみたんだ」
男「昨日の夜と今朝、幼があんなにはしゃいでた事も」
男「色々考えてみた」
幼「…」
男「ズバリ、ウチの両親が、明日旅行から帰ってくる事に関係ある?」
幼「なななな、何言ってんの?」
男「昨日の夜と今朝、幼があんなにはしゃいでた事も」
男「色々考えてみた」
幼「…」
男「ズバリ、ウチの両親が、明日旅行から帰ってくる事に関係ある?」
幼「なななな、何言ってんの?」
38: 2012/07/02(月) 22:53:12 ID:lKaRQIbk
幼「おじさんとおばさんが帰ってくる前に」
幼「男と一線超えちゃおうとか、考えてる訳ないじゃん!」
男「雄弁だな、幼」
幼「…ぅ」
男「な?」
幼「…」
男「…なー?」
幼「男と一線超えちゃおうとか、考えてる訳ないじゃん!」
男「雄弁だな、幼」
幼「…ぅ」
男「な?」
幼「…」
男「…なー?」
39: 2012/07/02(月) 22:53:56 ID:lKaRQIbk
幼「もう!そうだよ!その通りだよ!」
幼「昨日、一緒に晩御飯を食べようと思ってたよ!」
幼「…でも、男はすっごい早い時間から晩御飯食べようとしてたから」
幼「麻婆豆腐丼、私が食べたの!」
幼「今朝だって、窓からこっそり入ろうと思ったよ!」
幼「でも、まさか男が部屋の鍵掛けて寝てると思わなかったんだよ!」
幼「やっと開いたと思ったら、男、起きちゃってるし…」
幼「昨日、一緒に晩御飯を食べようと思ってたよ!」
幼「…でも、男はすっごい早い時間から晩御飯食べようとしてたから」
幼「麻婆豆腐丼、私が食べたの!」
幼「今朝だって、窓からこっそり入ろうと思ったよ!」
幼「でも、まさか男が部屋の鍵掛けて寝てると思わなかったんだよ!」
幼「やっと開いたと思ったら、男、起きちゃってるし…」
40: 2012/07/02(月) 22:54:42 ID:lKaRQIbk
幼「だ、だから今夜は…今夜は!」
男「一緒に晩飯食べよう、幼」
男「おかず、持ってきてくれたんだろ?」
幼「!」
男「まぁ、長い付き合いだ」
男「推理するのはそんなに大変じゃなかったよ」
幼「…ぅう」
男「ていうか、別に推理でも何でもないな、これは」
男「一緒に晩飯食べよう、幼」
男「おかず、持ってきてくれたんだろ?」
幼「!」
男「まぁ、長い付き合いだ」
男「推理するのはそんなに大変じゃなかったよ」
幼「…ぅう」
男「ていうか、別に推理でも何でもないな、これは」
41: 2012/07/02(月) 22:55:33 ID:lKaRQIbk
幼「これ…作ってきた…」
男「お!唐揚げじゃん!美味そう!」
男「てか、この短時間で、よく出来たな?」
幼「昨日の晩、仕込んで置いたの…」
男「マジか?凄いなー、幼!」
幼「それでも、男は色んな事を考えて」
幼「おかずを一品作って…」
幼「私を…待っててくれたんだよね?」
男「あぁ、待ってた」
幼「…」
男「お!唐揚げじゃん!美味そう!」
男「てか、この短時間で、よく出来たな?」
幼「昨日の晩、仕込んで置いたの…」
男「マジか?凄いなー、幼!」
幼「それでも、男は色んな事を考えて」
幼「おかずを一品作って…」
幼「私を…待っててくれたんだよね?」
男「あぁ、待ってた」
幼「…」
42: 2012/07/02(月) 22:56:21 ID:lKaRQIbk
男「なぁ、幼」
幼「なに?」
男「長い事一緒に居てさ」
男「わかってるもんだと思ってたけどさ」
男「こう言うのは、ちゃんと言葉にしないとな」
男「想いだけでは伝わらないもんな」
幼「な、何が?」
男「俺は、幼の事が好きだぞ」
幼「!」
幼「なに?」
男「長い事一緒に居てさ」
男「わかってるもんだと思ってたけどさ」
男「こう言うのは、ちゃんと言葉にしないとな」
男「想いだけでは伝わらないもんな」
幼「な、何が?」
男「俺は、幼の事が好きだぞ」
幼「!」
43: 2012/07/02(月) 22:57:20 ID:lKaRQIbk
男「もちろん、一緒に育ってきた兄妹的な意味じゃなくて」
男「健全な男女としてだぞ?」
幼「マジで?」
男「マジです」
幼「ぅ、あ…あの…その…」
男「マジですよ?」
男「別に今すぐ返事くれなんて、言わないよ絶対」
幼「え?」
男「とりあえず、ご飯食べよう」
幼「う、うん」
男「健全な男女としてだぞ?」
幼「マジで?」
男「マジです」
幼「ぅ、あ…あの…その…」
男「マジですよ?」
男「別に今すぐ返事くれなんて、言わないよ絶対」
幼「え?」
男「とりあえず、ご飯食べよう」
幼「う、うん」
44: 2012/07/02(月) 22:58:16 ID:lKaRQIbk
・
・
幼「そこはかとない、敗北感」
男「幼の作った唐揚げ、美味しかったよ?」
幼「今『幼の作った唐揚げ、惜しかったよ?』って聞こえた」
男「卑屈過ぎるだろ!」
男「美味しかったって褒めたのに!」
・
幼「そこはかとない、敗北感」
男「幼の作った唐揚げ、美味しかったよ?」
幼「今『幼の作った唐揚げ、惜しかったよ?』って聞こえた」
男「卑屈過ぎるだろ!」
男「美味しかったって褒めたのに!」
45: 2012/07/02(月) 22:59:11 ID:lKaRQIbk
幼「男の作ったアーモンド炒めの方が美味しかった…」
男「そんな事ないよ」
男「別々の料理なんだから、比べるのがおかしいよ」
幼「…そ、そうだよね」
幼「食べ物の話しをする時に、別の食べ物で例えるのは」
幼「バカのする事だって、雄山先生も言ってたもんね!」
男「そうそう」
幼「でもいつか!」
男「いつか?」
男「そんな事ないよ」
男「別々の料理なんだから、比べるのがおかしいよ」
幼「…そ、そうだよね」
幼「食べ物の話しをする時に、別の食べ物で例えるのは」
幼「バカのする事だって、雄山先生も言ってたもんね!」
男「そうそう」
幼「でもいつか!」
男「いつか?」
46: 2012/07/02(月) 22:59:45 ID:lKaRQIbk
幼「男の料理の腕前を超えて見せる!」
男「え?」
幼「じっちゃんの名にかけて!」
男「幼、最初とキャラ違ってない?」
幼「あと、いつか男のハートを逆に盗んでみせる!」
男「探偵から、泥棒になっちゃった?」
幼「もう!恋泥棒なのは、男の方でしょ?」
男「あと、ってついでみたいに返事するなよ!」
おわり
男「え?」
幼「じっちゃんの名にかけて!」
男「幼、最初とキャラ違ってない?」
幼「あと、いつか男のハートを逆に盗んでみせる!」
男「探偵から、泥棒になっちゃった?」
幼「もう!恋泥棒なのは、男の方でしょ?」
男「あと、ってついでみたいに返事するなよ!」
おわり
47: 2012/07/02(月) 23:01:21 ID:lKaRQIbk
これで終わりです
読んでくれた人、ありがとうございます
次スレは
幼馴染「…だれ?」男「…」
ってタイトルで立てたいと思います
見かけたら読んでくれると嬉しいです
では。
読んでくれた人、ありがとうございます
次スレは
幼馴染「…だれ?」男「…」
ってタイトルで立てたいと思います
見かけたら読んでくれると嬉しいです
では。
49: 2012/07/02(月) 23:06:01 ID:rqD91x/E
乙!
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